JPH1191937A - インゴットの搬送方法 - Google Patents

インゴットの搬送方法

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JPH1191937A
JPH1191937A JP25702797A JP25702797A JPH1191937A JP H1191937 A JPH1191937 A JP H1191937A JP 25702797 A JP25702797 A JP 25702797A JP 25702797 A JP25702797 A JP 25702797A JP H1191937 A JPH1191937 A JP H1191937A
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JP
Japan
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ingot
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JP25702797A
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English (en)
Inventor
Ryoichi Nishii
良一 西井
Kazuo Asaha
一男 浅葉
Yoshito Suzuki
喜人 鈴木
Narutoshi Mitsui
成俊 三井
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Obayashi Corp
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Obayashi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 結晶引上室の下層階の配管やダクトが配索さ
れる床下スペースを利用して運搬車の広い搬送スペース
を確保するとともに、インゴットの落下による歩留まり
の低下を無くし、かつ、インゴットの搬送スペースを少
なくできるようにしたインゴットの搬送方法を提供す
る。 【解決手段】 インゴット12を単結晶製造炉10から
結晶引上室14の床下スペース16に吊り下ろす。吊り
下ろしたインゴット12を、床下スペース16に直立状
態で待機する運搬車18に、該インゴット12の直立状
態を維持した状態で積み込む。インゴット12を積み込
んだ運搬車18を、直立状態で床下スペース16内を移
動してインゴットストッカまで搬送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、12インチシリコ
ンの単結晶製造炉で精製したインゴットを、運搬車を用
いて建物内に設置したインゴットストッカまで搬送する
ようにしたインゴットの搬送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ゲルマニウム(Ge)やシリコン(S
i)等の半導体は、ゾーンメルティングを行って精製し
た超高純度の単結晶を用いて製造される。ゾーンメルテ
ィングは帯域溶融法とも称し、これには特開平5−19
4074号公報(Int.Cl.C30B 13/00 )および特開平5
−293785号公報(Int.Cl.B25J 15/05 )等に開示
されるFZ法(浮遊帯域溶融法)や、特開平9−165
297号公報(Int.Cl.C30B 29/06 )等に開示されるC
Z法(チョクラルスキー法)等が知られる。
【0003】例えば、シリコンの単結晶を後者のCZ法
を用いて精製する場合は、単結晶製造炉の石英坩堝に収
容したシリコン融液に種結晶を浸漬し、そして、これを
引き上げてシリコン単結晶棒(インゴット)を成長させ
るようになっている。このようにして精製されるインゴ
ットが所定の大きさに成長すると、これを単結晶製造炉
から取り出して所定のインゴットストッカまで搬送し、
このインゴットストッカに一旦保存するようになってい
る。
【0004】上記単結晶製造炉1は、図8に示すように
配管やダクトが配索される地下スペース2の床面となる
基盤3に設置され、インゴットが取り出される上端部1
aは上方階に突出され、この上方階を作業スペースとな
る結晶引上室4としてインゴットの引き上げおよびイン
ゴットの搬送が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来で
は単結晶製造炉1から引き上げたインゴットを作業員が
人手で運搬車に移し、その後、作業員がこの運搬車を上
記結晶引上室の床面を押してインゴットストッカまで搬
送するようになっている。ところで、インゴットを運搬
車に積み込む際、この運搬車として載置面が水平となる
台車が通常用いられる一方、インゴットは単結晶製造炉
1から鉛直方向に引き上げられるようになっている。従
って、引き上げられた鉛直方向のインゴットは、複数の
作業員による人手によって傾倒して水平方向に直した
後、運搬車に積み込まれることになる。このとき、イン
ゴットは約300kg程度と重量が著しく嵩み、これを人
手で扱うため誤って落下させて破損してしまう場合が少
なからず発生し、製品の歩留まりが悪化してしまう。
【0006】また、上記運搬車を移動する結晶引上室4
は作業スペースとして使用される階層であり、運搬車の
ために広い移動スペースを設けることがレイアウト上困
難になり、更には、運搬車はインゴットを水平状態に載
置した状態で移動するため大きな旋回スペースを要し、
これらのことから搬送作業が著しく困難になってしまう
という課題があった。
【0007】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て、結晶引上室の下層階の配管やダクトが配索される床
下スペースを利用して運搬車の広い搬送スペースを確保
するとともに、インゴットの落下による歩留まりの低下
を無くし、かつ、インゴットの搬送スペースを少なくで
きるようにしたインゴットの搬送方法を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明の請求項1に示すインゴットの搬送方法は、
単結晶製造炉で精製したインゴットを結晶引上室に引き
上げた後、このインゴットを建物内に設置されたインゴ
ットストッカまで搬送するにあたって、上記インゴット
を単結晶製造炉から結晶引上室の床下スペースに吊り下
ろす第1工程と、吊り下ろしたインゴットを、床下スペ
ースに待機する運搬車に該インゴットの直立状態を維持
した状態で積み込む第2工程と、インゴットを積み込ん
だ運搬車を、床下スペース内で移動してインゴットスト
ッカまで搬送する第3工程と、を備える。
【0009】また、本発明の請求項2に示すインゴット
の搬送方法は、インゴットを直立状態でインゴットスト
ッカまで搬送した運搬車を、インゴットストッカで横向
きに傾倒させた後、インゴットを横置き状態でストック
用パレットに移載する。
【0010】以上の構成により本発明の作用を以下述べ
ると、請求項1では第1工程によって床下スペースに吊
り下ろしたインゴットを、第2工程によって該インゴッ
トの直立状態を維持した状態で運搬車に積み込む。この
とき、運搬車は床下スペースで待機しており、この運搬
車に上記インゴットが直立状態で積み込まれるので、こ
のインゴットを従来のように人手により横倒しにする必
要が無いため、積み替え時にインゴットが破損されるの
を防止できる。また、第3工程では運搬車が直立状態で
インゴットを積み込んで移動されるので、運搬車の旋回
スペースを最小にすることができ、搬送スペースを少な
くすることができる。特に、本発明の最も大きなメリッ
トは、積極的に使用されなかった床下スペースをインゴ
ットの搬送スペースとしていて、このように作業領域と
搬送領域を分離したことにより、生産能率が向上すると
ともに安全性が保持される。また、このように作業スペ
ースとなる結晶引上室から搬送スペースが無くなるた
め、該結晶引上室を狭くすることができ、延いては建物
全体の建築面積を小さくすることができる。
【0011】また、請求項2では、インゴットをインゴ
ットストッカで最終的に水平方向に横倒しして横置き状
態でストック用パレットに載置するのであるが、運搬車
自体をインゴットとともに横向きに傾倒させて、この横
向きのインゴットを水平のストック用パレットに移載す
ることができるため、インゴット自体を人手で傾倒する
必要がなく、インゴットを落下させたりして破損する恐
れを極力低減することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して詳細に説明する。図1から図7は本発明の
インゴットの搬送方法の一実施形態を示し、図1は単結
晶製造炉の設置状態を示す断面図、図2はインゴットを
運搬車に積み込もうとする状態を示す断面図、図3はイ
ンゴットを運搬車に保持するためのクランプを示す平面
図、図4は運搬車に設けられる複数のクランプのうち最
下方のものを示す斜視図、図5はインゴットの搬送途中
を示し、(a)はその側面図および(b)はその正面
図、図6は運搬車の案内レールの終端部の構造を示す正
面図、図7は運搬車の傾倒状態を示す正面図である。
【0013】即ち、本実施形態のインゴットの搬送シス
テムは、図1から図7に示すように、例えば12インチ
シリコンの単結晶製造炉10で精製したインゴット12
を結晶引上室14に引き上げた後、このインゴット12
を建物の所定場所に設置された図外のインゴットストッ
カまで搬送するようになっている。このような搬送シス
テムにあって本発明の基本構成では、上記インゴット1
2を単結晶製造炉10から結晶引上室14の床下スペー
ス16に吊り下ろす第1工程と、吊り下ろしたインゴッ
ト12を、床下スペース16に直立状態で待機する運搬
車18に該インゴット12の直立状態を維持した状態で
積み込む第2工程と、インゴット12を積み込んだ運搬
車18を、直立状態で床下スペース16内を移動してイ
ンゴットストッカまで搬送する第3工程とが備えられ
る。また、インゴットストッカまで直立状態で自走した
運搬車18は、インゴットストッカで横向きに傾倒させ
た後、インゴット12をストック用パレット20に移載
するようになっている。
【0014】上記単結晶製造炉10は、シリコン(S
i)をゾーンメルティングにより単結晶させて上記イン
ゴット(単結晶棒)12を精製するようになっており、
特に本実施形態の単結晶化にはチョクラルスキー(C
Z)法が用いられ、単結晶製造炉10内に設けられる図
外の石英坩堝に収容したシリコン融液に種結晶の下端部
を浸漬して加熱溶融し、この加熱部位を徐々に引き上げ
てシリコン単結晶棒(インゴット)を超高純度をもって
成長させるようになっている。このようにしてインゴッ
ト12が所定の大きさ、例えば直径400mmφ,長さ
(L)2200mm〜2500mmに成長した段階で、これ
が単結晶製造炉10の上端部分から結晶引上室14内に
引き上げられる。
【0015】上記単結晶製造炉10は、図1,図2に示
したように上端部にインゴット12の収納筒22が設け
られ、この収納筒22の頂部に設けたウインチ24によ
ってインゴット12の引き上げおよび吊り下げが行われ
る。上記収納筒22は、ステップモータ26により回転
角制御される旋回支柱28に支持され、該旋回支柱28
の旋回により図1中二点鎖線に示すように、インゴット
12を引き上げた状態で収納筒22は、単結晶製造炉1
0の側方に移動されるようになっている。一方、収納筒
22が移動される単結晶製造炉10の側方には、該収納
筒22の下方に位置して結晶引上室14の床面30を貫
通する開口部30aが形成され、この開口部30aを介
して床下スペース16に連通される。
【0016】上記運搬車18は、水平基部18aと背部
18bとで構成されるL字状構造部18cを備え、水平
基部18aの下側に設けたキャスタ18dの転動により
移動される。上記背部18bは、少なくとも上記インゴ
ット12の長さLに対応する高さをもって形成され、こ
の背部18bには昇降マスト32が取り付けられる。昇
降マスト32には、インゴット12を保持する複数のク
ランプ34,34a,34bが上下方向に取り付けられ
る。これらクランプ34,34a,34bは図3に示す
ように開閉可能となっており、閉状態でインゴット12
を拘束するとともに、開状態でインゴット12が取り出
される。複数設けられる上記クランプ34,34a,3
4bのうち、インゴット12の上下両端部のテーパ部分
に対応するクランプ34,34bが小径に形成されると
ともに、中間部に対応するクランプ34aはインゴット
12の一般部分外径と略同径に形成される。
【0017】上記背部18bの背面には上下一対のチャ
ンネル状の上下ガイド36,36aが取り付けられ、こ
れらガイド36,36aはT字状の上下レール38,3
8aに摺動自在に係合される。これら上下レール38,
38aは、図5に示したように支持壁40に取り付けら
れるとともに、これら上下レール38,38aは、運搬
車18のキャスタ18dが床面42に着床した状態で上
記ガイド36,36aを案内する高さに設定される。上
記レール40,40aは上記単結晶製造炉10の近傍か
らインゴットストッカまで連続して延設され、このイン
ゴットストッカでは図6に示したように、下レール38
aの端部に回動レール44が設けられるとともに、上レ
ール38は該回動レール44の回動中心Oを中心とする
円弧状に湾曲される。回動レール44は下レール38a
と連続配置されて下方ガイド36aを取り込むレール部
44aと、上記回動中心Oとなる回動軸44bとで構成
され、該回動軸44bは所定の制動力をもって回動でき
るようになっている。
【0018】上記運搬車18は自走式として構成され、
本実施形態では上記上レール38に沿って配索される駆
動ワイヤー46によって運搬車18が走行される。該駆
動ワイヤー46は上レール38の始端部と終端部とに跨
って無端状に配索され、上レール38から外れる部分を
プーリ46aで案内しつつ全体的に回転移動される。該
駆動ワイヤー46の一部に上記上ガイド36が固定され
ており、この駆動ワイヤー46の移動で運搬車18が引
っ張られて、この運搬車18を自動的に移動させる構造
となっている。尚、運搬車18の自走構造は、上記駆動
ワイヤー46を用いることなく他の手段、例えばキャス
タ18dに代えて駆動車輪を設けて自走させてもよい。
【0019】以上の構成により本実施形態のインゴット
の搬送方法にあっては、単結晶製造炉10からインゴッ
ト12をウインチ24によって収納筒22内に引き上
げ、旋回支柱28の旋回により図1中二点鎖線に示した
ように収納筒22を開口部30aの上方に位置させる。
このとき、開口部30a下方の床下スペース16内には
図2に示したように運搬車18が直立状態で位置してお
り、昇降マスト32を上昇してインゴット12の取り込
み状態となる。このとき、最下方のクランプ34bは図
4に示すように閉止されているとともに、上方のクラン
プ34,34aは開放(図3中二点鎖線状態)されてい
る。
【0020】この状態で、上記収納筒22からインゴッ
ト12を鉛直状態で下降し、まずインゴット12の下端
部を最下方のクランプ34bによって受け止める。その
後、上方のクランプ34,34aを閉止してインゴット
12を拘束するとともに、昇降マスト32を下降して図
5に示すように所定位置に積み込む。この積み込みが完
了した状態で駆動ワイヤー46を駆動して、運搬車18
を上下レール38,38aに沿って移動し、最終的に該
レール38,38aの終端部に設けられるインゴットス
トッカまで搬送する。
【0021】そして、上記運搬車18が図6中二点鎖線
に示すようにインゴットストッカまで到達すると、下ガ
イド36aが回動レール44のレール部44aに位置し
て停止され、この状態から更にワイヤー46が移動する
と、回動レール44の回動を伴いつつ上ガイド36は上
レール38の湾曲部に沿って下降して運搬車18を傾倒
する。そして、最終的に図7に示すように運搬車18は
水平方向に横倒し状態となった時点で駆動ワイヤー46
は停止される。このとき、運搬車18に搭載されたイン
ゴット12は、インゴットストッカに待機されているス
トック用パレット20に載置された状態となり、クラン
プ34,34a,34bが開放されてインゴット12の
移載が完了される。尚、インゴット12をストック用パ
レット20に移して空になった運搬車18は、駆動ワイ
ヤー46を逆移動させて当初の積み込み位置まで戻すこ
とになる。
【0022】従って、本実施形態のインゴットの搬送方
法にあっては、単結晶製造炉10から引き上げたインゴ
ット12を、第1工程によって床下スペース16に鉛直
状態で吊り下ろし、第2工程によって該インゴット12
の直立状態を維持した状態で運搬車18に積み込むよう
になっている。このとき、運搬車18は床下スペース1
6で直立状態で待機しており、この運搬車18に上記イ
ンゴット12が直立状態で積み込まれることになる。こ
のため、300kgにも達する重いインゴット12を従来
のように人手により横倒しにして積み込む必要が無くな
るため、積み替え時にインゴット12を落下させたりし
て破損してしまうのを防止でき、搬送段階での歩留まり
の低下を無くすことができる。
【0023】また、第3工程では直立状態にインゴット
12を積み込んだ運搬車18を上下レール38,38a
に沿って直立状態で移動するようにしたので、この運搬
車18を旋回させる場合にも、その旋回スペースを最小
にすることができ、延いては狭い搬送スペースでの旋回
動作を行わせることができる。特に、本実施形態では上
記インゴット12を搬送するにあたって、従来配管やダ
クトの配索スペースとなって、積極的に作業に使用され
なかった床下スペース16を用いてインゴット12の搬
送スペースとしたことで、作業スペースとなる結晶引上
室14から搬送スペースを無くすことができる。このよ
うに作業領域と搬送領域を分離したことにより、生産能
率が向上するとともに、障害物が少ない床下スペース1
6で搬送できることにより安全性が大幅に向上される。
更に、このように結晶引上室14から搬送スペースが無
くなることにより、この結晶引上室14自体を狭くする
ことが可能となり、延いては建物全体の建築面積を小さ
くすることができる。
【0024】また、直立状態で搬送される上記インゴッ
ト12は、インゴットストッカで最終的に水平方向に横
倒ししてストック用パレット20に載置することになる
が、運搬車18は上下レール38,38aの終端部に設
けられた回動レール44およびレールの湾曲部分によっ
て、インゴット12とともに横向きに傾倒される。従っ
て、この状態でインゴット12は横向きとなり、水平の
ストック用パレット20にその状態で移載することがで
きるため、インゴット12自体を人手で傾倒して落下さ
せる等の失敗を無くすことができる。
【0025】ところで、本実施形態では上記運搬車18
の移動を、上下レール38,38aおよび駆動ワイヤー
46を用いて自走構造としたので、インゴット12の搬
送のための省力化および安全性の向上を達成できる。ま
た、インゴット12の運搬車18への積み込み時、およ
び運搬車18からストック用パレット20への移載時の
クランプ34,34a,34bの開閉を自動化させるこ
とが望ましく、このことにより更なる省力化を図ること
ができる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1の
インゴットの搬送方法にあっては、第1工程によって床
下スペースに吊り下ろしたインゴットを、第2工程によ
って該インゴットの直立状態を維持した状態で運搬車に
積み込むようにしたので、インゴットを運搬車に積み込
む際に該インゴットを傾倒させる必要が無くなるため、
この積み替え時にインゴットが破損されるのを防止して
歩留まりを向上することができる。また、第3工程では
運搬車が直立状態でインゴットを積み込んで移動される
ので、運搬車の旋回スペースを最小にして搬送スペース
を少なくすることができる。特に、上記インゴットを搬
送するにあたって、床下スペースを搬送スペースとして
用いたことで、作業領域と搬送領域とを分離できたの
で、生産能率を向上できるとともに、安全性の向上を図
ることができる。また、このように作業スペースとなる
結晶引上室から搬送スペースが無くなるため、該結晶引
上室を狭くすることができ、延いては建物全体の建築面
積を小さくすることができる。
【0027】また、本発明の請求項2のインゴットの搬
送方法にあっては、運搬車がインゴットストッカまで移
動すると、運搬車自体をインゴットとともに横向きに傾
倒させるようにしたので、この横向きとなった横置き状
態のインゴットを水平のストック用パレットに移載する
ことができるため、このストック用パレットへの移載時
にもインゴット自体を傾倒する必要がなく、この移載作
業を容易にするとともに、インゴットを落下させる等し
て破損するのを防止することができるという各種優れた
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態で単結晶製造炉の設置状態
を示す断面図である。
【図2】本発明の一実施形態でインゴットを運搬車に積
み込もうとする状態を示す断面図である。
【図3】本発明の一実施形態でインゴットを運搬車に保
持するためのクランプを示す平面図である。
【図4】本発明の一実施形態で運搬車に設けられる最下
方のクランプを示す斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態でインゴットの搬送途中を
示し、(a)はその側面図および(b)はその正面図で
ある。
【図6】本発明の一実施形態で運搬車を案内するレール
の終端部の構造を示す正面図である。
【図7】本発明の一実施形態で運搬車の傾倒状態を示す
正面図である。
【図8】従来の単結晶製造炉の設置状態を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
10 単結晶製造炉 12 インゴット 14 結晶引上室 16 床下スペース 18 運搬車 20 ストック用パレット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三井 成俊 東京都千代田区神田司町2丁目3番地 株 式会社大林組東京本社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単結晶製造炉で精製したインゴットを結
    晶引上室に引き上げた後、このインゴットを建物内に設
    置されたインゴットストッカまで搬送するようにしたイ
    ンゴットの搬送方法において、 上記インゴットを単結晶製造炉から結晶引上室の床下ス
    ペースに吊り下ろす第1工程と、 吊り下ろしたインゴットを、床下スペースに待機する運
    搬車に該インゴットの直立状態を維持した状態で積み込
    む第2工程と、 インゴットを積み込んだ運搬車を、床下スペース内で移
    動してインゴットストッカまで搬送する第3工程と、を
    備えたことを特徴とするインゴットの搬送方法。
  2. 【請求項2】 インゴットを直立状態でインゴットスト
    ッカまで搬送した運搬車を、インゴットストッカで横向
    きに傾倒させた後、インゴットを横置き状態でストック
    用パレットに移載することを特徴とする請求項1に記載
    のインゴットの搬送方法。
JP25702797A 1997-09-22 1997-09-22 インゴットの搬送方法 Pending JPH1191937A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002138620A (ja) * 2000-10-31 2002-05-17 Shin Etsu Handotai Co Ltd 引上げ室
JP2021127839A (ja) * 2020-02-10 2021-09-02 Ftb研究所株式会社 気流制御装置、気流制御方法及び気流制御システム

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JP2002138620A (ja) * 2000-10-31 2002-05-17 Shin Etsu Handotai Co Ltd 引上げ室
JP2021127839A (ja) * 2020-02-10 2021-09-02 Ftb研究所株式会社 気流制御装置、気流制御方法及び気流制御システム

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