JPH1191247A - 画像記録媒体及び画像記録方法 - Google Patents

画像記録媒体及び画像記録方法

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JPH1191247A
JPH1191247A JP10149816A JP14981698A JPH1191247A JP H1191247 A JPH1191247 A JP H1191247A JP 10149816 A JP10149816 A JP 10149816A JP 14981698 A JP14981698 A JP 14981698A JP H1191247 A JPH1191247 A JP H1191247A
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Japan
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image
group
acid
recording medium
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Application number
JP10149816A
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English (en)
Inventor
Tatsuhiko Obayashi
達彦 大林
Junichi Yamanouchi
淳一 山之内
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

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  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱感度が高く、レーザーを用いたヒートモー
ド画像記録方式を利用してもアブレーションを起こさな
い程度の低出力レーザーでの記録が可能であり、別個の
受像シートを必要とせず、かつ保存安定性に優れた画像
を記録する。 【解決手段】 式(1)で表されるUV吸収剤前駆体およ
び酸を含有する画像記録媒体、及びそれををあらかじめ
120℃以下の温度で全面加熱しておき、レーザー光によ
り走査露光して画像記録する方法。 【化1】 式(1)中、Pは酸共存下250℃以下の加熱によって脱保護
する水酸基の保護基を表す。R1及びR2は置換可能な基を
表し、互いに連結して環を形成しても良く、l及びmは
0〜4の整数を表す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製版フィルムに必
要なUV領域(360〜420nm)の画像形成が可能な高感度
でかつ保存性の良好な画像記録媒体に関するものであ
り、またその画像記録方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】感熱記録材料は画像部と非画像部を温度
差分布として表現するもので、着色剤の溶融転写や昇華
転写、加熱溶融やカプセル破壊による2成分間の発色反
応、相転位による光学特性の変化等、多くの方式が考案
されてきた。この種の熱記録媒体においては、乾式でか
つ簡単なシステムで記録像が得られ、しかもメンテナン
スフリーという利点があるため各種プリンター、ワード
プロセッサー、ファクシミリ等の出力材料として広く利
用されている。また近年、レーザー記録装置の進歩に伴
い光ディスクや製版材料にも応用が検討されている。
【0003】従来、製版材料としては、湿式処理を必要
とするハロゲン化銀感光材料が使用されてきたが、処理
工程の簡易化に対する要求、および処理液による環境汚
染の問題から乾式工程の開発が望まれ、近年感熱記録方
式によるいくつかの技術的な提案がなされてきた。解像
度の観点からレーザーを用いた画像記録が好ましく、例
えば、高出力レーザーを用いた色素アブレーションと呼
ばれる方式が開発されており、その記録材料が特開平7
−164755号、同−149063号、同7−149
065号等に、画像形成装置が特開平8−48053
号、同8−72400号等に開示されている。このシス
テムでは支持体上に塗布された画像色素、レーザー波長
域に吸収を有する物質(赤外吸収物質)およびバインダ
−からなる色素組成物を有する記録材料を、色素層側か
らレーザー照射することによって画像記録が行われる。
レーザーによって与えられたエネルギーは、レーザービ
ームが材料に当たったスポットで画像形成層に急激な局
部変化を起こし、それによって物質を層から追い出す。
上記特許公報によれば、これは完全に物理的な変化(例
えば、溶融、蒸発または昇華)ではなく、ある種の化学
変化(例えば、結合破壊)であり、部分的な画像色素の
除去ではなく、完全な除去であるという。この様な色素
アブレーション方式では、レーザー露光部位における色
素の除去効率を高めるためには高出力のレーザーが不可
欠であり、また除去された色素を集めるために集塵機の
併設が必要であるといった問題点があった。
【0004】集塵機を必要としない方式として、レーザ
ーを熱源とするアブレーション転写式画像記録法に関す
る記載が米国特許第5,171,650号等に開示され
ている。この方式では、アブレイティブキャリアートッ
プコートを上塗りした動的剥離層を含有する色素ドナー
シートが用いられており、画像は、隣接して位置合わせ
をした別の受容シートへと転写される。このため画像記
録後に不用となったシートが廃材になるという問題点が
あった。またこの場合も転写効率を高めるためには高出
力のレーザーが不可欠であった。このようにレーザーに
よるアブレーションを利用した従来の感熱記録方式では
高出力のレーザーが必要であり、ゴミや廃材が避けられ
ないという問題点があった。
【0005】また、レーザーを利用したアブレーション
を伴わない感熱記録方式として、「ドライシルバー」と
称されるシステムを発展させたものが特開平6−194
781号等に記載されている。このシステムでは、熱的
に還元されうる銀源、銀イオンの還元剤、および光熱変
換色素を含有する記録材料に対してレーザーで記録が行
われるが、非画像部の保存性および熱感度の点で実用性
能には不十分であった。
【0006】その他、製版材料用途に供するUVマスク
像(360nm〜420nm;PS版への露光光源に対応)の形成
方法として、レーザーを利用したヒートモード方式では
実用的な提案はなされていない。
【0007】一方、ベンゾトリアゾール化合物を含む感
熱記録材料として、特開平9−95487号に記載のも
のが知られているが、この公報に記載のものはベンゾト
リアゾール化合物が本発明の化合物とは異なる上、感熱
記録画像の保存性を改良するためのUV吸収剤として用
いるものであって、UV光に対する画像を作るものでは
ない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、熱感
度が高く、レーザーを用いたヒートモード画像記録方式
を利用する場合にもアブレーションを起こさない程度の
低出力レーザーでの記録(特に製版用マスクフィルムと
して不可欠な360〜420nmに対応する画像記録)が可能で
あり、別個の受像シートを必要とせず、かつ保存安定性
に優れた新規な画像記録媒体およびその画像記録方法を
提供することにある。
【0009】
【発明を解決するための手段】本発明の課題は、以下に
示す1)〜7)の画像記録媒体及びそれを用いた画像記
録方法によって達成された。 1)下記一般式(1)で表されるUV吸収剤前駆体およ
び酸を含有することを特徴とする画像記録媒体。
【0010】
【化2】
【0011】〔式(1)中、Pは酸共存下250℃以下
の加熱によって脱保護可能な水酸基の保護基を表す。R
1およびR2は置換可能な基を表し、同じであっても異な
っていても良い。lおよびmは0〜4の整数を表し、l
又はmが2以上の時、複数のR 1同士又はR2同士は同じ
であっても異なっていても良く、互いに連結して環を形
成しても良い。〕
【0012】2)前記一般式(1)におけるPがβ位に
水素原子を有する2級又は3級のアルコキシカルボニル
基であることを特徴とする1)記載の画像記録媒体。
【0013】3)酸がポリマーであることを特徴とする
1)記載の画像記録媒体。
【0014】4)前記一般式(1)で示されるUV吸収
剤前駆体をマイクロカプセルに内包させ酸と隔離するこ
とを特徴とする1)記載の画像記録媒体。
【0015】5)前記一般式(1)で示されるUV吸収
剤前駆体と酸を隣接する別々の層に塗布することを特徴
とする1)記載の画像記録媒体。
【0016】6)前記1)記載の画像記録媒体をレーザ
ー光により走査露光することを特徴とする画像記録方
法。
【0017】7)前記4)又は5)記載の画像記録媒体
をあらかじめ120℃以下の温度で全面加熱しておき、
レーザー光により走査露光することを特徴とする画像記
録方法。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に本発明について詳しく述べ
る。前記一般式(1)において、Pは酸共存下250℃
以下の温度で脱保護する水酸基の保護基を表す。レーザ
ーによるヒートモードで画像をつくる感熱記録材料にお
いては、250℃以下の温度で脱保護するものが有効で
ある。下限については特に限定的ではないが、60℃以
上の温度で脱保護するものが有効である。Pは、より好
ましくは酸共存下60〜200℃の温度範囲で脱保護す
る保護基であり、特に好ましくは酸性条件下80〜15
0℃の温度範囲で脱保護する保護基である。
【0019】保護基の例としては、アシル基(例えばア
セチル基、ベンゾイル基等)、シクロプロピルメチル
基、1級のアルコキシカルボニル基(例えばメトキシカ
ルボニル基、エトキシカルボニル基等)、β位に水素原
子を有する2級もしくは3級のアルコキシカルボニル基
(例えばt−ブトキシカルボニル基、イソプロピルオキ
シカルボニル基、2−シクロヘキセンオキシカルボニル
基等)、シリル基(例えばトリメチルシリル基、トリエ
チルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基、t−ブチ
ルジフェニルシリル基、フェニルジメチルシリル基
等)、およびβ位に水素原子を有する2級もしくは3級
のアルキル基(例えばt−ブチル基、2−シクロヘキセ
ニル基等)等が挙げられるが、好ましくはβ位に水素原
子を有する2級もしくは3級のアルコキシカルボニル
基、シリル基及びβ位に水素原子を有する2級もしくは
3級のアルキル基であり、特に好ましくは、β位に水素
原子を有する2級もしくは3級のアルコキシカルボニル
基である。
【0020】R1およびR2は置換可能な基を表し、同じ
であっても異なっていても良い。例としてはハロゲン原
子(例えばF、Cl、Brなど)、ニトロ基、シアノ
基、アルキル基(置換基を有するものを含む。炭素数は
1〜40が好ましい。例えばメチル基、エチル基、t−
ブチル基、トリフルオロメチル基、クロルメチル基、ジ
メチルアミノメチル基など)、アリール基(置換基を有
するものを含む。炭素数は6〜40が好ましい。例えば
フェニル基、ナフチル基、4−ジメチルアミノフェニル
基、2−メトキシフェニル基、4−ニトロフェニル基、
3−スルホフェニル基など)、アルケニル基(置換基を
有するものを含む。炭素数は2〜40が好ましい。例え
ばビニル基、2−クロロビニル基、2−ジメチルアミノ
ビニル基、2−フェニルビニル基、1−メチルビニル
基、アリル基など)、アルキニル基(置換基を有するも
のを含む。炭素数は2〜40が好ましい。例えばエチニ
ル基、1−プロピニル基など)、アラルキル基(置換基
を有するものを含む。炭素数は7〜40が好ましい。例
えば、ベンジル基など)、ヘテロ環残基(置換基を有す
るものを含む。炭素数は1〜40が好ましい。例えば2
−ピリジル基、1−イミダゾリル基、ベンゾチアゾール
−2−イル基、モルホリノ基、ベンゾオキサゾール−2
−イル基、6−ヘキサデシルスルホニルアミノベンゾチ
アゾール−2−イル基など)、−N(R7)2{R7は水素
原子、アルキル基(例についてはR1、R2で述べたもの
と同様。)、アリール基(例についてはR1、R2で述べ
たものと同様。)、アルケニル基(例についてはR1
2で述べたものと同様。)、アルキニル基(例につい
てはR1、R2で述べたものと同様。)、アラルキル基
(例についてはR1、R2で述べたものと同様。)または
ヘテロ環残基(例についてはR1、R2で述べたものと同
様。)を表し、2つのR7は同じであっても、異なって
いても良く、互いに結合して複素環を形成してもよ
い。}、−NHCOR7(R7は前述した通り。)、−N
HCOOR7(R7は前述した通り。)、−CONHR
7(R7は前述した通り。)、−COOR7(R7は前述した
通り。)、−OR7(R7は前述した通り。)、または−
SR7(R7は前述した通り。)が挙げられる。
【0021】lおよびmは0〜4の整数を表し、lもし
くはmが2以上の場合複数のR1同士もしくはR2同士は
同じであっても異なっていても良く、互いに連結して環
を形成しても良い。環を形成する場合は、5〜8員の炭
素環あるいは複素環であることが好ましい。
【0022】前記一般式(1)で表されるUV吸収剤前
駆体はR1もしくはR2を介して複数が連結することによ
りポリマーを形成しても良い。ポリマーの分子量は千〜
100万の範囲にあることが好ましく、更に好ましくは
5千〜5万の範囲にある場合である。この際、単独重合
体であっても良いし他のモノマーとの共重合体であって
も良い。共重合体を形成するモノマーとしては、アクリ
ル酸エステル、メタクリル酸エステル、アクリルアミ
ド、スチレン、ビニルエーテル等が好ましい例として挙
げられる。またビニルフェノール、ビニル安息香酸、も
しくはビニルベンゼンスルホン酸等の酸性基を有するモ
ノマーと共重合体を形成してもよい。
【0023】本発明の一般式(1)に含まれるUV吸収
剤前駆体の具体例を以下に例示するが、本発明はこれら
に限定されるものではない。
【0024】
【化3】
【0025】
【化4】
【0026】
【化5】
【0027】
【化6】
【0028】
【化7】
【0029】
【化8】
【0030】
【化9】
【0031】
【化10】
【0032】
【化11】
【0033】
【化12】
【0034】
【化13】
【0035】
【化14】
【0036】
【化15】
【0037】本発明に用いられる酸はブレンステッド酸
であってもルイス酸であってもかまわないが、好ましく
はブレンステッド酸であり、特に好ましくはフェノール
誘導体、スルホン酸誘導体およびカルボン酸誘導体であ
る。使用する酸のpKaを変えることによって活性と保存
性を目的にあわせて調節することができる。これらの酸
は低分子量の化合物であっても良いが感度と保存性を両
立する目的、およびアブレーションを防止する目的から
ポリマーであることがより好ましい。ポリマーの分子量
としては千〜100万の範囲にあることが好ましく、特
に好ましくは5千〜5万の範囲にある場合である。好ま
しいポリマーの例としてはポリビニルフェノール、ポリ
ビニルベンゼンスルホン酸、ポリビニル安息香酸等およ
びその誘導体が挙げられる。また目的に合わせた物性を
付与するために他のモノマーと共重合体を形成しても良
い。共重合体を形成するモノマーとしては、アクリル酸
エステル、メタクリル酸エステル、アクリルアミド、ス
チレン、ビニルエーテル等が好ましい例として挙げられ
る。
【0038】本発明に有用な酸の具体例を以下に例示す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0039】
【化16】
【0040】
【化17】
【0041】
【化18】
【0042】
【化19】
【0043】
【化20】
【0044】
【化21】
【0045】
【化22】
【0046】
【化23】
【0047】
【化24】
【0048】
【化25】
【0049】
【化26】
【0050】
【化27】
【0051】本発明の画像記録媒体は一般的に前記一般
式(1)で示されるUV吸収剤前駆体および酸を支持体
上に塗布して作製される。この際必要に応じてバインダ
−を共存させてもよい。また一般式(1)で示されるU
V吸収剤前駆体と酸をマイクロカプセルによって隔離し
たり、隣接する別々の層に塗布することによって保存安
定性を高めることもできる。また必要に応じて増感剤、
スティッキング防止剤等種々の添加剤を添加することも
できる。また、感熱記録層を保護するためにオーバーコ
ート層を設けたり、支持体の裏面にバックコート層を設
けたり、感熱記録層と支持体との間に単層あるいは複数
層の樹脂等からなるアンダーコート層を設けるなど、画
像記録媒体における種々の公知技術を用いることもでき
る。また目的に応じた発色画像を付与するために従来公
知の他の感熱発色システム(例えば塩基性ロイコ色素を
酸で発色させる方式等)と併用することもできる。
【0052】バインダーとしては、ゼラチン、カゼイ
ン、デンプン類、ヒドロキシエチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリア
クリルアミド、エチレンー無水マレイン酸コポリマー等
の水溶性バインダー、およびポリビニルブチラール、ト
リアセチルセルロース、ポリスチレン、アクリル酸メチ
ルーブタジエンコポリマー、アクリロニトリル−ブタジ
エンコポリマー等の水不溶性バインダーのいずれも用い
ることができる。
【0053】一般式(1)で示されるUV吸収剤前駆体
をマイクロカプセルに内包させる場合には従来公知のマ
イクロカプセル化技術を用いることができる。即ち、一
般式(1)のUV吸収剤前駆体とマイクロカプセル壁前
駆体とを水に難溶もしくは不溶の有機溶剤に溶解し、水
溶性高分子の水溶液中に添加し、ホモジナイザー等を用
いて乳化分散し、昇温してマイクロカプセル壁となる高
分子物質の壁膜を油/水界面に形成することにより調整
することができる。マイクロカプセルの壁膜となる高分
子物質の具体例としては、ポリウレタン樹脂、ポリウレ
ア樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカー
ボネート樹脂、アミノアルデヒド樹脂、メラミン樹脂、
ポリスチレン樹脂、スチレンーアクリレート共重合体樹
脂、スチレンーメタクリレート共重合体樹脂、ゼラチ
ン、ポリビニルアルコール等及びこれらの混合物が挙げ
られる。これらの中でも、特に好ましいものは、ポリウ
レタン・ポリウレア樹脂からなる壁膜を有するマイクロ
カプセルである。ポリウレタン・ポリウレア樹脂からな
る壁膜を有するマイクロカプセルは、多価イソシアネー
ト等のマイクロカプセル壁前駆体をカプセル化すべき芯
物質中に混合し、ポリビニルアルコール等の水溶性高分
子の水溶液に乳化分散し、液温を上昇させて油滴界面で
高分子形成反応を起こすことによって製造される。
【0054】マイクロカプセル壁前駆体としての多価イ
ソシアネート化合物としては、m−フェニレンジイソシ
アネート、p−フェニレンジイソシアネ−ト、2,6−
トリレンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシ
アネ−ト、ナフタレンー1,4−ジイソシアネ−ト、ジ
フェニルメタン−4,4′−ジイソシアネ−ト、3,
3′−ジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアネ−
ト、キシレンー1,4−ジイソシアネート、4,4′−
ジフェニルプロパンジイソシアネ−ト、トリメチレンジ
イソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、プ
ロピレン−1,2−ジイソシアネ−ト、ブチレンー1,
2−ジイソシアネ−ト、シクロヘキシレンー1,2−ジ
イソシアネ−ト、シクロヘキシレンー1,4−ジイソシ
アネ−ト等のジイソシアネ−ト類、4,4′,4″−ト
リフェニルメタントリイソシアネ−ト、トルエンー2,
4,6−トリイソシアネ−ト等のトリイソシアネ−ト
類、4,4′−ジメチルジフェニルメタン−2,2′,
5,5′−テトライソシアネ−ト等のテトライソシアネ
−ト類、ヘキサメチレンジイソシアネートとトリメチロ
ールプロパンとの付加物、2,4−トリレンジイソシア
ネートとトリメチロ−ルプロパンとの付加物、キシリレ
ンジイソシアネートとトリメチロールプロパンとの付加
物、トリレンジイソシアネートとヘキサントリオールと
の付加物等のイソシアネートプレポリマー等が例として
挙げられる。また必要に応じ二種以上の併用も可能であ
る。これらの中でも特に好ましいものは分子内にイソシ
アネート基を三個以上有するものである。
【0055】マイクロカプセル化において一般式(1)
で示されるUV吸収剤前駆体を溶解するために使用され
る有機溶剤は常温で固体でも液体でもよく、ポリマーで
もよく、例えば、酢酸エステル、メチレンクロライド、
シクロヘキサノン等の低沸点補助溶剤および/またはり
ん酸エステル、フタル酸エステル、アクリル酸エステ
ル、メタクリル酸エステル、その他カルボン酸エステ
ル、脂肪酸アミド、アルキル化ビフェニル、アルキル化
ターフェニル、アルキル化ナフタレン、ジアリールエタ
ン、塩素化パラフィン、アルコール系、フェノール系、
エーテル系、モノオレフィン系、エポキシ系等の高沸点
オイルが挙げられるが、これらの中でも特に好ましくは
アルコール系、リン酸エステル系、カルボン酸エステル
系、アルキル化ビフェニル、アルキル化ターフェニル、
アルキル化ナフタレン、ジアリールエタンが挙げられ
る。さらに、前記高沸点オイルに、ヒンダードフェノー
ル、ヒンダードアミン等の酸化防止剤を添加してもよ
い。また、オイルとしては、特に不飽和脂肪酸を有する
ものが好ましく、具体的にはα−メチルスチレンダイマ
ー等を挙げることができる。
【0056】マイクロカプセル作製時に用いられる水溶
性高分子としては、ポリビニルアルコール、シラノール
変性ポリビニルアルコール、カルボキシ変性ポリビニル
アルコール、アミノ変性ポリビニルアルコール、イタコ
ン酸変性ポリビニルアルコール、スチレン変性ポリビニ
ルアルコール、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ブ
タジエン−無水マレイン酸共重合体、エチレン−無水マ
レイン酸共重合体、ポリアクリルアミド、ポリスチレン
スルホン酸ポリビニルピロリドン、エチレン−アクリル
酸共重合体、ゼラチン等が挙げられ、これらの中でも、
特にカルボキシ変性ポリビニルアルコールが好ましい。
また、疎水性高分子のエマルジョン又はラテックス等を
併用することもできる。具体的な例としては、スチレン
−ブタジエン共重合体、カルボキシ変性スチレン−ブタ
ジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合
体等が挙げられる。この際、乳化安定性を向上させる等
の目的で、必要に応じて従来公知の界面活性剤等を加え
てもよい。
【0057】マイクロカプセルの粒径としては0.1〜
1.0μmが好ましく、0.2〜0.7μmがより好ま
しい。
【0058】該画像記録媒体の熱感度を高めるために増
感剤を添加する場合には、分子内に芳香族性の基と極性
基を適度に有している低融点有機化合物が好ましく、p
−ベンジルオキシ安息香酸ベンジル、α−ナフチルベン
ジルエーテル、β−ナフチルベンジルエーテル、β−ナ
フトエ酸フェニルエステル、α−ヒドロキシ−β−ナフ
トエ酸フェニルエステル、β−ナフトール−(p−クロ
ロベンジル)エーテル、1,4−ブタンジオ−ルフェニ
ルエーテル、1,4−ブタンジオール−p−メチルフェ
ニルエーテル、1,4−ブタンジオール−p−エチルフ
ェニルエーテル、1,4−ブタンジオール−m−メチル
フェニルエーテル、1−フェノキシ−2−(p−トリル
オキシ)エタン、1−フェノキシ−2−(p−エチルフ
ェノキシ)エタン、1−フェノキシ−2−(p−クロロ
フェノキシ)エタン、p−ベンジルビフェニル等を挙げ
ことができる。
【0059】その他の添加剤としては、ステアリン酸亜
鉛、ステアリン酸カルシウム等の高級脂肪酸金属塩から
なるヘッド摩耗およびスティッキング防止剤、パラフィ
ン、酸化パラフィン、ポリエチレン、酸化ポリエチレ
ン、カスターワックス等のワックス類等が挙げられ、必
要に応じて添加することができる。
【0060】本発明の画像記録媒体に有用な支持体とし
ては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフチレンジカ
ルボキシレート、ポリアリーレン、ポリイミド、ポリカ
ーボネート、トリアセチルセルロース等のポリマーフィ
ルムやガラス等の透明な支持体を挙げることができる。
本発明の画像記録媒体を製版フィルム用途に供する場合
には、熱膨張率が小さく寸度安定性が良好で、かつ、P
S版の感光域に吸収を持たない支持体が選ばれる。
【0061】本発明の画像記録媒体において、画像形成
の手段としての加熱方法としては、加熱されたブロック
やプレートと接触させる方法、熱ローラーや熱ドラムと
接触させる方法、ハロゲンランプや赤外ないし遠赤外ラ
ンプヒーターを照射させる方法、感熱プリンターの熱ヘ
ッドで画像状に加熱する方法、レーザー光を照射する方
法等がある。より少ない熱エネルギーで画像を形成させ
るために予め、本発明の画像記録媒体を適当な温度に加
熱しておくこともでき、特に一般式(1)で示されるU
V吸収剤前駆体と酸をマイクロカプセルもしくは別々の
層に塗布することにより隔離する場合に有効である。予
備加熱温度としては50℃〜120℃が好ましく、特に
好ましくは70〜100℃である。
【0062】レーザー光照射により画像を形成する場合
には、レーザー光を熱エネルギーに変換するために、該
レーザー光の波長の光を吸収する色素を存在させる必要
がある。レーザー光源としては、エキシマレーザー、ア
ルゴンレーザー、ヘリウムネオンレーザー、半導体レー
ザー、ガラス(YAG)レーザー、炭酸ガスレーザー、
色素レーザー等があるが、ヘリウムネオンレーザー、半
導体レーザーおよびガラスレーザーが本発明に有用なレ
ーザー光源である。その中でも装置が小型で安価なこと
から、半導体レーザーが特に有用である。半導体レーザ
ーの発振波長は通常、670〜830nmであり、該近
赤外に吸収を持つ色素が用いられる。近赤外吸収色素と
しては、シアニン色素、スクアリリウム色素、メロシア
ニン色素、オキソノール色素、フタロシアニン色素等が
用いられる。
【0063】
【実施例】以下に実施例を掲げ、本発明を更に詳しく説
明するが本発明はこれに限定されるものではない。
【0064】UV吸収剤前駆体の合成例1:例示化合物
(1) 2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−
(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール5
gをテトラヒドロフラン30mlに溶解し、カリウムt
−ブトキシド1.73gを加えた。反応液を氷冷し、二
炭酸ジtert−ブチルエステル4.04gをテトラヒ
ドロフラン30mlに溶解したものを添加し、1時間攪
拌した。反応液を水100mlに添加し、有機層を酢酸
エチル100mlで抽出し、水洗した。有機層を硫酸マ
グネシウムにより乾燥させ濃縮した。得られた粗結晶を
アセトニトリルより再結晶させることにより例示化合物
(1)の無色結晶4.78gを得た。
【0065】UV吸収剤前駆体の合成例2:例示化合物
(44) 2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−
(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール5
gを酢酸エチル30mlに溶解し、DBU 2.82g
を加えた。反応液を氷冷し、t−ブチルメチルシリルク
ロライド2.8gを加え1時間攪拌した。反応液を水に
注ぎ、有機層を抽出、水洗した後、硫酸マグネシウムに
より乾燥させ濃縮した。得られた油状物質をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(展開溶媒n−ヘキサン)に
よって生成したところ、例示化合物(44)6.3gが
油状物質として得られた。他のUV吸収剤前駆体も上記
合成例1及び2と同様にして合成することができる。
【0066】実施例1 以下に示す化合物をクロロホルムに溶解し、厚み100
μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に塗布、
乾燥した。さらにその上にシリコーン液(信シリコ−ン
FL−100、信越化学製)を0.1μmの厚みで塗布
し、透明な感熱記録シートを作製した。
【0067】 試料−1 ポリスチレン(和光純薬製ポリスチレンビーズ(直径;約3.2mm)) 0.85g/m2 UV吸収剤前駆体(1) 2mmol/m2 酸(A−17) 20mmol/m2
【0068】 試料−2 UV吸収剤前駆体(1) 2mmol/m2 酸(A−50) 0.85g/m2
【0069】上記感熱記録材料を富士サーマルイメージ
ャー、FTI−210により画像記録したところ、λ=
365nmに対応するポジ画像が得られた。表1には画
像部と非画像部の最大濃度と最小濃度を測定した結果を
示した。
【0070】
【表1】
【0071】表1から、本発明の感熱記録材料は熱感度
が高く、通常のサーマルイメージャーによって高いコン
トラストのポジ画像を与えることがわかる。
【0072】実施例2 以下に示す化合物をクロロホルムに溶解し、厚み100
μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に塗布、
乾燥して透明な感熱記録シートを作製した。ポリビニル
ブチラールはモンサント社製ButvarTMB76を
用いた。
【0073】 試料−3 ポリビニルブチラール 0.85g/m2 UV吸収剤前駆体(1) 2mmol/m2 酸(A−3) 40mmol/m2 IR色素−1 0.13mg/m2
【0074】 試料−4 ポリビニルブチラール 0.85g/m2 UV吸収剤前駆体(1) 2mmol/m2 酸(A−17) 5mmol/m2 IR色素−1 0.13mg/m2
【0075】 試料−5 ポリビニルブチラール 0.85g/m2 UV吸収剤前駆体(1) 2mmol/m2 酸(A−40) 40mmol/m2 IR色素−1 0.13mg/m2
【0076】 試料−6 酸(A−46) 0.85g/m2 UV吸収剤前駆体(1) 2mmol/m2 IR色素−2 0.13mg/m2
【0077】 試料−7 酸(A−48) 0.85g/m2 UV吸収剤前駆体(2) 2mmol/m2 IR色素−2 0.13mg/m2
【0078】 試料−8 酸(A−73) 0.85g/m2 UV吸収剤前駆体(3) 2mmol/m2 IR色素−2 0.13mg/m2
【0079】 試料−9 酸(A−47) 0.85g/m2 UV吸収剤前駆体(16) 2mmol/m2 IR色素−2 0.13mg/m2
【0080】 試料−10 酸(A−3) 20mmol/m2 UV吸収剤前駆体(36) 791mg/m2 IR色素−3 0.13mg/m2
【0081】 参考試料−1 ニトロセルロ−ス(粘度1000秒、ダイセル工業株式会社製) 0.85g/m2 参考色素−1 0.35g/m2 参考色素−2 0.55g/m2 IR色素−1 0.13mg/m2
【0082】 参考試料−2 ポリビニルブチラール 0.85g/m2 参考色素−1 0.35g/m2 参考色素−2 0.55g/m2 IR色素−1 0.13mg/m2
【0083】
【化28】
【0084】
【化29】
【0085】<画像形成のための露光条件>Spectra Di
ode Labs No.SDL-2430(波長範囲:800〜830n
m)を8本合波して、800mWの出力にして、画像書
き込み用レーザーとした。このレーザーを用いて、ビー
ム系160μm、レーザー走査スピードを0.5m/秒
(走査中央部)、試料送りスピードを15mm/秒、走
査ピッチを8本/mmに設定して、22mm×9mmの
画像となるような露光を前述した試料に対して行った。
この時の試料上のレーザーエネルギー密度は10mJ/
mm2 であった。また、レーザー走査スピードやレーザ
ー出力を変えることで、表2のようにエネルギー密度を
変化させた。
【0086】<レーザー走査中央部(画像部)における
画像形成効率の比較>本発明の試料3〜10については
レーザー走査中央部(画像部)のUV濃度(365n
m)をマクベス濃度測定計によって求め、100%発色
した場合の理論値との比較から画像形成効率(発色効
率)を算出した。参考試料1、2についてはレーザー走
査中央部(画像部)と非画像部のUV濃度(365n
m)の比較から画像形成効率(消色効率)を算出した。
得られた結果を表2に示す。
【0087】
【表2】
【0088】レーザーエネルギー密度が10mJ/mm
2 の場合はレーザー走査中央部において全てのサンプル
でアブレーションが起こっていることが光学顕微鏡によ
る露光部の観察より確認された。このため発色型の本発
明の試料の場合はみかけの発色効率が実際より低く見え
ている。一方レーザーエネルギー密度が5mJ/mm 2
以下の場合は参考試料1以外はアブレーションは観察さ
れなかった。表2より、本発明においてレーザー光の波
長を吸収する染料を用いた試料はアブレーションが起こ
らない程度の低エネルギー(5mJ/mm2 以下)でも
効率良く画像を形成することができ、レーザー光による
アブレーションを利用した試料よりも優れていることが
分かる。
【0089】実施例3 以下に示す透明な感熱記録シートを作製した。なお添加
量を示す「部」は「重量部」を示す。
【0090】試料−11 UV吸収剤前駆体(1)4部およびIR色素(1)1部
を酢酸エチル6.6部およびフタル酸ジオクチル6.6
部と混合し、十分溶解した。カプセル壁剤としてキシリ
レンジイソシアネート/トリメチロールプロパン(75
%酢酸エチル溶液:タケネートD110N(商品名)、
武田薬品社製)2.0部をこの溶液に添加し、均一にな
るように撹拌した。別途、10重量%のドデシルスルホ
ン酸ナトリウム水溶液3.2部を添加した10重量%カ
ルボキシ変性ポリビニルアルコール(PVA217E
(商品名)、クラレ株式会社製)水溶液60部を用意
し、先の溶液を添加し、ホモジナイザーにて乳化分散を
行った。得られた乳化液を撹拌しながら50℃に昇温
し、3時間カプセル化反応を行わせUV吸収剤前駆体
(1)およびIR色素(1)を芯物質に含有したカプセ
ル液を得た。カプセルの平均粒径は0.2μmであっ
た。
【0091】次に、酸(A−8)20部を5%ポリビニ
ルアルコール水溶液100部に加え、サンドミルで約2
4時間分散し、酸(A−8)の分散物を得た。以上のよ
うにして得られたカプセル液2部に酸(A−8)分散物
3部を加えて塗布液とした。
【0092】この塗布液を厚み100μmのポリエチレ
ンテレフタレートフィルム上にUV吸収剤前駆体(1)
が2mmol/m2 となるように塗布し、40℃で1時
間乾燥して感熱記録シートを作製した。
【0093】試料−12 UV吸収剤前駆体(1)27部、IR色素(1)3.6
部およびポリビニルブチラール30部をクロロホルム1
00部に溶解し、UV吸収剤前駆体部が2mmol/m
2 になるように厚み100μmのポリエチレンテレフタ
レートフィルム上に塗布、乾燥した。乾燥後の塗布物の
膜厚は3.8μmであった。さらにこの上に酸(A−7
3)5部をメタノ−ル95部に溶解した液を乾燥後の膜
厚が2μmになるように塗布、乾燥して透明な感熱記録
シートを作製した。
【0094】<画像形成のための露光条件>試料11お
よび12を100℃に予備加熱しながら、実施例2で説
明したレーザー露光方法においてレーザーエネルギー密
度が5mJ/mm2 になるように設定して画像記録を行
った。さらに前述試料を予備加熱なしで同条件のレーザ
ー露光を行った。
【0095】<画像部および非画像部の発色濃度の評価
>レーザー走査中央部(画像部)および非画像部のUV
濃度(365nm)をマクベス濃度測定計によって測定
した。さらに該記録材料を予め、50℃で3日間保存し
た後、同様にレーザーで画像記録し、画像部および非画
像部のUV濃度を測定した。得られた結果を表3に示
す。
【0096】
【表3】
【0097】表3から試料11および試料12は100
℃で予備加熱を行いながらレーザー露光することにより
高いコントラストのポジ画像を与えることが分かる。ま
た、本発明の感熱記録材料は優れた保存性を有すること
が分かる。
【0098】
【発明の効果】本発明の感熱記録材料によれば、熱感度
が高く、レーザーを用いたヒートモード画像記録方式を
利用する場合にもアブレーションを起こさない程度の低
出力レーザーでの記録(特に製版用マスクフィルムとし
て不可欠な360〜420nmに対応する画像記録)が可能であ
り、別個の受像シートを必要としない。更に本発明の感
熱記録材料は優れた保存性を有する。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で表されるUV吸収剤
    前駆体および酸を含有することを特徴とする画像記録媒
    体。 【化1】 〔式(1)中、Pは酸共存下250℃以下の加熱によっ
    て脱保護可能な水酸基の保護基を表す。R1およびR2
    置換可能な基を表し、同じであっても異なっていても良
    い。lおよびmは0〜4の整数を表し、l又はmが2以
    上の時、複数のR 1同士又はR2同士は同じであっても異
    なっていても良く、互いに連結して環を形成しても良
    い。〕
  2. 【請求項2】 前記一般式(1)におけるPがβ位に水
    素原子を有する2級又は3級のアルコキシカルボニル基
    であることを特徴とする請求項1記載の画像記録媒体。
  3. 【請求項3】 酸がポリマーであることを特徴とする請
    求項1記載の画像記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記一般式(1)で示されるUV吸収剤
    前駆体をマイクロカプセルに内包させ酸と隔離すること
    を特徴とする請求項1記載の画像記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記一般式(1)で示されるUV吸収剤
    前駆体と酸を隣接する別々の層に塗布することを特徴と
    する請求項1記載の画像記録媒体。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の画像記録媒体をレーザー
    光により走査露光することを特徴とする画像記録方法。
  7. 【請求項7】 請求項4又は5記載の画像記録媒体をあ
    らかじめ120℃以下の温度で全面加熱しておき、レー
    ザー光により走査露光することを特徴とする画像記録方
    法。
JP10149816A 1997-07-22 1998-05-29 画像記録媒体及び画像記録方法 Pending JPH1191247A (ja)

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US09/120,175 US6063539A (en) 1997-07-22 1998-07-22 Image recording medium and image recording method
US09/524,537 US6203964B1 (en) 1997-07-22 2000-03-13 Image recording medium and image recording method

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010069857A (ja) * 2008-09-22 2010-04-02 Fujifilm Corp 平版印刷版原版の製版方法
JP2018150301A (ja) * 2012-07-31 2018-09-27 株式会社Adeka 潜在性添加剤及び該添加剤を含有する組成物

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JP2010069857A (ja) * 2008-09-22 2010-04-02 Fujifilm Corp 平版印刷版原版の製版方法
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