JP2000211743A - コンテナクレ―ン - Google Patents

コンテナクレ―ン

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JP2000211743A
JP2000211743A JP11358498A JP35849899A JP2000211743A JP 2000211743 A JP2000211743 A JP 2000211743A JP 11358498 A JP11358498 A JP 11358498A JP 35849899 A JP35849899 A JP 35849899A JP 2000211743 A JP2000211743 A JP 2000211743A
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JP
Japan
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trolley
container
cradle
trolleys
height
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JP11358498A
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English (en)
Inventor
Ichiro Nakajima
一郎 中嶋
Kazuhisa Makino
和央 牧野
Naoto Hashimoto
直人 橋本
Yoshiaki Miyanaga
義明 宮長
Toshiaki Sagawa
年旦 佐川
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Ship Loading And Unloading (AREA)
  • Leg Units, Guards, And Driving Tracks Of Cranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】コンテナクレーンを軽量にし、荷役時間を短縮
する。 【解決手段】ガーダ31、32を走行する3つのトロリ
のうち、中央のトロリ60は、両側のトロリ41、45
のそれぞれの吊り具42、46からのコンテナを載せる
受け台61を備えている。トロリ60は受け台61をロ
ープ62で吊り下げている。荷揚げは、トロリ45でコ
ンテナを吊り上げ、受け台61に載せる。受け台61の
コンテナをトロリ41が吊り上げ、陸側に降ろす。受け
台61の高さ位置はコンテナを吊り上げた状態でトロリ
45が走行できる最低高さを基準とした高さである。荷
揚げの進行に伴って受け台61の高さ位置は徐々に下降
する。船積みする際は、受け台61の位置は徐々に上昇
する。トロリ60の走行する補助桁37はテンションバ
ー28とブーム32との連結点よりも陸側にある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンテナを荷役する
クレーンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンテナの荷役の効率化が求められてい
る。このため、特公平7−68036号公報に示すよう
に、1つのコンテナクレーンに、コンテナを吊り上げる
2つのトロリと、この2つのトロリの間にコンテナを載
せるトロリを設置したクレーンがある。3つのトロリは
クレーンのガーダ(ブームを含む)を走行するようにな
っている。中央のトロリはコンテナを中継するもので、
コンテナの受け台をトロリから吊り下げている。
【0003】海側のトロリが船からコンテナを吊り上げ
ると、このトロリと中継用のトロリとの一方または双方
を走行させて、トロリが吊り下げているコンテナの下方
に中継用のトロリの受け台を位置させ、コンテナを受け
台に載せる。次に、中継用のトロリと陸側のトロリとの
一方または双方を走行させて、陸側のトロリの下方に中
継用のトロリのコンテナを位置させ、コンテナを陸側の
トロリに移す。陸側のトロリは陸上にコンテナを降ろ
す。
【0004】実開昭59−149889号公報に示すも
のは、中継用トロリの受け台を昇降自在に設けている。
但し、受け台とトロリの間は鉄骨である。また、陸側の
トロリは走行しない。
【0005】特開平5−97251号公報に示すもの
は、トロリの走行するブームの下方に、ブームと同一長
さであって、コンテナを載せた台車が走行する第2のガ
ーダを設けたものである。トロリでコンテナを吊り上
げ、台車に載せ、台車はクレーンの脚側に走行し、これ
を昇降台で地上側に搬送する。台車が走行する第2のガ
ーダは昇降する。
【0006】実公昭61−39749号公報に示すもの
は、2つのトロリの走行範囲の下方にコンベヤを備えた
第2のガーダを設け、該第2のガーダを前記トロリの走
行方向に移動させると共に昇降させるものである。第2
のガーダの先端は船のコンテナの上方に位置する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特公平7−68036
号公報、実開昭59−149889号公報の中継用トロ
リは、コンテナを載せる受け台と、ガーダを走行するト
ロリとの間は鉄骨で接続されている。受け台とトロリと
の間はかなりの高さ距離がある。受け台には数十トン質
量のコンテナが載る。特に、中継用トロリはコンテナを
載せて走行するので、前記鉄骨は大型で大重量になる。
このため、これを支えるトロリ、ガーダ、ブーム、その
脚も大重量になる。
【0008】また、上記特公平7−68036号公報の
中継用トロリの受け台の高さ位置は、船のデッキの上に
積み重ねたコンテナの最上部よりも高い位置となってい
る。このため、中継用トロリを船の上方に位置させるこ
とができる。しかし、受け台は鉄骨で吊り下げているの
で、受け台の高さは変更できない。実開昭59−149
889号公報の中継用トロリの受け台は昇降できるが、
船のデッキ近くまでは下降できない。このため、荷揚げ
が進行しても、海側のトロリおよび陸側のトロリは吊り
具を高い位置まで上昇させる必要があり、荷揚げに時間
を有することになる。コンテナを船に積み込む場合も同
様である。
【0009】上記のように、中継用トロリは鉄骨で受け
台吊り下げているので、重量が大きくなっている。
【0010】特開平5−97251号公報、実公昭61
−39749号公報の第2のガーダは長さが長いので、
大型で大重量になる。
【0011】特開平5−97251号公報の海側トロリ
の吊り具は第2のガーダを貫通して昇降するので、走行
する台車との衝突防止が必要で、荷役効率の向上には十
分な制御が必要となる。
【0012】実公昭61−39749号公報のものは、
第2のガーダが水平に移動するので、陸側の荷役位置が
限定される。
【0013】本発明の目的は、中継用トロリの走行コン
テナの荷役時間を短縮することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的は、前記中継用
トロリは受け台を複数のロープで吊り下げており、前記
ロープは前記受け台に固定されており、前記中継用トロ
リの走行方向から見たとき、前記中継用トロリと前記受
け台との間の前記ロープは鉛直線に対して傾斜させるこ
と、によって達成できる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例を図1から図8
により説明する。図1において、コンテナクレーン20
は船Sと陸側の車両(図示せず)等との間で荷役するも
のである。クレーン20は4つの脚21、22の上部に
水平にガーダ31を設けている。ガーダ31の海側に、
水平状態から上方向に回動するブーム32を設置してい
る。脚22の上方に設けたマスト24の上端と脚21側
のガーダ31とをテンションバー27で接続している。
マスト24の上端とブーム32とをテンションバーから
28、29で接続している。テンションバー28、29
はリンクまたはロープからなる。ブームを回動させるロ
ープがあるが、図示していない。
【0016】ガーダ31とブーム32を走行する3つの
トロリ41、45、60を有する。ブーム32はガーダ
の1つである。桁とも呼称することがある。トロリ41
は陸側にあり、陸側と中継用のトロリ60の受け台61
との間でとコンテナを荷役するものである。トロリ45
は船Sと中継用のトロリ60の受け台61との間でコン
テナを荷役するものである。トロリ45はブーム32の
海側の先端からガーダ31の陸側の先端近くまで走行す
る。
【0017】トロリ41は陸側の荷役位置からトロリ6
0との中継位置までの範囲を走行する。陸側の荷役位置
は、陸側の脚21と海側の脚22との間、または陸側の
脚21よりも陸側の位置である。ここでは、脚21と脚
22との間が荷役位置であり、吊り具42、コンテナC
の昇降をガイドするガイド35Gを設けている。前記中
継位置は脚21と脚22との間から船Sの上方まで(ブ
ーム32の位置)の範囲である。
【0018】トロリ45は主として船Sの上方(ブーム
32の位置)とトロリ60との間を走行する。トロリ4
5とトロリ60との中継位置の範囲は脚21と脚22と
の間で脚22に近い位置から船Sの上方の範囲である。
【0019】トロリ41、45はコンテナを上方から着
脱する吊り具42、46をロープを介して吊り下げてい
る。吊り具42、46は巻き上げ装置(図示せず)で昇
降する。
【0020】中継用のトロリ60は、コンテナを載せる
受け台61をロープ62を介して吊り下げている。受け
台61はコンテナがその下面にスタッキングコーンを付
けている場合にも載せることができるようにしている。
受け台61は昇降できる。受け台61はロープの交換を
考えて、地上に降ろすことができる。
【0021】図4、図5において、トロリ41、45
は、ブーム32およびガーダ31の内側の側面に設置し
たレール47、47を走行する。
【0022】ガーダ31およびブーム32はそれぞれ並
列な2本の部材からなる。2本の部材は複数の横梁33
で連結されている。ガーダ31およびブーム32のそれ
ぞれの部材の内側の側面の下部にはトロリ41、45が
走行するレール35がある。ガーダ31およびブーム3
2のそれぞれの部材の外側の側面にはトロリ60用の補
助桁37を固定している。補助桁37のそれぞれの部材
の上面および外側の側面の下部にレール38、39を設
置している。補助桁37はガーダ31、ブーム32と一
体であるので、ガーダであり、ブームであるが、ここで
は便宜上分けて呼んでいる。また、補助桁37をガーダ
31やブーム32に含めて呼ぶことがある。補助桁を単
に桁と呼称することがある。
【0023】トロリ60は補助桁37の外側に設置して
おり、左右に分割している。それぞれのトロリ60はレ
ール38、39を走行する。トロリ60は、レール38
の上面に載る車輪、レール38の内側の側面(他方のト
ロリ60側の面)に接する車輪、およびレール39の側
面に接する車輪(いずれも図示せず)をそれぞれ有す
る。これによって、トロリ60の転倒を防止しつつ走行
を可能にしている。トロリ60のフレームは、縦断面が
L状である。フレームは、車輪等を有する垂直片81
と、下記の走行装置や巻き上げ装置70を載せる水平片
82と、両者を接続する傾斜部材83と、からなる。つ
まり、カンチレバー式である。このため、水平片82の
上方には大きな空間を得ることができる。このため、巻
き上げ装置等70等の機器を容易に設置できるものであ
る。また、巻き上げ装置70等の機器を機械室50に設
置した方式(ロープトロリ式やセミロープトロリ式)に
おいても、上方の大きな空間を利用してロープを容易に
配置できるものである。
【0024】それぞれのトロリ60は、トロリ60を走
行させる走行装置(電動機等を含む)、および吊り具61
を昇降させる巻き上げ装置(電動機等を含む)70を有
する。トロリ60、60の制御装置は、ガーダ31に設
置した機械室50にあり、2つのトロリ60の走行(停
止を含む)が同期し、また、吊り具61の昇降が同期す
るようにしている。このために、トロリ60、60には
各種検出器を設置している。例えば、車輪の回転量検出
器、走行位置検出器、巻き上げ装置の回転量検出器等で
ある。トロリ60、60と機械室50とは、他のトロリ
41、45と同様にカーテンケーブル(図示せず)で接
続している。
【0025】トロリ60、60の走行方向から見たと
き、一方のトロリ60のロープ62a、62bと他方の
トロリ60のロープ62a、62bとの間隔は、吊り具
42、46およびコンテナの長さよりも大きい。このロ
ープ62a、62bの外側に脚22、22がある。それ
ぞれのトロリ60の巻き上げ装置70から繰り出したロ
ープ62a、62bはシーブ63a、63bを介してそ
の端部を受け台61のそれぞれの端部の一点に固定して
いる。図6から明らかなように、1つのトロリ60にお
いて、ロープ、シーブはそれぞれ4つある。また、前記
「1点に固定している」とは、トロリ60の走行方向か
ら見たときであり、実際の固定点は4点である。図6に
おいて、シーブ63a、63bの位置が同一位置であれ
ば、ロープ62a、62bの受け台61への固定点は同
一位置にできる。
【0026】トロリ60、60の走行方向から見たと
き、それぞれの前記固定点を中心とした鉛直線に対して
ロープ62a、62bは左右対象に傾斜している。前記
鉛直線に対するロープ62a、62bのそれぞれがなす
角度θ2、θ2は同一である。このため、コンテナの長
手方向からの風による受け台61の揺れを抑制できるも
のである。
【0027】なお、トロリ60の走行および受け台61
の昇降を行う装置は、トロリ60に設けないで、機械室
50に設置できる。この場合、ロープ62a、62bの
固定点は受け台61にはない。
【0028】トロリ41、45の走行および吊り具6
2、66の昇降のそれぞれを行う装置についても、トロ
リ41、45に設置しても、ガーダ32の機械室50に
設置してもよい。
【0029】図6はトロリの走行方向に対して直角方向
の水平方向から見た図である。巻き上げ装置70のドラ
ム71から繰り出した4本のロープ62a、62b、6
2a、62bは、シーブ63a、63b、63a、63
bを介して受け台61に固定している。トロリ60の走
行方向において、トロリ60からロープを吊り下げる間
隔は、受け台61への固定点の間隔(受け台61の吊り
上げの間隔)よりも十分に大きい。それぞれの固定点の
鉛直線に対するそれぞれのロープの傾斜角度θ1は同一
である。「62a、62b」を「62」と表記し、「6
3a、63b」を「63」と表記することがある。ロー
プ62はチエンでもよい。
【0030】これによれば、トロリ60と受け台61と
の間のロープ62a、62bを傾斜させているので、ト
ロリ60の走行による受け台61の揺れを抑制できるも
のである。また、ロープ62a、62bを受け台61に
固定しているので、受け台61の揺れを抑制しやすい。
しかも2系統設けているので、受け台61の揺れを抑制
しやすい。また、それぞれのロープ62a、62bの傾
斜角度θ1は同一であるので、ドラム71のロープの巻
き取り量を同一にできるものである。
【0031】図7、図8において、ガーダ31、37と
ブーム32、37とはピン30で連結している。ガーダ
31、37とブーム32、37とから上方に突出したブ
ラケットをピン30で連結している。ピン30よりも下
方に全てのレール35、38、39を設置している。ピ
ン30はレール35、38、39よりも上方にあるの
で、ブラケットの構成が簡単になる。また、レール同士
の連結部を垂直にできる。レール38の上面の水平面に
トロリ60の車輪が載っているが、レール38は内側に
傾斜したものでもよい。
【0032】レール38よりも下方にピン30を設ける
ことができる。この場合、ガーダ31のレール38とブ
ーム32のレール38との接続部は、ピン30よりもガ
ーダ31側、またはピン30よりもブーム32側に設置
する。この接続部は鉛線に対して傾斜している。接続部
をガーダ31側に設けた場合は、ガーダ31側のレール
の端部の傾斜面が、ブーム32側のレールの端部の傾斜
面の上方に位置する。接続部をブーム32側に設けた場
合は、傾斜面の関係は逆である。
【0033】かかる構成において、船SのコンテナCを
陸側に荷役する場合について説明する。中継用のトロリ
60は荷揚げするコンテナCの位置と陸側の荷降ろし位
置との間に停止する。トロリ45はコンテナCを掴んだ
吊り具46を上昇させる。トロリ60に向けて走行でき
る高さまでコンテナの下面が上昇したならば、上昇を停
止させる。この状態で、トロリ60は中継用トロリ60
に向けて走行を開始する。停止したトロリ60の位置に
トロリ45が停止したならば、吊り具46を受け台61
に下降させ、コンテナCを降ろす。このようにして船S
からの搬送が行われる。次に、吊り具46を若干上昇さ
せ、トロリ45は次のコンテナCの位置に向けて海側に
移動する。トロリ45は、吊り具46の昇降と走行を同
時に行える場合にはそのようにする。
【0034】トロリ45が船S側に移動を開始すると、
トロリ41が移動して来て、トロリ60の位置で停止す
る。トロリ41は吊り具42の高さを受け台61上のコ
ンテナの上面の高さを基準にした高さに保持して走行
し、受け台61の上方に至る。そして、トロリ41は吊
り具42を下降させ、受け台61のコンテナCを掴み、
上昇させて吊り上げ、陸側に向けて走行し、ガイド35
Gの位置で下降させ、地上の車両等にコンテナCを降ろ
す。トロリ41は走行と吊り具42の下降を同時に行え
る場合はそのようにする。このようにして陸側への搬送
が行われる。
【0035】中継用のトロリ60の停止位置および受け
台61の高さ位置は、船Sから受け台61までのトロリ
45の荷役時間と、受け台61から陸側の荷降ろし位置
までのトロリ41の荷役時間がほぼ同一になる位置に定
める。いずれか一方のトロリ41、45の待ち時間が大
きくならないようにする。このため、トロリ45とトロ
リ60との中継位置は船Sの上方となることがある。一
般に、船Sのデッキ上のコンテナを荷役する場合は、ト
ロリ60は脚22の近くで海側に位置する。船倉内のコ
ンテナを荷役する場合は、トロリ60は船Sの上方に位
置する。トロリ60の停止位置は、船倉内へ吊り具46
が昇降する位置の近くになる。
【0036】中継用のトロリ60の停止位置および受け
台61の高さ位置は、トロリ60の運転者からの次のコ
ンテナの荷役位置の指定によって、計算され定められ
る。または、最初のコンテナの荷役計画によって、順次
定められる。トロリ60は自動運転する。
【0037】中継用のトロリ60の受け台61の高さ位
置について説明する。トロリ45はコンテナCを吊り上
げ、受け台61に向けて走行できる高さまでコンテナC
を上昇させる。前記走行できる高さは最低の高さを基準
として考える。次に、吊り具46の高さをその高さに保
った状態で、受け台61に向けて走行させる。受け台6
1の上方でトロリ45を停止させ、吊り具46を下降さ
せる。受け台61の高さ位置は、コンテナCを吊り下げ
た状態で、このコンテナCの高さを変えないで、トロリ
45を走行できる高さである。受け台61の高さは吊り
上げたコンテナCの下面よりも若干低い。このため、受
け台61が船Sのデッキのコンテナの上にあれば、受け
台61の高さよりもコンテナの下面が高い。トロリ45
が受け台61の上方に停止したら、吊り具を下降させ
る。
【0038】船Sのデッキに積み上げたコンテナの上部
のコンテナを荷揚げする場合を説明する。図1は荷揚げ
が初期の状態で、C1の位置のコンテナを荷揚げする場
合であり、C1の位置のコンテナを吊り上げている。受
け台61の高さ位置は、C1の位置よりも受け台61側
の最上部のコンテナC2の上面よりも若干上方の高さ位
置である。吊り具46で吊り上げたコンテナCの下面は
受け台61よりも高い。コンテナC2の高さがトロリ4
5の走行において障害となる高さである。
【0039】もし、図1において、C2の位置のコンテ
ナよりもトロリ60側のコンテナが無ければ、受け台6
1の高さ位置はコンテナC2の上面よりも下方である。
この場合、トロリ46はコンテナC2を越えると、受け
台61に向けて走行と吊り具46の下降を同時に行う。
【0040】荷揚げが進んで、図2のように、コンテナ
の山の高さが低くなって、C3の位置のコンテナを荷揚
げする場合は、受け台61の高さ位置は、コンテナC3
よりも受け台61側の最上部のコンテナC4の上面より
も若干上方の高さ位置である。コンテナC4の高さがト
ロリ45の走行において障害となる高さである。図2は
コンテナC3を吊り上げた状態を示す。
【0041】さらに荷揚げが進んで、図3のように、デ
ッキ上のコンテナがなくなって、船倉内のコンテナC5
を荷揚げする場合は、吊り上げたコンテナC5を走行さ
せることのできる高さはデッキの上を走行できる高さで
ある。
【0042】このように、コンテナの荷揚げの進行に合
わせて受け台61の高さ位置を下降させているので、ト
ロリ45の吊り具46を上昇させる運転が不要になり、
荷役時間を短縮できるものである。また、受け台61の
高さ位置が下降するので、トロリ41の吊り具42の高
さ位置も下降する。このため、トロリ41による荷役時
間も短縮できるものである。
【0043】トロリ41の吊り具42の高さとトロリ4
5の吊り具46の高さとは実質的に同一である。ただ
し、受け台61に置かれたコンテナを掴みに行く吊り具
42の高さは、掴み方によっては下方の場合がある。例
えば、トロリ41の走行方向において後方のフリッパを
下方に突出させた状態で受け台61に向けてトロリ41
を走行させ、前記フリッパを受け台61のコンテナに当
てる場合である。この場合、受け台61が揺れるが、ロ
ープ62が斜めに張ってあるので抑制される。
【0044】受け台61の高さ位置は、トロリ45が走
行する際のコンテナの下面よりも上方でもよいが、その
ようにする必要はない。荷揚げする際のトロリ60の受
け台61の高さ位置は、コンテナを吊り下げたトロリ4
5が受け台61に向けて走行できる高さを基準とした高
さである。さらに詳しく言うと、吊り具46が吊り下げ
たコンテナを下降させて受け台61に載せることのでき
る高さを基準とした高さである。受け台61の高さ位置
は、トロリ45の走行と吊り具46の下降とを同時に行
える場合に、吊り具46のコンテナの下面よりも十分に
下方でもよい。荷降ろし位置から受け台61に向けて走
行するトロリ41は、荷降ろし位置で吊り具42を上昇
させ、受け台61の高さの若干上方で上昇を停止させ
る。次に、トロリ41の走行を開始し、受け台61の上
方で走行を停止させ、吊り具42を下降させる。受け台
61のコンテナを掴んだトロリ41は吊り具42を若干
上昇させ、荷降ろし位置に向けて走行させる。荷降ろし
位置でトロリ41の走行を停止させ、吊り具42を下降
させる。
【0045】トロリ41、45は手動または自動で運転
する。トロリ41、45は走行と昇降を同時に行っても
よい。走行と昇降を同時に行わなければ、走行の際の吊
り具の振れ止めの制御を容易にできる。なお、船Sのコ
ンテナから受け台61までの高さは低いので、トロリ4
5が走行と昇降を同時に行う効果は少ない。トロリ41
は走行と昇降を同時に行う可能性が高い。トロリ60は
自動で走行および昇降する。 上記実施例ではトロリ6
0の走行方向の停止位置は、船から荷上げする次のコン
テナの位置によって変化させていたが、複数のコンテナ
に対して1つの走行位置にすることができる。これは受
け台61の揺れを防止するためである。受け台61の昇
降の停止位置も同様にできる。
【0046】受け台61はトロリ60からロープ62で
吊り下げられているので、鉄骨に比べて軽量小型にでき
るものである。
【0047】トロリ41、45の吊り具42、46が受
け台61とコンテナを授受する際、吊り具42、46の
揺れ等によって、受け台61が揺れることがある。これ
を防止するため、受け台61を吊り下げるロープ62の
張り角を大きくしている。
【0048】陸上のコンテナを船Sに積み込む際のトロ
リ60の受け台61の高さ位置は、上記説明から理解で
きるように、船S側の積み込み位置を基準として、受け
台61からコンテナを吊り上げたトロリ45が船に向け
て走行できる高さを基準とした高さである。前記走行で
きる高さは最低の高さを基準として考える。受け台61
は徐々に上昇する。
【0049】図1、図5において、ブーム32の補助桁
37(レール38、39)は、ブーム32とテンション
バー28との連結点28b付近からガーダ31側のみに
ある。トロリ60はこの連結点28bを越えては走行で
きない。このため、補助桁37およびトロリ60の荷重
はテンションバー28には加わるが、テンションバー2
9には加わらない。このため、テンションバー29は大
きくする必要が無く、安価にすることができるものであ
る。また、ブーム32を軽量にできるものである。補助
桁37も軽量にできる。トロリ60はテンションバー2
8との連結点28bを越えて走行できることが望ましい
が、連結点28bの位置でトロリ41、45の荷役時間
をほぼ同一にできるものである。一般のクレーンにおい
て連結点28bはトロリ41、45の荷役時間をほぼ同
一にできる位置にある。逆に言えば、連結点28bの位
置はトロリ41、45の荷役時間をほぼ同一にできる位
置に選定する。なお、テンションバー28のみに荷重の
かかる範囲は、トロリ60の走行方向の中心位置が、テ
ンションバー28の延長線とレール38とが交わる位置
といえる。
【0050】補助桁37(レール38、39)の海側の
先端の位置は、該先端にトロリ60が位置した状態にお
いて、トロリ60よりも海側に位置するトロリ45の吊
り具46が昇降できる位置である。
【0051】補助桁37(レール38、39)の陸側の
先端の位置は、少なくとも海側の脚22よりも陸側にト
ロリ60が位置できることが必要である。陸側の脚21
よりも陸側には補助桁37はない。クレーンの転倒の可
能性を少なくするためである。
【0052】上記実施例ではコンテナを載せた状態では
トロリ60は走行していないが、時間短縮のためにコン
テナを載せて走行してもよい。この場合、陸側のトロリ
41は実開昭59−149889号公報のように、固定
したものにできる。
【0053】増設によってトロリ41、トロリ60を設
置する場合について説明する。トロリ41、60が走行
する範囲のガーダ31、ブーム32は、その水平方向の
外側の側面に補助桁を溶接またはボルトで取り付ける。
補助桁にレール38、39を設置する。トロリ41、6
0のための機械室はガーダ31の上に別に設置する。ま
た、ガーダ31、ブーム32の上面に溶接して外側に突
出させた部材の下面に補助桁を溶接する。補助桁はガー
ダ、ブームの1つである。
【0054】図9のように、トロリ60は懸垂型であっ
てもよい。このトロリ60bは補助桁37bの2本のレ
ールから吊り下げられている。補助桁37bの下部はガ
ーダ31、ブーム32の下部よりも下方にあり、ここに
レールを設置している。
【0055】上記実施例は、トロリ41がクレーン20
の走行路面との間で荷役することを想定しているが、走
行路面よりも上方、例えば、船Sのデッキの高さ程度の
機器との間で荷役する場合も実質的に同様である。
【0056】本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲の
各請求項の記載の文言あるいは課題を解決するための手
段の項の記載の文言に限定されず、当業者がそれから容
易に置き換えられる範囲にも及ぶものである。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、中継用のトロリと受け
台とをロープを開始て吊り、トロリの走行方向から見た
ときロープを傾斜させているので、受け台の触れをすく
なくでき、荷役の効率を向上できるものである。また、
軽量にできるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のクレーンの側面図である。
【図2】本発明の一実施例のクレーンの側面図であり荷
揚げの方法を説明する図である。
【図3】本発明の一実施例のクレーンの側面図であり荷
揚げの方法を説明する図である。
【図4】図1のガーダの位置からブーム側を見た縦断面
図である。
【図5】図1のブームの平面図である。
【図6】図1のトロリの側面図である。
【図7】図1のガーダとブームとの連結部の側面図であ
る。
【図8】図7の平面図である。
【図9】本発明の他の実施例のクレーンの縦断面図であ
る。
【符号の説明】
31:ガーダ、32:ブーム、37、37b:補助桁、
35、38、39:レール、41、45:トロリ、4
2、46:吊り具、60、60b:中継用のトロリ、6
1:受け台。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 直人 山口県下松市大字東豊井794番地 株式会 社日立製作所笠戸工場内 (72)発明者 宮長 義明 山口県下松市大字東豊井794番地 株式会 社日立製作所笠戸工場内 (72)発明者 佐川 年旦 山口県下松市大字東豊井794番地 株式会 社日立製作所笠戸工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】実質的に1つのガーダを走行する3つのト
    ロリを備え、 前記3つのトロリの走行方向において、両端の2つのト
    ロリはコンテナを吊る吊り具を備え、 前記走行方向において、中央のトロリは、前記2つのト
    ロリのそれぞれの吊り具からのコンテナを載せることの
    できる受け台を備え、 前記中央のトロリは前記受け台を複数のロープで吊り下
    げており、 前記ロープは前記受け台に固定されており、 前記中央のトロリの走行方向から見たとき、前記中央の
    トロリと前記受け台との間の前記ロープは鉛直線に対し
    て傾斜していること、 を特徴とするコンテナクレーン。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記ロープは4本あり、 前記中央のトロリの走行方向から見たとき、前記4本ロ
    ープは前記受け台の各端部に2本あり、該2本のうちの
    1本は外側に傾斜しており、他の1本は内側に傾斜して
    おり、このそれぞれの傾斜角度は同一であること、 を特徴とするコンテナクレーン。
  3. 【請求項3】実質的に1つのガーダを走行する3つのト
    ロリを備え、 前記3つのトロリの走行方向において、両端の2つのト
    ロリはコンテナを吊る吊り具を備え、 前記走行方向において、中央のトロリは、前記2つのト
    ロリのそれぞれの吊り具からのコンテナを載せることの
    できる受け台を備え、 前記2つのトロリのそれぞれの前記吊り具は前記受け台
    の上方に位置することができ、 前記中央のトロリは前記受け台を地上に下降させること
    ができるようにロープで吊り下げていること、 を特徴とするコンテナクレーン。
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