JPH1189362A - 粉粒体供給装置 - Google Patents
粉粒体供給装置Info
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- JPH1189362A JPH1189362A JP25957797A JP25957797A JPH1189362A JP H1189362 A JPH1189362 A JP H1189362A JP 25957797 A JP25957797 A JP 25957797A JP 25957797 A JP25957797 A JP 25957797A JP H1189362 A JPH1189362 A JP H1189362A
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- Japan
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- hopper
- fertilizer
- feeding
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 シャッターを良好に機能させ、かつ、繰出し
機構の共通化を図りながら、異なる排出ホースの取出し
角度に対応できるようにする。 【解決手段】 ホッパ18と、繰出し機構19と、肥料
を作溝器に送風移送する作用状態と、排出ホース48に
送風移送する排出状態とを選択する分岐ケース26とを
備えた繰出し部Hを運転席直後に搭載する。作用状態で
使用する供給経路始端部51と、肥料排出時に使用する
排出経路始端部86とを備えた分岐ケース26に、肥料
を両始端部51,86のいずれかのみに送るよう切換え
るシャッター55を分岐ケース26に備えて経路分岐機
構を構成する。排出経路始端部86を、シャッター55
出退用の矩形断面形状の開閉部分と、排出ブーツ54を
嵌合連結する円形断面形状の連結部分とを備えた形状に
構成する。
機構の共通化を図りながら、異なる排出ホースの取出し
角度に対応できるようにする。 【解決手段】 ホッパ18と、繰出し機構19と、肥料
を作溝器に送風移送する作用状態と、排出ホース48に
送風移送する排出状態とを選択する分岐ケース26とを
備えた繰出し部Hを運転席直後に搭載する。作用状態で
使用する供給経路始端部51と、肥料排出時に使用する
排出経路始端部86とを備えた分岐ケース26に、肥料
を両始端部51,86のいずれかのみに送るよう切換え
るシャッター55を分岐ケース26に備えて経路分岐機
構を構成する。排出経路始端部86を、シャッター55
出退用の矩形断面形状の開閉部分と、排出ブーツ54を
嵌合連結する円形断面形状の連結部分とを備えた形状に
構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、田植機に装備され
る施肥装置等の粉粒体供給装置に係り、詳しくは、運転
席の直後位置に繰出し機構を搭載した構造、所謂ミッド
配置型のものにおける粉粒体の排出部の構造に関するも
のである。粉粒体としては、肥料の他、直播用の種籾等
も考えられる。
る施肥装置等の粉粒体供給装置に係り、詳しくは、運転
席の直後位置に繰出し機構を搭載した構造、所謂ミッド
配置型のものにおける粉粒体の排出部の構造に関するも
のである。粉粒体としては、肥料の他、直播用の種籾等
も考えられる。
【0002】
【従来の技術】上記ミッド配置型の一例としては、特開
平9‐140222号公報に示されたミッド施肥装置付
き田植機が知られており、後側が重くなり気味な田植機
の前後バランスを改善できるものとして有用であり、採
用が広まりつつある。そして、先に出願した特願平9‐
139865号においても、運転席直後に繰出し機構を
配置した施肥装置を備えた田植機が提案されており、こ
のものでは、ブロワの風力とロールケース下部に備えた
シャッターの切換えとにより、肥料を作溝器に風力移送
する作用状態と、肥料を排出ホースに風力移送する排出
状態とを選択設定できるように構成されている。
平9‐140222号公報に示されたミッド施肥装置付
き田植機が知られており、後側が重くなり気味な田植機
の前後バランスを改善できるものとして有用であり、採
用が広まりつつある。そして、先に出願した特願平9‐
139865号においても、運転席直後に繰出し機構を
配置した施肥装置を備えた田植機が提案されており、こ
のものでは、ブロワの風力とロールケース下部に備えた
シャッターの切換えとにより、肥料を作溝器に風力移送
する作用状態と、肥料を排出ホースに風力移送する排出
状態とを選択設定できるように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記提案技術では、繰
出し機構毎に備える排出ホースをロールケース下部に配
置されたシャッター直下の箇所から下方向きに延出さ
せ、それら排出ホースの複数を1本の末端ホースに合流
させたものを左右2本備えている。つまり、繰出し機構
下方には、機体フレーム、PTO伝動軸、昇降リンク機
構等の各種機械装置類、及び操作ワイヤーやロッド等が
錯綜しており、複数の排出ホースを配索するのが困難で
あること、並びに、残りの肥料をまとめて回収したいこ
とから、左右の末端ホースに集約させている。
出し機構毎に備える排出ホースをロールケース下部に配
置されたシャッター直下の箇所から下方向きに延出さ
せ、それら排出ホースの複数を1本の末端ホースに合流
させたものを左右2本備えている。つまり、繰出し機構
下方には、機体フレーム、PTO伝動軸、昇降リンク機
構等の各種機械装置類、及び操作ワイヤーやロッド等が
錯綜しており、複数の排出ホースを配索するのが困難で
あること、並びに、残りの肥料をまとめて回収したいこ
とから、左右の末端ホースに集約させている。
【0004】上記の構造では、末端ホースは機体の左右
夫々に配置される都合上、各繰出し機構から末端ホース
に向けて延出される排出ホースの取出し角度が異なるの
で、単純にホースを配索すれば、各繰出し機構毎に排出
ホースの取付け部が異なったものになり、そのために繰
出し機構を共通のものにできない不合理なものになって
しまう。本発明の目的は、排出ホース取出し部の構造工
夫により、シャッターを良好に機能させ、かつ、繰出し
機構の共通化を図りながら、異なる排出ホースの取出し
角度に対応できるようにする点にある。
夫々に配置される都合上、各繰出し機構から末端ホース
に向けて延出される排出ホースの取出し角度が異なるの
で、単純にホースを配索すれば、各繰出し機構毎に排出
ホースの取付け部が異なったものになり、そのために繰
出し機構を共通のものにできない不合理なものになって
しまう。本発明の目的は、排出ホース取出し部の構造工
夫により、シャッターを良好に機能させ、かつ、繰出し
機構の共通化を図りながら、異なる排出ホースの取出し
角度に対応できるようにする点にある。
【0005】
〔構成〕第1発明は、粉粒体を貯留するホッパと、この
ホッパの粉粒体を繰り出す繰出し機構と、繰り出された
粉粒体を風力搬送させて植付部に配備された作溝器に供
給する作用状態と、排出ホースに供給する排出状態との
いずれかを選択自在な経路分岐機構とを備えた繰出し部
を、運転座席後側における機体に搭載し、風力搬送され
る粉粒体の供給口と、作溝器に連通する供給経路始端部
と、排出ホースに連通する排出経路始端部とを備えた分
岐ケースを備えるとともに、供給口と供給経路始端部と
を開通し、かつ、排出経路始端部は閉じる供給作用姿勢
と、供給口と排出経路始端部とを開通し、かつ、供給経
路始端部は閉じる排出作用姿勢とに切換え自在なシャッ
ターを分岐ケースに備えて経路分岐機構を構成し、排出
経路始端部を、シャッターとの嵌合及び離脱が自在な矩
形断面形状の開閉部分と、排出ホースを嵌合連結自在な
円形断面形状の連結部分とを備えて構成してあることを
特徴とする。
ホッパの粉粒体を繰り出す繰出し機構と、繰り出された
粉粒体を風力搬送させて植付部に配備された作溝器に供
給する作用状態と、排出ホースに供給する排出状態との
いずれかを選択自在な経路分岐機構とを備えた繰出し部
を、運転座席後側における機体に搭載し、風力搬送され
る粉粒体の供給口と、作溝器に連通する供給経路始端部
と、排出ホースに連通する排出経路始端部とを備えた分
岐ケースを備えるとともに、供給口と供給経路始端部と
を開通し、かつ、排出経路始端部は閉じる供給作用姿勢
と、供給口と排出経路始端部とを開通し、かつ、供給経
路始端部は閉じる排出作用姿勢とに切換え自在なシャッ
ターを分岐ケースに備えて経路分岐機構を構成し、排出
経路始端部を、シャッターとの嵌合及び離脱が自在な矩
形断面形状の開閉部分と、排出ホースを嵌合連結自在な
円形断面形状の連結部分とを備えて構成してあることを
特徴とする。
【0006】第2発明は、第1発明において、繰出し部
を、複数で奇数の植付条数と同数備えて左右に並列配備
するとともに、偶数個の繰出し部のホッパを一体に形成
した第1ホッパと、植付条数から前記偶数を減じた奇数
個の繰出し部のホッパを一体に形成した第2ホッパとを
備え、第1ホッパを備える繰出し部の排出ホースの偶数
個、及び、第2ホッパを備える繰出し部の排出ホースの
奇数個の夫々を単一の末端ホース集約させてあることを
特徴とする。
を、複数で奇数の植付条数と同数備えて左右に並列配備
するとともに、偶数個の繰出し部のホッパを一体に形成
した第1ホッパと、植付条数から前記偶数を減じた奇数
個の繰出し部のホッパを一体に形成した第2ホッパとを
備え、第1ホッパを備える繰出し部の排出ホースの偶数
個、及び、第2ホッパを備える繰出し部の排出ホースの
奇数個の夫々を単一の末端ホース集約させてあることを
特徴とする。
【0007】〔作用〕請求項1の構成によれば、分岐ケ
ースにおける排出経路始端部を、シャッターとの嵌合及
び離脱が自在な矩形断面形状の開閉部分と、排出ホース
を嵌合連結自在な円形断面形状の連結部分とを備えて構
成してあるので、矩形断面形状の開閉部分では、姿勢切
換えできるよう移動可能に設けられたシャッターとの形
状合わせ精度を、円形のものどうしを合わせる場合等に
比べてより良好なものにすることが可能になり、漏れの
少ない良好な経路切換えが行えるようになる。
ースにおける排出経路始端部を、シャッターとの嵌合及
び離脱が自在な矩形断面形状の開閉部分と、排出ホース
を嵌合連結自在な円形断面形状の連結部分とを備えて構
成してあるので、矩形断面形状の開閉部分では、姿勢切
換えできるよう移動可能に設けられたシャッターとの形
状合わせ精度を、円形のものどうしを合わせる場合等に
比べてより良好なものにすることが可能になり、漏れの
少ない良好な経路切換えが行えるようになる。
【0008】そして、連結部分を円形断面形状としてあ
るので、これに嵌合連結される排出ホースを、嵌合した
状態のまま連結部分で360度回動調節する構造を採る
ことが可能になり、各繰出し機構における分岐ケースを
共通のものとしながら、排出ホースの取り出し方向を繰
出し機構毎で異ならせるように調節設定することが可能
になる。
るので、これに嵌合連結される排出ホースを、嵌合した
状態のまま連結部分で360度回動調節する構造を採る
ことが可能になり、各繰出し機構における分岐ケースを
共通のものとしながら、排出ホースの取り出し方向を繰
出し機構毎で異ならせるように調節設定することが可能
になる。
【0009】請求項2の構成によれば、例えば、5条植
え用の田植機の場合では、扱い易さの点から2条一体の
ホッパと3条一体のホッパとに分けて繰出し機構に配置
することが多いので、そのホッパの条数に合わせて排出
ホースも2条分と3条分とに集約させて左右計2本の末
端ホースを備えるようにするものである。つまり、奇数
条用のものでは、奇数と偶数に分離させることにより、
2本の末端ホースに集約される排出ホース数を極力同じ
数に近づけることができるようになる。
え用の田植機の場合では、扱い易さの点から2条一体の
ホッパと3条一体のホッパとに分けて繰出し機構に配置
することが多いので、そのホッパの条数に合わせて排出
ホースも2条分と3条分とに集約させて左右計2本の末
端ホースを備えるようにするものである。つまり、奇数
条用のものでは、奇数と偶数に分離させることにより、
2本の末端ホースに集約される排出ホース数を極力同じ
数に近づけることができるようになる。
【0010】そして、ホッパに合わせて排出ホースを集
約させてあるので、ホッパの大きい側の末端ホースから
の排出量は多く、ホッパの小さい側の末端ホースからの
排出量は少なくといった具合に合致させることができ
て、感覚的に理解し易い状態に構成されるので、排出量
の少ない側に大きな回収容器を配置するといった間違い
が生じ難くなり、円滑な排出操作を行うことができる。
約させてあるので、ホッパの大きい側の末端ホースから
の排出量は多く、ホッパの小さい側の末端ホースからの
排出量は少なくといった具合に合致させることができ
て、感覚的に理解し易い状態に構成されるので、排出量
の少ない側に大きな回収容器を配置するといった間違い
が生じ難くなり、円滑な排出操作を行うことができる。
【0011】〔効果〕請求項1又は2に記載の粉粒体供
給装置では、排出経路始端部の形状を始端部と終端部と
で異ならせる工夫により、シャッターによる確実で良好
な経路切換え状態が現出されるように、かつ、排出ホー
スの取り出し方向に融通が効くようにしながら繰出し機
構を各条で共通のものにでき、ミッド配置型のものに好
適となる合理的なものにできた。
給装置では、排出経路始端部の形状を始端部と終端部と
で異ならせる工夫により、シャッターによる確実で良好
な経路切換え状態が現出されるように、かつ、排出ホー
スの取り出し方向に融通が効くようにしながら繰出し機
構を各条で共通のものにでき、ミッド配置型のものに好
適となる合理的なものにできた。
【0012】請求項2に記載の粉粒体供給装置では、繰
出し機構からの粉粒体排出処理が円滑で迅速に行い易い
ものとしながら上記効果を得る利点がある。
出し機構からの粉粒体排出処理が円滑で迅速に行い易い
ものとしながら上記効果を得る利点がある。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1に示すように、左右一対の
前輪1及び後輪2を備えた乗用型の走行機体の後方にリ
ンク機構3を介して植付部である苗植付装置4が昇降自
在に連結され、苗植付装置4の前方側であり、かつ、運
転座席67の直後となる位置に施肥装置Aを装備して施
肥装置付き田植機を構成してある。尚、43は肥料ホッ
パー18への肥料補給の労力を軽減するための肥料載台
である。
面に基づいて説明する。図1に示すように、左右一対の
前輪1及び後輪2を備えた乗用型の走行機体の後方にリ
ンク機構3を介して植付部である苗植付装置4が昇降自
在に連結され、苗植付装置4の前方側であり、かつ、運
転座席67の直後となる位置に施肥装置Aを装備して施
肥装置付き田植機を構成してある。尚、43は肥料ホッ
パー18への肥料補給の労力を軽減するための肥料載台
である。
【0014】この田植機は、走行機体のボンネット5内
に搭載したエンジンEの動力が、前伝動ケース6を介し
て前輪1に伝達されるとともに、走行系伝動軸7及び後
伝動ケース8を介して後輪2に伝達される四輪駆動型で
あり、搭乗運転部9の操縦ハンドル10の操作で左右前
輪1を操舵するように構成してある。又、前伝動ケース
6から植付系伝動軸であるPTO軸11を後方に向けて
延設してあり、そのPTO軸11から苗植付装置4に動
力を伝達することにより、圃場内を走行しながら苗植付
け作業を行えるように構成してある。
に搭載したエンジンEの動力が、前伝動ケース6を介し
て前輪1に伝達されるとともに、走行系伝動軸7及び後
伝動ケース8を介して後輪2に伝達される四輪駆動型で
あり、搭乗運転部9の操縦ハンドル10の操作で左右前
輪1を操舵するように構成してある。又、前伝動ケース
6から植付系伝動軸であるPTO軸11を後方に向けて
延設してあり、そのPTO軸11から苗植付装置4に動
力を伝達することにより、圃場内を走行しながら苗植付
け作業を行えるように構成してある。
【0015】苗植付装置4は、昇降用の油圧シリンダ1
2の伸縮操作に伴って、下端部が圃場面に接地する苗植
付け用の作業位置と、大きく上方に移動する上昇位置と
に亘って昇降操作自在である。そして、リンク機構3に
連結支持される植付部フレーム13に対して車体横幅方
向に沿って設定ピッチで往復横移動する苗のせ台14、
苗のせ台14に載置された植付け対象苗の下端部から一
株ずつ苗を取出して圃場に植付ける複数(6個)の植付
機構15、圃場に接地しながら泥面を整地する接地フロ
ート58等を備えた6条植え形式に構成してある。
2の伸縮操作に伴って、下端部が圃場面に接地する苗植
付け用の作業位置と、大きく上方に移動する上昇位置と
に亘って昇降操作自在である。そして、リンク機構3に
連結支持される植付部フレーム13に対して車体横幅方
向に沿って設定ピッチで往復横移動する苗のせ台14、
苗のせ台14に載置された植付け対象苗の下端部から一
株ずつ苗を取出して圃場に植付ける複数(6個)の植付
機構15、圃場に接地しながら泥面を整地する接地フロ
ート58等を備えた6条植え形式に構成してある。
【0016】苗載台14の苗載置部には、横移動ストロ
ークエンドにおいて載置している苗を植付機構15に向
けて設定量ずつ送り出す縦送り装置16が各植付条毎に
設けられている。この縦送り装置16は、上下一対のプ
ーリに亘って突起付きベルトが巻回され、下方側のプー
リがストロークエンドにおいて接当作用により、所定量
ずつ回動操作されるように構成されている。
ークエンドにおいて載置している苗を植付機構15に向
けて設定量ずつ送り出す縦送り装置16が各植付条毎に
設けられている。この縦送り装置16は、上下一対のプ
ーリに亘って突起付きベルトが巻回され、下方側のプー
リがストロークエンドにおいて接当作用により、所定量
ずつ回動操作されるように構成されている。
【0017】又、この縦送り装置16には、構造は詳述
しないが、2条毎に縦送り作動を行う状態と作動を停止
する状態とに切り換え自在な縦送りクラッチ(図示せ
ず)が設けられている。そして、接地フロート58に
は、各植付条における苗の植付け部位に隣接する夫々の
箇所において、接地面よりも下方側に向けて泥土層に入
り込み、泥面上に肥料を供給する為の溝を形成する作溝
器17を設けてある。
しないが、2条毎に縦送り作動を行う状態と作動を停止
する状態とに切り換え自在な縦送りクラッチ(図示せ
ず)が設けられている。そして、接地フロート58に
は、各植付条における苗の植付け部位に隣接する夫々の
箇所において、接地面よりも下方側に向けて泥土層に入
り込み、泥面上に肥料を供給する為の溝を形成する作溝
器17を設けてある。
【0018】次に、施肥装置Aについて説明する。図2
に示すように、施肥装置Aは、粉粒状の肥料を貯溜する
3条一体型の肥料ホッパー18と、そこからの肥料を所
定量ずつ繰り出す繰出し機構19と、繰り出された肥料
を苗植付装置4の作溝器17に向けて送る施肥ホース2
1とを備えて構成してある。繰出し機構19は、肥料ホ
ッパー18の各条用の漏斗部18aの下方に位置して、
各植付条に対応して複数(6個)設けてある。各繰出し
機構19から繰り出された肥料を、ブロア20の送風に
よって、施肥ホース21を通して各作溝器17に向けて
各別に強制移送するように構成してある。
に示すように、施肥装置Aは、粉粒状の肥料を貯溜する
3条一体型の肥料ホッパー18と、そこからの肥料を所
定量ずつ繰り出す繰出し機構19と、繰り出された肥料
を苗植付装置4の作溝器17に向けて送る施肥ホース2
1とを備えて構成してある。繰出し機構19は、肥料ホ
ッパー18の各条用の漏斗部18aの下方に位置して、
各植付条に対応して複数(6個)設けてある。各繰出し
機構19から繰り出された肥料を、ブロア20の送風に
よって、施肥ホース21を通して各作溝器17に向けて
各別に強制移送するように構成してある。
【0019】図3に示すように、繰出し機構19は、ケ
ーシング22の内部に、肥料ホッパー18の底部開口部
分に臨む状態で、繰出し軸23に一体回動自在に外嵌さ
れるとともに、外周部に所定ピッチをあけて複数の肥料
入り込み用の凹部24が形成された繰出し回転体25が
設けられ、繰出し回転体25の回転に伴って凹部24内
に貯められた肥料が下方側の漏斗状の案内部26に流下
案内されるように構成されている。尚、凹部24内に所
定量ずつ貯めるように擦り切り用のブラシ27が設けら
れている。
ーシング22の内部に、肥料ホッパー18の底部開口部
分に臨む状態で、繰出し軸23に一体回動自在に外嵌さ
れるとともに、外周部に所定ピッチをあけて複数の肥料
入り込み用の凹部24が形成された繰出し回転体25が
設けられ、繰出し回転体25の回転に伴って凹部24内
に貯められた肥料が下方側の漏斗状の案内部26に流下
案内されるように構成されている。尚、凹部24内に所
定量ずつ貯めるように擦り切り用のブラシ27が設けら
れている。
【0020】ブラシ27は、繰出し回転体25の外周面
に位置する作用位置と、繰出し回転体25から離間する
肥料排出位置とに亘って横軸芯P周りで揺動自在で、且
つ、ケーシング22の横側外方に設けられた切換操作具
31の切り換え操作に伴って一体的に揺動して、各位置
にて位置保持されるようにしてある。
に位置する作用位置と、繰出し回転体25から離間する
肥料排出位置とに亘って横軸芯P周りで揺動自在で、且
つ、ケーシング22の横側外方に設けられた切換操作具
31の切り換え操作に伴って一体的に揺動して、各位置
にて位置保持されるようにしてある。
【0021】複数の各繰出し機構19における各ケーシ
ング22は、機体フレームFから固定立設された縦フレ
ーム29によって支持され、車体横方向に延設された横
フレーム30によって固定支持されている。繰出し軸2
3は、一対の繰出し機構19毎に夫々の繰出し回転体2
5が一体的に回動するように三本に分割されて設けら
れ、6個の繰出し機構19のうち2個の繰出し機構19
毎に各別に駆動並びに停止できるように構成されてい
る。
ング22は、機体フレームFから固定立設された縦フレ
ーム29によって支持され、車体横方向に延設された横
フレーム30によって固定支持されている。繰出し軸2
3は、一対の繰出し機構19毎に夫々の繰出し回転体2
5が一体的に回動するように三本に分割されて設けら
れ、6個の繰出し機構19のうち2個の繰出し機構19
毎に各別に駆動並びに停止できるように構成されてい
る。
【0022】繰出し機構19の駆動構成について説明す
る。図2に示すように、繰出し機構19の後方側箇所
に、車体横幅方向に沿って施肥装置Aのほぼ全幅に亘る
長さで、且つ、両側端部にて回動自在に支持される状態
で駆動軸32が配置され、この駆動軸32の横幅方向中
間部にワンウェイクラッチ33を設けてある。ワンウェ
イクラッチ33の操作アーム34と、ベベルギア機構2
8を介してPTO軸11で回転駆動される横向き伝動軸
35に取付られた回転アーム36とを連動ロッド37で
枢支連結してあり、回転アーム36の回転に伴う操作ア
ーム34の揺動移動を、ワンウェイクラッチ33によっ
て駆動軸32を所定方向にのみ間欠的に回転するように
してある。
る。図2に示すように、繰出し機構19の後方側箇所
に、車体横幅方向に沿って施肥装置Aのほぼ全幅に亘る
長さで、且つ、両側端部にて回動自在に支持される状態
で駆動軸32が配置され、この駆動軸32の横幅方向中
間部にワンウェイクラッチ33を設けてある。ワンウェ
イクラッチ33の操作アーム34と、ベベルギア機構2
8を介してPTO軸11で回転駆動される横向き伝動軸
35に取付られた回転アーム36とを連動ロッド37で
枢支連結してあり、回転アーム36の回転に伴う操作ア
ーム34の揺動移動を、ワンウェイクラッチ33によっ
て駆動軸32を所定方向にのみ間欠的に回転するように
してある。
【0023】そして、この駆動軸32と三本の各繰出し
軸23との間に、各別に動力を入切り自在な施肥クラッ
チ38を夫々設けてある。施肥クラッチ38は、図4、
図5に示すように、駆動軸32に相対回動自在に外嵌さ
れたギア39と、各繰出し軸23に一体回動自在に外嵌
されたギア40とを噛合う状態で設け、駆動軸32側の
ギア39の横側に、駆動軸32に一体回動自在でかつ回
転軸芯方向にスライド操作自在なクラッチ片41をギア
39に近接する方向に向けてバネ付勢する状態で外嵌
し、そのクラッチ片41とギア39の対向する箇所に、
噛合部kを形成し、この噛合部kが噛み合うことでそれ
らが一体回動するようになっている。
軸23との間に、各別に動力を入切り自在な施肥クラッ
チ38を夫々設けてある。施肥クラッチ38は、図4、
図5に示すように、駆動軸32に相対回動自在に外嵌さ
れたギア39と、各繰出し軸23に一体回動自在に外嵌
されたギア40とを噛合う状態で設け、駆動軸32側の
ギア39の横側に、駆動軸32に一体回動自在でかつ回
転軸芯方向にスライド操作自在なクラッチ片41をギア
39に近接する方向に向けてバネ付勢する状態で外嵌
し、そのクラッチ片41とギア39の対向する箇所に、
噛合部kを形成し、この噛合部kが噛み合うことでそれ
らが一体回動するようになっている。
【0024】又、各クラッチ片41が操作ワイヤ41a
の引き操作によって各別に切り操作可能に構成されてい
る。つまり、横フレーム30側の部材に揺動自在に支持
されるL字状のクランクアーム(符記なし)の一端に操
作ワイヤ41aを、他端にクラッチ片41を連動させて
あり、バネ付勢力によって噛合部kが噛み合うクラッチ
入状態になり、操作ワイヤ41aの引き操作によって、
バネ力に抗して噛合部kが離間してクラッチ切り状態に
切り換えられるようになっている。
の引き操作によって各別に切り操作可能に構成されてい
る。つまり、横フレーム30側の部材に揺動自在に支持
されるL字状のクランクアーム(符記なし)の一端に操
作ワイヤ41aを、他端にクラッチ片41を連動させて
あり、バネ付勢力によって噛合部kが噛み合うクラッチ
入状態になり、操作ワイヤ41aの引き操作によって、
バネ力に抗して噛合部kが離間してクラッチ切り状態に
切り換えられるようになっている。
【0025】繰出し量の調節構造について説明する。図
2、図6に示すように、各繰出し機構19毎に繰出し量
調節機構Dを設けてあり、それを操作するためのギヤ状
の回転調節具70夫々に対して係合及び離脱可能な6個
のギヤ状の駆動回転体71を、左右方向に沿う姿勢の回
動操作自在な操作ロッド72に連結する。操作ロッド7
2の左方向(一方向)へのスライド移動によって各駆動
回転体71と各回転調節具70とが咬合(係合)する調
節作用状態と、操作ロッド72の右方向(他方向)への
スライド移動によって各駆動回転体71と各回転調節具
70との係合が解除される非作用状態とを現出可能に構
成してある。操作ロッド72の右端には、操作ロッドを
屈曲して成るハンドル75を装備してある。
2、図6に示すように、各繰出し機構19毎に繰出し量
調節機構Dを設けてあり、それを操作するためのギヤ状
の回転調節具70夫々に対して係合及び離脱可能な6個
のギヤ状の駆動回転体71を、左右方向に沿う姿勢の回
動操作自在な操作ロッド72に連結する。操作ロッド7
2の左方向(一方向)へのスライド移動によって各駆動
回転体71と各回転調節具70とが咬合(係合)する調
節作用状態と、操作ロッド72の右方向(他方向)への
スライド移動によって各駆動回転体71と各回転調節具
70との係合が解除される非作用状態とを現出可能に構
成してある。操作ロッド72の右端には、操作ロッドを
屈曲して成るハンドル75を装備してある。
【0026】繰出し量調節機構Dは、繰出し軸23に軸
方向移動不能で一体回転状態に嵌装される固定ロール2
5aと、繰出し軸23に軸方向移動自在で相対回転自在
に嵌装される可動ロール25bとで構成された繰出しロ
ール25、及び、ネジ送り機構82によって可動ロール
25bを軸方向移動させるために、繰出し軸23に相対
回転自在に嵌装された回転調節具70とで構成してあ
る。
方向移動不能で一体回転状態に嵌装される固定ロール2
5aと、繰出し軸23に軸方向移動自在で相対回転自在
に嵌装される可動ロール25bとで構成された繰出しロ
ール25、及び、ネジ送り機構82によって可動ロール
25bを軸方向移動させるために、繰出し軸23に相対
回転自在に嵌装された回転調節具70とで構成してあ
る。
【0027】固定ロール25aと繰出し軸23とは6角
断面嵌合され、固定ロール25aと可動ロール25bと
は軸方向は相対スライド自在で、かつ、周方向には係合
して一体回転する状態に構成してある。ネジ送り機構8
2は、その一端を固定ロール25aに相対回転自在で、
かつ、軸方向に相対移動不能に係合し、他端に回転調節
具70を一体回転状態に嵌装するとともに、繰出し軸2
3には遊外嵌された状態の筒ネジ体83と、可動ロール
25bとを螺合して構成してある。
断面嵌合され、固定ロール25aと可動ロール25bと
は軸方向は相対スライド自在で、かつ、周方向には係合
して一体回転する状態に構成してある。ネジ送り機構8
2は、その一端を固定ロール25aに相対回転自在で、
かつ、軸方向に相対移動不能に係合し、他端に回転調節
具70を一体回転状態に嵌装するとともに、繰出し軸2
3には遊外嵌された状態の筒ネジ体83と、可動ロール
25bとを螺合して構成してある。
【0028】つまり、回転調節具70を回動操作する
と、固定ロール25aに対して可動ロール25bを軸方
向に遠近移動させて、両ロール25a,25b間に形成
される凹部24の肥料入れ込み幅を可変設定できるよう
になっている。但し、繰出し量調節を行うときには、繰
出し軸23を固定させていることが必要条件である。
と、固定ロール25aに対して可動ロール25bを軸方
向に遠近移動させて、両ロール25a,25b間に形成
される凹部24の肥料入れ込み幅を可変設定できるよう
になっている。但し、繰出し量調節を行うときには、繰
出し軸23を固定させていることが必要条件である。
【0029】図7〜図9に示すように、操作ロッド72
は、駆動軸32の上方で、かつ、繰出し軸23の後方と
なる位置において、左右スライド可能にブラケット73
に支持されるとともに、横フレーム30にボルト止めさ
れたコ字状ステー30a部位に装備した戻しバネ74に
よって操作ロッド72を右方に戻し付勢してあり、自由
状態では駆動回転体71と回転調節具70との咬合が解
除された非作用状態となるようにしてある。
は、駆動軸32の上方で、かつ、繰出し軸23の後方と
なる位置において、左右スライド可能にブラケット73
に支持されるとともに、横フレーム30にボルト止めさ
れたコ字状ステー30a部位に装備した戻しバネ74に
よって操作ロッド72を右方に戻し付勢してあり、自由
状態では駆動回転体71と回転調節具70との咬合が解
除された非作用状態となるようにしてある。
【0030】そして、戻しバネ74の付勢力に抗して操
作ロッド72を左方向にスライド移動させる作用位置
(図9の仮想線の位置)と、左方向にスライド移動させ
ない退避位置(図9の実線の位置)とに切換え可能な切
換レバー76を縦軸芯Y回りで揺動自在に横フレーム3
0に支承してある。すなわち、操作ロッド72のハンド
ル側端部に、上方突出したピン77a付きのボス77を
相対スライド不能に外嵌装着し、そのピン77aを切換
レバー76の根元側に形成した長孔76aに嵌め入れて
あり、それによって、切換レバー76の揺動操作によっ
て操作ロッド72を出退操作できるようにしてある。
尚、戻しバネ74の付勢力により、自由状態では切換レ
バー76も退避位置に押し戻されている。
作ロッド72を左方向にスライド移動させる作用位置
(図9の仮想線の位置)と、左方向にスライド移動させ
ない退避位置(図9の実線の位置)とに切換え可能な切
換レバー76を縦軸芯Y回りで揺動自在に横フレーム3
0に支承してある。すなわち、操作ロッド72のハンド
ル側端部に、上方突出したピン77a付きのボス77を
相対スライド不能に外嵌装着し、そのピン77aを切換
レバー76の根元側に形成した長孔76aに嵌め入れて
あり、それによって、切換レバー76の揺動操作によっ
て操作ロッド72を出退操作できるようにしてある。
尚、戻しバネ74の付勢力により、自由状態では切換レ
バー76も退避位置に押し戻されている。
【0031】又、切換レバー76を支承するボス部76
bの下方に、略横向きコ字状のクランプ部材78aを先
端に備えたロックレバー78を固着してあり、切換レバ
ー76を作用位置に操作するに伴って、繰出しロール
を、つまりは繰出し軸23を回転不能に係止するロック
機構Gを構成してある。すなわち、切換レバー76の退
避位置から作用位置への操作でロックレバー78も作用
位置に揺動操作され、クランプ部材78aが六角軸であ
る駆動軸32の対向する2面に嵌まり込む。
bの下方に、略横向きコ字状のクランプ部材78aを先
端に備えたロックレバー78を固着してあり、切換レバ
ー76を作用位置に操作するに伴って、繰出しロール
を、つまりは繰出し軸23を回転不能に係止するロック
機構Gを構成してある。すなわち、切換レバー76の退
避位置から作用位置への操作でロックレバー78も作用
位置に揺動操作され、クランプ部材78aが六角軸であ
る駆動軸32の対向する2面に嵌まり込む。
【0032】従って、全条一体で繰出し量調節を行うに
は、先ず、右又は左手で退避位置にある切換レバー76
を作用位置に揺動操作して、操作ロッド72を押し込ん
で調節作用状態にするとともに、ロック機構Gを作動さ
せて駆動軸32を回動不能にする。それから、その状態
を維持しながら左又は右手でハンドル75を回動操作
し、繰出し量調節機構Dを増減調節するのである。調節
が終了すれば、単に両手の握りを開放してやるだけで、
戻しバネ74の作用によって操作ロッド72が右方向に
押し戻され、切換レバー76が作用位置から退避位置に
一人でに戻る。
は、先ず、右又は左手で退避位置にある切換レバー76
を作用位置に揺動操作して、操作ロッド72を押し込ん
で調節作用状態にするとともに、ロック機構Gを作動さ
せて駆動軸32を回動不能にする。それから、その状態
を維持しながら左又は右手でハンドル75を回動操作
し、繰出し量調節機構Dを増減調節するのである。調節
が終了すれば、単に両手の握りを開放してやるだけで、
戻しバネ74の作用によって操作ロッド72が右方向に
押し戻され、切換レバー76が作用位置から退避位置に
一人でに戻る。
【0033】又、図2、図6等に示すように、手指操作
によって繰出し軸23を回転停止状態に係止するための
押え部材81を、6角断面どうしの嵌合によって繰出し
軸23に一体回転状態で装備してある。押え部材81
は、外周に滑り止め用の凹凸が形成された円形状のグリ
ップ81に構成されており、一方の手でグリップ81を
握って繰出し軸23を回り止めした状態で、他方の手で
回転調節具70を回動操作することのより、ワンウェイ
クラッチ33の存在に拘わらずに、各繰出し機構19単
独での繰出し量調節が行えるようにしてある。尚、グリ
ップ81は各繰出し軸23毎に設けてあり、計3個装備
されている。
によって繰出し軸23を回転停止状態に係止するための
押え部材81を、6角断面どうしの嵌合によって繰出し
軸23に一体回転状態で装備してある。押え部材81
は、外周に滑り止め用の凹凸が形成された円形状のグリ
ップ81に構成されており、一方の手でグリップ81を
握って繰出し軸23を回り止めした状態で、他方の手で
回転調節具70を回動操作することのより、ワンウェイ
クラッチ33の存在に拘わらずに、各繰出し機構19単
独での繰出し量調節が行えるようにしてある。尚、グリ
ップ81は各繰出し軸23毎に設けてあり、計3個装備
されている。
【0034】図2に示すように、ケーシング22の前方
側に丸筒状の送風パイプ45を、その長手方向が車体横
幅方向に沿う状態で配置し、かつ、両端側にて支持ブラ
ケット46を介して横フレーム30に支持される状態で
設けてあり、送風パイプ45の横一側端部に備えたブロ
ア20の風が送風パイプ45内部に供給されるようにな
っている。ブロア20は電動モータ(図示せず)を駆動
源としており、そのON−OFFを切換える起動スイッ
チ84を、図2に示すように、ブロア20近くのホッパ
18前面の位置にステー85を介して装備してあり、運
転座席67から手を延ばしての操作を可能としてある。
側に丸筒状の送風パイプ45を、その長手方向が車体横
幅方向に沿う状態で配置し、かつ、両端側にて支持ブラ
ケット46を介して横フレーム30に支持される状態で
設けてあり、送風パイプ45の横一側端部に備えたブロ
ア20の風が送風パイプ45内部に供給されるようにな
っている。ブロア20は電動モータ(図示せず)を駆動
源としており、そのON−OFFを切換える起動スイッ
チ84を、図2に示すように、ブロア20近くのホッパ
18前面の位置にステー85を介して装備してあり、運
転座席67から手を延ばしての操作を可能としてある。
【0035】図3に示すように、分岐ケース26の供給
口50に連通して機体後方に向けて開口する供給経路始
端部51を形成し、そこに施肥ホース21を差込み装着
する。そして、供給経路始端部51の前方側には、供給
口50と送風パイプ45の内部とを連通接続するエアー
供給部52が形成されており、エアー供給部52と供給
経路始端部51とを、車体前後方向に沿って略一直線状
に連なるように形成してある。又、供給口50の下側に
は、そこと排出ホース48の内部とを連通接続する排出
経路53を構成する排出ブーツ54を装着するための排
出経路始端部86を形成してある。尚、送風パイプ45
の他端を、開閉自在な蓋体45aで通常は閉塞してあ
る。
口50に連通して機体後方に向けて開口する供給経路始
端部51を形成し、そこに施肥ホース21を差込み装着
する。そして、供給経路始端部51の前方側には、供給
口50と送風パイプ45の内部とを連通接続するエアー
供給部52が形成されており、エアー供給部52と供給
経路始端部51とを、車体前後方向に沿って略一直線状
に連なるように形成してある。又、供給口50の下側に
は、そこと排出ホース48の内部とを連通接続する排出
経路53を構成する排出ブーツ54を装着するための排
出経路始端部86を形成してある。尚、送風パイプ45
の他端を、開閉自在な蓋体45aで通常は閉塞してあ
る。
【0036】繰出し機構19から繰出された粉粒状の肥
料を、作溝器17に案内供給する作用状態と、排出ホー
ス48に供給する排出状態とのいずれかを選択自在な経
路分岐機構をロールケース22の下部に連結してある。
風力搬送される肥料の供給口50と、作溝器17に連通
する施肥ホース21を接続する部分である供給経路始端
部51と、排出ホース48に連通する排出経路始端部5
4とを備えた分岐ケース26を備えるとともに、供給口
50と供給経路始端部51とを開通し、かつ、排出経路
始端部54は閉じる供給作用姿勢と、供給口50と排出
経路始端部54とを開通し、かつ、供給経路始端部51
は閉じる排出作用姿勢とに切換え自在なシャッター55
を分岐ケース26に備えて経路分岐機構を構成してあ
る。つまり、この実施形態では分岐ケース26で経路分
岐機構を構成してある。
料を、作溝器17に案内供給する作用状態と、排出ホー
ス48に供給する排出状態とのいずれかを選択自在な経
路分岐機構をロールケース22の下部に連結してある。
風力搬送される肥料の供給口50と、作溝器17に連通
する施肥ホース21を接続する部分である供給経路始端
部51と、排出ホース48に連通する排出経路始端部5
4とを備えた分岐ケース26を備えるとともに、供給口
50と供給経路始端部51とを開通し、かつ、排出経路
始端部54は閉じる供給作用姿勢と、供給口50と排出
経路始端部54とを開通し、かつ、供給経路始端部51
は閉じる排出作用姿勢とに切換え自在なシャッター55
を分岐ケース26に備えて経路分岐機構を構成してあ
る。つまり、この実施形態では分岐ケース26で経路分
岐機構を構成してある。
【0037】図3、図10に示すように、シャッター5
5は横軸心Xで揺動自在に枢支され、供給作用姿勢にお
ける平面視では矩形となる形状に形成されている。そし
て、排出経路始端部86を、シャッター55との嵌合及
び離脱が自在な矩形断面形状の開閉部分86Aと、排出
ホース48を装着する排出ブーツ54を嵌合連結自在な
円形断面形状の連結部分86Bとを備えて構成してあ
る。尚、ホッパ18と繰出し機構19と経路分岐機構2
6とをまとめて繰出し部Hと呼ぶものとする。
5は横軸心Xで揺動自在に枢支され、供給作用姿勢にお
ける平面視では矩形となる形状に形成されている。そし
て、排出経路始端部86を、シャッター55との嵌合及
び離脱が自在な矩形断面形状の開閉部分86Aと、排出
ホース48を装着する排出ブーツ54を嵌合連結自在な
円形断面形状の連結部分86Bとを備えて構成してあ
る。尚、ホッパ18と繰出し機構19と経路分岐機構2
6とをまとめて繰出し部Hと呼ぶものとする。
【0038】すなわち、開閉部分86Aの断面内側を、
シャッター55を内嵌できる程度に合同な矩形形状に設
定してあり、シャッター55を水平な供給作用姿勢に操
作すれば肥料及び風が排出ブーツ54に及ばないように
なる。又、連結部分86Bの断面外側を円形形状に設定
して、排出ブーツ54が外嵌装着できるようにしてある
ものであり、その嵌合部の回動移動により、屈曲形成さ
れた排出ブーツ54の向きを自由に選択設定できるよう
にしてある。
シャッター55を内嵌できる程度に合同な矩形形状に設
定してあり、シャッター55を水平な供給作用姿勢に操
作すれば肥料及び風が排出ブーツ54に及ばないように
なる。又、連結部分86Bの断面外側を円形形状に設定
して、排出ブーツ54が外嵌装着できるようにしてある
ものであり、その嵌合部の回動移動により、屈曲形成さ
れた排出ブーツ54の向きを自由に選択設定できるよう
にしてある。
【0039】つまり、図2に示すように、3個の繰出し
機構の排出ホース48を合流管路(末端ホースの一例)
48aに集約させてあり、排出ブーツ54の排出経路始
端部86での嵌合角度を適宜に設定することにより、分
岐ケース26における排出ブーツ54の取出し方向が各
繰出し機構19毎で異なることに対処できるのである。
尚、図3、図9に示すように、ロールケース22の下端
部から分岐ケース26の供給口50部分に亘る大きさの
ロートガイド87を備えてあり、繰出しロール25から
排出される肥料を、途中で詰まることなく供給口50に
円滑に滑落誘導するようにしてある。ロートガイド87
は、前後左右の傾斜面を一体化した4面漏斗状に形成さ
れている。
機構の排出ホース48を合流管路(末端ホースの一例)
48aに集約させてあり、排出ブーツ54の排出経路始
端部86での嵌合角度を適宜に設定することにより、分
岐ケース26における排出ブーツ54の取出し方向が各
繰出し機構19毎で異なることに対処できるのである。
尚、図3、図9に示すように、ロールケース22の下端
部から分岐ケース26の供給口50部分に亘る大きさの
ロートガイド87を備えてあり、繰出しロール25から
排出される肥料を、途中で詰まることなく供給口50に
円滑に滑落誘導するようにしてある。ロートガイド87
は、前後左右の傾斜面を一体化した4面漏斗状に形成さ
れている。
【0040】シャッター55は、分岐ケース26の外部
に設けられた切換えレバー56の操作によって、供給作
用姿勢と排出作用姿勢とに切換可能である。各排出ブー
ツ54の夫々には、排出される肥料を機体前方下方に向
けて案内排出する排出ホース48を連通接続してあり、
各排出管路48は、図1、図2に示すように、左右両側
の3本ずつのものが、夫々、肥料案内方向下手側部分に
おいて大径の1本の合流管路48aに合流して左右両側
部に振り分けてあり、共通の肥料排出口49から肥料を
排出するように構成してある。
に設けられた切換えレバー56の操作によって、供給作
用姿勢と排出作用姿勢とに切換可能である。各排出ブー
ツ54の夫々には、排出される肥料を機体前方下方に向
けて案内排出する排出ホース48を連通接続してあり、
各排出管路48は、図1、図2に示すように、左右両側
の3本ずつのものが、夫々、肥料案内方向下手側部分に
おいて大径の1本の合流管路48aに合流して左右両側
部に振り分けてあり、共通の肥料排出口49から肥料を
排出するように構成してある。
【0041】苗植付作業時に施肥を行う場合には、シャ
ッター55を供給作用姿勢に切換えるとともに、ブロア
20の送風作動を開始し、繰出し機構19から所定量ず
つ繰り出された肥料を、風力によって供給口50から施
肥供給部51及び施肥ホース21を通過して作溝器17
に向けて送り出して圃場に供給するのである。
ッター55を供給作用姿勢に切換えるとともに、ブロア
20の送風作動を開始し、繰出し機構19から所定量ず
つ繰り出された肥料を、風力によって供給口50から施
肥供給部51及び施肥ホース21を通過して作溝器17
に向けて送り出して圃場に供給するのである。
【0042】植付作業終了後において、肥料ホッパー1
8内に残った肥料を回収する場合には、切換レバー56
を操作してシャッター55を排出作用姿勢に切換えると
ともに、繰出し機構19におけるブラシ27を繰出し回
転体25から離間した肥料排出位置に切換えて肥料を排
出させ、かつ、ブロア20による送風を実行して、排出
された肥料を供給口50から排出ブーツ86内の排出経
路53及び排出ホース48を通過させて、肥料排出口4
9から外部に排出するようになる。従って、肥料排出口
49に対応して回収容器等を位置させれば肥料回収が可
能である。
8内に残った肥料を回収する場合には、切換レバー56
を操作してシャッター55を排出作用姿勢に切換えると
ともに、繰出し機構19におけるブラシ27を繰出し回
転体25から離間した肥料排出位置に切換えて肥料を排
出させ、かつ、ブロア20による送風を実行して、排出
された肥料を供給口50から排出ブーツ86内の排出経
路53及び排出ホース48を通過させて、肥料排出口4
9から外部に排出するようになる。従って、肥料排出口
49に対応して回収容器等を位置させれば肥料回収が可
能である。
【0043】〔別実施形態〕図11に示すように、繰出
し部Hを、5条用の植付部4の植付条数と同数備えて左
右に並列配備するとともに、左から2個の繰出し部Hの
ホッパを一体に形成した2条分の第1ホッパ89と、右
から3個の繰出し部Hのホッパを一体に形成した3条分
の第2ホッパ90とを備え、第1ホッパ89を備える繰
出し部Hの2本の排出ホース48,48、及び、第2ホ
ッパ90を備える繰出し部Hの3本の排出ホース48,
48,48の夫々を単一の合流管路48aに集約させる
構造の施肥装置Aを採用しても良い。
し部Hを、5条用の植付部4の植付条数と同数備えて左
右に並列配備するとともに、左から2個の繰出し部Hの
ホッパを一体に形成した2条分の第1ホッパ89と、右
から3個の繰出し部Hのホッパを一体に形成した3条分
の第2ホッパ90とを備え、第1ホッパ89を備える繰
出し部Hの2本の排出ホース48,48、及び、第2ホ
ッパ90を備える繰出し部Hの3本の排出ホース48,
48,48の夫々を単一の合流管路48aに集約させる
構造の施肥装置Aを採用しても良い。
【0044】つまり、5条植え等の奇数条用の田植機で
は、偶数個のホッパを一体化した第1ホッパ89と、奇
数個のホッパを一体化した第2ホッパ90とに合わせて
排出ホース48の集約本数及び、その組み合わせを設定
してある。例えば、9条用のものでは、左側4条用の第
1ホッパと、右側5条用の第2ホッパとを備え、左側4
個の排出ホース48と、右側5個の排出ホース48との
夫々を纏めて合流管路48aに集約させるのである。
は、偶数個のホッパを一体化した第1ホッパ89と、奇
数個のホッパを一体化した第2ホッパ90とに合わせて
排出ホース48の集約本数及び、その組み合わせを設定
してある。例えば、9条用のものでは、左側4条用の第
1ホッパと、右側5条用の第2ホッパとを備え、左側4
個の排出ホース48と、右側5個の排出ホース48との
夫々を纏めて合流管路48aに集約させるのである。
【図1】田植機の全体側面図
【図2】施肥装置の背面図
【図3】肥料供給部の縦断側面図
【図4】施肥クラッチ及びロック具を示す側面図
【図5】施肥クラッチを示す平面図
【図6】繰出し量調節構造、及びグリップの構造を示す
断面図
断面図
【図7】退避位置にある状態のロック機構を示す正面図
【図8】作用位置にある状態のロック機構を示す平面図
【図9】ロック機構の作用を示す平面図
【図10】分岐ケースにおける排出経路始端部の形状を
示す部分斜視図
示す部分斜視図
【図11】5条用田植機における施肥装置を示す背面図
4 植付部 18 ホッパ 19 繰出し機構 26 分岐ケース 48 排出ホース 48a 末端ホース 50 供給口 51 供給経路始端部 55 シャッター 67 運転座席 86 排出経路始端部 86A 開閉部分 86B 連結部分 89 第1ホッパ 90 第2ホッパ H 繰出し部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川 善清 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 松村 哲也 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 坂野 倫祥 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内
Claims (2)
- 【請求項1】 粉粒体を貯留するホッパと、このホッパ
の粉粒体を繰り出す繰出し機構と、繰り出された粉粒体
を風力搬送させて植付部に配備された作溝器に供給する
作用状態と、排出ホースに供給する排出状態とのいずれ
かを選択自在な経路分岐機構とを備えた繰出し部を、運
転座席後側における機体に搭載し、 前記経路分岐機構を、風力搬送される粉粒体の供給口
と、前記作溝器に連通する供給経路始端部と、前記排出
ホースに連通する排出経路始端部とを備えた分岐ケース
を備えるとともに、前記供給口と前記供給経路始端部と
を開通し、かつ、前記排出経路始端部は閉じる供給作用
姿勢と、前記供給口と前記排出経路始端部とを開通し、
かつ、前記供給経路始端部は閉じる排出作用姿勢とに切
換え自在なシャッターを前記分岐ケースに備えて構成
し、 前記排出経路始端部を、前記シャッターとの嵌合及び離
脱が自在な矩形断面形状の開閉部分と、前記排出ホース
を嵌合連結自在な円形断面形状の連結部分とを備えて構
成してある粉粒体供給装置。 - 【請求項2】 前記繰出し部を、複数で奇数の植付条数
と同数備えて左右に並列配備するとともに、偶数個の前
記繰出し部のホッパを一体に形成した第1ホッパと、植
付条数から前記偶数を減じた奇数個の前記繰出し部のホ
ッパを一体に形成した第2ホッパとを備え、前記第1ホ
ッパを備える繰出し部の排出ホースの偶数個、及び、前
記第2ホッパを備える繰出し部の排出ホースの奇数個の
夫々を単一の末端ホース集約させてある請求項1に記載
の粉粒体供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25957797A JP3380719B2 (ja) | 1997-09-25 | 1997-09-25 | 粉粒体供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25957797A JP3380719B2 (ja) | 1997-09-25 | 1997-09-25 | 粉粒体供給装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1189362A true JPH1189362A (ja) | 1999-04-06 |
JP3380719B2 JP3380719B2 (ja) | 2003-02-24 |
Family
ID=17336061
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25957797A Expired - Fee Related JP3380719B2 (ja) | 1997-09-25 | 1997-09-25 | 粉粒体供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3380719B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012060950A (ja) * | 2010-09-17 | 2012-03-29 | Kubota Corp | 粉粒体供給装置 |
JP2012100609A (ja) * | 2010-11-11 | 2012-05-31 | Kubota Corp | 粉粒体供給装置 |
JP2016158548A (ja) * | 2015-02-27 | 2016-09-05 | アグリテクノ矢崎株式会社 | ロール式繰出装置の調量機構 |
CN111713213A (zh) * | 2020-07-22 | 2020-09-29 | 南京农业大学 | 一种气力输送分配式侧深施肥装置 |
-
1997
- 1997-09-25 JP JP25957797A patent/JP3380719B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012060950A (ja) * | 2010-09-17 | 2012-03-29 | Kubota Corp | 粉粒体供給装置 |
JP2012100609A (ja) * | 2010-11-11 | 2012-05-31 | Kubota Corp | 粉粒体供給装置 |
JP2016158548A (ja) * | 2015-02-27 | 2016-09-05 | アグリテクノ矢崎株式会社 | ロール式繰出装置の調量機構 |
CN111713213A (zh) * | 2020-07-22 | 2020-09-29 | 南京农业大学 | 一种气力输送分配式侧深施肥装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3380719B2 (ja) | 2003-02-24 |
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Legal Events
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