JPH1193460A - 一体化構造の耐震墓石 - Google Patents

一体化構造の耐震墓石

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JPH1193460A
JPH1193460A JP27379197A JP27379197A JPH1193460A JP H1193460 A JPH1193460 A JP H1193460A JP 27379197 A JP27379197 A JP 27379197A JP 27379197 A JP27379197 A JP 27379197A JP H1193460 A JPH1193460 A JP H1193460A
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Katsuo Mori
勝男 森
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 独特の構造で墓石ブロックを接着して、衝撃
で墓石ブロックが剥離したり、衝撃で墓石ブロックが損
傷を受けるのを極減する。 【解決手段】 一体化構造の耐震墓石は、所定の形状の
墓石ブロック1を積層している墓石である。耐震墓石
は、墓石ブロック1の境界に、墓石ブロック1を載せる
と墓石ブロック1の重量で薄くなるように弾性変形する
弾性緩衝材4を挟着している。この弾性緩衝材4によっ
て、互いに接着される墓石ブロック1の境界に接着隙間
5が設けられている。この接着隙間5には、軟質接着材
3が充填されている。墓石ブロック1は、軟質接着層6
を介して接着されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地震等で墓石ブロ
ックが倒れない耐震墓石に関する。
【0002】
【従来の技術】墓石は、極めて重い石を積み重ねたもの
であるから、風雨等で倒れることはないが、大きな地震
では倒れることがある。とくに、多数の墓石ブロックを
高く積層した墓石は、倒れやすい。さらに、地震の周期
が墓石の揺れる周期に共振すると、それほど大きくない
地震でも極めて倒れやすくなる。重い墓石が倒れると、
極めて危険な状態となる。また、重い墓石ブロックが倒
れて落下すると、割れる等の損傷を受けて、再使用でき
なくなってしまう。
【0003】さらに、現在の墓石は、複数の墓石ブロッ
クを墓場に運搬し、墓場で積み重ねて構築するので、墓
場での施工に手間と時間がかかる欠点もある。墓場に運
搬された複数の墓石ブロックを、決められた位置に正確
に積層して構築するからである。墓場で墓石を構築する
とき、墓石ブロックの間にモルタルを充填して、墓石ブ
ロックをセメントで結合することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】セメントが、墓石ブロ
ックを理想的な状態で強固に連結するなら、地震等で墓
石が倒れるのを有効に防止できる。しかしながら、実際
には、セメントでは墓石ブロックを強固に接着すること
ができない。さらに、セメントは衝撃に弱いので、墓石
ブロックの振動で簡単に剥離してしまう欠点がある。ま
た、セメントが局部的に強固に接着された部分では、衝
撃で墓石ブロックの一部が割れる等の損傷を受けること
がある。
【0005】セメントの弊害を解消するためには、たと
えば、石に対する接着強度の優れた、エポキシ系の接着
材や、シアノアクリレート系の接着材で、墓石ブロック
を接着すればよい。これ等の接着材は、強く墓石ブロッ
クを接着できる。しかしながら、これ等の接着材で接着
された墓石ブロックは、耐衝撃強度が低いために、地震
等で墓石ブロックに衝撃が加えられると、接着部分が剥
離し、あるいは、墓石ブロックの一部が破損する欠点が
ある。
【0006】また、エポキシ系等の接着材で接着した墓
石は、製造工場で墓石ブロックを接着して墓場に運搬し
て設置するときに、接着部分が損傷を受けやすい欠点も
ある。それは、墓石を墓場にトラック等で運搬して設置
するときに、墓石ブロックに全く衝撃を与えないように
施工するのが難しいからである。複数の墓石ブロックを
接着している重い墓石を、クレーン等で吊り下げて、墓
場に構築したコンクリート製の基礎の定位置に設置する
とき、墓石の衝撃を皆無にするのは極めて難しい。クレ
ーンで吊り下げた墓石を基礎に置くとき、あるいは、基
礎のずれた位置に置いた墓石を、再び吊り上げて移動す
るとき、さらに、基礎に載せた状態で墓石を移動させる
とき等に、墓石ブロックに衝撃が加えられることがあ
る。衝撃は、接着部分を剥離するのに止まらず、墓石ブ
ロックの一部を破損することもある。このため、墓石
が、衝撃のない状態で施工できるのであれば、エポキシ
系等の接着材で接着することも可能であるが、施工工程
や地震で衝撃がかかる墓石は、これ等の接着材で接着し
て、剥離しないように連結できない欠点がある。
【0007】本発明は、このような欠点を解決すること
を目的に開発されたものである。本発明の重要な目的
は、独特の構造で墓石ブロックを接着することにより、
衝撃で墓石ブロックが剥離せず、また、衝撃で墓石ブロ
ックが損傷を受けるのを極減できる一体化構造の耐震墓
石を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の一体化構造の耐
震墓石は、所定の形状の墓石ブロック1を積層している
墓石を改良したもので、墓石ブロック1の境界に、墓石
ブロック1を載せると墓石ブロック1の重量で薄くなる
ように弾性変形する弾性緩衝材4を挟着している。この
弾性緩衝材4によって、互いに接着される墓石ブロック
1の境界に接着隙間5を設けている。この接着隙間5に
は、軟質接着材3を充填している。墓石ブロック1は、
軟質接着層6を介して接着されている。
【0009】さらに、本発明の請求項2の一体化構造の
耐震墓石は、墓石ブロック1の境界に、墓石ブロック1
を載せると墓石ブロック1の重量で薄くなるように変形
する可塑性粒19を挟着している。この可塑性粒19に
よって、互いに接着される墓石ブロック1の境界に接着
隙間5を設けている。この接着隙間5には、軟質接着材
3を充填している。墓石ブロック1は、軟質接着層6を
介して接着されている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明
の技術思想を具体化するための一体化構造の耐震墓石を
例示するものであって、本発明は一体化構造の耐震墓石
を下記のものに特定しない。
【0011】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決す
るための手段の欄」に示される部材に付記している。た
だ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に
特定するものでは決してない。
【0012】図1と図2に示す墓は、納骨台となる三方
台2の上に、耐震墓石を載せて固定している。三方台2
は、下から順番に、地福2A、箱2B、雲石2Cを積み
重ねている。耐震墓石は、下から順番に、墓石ブロック
1である大台1Aと中台1Bと竿石1Cを積み重ねて連
結している。三方台2と耐震墓石は、天然の石を所定の
形状に切断して表面仕上げして製作され、あるいは、コ
ンクリートに天然石を混合して成形し、その表面を綺麗
に仕上げて製作される。
【0013】三方台2は、骨壷を収納する納骨台とな
る。このため、内部を中空状としている。地福2Aは、
石を4本の角柱状に加工したものを、方形状に枠組して
地盤の基礎コンクリート7に固定している。地福2A
は、ステンレス製のL金具8を介して地盤の基礎コンク
リート7に固定されている。L金具8はアンカーボルト
9を介して基礎コンクリート7と地福2Aとに固定され
る。L金具8は、一端を基礎コンクリート7に固定し
て、他端を地福2Aの内面に固定している。地福2Aと
なる4本の石は、その境界を軟質接着材3で接着してい
る。
【0014】箱2Bは、地福2Aの四隅に垂直に固定し
ている柱2Dと、これ等の柱2Dを連結して内部を中空
とする4枚の壁2Eとからなる。柱2Dは、ステンレス
製の接合用ダボ10を介して、地福2Aと雲石2Cの定
位置に連結され、軟質接着層6を介して地福2Aと雲石
2Cに固定される。壁2Eは、4本の柱2Dを連結し
て、内部に、納骨室11となる方形状の空間を形成して
いる。正面の壁2Eは、開口部を有し、ここから納骨室
11に骨壷を収納できるようになっている。
【0015】雲石2Cは、外形が方形状となる平面状に
石を加工したもので、箱2Bの上面を閉塞し、墓石を載
せる台となっている。
【0016】雲石2Cの上に、雲石2Cよりも外形の小
さい大台1Aを接着し、さらに、この大台1Aの上に、
大台1Aよりも外形を小さくした中台1Bを接着し、さ
らに、中台1Bの上に、外形を中台1Bよりも小さくし
て細高い四角柱に加工した竿石1Cを接着している。さ
らに、大台1Aの前には水鉢12を固定し、中台1Bの
前には香炉13を固定している。
【0017】雲石2Cと大台1A、大台1Aと中台1
B、中台1Bと竿石1Cとの間は、弾性緩衝材4と軟質
接着層6を介して接着される。水鉢12と香炉13も、
弾性緩衝材4と軟質接着層6とを介して、雲石2Cと大
台1Aとに接着している。
【0018】弾性緩衝材4は、中台1Bや竿石1Cの重
量で薄くなる程度の弾性体で、好ましくは、プラスチッ
ク発泡体が使用される。弾性緩衝材4は、好ましくは、
ウレタンフォーム等の連続気泡を有するプラスチック発
泡体である。連続気泡のプラスチック発泡体は、内部に
接着材を浸透させてより強固に接着できる特長がある。
【0019】弾性緩衝材4は、所定の厚さを有するシー
ト状で、接着面の周囲に、あるいは接着面の周囲に点在
して局部的に配設されて、墓石ブロック1の間に接着隙
間5を設ける。接着隙間5は、軟質接着材3を充填し
て、墓石ブロック1を接着する。接着隙間5は、弾性緩
衝材4の厚さと弾性で調整できる。厚い弾性緩衝材を使
用し、また、弾性緩衝材に硬くて変形の少ないものを使
用すると、接着隙間は広くなる。接着隙間5は、たとえ
ば1〜5mm、好ましくは2〜5mmである。接着隙間
が狭すぎると、ここに充填される軟質接着材の緩衝作用
が低下する。厚すぎると、多量の軟質接着材を使用する
必要があると共に、接着隙間が目立つ弊害がある。
【0020】墓石ブロック1は、図3と図4に示すよう
に、以下の工程で、弾性緩衝材4と軟質接着材3を介し
て接着される。以下、大台1Aの上に中台1Bを接着す
る工程を示すが、他の墓石ブロックも同じようにして接
着される。 墓石ブロック1の接着面を、アルコールで拭いて、
表面に付着する塵や油膜等を綺麗に除去する。軟質接着
層6を確実に接着するためである。
【0021】 図3の(1)に示すように、大台1Aの
上に、帯状に裁断した弾性緩衝材4を置く。弾性緩衝材
4は、接着面からはみ出さないように、接合面の周囲に
おいて、その内側に軟質接着材3を充填するスペースを
設ける。
【0022】 図3の(2)に示すように、弾性緩衝材
4の内側に、ペースト状の軟質接着材3を塗布する。軟
質接着材3は、上に載せる墓石ブロック1の底面に塗布
することもできる。
【0023】 図3の(3)と図4の(1)に示すように、
接着面に墓石ブロック1を載せる。図4の(2)に示すよ
うに、載せた墓石ブロック1の重さで、下に敷かれた弾
性緩衝材4が薄くなると共に、塗布された軟質接着材3
が押し広げられて、広い面積で上下の墓石ブロック1の
接着面に密着する。押し潰される弾性緩衝材4は、上下
の墓石ブロック1の間に接着隙間5を形成する。この接
着隙間5には、充填された軟質接着材3が広がって軟質
接着層6となる。弾性緩衝材4が薄くなることで、軟質
接着層6は、均一に所定の厚さとなり、上下の墓石ブロ
ック1は、軟質接着層6を介して接着される。
【0024】以上のようにして、雲台2Cの上に大台1
Aを、大台1Aの上に中台1Bを、さらに、中台1Bの
上に竿石1Cを、それぞれ軟質接着層6を介して接着す
る。
【0025】さらに、本発明の耐震墓石は、図1と図2
に示すように、雲台2Cと大台1Aと中台1Bを、これ
らの内部を貫通するロッド14を介して緊締している。
雲台2Cと大台1Aと中台1Bは、中央部に貫通孔17
を設けており、この貫通孔17にロッド14を挿通して
いる。貫通孔17は、これ等の墓石ブロック1を接着す
る前に、たとえば、電気ドリル等の工具を使用して削孔
される。
【0026】ロッド14は、上方の中間部に鍔15を有
し、下端にナット16をねじ込む雄ネジを有する。ロッ
ド14は、中台1Bと大台1Aと雲台2Cの貫通孔17
に挿入されて、これ等を貫通した後、先端をナット16
で締め付けられる。ロッド14は、鍔15とナット16
で、雲台2Cと大台1Aと中台1Bとを挟着する状態で
固定する。このようにして固定される墓石ブロック1
は、より強固に定位置に固定されて、地震等で墓石ブロ
ック1の位置がずれたり、墓石が崩れるのを有効に防止
できる特長がある。
【0027】さらに、ロッド14は、上端を中台1Bの
上面から上方に延長して突出しており、この突出部を竿
石1Cに設けた挿入孔18に挿入している。最上段に位
置する竿石1Cは、縦長の形状のため、倒れやすくなっ
ているが、このようにして連結される竿石1Cは、挿入
されたロッド14で内部を支承されるので、倒れ難くで
きる特長がある。このため、地震だけでなく台風等の強
風によって竿石1Cが倒壊するのも有効に防止できる特
長がある。
【0028】以上の実施例の一体化構造の耐震墓石は、
墓石ブロックの境界に、墓石ブロックの重量で薄く弾性
変形する弾性緩衝材を配設して接着隙間を設けている
が、本発明の一体化構造の耐震墓石は、弾性緩衝材に代
わって、墓石ブロックの重量で変形する可塑性粒を使用
して接着隙間を設けることもできる。
【0029】可塑性粒を使用して墓石ブロックを接着す
る工程を図5に示す。この図は、大台1Aの上に中台1
Bを接着する工程を示している。この図に示すように、
大台1Aの上面の接着面の周囲に可塑性粒19を配設
し、中台1Bで薄く変形する可塑性粒19で接着隙間5
を設ける。
【0030】可塑性粒19は、墓石ブロック1の重量で
薄く塑性変形できるような物質で、好ましくは鉛が使用
される。鉛は、薄く変形しやすいように、小さな粒状に
成形されている。この耐震墓石は、使用する鉛の個数と
粒径で、接着隙間5の大きさを調整する。鉛は、粒径が
大きいものを多く使用すると、接着隙間が大きくなる。
逆に、粒径が小さいものを少量使用すると押し潰されて
接着隙間が小さくなる。したがって、使用する鉛の粒径
と個数は、好ましくは、鉛が墓石ブロックの重量で薄く
押し潰されたときに、接着隙間が2〜5mmとなるよう
に調整する。
【0031】接着面の周囲に配設された可塑性粒19の
内側に軟質接着材3を充填する。粒状の可塑性粒19
は、転がって移動しやすいので、好ましくは、図に示す
ように、可塑性粒19を配置する場所にも軟質接着材3
を塗布しておく。接着面に墓石ブロック1を載せて、墓
石ブロック1の重量で可塑性粒19が薄く変形すると共
に、軟質接着材3が押し広げられて墓石ブロックの接着
面に密着して上下の墓石ブロックを接着する。以上のよ
うにして、墓石ブロックが接着される耐震墓石も、接着
面に位置する軟質接着層によって、耐震性に優れた墓石
とすることができる。
【0032】さらに、本発明の耐震墓石は、図示しない
が、弾性緩衝材と可塑性粒を併用して接着隙間を設ける
こともできる。この耐震墓石は、たとえば、弾性緩衝材
であるプラスチック発泡体を接着面の周囲に配設した
後、このプラスチック発泡体のの上面あるいは下面に、
可塑性粒である鉛を点在して配設し、墓石ブロックの間
に接着隙間を設ける。この接着隙間に軟質接着材を充填
して、墓石ブロックを接着する。この耐震墓石も、墓石
ブロックが軟質接着層によって接着される。
【0033】
【発明の効果】本発明の一体化構造の耐震墓石は、衝撃
で墓石ブロックが剥離することなく、また、衝撃で墓石
ブロックが損傷を受けるのを極減できる特長がある。そ
れは、本発明の一体化構造の耐震墓石が、所定の形状の
墓石ブロックを、独特の構造で積層して接着して、耐震
墓石としているからである。本発明の一体化構造の耐震
墓石は、墓石ブロックの境界に、墓石ブロックを載せる
と墓石ブロックの重量で薄くなるように変形する弾性緩
衝材あるいは可塑性粒を挟着し、この弾性緩衝材あるい
は可塑性粒によって、互いに接着される墓石ブロックの
境界に接着隙間を設けて、この接着隙間に軟質接着材を
充填している。接着隙間に充填される軟質接着材は、積
層される墓石ブロックで押し広げられて、広い面積で上
下の墓石ブロックに密着する軟質接着層となって、積層
される墓石ブロックを接着する。このため、従来の墓石
のように、積層される墓石ブロックが局部的に接着され
ることがなく、衝撃で接着部分が剥離したり、墓石ブロ
ックの一部が損傷を受けて破損するのを極減できる特長
がある。
【0034】さらに、本発明の耐震墓石は、積層される
墓石ブロックを直接に密着させることなく、軟質接着層
を介して接着している。このように接着される墓石ブロ
ックは、墓石ブロックの境界面に位置する軟質接着層が
緩衝材の働きをするので、衝撃を受けたときに、剥離や
損傷が生じ難くなる特長もある。
【0035】さらに、軟質接着層を介して積層される墓
石ブロックは、境界面を完全に研磨することなく積層で
きる特長もある。それは、軟質接着層が、墓石ブロック
の境界面における微細な凹凸を吸収して接着するからで
ある。これに対して従来の墓石は、積層される墓石ブロ
ックの境界面を完全に研磨して接着しても、わずかな凹
凸部分によって墓石ブロックが局部的に接着されてしま
う欠点がある。局部的に接着される従来の墓石は、手間
と時間をかけて研磨しても、この部分から剥離や損傷が
生じやすくなってしまう。これに対して、本発明の耐震
墓石は、研磨にかかる手間や時間を少なくできるにもか
かわらず、墓石ブロックの境界部分における剥離や損傷
を極減できる優れた特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の一体化構造の耐震墓石の正面
【図2】図1に示す一体化構造の耐震墓石の一部断面側
面図
【図3】本発明の実施例にかかる耐震墓石の墓石ブロッ
クを接着する工程を示す斜視図
【図4】本発明の実施例にかかる耐震墓石の墓石ブロッ
クを接着する工程を示す断面図
【図5】本発明の他の実施例にかかる耐震墓石の墓石ブ
ロックを接着する工程を示す断面図
【符号の説明】
1…墓石ブロック 1A…大台 1
B…中台 1C…竿石 2…三方台 2A…地福 2
B…箱 2C…雲石 2D…柱
2E…壁 3…軟質接着材 4…弾性緩衝材 5…接着隙間 6…軟質接着層 7…基礎コンクリート 8…L金具 9…アンカーボルト 10…接合用ダボ 11…納骨室 12…水鉢 13…香炉 14…ロッド 15…鍔 16…ナット 17…貫通孔 18…挿入孔 19…可塑性粒

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の形状の墓石ブロック(1)を積層し
    てなる墓石において、 墓石ブロック(1)の境界に、墓石ブロック(1)を載せると
    墓石ブロック(1)の重量で薄くなるように弾性変形する
    弾性緩衝材(4)が挟着されており、この弾性緩衝材(4)に
    よって、互いに接着される墓石ブロック(1)の境界に接
    着隙間(5)が設けられており、この接着隙間(5)に軟質接
    着材(3)が充填されて、墓石ブロック(1)が軟質接着層
    (6)を介して接着されてなることを特長とする一体化構
    造の耐震墓石。
  2. 【請求項2】 所定の形状の墓石ブロック(1)を積層し
    てなる墓石において、 墓石ブロック(1)の境界に、墓石ブロック(1)を載せると
    墓石ブロック(1)の重量で薄くなるように変形する可塑
    性粒(19)が挟着されており、この可塑性粒(19)によっ
    て、互いに接着される墓石ブロック(1)の境界に接着隙
    間(5)が設けられており、この接着隙間(5)に軟質接着材
    (3)が充填されて、墓石ブロック(1)が軟質接着層(6)を
    介して接着されてなることを特長とする一体化構造の耐
    震墓石。
JP27379197A 1997-09-20 1997-09-20 一体化構造の耐震墓石 Pending JPH1193460A (ja)

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