JPH1197367A - 基板熱処理装置およびそれを用いた基板熱処理方法 - Google Patents

基板熱処理装置およびそれを用いた基板熱処理方法

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JPH1197367A
JPH1197367A JP25232997A JP25232997A JPH1197367A JP H1197367 A JPH1197367 A JP H1197367A JP 25232997 A JP25232997 A JP 25232997A JP 25232997 A JP25232997 A JP 25232997A JP H1197367 A JPH1197367 A JP H1197367A
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JP
Japan
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substrate
temperature
radiation intensity
heat treatment
reflector
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JP25232997A
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English (en)
Inventor
Kiyohiro Sasaki
清裕 佐々木
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱効率がよく、消費電力の少ない基板熱処理
装置およびそれを用いた基板熱処理方法を提供する。 【解決手段】 基板Wと反射板140との間において多
重反射した熱放射の放射強度I1,I2を第1および第2
放射温度計532,533により測定するとともに、反
射板放射温度計530により反射板140の温度Trを
測定する。そしてこれらを基に演算部550は基板温度
TWを算出し、その結果を受けた制御部60はそれをも
とにランプ210への供給電力の制御を行う。反射板1
40の冷却を行わないため、熱効率がよくなり、消費電
力を抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体ウエハ、
フォトマスク用ガラス基板、液晶表示用ガラス基板、光
ディスク用基板等の基板(以下「基板」という。)に熱
処理を施す基板熱処理装置およびそれを用いた基板熱処
理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からランプアニール装置等の基板熱
処理装置においては基板の温度制御の精度が重要な問題
であり、そのため、最近では非接触方式によって基板の
温度の測定を行っている。すなわち、特開平6−341
905号公報や特開平8−255800号公報に開示さ
れている技術においては基板を反射板の近くに対向して
保持しつつ加熱し、基板からの熱放射をそれらの間で多
重反射させ、その多重反射の熱放射を基板に向けて設け
た石英ロッド等よりなるプローブから放射温度計(パイ
ロメータ)等に供給して基板の温度を算出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来技
術では反射板における熱吸収があり、さらにその反射板
は冷却されているため、基板から受けた熱のうちの一部
は反射板により吸収され、また冷却水により他に放出さ
れていた。そのため、加熱処理時に熱ロスが発生し、装
置全体としても消費電力が大きくなっていた。
【0004】この発明は、従来技術における上述の問題
の克服を意図しており、熱効率がよく、消費電力の少な
い基板熱処理装置およびそれを用いた基板熱処理方法を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明の請求項1の装置は、基板に熱処理を施す
基板熱処理装置であって、基板を保持する保持手段と、
基板に熱を供給する熱源と、保持手段に保持された基板
に対向して配置されているとともに、基板からの熱放射
を反射する反射板と、反射板の温度を測定する反射板温
度測定手段と、反射板に設けられるとともに、基板と反
射板との間の熱放射を受けて、その放射強度を測定する
放射強度測定手段と、反射板温度測定手段によって測定
された反射板の温度と放射強度測定手段によって測定さ
れた放射強度とに基づいて基板の温度を算出する基板温
度算出手段と、を備える。
【0006】また、この発明の請求項2の装置は、請求
項1の基板熱処理装置において、放射強度測定手段が個
別に熱放射の放射強度を測定する第1の放射強度測定手
段および第2の放射強度測定手段を備えるものであっ
て、反射板における第1の放射強度測定手段および第2
の放射強度測定手段の周囲の部分の反射率が互いに異な
ることを特徴とする。
【0007】また、この発明の請求項3の装置は、請求
項1または請求項2の基板熱処理装置であって、さら
に、基板温度算出手段により算出された基板の温度に基
づいて、熱源へ供給される加熱用電力を制御する制御手
段を備える。
【0008】また、この発明の請求項4の装置は、請求
項3の基板処理装置において、熱源が複数の加熱領域に
分割されているとともに、当該複数の加熱領域のそれぞ
れに対して反射板温度測定手段および放射強度測定手段
が設けられているものであって、複数の加熱領域ごとに
算出された基板の温度に基づいて、複数の加熱領域ごと
に熱源へ供給される加熱用電力を制御することを特徴と
する。
【0009】また、この発明の請求項5の装置は、請求
項1ないし請求項4のうちのいずれかの基板熱処理装置
であって、さらに、反射板に対して基板と反対側の位置
に複数の断熱板を反射板と積層した状態で備えるもので
あることを特徴とする。
【0010】また、この発明の請求項6の方法は、請求
項1の基板熱処理装置を用いた基板熱処理方法であっ
て、反射板温度測定手段によって反射板の温度を測定す
るとともに、放射強度測定手段によって基板と反射板と
の間の熱放射の放射強度とを測定する測定工程と、反射
板温度測定手段によって測定された反射板の温度および
放射強度測定手段によって測定された放射強度に基づい
て基板温度算出手段により基板の温度を算出する基板温
度算出工程と、を備える。
【0011】また、この発明の請求項7の方法は、請求
項6の基板熱処理方法であって、基板温度算出工程が反
射板の温度および放射強度を用いて当該基板の温度を近
似的に算出するものであることを特徴とする。
【0012】また、この発明の請求項8の方法は、請求
項6の基板熱処理方法であって、基板温度算出工程が第
1の放射強度測定手段および第2の放射強度測定手段に
より個別に測定された熱放射の放射強度を用いて基板の
温度を算出するものであることを特徴とする。
【0013】また、この発明の請求項9の方法は、請求
項6ないし請求項8のうちのいずれかの基板熱処理方法
であって、さらに、基板温度算出工程により算出された
基板の温度に基づいて、熱源へ供給される加熱用電力を
制御する制御工程を備える。
【0014】さらに、この発明の請求項10の方法は、
請求項6ないし請求項9のうちのいずれかの基板熱処理
方法において、前記の各工程の前にさらに、基板とほぼ
同寸および同形状で放射率が既知である基準基板を加熱
しつつ、基準温度測定手段によって基準基板の温度を測
定する工程と、放射強度測定手段により基準基板と反射
板との間の熱放射の放射強度を測定する工程と、測定さ
れた基準基板の温度と放射強度とに基づいて反射板にお
ける放射強度測定手段の周囲の部分の反射率を算出する
工程と、を備え、基板温度算出工程においては、反射率
の値を利用しつつ基板の温度を算出することを特徴とす
る。
【0015】
【発明の実施の形態】
[1.発明の原理]各実施の形態の説明の前に、以下に
おいてこの発明に使用する温度測定方法について説明し
ていく。
【0016】一般に、黒体から放射される電磁波の放射
発散度の分光密度はプランクの放射公式で与えられる
が、放射温度計(パイロメータ)により黒体を測定する
場合には、そのプランクの放射公式をもとに、放射温度
計により測定される特定の波長領域における黒体の温度
Tと測定される熱放射の放射強度Lb(T)との関係は
放射温度計の光学系等によって決まる測定器定数Aを用
いて次式で近似される。
【0017】
【数1】
【0018】ここで放射指数nは一般に波長λ、プラン
クの第2定数C2を用いて次式で近似される。
【0019】
【数2】
【0020】なお、放射指数nおよび測定器定数Aは放
射温度計に固有の値として予め求められており、さら
に、放射温度計は黒体炉を用いて予め温度Tと黒体炉の
放射強度Lb(T)の関係が校正されている。
【0021】また、数2の式を温度Tについて解くと次
式となる。
【0022】
【数3】
【0023】さらに、一般に、温度Tの灰色体の放射強
度L(T)と黒体の放射強度Lb(T)の関係は次式で
表される。
【0024】
【数4】
【0025】ここで、εは灰色体の放射率であり、一般
にε<1である。
【0026】以下、このような放射温度計を用いて反射
板に近接して対向した状態において加熱された基板の温
度を測定する場合について考える。図1は基板Wと反射
板140との間の多重反射を説明するための図である。
図示のように、基板Wからの熱放射は、熱放射のみなら
ず反射も行う反射板140の上面により反射された後、
再度、基板Wに至り、反射される。以下同様にして基板
Wと反射板140とにより反射されて、それらの間を熱
放射が往復する多重反射が発生する。
【0027】基板温度TWの基板Wから放射された熱放
射が反射板140(放射率εr、反射率ρr)に至り再び
基板Wに戻り、さらに基板W(放射率εW、反射率ρW)
により反射された後に反射板140表面に入射する際の
放射強度は元の熱放射の放射強度L(TW)に対してρr
ρW倍となる。同様にして、この熱放射が基板Wと反射
板140により多重反射した後に反射板140表面に入
射する(すなわち、放射温度計に接続されたプローブに
入射する)最終的な放射強度は初項L(TW)、公比ρr
ρWの無限等比級数として表わされ、さらに、数4の式
を用いて放射強度L(TW)の代わりに基板Wの放射強
度Lb(TW)で表わすと次式となる。
【0028】
【数5】
【0029】また、この発明の装置では反射板140が
冷却されておらず、反射板140の温度Trも無視でき
ない程度の高温となるため、その反射板140からも熱
放射(放射強度L(Tr))が発生する。そして、上記
と同様に反射板140と基板Wとの間で多重反射を起こ
すが、この場合にも基板Wで反射するとその放射強度は
ρWL(Tr)となり、その熱放射がその後、反射板14
0および基板Wにより1度ずつ反射した後に反射板14
0に入射する際の放射強度は、そのρrρW倍となる。し
たがって、この熱放射が基板Wと反射板140により多
重反射した後、最終的に反射板140に入射する際の放
射強度は初項ρWL(Tr)、公比ρrρWの無限等比級数
として表わされ、数4の式を用いて放射強度L(Tr)
の代わりに黒体の放射強度Lb(Tr)を用いると次式と
なる。
【0030】
【数6】
【0031】ここで、基板Wおよび反射板140におけ
る熱放射の透過がないとする次式を用いた。
【0032】
【数7】
【0033】
【数8】
【0034】以上より、最終的に反射板140上面にお
ける多重反射の放射強度Iは数5および数6の式の和と
して次式となる。
【0035】
【数9】
【0036】また、これを基板Wの放射強度Lb(TW)
について解くと次式となる。
【0037】
【数10】
【0038】ここで係数αは次式で表わされる。
【0039】
【数11】
【0040】そして、この発明では放射温度計で測定し
た多重反射の放射強度I、反射板140の温度Trおよ
び予め数1の式により関数形が与えられている黒体の放
射強度Lbを数10の式に用いて基板Wの基板温度TWを
求めるのである。
【0041】以下、この温度測定方法を第1および第2
の実施の形態のそれぞれに即して説明する。
【0042】<<1−1.第1の実施の形態の基板温度
測定方法>>以下、後述する第1の実施の形態の基板熱
処理装置1における基板温度TWの測定方法について説
明する。
【0043】上記から数10の式における未知数は基板
温度TWおよび係数αであるが、数11の式において反
射板140の反射率ρrはその温度Trにのみ依存するた
め後述のように予め求めておくことができ、したがっ
て、数10の式の未知数は基板温度TWおよび放射率εW
の2つとなる。
【0044】そこで第1の実施の形態である基板熱処理
装置1は後に詳述するように多重反射の放射強度を測定
するための第1および第2放射温度計532,533と
反射板140の温度を測定するための反射板放射温度計
530を備え、さらに、第1および第2放射温度計53
2,533に熱放射を導く第1および第2プローブ52
2,523の周囲の部分の反射板140の反射率ρr1,
ρr2を異なるものとしている(図3参照)。それにより
後述のように第1および第2放射温度計532,533
のそれぞれにより測定される多重反射の放射強度I1,
I2のそれぞれについて数10の式を立て、それらを連
立させて基板温度TWを求めている。
【0045】その説明の前に、基板Wの加熱処理に先だ
って行われる反射板140の反射率ρr1,ρr2の測定方
法について説明する。
【0046】<1−1−1.反射板の反射率ρr1,ρr2
の測定>第1の実施の形態の装置は、上記構成以外にさ
らに、図3に示すように基板Wに近接するとともに反射
板140から離隔した位置に基板Wから直接の(上述の
多重反射が生じていない)熱放射を測定するための基準
放射温度計531を備えている。そして、後に詳述する
が基板Wの加熱処理の前に基板Wの代わりに予めその放
射率εrefが求められている基準黒体板を加熱しつつ、
基準放射温度計531によりその基準黒体板からの直接
の熱放射の放射強度Irefと、第1および第2放射温度
計532,533により反射板140表面において基準
黒体板と反射板140との間の多重反射の放射強度I
1,I2と、反射板放射温度計530により反射板140
の温度Trとをそれぞれ測定する。これらのうち、基準
黒体板の放射強度Irefはその温度Trefを用いて次式で
表わされる。
【0047】
【数12】
【0048】また、多重反射の放射強度I1,I2は基準
黒体板の温度Trefおよび反射板140の温度Trとの間
に次の2式の関係を有する。
【0049】
【数13】
【0050】
【数14】
【0051】ここで係数α1,α2は反射板140表面に
おける第1および第2放射温度計532,533の熱放
射の測定位置(すなわち、第1および第2プローブ52
2,523の周囲)の反射板140の反射率ρr1,ρr2
を用いてそれぞれ次式で表わされる。
【0052】
【数15】
【0053】
【数16】
【0054】また、数12の式を用いて数13、数14
の式の黒体の放射強度Lb(Tref)を消去すると次の2
式が得られる。
【0055】
【数17】
【0056】
【数18】
【0057】この2式に測定された基準黒体板の放射強
度Irefおよび多重反射の放射強度I1,I2ならびに反
射板140の温度Tr、さらに予め求められている基準
黒体板の放射率εrefおよび数1の式のように予め求め
られている黒体の放射強度Lb(T)を用いると係数α
1,α2が求まる。なお、これら係数α1,α2は反射板1
40の温度Trを常温から加熱処理時の温度まで変化さ
せて、その温度依存性を予め求めておく。
【0058】また、数15、数16の式を反射板140
の反射率ρr1,ρr2について解くと次式となる。
【0059】
【数19】
【0060】
【数20】
【0061】これらの式に、上記のようにして求められ
た係数α1,α2を用いることによって反射板140の反
射率ρr1,ρr2が予め求まるのである。
【0062】<1−1−2.加熱処理時の基板温度TW
の測定>つぎに、第1の実施の形態における実際の基板
Wの加熱処理について説明する。
【0063】基板Wの加熱処理では第1および第2放射
温度計532、533により反射板140上面において
基板Wと反射板140との間の多重反射の放射強度I
1,I2、反射板放射温度計530により反射板140の
温度Trがそれぞれ測定される。なお、その際には後述
するように基準放射温度計531に接続された基準プロ
ーブ521はこの装置から除去され、したがって基準基
板の放射強度Irefの測定は行われない。
【0064】まず、数10の式に多重反射の放射強度I
1,I2を用いて表わすと次式となる。
【0065】
【数21】
【0066】
【数22】
【0067】ここで係数α1,α2は数11の式より次式
で表わされる。
【0068】
【数23】
【0069】
【数24】
【0070】加熱処理時においては多重反射の放射強度
I1,I2および反射板140の温度Trは測定され、反
射板140の反射率ρr1,ρr2および黒体の放射強度L
b(T)は予め求められているので、これらの式におい
て未知数は基板温度TWおよび基板Wの放射率εWであ
る。
【0071】そこで、数23、数24を数21、数22
の式の係数α1,α2に代入して2式を辺々引き、基板W
の放射強度Lb(TW)を消去すると基板Wの放射率εW
は次式のように求まる。
【0072】
【数25】
【0073】ここで係数ΔJ1,ΔJ2は次式で表わされ
る。
【0074】
【数26】
【0075】
【数27】
【0076】これらの式に前述の既知の値を用いて基板
Wの放射率εWを求め、さらにそれを数21または数2
2の式に戻して基板Wの放射強度Lb(TW)を求め、数
3の式を基板温度TWについて用いると基板温度TWが求
まるのである。
【0077】<<1−2.第2の実施の形態の基板温度
測定方法>>つぎに、後述する第2の実施の形態の基板
熱処理装置2における基板温度TWの測定方法について
説明する。
【0078】前述のように数10の式における未知数は
基板温度TWおよび係数αであるが、第2の実施の形態
ではこの係数αを予め見積もられた定数係数αfで近似
する。これにより、未知数は基板温度TWのみとなるの
で多重反射の放射強度Iと反射板140の温度Trのみ
の測定で基板温度TWの近似値である近似基板温度TW*
が求まるため、第2の実施の形態の装置では反射板14
0の温度Trを測定するための反射板放射温度計530
のほかに多重反射の放射強度Iを測定するための放射温
度計535を後述する1つの加熱ゾーンにつき1つのみ
備えるものとなっている。
【0079】以下、基板Wの加熱処理に先だって行われ
る定数係数αfの見積もりおよび加熱処理時の近似基板
温度TW*の測定方法について順に説明していく。
【0080】<1−2−1.定数係数αfの見積もり>
上記のように第2の実施の形態では定数係数αfを予め
見積もっているが、そのために加熱処理時の基板温度の
近似のために適当と考えられる所定温度における反射板
140の定数反射率ρrfを測定している。すなわち、第
2の実施の形態の装置でも第1の実施の形態と同様に、
基板Wからの直接の熱放射の放射強度を測定するため
の、着脱自在の基準プローブ521とそれに接続された
基準放射温度計531とを備えている。そして、基板W
の加熱処理の前にその放射率εrefが求められている基
準黒体板を加熱しつつ、基準放射温度計531により基
準黒体板からの直接の熱放射の放射強度Iref、放射温
度計535により反射板140表面において基準黒体板
と反射板140との間の多重反射の放射強度I、反射板
放射温度計530により反射板140の温度Trをそれ
ぞれ測定する。
【0081】ところで、数11の式において係数αに対
して基準黒体板の係数αrefを用い、反射板140の反
射率ρrに対して所定温度における反射板140の定数
反射率ρrfを用い、その定数反射率ρrfについて解くと
次式となる。
【0082】
【数28】
【0083】ここで、基準黒体板の係数αrefは数10
の式から次式で与えられる。
【0084】
【数29】
【0085】これら2式に、測定された基準黒体板の放
射強度Iref、その温度Trefおよび黒体の放射強度Lb
(T)ならびに既知の基準黒体板の放射率εrefを用い
て反射板140の定数反射率ρrfが求まる。
【0086】さらに、数11の式より反射板140の定
数反射率ρrfを用いた場合の定数係数αfは次式で表さ
れる。
【0087】
【数30】
【0088】この式に定数反射率ρrfを用いれば定数係
数αfが基板Wの放射率εWのみの関数となる。
【0089】そして、この基板Wの放射率εWを適当な
定数放射率εWfで近似すればよい精度で基板温度TWの
近似値である近似基板温度TW*を求めることができる。
【0090】<1−2−2.加熱処理時の基板温度TW
の測定>つぎに、第2の実施の形態における加熱処理時
の近似基板温度TW*の測定方法について説明する。
【0091】第2の実施の形態では前述のように多重反
射の放射強度Iと反射板140の温度Trのみを測定
し、それらの測定値を用いて近似基板温度TW*を算出し
ている。
【0092】すなわち、数30の式において基板Wの放
射率εWとして妥当な数値を用い、既に求められていた
反射板140の定数反射率ρrfを用いることによって定
数係数αfが求まる。そして、数10の式において係数
αを予め求められていた定数係数αfで近似すると次式
となる。
【0093】
【数31】
【0094】この式より基板Wの放射強度Lb(TW*
が求まるので、予め求められている黒体の放射強度Lb
(T)を用いて近似基板温度TW*が求まるのである。
【0095】<1−2−3.近似の有効性>以下に、上
記の近似の有効性について昇温時や降温時等の非定常時
と基板Wの加熱が長時間行われた後の定常時とに分けて
説明する。
【0096】i)非定常時 数10および数31の式から多重反射の放射強度Iを消
去すると次式となる。
【0097】
【数32】
【0098】ところで、ウィーンの近似式は次式で与え
られる。
【0099】
【数33】
【0100】ここで、Tは放射体の温度、λは熱放射の
波長、C1,C2はプランクの第1および第2定数であ
る。この式を数32の式の各黒体の放射強度Lb(T)
に用いて整理すると次式となる。
【0101】
【数34】
【0102】図2は数34の式を用いた基板Wの様々な
放射率εWに対する温度測定誤差(TW−TW*)のシミュ
レーション結果を示した図である。この例では処理対象
の基板WがSiウエハであって測定する波長λを0.9
5μm、反射板140の温度Trを500℃(773
K)、反射板140をSiC製とした場合を想定してい
る。
【0103】図示のように、800K程度の温度におけ
る現実の基板Wが有する放射率εWの範囲は0.7〜
0.8であり、この範囲にある場合には図示のように基
板温度TWが773K以上の広い温度範囲に渡って温度
測定誤差(TW−TW*)が基板温度TWに比して小さな値
となっている(例えば、1320K近傍で5K程度の誤
差)。
【0104】ところで、反射板140のプローブ525
の周囲の定数反射率ρrf=0.1、定数係数αf=1.
3と近似する場合、これらの数値を数30の式に代入す
ると基板Wの放射率εWは0.75となり、この近似は
かなり正確な温度測定結果を与えることが分かる。
【0105】ii)定常時 長時間加熱した定常状態では近似基板温度TWと反射板
140の温度Trとが等しくなることが考えられるの
で、数32の式は次式となる。
【0106】
【数35】
【0107】この式は数31の式において上記の条件を
課しても同様の結果となり、この式は係数αを含んでい
ないので係数αの値に無関係に成立する。すなわち測定
される係数α(または定数係数αf)とは無関係とな
り、基板温度TW(または近似基板温度TW*)は反射板
140の温度Trの測定結果そのままとなる。これは、
第2の実施の形態の基板温度測定の精度の高さを物語っ
ている。
【0108】[2.第1の実施の形態] <<2−1.機構的構成と装置配列>>図3はこの発明
の第1の実施の形態である基板熱処理装置1の縦断面図
である。以下、図3を参照しつつこの装置の構成を説明
していく。
【0109】第1の実施の形態である基板熱処理装置1
は主に炉体10、加熱部20、基板昇降部30、基板保
持回転部40、温度測定部50、制御部60、ランプド
ライバ70、エア供給源80、モータドライバ90とを
備えている。
【0110】炉体10は後に詳述するが上部をリフレク
ター110、下部をハウジング120とする箱状の炉体
であり、その側面の基板・ガス供給口110aを通じて
加熱処理の際に図示しない外部搬送装置により基板Wの
搬出入が行われるとともに酸素、窒素、N2O、アンモ
ニア等の処理ガスの供給が行われ、また、その側面のガ
ス排出口110bを通じて加熱処理後に処理ガスが排出
される。
【0111】加熱部20はランプ210および石英ガラ
ス板220から成っており、そのうち、ランプ210は
リフレクター110の下面に多数設けられ(図3、図5
には一部にのみ参照番号を記載)、点灯時にはその熱放
射は石英ガラス板220を透過し、基板Wに至ってそれ
を加熱する。
【0112】基板昇降部30はハウジング120の3箇
所(図3には2つのみ図示)に設けられた昇降自在のリ
フタピン310とそれらを駆動するエアシリンダ320
を備えており、基板・ガス供給口110aを通じて搬出
入される基板Wをリフタピン310の先端で保持して昇
降させることによって受け渡しを行う。
【0113】基板保持回転部40は、基板Wの周縁部分
を保持する保持リング410が円筒の支持脚420によ
り支持されるとともにその支持脚420の下方にはベア
リング430が設けられている。そして、ベアリング4
30の外周に設けられたギアに基板回転モータ440の
回転軸のギア441がかみ合っており、その駆動により
保持リング410がその中心において鉛直方向を軸とし
て回転可能となっている。
【0114】温度測定部50は後に詳述するが基板Wか
らの熱放射強度等を測定し、それを基に基板温度TW等
を求め、それらの信号を制御部60に送る。
【0115】制御部60は内部にメモリとCPUを備え
るとともに、図示のように各部に電気的に接続されてお
り、それら各部を各種制御信号を送ることによって制御
する。ランプドライバ70は後述する各加熱ゾーンZ1
〜Z5のランプ210に電気的に接続されており、制御
部60からの温度制御信号を受けて、それに応じた電力
をランプ210に供給する。
【0116】エア供給源80はエア供給管ASにより各
エアシリンダ320に接続されており、制御部60から
の制御信号を受けて、エアシリンダ320にエアを供給
してそれを駆動する。
【0117】モータドライバ90は制御部60からの駆
動信号を受けて、それに応じた電力を基板回転モータ4
40に供給する。
【0118】つぎに、要部についてさらに詳細に説明し
ていく。
【0119】第1の実施の形態である基板熱処理装置1
にはハウジング120の上方に、上から順に1枚の断熱
機能を有する反射板140とその下方に2枚の断熱板1
41,142とが積層した状態で設けられており、反射
板140は、保持リング410に保持された基板Wに対
して対向して配置されている。さらに、リフレクター1
10およびハウジング120の内部には冷却水を通過さ
せて炉体を冷却する多数の冷却管130が設けられてい
る。基板Wの加熱処理時にはその熱放射を受けて反射板
140の温度Trは上昇し、かなりの高温となる。その
ため、反射板140が冷却される場合と比べて基板Wか
らの熱量Qのロスが少なくなる。この熱量Qのロスは一
般に、反射板と断熱板とを併せた枚数N(この装置では
N=3)に対して次式で与えられる。
【0120】
【数36】
【0121】すなわち、反射板および断熱板の数N+1
に反比例して減衰、つまり、反射板等を多く設けるほど
熱量Qのロスは少なくなる。
【0122】このように、この装置では反射板140と
断熱板141,142を積層して備えるため熱効率がよ
い。
【0123】また、温度測定部50は、上端から入射す
る熱放射を伝える4本のプローブ、すなわち反射板プロ
ーブ520、基準プローブ521、第1および第2プロ
ーブ522,523を備え、さらにそれらの下端にはそ
れぞれ反射板放射温度計530、基準放射温度計53
1、第1および第2放射温度計532,533が光ファ
イバを介して接続され、さらにそれら各放射温度計に電
気的に接続された演算部550(「基板温度算出手段」
に相当)を備えている。さらに、演算部550はその内
部にCPUとメモリを備えている。なお、反射板プロー
ブ520、反射板放射温度計530、演算部550を併
せたものが「反射板温度測定手段」に、基準プローブ5
21、基準放射温度計531、演算部550を併せたも
のが「基準温度測定手段」に、第1および第2プローブ
522,523、第1および第2放射温度計532,5
33を併せたものが「第1および第2放射強度測定手
段」にそれぞれ相当している。
【0124】また、図示しないが、反射板140におい
て第1および第2プローブ522,523のうちの一
方、この装置では第1プローブ522の周囲の上面(反
射面)は黒化処理がなされており、他方、この装置では
第2プローブ523の周囲の上面は黒化処理がなされて
いない。すなわち、第1プローブ522の周囲の反射率
ρr1と第2プローブ523の周囲の反射率ρr2とは互い
に異なるものとなっている。これにより、第1および第
2プローブ522,523に接続された第1および第2
放射温度計532,533により測定される多重反射の
放射強度I1,I2は互いに異なるものとなる。
【0125】図4は図3のうち各プローブを拡大した図
である。図示のように反射板プローブ520は断熱板1
41,142を貫通してその先端が反射板140の下面
近傍に位置するように、基準プローブ521は反射板1
40、断熱板141,142を貫通してその先端が基板
Wの下面近傍に位置するように、第1および第2プロー
ブ522,523は反射板140、断熱板141,14
2を貫通してその先端が反射板140の上面とほぼ同一
の高さに位置するように、いずれもハウジング120に
設けられている。このうち、各プローブは石英ロッドや
サファイアロッド等を用いることができるが、この装置
では加熱時には反射板140および断熱板141,14
2は高温になるため、高温で透明度の低下を来す石英ロ
ッドよりも高温においてもそのようなことのないサファ
イアロッドを用いることが望ましい。また、各放射温度
計は各プローブにより導かれた基板Wからの熱放射を受
けて、その放射強度信号を生成する。
【0126】図5は第1の実施の形態である基板熱処理
装置1の平面的な構成を示す図である。ランプ210は
長尺のタングステンハロゲンランプであり、それらは、
その長手方向を平行として複数本並設された加熱ゾーン
Z1〜Z5(「複数の加熱領域」に相当)に分割されて
いる。そして各加熱ゾーンZ1〜Z5にはそれぞれ温度
測定部50が1組ずつ設けられている(図3においては
温度測定部50を1組のみ図示)。そして、各加熱ゾー
ンZ1〜Z5毎に基板温度TWを測定して、それぞれの
測定結果に応じてランプ210への供給電力を調節する
PIDフィードバック制御を行っている。これにより、
より精密な基板Wの温度制御を行うことができる。
【0127】また、基準プローブ521はハウジング1
20の各加熱ゾーンZ1〜Z5のそれぞれに設けられた
取付け口120aに着脱自在となっている。この取付け
口120aには基準放射温度計531につながる光ファ
イバが設けられており、取付け口120aに基準プロー
ブ521が取り付けられると前述のように基準プローブ
521と基準温度計531とがその光ファイバにより接
続されるようになっている。
【0128】そして、後述する反射板140の反射率ρ
r1,ρr2の測定処理の際には基準プローブ521は作業
者により取付け口120aに取り付けられるとともに、
それ以外の基板Wの加熱処理時等には取り外される。そ
して、取付け口120aに取り付けられる基準プローブ
521も加熱ゾーンZ1〜Z5の数(この装置では5
個)だけ準備されている。
【0129】図6は各加熱ゾーンZ1〜Z5の反射板プ
ローブ520、基準プローブ521、第1および第2プ
ローブ522,523の設置位置関係を示す図である。
図示のように、各加熱ゾーンZ1〜Z5の反射板プロー
ブ520、基準プローブ521(およびその取付け口1
20a)、第1および第2プローブ522,523はそ
れぞれ基板Wの回転中心を中心とした円周上に位置する
ように設けられている。そして、これにより、後述する
反射板140の反射率ρr1,ρr2の測定および基板Wの
加熱処理時の各放射強度の測定において制御部60が基
板Wの回転と同じ速度でそれぞれの測定タイミングをず
らすことによって基板Wの同じ位置に対してそれぞれ放
射強度を捉えることができるようになっている。すなわ
ち、基板W上の測定対象位置を共通にしている。そのた
め、より精度の高い温度測定を行うことができる。
【0130】<<2−2.処理手順>>第1の実施の形
態である基板熱処理装置1は前述の発明の原理の第1の
実施の形態の場合の温度測定方法に基づいて加熱する基
板温度TWを求め、その結果に基づいてランプ210の
フィードバック制御を行いつつ、基板Wの加熱処理を行
っている。そのため、この装置では、基板Wの加熱処理
の前に、実際に加熱処理を施す基板Wとほぼ同寸、同形
状であってほぼ黒体と見なせるC(炭素)や黒体塗料を
塗布された素材からなる放射率εrefが既知である基準
黒体板を、炉体10内で加熱して、予め反射板140の
第1および第2プローブ522,523周囲の反射率ρ
r1,ρr2を求めている。なお、基準黒体板は放射率εre
fが既知で0.1〜1の範囲であれば他の素材でもよ
い。
【0131】また、基準放射温度計は事前に黒体炉によ
り校正を受けたものを使用している。
【0132】図7は反射板140の反射率ρr1,ρr2の
測定処理手順を示すフローチャートである。以下、図7
を用いてその測定処理手順について説明する。
【0133】まず、作業者が基板熱処理装置1の各加熱
ゾーンZ1〜Z5の取付け口120aに基準プローブ5
21を取り付ける(ステップS1)。
【0134】つぎに、図示しない外部搬送装置により基
準黒体板が炉体10内に搬入される(ステップS2)。
【0135】つぎに、制御部60はランプドライバ70
に制御信号を送り、ランプドライバ70は各加熱ゾーン
Z1〜Z5のランプ210に電力を供給することによっ
てそれらを点灯して加熱を開始する(ステップS3)。
それと同時にモータドライバ90に制御信号を送り、基
板回転モータ440を駆動して基板保持回転部40を回
転させることによって基準黒体板を回転させる。なお、
以下の反射板140の反射率ρr1,ρr2の測定処理中に
おいて基準黒体板の回転は続けられる。
【0136】そして、ランプ210から発せられた放射
熱は石英ガラス板220を透過して基準黒体板に至り、
それにより基準黒体板は加熱され、その温度Trefに対
応する熱放射が発生する。
【0137】つぎに、各加熱ゾーンZ1〜Z5において
基準黒体板からの熱放射は第1および第2プローブ52
2,523、基準プローブ521に入射し、反射板14
0からの熱放射は反射板プローブ520に入射する。そ
してそれらはそれぞれ各加熱ゾーンZ1〜Z5の第1お
よび第2放射温度計532,533、基準放射温度計5
31ならびに反射板放射温度計530に導かれ、そこで
それぞれ多重反射の放射強度I1,I2、基準黒体板の放
射強度Iref、反射板140の放射強度が測定され、そ
れらの信号は演算部550に送られる。さらに演算部5
50において反射板140の温度Trがその放射強度を
基に算出され、また、その反射板140の温度Trのデ
ータは制御部60に送られる。(ステップS4)。
【0138】つぎに、反射板140の温度Trが近似の
ために適当と考えられる所定温度に達すると各加熱ゾー
ンZ1〜Z5の演算部550において発明の原理の第1
の実施の形態の場合の反射率ρr1,ρr2の測定方法によ
り反射板140の反射率ρr1,ρr2が算出され、そ
れらと反射板140の温度Trとが、その内部のメモリ
に記憶される(ステップS5)。
【0139】つぎに、制御部60により全加熱ゾーンZ
1〜Z5における反射板140の反射率ρr1,ρr2の温
度依存性を求めるべき所定温度範囲の最高温度に達した
かどうか判定され(ステップS6)、達していなければ
ステップS4に戻りステップS4およびS5の処理を繰
り返し、達していればこの処理を終了する。以上の処理
により加熱処理時に達し得る所定温度範囲での渡る各加
熱ゾーンZ1〜Z5における反射板140の温度依存性
を加味した反射率ρr1,ρr2が求められる。
【0140】以下において、基板Wの加熱処理手順を示
すフローチャートである図8を用いて、基板Wの処理手
順について説明していく。
【0141】まず、図示しない外部搬送装置により基板
Wが炉体10内に搬入される(ステップS11)。
【0142】つぎに、基板Wの加熱処理が開始される
(ステップS12)。すなわち、前述の反射板140の
反射率ρr1,ρr2の算出処理と同様に各加熱ゾーンZ1
〜Z5のランプ210を点灯して基板Wを加熱しつつ、
基板保持回転部40を回転させることによって基板Wを
回転させる。これにより、加熱された基板Wから基板温
度TWに対応する熱放射が発生する。さらに、加熱処理
時には処理ガスが炉体10内に供給される。なお、以下
の加熱処理中においてランプ210の点灯、処理ガスの
供給および基板Wの回転は続けられる。
【0143】つぎに、各加熱ゾーンZ1〜Z5において
第1および第2放射温度計532,533は第1および
第2プローブ522,523を介して基板Wと反射板1
40との間の多重反射の熱放射を捉え、それぞれ放射強
度I1,I2を測定してその放射強度信号を演算部550
に送る。それと同時に、各加熱ゾーンZ1〜Z5におい
て反射板放射温度計530は反射板プローブ520を介
して反射板140からの直接の熱放射を捉えてその放射
強度を測定し、その放射強度信号を演算部550に送
り、そこでそれをもとに反射板140の温度Trが算出
される(ステップS13)。
【0144】つぎに、各加熱ゾーンZ1〜Z5の演算部
550は発明の原理の第1の実施の形態の場合の基板温
度TWの測定方法によりステップS13で測定されたそ
の加熱ゾーンの放射強度I1,I2および反射板140の
温度Trおよび前述の反射板140の反射率ρr1,ρr2
の測定処理により求められたその加熱ゾーンにおけるそ
れらの値を用いて基板Wの放射率εWを算出し、それを
用いてその加熱ゾーンにおける基板温度TWを算出する
(ステップS14)。
【0145】つぎに、演算部550で求められた各加熱
ゾーンZ1〜Z5における基板温度TWは温度信号とし
て制御部60に送られ、それらを基に制御部60は得ら
れた基板温度TWと予め設定された加熱処理時の基板W
の目標温度とを比較して、両者が一致するように各加熱
ゾーンZ1〜Z5ごとに温度制御信号をランプドライバ
70に送り、ランプドライバ70はそれらの温度制御信
号に応じた電力を対応する加熱ゾーンのランプ210に
供給してPIDフィードバック制御を行う(ステップS
15)。
【0146】つぎに、制御部60は処理時間の終了の判
定を行い(ステップS16)、設定されていた処理時間
が経過するまでステップS13〜ステップS15の処理
を継続して行う。そして、処理時間が経過すると加熱処
理を終了し、外部搬送装置によりその基板Wが炉体10
外に搬出される(ステップS17)。
【0147】つぎに、制御部60は外部搬送装置からの
信号により準備されていた全基板Wの加熱処理の終了の
判定を行い(ステップS18)、全基板Wの加熱処理が
終了していなければステップS11に戻り、外部搬送装
置により次の基板Wが搬入され、逆に終了していれば一
連の加熱処理が終了する。
【0148】以上説明したように、第1の実施の形態に
よれば、反射板放射温度計530により測定した反射板
140の温度Trと、第1および第2放射温度計53
2,533により測定した多重反射の熱放射の放射強度
I1,I2とを用いて演算部550において基板温度TW
を算出するため、反射板140を冷却しないで基板温度
TWを測定することができるので、熱効率がよく、した
がって、装置全体の消費電力を抑えることができる。
【0149】特に、上記のようにして算出された基板温
度TWに基づいてランプ210に供給する電力を制御す
るため、精密な基板Wの温度制御を行うことができ、し
たがって、基板ごとの処理温度を均一にすることがで
き、また、基板Wを加熱しすぎるといったことがないの
で、より熱効率がよく、消費電力を抑えることができ
る。
【0150】また、各加熱ゾーンZ1〜Z5ごとにラン
プ210に供給する電力を制御するので、より精密な基
板Wの温度制御を行うことができる。
【0151】さらに、複数の断熱板141,142を反
射板140と積層した状態で備えるため、一層、熱効率
がよく、消費電力を抑えることができる。
【0152】[3.第2の実施の形態]図9はこの発明
における第2の実施の形態である基板熱処理装置2の縦
断面図である。第1の実施の形態である基板熱処理装置
1では加熱処理時の多重反射の放射強度を測定する手段
としてプローブおよび放射温度計を各加熱ゾーンZ1〜
Z5に2組ずつ備えていたのに対して、第2の実施の形
態である基板熱処理装置2では各加熱ゾーンZ1〜Z5
のそれぞれにプローブ525および放射温度計535を
1組のみ備える点が異なっており、その他の装置構成は
第1の実施の形態と全く同様である。なお、プローブ5
25も第1の実施の形態と同様、反射板140、断熱板
141,142を貫通して、その先端が反射板140の
上面に位置するように設けられている。なお、プローブ
525と放射温度計535を併せたものが「放射強度測
定手段」に相当している。
【0153】図10は基板熱処理装置2の平面的な構成
を示す図である。上記のようにこの装置でも第1の実施
の形態と同様にランプ210は加熱ゾーンZ1〜Z5に
分割され(ランプ210は図9および図10においてそ
の一部にのみ参照符号を記載)、各加熱ゾーンZ1〜Z
5にはそれぞれに温度測定部50が設けられている。な
お、これらは図9においては1組のみ表示されている。
そして、これら各プローブもそれぞれ基板Wの回転中心
を中心とした円周上に位置するように設けられている。
これにより、第2実施の形態でも後述する反射板140
の定数反射率ρrfの測定および基板Wの加熱処理時の放
射強度の測定においてそれぞれの測定タイミングをずら
して、基板W上の測定対象位置を共通にして、より精度
の高い温度測定を行えるものとしている。
【0154】そして、第2の実施の形態では発明の原理
の第2の実施の形態の温度測定方法に基づいて、近似基
板温度TW*を求め、その結果に基づいてランプ210の
PIDフィードバック制御を行いつつ、基板Wの加熱処
理を行っている。
【0155】図11は定数係数αfの見積り処理の手順
を示すフローチャートである。以下、図11を用いてそ
の処理手順について説明する。
【0156】第2の実施の形態の定数係数αfの見積り
処理のステップS21〜ステップS23までは第1の実
施の形態における図7の反射板140の反射率ρr1,ρ
r2の測定処理のステップS1〜ステップS3と全く同様
であるので説明を省略する。
【0157】つぎに、各加熱ゾーンZ1〜Z5において
基準黒体板からの熱放射はプローブ525、基準プロー
ブ521に入射し、反射板140からの熱放射は各加熱
ゾーンZ1〜Z5の反射板プローブ520に入射する。
そしてそれらはそれぞれ放射温度計535、基準放射温
度計531および反射板放射温度計530に導かれ、そ
こでそれぞれ多重反射の放射強度I、基準黒体板の放射
強度Iref、反射板140の放射強度が測定され、それ
らの信号は演算部550に送られる。さらに演算部55
0はその加熱ゾーンにおける反射板140の温度Trを
その放射強度を基に算出し、そのデータを制御部60に
送信する(ステップS24)。
【0158】つぎに、各加熱ゾーンZ1〜Z5の反射板
140の温度Trが近似のために適当と考えられる所定
温度に達するとその加熱ゾーンの演算部550において
発明の原理の第2の実施の形態の場合の定数係数αfの
見積もり方法によりその温度での反射板140の定数反
射率ρrfが算出され、そのデータはその内部のメモリに
記憶される(ステップS25)。さらに、制御部60は
全加熱ゾーンZ1〜Z5の反射板140の温度Trが上
記所定温度に達するとこの処理を終了する。
【0159】以上の処理により反射率ρrfが求められ、
近似的な基板Wの放射率εωを見積もることで、定数係
数αfが見積もられた。この定数係数αfを用いて以下に
示すように近似基板温度TW*を求めつつ基板Wの加熱処
理が行われる。
【0160】図12は基板Wの加熱処理手順を示すフロ
ーチャートである。以下、図12を用いて、基板Wの加
熱処理手順について説明していく。
【0161】第2の実施の形態の基板Wの加熱処理のス
テップS31およびS32は第1の実施の形態における
図8の基板Wの加熱処理のステップS11およびS12
と全く同様であるので説明を省略する。
【0162】つぎに、各加熱ゾーンZ1〜Z5において
放射温度計535はプローブ525を介して基板Wと反
射板140との間の多重反射の熱放射の、放射強度Iを
測定してその放射強度信号を演算部550に送る。それ
と同時に、各加熱ゾーンZ1〜Z5において反射板放射
温度計530は反射板プローブ520を介して反射板1
40からの直接の熱放射の放射強度を測定し、その放射
強度信号を演算部550に送り、そこでそれをもとに反
射板140の温度Trが算出される(ステップS3
3)。
【0163】つぎに、各加熱ゾーンZ1〜Z5の演算部
550は発明の原理の第2の実施の形態の近似基板温度
TW*の測定方法によりステップS33で測定されたその
加熱ゾーンの放射強度I、反射板140の温度Trおよ
び上述の定数係数αfの見積もり処理において求められ
たその加熱ゾーンの定数係数αfを用いてその加熱ゾー
ンにおける近似基板温度TW*を算出する(ステップS3
4)。
【0164】つぎに、演算部550で求められた各加熱
ゾーンZ1〜Z5における近似基板温度TW*は温度信号
として制御部60に送られ、それを基に制御部60は得
られた近似基板温度TW*と予め設定された加熱処理時の
基板Wの目標温度とを比較して、両者が一致するように
各加熱ゾーンZ1〜Z5ごとに温度制御信号をランプド
ライバ70に送り、ランプドライバ70はそれらの温度
制御信号に応じた電力を対応する加熱ゾーンのランプ2
10に供給してPIDフィードバック制御を行う(ステ
ップS35)。
【0165】つぎに、制御部60は処理時間の終了の判
定を行い(ステップS36)、設定されていた処理時間
が経過するまでステップS33〜ステップS35の処理
を継続して行う。そして、処理時間が経過すると加熱処
理を終了し、外部搬送装置によりその基板Wが炉体10
外に搬出される(ステップS37)。
【0166】つぎに、制御部60は外部搬送装置からの
信号により準備されていた全基板Wの加熱処理の終了の
判定を行い(ステップS38)、全基板Wの加熱処理が
終了していなければステップS31に戻り、外部搬送装
置により次の基板Wが搬入され、逆に終了していれば一
連の加熱処理が終了する。
【0167】以上の説明から、第2の実施の形態でも第
1の実施の形態と同様の効果を有している。
【0168】さらに、第2の実施の形態の基板熱処理装
置2では各加熱ゾーンの温度測定部50において多重反
射の放射強度を測定する手段としてプローブ525およ
び放射温度計535を1組のみ備えるため、第1の実施
の形態の装置に比べて装置構成が簡素化されているので
製造コストを抑えることができる。
【0169】[4.変形例]上記の第1の実施の形態の
装置では反射板140において第1プローブ522の周
囲の上面と第2プローブ523の周囲の上面では黒化処
理の有無によって反射率ρr1と反射率ρr2とを互いに異
なるものとしたが、この発明はこれに限られず、いずれ
かの上面を粗くすること等のその他の方法により反射率
ρr1と反射率ρr2とを互いに異なるものとしてもよい。
【0170】上記の第2の実施の形態では予め反射板1
40の定数反射率ρrfを測定し、それに基づいて定数係
数αfを見積もり、それを用いて近似基板温度TW*を算
出することは必須ではなく、要は数31の式に用いる定
数係数αfが予め用意できればよい。したがって、予め
妥当と思われる定数係数αfが何らかの方法で知られて
いれば、反射板140の定数反射率ρrfの測定を行うこ
となく、その値を直接用いることもできる。
【0171】また、第1および第2の実施の形態の装置
は反射板放射温度計530により反射板140の温度を
測定するものとしたが、この発明はこれに限られず、反
射板放射温度計の代わりに熱電対や測温抵抗体等の接触
式の温度測定手段により反射板140の温度Trを測定
することができる。この場合にはそれにより求めた反射
板の温度Trを発明の原理の温度測定方法に用いればよ
い。
【0172】また、第1および第2の実施の形態の装置
では各加熱ゾーンに温度測定部50を備え、そのそれぞ
れに演算部550を備えるものとしたが、この発明はこ
れに限られず、各温度測定部には演算部を設けず、各温
度測定部に電気的に接続された演算部を1つ設けて全加
熱ゾーンの演算を全てその共用の演算部によって行うも
のとしてもよく、さらには、演算部を設けないでその代
わりに制御部がそれらの演算を行うものとしてもよい。
【0173】また、第1および第2の実施の形態の装置
では加熱の制御領域を加熱ゾーンZ1〜Z5の5つに分
けるものとしたが、この発明はこれに限られず、加熱ゾ
ーンに分けないで炉体10全体に1つの温度測定部50
を設けて基板温度を求めるものとしてもよく、または
「2」以上かつ「5」以外の数に分割してもよい。
【0174】また、第1および第2の実施の形態の装置
では反射板140以外に断熱板を2枚備えるものとした
が、この発明はこれに限られず、断熱板を備えないもの
としたり、1枚や3枚以上備えるものとしてもよい。
【0175】また、第1および第2の実施の形態の装置
では熱源としてランプ210を備えるものとしたが、こ
の発明はこれに限られず、電熱線によるヒータ等、その
他の熱源を用いてもよい。
【0176】さらに、第1および第2の実施の形態の装
置はランプアニール装置として機能するものとしたが、
この発明はこれに限られず、処理ガスを供給しないで基
板Wの加熱のみを行うものとしてもよい。
【0177】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし請
求項10の発明によれば、反射板温度測定手段により測
定した反射板の温度と、放射強度測定手段により測定し
た基板と反射板との間の熱放射の放射強度とを用いて基
板温度算出手段により基板の温度を算出するため、反射
板を冷却しないで基板の温度を測定することができるの
で、加熱処理の熱効率がよく、したがって、消費電力を
抑えることができる。
【0178】また、請求項3、請求項4および請求項9
の発明によれば、上記のようにして算出された基板の温
度に基づいて熱源へ供給される加熱用電力を制御するた
め、基板を加熱しすぎるといったことがないため、より
熱効率がよく、消費電力を抑えることができる。
【0179】さらに、請求項5の発明によれば、反射板
に対して基板と反対側の位置に複数の断熱板を反射板と
積層した状態で備えるため、一層、熱効率がよく、消費
電力を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】基板と反射板との間の多重反射を説明するため
の図である。
【図2】基板の様々な放射率に対する温度測定誤差のシ
ミュレーション結果を示した図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態である基板熱処理装
置の縦断面図である。
【図4】図3の各プローブの拡大図である。
【図5】第1の実施の形態である基板熱処理装置の平面
的な構成を示す図である。
【図6】各加熱ゾーンの反射板プローブ、基準プロー
ブ、第1および第2プローブの設置位置関係を示す図で
ある。
【図7】反射板の反射率の測定処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図8】第1の実施の形態の基板の加熱処理手順を示す
フローチャートである。
【図9】第2の実施の形態である基板熱処理装置の縦断
面図である。
【図10】第2の実施の形態である基板熱処理装置の平
面的な構成を示す図である。
【図11】反射板の近似反射率の測定処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図12】第2の実施の形態の基板の加熱処理手順を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
1,2 基板熱処理装置 60 制御部 140 反射板 141,142 断熱板 210 ランプ 530 反射板放射温度計 531 基準放射温度計 532,533 第1および第2の放射温度計 535 放射温度計 550 演算部 I,I1,I2 多重反射の放射強度 TW 基板温度 Tr 反射板の温度 W 基板 Z1〜Z5 加熱ゾーン ρr,ρr1,ρr2 反射板の反射率

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に熱処理を施す基板熱処理装置であ
    って、 基板を保持する保持手段と、 基板に熱を供給する熱源と、 前記保持手段に保持された基板に対向して配置されてい
    るとともに、基板からの熱放射を反射する反射板と、 前記反射板の温度を測定する反射板温度測定手段と、 前記反射板に設けられるとともに、基板と前記反射板と
    の間の熱放射を受けて、その放射強度を測定する放射強
    度測定手段と、 前記反射板温度測定手段によって測定された反射板の温
    度と前記放射強度測定手段によって測定された放射強度
    とに基づいて前記基板の温度を算出する基板温度算出手
    段と、を備えることを特徴とする基板熱処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の基板熱処理装置において、 前記放射強度測定手段が個別に前記熱放射の放射強度を
    測定する第1の放射強度測定手段および第2の放射強度
    測定手段を備えるものであって、 前記反射板における前記第1の放射強度測定手段および
    第2の放射強度測定手段の周囲の部分の反射率が互いに
    異なることを特徴とする基板熱処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2の基板熱処理装
    置であって、さらに、 前記基板温度算出手段により算出された基板の温度に基
    づいて、前記熱源へ供給される加熱用電力を制御する制
    御手段を備えることを特徴とする基板熱処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項3の基板処理装置において、 前記熱源が複数の加熱領域に分割されているとともに、
    当該複数の加熱領域のそれぞれに対して前記反射板温度
    測定手段および前記放射強度測定手段が設けられている
    ものであって、 前記複数の加熱領域ごとに算出された基板の温度に基づ
    いて、前記複数の加熱領域ごとに前記熱源へ供給される
    加熱用電力を制御することを特徴とする基板熱処理装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のうちのいずれ
    かの基板熱処理装置であって、さらに、 前記反射板に対して基板と反対側の位置に複数の断熱板
    を備えるものであることを特徴とする基板熱処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項1の基板熱処理装置を用いた基板
    熱処理方法であって、 前記反射板温度測定手段によって前記反射板の温度を測
    定するとともに、前記放射強度測定手段によって基板と
    前記反射板との間の熱放射の放射強度を測定する測定工
    程と、 前記反射板温度測定手段によって測定された反射板の温
    度および前記放射強度測定手段によって測定された放射
    強度に基づいて、前記基板温度算出手段により前記基板
    の温度を算出する基板温度算出工程と、を備えることを
    特徴とする基板熱処理方法。
  7. 【請求項7】 請求項6の基板熱処理方法であって、 前記基板温度算出工程が前記反射板の温度および前記放
    射強度を用いて基板の温度を近似的に算出するものであ
    ることを特徴とする基板熱処理方法。
  8. 【請求項8】 請求項6の基板熱処理方法であって、 前記基板温度算出工程が前記第1の放射強度測定手段お
    よび前記第2の放射強度測定手段により個別に測定され
    た熱放射の放射強度を用いて基板の温度を算出するもの
    であることを特徴とする基板熱処理方法。
  9. 【請求項9】 請求項6ないし請求項8のうちのいずれ
    かの基板熱処理方法であって、さらに、 前記基板温度算出工程により算出された基板の温度に基
    づいて、前記熱源へ供給される加熱用電力を制御する制
    御工程を備えることを特徴とする基板熱処理方法。
  10. 【請求項10】 請求項6ないし請求項9のうちのいず
    れかの基板熱処理方法において、前記の各工程の前にさ
    らに、 基板とほぼ同寸および同形状で放射率が既知である基準
    基板を加熱しつつ、基準温度測定手段によって基準基板
    の温度を測定する工程と、 前記放射強度測定手段によって基準基板と前記反射板と
    の間の熱放射の放射強度を測定する工程と、 測定された基準基板の温度と前記放射強度とに基づいて
    前記反射板における前記放射強度測定手段の周囲の部分
    の反射率を算出する工程と、を備え、 前記基板温度算出工程においては、前記反射率の値を利
    用しつつ基板の温度を算出することを特徴とする基板熱
    処理方法。
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