JPH1198351A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH1198351A
JPH1198351A JP9257339A JP25733997A JPH1198351A JP H1198351 A JPH1198351 A JP H1198351A JP 9257339 A JP9257339 A JP 9257339A JP 25733997 A JP25733997 A JP 25733997A JP H1198351 A JPH1198351 A JP H1198351A
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Japan
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image
magnification
lines
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delay
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JP9257339A
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English (en)
Inventor
Yoshio Watanabe
義夫 渡邉
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】拡大縮小処理をしたときも位置補正を確実に行
うことで、色にじみ等のない読取動作を行う読取装置を
提供する。 【解決手段】 原稿画像を複数色に色分解して各色ごと
の光電変換を行い複数色の画像信号を出力するラインセ
ンサ14と、この複数の前記画像信号を所定時間遅延さ
せることで、与えられた読取倍率の整数分の補整を行う
遅延回路33、45と、ラインセンサからの複数画像信
号の補間処理を行うことで、与えられた読取倍率の小数
分の補整を行う補間回路33,35,37とを具備する
ことを特徴とする画像読取装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、原稿台に載せら
れた原稿の画像を読み取る画像読取装置であって、原稿
を色分解し色分解色毎に1次元ラインセンサで読み取る
画像読取装置において、各ラインセンサ間の副走査方向
の位置ずれを、遅延回路を使用して補正する画像読取装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像読取装置は、原稿を載せる原
稿台(ガラス)、原稿を照明する照明装置とを有してお
り、原稿台に載せられた原稿に光を照射し、その反射光
をカラーCCDセンサで受光することにより原稿の画像
を読み取っている。
【0003】このような原稿読取装置は、原稿を色分解
し色分解色毎に1次元ラインセンサで読み取るものであ
って、各ラインセンサ間の副走査方向の位置ずれは、特
公平4−15659画情報読取装置に示されるように、
遅延回路を使用して補正する方法が知られている。
【0004】つまり、各色のランセンサは副走査方向に
位置ずれをもっており、このラインセンサからの色信号
も位置ずれをもって出力される。従って、このようなず
れを解消するべく所定信号のみ適宜遅延させる遅延回路
をもつ補正回路の適用により、希望位置のRGBの信号
を揃えて出力することができる。
【0005】しかし、近年のユーザの要求水準の向上に
伴い、各種の倍率による画像の拡大縮小処理が行われる
と、読み取り倍率もこの倍率に併せて変動する。従って
この場合は読取倍率が整数倍とならず、小数点以下の数
値をもってくる。一方、上記の遅延回路による位置ずれ
補正では整数倍の補正しかできないので、完全に位置ず
れを補正することができずに色ずれが発生するという問
題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来の
各ラインセンサの位置ずれの補正回路では、各種の倍率
による読取倍率が整数倍とならず、小数点以下の倍率が
発生するために、完全な色ずれ補正を行えないという問
題がある。本発明は、各種の画像拡大縮小処理に伴う小
数点以下の読取倍率に対しても高精度の色ずれ補正を行
う画像読取装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、原稿画像を複
数色に色分解して各色ごとの光電変換を行い複数色の画
像信号を出力する変換手段と、前記変換手段からの複数
の前記画像信号を所定時間遅延させることで、与えられ
た読取倍率の整数分の補整を行う遅延手段と、前記変換
手段からの複数の前記画像信号の補間処理を行うこと
で、与えられた前記読取倍率の小数分の補整を行う補間
手段と、を具備することを特徴とする画像読取装置であ
る。
【0008】本発明は、従来のように単に整数分の補整
を行うのではなく、小数分の補整についても複数ライン
の補間処理を行うことで実現する。従って、画像の拡大
縮小の非整数の読取倍率を要求された場合でも、色にじ
みがなく忠実に読み取ることができる。
【0009】又本発明は、原稿画像を複数ラインに分け
て走査し、複数色に色分解した各色ごとの光電変換を行
い、前記複数ライン分の複数色の画像信号を出力する変
換手段と、与えられた読み出し倍率に応じた補整係数を
演算する演算手段と、前記変換手段からの前記複数ライ
ン分の前記画像信号のうち、前記演算手段からの前記補
整係数に応じたライン分の前記画像信号を所定時間遅延
させることで、与えられた読取倍率の整数分の補整を行
う遅延手段と、前記変換手段からの複数の前記画像信号
について、前記演算手段からの補整係数に応じた補間処
理を行うことで、与えられた前記読取倍率の小数分の補
整を行う補間手段と、を具備することを特徴とする画像
読取装置である。
【0010】又本発明は、原稿画像を複数ラインに分け
て走査し、複数色に色分解した各色ごとの光電変換を行
い、前記複数ライン分の複数色の画像信号を出力する変
換手段と、与えられた読み出し倍率に応じた補整係数を
演算する演算手段と、前記変換手段からの前記複数ライ
ン分の前記画像信号のうち、前記演算手段からの前記補
整係数に応じたライン分の前記画像信号を所定時間遅延
させることで、与えられた読取倍率の整数分の補整を行
う遅延手段と、前記変換手段からの複数の前記画像信号
について、前記演算手段からの前記補整係数に応じた複
数ライン間の線形補間を行うことで、与えられた前記読
取倍率の小数分の補整を行う補間手段と、を具備するこ
とを特徴とする画像読取装置である。
【0011】本発明は同様に、例えば6ライン目と7ラ
イン目の画像情報についても、その倍率を演算により正
確に求め、この倍率により線形補間を行う。これによ
り、実際には走査していない例えば6.4ライン目の読
取を線形補間により求めることができ、これにより、拡
大縮小の小数点以下の読取要求に対しても、決めの細か
な読取処理を実現することができる。
【0012】又本発明は、原稿画像を複数ラインに分け
て走査し、複数色に色分解した各色ごとの光電変換を行
い、前記複数ライン分の複数色の画像信号を出力する変
換手段と、与えられた読み出し倍率に応じて、前記複数
ラインのうちどのラインを遅延すべきかを意味する遅延
ライン信号と、前記複数ラインのうちどのラインをどう
補間すべきかを意味する補間係数信号とを、CPUを用
いて演算して出力する演算する演算手段と、前記変換手
段からの前記複数ライン分の前記画像信号のうち、前記
演算手段からの前記遅延ライン信号に応じたライン分の
前記画像信号を所定時間遅延させることで、与えられた
読取倍率の整数分の補整を行う遅延手段と、前記変換手
段からの複数の前記画像信号について、前記演算手段か
らの前記補間係数信号に応じて、二つのライン間の前記
画像信号の線形補間を行うことで、与えられた前記読取
倍率の小数分の補整を行う補間手段と、を具備すること
を特徴とする画像読取装置である。
【0013】又本発明は、原稿画像を複数ラインに分け
て走査し、複数色に色分解した各色ごとの光電変換を行
い、前記複数ライン分の複数色の画像信号を出力する変
換手段と、与えられた読み出し倍率に応じて、前記複数
ラインのうちどのラインを遅延すべきかを意味する遅延
ライン信号と、前記遅延ライン信号に応じる二つのライ
ン分の画像信号をそれぞれ何倍にすべきかを意味する第
1・第2倍率信号とを、不揮発性メモリに格納された係
数に基づきCPUを用いて演算して出力する演算手段
と、前記変換手段からの前記複数ライン分の前記画像信
号のうち、前記演算手段からの前記遅延ライン信号に応
じたライン分の前記画像信号を所定時間遅延させること
で、与えられた読取倍率の整数分の補整を行う遅延手段
と、前記変換手段からの複数の前記画像信号について、
前記演算手段からの前記補間係数信号に応じて、所望の
二つのライン分の画像信号のうち遅延される第1画像を
前記第1倍率信号に応じて補整し、のこりの第2画像信
号を前記第2倍率信号に応じて補整し、これら二つの補
整された信号を合成することで線形補間を行うことによ
り、与えられた前記読取倍率の小数分の補整を行う補間
手段と、前記遅延手段と前記補間手段とにより補整され
た前記画像信号を格納し、出力する手段と、を具備する
ことを特徴とする画像読取装置である。
【0014】又本発明は、原稿画像を複数の色に色分解
し分解色毎に光電変換をおこなう複数のラインセンサを
備えた画像読取装置において、前記複数のラインセンサ
の出力を読み取ってライン毎に遅延することにより、与
えられた読み取り倍率に応じて算出される遅延量の整数
部分を補正する遅延回路と、遅延されるライン間の補間
をおこなうことにより、前記遅延量の小数点以下を補間
処理によって補正する補間回路と、を具備することを特
徴とする画像読取装置である。
【0015】又本発明は、原稿画像を複数の色に色分解
し分解色毎に光電変換をおこなう複数のラインセンサを
備えた画像読取装置において、前記複数のラインセンサ
の出力を読み取ってライン毎に遅延することにより、与
えられた読み取り倍率に応じて算出される遅延量の整数
部分を補正する遅延回路と、前記遅延回路が遅延した出
力をライン間の補間を行うことにより、前記遅延量の小
数点以下を補間処理によって補正する補間回路と、前記
補間回路の前記補間処理により補正された出力をライン
単位で遅延する回路と、を具備することを特徴とする画
像読取装置である。
【0016】又本発明は、原稿画像を複数の色に色分解
し分解色毎に光電変換をおこなう複数のラインセンサを
備えた画像読取装置において、前記複数のラインセンサ
の出力を読み取ってライン毎に遅延することにより、与
えられた読み取り倍率に応じて算出される遅延量の整数
部分を補正する遅延回路と、遅延されるライン間の線形
補間をおこなうことにより、前記遅延量の小数点以下を
補間処理によって補正する補間回路と、を具備すること
を特徴とする画像読取装置である。
【0017】又本発明は、原稿画像を複数の色に色分解
し分解色毎に光電変換をおこなう複数のラインセンサを
備えた画像読取装置において、補間係数を不揮発性メモ
リに格納し、与えられた読取倍率に応じて適切な補間係
数を出力する補間係数出力回路と、前記複数のラインセ
ンサの出力を読み取ってライン毎に遅延することによ
り、前記読み取り倍率に応じて算出される遅延量の整数
部分を補正する遅延回路と、前記補間係数出力回路から
出力される前記補間係数に応じて遅延されるライン間の
補間をおこなうことにより、前記遅延量の小数点以下を
補間処理によって補正する補間回路と、を具備すること
を特徴とする画像読取装置である。
【0018】又本発明は、原稿画像を複数の色に色分解
し分解色毎に光電変換をおこなう複数のラインセンサを
備えた画像読取装置において、与えられた読取倍率に応
じて補間係数を計算し、この補間係数を補間処理の際の
乗算倍率として設定するCPUと、前記複数のラインセ
ンサの出力を読み取ってライン毎に遅延することによ
り、与えられた読み取り倍率に応じて算出される遅延量
の整数部分を補正する遅延回路と、遅延されるライン間
の補間をおこなうことにより、前記遅延量の小数点以下
を前記CPUが設定した前記乗算倍率に応じて補間処理
により補正する補間回路と、を具備することを特徴とす
る画像読取装置である。
【0019】本発明は同様に、複数ライン分の画像を取
り込んでこれらを、読取要求に応じてそれぞれ所定倍し
て合成する。これにより、例えば7ライン目と8ライン
目の間の7.6ライン目の画像をスキャニングすべく読
取要求があっても、7ライン目の画像と8ライン目の画
像のそれぞれの必要な倍率をCPUとROMにより演算
出力しこれに基づきそれぞれ所定倍数して合成する。こ
うすることで、例えば7.6ライン目の画像を線形補間
により獲得し、これに基づき、色にじみのない忠実な読
取処理を実現する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。図1は、この発明に係
る画像読取装置1の概略構成を示すものである。すなわ
ち、画像読取装置1は、複写すべき原稿が載置される原
稿台11、原稿台11上に載置された原稿を押える開閉
自在なプラテンカバー12、原稿台11上に載置された
原稿を照明する光源としての露光ランプ13、露光ラン
プ13からの光照射による原稿からの反射光を光電変換
する光電変換手段としてのカラーCCDセンサ14を有
している。なお、露光ランプ13には、その管壁を一定
温度に加熱するための加熱手段としての図示しないラン
プヒータが設置されている。また、原稿台11には、原
稿を載置するプラテンガラス15と原稿を突き当てて原
稿位置を測る原稿スケール16とが設けられている。ま
た、原稿スケール16に直角でプラテンガラス15の端
にも白基準板25が設けられている。
【0021】露光ランプ13の側方には、露光ランプ1
3からの光を原稿に効率良く収束させるためのリフレク
タ17が配設されている。また、露光ランプ13とカラ
ーCCDセンサ14との間には、原稿からカラーCCD
センサ14へ向かう光、すなわち、原稿からの反射光が
通過される光路を折曲げるための複数のミラー18、1
9、20、および上記反射光をカラーCCDセンサ14
の受光面に集束させるためのレンズユニット21などが
配設されている。
【0022】そして、原稿台11上に載置された原稿
は、露光ランプ13、および、ミラー18〜20からな
る走査系が原稿台11の下面に沿って矢印a方向に往復
動移動することにより、その往復時に露光走査されるよ
うになっている。この場合、ミラー19、20は光路長
を保持するように、ミラー18の1/2の速度にて移動
するようになっている。
【0023】上記走査系の走査による原稿からの反射
光、つまり、露光ランプ13の光照射による原稿からの
反射光は、ミラー18〜20によって反射された後、レ
ンズユニット21を通りカラーCCDセンサ14に導か
れ、原稿の像がカラーCCDセンサ14の受光面に結像
されるようになっている。
【0024】なお、露光ランプ13、カラーCCDセン
サ14、ミラー18〜20、および、レンズユニット2
1によって走査ユニット22が構成されている。そし
て、露光ランプ13、リフレクタ17、および、ミラー
18は第1キャリッジ23に設けられ、ミラー19,2
0は第2キャリッジ24に設けられ、これらのキャリッ
ジ23,24はそれぞれ図示しないモータによって移動
されるようになっている。
【0025】図2は、画像読取装置1の制御系を示すも
のである。画像読取装置1は、全体を制御するCPU
2、制御プログラム等が記憶されているROM3、デー
タ記憶用のRAM4、カラーCCDセンサ14を駆動す
るCCDドライバ5、露光ランプ13、ミラー18、1
9、20等を移動するモータの回転を制御するスキャナ
モータドライバ6、カラーCCDセンサ14からのアナ
ログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路7、
カラーCCDセンサ14のばらつきあるいは周囲の温度
変化などに起因するカラーCCDセンサ14からの出力
信号に対するスレッショルドレベルの変動を補正するた
めのシェーディング補正回路8、及びシェーディング補
正回路8からのシェーディング補正されたデジタル信号
を一旦記憶するラインメモリ9とから構成されている。
【0026】図3は、カラーCCDセンサ14の外観構
成を示すものである。カラーCCDセンサ14は、図3
に示すようにCCDが3組あり、それぞれのCCDの画
素列14a,14b,14cに3種の相異なった色(例
えばRGB)のカラーフィルタR,G,Bが掛けられて
いる。
【0027】上記の構造において、本発明は以下のよう
にカラー画像情報の位置補正を行う。図4は、本発明係
る読み取り光学系の模式図である。図4において、原稿
台15の原稿の画像は、直線上に並べられた光電変換素
子14a、14b、14cの上にカラーフィルタR、
G、Bを被せることにより一次元のR、GまたはBのカ
ラー画像情報として読み取ることができる。この一次元
の方向を主走査方向と呼び、二次元画像を読み取るため
には主走査方向と直角の方向である副走査方向に画像を
走査する。各色のラインセンサ14a、14b、14c
は光電変換素子の出力をCCD(Charge Cou
pled Device)で転送するためのスペースが
あるためnライン分離されている。
【0028】したがって、先行して読み取った画像デー
タ(図3ではRやG)は後読みの画像データ(図4では
B)がそろうまで待たなければならない。主走査1ライ
ン分の読み取り処理をおこなう時間をHとすると、10
0%の読み取り倍率の場合、待つ時間は第一の色画像信
号(図3ではR)は2×n×H、第二の色画像信号(図
3ではG)はn×Hである。
【0029】拡大もしくは縮小して読み取るには、ズー
ムレンズで画像を拡大縮小する方法もあるが画像の明る
さが変化することと、ズームレンズが高価であることか
ら、一般的には主走査方向は拡大は内挿演算など、縮小
は画素データの間引きなどによる。副走査方向は副走査
速度を変えることにより拡大縮小がおこなわれる。
【0030】たとえば、200%の拡大をおこなう場合
は、100%の時より細かく読み取る必要があるため主
走査速度が一定の場合、副走査速度は100%時の1/
2になる。したがって待ち合わせの時間は倍になりRは
4×n×H、Gは2×n×Hになる。
【0031】逆に50%に縮小読み取りをおこなう場合
は100%時より荒く読み取るため副走査速度は100
%時の2倍になる。したがって待ち合わせの時間は1/
2になりRはn×H、Gは0.5×n×Hになる。
【0032】一般に読み取り倍率をx%とすると、待ち
合わせ時間は第一色が2×n×(x/100)×H、第
二色がn×(x/100)×Hとなる。この式から、待
ち合わせ(遅延)処理は、小数を含む整数のライン数の
遅延であることがわかり、整数であるライン単位の遅延
処理では最大0.5ライン分のズレがRGB間で発生す
ることがわかる。これは、画像上では色にじみとなり、
画質の劣化をもたらす。
【0033】図5は、この色にじみの発生を抑制する本
発明を説明するのに好適な回路のブロック図である。補
正回路は、CPU2,ROM3,RAM4がデータバス
を介して接続されるインターフェース31を有する。更
に補正回路は、画像データPを受ける1ライン遅延回路
33と、この信号を受ける乗算器35,更に画像データ
Pを遅延なしにうける乗算器37,それぞれが合成され
た信号を受ける2ポートRAM45,更にこのRAM4
5のライトアドレス、リードアドレスを指示するライト
アドレスカウンタ41、リードアドレスカウンタ43を
更に有している。
【0034】以下に、本発明の特徴である整数倍率のみ
ならず小数倍率を伴う場合の補正処理を説明する。今、
ある画像の拡大処理により、読取倍率が5.6ラインの
読取を要求されている場合を考える。従来はこのとき6
ライン目の画像データで処理していたため色ずれが発生
してしまう。
【0035】本発明を、図5の補正回路について、R、
G、Bのうちの一つを例に挙げて以下に説明する。特定
の色の画像データは、1ライン分を1H期間遅延する1
ライン遅延ブロックに入力されると同時に定数乗算器m
2でk2倍される。従って、この場合は、5ライン目の
画像は、1ライン遅延の後、乗算器35により、0.4
倍される。一方、6ライン目の画像は、乗算器37によ
り0.6倍されて、0.4倍された5ライン目の画像と
合成される。これにより、補間処理によって5.6ライ
ン目の画像データが作成される。
【0036】つまり一般には、1ライン遅延ブロック3
3で遅延された1ライン前の画像データは定数乗算器m
1でk1倍される。それぞれk1、k2倍された画像デ
ータは加算器で加算された2ポートRAM45に書き込
まれる。2ポートRAM445は書き込み用のアドレス
データ入力回路41と読み出し用のアドレスと読み出し
データ回路43が独立した素子であり書き込みと読み出
しが同時におこなわれることができる。
【0037】書き込みアドレスは書き込みデータ転送ク
ロックでカウントアップされたカウンタの出力である。
また、読み出しアドレスは読み出しクロックをカウント
アップしたカウンタの出力であり、両者のライン単位の
同期は水平同期信号によっておこなわれる。
【0038】一方、CPU2は、この読取装置が与えら
れた拡大・縮小倍率に応じて読取倍率をROM3,RA
M4と共に決定し、各ラインの倍率k1,k2を決定し
て、この倍率信号を乗算器35,37に供給するもので
ある。つまり、CPU2は以下に示す関係からk1、k
2を求めて定数乗算器m1、m2に設定する。
【0039】 k2=n×x/100−INT[n×x/100] k1=1−k2 ただし、nは等倍読み取り時の補正ライン数、xは読み
取り倍率、INT[A]は実数Aの整数部分を返す関数
とする。
【0040】この補間処理は、図6の補間処理の概念を
説明するためのグラフにより一層明白となり、y−1番
目の画像とy番目の画像が線形補間により合成されるこ
とが分かる。
【0041】従って本発明は、従来のように単に整数番
目のライン画像を合成するのみならず、与えられた小数
を含む読取倍率に従って補間処理により、要求されたラ
インの画像データを出力するものである。従って、拡大
縮小処理等を含む読取処理に対しても色にじみの発生す
ることのない高精度な読取処理を実現する読取装置を提
供することができる。
【0042】
【発明の効果】以上詳細に説明したとおり、本発明は、
単に整数番目のライン画像を合成するのみならず、必要
な読取倍率に従ってCPUから与えられる倍率を受け、
複数ライン画像を適切な倍率で演算することにより補間
ライン画像を作成して2ポートメモリに記憶すること
で、色にじみのない原稿の色に忠実な高精度な読取処理
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る画像読取装置の概略構成を示す
断面図。
【図2】画像読取装置の制御系を示すブロック図。
【図3】カラーCCDセンサの外観構成を示す図。
【図4】本発明係る読み取り光学系の模式図。
【図5】本発明に係る補正回路のブロック図。
【図6】本発明に係る補間処理の概念を説明するための
グラフ。
【符号の説明】 1…画像読取装置 2…CPU 3…ROM 4…RAM 5…CCDドライバ 6…スキャナモータドライバ 7…A/D変換回路 8…シェーディング補正回路 9…ラインメモリ 11…原稿台 13…露光ランプ 14…CCDセンサ 21…レンズユニット 31…インターフェース 33…1ライン遅延回路 35、37…乗算器 41…ライトアドレスカウンタ 43…リードアドレスカウンタ 45…2ポートRAM

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿画像を複数色に色分解して各色ごと
    の光電変換を行い複数色の画像信号を出力する変換手段
    と、 前記変換手段からの複数の前記画像信号を所定時間遅延
    させることで、与えられた読取倍率の整数分の補整を行
    う遅延手段と、 前記変換手段からの複数の前記画像信号の補間処理を行
    うことで、与えられた前記読取倍率の小数分の補整を行
    う補間手段と、 を具備することを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 原稿画像を複数ラインに分けて走査し、
    複数色に色分解した各色ごとの光電変換を行い、前記複
    数ライン分の複数色の画像信号を出力する変換手段と、 与えられた読み出し倍率に応じた補整係数を演算する演
    算手段と、 前記変換手段からの前記複数ライン分の前記画像信号の
    うち、前記演算手段からの前記補整係数に応じたライン
    分の前記画像信号を所定時間遅延させることで、与えら
    れた読取倍率の整数分の補整を行う遅延手段と、 前記変換手段からの複数の前記画像信号について、前記
    演算手段からの補整係数に応じた補間処理を行うこと
    で、与えられた前記読取倍率の小数分の補整を行う補間
    手段と、 を具備することを特徴とする画像読取装置。
  3. 【請求項3】 原稿画像を複数ラインに分けて走査し、
    複数色に色分解した各色ごとの光電変換を行い、前記複
    数ライン分の複数色の画像信号を出力する変換手段と、 与えられた読み出し倍率に応じた補整係数を演算する演
    算手段と、 前記変換手段からの前記複数ライン分の前記画像信号の
    うち、前記演算手段からの前記補整係数に応じたライン
    分の前記画像信号を所定時間遅延させることで、与えら
    れた読取倍率の整数分の補整を行う遅延手段と、 前記変換手段からの複数の前記画像信号について、前記
    演算手段からの前記補整係数に応じた複数ライン間の線
    形補間を行うことで、与えられた前記読取倍率の小数分
    の補整を行う補間手段と、 を具備することを特徴とする画像読取装置。
  4. 【請求項4】 原稿画像を複数ラインに分けて走査し、
    複数色に色分解した各色ごとの光電変換を行い、前記複
    数ライン分の複数色の画像信号を出力する変換手段と、 与えられた読み出し倍率に応じて、前記複数ラインのう
    ちどのラインを遅延すべきかを意味する遅延ライン信号
    と、前記複数ラインのうちどのラインをどう補間すべき
    かを意味する補間係数信号とを、CPUを用いて演算し
    て出力する演算する演算手段と、 前記変換手段からの前記複数ライン分の前記画像信号の
    うち、前記演算手段からの前記遅延ライン信号に応じた
    ライン分の前記画像信号を所定時間遅延させることで、
    与えられた読取倍率の整数分の補整を行う遅延手段と、 前記変換手段からの複数の前記画像信号について、前記
    演算手段からの前記補間係数信号に応じて、二つのライ
    ン間の前記画像信号の線形補間を行うことで、与えられ
    た前記読取倍率の小数分の補整を行う補間手段と、 を具備することを特徴とする画像読取装置。
  5. 【請求項5】 原稿画像を複数ラインに分けて走査し、
    複数色に色分解した各色ごとの光電変換を行い、前記複
    数ライン分の複数色の画像信号を出力する変換手段と、 与えられた読み出し倍率に応じて、前記複数ラインのう
    ちどのラインを遅延すべきかを意味する遅延ライン信号
    と、前記遅延ライン信号に応じる二つのライン分の画像
    信号をそれぞれ何倍にすべきかを意味する第1・第2倍
    率信号とを、不揮発性メモリに格納された係数に基づき
    CPUを用いて演算して出力する演算手段と、 前記変換手段からの前記複数ライン分の前記画像信号の
    うち、前記演算手段からの前記遅延ライン信号に応じた
    ライン分の前記画像信号を所定時間遅延させることで、
    与えられた読取倍率の整数分の補整を行う遅延手段と、 前記変換手段からの複数の前記画像信号について、前記
    演算手段からの前記補間係数信号に応じて、所望の二つ
    のライン分の画像信号のうち遅延される第1画像を前記
    第1倍率信号に応じて補整し、のこりの第2画像信号を
    前記第2倍率信号に応じて補整し、これら二つの補整さ
    れた信号を合成することで線形補間を行うことにより、
    与えられた前記読取倍率の小数分の補整を行う補間手段
    と、前記遅延手段と前記補間手段とにより補整された前
    記画像信号を格納し、出力する手段と、を具備すること
    を特徴とする画像読取装置。
  6. 【請求項6】 原稿画像を複数の色に色分解し分解色毎
    に光電変換をおこなう複数のラインセンサを備えた画像
    読取装置において、前記複数のラインセンサの出力を読
    み取ってライン毎に遅延することにより、与えられた読
    み取り倍率に応じて算出される遅延量の整数部分を補正
    する遅延回路と、遅延されるライン間の補間をおこなう
    ことにより、前記遅延量の小数点以下を補間処理によっ
    て補正する補間回路と、を具備することを特徴とする画
    像読取装置。
  7. 【請求項7】 原稿画像を複数の色に色分解し分解色毎
    に光電変換をおこなう複数のラインセンサを備えた画像
    読取装置において、前記複数のラインセンサの出力を読
    み取ってライン毎に遅延することにより、与えられた読
    み取り倍率に応じて算出される遅延量の整数部分を補正
    する遅延回路と、前記遅延回路が遅延した出力をライン
    間の補間を行うことにより、前記遅延量の小数点以下を
    補間処理によって補正する補間回路と、前記補間回路の
    前記補間処理により補正された出力をライン単位で遅延
    する回路と、を具備することを特徴とする画像読取装
    置。
  8. 【請求項8】 原稿画像を複数の色に色分解し分解色毎
    に光電変換をおこなう複数のラインセンサを備えた画像
    読取装置において、前記複数のラインセンサの出力を読
    み取ってライン毎に遅延することにより、与えられた読
    み取り倍率に応じて算出される遅延量の整数部分を補正
    する遅延回路と、 遅延されるライン間の線形補間をおこなうことにより、
    前記遅延量の小数点以下を補間処理によって補正する補
    間回路と、 を具備することを特徴とする画像読取装置。
  9. 【請求項9】 原稿画像を複数の色に色分解し分解色毎
    に光電変換をおこなう複数のラインセンサを備えた画像
    読取装置において、 補間係数を不揮発性メモリに格納し、与えられた読取倍
    率に応じて適切な補間係数を出力する補間係数出力回路
    と、 前記複数のラインセンサの出力を読み取ってライン毎に
    遅延することにより、前記読み取り倍率に応じて算出さ
    れる遅延量の整数部分を補正する遅延回路と、 前記補間係数出力回路から出力される前記補間係数に応
    じて遅延されるライン間の補間をおこなうことにより、
    前記遅延量の小数点以下を補間処理によって補正する補
    間回路と、 を具備することを特徴とする画像読取装置。
  10. 【請求項10】 原稿画像を複数の色に色分解し分解色
    毎に光電変換をおこなう複数のラインセンサを備えた画
    像読取装置において、 与えられた読取倍率に応じて補間係数を計算し、この補
    間係数を補間処理の際の乗算倍率として設定するCPU
    と、 前記複数のラインセンサの出力を読み取ってライン毎に
    遅延することにより、与えられた読み取り倍率に応じて
    算出される遅延量の整数部分を補正する遅延回路と、 遅延されるライン間の補間をおこなうことにより、前記
    遅延量の小数点以下を前記CPUが設定した前記乗算倍
    率に応じて補間処理により補正する補間回路と、 を具備することを特徴とする画像読取装置。
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