JPH1189773A - 使い捨てキッチンタオル - Google Patents

使い捨てキッチンタオル

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Publication number
JPH1189773A
JPH1189773A JP9258233A JP25823397A JPH1189773A JP H1189773 A JPH1189773 A JP H1189773A JP 9258233 A JP9258233 A JP 9258233A JP 25823397 A JP25823397 A JP 25823397A JP H1189773 A JPH1189773 A JP H1189773A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fibers
fiber
kitchen
kitchen towel
nonwoven fabric
Prior art date
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Pending
Application number
JP9258233A
Other languages
English (en)
Inventor
Ikuya Saito
郁哉 齋藤
Toshio Kobayashi
利夫 小林
Mio Suzuki
未央 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unicharm Corp
Original Assignee
Unicharm Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Unicharm Corp filed Critical Unicharm Corp
Priority to JP9258233A priority Critical patent/JPH1189773A/ja
Publication of JPH1189773A publication Critical patent/JPH1189773A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Cleaning Implements For Floors, Carpets, Furniture, Walls, And The Like (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 湿潤強度が高く、通気・通液性を有するキッ
チンタオルの提供。 【解決手段】 キッチンタオルが不織布4で形成され
る。不織布4は、坪量15〜100g/m2を有し、パ
ルプ繊維2が20〜80重量%、繊維長3〜30mm、
アスペクト比800〜3500の熱可塑性合成樹脂短繊
維3が80〜20重量%を占める。繊維2,3がバイン
ダー不存在下に機械的に交絡しており、不織布4には、
0.01〜10mm2の開孔6が開孔率5〜50%の割
合で形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、家庭その他で使
用する使い捨てのキッチンタオルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、キッチン周りの汚れを拭き取った
り、野菜や肉などの食料品を包んだり、使用後の食用油
をろ過したりするために使用する使い捨てのキッチンタ
オルは周知である。かかるキッチンタオルには、木材パ
ルプ繊維を抄造して得られる紙製のもの、パルプ繊維を
ビニル系高分子化合物で結合させて得られるエアレイド
不織布製のもの、パルプ繊維と熱可塑性合成繊維とを混
抄して得られるウェブに高圧噴射水流を作用させてこれ
ら両繊維を機械的に交絡させて得られる不織布製のもの
等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術のキッチ
ンタオルのうちで、紙製のものは、密度が比較的高く通
気・通液性に乏しく、また、強度、特に湿潤強度が低
い。バインダーの使用によってその強度を向上させるこ
とは可能であるが、食品衛生の面でバインダーの使用は
極力避けることが好ましい。
【0004】パルプ繊維をビニル系高分子化合物で結合
させた不織布は、高い通気・通液性を有しているが、紙
製タオルと同様な理由で、食品に接触する用途に適して
いるとはいい難い。繊維を機械的に交絡させた不織布
は、高強度を有し、バインダーを必要としないが、紙製
タオルと同様に高密度で通気・通液性に乏しい。通気・
通液性に乏しいタオルは、食用油のろ過に適さず、調理
の際の落としぶたとして使用すると、沸騰した水から出
る蒸気でタオルがめくれ、ふたとしての効果が乏しいと
いうことがある。
【0005】そこで、この発明は、バインダーを使用し
ない使い捨てキッチンタオルにおける通気・通液性の向
上を課題にしている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、この発明は、パルプ繊維と熱可塑性合成繊維とから
なる不織布で形成された使い捨てキッチンタオルを対象
にしている。
【0007】かかる発明が特徴とするところは、前記キ
ッチンタオルにおいて、前記不織布が、坪量15〜10
0g/m2を有し、前記坪量のうちの20〜80重量%
を占めるパルプ繊維と、80〜20重量%を占めてい
て、繊維長3〜30mm、アスペクト比800〜350
0の熱可塑性合成樹脂短繊維とで構成されていて、前記
パルプ繊維と熱可塑性合成樹脂短繊維とがバインダー不
存在下に機械的に交絡しており、前記不織布には、交絡
しているそれら繊維どうしの間隙よりも大きく、0.0
1〜10mm2の面積を有する多数の開孔が開孔率5〜
50%の割合で形成されていること、にある。
【0008】
【発明の実施の形態】添付の図面を参照して、この発明
に係る使い捨てキッチンタオルの詳細を説明すると、以
下のとおりである。
【0009】図1に破断図で示されたキッチンタオル
は、木材パルプ(LBKP)繊維2と、熱可塑性合成繊
維3とが機械的に交絡することにより形成された坪量1
5〜100g/m2の不織布4からなり、交絡している
繊維どうしの間隙とは別に、開口面積0.01〜10m
2の多くの開孔6が開孔率5〜50%の割合で形成さ
れている。
【0010】パルプ繊維2は、不織布4の20〜80重
量%を占め、合成繊維3は、80〜20重量%を占める
ことが可能である。パルプ繊維2には、繊維長2〜10
mmであって合成繊維3とともに混抄可能なものが使用
される。合成繊維3には、PETその他の合成繊維であ
って、繊維長3〜30mm、より好ましくは10〜30
mm、アスペクト比800〜3500の短繊維が使用さ
れる。
【0011】パルプ繊維2と合成繊維3とは、繊維長が
比較的短く、通常不織布製造工程で使用されるカード機
で処理することが困難なものである。それゆえ、これら
の繊維2,3は、水中で混合されたのち、抄造されてウ
ェブとなって高圧噴射水流で処理される。その水流処理
で繊維2,3どうしが再配列するとともに機械的に交絡
して、乾燥後に不織布4となる。かかる不織布4には、
前記水流処理の過程で再配列する繊維の一部分が不織布
4の開孔6の形状に対応している型に倣って再配列する
ようにすることで、0.01〜10mm2の開孔6が形
成されている。ただし、このようにして開孔6を形成す
ることに代えて、エンボス加工用ロール等を利用して開
孔6の形状に対応する突起、より好ましくは合成繊維3
を塑性変形させることができる程度に加熱された突起を
不織布に貫通させる開孔処理を採用することもできる。
開孔処理後の不織布4は、適宜の寸法に裁断され、キッ
チンタオルとして使用される。
【0012】かかるキッチンタオルは、開孔処理と同時
に、または開孔処理の後にエンボス処理やデボス処理を
施されて、表裏面に多数の起伏を有している場合があ
る。
【0013】このように構成されたキッチンタオルは、
繊維どうしが機械的に交絡することによって不織布とし
ての形態を保つことができるので、繊維どうしを結合さ
せるためのバインダーが、例えば常用されるポリアクリ
ルアミド、ポリビニルアルコール、カチオン化デンプ
ン、メラミン樹脂等のバインダーが不要である。構成繊
維が比較的短いから、キッチンタオルは柔軟にして屈曲
性に富み、食料品を包装するときには、その形状になじ
み易い。開孔面積0.01〜10mm2の開孔6は、通
気・通液性を有しているから、このキッチンタオルを調
理の際の落としぶたとして使用すると、開孔6から蒸気
が逃げる。それゆえ、キッチンタオルの密度が高い場合
でも従来技術のキッチンタオルのように逃げ場のない蒸
気によって、めくれるということがない。また、このキ
ッチンタオルを使用済み食用油のフィルターとして使用
すると、油は開孔6を通過して、油かすがキッチンタオ
ルに残る。それゆえ、キッチンタオルの密度が高い場合
でも、簡単に目詰まりを生じることがない。このように
作用する開孔6の面積は、0.01〜10mm2の範囲
内において適宜選択することができる。
【0014】
【実施例】この発明に係るキッチンタオルを実施例と比
較例とによって説明すると、次のとおりである。
【0015】長さ約2mm,繊径約5.9〜23.6ミ
クロンのパルプ繊維と、長さ約10mm,繊径約7.3
ミクロン(0.4デニール)のPET繊維とを50重量
%ずつ水中で混合、抄造したのち、高圧噴射水流で処理
して開孔面積0.21〜0.41mm2の開孔を開孔率
8.5〜17%の割合で有する実施例1〜3のキッチン
タオルを得た。また、これら実施例と同条件であって、
開孔率と密度とが異なる比較例1のキッチンタオルを得
た。さらに、市販の紙製キッチンタオルとエアレイド不
織布製キッチンタオルとを比較例2,3として評価し
た。
【0016】これら実施例1〜3と比較例1〜3との評
価結果は、表1のとおりであった。この結果から、実施
例のキッチンタオルが、密度が高いにもかかわらず通気
・通液性において優れていることがわかる。
【0017】なお、通気度は、JIS P 8117に
準拠して測定した。通油時間は、各キッチンタオルを直
径100mmの円管の頂部に固定して300mlのサラ
ダ油をろ過し、100mlの油が採取されるまでのろ過
を開始してからの時間を測定した。
【0018】
【表1】
【0019】
【発明の効果】この発明に係る使い捨てキッチンタオル
は、不織布からなるもので、構成繊維が機械的に交絡す
ることによって不織布形態を保持していて、湿潤強度が
高く、繊維を結合するためのバインダーが不要である。
構成繊維が比較的短いから、このタオルは柔軟にして屈
曲性に富み、包装すべき物品の形状になじみ易い。ま
た、このタオルは、通気・通液性の開孔を多数有してい
るから、密度が高い場合でも、落としぶたやフィルター
として利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】キッチンタオルの部分破断斜視図。
【符号の説明】
2,3 繊維 4 不織布 6 開孔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルプ繊維と熱可塑性合成繊維とからな
    る不織布で形成された使い捨てキッチンタオルであっ
    て、 前記不織布が、坪量15〜100g/m2を有し、前記
    坪量のうちの20〜80重量%を占めるパルプ繊維と、
    80〜20重量%を占めていて、繊維長3〜30mm、
    アスペクト比800〜3500の熱可塑性合成樹脂短繊
    維とで構成されていて、前記パルプ繊維と熱可塑性合成
    樹脂短繊維とがバインダー不存在下に機械的に交絡して
    おり、前記不織布には、交絡しているそれら繊維どうし
    の間隙よりも大きく、0.01〜10mm2の面積を有
    する多数の開孔が開孔率5〜50%の割合で形成されて
    いることを特徴とする前記キッチンタオル。
JP9258233A 1997-09-24 1997-09-24 使い捨てキッチンタオル Pending JPH1189773A (ja)

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Legal Events

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A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030812