JP2001304971A - 温度測定方法、熱処理装置及び方法、並びに、コンピュータ可読媒体 - Google Patents

温度測定方法、熱処理装置及び方法、並びに、コンピュータ可読媒体

Info

Publication number
JP2001304971A
JP2001304971A JP2000121662A JP2000121662A JP2001304971A JP 2001304971 A JP2001304971 A JP 2001304971A JP 2000121662 A JP2000121662 A JP 2000121662A JP 2000121662 A JP2000121662 A JP 2000121662A JP 2001304971 A JP2001304971 A JP 2001304971A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
radiation
measured
processed
correction coefficient
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000121662A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4346208B2 (ja
Inventor
Masayuki Kitamura
昌幸 北村
Eisuke Morizaki
英介 森崎
Kumo Baku
雲 莫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electron Ltd filed Critical Tokyo Electron Ltd
Priority to JP2000121662A priority Critical patent/JP4346208B2/ja
Priority to DE10119047A priority patent/DE10119047B4/de
Priority to US09/838,566 priority patent/US6630991B2/en
Publication of JP2001304971A publication Critical patent/JP2001304971A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4346208B2 publication Critical patent/JP4346208B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Radiation Pyrometers (AREA)
  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、被処理体の温度を高精度に測定
することができる温度測定方法、熱処理装置及び方法、
並びに、コンピュータ可読媒体を提供することを例示的
目的とする。 【解決手段】 多重反射環境において熱源から加熱され
る被測定体の温度Tを放射温度計を用いて測定する本発
明の温度測定方法は、EBB(T)を温度Tの黒体からの
輻射強度、Em(T)を温度Tの対象黒体からの測定さ
れた輻射強度、εを前記被測定体の輻射率、αを多重反
射に関する補正計数、βを被測定体からの放射光の前記
放射温度計による反射に関する補正計数、Sを熱源から
の放射光の漏れ分に関する補正計数、Gを被測定体から
の放射光の放射温度計による吸収に関する補正計数とす
る場合に、少なくともα=β=S=0かつG=1ではな
い式Em(T)=G〔ε/{1−α(1−ε)}−β〕
{EBB(T)+S}を利用して前記温度Tを算出するこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、単結晶基板、ガラ
ス基板などの被処理体を加熱処理する熱処理装置及び方
法、その被処理体の温度を測定する方法、並びに、温度
測定方法をプログラムとして格納するコンピュータ可読
媒体に関する。本発明は、例えば、メモリやICなどの
半導体装置の製造に適した急速熱処理(RTP:Rap
id Thermal Processing)装置に好
適である。ここで、RTPは、急速熱アニーリング(R
TA)、急速熱化学気相成長(RTCVD)、急速熱酸
化(RTO)、及び急速熱窒化(RTN)などを含む技
術である。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体集積回路を製造するため
には、半導体ウェハ等のシリコン基板に対して成膜処
理、アニール処理、酸化拡散処理、スパッタ処理、エッ
チング処理、窒化処理等の各種の熱処理が複数回に亘っ
て繰り返される。
【0003】半導体製造処理の歩留まりと品質を向上さ
せるため等の目的から急速に被処理体の温度を上昇及び
下降させるRTP技術が注目されている。従来のRTP
装置は、典型的に、被処理体(例えば、半導体ウェハ、
フォトマスク用ガラス基板、液晶表示用ガラス基板、光
ディスク用基板)を収納する枚葉式チャンバ(処理室)
と、処理室に配置された石英ウインドウと、石英ウイン
ドウの外部上部又は上下部に配置された加熱用ランプ
(例えば、ハロゲンランプ)と、ランプの被処理体とは
反対側に配置されたリフレクタ(反射板)とを有してい
る。
【0004】石英ウインドウは、板状に構成されたり、
被処理体を内部に収納可能な管状に構成されたりする。
処理室が真空ポンプにより排気されて内部が減圧環境に
維持される場合には、石英ウインドウは数10mm(例
えば、30乃至40mm)の肉厚を有して減圧と大気と
の差圧を維持する。石英ウインドウは、温度が上昇する
と熱応力により処理空間に向かって湾曲する傾向がある
ので予め処理空間から離れるように湾曲状に加工される
場合もある。
【0005】ハロゲンランプは、被処理体を均一に加熱
するために複数個配列され、リフレクタによって、ハロ
ゲンランプからの赤外線を一様に被処理体に向かって放
射する。処理室は、典型的に、その側壁において被処理
体を導出入するゲートバルブに接続され、また、その側
壁又はその石英管において熱処理に使用される処理ガス
を導入するガス供給ノズルと接続される。
【0006】被処理体の温度は処理の品質(例えば、成
膜処理における膜厚など)に影響を与えるために正確に
把握される必要があり、高速昇温及び高速冷却を達成す
るために被処理体の温度を測定する温度測定装置が処理
室に設けられる。温度測定装置は熱電対によって構成さ
れてもよいが、被処理体と接触させねばならないことか
ら被処理体が熱電対を構成する金属によって汚染される
おそれがある。そこで、被処理体の裏面から放射される
赤外線強度を検出し、その放射強度を以下の数式1に示
す式に則って被処理体の放射率εを求めて温度換算する
ことによって被処理体の温度を算出するパイロメータが
温度測定装置として従来から提案されている。パイロメ
ータは、例えば、特許公開公報平成11年258051
号に開示されている。
【0007】
【数1】
【0008】ここで、EBB(T)は温度Tの黒体からの
放射強度、Em(T)は温度Tの被処理体から測定され
た放射強度、εは被処理体の放射率である。
【0009】動作においては、被処理体はゲートバルブ
から処理室に導入されて、ホルダーにその周辺が支持さ
れる。熱処理時には、ガス供給ノズルより、窒素ガスや
酸素ガス等の処理ガスが導入さる。一方、ハロゲンラン
プから照射される赤外線は被処理体に吸収されて被処理
体の温度は上昇する。ハロゲンランプの出力は温度測定
装置の測定結果に基づいてフィードバック制御される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、数式1によっ
て求まる従来の被処理体の温度測定方法は実際の被処理
体の温度と比較して約20〜40℃の誤差を含み、高品
質の熱処理を行えないという問題があった。本発明者ら
は、この原因を鋭意検討した結果、数式1を実際の被処
理体の温度測定に適用する場合には幾つかの誤差を考慮
しなければならず、これらの誤差には(1)被処理体か
らの放射光が被処理体と対向する面で多重反射した光、
(2)加熱源からの放射光、(3)放射光の伝送媒体の
端面部で反射が起こることによる伝送損失、(4)放射
光の伝送媒体の吸収損失が含まれることを発見した。
(1)と(2)の光は迷光と呼ばれる場合もあるが、特
に、熱効率を高めるため被処理体周辺の部材の反射率を
大きくしている枚葉式処理室では迷光による測定誤差の
影響が大きい。
【0011】そこで、このような課題を解決する新規か
つ有用な温度測定方法、熱処理装置及び方法、並びに、
コンピュータ可読媒体を提供することを本発明の概括的
目的とする。
【0012】より特定的には、被処理体の温度を高精度
に測定することができる温度測定方法、熱処理装置及び
方法、並びに、コンピュータ可読媒体を提供することを
本発明の例示的目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の例示的一態様としての温度測定方法は、多
重反射環境において熱源から加熱される被測定体の温度
Tを放射温度計を用いて測定する温度測定方法であっ
て、EBB(T)を温度Tの黒体からの放射強度、E
m(T)を温度Tの被測定体からの測定された放射強
度、εを前記被測定体の放射率、αを多重反射に関する
補正係数、βを前記被測定体からの放射光の前記放射温
度計による反射損失に関する補正係数、Sを前記熱源か
らの放射光の漏れ分に関する補正係数、Gを前記被測定
体からの放射光の前記放射温度計による吸収損失に関す
る補正係数とする場合に、少なくともα=β=S=0か
つG=1ではない式Em(T)=G〔ε/{1−α(1
−ε)}−β〕{EBB(T)+S}を利用して前記温度
Tを算出することを特徴とする。かかる温度測定方法
は、上述した数式1をα、β、S及びGの少なくとも一
つによって補正しているので被測定体の温度をより高精
度に測定することができる。かかる温度測定方法を温度
測定プログラムの一部として格納しているコンピュータ
可読媒体も独立の取引対象である。
【0014】本発明の例示的一態様としての熱処理装置
は、被処理体に所定の熱処理を行う処理室と、前記被処
理体を加熱する熱源と、前記処理室に接続されて前記被
処理体の温度を測定する放射温度計と、前記放射温度計
により測定された前記被処理体の温度から前記熱源の加
熱力を制御する制御部とを有し、前記放射温度計は、ス
リットと高反射率面と低反射率面とを有して回転可能な
チョッパと、前記チョッパと前記被処理体との間に配置
され、前記被処理体からの熱放射光を透過して前記被処
理体と前記チョッパとの間の前記熱放射光の多重反射を
可能にするロッドと、前記チョッパの前記スリットを通
過する前記熱放射光を検出する検出器とを有して上述の
式を上述の条件で利用する。かかる熱処理装置も、上述
の温度測定方法と同様の作用を奏することができる。
【0015】本発明の例示的一態様としての熱処理方法
は、減圧環境で被処理体を熱源により加熱する工程と、
前記被処理体の温度を前記放射温度計により上述の式を
上述の条件で利用して測定する工程と、前記放射温度計
により測定された前記被処理体の温度から前記熱源の加
熱力を制御する工程とを有する。かかる熱処理方法も、
上述の温度測定方法と同様の作用を奏することができ
る。
【0016】本発明の他の目的及び更なる特徴は以下添
付図面を参照して説明される好ましい実施例によって明
らかにされるであろう。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の例示的な熱処理装置100について説明する。な
お、各図において同一の参照符号は同一部材を表してい
る。ここで、図1は、本発明の例示的一態様としての熱
処理装置100の概略断面図である。図1に示すよう
に、熱処理装置100は、処理室(プロセスチャンバ
ー)110と、石英ウインドウ120と、加熱用ランプ
130と、リフレクタ140と、サポートリング150
と、ベアリング160と、永久磁石170と、ガス導入
部180と、排気部190と、放射温度計200と、制
御部300とを有する。
【0018】処理室110は、例えば、ステンレススチ
ールやアルミニウム等により成形され、石英ウインドウ
120と接続している。処理室110は、その円筒形の
側壁112と石英ウインドウ120とにより被処理体W
に熱処理を施すための処理空間を画定している。処理空
間には、半導体ウェハなどの被処理体Wを載置するサポ
ートリング150と、サポートリング150に接続され
た支持部152が配置されている。これらの部材は被処
理体Wの回転機構において説明する。また、側壁112
には、ガス導入部180及び排気部190が接続されて
いる。処理空間は排気部190によって所定の減圧環境
に維持される。被処理体Wを導入及び導出するためのゲ
ートバルブは図1においては省略されている。
【0019】処理室110の底部114は冷却管116
a及び116b(以下、単に「116」という。)に接
続されており冷却プレートとして機能する。必要があれ
ば、冷却プレート114は温度制御機能を有してもよ
い。温度制御機構は、例えば、制御部300と、温度セ
ンサと、ヒータとを有し、水道などの水源から冷却水を
供給される。冷却水の代わりに他の種類の冷媒(アルコ
ール、ガルデン、フロン等)を使用してもよい。温度セ
ンサは、PTCサーミスタ、赤外線センサ、熱電対など
周知のセンサを使用することができる。ヒータは、例え
ば、冷却管116の周りに巻かれたヒータ線などとして
から構成される。ヒータ線に流れる電流の大きさを制御
することによって冷却管116を流れる水温を調節する
ことができる。
【0020】石英ウインドウ120は処理室110に気
密的に取り付けられて、処理室110内の減圧環境と大
気との差圧を維持すると共にランプ130からの熱放射
光を透過する。図2及び図3に示すように、半径約40
0mm、厚さ約2乃至6mmの円筒形石英プレート12
1と梁122とを有する。ここで、図2は石英ウインド
ウ120の平面図である。図3は図1に示す石英ウイン
ドウ120、ランプ130及びリフレクタ140の一部
拡大断面図である。
【0021】梁122は、石英ウインドウ120の円周
方向の強度を高める梁部分124と、石英ウインドウ1
20の半径方向の強度を高める梁部分126と、石英ウ
インドウ120とランプ130の封止部136を冷却す
るための空気の流路128とを有する。梁122の各部
分124及び126は厚さは10mm以下、好ましくは
約2乃至6mmであり、高さ約10mm以上を有する。
梁122は本実施例ではランプ130に対向している
が、本発明は被処理体Wに梁122が対向している配置
や、梁122がプレート121の上下に配置されている
構造も含むものである。後者の場合には、上述の各部分
124及び126の寸法は異なる場合があることはいう
までもない。
【0022】石英プレート121は梁122によって熱
変形に対する強度が向上しているために、従来のよう
に、処理室110から離れる方向に湾曲する必要がな
く、平面形状を有する。この結果、石英プレート121
は従来よりも加工が容易である。本実施例は石英プレー
ト121と梁122は溶接によって接合しているが、一
体的に形成する方法を排除するものではない。
【0023】また、上述したように、石英ウインドウ1
20のプレート121と梁122の厚さは10mm以
下、好ましくは約2乃至6mmであり、従来の石英ウイ
ンドウの厚さである数10mm(例えば、30乃至40
mm)に比べて小さい。この結果、本実施例の石英ウイ
ンドウ120は、従来の石英ウインドウよりもランプ1
30からの光の吸収量が小さい。この結果、石英ウイン
ドウ120は以下の長所を有する。即ち、第1に、ラン
プ130からの被処理体Wへの照射効率を従来よりも向
上することができるので高速昇温を低消費電力で達成す
ることができる。第2に、プレート121の表裏面での
温度差(即ち、熱応力差)を従来よりも低く維持するこ
とができるために破壊しにくい。これは梁122につい
ても同様である。第3に、石英ウインドウ120の温度
上昇は従来の石英ウインドウよりも低いために成膜処理
の場合にその表面に堆積膜や反応副生成物が付着するこ
とを防止することができ、温度再現性を確保することが
できると共に処理室110のクリーニングの頻度を減少
することができる。
【0024】ランプ130は、本実施例ではダブルエン
ド型であるが後述するようにシングルエンド型でもよ
く、また、電熱線ヒータ等その他の熱源を使用してもよ
い。ここで、ダブルエンド型とは、図4に示すランプ1
30のように、2つの電極部132を有する種類のラン
プをいう。シングルエンド型とは、電球のように一の端
部のみを有するランプをいう。ランプ130は被処理体
Wを加熱する熱源として機能し、本実施例ではハロゲン
ランプであるがこれに限定されるものではない。ランプ
130の出力はランプドライバ310によって決定され
るが、ランプドライバ310は後述するように制御部3
00により制御され、それに応じた電力をランプ130
に供給する。
【0025】図4に示すように、ランプ130は2つの
電極部132とランプハウス134とを含み、ランプハ
ウス134は2つの電極部132を接続するフィラメン
ト135を有する。ここで、図4はランプ130の概略
斜視図である。電極部132へ供給される電力はランプ
ドライバ310によって決定され、ランプドライバ31
0は制御部300によって制御される。電極部132と
ランプドライバ310との間は後述する封止部136に
よって封止されている。
【0026】図4に示すように、ランプハウス134は
垂直部134aと垂直部134aから90度曲げられた
円弧状の水平部134bとを有する。水平部134bの
長さは図2における隣接する同心円弧を形成する梁部分
126(例えば、126aと126bなど)の間に配置
される。もっとも、ランプ130は、必ずしも、隣接す
る梁部分126の間を完全に埋める必要はなく、所定の
開き角で配置されてもよい。例えば、図2において、梁
部分126aと126bとの間と梁部分126cと12
6dとの間にはランプ130が配置されるが、梁部分1
26bと126cとの間と梁部分126dと126aと
の間にはランプ130を配置しない等である。
【0027】このように、本実施例では、ランプ130
は、ほぼ円形の被処理体Wに対応させてほぼ同心円状に
配置されている。各ランプ130は、石英ウインドウ1
20の中心から周方向に沿って見れば同一の屈曲半径を
有する複数の円弧形状の筒型ランプと、石英ウインドウ
120の中心から半径方向に沿って見れば屈曲半径が異
なる複数の円弧形状の筒型ランプとを有している。
【0028】本発明は熱源に直線筒状のダブルエンド型
ランプの使用されることを排除するものではない。その
場合には梁122の形状はかかるランプを収納できるよ
うに変更されるであろう。但し、本実施例のランプ13
0はかかる直線筒状ランプよりも優れている。なぜな
ら、直線筒状ランプは一のランプがカバーするウェハ面
積が広く、かつ、被処理体Wを横切るように配置される
ことから一般に指向性が悪く、被処理体Wの領域毎の温
度制御が困難である。これに対して、本実施例のランプ
130はほぼ同心円状に配置されているので被処理体W
の領域毎の温度制御が容易であり、放射熱の指向性が大
きく、被処理体Wへの直接放射を効率的に行うことがで
きる。
【0029】リフレクタ140はランプ130の熱放射
光を反射する機能を有する。リフレクタ140は略円筒
形状を有して概略的にはその断面は図1に示すように直
方体形状を有するが、より詳細には、図3に示すよう
に、ランプ130の垂直部132が配置される複数の垂
直貫通孔142と、ランプ130の水平部134bが配
置される図3に示す同心円状の複数の水平溝144とを
有する。リフレクタ140の上部には、その内部又は外
部に冷却管が配設されているが図1においては図示が省
略されている。また、図3に示すように、リフレクタ1
40は、隣接する水平溝144の間に梁122に対向す
る水平部145を有する。
【0030】リフレクタ140は、水平部145に梁1
22を収納するスリット146を有する図6に示すリフ
レクタ140Aに置換されてもよい。ここで、図6はリ
フレクタ140Aの構造を説明するための概略部分拡大
断面図である。図3に示すリフレクタ140の形状では
図5に示すようにプレート121を透過する光路1より
も梁122を透過する光路2の方が長いことから梁12
2におけるランプ130からの光の吸収量がプレート1
21のそれよりも大きくなる。ここで、図5は、図3に
示すリフレクタ140の形状で石英ウインドウ120に
ランプ130から入射する光の影響を説明するための概
略断面図である。この結果、石英プレート121と梁1
22との間での温度差が生じて熱応力から梁122とプ
レート121との接合部123でクラックが発生する可
能性がある。かかる欠点は梁122の厚さを調節するな
どして解決することができるが、代替的に図6に示すリ
フレクタ140Aを使用して解決してもよい。
【0031】図6に示すように、リフレクタ140A
は、溝144よりも高い溝144Aと、水平部145に
梁122を収納するスリット146とを有する点でリフ
レクタ140と相違する。リフレクタ140Aによれ
ば、スリット146内に石英ウインドウ120の梁12
2を挿入することによってランプ130からの光が梁1
22に直接照射されることを回避することができる。ま
た、本構造は熱応力及び処理室110内の減圧環境と大
気圧との差圧によって発生する面圧を、図7に示すよう
に、石英ウインドウ120が受けて撓んで降伏応力によ
り破壊すること防ぐ効果も有する。ここで、図7は、リ
フレクタ140Aの効果を説明する概略部分拡大断面図
である。なお、本発明はリフレクタが梁122と係合す
る突出部を有して石英ウインドウ120の強度を高める
場合も含むものである。
【0032】図8及び図9を参照して、石英ウインドウ
120の流路128と封止部136との関係について説
明する。ここで、図8は、リフレクタ140Aに梁12
2が挿入された石英ウインドウ120の流路128と封
止部136との関係を説明するための概略平面図であ
り、図9はその部分拡大断面図である。冷却エアは図8
及び図9に示すように流路128を流れる。図8におい
て丸部は封止部136の位置を表している。ランプ13
0への給電はリフレクタ140Aの貫通穴142に配置
された電極132とランプハウス134の垂直部134
aの封止部136を介して行われる。冷却エアは、貫通
穴142を通過して封止部136を効果的に冷却する。
なお、冷却エア導入手段は図1においては省略されてい
る。
【0033】図10及び図11は、ダブルエンド型のラ
ンプ130がシングルエンド型ランプ130Aに置換さ
れてリフレクタ140Aに配置された場合の概略部分拡
大断面図と概略上面図である。シングルエンド型ランプ
130Aは良好な熱放射光の指向性及び制御性を有して
いる。
【0034】次に、図12及び図13を参照して放射温
度計200を説明する。ここで、図12は放射温度計2
00及びその近傍の処理室110の概略拡大断面図であ
る。図13は、放射温度計200のチョッパ230の概
略平面図である。放射温度計200は被処理体Wに関し
てランプ130と反対側に設けられている。本発明は放
射温度計200がランプ130と同一の側に設けられる
構造を排除するものではないが、ランプ130の放射光
が放射温度計200に入射することを防止することが好
ましい。
【0035】放射温度計200は処理室110の底部1
14に取り付けられている。底部114の処理室110
内部を向く面114aは金メッキなどが施されて反射板
(高反射率面)として機能する。これは、面114aを
黒色などの低反射率面とすると被処理体Wの熱を吸収し
てランプ130の照射出力を不経済にも上げなければな
らなくなるためである。底部114は円筒形状の貫通孔
115を有する。放射温度計200は、石英又はサファ
イア製のロッド210と、ケーシング220と、チョッ
パ(又はセクタ)230と、モータ240と、レンズ25
0と、光ファイバ260と、放射検出器270とを有す
る。
【0036】本実施例のロッド210は石英又はサファ
イア製ロッドから構成される。石英やサファイア製は良
好な耐熱性と後述するように良好な光学的特性を有する
ために使用されているが、ロッド210の材料がこれら
に限定されないことはいうまでもない。ロッド210が
良好な耐熱性を有するためにロッド210を冷却する機
構は不要になり、装置100の小型化に資する。
【0037】必要があれば、ロッド210は処理室11
0内部に所定距離突出してもよい。ロッド210は、処
理室110の底部114に設けられた貫通孔115に挿
通されてオーリング190によりシールされている。こ
れにより、処理室110は貫通孔115に拘らずその内
部の減圧環境を維持することができる。
【0038】ロッド210は、その内部に一旦入射した
熱放射光を殆ど外に出さずに、かつ、殆ど減衰すること
なくケーシング220に案内することができるので集光
効率に優れている。また、ロッド210はチョッパ23
0(の高反射率面232)と被処理体Wとの間で放射光
の多重反射を可能にする。ロッド210を被処理体Wに
近づけることにより被処理体Wの温度を正確に測定する
ことができる。
【0039】ロッド210は、被処理体Wからケーシン
グ220を離間させることを可能にする。このため、ロ
ッド210は、ケーシング220を冷却する冷却機構を
不要にすると共に装置100の小型化に資する。代替的
に、ケーシング220の冷却機構が設けられる場合であ
っても、ロッド210は冷却機構の冷却用電力を最小限
することができる。
【0040】本実施例のロッド210は、石英又はサフ
ァイア製ロッドと多芯光ファイバから構成されてもよ
く、この場合、多芯光ファイバは石英ロッドとチョッパ
230との間に配置される。これにより、ロッド210
の導光路に可撓性を持たせることができ、放射温度計の
配置の自由度を増加させることができる。また、放射温
度計200の本体又はケーシング220を被処理体Wか
らより離間させることができるので被処理体Wからの温
度の影響を受けて放射温度計200の各部が変形する等
の弊害を防止してより高い測定精度を維持することがで
きる。
【0041】ケーシング220は貫通孔115の下方に
設けられてほぼ円筒形状を有する。
【0042】チョッパ230は、ケーシング220の内
部において貫通孔115の下方にその一部が位置するよ
うに略水平に配置されて円盤形状を有する。チョッパ2
30はモータ240(のモータ軸に取り付けられた回転
軸)とその中心で接続され、モータ240により回転駆
動される。チョッパ230は、図13に示すように、そ
の表面が4等分されて2つの高反射率面232と2つの
低反射率面234とを有する。面232及び234は交
互に配置されて、それぞれスリット231を有する。高
反射率面232は、例えば、アルミニウムや金メッキに
より形成され、低反射率面234は、例えば、黒色塗装
によって形成される。高反射率面232はそのスリット
231における測定部232aとスリット231以外の
部分における測定部232bとを有する。同様に、低反
射率面234はそのスリット231における測定部23
4aとスリット231以外の部分における測定部234
bとを有する。
【0043】もっとも図13に示すチョッパ230の構
造は単なる例示であり、本発明の開示から当業者が想到
し得る構造も含む。例えば、チョッパは、スリット23
1を備えた半円状高反射率面から構成されたり、円板を
4等分又は6等分にしてスリット231を備えた高反射
率面と切り欠き部とを交互に設けることによって構成さ
れたり、スリット231を高反射率面にのみ設けること
によって構成されたりしてもよい。
【0044】モータ240によりチョッパ230が回転
すると、ロッド210の下には高反射率面232と低反
射率面234とが交互に現れるようになる。面232が
ロッド210の下にあるとロッド210を伝播してきた
光の大部分は反射して再びロッド210内を伝播して被
処理体Wの表面に投光される。一方、面234がロッド
210の下にあるとロッド210を伝播してきた光の大
部分は吸収されてそこからの反射光はごく微量である。
スリット231は被処理体Wからの放射光又は多重反射
された光を検出器270に案内する。
【0045】検出器270は、図示しない結像レンズ、
Siホトセル、増幅回路を備え、結像レンズに入射した
放射光を電圧、即ち、後述の放射強度E1(T)、E
2(T)を表す電気信号に変換して制御部300に送
る。制御部300はCPU及びメモリを備えており、後
述する放射強度E1(T)、E2(T)を基に被処理体W
の放射率ε及び基板温度Tを算出する。なお、この演算
は放射温度計200内の図示しない演算部が行ってもよ
い。
【0046】より詳細には、スリット231を通過した
光はレンズ250により集光され、光ファイバ260に
より検出器270に伝達される。高反射率面232と低
反射率面234における放射強度(又は輝度)はそれぞ
れ以下の数式2及び4で示される。
【0047】
【数2】
【0048】ここで、E1(T)は検出器270によっ
て求められた温度Tにおける高反射率面232の放射強
度、Rは高反射率面232の実効反射率、εは被処理体
Wの放射率、EBB(T)は温度Tにおける黒体の放射強
度である。数式2は、以下の数式3より導かれる。ここ
で、被処理体Wにおける熱放射の透過がないとしてい
る。
【0049】
【数3】
【0050】
【数4】
【0051】ここで、E2(T)は検出器270によっ
て求められた温度Tにおける低反射率面234の測定さ
れた放射強度である。数式4はプランクの式から導かれ
る。数式2及び4から、放射率εは以下の数式5で表さ
れる。
【0052】
【数5】
【0053】一般に、黒体から放射される電磁波の放射
発散度の分光密度はプランクの式で与えられ、放射温度
計200が黒体を計測する場合には計測される特定波長
領域の黒体の温度Tと計測される放射強度EBB(T)と
の関係は放射温度計200の光学系等によって決まる予
め求められている定数A、B、Cを用いて次式で表示す
ることができる。
【0054】
【数6】
【0055】
【数7】
【0056】ここで、C2は、放射の第2定数である。
【0057】検出器270又は制御部300は、上述の
数式5と数式2又は4によって放射強度EBB(T)を求
めることができるのでこれを数式7に代入して温度Tを
求めることができる。いずれにしろ制御部300は被処
理体Wの温度Tを得ることができる。
【0058】しかし実際には、数式7によって求まる温
度は、図14及び図15に示すように、実際の被処理体
Wの温度と比較して約20〜40℃の誤差を含み、高品
質の熱処理を行いにくい。ここで、図14は、被処理体
Wの温度と数式1を適用して被処理体Wの中央を測定し
た放射温度計200の温度との関係を示すグラフであ
る。図15は、被処理体Wの温度と数式1を適用して被
処理体Wの端部を測定した放射温度計200の温度との
関係を示すグラフである。
【0059】本発明者らは、この原因を鋭意検討した結
果、上述の数式1を実際の被処理体Wの温度測定に適用
する場合には幾つかの誤差を考慮しなければならないこ
とを発見した。また、図16に示すように、誤差は、
(1)被処理体Wからの放射光が面114aで多重反射
した光J、(2)ランプ130からの放射光K、(3)
放射光の210の端面部で反射が起こることによる伝送
損失L、(4)放射光の210の吸収損失Mを含む。光
J及びKは迷光と呼ばれる場合もあるが、特に、熱効率
を高めるため処理室110内の内面及び被処理体W周辺
の部材の反射率を大きくしている枚葉式処理室110で
は迷光による測定誤差の影響が大きい。ここで、図16
は、数式1を実際の被処理体Wの温度測定に適用する場
合に含まれる誤差を説明するための概略断面図である。
【0060】そこで、本発明者らは、数式1を以下の数
式8のように修正した。
【0061】
【数8】
【0062】数式8は、(1)の多重反射分をε/{1
−α(1−ε)}により補正し、(2)のランプ130
からの漏れ分をSにより補正し、(3)のロッドやファ
イバの端面における反射損失をβにより補正し、(4)
の吸収に対する重み付け補正をG(ゲイン)により補正
している。もちろんこれらの一又は複数が省略されても
数式1よりは実際の被処理体Wの温度に近似する温度を
得ることができる。また、これらの数式8又はその補正
の一部を表す式を含む温度測定演算プログラムは、フロ
ッピー(登録商標)ディスクその他のコンピュータ可読
媒体に格納され、及び/又は、インターネットその他の
通信ネットワークを利用してオンライン配信されて独立
の取引対象となり得る。
【0063】図17及び図18に、数式8を用いて測定
された温度と実際の被処理体Wの温度とを比較したグラ
フを示す。より詳細には、図17は、被処理体Wの温度
と数式8を適用して被処理体Wの中央を測定した放射温
度計200の温度との関係を示すグラフである。図18
は、被処理体Wの温度と数式8を適用して被処理体Wの
端部を測定した放射温度計200の温度との関係を示す
グラフである。図17及び図18に示すように、数式8
を適用することによって被処理体Wの温度の測定値と実
際の値との差は±3℃未満に維持することができること
が理解されるであろう。
【0064】制御部300は内部にCPU及びメモリを
備え、被処理体Wの温度Tを認識してランプドライバ3
10を制御することによってランプ130の出力をフィ
ードバック制御する。また、制御部300は、後述する
ように、モータドライバ320に所定のタイミングで駆
動信号を送って被処理体Wの回転速度を制御する。
【0065】ガス導入部180は、例えば、図示しない
ガス源、流量調節バルブ、マスフローコントローラ、ガ
ス供給ノズル及びこれらを接続するガス供給路を含み、
熱処理に使用されるガスを処理室110に導入する。な
お、本実施例ではガス導入部180は処理室110の側
壁112に設けられて処理室110の側部から導入され
ているが、その位置は限定されず、例えば、シャワーヘ
ッドとして構成されて処理室110の上部から処理ガス
を導入してもよい。
【0066】アニールであればガス源はN2、Arな
ど、酸化処理であればO2、H2、H2O、NO2、窒化処
理であればN2、NH3など、成膜処理であればNH3
SiH2Cl2やSiH4などを使用するが、処理ガスは
これらに限定されないことはいうまでもない。マスフロ
ーコントローラはガスの流量を制御し、例えば、ブリッ
ジ回路、増幅回路、コンパレータ制御回路、流量調節バ
ルブ等を有し、ガスの流れに伴う上流から下流への熱移
動を検出することによって流量測定して流量調節バルブ
を制御する。ガス供給路は、例えば、シームレスパイプ
を使用したり、接続部に食い込み継ぎ手やメタルガスケ
ット継ぎ手を使用したりして供給ガスへの配管からの不
純物の混入が防止している。また、配管内部の汚れや腐
食に起因するダストパーティクルを防止するために配管
は耐食性材料から構成されるか、配管内部がPTFE
(テフロン(登録商標))、PFA、ポリイミド、PB
Iその他の絶縁材料により絶縁加工されたり、電解研磨
処理がなされたり、更には、ダストパーティクル捕捉フ
ィルタを備えたりしている。
【0067】排気部190は、本実施例ではガス導入部
180と略水平に設けられているが、その位置及び数は
限定されない。排気部190には所望の排気ポンプ(タ
ーボ分子ポンプ、スパッターイオンポンプ、ゲッターポ
ンプ、ソープションポンプ、クライオポンプなど)が圧
力調整バルブと共に接続される。なお、本実施例では処
理室110は減圧環境に維持されるが、本発明は減圧環
境を必ずしも必須の構成要素とするものではなく、例え
ば、133Pa乃至大気圧の範囲で適用可能である。排
気部190は、図20乃至図24を参照して後述される
ヘリウムガスを次の熱処理前までに排気する機能も有す
る。
【0068】図19は、被処理体Wの冷却速度に関する
シミュレーションの結果を示すグラフである。図19に
おいて、ギャップは被処理体Wと底部114との間隔を
意味する。図19に示すグラフから(1)ギャップが小
さくなる程冷却速度が上がる、(2)被処理体Wと底部
114との間に熱伝導率の高いヘリウムガスを流すこと
で飛躍的に冷却速度が上がる、ことが理解されるであろ
う。
【0069】図1に示すRTP装置100の構成は、被
処理体Wの上面をランプ130により加熱して被処理体
Wの裏面に冷却プレートとしての底部114を設けてい
る。このため、図1に示す構造は冷却速度は比較的速い
が、放熱量が多くなるために急速昇温には比較的大きな
電力が必要となる。これに対して冷却管116の冷却水
の導入を加熱時に停止する方法も考えられるが歩留まり
が下がるために好ましくはない。
【0070】そこで、図20乃至図22に示すように、
冷却プレートしての底部114は被処理体Wに対して可
動に構成された底部114Aに置換されてもよい。より
好ましくは、放熱効率を高めるために、冷却時に熱伝導
率の高いヘリウムガスを被処理体Wと底部114Aとの
間に流される。ここで、図20は、被処理体Wに対して
可動に構成された冷却プレートしての底部114Aを説
明するための概略断面図である。図21は、図20の構
造において被処理体Wを加熱する際の被処理体Wと底部
114Aとの位置関係を説明するための概略断面図であ
る。図22は、図20の構造において被処理体Wを冷却
する際の被処理体Wと底部114Aとの位置関係を説明
するための概略断面図である。なお、図20乃至図22
においては放射温度計200や冷却管116は省略され
ている。
【0071】図20に示すように、処理室110内の減
圧環境を維持するベローズなどを有して制御部300に
より動作制御される昇降機構117により底部114A
は被処理体Wに対して昇降することができる。昇降機構
117には当業界で周知のいかなる構造をも適用するこ
とができるので、ここでは詳しい説明は省略する。な
お、本実施例と異なり、被処理体W又はサポートリング
150を可動に構成してもよい。被処理体Wを加熱する
際には、図21に示すように、底部114Aを被処理体
Wから離間するように下降させると共にヘリウムガスの
供給を停止する。このとき、被処理体Wと底部114と
の距離は、例えば、10mmである。底部114Aと被
処理体Wとの間隔が大きいので被処理体Wは底部114
Aの影響をあまり受けずに高速昇温が可能となる。図2
1に示す底部114Aの位置が、例えば、ホームポジシ
ョンに設定される。
【0072】被処理体Wを冷却する際には、図22に示
すように、底部114Aを被処理体Wに近接するように
上昇させると共にヘリウムガスの供給を開始する。底部
114Aと被処理体Wとの間隔が狭いので被処理体Wは
底部114Aの影響を受け高速冷却が可能となる。この
とき、被処理体Wと底部114との距離は、例えば、1
mmである。図22のヘリウムガスの導入例を図23に
示す。ここで、図23は、図22の実線領域Vの概略拡
大断面図である。同図に示すように、底部114には無
数の小さな孔115aが設けられてヘリウムガスを案内
する。ヘリウムガス供給管に接続されたバルブ400を
有するケース410が底部114に接続されている。
【0073】本実施例は冷却プレート114Aと被処理
体Wとの相対的移動について説明したが、本発明は被処
理体Wとランプ130との相対的移動にも適用すること
ができる。
【0074】以下、被処理体Wの回転機構について図1
を参照して説明する。集積回路の各素子の電気的特性や
製品の歩留まり等を高く維持するためには被処理体Wの
表面全体に亘ってより均一に熱処理が行われることが要
求される。被処理体W上の温度分布が不均一であれば、
例えば、成膜処理における膜厚が不均一になったり、熱
応力によりシリコン結晶中に滑りを発生したりするな
ど、RTP装置100は高品質の熱処理を提供すること
ができない。被処理体W上の不均一な温度分布はランプ
130の不均一な照度分布に起因する場合もあるし、ガ
ス導入部180付近において導入される処理ガスが被処
理体Wの表面から熱を奪うことに起因する場合もある。
回転機構はウェハを回転させて被処理体Wがランプ13
0により均一に加熱されることを可能にする。
【0075】被処理体Wの回転機構は、サポートリング
150と、リング状の永久磁石170と、リング状のS
USなどの磁性体172と、モータドライバ320と、
モータ330とを有する。
【0076】サポートリング150は、耐熱性に優れた
セラミックス、例えば、SiCなどから構成された円形
リング形状を有する。サポートリング150は被処理体
Wの載置台として機能し、中空円部において断面L字状
に周方向に沿ってリング状の切り欠きを有する。かかる
切り欠き半径は被処理体Wの半径よりも小さく設計され
ているのでサポートリング150は切り欠きにおいて被
処理体W(の裏面周縁部)を保持することができる。必
要があれば、サポートリング150は被処理体Wを固定
する静電チャックやクランプ機構などを有してもよい。
サポートリング150は、被処理体Wの端部からの放熱
による均熱の悪化を防止する。
【0077】サポートリング150は、その端部におい
て支持部152に接続されている。必要があれば、サポ
ートリング150と支持部152との間には石英ガラス
などの断熱部材が挿入されて、後述する磁性体172な
どを熱的に保護する。本実施例の支持部152は中空円
筒形状の不透明な石英リング部材として構成されてい
る。ベアリング160は支持部152及び処理室110
の内壁112に固定されており、処理室110内の減圧
環境を維持したまま支持部152の回転を可能にする。
支持部152の先端には磁性体172が設けられてい
る。
【0078】同心円的に配置されたリング状の永久磁石
170と磁性体172は磁気結合されており、永久磁石
170はモータ330により回転駆動される。モータ3
30はモータドライバ320により駆動され、モータド
ライバ320は制御部300によって制御される。
【0079】この結果、永久磁石170が回転すると磁
気結合された磁性体172が支持部152と共に回転
し、サポートリング150と被処理体Wが回転する。回
転速度は、本実施例では例示的に90RPMであるが、
実際には、被処理体Wに均一な温度分布をもたらすよう
に、かつ、処理室110内でのガスの乱流や被処理体W
周辺の風切り効果をもたらさないように、被処理体Wの
材質や大きさ、処理ガスの種類や温度などに応じて決定
されることになるであろう。磁石170と磁性体172
は磁気結合されていれば逆でもよいし両方とも磁石でも
よい。
【0080】次に、RTP装置100の動作について説
明する。図示しないクラスターツールなどの搬送アーム
が被処理体Wを図示しないゲートバルブを介して処理室
110に搬入する。被処理体Wを支持した搬送アームが
サポートリング150の上部に到着すると、図示しない
リフタピン昇降系がサポートリング150から(例え
ば、3本の)図示しないリフタピンを突出させて被処理
体Wを支持する。この結果、被処理体Wの支持は、搬送
アームからリフタピンに移行するので、搬送アームはゲ
ートバルブより帰還させる。その後、ゲートバルブは閉
口される。搬送アームはその後図示しないホームポジシ
ョンに移動してもよい。
【0081】一方、リフタピン昇降系は、その後、図示
しないリフタピンをサポートリング150の中に戻し、
これによって被処理体Wをサポートリング150の所定
の位置に配置する。リフタピン昇降系は図示しないベロ
ーズを使用することができ、これにより昇降動作中に処
理室110の減圧環境を維持すると共に処理室102内
の雰囲気が外部に流出するのを防止する。
【0082】その後、制御部300はランプドライバ3
10を制御し、ランプ130を駆動するように命令す
る。これに応答して、ランプドライバ310はランプ3
00を駆動し、ランプ130は被処理体Wを、例えば、
約800℃まで加熱する。ランプ130から放射された
熱線は石英ウインドウ120を介して処理空間にある被
処理体Wの上面に照射されて被処理体Wを、例えば、8
00℃へ200ーC/sの加熱速度で高速昇温する。一
般に被処理体Wの周辺部はその中心側と比較して放熱量
が多くなる傾向があるが、本実施例のランプ130は同
心円状に配置して領域毎の電力制御も可能であるので高
い指向性と温度制御能力を提供する。装置100が図2
0に示す構造を使用すれば底部114Aは、この時、図
21に示すようにホームポジションに配置される。特
に、図21に示す構造は被処理体Wが冷却プレートであ
る底部114Aから離間してその影響を受けにくいので
効率的な高速昇温が可能である。加熱と同時又はその前
後に、排気部190が処理室110の圧力を減圧環境に
維持する。
【0083】同時に、制御部300はモータドライバ3
20を制御し、モータ330を駆動するように命令す
る。これに応答して、モータドライバ320はモータ3
30を駆動し、モータ330はリング状磁石170を回
転させる。この結果、支持部152(又は152A)が
回転し、被処理体Wがサポートリング150と共に回転
する。被処理体Wが回転するのでその面内の温度は熱処
理期間中に均一に維持される。
【0084】加熱中は、石英ウインドウ120はプレー
ト121の厚さが比較的薄いので幾つかの長所を有す
る。これらの長所は、(1)ランプ130からの光をあ
まり吸収しないので被処理体Wへの照射効率を低下しな
い、(2)プレート121の表裏面で温度差が小さいの
で熱応力破壊が発生しにくい、(3)成膜処理の場合で
もプレート121の温度上昇が少ないためにその表面に
堆積膜や反応副生成物が付着しにくい、(4)梁122
が石英ウインドウ120の強度を高めているのでプレー
ト120が薄くても処理室110内の減圧環境と大気圧
との差圧を維持することができる、を含む。また、図6
に示すように石英ウインドウ120の梁122がリフレ
クタ140Aの溝146に挿入されると、(5)梁12
2の温度上昇が少なくプレート121と梁122との熱
応力破壊を防止できる、(6)処理室110内の減圧環
境と大気圧との差圧に対する耐性が更に向上するなどの
付加的な効果が得られる。
【0085】被処理体Wの温度は放射温度計200によ
り測定されて、制御部300はその測定結果に基づいて
ランプドライバ310をフィードバック制御する。被処
理体Wは回転しているためにその表面の温度分布は均一
であることが期待されるが、必要があれば、放射温度計
200は、被処理体Wの温度を複数箇所(例えば、その
中央と端部)測定することができ、放射温度計200が
被処理体W上の温度分布が不均一であると測定すれば、
制御部300は被処理体W上の特定の領域のランプ13
0の出力を変更するようにランプドライバ310に命令
することもできる。
【0086】放射温度計200はロッド210を有して
チョッパ230と被処理体Wとの距離を離間させている
ので放射温度計200本体が被処理体Wからの放射熱の
影響を受けにくく、温度測定精度が高い。また、放射温
度計200本体の冷却機構は不要であるか最小限にする
ことができるので装置100の小型化と経済性向上に資
する。被処理体Wは、熱処理においては高温環境下に長
時間置かれると不純物が拡散して集積回路の電気的特性
が悪化するため、高速昇温と高速冷却が必要でありその
ために被処理体Wの温度管理が不可欠であるが放射温度
計200はかかる要請に応えるものである。特に、放射
温度計200又は制御部300が数式8を利用して被処
理体Wの温度を計算すればその誤差は±3℃に維持され
るためにRTP装置100は高品質の熱処理を提供する
ことができる。
【0087】次いで、図示しないガス導入部から流量制
御された処理ガスが処理室110に導入される。所定の
熱処理(例えば、10秒間)が終了すると制御部300
はランプドライバ310を制御してランプ130の加熱
を停止するように命令する。これに応答して、ランプド
ライバ310はランプ130の駆動を停止する。装置1
00が図20に示す構造を使用すれば制御部300は昇
降機構117を制御して、底部114Aを図22に示す
冷却位置に移動する。また、好ましくは、熱伝導性の高
いヘリウムガスが図23に示すように被処理体Wと底部
114Aとの間に導入される。これにより、被処理体W
の冷却効率は高くなり比較的低消費電力で高速冷却を行
うことができる。冷却速度は、例えば、200ーC/s
である。
【0088】熱処理後に被処理体Wは上述したのと逆の
手順によりゲートバルブから処理室110の外へクラス
ターツールの搬送アームにより導出される。次いで、必
要があれば、搬送アームは被処理体Wを次段の装置(成
膜装置など)に搬送する。
【0089】以上、本発明の好ましい実施例を説明した
が、本発明はその要旨の範囲内で種々の変形及び変更が
可能である。
【0090】
【発明の効果】本発明の例示的一態様である温度測定方
法、熱処理装置及び方法、並びに、コンピュータ可読媒
体によれば、放射温度計が被処理体の温度を高精度に測
定することができるので高品質な熱処理の達成を容易に
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の例示的一態様としての熱処理装置の
概略断面図である。
【図2】 図1に示す熱処理装置に適用可能な石英ウイ
ンドウの概略平面図である。
【図3】 図1に示す熱処理装置に適用可能な石英ウイ
ンドウ、ランプ及びリフレクタの一部拡大断面図であ
る。
【図4】 図1に示す熱処理装置に適用可能なランプの
概略斜視図である。
【図5】 図3に示すリフレクタの形状で石英ウインド
ウにランプから入射する光の影響を説明するための概略
断面図である。
【図6】 図3に示すリフレクタの変形例を説明するた
めの概略部分拡大断面図である。
【図7】 図6に示すリフレクタの効果を説明する概略
部分拡大断面図である。
【図8】 図6に示すリフレクタと結合した石英ウイン
ドウの流路とランプ封止部との関係を説明するための概
略平面図である。
【図9】 図6に示すリフレクタと結合した石英ウイン
ドウの流路とランプ封止部との関係を説明するための概
略部分拡大断面図である。
【図10】 図6に示すランプがシングルエンド型ラン
プに置換された場合の概略部分拡大断面図である。
【図11】 図6に示すランプがシングルエンド型ラン
プに置換された場合の概略上面図である。
【図12】 図1に示す熱処理装置に適用可能な放射温
度計及びその近傍の処理室の概略拡大断面図である。
【図13】 図12に示す放射温度計のチョッパの概略
平面図である。
【図14】 被処理体の温度と従来の温度換算式を適用
して被処理体の中央を測定した図12に示す放射温度計
の温度との関係を示すグラフである。
【図15】 被処理体の温度と従来の温度換算式を適用
して被処理体の端部を測定した図12に示す放射温度計
の温度との関係を示すグラフである。
【図16】 従来の温度換算式を実際の被処理体の温度
測定に適用する場合に含まれる誤差を説明するための概
略断面図である。
【図17】 被処理体の温度と本発明により補正された
温度換算式を適用して被処理体の中央を測定した図12
に示す放射温度計の温度との関係を示すグラフである。
【図18】 被処理体の温度と本発明により補正された
温度換算式を適用して被処理体の端部を測定した図12
に示す放射温度計の温度との関係を示すグラフである。
【図19】 被処理体の冷却速度に関するシミュレーシ
ョンの結果を示すグラフである。
【図20】 図1に示す熱処理装置の冷却プレートして
の底部の変形例を説明するための概略断面図である。
【図21】 図20に示す構造において被処理体を加熱
する際の被処理体と底部との位置関係を説明するための
概略断面図である。
【図22】 図20に示す構造において被処理体を冷却
する際の被処理体と底部との位置関係を説明するための
概略断面図である。
【図23】 図22に示す実線領域Vの概略拡大断面図
である。
【符号の説明】
100 熱処理装置 110 処理室 114 底部(冷却プレート) 114A 底部(冷却プレート) 120 石英ウインドウ 122 梁 124 (円周方向)梁部分 126 (半径方向)梁部分 128 流路 130 ランプ 140 リフレクタ 144 溝 145 水平部 146 スリット 150 サポートリング 160 ベアリング 170 磁石 180 ガス導入部 190 排気部 200 放射温度計 210 ロッド 230 チョッパ 300 制御部 310 ランプドライバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01J 5/62 G01J 5/62 H01L 21/26 H01L 21/66 T 21/66 21/205 // H01L 21/205 21/26 T (72)発明者 莫 雲 山梨県韮崎市穂坂町三ッ沢650番地東京エ レクトロン株式会社内 Fターム(参考) 2G066 AA06 AB02 AB08 AC16 BA11 BA34 BA38 BB01 BB11 BC15 CA01 CA15 4M106 AA01 AA20 BA20 CA70 DH02 DH14 DH46 DH53 DJ12 5F045 AA06 DP04 DQ04 EC05 EJ03 EJ09 EK12 EM10 GB05 GB16

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多重反射環境において熱源から加熱され
    る被測定体の温度Tを放射温度計を用いて測定する温度
    測定方法であって、 EBB(T)を温度Tの黒体からの放射強度、Em(T)
    を温度Tの被測定体からの測定された放射強度、εを前
    記被測定体の放射率、αを多重反射に関する補正係数、
    βを前記被測定体からの放射光の前記放射温度計による
    反射損失に関する補正係数、Sを前記熱源からの放射光
    の漏れ分に関する補正係数、Gを前記被測定体からの放
    射光の前記放射温度計による吸収損失に関する補正係数
    とする場合に、少なくともα=β=S=0かつG=1で
    はない下記式を利用して前記温度Tを算出することを特
    徴とする温度測定方法 Em(T)=G〔ε/{1−α(1−ε)}−β〕{E
    BB(T)+S}。
  2. 【請求項2】 被処理体に所定の熱処理を行う処理室
    と、 前記被処理体を加熱する熱源と、 前記処理室に接続されて前記被処理体の温度を測定する
    放射温度計と、 前記放射温度計により測定された前記被処理体の温度か
    ら前記熱源の加熱力を制御する制御部とを有する熱処理
    装置であって、 前記放射温度計は、 スリットと高反射率面と低反射率面とを有して回転可能
    なチョッパと、 前記チョッパと前記被処理体との間に配置され、前記被
    処理体からの熱放射光を透過して前記被処理体と前記チ
    ョッパとの間の前記熱放射光の多重反射を可能にするロ
    ッドと、 前記チョッパの前記スリットを通過する前記熱放射光を
    検出する検出器とを有し、 EBB(T)を温度Tの黒体からの放射強度、Em(T)
    を温度Tの被測定体からの測定された放射強度、εを前
    記被測定体の放射率、αを多重反射に関する補正係数、
    βを前記被処理体からの放射光の前記放射温度計による
    反射損失に関する補正係数、Sを前記熱源からの放射光
    の漏れ分に関する補正係数、Gを前記被処理体からの放
    射光の前記放射温度計による吸収損失に関する補正係数
    とする場合に、少なくともα=β=S=0かつG=1で
    はない下記式を利用して前記温度Tは算出される熱処理
    装置 Em(T)=G〔ε/{1−α(1−ε)}−β〕{E
    BB(T)+S}。
  3. 【請求項3】 減圧環境で被処理体を熱源により加熱す
    る工程と、 前記被処理体の温度を放射温度計により測定する工程
    と、 前記放射温度計により測定された前記被処理体の温度か
    ら前記熱源の加熱力を制御する工程とを有する熱処理方
    法であって、 前記放射温度計は、 スリットと高反射率面と低反射率面とを有して回転可能
    なチョッパと、 前記チョッパと前記被処理体との間に配置され、前記被
    処理体からの熱放射光を透過して前記被処理体とチョッ
    パとの間の前記熱放射光の多重反射を可能にするロッド
    と、 前記チョッパの前記スリットを通過する前記熱放射光を
    検出する検出器とを有し、 前記測定工程は、EBB(T)を温度Tの黒体からの放射
    強度、Em(T)を温度Tの被測定体からの測定された
    放射強度、εを前記被測定体の放射率、αを多重反射に
    関する補正係数、βを前記被処理体からの放射光の前記
    放射温度計による反射損失に関する補正係数、Sを前記
    熱源からの放射光の漏れ分に関する補正係数、Gを前記
    被処理体からの放射光の前記放射温度計による吸収損失
    に関する補正係数とする場合に、少なくともα=β=S
    =0かつG=1ではない下記式を利用して前記温度Tを
    算出する熱処理方法 Em(T)=G〔ε/{1−α(1−ε)}−β〕{E
    BB(T)+S}。
  4. 【請求項4】 多重反射環境において熱源から加熱され
    る被測定体の温度Tを放射温度計を用いて測定する温度
    測定プログラムを格納するコンピュータ可読媒体であっ
    て、 前記温度測定プログラムは、EBB(T)を温度Tの黒体
    からの放射強度、Em(T)を温度Tの被測定体からの
    測定された放射強度、εを前記被測定体の放射率、αを
    多重反射に関する補正係数、βを前記被測定体からの放
    射光の前記放射温度計による反射損失に関する補正係
    数、Sを前記熱源からの放射光の漏れ分に関する補正係
    数、Gを前記被測定体からの放射光の前記放射温度計に
    よる吸収損失に関する補正係数とする場合に、少なくと
    もα=β=S=0かつG=1ではない下記式を利用して
    前記温度Tを算出することを特徴とするコンピュータ可
    読媒体 Em(T)=G〔ε/{1−α(1−ε)}−β〕{E
    BB(T)+S}。
JP2000121662A 2000-04-21 2000-04-21 温度測定方法、熱処理装置及び方法、並びに、コンピュータ可読媒体 Expired - Fee Related JP4346208B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000121662A JP4346208B2 (ja) 2000-04-21 2000-04-21 温度測定方法、熱処理装置及び方法、並びに、コンピュータ可読媒体
DE10119047A DE10119047B4 (de) 2000-04-21 2001-04-18 Thermische Bearbeitungsvorrichtung und thermisches Bearbeitungsverfahren
US09/838,566 US6630991B2 (en) 2000-04-21 2001-04-20 Thermal processing apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000121662A JP4346208B2 (ja) 2000-04-21 2000-04-21 温度測定方法、熱処理装置及び方法、並びに、コンピュータ可読媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001304971A true JP2001304971A (ja) 2001-10-31
JP4346208B2 JP4346208B2 (ja) 2009-10-21

Family

ID=18632279

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000121662A Expired - Fee Related JP4346208B2 (ja) 2000-04-21 2000-04-21 温度測定方法、熱処理装置及び方法、並びに、コンピュータ可読媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4346208B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8005351B2 (en) 2007-05-01 2011-08-23 Mattson Technology Canada, Inc. Irradiance pulse heat-treating methods and apparatus
JP2015135313A (ja) * 2014-01-20 2015-07-27 ウシオ電機株式会社 熱処理装置およびランプ制御方法
US9279727B2 (en) 2010-10-15 2016-03-08 Mattson Technology, Inc. Methods, apparatus and media for determining a shape of an irradiance pulse to which a workpiece is to be exposed
US9482468B2 (en) 2005-09-14 2016-11-01 Mattson Technology, Inc. Repeatable heat-treating methods and apparatus
JP2017117862A (ja) * 2015-12-22 2017-06-29 株式会社Screenホールディングス 熱処理装置および熱処理方法
CN107067919A (zh) * 2016-10-08 2017-08-18 哈尔滨理工大学 一种卧式气动光学效应模拟装置
JP2018046130A (ja) * 2016-09-14 2018-03-22 株式会社Screenホールディングス 熱処理装置
CN112179661A (zh) * 2020-09-18 2021-01-05 中国航发四川燃气涡轮研究院 轮盘试验的加温装置
JP2021022658A (ja) * 2019-07-26 2021-02-18 東京エレクトロン株式会社 基板処理装置及び基板処理方法

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9482468B2 (en) 2005-09-14 2016-11-01 Mattson Technology, Inc. Repeatable heat-treating methods and apparatus
US8693857B2 (en) 2007-05-01 2014-04-08 Mattson Technology, Inc. Irradiance pulse heat-treating methods and apparatus
US8005351B2 (en) 2007-05-01 2011-08-23 Mattson Technology Canada, Inc. Irradiance pulse heat-treating methods and apparatus
US9279727B2 (en) 2010-10-15 2016-03-08 Mattson Technology, Inc. Methods, apparatus and media for determining a shape of an irradiance pulse to which a workpiece is to be exposed
JP2015135313A (ja) * 2014-01-20 2015-07-27 ウシオ電機株式会社 熱処理装置およびランプ制御方法
US10573569B2 (en) 2015-12-22 2020-02-25 SCREEN Holdings Co., Ltd. Thermal processing apparatus and thermal processing method through light irradiation
JP2017117862A (ja) * 2015-12-22 2017-06-29 株式会社Screenホールディングス 熱処理装置および熱処理方法
JP2018046130A (ja) * 2016-09-14 2018-03-22 株式会社Screenホールディングス 熱処理装置
CN107067919A (zh) * 2016-10-08 2017-08-18 哈尔滨理工大学 一种卧式气动光学效应模拟装置
CN107067919B (zh) * 2016-10-08 2022-08-26 哈尔滨理工大学 一种卧式气动光学效应模拟装置
JP2021022658A (ja) * 2019-07-26 2021-02-18 東京エレクトロン株式会社 基板処理装置及び基板処理方法
JP7209598B2 (ja) 2019-07-26 2023-01-20 東京エレクトロン株式会社 基板処理装置及び基板処理方法
CN112179661A (zh) * 2020-09-18 2021-01-05 中国航发四川燃气涡轮研究院 轮盘试验的加温装置
CN112179661B (zh) * 2020-09-18 2022-04-22 中国航发四川燃气涡轮研究院 轮盘试验的加温装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4346208B2 (ja) 2009-10-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4540796B2 (ja) 石英ウインドウ、リフレクタ及び熱処理装置
JP2001308023A (ja) 熱処理装置及び方法
JP4948701B2 (ja) 加熱装置、当該加熱装置を有する熱処理装置、及び、熱処理制御方法
US6437290B1 (en) Heat treatment apparatus having a thin light-transmitting window
US6630991B2 (en) Thermal processing apparatus
US6860634B2 (en) Temperature measuring method, heat treating device and method, computer program, and radiation thermometer
US6566630B2 (en) Thermal processing apparatus for introducing gas between a target object and a cooling unit for cooling the target object
KR101624217B1 (ko) 고온계용 열 공급원 반사 필터를 포함하는 장치
US6825615B2 (en) Lamp having a high-reflectance film for improving directivity of light and heat treatment apparatus having such a lamp
JPH1056008A (ja) 基板加熱装置
WO1998038673A1 (fr) Instrument et procede de mesure de la temperature d'un substrat, procede de chauffage d'un substrat et dispositif de traitement par la chaleur
WO2009122913A1 (ja) 熱処理装置
JP2781616B2 (ja) 半導体ウエハの熱処理装置
JP4346208B2 (ja) 温度測定方法、熱処理装置及び方法、並びに、コンピュータ可読媒体
JP4646354B2 (ja) 熱処理装置及び方法
JP4828031B2 (ja) ランプ、ランプを用いた熱処理装置
JP2002261038A (ja) 熱処理装置
JP4666427B2 (ja) 石英ウインドウ及び熱処理装置
JP4905907B2 (ja) ランプ、及び熱処理装置
JP2002357481A (ja) 温度測定方法及び装置、熱処理装置及び熱処理方法
JP2002198319A (ja) 熱処理装置
JP4942880B2 (ja) 熱処理装置
JP2000036468A (ja) 基板処理装置および基板処理方法
JP4969732B2 (ja) 加熱装置、熱処理装置及びランプ冷却方法
JP2008218698A (ja) 熱処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070327

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090413

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090428

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090619

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090714

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090714

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120724

Year of fee payment: 3

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20001115

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150724

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees