JP2017013140A - 立旋盤 - Google Patents

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【課題】溶射機能を備え、旋削加工と溶射作業との連続作業を可能とする立旋盤を提供することを目的とする。
【解決手段】コラム部1に設けたクロスレール部2に刃物台部3を移動自在に設け、この刃物台部3に旋削工具5を交換自在に設けたラム部4を上下移動自在に設けて、回転テーブル6上に載置固定したワーク7を前記旋削工具5で旋削加工する立旋盤において、クロスレール部2に第二刃物台部8を移動自在に設け、この第二刃物台部8に溶射部10を設けた第二ラム部9を上下移動自在に設けて、回転テーブル6上にセットしたワーク7の旋削加工後に、若しくは旋削加工途中に、溶射部10から溶射材料を溶射して、このワーク7に溶射皮膜を形成し得るように構成した立旋盤。
【選択図】図1

Description

本発明は、旋削加工と溶射作業との両方の作業が可能な立旋盤に関するものである。
近年、地球温暖化の問題が深刻化するなかで、石油・天然ガス等の化石燃料に代わるエネルギーとして、太陽光や風力、水力、地熱等の自然エネルギー(再生可能エネルギー)の利用拡大が推進されてきている。そのなかで、風力発電による再生可能エネルギーの利用が、近年、急速に高まってきている。
この風力発電を行うための風力発電装置は、出力の増大の要求に伴い、装置の大型化が進み、現在ではロータ径が100mを超える大型翼も量産化されるようになり、また、このロータの大型化により、これを支持する主軸軸受のサイズも大型化してきている。
従来、この風力発電装置に使用される主軸軸受は、電食防止のため、絶縁皮膜処理を施したものを使用しており、このような軸受としては、例えば、特許文献1に示すようなものがある。
この特許文献1に示すような従来の溶射処理は、軸受の外輪や内輪等のワークを旋盤等で旋削加工した後、このワークを溶射装置(例えばプラズマ溶射装置や高速フレーム溶射装置)に移動させて行っていた。
特開2008−69925号公報
しかしながら、近年の軸受サイズの大型化により、旋削加工装置から溶射装置への移動作業や溶射装置への設置作業が非常に厄介な作業になり、作業性の低下を招いており、また、溶射装置として用いるプラズマ溶射装置や高速フレーム溶射装置は非常に高価な装置であり、容易に設備することはできず、更に、プラズマ溶射装置を使用する場合、作業時の騒音が非常に大きいため、大掛かりな防音対策が必要となってしまうことから、その設備投資も多く掛かってしまうなど、様々な問題を抱えていた。
本発明は、上述のような現状に鑑みなされたもので、旋盤(立旋盤)に溶射機能を付設し、旋削加工と溶射作業との連続作業を可能とし、ワークの移動や位置出し(芯出し)などの厄介な作業を省き作業性の効率化を図ることができ、しかも、安価で且つ作業時の騒音が小さく特別な防音対策も必要としない溶射装置を具備した従来にない実用性に優れた画期的な立旋盤を提供することを目的とする。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
コラム部1に設けたクロスレール部2に刃物台部3を水平移動自在に設け、この刃物台部3にラム部4を上下移動自在に設け、このラム部4の先端部に旋削工具5を設けて、回転テーブル6上に載置固定したワーク7を前記回転テーブル6の回転により回転させながら前記旋削工具5で旋削加工する立旋盤において、前記刃物台部3若しくはこの刃物台部3と別に前記クロスレール部2に水平移動自在に設けた第二刃物台部8に第二ラム部9を上下移動自在に設け、この第二ラム部9の先端部に溶射部10を設けて、前記回転テーブル6上にセットしたワーク7の旋削加工後に、若しくは旋削加工途中に、前記溶射部10から溶射材料を溶射して、このワーク7に溶射皮膜を形成し得るように構成したことを特徴とする立旋盤に係るものである。
また、前記クロスレール部2に前記第二刃物台部8を水平移動自在に設け、この第二刃物台部8に前記第二ラム部9を上下移動自在に設けた構成としたことを特徴とする請求項1記載の立旋盤に係るものである。
また、前記回転テーブル6を挟んで左右方向いずれか一側に前記刃物台部3を配設し、他側に前記第二刃物台部8を配設して、旋削加工時は前記旋削工具5が前記回転テーブル6の中心部より前記一側に位置して作業を行ない、溶射作業時は前記溶射部10が前記回転テーブル6の中心部より前記他側に位置して作業を行うように構成したことを特徴とする請求項2記載の立旋盤に係るものである。
また、前記溶射部10に接続する配管部11を前記第二ラム部9内に配設した構成としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の立旋盤に係るものである。
また、コラム部1に設けたクロスレール部2に刃物台部3を水平移動自在に設け、この刃物台部3にラム部4を上下移動自在に設け、このラム部4の先端部に旋削工具5を設けて、回転テーブル6上に載置固定したワーク7を前記回転テーブル6の回転により回転させながら前記旋削工具5で旋削加工する立旋盤において、前記ラム部4の先端部に前記旋削工具5に替えて着脱自在に装着する溶射部10を備え、前記回転テーブル6上にセットしたワーク7の旋削加工後に、若しくは旋削加工途中に、前記ラム部4に装着している前記旋削工具5を前記溶射部10に付け替え、この付け替えた溶射部10から溶射材料を溶射して、このワーク7に溶射皮膜を形成し得るように構成したことを特徴とする立旋盤に係るものである。
また、前記溶射部10は、前記ラム部4に設けたチャック装置12のアタッチメント係合部13に係合固定する前記旋削工具5に設けたテーパーシャンク部14と同じテーパーシャンク部14を設けた構成としたことを特徴とする請求項5記載の立旋盤に係るものである。
また、金属、セラミックス及びサーメットのいずれかのベース溶射材料と、金属キレート化合物とを混合した溶射材料を用い、この溶射材料をフレーム溶射法により溶射する構成としたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の立旋盤に係るものである。
また、前記溶射部10は、自動着火装置15を設けた構成としたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の立旋盤に係るものである。
請求項1,5記載の発明においては、従来、別々の装置で行っていた旋削加工と溶射作業との異なる処理を一台で行うことができるようになり、これにより、従来のような、旋削加工後、旋盤からワークを取出し、溶射装置に移動して、再度、ワークの位置出しを行うといった厄介な作業を行う必要が無く、旋削加工後、そのまま溶射作業を連続して行うことができる極めて実用性に優れた画期的な立旋盤となる。
また、請求項2〜4及び6記載の発明においては、旋削加工と溶射作業との異なる処理を行うための構成を容易に設計実現可能とすることができる画期的な立旋盤となる。
また、請求項7記載の発明においては、安価で且つ溶射作業時の騒音が小さく特別な防音対策を必要としない実用性に優れた立旋盤となる。
また、請求項8記載の発明においては、一層作業性が向上する実用性に優れた立旋盤となる。
実施例1の使用状態(溶射作業時)を示す説明斜視図である。 実施例1の使用状態(旋削加工時)を示す説明斜視図である。 実施例1の溶射装置の構成を示す説明図である。 実施例2の使用状態(溶射作業時)を示す説明斜視図である。 実施例2の要部を示す説明分解断面図である。
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
請求項1記載の発明においては、旋削加工を行う場合は、刃物台部3がクロスレール部2を移動して、この刃物台部3に設けたラム部4の先端部に交換自在に設けた旋削工具5で所定の旋削加工を行う。
その際、この旋削加工時、例えば、回転テーブル6を挟んで左右方向いずれか一側(例えば右側)に旋削工具5を設けたラム部4を設けた刃物台部3を配設し、他側に溶射部10を設けた第二ラム部9を設けた第二刃物台部8を配設した構成とすれば、溶射部10が邪魔になることなく、旋削加工を行うことができる。
そして、この所定の旋削加工が終了したワーク7に対して溶射を行う場合、第二刃物台部8が作業位置に移動して、この第二刃物台部8に設けた第二ラム部9の先端部に設けた溶射部10で、旋削加工後の回転テーブル6上に載置したままのワーク7に対して溶射作業を行う。
この溶射作業時、旋削加工時同様、旋削工具5は、回転テーブル6を挟んだ反対側に位置するため、溶射作業の邪魔になることなく、溶射作業を行うことができる。
また、請求項5記載の発明においては、旋削加工を行う場合は、刃物台部3がクロスレール部2を移動して、この刃物台部3に設けたラム部4の先端部に交換自在に装着した旋削工具5で所定の旋削加工を行う。
そして、この所定の旋削加工が終了したワーク7に対して溶射を行う場合、ラム部4の先端部に装着した旋削工具5に替えて溶射部10を装着し、この付け替えた溶射部10で、旋削加工後の回転テーブル6上に載置したままのワーク7に対して溶射作業を行う。
このように、請求項1,5記載のいずれの発明も、回転テーブル6上にセットした状態のワーク7を、旋削加工した後、立旋盤の移動制御機構により回転テーブル6上に載置したワーク7及び溶射部10を移動制御し、そのまま溶射作業を続けて行うことができる。
従って、旋削加工後、立旋盤から大型で重量のあるワーク7を取出し、溶射装置に移動して、再度、ワーク7の位置出しを行う非常に厄介な作業が省かれ、極めて効率的に溶射作業を行うことができることとなり、作業効率が画期的に向上する実用性に優れた立旋盤となる。
また、例えば、溶射作業に関し、金属、セラミックス及びサーメットのいずれかのベース溶射材料と、金属キレート化合物とを混合した溶射材料を用い、これをフレーム溶射法により溶射する構成とすれば、溶射装置を安価に構成することができ、しかも、作業時の騒音を小さく抑えることができ、これにより、特別な防音対策を必要とせず、従来のチップカバー17で十分に騒音を抑えることができる。
本発明の具体的な実施例1について図1〜3に基づいて説明する。
本実施例は、立旋盤に溶射装置を設けて、旋削加工と溶射処理の両方の作業を一台で行えるように構成した立旋盤に係るものである。
具体的には、本実施例は、コラム部1に設けたクロスレール部2に刃物台部3を水平移動自在に設け、この刃物台部3にラム部4を上下移動自在に設け、このラム部4の先端部に旋削工具5を設けて、回転テーブル6上に載置固定したワーク7を前記回転テーブル6の回転により回転させながら前記旋削工具5で旋削加工する立旋盤において、前記刃物台部3若しくはこの刃物台部3と別に前記クロスレール部2に水平移動自在に設けた第二刃物台部8に第二ラム部9を上下移動自在に設け、この第二ラム部9の先端部に溶射部10を設けて、前記回転テーブル6上にセットしたワーク7の旋削加工後に、若しくは旋削加工途中に、前記溶射部10から溶射材料を溶射して、このワーク7に溶射皮膜を形成し得るように構成したものであり、より具体的には、図示するように、クロスレール部2に刃物台部3とは別に第二刃物台部8を水平移動自在に設け、この第二刃物台部8に前記第二ラム部9を上下移動自在に設けた構成とすると共に、回転テーブル6を挟んで左右方向いずれか一側に前記刃物台部3を配設し、他側に前記第二刃物台部8を配設して、旋削加工時は前記旋削工具5が前記回転テーブル6の中心部より前記一側に位置して作業を行ない、溶射作業時は前記溶射部10が前記回転テーブル6の中心部より前記他側に位置して作業を行うように構成したものである。
以下、本実施例に係る構成各部について詳細に説明する。
コラム部1は、装置本体の背面側に立設状態に設け、上部にクロスレール部2を設け、下部にコラムベッド部18を設けた構成としている。
具体的には、クロスレール部2をこのコラム部1の上部にX軸方向(左右方向)に沿って横設し、また、コラムベッド部18をこのクロスレール部2と直交するY軸方向(前後方向)に沿って設けた構成としている。
また、このコラム部1に横設したクロスレール部2は、後述する刃物台部3を移動させるための第一螺子杆19(ボールネジ)とこの第一螺子杆19を回転駆動する駆動源20とから成る刃物台部移動機構と、第二刃物台部8を移動させるための第二螺子杆21(ボールネジ)とこの第二螺子杆21を回転駆動する駆動源22とから成る第二刃物台部移動機構とを設けた構成とし、本実施例では、第一螺子杆19と第二螺子杆21とを上下方向に並設した構成としている。
また、コラムベッド部18は、上面に後述する回転テーブル6を支持するテーブル支持部23をスライド移動自在に設けた構成とし、本実施例では、このテーブル支持部23のスライド移動により回転テーブル6をY軸方向に移動自在に設けた構成としている。
また、上述したクロスレール部2に設けた刃物台部3は、このクロスレール部2の正面視右側に配設した構成としている。
具体的には、クロスレール部2に設けた第一螺子杆19に螺合し、この第一螺子杆19の回転により螺動するナット部24を設けた第一ガイド部25を介してクロスレール部2に移動自在に設けた構成とし、より具体的には、駆動源20の駆動により第一螺子杆19が回転することでナット部24(第一ガイド部25)が直動し、これによりこの第一ガイド部25に設けた刃物台部3がクロスレール部2に沿ってX軸方向(左右方向)に移動制御される構成としている。
また、この刃物台部3は、ラム部4をZ軸方向(上下方向)に移動自在に設けた構成とし、このラム部4は、先端部にチャック装置12を設け、このチャック装置12のアタッチメント係合部13に旋削工具5のテーパーシャンク部14を係合固定する構成とし、複数種の旋削工具5を自動工具交換装置16により交換自在に設けた構成としている。
また、回転テーブル6は、前述したコラムベッド部18に設けたテーブル支持部23に設けてY軸方向(前後方向)に移動自在に設けると共に、C軸割り出し制御自在に設けて、ワーク7を芯出し位置決め固定するように構成している。尚、本実施例では、この回転テーブル6上にワーク7を載置する際、スペーサー26を介して載置固定し、回転テーブル6とワーク7との間に隙間を形成するようにして、溶射作業時に回転テーブル6にできるだけ溶射皮膜が付着しないようにした構成としている。
また、クロスレール部2に前述した刃物台部3と共に設けた第二刃物台部8は、刃物台部3と並設状態にクロスレール部2に水平移動自在に設けた構成とし、具体的には、このクロスレール部2の正面視左側に配設した構成としている。
より具体的には、クロスレール部2に設けた第二螺子杆21に螺合し、この第二螺子杆21の回転により螺動するナット部27を設けた第二ガイド部28を介してクロスレール部2に移動自在に設けた構成とし、更に具体的には、駆動源22の駆動により第二螺子杆21が回転することでナット部27(第二ガイド部28)が直動し、これによりこの第二ガイド部28に設けた第二刃物台部8がクロスレール部2に沿ってX軸方向(左右方向)に移動制御される構成としている。
また、この第二刃物台部8は、第二ラム部9をZ軸方向(上下方向)に移動自在に設けた構成とし、このラム部4は、先端部に溶射部10を設けた構成としている。
具体的には、溶射部10は、図示するように、ワーク7の正面視左側から溶射するように右向きに第二ラム部9に取り付け構成としている。
より具体的には、先端部に自動着火装置15を設けた構成とすると共に、溶射材料及び燃焼ガスをこの溶射部10に供給する配管部11を接続した構成とし、この配管部11は、第二ラム部9内に挿通配設され、付設した供給装置29に接続した構成としている。
また、本実施例は、溶射方法にキレートフレーム法を採用している。このキレートフレーム法は、金属、セラミックス及びサーメットのいずれかのベース溶射材料と、金属キレートとを混合した溶射材料を用い、この溶射材料をフレーム溶射法により溶射する溶射方法である。
より詳細に説明すると、供給装置29は、溶射材料を供給する溶射材料供給装置と燃焼ガスを供給するガス供給装置とから成る構成とし、溶射材料供給装置は、ベース溶射材料(具体的には、アルミやアルミナ等)と、イットリウム、ランタン、セリウム等の希土類元素とエチレンジアミン四酢酸(EDTA)等のキレート剤とで形成した金属キレートとをホッパー内で混合し、これを窒素で圧送し溶射部10へ供給する構成とし、また、ガス供給装置は、水素供給部と酸素供給部と冷却空気供給部とを備え、この水素供給部、酸素供給部、冷却空気供給部から夫々燃焼ガスとしての水素及び酸素を個別の配管部11を通じて溶射部10へ供給する構成としている。
尚、溶射部10は、第二ラム部9に対して溶射方向を自在に変更できるよう、この第二ラム部9に回動自在に設けた構成としても良いし、或いは、水平方向用、垂直方向用を付け替え自在に設けた構成としても良い。
また、本実施例では、クロスレール部2に二体の刃物台部を設けた構成としたが、旋削工具5用のラム部4を設けた刃物台部3に第二ラム部9を並設した構成としても良い。この場合、作業しないラム部は上方に退避移動するように構成すればよい。
また、溶射方法は、フレーム溶射法に限らず、例えば高速フレーム溶射法を採用しても良い。
上述のように構成した本実施例の作用・効果について以下に説明する。
本実施例の立旋盤で旋削加工を行う場合は、刃物台部3がクロスレール部2を移動して、この刃物台部3に設けたラム部4の先端部に交換自在に設けた旋削工具5で所定の旋削加工を行う。
その際、溶射部10は、作業位置よりも後方の退避位置に移動しており、旋削加工に支障をきたさない位置に退避している。
そして、本実施例の立旋盤は、この所定の旋削加工が終了したワーク7に対してそのまま溶射を行うことができる。
溶射を行う際は、旋削工具5を設けたラム部4は、作業位置より後方の退避位置に移動し、溶射作業に支障をきたさない状態になり、代わって第二刃物台部8が作業位置に移動して、この第二刃物台部8に設けた第二ラム部9の先端部に設けた溶射部10で、旋削加工後の回転テーブル6上に載置したままのワーク7に対して溶射作業を行う。
このように、本実施例は、旋削加工後、立旋盤から大型で重量のあるワーク7を取出し、溶射装置に移動して、再度、ワーク7の位置出しを行う非常に厄介な作業が省かれ、極めて効率的に溶射作業を行うことができる。
また、本実施例は、回転テーブル6を挟んで正面視右側に刃物台部3を配設し、正面視左側に第二刃物台部8を配設して、旋削加工時は旋削工具5が回転テーブル6の中心部より右側に位置して作業を行ない、溶射作業時は溶射部10が回転テーブル6の中心部より左側に位置して作業を行うように構成したから、旋削工具5と溶射部10との間隔が開き、夫々の作業の際に邪魔にならず、大きな退避移動をすることなく作業の切り替えができ、より一層効率的に旋削加工、溶射作業の連続処理を行うことができることとなる。
しかも、本実施例は、溶射作業に関し、金属、セラミックス及びサーメットのいずれかのベース溶射材料と、金属キレート化合物とを混合した溶射材料を用い、これをフレーム溶射法により溶射するキレートフレーム法を採用した構成としたから、溶射装置を安価に構成することができ、しかも、溶射作業時の騒音が小さく、これにより、特別な防音対策を必要とせず、この立旋盤に付設されるチップカバー17で十分に騒音を抑えることができる。
また、溶射時の燃焼ガスに水素と酸素とを用いることで、水が生成され、この水がワーク7を冷却し、ワーク7の温度上昇を抑制するため、耐熱、防熱仕様への変更なども必要なく、容易に溶射機能を追加することが可能となる極めて実用性に優れた画期的な立旋盤となる。
本発明の具体的な実施例2について図4,5に基づいて説明する。
本実施例は、実施例1において、ラム部4の先端部に設けた旋削工具5に替えて、溶射部10を着脱自在に設けて、回転テーブル6上にセットしたワーク7の旋削加工後に、若しくは旋削加工途中に、ラム部4に装着している旋削工具5に替えて溶射部10を装着し、この旋削工具5と付け替えた溶射部10で溶射して、このワーク7に溶射皮膜を形成し得るように構成した場合である。
即ち、実施例1は、旋削工具5と溶射部10とを夫々別体のラム部に設けた2ヘッドタイプに構成したものであるが、本実施例は、実施例1における第二刃物台部8、第二ラム部9を備えず、刃物台部3、ラム部4だけの1ヘッドタイプに構成したものである。
具体的には、溶射部10は、旋削工具5に設けているテーパーシャンク部14と同じテーパーシャンク部14を設けた構成として、このテーパーシャンク部14を旋削工具5同様、ラム部4の先端部に設けたチャック装置12のアタッチメント係合部13に着脱自在に係合固定する構成としている。
より具体的には、本実施例の溶射部10は、図示するように、取付部材30を介してラム部4に着脱交換自在に設けた構成とし、詳細には、溶射部10は、テーパーシャンク部14を設けた取付部材30に回動自在に設け、この取付部材30のテーパーシャンク部14をラム部4の先端部に設けたチャック装置12のアタッチメント係合部13に着脱自在に係合固定することする構成としている。
また、実施例1では、溶射部10と供給装置29とを接続する配管部11は、第二ラム部9内に収納配設した構成としたが、本実施例では、配管部11はラム部4の外部に配設した構成とし、例えば、移動自在なフレキシブル配管を用いた構成としている。
その余の構成は実施例1と同様である。
尚、本発明は、実施例1,2に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
1 コラム部
2 クロスレール部
3 刃物台部
4 ラム部
5 旋削工具
6 回転テーブル
7 ワーク
8 第二刃物台部
9 第二ラム部
10 溶射部
11 配管部
12 チャック装置
13 アタッチメント係合部
14 テーパーシャンク部
15 自動着火装置

Claims (8)

  1. コラム部に設けたクロスレール部に刃物台部を水平移動自在に設け、この刃物台部にラム部を上下移動自在に設け、このラム部の先端部に旋削工具を設けて、回転テーブル上に載置固定したワークを前記回転テーブルの回転により回転させながら前記旋削工具で旋削加工する立旋盤において、前記刃物台部若しくはこの刃物台部と別に前記クロスレール部に水平移動自在に設けた第二刃物台部に第二ラム部を上下移動自在に設け、この第二ラム部の先端部に溶射部を設けて、前記回転テーブル上にセットしたワークの旋削加工後に、若しくは旋削加工途中に、前記溶射部から溶射材料を溶射して、このワークに溶射皮膜を形成し得るように構成したことを特徴とする立旋盤。
  2. 前記クロスレール部に前記第二刃物台部を水平移動自在に設け、この第二刃物台部に前記第二ラム部を上下移動自在に設けた構成としたことを特徴とする請求項1記載の立旋盤。
  3. 前記回転テーブルを挟んで左右方向いずれか一側に前記刃物台部を配設し、他側に前記第二刃物台部を配設して、旋削加工時は前記旋削工具が前記回転テーブルの中心部より前記一側に位置して作業を行ない、溶射作業時は前記溶射部が前記回転テーブルの中心部より前記他側に位置して作業を行うように構成したことを特徴とする請求項2記載の立旋盤。
  4. 前記溶射部に接続する配管部を前記第二ラム部内に配設した構成としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の立旋盤。
  5. コラム部に設けたクロスレール部に刃物台部を水平移動自在に設け、この刃物台部にラム部を上下移動自在に設け、このラム部の先端部に旋削工具を設けて、回転テーブル上に載置固定したワークを前記回転テーブルの回転により回転させながら前記旋削工具で旋削加工する立旋盤において、前記ラム部の先端部に前記旋削工具に替えて着脱自在に装着する溶射部を備え、前記回転テーブル上にセットしたワークの旋削加工後に、若しくは旋削加工途中に、前記ラム部に装着している前記旋削工具を前記溶射部に付け替え、この付け替えた溶射部から溶射材料を溶射して、このワークに溶射皮膜を形成し得るように構成したことを特徴とする立旋盤。
  6. 前記溶射部は、前記ラム部に設けたチャック装置のアタッチメント係合部に係合固定する前記旋削工具に設けたテーパーシャンク部と同じテーパーシャンク部を設けた構成としたことを特徴とする請求項5記載の立旋盤。
  7. 金属、セラミックス及びサーメットのいずれかのベース溶射材料と、金属キレート化合物とを混合した溶射材料を用い、この溶射材料をフレーム溶射法により溶射する構成としたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の立旋盤。
  8. 前記溶射部は、自動着火装置を設けた構成としたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の立旋盤。
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