JPH1098084A - 基板温度測定法及び基板温度測定装置 - Google Patents

基板温度測定法及び基板温度測定装置

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JPH1098084A
JPH1098084A JP9128027A JP12802797A JPH1098084A JP H1098084 A JPH1098084 A JP H1098084A JP 9128027 A JP9128027 A JP 9128027A JP 12802797 A JP12802797 A JP 12802797A JP H1098084 A JPH1098084 A JP H1098084A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 高い再現性及び均一性をもって信頼性の高い
温度測定を行う。 【解決手段】 基板をプロセス温度まで加熱するステッ
プと;第1のプローブと第2のプローブと少なくとも1
つの第3のプローブとを用いて基板温度を測定するステ
ップと;第1の温度により指示される第1の温度と第2
の温度により指示される第2の温度とから、第1のプロ
ーブに対しての温度読み出しの補正を導出するステップ
であって、これは第1のプローブ及び第2のプローブの
双方により生じる補正しない読み出しよりも正確な、第
1のプローブの環境における基板の実際の温度の指示値
である、補正の導出のステップと;、補正温度読み出し
は調整温度と第1のプローブからの測定温度の和であ
り;、第1のプローブに対して導出する調節温度と第3
の温度の指示値とから、第3の第3のプローブに対する
補正温度読み出しを導出し、これが第3のプローブの環
境における基板の実際の温度となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板温度の測定を
収集することにより、並びに、基板表面全体に対する放
射感度の変動を補償することにより、半導体基板の非接
触式温度測定を改良する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの製造プロセスの多くで
は、要求される高いレベルのデバイスの性能、収率及び
プロセスの再現性は、処理中に基板の温度(例えば、半
導体ウエハ)がきちんと制御された場合に限って達せら
れる。このような制御のレベルを達するためには、基板
温度をリアルタイムに且つインシチュウ(in situ )に測
定して不測の温度変動が直ちに検出され補正される必要
がある場合がしばしばである。
【0003】例えば、急速熱アニーリング(rapid therm
al annealing) (RTA)、急速熱クリーニング(rapid
thermal cleaning)(RTC)、急速熱化学気相堆積(r
apidthermal chemical vapor deposition) (RTCV
D)、急速熱酸化(rapid thermal oxidation) (RT
O)並びに急速熱窒化(rapid thermal nitridation)
(RTN)を含む種々の製造プロセスに用いられる急速
熱処理(rapid thermal processing)(RTP)を考え
る。RTO又はRTNによるCMOSゲート誘電体(CMO
S gate dielectrics) の形成という特殊な応用例では、
ゲート誘電体厚さ、成長温度及び均一性が、デバイス全
体の性能と収率に影響を及ぼす重要なパラメータであ
る。現在では、CMOSデバイスは60〜80オングス
トローム程度の厚さで厚さの均一性がプラスマイナス2
オングストローム以内に収るような誘電体層をもって作
られている。この均一性のレベルのためには、高温処理
中に基板全体の温度変化が数℃を越えてはならないこと
が要求される。
【0004】高温処理中は、ウエハ自身は小さな温度変
化も許されないことがしばしばである。1200℃で温
度差が1〜2℃/cmを越えて生じることがあれば、そ
の結果、応力がシリコン結晶内に滑りを生じさせる。こ
のように生じた滑り面は、滑り面が通過する全てのデバ
イスを破壊するだろう。この温度の均一性のレベルを達
するためには、閉ループ温度制御のための、信頼性の高
いリアルタイムの多点温度測定が必要である。
【0005】光学的放射温度測定は、RTPシステムの
温度測定に広く用いられている。放射温度測定は、目的
物の一般的な性質を利用し、即ち、目的物は温度を決定
する特定のスペクトル成分と強度をもって放射を発して
いる。従って、発せられた放射を測定することにより、
目的物の温度を決定できる。発せられた放射の強度をパ
イロメータが測定し、適切な変換を行って温度(T)を
得る。スペクトルの放射強度と温度との関係は、基板の
スペクトル放射率と、プランクの法則で与えられる理想
黒体の放射温度関係に依存し、プランクの法則は:
【0006】
【数1】
【0007】ここで、C1 及びC2 は既知の定数、λは
着目する放射波長、Tは゜Kで測定された基板温度であ
る。Weinの分布法則として知られている近似によ
り、上記の表現は以下のように書き直せる:
【0008】
【数2】
【0009】ここで、K(λ)=2C1 /λ5 である。
これは、2700℃よりも低い温度に対しては良い近似
である。
【0010】目的物のスペクトル放射率ε(λ,T)
は、そのスペクトル強度I(λ,T)と同一温度におけ
る黒体のそれIb (λ,T)の比である。即ち、
【0011】
【数3】
【0012】C1 とC2 は既知の定数であり、理想的な
条件下では、ε(λ,T)がわかればウエハの温度は正
確に決定できる。
【0013】前述の如く、基板全体にわたる温度変化が
1〜2℃を超えれば、基板に損傷を与えることになり、
また、不要なプロセスの変化を生じさせることとなる。
基板の様々な場所で温度をモニタする方法の1つに、複
数の温度プローブ(パイロメータ等)を用いる方法があ
る。このようなマルチプローブのシステムでは、いくつ
かのプローブの温度読み出しを用いて、基板のRTPに
おける加熱要素をリアルタイムに制御することができ
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、半導体産業に
おいて広く用いられていてもなお、光学的放射による温
度測定は、基板の放射率を正確に測定することの不可能
さから来る制限を受けている。更に、仮に基板の放射率
が所定の温度で既知であっても、温度によって変化す
る。この変化は通常は、正確に測定することができず、
従って、温度測定に対して未知の誤差を招いてしまう。
10℃以上のオーダーの誤差は特別なことではない。
【0015】基板のスペクトル放射率は多くの因子に依
存し、これらには、ウエハ自身の性質(例えば、温度、
表面粗さ、種々の不純物のドーピングのレベル、材料の
組成及び表面層の厚さ)及びウエハのプロセス履歴が含
まれる。これに関連するもう1つの性質は、有効放射率
である。有効放射率とは、物体から発せられるスペクト
ル強度の測定値と、同じ温度における黒体のそれとの比
のことである。有効放射率がその物体が置かれている環
境を考慮している点で、物体の有効放射率はスペクトル
放射率とは異なっている。基板の有効放射率は、基板が
配置されるプロセスチャンバの特性による影響を受ける
ことがある。従って、基板放射率を事前に決定しても、
これが普遍的なパイロメータ温度測定の能力を与えるこ
とはできない。
【0016】更に、マルチプローブのシステムにおいて
各プローブにおける環境はそれぞれ独自である。これら
のそれぞれ独自の環境群の1つの中に配置されている1
つのパイロメータプローブが、特定の放射率特性を有し
ている基板に対する感度を示し、温度読み出しに誤差成
分が持ち込まれることがある。基板表面全体に対して、
1つ以上のプローブが基板の放射率に対して異なる感度
を示すことがある(以下、基板表面全体に対する放射率
感度と称する)。放射率レベルがおよそ低い基板では、
基板表面にわたって放射率感度が大きく変動することが
ある。従って、基板表面にわたる放射率感度の変動を考
慮しないマルチプローブ温度測定システムでは、最適の
結果を得ることができない。
【0017】基板全体に対して放射率を特異的に近似す
ることにより放射率の誤差を補償することを目的とする
だけのシステムでも、許容される結果を導き出すことが
できるだろう。しかし、改善の余地は残されている。
【0018】
【課題を解決するための手段】概説的にいえば本発明の
1つの特徴は、基板の加熱のための熱処理チャンバ内
で、温度プローブの読み出しを収集する方法である。こ
の方法には、基板をプロセス温度まで加熱するステップ
と;第1のプローブと第2のプローブと少なくとも1つ
の第3のプローブとを用いて基板温度を測定するステッ
プと;第1の温度により指示される第1の温度と第2の
温度により指示される第2の温度とから、第1のプロー
ブに対しての温度読み出しの補正を導出するステップで
あって、これは第1のプローブ及び第2のプローブの双
方により生じる補正しない読み出しよりも正確な、第1
のプローブの環境における基板の実際の温度の指示値で
ある、補正の導出のステップと;、補正温度読み出しは
調整温度と第1のプローブからの測定温度の和であ
り;、第1のプローブに対して導出する調節温度と第3
の温度の指示値とから、第3の第3のプローブに対する
補正温度読み出しを導出するステップと;を備え、第3
のプローブに対する補正温度読み出しは、第3のプロー
ブにより生じる補正しない読み出しよりも正確な、第3
のプローブの環境における基板の実際の温度の指示値で
ある。
【0019】本発明はまた、第1のプローブと第2のプ
ローブと第3のプローブのための第1の非接触プロー
ブ、例えば光パイロメータ等を有している。第1のプロ
ーブにより実施される温度測定と第2のプローブにより
実施される温度測定と第3のプローブとにより実施され
る温度測定とは、時間的に近接して行われ、例えば、同
時進行する。第1の有効反射率は、第2の有効反射率よ
りも大きい。第3のプローブに対する補正温度読み出し
は、調整温度と感度係数の積と第3の温度指示値との和
である。第3のプローブのための導出のステップは、第
3のプローブの配置に対して感度係数を算出するステッ
プを有し、第3のプローブに対する感度係数と第1のプ
ローブに対して導出される調整温度との積に第3の温度
指示値を加えて、第3のプローブに対する補正温度を得
る。感度係数は、複数の検量基板に対して適用される平
均温度からの温度の変動を決定することにより算出され
る。これら検量基板は、所定の放射率レベルを有してお
り、例えば、少なくとも1つの基板が高い放射率レベル
を有し、少なくとも1つの基板は低い放射率レベルを有
し、少なくとも1つの基板は高いレベルと低いレベルの
間の放射率レベルを有する。第3のプローブに対する感
度係数は、第1のプローブに対して導出される補正温度
データ及び検量基板に対して適用される平均温度からの
局所的な温度変動に関する感度曲線の直線近似によって
決定される。
【0020】本発明の別の特徴では、熱処理加熱チャン
バ内の基板温度の測定装置は、基板の一方の面に隣接し
て配置されこの間が反射キャビティを形成する反射プレ
ートを備える。第1のプローブは、反射キャビティから
エネルギーを受容し第1の温度読み出しを与えるよう
に、その位置が与えられる。第2のプローブは、反射キ
ャビティからエネルギーを受容し第2の温度読み出しを
与えるように、その位置が与えられる。第1のプローブ
が生じるキャビティに対する有効放射率は、第2のプロ
ーブの場合とは異なっている。少なくとも1つの第3の
プローブは、反射キャビティからのエネルギーを受容し
て第3の温度読み出しを生じるような配置に置かれる。
第3のプローブのキャビティに対する有効放射率は、第
1のプローブと同じである。温度測定モジュールは、第
1のプローブからの第1の温度読み出しと、第2のプロ
ーブからの第2の温度読み出しと、第3のプローブから
第3の温度読み出しを、それぞれ受容する。このモジュ
ールは、第1の温度指示値と第2の温度指示値とから第
1のプローブに対する補正温度読み出しを導出するよう
にプログラミングされている。この第1のプローブに対
する補正温度読み出しは、第1の温度指示値と、算出さ
れた調整温度との和である。補正温度読み出しは、第1
のプローブに関する領域における基板の実際の温度を指
示するものとして、第1のプローブと第2のプローブの
補正されない読み出しよりも正確である。
【0021】補正温度読み出しの具体例には、次の特徴
を含んでいる。第1のプローブと第2のプローブと第3
のプローブは、光パイプを備えている。第1のプローブ
は第1のホールの中に、第2のプローブは第2のホール
の中に、第3のプローブは第3のホールの中に、それぞ
れ配置されている。第1のホール、第2のホール及び第
3のホールは、反射板に形成されている。第2のホール
は、第1のホール及び第3のホールよりも大きい。温度
測定モジュールは、第3のプローブの場所に対する感度
係数を計算する。第3のプローブに対する感度係数と第
1のプローブに対して導出される調整温度との積に、第
3の温度指示値を加えて、第3のプローブに対する補正
温度読み出しを得る。感度係数の計算は、所定の放射率
レベルをそれぞれ有する複数の検量基板に対して適用さ
れる平均温度からの温度変動を決定することにより行わ
れる。この複数の検量基板は、少なくとも1つの基板が
高い放射率レベルを有し、少なくとも1つの基板は低い
放射率レベルを有し、少なくとも1つの基板は高いレベ
ルと低いレベルの間の放射率レベルを有する。第3のプ
ローブに対する感度係数は、第1のプローブに対して導
出される補正温度データ及び検量基板に対して適用され
る平均温度からの局所的な温度変動に関する感度曲線の
直線近似によって決定される。
【0022】本発明の特徴の中でも、顕著なものを以下
に示す。本発明は、(基板表面全面に対する)反射率の
変動を温度の関数に適応させるリアルタイム且つインシ
チュウの温度補償を提供する。この検量の手順は単純で
あり且つ、典型的には所定のチャンバ構造に対しては一
度試行すればよいだけである。本発明に従った温度測定
は、安定で再現性の高い固体検出器を用いる事ができ
る。本発明は、改善された再現性及び均一性をもって信
頼性の高い温度測定を可能にする。
【0023】その他の特徴及び利点は、以下の説明によ
り更に明らかになるであろう。
【0024】
【発明の実施の形態】
(仮想的な黒体キャビティ)以下の説明では、基板の温
度測定に言及する。ここで、「基板」なる語は、熱プロ
セスチャンバ内で処理されるいかなる物体をも広くカバ
ーし、その温度は処理中に測定されるものであると、解
釈される。「基板」という語は、例えば、半導体ウエ
ハ、フラットパネルディスプレイ、ガラス板又はディス
ク、及びプラスチックワークピースを含むものである。
【0025】本発明を理解するためには、上記を参照し
て放射率向上の技術をまずレビューすることが有用であ
ろう。
【0026】図1に示されるように、熱反射器22は、
基板10の近くの位置が与えられて、反射器と基板の間
に仮想的な黒体キャビティ24を形成する。基板裏面が
乱反射の場合は、放射エネルギーはランダムなパターン
で発せられで、発せられた放射エネルギーは、同様のラ
ンダムな(等方的な)パターンでキャビティじゅうに反
射される。反射器22のあらゆる場所から到達する放射
エネルギーは、多くの成分から成っている:第1の成分
は、基板から直接飛来し反射を経験していない放射エネ
ルギーから成り;第2の成分は、反射器22と基板10
の裏面から1回の反射を経験しており:第3の成分は、
反射器22と基板10の裏面から2回の反射を経験して
おり、等々である。反射器の位置で生じ得る全強度は、
入射する放射エネルギーの無限級数の総和として、以下
のように見出され:
【0027】
【数4】
【0028】
【数5】
【0029】ここで、冷反射プレートの反射率はRで与
えられ、ウエハの放射率はεで与えられ、σはステファ
ン・ボルツマン定数であり、Tは基板温度である。
【0030】反射器の反射率が1に等しい(R=1)と
仮定すれば、[数5]の式(5B)は簡単になり:
【0031】
【数6】
【0032】ここで、放射エネルギーIT は基板の裏面
の放射率に従属していない。換言すれば、反射器は、基
板の「有効放射率」が1に等しくなる仮想的な理想黒体
を作り出している。
【0033】注目すべきことは、この放射率の向上の効
果は、ウエハの裏面が乱反射することを必ずしも要さな
いことである。高度に乱反射する裏面を有する基板だけ
ではなく、完全な鏡面反射性の裏面を有する基板にも有
効である。一般的には、半導体ウエハの裏面は、乱反射
と鏡面反射の適当な組合わせである。
【0034】光パイプ28が、反射器のアパーチャー2
7を貫通して、キャビティ内の反射エネルギーの抽出に
用いられる。抽出された強度は、光ファイバ30を介し
てパイロメータ33へ通過し、そこで上述の[数4]〜
[数6]の式(5)を用いて温度に変換される。仮想的
な黒体の効果のため、測定温度は基板の放射率に無関係
である。
【0035】しかし、現実には、反射器の反射率は、1
に近かろうが、1に等しくはならない。少なくとも、反
射器のコーティングは完全に反射をしないであろう。例
えば、優秀な反射コーティング材料の1つである金は、
波長950nm(ナノメートル)に対して0.975の
反射率しか有しない。更に、反射器に放射エネルギーの
抽出用の1つ以上のアパーチャーが存在することが、キ
ャビティの全体の幾何的関係(即ち寸法と形状)と共
に、我々がここで実現しようと試みている仮想的な理想
黒体の性能を低めてしまう傾向がある。これらの幾何的
な効果は実際の反射率と共に、ひとまとめにして「有効
反射率」Reff とすることができる。基板の放射率の変
化が抽出された強度に依存する影響を実質的に減少させ
ることは可能ではあるが、測定は、基板の放射率に完全
に独立しているわけではない。
【0036】反射器22が不透明で、冷たく、高度に反
射的(即ちR→1)であると仮定すれば、反射器により
発せられる放射エネルギーの効果を無視することがで
き、基板の有効放射率εeff は、次のように近似でき:
【0037】
【数7】
【0038】ここで、Reff は反射キャビティの有効反
射率である。注目すべきは、Reff が1に等しければ、
εeff も1に等しくなるはずである。一方、Reff が1
未満であれば、εeff も1未満になり、測定温度は放射
率の関数となるだろう。
【0039】図2では、有効放射率εeff は、異なるR
eff の値に対して、実際の放射率εの関数として与えら
れている。指示されているように、反射キャビティの有
効反射率が1に近付くにつれて、基板の有効放射率も1
に近付く。また、Reff →1であるので、基板の有効放
射率は、基板の実際の放射率の変化に対してあまり敏感
ではなくなり、特に、実際の放射率が高い値のときは顕
著である。この感度は、次のように定量化される:
【0040】
【数8】
【0041】これは、[数7]の式(6)をεに関して
微分することにより得られる。
【0042】温度測定の結果の誤差は、以下のような有
効放射率の変化として与えられ、
【0043】
【数9】
【0044】[数7]の式6と[数8]の式(7)を用
いて、以下の式が得られる:
【0045】
【数10】
【0046】注目すべきは、Reff が1に近付けば、こ
の分子、即ち測定温度の基板放射率の変化に対する感度
は、無視できるほどに小さくなることである。逆に言え
ば、キャビティの有効反射率が充分高く(即ち1に近
い)ない場合は、基板の放射率の変化による温度測定の
変化も、許容されないほどに大きいままであることがあ
る。
【0047】再び図1を参照すれば、アパーチャー27
の存在は、反射器と基板の間に形成された仮想特体キャ
ビティ24の局所的な障害を導く。我々は、この障害が
反射器により与えられた放射率向上の効果も減少するこ
とを認識するに至った。更に、アパーチャーサイズ
(D)が大きくなれば、この障害のサイズも大きくなる
傾向がある。従って、放射率向上に対するアパーチャー
の影響を最小にする1つのアプローチとして、アパーチ
ャーのサイズを小さくすることがあるだろう。しかし、
光パイプにより収集された光の量は、アパーチャーの面
積に比例しているので、これは光パイプにより収集され
た光の量を減少させ、よって、検出システムの信号対ノ
イズ比を低下させる。基板温度が低下すれば放射エネル
ギーの強度が急速に下がるため、小さなアパーチャーを
用いることは、検出器が有用でなくなる温度を上げてし
まうことになる。
【0048】しかし、我々は、RTPシステムでベース
反射器を改良して、光プローブの端部で測定向上の表面
の造作(ぞうさく)を含めることにより、反射キャビテ
ィの仮想黒体効果を更に向上させつつも抽出信号の信号
対ノイズ比も改善されて得られることを見出した。
【0049】(本発明を包含したRTPシステム) (RTPシステムの概要)本発明に従って改良されたR
TPシステムが図3(a)に示される。このRTPシス
テムは、ディスク形状の直径8インチ(200mm)の
シリコン基板106を処理するための処理チャンバ10
0を有している。基板106は、チャンバ内で基板支持
体108上に載置され、基板の真上に配置された加熱要
素110によって加熱される。加熱要素110は、基板
の約1インチ(2.5cm)上方の水冷クオーツウィン
ドウ組立体114を介して、処理チャンバ100に進入
する放射エネルギー112を発生させる。基板106の
下方には、水冷式のステンレス鋼のベース116上に載
置される反射器102が存在する。反射器102は、ア
ルミニウム製であり、高反射性のコーティング120を
有している。基板106の下側と反射器102の頂部と
の間には、基板の有効放射率を増加させるための反射キ
ャビティ118が形成されている。
【0050】基板と反射器との間隔は約0.3インチ
(7.6mm)であり、従って、幅対高さの比が約27
であるキャビティを形成している。8インチのシリコン
ウエハのために設計された処理システムでは、基板10
6と反射器102との間の距離は、3mm〜9mmの間
であり、好ましくは5mm〜8mmの間であり、また、
キャビティ118の幅対高さの比は約20:1よりも大
きくなるべきである。この間隔が大きすぎる場合は、形
成された仮想黒体キャビティに起因する放射率向上の効
果は小さくなるだろう。一方、この間隔が小さすぎた場
合、例えば約3mm未満である場合は基板から冷却され
た反射器に至る熱伝導が小さくなるので、加熱された基
板に許容できない大きな熱負荷がかかるであろう。反射
プレートへの熱的損失は主なメカニズムは、ガスを介し
た伝導であるので、熱負荷は当然に、ガスのタイプ及び
処理中のチャンバ圧力に依存する。
【0051】基板106の局所的領域109での温度
は、複数の温度プローブ126(図3(a)にはこの中
の2つのみが示される)によって測定される。温度プロ
ーブはサファイアの光パイプであり、これらは、ベース
116の裏側から反射器102を介して延長する導管1
24の中を通っている。サファイア光パイプ126は、
直径約0.125インチであり、これらを導管内に簡単
に挿入せしめるように導管124はこれらよりも僅かに
大きくなっている。
【0052】(放射率向上のための表面の造作)本発明
の特徴の1つに従い、小反射キャビティ42(即ちマイ
クロキャビティ)が、反射器102の頂面に形成され、
ここでは導管が反射器の頂部を貫通している(図4
(a)に更に詳細に示されている)。導管は小キャビテ
ィに進入して、小キャビティの底部でアパーチャー12
9が形成される。サファイア光パイプ126は、その最
上端部がマイクロキャビティ42の底部と同じ高さ又は
僅かに低くなるように、導管124内部に配置される。
光パイプ126の他方の端部は、抽出された光をキャビ
ティからパイロメータ128に伝達するフレキシブルな
光ファイバ125に結合される。
【0053】ここで説明される具体例では、表面マイク
ロキャビティは、円筒状の形状を有し、半径(R)が約
0.100インチ、深さ(L)が約0.300インチで
ある。マイクロキャビティ42及び導管124でのアパ
ーチャー129は、上述の如くサファイア光パイプの直
径である約0.125インチよりも僅かに大きい。表面
マイクロキャビティ42は、基板106の裏側と反射器
102の頂部との間に存在する反射キャビティ118の
仮想黒体効果を向上させる機能を有するので、基板の有
効放射率を、1に一層近い値まで増加させる。この円筒
状のキャビティは、光パイプにより検出された抽出信号
の信号対ノイズ比を改善すると共に、基板の有効放射率
(又は反射キャビティの有効反射率と等価である)を増
加させる機能を有している。我々は更に、この向上の効
果は、プローブ端部が表面キャビティ42の底部と同じ
高さであるかどうかということや、プローブがこの導管
124の内部の窪んだ場所の下に置かれているかどうか
ということには依存していないようであることに注目し
ている。従って、反射器の組み立て中に導管内にプロー
ブを挿入する操作は、プローブ端部を配置することに関
して厳密な臨界許容範囲満足させる必要がないことによ
り、更に簡単に行われる。しかし、プローブ端部はマイ
クロキャビティ内に突き出していてはならず、なぜなら
このことにより向上の効果を悪化させるだろうからであ
る。
【0054】円筒状のマイクロキャビティに、完全に反
射する側壁を仮定すれば、円筒状のマイクロキャビティ
によってもたらされる向上の効果は、マイクロキャビテ
ィのL/R比が大きくなるにつれて増加する。しかし、
側壁は完全な反射性ではないため、放射エネルギーがキ
ャビティ内を反射により往復する回数が増えるにつれ
て、各反射に生じる損失によって信号強度は減少してい
くだろう。従って、実際問題として、円筒状のマイクロ
キャビティのL/Rアスペクト比をどの程度大きくして
なお性能の向上が得られるかという制限が存在する。
【0055】プローブの端部の周囲に形成される表面マ
イクロキャビティ42は、基板裏側の局所領域の自己放
射のレベルを増加させることにより、又は、プローブの
収集効率を増加させることにより、又は、これらのメカ
ニズムを組合わせることにより、機能するようである。
換言すれば、表面キャビティは、平坦な反射器と比較し
て、温度が測定される点である基板上の局所領域で反射
器から反射し返される光の量を増加させるので、プロー
ブの放射エネルギーの収集も増加させる。
【0056】反射器にとって望ましい高い反射率を達成
するため、反射器の頂部に高度に反射性を有する多層の
コーティング120が形成されている。コーティングの
底部層は、反射器本体の表面上に堆積された金の薄膜で
ある。金は、着目する赤外波長(即ち約950nm)で
約0.975の反射率を有するので好ましい。金の層の
反射率を更に向上させるために、金の層の頂部に4分の
1波長の積み重ね部が形成される。この4分の1波長の
積み重ね部は、別の誘電層で構成され、これは異なる屈
折指数を有し、パイロメータが最も感度が高くなる波長
の1/4(即ち950nmの1/4)に等しい厚さを有
している。具体例の1つでは、4分の1波長の積み重ね
部は、米国カリフォルニア州サンタローザのOCLI社
(OpticalCoating Laboratory,Inc. )により塗布される
が、このコーティングの塗布には、別の商業的ソースで
も可能である。
【0057】この多層構造の頂部層は、反射層の金のR
TPチャンバを汚染する可能性を防止するパッシベーシ
ョン層である。このパッシベーション層は、酸化珪素、
酸化アルミニウム、窒化珪素、又は、着目する波長で反
射特性を損なわずに反射層をパッシベーションするその
他の許容される材料であってもよい。
【0058】この多層構造体の反射率は、950nmで
約0.995であり、これは単一の金薄膜の本来の反射
率0.975よりも著しく高い。
【0059】金が反射のために許容できない材料である
場合は、無論、他の反射材料を用いてもよい。例えば、
ニッケルは金よりも不活性であり、金よりも高くはない
が良好な反射率を有している。
【0060】表面マイクロキャビティには、多くの他の
幾何的関係が可能である。例えば、図4(b)に示され
ているような、半球状のマイクロキャビティ42’を用
いてもよい。このマイクロキャビティは、球の形状を有
し、その中心は反射器の表面の面上に配置される。上述
のRTPの具体例では、球の半径は約6〜8ミリメート
ルであり、即ち、反射器と基板の裏面との間の間隔に匹
敵している。サファイアプローブ126は直径0.12
5インチであるが、局所領域109でプローブが基板温
度に対して生じさせる障害を最小にするため、もっと小
さなサイズ(例えば0.050インチ)を採用する事が
望ましいだろう。
【0061】その他のマイクロキャビティの幾何的関係
が、図4(c)〜(d)に示される。図4(c)は、円
錐形状のマイクロキャビティが示され、光パイプが円錐
のらせんに配置されている。図4(d)は、球状のマイ
クロキャビティが示され、光パイプが反射の表面の円形
アパーチャー161の反対側に配置されている。これら
は、用いることができる多くの別の幾何的関係のほんの
一部に過ぎない。ある用途に対して最も適した特定のマ
イクロキャビティの幾何的関係は、実験により決定でき
る。更に、マイクロキャビティはまた、反射プレートの
表面から突き出した材料で形成される突起したマイクロ
キャビティであってもよい。
【0062】(放射率補正温度の測定)プローブの端部
の周囲の反射器の表面でマイクロキャビティを用いるこ
とにより仮想的な黒体に非常に近接した反射キャビティ
を作り出してはいるにもかかわらず、依然として有効放
射率は1に等しくはならないだろう。換言すれば、測定
温度は、基板から基板への放射率の変化に起因する未知
の誤差成分を有しているからである。更に、放射率感度
が変化する際に、あるいは「有効放射率」が変化する際
に、未知の誤差成分により基板表面にわたって変化する
だろう。従って、基板の局所領域に対する有効放射率の
変化を測定し且つ補正する事により、それぞれの温度測
定に対する正確さを更に改善することが望ましいだろ
う。異なる有効放射率(又は等価な意味で、異なる有効
反射率)を有する2つの温度プローブを用いて、基板の
特定の局所領域における温度を測定することにより、リ
アルタイム且つインシチュウの温度測定が改善されても
よい。そして、これらのプローブにより測定された温度
を用いて、局所的な温度に対する初期の測定の補正が得
られる。そして、それぞれの局所温度読み出しに対する
精密な温度補正は、それぞれの局所温度領域に対して導
出される放射感度係数による初期の補正を調節すること
により得られる。
【0063】図3(a)〜(c)を参照すれば、それぞ
れ異なる有効放射率ε1 、ε2 を有する2つの放射プロ
ーブ150、152を用いて、上述の初期温度補正を行
う。第1のプローブ150は、前述のようにまた図4
(a)〜(d)で示される如く、円筒状表面マイクロキ
ャビティ42の内側に配置される。第2のプローブ15
2は、その底部が比反射性の材料で覆われている円筒状
のマイクロキャビティ43の中に置かれてもよい。
【0064】第2のプローブ152は、シリコンドーナ
ッツ(図示せず)により適所に保持されてもよい。第1
のプローブの有効放射率ε1 は、第2のプローブの有効
放射率ε2 よりも高い。具体例の1つでは、第1のプロ
ーブに対するマイクロキャビティ42は第1のプローブ
150とおよそ同じ直径を有し、第2のプローブ152
に対するマイクロキャビティ43は、第2のプローブ1
52の直径よりもかなり大きな直径を有しオーバーサイ
ズである。このマイクロキャビティがオーバーサイズで
あるため、第2のプローブ152が反射器102から隔
てられるようになり、第2のプローブ152に対する有
効放射率を低くする。具体例の1つでは、マイクロキャ
ビティ43の直径は、マイクロキャビティ42の直径の
2倍である。
【0065】ここに説明した構成では、第1のプローブ
(即ちプローブ150)に対する有効放射率は、第2の
プローブ(即ちプローブ152)に対する有効放射率よ
りも大きいだろう。
【0066】プローブ152は、非反射コーティングを
有するマイクロキャビティの中に配置される代わりに、
基板106の裏側で約3〜4ミリメートル以内の長さだ
け反射器表面の上方に突き出ている。しかし、第2のプ
ローブ(即ちプローブ152)は、処理中に熱い基板か
らの放射により加熱されることを防止するため、基板の
裏側に近付き過ぎて(及び、冷却された反射プレートか
ら離れて)配置されてはならない。プローブの温度が高
すぎるようにならざるを得ない場合は、プローブはダメ
ージを受け、及び/又は、プローブに材料が堆積してそ
の性能を下げてしまうだろう。更に、プローブを基板裏
側に近付け過ぎれば、基板の温度に影響を与えてしまう
だろう。2つのプローブが異なる有効放射率を生じさせ
るのであれば、他の幾何的関係の組合わせも可能であ
る。後に明らかにするが、2つの選択されたプローブの
幾何関係は、関連する有効放射率の差を最大になるよう
に与える。
【0067】ここで説明された具体例では、低い有効放
射率を生じさせるホール(穴)、マイクロキャビティ4
3が他のプローブの有効反射率を阻害又は低下させない
ように、プローブ150、152は充分な距離の間隔を
おいて配置される。しかし、基板の大体同じ領域の温度
を測定しなくなるほど、2つのプローブがあまり離れ過
ぎていてはならない。ここで説明された具体例では、こ
れらの要求に適合すると思われる典型的な間隔は、1〜
3cmである。基板が回転する場合は、このことは、2
つのプローブが配置される半径は、この量よりも大きく
異なってはならないことを意味する。
【0068】2本のプローブ150、152に加えて、
他の温度プローブを複数本(図示の明確さのため、図3
には1本のみを示す)(即ち、図3で示される151a
〜151f)が、図4(a)〜(d)で説明されるタイ
プの複数の円筒表面マイクロキャビティ42a〜42f
の内側に配置される。具体例の1つでは、1つ以上のマ
イクロキャビティ(例えば、マイクロキャビティ42
g)を反射器102の中に含めて、プロセスの要請に応
じて1つ以上のプローブ151a(〜151f)の配置
を変更できるようにしてもよい。その他のプローブ(即
ち、プローブ151a〜151f)のそれぞれの有効放
射率は、第2のプローブ(即ちプローブ152)の有効
放射率よりも高く、第1のプローブ(即ちプローブ15
0)の放射率にほぼ等しい。
【0069】ここに記載した具体例では、プローブ15
2に対する有効放射率を低く形成するためのマイクロキ
ャビティ43、ホールが他のプローブ151a〜151
fのいずれの有効反射率を阻害ないし低下させないよう
に、プローブ151、152は互いに十分な距離をもっ
て配置されてもよい。更に、他のプローブ151a〜1
51fのそれぞれが、反射器102の周囲に間隔をおい
て配置され、それぞれが局所温度を測定してもよい。具
体例の1つでは、図3に示されるように、6本の他のプ
ローブ(プローブ151a〜151f)の全てが反射器
102の周囲に間隔をおいて配置される。プロセスの要
請に応じて、プローブ105,151a〜151f及び
152は別の分布パターンに従ってもよい。
【0070】(検量ないし校正)それぞれの局所温度プ
ローブに対する温度補正を実施するにあたり、先ず、全
てのプローブの検量が行われる。即ち、各プローブに対
する有効反射率が最初に決められなければならない。こ
れは、一組の特別製の検量用基板の補助によりなされ、
図5(a)及び(b)にその概略が与えられる手順を用
いてなされる。
【0071】第一の検量用基板は標準的な基板であり、
事前に測定されて既知となっている放射率εcal-1 を有
し、また、自身に埋め込まれる熱電対を有している。第
一の検量基板の放射率は低いことが好ましく、0.3で
あれば好ましい。実際の基板温度は熱電対によって正確
に測定され、次いで、パイロメータにより報告される温
度と比較される。この様な基板は、例えば米国カリフォ
ルニア州サンタクララのSensArray社により商
業的に入手可能である。好ましくは、第一の検量用基板
は、RTPチャンバ内で処理しようとするタイプの基板
と実質的に同じ熱的な性質を有するように選択される。
例えば、検量用基板は、少なくともプロセス基板と同じ
材料(例えばシリコン)製であり、プロセス基板になさ
れていると同じタイプの裏側(例えば、乱反射する窪ん
だ表面)を有しているべきである。
【0072】プローブ150、152に対する有効放射
率を決定し、その後、所定のプローブに対して、他のプ
ローブ群の配置のそれぞれについての放射率に対する特
異的な感度を決定する。各プローブ150、152に関
係した有効反射率(Re1,Re2)を決定するため、プロ
セスチャンバ内に第一の検量用基板が移送され(ステッ
プ160)、処理チャンバの温度が所定の設定値まで上
げられる(ステップ162)。所望の温度に到達したと
き、基板の温度が、そこに埋め込まれた熱電対及び2つ
のプローブを用いて測定され、3つの別々の温度測定値
Treal(基板の実際の温度)、T1 (第1のプローブに
より測定された温度)及びT2 (第2のプローブにより
測定された温度)が与えられる。
【0073】これらの温度は、強度Ical 、I1 及びI
2 に変換される。Ical は、キャビティが実際に理想的
な黒体である場合にプローブが受容する強度である。
[数1]の式(1)を用い、熱電対によって測定された
温度Trealから以下のように計算がなされる:
【0074】
【数11】
【0075】パイロメータにより記録される温度T1 及
びT2 は、同様の手法で、対応する強度(I1 ,I2 )
に変換し直される:
【0076】
【数12】
【0077】プローブ150、152の有効放射率は、
次に等しく:
【0078】
【数13】
【0079】強度Ical 、I1 及びI2 が既知であれ
ば、最初の2つのプローブのそれぞれいついて有効反射
率の算出は可能となる。[数7]の式(6)から、有効
反射率は、以下のように実際の放射率と有効放射率の関
数として表すことができ:
【0080】
【数14】
【0081】有効放射率は測定された強度に関して表現
することができるので([数13]の式(11)参
照)、この式は次のように書き直すことができ:
【0082】
【数15】
【0083】この表現を用い、有効反射率の値R1 及び
R2 が計算される(ステップ168)。
【0084】これらの有効反射率の値は、後の実際の基
板の処理において以下に説明するインシチュウ温度補正
の決定に用いられる。しかし、計算された有効反射率
は、検量がなされた特定の処理システムのみに有効であ
ることは理解されよう。例えば、プローブの幾何関係が
変更されたり、システムの幾何関係が変更された場合
は、システムの再検量をここに説明した手法で行い、有
効反射率の新しい値を決定する必要が有るだろう。
【0085】ここで図5(b)を参照し、所定のプロセ
スについて、基板の様々な局所領域に対する放射率感度
データの導出方法を示す。具体的には、一組の検量基板
にプロセスを行い、温度測定システムのその他のプロー
ブ(即ちプローブ151a〜151f)のそれぞれに対
して、放射率に対する相対的な感度を特定する。具体例
の1つでは、3枚の標準基板にプロセスを行うが、これ
ら3枚の標準基板はそれぞれ、既に測定され既知となっ
ている放射率εcalH(高いレベルの放射率、約0.
9)、εcalM(中間のレベルの放射率、0.7)、
εcalL(低いレベルの放射率、0.3)、を有して
いる。このような基板は、標準的な半導体製造技術で製
造することができる。
【0086】RTPチャンバ内で処理しようとする基板
と実質的に同じ熱的性質を有するタイプの基板であるよ
うに、第2、第3、第4の基板を選択する事が好まし
い。例えば、検量基板は少なくとも、処理用基板(シリ
コン等)と同じ材料製であるべきであり、また、処理用
基板と同じタイプの裏面(例えば、散乱ひだ付き面等)
を有しているべきである。
【0087】上記に指摘した通り、RTPツールにより
実施されるプロセスは、そこで処理される基板の有効放
射率に対して影響を与え得る。プロセス変数により基板
に生ずる有効放射率への影響を低減するため、検量の手
順におけるこの部分に対して選択されるプロセスは、そ
の後の基板の処理においてRTPツールで用いられるプ
ロセスと同じであってもよい。プロセスの一例として
は、シリコン基板の酸化プロセスが挙げられる。明確と
する目的のため、ここでは、シングルプロセスいついて
説明する。しかし、アニールや窒化等のその他のプロセ
スを用いてもよい。
【0088】酸化プロセスでは、酸素リッチの環境中で
基板を加熱し、その結果基板表面上に二酸化珪素の層が
形成される。代表的な操作では、基板を1050℃に約
60秒間加熱する。基板を100%酸素の環境に曝露
し、その結果、基板表面上に厚さ約75オングストロー
ムの二酸化珪素の層を形成する。一般には、この酸化プ
ロセスは、1050℃又はその付近で約0.8(オング
ストローム/℃)の温度感度を有している。ここで「温
度感度」とは、所定の局所領域に地する温度が、理想的
な温度である1050℃と異なっている場合に、その局
所における酸化物層の厚さが、その差の℃毎に「温度感
度」係数だけ薄く(温度が理想的な温度よりも高い場合
は厚く)なることを意味する(このプロセスでは、1℃
毎に0.8オングストロームである)。
【0089】酸化プロセスに対しては、ムクの表(おも
て)面と、厚さ約1280オングストロームの窒化物で
コーティングされた裏面(反射器102に近い方の面)
とを有するシリコン基板を、高放射率レベル(約0.
9)を示す基板として用いて用いてもよい。中間の放射
率レベル(約0.7)を示す基板については、ムクの表
面とムクの裏面(反射器102に近い方の面)とを有す
るシリコン基板を用いてもよい。低い放射率レベル(約
0.3)を示す基板については、ムクの表面と、厚さ約
1700オングストロームの酸化物層の上に厚さ約57
0オングストロームのポリシリコン層をコーティングし
た裏面(反射器102に近い方の面)とを有するシリコ
ン基板を用いてもよい。
【0090】放射率εcalHを有する第2の検量基板をプ
ロセスチャンバに搬入し(ステップ180)、プロセス
チャンバの温度を毎秒50℃で昇温させて、所望の温度
である約1050℃に到達させる(ステップ182)。
この所望の温度で、約100%酸素の環境に基板を約6
0秒間曝露し、基板表面上に二酸化珪素層を成長させる
(ステップ184)。所望の温度に達したとき、プロー
ブ150、152をそれぞれ用いた基板温度測定を行
い、3つ以上の別々の温度測定を生じさせる:T1(第
1のプローブにより測定される温度)及びT2(第2の
プローブにより測定される温度)である。
【0091】プローブ150、152に対する有効反射
率(Re1,Re2)が、前述の検量基板のそれぞれに対
して決定される(ステップ186)。これらの有効反射
率を用いて、検量基板に対する補正温度を算出する。
【0092】検量基板の酸化プロセスが完了した後、基
板に適用される実際の温度の分析が、温度プローブ(即
ちプローブ151a〜151f)に関する局所領域で決
定される(ステップ188)。具体例の1つでは、温度
プローブ151a〜151fに関する局所領域のそれぞ
れにおける酸化物(二酸化珪素)層の厚さを測定するこ
とによって、これを行ってもよい。
【0093】基板上の酸化物層の厚さを測定する装置
は、従来技術で知られている。このような測定を行う装
置の一例としては、米国ニュージャージ州フランダーズ
のルドルフ社(Rudolph)で製造されているエリプソメー
タ(ellipsomete)、型番FEIIIが挙げられる。この
FEIII型は、約0.1オングストロームに対する正
確さを有している。
【0094】温度プローブ(プローブ151a〜151
h)のそれぞれに関連する二酸化珪素層の厚さを決定す
る。所与の局所に適用される温度の決定は、二酸化珪素
層の厚さと所与のプロセスの温度感度とを基礎として行
われる。
【0095】具体例の1つでは、このエリプソメータは
基板の直径の端から端まで49点の走査を行い、第2の
検量基板の表面に堆積した二酸化珪素層の厚さに関する
49点のデータを得る。直径200mmの基板に対して
は、49点の走査により、測定点間隔が約4mmとな
り、基板の周縁部の残余部分は3mmとなる。49点の
走査では、基板の一方のエッジから直線状に基板中心に
向かって24点の測定を行い4mm毎の測定値を取得
し、25点目の測定は基板のほぼ中心にくる。残りの2
4点の測定については、基板中心から直線状に4mm毎
に進み、最後の点を測定するまで続けられる。エリプソ
メータにより得られた酸化物層の厚さの基板上の位置に
対するグラフが、図5(c)に示される。従って、各半
径位置に対して2つの測定値が記録される。各半径位置
に対する2つの読み出しの平均を決定し、図5(d)に
示されるようにグラフをプロットする。
【0096】各測定値の半径方向の位置をx成分、この
半径方向で測定された厚さをy成分とするグラフ(図5
(d))に、24点の平均厚さデータをプロットした。
局所温度プローブ(プローブ151a〜151f)のそ
れぞれにおける二酸化珪素層の厚さ(W)の決定(Wa
〜Wf,添字は温度プローブ151a〜151fに対
応)は、係るグラフ上で温度プローブの基板中心に対す
る半径位置を決めることにより行う。基板全面に対する
平均厚さ(Wavg)を決定し、その後、平均厚さと各
プローブにおける測定厚さの差(デルタ厚さ:WΔa〜
WΔf,添字は温度プローブ151a〜151fに対
応)を決定する。
【0097】各プローブ配置におけるデルタ厚さ(WΔ
a〜WΔf)は、そのプロセスに対する温度尾感度(例
えば、0.8オングストローム/℃)を用いて温度の差
(デルタ温度:TΔa〜TΔf,添字は温度プローブ1
51a〜151fに対応)に変換される。具体的には、
デルタ温度(TΔa〜TΔf)の算出は、デルタ厚さ
(WΔa〜WΔf)をプロセスの感度で除すことにより
行われる。例えば、プローブ151aにおけるデルタ厚
さ(WΔa)は8オングストロームである場合は、この
プローブに関するデルタ温度(TΔa)は約10℃であ
るだろう。
【0098】各プローブ(151a〜151f)におけ
るデルタ温度(TΔa〜TΔf)のデータの算出を同様
の手法で行い、第2番目の検量基板について各プローブ
配置に対するデルタ温度データを得ることができる。
【0099】残りの検量基板のそれぞれについても同様
の手法でプロセスを行い、各プローブの配置に対するデ
ルタ温度データを導出する(ステップ190、19
2)。その結果得られた温度データを、感度プロットに
プロットする。
【0100】感度のプロット(プローブ151a〜15
1fのそれぞれに関する個々のプロット)が温度プロー
ブの配置のそれぞれに対して行われ、この一例が図5
(e)に示される。図5(e)に示されるように、感度
プロットのそれぞれに対して、それぞれの温度プローブ
に対するデルタ温度データ(TΔa〜TΔf)をy成分
として、x軸に各検量基板についての調整温度(Tad
j)をとるグラフにプロットする(ステップ190)。
調整温度(Tadj)の決定については、後述のインシ
チュウ温度測定プロセス及び式18b及び18cに関連
して、詳細に説明することにする。処理済みの各検量基
板についての各プローブに対する感度のプロットのグラ
フに対して、1つのデータの点(500aで指示)をプ
ロットする。放射率の異なる3枚の検量基板を用いる具
体例の1つでは、感度プロットに対して3つのデータ点
(図5(e)において500a、500b、500cで
指示)が与えられるだろう。そして、各感度プロットに
対する感度曲線が決定される。
【0101】具体例の1つでは、感度曲線は、傾きSa
〜Sf(添字は、関連する温度プローブ151a〜15
1fの感度係数を指示する)を有する直線で近似され、
この特定の位置における放射率の変化に対するプローブ
の感度(デルタ温度データにより指示される)を指示す
る(ステップ196)。あるいは、もっと複雑な多項関
数を含んだ近似法を用いてもよい。
【0102】温度測定値における誤差の原因となる影響
には、エネルギーに関連する影響があり、これは指数項
を持ち込んでしまう。従って、実際の誤差は直線ではな
い。しかし、誤差に対する直線近似は、このような非直
線の影響に対して非常に良好に補償する。
【0103】無論、デルタ温度が検量基板の調整温度の
関数として変化するような非直線の要素を考慮して、感
度係数を更に最適化して得ることもできる。しかし、用
途の多くでは、簡単な直線近似で、これ以上感度測定値
を精密にする必要がないくらいの実質的な改善のレベル
が得られる。
【0104】直線近似の具体例では、感度曲線の傾きは
1だけ増分し、所定のプローブの場所に対する感度係数
(SFa〜SFf:添字a〜fは特定のプローブ151
a〜151fに対応)を与える。全てのプローブ(プロ
ーブ151a〜151f)の場所に対する感度係数をベ
クトルとして保存して、インシチュウ温度測定プロセス
の一部としての局所温度測定値のそれぞれに対して精密
な温度補正(Tref)の決定に用いてもよい。
【0105】この検量の手順により、システムの第1の
測定プローブの特徴をεeff (ε,Reff )曲線(図2
参照)が与えるようになることは、注目すべきである。
基板処理中に得られるインシチュウ温度測定値からその
基板実際の放射率を決定することが、可能になるだろ
う。実際の放射率とεeff (ε,Reff )曲線を知るこ
とにより、基板に対する有効放射率を計算して、これか
ら所定の基板に対する補正温度Tcorr(式18aに
関連して下記に説明するように、プローブ150に対す
る補正温度)を計算することが可能になる。その後、各
プローブ配置に対する検量の手順の一部として導出され
る感度係数SFa〜SFfを用いて、基板の所定の局所
領域に対して精密な温度補正を決定してもよい。補正温
度に至るための手順の詳細は、以下の通りである。
【0106】(インシチュウ温度補正)通常は、最も高
い有効反射率を有するプローブ、例えば第1のプローブ
150は、温度測定を行うように選択され;第2のプロ
ーブ(152)は補正プローブとして作用する。
【0107】第1の測定プローブの温度読み出しを補正
する手順を説明する前に、基板の実際の放射率のための
表現を導出することにする。前述の如く、[数13]の
式(11)で示されているように、各プローブの有効放
射率は、対応する放射エネルギー強度I1 、I2 に比例
している。従って、有効放射率の比は、対応する放射エ
ネルギーの強度の比と等しく、即ち:
【0108】
【数16】
【0109】各プローブに対して、有効放射率は、実際
の放射率及び対応する有効反射率の関数として表現で
き、即ち;
【0110】
【数17】
【0111】有効放射率の表現を上式に代入すれば、実
際の放射率は以下のように、有効反射率と測定強度に関
して表現できる;
【0112】
【数18】
【0113】この表現を導出することで、温度測定値の
補正の手順を説明する準備が整った。
【0114】図6を参照すれば、RTPの試行の開始時
に、基板は処理チャンバ内に移送され(ステップ17
0)、所定の温度シーケンスに沿って温度サイクルが行
われる(検量基板であってもよく、又は、処理しようと
することが望ましい他の検量後の基板であってもよ
い)。この温度シーケンスに従って基板がシーケンスさ
れている間、プローブ150、152は、所定の抽出速
度(例えば20Hz)で基板の局所領域近くの放射エネ
ルギーを抽出する(ステップ172)。各プローブに対
する測定温度から、対応するプローブ放射エネルギー強
度I1 及びI2 は、[数12]の式(10)の助けによ
り算出される。そして、実際の基板の放射率εが、各プ
ローブの有効反射率に対して前に計算された値を用い
て、[数18]の式(16)から計算される(ステップ
174)。実際の放射率がわかれば、ベースプローブ1
50の有効放射率ε1 は、以下のように[数17]の式
(15)から計算され:
【0115】
【数19】
【0116】最後に、補正温度(Tcorr150)が、プロ
ーブ150により測定された温度から、[数2]の式
(2)、[数3]の式(3)から導出される以下の式を
用いて算出される(ステップ176):
【0117】
【数20】
【0118】補正温度データTcorr150は下記の如く、
測定温度Tmeas150(プローブ150について測定した
温度)と調整温度(Tadj)との和であり、
【0119】
【数21】
【0120】調整温度(Tadj)は、3つの方法で用い
ることができる。1つは検量のためであり、あとの2つ
は基板のリアルタイム処理のためである。検量プロセス
の間、第2、第3、第4の検量基板のそれぞれに対して
調整温度が算出される。これら調整温度は、各温度プロ
ーブ(プローブ151a〜151f)の場所に対して導
出されるデルタ温度に対してプロットされ、各プローブ
の場所に対する感度係数SFa〜SFfが決定される。
【0121】基板にリアルタイム処理を行っている間、
処理しようとする基板に関する調整温度を用い、式18
bに従って第1のプローブ150の温度測定を補正す
る。更に、特定のプローブの場所に対する感度係数によ
り調整温度を更に精密に調整して、基板のリアルタイム
処理中の特定の場所に関する精密調整した補正温度Tre
fa〜Treff(添字は特定のプローブ151a〜151
fを示す)を決定する。この精密補正温度データと補正
温度データの使用については、図12に関連して更に詳
細に説明することにする。
【0122】リアルタイムでは、感度係数SFa〜SF
fに対して補償することにより、調整温度Tadjを各温
度プローブに対して精密調整する。この精密温度補正
は、特定のプローブの場所における温度として定義さ
れ、これは、この特定のプローブの場所に関する放射率
感度を基にした補正を含んでいる。精密温度補正Trefa
〜Treffの算出は、各温度センサの場所に対して行わ
れ、
【0123】
【数22】
【0124】ここで、Tmeasa〜Tmeasfは、プローブ1
51a〜151fに関しリアルタイムで測定した温度で
ある。
【0125】何かの制御の決定がなされる前にプローブ
の測定温度が自動的に補正されるように、このアルゴリ
ズムはコントローラ192(図12)のソフトウェアに
より実行されることが好ましい。
【0126】図5は、プローブ151a〜151fの何
れに対して精密温度を決定するためのプロセスの簡略的
なフローチャートである。図12に関して以下に更に詳
細に説明するが、補正温度データを用いて加熱要素の制
御を行う。生の温度データは、コントローラ192によ
り受容される(ステップ240)。第1のプローブ(プ
ローブ150)と第2のプローブ(プローブ152)の
温度差を決定する(ステップ242)。実際のウエハ放
射率を、式16に関して上述した如く算出する(ステッ
プ244)。そして、式17に関して上述した如く、有
効放射率を決定する(ステップ246)。次いで、補正
温度と調整温度を算出する(ステップ248)。最後
に、調整温度に所定のプローブに対する感度係数を乗
じ、これに測定プローブ温度を加えて、精密温度測定値
を得る(ステップ250)。
【0127】(別の放射率補正の技術)検量システムに
対して、埋め込み熱電対をもつ検量用基板を用いる必要
のない、別の更に簡易な技術が存在する。この別の技術
には、裏側の放射率が正確にわかっている2つのウエハ
が必要である。一方のウエハは、1に近い放射率εhiを
有しており、他方は、寄り低い放射率εlow を有してい
る。ここに説明される具体例では、高放射率のウエハ
は、0.94の誘電率を有する窒化物ウエハであり、低
放射率のウエハは、ウエハの裏側、即ち温度プローブに
面する側が0.32の誘電率をもつ酸化物層を有するポ
リシリコンウエハである。
【0128】前述のように、2つの隣接する温度プロー
ブが用いられる。一方のプローブは、ここでは小開口プ
ローブと称するが、高い有効反射率を与える。小開口プ
ローブは、温度読み出しT1 を与え、処理中のウエハの
温度の測定に用いられる。ウエハの裏側の放射率を明ら
かにするために補正されるのは、このプローブによって
生じる温度(即ちT1 )である。他方のプローブは、こ
こでは大開口プローブと称するが、より低い有効反射率
を与える。大開口プローブは、温度読み出しT2 を与
え、小開口プローブにより測定される温度に適用される
補正を与えるために用いられる。2つのプローブが共に
近接して、ほぼ同じ時間にウエハの同じ領域の温度を抽
出することが望ましい。他方、プローブが近すぎる場合
は、大開口プローブは低い放射率のウエハに対して、小
開口プローブの温度測定に影響を与える。このことは、
低い放射率のウエハに関して温度の非均一性を招くだろ
う。
【0129】ここに説明された具体例では、2つのプロ
ーブは、ウエハの中心から同じ半径のところに配置さ
れ、約0.85インチ離れている。小開口プローブは、
反射プレート内の他の測定プローブの全てに対して用い
られる構成を有している。以下の実施例の目的で、小開
口プローブは、0.080インチの直径を有し、反射プ
レート内の直径約0.085インチの開口の内に位置さ
れ、反射プレートと同じ高さの最上端部を有する光パイ
プを用いる。大開口プローブは、その最上端部が反射プ
レートと同じ高さであるが反射プレート内でより大きな
開口(即ち。0.37インチ)内に位置される光パイプ
を用いている。大開口の目的は、大開口プローブに対し
て小開口プローブに比べて低い有効プローブ放射率(又
は等価な意味で、低い反射キャビティの有効反射率)を
与えるためである。従って、2つのプローブは、測定上
異なる温度を生じさせるだろう。例えば、これら2つの
プローブを用いた測定温度の差は、裏側の放射率が0.
34で実際の温度が1000℃のウエハに対しては、約
40〜50℃にもなる。
【0130】上述のように、差の温度測定の信号対ノイ
ズ比を向上させるように、2つのプローブの有効反射キ
ャビティ反射率が大きな差を生じさせることが望まし
い。従って、ここに説明された具体例に対してこのこと
が実施されている特定の方法は、目的達成の多くの方法
の1つを例示しているに過ぎないことが理解されよう。
【0131】前述の如く、黒体から発せられるエネルギ
ーIは、プランクの法則に従って、温度Tに関係し:
【0132】
【数23】
【0133】このケースでは、Tは、℃で測定されてい
るので、この温度に273を加えることにより、[数2
3]の式(19)に要求されるケルビン温度と等価にな
る。変数を整理することにより、測定されたエネルギー
IE の関数としての温度の式を導出することができる:
【0134】
【数24】
【0135】換言すれば、この式を用いて、黒体の温度
は、物体から発せられるエネルギーの量を知ることによ
り計算できる。
【0136】(Tcorrを導出するための検量)小開口プ
ローブの温度読み出しに対する補正係数を与える手順
が、図7に示される。この手順は、図7に示されている
ステップを参照しつつ説明される。
【0137】まず、高放射率ウエハは、チャンバ内で、
小開口プローブを用いて測定されながら温度Tprocess
まで加熱され、2つのプローブは同じ温度読み出しを与
えるように検量される(ステップ210)。検量が行わ
れる前では、2つのプローブの実際の温度の読み出しは
異なっているであろうが、高放射率ウエハを用いた場合
は、これらが異なっている量は小さいであろう。
【0138】小開口プローブの検量に必要な2つの測定
値を求めるために、その後低放射率ウエハは温度Tproc
ess まで加熱される。基板のプロセス温度を決定するた
め、小開口プローブは低放射率ウエハのウエハ温度を正
確に測定していると再び仮定する。下記に明らかにされ
るように、これは許容されると証明される仮定である。
ウエハがTprocess である間、その温度は、大開口プロ
ーブと小開口プローブの双方により測定される(ステッ
プ212)。大開口プローブは、T2 =Tbigの測定温
度を与え、小開口プローブは、T1 =Tsmall の測定温
度を与える。デルタ温度、δT(εlow ,Tprocess )
は、これら2つの読み出しの間の差として定義され、即
ち、δT(εlow ,Tprocess )=T1 −T2 である。
【0139】次に、小開口プローブのウエハ放射率に対
する実際の感度は、小開口プローブにより与えられる測
定温度読み出しを実際の温度として用いて、ウエハのそ
れぞれ(即ち、低放射率ウエハと高放射率ウエハ)に注
入アニールを実施することにより決定される。換言すれ
ば、小開口プローブにより与えられる温度読み出しは、
僅かに不正確であるという事実にもかかわらず、正確な
温度読み出しとして仮定される。しかし、既知の如く、
注入された層の膜抵抗値は、注入アニールの時間及び実
際の温度に決定的に依存するだろう。更に、この依存性
は正確に知られている。従って、同じ時間の量で異なる
プロセス温度でアニールされた2つのウエハのそれぞれ
におけるこの層の抵抗値を測定することにより、2つの
プロセス温度の間の実際の差がどれほどかを、正確に決
定することが可能であろう。
【0140】低放射率ウエハと高放射率ウエハとの双方
に対して同じ温度読み出しを小開口プローブが与える場
合は、低放射率ウエハの実際の温度は、現実には、高放
射率ウエハの実際の温度よりも僅かに高くなっているだ
ろう。この事は、所定の実際のウエハ温度において、低
放射率ウエハは同じ温度において高放射率ウエハが発す
るよりも低いエネルギーを発しているだろうことによ
る。従って、低放射率ウエハが発するエネルギーを高放
射率ウエハが発するエネルギーと等しくするためには、
その実際の温度が、高放射率ウエハの実際の温度よりも
僅かに高くする必要がある。
【0141】この2つの実際のウエハプロセス温度の差
を決定するためには、高放射率ウエハに対して、小開口
プローブを用いてプロセス温度をモニターして、一方の
注入アニールが実施される。第2の注入アニールは、低
放射率ウエハに対して、また小開口プローブを用いてプ
ロセス温度をモニターして実施される。そして、これら
のウエハのそれぞれの膜抵抗値が測定され、実施された
特定のアニールのための既知の変換チャートを用いて、
2つのウエハの実際のプロセス温度の差を正確に決定す
ることが可能である。この結果は、Terrlowで示される
(ステップ214)。
【0142】注入アニールを実施する代りに、2つのウ
エハ上に酸化物層を成長させて、酸化物の厚さの差を求
めることもできる。そして、酸化物の厚さの差は、既知
の表を用いて変換されて、2つの酸化物の厚さを与える
実際のプロセス温度の差の正確な測定値を与えることも
できる。
【0143】小開口プローブの実際の温度の誤差Terrl
owがδT(ε,T)の線形関数であるとのモデルを用い
ることにより、補正係数Kcorrは、以下のように計算さ
れる(ステップ216):
【0144】
【数25】
【0145】この例では、Kcorrは、1.246に等し
い。
【0146】(インシチュウ温度補正)補正された温度
Tcorrは、図11のフローチャートに示されているよう
に、小開口プローブ及び大開口プローブの温度測定から
与えられる。ウエハ温度は小開口プローブ(ステップ2
30)及び大開口プローブ(ステップ232)を用いて
測定され、それぞれ、T1 とT2 とが得られる。これら
の測定温度の差(即ち、T1 −T2 )が計算され(ステ
ップ234)、Kcorrが乗ぜられて(ステップ23
6)、T1 に加えられて補正温度となるべき補正項とな
る(ステップ238)。換言すれば、
【0147】
【数26】
【0148】このテクニックの背景の原理及び、その結
果、温度測定の正確さが向上することを、次に説明す
る。
【0149】本質的には、小開口プローブの感度の測定
は、どの有効放射率曲線が小開口プローブを適用するか
を決定する。これは以下のように理解される。小開口プ
ローブをプロセス温度のモニターとして用いつつ低放射
率ウエハに注入アニールを実施する際に、ウエハの放射
率は1つであると仮定する。この仮定を用いれば、ウエ
ハにより発せられるエネルギーは、Tprocess において
理想黒体により発せられるエネルギー、即ちI(Tproc
ess ,λ)と等しいことになる。しかし、前出のTerrl
owの決定では、ウエハの実際の温度がより高いことが示
されており、即ち、Tprocess +Terrlowである。従っ
て、ウエハにより発せられるエネルギーも、このより高
い温度における黒体により発せられるエネルギー(即
ち、I(Tprocess +Terrlow,λ)に低放射率ウエハ
の有効放射率(即ち、εeff,low )を乗じたものに等し
いと表現できる。換言すれば、
【0150】
【数27】
【0151】これは、以下のようにεeff,low の計算の
ための式に書き直すことができ:
【0152】
【数28】
【0153】ここで説明されている具体例では、εeff,
low は0.855と算出される。そして、[数19]の
式(17)を用いて、小開口プローブの有効反射率Ref
fsmallは、以下のように、低放射率ウエハの有効放射率
と実際の放射率を用いて計算され:
【0154】
【数29】
【0155】この例では、Reffsmallは0.92に等し
い。
【0156】Reffsmallを知ることと、[数17]の式
(15)を用いて、小開口プローブの見掛け放射率を実
際のウエハの放射率の関数としてプロットすることがで
きる。このプロットは、図8の上側の曲線で示されてい
る。
【0157】高放射率ウエハに関して得られている2つ
の温度測定値、即ち、Tbig とTsmall により、同様の
手法で、大開口プローブの有効放射率曲線を決定するこ
とができる。大開口プローブに関しては、測定された放
射エネルギーI(Tbig ,λ)は、大開口プローブの有
効放射率εeffbigに、より高いある温度Tactualにおい
て黒体により発せられるエネルギーを乗じたものに等し
くなることが知られている。同様に、小開口プローブに
対しては、測定された放射エネルギーI(Tsmall ,
λ)は、小開口プローブの有効放射率εeffsmallに、こ
のより高い温度Tactualにおいて黒体により発せられる
エネルギーを乗じたものに等しくなることが知られてい
る。従って、以下の表現がなされ:
【0158】
【数30】
【0159】これは、更に、以下のように書き直されて
一般化されて:
【0160】
【数31】
【0161】小開口プローブの有効放射率が知られるこ
ととなったため(上記を見よ)εefsmall は、以下の関
係から計算でき:
【0162】
【数32】
【0163】ここで、εa は見掛け放射率、Reff は有
効反射率である。以前にReffsmallのために計算された
値と高放射率ウエハの実際の放射率(即ち、0.94)
を用いて、εeffsmallの値は次のように計算でき:
【0164】
【数33】
【0165】εeffsmallの値を[数31]の式(27)
に代入すれば、εeffbigが得られる。この例では、計算
値は0.749である。
【0166】[数19]の式(17)を用いれば、大開
口プローブの有効反射率、即ちReffbigの値も計算でき
る。この例では、Reffbigは0.842に等しい。
【0167】Reffbigを知ることにより、大開口プロー
ブの見掛け放射率をプロットすることが可能となる。こ
のプロットは、図8の下側の曲線である。検量のスキー
ムの目的で、検量の信号対ノイズ比を増加させるよう
に、これら2つの曲線(即ち、小開口プローブ及び大開
口プローブのそれぞれの見掛け放射率曲線)を大きく離
すことが望ましい。
【0168】プロセスが行われている間、小開口プロー
ブによる測定温度の補正が行われないのであれば、温度
の誤差は、以下の式に等しくなり:
【0169】
【数34】
【0170】ここで、
【0171】
【数35】
【0172】この表現を[数32]の式(28)に代入
して、
【0173】
【数36】
【0174】この関数のプロットは図9に示され(上側
の実線の曲線を見よ)、これは、小開口プローブを用い
た補正されない温度測定に導入され、基板放射率の低下
に対して著しく上昇している。
【0175】[数24]の式(20)を用い、小開口プ
ローブ及び大開口プローブにより測定された温度の差、
即ちδT(ε,T)は、以下のように計算でき:
【0176】
【数37】
【0177】図9における下側の点線の曲線は、補正温
度測定の改善された正確性を、ウエハ裏側の放射率の関
数として例示する。0.3〜1.0の放射率の範囲にわ
たって、誤差は1℃未満であることは注目されよう。換
言すれば、上述のテクニックを用いて補正された温度読
み出しは実質的に改善され、ウエハからウエハへの放射
率の変動に対する補正温度読み出しの感度は、補正され
ない温度読み出しと比較して、大幅に減少する。
【0178】図9から明らかなように、線形近似を行う
ことにより、実際の測定誤差を僅かに過剰補償する補正
係数を生じさせた。補正係数を更に最適化する1つの方
法は、低めの係数を用いることであり、例えば、0.9
Kcorrを用いる等である。この方法で補正係数が増減さ
れた場合は、その結果の曲線は、放射率の範囲の大部分
にわたってゼロエラーに大きく近付く(図9の点線を見
よ)。
【0179】小開口プローブ温度測定における誤差の原
因となる効果は、エネルギーに関連した効果であり、こ
れは指数項を導入する。従って、実際の誤差は非線形で
ある。それにもかかわらず、誤差に対する線形近似は、
これらの非線形効果の補償に関し大変うまくいく。
【0180】無論、補正係数の更なる最適化は、補正係
数が2つのプローブの間の温度差の関数として変化する
非線形の方法を考慮することにより得る事ができる。し
かし、多くの用途においては、単なる線形近似により得
られる改善の実質的なレベルは、補正温度測定を更に洗
練させる必要性をなくさせる。
【0181】δ(ε,t)に対する式(即ち数[37]
の式(33))の正確性の評価のため、計算値は、2つ
のプローブの間の温度差の実際の実験値と比較された。
この比較は、図10に示される。
【0182】一番上の曲線は、放射率0.32を有する
ウエハに関するものであり、まんなかの曲線は、放射率
0.67を有するウエハに関するものであり、下側の曲
線は、放射率0.82を有するウエハに関するものであ
る。実験データはグラフにおいて、「x」の集合及び
「+」の集合で示される。実験データを得るために、ウ
エハはチャンバ内に配置されて、温度が1000℃まで
急激に上昇した。500℃を越えた各100℃のステッ
プでは、約10秒間温度が安定化され、そして、各プロ
ーブの読み出しが記録された。これら2つの読み出しの
差は、δT(ε,T)に対応している。各温度で生じて
いるばらつきは、測定におけるノイズによるものであ
る。図10は、実験データがこのモデルの正当性を証明
していることを示している。
【0183】第2のプローブに関連する有効反射率を減
少するために、別のテクニックを用いてもよいことは理
解されるだろう。上述の2つのテクニックは、反射プレ
ートの表面の上にプローブを持ち上げること又は、プロ
ーブの周囲の開口を拡大することにより行われた。別の
テクニックは、例えば、(1)プローブの周囲に吸収ド
ーナツ(例えば、窒化珪素でカバーされた領域)を形成
することにより、プローブの周囲の反射プレートの反射
率を減少させる事;(2)プローブの周囲の光パイロメ
ータのバンド幅にわたって反射プレートの反射率を減少
させる事;又は、(3)ファイバの出力でアパーチャー
を置くことによりプローブの視野角を減少させる事、を
含んでいる。
【0184】第2のプローブに減少された視野角が用い
られた場合、開口のサイズは減少する一方で、2つのプ
ローブを用いた約40℃の測定温度差を実現する。従っ
て、このアプローチを用いて、第2のプローブが第1の
プローブの温度測定に対してなす影響を最小にすること
ができ、また、プローブをもっと互いに近づけるように
移動させることができるようになる。
【0185】上述の補正のテクニックを実施する代りの
別のテクニックは、図8の一番上の線をもっと高く動か
すように、即ち1に近付けるように、チャンバを再設計
することである。しかし、上述のように誤差を単に補正
する事に比べて、このチャンバの再設計は、著しく困難
な作業であろう。
【0186】(RTPシステムについての更なる詳細)
上述の如く、図3(c)に示されるように、ここに説明
された具体例では、基板において半径方向に異なる場所
の温度を測定できるように、反射器の上に分布する8つ
の測定プローブ(即ち、プローブ150,151a〜1
51f,及び152)を用いることができる。熱処理の
間、支持構造体108は約90RPMで回転される。従
って、各プローブは、基板上の対応する環状の領域温度
プロファイルを実際に測定する。
【0187】前出のインシチュウ温度測定技法に関連し
て説明したように、プローブ151a〜151fのそれ
ぞれに対する温度指示値の補正は、プローブ配置につい
ての放射率の変動に対する個々の感度に従って行われ
る。
【0188】基板を回転させる基板支持構造体は、基板
外縁のまわりで基板に接触する支持リング134を有
し、外縁の周囲の小さな環状の領域を除いた全ての基板
下側が露出される。支持リング134は、約1インチ
(2.5cm)の放射方向幅を有している。処理中に基
板106のエッジで生じるだろう熱的な不連続を最小に
するため、支持リング134は基板と同一又は類似の材
料、例えばシリコン又は酸化珪素でできている。
【0189】支持リング134は、パイロメータの周波
数の範囲で不透明になるよう、シリコンでコーティング
された回転式の卓状のクオーツシリンダ136上に載せ
られる。クオーツシリンダ上のシリコンコーティング
は、強度測定に悪影響を与えるかも知れない外部のソー
スからの放射を遮断するバッフルとして作用する。クオ
ーツシリンダの底部は、複数のボールベアリング137
上に置かれる環状の上側ベアリングレース141によっ
て、支持され、ボールベアリング137は、静的な環状
の下側ベアリングレース139内部に支持されている。
ボールベアリング137は、スチール製で窒化珪素のコ
ーティングがなされ、操作中の粒子の発生を減少させ
る。上側ベアリングレース141は、熱処理中に約90
RPMでシリンダー136、ガードリング134及び基
板106を回転させるアクチュエータ(図示されず)に
磁気的に結合される。
【0190】図3(b)を参照すれば、支持リング13
4は、クオーツシリンダ136に対して光の緊密なシー
ルを形成するようにデザインされる。クオーツシリンダ
の内径よりも僅かに小さな外径を有する円筒形状のリッ
プ134aが、支持リング134の底面から延長し、図
示の如くシリンダの内側にフィットして、光シールを形
成する。支持リングの内側には、基板106を支持する
ためのシェルフ134bが存在する。シェルフ134b
は、支持リングの内円の周囲で支持リングの残りよりも
下側の領域である。
【0191】チャンバ本体にフィットするパージリング
145は、クオーツシリンダを包囲する。パージリング
145は、上側ベアリングレース141の上方の領域に
開いている内部環状キャビティ147を有している。内
部キャビティ147は、通路147を介して、ガス供給
器(図示されず)へ接続される。処理中は、パージガス
がパージリング145を介してチャンバ内へと流入す
る。
【0192】支持リング134は、クオーツシリンダを
越えて延長するように、クオーツシリンダの半径よりも
大きな半径を有している。支持リング134のシリンダ
136を越える環状の延長部分は、その下に配置される
パージリング145と協働で、基板の裏側で迷光が反射
キャビティ内に進入することを防止するバッフルとして
機能する。反射キャビティ内に迷光が反射して進入する
ことを更に防止するために、支持リング134とパージ
リング145は、加熱要素110により発生した放射エ
ネルギーを吸収する材料(例えば、黒又はグレーの材
料)でコーティングされていてもよい。
【0193】上記に指摘している通り、光パイプ126
はサファイア製である。サファイア光パイプが一般的に
好ましくアノード、その理由は、比較的小さな散乱係数
を有し、大きな横方向の光を大きく排除し、大きな測定
の局所化を与えるからである。しかし、光パイプは、抽
出された放射エネルギーをパイロメータに伝達する例え
ばクオーツ等の適当な耐熱耐腐食材料製であってもよ
い。適切なクオーツファイバ光パイプ、サファイアクリ
スタル光パイプ、及び光パイプ/導管カプラーは、米国
ラクストロン社、Luxtron Corporation-Accufiber Divi
sion,2775 Northwestern Parkway, Santa Clara,CA 950
51-0903 で入手可能である。あるいは、放射エネルギー
抽出システムは、反射器102内に載置された小半径対
物レンズとレンズによって収集された放射エネルギーを
パイロメータへ流通させるミラー及びレンズのシステム
とを有する光学システムであってもよい。このようなス
キームは、適当なオフシェルフ光学要素が見出せたなら
ばサファイアパイプよりも安価であろう。あるいは、光
パイプは、高度に研磨された反射内面を有するチューブ
で形成されてもよい。
【0194】適切な加熱要素110は、米国特許第5,
155,336号に開示されている。この加熱要素は、
187の光パイプを用いて、タングステン−ハロゲンラ
ンプからの高度にコリメートされた光を処理チャンバ1
00へ供給する。ランプは、放射方向に対称的なように
配置された12のゾーンに別れている。これらのゾーン
は、ゾーンごとに調整でき、基板106の別々の領域へ
の放射加熱を制御せしめる。
【0195】図3(a)の具体例では、ベース116は
循環回路146を有し、これを介してクーラントが循環
して、反射器及び反射面を冷却する。典型的に23℃の
水がベース116の中を循環して、反射器の温度を、加
熱された基板の温度よりも充分低い温度(例えば100
以下)に維持する。RTP処理の間は、反射器を冷却し
て、その表面に生じるかも知れない化学活動の可能性を
小さくすることが重要である。反射器が加熱されるよう
なことがあれば、このことが表面の酸化を促進して、反
射層の反射性を深刻に損ねてしまう。有効放射率の向上
は、高度に反射性を有する表面を有してこれを維持する
ことにより達せられる。更に、反射器組立体は昇温すれ
ば、抽出信号に影響を与える放射エネルギー源となって
しまうだろう。
【0196】ここに説明される具体例では、パイロメー
タ128は、約950nmで狭いバンド幅(例えば40
nm)を有している。また、クオーツウィンドウの裏側
が、波長のこの狭いバンド全てにおいて熱放射エネルギ
ーに関して透明な不活性材料でコーティングされ、加熱
ソースが反射キャビティ内に迷光を導く可能性を減少さ
せることが望ましい。
【0197】一般的には、シリコン基板の処理のための
システムが長い放射波長(例えば約3.5〜4μmより
も大きな波長)を検出するパイロメータを用いることが
望ましい。しかし、このアプローチは、700℃よりも
高い温度に最もよく適合する。室温では、シリコンウエ
ハは、1.0μmよりも長い光の波長に対して透明であ
る。基板温度が上昇するにつれて、基板は700℃まで
は長い波長に対して不透明になり、700℃では、着目
する全ての波長に対して基板は不透明になる。従って、
700℃より低い温度では、長波長に感応するパイロメ
ータが、加熱ソースから直接来る光を検出することにも
更に適している。簡潔に言えば、パイロメータにより抽
出される波長は、プロセス温度を考慮するべきである。
プロセス温度が実質的に700℃よりも低い場合は、パ
イロメータは1.1μmよりも短い波長を抽出すべきで
ある。より高いプロセス温度が用いられた場合は、もっ
と長い波長が抽出可能である。
【0198】非常に低いプロセス温度(例えば600゜
K(327℃))では、1.1μmよりも短い波長で発
生する黒体スペクトル放射率エネルギーの量はごく小さ
い。その結果、600℃よりも低い温度では、充分な信
号対ノイズ比を得ることはまったく困難である。
【0199】1つのデザイン、特に900℃〜1350
℃の間のプロセス温度に適したデザインでは、0.9μ
m〜1.0μmの間の波長での放射エネルギーに感応す
るソリッドステートパイロメータが用いられる(例え
ば、900−LP−6.35Csensorを100−
S8MS−B−CV electronics box
と組合わせる。これらは、Luxtron Corporation-Accufi
ber Divisionから入手可能である。)。この温度範囲
で、0.9〜1.0μmの波長で発生する放射エネルギ
ーが実質的な量で存在し、高い信号強度及び高い信号対
ノイズ比を与える。
【0200】図12は、所望の温度において基板を加熱
するための制御ループを示す。これは、複数の温度セン
サ190(即ちパイロメータ及び光パイプ)からの抽出
出力を用いている。加熱要素110は、放射ゾーン内に
配置された187個のタングステン−ハロゲンランプを
有している。ランプの各ゾーンは、マルチゾーンランプ
ドライバ194により別々に電力が与えられ、マルチゾ
ーンランプドライバ194は、マルチ入力、マルチ出力
のコントローラ192によって制御されている。基板は
約90rpmで回転しており、基板106の裏側の別々
の放射配置で複数の温度測定がなされているため、各温
度プローブは、基板の別々の環状の領域の平均温度を与
える。この環状の領域は、加熱ランプの半径方向領域と
一致する。コントローラ192は、温度センサ190に
より生成する温度測定値を受信し、上述の精密温度補正
アルゴリズムに基づいて温度(Trefx)を補正し、
コントローラ192に供給される所定の温度サイクルプ
ロファイル196により特定される基板温度が達成させ
るように、加熱ランプの電力レベルを調整する。プロセ
スサイクルにわたり、所望の温度プロファイルからはず
れた温度のばらつきを補正するように、コントローラは
別々のランプゾーンに供給される電力のレベルを調整す
る。その他の具体例も、特許請求の範囲の中に含まれ
る。
【0201】
【発明の効果】以上詳細に説明してきたように、本発明
は、反射率の変化を温度の関数に適応させるリアルタイ
ム且つインシチュウの温度補償を提供する。この検量の
手順は、単純且つ、典型的には、所定のチャンバ構造に
対しては一度試行すればよいだけである。また、本発明
に従った温度測定は、安定で再現性の高い固体検出器を
用いる事ができる。
【0202】従って、改善された再現性及び均一性をも
って信頼性の高い温度測定が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 反射器が基板近くに配置される、基板温度測
定スキームの断面図である。
【図2】有効反射率の異なる値に対して実際の放射率の
関数としてプロットされた有効放射率のグラフである。
【図3】(a)はRTPシステムの側面断面図であり、
(b)は支持リングの詳細の断面図であり、(c)は反
射器を例示するものであり(a)の3C−3C線に沿っ
た断面図である。
【図4】(a)〜(d)とも、反射器に包含される測定
向上表面の種々の造作の側面断面図である。
【図5】(a)及び(b)は、RTPチャンバのインシ
チュウ温度補正の検量のスキームのフローチャートであ
り、(c)はエリプソメータによる基板の処理後分析か
ら導出されたプロットであり、(d)は本発明に従った
検量プロセス中に検量基板の表面上に堆積した酸化物層
の平均厚さのプロットであり、(e)は感度係数(S
F)の決定に用いるための温度プローブに対する感度曲
線のプロットであり、(f)は本発明に従ったRTPツ
ールのリアルタイム操作に対して精密温度を決定するた
めのプロセスの単純化したフローチャートである。
【図6】温度測定の正確さを決定するためにインシチュ
ウで放射率を測定するためのスキームのフローチャート
である。
【図7】RTPチャンバ内で温度測定プローブの検量の
ための別の技術のフローチャートである。
【図8】小開口プローブと大開口プローブの双方の、実
際のウエハの放射率の関数としての見掛け放射率のプロ
ットのグラフである。
【図9】補正なしの温度測定の誤差と補正された温度測
定とを、実際のウエハの放射率の関数としてプロットし
たグラフである。
【図10】小開口プローブと大開口プローブにより測定
された温度の差に対する実験値と計算値のグラフであ
る。
【図11】温度測定プローブから補正温度を計算するス
テップを示すフローチャートである。
【図12】温度制御システムの模式図である。
【符号の説明】
10…基板、22…熱反射器、27…アパーチャー、2
8…光パイプ、42…マイクロキャビティ、100…処
理チャンバ、102…反射器、106…シリコン基板、
108…基板支持体、109…局所領域、110…加熱
要素、112…放射エネルギー、114…水冷クオーツ
ウィンドウ組立体、116…ベース、118…反射キャ
ビティ、20…コーティング、124…導管、125…
光ファイバ、126…温度プローブ、128…パイロメ
ータ、129…アパーチャー、134…支持リング、1
36…シリンダ、137…ボールベアリング、139…
下側ベアリングレース、141…上側ベアリングレー
ス、145…パージリング、146…循環回路、147
…内部環状キャビティ、150,152…放射プロー
ブ、190…温度センサ、192…コントローラ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ギャリー イー. マイナー アメリカ合衆国, カリフォルニア州, ヌアーク, セヴァン プレイス 4959 (72)発明者 マーク ヤム アメリカ合衆国, カリフォルニア州, サン ノゼ, アデア ウェイ 4977

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を加熱する熱処理チャンバにおいて
    温度プローブ読み出しを補正する方法であって、前記方
    法は、 基板の一方の側に反射キャビティを形成するステップ
    と、 プロセス温度まで基板を加熱するステップと、 第1のプローブと、第2のプローブと、少なくとも第3
    のプローブ1つとを用いて、基板のエネルギーを収集す
    るステップであって、前記第1のプローブと前記第3の
    プローブは第1の有効放射率を有し前記第2のプローブ
    は第2の有効反射率を有し、該第1のプローブに収集さ
    れるエネルギーは第1の温度指示値を与え該第2のプロ
    ーブに収集されるエネルギーは第2の温度指示値を与え
    該第3のプローブに収集されるエネルギーは第3の温度
    指示値を与え、該第1の有効反射率と該第2の有効反射
    率は異なっている、基板のエネルギーを収集する前記ス
    テップと、 該第1の温度指示値と該第2の温度指示値とから、第1
    のプローブのための補正温度読み出しを導出するステッ
    プであって、該補正温度読み出しは、該第1の温度指示
    値と、前記第1の温度指示値と前記第2の温度指示値と
    の間の差から導出される調整温度との和であり、該第1
    のプローブに対する該補正温度読み出しは、該第1のプ
    ローブ及び該第2のプローブの双方により与えられる補
    正されない温度読み出しよりも正確な、第1のプローブ
    の環境における基板の実際の温度の指示値である、第1
    のプローブのための温度読み出しを導出する前記ステッ
    プと、 該調整温度と該第3の温度指示値とから、第3のプロー
    ブのための補正温度読み出しを導出するステップであっ
    て、該第3のプローブのための該補正温度読み出しは、
    該第3のプローブにより与えられる補正されない温度読
    み出しよりも正確な、第3のプローブの環境における基
    板の実際の温度の指示値である、第3のプローブのため
    の温度読み出しを導出する前記ステップと、を有する方
    法。
  2. 【請求項2】 該第1のプローブに第1の非接触プロー
    ブを用い、該第2のプローブに第2の非接触プローブを
    用い、該第3のプローブに第3の非接触プローブを用る
    操作を更に含む請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 該第1のプローブと該第2のプローブと
    該第3のプローブを用いてなされるそれぞれの該温度測
    定が、時間的に近接してなされる請求項2に記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 該第1のプローブと該第2のプローブと
    該第3のプローブを用いてなされるそれぞれの該温度測
    定が、同時になされる請求項2に記載の方法。
  5. 【請求項5】 第3のプローブのための温度読み出し
    が、該調整温度に該第3のプローブのための感度係数を
    乗じた積と該第3の温度指示値との和である請求項2に
    記載の方法。
  6. 【請求項6】 該第3のプローブのための温度読み出し
    を導出する前記ステップが、該第3のプローブの配置に
    対する感度係数を計算するステップを有し、前記感度係
    数と該第1のプローブに対して導出された調整温度との
    積を該第3の温度指示値に加えて第3のプローブのため
    の補正温度読み出しを得る請求項2に記載の方法。
  7. 【請求項7】 所定の放射率レベルを有する複数の検量
    基板に対して適用される平均温度からの温度変動を決定
    することにより、該感度係数が計算される請求項6に記
    載の方法。
  8. 【請求項8】 前記複数の検量基板が、高い放射率レベ
    ルを有する基板を少なくとも1つと、低い放射率レベル
    を有する基板を少なくとも1つと、該高いレベルと該低
    いレベルとの間の放射率レベルを有する基板を少なくと
    も1つとを有する請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 第1のプローブに対して導出される補正
    温度データ及び検量基板に対して適用される平均温度か
    らの局所的な温度変動に関する感度曲線の直線近似によ
    って、前記第3のプローブのための該感度係数が決定さ
    れる請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 第1のプローブと第2のプローブと第
    3のプローブとに対する光パイロメータを用いるステッ
    プを更に有する請求項1に記載の方法。
  11. 【請求項11】 熱処理加熱チャンバ内で基板の温度を
    測定するための装置であって、前記装置は、 該基板の一方の面に近接して置かれてこれとの間に反射
    キャビティを形成する反射プレートと、 該反射キャビティからのエネルギーを受容するような位
    置をとり、第1の温度読み出しを与える第1のプローブ
    と、 該反射キャビティからのエネルギーを受容するような位
    置をとり、第2の温度読み出しを与える第2のプローブ
    であって、前記第1のプローブは前記キャビティに対し
    て前記第2のプローブとは異なる有効反射率を有する、
    前記第2のプローブと、 該反射キャビティからエネルギーを受容して第3の温度
    を生じさせるように配置される少なくとも1つの第3の
    プローブであって、前記第3のプローブは前記第3のプ
    ローブとほぼ同じ、前記キャビティのための有効放射率
    を有する、前記第3のプローブと、 処理中に該第1のプローブから第1の温度指示値を該第
    2のプローブから第2の温度指示値該第3のプローブか
    ら第3の温度指示値をそれぞれ受容する、温度測定モジ
    ュールとを備え、前記モジュールは、該第1の温度指示
    値と該第2の温度指示値とから前記第1のプローブのた
    めの補正温度読み出しを導出するようにプログラムさ
    れ、前記第1のプローブのための前記補正温度指示値
    は、前記第1の温度指示値と、前記第1の温度指示値と
    前記第2の温度指示値の間の差より算出される調整温度
    との和であり、前記補正温度読み出しは、該第1のプロ
    ーブ及び該第2のプローブの補正されない読み出しより
    も正確な、該第1のプローブに関する領域における基板
    の実際の温度の指示値であり、前記温度測定モジュール
    は、該調整温度と該第3の温度読み出しとから第3のプ
    ローブのための補正温度読み出しを導出するようにプロ
    グラミングされ、第3のプローブに対する該補正温度読
    み出しは、該第3のプローブにより与えられる補正され
    ない読み出しよりも正確な、該第3のプローブの環境に
    おける基板の実際の温度の指示値である装置。
  12. 【請求項12】 第1のプローブと第2のプローブと第
    3のプローブとに対する光パイロメータを用いるステッ
    プを更に有する請求項11に記載の装置。
  13. 【請求項13】 該第1のプローブが第1のホールに、
    該第2のプローブが第2のホールに、該第3のプローブ
    が第3のホールに、それぞれ配置され、前記第1のホー
    ルと前記第2のホールと前記第3のホールとが反射板に
    形成され、前記第2のホールが、前記第1のホールより
    も大きく前記第2のホールよりも大きい請求項11に記
    載の装置。
  14. 【請求項14】 前記温度測定モジュールが該第3のプ
    ローブのための感度係数を計算し、該第3のプローブの
    ための前記感度係数と該調整温度に該第3の温度指示値
    を加えて、該第3のプローブに対する補正温度読み出し
    を得る請求項11に記載の装置。
  15. 【請求項15】 所定の放射率レベルを有する複数の検
    量基板に対して適用される平均温度からの温度変動を決
    定することにより、該第3のプローブのための感度係数
    が計算される請求項14に記載の装置。
  16. 【請求項16】 前記複数の検量基板が、高い放射率レ
    ベルを有する基板を少なくとも1つと、低い放射率レベ
    ルを有する基板を少なくとも1つと、該高いレベルと該
    低いレベルとの間の放射率レベルを有する基板を少なく
    とも1つとを有する請求項15に記載の装置。
  17. 【請求項17】 第1のプローブに対して導出される補
    正温度データ及び検量基板に対して適用される平均温度
    からの局所的な温度変動に関する感度曲線の直線近似に
    よって、前記第3のプローブのための該感度係数が決定
    される請求項16に記載の装置。
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