JPH0726456A - 印刷機用クリーニング材用湿式不織布及びその製造方法 - Google Patents

印刷機用クリーニング材用湿式不織布及びその製造方法

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JPH0726456A
JPH0726456A JP5169105A JP16910593A JPH0726456A JP H0726456 A JPH0726456 A JP H0726456A JP 5169105 A JP5169105 A JP 5169105A JP 16910593 A JP16910593 A JP 16910593A JP H0726456 A JPH0726456 A JP H0726456A
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JP
Japan
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fibers
heat
cleaning
sheet
pulp
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JP5169105A
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Inventor
Yoshinori Takada
佳憲 高田
Yoshiyuki Tadokoro
義幸 田所
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 印刷機のブランケットあるいは圧胴等の自動
洗浄機に使用されるクリーニング材用湿式不織布並びに
その製造方法の提供。 【構成】 1種以上の短繊維と熱融着繊維及びパルプと
が相互に三次元水流交絡されており、上記熱融着繊維の
一部又は全部が熱溶融されて繊維間が接着されているこ
とを特徴とするクリーニング材用湿式不織布、及び、1
種以上の短繊維と熱融着繊維及びパルプとからなり,か
つ抄造法によって作成される混抄シ−トの製造方法にお
いて、上記混抄シートに水流を衝突させ、上記混抄シー
トを三次元的に水流交絡させた後、熱処理によって上記
熱融着繊維の一部又は全部を溶融することを特徴とする
クリーニング材用湿式不織布の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷機のブランケット
あるいは圧胴等の自動洗浄機に使用するクリーニング材
用湿式不織布並びにその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に印刷機は、ブランケットにインク
を転写し、さらにそのインクを紙に転写する仕組みとな
っている。印刷時にインクの色を取り替えたり、紙にイ
ンクのにじみが出たときには、その度ごとにブランケッ
トや圧胴を洗浄する必要がある。これらの洗浄作業は危
険を伴う作業であり、従来人間の手で行っていたために
事故が多く発生していた。このため省力化、危険防止の
面から、自動洗浄装置が考案され現在普及してきてい
る。
【0003】この自動洗浄装置に用いられる基布として
は、不織布が一般に用いられているが、その必要な性能
としては、洗浄液湿潤時における高い引張強度、また洗
浄液は、水と油性洗浄剤が用いられていることから親水
性、親油性を同時に満足することが必要であって、その
ためにはそれら洗浄液に対する保液性能、吸液性能、拡
散性能が重要であり、さらにブランケットや圧胴に付い
たインクの拭き取り性能やブランケットや圧胴の乾燥性
能及び高いリントフリー性能を持たねばならない。
【0004】従来、このブランケット洗浄用不織布とし
ては、スパンボンド法、カード法短繊維不織布、乾式ス
パンレース法等を用いて作成された不織布が用いられて
いる。スパンボンド法においては、エンボスした部分が
ブランケットや圧胴の部分を傷を付ける惧れや熱圧着の
ため表面がフィルム化してインクの拭き取り性や保液性
が悪くなることが考えられる。
【0005】またカード法短繊維不織布や乾式スパンレ
ース法などは、洗浄液を湿潤した際に強度の低下が懸念
されること、リントフリー性が悪いことなどが上げられ
る。この問題を解決するためにカード法、乾式スパンレ
ース法は、バインダー加工ということが考えられるが、
工程上の煩雑さ、コストが増加すること、親水親油性の
バランスが悪くなる等の問題が起きてくる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、印刷機のブ
ランケットあるいは圧胴等の自動洗浄機に使用されるク
リーニング材用湿式不織布並びにその製造方法を提供す
ることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、1種以上の短
繊維と熱融着繊維及びパルプとが相互に三次元水流交絡
されており、上記熱融着繊維の一部又は全部が熱溶融さ
れて繊維間が接着されていることを特徴とするクリーニ
ング材用湿式不織布、である。本発明のもう一つは、1
種以上の短繊維と熱融着繊維及びパルプとからなり,抄
造法によって作成される混抄シ−トの製造方法におい
て、上記混抄シートに水流を衝突させ三次元的に水流交
絡させた後、熱処理によって上記熱融着繊維の一部又は
全部を溶融することを特徴とするクリーニング材用湿式
不織布の製造方法、である。
【0008】本発明で用いられる短繊維は、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどの
ポリエステル系、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン
610、ナイロン612、ナイロン10、ナイロン12
などのポリアミド系、アクリル系,ポリエチレン、ポリ
プロピレンなどのポリオレフィン系等、一般に合成繊維
と呼ばれる繊維が挙げられる。
【0009】本発明のクリーニング材を構成する熱融着
繊維の熱融着温度は、本発明で用いられる短繊維の融点
よりも10℃以上低いものであることが好ましい。短繊
維が2種以上の場合は、最も低い融点を持つ短繊維より
10℃以上低いことが好ましい。10℃未満であると熱
融着繊維が熱溶融の際、短繊維の一部も溶融する惧れが
あり、目的とする充分な引張強度が得られない。更に好
ましくは20℃以上である。
【0010】本発明の湿式不織布における熱融着繊維の
作用効果は、熱融着繊維を使用しない場合に起こると考
えられる洗浄液湿潤時におけるクリーニング材の幅入
れ、強度低下等を防ぐものである。またパルプ混抄は、
フィブリル化したパルプをクリーニング材の不織布に混
抄することで洗浄液保液性能の向上が見られるばかりで
なく、インクの拭き取り性能が大きく向上する効果が期
待できる。
【0011】本発明に用いるる熱融着繊維は、従来の熱
融着乾式不織布や熱融着湿式不織布に使用されている鞘
芯型、サイドバイサイド型の複合繊維、あるいは単一成
分タイプなどが挙げられるが、高い引張強度を得るとい
う点から特に鞘芯型熱融着繊維であることが好ましい。
サイドバイサイド型の熱融着は接着部が剥がれ易く、又
単一成分の熱融着繊維は熱溶融によって繊維形状が失わ
れ繊維交絡の数が減るために充分な引張強度が得られな
い惧れがある。
【0012】本発明のクリーニング材用湿式不織布は、
熱融着繊維の混合比率が好ましくは不織布全体の5〜6
0%であることが好ましく、更に好ましくは10〜30
%である。混合比率が60%を超えると繊維間接着部の
増大で繊維表面積が減少し、洗浄液の保液率の低下を引
き起こす。又、不織布が硬くなりブランケットを傷つけ
たり、インク拭き取りの際、拭き取り性能及び乾燥性能
が低下する。一方混合比率が5%未満であると引張強度
が低くなる。
【0013】又、本発明で用いられるパルプは、一般に
いうところの植物性パルプであって、使用するにあたっ
てはパルパー、ビーター、ディスパーなどの離解機によ
り離解、フィブリル化されているのが好ましく、更に好
ましくは高速離解機によりパルプ末端をフィブリル化さ
れているのである。パルプの混合比率は、10%から7
0%であることが好ましく、更に好ましくは25%から
50%である。混合比率が10%以下になると保液性
能、吸液性能及びインクの拭き取り性能が低下し、70
%以上になると強度が低下する。
【0014】本発明における短繊維及び熱融着繊維の繊
維長L(mm)と単糸直径D(mm)の比L/Dは特に
限定されるものでないが、交絡の強さを得るために0.
5×103 〜2.0×103 を満足することが好まし
い。L/Dは繊維同士の交絡のし易さと密接な関係があ
り、0.5×103 未満の場合水流を衝突させると繊維
は動き易く交絡も進み易いが、反面、繊維間相互作用の
接触点の絶対数が少なく高強度が発現し難い。又、2.
0×103 を超える場合は、交絡時に繊維の動きが抑制
され繊維同士の絡みが小さくなり高強度が発現し難くな
る。
【0015】単糸の断面は円形であっても非円形の種々
の断面であってもよい。単糸の断面が円形の場合は直接
的にその直径を測定した値でもって単糸の直径とし、異
形断面の場合は重量法によりその繊度(デニ−ル)を測
定し、このデニ−ルを単糸が円形と仮定した場合の次式
で得られる平均直径でもって表すこととする。 R=√(4d/(π×9×105 ×ρ))×104 (ここで、Rは単繊維直径(μm)、ρは単繊維を構成
する高分子重合体の密度(g/cm3 )、dは単繊維繊
度(デニール)、πは円周率である。)本発明に用いる
短繊維、熱融着繊維の単糸直径は、特に限定されない
が、引張強度、洗浄液保液性能、インクの拭き取り性能
の点から見て25μm以下であることが好ましく、更に
好ましくは20μm以下である。
【0016】25μmを超えるとL/Dが前記の範囲に
あっても繊維があまりにも太いためにクリーニング材の
均一な表面が失われてしまう惧れがある。しかし洗浄液
保液性能やインクの拭き取り性能等のクリーニング材と
しての性能が満足されれば特に限定するものではない。
次に、本発明のクリーニング材用湿式不織布の製造方法
について説明する。
【0017】1種以上の短繊維と熱融着繊維及びパルプ
とを準備して、これを0.1〜3%の濃度になるように
水に分散させスラリ−を調合する。このスラリ−を長網
式或は傾斜型長網式,丸網式の抄造機で抄造する。次い
で、得られた混抄シ−トを円柱柱状の水流にて交絡させ
る。水圧は、用いる原糸の種類及び混抄シ−トの目付量
により異なるが、繊維間の充分な交絡を得るためには3
〜100kg/cm2 であることが好ましく、更に好ま
しくは3〜70kg/cm2 の範囲で衝突させる。
【0018】同一繊維の場合低目付ほど水圧は低く、高
目付になるほど高水圧に設定すればよい。又、同一目付
の場合、ヤング率の高い原糸の時には高水圧で処理する
と本発明の目的とする高強度が得られる。水流を噴射す
るノズルの径は0.01〜1mmが好ましい。水流の軌
跡形状は混抄シ−トの進行方向に対し並行な直線状であ
ってもよいし、ノズルを取り付けたヘッダ−の回転運動
やシ−トの進行方向に直角に往復する振動運動によって
得られる曲線形状であってもよい。
【0019】回転運動により得られる幾重にも重なった
円形状の水流軌跡の交絡は、ノズル1錘あたりのシ−ト
に対する水流の噴射面積が大きくなり効率的であると同
時に、商品価値を低下させる水流軌跡の斑が見えにくく
なる。混抄シ−トに対する水流処理の方法は表裏交互に
水流を噴射する方法でもよいし、片面だけを処理する方
法でもよい。
【0020】又、処理回数も目的に応じて最適条件を選
択すればよい。これら混抄シ−トの水流処理の水圧条件
は目的とする充分な繊維交絡を得、且つ均一性を得るよ
うな条件下で選択させるが、例えば10〜100g/m
2 の比較的小さい目付の混抄シ−トの場合は3〜60k
g/cm2 の水圧で片面或は両面処理するのが好まし
い。
【0021】この交絡処理によって混抄シ−トの構成繊
維は水流によって移動し相互に絡み合って強固な結合を
得るに至る。すなわち構成短繊維、熱融着繊維は相互に
三次元立体交絡しており、このようにして得られる交絡
結合はきわめて強固である。次いで、得られた交絡シー
トを熱処理することによって熱融着繊維の一部または全
部を溶融せしめる。熱処理条件は非接触式の熱風乾燥機
を用いて5秒〜10分の短時間処理が好ましい。熱処理
温度は熱融着繊維の融点以上、短繊維の融点以下の温度
に設定する。
【0022】このようにして得られた交絡シ−トは、そ
のまま印刷機用のブランケットや圧胴等の自動洗浄機用
クリーニング材として使用できるが、もし厚み調整にプ
レス操作をすることを必要とするなら、熱処理の前に行
うのが好ましい。なぜならプレス操作をする事で、熱を
かけて熱融着繊維を溶かした場合、接着面積を広くする
だけでなく、インクの拭き取り性能に影響する表面の微
妙な凹凸を残すことが出来るからである。また熱乾燥
後、厚み調整のためプレスすることも好ましく、その場
合保液性能、インクの拭き取り性能の低下を招かないよ
うにしなくてはいけない。この様にして得られたクリー
ニング材用湿式不織布は、印刷機のブランケットや圧胴
の自動洗浄用クリーニング材として使用される。
【0023】
【実施例】以下実施例によって本発明をさらに詳しく説
明する。実施例中、測定値は以下の方法によって測定し
たものであり、%はすべて重量%である。 1)引張強度 JIS L1096 ストリップ法に準じ、不織布の進
行方向/幅方向について測定する。また、洗浄液湿潤時
引張強度は、洗浄液に20分間湿潤させた後、湿潤状態
で、上記と同様にして測定した。 2)洗浄液保液性能 10cm×10cmの正方形にカットした試験片を3枚
採取し水分平衡に至らせた状態の重量(W1 )を1mg
まで測定する。次に水及び油中に20分間広げて浸した
後、液中から引き上げて正方形の1角を上にして10分
間吊した後の試験片重量(W2 )を測定し、保液率
(%)の(W2 −W1 )/W1 ×100を算出し保液性
能を評価する。 3)洗浄液吸液速度 20cm×2.5cmの試験片の端5mmを水及び油に
垂直に浸漬し、毛細管現象による水及び油の10分後の
上昇高さ(mm)を測定し、水及び油についての吸液速
度を評価する。
【0024】4)洗浄液拡散性能 しわが入らないように張った試験片に、試験片上方1c
mより水及び油を1滴滴下し、水及び油が試験片に吸い
込まれた直後の試験片の濡れている面積を測定し評価す
る。 5)リントフリー性試験 10cm×10cmの正方形にカットした試験片をビー
カーに入れ、これに100倍量の水を加える。これに外
部型超音波照射機にて15分間超音波照射した後試験片
を取り出し、黒い濾紙を用いて吸引ろ過を行う。乾燥さ
せた後濾紙上のリントを目視判断により評価する。判定
基準は、リントがほとんど出ない状態を○、リントが出
ている状態を△、多くのリントが出ている状態を×とし
て評価した。 6)インクの拭き取り性能及び乾燥性能 実際に使用されているブランケット自動洗浄機に本発明
のクリーニング材を装着し洗浄液を吹き付けた後、イン
クを付けたブランケットを3回拭き取らせることで評価
する。判定基準は、インクを拭き取った場合、インクが
ブランケットに残っていない状態を○、インクの拭き残
しがある状態を△、ほとんどインクが残っている状態を
×として評価した。
【0025】又、ブランケットの乾燥性能は、再度洗浄
液を吹き付け、3回ブランケットを拭いて、乾燥性能を
判断した。判定基準は、ブランケットを拭き取った場
合、ブランケットがほとんど乾燥している状態を○、未
乾燥部分がある状態を△、ほとんど乾燥していない状態
を×として評価した。
【0026】
【実施例1】繊維長Lが10mmである0.5デニール
(単糸直径Dが7.1μm)のポリエステル短繊維を3
5%、Lが15mmである2デニール(単糸直径Dが1
4.1mm)の熱融着繊維(ユニチカ(株)製、商品名
メルティ4080、芯部:ポリエステル、鞘部:共重
合ポリエステル)を20%、パルパーにより離解操作を
おこなったパルプを45%水に分散し、1%濃度のスラ
リー液に調整した。このスラリー液から傾斜型長網抄紙
機により80g/m2 の混抄シートを得た。
【0027】得られた混抄シ−トを80メッシュの金網
に乗せ、ノズル径が0.20mmのノズルを装着したノ
ズルヘッダーを285rpmで円運動させ、圧力35k
g/cm2 の水を噴射させて混抄シートに衝突させるこ
とにより短繊維、熱融着繊維及びパルプを交絡させた。
更に同じ処理を6回行った後、シートの表裏を逆転させ
て同じ処理を7回施した。続いて、水圧50kg/cm
2 の水流で表裏各2回ずつ処理して交絡シートが完成し
た。
【0028】得られた交絡シートを温度を160℃に設
定したピンテンター乾燥機で乾燥すると同時に交絡シー
ト間の熱融着繊維メルティ4080の鞘部(融点110
℃)を溶融せしめた。
【0029】
【比較例1】実施例1と同様にポリエステル短繊維が3
5%、メルティ4080が20%、パルプが45%から
なる混抄シートに実施例1記載の流体流処理を全く施さ
ず、温度130℃、圧力70g/cm2 の条件で熱プレ
スし、続いて温度を160℃に設定したピンテンター乾
燥機でシート内の熱融着繊維メルティ4080を溶解せ
しめた。
【0030】
【比較例2】ポリエステル短繊維が15%、繊維長Lが
8mmである1.5デニール(単糸直径Dが13μm)
のレ−ヨン短繊維が65%、熱融着繊維メルティ408
0が20%からなる混抄シートを実施例1と同様の方法
で得た。更に実施例1と同様の方法で交絡処理を行い、
温度を160℃に設定したピンテンター乾燥機でシート
内の熱融着繊維メルティ4080を溶解せしめた。
【0031】上記の実施例1、比較例1、比較例2で得
られたクリーニング材の性能試験結果を表1に示す。表
1からもわかるように本発明のクリーニング材用湿式不
織布のように水流処理を行っているものは、短繊維と熱
融着繊維及びパルプとが三次元的に絡み合っており、引
張強度、湿潤引張強度が高く、また繊維及びパルプが動
きにくい為、高いリントフリー性能を示す。しかし水流
処理を行っていないものは、三次元的に交絡されておら
ず、引張強度が低く、繊維及びパルプが動き易いためリ
ントフリー性能が悪くなっている。
【0032】また、パルプの代わりに親水性の大きいレ
ーヨンの短繊維を混合した場合は、引張強度、洗浄液保
液性能、吸液性能等は大きな差は見られないが、湿潤引
張強度やインクの拭き取り性能、ブランケットの乾燥性
能がパルプ混合のものに比べて劣る結果となった。
【0033】
【表1】
【0034】
【発明の効果】本発明のクリーニング材用湿式不織布
は、従来のものに比べ、インクの拭き取り性能、乾燥性
能が優れており、且つ高いリントフリー性能を持ちしか
も引張強度、洗浄液湿潤時引張強度が高いことから、印
刷機のブランケット及び圧胴等の自動洗浄機用クリーニ
ング材として好適である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1種以上の短繊維と熱融着繊維及びパル
    プとが相互に三次元水流交絡されており、上記熱融着繊
    維の一部又は全部が熱溶融されて繊維間が接着されてい
    ることを特徴とするクリーニング材用湿式不織布。
  2. 【請求項2】 1種以上の短繊維と熱融着繊維及びパル
    プとからなり,かつ抄造法によって作成される混抄シ−
    トの製造方法において、上記混抄シートに水流を衝突さ
    せ、上記混抄シートを三次元的に水流交絡させた後、熱
    処理によって上記熱融着繊維の一部又は全部を溶融する
    ことを特徴とするクリーニング材用湿式不織布の製造方
    法。
JP5169105A 1993-07-08 1993-07-08 印刷機用クリーニング材用湿式不織布及びその製造方法 Pending JPH0726456A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1189773A (ja) * 1997-09-24 1999-04-06 Uni Charm Corp 使い捨てキッチンタオル
JP2008530391A (ja) * 2005-02-18 2008-08-07 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー 印刷機を掃除するための耐摩耗性不織布

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