JPH1197368A - 基板処理装置およびそれを用いた基板処理方法 - Google Patents

基板処理装置およびそれを用いた基板処理方法

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JPH1197368A
JPH1197368A JP25233097A JP25233097A JPH1197368A JP H1197368 A JPH1197368 A JP H1197368A JP 25233097 A JP25233097 A JP 25233097A JP 25233097 A JP25233097 A JP 25233097A JP H1197368 A JPH1197368 A JP H1197368A
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JP
Japan
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substrate
temperature
heating plate
radiation intensity
heating
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JP25233097A
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English (en)
Inventor
Kiyohiro Sasaki
清裕 佐々木
Satoshi Taniguchi
訓 谷口
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱効率がよく、消費電力の少ない基板処理装
置およびそれを用いた基板処理方法を提供する。 【解決手段】 基板Wはその下方からヒータ260、加
熱板270により加熱されている。また、基板Wと加熱
板270との間で多重反射した熱放射の放射強度I1,
I2を第1および第2放射温度計532,533により
測定するとともに、加熱板放射温度計530により加熱
板270の温度Trを測定する。そしてこれらを基に演
算部550は基板温度TWを算出し、その結果を受けた
制御部60はそれをもとにヒータ260への供給電力の
制御を行う。基板Wを加熱板270により下方から加熱
するため、熱効率がよくなり、消費電力を抑えることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、熱放射を基に半
導体ウエハ、フォトマスク用ガラス基板、液晶表示用ガ
ラス基板、光ディスク用基板等の基板(以下「基板」と
いう。)に熱処理を施す基板処理装置およびそれを用い
た基板処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からホットプレートオーブン等の基
板処理装置においては、平坦な金属プレート上に基板を
載置し、その金属プレートをその下方に設けられたヒー
タにより加熱することによって、金属プレートからの熱
により基板を加熱処理している。そして、その温度制御
は予め基準となる基板(基準基板)に熱電対等の接触式
の温度計を取り付けた状態でその基準基板を加熱しつ
つ、供給電力および基準基板温度の測定を行うことによ
り、ヒータへの供給電力と基準基板温度との関係を求め
ておき、その結果を用いて実際の基板の加熱処理におい
てその温度制御を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来技
術では実際の基板の加熱処理時には基板の温度測定は行
われておらず、個々の基板ごとの加熱処理時の温度には
バラツキが生じていた。
【0004】また、加熱処理時の基板温度を測定してい
ないことにより基板を過剰に加熱してしまうことが多
く、熱ロスが生じ、装置全体としても消費電力が大きく
なっていた。
【0005】この発明は、従来技術における上述の問題
の克服を意図しており、基板ごとの処理温度が均一で、
熱効率がよく、消費電力の少ない基板処理装置およびそ
れを用いた基板処理方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明の請求項1の装置は、基板に熱処理を施す
基板処理装置であって、基板を保持する保持手段と、保
持手段によって保持された基板に対向して配置されてい
るとともに、基板に熱を供給する加熱板と、加熱板の温
度を測定する加熱板温度測定手段と、加熱板に設けられ
るとともに、基板と加熱板との間の熱放射を受けて、そ
の放射強度を測定する放射強度測定手段と、加熱板温度
測定手段によって測定された加熱板の温度と放射強度測
定手段によって測定された放射強度とに基づいて基板の
温度を算出する基板温度算出手段と、を備える。
【0007】また、この発明の請求項2の装置は、請求
項1の基板処理装置において、放射強度測定手段が個別
に熱放射の放射強度を測定する第1の放射強度測定手段
および第2の放射強度測定手段を備えるものであって、
加熱板における第1の放射強度測定手段および第2の放
射強度測定手段の周囲の部分の反射率が互いに異なるこ
とを特徴とする。
【0008】また、この発明の請求項3の装置は、請求
項1または請求項2の基板処理装置であって、さらに、
基板温度算出手段により算出された基板の温度に基づい
て、加熱板へ供給される加熱用電力を制御する制御手段
を備える。
【0009】また、この発明の請求項4の装置は、請求
項3の基板処理装置において、加熱板が複数の加熱領域
に分割されているとともに、当該複数の加熱領域のそれ
ぞれに対して加熱板温度測定手段および放射強度測定手
段が設けられているものであって、複数の加熱領域ごと
に算出された基板の温度に基づいて、複数の加熱領域ご
とに加熱板へ供給される加熱用電力を制御することを特
徴とする。
【0010】また、この発明の請求項5の方法は、請求
項1の基板処理装置を用いた基板処理方法であって、加
熱板温度測定手段によって加熱板の温度を測定するとと
もに、放射強度測定手段によって基板と加熱板との間の
熱放射の放射強度とを測定する測定工程と、加熱板温度
測定手段によって測定された加熱板の温度および放射強
度測定手段によって測定された放射強度に基づいて基板
温度算出手段によって基板の温度を算出する基板温度算
出工程と、を備える。
【0011】また、この発明の請求項6の方法は、請求
項5の基板処理方法であって、基板温度算出工程が加熱
板の温度および放射強度を用いて基板の温度を近似的に
算出するものであることを特徴とする。
【0012】また、この発明の請求項7の方法は、請求
項5の基板処理方法であって、基板温度算出工程が第1
の放射強度測定手段および第2の放射強度測定手段によ
って個別に測定された熱放射の放射強度を用いて基板の
温度を算出するものであることを特徴とする。
【0013】また、この発明の請求項8の方法は、請求
項5ないし請求項7のうちのいずれかの基板処理方法で
あって、さらに、基板温度算出工程により算出された基
板の温度に基づいて、加熱板へ供給される加熱用電力を
制御する制御工程を備える。
【0014】さらに、この発明の請求項9の方法は、請
求項5ないし請求項8のうちのいずれかの基板処理方法
において、前記の各工程の前にさらに、基板とほぼ同寸
および同形状で放射率が既知である基準基板を加熱しつ
つ、基準温度測定手段によって基準基板の温度を測定す
る工程と、放射強度測定手段により基準基板と加熱板と
の間の熱放射の放射強度を測定する工程と、測定された
基準基板の温度と放射強度とを基に加熱板における放射
強度測定手段の周囲の部分の反射率を算出する工程と、
を備え、基板温度算出工程においては、反射率の値を利
用しつつ基板の温度を算出することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
[1.発明の原理]各実施の形態の説明の前に、以下に
おいてこの発明に使用する温度測定方法について説明し
ていく。
【0016】一般に、黒体から放射される電磁波の放射
発散度の分光密度はプランクの放射公式で与えられる
が、放射温度計(パイロメータ)により黒体を測定する
場合には、そのプランクの放射公式をもとに、放射温度
計により測定される特定の波長領域における黒体の温度
Tと測定される熱放射の放射強度Lb(T)との関係は
放射温度計の光学系等によって決まる測定器定数Aを用
いて次式で近似される。
【0017】
【数1】
【0018】ここで放射指数nは一般に波長λ、プラン
クの第2定数C2を用いて次式で近似される。
【0019】
【数2】
【0020】なお、放射指数nおよび測定器定数Aは放
射温度計に固有の値として予め求められており、さら
に、放射温度計は黒体炉を用いて予め温度Tと黒体炉の
放射強度Lb(T)の関係が校正されている。
【0021】また、数2の式を温度Tについて解くと次
式となる。
【0022】
【数3】
【0023】さらに、一般に、温度Tの灰色体の放射強
度L(T)と黒体の放射強度Lb(T)の関係は次式で
表される。
【0024】
【数4】
【0025】ここで、εは灰色体の放射率であり、一般
にε<1である。
【0026】以下、このような放射温度計を用いて加熱
板に近接して対向した状態において加熱された基板Wの
温度を測定する場合について考える。図1は基板Wと加
熱板270との間の多重反射を説明するための図であ
る。図示のように、基板Wからの熱放射は、熱放射のみ
ならず反射も行う加熱板270の上面により反射された
後、再度、基板Wに至り、反射される。以下同様にして
基板Wと加熱板270とにより反射されて、それらの間
を熱放射が往復する多重反射が発生する。
【0027】基板温度TWの基板Wから放射された熱放
射が加熱板270(その上面の放射率εr、反射率ρr)
に至り再び基板Wに戻り、さらに基板W(放射率εW、
反射率ρW)により反射された後に加熱板270上面に
入射する際の放射強度は元の熱放射の放射強度L(T
W)に対してρrρW倍となる。同様にして、この熱放射
が基板Wと加熱板270により多重反射した後に加熱板
270表面に入射する(すなわち、放射温度計に接続さ
れたプローブに入射する)最終的な放射強度は初項L
(TW)、公比ρrρWの無限等比級数として表わされ、
さらに、数4の式を用いて放射強度L(TW)の代わり
に基板Wの放射強度Lb(TW)で表わすと次式となる。
【0028】
【数5】
【0029】また、この発明の装置では後述するように
加熱板270がその下方に設けられたヒータ260によ
り加熱されて、その温度Trも高温となるため、その加
熱板270からも熱放射(放射強度L(Tr))が発生
する。そして、上記と同様に加熱板270と基板Wとの
間で多重反射を起こすが、この場合にも基板Wで反射す
るとその放射強度はρWL(Tr)となり、その熱放射が
その後、加熱板270および基板Wにより1度ずつ反射
された後に加熱板270に入射する際の放射強度は、そ
のρrρW倍となる。したがって、この熱放射が基板Wと
加熱板270により多重反射した後、最終的に加熱板2
70に入射する際の放射強度は初項ρWL(Tr)、公比
ρrρWの無限等比級数として表わされ、数4の式を用い
て放射強度L(Tr)の代わりに黒体の放射強度Lb(T
r)を用いると次式となる。
【0030】
【数6】
【0031】ここで、基板Wおよび加熱板270におけ
る熱放射の透過がないとする次式を用いた。
【0032】
【数7】
【0033】
【数8】
【0034】以上より、最終的に加熱板270上面にお
ける多重反射の放射強度Iは数5および数6の式の和と
して次式となる。
【0035】
【数9】
【0036】また、これを基板Wの放射強度Lb(TW)
について解くと次式となる。
【0037】
【数10】
【0038】ここで係数αは次式で表わされる。
【0039】
【数11】
【0040】そして、この発明では放射温度計で測定し
た多重反射の放射強度I、加熱板270の温度Trおよ
び予め数1の式により関数形が与えられている黒体の放
射強度Lbを数10の式に用いて基板Wの基板温度TWを
求めるのである。
【0041】以下、この温度測定方法を第1および第2
の実施の形態のそれぞれに即して説明する。
【0042】<<1−1.第1の実施の形態の基板温度
測定方法>>以下、後述する第1の実施の形態の基板処
理装置1における基板温度TWの測定方法について説明
する。
【0043】上記から数10の式における未知数は基板
温度TWおよび係数αであるが、数11の式において加
熱板270の反射率ρrはその温度Trにのみ依存するた
め後述のように予め求めておくことができ、したがっ
て、数10の式の未知数は基板温度TWおよび放射率εW
の2つとなる。
【0044】そこで第1の実施の形態である基板処理装
置1は後に詳述するように多重反射の放射強度を測定す
るための第1および第2放射温度計532,533と加
熱板270の温度を測定するための加熱板放射温度計5
30を備え、さらに、第1および第2放射温度計53
2,533に熱放射を導く第1および第2プローブ52
2,523の周囲の部分の加熱板270上面の反射率ρ
r1,ρr2を異なるものとしている(図3参照)。それに
より後述のように第1および第2放射温度計532,5
33のそれぞれにより測定される多重反射の放射強度I
1,I2のそれぞれについて数10の式を立て、それらを
連立させて基板温度TWを求めている。
【0045】その説明の前に、基板Wの加熱処理に先だ
って行われる加熱板270の反射率ρr1,ρr2の測定方
法について説明する。
【0046】<1−1−1.加熱板の反射率ρr1,ρr2
の測定>第1の実施の形態の装置は、上記構成以外にさ
らに、図3に示すように基板Wに近接するとともに加熱
板270から離隔した位置に基板Wから直接の(上述の
多重反射が生じていない)熱放射を測定するための基準
放射温度計531を備えている。そして、後に詳述する
が基板Wの加熱処理の前に基板Wの代わりに予めその放
射率εrefが求められている基準黒体板を加熱しつつ、
基準放射温度計531によりその基準黒体板からの直接
の熱放射の放射強度Irefと、第1および第2放射温度
計532,533により加熱板270表面において基準
黒体板と加熱板270との間の多重反射の放射強度I
1,I2と、加熱板放射温度計530により加熱板270
の温度Trとをそれぞれ測定する。これらのうち、基準
黒体板の放射強度Irefはその温度Trefを用いて次式で
表わされる。
【0047】
【数12】
【0048】また、多重反射の放射強度I1,I2は基準
黒体板の温度Trefおよび加熱板270の温度Trとの間
に次の2式の関係を有する。
【0049】
【数13】
【0050】
【数14】
【0051】ここで係数α1,α2は加熱板270表面に
おける第1および第2放射温度計532,533の熱放
射の測定位置(すなわち、第1および第2プローブ52
2,523の周囲)の加熱板270の反射率ρr1,ρr2
を用いてそれぞれ次式で表わされる。
【0052】
【数15】
【0053】
【数16】
【0054】また、数12の式を用いて数13、数14
の式の黒体の放射強度Lb(Tref)を消去すると次の2
式が得られる。
【0055】
【数17】
【0056】
【数18】
【0057】この2式に測定された基準黒体板の放射強
度Irefおよび多重反射の放射強度I1,I2ならびに加
熱板270の温度Tr、さらに予め求められている基準
黒体板の放射率εrefおよび数1の式のように予め求め
られている黒体の放射強度Lb(T)を用いると係数α
1,α2が求まる。なお、これら係数α1,α2は加熱板2
70の温度Trを常温から加熱処理時の温度まで変化さ
せて、その温度依存性を予め求めておく。
【0058】また、数15、数16の式を加熱板270
の反射率ρr1,ρr2について解くと次式となる。
【0059】
【数19】
【0060】
【数20】
【0061】これらの式に、上記のようにして求められ
た係数α1,α2を用いることによって加熱板270の反
射率ρr1,ρr2が予め求まるのである。
【0062】<1−1−2.加熱処理時の基板温度TW
の測定>つぎに、第1の実施の形態における実際の基板
Wの加熱処理について説明する。
【0063】基板Wの加熱処理では第1および第2放射
温度計532、533により加熱板270上面において
基板Wと加熱板270との間の多重反射の放射強度I
1,I2、加熱板放射温度計530により加熱板270の
温度Trがそれぞれ測定される。なお、その際には後述
するように基準放射温度計531に接続された基準プロ
ーブ521はこの装置から除去され、したがって基準基
板の放射強度Irefの測定は行われない。
【0064】まず、数10の式に多重反射の放射強度I
1,I2を用いて表わすと次式となる。
【0065】
【数21】
【0066】
【数22】
【0067】ここで係数α1,α2は数11の式より次式
で表わされる。
【0068】
【数23】
【0069】
【数24】
【0070】加熱処理時においては多重反射の放射強度
I1,I2および加熱板270の温度Trは測定され、加
熱板270の反射率ρr1,ρr2および黒体の放射強度L
b(T)は予め求められているので、これらの式におい
て未知数は基板温度TWおよび基板Wの放射率εWであ
る。
【0071】そこで、数23、数24を数21、数22
の式の係数α1,α2に代入して2式を辺々引き、基板W
の放射強度Lb(TW)を消去すると基板Wの放射率εW
は次式のように求まる。
【0072】
【数25】
【0073】ここで係数ΔJ1,ΔJ2は次式で表わされ
る。
【0074】
【数26】
【0075】
【数27】
【0076】これらの式に前述の既知の値を用いて基板
Wの放射率εWを求め、さらにそれを数21または数2
2の式に戻して基板Wの放射強度Lb(TW)を求め、数
3の式を基板温度TWについて用いると基板温度TWが求
まるのである。
【0077】<<1−2.第2の実施の形態の基板温度
測定方法>>つぎに、後述する第2の実施の形態の基板
処理装置2における基板温度TWの測定方法について説
明する。
【0078】前述のように数10の式における未知数は
基板温度TWおよび係数αであるが、第2の実施の形態
ではこの係数αを予め見積もられた定数係数αfで近似
する。これにより、未知数は基板温度TWのみとなるの
で多重反射の放射強度Iと加熱板270の温度Trのみ
の測定で基板温度TWの近似値である近似基板温度TW*
が求まるため、第2の実施の形態の装置では加熱板27
0の温度Trを測定するための加熱板放射温度計530
のほかに多重反射の放射強度Iを測定するための放射温
度計535を後述する1つの加熱ゾーンにつき1つのみ
備えるものとなっている。
【0079】以下、基板Wの加熱処理に先だって行われ
る定数係数αfの見積もりおよび加熱処理時の近似基板
温度TW*の測定方法について順に説明していく。
【0080】<1−2−1.定数係数αfの見積もり>
上記のように第2の実施の形態では定数係数αfを予め
見積もっているが、そのために加熱処理時の基板温度の
近似のために適当と考えられる所定温度における加熱板
270の定数反射率ρrfを測定している。すなわち、第
2の実施の形態の装置でも第1の実施の形態と同様に、
基板Wからの直接の熱放射の放射強度を測定するため
の、着脱自在の基準プローブ521とそれに接続された
基準放射温度計531とを備えている。そして、基板W
の加熱処理の前にその放射率εrefが求められている基
準黒体板を加熱しつつ、基準放射温度計531により基
準黒体板からの直接の熱放射の放射強度Iref、放射温
度計535により加熱板270表面において基準黒体板
と加熱板270との間の多重反射の放射強度I、加熱板
放射温度計530により加熱板270の温度Trをそれ
ぞれ測定する。
【0081】ところで、数11の式において係数αに対
して基準黒体板の係数αrefを用い、加熱板270の反
射率ρrに対して所定温度における加熱板270の定数
反射率ρrfを用い、その定数反射率ρrfについて解くと
次式となる。
【0082】
【数28】
【0083】ここで、基準黒体板の係数αrefは数10
の式から次式で与えられる。
【0084】
【数29】
【0085】これら2式に、測定された基準黒体板の放
射強度Iref、その温度Trefおよび黒体の放射強度Lb
(T)ならびに既知の基準黒体板の放射率εrefを用い
て加熱板270の定数反射率ρrfが求まる。
【0086】さらに、数11の式より加熱板270の定
数反射率ρrfを用いた場合の定数係数αfは次式で表さ
れる。
【0087】
【数30】
【0088】この式に定数反射率ρrfを用いれば定数係
数αfが基板Wの放射率εWのみの関数となる。
【0089】そして、この基板Wの放射率εWを適当な
定数放射率εWfで近似すればよい精度で基板温度TWの
近似値である近似基板温度TW*を求めることができる。
【0090】<1−2−2.加熱処理時の近似基板温度
TW*の測定>つぎに、第2の実施の形態における加熱処
理時の近似基板温度TW*の測定方法について説明する。
【0091】第2の実施の形態では前述のように多重反
射の放射強度Iと加熱板270の温度Trのみを測定
し、それらの測定値を用いて近似基板温度TW*を算出し
ている。
【0092】すなわち、数30の式において基板Wの放
射率εWとして妥当な数値を用い、既に求められていた
加熱板270の定数反射率ρrfを用いることによって定
数係数αfが求まる。そして、数10の式において係数
αを予め求められていた定数係数αfで近似すると次式
となる。
【0093】
【数31】
【0094】この式より基板Wの放射強度Lb(TW*
が求まるので、予め求められている黒体の放射強度Lb
(T)を用いて近似基板温度TW*が求まるのである。
【0095】<1−2−3.近似の有効性>以下に、上
記の近似の有効性について昇温時や降温時等の非定常時
と基板Wの加熱が長時間行われた後の定常時とに分けて
説明する。
【0096】i)非定常時 数10および数31の式から多重反射の放射強度Iを消
去すると次式となる。
【0097】
【数32】
【0098】ところで、ウィーンの近似式は次式で与え
られる。
【0099】
【数33】
【0100】ここで、Tは放射体の温度、λは熱放射の
波長、C1,C2はプランクの第1および第2定数であ
る。この式を数32の式の各黒体の放射強度Lb(T)
に用いて整理すると次式となる。
【0101】
【数34】
【0102】図2は数34の式を用いた基板Wの様々な
放射率εWに対する温度測定誤差(TW−TW*)のシミュ
レーション結果を示した図である。この例では処理対象
の基板WがSiウエハであって測定する波長λを6.0
μm、加熱板270の温度Trを250℃(523
K)、加熱板270をSiC製とした場合を想定してい
る。
【0103】図示のように、500K程度の温度におけ
る現実の基板Wが有する放射率εWは0.9近傍であ
り、この範囲にある場合には図示のように基板温度TW
が340K〜523Kの広い温度範囲に渡って温度測定
誤差(TW−TW*)が基板温度TWに比して小さな値とな
っている。
【0104】ところで、加熱板270のプローブ525
の周囲の定数反射率ρrf=0.1、定数係数αf=1.
05と近似する場合、これらの数値を数30の式に代入
すると基板Wの放射率εWは0.95となり、この近似
はかなり正確な温度測定結果を与えることが分かる。
【0105】ii)定常時 長時間加熱した定常状態では、近似基板温度TW*と加熱
板270の温度Trが等しくなると考えられるので、数
32の式は次式となる。
【0106】
【数35】
【0107】この式は数31の式において上記の条件を
課しても同様の結果となり、この式は係数αを含んでい
ないので係数αの値に無関係に成立する。すなわち測定
される係数α(または定数係数αf)とは無関係とな
り、基板温度TW(または近似基板温度TW*)は加熱板
270の温度Trの測定結果そのままとなる。これは、
第2の実施の形態の基板温度測定の精度の高さを物語っ
ている。
【0108】[2.第1の実施の形態] <<2−1.機構的構成と装置配列>>図3はこの発明
の第1の実施の形態である基板処理装置1の縦断面図で
ある。以下、図3を参照しつつこの装置の構成を説明し
ていく。
【0109】第1の実施の形態である基板処理装置1は
主に炉体10、カバー20、ホットプレート25、基板
昇降部30、開閉部40、温度測定部50、制御部6
0、ヒータドライバ70、エア供給源80とを備えてい
る。
【0110】炉体10は箱状の炉体であり、その側面の
基板搬出入口10aを通じて加熱処理の際に図示しない
外部搬送装置により基板Wの搬出入が行われる。
【0111】カバー20は後述のホットプレート25上
方において図示しない駆動機構により昇降可能に設けら
れており、加熱処理中は下降して、ホットプレート25
上に閉空間を形成する。
【0112】ホットプレート25は後に詳述するが炉体
10の内部底面に設けられた断熱板250の上面にヒー
タ260が設けられ、さらにその上面に加熱板270が
設けられており、加熱板270は加熱処理時には高温と
なり、その熱放射は上方に保持された基板Wに至って基
板Wを加熱する。
【0113】基板昇降部30は炉体10底面の3箇所
(図3には2つのみ図示)に設けられ、昇降自在のリフ
タピン310とそれらを駆動するエアシリンダ320を
備えており、基板搬出入口10aを通じて搬出入される
基板Wをリフタピン310の先端で保持して昇降させる
ことによって受け渡しを行う。
【0114】開閉部40はシャッター410および図示
しないシャッター駆動機構から成り、炉体10の基板搬
出入口10aに設けられたシャッター410がシャッタ
ー駆動機構の駆動で昇降することにより後述する所定の
タイミングで開閉し、それが開いている間に基板Wが搬
出入される。
【0115】温度測定部50は後に詳述するが、基板W
からの熱放射強度等を測定し、それを基に基板温度TW
等を求め、それらの信号を制御部60に送る。
【0116】制御部60は内部にメモリとCPUを備え
るとともに、図示のように各部に電気的に接続されてお
り、それら各部を各種制御信号を送ることによって制御
する。
【0117】ヒータドライバ70は後述する各加熱ゾー
ンZ1〜Z5のヒータ260に電気的に接続されてお
り、制御部60からの温度制御信号を受けて、それに応
じた電力をそれらのヒータ260に供給する。
【0118】エア供給源80はエア供給管ASにより各
エアシリンダ320に接続されており、制御部60から
の制御信号を受けて、各エアシリンダ320にエアを供
給してそれを駆動する。
【0119】つぎに、要部についてさらに詳細に説明し
ていく。
【0120】第1の実施の形態である基板処理装置1の
ホットプレート25の加熱板270の上面にはリフタピ
ンの近傍にそれと同数(すなわち3個)のプロキシミテ
ィギャップ用ボール280が設けられており、加熱処理
時にそれらに載置される基板Wと加熱板270上面との
間に微少な間隙を設けている。
【0121】また、温度測定部50は、上端から入射す
る熱放射を伝える4本のプローブ、すなわち加熱板プロ
ーブ520、基準プローブ521、第1および第2プロ
ーブ522,523と、それらの下端にそれぞれ光ファ
イバを介して接続された加熱板放射温度計530、基準
放射温度計531、第1および第2放射温度計532,
533を備えた放射強度測定部51ならびにそれら各放
射温度計に電気的に接続された演算部550(「基板温
度算出手段」に相当)を備えている。さらに、演算部5
50はその内部にCPUとメモリを備えている。なお、
加熱板プローブ520、加熱板放射温度計530、演算
部550を併せたものが「加熱板温度測定手段」に、基
準プローブ521、基準放射温度計531、演算部55
0を併せたものが「基準温度測定手段」に、第1および
第2プローブ522,523、第1および第2放射温度
計532,533を併せたものが「第1および第2放射
強度測定手段」にそれぞれ相当している。
【0122】また、図示しないが、加熱板270におい
て第1および第2プローブ522,523のうちの一
方、この装置では第1プローブ522の周囲の上面(反
射面)は黒化処理がなされており、他方、この装置では
第2プローブ523の周囲の上面は黒化処理がなされて
いない。すなわち、第1プローブ522の周囲の反射率
ρr1と第2プローブ523の周囲の反射率ρr2とは互い
に異なるものとなっている。これにより、第1および第
2プローブ522,523に接続された第1および第2
放射温度計532,533により測定される多重反射の
放射強度I1,I2は互いに異なるものとなる。
【0123】図4は図3のうち各プローブを拡大した図
である。図示のように加熱板プローブ520は断熱板2
50、ヒータ260を貫通してその先端が加熱板270
の内部に位置するように、基準プローブ521は断熱板
250、ヒータ260、加熱板270を貫通してその先
端が基板Wの下面近傍に位置するように、第1および第
2プローブ522,523は断熱板250、ヒータ26
0、加熱板270を貫通してその先端が加熱板270の
上面とほぼ同一の高さに位置するように、いずれも炉体
10底面に設けられている。このうち、各プローブは石
英ロッドやサファイアロッド等を用いることができる
が、この装置では加熱時にはホットプレート25は高温
になるため、高温で透明度の低下を来す石英ロッドより
も高温においてもそのようなことのないサファイアロッ
ドを用いることが望ましい。また、各放射温度計は各プ
ローブにより導かれた基板Wからの熱放射を受けて、そ
の放射強度信号を生成する。
【0124】図5は基板処理装置1のホットプレート2
5の平面的な構成を示す図である。図示のようにヒータ
260および加熱板270は加熱ゾーンZ1〜Z5
(「複数の加熱領域」に相当)に分割され、各加熱ゾー
ンZ1〜Z5のそれぞれに高純度SIC製のヒータ26
0を備えている。さらに、各加熱ゾーンZ1〜Z5には
それぞれ放射強度測定部51が1組ずつ設けられている
(図3においては放射強度測定部51を1組のみ図
示)。そして、各加熱ゾーンZ1〜Z5毎に基板温度T
Wを測定して、それぞれの測定結果に応じてヒータ26
0に供給する電力を調節するPIDフィードバック制御
を行っている。これにより、より精密な基板Wの温度制
御を行うことができる。
【0125】また、基準プローブ521は炉体10底面
の各加熱ゾーンZ1〜Z5のそれぞれに設けられた取付
け口10bに着脱自在となっている。この取付け口10
bには基準放射温度計531につながる光ファイバが設
けられており、取付け口10bに基準プローブ521が
取り付けられると前述のように基準プローブ521と基
準放射温度計531とがその光ファイバにより接続され
るようになっている。
【0126】そして、後述する加熱板270の反射率ρ
r1,ρr2の測定処理の際には基準プローブ521は作業
者により取付け口10bに取り付けられるとともに、そ
れ以外の基板Wの加熱処理時等には取り外される。そし
て、取付け口10bに取り付けられる基準プローブ52
1も加熱ゾーンZ1〜Z5の数(この装置では5個)だ
け準備されている。
【0127】<<2−2.処理手順>>第1の実施の形
態である基板処理装置1は前述の発明の原理の第1の実
施の形態の場合の温度測定方法に基づいて加熱する基板
温度TWを求め、その結果に基づいてヒータ260のフ
ィードバック制御を行いつつ、基板Wの加熱処理を行っ
ている。そのため、この装置では、基板Wの加熱処理の
前に、実際に加熱処理を施す基板Wとほぼ同寸、同形状
であってほぼ黒体と見なせるC(炭素)や黒体塗料を塗
布された素材からなる放射率εrefが既知である基準黒
体板を、炉体10内で加熱して、予め加熱板270の第
1および第2プローブ522,523周囲の反射率ρr
1,ρr2を求めている。なお、基準黒体板は放射率εref
が既知で0.1〜1の範囲であれば他の素材でもよい。
また、基準放射温度計は事前に黒体炉により校正を受け
たものを使用している。
【0128】図6は加熱板270の反射率ρr1,ρr2の
測定処理手順を示すフローチャートである。以下、図7
を用いてその測定処理手順について説明する。
【0129】まず、作業者が基板処理装置1の各加熱ゾ
ーンZ1〜Z5の取付け口10bに基準プローブ521
を取り付ける(ステップS1)。
【0130】つぎに、図示しない外部搬送装置により基
準黒体板が炉体10内に搬入される(ステップS2)。
【0131】つぎに、制御部60はヒータドライバ70
に制御信号を送り、ヒータドライバ70はそれぞれ各加
熱ゾーンZ1〜Z5のヒータ260に電力を供給するこ
とによってそれらにより基板Wの加熱を開始する(ステ
ップS3)。
【0132】そして、加熱板270から発せられた放射
熱は基準黒体板に至り、それにより基準黒体板は加熱さ
れ、その温度Trefに対応する熱放射が発生する。
【0133】つぎに、各加熱ゾーンZ1〜Z5において
基準黒体板からの熱放射は第1および第2プローブ52
2,523、基準プローブ521に入射し、加熱板27
0内部の熱放射は加熱板プローブ520に入射する。そ
してそれらはそれぞれ各加熱ゾーンZ1〜Z5の第1お
よび第2放射温度計532,533、基準放射温度計5
31ならびに加熱板放射温度計530に導かれ、そこで
それぞれ多重反射の放射強度I1,I2、基準黒体板の放
射強度Iref、加熱板270の放射強度が測定され、そ
れらの信号は演算部550に送られる。さらに演算部5
50において加熱板270の温度Trがその放射強度を
基に算出され、また、その加熱板270の温度Trのデ
ータは制御部60に送られる。(ステップS4)。
【0134】つぎに、加熱板270の温度Trが近似の
ために適当と考えられる所定温度に達すると各加熱ゾー
ンZ1〜Z5の演算部550において発明の原理の第1
の実施の形態の場合の反射率ρr1,ρr2の測定方法によ
り加熱板270の反射率ρr1,ρr2が算出され、それら
と加熱板270の温度Trとが、その内部のメモリに記
憶される(ステップS5)。
【0135】つぎに、制御部60により全加熱ゾーンZ
1〜Z5における加熱板270の反射率ρr1,ρr2の温
度依存性を求めるべき所定温度範囲の最高温度に達した
かどうか判定され(ステップS6)、達していなければ
ステップS4に戻りステップS4およびS5の処理を繰
り返し、達していればこの処理を終了する。以上の処理
により加熱処理時に達し得る所定温度範囲での渡る各加
熱ゾーンZ1〜Z5における加熱板270の温度依存性
を加味した反射率ρr1,ρr2の温度分布が求められる。
【0136】以下において、基板Wの加熱処理手順を示
すフローチャートである図7を用いて、基板Wの処理手
順について説明していく。
【0137】まず、図示しない外部搬送装置により基板
Wが炉体10内に搬入される(ステップS11)。
【0138】つぎに、基板Wの加熱処理が開始される
(ステップS12)。すなわち、前述の加熱板270の
反射率ρr1,ρr2の算出処理と同様に各加熱ゾーンZ1
〜Z5のヒータ260に電力を供給して基板Wを加熱す
る。これにより、加熱された基板Wから基板温度TWに
対応する熱放射が発生する。なお、以下の加熱処理中に
おいてヒータ260への電力の供給は続けられる。
【0139】つぎに、各加熱ゾーンZ1〜Z5において
第1および第2放射温度計532,533は第1および
第2プローブ522,523を介して基板Wと加熱板2
70との間の多重反射の熱放射を捉え、それぞれ放射強
度I1,I2を測定してその放射強度信号を演算部550
に送る。それと同時に、各加熱ゾーンZ1〜Z5におい
て加熱板放射温度計530は加熱板プローブ520を介
して加熱板270からの直接の熱放射を捉えてその放射
強度を測定し、その放射強度信号を演算部550に送
り、そこでそれをもとに加熱板270の温度Trが算出
される(ステップS13)。
【0140】つぎに、各加熱ゾーンZ1〜Z5の演算部
550は発明の原理の第1の実施の形態の場合の基板温
度TWの測定方法によりステップS13で測定されたそ
の加熱ゾーンの放射強度I1,I2および加熱板270の
温度Trおよび前述の加熱板270の反射率ρr1,ρr2
の測定処理により求められたその加熱ゾーンにおけるそ
れらの値を用いて基板Wの放射率εWを算出し、それを
用いてその加熱ゾーンにおける基板温度TWを算出する
(ステップS14)。
【0141】つぎに、演算部550で求められた各加熱
ゾーンZ1〜Z5における基板温度TWは温度信号とし
て制御部60に送られ、それらを基に制御部60は得ら
れた基板温度TWと予め設定された加熱処理時の基板W
の目標温度とを比較して、両者が一致するように各加熱
ゾーンZ1〜Z5ごとに温度制御信号をヒータドライバ
70に送り、ヒータドライバ70はそれらの温度制御信
号に応じた電力を対応する加熱ゾーンのヒータ260に
供給してPIDフィードバック制御を行う(ステップS
15)。
【0142】つぎに、制御部60は処理時間の終了の判
定を行い(ステップS16)、設定されていた処理時間
が経過するまでステップS13〜ステップS15の処理
を継続して行う。そして、処理時間が経過すると加熱処
理を終了し、外部搬送装置によりその基板Wが炉体10
外に搬出される(ステップS17)。
【0143】つぎに、制御部60は外部搬送装置からの
信号により準備されていた全基板Wの加熱処理の終了の
判定を行い(ステップS18)、全基板Wの加熱処理が
終了していなければステップS11に戻り、外部搬送装
置により次の基板Wが搬入され、逆に終了していれば一
連の加熱処理が終了する。
【0144】以上説明したように、第1の実施の形態に
よれば、加熱板放射温度計530により測定した加熱板
270の温度Trと、第1および第2放射温度計53
2,533により測定した多重反射の熱放射の放射強度
I1,I2とを用いて演算部550において基板温度TW
を算出するため、得られた基板温度TWを基にその温度
管理を行うことで基板Wごとの処理温度を均一にするこ
とができ、また、基板Wを過剰に加熱することがないの
で加熱処理の熱効率がよく、したがって、消費電力を抑
えることができる。
【0145】とくに、上記のようにして算出された基板
温度TWに基づいてヒータ260に供給する電力を制御
するため、基板Wの温度制御を精密に行うことができ、
したがって、上記効果を容易に得ることができる。
【0146】さらに、各加熱ゾーンZ1〜Z5ごとにヒ
ータ260に供給する電力を制御するので、より精密な
基板Wの温度制御を行うことができる。
【0147】[3.第2の実施の形態]図8はこの発明
における第2の実施の形態である基板処理装置2の縦断
面図である。第1の実施の形態である基板処理装置1で
は加熱処理時の多重反射の放射強度を測定する手段とし
てプローブおよび放射温度計を各加熱ゾーンZ1〜Z5
に2組ずつ備えていたのに対して、第2の実施の形態で
ある基板処理装置2では各加熱ゾーンZ1〜Z5のそれ
ぞれにプローブ525および放射温度計535を1組の
み備える点が異なっており、その他の装置構成は第1の
実施の形態と全く同様である。なお、プローブ525も
第1の実施の形態と同様、断熱板250、ヒータ26
0、加熱板270を貫通し、その先端が加熱板270の
上面に位置するように設けられている。なお、プローブ
525と放射温度計535を併せたものが「放射強度測
定手段」に相当している。
【0148】図9は基板処理装置2のホットプレート2
5の平面的な構成を示す図である。上記のようにこの装
置でも第1の実施の形態と同様にヒータ260および加
熱板270は加熱ゾーンZ1〜Z5に分割され、各加熱
ゾーンZ1〜Z5にはそれぞれに放射強度測定部51が
設けられている。なお、これらは図8においては1組の
み表示されている。
【0149】そして、第2の実施の形態では発明の原理
の第2の実施の形態の温度測定方法に基づいて、近似基
板温度TW*を求め、その結果に基づいてヒータ260の
PIDフィードバック制御を行いつつ、基板Wの加熱処
理を行っている。
【0150】図10は定数係数αfの見積り処理の手順
を示すフローチャートである。以下、図10を用いてそ
の処理手順について説明する。
【0151】第2の実施の形態の定数係数αfの見積り
処理のステップS21〜ステップS23までは第1の実
施の形態における図6の加熱板270の反射率ρr1,ρ
r2の測定処理のステップS1〜ステップS3と全く同様
であるので説明を省略する。
【0152】つぎに、各加熱ゾーンZ1〜Z5において
基準黒体板からの熱放射はプローブ525、基準プロー
ブ521に入射し、加熱板270内部の熱放射は各加熱
ゾーンZ1〜Z5の加熱板プローブ520に入射する。
そしてそれらはそれぞれ放射温度計535、基準放射温
度計531および加熱板放射温度計530に導かれ、そ
こでそれぞれ多重反射の放射強度I、基準黒体板の放射
強度Iref、加熱板270の放射強度が測定され、それ
らの信号は演算部550に送られる。さらに演算部55
0はその加熱ゾーンにおける加熱板270の温度Trを
その放射強度を基に算出し、そのデータを制御部60に
送信する(ステップS24)。
【0153】つぎに、各加熱ゾーンZ1〜Z5の加熱板
270の温度Trが近似のために適当と考えられる所定
温度に達するとその加熱ゾーンの演算部550において
発明の原理の第2の実施の形態の場合の定数係数αfの
見積もり方法によりその温度での加熱板270の定数反
射率ρrfが算出され、そのデータはその内部のメモリに
記憶される(ステップS25)。さらに、制御部60は
全加熱ゾーンZ1〜Z5の加熱板270の温度Trが上
記所定温度に達するとこの処理を終了する。
【0154】以上の処理により反射率ρrfが求められ、
近似的な基板Wの放射率εωを見積もることで定数係数
αfが見積もられた。この定数係数αfを用いて以下に示
すように近似基板温度TW*を求めつつ基板Wの加熱処理
が行われる。
【0155】図11は基板Wの加熱処理手順を示すフロ
ーチャートである。以下、図11を用いて、基板Wの加
熱処理手順について説明していく。
【0156】第2の実施の形態の基板Wの加熱処理のス
テップS31およびS32は第1の実施の形態における
図7の基板Wの加熱処理のステップS11およびS12
と全く同様であるので説明を省略する。
【0157】つぎに、各加熱ゾーンZ1〜Z5において
放射温度計535はプローブ525を介して基板Wと加
熱板270との間の多重反射の熱放射の、放射強度Iを
測定してその放射強度信号を演算部550に送る。それ
と同時に、各加熱ゾーンZ1〜Z5において加熱板放射
温度計530は加熱板プローブ520を介して加熱板2
70からの直接の熱放射の放射強度を測定し、その放射
強度信号を演算部550に送り、そこでそれをもとに加
熱板270の温度Trが算出される(ステップS3
3)。
【0158】つぎに、各加熱ゾーンZ1〜Z5の演算部
550は発明の原理の第2の実施の形態の近似基板温度
TW*の測定方法によりステップS33で測定されたその
加熱ゾーンの放射強度I、加熱板270の温度Trおよ
び上述の定数係数αfの見積もり処理において求められ
たその加熱ゾーンの定数係数αfを用いてその加熱ゾー
ンにおける近似基板温度TW*を算出する(ステップS3
4)。
【0159】つぎに、演算部550で求められた各加熱
ゾーンZ1〜Z5における近似基板温度TW*は温度信号
として制御部60に送られ、それを基に制御部60は得
られた近似基板温度TW*と予め設定された加熱処理時の
基板Wの目標温度とを比較して、両者が一致するように
各加熱ゾーンZ1〜Z5ごとに温度制御信号をヒータド
ライバ70に送り、ヒータドライバ70はそれらの温度
制御信号に応じた電力を対応する加熱ゾーンのヒータ2
60に供給してPIDフィードバック制御を行う(ステ
ップS35)。
【0160】つぎに、制御部60は処理時間の終了の判
定を行い(ステップS36)、設定されていた処理時間
が経過するまでステップS33〜ステップS35の処理
を継続して行う。そして、処理時間が経過すると加熱処
理を終了し、外部搬送装置によりその基板Wが炉体10
外に搬出される(ステップS37)。
【0161】つぎに、制御部60は外部搬送装置からの
信号により準備されていた全基板Wの加熱処理の終了の
判定を行い(ステップS38)、全基板Wの加熱処理が
終了していなければステップS31に戻り、外部搬送装
置により次の基板Wが搬入され、逆に終了していれば一
連の加熱処理が終了する。
【0162】以上の説明から、第2の実施の形態でも第
1の実施の形態と同様の効果を有している。
【0163】さらに、第2の実施の形態の基板処理装置
2では各加熱ゾーンの温度測定部50において多重反射
の放射強度を測定する手段としてプローブ525および
放射温度計535を1組のみ備えるため、第1の実施の
形態の装置に比べて装置構成が簡素化されているので製
造コストを抑えることができる。
【0164】[4.変形例]上記の第1の実施の形態の
装置では加熱板270において第1プローブ522の周
囲の上面と第2プローブ523の周囲の上面では黒化処
理の有無によって反射率ρr1と反射率ρr2とを互いに異
なるものとしたが、この発明はこれに限られず、いずれ
かの上面を粗くすること等のその他の方法により反射率
ρr1と反射率ρr2とを互いに異なるものとしてもよい。
【0165】上記の第2の実施の形態では予め加熱板2
70の定数反射率ρrfを測定し、それに基づいて定数係
数αfを見積もり、それを用いて近似基板温度TW*を算
出することは必須ではなく、要は数31の式に用いる定
数係数αfが予め用意できればよい。したがって、予め
妥当と思われる定数係数αfが何らかの方法で知られて
いれば、加熱板270の定数反射率ρrfの測定を行うこ
となく、その値を直接用いることもできる。
【0166】また、上記第1および第2の実施の形態に
おいては、基板Wの加熱手段としてホットプレート25
のみを備えるものとしたが、この発明はこれに限られ
ず、カバー20の代わりにランプを設けて上方からも基
板Wを加熱するランプアニール装置等も含むものであ
る。
【0167】また、第1および第2の実施の形態の装置
は加熱板放射温度計530により加熱板270の温度を
測定するものとしたが、この発明はこれに限られず、加
熱板放射温度計の代わりに熱電対や測温抵抗体等の接触
式の温度測定手段により加熱板270の温度Trを測定
することができる。この場合にはそれにより求めた加熱
板の温度Trを発明の原理の温度測定方法に用いればよ
い。
【0168】また、第1および第2の実施の形態の装置
では各加熱ゾーンZ1〜Z5のそれぞれの放射強度測定
部51に電気的に接続された演算部550を1つ設けて
全加熱ゾーンの演算を全て演算部550によって行うも
のとしたが、この発明はこれに限られず、各加熱ゾーン
Z1〜Z5のそれぞれに温度測定部50を備えるものと
してもよく、さらには、演算部550を設けないでその
代わりに制御部60がそれらの演算を行うものとしても
よい。
【0169】また、第1および第2の実施の形態の装置
では加熱の制御領域を加熱ゾーンZ1〜Z5の5つに分
けるものとしたが、この発明はこれに限られず、加熱ゾ
ーンに分けないで炉体10全体に1つの温度測定部50
を設けて基板温度を求めるものとしてもよく、または
「2」以上かつ「5」以外の数に分割してもよい。
【0170】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜請求項
9の発明によれば、加熱板温度測定手段により測定した
加熱板の温度と、放射強度測定手段により測定した基板
と加熱板との間の熱放射の放射強度とを用いて基板温度
算出手段により基板の温度を算出するため、得られた基
板の温度に基づいてその温度管理を行うことで基板ごと
の処理温度を均一にすることができ、また、基板を過剰
に加熱することがないので加熱処理の熱効率がよく、し
たがって、消費電力を抑えることができる。
【0171】とくに、請求項3、請求項4および請求項
8の発明によれば、基板温度算出手段により算出された
基板の温度に基づいて加熱板へ供給される加熱用電力を
制御するため、基板Wの温度制御を精密に行うことがで
き、上記効果を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】基板と加熱板との間の多重反射を説明するため
の図である。
【図2】基板の様々な放射率に対する温度測定誤差のシ
ミュレーション結果を示した図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態である基板処理装置
の縦断面図である。
【図4】図3の各プローブの拡大図である。
【図5】ホットプレートの平面的な構成を示す図であ
る。
【図6】加熱板の反射率の測定処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図7】第1の実施の形態の基板の加熱処理手順を示す
フローチャートである。
【図8】第2の実施の形態である基板処理装置の縦断面
図である。
【図9】ホットプレートの平面的な構成を示す図であ
る。
【図10】加熱板の近似反射率の測定処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図11】第2の実施の形態の基板の加熱処理手順を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
1,2 基板処理装置 60 制御部 260 ヒータ 270 加熱板 530 加熱板放射温度計(「加熱板温度測定手段」) 531 基準放射温度計 532,533 第1および第2の放射温度計 535 放射温度計 550 演算部 I,I1,I2 多重反射の放射強度 TW 基板温度 Tr 加熱板の温度 W 基板 Z1〜Z5 加熱ゾーン ρr,ρr1,ρr2 加熱板の反射率

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に熱処理を施す基板処理装置であっ
    て、 基板を保持する保持手段と、 前記保持手段に保持された基板に対向して配置されてい
    るとともに、基板に熱を供給する加熱板と、 前記加熱板の温度を測定する加熱板温度測定手段と、 前記加熱板に設けられるとともに、基板と前記加熱板と
    の間の熱放射を受けて、その放射強度を測定する放射強
    度測定手段と、 前記加熱板温度測定手段によって測定された前記加熱板
    の温度と前記放射強度測定手段によって測定された放射
    強度とに基づいて前記基板の温度を算出する基板温度算
    出手段と、を備えることを特徴とする基板処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の基板処理装置において、 前記放射強度測定手段が個別に前記熱放射の放射強度を
    測定する第1の放射強度測定手段および第2の放射強度
    測定手段を備えるものであって、 前記加熱板における前記第1の放射強度測定手段および
    第2の放射強度測定手段の周囲の部分の反射率が互いに
    異なることを特徴とする基板処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2の基板処理装置
    であって、さらに、前記基板温度算出手段により算出さ
    れた基板の温度に基づいて、前記加熱板へ供給される加
    熱用電力を制御する制御手段を備えることを特徴とする
    基板処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項3の基板処理装置において、 前記加熱板が複数の加熱領域に分割されているととも
    に、当該複数の加熱領域のそれぞれに対して前記加熱板
    温度測定手段および前記放射強度測定手段が設けられて
    いるものであって、 前記複数の加熱領域ごとに算出された基板の温度に基づ
    いて、前記複数の加熱領域ごとに前記加熱板へ供給され
    る加熱用電力を制御することを特徴とする基板処理装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1の基板処理装置を用いた基板処
    理方法であって、 前記加熱板温度測定手段によって前記加熱板の温度を測
    定するとともに、前記放射強度測定手段によって基板と
    前記加熱板との間の熱放射の放射強度を測定する測定工
    程と、 前記加熱板温度測定手段によって測定された前記加熱板
    の温度および前記放射強度測定手段によって測定された
    放射強度に基づいて前記基板温度算出手段によって基板
    の温度を算出する基板温度算出工程と、を備えることを
    特徴とする基板処理方法。
  6. 【請求項6】 請求項5の基板処理方法であって、 前記基板温度算出工程が前記加熱板の温度および前記放
    射強度を用いて基板の温度を近似的に算出するものであ
    ることを特徴とする基板処理方法。
  7. 【請求項7】 請求項5の基板処理方法であって、 前記基板温度算出工程が前記第1の放射強度測定手段お
    よび前記第2の放射強度測定手段によって個別に測定さ
    れた熱放射の放射強度を用いて基板の温度を算出するも
    のであることを特徴とする基板処理方法。
  8. 【請求項8】 請求項5ないし請求項7のうちのいずれ
    かの基板処理方法であって、さらに、 前記基板温度算出工程により算出された基板の温度に基
    づいて、前記加熱板へ供給される加熱用電力を制御する
    制御工程を備えることを特徴とする基板処理方法。
  9. 【請求項9】 請求項5ないし請求項8のうちのいずれ
    かの基板処理方法において、前記の各工程の前にさら
    に、 基板とほぼ同寸および同形状で放射率が既知である基準
    基板を加熱しつつ、基準温度測定手段によって基準基板
    の温度を測定する工程と、 前記放射強度測定手段によって基準基板と前記加熱板と
    の間の熱放射の放射強度を測定する工程と、 測定された基準基板の温度と前記放射強度とに基づいて
    前記加熱板における前記放射強度測定手段の周囲の部分
    の反射率を算出する工程と、を備え、 前記基板温度算出工程においては、前記反射率の値を利
    用しつつ基板の温度を算出することを特徴とする基板処
    理方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6181390A (ja) * 1984-09-28 1986-04-24 株式会社日立製作所 引込みクレ−ン
JP2002110582A (ja) * 2000-09-26 2002-04-12 Tokyo Electron Ltd 半導体基板熱処理装置
JP2017021036A (ja) * 2010-12-30 2017-01-26 ビーコ・インストゥルメンツ・インコーポレイテッド その場パイロメーター較正のための方法およびシステム

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