JPH04263699A - バリヤー性不織布とその製造法 - Google Patents

バリヤー性不織布とその製造法

Info

Publication number
JPH04263699A
JPH04263699A JP3146983A JP14698391A JPH04263699A JP H04263699 A JPH04263699 A JP H04263699A JP 3146983 A JP3146983 A JP 3146983A JP 14698391 A JP14698391 A JP 14698391A JP H04263699 A JPH04263699 A JP H04263699A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nonwoven fabric
fibers
fiber
organic synthetic
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3146983A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuyuki Oku
恭行 奥
Takashi Yamazaki
山崎 岳志
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Paper Mills Ltd filed Critical Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority to JP3146983A priority Critical patent/JPH04263699A/ja
Publication of JPH04263699A publication Critical patent/JPH04263699A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Nonwoven Fabrics (AREA)
  • Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はセルロース繊維からなる
層と有機合成繊維からなる層を高圧柱状水流で一体化し
た不織布に関するもので、地合が良好で、バリヤー性に
優れた不織布に関する。また、該不織布を効率よく製造
する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】木材パルプと有機合成繊維からなる集合
物を柱状の水流で処理することで、スパンレース不織布
を得る方法が特開昭59−94569号公報に開示され
ている。また、米国特許第3,493,402号明細書
、第3,508,308号明細書、第3,620,90
3号明細書、第3,560,326号明細書においても
実施例中で開示されている。
【0003】さらに、上記のスパンレース不織布を改良
したものとして、極細繊維を積層しバリヤー性を向上さ
せた特開平1−104866号公報、特開平1−104
867号公報が例示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記に開示された公報
中に記載されていように、有機合成繊維からなる層は連
続フィラメントからなるウェブ(スパンボンド法)(例
えば特開昭59−94659号公報の実施例1、特開平
1−104866号公報の実施例2)、有機合成繊維の
ステープル繊維を用い乾式のカードウェブ(例えば特開
平1−104866号公報の実施例1)、エアレイウェ
ブ(例えば特開昭59−94659号公報の実施例2)
からなるものである。
【0005】スパンボンド法で得たウェブは、繊維の切
断端がないため、交絡に比較的大きなエネルギーが必要
とされるが、パルプからなる層は水で膨潤し、比較的低
いエネルギーで交絡が行うことが可能であり、逆に大き
なエネルギーで交絡を行うと、パルプ層が破壊されるた
め、良好な交絡は困難である。さらに、パルプシートと
の間の交絡シートは剥離が生じる。また、スパンボンド
ウェブは地合が悪いという欠点もある。
【0006】合成繊維層にカードウェブやエアレイウェ
ブを用いたものは、パルプとの交絡は容易であるが、ス
パンボンド同様地合が悪く、バリヤー性を向上させるに
は坪量を大きくする必要があり、厚みが厚くなり扱いず
らいという欠点がある。また、湿式抄造法に比べ生産性
が劣る。
【0007】特開平1−104866号公報で、セルロ
ース繊維層と合成繊維層の間に極細繊維層をはさんで、
特開平1−104867号公報ではセルロース繊維層の
間に極細繊維をはさんで、バリヤー性を向上させること
を目的としているが、3層構造とすることで製造工程が
煩雑になり製造コストが上昇する。
【0008】また、剥離強度が大きくなると述べている
が、特開昭59−94569号公報に開示されている様
なセルロース繊維と有機合成繊維からなる不織布は層間
剥離は生じない。すなわち、極細繊維ウェブに径の大き
な繊維は交絡しにくいことが原因と考えられる。
【0009】本発明は、湿式抄造法の特徴である、地合
の良さ、均一性、高生産性といった特徴を生かし、安価
で高性能のバリヤー性を有する不織布を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために鋭意検討した。その結果、セルロース繊
維からなる層と有機合成繊維からなる層が高圧柱状液体
流で3次元的に交絡され、両方の層が湿式抄造法により
製造された、有機合成繊維の繊維長が15mm〜40m
mの範囲である不織布が上記の課題を解決できることを
見いだした。
【0011】また、セルロース繊維からなるウェブと有
機合成繊維からなるウェブを湿式抄造法で抄紙し、乾燥
前に両方のウェブを抄き合わせ一体化し、高圧柱状液体
流で3次元的に交絡し乾燥する不織布の製造法を用いる
ことで上記の課題を解決できることを見いだした。
【0012】本発明はこれらの知見により達成されたも
のである。
【0013】本発明で用いるセルロース繊維は、レーヨ
ン等の再生セルロース繊維、木綿、麻、木材パルプ等の
天然セルロース繊維、あるいはこれらセルロース繊維が
化学修飾を受けたもの等があげられる。これらの繊維の
繊維長は、JAPAN  TAPPI紙パルプ試験法N
o.52−89記載の方法を用い測定される。この方法
で測定された重量平均繊維長1.5mm以上、数平均繊
維長0.7mm以上を同時にみたしているものが好まし
い。
【0014】重量平均繊維長が1.5mmより短いと合
成繊維層との交絡が不十分である。数平均繊維長が0.
7mmより短いと、短い繊維、即ち繊維の断片などが多
く、製品から発塵する可能性があり好ましくない。
【0015】また、本発明で用いる有機合成繊維につい
て説明する。この有機合成繊維は、繊維長15〜40m
mのものが好ましい。15mmより短いと十分な交絡が
得られないため、シート強度が弱くなり好ましくない。 40mmより長いと湿式抄紙が困難で、繊維がもつれて
結束となり地合の良好なシートが得られない。そのため
、十分な交絡が得られずシート強度が得られないばかり
か、地合が悪いため、シートの空隙径(ポアサイズ)が
大きくなり、十分なバリヤー性が発揮できない。
【0016】有機合成繊維の繊維径は7〜20μm程度
が好ましい。繊維径が7μmより細いとシートが緻密に
なり、セルロース繊維との交絡が不十分である。20μ
mより大きいと空隙径が大きくなりバリヤー性が低下す
るため好ましくない。
【0017】また、繊維長(L)と繊維径(D)の比(
L/D)が1500〜4000の範囲が好ましい。さら
に交絡を強固にするより好ましい範囲は2000〜40
00である。1500より低いと十分な交絡は得られな
い。4000を超えると繊維長が40mm以下でも湿式
抄紙が困難で、繊維がもつれて結束となり地合の良好な
シートが得られない。
【0018】本発明で用いる上記の条件にある有機合成
繊維は高分子系の樹脂からなるもので、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリブチレンテレフタレート、およびこ
れらのコポリマー等のポリエステル系繊維、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系繊維、アクリ
ル系繊維、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド系
繊維、ポリビニルアルコール繊維等の繊維が好ましい。 これら繊維は剛性が低いものが好ましい。あまり剛性の
高い繊維は、交絡が難しく、余りに高圧の柱状液体流で
交絡を行うとシートが破損したり、地合が悪くなる等の
問題がある。
【0019】当然ではあるが、これら複数の材質からな
る複合繊維を用いてもよい。また、枝別れ状のもの、パ
ルプ状のものであってもよい。また、繊維断面が円ある
いはだ円ではない、T型、Y型、U型、星型、ドッグボ
ーン型等いわゆる異型断面繊維であっても良いし、分割
性を有するものであってもよい。繊維径を繊維長が異な
る複数の繊維を適宜目的に応じ混合してもよい。さらに
、本発明の目的を阻害しない範囲であれば、上記の条件
から外れる繊維を少量用いてもよい。
【0020】次に本発明の不織布の製造方法につき説明
を行う。
【0021】セルロース繊維からなる層、有機合成繊維
からなる層はいずれも通常の湿式抄造法を用いて製造さ
れる。
【0022】しかしながら、有機合成繊維からなる層は
、繊維長が長く、L/Dが大きな織維を用いているので
抄紙上、特に注意が必要である。
【0023】用いる繊維のL/Dが大きいため、離解、
分散の方法に特に注意を払う必要がある。離解、分散は
回転式の物を用いることが可能であり、特に分散は往復
反転撹拌のもとで行うことが好ましい。
【0024】繊維を離解する前に予め水溶液中に分散剤
を均一に分散する方法が好ましい。あるいは、1%程度
の分散剤の溶液中に繊維を予め浸しておくのも効果的で
ある。このようにして繊維表面に分散剤を十分にゆき渡
らすことが好ましい。
【0025】次に水中に繊維を順次添加して行くが、繊
維の離解が不十分な場合は瞬間的に撹拌速度を速め、未
離解の繊維束に衝撃を与え、離解を促進する。あくまで
撹拌速度は一時的に速めるだけで、撹拌時間が長くなる
と繊維間での結束が形成され好ましくない。
【0026】次に分散は繊維の結束を防ぐためできるだ
け緩やかな撹拌のもとに行う。予め離解したスラリーを
さらに水を加えて濃度を下げ、ついで速やかに粘剤を加
える。この間、撹拌は前述した通りできるだけ緩やかに
行う。
【0027】このように調整した有機合成繊維のスラリ
ーを湿式抄紙法を用い抄造することができる。ここであ
らためて述べるが、本発明の不織布は地合の良好なシー
トを得ることが前提となるため、このように地合の良好
なシートを作るには湿式抄造法が好適である。そのため
、抄造時、スラリー濃度は下げる必要があり、ワイヤー
パートでのサクションを強くすることが好ましい。
【0028】さらに、セルロース繊維の層と有機合成繊
維の層を合わせた総坪量は75g/m2以下が好ましい
。セルロース繊維/有機合成繊維の重量比は80/20
〜20/80が好ましく、さらに好ましくは、65/3
5〜40/60である。
【0029】次に、セルロース繊維の層と有機合成繊維
の層の交絡方法に次いて説明をする。
【0030】セルロース繊維の層と有機合成繊維の層を
抄き合わせオンマシンで連続的に柱状液体流で交絡する
方法、あるいはセルロース繊維の層と有機合成繊維の層
を抄き合わせたものもしくは両方の層を各々抄造したも
のをオフマシンで交絡を行う方法が考えられる。生産性
の点から、オンマシンでの生産が好ましい。
【0031】交絡方法の具体例をあげる。すなわち、セ
ルロース繊維側から、柱状水流を噴射し、セルロース繊
維を有機合成織維に打ち込み交絡を行うことができる。 さらに、該ウェブの有機合成繊維側からも、柱状水流を
噴射し、両面交絡を行うことができる。
【0032】本発明の不織布は、オンマシンにより製造
した場合、ウェブが既に湿潤状態にあり、交絡前に特に
水中へのサチュレーションを行う必要がない。また、セ
ルロース繊維、有機合成繊維とも繊維間は強固なバイン
ダーによる結合はなく、水を介しウェブ形態を保ってい
るため、オフマシンに比べ、低圧力の柱状水流での交絡
が可能である。
【0033】しかし、オフマシンによる方法であっても
、有機合成繊維のバインダーを水あるいは熱水に可溶な
もの、あるいは、繊維状のバインダーで、柱状流で交絡
を行うときに、主体となる繊維と繊維状バインダーの接
点が柱状流により離れるものであって、製品の性能を損
なうものでなければ特に問題はない。
【0034】バインダーの具体例としては、水または熱
水に可溶なものはポリビニルアルコール、あるいは変性
されたポリエステル、ポリオレフィン等の高分子樹脂や
その繊維状物が上げられる。繊維状のバインダーは、ポ
リエステル、ポリオレフィン、ナイロン等の繊維状のバ
インダーで、全融タイプのもの、あるいは芯鞘タイプで
鞘が芯より融点の低いタイプのものが好適である。
【0035】このようにして得られたウェブは、通常5
0〜200メッシュ程度の支持体上に載せ、上方から高
圧柱状水流を噴射し交絡することができる。以下に交絡
を強固にかつ目的に応じて適性に行うための条件を述べ
る。
【0036】水流を打ち込むための、ノズルの径は交絡
を強固に行い、地合を良好に保つために10〜500μ
mの範囲が好ましく、ノズルの間隔は10〜1500μ
mが好ましい。
【0037】これらのノズルは抄造方向に対し直交方向
は加工を行うシートの幅をカバーする範囲が必要で、抄
造方向に対しては、ウェブの種類、坪量、加工速度、水
圧を考慮し、十分な交絡が得られる範囲でノズルヘッド
の数を変え用いることができる。また、交絡回数も任意
に選ぶことができる。
【0038】水圧は10〜250kg/cm2の範囲で
用いることが好ましい。さらに好ましくは10〜100
kg/cm2である。加工速度は15〜200m/分の
範囲で用いることが好ましい。
【0039】水圧は加工初期から終盤にかけて順次圧力
を上げて行くことが可能で、面質が向上する点から好ま
しい。また、ノズル径または/およびノズル間隔を順次
小さくすることも可能で、やはりスパンレース不織布の
面質が向上する点から好ましい。
【0040】また、ノズルのヘッダーを回転運動させる
こと、左右に振動させること、あるいはウェブの支持ワ
イヤーを左右に振動させることで、さらに面質を改良す
ることも可能である。さらに、交絡後、ノズルとウェブ
の間に40〜100メッシュの金網を挿入し、柱状水流
を散水化しウェブに噴射することでも面質改良を行うこ
とが可能である。
【0041】当然、該シートに乾式不織布などの他の不
織布、パルプシート、本発明の請求項から外れる繊維を
含有する湿式不織布等を片面、あるいは両面から交絡す
ることは可能であるが、本発明の目的を阻害する範囲で
あってはならないのは言うまでもない。
【0042】このようにして得られ三次元交絡を施され
たウェブは、余分な水分を吸引あるいはウェットプレス
などの方法で取り除いた後、エアードライヤー、エアー
スルードライヤー、あるいはサクションドラムドラムド
ライヤー等を用い、乾燥時にウェブの厚み方向にニップ
のかからない乾燥方法で乾燥を行うことが好ましい。
【0043】このように、本発明においては、繊維長が
15〜40mmと長く、地合が良好なため、高圧柱状流
での加工で、ウェブ内で繊維間の絡みが容易であるため
強度の大きいスパンレース不織布の製造が可能である。
【0044】また、製造された不織布は地合が良好で、
非常に均一なため、その結果、従来の製品に比べ、低坪
量で高いバリヤー性能を有するものである。乾式ウェブ
で製造されたウェブは、一般的に繊維が捲縮されており
、ウェブがかさ高になりがちであるのに対し、湿式抄造
法で得たウェブは均一で緻密であるためと考えられる。
【0045】以上のような方法で得られた、本発明の地
合の良好なスパンレース不織布は液体バリヤー性を向上
させる目的で、撥水、撥油加工等の後加工を施すことが
可能である。加工方法は含浸、スプレー等の方法を選択
し、両面あるいは片面に加工することができる。
【0046】本発明のスパンレース不織布の用途として
は、医療、衛生材料用が考えられる。剥離強度が大きく
、通気性がよく、バリヤー性が優れているおり、マスク
、サージカル用ガウン等の用途に好適である。
【0047】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明を具体的に説明
するが、本発明は本実施例に限定されるものではない。 実施例において記載の部、%はすべて重量によるもので
ある。また、繊度はおおよその値を示したものである。 繊維長、繊維径はいずれも平均繊維長、平均繊維径を表
す。
【0048】実施例で示された、剛軟度はJIS−L1
096に記載された45度カンチレバー法を用い測定し
縦横の平均値を示した。通気性として、JIS−B99
08の形式1により風速5.3cm/秒で測定した圧力
損失を求めた。バリヤー性として通気性測定時の条件で
、0.3μmDOP(フタル酸ジオクチル)エアロゾル
の捕集効率を調べた。また、不織布の空隙径はASTM
−F−316記載のバブルポイント法およびミーンフロ
ー法により最大空隙径(MAX)、平均空隙径(MEA
N)を求めた。
【0049】また、剥離強度は特開平2−6651号公
報記載の方法(■法)とJIS−L−1086記載の方
法で実施例、比較例の不織布をセロハンテープ(ライオ
ン事務器社製)に貼付けて、剥した時の強度を読み取る
方法(■法)で測定した。
【0050】また、不織布の地合は目視により、◎が大
変良い、○良い、△やや悪い、×悪いの4段階で評価し
た。
【0051】実施例1 有機合成繊維として、繊度1.5デニール、繊維長20
mmのポリエチレンテレフタレート繊維(繊維径12μ
m、L/D=1.7×103)にノニオン系分散剤1%
溶液中に含浸し、パルパーで離解した。このものを水中
に投入し、往復回転式撹拌機(アジター、島崎製作所社
製)で緩やかに撹拌した。次いで速やかに、アニオン系
ポリアクリルアミド0.1%溶液(粘剤)を混合しアジ
ターの撹拌速度を速めた。分散が均一に行われたことを
確認し、アジターを緩やかに回転し、スラリーを調製し
た。
【0052】セルロース繊維として、カナディアンレッ
ドシーダーのBKP(晒し漂白パルプ、重量平均繊維長
2.3mm、数平均繊維長1.1mm)をパルパーで離
解し、アジターで撹拌しスラリーを調製した。
【0053】2層抄き合わせ式の幅50cmの抄紙機を
用い、坪量35g/m2のパルプの層と坪量29g/m
2のポリエチレンテレフタレート繊維の層を抄き合わせ
、ウェブを連続的に製造した。このウェブの下にステン
レス製の100メッシュの支持体を配置し、下記記の水
流下、3次元交絡を行った。
【0054】ノズルヘッドを5ヘッド用いた。第1ヘッ
ドのノズルはノズル径120μm、ノズル間隔1.2m
m、2列で水圧20kgf/cm2、第2ヘッドはノズ
ル径120μm、ノズル間隔1.2mm、2列で水圧3
0kgf/cm2、第3ヘッドはノズル径120μm、
ノズル間隔0.6mm、2列で水圧40kgf/cm2
、第4ヘッドはノズル径100μm、ノズル間隔0.6
mm、1列で水圧30kgf/cm2、第5ヘッドはノ
ズル径100mm、ノズル間隔0.6mm、1列で水圧
30kgf/cm2である。交絡は、まずパルプの層を
上に向け行った。次に裏面にも同様の処理を行った。交
絡の速度は20m/分で行った。この交絡シートをサク
ションスルードライヤーを用い、130℃で乾燥を行い
、本発明の目的とする、不織布を得ることができた。
【0055】実施例2 有機合成繊維として、繊度1.5デニール、繊維長29
mmのポリエチレンテレフタレート繊維(繊維径12μ
m、L/D=2.4×103)を用いる以外は、実施例
1と同じ方法でスパンレース不織布を得た。
【0066】実施例3 有機合成繊維として、繊度1.5デニール、繊維長38
mmのポリエチレンテレフタレート繊維(繊維径12μ
m、L/D=3.2×103)を用いる以外は、実施例
1と同じ方法で不織布を得た。
【0067】比較例1 有機合成繊維として、繊度1.5デニール、繊維長5m
mのポリエチレンテレフタレート繊維(繊維径12μm
、L/D=0.4×103)を用いる以外は、実施例1
と同じ方法で不織布を得た。
【0068】比較例2 有機合成繊維として、繊度1.5デニール、繊維長51
mmのポリエチレンテレフタレート繊維(繊維径12μ
m、L/D=4.3×103)を用いる以外は、実施例
1と同じ方法で不織布を得た。
【0069】比較例3 有機合成繊維として、繊度1.5デニール、繊維長32
mmのポリエチレンテレフタレート繊維(繊維径12μ
m、L/D=2.7×103)を用い、カードにより、
乾式のウェブを製造し、このウェブに実施例1で使用し
たカナディアンレッドシーダーのウェブを乾燥させペー
パーとした物を上から重ね、交絡前に水中でサチュレー
ションを行い、その後、実施例1と同じ方法で不織布を
得た。また、2層の坪量も実施例1と同じ設定で行った
【0070】比較例4 有機合成繊維の層に、繊度1.5デニール(繊維径12
μm)のポリエチレンテレフタレートのスパンボンド不
織布(坪量30g/m2)に比較例3で用いたパルプシ
ートを積層し、比較例3と同じ方法で不織布を製造した
【0071】以上の結果を表1に示す。
【0072】
【表1】
【0073】この表から、繊維長が15〜40mmであ
る実施例1〜3のシートが比較例3、4のシートに比べ
、坪量が低いにも関わらず、同等の強度を有し、ドレー
プ性が優れている。また、通気性は同等であって捕集効
率が高く、バリヤー性が優れていることが判る。これは
、シートが緻密であることに由来すると考えられる。 また、2層構造の不織布は■■いずれの方法でも表面繊
維の多少の付着はあるものの層間剥離を起こさなかった
。さらに、空隙径の分布を見ると本発明の不織布は平均
径は同じ程度であるが、最大径が小さい。これは不織布
が均一であるためと考えられ、地合を目視により判定し
た結果とも一致する。
【0074】実施例4 有機合成繊維として、繊度0.5デニール、繊維長15
mmのポリエチレンテレフタレート繊維(繊維径7μm
、L/D=2.1×103)を用いる以外は、実施例1
と同じ方法で不織布を得た。但し、ポリエチレンテレフ
タレート繊維の層の坪量を18g/m2とした。
【0075】実施例5 有機合成繊維として、繊度0.5デニール、繊維長20
mmのポリプロピレン繊維(繊維径9μm、L/D=2
.2×103)を用い、実施例1と同じ方法で不織布を
得た。但し、ポリプロピレン繊維の分散工程において、
1%濃度のノニオン系の湿潤剤に含浸し、パルパー離解
工程でノニオン系の分散剤を添加した。また、ポリプロ
ピレン繊維の層の坪量を18g/m2とした。
【0076】実施例6 セルロース繊維として、繊度4デニール、繊維長5mm
のレーヨン繊維(繊維19.5μm)を用い、実施例1
と同じ方法で不織布を得た。
【0077】実施例7 繊度1デニール、繊維長32mmのポリエチレンテレフ
タレート繊維(繊維径10μm、L/D=2000)を
95部に、繊度2デニール、繊維長5mmのポリエステ
ル系芯鞘熱融着繊維(メルティー4080、融点110
℃、ユニチカ社製)を5部を加え、実施例1と同様の方
法でスラリーを調製し、湿式抄造法で抄造したウェブを
エアスルードライヤーを用い110℃で乾燥し、シート
を作製した。実施例1で調製した、カナディアンレッド
シーダーのBKPのスラリーを抄造し抄紙し乾燥しシー
トを得た。
【0078】両方のシートを比較例5と同じ方法で積層
し、実施例1と同様の方法で不織布を得た。但し、加工
後の乾燥は110℃で行った。
【0079】以上の結果を表2に示す。
【0080】
【表2】
【0081】繊維径、繊維の種類が異なる試料、バイン
ダー繊維を用いた試料での例でも表1同様、良好な結果
が得られた。
【0082】実施例8 実施例1で得た不織布のポリエステル層側から、0.1
%濃度のフッ素系撥水剤(FP210、住友化学工業社
製)をスプレーで均一に吹き付けた。撥水剤の付着量は
不織布重量に対し0.15%であった。通気性(圧力損
失)は全く変わらなかった。
【0083】該不織布上に水滴を5mlピペットで5c
mの高さから2〜3適落下させ、10秒後の水滴の状態
を観察したが、変化はみられなかった。このことから、
該不織布に液体バリヤー性が付与されたと考えられる。
【0084】
【発明の効果】本発明のバリヤー性不織布は、湿式抄造
法で得られたウェブから製造され、低坪量で、同程度の
繊維径を用いた乾式のウェブを用いたものと同程度の強
度を有し、しかも、捕集性能が高いという、従来の不織
布では実現できなかった機能を有する全く新規な不織布
である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  セルロース繊維からなる層と有機合成
    繊維からなる層が高圧柱状液体流で3次元的に交絡され
    た不織布であって、両方の層が湿式抄造法により製造さ
    れ、有機合成繊維の繊維長が15mm〜40mmの範囲
    であるバリヤー性不織布。
  2. 【請求項2】  セルロース繊維が重量平均繊維長1.
    5mm以上、数平均繊維長0.7mm以上である請求項
    1記載のバリヤー性不織布。
  3. 【請求項3】  セルロース繊維からなるウェブと有機
    合成繊維からなるウェブを湿式抄造法で両方のウェブを
    抄き合わせ一体化し、高圧柱状水流で3次元的に交絡し
    乾燥することを特徴とするバリヤー性不織布の製造法。
JP3146983A 1991-02-13 1991-02-13 バリヤー性不織布とその製造法 Pending JPH04263699A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3146983A JPH04263699A (ja) 1991-02-13 1991-02-13 バリヤー性不織布とその製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3146983A JPH04263699A (ja) 1991-02-13 1991-02-13 バリヤー性不織布とその製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04263699A true JPH04263699A (ja) 1992-09-18

Family

ID=15419974

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3146983A Pending JPH04263699A (ja) 1991-02-13 1991-02-13 バリヤー性不織布とその製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04263699A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020219390A1 (en) * 2019-04-23 2020-10-29 Domtar Paper Company, Llc Nonwoven sheets comprising surface enhanced cedar pulp fibers, surgical gowns and surgical drapes incorporating such nonwoven sheets, and methods of making the same
US10975499B2 (en) 2012-08-24 2021-04-13 Domtar Paper Company, Llc Surface enhanced pulp fibers, methods of making surface enhanced pulp fibers, products incorporating surface enhanced pulp fibers, and methods of making products incorporating surface enhanced pulp fibers
US11441271B2 (en) 2018-02-05 2022-09-13 Domtar Paper Company Llc Paper products and pulps with surface enhanced pulp fibers and increased absorbency, and methods of making same
US11473245B2 (en) 2016-08-01 2022-10-18 Domtar Paper Company Llc Surface enhanced pulp fibers at a substrate surface
US11499269B2 (en) 2016-10-18 2022-11-15 Domtar Paper Company Llc Method for production of filler loaded surface enhanced pulp fibers
US11608596B2 (en) 2019-03-26 2023-03-21 Domtar Paper Company, Llc Paper products subjected to a surface treatment comprising enzyme-treated surface enhanced pulp fibers and methods of making the same

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10975499B2 (en) 2012-08-24 2021-04-13 Domtar Paper Company, Llc Surface enhanced pulp fibers, methods of making surface enhanced pulp fibers, products incorporating surface enhanced pulp fibers, and methods of making products incorporating surface enhanced pulp fibers
US11473245B2 (en) 2016-08-01 2022-10-18 Domtar Paper Company Llc Surface enhanced pulp fibers at a substrate surface
US11499269B2 (en) 2016-10-18 2022-11-15 Domtar Paper Company Llc Method for production of filler loaded surface enhanced pulp fibers
US11441271B2 (en) 2018-02-05 2022-09-13 Domtar Paper Company Llc Paper products and pulps with surface enhanced pulp fibers and increased absorbency, and methods of making same
US11608596B2 (en) 2019-03-26 2023-03-21 Domtar Paper Company, Llc Paper products subjected to a surface treatment comprising enzyme-treated surface enhanced pulp fibers and methods of making the same
WO2020219390A1 (en) * 2019-04-23 2020-10-29 Domtar Paper Company, Llc Nonwoven sheets comprising surface enhanced cedar pulp fibers, surgical gowns and surgical drapes incorporating such nonwoven sheets, and methods of making the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2583814C (en) Embossed nonwoven fabric
AU2006351268B2 (en) A hydroentangled nonwoven material
KR20010074783A (ko) 복합 부직포 물질의 제조방법 및 이로부터 얻어진 물질
EP1341953A2 (en) Hydroentangled nonwoven composite structures containing recycled synthetic fibrous materials
US20060185134A1 (en) Method of making a filamentary laminate and the products thereof
EP1497489B1 (en) Hydraulically entangled nonwoven material and method for making it
US20020115370A1 (en) Hydroentangled nonwoven composite structures containing recycled synthetic fibrous materials
AU2015412753B2 (en) Wiping product and method for making same
JPH04263699A (ja) バリヤー性不織布とその製造法
JP3138074B2 (ja) 地合の良好な触感に優れた水流交絡不織布及びその製造法
JP3277046B2 (ja) 水流交絡不織布及びその製造法
JP2003519298A (ja) 複合不織布及びその製造処理方法
JP3040572B2 (ja) 水流交絡不織布の製造法
JP2871864B2 (ja) 地合の良好なスパンレース不織布およびその製造法
JP2871888B2 (ja) 不織布およびその製造法
JP3081853B2 (ja) 地合の良好な水流交絡不織布およびその製造法
JP2871869B2 (ja) 地合の良好なスパンレース不織布およびその製造法
JP3474209B2 (ja) 地合の良好な水流交絡不織布
CN214736520U (zh) 一种高吸液高摩擦力的水刺复合无纺布
JP2951431B2 (ja) 不織布およびその製造法
JPH05214649A (ja) 柔軟な不織布およびその製造法
JPH08260327A (ja) キュプラ長繊維複合不織布およびその製造方法
AU2002230632B2 (en) Hydroentangled nonwoven composite structures containing recycled synthetic fibrous materials
CN114008260A (zh) 复合非织造片材
JPH04185793A (ja) 湿式不織布とその製造方法並びに人工皮革