JPH1195629A - 被記録材の再生方法、被記録材の再生装置及び画像形成装置 - Google Patents

被記録材の再生方法、被記録材の再生装置及び画像形成装置

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JPH1195629A
JPH1195629A JP27219797A JP27219797A JPH1195629A JP H1195629 A JPH1195629 A JP H1195629A JP 27219797 A JP27219797 A JP 27219797A JP 27219797 A JP27219797 A JP 27219797A JP H1195629 A JPH1195629 A JP H1195629A
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JP27219797A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Tokita
才明 鴇田
Masatoshi Saito
正敏 斉藤
Tatsuya Furukawa
達也 古川
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は被記録材から画像形成物質を物理的に
除去して再利用可能な状態に被記録材を再生する被記録
材の再生方法と被記録材の再生装置及び再生された被記
録材に新たな画像を形成する画像形成装置を提供する。 【解決手段】再生装置1は、画像形成物質Tにより画像
を形成する被記録材5として、表面が平坦で、かつ、積
層構造を有しない樹脂材料を使用し、当該画像形成物質
Tにより画像の形成された被記録材5を画像形成面を下
にして被記録材収容トレイ3から送りコロ6、フィード
ローラ7及びリタードローラ8により1枚ずつ挿入ロー
ラ対9に送り出す。挿入ローラ対9及び被記録材支持ベ
ルト13により被記録材5を画像形成物質除去部材11
とバックアップローラ12の間に搬送し、バックアップ
ローラ12で被記録材5を支持しつつ搬送して、画像形
成物質除去部材11により掻き取り等の物理的方法で被
記録材5上の画像形成物質Tを除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被記録材の再生方
法、被記録材の再生装置及び画像形成装置に関し、詳細
には、被記録材から画像形成物質を除去し、再利用可能
な状態に被記録材を再生する被記録材の再生方法と被記
録材の再生装置及び再利用可能な状態に再生された被記
録材に新たな画像を形成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近のOA(Office Automation )化に
より、プリンターや複写機等により記録紙に情報が記録
されるようになり、オフィスでは、この情報の記録され
たプリンター用紙や複写用紙等の用紙が大量に発生する
が、その用紙の多くが無駄に捨てられているのが現状で
ある。
【0003】これらの情報の記録された用紙は、廃棄処
理を行うと、多大な費用がかかるとともに、廃棄処理に
よる地域環境の悪化、ひいては、紙を生産するための森
林伐採による地球規模での環境悪化につながる。
【0004】従来、この問題を解消して、紙のリサイク
ルを図るために、一度使用した用紙上のインキを取り除
き、浸して再びすくことにより、再生古紙として利用す
る処置を施していた。
【0005】この古紙を再生する処理では、大規模な古
紙再生施設が必要となる上、使用済みの古紙に対して、
分別、回収、輸送など再生古紙を得るまでにいくつもの
工程を踏まざるをえなかった。
【0006】そこで、本出願人は、先に、像担持体とし
て合成紙を使用し、トナーを低付着状態で付着させると
ともに、再生時に液体をトナー画像の形成された合成紙
に付着させた後、トナーを擦り取って再生するトナー像
担持体の繰り返し使用方法及び該方法用を提案している
(特開平6−161326号公報参照)。また、従来、
像担持体としてプラスチックを使用し、溶剤でインクを
膨張させて、機械的にインクを掻き取る印刷フィルムの
インク除去方法が提案されている(特開平7−3311
37号公報参照)。
【0007】また、従来、紙あるいはプラスチックの画
像形成面に剥離層を形成し、当該剥離層に形成された画
像を擦過除去する記録メディア及びその装置(特開平6
−27710号公報参照)、普通紙の印刷面を研削する
手段と研削後印刷面に不透明塗料を塗布する手段とを備
えた普通紙再生装置(特開平6−255229号公報参
照)及び紙の画像形成面を研磨し、発生した紙粉を糊と
混合して研磨面に塗布する紙再生方法(特開平6−29
5142号公報参照)等が提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平6−161326号公報及び特開平7−33113
7号公報記載のものにあっては、いずれも液体を被記録
材である合成紙やプラスチックフィルム等に塗布する処
理を行って、被記録材と画像形成物質であるトナー等と
の接着力を弱めて、被記録材から画像形成物質を擦り取
ったり、掻き取ったりしていたため、液体を被記録材に
付与する機構や液体の付与された被記録材を乾燥させる
機構等が必要となり、被記録材の再生装置や再生方法が
複雑化して、再生装置が大型化したり、高価なものとな
るという問題があった。
【0009】また、上記特開平6−27710号公報、
特開平6−255229号公報及び特開平6−2951
42号公報記載のものにあっては、機械的手段により被
記録材から画像形成物質を除去しているため、安価で、
小型の再生装置とすることはできるが、特開平6−27
710号公報記載のもの以外のものは、被記録材を紙に
限定しているため、紙から画像形成物質を適切に除去す
ることができず、再生性能が悪いという問題があった。
すなわち、紙は、その表面が繊維質であるため、数μm
〜数十μmの凹凸があり、画像形成物質が当該凹部に潜
り込んでしまうため、機械的方法により紙から画像形成
物質を適切に除去することができず、再生性能が悪いと
いう問題があった。この場合、紙から画像形成物質を除
去しようと、強く摩擦や掻き取り動作を行うと、紙表面
が荒れたり、皺や破れが発生するという問題があった。
【0010】この場合、上記特開平6−255229号
公報及び特開平6−295142号公報記載のように、
紙の表面のあれを、不透明塗料を塗布したり、紙粉と糊
を混合して研磨面に塗布することにより補修することが
提案されているが、補修するためには、そのための機構
が必要であり、被記録材の再生方法や再生装置が複雑化
し、再生装置が大型化したり、高価なものとなるという
問題があった。
【0011】また、上記特開平6−27710号公報記
載のものは、被記録材として紙あるいはプラスチックの
画像形成面に剥離層を形成したものを用いているため、
被記録材の製造が複雑となり、また、剥離層は、機能上
画像形成物質を剥離しやすくするために設けられている
ため、画像形成の段階での画像形成物質の定着性が悪
く、画像品質を悪化させるおそれがある。さらに、剥離
層自体が擦過過程で離脱するおそれがあり、剥離層が離
脱すると、剥離層の離脱した被記録材は、使用に適さ
ず、再生が不可能となるという問題があった。
【0012】そこで、請求項1記載の発明は、画像形成
物質により画像を形成する被記録材として、表面が平坦
で、かつ、積層構造を有しない樹脂材料を使用し、当該
画像形成物質により画像の形成された被記録材の画像形
成面に所定の物理的処理を施して、被記録材から画像形
成物質を除去することにより、被記録材から画像形成物
質を除去する前あるいは除去中に被記録材に液体を付与
することなく、かつ、画像形成物質が入り込むことの少
ない被記録材から物理的に画像形成物質を除去して、被
記録材の表層が削られて再生不能となることを防止しつ
つ、簡単な構成で、かつ、安価に被記録材から画像形成
物質を適切に除去し、再生性能が良好で、かつ、再生コ
ストの安価な被記録材の再生方法を提供することを目的
としている。
【0013】請求項2記載の発明は、画像形成物質によ
り画像を形成する被記録材として、表面が平坦で、か
つ、積層構造を有しない樹脂材料を使用し、当該画像形
成物質により画像の形成された被記録材の画像形成面に
所定の物理的処理を施して、被記録材から画像形成物質
を除去することにより、被記録材から画像形成物質を除
去する前あるいは除去中に被記録材に液体を付与するこ
となく、かつ、画像形成物質が入り込むことの少ない被
記録材から物理的に画像形成物質を除去して、被記録材
の表層が削られて再生不能となることを防止しつつ、簡
単な構成で、かつ、安価に被記録材から画像形成物質を
適切に除去し、再生性能が良好で、かつ、再生コストの
安価な被記録材の再生装置を提供することを目的として
いる。
【0014】請求項3記載の発明は、被記録材から除去
された画像形成物質を着脱可能な画像形成物質収容容器
に収納し、適宜画像形成物質収容容器を取り出して、収
納する画像形成物質を廃棄することにより、被記録材か
ら除去された画像形成物質が装置内に飛散することを防
止しつつ、画像形成物質を適切に廃棄し、環境を良好に
保護しつつ、利用性の良好な被記録材の再生装置を提供
することを目的としている。
【0015】請求項4記載の発明は、画像形成物質除去
手段として、搬送手段により搬送される被記録材の幅方
向に延在して配設され、被記録材上の画像形成物質を掻
き取って除去する刃物部材を使用することにより、より
安価な構成で、確実に被記録材から画像形成物質を除去
し、再生性能が良好で、かつ、より一層再生コストの安
価な被記録材の再生装置を提供することを目的としてい
る。
【0016】請求項5記載の発明は、画像形成物質除去
手段として、搬送手段により搬送される被記録材の幅方
向に延在して配設され、所定の螺旋状の刃を有するロー
ラ状の刃物部材であって、当該刃物部材の少なくとも被
記録材と当接する刃の部分が被記録材の搬送速度と異な
る速度で回転して、被記録材上の画像形成物質を掻き取
って除去するものを使用することにより、安価な構成
で、効率的にかつより一層確実に被記録材から画像形成
物質を除去し、再生性能がより一層良好で、かつ、再生
コストの安価な被記録材の再生装置を提供することを目
的としている。
【0017】請求項6記載の発明は、画像形成物質除去
手段として、搬送手段により搬送される被記録材の幅方
向に延在して配設され、被記録材上の画像形成物質を削
り取って除去する所定の金属あるいは所定の樹脂で形成
されたブレード部材を使用することにより、より一層安
価な構成で、確実に被記録材から画像形成物質を除去
し、再生性能が良好で、かつ、より一層再生コストの安
価な被記録材の再生装置を提供することを目的としてい
る。
【0018】請求項7記載の発明は、振動付与手段で、
少なくとも画像形成物質の除去時にブレード部材に所定
の振動を付与することにより、振動するブレード部材で
より一層効率的に被記録材から画像形成物質を除去し、
再生性能がより一層良好で、かつ、再生コストの安価な
被記録材の再生装置を提供することを目的としている。
【0019】請求項8記載の発明は、画像形成物質除去
手段として、搬送手段により搬送される被記録材の幅方
向に延在して配設され、被記録材上の画像形成物質を削
り取って除去する所定の金属あるいは所定の樹脂で形成
されたブラシ部材を使用することにより、ステープラ等
の混入等のように突発的な障害物の混入があった際に
も、画像形成物質除去手段の受ける損傷を最小限に押さ
えつつ、安価な構成で、効率的にかつ確実に被記録材か
ら画像形成物質を除去し、再生性能が良好で、かつ、再
生コストのより一層安価な被記録材の再生装置を提供す
ることを目的としている。
【0020】請求項9記載の発明は、画像形成物質除去
手段を、被記録材の搬送方向に並べて2段以上配設する
ことにより、被記録材から画像形成物質をより一層確実
に除去して、再生性能がより一層良好で、かつ、再生コ
ストの安価な被記録材の再生装置を提供することを目的
としている。
【0021】請求項10記載の発明は、冷却手段で、画
像形成物質除去手段を冷却することにより、画像形成物
質除去手段が物理的に画像形成物質を除去する際に摩擦
熱で発熱することを抑制して、より一層効率的に画像形
成物質を被記録材から除去し、再生効率がより一層良好
で、再生コストの安価な被記録材の再生装置を提供する
ことを目的としている。
【0022】請求項11記載の発明は、平滑化手段で、
画像形成物質除去手段により画像形成物質の除去された
被記録材の当該画像形成物質の除去された表面を平滑化
することにより、画像形成物質の除去後に被記録材の表
面の一部が削られて平滑性が損なわれることを防止し
て、被記録材の再生品質を向上させ、再生品質をより一
層向上させることのできる被記録材の再生装置を提供す
ることを目的としている。
【0023】請求項12記載の発明は、搬送手段が、被
記録材の一部を狭持する狭持部を備え、当該狭持部で被
記録材の一部を狭持した状態しつつ被記録材を画像形成
物質除去手段に当接させた状態で搬送することにより、
被記録材に皺等が発生することを防止しつつ、被記録材
上の画像形成物質を除去し、再生性能がより一層良好
で、かつ、再生コストの安価な被記録材の再生装置を提
供することを目的としている。
【0024】請求項13記載の発明は、搬送手段を、被
記録材を支持しつつ被記録材を画像形成物質除去手段に
当接させた状態で搬送するベルト部材を、備えたものと
することにより、被記録材に皺等が発生することを防止
しつつ、被記録材上の画像形成物質を除去し、再生性能
がより一層良好で、かつ、再生コストの安価な被記録材
の再生装置を提供することを目的としている。
【0025】請求項14記載の発明は、積層構造を有さ
ずかつ表面が所定の平坦性を有して所定の樹脂材料によ
り形成され当該表面に所定の画像形成物質により画像の
形成された被記録材を、1枚ずつ搬送して、画像形成物
質除去手段により、被記録材の画像形成面に所定の物理
的処理を施して画像形成物質を被記録材から除去して、
被記録材収納トレイ上に排出・収納し、当該被記録材収
納トレイの被記録材を画像形成手段に1枚ずつ搬送し
て、当該被記録材に画像形成手段で、再度、画像形成物
質により画像を形成し、画像の形成された被記録材を排
出トレイ上に排出することにより、画像形成物質により
画像の形成された被記録材から画像形成物質を除去して
再生するとともに、当該再生した被記録材に再度画像を
形成し、利用性が良好で、かつ、安価な画像形成装置を
提供することを目的としている。
【0026】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の被
記録材の再生方法は、積層構造を有さずかつ表面が所定
の平坦性を有して所定の樹脂材料により形成され当該表
面に所定の画像形成物質により画像の形成された被記録
材を、所定の被記録材トレイから1枚ずつ画像形成物質
除去手段に搬送する搬送工程と、前記画像形成物質除去
手段により前記被記録材の画像形成面に所定の物理的処
理を施して前記画像形成物質を前記被記録材から除去す
る画像形成物質除去工程と、前記画像形成物質除去工程
で除去された前記被記録材を所定の被記録材排出トレイ
上に排出する排出工程と、を順次行うことにより、上記
目的を達成している。
【0027】ここで、被記録材の表面が平坦性を有して
いるとは、紙等のように繊維質で表面が形成されておら
ず、その凹凸の幅及び深さが、少なくとも平均的な紙繊
維の幅及び深さ以下であることをいう。このように、被
記録材の表面が平坦性を有していると、画像形成物質が
凹部に入り込むことが少なく、画像形成物質の除去時に
画像形成物質の取り残しを少なくすることができ、画像
形成物質を物理的に除去した被記録材の再生品質を向上
させることができる。また、被記録材が積層構造を有し
ていないことにより、被記録材の製造工程を単純化する
ことができ、また、再生時に表層が削られて被記録材の
再生が不可能となることを防止することができ、安価
に、かつ、再生効率よく被記録材を再生して、再生コス
トを安価なものとすることができる。
【0028】このような被記録材の材料としては、例え
ば、ポリエステル、ジアリレート樹脂、キシレン樹脂、
アルキルベンゼン樹脂、エポキシ樹脂、エポキシアルリ
レート樹脂、ケイ素樹脂、ウレタン樹脂、フッ素樹脂、
塩化ビニール樹脂、ポリエチレン、塩素化ポリオレフィ
ン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリアミド、メタ
クリル樹脂、ポリアセタール、ポリカーボネート、セル
ロース系樹脂、ポリエーテルエーテルケトン、ポリビニ
ルアルコール、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエ
チレンテレフタレート等の合成樹脂を挙げることができ
る。
【0029】また、物理的処理とは、例えば、被記録材
上の画像形成物質を掻き落としたり、削り取る等のため
に被記録材の画像形成面に施す物理的な処理であり、接
着性を有する剥離部材に画像形成物質を転写・剥離した
り、溶剤や水等の液体を被記録材に付与して、画像形成
物質を被記録材から溶融除去あるいは除去しやすい状態
にする処理を除外することを示している。
【0030】上記構成によれば、画像形成物質により画
像を形成する被記録材として、表面が平坦で、かつ、積
層構造を有しない樹脂材料を使用し、当該画像形成物質
により画像の形成された被記録材の画像形成面に所定の
物理的処理を施して、被記録材から画像形成物質を除去
しているので、被記録材から画像形成物質を除去する前
あるいは除去中に被記録材に液体を付与することなく、
かつ、画像形成物質が入り込むことの少ない被記録材か
ら物理的に画像形成物質を除去して、被記録材の表層が
削られて再生不能となることを防止しつつ、簡単な構成
で、かつ、安価に被記録材から画像形成物質を適切に除
去することができ、被記録材の再生性能を向上させるこ
とができるとともに、被記録材の再生コストを安価なも
のとすることができる。
【0031】請求項2記載の発明の被記録材の再生装置
は、積層構造を有さずかつ表面が所定の平坦性を有して
所定の樹脂材料により形成され当該表面に所定の画像形
成物質により画像の形成された被記録材を、所定の被記
録材トレイから1枚ずつ搬送する搬送手段と、前記搬送
手段により搬送される前記被記録材の前記画像形成面に
所定の物理的処理を施して前記画像形成物質を前記被記
録材から除去する画像形成物質除去手段と、前記画像形
成物質除去手段により前記画像形成物質の除去された前
記被記録材を所定の被記録材排出トレイ上に排出する排
出手段と、を備えることにより、上記目的を達成してい
る。
【0032】上記構成によれば、画像形成物質により画
像を形成する被記録材として、表面が平坦で、かつ、積
層構造を有しない樹脂材料を使用し、当該画像形成物質
により画像の形成された被記録材の画像形成面に所定の
物理的処理を施して、被記録材から画像形成物質を除去
しているので、被記録材から画像形成物質を除去する前
あるいは除去中に被記録材に液体を付与することなく、
かつ、画像形成物質が入り込むことの少ない被記録材か
ら物理的に画像形成物質を除去して、被記録材の表層が
削られて再生不能となることを防止しつつ、簡単な構成
で、かつ、安価に被記録材から画像形成物質を適切に除
去することができ、被記録材の再生性能を向上させるこ
とができるとともに、被記録材の再生コストを安価なも
のとすることができる。
【0033】上記の場合において、例えば、請求項3に
記載するように、前記被記録材の再生装置は、着脱可能
に配設され、前記画像形成物質除去手段により除去され
た前記画像形成物質を収納するとともに、適宜取り出さ
れて前記収納する画像形成物質を廃棄可能な画像形成物
質収納容器を、さらに備えていてもよい。
【0034】上記構成によれば、被記録材から除去され
た画像形成物質を着脱可能な画像形成物質収容容器に収
納し、適宜画像形成物質収容容器を取り出して、収納す
る画像形成物質を廃棄できるので、被記録材から除去さ
れた画像形成物質が装置内に飛散することを防止しつ
つ、画像形成物質を適切に廃棄することができ、環境を
良好に保護しつつ、被記録材の再生装置の利用性を向上
させることができる。
【0035】また、例えば、請求項4に記載するよう
に、前記画像形成物質除去手段は、前記搬送手段により
搬送される前記被記録材の幅方向に延在して配設され、
前記被記録材上の前記画像形成物質を掻き取って除去す
る刃物部材であってもよい。
【0036】ここで、刃物部材としては、例えば、ステ
ンレス等を用いることができる。刃物部材で被記録材上
の画像形成物質を除去する際、被記録材を挟んで刃物部
材と反対側に被記録材を支持する支持部材が配設されて
いると好適であり、支持部材としては、適度な弾性を有
するゴム材等を用いることができる。また、刃物部材と
支持部材は、少なくとも被記録材上の画像形成物質を除
去する際以外は、支持部材が刃物部材に与える損傷を低
減するために、相互に当接することなく、離れているこ
とが望ましい。
【0037】上記構成によれば、画像形成物質除去手段
として、搬送手段により搬送される被記録材の幅方向に
延在して配設され、被記録材上の画像形成物質を掻き取
って除去する刃物部材を使用しているので、より安価な
構成で、確実に被記録材から画像形成物質を除去するこ
とができ、被記録材の再生性能を向上させることができ
るとともに、被記録材の再生コストをより一層安価なも
のとすることができる。
【0038】さらに、例えば、請求項5に記載するよう
に、前記画像形成物質除去手段は、前記搬送手段により
搬送される前記被記録材の幅方向に延在して配設され、
所定の螺旋状の刃を有するローラ状の刃物部材であり、
当該刃物部材は、少なくとも前記被記録材と当接する前
記刃の部分が前記被記録材の搬送速度と異なる速度で回
転して、前記被記録材上の前記画像形成物質を掻き取っ
て除去するものであってもよい。
【0039】上記構成によれば、画像形成物質除去手段
として、搬送手段により搬送される被記録材の幅方向に
延在して配設され、所定の螺旋状の刃を有するローラ状
の刃物部材であって、当該刃物部材の少なくとも被記録
材と当接する刃の部分が被記録材の搬送速度と異なる速
度で回転して、被記録材上の画像形成物質を掻き取って
除去するものを使用しているので、安価な構成で、効率
的にかつより一層確実に被記録材から画像形成物質を除
去することができ、被記録材の再生性能をより一層向上
させることができるとともに、被記録材の再生コストを
安価なものとすることができる。
【0040】また、例えば、請求項6に記載するよう
に、前記画像形成物質除去手段は、前記搬送手段により
搬送される前記被記録材の幅方向に延在して配設され、
前記被記録材上の前記画像形成物質を削り取って除去す
る所定の金属あるいは所定の樹脂で形成されたブレード
部材であってもよい。
【0041】上記構成によれば、画像形成物質除去手段
として、搬送手段により搬送される被記録材の幅方向に
延在して配設され、被記録材上の画像形成物質を削り取
って除去する所定の金属あるいは所定の樹脂で形成され
たブレード部材を使用しているので、より一層安価な構
成で、確実に被記録材から画像形成物質を除去すること
ができ、被記録材の再生性能を向上させることができる
とともに、被記録材の再生コストをより一層安価なもの
とすることができる。
【0042】さらに、例えば、請求項7に記載するよう
に、前記画像形成物質除去手段は、少なくとも前記画像
形成物質の除去時に前記ブレード部材に所定の振動を付
与する振動付与手段を、さらに備えていてもよい。
【0043】ここで、振動付与手段がブレード部材に付
与する振動は、被記録材から画像形成物質を適切に除去
できる振動であれば、どのような振動であってもよい
が、例えば、被記録材の同一箇所を2回以上ブレード部
材が往復するような振動を付与すると、効率的に、か
つ、確実に画像形成物質を除去できる。この場合、ブレ
ード部材に付与する振動は、ブレード部材の振動周期を
f、振動の振幅をDとしたとき、搬送される被記録材と
の相対速度Vに対して、(f×D/V)>2となるよう
な振動を付与すると、好適である。
【0044】上記構成によれば、振動付与手段で、少な
くとも画像形成物質の除去時にブレード部材に所定の振
動を付与しているので、振動するブレード部材でより一
層効率的に被記録材から画像形成物質を除去することが
でき、被記録材の再生性能ををより一層向上させること
ができるとともに、被記録材の再生コストを安価なもの
とすることができる。
【0045】また、例えば、請求項8に記載するよう
に、前記画像形成物質除去手段は、前記搬送手段により
搬送される前記被記録材の幅方向に延在して配設され、
前記被記録材上の前記画像形成物質を削り取って除去す
る所定の金属あるいは所定の樹脂で形成されたブラシ部
材であってもよい。
【0046】ここで、ブラシ部材は、被記録材上の画像
形成物質を適切に除去できるものであれば、その素材や
形状は、適宜設定することができるが、例えば、ローラ
状に形成して、回転させつつ被記録材に接触させると、
より効率的に画像形成物質を除去することができる。
【0047】上記構成によれば、画像形成物質除去手段
として、搬送手段により搬送される被記録材の幅方向に
延在して配設され、被記録材上の画像形成物質を削り取
って除去する所定の金属あるいは所定の樹脂で形成され
たブラシ部材を使用しているので、ステープラ等の混入
等のように突発的な障害物の混入があった際にも、画像
形成物質除去手段の受ける損傷を最小限に押さえつつ、
安価な構成で、効率的にかつ確実に被記録材から画像形
成物質を除去することができ、被記録材の再生性能を向
上させることができるとともに、被記録材の再生コスト
をより一層安価なものとすることができる。
【0048】さらに、例えば、請求項9に記載するよう
に、前記画像形成物質除去手段は、前記被記録材の搬送
方向に並んで2段以上配設されていてもよい。
【0049】上記構成によれば、画像形成物質除去手段
を、被記録材の搬送方向に並べて2段以上配設している
ので、被記録材から画像形成物質をより一層確実に除去
することができ、被記録材の再生性能をより一層向上さ
せることができるとともに、被記録材の再生コストを安
価なものとすることができる。
【0050】また、例えば、請求項10に記載するよう
に、前記被記録材の再生装置は、前記画像形成物質除去
手段を冷却する冷却手段を、さらに備えていてもよい。
【0051】上記構成によれば、冷却手段で、画像形成
物質除去手段を冷却しているので、画像形成物質除去手
段が物理的に画像形成物質を除去する際に摩擦熱で発熱
して、画像形成物質が溶融等して除去しづらくなること
を抑制して、より一層効率的に画像形成物質を被記録材
から除去することができ、被記録材の再生効率をより一
層向上させることができるとともに、被記録材の再生コ
ストを安価なものとすることができる。
【0052】さらに、例えば、請求項11に記載するよ
うに、前記被記録材の再生装置は、前記画像形成物質除
去手段により前記画像形成物質の除去された前記被記録
材の当該画像形成物質の除去された表面を平滑化する平
滑化手段を、さらに備えていてもよい。
【0053】ここで、平滑化手段としては、例えば、フ
ェルト状の不織布、綿あるいはアラミド等の織布、これ
らに研磨材を混入したバフ状研磨材、研磨材を混入した
ゴム材、樹脂材あるいは合成砥石等を用いることがで
き、これらにより被記録材の画像除去面を擦ることによ
り平滑化することができる。
【0054】上記構成によれば、平滑化手段で、画像形
成物質除去手段により画像形成物質の除去された被記録
材の当該画像形成物質の除去された表面を平滑化してい
るので、画像形成物質の除去後に被記録材の表面の一部
が削られて平滑性が損なわれることを防止して、被記録
材の再生品質を向上させることができ、被記録材の再生
品質をより一層向上させることができる。
【0055】また、例えば、請求項12に記載するよう
に、前記搬送手段は、前記被記録材の一部を狭持しつつ
前記被記録材を前記画像形成物質除去手段に当接させた
状態で搬送する狭持部を、備えていてもよい。
【0056】上記構成によれば、搬送手段が、被記録材
の一部を狭持する狭持部を備え、当該狭持部で被記録材
の一部を狭持した状態しつつ被記録材を画像形成物質除
去手段に当接させた状態で搬送しているので、被記録材
に皺等が発生することを防止しつつ、被記録材上の画像
形成物質を除去することができ、被記録材の再生性能う
より一層向上させることができるとともに、被記録材の
再生コストを安価なものとすることができる。
【0057】さらに、例えば、請求項13に記載するよ
うに、前記搬送手段は、前記被記録材を支持しつつ前記
被記録材を前記画像形成物質除去手段に当接させた状態
で搬送するベルト部材を、備えていてもよい。
【0058】上記構成によれば、搬送手段を、被記録材
を支持しつつ被記録材を画像形成物質除去手段に当接さ
せた状態で搬送するベルト部材を、備えたものとしてい
るので、被記録材に皺等が発生することを防止しつつ、
被記録材上の画像形成物質を除去することができ、被記
録材の再生性能うより一層向上させることができるとと
もに、被記録材の再生コストを安価なものとすることが
できる。
【0059】請求項14記載の発明の画像形成装置は、
積層構造を有さずかつ表面が所定の平坦性を有して所定
の樹脂材料により形成され当該表面に所定の画像形成物
質により画像の形成された被記録材を、所定の被記録材
トレイから1枚ずつ搬送する搬送手段と、前記被記録材
の前記画像形成面に所定の物理的処理を施して前記画像
形成物質を前記被記録材から除去する画像形成物質除去
手段と、前記画像形成物質除去手段により前記画像形成
物質の除去された前記被記録材を所定の被記録材収納ト
レイ上に排出・収納する排出・収納手段と、前記被記録
材に所定の記録方式で前記画像形成物質により画像を形
成する画像形成手段と、前記画像形成物質が除去され前
記排出・収納手段に収納された前記被記録材を前記画像
形成手段に搬送する搬送手段と、前記画像形成手段によ
り画像の形成された前記被記録材を排出トレイ上に排出
する排出手段と、を備えることにより、上記目的を達成
している。
【0060】上記構成によれば、積層構造を有さずかつ
表面が所定の平坦性を有して所定の樹脂材料により形成
され当該表面に所定の画像形成物質により画像の形成さ
れた被記録材を、1枚ずつ搬送して、画像形成物質除去
手段により、被記録材の画像形成面に所定の物理的処理
を施して画像形成物質を被記録材から除去して、被記録
材収納トレイ上に排出・収納し、当該被記録材収納トレ
イの被記録材を画像形成手段に1枚ずつ搬送して、当該
被記録材に画像形成手段で、再度、画像形成物質により
画像を形成し、画像の形成された被記録材を排出トレイ
上に排出するので、画像形成物質により画像の形成され
た被記録材から画像形成物質を除去して再生することが
できるとともに、当該再生した被記録材に再度画像を形
成することができ、画像形成装置の利用性を向上させる
ことができるとともに、安価なものとすることができ
る。
【0061】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本
発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定す
る旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもので
はない。
【0062】図1及び図2は、本発明の被記録材の再生
方法及び被記録材の再生装置の第1の実施の形態を適用
した再生装置を示す図であり、本実施の形態は、電子写
真方式の複写機等で画像形成された被記録材から画像形
成物質を除去して、再生する再生装置に適用したもので
ある。
【0063】図1は、本実施の形態の再生装置1の全体
構成図であり、再生装置1は、本体筐体2の一方側側面
に被記録材収納トレイ3が取り付けられており、本体筐
体2の他方側の側面に被記録材排出トレイ4が取り付け
られている。被記録材収納トレイ3には、複数枚の被記
録材5が画像形成面を下向きにして収納可能であり、送
りコロ6は、被記録材収納トレイ3内の被記録材5の最
上段の被記録材5を本体筐体2内に送り込む。この被記
録材収納トレイ3には、図示しないが、被記録材収納ト
レイ3内の被記録材5の有無を検出する被記録材有無検
知センサが配設されており、被記録材有無検知センサ
は、被記録材収納トレイ3内の被記録材5の有無を検出
して、当該検出結果を、図示しない再生装置1の制御部
に出力する。なお、本実施の形態では、被記録材収納ト
レイ3が複数枚の被記録材5をセット可能となっている
が、1枚の被記録材5のみをセット可能であってもよ
い。
【0064】被記録材5は、表面、少なくとも画像形成
物質Tで画像の形成される側の表面が平坦であって、か
つ、積層構造を有しない樹脂材料により形成されてお
り、表面が平坦であるとは、表面が紙等のような繊維質
で表面が形成されることなく、表面の凹凸の幅及び深さ
が、平均的な紙繊維の幅及び深さよりも小さいことをい
う。このように、被記録材5として表面が平坦なものを
用いると、画像形成物質Tが被記録材5表面の凹部に入
り込むことが少なくなり、後述する画像形成物質Tの物
理的除去による取り残しを少なくして、被記録材5の再
生性能を向上させることができる。また、被記録材5と
して積層構造を有しない樹脂材料を用いると、被記録材
5の製造を簡単にかつ安価に行うことがでるとともに、
後述する画像形成物質Tの物理的除去時に表面層が削ら
れて再生不能になることを防止することができる。
【0065】このような被記録材5の材料としては、例
えば、ポリエステル、ジアリレート樹脂、キシレン樹
脂、アルキルベンゼン樹脂、エポキシ樹脂、エポキシア
ルリレート樹脂、ケイ素樹脂、ウレタン樹脂、フッ素樹
脂、塩化ビニール樹脂、ポリエチレン、塩素化ポリオレ
フィン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリアミド、
メタクリル樹脂、ポリアセタール、ポリカーボネート、
セルロース系樹脂、ポリエーテルエーテルケトン、ポリ
ビニルアルコール、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポ
リエチレンテレフタレート等の合成樹脂を挙げることが
できる。
【0066】被記録材5は、この被記録材5に画像を形
成する画像形成装置として、電子写真方式の画像形成装
置を用いる場合には、被記録材5の体積固有抵抗を適量
のトナー(画像形成物質T)が付着する値(通常、10
10〜1011Ωcm)に設定する必要があり、また、画像
形成装置のトナー定着部で受ける熱に対する耐熱性を有
している必要がある。さらに、被記録材5に画像を形成
する画像形成装置における被記録材5の搬送性を確保す
るために、被記録材5には、適度な摩擦係数や硬度が必
要である。
【0067】被記録材5に画像を形成する画像形成物質
Tとしては、トナー、ホットメルトインク及びその他の
インク等のいずれでもよく、画像を形成する画像形成装
置としては、これら画像形成物質Tの種類により複写
機、ファクシミリ装置、印刷機等のように異なる。
【0068】本体筐体2内には、相互に当接する状態で
配設されたフィードローラ7とリタードローラ8及び挿
入ローラ対9、画像形成物質収容容器10、画像形成物
質除去部材11、バックアップローラ12、被記録材支
持ベルト13、搬送ローラ14、15、テンションロー
ラ16、前ガイド板17、後ガイド板18及び排出ロー
ラ対19等が収納されている。
【0069】上記被記録材支持ベルト13は、搬送ロー
ラ14、15及びテンションローラ16に張り渡されて
おり、搬送ローラ14、15が図示しないモータ等によ
り回転駆動されることにより反時計方向に回転される。
テンションローラ16は、被記録材支持ベルト13に所
定のテンションを付与するとともに、被記録材支持ベル
ト13の幅方向両端部に伸びの相違等が発生して、幅方
向への寄りが発生すると、通常、被記録材支持ベルト1
3の搬送方向に対して直角方向に配設されている状態か
ら当該軸方向への寄りに応じて傾動して、寄り方向と反
対方向に被記録材支持ベルト13を誘導し、ベルト寄り
を補正する。
【0070】この被記録材支持ベルト13を挟んで、バ
ックアップローラ12と画像形成物質除去部材11が相
対向して配設されており、画像形成物質除去部材11
は、バックアップローラ12と対向する部分以外の部分
が画像形成物質収納容器10に取り囲まれている。画像
形成物質収容容器10は、画像形成物質除去部材11に
より被記録材5から除去された画像形成物質Tを収納す
る。画像形成物質収容容器10は、再生装置1の本体筐
体2に着脱可能に収納されており、適時取り出されて収
納する画像形成物質Tを廃棄することができる。上記前
ガイド板17と後ガイド板18は、この画像形成物質収
容容器10を挟んだ前後に配設されており、被記録材5
をガイドする。上記画像形成物質収容容器10には、図
示しないが、画像形成物質収容容器10内の画像形成物
質Tが満杯になったかどうかを検出する満杯検出センサ
が配設されており、図示しない制御部は、満杯検出セン
サが満杯を検出すると、図示しない表示部に画像形成物
質収容容器10が満杯である旨を表示する等により通知
する。
【0071】フィードローラ7とリタードローラ8は、
相互に当接する状態で配設され、被記録材5の搬送時、
フィードローラ7及びリタードローラ8は、共に反時計
方向に回転駆動されて、送りローラ6により送り込まれ
てきた被記録材5を1枚ずつ分離して、上側の被記録材
5のみを挿入ローラ対9に送り出して、下側の被記録材
5を被記録材収納トレイ3に戻す。
【0072】挿入ローラ対9は、図示しないモータによ
り回転駆動され、フィードローラ7とリタードローラ8
から送られてきた被記録材5を前ガイド板17で案内さ
せつつ、被記録材支持ベルト13と画像形成物質収容容
器10の上部ガイド面の間に挿入・搬送する。
【0073】被記録材支持ベルト13は、搬送ローラ1
4、15により反時計方向に回転駆動され、挿入ローラ
対9により画像形成物質収容容器10との間に挿入され
た被記録材5を画像形成物質除去部材11とバックアッ
プローラ12との間に搬送するとともに、さらに、後ガ
イド板18に案内させて、排出ローラ対19へと搬送す
る。
【0074】上記送りコロ6、フィードローラ7、リタ
ードローラ8、挿入ローラ対9、被記録材支持ベルト1
3、搬送ローラ14、15、テンションローラ16及び
前ガイド板17は、全体として搬送手段として機能し、
上記後ガイド板18及び排出ローラ対19は、全体とし
て排出手段として機能する。
【0075】そして、再生装置1には、上記挿入ローラ
対9への被記録材5の搬送状態及び排出ローラ対19へ
の被記録材5の搬送状態を検出する被記録材先端検出セ
ンサがそれぞれ取り付けられており、挿入ローラ対9側
の被記録材先端検出センサは、挿入ローラ対9に被記録
材5の先端が搬送されたか否か、被記録材5の後端が挿
入ローラ対9から離れたかどうかを検出して、制御部に
検出結果を出力する。また、排出ローラ対19側の被記
録材先端検出センサは、排出ローラ対19に被記録材5
の先端が搬送されたか否か、被記録材5の後端が排出ロ
ーラ対19に搬送されたか否かを検出して、制御部に検
出結果を出力する。
【0076】バックアップローラ(支持部材)12は、
被記録材支持ベルト13により画像形成物質除去部材1
1との対向位置に搬送されてきた被記録材5上の画像形
成物質を除去するときのみ、画像形成物質除去部材11
方向に移動して、被記録材支持ベルト13及び搬送され
てきた被記録材5を挟んだ状態で、所定圧力で画像形成
物質除去部材11に圧接する。バックアップローラ12
は、被記録材5上の画像形成物質Tの除去時以外は、被
記録材支持ベルト13から離れるか、圧力を弱めて、被
記録材支持ベルト13への負荷を除去、あるいは、弱
め、被記録材支持ベルト13の劣化を防止している。
【0077】画像形成物質除去部材(画像形成物質除去
手段)11としては、本実施の形態では、刃が螺旋状に
形成されたローラ状刃物部材が使用されており、ローラ
状刃物部材である画像形成物質除去部材11は、被記録
材支持ベルト13の幅方向に延在する状態で配設され、
制御部の制御下で、図示しないモータ等により、被記録
材5上の画像形成物質Tを除去するのに必要な時間だけ
回転されるとともに、被記録材支持ベルト13により搬
送される被記録材5の搬送を適切に行えるとともに画像
形成物質Tを適切に除去できる回転方向に適時回転方向
が切り換えられる。すなわち、挿入ローラ対9側に配設
された被記録材先端検出センサが挿入ローラ対9に被記
録材5が搬送されたことを検出すると、画像形成物質除
去部材11は、被記録材支持ベルト13の搬送方向と同
じ方向に回転駆動され、この状態で、画像形成物質除去
部材11とバックアップローラ12との間に被記録材5
が搬送されてくると、回転する画像形成物質除去部材1
1により被記録材5を適切に搬送するとともに、被記録
材5上の画像形成物質Tを物理的に適切に除去し、排出
ローラ対19側の被記録材先端検出センサが被記録材5
の先端が排出ローラ対19に搬送されたことを検出し、
挿入ローラ対9側の被記録材先端検出センサが被記録材
5の後端が挿入ローラ対9から離れたことを検出する
と、画像形成物質除去部材11は、被記録材支持ベルト
13の搬送方向とは逆方向に回転駆動されて、より適切
に被記録材5上の画像形成物質Tを除去する。その後、
排出ローラ対19側の被記録材先端検出センサが被記録
材5の後端が排出ローラ対19に搬送されたことを検出
すると、画像形成物質除去部材11は、その回転が停止
される。
【0078】そして、画像形成物質除去部材11として
は、上記刃が螺旋状に形成されたローラ状刃物部材に限
るものではなく、種々のものを用いることができ、例え
ば、ステンレス製の平刃、ステンレス製ブレード、塩化
ビニール製ブレード、ステンレスを編み込んだブラシ及
びナイロン製ブラシ等を使用することができる。なお、
これらの他にも、アルミナ質の合成砥石、木綿を巻き付
けたローラ及びフェルトローラ等を使用することもでき
るが、合成砥石の場合は、初期段階では、良好に画像形
成物質Tを除去できるが、目詰まり等により長期間の使
用においては、画像形成物質Tの除去特性が低下する。
また、木綿を巻き付けたローラやフェルトローラでは、
画像形成物質Tの除去特性が良好ではない。すなわち、
画像形成物質除去部材11は、画像形成面が下向き、す
なわち、画像形成物質除去部材11側に向いた状態でバ
ックアップローラ12との間に搬送されてきた被記録材
5に接触して、被記録材5上に付着して画像を形成して
いる画像形成物質Tを物理的に除去する。
【0079】画像形成物質除去部材11は、例えば、画
像形成物質除去部材11が平刃であるときには、例え
ば、当該平刃を被記録材支持ベルト13の幅方向に延在
して配設するとともに、被記録材支持ベルト13の搬送
方向と対向する向きに所定角度傾斜した状態で配設し、
バックアップローラ12との間に搬送されてきた被記録
材5上の画像形成物質Tを当該平刃で削り取って除去す
る。さらに、画像形成物質除去部材11がステンレス製
や塩化ビニル製のブレードであるときには、例えば、当
該ブレードを被記録材支持ベルト13の幅方向に延在し
て配設し、バックアップローラ12との間に搬送されて
きた被記録材5上の画像形成物質Tを当該ブレードで削
り取って除去する。なお、画像形成物質除去部材11と
して塩化ビニル製のブレードを用いるときには、当該ブ
レードに所定の振動を付与してもよい。この場合、ブレ
ード部材である画像形成物質除去部材11に付与する振
動は、ブレード部材の振動周期をf、振動の振幅をDと
したとき、搬送される被記録材5との相対速度Vに対し
て、(f×D/V)>2となるような振動を付与する
と、好適である。また、画像形成物質除去部材11がブ
ラシであるときには、ローラ状に形成して、被記録材支
持ベルト13の幅方向に延在して配設し、バックアップ
ローラ12との間に搬送されてきた被記録材5上の画像
形成物質Tを回転しつつ当該ブラシで削り取って除去す
る。この場合、ブラシを被記録材5の搬送方向と反対方
向に回転させてもよい。
【0080】画像形成物質除去部材11は、上記いずれ
のものを使用しても、バックアップローラ12との間に
搬送されてきた被記録材5の表面に付着されている画像
形成物質Tを物理的方法により除去する。
【0081】画像形成物質除去部材11で画像形成物質
Tの除去された被記録材5は、排出ローラ対19に搬送
され、排出ローラ対19は、この被記録材5を被記録材
排出トレイ4上に載置・排出する。
【0082】次に、本実施の形態の作用を説明する。再
生装置1は、被記録材5に液体を付与することなく、被
記録材5上の画像形成物質Tを物理的方法で除去するこ
とにより、安価に、かつ、適切に被記録材5上の画像形
成物質Tを除去するところにその特徴がある。
【0083】再生装置1は、電源が投入され、被記録材
収容トレイ3に画像形成物質Tにより画像の形成された
被記録材5が画像形成面を下側にして複数枚載置された
後、所定のウォーミングアップが完了すると、送りコロ
6により被記録材収容トレイ3内の被記録材5を、最上
段の被記録材5から、順次フィードローラ7とリタード
ローラ8に送り出す。すなわち、再生装置1は、図示し
ない制御部が、図2に示すように、被記録材収容トレイ
3に設けられた被記録材有無検知センサが被記録材5を
検出するかチェックし(ステップS1)、被記録材有無
検知センサが被記録材5が被記録材収容トレイ3にセッ
トされたことを検出すると、送りコロ6を作動させて、
被記録材収容トレイ3内の被記録材5を最上段の被記録
材5からフィードローラ7及びリタードローラ8に送り
出す(ステップS2)。
【0084】次に、制御部は、フィードローラ7及びリ
タードローラ8を、共に反時計方向に回転駆動させて、
送りローラ6により送り込まれてきた被記録材5を1枚
ずつ分離して、上側の被記録材5のみを挿入ローラ対9
に送り出し、下側の被記録材5を被記録材収納トレイ3
に戻す(ステップS3)。
【0085】そして、制御部は、スタート信号から所定
のタイミングで、挿入ローラ対9、排出ローラ対19及
び搬送ローラ14、15を介して被記録材支持ベルト1
3を回転駆動させ、挿入ローラ対9側の被記録材先端検
出センサが被記録材5が挿入ローラ対9に搬送されてき
たことを検出すると、画像形成物質除去部材11を順方
向すなわち、被記録材支持ベルト13の搬送方向に回転
駆動する(ステップS5)。その後、バックアップロー
ラ12を下降、すなわち、画像形成物質除去部材11方
向に移動させて、画像形成物質除去部材11との間に所
定の荷重を付加させ(ステップS6)、バックアップロ
ーラ12と画像形成物質除去部材11との間に搬送され
てきた被記録材5から画像形成物質Tを回転するローラ
状刃物部材により掻き取るという物理的方法により除去
するという画像形成物質除去を開始する(ステップS
7)。
【0086】上記画像形成物質除去処理を行って、排出
ローラ対19側の被記録材先端検出センサが被記録材5
の先端が排出ローラ対19に搬送されたことを検出する
と(ステップS8)、制御部は、画像形成物質除去部材
11を逆方向、すなわち、被記録材支持ベルト13の搬
送方向と逆の方向に回転を切り換え、この逆回転する画
像形成物質除去部材11により被記録材5上の画像形成
物質Tをより効率的に除去する(ステップS9)。
【0087】制御部は、上記逆回転する画像形成物質除
去部材11による画像形成物質Tの除去を行って、排出
ローラ対19側の被記録材先端検出センサが被記録材5
の後端が排出ローラ対19に搬送されたことを検出する
と(ステップS10)、バックアップローラ12を上昇
させて、画像形成物質除去部材11及び被記録材支持ベ
ルト13から離れさせる(ステップS11)。
【0088】制御部は、バックアップローラ12を上昇
させて、排出ローラ対19に搬送されてきた被記録材5
を排出ローラ対19により被記録材排出トレイ4上に排
出・載置させ、当該被記録材5に対する画像除去処理を
終了して、ステップS1に戻る(ステップS12)。
【0089】制御部は、ステップS1で、再度、被記録
材収容トレイ3の被記録材有無検知センサの検出結果か
ら被記録材5が被記録材収納トレイ3にあるかチェック
し(ステップS1)、被記録材収納トレイ3に被記録材
5があるときには、上記同様の処理を行って、当該被記
録材5から画像形成物質Tを除去して、被記録材5を再
生する(ステップS2〜ステップS12)。
【0090】上記処理を順次行って、ステップS1で、
被記録材を検出しないときには、制御部は、画像形成物
質除去部材11の回転を停止させ(ステップS13)、
挿入ローラ対9、排出ローラ対19及び搬送ローラ1
4、15を介した被記録材支持ベルト13の回転を停止
させた後(ステップS14)、全ての再生動作を停止さ
せて、再生処理を終了する(ステップS15)。
【0091】そして、上記再生処理で画像形成物質除去
部材11により被記録材5から除去された画像形成物質
Tは、画像形成物質収納容器10内に収納され、画像形
成物質収納容器10内に収納された画像形成物質Tは、
満杯検出センサが画像形成物質Tが満杯であることを検
出すると、画像形成物質収納容器10を取り出して、廃
棄される。
【0092】このように、本実施の形態によれば、画像
形成物質Tにより画像を形成する被記録材5として、表
面が平坦で、かつ、積層構造を有しない樹脂材料を使用
し、当該画像形成物質Tにより画像の形成された被記録
材5の画像形成面に物理的処理を施して、被記録材5か
ら画像形成物質Tを除去している。したがって、被記録
材5から画像形成物質Tを除去する前あるいは除去中に
被記録材5に液体を付与することなく、かつ、画像形成
物質Tが入り込むことの少ない被記録材5から物理的に
画像形成物質Tを除去して、被記録材5の表層が削られ
て再生不能となることを防止しつつ、簡単な構成で、か
つ、安価に被記録材5から画像形成物質Tを適切に除去
することができ、被記録材5の再生性能を向上させるこ
とができるとともに、被記録材5の再生コストを安価な
ものとすることができる。
【0093】図3及び図4は、本発明の被記録材の再生
方法及び被記録材の再生装置の第2の実施の形態を適用
した再生装置を示す図であり、本実施の形態は、2個の
画像形成物質除去部材で被記録材から画像形成物質を除
去するものである。
【0094】本実施の形態は、上記第1の実施の形態と
同様の再生装置に適用したものであり、本実施の形態の
説明においては、上記第1の実施の形態の再生装置と同
様の構成部分には、同一の符号を付して、その説明を省
略する。
【0095】図3は、本実施の形態の再生装置20の全
体構成図であり、再生装置20は、第1の実施の形態の
再生装置1と同様に、本体筐体2の一方側側面に被記録
材収納トレイ3が取り付けられ、本体筐体2の他方側の
側面に被記録材排出トレイ4が取り付けられている。被
記録材収納トレイ3には、被記録材収納トレイ3内の被
記録材5の有無を検出する被記録材有無検知センサが配
設されている。
【0096】本体筐体2内には、第1の実施の形態と同
様のフィードローラ7、リタードローラ8、挿入ローラ
対9、被記録材支持ベルト13、搬送ローラ14、1
5、テンションローラ16、前ガイド板17、後ガイド
板18及び排出ローラ対19等が収納されているととも
に、画像形成物質収容容器21、2個の画像形成物質除
去部材22、23及び2個のバックアップローラ24、
25等が配設されている。
【0097】画像形成物質収容容器21内には、2個の
画像形成物質除去部材22、23が被記録材支持ベルト
13の搬送方向に並んで収納されており、2個の画像形
成物質除去部材22、23の上部には、被記録材支持ベ
ルト13を挟んで相互に対向する位置に2個のバックア
ップローラ24、25が配設さている。すなわち、再生
装置20は、被記録材支持ベルト13により搬送される
被記録材5を2段階で除去するようになっている。
【0098】画像形成物質除去部材(画像形成物質除去
手段)22及び画像形成物質除去部材(画像形成物質除
去手段)23としては、上記第1の実施の形態と同様
に、ローラ状刃物部材が使用されているが、その他に
も、第1の実施の形態で例示したものを用いることがで
きる。画像形成物質除去部材22及び画像形成物質除去
部材23は、上下に移動可能、すなわち、被記録材支持
ベルト13方向及び被記録材支持ベルト13から離れる
方向に移動可能に配設されている。また、被記録材支持
ベルト13の搬送方向下流側の画像形成物質除去部材2
3は、図示しないモータにより被記録材支持ベルト13
の搬送方向とは逆方向に回転駆動され、被記録材支持ベ
ルト13の搬送方向上流側の画像形成物質除去部材22
は、図示しないモータにより被記録材支持ベルト13の
搬送方向に回転駆動される。
【0099】バックアップローラ(支持部材)24及び
バックアップローラ(支持部材)25は、回転可能に配
設されているが、上下方向には、移動することなく画像
形成物質除去部材22及び画像形成物質除去部材23に
よる被記録材5上の画像形成物質Tを除去するのに適切
な位置に固定的に配設されている。
【0100】再生装置20は、上記第1の実施の形態と
同様に、挿入ローラ対9への被記録材5の搬送状態及び
排出ローラ対19への被記録材5の搬送状態を検出する
被記録材先端検出センサがそれぞれ取り付けられてお
り、挿入ローラ対9側の被記録材先端検出センサは、挿
入ローラ対9に被記録材5の先端が搬送されたか否か、
被記録材5の後端が挿入ローラ対9から離れたかどうか
を検出して、制御部に検出結果を出力する。また、排出
ローラ対19側の被記録材先端検出センサは、排出ロー
ラ対19に被記録材5の先端が搬送されたか否か、被記
録材5の後端が排出ローラ対19に搬送されたか否かを
検出して、図示しない制御部に検出結果を出力する。
【0101】次に、本実施の形態の作用を説明する。再
生装置20は、図4に示すように、電源が投入され、被
記録材収容トレイ3に画像形成物質Tにより画像の形成
された被記録材5が画像形成面を下側にして複数枚載置
された後、所定のウォーミングアップが完了すると、図
示しない制御部が、被記録材収容トレイ3に設けられた
被記録材有無検知センサが被記録材5を検出するかチェ
ックし(ステップP1)、被記録材有無検知センサが被
記録材5が被記録材収容トレイ3にセットされたことを
検出すると、送りコロ6を作動させて、被記録材収容ト
レイ3内の被記録材5を最上段の被記録材5からフィー
ドローラ7及びリタードローラ8に送り出す(ステップ
P2)。
【0102】次に、制御部は、フィードローラ7及びリ
タードローラ8を、共に反時計方向に回転駆動させて、
送りローラ6により送り込まれてきた被記録材5を1枚
ずつ分離して、上側の被記録材5のみを挿入ローラ対9
に送り出し、下側の被記録材5を被記録材収納トレイ3
に戻す(ステップP3)。
【0103】そして、制御部は、スタート信号から所定
のタイミングで、挿入ローラ対9、排出ローラ対19及
び搬送ローラ14、15を介して被記録材支持ベルト1
3を回転駆動させ、挿入ローラ対9側の被記録材先端検
出センサが被記録材5が挿入ローラ対9に搬送されてき
たことを検出すると、画像形成物質除去部材22及び画
像形成物質除去部材23を回転駆動する(ステップP
5)。このとき、画像形成物質除去部材22及び画像形
成物質除去部材23は、下降した状態、すなわち、被記
録材支持ベルト13から離れた初期位置に位置してい
る。そして、画像形成物質除去部材22は、被記録材支
持ベルト13の搬送方向に回転駆動され、画像形成物質
除去部材23は、被記録材支持ベルト13の搬送方向と
は逆方向に回転駆動される。
【0104】その後、制御部は、被記録材支持ベルト1
3の搬送方向上流側の画像形成物質除去部材22を上
昇、すなわち、バックアップローラ24方向に移動させ
て、バックアップローラ24との間に所定の荷重を付加
させ(ステップP6)、バックアップローラ24と画像
形成物質除去部材22との間に搬送されてきた被記録材
5を搬送しつつ、被記録材5から画像形成物質Tを回転
するローラ状刃物部材により掻き取るという物理的方法
により除去するという画像形成物質除去を開始する(ス
テップP7)。
【0105】上記画像形成物質除去処理を行って、排出
ローラ対19側の被記録材先端検出センサが被記録材5
の先端が排出ローラ対19に搬送されたことを検出する
と(ステップP8)、制御部は、被記録材支持ベルト1
3の搬送方向下流側の画像形成物質除去部材23を上
昇、すなわち、バックアップローラ25方向方向に移動
させて、バックアップローラ25との間に所定の荷重を
付加させ(ステップP9)、被記録材支持ベルト13の
搬送方向上流側の画像形成物質除去部材22を下降させ
て、被記録材支持ベルト13から離す(ステップP1
0)。
【0106】これにより、被記録材5上の画像形成物質
Tの除去は、被記録材支持ベルト13の上流側の画像形
成物質除去部材22から被記録材支持ベルト13の下流
側の画像形成物質除去部材23に受け継がれ、排出ロー
ラ対19で搬送される被記録材5を、被記録材支持ベル
ト13の搬送方向とは逆方向に回転される画像形成物質
除去部材23により被記録材5上の画像形成物質Tをよ
り効率的に除去する。なお、このとき、画像形成物質除
去部材22をも被記録材5に当接させて、画像形成物質
除去部材22と画像形成物質除去部材23の双方で画像
形成物質Tを除去するようにしてもよい。
【0107】次に、制御部は、上記逆回転する画像形成
物質除去部材23による画像形成物質Tの除去を行い、
排出ローラ対19側の被記録材先端検出センサが被記録
材5の後端が排出ローラ対19に搬送されたことを検出
すると(ステップP11)、画像形成物質除去部材23
を下降させて、バックアップローラ25及び被記録材支
持ベルト13から離れさせる(ステップP12)。
【0108】制御部は、画像形成物質除去部材23を下
降させて、排出ローラ対19に搬送されてきた被記録材
5を排出ローラ対19により被記録材排出トレイ4上に
排出・載置させ、当該被記録材5に対する画像除去処理
を終了して、ステップP1に戻る(ステップP13)。
【0109】制御部は、ステップP1で、再度、被記録
材収容トレイ3の被記録材有無検知センサの検出結果か
ら被記録材5が被記録材収納トレイ3にあるかチェック
し(ステップP1)、被記録材収納トレイ3に被記録材
5があるときには、上記同様の処理を行って、当該被記
録材5から画像形成物質Tを除去して、被記録材5を再
生する(ステップP2〜ステップP13)。
【0110】上記処理を順次行って、ステップP1で、
被記録材を検出しないときには、制御部は、画像形成物
質除去部材11の回転を停止させ(ステップP14)、
挿入ローラ対9、排出ローラ対19及び搬送ローラ1
4、15を介した被記録材支持ベルト13の回転を停止
させた後(ステップP15)、全ての再生動作を停止さ
せて、再生処理を終了する(ステップP16)。
【0111】そして、上記再生処理で画像形成物質除去
部材11により被記録材5から除去された画像形成物質
Tは、画像形成物質収納容器21内に収納され、画像形
成物質収納容器21内に収納された画像形成物質Tは、
満杯検出センサが画像形成物質Tが満杯であることを検
出すると、画像形成物質収納容器21を取り出して、廃
棄される。
【0112】このように、本実施の形態の再生装置20
は、画像形成物質除去部材22、23を、被記録材5の
搬送方向に並べて2段配設しているので、被記録材5か
ら画像形成物質Tをより一層確実に除去することがで
き、被記録材5の再生性能をより一層向上させることが
できるとともに、被記録材5の再生コストを安価なもの
とすることができる。
【0113】図5〜図7は、本発明の被記録材の再生方
法及び被記録材の再生装置の第3の実施の形態を適用し
た再生装置を示す図であり、本実施の形態は、被記録材
支持ベルトを用いず、バックアップ部材で直接被記録材
を搬送しつつ、バックアップして、被記録材から画像形
成物質を除去するものである。
【0114】本実施の形態は、上記第1の実施の形態と
同様の再生装置に適用したものであり、本実施の形態の
説明においては、上記第1の実施の形態の再生装置と同
様の構成部分には、同一の符号を付して、その説明を省
略する。
【0115】図5は、本実施の形態の再生装置30の全
体構成図であり、再生装置30は、第1の実施の形態の
再生装置1と同様に、本体筐体2の一方側側面に被記録
材収納トレイ3が取り付けられ、本体筐体2の他方側の
側面に被記録材排出トレイ4が取り付けられている。被
記録材収納トレイ3には、被記録材収納トレイ3内の被
記録材5の有無を検出する被記録材有無検知センサが配
設されており、被記録材収納トレイ3内の被記録材5を
送り出す送りコロ6を備えている。
【0116】本体筐体2内には、第1の実施の形態と同
様のフィードローラ7、リタードローラ8、挿入ローラ
対9、画像形成物質収容容器10及び排出ローラ対19
等が収納されているとともに、画像形成物質除去部材3
1、前ガイド板32、後ガイド板33、バックアップ部
材34、搬送補助ローラ35及び分離爪36等が配設さ
れている。
【0117】画像形成物質除去部材(画像形成物質除去
手段)31としては、上記第1の実施の形態と同様に、
ローラ状刃物部材が使用されているが、その他にも、第
1の実施の形態で例示したものを用いることができる。
画像形成物質除去部材31は、上下に移動可能、すなわ
ち、バックアップ部材34方向及びバックアップ部材3
4から離れる方向に移動可能に配設されており、図示し
ないモータにより被記録材5の搬送方向とは逆方向に回
転駆動される。
【0118】バックアップ部材34は、図6に示すよう
に、バックアップローラ37、狭持部材38及び永久磁
石39等を備えている。バックアップローラ37は、少
なくとも被記録材5の最大幅サイズの長さの円筒状に形
成さており、図示しないモータにより図7中矢印で示す
反時計方向に回転駆動される。
【0119】永久磁石39は、バックアップローラ37
の中空内の画像形成物質除去部材31側の所定範囲にわ
たって延在して、バックアップローラ37の回転とは関
係なく当該位置に固定する状態で、弧状に配設されてお
り、永久磁石39の搬送補助ローラ35側の端部は、搬
送補助ローラ35近傍であって搬送補助ローラ35より
もバックアップローラ37の回転方向下流側に延在して
配設されている。
【0120】狭持部材38は、支持部材38aによりバ
ックアップローラ37に回動可能に取り付けられてい
る。狭持部材38は、支持部材38aを中心に自重によ
り開く方向に回動して、その開いた狭持部材38とバッ
クアップローラ37との間に被記録材5の先端部が挿入
され、その後、狭持部材38が永久磁石39と対向する
位置にバックアップローラ37とともに回転すると、永
久磁石39の磁気力によりバックアップローラ37方
向、すなわち、閉じ方向に回動して、被記録材5の先端
をバックアップローラ37との間に狭持する。狭持部材
38は、永久磁石39の配設されている間を移動中は、
永久磁石39の磁気力によりバックアップローラ37方
向に吸着されて、バックアップローラ37との間に被記
録材5を狭持した状態で、バックアップローラ37とと
もに回転し、搬送補助ローラ35部分を通過して、永久
磁石39の搬送ローラ37の回転方向先端部を通過する
と、永久磁石39の磁気力が消滅し、被記録材5の狭持
を解除する。
【0121】搬送補助ローラ35は、図示しない駆動機
構に連結され、後述するように、被記録材5が狭持部材
38により狭持されてバックアップローラ37により搬
送されている間は、バックアップローラ37と連れ回り
する。搬送補助ローラ35は、狭持部材38が永久磁石
39のバックアップローラ37の回転方向端部を通過す
ると、一時回転が停止され、その後、再度、バックアッ
プローラ37の回転に連れ回りする。搬送補助ローラ3
5が一瞬回転を停止することにより、被記録材5と搬送
補助ローラ35との間に摩擦力が発生して、狭持部材3
8により狭持されていた被記録材5の先端部が、狭持部
材38とバックアップローラ37との間から離脱し、被
記録材5は、排出ローラ対19方向に向かう。上記送り
コロ6、フィードローラ7、リタードローラ8、挿入ロ
ーラ対9、前ガイド板32、バックアップ部材34及び
搬送補助ローラ35は、全体として搬送手段として機能
し、前記バックアップ部材34は、支持部材としても機
能する。
【0122】再び、図5において、分離爪36は、上記
狭持部材38とバックアップローラ37との間から離脱
した被記録材5の先端をバックアップローラ37から分
離して、排出ローラ対19方向に向かわせる。
【0123】上記前ガイド板32は、挿入ローラ対9か
ら送られてくる被記録材5を、上記開いた状態の狭持部
材38とバックアップローラ37との間(狭持部)に案
内し、上記後ガイド板33は、分離爪36でバックアッ
プローラ37から分離された被記録材5を排出ローラ対
19方向に案内する。
【0124】次に、本実施の形態の作用を説明する。再
生装置30は、図7に示すように、電源が投入され、被
記録材収容トレイ3に画像形成物質Tにより画像の形成
された被記録材5が画像形成面を下側にして複数枚載置
された後、所定のウォーミングアップが完了すると、図
示しない制御部が、被記録材収容トレイ3に設けられた
被記録材有無検知センサが被記録材5を検出するかチェ
ックし(ステップQ1)、被記録材有無検知センサが被
記録材5が被記録材収容トレイ3にセットされたことを
検出すると、送りコロ6を作動させて、被記録材収容ト
レイ3内の被記録材5を最上段の被記録材5からフィー
ドローラ7及びリタードローラ8に送り出す(ステップ
Q2)。
【0125】次に、制御部は、フィードローラ7及びリ
タードローラ8を、共に反時計方向に回転駆動させて、
送りローラ6により送り込まれてきた被記録材5を1枚
ずつ分離して、上側の被記録材5のみを挿入ローラ対9
に送り出し、下側の被記録材5を被記録材収納トレイ3
に戻す(ステップQ3)。
【0126】そして、制御部は、スタート信号から所定
のタイミングで、挿入ローラ対9及び排出ローラ対19
を回転駆動させ、挿入ローラ対9側の被記録材先端検出
センサが被記録材5が挿入ローラ対9に搬送されてきた
ことを検出すると、この被記録材5の先端をバックアッ
プローラ37の開いた狭持部材38部分に挿入し、被記
録材5を挿入ローラ対9で搬送しつつ、バックアップロ
ーラ37を回転させて、永久磁石39の磁気力が作用す
る位置で、狭持部材38が閉じ方向に回動して、被記録
材5の先端をバックアップローラ37との間に狭持する
(ステップQ5)。
【0127】次に、制御部は、画像形成物質除去部材3
1を回転駆動するとともに、上昇させてバックアップロ
ーラ37に当接させ(ステップQ6)、画像形成物質除
去部材31とバックアップローラ37との間に狭持部材
38にその先端が狭持されてバックアップローラ37の
回転により搬送されてきた被記録材5の物理的除去を開
始する。このとき、被記録材5は、その先端部が狭持部
材38によりバックアップローラ37との間に狭持され
て、バックアップローラ37の回転によりバックアップ
ローラ37に巻き付けられた状態で半時計方向に搬送さ
れ、被記録材5上の画像形成物質Tが画像形成物質除去
部材31により物理的に除去される。この被記録材5の
搬送中、搬送補助ローラ35は、バックアップローラ3
7の回転に連れ回りし、画像形成物質除去部材31によ
り被記録材5から除去された画像形成物質Tは、画像形
成物質収納容器10内に収納される。
【0128】その後、狭持部材38が永久磁石39のバ
ックアップローラ37の回転方向端部を通過すると、永
久磁石39による狭持部材38の吸着力が解除されて、
狭持部材38による被記録材5の狭持が解除される(ス
テップQ8)。次に、搬送補助ローラ35は、一瞬その
回転が停止され(ステップQ9)、この搬送補助ローラ
35の回転停止により、被記録材5の先端部が狭持部材
38とバックアップローラ37の間から離脱する。この
狭持部材38から離脱した被記録材5の先端部が、分離
爪36によりバックアップローラ37から分離され、被
記録材5は、後ガイド板33に案内されて排出ローラ対
19方向に案内される。
【0129】上記一瞬停止した搬送補助ローラ35は、
再度、バックアップローラ37と連れ回り、バックアッ
プローラ37により搬送されつつ、画像形成物質除去部
材31により画像形成物質Tの除去される被記録材5を
適切に搬送し、排出ローラ対19側の被記録材先端検出
センサが被記録材5の後端が排出ローラ対19に搬送さ
れたことを検出するまで、上記画像形成物質除去処理を
行って、その後、当該被記録材先端検出センサが被記録
材5の後端が排出ローラ対19に搬送されたことを検出
すると(ステップQ10)、画像形成物質除去部材31
を下降させて、バックアップローラ37から離れさせる
とともに、画像形成物質除去部材31の回転を停止させ
る(ステップQ11)。
【0130】制御部は、排出ローラ対19に搬送されて
きた被記録材5を排出ローラ対19により被記録材排出
トレイ4上に排出・載置させ、当該被記録材5に対する
画像除去処理を終了して、ステップQ1に戻る(ステッ
プQ12)。
【0131】制御部は、ステップQ1で、再度、被記録
材収容トレイ3の被記録材有無検知センサの検出結果か
ら被記録材5が被記録材収納トレイ3にあるかチェック
し(ステップQ1)、被記録材収納トレイ3に被記録材
5があるときには、上記同様の処理を行って、当該被記
録材5から画像形成物質Tを除去して、被記録材5を再
生する(ステップQ2〜ステップQ12)。
【0132】上記処理を順次行って、ステップQ1で、
被記録材を検出しないときには、制御部は、バックアッ
プ部材34、すなわち、バックアップローラ37の回転
を停止させ(ステップQ13)、挿入ローラ対9と排出
ローラ対19の回転を停止させた後(ステップQ1
4)、全ての再生動作を停止させて、再生処理を終了す
る(ステップQ15)。
【0133】そして、上記再生処理で画像形成物質除去
部材31により被記録材5から除去された画像形成物質
Tは、画像形成物質収納容器10内に収納され、画像形
成物質収納容器10内に収納された画像形成物質Tは、
満杯検出センサが画像形成物質Tの満杯を検出すると、
画像形成物質収納容器10を取り出して、廃棄される。
【0134】図8及び図9は、本発明の被記録材の再生
方法及び被記録材の再生装置の第4の実施の形態を適用
した再生装置の画像形成物質除去部材を示す図であり、
本実施の形態は、画像形成物質除去部材として、螺旋状
の刃を有するローラ状の刃物部材を使用するとともに、
当該ローラ状の中空部内に冷却空気を導入して、画像形
成物質除去部材による画像形成物質の除去性能を向上さ
せたものである。
【0135】本実施の形態は、上記第1の実施の形態と
同様の再生装置に適用したものであり、本実施の形態の
説明においては、上記第1の実施の形態の再生装置で用
いた符号を、必要に応じてそのまま使用して説明する。
【0136】図8は、本実施の形態の再生装置1に用い
られる画像形成物質除去部材40の正面図であり、図9
は、図8の側面断面図である。
【0137】図8及び図9において、画像形成物質除去
部材(画像形成物質除去手段)40は、被記録材5の最
大幅サイズの長さを有した円筒状の刃物部材41の外周
面に、螺旋状の刃42が形成されており、螺旋状の刃4
2は、刃物部材41の回転方向に関わらず被記録材5上
の画像形成物質Tを除去可能なように、両側に刃先が形
成されている。
【0138】円筒の刃物部材41の中空内部には、空気
導入管43が挿入されており、空気導入管43には、図
示しない空気源、例えば、空冷用ファン等から冷却空気
44が導入される。空気源としては、上記空冷用ファン
に限るものでないことは、いうまでもなく、空気源は、
例えば、空気導入管43の軸方向片側に配設されてい
る。上記空気導入管43及び空冷用ファンは、全体とし
て空冷手段として機能する。
【0139】本実施の形態の再生装置1は、画像形成物
質除去部材40による被記録材5上の画像形成物質Tの
除去時に、冷却空気44を空気導入管43に導入し、画
像形成物質除去部材40、特に、刃物部材41を冷却す
る。
【0140】すなわち、画像形成物質Tとしては、通
常、複写機のトナーや印刷機のホットメルトインク等が
用いられるが、これらは、そのガラス転移温度が100
℃以下のものが多く、画像形成物質除去部材40を回転
させながら被記録材5上の画像形成物質Tを除去する
と、その摩擦熱で画像形成物質Tの温度が上昇して、画
像形成物質除去部材40による物理的除去の除去性能が
低下するおそれがある。そこで、上述のように、少なく
とも、画像形成物質除去部材40による被記録材5上の
画像形成物質Tの除去時に、冷却空気44を円筒状の刃
物部材41の中空内に導入して、刃物部材41を冷却す
ると、刃物部材41の摩擦熱による発熱を抑制すること
ができ、画像形成物質Tの除去性能を向上させることが
できる。
【0141】なお、本実施の形態においては、空冷によ
り画像形成物質除去部材40を冷却しているが、水冷に
より画像形成物質除去部材40を冷却するようにしても
よい。
【0142】図10は、本発明の被記録材の再生方法及
び被記録材の再生装置の第5の実施の形態を適用した再
生装置を示す図であり、本実施の形態は、再生後の被記
録材の表面を平滑化する部材を設けたものである。
【0143】本実施の形態は、上記第1の実施の形態と
同様の再生装置に適用したものであり、本実施の形態の
説明においては、上記第1の実施の形態の再生装置と同
様の構成部分には、同一の符号を付して、その説明を省
略する。
【0144】図10は、本実施の形態の再生装置50の
全体構成図であり、再生装置50は、第1の実施の形態
の再生装置1と同様に、本体筐体2の一方側側面に被記
録材収納トレイ3が取り付けられ、本体筐体2の他方側
の側面に被記録材排出トレイ4が取り付けられている。
被記録材収納トレイ3には、被記録材収納トレイ3内の
被記録材5の有無を検出する被記録材有無検知センサが
配設されている。
【0145】本体筐体2内には、第1の実施の形態と同
様のフィードローラ7、リタードローラ8、挿入ローラ
対9、画像形成物質収容容器10、画像形成物質除去部
材11、バックアップローラ12、被記録材支持ベルト
13、搬送ローラ14、15、テンションローラ16、
前ガイド板17及び排出ローラ対19等が収納されてい
るとともに、平滑化部材51が配設されている。
【0146】平滑化部材(平滑化手段)51は、少なく
とも被記録材5の最大サイズの幅方向の長さを有した円
筒状に形成されており、少なくともその外周表面が、平
均粒径1μm以下のアルミナを混合した合成ゴム材等で
形成されている。
【0147】平滑化部材51は、被記録材支持ベルト1
3を挟んで搬送ローラ15に対向する位置に所定圧力で
搬送ローラ15に当接する状態で配設され、画像形成物
質除去部材11と同じタイミングで同じ方向に回転駆動
される。すなわち、平滑化部材51は、挿入ローラ対9
側に配設された被記録材先端検出センサが挿入ローラ対
9に被記録材5が搬送されたことを検出すると、被記録
材支持ベルト13の搬送方向と同じ方向に回転駆動さ
れ、この状態で、画像形成物質Tの除去された被記録材
5が被記録材支持ベルト13により搬送ローラ15との
間に搬送されてくると、被記録材5を排出ローラ19方
向に搬送しつつ平滑化し、排出ローラ対19側の被記録
材先端検出センサが被記録材5の先端が排出ローラ対1
9に搬送されたことを検出すると、平滑化部材51は、
被記録材支持ベルト13の搬送方向とは逆方向に回転駆
動されて、より適切に被記録材5の表面を平滑化する。
その後、排出ローラ対19側の被記録材先端検出センサ
が被記録材5の後端が排出ローラ対19に搬送されたこ
とを検出すると、平滑化部材51は、その回転が停止さ
れる。
【0148】次に、本実施の形態の作用を説明する。再
生装置50は、電源が投入され、被記録材収容トレイ3
に画像形成物質Tにより画像の形成された被記録材5が
画像形成面を下側にして複数枚載置された後、所定のウ
ォーミングアップが完了すると、送りコロ6により被記
録材収容トレイ3内の被記録材5を、最上段の被記録材
5から、順次フィードローラ7とリタードローラ8に送
り出す。
【0149】次に、制御部は、フィードローラ7及びリ
タードローラ8を、共に反時計方向に回転駆動させて、
送りローラ6により送り込まれてきた被記録材5を1枚
ずつ分離して、上側の被記録材5のみを挿入ローラ対9
に送り出し、下側の被記録材5を被記録材収納トレイ3
に戻す。そして、制御部は、スタート信号から所定のタ
イミングで、挿入ローラ対9、排出ローラ対19及び搬
送ローラ14、15を介して被記録材支持ベルト13を
回転駆動させ、挿入ローラ対9側の被記録材先端検出セ
ンサが被記録材5が挿入ローラ対9に搬送されてきたこ
とを検出すると、画像形成物質除去部材11及び平滑化
部材51を順方向、すなわち、被記録材支持ベルト13
の搬送方向に回転駆動する。その後、バックアップロー
ラ12を下降、すなわち、画像形成物質除去部材11方
向に移動させて、画像形成物質除去部材11との間に所
定の荷重を付加させ、バックアップローラ12と画像形
成物質除去部材11との間に搬送されてきた被記録材5
から画像形成物質Tを回転するローラ状刃物部材により
掻き取るという物理的方法により除去するという画像形
成物質除去を開始するとともに、当該画像形成物質Tを
除去した被記録材5の表面を回転する平滑化部材51に
より平滑化する。
【0150】上記画像形成物質除去処理及び平滑化処理
を行って、排出ローラ対19側の被記録材先端検出セン
サが被記録材5の先端が排出ローラ対19に搬送された
ことを検出すると、制御部は、画像形成物質除去部材1
1及び平滑化部材51を逆方向、すなわち、被記録材支
持ベルト13の搬送方向と逆の方向に回転を切り換え、
この逆回転する画像形成物質除去部材11により被記録
材5上の画像形成物質Tをより効率的に除去するととも
に、被記録材5の表面をより一層適切に平滑化する。
【0151】制御部は、排出ローラ対19側の被記録材
先端検出センサが被記録材5の後端を検出すると、バッ
クアップローラ12を上昇させて、画像形成物質除去部
材11及び被記録材支持ベルト13から離れさせる。
【0152】制御部は、バックアップローラ12を上昇
させて、排出ローラ対19に搬送されてきた被記録材5
を排出ローラ対19により被記録材排出トレイ4上に排
出・載置させ、上記処理を順次行って、被記録材収納ト
レイ3上に被記録材5がなくなると、画像形成物質除去
部材11及び平滑化部材51の回転を停止させ、挿入ロ
ーラ対9、排出ローラ対19及び搬送ローラ14、15
を介した被記録材支持ベルト13の回転を停止させた
後、全ての再生動作を停止させて、再生処理を終了す
る。
【0153】このように、本実施の形態によれば、画像
形成物質Tの除去された被記録材5の当該画像形成物質
Tの除去された表面を平滑化部材51により平滑化して
いるので、画像形成物質Tの除去後に被記録材5の表面
の一部が削られて平滑性が損なわれることを防止して、
被記録材5の再生品質を向上させることができ、被記録
材5の再生品質をより一層向上させることができる。
【0154】なお、本実施の形態においては、平滑化部
材51として、アルミナを混合した合成ゴム材を使用し
ているが、平滑化部材51としては、これに限るもので
はなく、例えば、フェルト状の不織布、綿、アラミド等
の織布、これらに研磨材を混入したバフ状の研磨材、研
磨材を混入した樹脂材及び合成砥石等であってもよい。
【0155】図11は、本発明の画像形成装置の一実施
の形態を適用した画像形成装置を示す図である。
【0156】本実施の形態の画像形成装置は、被記録材
の再生機構部を内蔵しており、その被記録材の再生機構
部として、上記第3の実施の形態と同様の再生装置を用
いている。そこで、本実施の形態の説明において、被記
録材の再生機構部については、上記第3の実施の形態の
再生装置と同様の構成部分には、同一の符号を付して、
その詳細な説明を省略する。
【0157】図11は、本実施の形態の画像形成装置6
0の全体構成図であり、画像形成装置60は、本体筐体
61内に、再生機構部62と画像形成機構部63が収納
されている。
【0158】再生機構部62は、上記第3の実施の形態
と同様に、被記録材5が複数枚収納可能であり、被記録
材5の有無を検出する被記録材有無検知センサの配設さ
れた被記録材収納トレイ3、送りコロ6、フィードロー
ラ7、リタードローラ8、挿入ローラ対9、画像形成物
質収容容器10、排出ローラ対19、画像形成物質除去
部材31、前ガイド板32、後ガイド板33、バックア
ップ部材34、搬送補助ローラ35及び分離爪36等が
配設されている。また、再生機構部62は、中間トレイ
64、排出ローラ対19で排出された再生済みの被記録
材5を中間トレイ64に搬送する搬送ローラ群65とガ
イド板66、中間トレイ64内の再生済みの被記録材5
を1枚ずつ分離して画像形成機構部63に送り出す送り
コロ67、フィードローラ68及びリタードローラ69
等を備えている。
【0159】再生機構部62は、送りコロ6及びフィー
ドローラ7とリタードローラ8により被記録材収容トレ
イ3内の記録済みの被記録材5を1枚ずつ分離して、挿
入ローラ対9に送り出し、挿入ローラ対9が前ガイド板
32を介してバックアップ部材34の狭持部材38(図
6参照)による狭持部に搬送して、狭持部材38により
被記録材5の先端部分を狭持させる。狭持部材38によ
り狭持された被記録材5をバックアップ部材34のバッ
クアップローラ37(図6参照)で画像形成物質除去部
材31との間に搬送して、画像形成物質除去部材31に
より被記録材5上の画像形成物質Tを物理的に除去し、
画像形成物質Tを画像形成物質収容容器10内に収納す
る。狭持部材38が永久磁石39(図6参照)部分を通
過すると、搬送補助ローラ35を一瞬停止させて、狭持
部材38により狭持されていた被記録材5の先端部分を
狭持部材38から分離し、分離爪36でバックアップ部
材34から分離して排出ローラ対19に被記録材5を搬
送する。
【0160】その後、再生機構部62は、画像形成物質
Tの除去された被記録材5を、ガイド板66で案内しつ
つ、排出ローラ対19及び搬送ローラ群65により中間
トレイ64内に搬送・載置する。
【0161】中間トレイ64は、再生済みの被記録材5
を複数枚収納可能であり、中間トレイ64内の再生済み
の被記録材5は、画像形成機構部63で画像形成に供さ
れ、また、適宜取り出すことも可能である。なお、上記
第3の実施の形態と同様に、画像形成物質収容容器10
は、本体筐体61に着脱可能に配設されており、収容す
る画像形成物質Tを適宜廃棄することができる。
【0162】画像形成機構部63は、感光体70を中心
に、クリーニング部71、帯電部72、露光部73、現
像部74及び転写部75が配設されているとともに、未
使用の被記録材5を収納する被記録材収納トレイ76か
ら被記録材5を1枚ずつ分離して感光体70と転写部7
5との間に搬送する送りコロ77、フィードローラ7
8、リタードローラ79及び転写部75で被記録材5に
転写された画像形成物質Tであるトナーを被記録材5に
定着させる定着部80と当該定着部80でトナーの定着
された被記録材5の排出される記録済み被記録材収容ト
レイ81等を備えている。
【0163】画像形成機構部63は、感光体70表面
を、クリーニング部71で残留トナーの清掃を行った
後、帯電部72で一様に帯電して、露光部73で画像デ
ータにより変調されたレーザーを照射して感光体70の
表面に静電潜像を形成し、静電潜像の形成された感光体
70に現像部74でトナーを付着して現像する。
【0164】画像形成機構部63は、中間トレイ64内
の再生済みの被記録材5を、送りコロ67、フィードロ
ーラ68及びリタードローラ69により、あるいは、被
記録材収納トレイ76内の未使用の被記録材5を、送り
コロ77、フィードローラ78及びリタードローラ79
により、感光体70と転写部75との間に搬送し、この
被記録材5に、感光体70に付着されたトナー画像を、
転写部75の転写電位・電荷により転写し、トナーの転
写・付着された被記録材5を、定着部80に搬送して、
定着部80でトナーを被記録材5に定着させた後、被記
録材収容トレイ81に排出・載置させる。
【0165】一方、画像形成機構部63は、被記録材5
へのトナー画像の転写の完了した感光体70を、クリー
ニング部71で残留トナーの清掃を行ない、帯電部72
で再度、一様に帯電させて、次の静電潜像の形成に供す
る。
【0166】次に、本実施の形態の作用を説明する。画
像形成装置60は、再生機構部62と画像形成機構部6
3を備え、再生機構部62で再生した被記録材5に画像
形成機構部63で画像を形成する。
【0167】すなわち、再生機構部62は、被記録材収
容トレイ3に画像形成物質Tにより画像の形成された被
記録材5がセットされ、再生のスタートが指示される
と、図示しない制御部が、被記録材収容トレイ3内の被
記録材5を送りコロ6により、被記録材5の搬送方向に
回転するフィードローラ7と被記録材5の搬送方向とは
逆方向に回転するリタードローラ8により、1枚ずつ分
離して最上段の被記録材5のみを挿入ローラ対9に搬送
する。挿入ローラ対9は、送り出されてきた被記録材5
を前ガイド板32を介してバックアップ部材34の狭持
部材38による狭持部に搬送して、狭持部材38により
被記録材5の先端部分を狭持させる。被記録材5は、狭
持部材38により狭持された状態で、バックアップ部材
34のバックアップローラ37により画像形成物質除去
部材31との間に搬送されて、画像形成物質除去部材3
1により被記録材5上の画像形成物質Tが物理的に除去
され、除去された画像形成物質Tは、画像形成物質収容
容器10内に収納される。再生機構部62は、狭持部材
38が永久磁石39部分を通過すると、搬送補助ローラ
35を一瞬停止させて、狭持部材38により狭持されて
いた被記録材5の先端部分を狭持部材38から分離し、
分離爪36でバックアップ部材34から分離して排出ロ
ーラ対19に被記録材5を搬送する。
【0168】その後、再生機構部62は、画像形成物質
Tの除去された被記録材5を、ガイド板66で案内しつ
つ、排出ローラ対19及び搬送ローラ群65により中間
トレイ64内に搬送・載置する。
【0169】一方、画像形成機構部63は、中間トレイ
64に再生された収納されている被記録材5と被記録材
収納トレイ76にセットされている未使用の被記録材5
を、図示しない操作部の選択に応じて、感光体70と転
写部75との間に搬送して、当該被記録材5に画像を形
成する。すなわち、中間トレイ64の再生被記録材5が
選択されたときには、中間トレイ64内の再生被記録材
5を送りコロ67、フィードローラ68及びリタードロ
ーラ69により、感光体70と転写部75の間に搬送
し、被記録材収納トレイ76の未使用被記録材5が選択
されたときには、送りコロ77、フィードローラ78及
びリタードローラ79により、感光体70と転写部75
の間に搬送する。
【0170】そして、画像形成機構部63は、感光体7
0表面を、クリーニング部71で残留トナーの清掃を行
って除電した後、帯電部72で一様に帯電して、露光部
73で画像データにより変調されたレーザーを照射して
感光体70の表面に静電潜像を形成し、静電潜像の形成
された感光体70に現像部74でトナーを付着して現像
する。
【0171】画像形成機構部63は、この感光体70に
付着されたトナー画像を、転写部75の転写電位・電荷
により、上記感光体70と転写部75の間に搬送されて
きた被記録材5に転写し、トナーの転写・付着された被
記録材5を、定着部80に搬送して、定着部80でトナ
ーを被記録材5に定着させた後、被記録材収容トレイ8
1に排出・載置させる。また、画像形成機構部63は、
被記録材5へのトナー画像の転写の完了した感光体70
を、クリーニング部71で残留トナーの清掃を行ない、
帯電部72で再度、一様に帯電させて、次の静電潜像の
形成に供する。
【0172】このように、積層構造を有さずかつ表面が
所定の平坦性を有して所定の樹脂材料により形成され当
該表面に所定の画像形成物質Tにより画像の形成された
被記録材5を、1枚ずつ搬送して、画像形成物質除去部
材31により、被記録材5の画像形成面に所定の物理的
処理を施して画像形成物質Tを被記録材5から除去し
て、被記録材収納トレイである中間トレイ64上に排出
・収納し、当該中間トレイ64の被記録材5を画像形成
機構部63に1枚ずつ搬送して、当該被記録材5に、再
度、画像形成物質Tにより画像を形成し、画像の形成さ
れた被記録材5を排出トレイである被記録材収容トレイ
81上に排出する。したがって、画像形成物質Tにより
画像の形成された被記録材5から画像形成物質Tを除去
して再生することができるとともに、当該再生した被記
録材5に再度画像を形成することができ、画像形成装置
60の利用性を向上させることができるとともに、安価
なものとすることができる。
【0173】なお、本実施の形態においては、画像形成
機構部63として、電子写真方式によりトナー(画像形
成物質T)で画像を形成する場合について説明している
が、画像形成機構部63としては、電子写真方式により
画像を形成するものに限るものでないことは、いうまで
もない。
【0174】〈実験例1〉第1の実施の形態の再生装置
1と同様の再生装置を使用し、以下の条件で、被記録材
5から画像形成物質Tを除去した。
【0175】 被記録材 :1.酸化チタン分散ポリエチレンテレフタレートフィルム 2.ポリエーテルエーテルケトンフィルム 3.ポリイミドフィルム(100μm厚、A4判サイズ) 画像形成物質 :カラートナー 被記録材搬送速度 :20mm/sec 画像形成物質除去部材 :ローラ状刃物部材(螺旋状の刃を有する) バックアップローラ荷重:58.5N なお、被記録材5の表面の凹凸は、触針式の表面粗さ計
により調べたところ、いずれの被記録材5においても、
1μm以下であり、平均的な紙繊維の太さである10〜
40μmに比較して、遙かに平坦性の高いものである。
【0176】上記3種類の被記録材5に電子写真方式の
複写機により画像を形成し、上記条件で、再生装置1を
使用して、被記録材5の再生処理を行ったところ、いず
れの被記録材5においても、再生前に被記録材5上に画
像を形成していた画像形成物質Tは、清浄に除去され、
画像形成前の被記録材5に匹敵する表面が得られた。ま
た、この再生した被記録材5に同じ複写機を使用して、
再度画像の形成を行ったところ、被記録材5の表面の凹
凸に起因すると考えられる画像の劣化が多少見られたも
のの、ほとんどの被記録材5において、再生処理前の画
像と同等の画像を形成することができた。
【0177】上記画像の形成と再生処理を5回繰り返し
行ったところ、2回目以降の画像品質及び再生した被記
録材5の再生品質は、2回目の状態と全く変わらず、十
分連続再生・使用が可能であった。
【0178】〈比較例1〉被記録材5として普通紙を使
用した以外は、上記第1の実験例と同じ条件で普通紙の
被記録材5への画像形成と当該画像形成した普通紙の被
記録材5の再生処理を行った。
【0179】比較実験の結果は、普通紙である被記録材
5上の画像形成物質Tの一部は、除去されたが、大部分
の画像形成物質Tは、除去されずに普通紙である被記録
材5上に残留し、再利用には、適さなかった。
【0180】この再生した普通紙である被記録材5を電
子顕微鏡で観察したところ、紙繊維の太さは、10〜4
0μmであり、繊維間に同程度の隙間があった。そし
て、除去されずに普通紙である被記録材5に残った画像
形成物質Tは、この繊維間の隙間に多数存在することが
確認できた。
【0181】そこで、再生装置1のバックアップローラ
12の荷重を2倍にして、再度再生処理を行ったとこ
ろ、画像形成物質Tの除去状態は、ほとんど変化がな
く、表面が毛羽だった状態になるという不具合が発生し
た。
【0182】〈実験例2〉第2の実施の形態の2段画像
形成物質除去部材22、23を設けた再生装置20と同
様の再生装置を使用し、以下の条件で、被記録材5から
画像形成物質Tを除去した。
【0183】 被記録材 :1.酸化チタン分散ポリエチレンテレフタレートフィルム (A4判サイズ) 画像形成物質 :カラートナー 被記録材搬送速度 :20mm/sec 画像形成物質除去部材 :ローラ状刃物部材(螺旋状の刃を有する) バックアップローラ荷重:58.5N なお、被記録材5の表面の凹凸は、触針式の表面粗さ計
により調べたところ、1μm以下であり、平均的な紙繊
維の太さである10〜40μmに比較して、遙かに平坦
性の高いものである。
【0184】上記被記録材5に電子写真方式の複写機に
より画像を形成し、上記条件で、再生装置20を使用し
て、被記録材5の再生処理を行ったところ、再生前に被
記録材5上に画像を形成していた画像形成物質Tは、被
記録材5上から清浄に除去され、画像形成前の被記録材
5に匹敵する表面が得られた。また、この再生した被記
録材5に同じ複写機を使用して、再度画像の形成を行っ
たところ、被記録材5の表面の凹凸に起因すると考えら
れる画像の劣化が多少見られたものの、ほとんどの被記
録材5において、再生処理前の画像と同等の画像を形成
することができた。
【0185】上記画像の形成と再生処理を5回繰り返し
行ったところ、2回目以降の画像品質及び再生した被記
録材5の再生品質は、2回目の状態と全く換わらず、十
分連続再生使用が可能であった。
【0186】〈実験例3〉第3の実施の形態の再生装置
30と同様の再生装置を使用し、以下の条件で、被記録
材5から画像形成物質Tを除去した。
【0187】 被記録材 :1.酸化チタン分散ポリエチレンテレフタレートフィルム (A4判サイズ) 画像形成物質 :カラートナー 被記録材搬送速度 :20mm/sec 画像形成物質除去部材 :ローラ状刃物部材(螺旋状の刃を有する) バックアップローラ荷重:58.5N なお、被記録材5の表面の凹凸は、触針式の表面粗さ計
により調べたところ、1μm以下であり、平均的な紙繊
維の太さである10〜40μmに比較して、遙かに平坦
性の高いものである。
【0188】上記被記録材5に電子写真方式の複写機に
より画像を形成し、上記条件で、再生装置30を使用し
て、被記録材5の再生処理を行ったところ、再生前に被
記録材5上に画像を形成していた画像形成物質Tは、被
記録材5上から清浄に除去され、画像形成前の被記録材
5に匹敵する表面が得られた。また、この再生した被記
録材5に同じ複写機を使用して、再度画像の形成を行っ
たところ、被記録材5の表面の凹凸に起因すると考えら
れる画像の劣化が多少見られたものの、ほとんどの被記
録材5において、再生処理前の画像と同等の画像を形成
することができた。
【0189】上記画像の形成と再生処理を5回繰り返し
行ったところ、2回目以降の画像品質及び再生した被記
録材5の再生品質は、2回目の状態と全く換わらず、十
分連続再生使用が可能であった。
【0190】また、上記再生装置30を使用して、画像
形成物質除去部材31を平刃を使用して同様に行ったと
ころ、再生効率は、多少劣るもののローラ状刃物部材を
使用して再生した場合と、遜色のない程度に被記録材5
を再生することができた。
【0191】また、画像形成物質除去部材31として、
金属(ステンレス)からなるブレード部材を使用して、
同様に再生処理を行ったところ、平刃の画像形成物質除
去部材31を使用した場合と、同様の再生品質の被記録
材5を得ることができた。同様に、樹脂(ウレタン)か
らなるブレード部材を使用して、同様に再生処理を行っ
たところ、金属から成るブレード部材を使用した場合と
同程度の再生品質の被記録材5を得ることができた。
【0192】なお、ブレード部材を画像形成物質除去部
材31として使用した場合、ブレード部材の構造が簡単
であるため、加工しやすく、安価に再生装置30を作成
することができた。
【0193】さらに、ブレード部材を画像形成物質除去
部材31として使用した場合、当該ブレード部材に所定
の振動(ブレードの振動周期fとして、200Hz、振
動振幅Dとして、0.4mm)を付与して、再生処理を
行ったところ、画像形成物質Tの除去性能は、格段に向
上した。なお、振動方向は、被記録材5の搬送方向に平
行である。
【0194】また、画像形成物質除去部材31として、
金属(ステンレス)からなるブラシ部材を使用して、同
様に再生処理を行ったところ、平刃の画像形成物質除去
部材31を使用した場合と、同様の再生品質の被記録材
5を得ることができた。同様に、樹脂(ナイロン)から
なるブレード部材を使用して、同様に再生処理を行った
ところ、金属から成るブレード部材を使用した場合と同
程度の再生品質の被記録材5を得ることができた。
【0195】なお、画像形成物質除去部材31として、
合成砥石(アルミナ質)を使用して、同様に再生処理を
行ったところ、初期的には、良好な再生品質の被記録材
5を得ることができたが、合成砥石の目詰まり等によ
り、被記録材5の枚数に限界があった。また、画像形成
物質除去部材31として、木綿を巻き付けたローラやフ
ェルトローラを使用して、同様に再生処理を行ったとこ
ろ、被記録材5上に残存する画像形成物質Tが多く、再
利用に適さなかった。
【0196】以上、本発明者によってなされた発明を好
適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもな
い。
【0197】
【発明の効果】請求項1記載の発明の被記録材の再生方
法によれば、画像形成物質により画像を形成する被記録
材として、表面が平坦で、かつ、積層構造を有しない樹
脂材料を使用し、当該画像形成物質により画像の形成さ
れた被記録材の画像形成面に所定の物理的処理を施し
て、被記録材から画像形成物質を除去しているので、被
記録材から画像形成物質を除去する前あるいは除去中に
被記録材に液体を付与することなく、かつ、画像形成物
質が入り込むことの少ない被記録材から物理的に画像形
成物質を除去して、被記録材の表層が削られて再生不能
となることを防止しつつ、簡単な構成で、かつ、安価に
被記録材から画像形成物質を適切に除去することがで
き、被記録材の再生性能を向上させることができるとと
もに、被記録材の再生コストを安価なものとすることが
できる。
【0198】請求項2記載の発明の被記録材の再生装置
によれば、画像形成物質により画像を形成する被記録材
として、表面が平坦で、かつ、積層構造を有しない樹脂
材料を使用し、当該画像形成物質により画像の形成され
た被記録材の画像形成面に所定の物理的処理を施して、
被記録材から画像形成物質を除去しているので、被記録
材から画像形成物質を除去する前あるいは除去中に被記
録材に液体を付与することなく、かつ、画像形成物質が
入り込むことの少ない被記録材から物理的に画像形成物
質を除去して、被記録材の表層が削られて再生不能とな
ることを防止しつつ、簡単な構成で、かつ、安価に被記
録材から画像形成物質を適切に除去することができ、被
記録材の再生性能を向上させることができるとともに、
被記録材の再生コストを安価なものとすることができ
る。
【0199】請求項3記載の発明の被記録材の再生装置
によれば、被記録材から除去された画像形成物質を着脱
可能な画像形成物質収容容器に収納し、適宜画像形成物
質収容容器を取り出して、収納する画像形成物質を廃棄
できるので、被記録材から除去された画像形成物質が装
置内に飛散することを防止しつつ、画像形成物質を適切
に廃棄することができ、環境を良好に保護しつつ、被記
録材の再生装置の利用性を向上させることができる。
【0200】請求項4記載の発明の被記録材の再生装置
によれば、画像形成物質除去手段として、搬送手段によ
り搬送される被記録材の幅方向に延在して配設され、被
記録材上の画像形成物質を掻き取って除去する刃物部材
を使用しているので、より安価な構成で、確実に被記録
材から画像形成物質を除去することができ、被記録材の
再生性能を向上させることができるとともに、被記録材
の再生コストをより一層安価なものとすることができ
る。
【0201】請求項5記載の発明の被記録材の再生装置
によれば、画像形成物質除去手段として、搬送手段によ
り搬送される被記録材の幅方向に延在して配設され、所
定の螺旋状の刃を有するローラ状の刃物部材であって、
当該刃物部材の少なくとも被記録材と当接する刃の部分
が被記録材の搬送速度と異なる速度で回転して、被記録
材上の画像形成物質を掻き取って除去するものを使用し
ているので、安価な構成で、効率的にかつより一層確実
に被記録材から画像形成物質を除去することができ、被
記録材の再生性能をより一層向上させることができると
ともに、被記録材の再生コストを安価なものとすること
ができる。
【0202】請求項6記載の発明の被記録材の再生装置
によれば、画像形成物質除去手段として、搬送手段によ
り搬送される被記録材の幅方向に延在して配設され、被
記録材上の画像形成物質を削り取って除去する所定の金
属あるいは所定の樹脂で形成されたブレード部材を使用
しているので、より一層安価な構成で、確実に被記録材
から画像形成物質を除去することができ、被記録材の再
生性能を向上させることができるとともに、被記録材の
再生コストをより一層安価なものとすることができる。
【0203】請求項7記載の発明の被記録材の再生装置
によれば、振動付与手段で、少なくとも画像形成物質の
除去時にブレード部材に所定の振動を付与しているの
で、振動するブレード部材でより一層効率的に被記録材
から画像形成物質を除去することができ、被記録材の再
生性能ををより一層向上させることができるとともに、
被記録材の再生コストを安価なものとすることができ
る。
【0204】請求項8記載の発明の被記録材の再生装置
によれば、画像形成物質除去手段として、搬送手段によ
り搬送される被記録材の幅方向に延在して配設され、被
記録材上の画像形成物質を削り取って除去する所定の金
属あるいは所定の樹脂で形成されたブラシ部材を使用し
ているので、ステープラ等の混入等のように突発的な障
害物の混入があった際にも、画像形成物質除去手段の受
ける損傷を最小限に押さえつつ、安価な構成で、効率的
にかつ確実に被記録材から画像形成物質を除去すること
ができ、被記録材の再生性能を向上させることができる
とともに、被記録材の再生コストをより一層安価なもの
とすることができる。
【0205】請求項9記載の発明の被記録材の再生装置
によれば、画像形成物質除去手段を、被記録材の搬送方
向に並べて2段以上配設しているので、被記録材から画
像形成物質をより一層確実に除去することができ、被記
録材の再生性能をより一層向上させることができるとと
もに、被記録材の再生コストを安価なものとすることが
できる。
【0206】請求項10記載の発明の被記録材の再生装
置によれば、冷却手段で、画像形成物質除去手段を冷却
しているので、画像形成物質除去手段が物理的に画像形
成物質を除去する際に摩擦熱で発熱して、画像形成物質
が溶融等して除去しづらくなることを抑制して、より一
層効率的に画像形成物質を被記録材から除去することが
でき、被記録材の再生効率をより一層向上させることが
できるとともに、被記録材の再生コストを安価なものと
することができる。
【0207】請求項11記載の発明の被記録材の再生装
置によれば、平滑化手段で、画像形成物質除去手段によ
り画像形成物質の除去された被記録材の当該画像形成物
質の除去された表面を平滑化しているので、画像形成物
質の除去後に被記録材の表面の一部が削られて平滑性が
損なわれることを防止して、被記録材の再生品質を向上
させることができ、被記録材の再生品質をより一層向上
させることができる。
【0208】請求項12記載の発明の被記録材の再生装
置によれば、搬送手段が、被記録材の一部を狭持する狭
持部を備え、当該狭持部で被記録材の一部を狭持した状
態しつつ被記録材を画像形成物質除去手段に当接させた
状態で搬送しているので、被記録材に皺等が発生するこ
とを防止しつつ、被記録材上の画像形成物質を除去する
ことができ、被記録材の再生性能うより一層向上させる
ことができるとともに、被記録材の再生コストを安価な
ものとすることができる。
【0209】請求項13記載の発明の被記録材の再生装
置によれば、搬送手段を、被記録材を支持しつつ被記録
材を画像形成物質除去手段に当接させた状態で搬送する
ベルト部材を、備えたものとしているので、被記録材に
皺等が発生することを防止しつつ、被記録材上の画像形
成物質を除去することができ、被記録材の再生性能うよ
り一層向上させることができるとともに、被記録材の再
生コストを安価なものとすることができる。
【0210】請求項14記載の発明の画像形成装置によ
れば、積層構造を有さずかつ表面が所定の平坦性を有し
て所定の樹脂材料により形成され当該表面に所定の画像
形成物質により画像の形成された被記録材を、1枚ずつ
搬送して、画像形成物質除去手段により、被記録材の画
像形成面に所定の物理的処理を施して画像形成物質を被
記録材から除去して、被記録材収納トレイ上に排出・収
納し、当該被記録材収納トレイの被記録材を画像形成手
段に1枚ずつ搬送して、当該被記録材に画像形成手段
で、再度、画像形成物質により画像を形成し、画像の形
成された被記録材を排出トレイ上に排出するので、画像
形成物質により画像の形成された被記録材から画像形成
物質を除去して再生することができるとともに、当該再
生した被記録材に再度画像を形成することができ、画像
形成装置の利用性を向上させることができるとともに、
安価なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の被記録材の再生方法及び被記録材の再
生装置の第1の実施の形態を適用した再生装置の概略構
成図。
【図2】図1の再生装置による被記録材の再生処理を示
すフローチャート。
【図3】本発明の被記録材の再生方法及び被記録材の再
生装置の第2の実施の形態を適用した再生装置の概略構
成図。
【図4】図3の再生装置による被記録材の再生処理を示
すフローチャート。
【図5】本発明の被記録材の再生方法及び被記録材の再
生装置の第3の実施の形態を適用した再生装置の概略構
成図。
【図6】図5のバックアップ部材の拡大側面図。
【図7】図5の再生装置による被記録材の再生処理を示
すフローチャート。
【図8】本発明の被記録材の再生方法及び被記録材の再
生装置の第4の実施の形態を適用した再生装置の画像形
成物質除去部材の正面図。
【図9】図8の画像形成物質除去部材の側面図。
【図10】本発明の被記録材の再生方法及び被記録材の
再生装置の第5の実施の形態を適用した再生装置の概略
構成図。
【図11】本発明の画像形成装置の一実施の形態を適用
した画像形成装置の概略構成図。
【符号の説明】
1 再生装置 2 本体筐体 3 被記録材収納トレイ 4 被記録材排出トレイ 5 被記録材 6 送りコロ 7 フィードローラ 8 リタードローラ 9 挿入ローラ対 10 画像形成物質収容容器 11 画像形成物質除去部材 12 バックアップローラ 13 被記録材支持ベルト 14、15 搬送ローラ 16 テンションローラ 17 前ガイド板 18 後ガイド板 19 排出ローラ対 T 画像形成物質 20 再生装置 21 画像形成物質収容容器 22、23 画像形成物質除去部材 24、25 バックアップローラ 30 再生装置 31 画像形成物質除去部材 32 前ガイド 33 後ガイド 34 バックアップ部材 35 搬送補助ローラ 36 分離爪 37 バックアップローラ 38 狭持部材 39 永久磁石 40 画像形成物質除去部材 41 刃物部材 42 刃 43 空気導入管 44 冷却空気 50 再生装置 51 平滑化部材 60 画像形成装置 61 本体筐体 62 再生機構部 63 画像形成機構部 64 中間トレイ 65 搬送ローラ群 66 ガイド板 67 送りコロ 68 フィードローラ 69 リタードローラ 70 感光体 71 クリーニング部 72 帯電部 73 露光部 74 現像部 75 転写部 76 被記録材収納トレイ 77 送りコロ 78 フィードローラ 79 リタードローラ 80 定着部 81 記録済み被記録材収容トレイ

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】積層構造を有さずかつ表面が所定の平坦性
    を有して所定の樹脂材料により形成され当該表面に所定
    の画像形成物質により画像の形成された被記録材を、所
    定の被記録材トレイから1枚ずつ画像形成物質除去手段
    に搬送する搬送工程と、前記画像形成物質除去手段によ
    り前記被記録材の画像形成面に所定の物理的処理を施し
    て前記画像形成物質を前記被記録材から除去する画像形
    成物質除去工程と、前記画像形成物質除去工程で除去さ
    れた前記被記録材を所定の被記録材排出トレイ上に排出
    する排出工程と、を順次行うことを特徴とする被記録材
    の再生方法。
  2. 【請求項2】積層構造を有さずかつ表面が所定の平坦性
    を有して所定の樹脂材料により形成され当該表面に所定
    の画像形成物質により画像の形成された被記録材を、所
    定の被記録材トレイから1枚ずつ搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送される前記被記録材の前記画像
    形成面に所定の物理的処理を施して前記画像形成物質を
    前記被記録材から除去する画像形成物質除去手段と、前
    記画像形成物質除去手段により前記画像形成物質の除去
    された前記被記録材を所定の被記録材排出トレイ上に排
    出する排出手段と、を備えたことを特徴とする被記録材
    の再生装置。
  3. 【請求項3】前記被記録材の再生装置は、着脱可能に配
    設され、前記画像形成物質除去手段により除去された前
    記画像形成物質を収納するとともに、適宜取り出されて
    前記収納する画像形成物質を廃棄可能な画像形成物質収
    納容器を、さらに備えたことを特徴とする請求項2記載
    の被記録材の再生装置。
  4. 【請求項4】前記画像形成物質除去手段は、前記搬送手
    段により搬送される前記被記録材の幅方向に延在して配
    設され、前記被記録材上の前記画像形成物質を掻き取っ
    て除去する刃物部材であることを特徴とする請求項2ま
    たは請求項3記載の被記録材の再生装置。
  5. 【請求項5】前記画像形成物質除去手段は、前記搬送手
    段により搬送される前記被記録材の幅方向に延在して配
    設され、所定の螺旋状の刃を有するローラ状の刃物部材
    であり、当該刃物部材は、少なくとも前記被記録材と当
    接する前記刃の部分が前記被記録材の搬送速度と異なる
    速度で回転して、前記被記録材上の前記画像形成物質を
    掻き取って除去することを特徴とする請求項2または請
    求項3記載の被記録材の再生装置。
  6. 【請求項6】前記画像形成物質除去手段は、前記搬送手
    段により搬送される前記被記録材の幅方向に延在して配
    設され、前記被記録材上の前記画像形成物質を削り取っ
    て除去する所定の金属あるいは所定の樹脂で形成された
    ブレード部材であることを特徴とする請求項2または請
    求項3記載の被記録材の再生装置。
  7. 【請求項7】前記画像形成物質除去手段は、少なくとも
    前記画像形成物質の除去時に前記ブレード部材に所定の
    振動を付与する振動付与手段を、さらに備えたことを特
    徴とする請求項6記載の被記録材の再生装置。
  8. 【請求項8】前記画像形成物質除去手段は、前記搬送手
    段により搬送される前記被記録材の幅方向に延在して配
    設され、前記被記録材上の前記画像形成物質を削り取っ
    て除去する所定の金属あるいは所定の樹脂で形成された
    ブラシ部材であることを特徴とする請求項2または請求
    項3記載の被記録材の再生装置。
  9. 【請求項9】前記画像形成物質除去手段は、前記被記録
    材の搬送方向に並んで2段以上配設されていることを特
    徴とする請求項2から請求項8のいずれかに記載の被記
    録材の再生装置。
  10. 【請求項10】前記被記録材の再生装置は、前記画像形
    成物質除去手段を冷却する冷却手段を、さらに備えたこ
    とを特徴とする請求項2から請求項9のいずれかに記載
    の被記録材の再生装置。
  11. 【請求項11】前記被記録材の再生装置は、前記画像形
    成物質除去手段により前記画像形成物質の除去された前
    記被記録材の当該画像形成物質の除去された表面を平滑
    化する平滑化手段を、さらに備えたことを特徴とする請
    求項2から請求項10のいずれかに記載の被記録材の再
    生装置。
  12. 【請求項12】前記搬送手段は、前記被記録材の一部を
    狭持しつつ前記被記録材を前記画像形成物質除去手段に
    当接させた状態で搬送する狭持部を、備えたことを特徴
    とする請求項2から請求項11のいずれかに記載の被記
    録材の再生装置。
  13. 【請求項13】前記搬送手段は、前記被記録材を支持し
    つつ前記被記録材を前記画像形成物質除去手段に当接さ
    せた状態で搬送するベルト部材を、備えたことを特徴と
    する請求項2から請求項11のいずれかに記載の被記録
    材の再生装置。
  14. 【請求項14】積層構造を有さずかつ表面が所定の平坦
    性を有して所定の樹脂材料により形成され当該表面に所
    定の画像形成物質により画像の形成された被記録材を、
    所定の被記録材トレイから1枚ずつ搬送する搬送手段
    と、前記被記録材の前記画像形成面に所定の物理的処理
    を施して前記画像形成物質を前記被記録材から除去する
    画像形成物質除去手段と、前記画像形成物質除去手段に
    より前記画像形成物質の除去された前記被記録材を所定
    の被記録材収納トレイ上に排出・収納する排出・収納手
    段と、前記被記録材に所定の記録方式で前記画像形成物
    質により画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成
    物質が除去され前記排出・収納手段に収納された前記被
    記録材を前記画像形成手段に搬送する搬送手段と、前記
    画像形成手段により画像の形成された前記被記録材を排
    出トレイ上に排出する排出手段と、を備えたことを特徴
    とする画像形成装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010137416A (ja) * 2008-12-10 2010-06-24 Aiwa Plastics:Kk 剥離再生装置
JP2013159094A (ja) * 2012-02-08 2013-08-19 Teijin Dupont Films Japan Ltd 熱可塑性樹脂フィルムの製造装置及び製造方法
JP5960334B1 (ja) * 2015-09-18 2016-08-02 株式会社パンテック 帯状フィルムの被膜剥離装置
JP2019209511A (ja) * 2018-05-31 2019-12-12 日本ゼオン株式会社 分離装置、及び、樹脂フィルムの製造方法

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