JP2000036468A - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

基板処理装置および基板処理方法

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JP2000036468A JP10203299A JP20329998A JP2000036468A JP 2000036468 A JP2000036468 A JP 2000036468A JP 10203299 A JP10203299 A JP 10203299A JP 20329998 A JP20329998 A JP 20329998A JP 2000036468 A JP2000036468 A JP 2000036468A
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隆俊 千葉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板を汚染することなくその温度を計測し
て、より正確な温度管理が行える基板処理装置および基
板処理方法を提供する。 【解決手段】 基板9を容器本体部21内の支持部71
により支持してランプ31により加熱する。その際、基
板9からの輻射による光は基板9の下面と反射面21E
との間で多重反射を起こす。放射温度計4はこの多重反
射光を捉えて放射エネルギー強度信号を変換部5に送信
し、変換部5ではそれをもとに、黒体放射エネルギー強
度を求め、さらにそれを基に基板9の温度を求めて温度
管理を行う。そのため、基板に直接接することなく、そ
の温度を計測することができ、より正確な温度管理が行
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体ウエハ、
フォトマスク用ガラス基板、液晶表示用ガラス基板、光
ディスク用基板等の基板(以下、単に「基板」とい
う。)に加熱を伴う処理を施す基板処理装置および基板
処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造においては基板に対し
て様々な処理が施される。これらの処理の中には基板に
酸化膜、窒化膜等を形成したり、アニール処理を施すこ
とを目的として基板を所定の雰囲気中(真空を含む)で
加熱する処理がある。また、このような基板の加熱を伴
う処理では半導体装置の品質を一定に保つために適切な
温度管理が要求される。
【0003】そのような温度管理を伴う基板処理方法と
して、従来から熱電対等の温度計測手段を基板に取り付
けて、それにより基板温度を計測するといった、いわば
接触式の温度計測を行いつつ基板処理を行う方法が知ら
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の接触
式温度計測方法では直接基板に温度計測手段を取り付け
るため、基板に汚染物質が付着し易く、基板の品質劣化
を招いていた。
【0005】この発明は、従来技術における上述の問題
の克服を意図しており、基板を汚染することなくその温
度を計測して、より正確な温度管理が行える基板処理装
置および基板処理方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明の請求項1に記載の装置は、基板に加熱を
伴う処理を施す基板処理装置であって、基板の一の面を
加熱する加熱手段と、開口部が形成されるとともに基板
の他の面に対向する反射面と、基板側からの放射エネル
ギーを開口部を介して検出器にて検出することにより、
放射エネルギー強度を計測する強度計測手段と、強度計
測手段によって計測された放射エネルギー強度に基づい
て基板を黒体とみなした場合の黒体放射エネルギー強度
を算出する強度算出手段と、強度算出手段によって算出
された黒体放射エネルギー強度に基づいて基板の温度を
算出する温度算出手段と、を備える。
【0007】また、この発明の請求項2に記載の装置
は、請求項1に記載の基板処理装置であって、強度計測
手段を複数備えるとともに、当該複数の強度計測手段が
それぞれに入射する放射エネルギーの視野角が互いに異
なる光学系を有するものであり、強度算出手段が複数の
強度計測手段によって計測された複数の放射エネルギー
強度に基づいて黒体放射エネルギー強度を算出すること
を特徴とする。
【0008】また、この発明の請求項3に記載の方法
は、基板の一の面を加熱する加熱手段と、開口部が形成
されるとともに基板の他の面に対向する反射面と、基板
側からの放射エネルギーを開口部を介して検出器にて検
出することにより、放射エネルギー強度を計測する強度
計測手段とを備える基板処理装置を用いた基板処理方法
であって、強度計測手段によって放射エネルギー強度を
計測する強度計測工程と、強度計測工程において計測さ
れた放射エネルギー強度に基づいて基板を黒体とみなし
た場合の黒体放射エネルギー強度を算出する強度算出工
程と、強度算出工程において算出された黒体放射エネル
ギー強度に基づいて基板の温度を算出する温度算出工程
とを備える。
【0009】また、この発明の請求項4に記載の方法
は、請求項3に記載の基板処理方法であって、前記の各
工程の前にさらに、互いに放射率の異なる複数の基準基
板を基板処理装置により加熱しつつ、強度計測手段によ
り複数の基準基板のそれぞれの放射エネルギー強度を計
測する基準強度計測工程と、基準強度計測工程において
得られた複数の基準基板の放射エネルギー強度を基に相
対実効反射率を算出する反射率算出工程と、を備え、温
度算出工程においては、反射率算出工程において算出さ
れた相対実効反射率の値を利用しつつ基板の温度を算出
することを特徴とする。
【0010】また、この発明の請求項5に記載の方法
は、請求項4に記載の基板処理方法であって、強度計測
工程、強度算出工程および温度算出工程を互いに異なる
複数種類の基板に対して行うものであり、複数の基準基
板が、複数種類の基板とそれぞれ同種のものであること
を特徴とする。
【0011】また、この発明の請求項6に記載の方法
は、請求項4または請求項5に記載の基板処理方法であ
って、基準強度計測工程が2種の異なる視野角を有する
放射強度計測手段によって第1放射エネルギー強度Ima
inおよび第2放射エネルギー強度Isubを計測するもの
であり、反射率算出工程が複数の基準基板のそれぞれに
対して求められた第1放射エネルギー強度Imainおよび
第2放射エネルギー強度Isubの組をImain−Isub平面
内の点として表した場合の各点に対して誤差が少ない近
似曲線を求める曲線算出工程と、Imain−Isub平面内
における近似曲線と直線Imain=Isubとの交点のいず
れかの成分値を複数の基準基板に対する基準黒体放射エ
ネルギー強度として算出する基準黒体強度算出工程と、
曲線算出工程において得られた近似曲線上の任意の点の
ImainおよびIsub成分値と、基準黒体強度算出工程に
おいて得られた基準黒体放射エネルギー強度とから相対
実効反射率を算出する工程とを備えるものであることを
特徴とする。
【0012】さらに、この発明の請求項7に記載の方法
は、請求項4ないし請求項6のいずれかに記載の基板処
理方法であって、さらに、基準強度計測工程において得
られた複数の基準基板のそれぞれの放射エネルギー強度
に基づいて黒体放射エネルギー強度を算出する基準黒体
強度算出工程と、基準黒体強度算出工程において得られ
た黒体放射エネルギー強度に基づいて、プランクの放射
公式におけるプランク定数を補正した補正係数を求める
係数算出工程を備え、温度算出工程が、係数算出工程に
おいて得られた補正係数を用いて基板の温度を算出する
ものであることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0014】<1.装置構成> <<1−1.全体構成>>図1はこの発明の一の実施の
形態である基板処理装置1の構成を示す縦断面図であ
り、図2は図1に示す基板処理装置1を矢印Z方向(下
方)からみたときの様子を示す底面図である。なお、以
下の説明で参照される図(図1および図2を含む)で
は、平行斜線を施していない断面表示が含まれており、
また、形状の細部を適宜簡略化して示す。
【0015】基板処理装置1は基板9を収容する容器で
あるチャンバ2、基板9を加熱する光を出射するランプ
31、および基板9の温度を測定する放射温度計4を有
しており、所定の雰囲気中にてランプ31からの光を基
板9の上面に照射することにより基板9に加熱を伴う処
理を施すとともに基板9の温度が放射温度計4により測
定されて管理されるようになっている。なお、放射温度
計4は変換部5に接続されている。そして変換部5は内
部に図示しないCPU,メモリ等を備えており、放射温
度計4からの信号から放射エネルギー強度等のデータを
生成し、さらにそれらを基に基板9の温度を求めるもの
となっている。そして、変換部5には制御部6が接続さ
れており、さらに制御部6は後述するランプ制御部3
2、モータ725および図示しないガス供給手段等に接
続され(図示省略)、それらを制御する。
【0016】また、ランプ31は上方を蓋部61により
覆われ、ランプ制御部32により点灯制御されるように
なっている。さらに、容器本体部21内部には基板9を
支持する支持部71が設けられており、容器本体部21
下部には基板9を昇降するリフト部8、および、基板9
をチャンバ2内部にて回転させる回転駆動部72が設け
られている。
【0017】以下、これらの構成について順に説明する
とともに放射温度計4の内部構造について説明する。
【0018】ランプ31は複数の棒状のランプがチャン
バ2外部で蓋部61に覆われるように設けられており、
ランプ31はランプ制御部32から電力が供給されるこ
とにより点灯制御される。また、蓋部61はランプ31
からの光により高温とならないように内部に冷却用の水
路611が形成されており、さらに、ランプ31からの
光を反射して基板9を効率よく加熱することができるよ
うに内壁が鏡面に加工されている。
【0019】チャンバ2は基板9の下方および側方周囲
を覆う容器本体部21に基板9の上方を覆う石英窓22
を取り付けて構成されている。石英窓22は石英により
形成されており、チャンバ2内に載置される基板9とラ
ンプ31との間に位置してランプ31からの光を透過す
る窓としての役割を果たしている。また、容器本体部2
1には基板9の搬出入のための搬出入口21Aが形成さ
れており、この搬出入口には扉23が開閉自在に設けら
れている。さらに、容器本体部21には二酸化窒素(N
O2)、アンモニア(NH3)等の様々なガスをチャンバ
2内に供給する供給口21Bおよびチャンバ2内のガス
を排気する排気口21Dが設けられている。
【0020】容器本体部21内部にも蓋部61と同様に
冷却用の水路211が形成されており、また、容器本体
部21内部は光を反射して基板9を効率よく加熱するこ
とができるよう加工されている。
【0021】次に、チャンバ2内部において基板9を支
持しながら基板9を回転させる構成について説明する。
【0022】容器本体部21内部には基板9を支持する
ための支持部71が設けられており、支持部71は基板
9の外周を支持する支持リング711が支持柱712に
支えられる構成となっている。なお、支持リング711
は炭化ケイ素(SiC)にて主として形成されており、
基板9の温度分布を均一にする役割も兼ねている。ま
た、支持柱712は石英にて形成されている。
【0023】支持部71は回転駆動部72により駆動さ
れて、支持される基板9の中心となる軸21Cを中心に
回転運動を行うようになっている。これにより処理中の
基板9が外周に沿って回転される。
【0024】回転駆動部72は容器本体部21の下部に
設けられており、支持部71に接続されてチャンバ2内
に配置された磁石721、チャンバ2外に配置された磁
石722、これらの磁石721、722をそれぞれ軸2
1Cを中心として案内する軸受723、724、および
チャンバ2外の磁石722の移動の駆動源となるモータ
725を有している。また、磁石721および磁石72
2は容器本体部21の一部をチャンバ2の内と外から挟
むように対をなして軸21Cを中心とする円周上に複数
配置されており、軸受723、724は軸21Cを中心
とする円状となっている。なお、図2ではこれらの構成
の図示を省略している。
【0025】モータ725が駆動されると磁石722が
軸21Cを中心として回転し、磁石722と作用し合う
チャンバ2内の磁石721も軸21Cを中心として回転
する。磁石722は支持柱712と接続されており、磁
石722が軸21Cを中心に回転すると支持柱712お
よび支持リング711が軸21Cを中心に回転する。こ
れにより、基板9が外周に沿って回転されるようになっ
ている。
【0026】次に、基板9を昇降させるリフト部8の構
成を説明するとともにチャンバ2への基板9の搬出入の
動作について説明する。
【0027】容器本体部21下部には基板9を昇降させ
るリフト部8が図2に示すように軸21Cを中心とする
円周上に3つ設けられている。リフト部8は図1に示す
ように昇降移動するリフトピン81を内部に有してお
り、リフトピン81を上昇させると基板9が支持リング
711から持ち上げられるようになっている。搬入動作
はまずリフトピン81が上昇して待機し、基板9が基板
処理装置1外部からハンド91が下降することでリフト
ピン81上に基板9を載置してハンド91をチャンバ2
外部へ退避させた後、リフトピン81を下降させること
で基板9が支持リング711上に載置される。また、基
板9をチャンバ2外部へと搬出する際には搬入動作と逆
の動作が行われる。
【0028】<<1−2.放射温度計の構成>>次に、
基板9の温度を測定する放射温度計4の構成等について
詳説する。
【0029】基板処理装置1では図2に示すように軸2
1Cからほぼ等距離(r1=r2)に2つの放射温度計
4(以下の説明において必要な場合にはそれぞれ放射温
度計4a、4bと符号を付して呼ぶ。)が設けられてい
る。そして、各放射温度計4aと4bはそれぞれと軸2
1Cとを結ぶ直線が互いになす中心角がほぼ直角となる
ように位置している。
【0030】図2中に2点鎖線にて示している2つの大
小の円は大型の基板9と小型の基板9の大きさを示して
おり、この装置はこれら2種類の大きさの基板9に対し
て処理を行うことができる装置となっている。
【0031】上述のように放射温度計4aと4bとは軸
21Cからほぼ等距離に設けられているので、基板9の
回転に伴う制御部6によるタイミング制御によって基板
9のほぼ同じ領域における多重反射の放射エネルギー強
度を計測することができるようになっている。そして、
後述するように、この放射エネルギー強度に基づいて基
板9の温度を計測することができるものとなっている。
【0032】また、小型の基板9の処理が行われる場合
には図1に示す支持リング711は小さなものに取り替
えられるようになっている。
【0033】図3および図4は容器本体部21の下部に
取り付けられた放射温度計4を示す縦断面図であり、特
に図3は放射温度計4aを、図4は放射温度計4bを示
している。放射温度計4は容器本体部21に取り付けら
れるフランジ部41、フランジ部41に取り付けられる
ホルダ42、およびフランジ部41に取り付けられてホ
ルダ42を取り囲むカバー43を有しており、さらに、
フランジ部41に保持される検出用窓部材411、フラ
ンジ部41に取り付けられるガス供給管44、並びに、
ホルダ42に保持される光学系421および検出器42
2を有している。検出器422は変換部5に接続されて
おり、検出器422からの信号を受けて変換部5が後述
する方法により基板9の温度を求める。
【0034】図5はフランジ部41およびガス供給管4
4を上方(図3および図4中の矢印AAの方向)からみ
た様子を示す図である。図5に示すようにフランジ部4
1は取付孔41Aを2つ有するフランジ形状となってお
り、取付孔41Aを介して放射温度計4が容器本体部2
1の下部の外壁に取り付けられる。
【0035】図6は図3〜図5の部分拡大図であり、以
下の説明において適宜参照する。
【0036】図3に示すように容器本体部21に取り付
けられるフランジ部41の面は容器本体部21に向かっ
て突出する凸部41F(図5および図6に符号を付す)
を有しており、この凸部41Fと容器本体部21の凹部
21Fとがはまり合うようにしてフランジ部41が容器
本体部21に取り付けられる。容器本体部21には凹部
21Fの中央に容器本体部21を貫通する微小な開口で
ある微小開口部21Hが形成されており、この微小開口
部21Hを介してチャンバ2内部の光が放射温度計4に
導かれる。すなわち、チャンバ2には基板9の下面に対
向する位置に微小開口部21Hが形成されている。
【0037】図6に示すようにフランジ部41の凸部4
1Fの先端には微小開口部21Hからの光を導入する検
出用孔41Hが形成されており、チャンバ2内部と放射
温度計4内部とを隔離するために凸部41F内部にはこ
の検出用孔41Hに接する検出用窓部材411が配置さ
れている。なお、検出用孔41Hは微小開口部21Hと
等しいか、さらに小さい開口となっている。このような
構成により、放射温度計4が容器本体部21に取り付け
られると、検出用窓部材411が微小開口部21Hに位
置するようにされている。なお、図3に示すように検出
用窓部材411はOリング412を介して固定部材41
3によりフランジ部41内部から検出用孔41Hに向け
て付勢されるようにして固定され、検出用孔41Hが密
閉されている。
【0038】フランジ部41に固定されるホルダ42は
検出用窓部材411側から順に光学系421および検出
器422を保持し、光学系421は2つのレンズ421
a、421bを有する。また、フランジ部41に対する
ホルダ42の位置を検出用孔41Hに向かう方向に対し
て調整することにより光学系421に関して微小開口部
21Hと検出器422とがほぼ光学的に共役な配置関係
とされている。これにより、微小開口部21Hを介して
チャンバ2内部から放射温度計4に入射する光が検出用
孔41Hおよび光学系421を介して検出器422上に
集められるようにして導かれる。なお、この放射温度計
4では光学系421の光軸4J(図6に図示)がZ方向
(基板9に垂直な方向)を向いている。
【0039】また、微小開口部21Hはチャンバ2内部
に向かって漸次広がるようなテーパを有する孔となって
いる。これは図6中破線の矢印にて示すようにチャンバ
2内部から光軸4Jに対して傾斜した光4Lが十分に光
学系421に入射するようにして放射温度計4の視野角
を十分に確保するためである。
【0040】検出器422は、光が導かれる位置にサー
モパイル(複数の熱電対)422aを有しており、ま
た、検出器422に入射する光の量を制限するためにサ
ーモパイル422a近傍に絞り板422bを有してい
る。
【0041】また、図3および図4に示すように、放射
温度計4aの光学系421の備えるレンズ421a,4
21b(図3参照)と放射温度計4bの光学系421の
備えるレンズ421a,421b(図4参照)は異なる
ものとなており、さらにそれらは、ホルダ42への光軸
4J方向における取付け位置が互いに異なるものとなっ
ている。そして、それにより放射温度計4aの視野角V
A1(図3参照)と放射温度計4bの視野角VA2(図
4参照)とは互いに異なる(VA1<VA2)ものとな
っている。それにより、後述するように微小開口部21
Hに入射する熱輻射光の多重反射の度合い(回数)が互
いに異なるものとなっている。
【0042】以上、放射温度計4の容器本体部21への
取り付けの態様、および放射温度計4内部において光を
検出器422へと導く構成について説明してきたが、こ
の放射温度計4では検出器422と微小開口部21Hと
が光学系421によりほぼ光学的に共役な関係に配置さ
れているので、チャンバ2内部から微小開口部21Hを
通過して放射温度計4に入射する光が検出器422に集
められる。したがって、チャンバ2の一部である容器本
体部21に微小開口部21Hを形成するだけで検出器4
22による的確な温度測定が可能とされている。その結
果、チャンバに検出器422へ通じる大きな開口部を設
ける必要がなく、基板9の温度分布の均一性が損なわれ
ることはない。
【0043】また、低温域の測定可否は、測定波長によ
るものであり、導光ロッドあるいは光りファイバ、導光
管等を用いた場合にはその波長域を制限させてしまうた
めに低温域が測定できなかったが、本発明では光学系4
21を用いることで検出器422に光を集めるので、導
光ロッドあるいは、光ファイバ、導光管等を用いた場合
のように光が検出器に導かれる間に減衰してしまうとい
うことがなく、低温域における基板9の温度測定や放射
率の低い基板9の温度測定も可能である。
【0044】また、基板処理装置1では容器本体部21
と放射温度計4内部とは検出用窓部材411により隔離
されているので、チャンバ2内部のガスが滞留する空間
が存在しない。したがって、チャンバ2内部のガス置換
の効率も損なわれることはない。
【0045】<<1−3.多重反射効果の利用>>この
基板処理装置1の放射温度計4では多重反射した光を温
度測定に利用することができるようにされている。
【0046】図7は基板9の下面と反射面21Eとの間
の多重反射を説明するための図である。多重反射とはラ
ンプ31からの光により高温となった基板9から放射さ
れる光が容器本体部21内部の底面である反射面21E
と基板9の下面との間において複数回反射することをい
い、多重反射した光(以下、「多重反射光」という。)
は空洞放射と同様の原理により、温度測定に用いること
ができる。したがって、多重反射光を多く含む光を温度
測定に利用することにより、基板9の表面状態の影響を
受けにくい温度測定が可能となる。
【0047】多重反射光を放射温度計4に多く入射させ
るには放射温度計4の光軸4J(ただし、光軸4JはZ
方向に平行であり、支持される基板9の下面および容器
本体部21の内側底面はZ方向にほぼ垂直であるものと
する。)に平行に入射する光を除去すればよい。Z方向
に平行な光は基板9と容器本体部21の底面との間にて
多数回反射しても微小開口部21Hまで到達することが
できない光であるか、あるいは基板9から多重反射せず
に微小開口部21Hに入射する光だからである。逆に、
微小開口部21HにZ方向に対して傾斜して入射する光
は基板9と容器本体部21の底面との間で多数回反射し
て微小開口部21Hに辿り着く光の成分が多く含まれて
いる。
【0048】放射温度計4では、多重反射光の成分が多
い光を温度測定に利用するため、図6に示すようにレン
ズ421aの検出用窓部材411側の面に遮光部421
cが形成されている。遮光部421cはレンズ421a
の光軸4Jの周りに円形に蒸着された金で形成されてお
り、レンズ421aの中央部を遮光するようになってい
る。したがって、放射温度計4に入射する光のうち、Z
方向に平行に入射する成分はこの遮光部421cにてほ
ぼ遮光されて検出器422に到達することができないよ
うされている。その結果、検出器422にはZ方向に対
して傾斜した光4Lのみが入射する。すなわち、遮光部
421cが微小開口部21Hに入射する光のうち前記光
軸4Jと非平行な成分を抽出する働きを有する。
【0049】以上のように、この放射温度計4では多重
反射光を多く含む光を温度測定用の検出光として利用
し、基板9の下面の表面状態の影響を受けにくい温度測
定が実現されている。
【0050】なお、図6から明らかなように、微小開口
部21Hを小さくすれば小さくするほど、またはレンズ
421aおよび遮光部421cの径を大きくすればする
ほど光4Lが傾斜して入射し、多重反射の効果を得るこ
とができる。
【0051】<2.第1の実施の形態の温度計測原理お
よび処理手順> <<2−1.多重反射を用いた温度計測>>放射率設定
のミスによる誤差を少なくする温度計測の方法として、
多重反射を用いた温度計測がある。以下、この方法の説
明をする。
【0052】図7を用いて上述したように、基板9の下
面と反射面21Eとの間において多重反射が生じる。
【0053】反射板の反射率をrとし、基板の放射率を
εとすると、多重反射の各反射の段階における光の強度
は図7に示すようになるので、みかけの放射率εaは、
【0054】
【数1】
【0055】となる。ただし、基板9の反射率をρとす
るとき、基板9が不透明であるという条件ε+ρ=1の
関係を用いた。
【0056】数1の式より求めた基板の放射率εと多重
反射効果による見かけの放射率εaとの関係を図8に反
射面21Eの反射率rごとに示す。
【0057】図8から反射面21Eの反射率をより高く
することにより見かけの放射率εaが大きくなり、
「1」に近づくことが分かる。
【0058】またここで注意したいのは反射面21Eの
反射率を高くすることにより、基板の放射率εの変化に
対し、見かけの放射率εaの変化の割合が低くなってい
ることである。
【0059】図9および図10は、それぞれ多重反射効
果を用いない温度計測および多重反射効果を用いた温度
計測における基板の放射率εと温度計測誤差の関係を示
す図である。なお、図9および図10における基板の温
度は1000℃とし、放射温度計の設定放射率はそれぞ
れ0.7および0.959と固定している。
【0060】放射率ε=0.5の基板では、測定波長5
μmにおいて、多重反射効果を用いない場合は図9から
測定誤差は約160℃であるのに対し、多重反射効果を
用いた場合は図10から約30℃の測定誤差となる。し
かしながら、多重反射効果を用いた場合でも、放射率ε
=0.3の基板では測定波長5μmで約85℃、0.9
μmで約20℃の誤差を生してしまうことになる。
【0061】<<2−2.2つの放射温度計による温度
計測>>上述のように多重反射効果を用いることによ
り、基板の放射率の違いによる測定誤差を小さくするこ
とはできるが、基板の温度計測としては不十分である。
そこで、第1の実施の形態では2つの放射温度計による
温度計測方法を用いている。
【0062】図11は多重反射効果の度合いの違う光を
取り込む2つの放射温度計による温度計測結果を示すグ
ラフである。図11においては、基板の放射率を固定
(例えばε=1.0)して温度計測を行っている。この
場合、図11に示すように多重反射効果が大きい放射温
度計は、それの小さい放射温度計よりも高い温度を示
す。すなわち両放射温度計による指示温度の相違Dが生
じている。
【0063】第1の実施の形態では多重反射効果の度合
いの異なる光を取り込む2つの放射温度計4a,4bを
用いることによって、指示温度の違いに相当する放射エ
ネルギー強度値の違いから、多重反射効果の大きい放射
温度計単体で測定した場合(計測誤差ER)よりも正確
(計測誤差が計測誤差ERより小さい)に基板の温度を
計測することができる。
【0064】<<2−3.2放射温度計方式の温度計測
>>前述の多重反射を用いた温度計測においては反射面
21Eの形状等により多重反射の度合いが異なる。その
ため、数1の式における反射面21Eの反射率rの代わ
りに、この多重反射の度合いを示すパラメータである実
効反射率Rを用いると、数1の式は次式のようになる。
【0065】
【数2】
【0066】ここでεaは見かけの放射率を表す。
【0067】つぎに、2つの放射温度計を用いた温度計
測を行う場合を考える。この場合に、両放射温度計に対
して、多重反射効果の大、小が意図的に設けられる。な
お、第1の実施の形態では後述するように、2つの放射
温度計はその視野角が互いに異なるような光学系を備え
るものとされている。そしてその多重反射効果の大きい
実効反射率をRmain、小さい実効反射率をRsubとす
る。
【0068】基板の放射率がεWの場合、各放射温度計
に入射する放射エネルギー強度Imain,Isubは数2の
式を用いて、
【0069】
【数3】
【0070】
【数4】
【0071】となる。ここでIbは基板を黒体とみなし
た場合の放射エネルギー強度(以下「黒体放射エネルギ
ー強度Ib」という)を表す。
【0072】数3および数4の式からεWを消去する
と、
【0073】
【数5】
【0074】となる。ここで、SはRmainおよびRsub
により表現することのできる定数で、2つの実効反射率
の相対的な変化に基づく相対実効反射率を示す。
【0075】そして、基板の温度計測は以下のように行
う。
【0076】まず、放射エネルギー強度Imain,Isub
を各放射温度計の検出器422から出力される信号より
算出する。そして、それら放射エネルギー強度Imain,
Isubと、事前に求められた相対実効反射率Sを数5の
式に用いて黒体放射エネルギー強度Ibを求める。
【0077】ところで、黒体の温度と黒体の放射エネル
ギー強度Iとの関係式であるプランクの輻射公式は、プ
ランク定数をC1,C2、着目する波長をλ、温度をTと
するとき、次式で表される。
【0078】
【数6】
【0079】この式を黒体の温度Tについての式に変形
すると、
【0080】
【数7】
【0081】となる。
【0082】ここで、数7の式は被計測物体が黒体であ
る場合の式であるので、これをこのまま基板(放射率ε
が「1」以外)の温度計測に用いると計測誤差が大きく
なる。そこで、基板温度TW、黒体放射エネルギー強度
Ibを用いて数7の式を書き直すと、
【0083】
【数8】
【0084】となる。ここで補正係数Aは黒体放射エネ
ルギー強度Ibから得られる基板温度TWが設定温度Ttc
(すなわち、TW=Ttc)となるようにするために上記
プランク定数C2を補正した係数であり、検出器の感度
や検出器までの光エネルギーのロスの度合いにより異な
るものである。そして、数8の式により基板の温度TW
が求められるのである。
【0085】<<2−4.基板の加熱処理手順>>図1
2は第1の実施の形態における基板処理の手順を示すフ
ローチャートである。以上の温度計測原理に基づいて、
実際の基板についてその温度を求めながらの加熱処理の
手順は以下のようになる。
【0086】図示しない外部搬送装置により基板が基板
処理装置1に搬入され(ステップS1)、支持リング7
11にセットされ、次いで、基板の加熱を開始する(ス
テップS2)。なお、基板の加熱とともに基板の回転が
行われるとともに必要に応じてガス供給も行われる。
【0087】つぎに、基板の加熱を続けながら放射温度
計4a,4bの出力信号により変換部5は放射エネルギ
ー強度Imain,Isubを求める(ステップS3)。
【0088】また、変換部5は得られた放射エネルギー
強度Imain,Isubおよび後述するようにして事前に求
められた相対実効反射率Sを数5の式に用いて、基板を
黒体とみなした場合の黒体放射エネルギー強度Ibを算
出する(ステップS4)。
【0089】また、変換部5は後述するようにして事前
に求められた補正係数Aおよび得られた黒体放射エネル
ギー強度Ibを数8の式に代入することにより基板温度
TWを求める(ステップS5)。
【0090】制御部6は得られた基板温度TWと予め設
定していた設定温度Ttcとを比較し、ランプ31に供給
する電力のフィードバック制御を行う(ステップS
6)。
【0091】そして、制御部6は処理時間の終了の判定
を行い(ステップS7)、設定されていた処理時間が経
過するまでステップS3〜ステップS7の処理を継続し
て行う。そして、処理時間が経過すると、外部搬送装置
がその基板を搬出する(ステップS8)。
【0092】つぎに、制御部6は図示しない外部の基板
給排機構からの信号により準備されていた全基板の加熱
処理の終了の判定を行い(ステップS9)、全基板の加
熱処理が終了していなければステップS1に戻り、外部
搬送装置が次の基板を搬入し、逆に終了していれば一連
の加熱を伴う基板処理を終了する。
【0093】以上で、1枚の基板の加熱処理が終了した
ことになるが、複数枚の基板を加熱処理する場合には、
さらに、上記の基板加熱処理を各基板に対して繰り返し
行う。
【0094】ところで、上述のように、この基板の温度
計測には相対実効反射率Sおよび補正係数Aを事前に求
めておく必要がある。そのため、第1の実施の形態では
実際の温度計測に先立って相対実効反射率Sの決定およ
び補正係数Aの決定による放射温度計の校正を行ってい
る。以下、それらの決定方法について説明する。
【0095】<<2−5.相対実効反射率および補正係
数の決定>>第1の実施の形態における相対実効反射率
Sおよび補正係数Aの決定を以下のようにして行ってい
る。すなわち、後に上記の処理手順により実際の基板処
理が行われる基板と同種の複数種類の放射率が異なる基
板であって、それぞれに熱電対が埋め込まれた基準基板
を用意し、それを基板処理装置1により加熱する。そし
て、熱電対により計測される基準基板の温度が設定温度
Ttcになった段階で、それぞれの基準基板について放射
エネルギー強度(Imain1,Isub1),(Imain2,Isu
b2)…を計測する。そして、これらの計測値を基に黒体
放射エネルギー強度Ibおよび相対実効反射率Sを求め
る。
【0096】図13は放射エネルギー強度(Imain1,
Isub1),(Imain2,Isub2)…をもとに黒体放射エ
ネルギー強度Ibを求める様子を表わしたグラフであ
る。図13では、Imainを縦軸に、Isubを横軸とした
2次元平面内の点として放射エネルギー強度(Imain
1,Isub1),(Imain2,Isub2)…の計測値を表わし
ている。図中、同じ記号(丸や四角形等)で表わした点
の組は同じ放射温度計4の設定のもとに連続して基板処
理が行われる複数種類の基板と同種の基準基板に対する
放射エネルギー強度(Imain1,Isub1),(Imain2,
Isub2)…の計測結果を示している。なお、1組のデー
タ(三角形)についてのみ参照符号を付した。
【0097】そして、第1の実施の形態では、放射エネ
ルギー強度(Imain1,Isub1),(Imain2,Isub2)
…を平面に表わした場合に、各点との誤差が小さくなる
ように、例えば最小2乗法等によってこれら各点の近傍
を通過する近似曲線ALを求める。
【0098】ところで、数2の式においてε=1とする
と、見かけの放射率εaは実効反射率Rに依存しなくな
ることから、本来、黒体に対して放射エネルギー強度
(Imain,Isub)を計測するとImain=Isubでなけれ
ばならない。したがって、黒体放射エネルギー強度Ib
は図13のグラフにおいてImain=Isubの直線SL上
に位置しているはずである。そのため黒体放射エネルギ
ー強度Ibを求める際には、上記近似曲線ALとImain
=Isubの直線SLとの交点のImain(またはIsub)成
分値を黒体放射エネルギー強度Ibとする。そして、こ
のようにして得られた黒体放射エネルギー強度Ibと、
得られた近似曲線上の任意の点(Imain,Isub)を数
5の式に用いることにより、相対実効反射率Sを求め
る。
【0099】また、補正係数Aを求める方法は以下の通
りである。すなわち、得られた黒体放射エネルギー強度
Ibおよび設定温度Ttcを、放射温度計の測定波長λと
ともに数8の式に代入する。ただし、設定温度Ttcは基
板温度TWに代入する。これにより補正係数Aが求まる
のである。
【0100】このように、第1の実施の形態では補正係
数Aを求め、実際の基板処理においては、それを数8の
式に用いて基板温度TWを求めるため、基板処理におい
て数7の式によって得られた黒体放射エネルギー強度I
bを用いて基板の温度を求める場合に比べて、正確に基
板の温度を求めることができる。
【0101】また、以上の基板の温度計測および基準基
板を用いた相対実効反射率Sおよび補正係数Aの決定の
処理において基板および基準基板の放射率を求めていな
い。このように第1の実施の形態では基板および基準基
板の放射率を求める必要がない。
【0102】以下、以上の方法による相対実効反射率S
および補正係数Aの決定の処理手順について、それを示
すフローチャートである図14を用いて説明する。
【0103】まず一の基準基板を作業者が支持リング7
11にセットし(ステップS11)、基準基板の加熱を
開始する(ステップS12)。
【0104】それとともに、制御部6は基準基板に埋め
込まれた熱電対による温度信号を基に、設定温度Ttcに
到達したかどうかの判定を行う(ステップS13)。そ
して、設定温度Ttcに到達していなければ、熱電対によ
り温度計測を行いながら加熱を続け、基準基板の温度が
設定温度Ttcに到達するまで、繰り返しステップS13
の判定を行う。
【0105】そして、基準基板の温度が設定温度Ttcに
到達すると、制御部6の制御により変換部5は放射温度
計4a,4bの出力信号に基づいて放射エネルギー強度
(Imain1,Isub1)を求め(ステップS14)、制御
部6に送信する。
【0106】つぎに、作業者がすべての基準基板につい
て計測が終了したかどうかを判定する(ステップS1
5)。そして、終了していなければ、作業者が基準基板
を取り替え、他の基準基板を支持リング711にセット
する。それに対してステップS11〜S13の処理を行
い、設定温度Ttcに達した時、各放射温度計の出力信号
から放射エネルギー強度(Imain2,Isub2),(Imai
n3,Isub3)…を求める。逆に終了していればステップ
S16に進む。
【0107】つぎに、作業者は得られた放射エネルギー
強度(Imain1,Isub1),(Imain2,Isub2)…をも
とにImain−Isub平面における近似曲線ALを求め、
その近似曲線ALを基に上述の方法により、黒体放射エ
ネルギー強度Ibおよび相対実効反射率Sを算出し、そ
れを図示しない入力手段を通じて変換部5に入力し、変
換部5はそれを記憶する(ステップS16)。
【0108】最後に、作業者は得られた黒体放射エネル
ギー強度Ibおよび設定温度Ttcを、放射温度計4の測
定波長λとともに数8の式に代入する(ただし、設定温
度TtcはTWに代入する)ことにより補正係数Aを算出
し、それを上記入力手段を通じて変換部5に入力し、変
換部5はそれを記憶する(ステップS17)。
【0109】これで、相対実効反射率Sおよび補正係数
Aが求められた。これらを基に前述のようにして基板の
温度管理を行いつつ基板処理を行うのである。
【0110】以上説明したように、第1の実施の形態に
よれば、容器本体21内部からの光の放射エネルギー強
度Imain,Isubを計測し、それらに基づいて基板を黒
体とみなした場合の黒体放射エネルギー強度Ibを算出
し、その黒体放射エネルギー強度Ibに基づいて基板の
温度を算出するため、接触式の温度計測手段による場合
のように基板を汚染することなくその温度を計測して、
より正確な温度管理が行うことができる。
【0111】また、第1の実施の形態によれば複数の放
射温度計4a,4bがそれぞれに入射する光の視野角が
互いに異なる光学系421を有し、それらにより放射エ
ネルギー強度Imain,Isubを計測し、それらに基づい
て基板の温度を求めるため、大きな開口部を設けること
なく、2種類の放射エネルギー強度を計測できるので基
板の温度分布の均一性を損なうことなく、すなわち、基
板の処理品質を悪化させることなく基板の温度を計測し
て正確な温度管理を行うことができる。
【0112】また、第1の実施の形態によれば、複数の
基準基板のそれぞれの放射エネルギー強度(Imain1,
Isub1),(Imain2,Isub2)…をもとに相対実効反
射率Sを求め、それを用いて基板の温度を算出するた
め、1枚の基準基板のみによって相対実効反射率Sを求
めて、基板の温度を算出する場合に比べて、より正確に
基板の温度を算出することができ、より正確な基板の温
度管理を行うことができる。
【0113】また、互いに異なる複数種類の基板に対し
て基板処理を行う場合に、複数の基準基板がそれら複数
種類の基板とそれぞれ同種のものであるため、実際の基
板処理の際に用いる相対実効反射率Sをそれら複数種類
の基板の温度計測にとって誤差の少ないものとすること
ができ、温度計測の精度を高めることができる。
【0114】また、複数の基準基板のそれぞれに対して
求められた放射エネルギー強度(Imain1,Isub1),
(Imain2,Isub2)…をImain−Isub平面内の点とし
て表した場合の各点に対して誤差が少ない近似曲線を求
め、その近似曲線に基づいて相対実効反射率Sを求める
ため、より誤差の少ない相対実効反射率Sを求めること
ができ、一層、温度計測の精度を高めることができる。
【0115】さらに、第1の実施の形態によれば、補正
係数Aを求め、得られた補正係数Aを用いて基板の温度
を算出するため、基準基板や基板の正確な放射率を求め
なくとも基板の温度を正確に求めることができる。
【0116】<3.第2の実施の形態の温度計測原理>
上記第1の実施の形態の基板処理においては、数8の式
を用いて基板温度TWを正確に求めたが、放射温度計の
校正が既に行われているか、温度計測の精度がさほど要
求されず放射温度計の校正が不要な場合には、数8の式
の代わりに数7の式の黒体の放射エネルギー強度Iに数
5の式に予め求めた相対実効反射率Sで得られる放射エ
ネルギー強度Ibを代入することによって、得られる黒
体の温度Tを基板温度TWとみなすことができる。
【0117】そして、この場合にも基板処理手順は図1
4に示したものと同様である。ただし、この場合には放
射温度計の校正を行わない。すなわち、第2の実施の形
態における温度計測では数8の式を用いないため、その
式における補正係数Aを求める必要がない。そのため、
この第2の実施の形態では熱電対を埋め込んだ基準基板
を1枚のみ用い、それにより相対実効反射率Sの決定処
理のみを行っている。
【0118】図15は第2の実施の形態における相対実
効反射率Sの決定処理手順を示すフローチャートであ
る。以下、図15に基づいてこの処理手順およびその原
理を説明していく。
【0119】この処理でもステップS21〜S24の処
理は図14のステップS11〜14の処理と同様である
ので説明を省略する。
【0120】つぎに、作業者は設定温度Ttcおよび得ら
れた放射エネルギー強度(Imain,Isub)を基に黒体
放射エネルギー強度Ibおよび相対実効反射率Sを算出
し、それを上記入力手段を通じて変換部5に入力し、変
換部5はそれを記憶する(ステップS25)。具体的に
は、まず、設定温度Ttcを黒体の温度Tとみなして数6
の式に用いて黒体放射エネルギー強度Ibを求める。つ
ぎに、計測した放射エネルギー強度(Imain,Isub)
および得られた黒体放射エネルギー強度Ibを数5の式
に用いることにより相対実効反射率Sを求めるのであ
る。
【0121】これで、相対実効反射率Sが求められた。
これを基に前述のようにして基板の温度管理を行いつつ
基板処理を行うのである。
【0122】以上説明したように、第2の実施の形態に
よれば、第1の実施の形態における複数の基準基板を用
いたことによる効果および補正係数Aを用いたことによ
る効果以外の効果と同様の効果を有している。
【0123】<4.変形例>上記第1および第2の実施
の形態において基板処理装置およびそれによる基板処理
方法の例を示したが、この発明はこれに限られるもので
はない。
【0124】たとえば、上記実施の形態では、放射温度
計4a,4bを1組のみ備えるものとしたが、軸21C
からの距離が異なる位置に複数組の放射温度計4a,4
bを設けて、基板の各部分での温度計測および温度管理
を行うものとしてもよい。また、放射温度計4の光学系
を変倍可能なものとしてレンズを光軸方向に移動させる
ことができるものを1つ設けて、放射温度計4aと4b
の2つの状態を切り替えられるものとしてもよい。
【0125】また、上記実施の形態では、基板処理装置
1ではランプ31からの光を石英窓22を介して基板9
に照射するようになっているが、加熱手段はランプに限
定されるものではなく、ヒータ等であってもよい。
【0126】また、微小開口部21Hは基板の温度の均
一性が損なわれずに温度測定ができるのであるならばど
のような大きさであってもよい。なお、このような条件
を十分に満たす微小開口部21Hの大きさとしては直径
1〜3mmが好ましい。
【0127】また、上記実施の形態ではサーモパイル4
22aを利用した放射温度計4により温度測定を行って
いるが、微小開口部21Hからの光を利用して温度測定
を行うことができるのであれば他の温度計であってもこ
の発明を利用することができる。
【0128】また、上記実施の形態では微小開口部21
Hと検出器422とがほぼ光学的に共役な関係に配置さ
れると説明したが、これは微小開口部21Hからの光を
検出器422が検出して温度測定を行うことができる程
度に検出器422上に光が集められるという配置関係を
いう。
【0129】また、検出用窓部材411が汚れない処理
環境にて基板9の処理が行われる場合には微小開口部2
1Hへのガス供給のための構成は設けなくてもよい。
【0130】また、上記実施の形態では光学系421の
光軸4Jが基板9の面に垂直であると説明したが、これ
に限定されるものではない。
【0131】また、上記実施の形態では光学系421は
レンズを利用しているが反射鏡を利用してもよい。
【0132】また、上記実施の形態では相対実効反射率
S等を求める際には基準基板が設定温度Ttcに達した時
に放射エネルギー強度を計測し、それを基に相対実効反
射率S等を求めたが、多少の精度の悪化が問題にならな
いような場合には基準基板がその他の温度にある状態で
の放射エネルギー強度を求めてもよい。この場合には、
熱電対によって計測した温度値を用いて相対実効反射率
S等を求めればよい。
【0133】また、上記第1の実施の形態では、相対実
効反射率Sを求める際に放射エネルギー強度(Imain
1,Isub1),(Imain2,Isub2)…に対して近似曲線
を求めて、その近似曲線に基づいて黒体放射エネルギー
強度Ibおよび相対実効反射率Sを求めたが、数5の式
において、黒体放射エネルギー強度Ibおよび相対実効
反射率Sをパラメータとして、計測された放射エネルギ
ー強度(Imain1,Isub1),(Imain2,Isub2)…を
用い、最小2乗法等の近似方法によって黒体放射エネル
ギー強度Ibおよび相対実効反射率Sを求めてもよい。
なお、2枚の基準基板により放射エネルギー強度(Ima
in1,Isub1),(Imain2,Isub2)を計測した場合に
は、数5の式に放射エネルギー強度(Imain1,Isub
1),(Imain2,Isub2)の計測値を代入して得られた
連立方程式を解いて、黒体放射エネルギー強度Ibおよ
び相対実効反射率Sを求めてもよい。これは数5の式に
放射エネルギー強度(Imain1,Isub1),(Imain2,
Isub2)を用いて最小2乗法を行うことと等価になる。
【0134】また、上記第1の実施の形態では基板処理
を行う基板の種類のそれぞれと同じ種類の基準基板につ
いて放射エネルギー強度(Imain1,Isub1),(Imai
n2,Isub2)…を計測し、それらについて近似曲線を求
めるものとしたが、実際に基板処理を行う基板と異なる
種類の複数の基準基板について、放射エネルギー強度を
計測して、近似曲線を求めてもよい。さらに、予め代表
的な基板に対して計測した放射エネルギー強度(Imain
1,Isub1),(Imain2,Isub2)…を記憶してデータ
ベース化しておき、基板処理の前に読み出して利用し、
同様の方法により黒体放射エネルギー強度Ibおよび相
対実効反射率Sを算出するものとしてもよい。
【0135】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし請
求項6の発明によれば、基板側からの反射面における開
口部を介した放射エネルギー強度を計測し、その放射エ
ネルギー強度に基づいて基板を黒体とみなした場合の黒
体放射エネルギー強度を算出し、その黒体放射エネルギ
ー強度に基づいて基板の温度を算出するため、接触式の
温度計測手段による場合のように基板を汚染することな
くその温度を計測して、より正確な温度管理が行うこと
ができる。
【0136】また、請求項2の発明によれば、複数の強
度計測手段がそれぞれに入射する放射エネルギーの視野
角が互いに異なる光学系を有し、それらにより放射エネ
ルギー強度を計測し、それらに基づいて基板の温度を求
めるため、大きな開口部を設けることなく、2種類の放
射エネルギー強度を計測できるので基板の温度分布の均
一性を損なうことなく、すなわち、基板の処理品質を悪
化させることなく基板の温度を計測して正確な温度管理
を行うことができる。
【0137】また、請求項4の発明によれば、複数の基
準基板のそれぞれの放射エネルギー強度をもとに相対実
効反射率を求め、それを用いて基板の温度を算出するた
め、1枚の基準基板のみによって相対実効反射率を求め
て基板の温度を算出する場合に比べて、より正確に基板
の温度を算出することができ、より正確な基板の温度管
理を行うことができる。
【0138】また、請求項5の発明によれば、強度計測
工程、強度算出工程および温度算出工程を互いに異なる
複数種類の基板に対して行うものであり、複数の基準基
板がそれら複数種類の基板とそれぞれ同種のものである
ため、実際の基板処理の際に用いる相対実効反射率をそ
れら複数種類の基板の温度計測にとって誤差の少ないも
のとすることができ、温度計測の精度を高めることがで
きる。
【0139】また、請求項6の発明によれば、複数の基
準基板のそれぞれに対して求められた第1放射エネルギ
ー強度Imainおよび第2放射エネルギー強度Isubの組
をImain−Isub平面内の点として表した場合の各点に
対して誤差が少ない近似曲線を求め、その近似曲線に基
づいて相対実効反射率を求めるため、より誤差の少ない
相対実効反射率を求めることができ、一層、温度計測の
精度を高めることができる。
【0140】さらに、請求項7の発明によれば、プラン
ク定数を補正した補正係数を求め、得られた補正係数を
用いて基板の温度を算出するため、基準基板や基板の正
確な放射率を求めることなく基板の温度を正確に求める
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一の実施の形態である基板処理装置
の縦断面図である。
【図2】図1に示す基板処理装置の底面図である。
【図3】容器本体部に取り付けられた一の放射温度計の
縦断面図である。
【図4】容器本体部に取り付けられた他の放射温度計の
縦断面図である。
【図5】フランジ部およびガス供給管を示す上面図であ
る。
【図6】微小開口部近傍の部分拡大図である。
【図7】基板の下面と反射面との間の多重反射を説明す
るための図である。
【図8】基板の放射率と多重反射効果による見かけの放
射率との関係示す図である。
【図9】多重反射効果を用いない温度計測での基板の放
射率と温度計測誤差の関係を示す図である。
【図10】多重反射効果を用いた温度計測での基板の放
射率と温度計測誤差の関係を示す図である。
【図11】多重反射効果の度合いの違う光による温度計
測結果を示すグラフである。
【図12】第1の実施の形態における基板処理の手順を
示すフローチャートである。
【図13】第1の実施の形態における黒体放射エネルギ
ー強度を求める様子を示すグラフである。
【図14】相対実効反射率および補正係数の決定処理手
順を示すフローチャートである。
【図15】第2の実施の形態における相対実効反射率の
決定処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 基板処理装置 2 チャンバ 4L 光 4a,4b 放射温度計(5と併せて強度計測手段) 5 変換部(強度算出手段、温度算出手段) 6 制御部 9 基板 21E 反射面 21H 微小開口部 31 ランプ(加熱手段) 421 光学系 422 検出器 A 補正係数 Ib 黒体放射エネルギー強度 Imain,Isub 放射エネルギー強度 S 相対実効反射率 VA1,VA2 視野角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中島 敏博 京都市伏見区羽束師古川町322番地 大日 本スクリーン製造株式会社洛西事業所内 (72)発明者 増田 充弘 京都市伏見区羽束師古川町322番地 大日 本スクリーン製造株式会社洛西事業所内 Fターム(参考) 2G066 AC01 BA08 BA31 BA38 BB15 BC15 CB01 2H088 FA18 FA30 HA01 MA20 5F045 BB14 DP04 DP28 EK12 EM10 GB05 GB16

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に加熱を伴う処理を施す基板処理装
    置であって、 前記基板の一の面を加熱する加熱手段と、 開口部が形成されるとともに前記基板の他の面に対向す
    る反射面と、 前記基板側からの放射エネルギーを前記開口部を介して
    検出器にて検出することにより、前記放射エネルギー強
    度を計測する強度計測手段と、 前記強度計測手段によって計測された前記放射エネルギ
    ー強度に基づいて前記基板を黒体とみなした場合の黒体
    放射エネルギー強度を算出する強度算出手段と、 前記強度算出手段によって算出された前記黒体放射エネ
    ルギー強度に基づいて前記基板の温度を算出する温度算
    出手段と、を備えることを特徴とする基板処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の基板処理装置であっ
    て、 前記強度計測手段を複数備えるとともに、当該複数の強
    度計測手段がそれぞれに入射する放射エネルギーの視野
    角が互いに異なる光学系を有するものであり、 前記強度算出手段が前記複数の強度計測手段によって計
    測された複数の前記放射エネルギー強度に基づいて前記
    黒体放射エネルギー強度を算出することを特徴とする基
    板処理装置。
  3. 【請求項3】 基板の一の面を加熱する加熱手段と、開
    口部が形成されるとともに前記基板の他の面に対向する
    反射面と、前記基板側からの放射エネルギーを前記開口
    部を介して検出器にて検出することにより、前記放射エ
    ネルギー強度を計測する強度計測手段とを備える基板処
    理装置を用いた基板処理方法であって、 前記強度計測手段によって前記放射エネルギー強度を計
    測する強度計測工程と、 前記強度計測工程において計測された前記放射エネルギ
    ー強度に基づいて基板を黒体とみなした場合の黒体放射
    エネルギー強度を算出する強度算出工程と、 前記強度算出工程において算出された前記黒体放射エネ
    ルギー強度に基づいて基板の温度を算出する温度算出工
    程とを備えることを特徴とする基板処理方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の基板処理方法であっ
    て、 前記の各工程の前にさらに、 互いに放射率の異なる複数の基準基板を前記基板処理装
    置により加熱しつつ、前記強度計測手段により前記複数
    の基準基板のそれぞれの前記放射エネルギー強度を計測
    する基準強度計測工程と、 前記基準強度計測工程において得られた前記複数の基準
    基板の前記放射エネルギー強度を基に相対実効反射率を
    算出する反射率算出工程と、を備え、 前記温度算出工程においては、前記反射率算出工程にお
    いて算出された前記相対実効反射率の値を利用しつつ前
    記基板の温度を算出することを特徴とする基板処理方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の基板処理方法であっ
    て、 前記強度計測工程、前記強度算出工程および前記温度算
    出工程を互いに異なる複数種類の基板に対して行うもの
    であり、 前記複数の基準基板が、前記複数種類の基板とそれぞれ
    同種のものであることを特徴とする基板処理方法。
  6. 【請求項6】 請求項4または請求項5に記載の基板処
    理方法であって、 前記基準強度計測工程が2種の異なる視野角を有する前
    記放射強度計測手段によって第1放射エネルギー強度I
    mainおよび第2放射エネルギー強度Isubを計測するも
    のであり、 前記反射率算出工程が、 前記複数の基準基板のそれぞれに対して求められた前記
    第1放射エネルギー強度Imainおよび第2放射エネルギ
    ー強度Isubの組をImain−Isub平面内の点として表し
    た場合の各点に対して誤差が少ない近似曲線を求める曲
    線算出工程と、 前記Imain−Isub平面内における前記近似曲線と直線
    Imain=Isubとの交点のいずれかの成分値を前記複数
    の基準基板に対する基準黒体放射エネルギー強度として
    算出する基準黒体強度算出工程と、 前記曲線算出工程において得られた前記近似曲線上の任
    意の点のImainおよびIsub成分値と、前記基準黒体強
    度算出工程において得られた前記基準黒体放射エネルギ
    ー強度とから前記相対実効反射率を算出する工程とを備
    えたことを特徴とする基板処理方法。
  7. 【請求項7】 請求項4または請求項5に記載の基板処
    理方法であって、さらに、 前記基準強度計測工程において得られた前記複数の基準
    基板のそれぞれの前記放射エネルギー強度に基づいて前
    記黒体放射エネルギー強度を算出する基準黒体強度算出
    工程と、 前記基準黒体強度算出工程において得られた前記黒体放
    射エネルギー強度に基づいて、プランクの放射公式にお
    けるプランク定数を補正した補正係数を求める係数算出
    工程とを備え、 前記温度算出工程が、前記係数算出工程において得られ
    た前記補正係数を用いて前記基板の温度を算出するもの
    であることを特徴とする基板処理方法。
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