JPH1189136A - 永久磁石形モータ - Google Patents
永久磁石形モータInfo
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- JPH1189136A JPH1189136A JP9257807A JP25780797A JPH1189136A JP H1189136 A JPH1189136 A JP H1189136A JP 9257807 A JP9257807 A JP 9257807A JP 25780797 A JP25780797 A JP 25780797A JP H1189136 A JPH1189136 A JP H1189136A
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- JP
- Japan
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- core
- permanent magnet
- type motor
- hole
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 永久磁石形モータの1極当り1つの磁石で
も、q軸インダクタンスを大きくし、リラクタンストル
クを大きくしてモータの効率向上を図る。 【解決手段】 インナーロータ型の永久磁石形モータに
おいて、ロータコア10を永久磁石形モータの極数分だ
けの永久磁石11を埋設した第1のコア12および同永
久磁石11に相対する箇所に孔13を形成した第2のコ
ア14で構成し、第1のコア12と第2のコア14とを
d,q軸に合わせて重ねて構成する。第1のコア12は
永久磁石11を円周方向に沿って埋設し、かつ2P個
(P;正の整数)の永久磁石によって2P極の磁極を形
成し、第2のコア14の孔13は永久磁石11の孔に包
含されるように形成する。
も、q軸インダクタンスを大きくし、リラクタンストル
クを大きくしてモータの効率向上を図る。 【解決手段】 インナーロータ型の永久磁石形モータに
おいて、ロータコア10を永久磁石形モータの極数分だ
けの永久磁石11を埋設した第1のコア12および同永
久磁石11に相対する箇所に孔13を形成した第2のコ
ア14で構成し、第1のコア12と第2のコア14とを
d,q軸に合わせて重ねて構成する。第1のコア12は
永久磁石11を円周方向に沿って埋設し、かつ2P個
(P;正の整数)の永久磁石によって2P極の磁極を形
成し、第2のコア14の孔13は永久磁石11の孔に包
含されるように形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はコンプレッサ等に
用いるインナーロータ型の永久磁石形モータに係り、特
に詳しくはモータのリラクタンストルクを有効利用して
高効率化を図る永久磁石形モータに関するものである。
用いるインナーロータ型の永久磁石形モータに係り、特
に詳しくはモータのリラクタンストルクを有効利用して
高効率化を図る永久磁石形モータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の永久磁石形モータのインナーロ
ータ構成はロータコアに永久磁石を埋設しており、例え
ば図5や図6に示すものが提案されている。図5に示す
ように、24スロットのステータコア1内のロータコア
2は、当該永久磁石形モータの極数(4極)分だけ板状
の永久磁石3が外径に沿って円周方向に配置され、かつ
それら隣接する永久磁石3の間にフラックスバリア4が
形成されている。なお、5は中心孔(シャフト用の孔)
である。
ータ構成はロータコアに永久磁石を埋設しており、例え
ば図5や図6に示すものが提案されている。図5に示す
ように、24スロットのステータコア1内のロータコア
2は、当該永久磁石形モータの極数(4極)分だけ板状
の永久磁石3が外径に沿って円周方向に配置され、かつ
それら隣接する永久磁石3の間にフラックスバリア4が
形成されている。なお、5は中心孔(シャフト用の孔)
である。
【0003】ここで、永久磁石3による空隙部(ステー
タコア1の歯と永久磁石3との間)の磁束分布が正弦波
状になっているものとすると、永久磁石形モータのトル
クTはT=Pn{Φa・Ia・cosβ−0.5(Ld
−Lq)・I2・sin2β}で表される。なお、Tは
出力トルク、Φaはd,q座標軸上の永久磁石による電
機子鎖交磁束、Ld,Lqはd,q軸インダクタンス、
Iaはd,q座標軸上の電機子電流の振幅、βはd,q
座標軸上の電機子電流のq軸からの進み角、Pnは極対
数である。
タコア1の歯と永久磁石3との間)の磁束分布が正弦波
状になっているものとすると、永久磁石形モータのトル
クTはT=Pn{Φa・Ia・cosβ−0.5(Ld
−Lq)・I2・sin2β}で表される。なお、Tは
出力トルク、Φaはd,q座標軸上の永久磁石による電
機子鎖交磁束、Ld,Lqはd,q軸インダクタンス、
Iaはd,q座標軸上の電機子電流の振幅、βはd,q
座標軸上の電機子電流のq軸からの進み角、Pnは極対
数である。
【0004】前記数式において、第1項は永久磁石3に
よるマグネットトルクであり、第2の2項はd軸インダ
クタンスとg軸インダクタンスとの差によって生じるリ
ラクタンストルクである。詳しくは、T.IEE Ja
pan,Vol.117―D,No7,1997の論文
を参照されたい。また、図6に示すロータコア2は図5
に示す永久磁石3と異なる形状の永久磁石6を有する構
成になっているが、前記数式の適用は明かである。
よるマグネットトルクであり、第2の2項はd軸インダ
クタンスとg軸インダクタンスとの差によって生じるリ
ラクタンストルクである。詳しくは、T.IEE Ja
pan,Vol.117―D,No7,1997の論文
を参照されたい。また、図6に示すロータコア2は図5
に示す永久磁石3と異なる形状の永久磁石6を有する構
成になっているが、前記数式の適用は明かである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記永
久磁石形モータにおいては、q軸の磁路に永久磁石3,
4が存在し、またフラックスバリア4が存在することに
より、q軸インダクタンスLqが小さくなってしまう。
その結果、前記数式の(Lq−Ld)の値が小さく、つ
まりリラクタンストルクが小さく、モータのトータルト
ルクが小さくなってしまうという欠点があった。
久磁石形モータにおいては、q軸の磁路に永久磁石3,
4が存在し、またフラックスバリア4が存在することに
より、q軸インダクタンスLqが小さくなってしまう。
その結果、前記数式の(Lq−Ld)の値が小さく、つ
まりリラクタンストルクが小さく、モータのトータルト
ルクが小さくなってしまうという欠点があった。
【0006】そこで、q軸インダクタンスLqを大きく
するために、モータの1極当りの永久磁石の数を多く
し、つまり多層埋込磁石構造とすることが提案されてい
る。詳しくは前記した論文を参照されたい。しかし、1
極当りの永久磁石の数が多いため、製造の複雑化、高コ
スト化が避けられないという問題点がある。
するために、モータの1極当りの永久磁石の数を多く
し、つまり多層埋込磁石構造とすることが提案されてい
る。詳しくは前記した論文を参照されたい。しかし、1
極当りの永久磁石の数が多いため、製造の複雑化、高コ
スト化が避けられないという問題点がある。
【0007】この発明は前記課題に鑑みなされたもので
あり、その目的はモータの1極当り1つの磁石でも、q
軸インダクタンスを大きくすることができ、ひいてはリ
ラクタンストルクを大きくすることができ、モータの効
率向上を図ることができるようにした永久磁石形モータ
を提供することにある。
あり、その目的はモータの1極当り1つの磁石でも、q
軸インダクタンスを大きくすることができ、ひいてはリ
ラクタンストルクを大きくすることができ、モータの効
率向上を図ることができるようにした永久磁石形モータ
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明はロータコアを内部に有する永久磁石形モ
ータにおいて、前記ロータコアを前記永久磁石形モータ
の極数分だけ永久磁石を収納したコアおよび同永久磁石
を有しないコアで構成したことを特徴としている。
に、この発明はロータコアを内部に有する永久磁石形モ
ータにおいて、前記ロータコアを前記永久磁石形モータ
の極数分だけ永久磁石を収納したコアおよび同永久磁石
を有しないコアで構成したことを特徴としている。
【0009】この発明はステータコア内に磁石埋込型界
磁鉄心(ロータコア)を配置してなる永久磁石形モータ
において、前記ロータコアを前記永久磁石形モータの極
数分だけの永久磁石を埋設した第1のコアおよび同永久
磁石に対応する箇所に孔を形成した第2のコアで構成
し、前記第1のコアと第2のコアとをd,q軸に合わせ
て重ねてなることを特徴としている。
磁鉄心(ロータコア)を配置してなる永久磁石形モータ
において、前記ロータコアを前記永久磁石形モータの極
数分だけの永久磁石を埋設した第1のコアおよび同永久
磁石に対応する箇所に孔を形成した第2のコアで構成
し、前記第1のコアと第2のコアとをd,q軸に合わせ
て重ねてなることを特徴としている。
【0010】この場合、前記第1のコアは前記永久磁石
を円周方向に沿って埋設し、かつ2P個(P;正の整
数)の永久磁石によって2P極の磁極を形成し、前記第
2のコアの孔は前記永久磁石の孔に包含されるように形
成すると好ましい。前記第2のコアに形成する孔は、前
記永久磁石を埋設する孔と平行で、かつ前記第2のコア
の外径側に寄せるとよい。
を円周方向に沿って埋設し、かつ2P個(P;正の整
数)の永久磁石によって2P極の磁極を形成し、前記第
2のコアの孔は前記永久磁石の孔に包含されるように形
成すると好ましい。前記第2のコアに形成する孔は、前
記永久磁石を埋設する孔と平行で、かつ前記第2のコア
の外径側に寄せるとよい。
【0011】前記第1のコアにおいては前記永久磁石の
形状孔および中心孔、前記第2のコアにおいては前記孔
および中心孔を含めて電磁鋼板をプレスによって打ち抜
き、該打ち抜いた電磁鋼板を積層して前記第1および第
2のコアを一体とし、該第1のコアに前記永久磁石を埋
設するとよい。また、前記第1および第2コアをロータ
コアとして組み込んでDCブラシレスモータとするとよ
い。
形状孔および中心孔、前記第2のコアにおいては前記孔
および中心孔を含めて電磁鋼板をプレスによって打ち抜
き、該打ち抜いた電磁鋼板を積層して前記第1および第
2のコアを一体とし、該第1のコアに前記永久磁石を埋
設するとよい。また、前記第1および第2コアをロータ
コアとして組み込んでDCブラシレスモータとするとよ
い。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
1ないし図4を参照して詳しく説明する。この発明の永
久磁石形モータは、永久磁石を有するコアと同永久磁石
を有しないコアとによりインナーコアを構成すれば、つ
まりマグネットトルクを発生するコアとリラクタンスト
ルクのみ発生するコアでインナーコアを構成すれば、リ
ラタンストルクを大きくすることが可能になることに着
目にしたものである。
1ないし図4を参照して詳しく説明する。この発明の永
久磁石形モータは、永久磁石を有するコアと同永久磁石
を有しないコアとによりインナーコアを構成すれば、つ
まりマグネットトルクを発生するコアとリラクタンスト
ルクのみ発生するコアでインナーコアを構成すれば、リ
ラタンストルクを大きくすることが可能になることに着
目にしたものである。
【0013】そのために、図1ないし図3に示すよう
に、この永久磁石形モータのロータコア10は、永久磁
石11を埋設する孔を有する第1のコア(鉄心)12
と、永久磁石を有せず、フラックスバリア用の孔13の
みを有する第2のコア(鉄心)14とを重ねて合わせた
ものである。第1のコア12に埋設する永久磁石11
は、そのモータの極数(4極)分だけ外径に沿って円周
方向に配置され、図5に示す永久磁石4の位置にほぼ対
応し、少なくともその中央部の幅(着磁方向幅)が大き
くなっている(例えば断面凸レンズ形状になってい
る)。
に、この永久磁石形モータのロータコア10は、永久磁
石11を埋設する孔を有する第1のコア(鉄心)12
と、永久磁石を有せず、フラックスバリア用の孔13の
みを有する第2のコア(鉄心)14とを重ねて合わせた
ものである。第1のコア12に埋設する永久磁石11
は、そのモータの極数(4極)分だけ外径に沿って円周
方向に配置され、図5に示す永久磁石4の位置にほぼ対
応し、少なくともその中央部の幅(着磁方向幅)が大き
くなっている(例えば断面凸レンズ形状になってい
る)。
【0014】第2のコア14に形成する孔13は永久磁
石11に相対し(平行に形成し)、かつ永久磁石11よ
り多少小さい形なっている。つまり、図4の実線および
波線に示すように、第1のコア12と第2のコア14を
重ね合わせ、かつd軸およびq軸を合わせて重ねるが、
フラックスバリア用の孔13が永久磁石の形状に包含さ
れる。なお、永久磁石11は4つであるが、2P個
(P;正の整数)の永久磁石を外径に沿って円周方向に
配置して2P極の磁極を形成してもよい。この場合、永
久磁石に合わせてフラックスバリア用の孔13の数を決
め、またステータコアの巻線もその2P極の磁極に合わ
せて施すことになる。
石11に相対し(平行に形成し)、かつ永久磁石11よ
り多少小さい形なっている。つまり、図4の実線および
波線に示すように、第1のコア12と第2のコア14を
重ね合わせ、かつd軸およびq軸を合わせて重ねるが、
フラックスバリア用の孔13が永久磁石の形状に包含さ
れる。なお、永久磁石11は4つであるが、2P個
(P;正の整数)の永久磁石を外径に沿って円周方向に
配置して2P極の磁極を形成してもよい。この場合、永
久磁石に合わせてフラックスバリア用の孔13の数を決
め、またステータコアの巻線もその2P極の磁極に合わ
せて施すことになる。
【0015】図4に示すロータ構成図を参照してインダ
クタンスについて説明する。なお、24スロットのステ
ータコア16には三相(U相、V相およびW相)の電機
子巻線が施されているが、スロット数や電機子巻線が異
なっていてもよい。また、ステータコア16において、
例えば外径側の巻線をU相、内径側の巻線をW相、その
中間の巻線をV相としている。第1のコア12において
は、永久磁石11の占める面積が大きく(図4の波線;
図2参照)、マグネットトルクを大きくすることができ
るが、q軸インダクタンスおよびd軸インダクタンスが
小さい値となり、つまりリラクタンストルクが小さくな
る。
クタンスについて説明する。なお、24スロットのステ
ータコア16には三相(U相、V相およびW相)の電機
子巻線が施されているが、スロット数や電機子巻線が異
なっていてもよい。また、ステータコア16において、
例えば外径側の巻線をU相、内径側の巻線をW相、その
中間の巻線をV相としている。第1のコア12において
は、永久磁石11の占める面積が大きく(図4の波線;
図2参照)、マグネットトルクを大きくすることができ
るが、q軸インダクタンスおよびd軸インダクタンスが
小さい値となり、つまりリラクタンストルクが小さくな
る。
【0016】第2のコア14においては、q軸インダク
タンスが大きくなり、つまりステータコア16からの磁
束が内部に入り込み易くなるため、インダクタンスの差
(Lq−Ld)が大きくなり、リラクタンストルクを大
きくすることができる。また、第2のコアの孔13を永
久磁石11に平行としていることから、フラックスバリ
ア効果が有効に発揮されるが、さらにインダクタンスの
差(Lq−Ld)を大きくするために、その孔13をロ
ータの外径側に寄せるとよい。さらに、永久磁石11を
大きくするとともに、その孔13を大きくすれば、マグ
ネットトルクおよびインダクタンスの差(Lq−Ld)
がさらに大きくなる。
タンスが大きくなり、つまりステータコア16からの磁
束が内部に入り込み易くなるため、インダクタンスの差
(Lq−Ld)が大きくなり、リラクタンストルクを大
きくすることができる。また、第2のコアの孔13を永
久磁石11に平行としていることから、フラックスバリ
ア効果が有効に発揮されるが、さらにインダクタンスの
差(Lq−Ld)を大きくするために、その孔13をロ
ータの外径側に寄せるとよい。さらに、永久磁石11を
大きくするとともに、その孔13を大きくすれば、マグ
ネットトルクおよびインダクタンスの差(Lq−Ld)
がさらに大きくなる。
【0017】このように、主としてマグネットトルクを
第1のコア12で発生し、リラクタンストルクのみを第
2のコア14で発生している。したがって、第1のコア
12ではリラクタンストルクを考慮せず、マグネットト
ルクが極力大きくなるように永久磁石11の大きさを決
めることができ、また第2のコア14ではq軸インダク
タンスを大きくするように孔13を決めることができ、
つまりマグネットトルクだけなく、リラクタンストルク
も大きくなり、効率の高いモータを得ることができる。
なお、図2ないし図4では、永久磁石12および孔13
のロータコア11の外径側の面はフラット状であるが、
その外径側の面に多少膨らませるようにしてもよく、あ
るいはその外径側の面を多少へこませるようにしてもよ
い。
第1のコア12で発生し、リラクタンストルクのみを第
2のコア14で発生している。したがって、第1のコア
12ではリラクタンストルクを考慮せず、マグネットト
ルクが極力大きくなるように永久磁石11の大きさを決
めることができ、また第2のコア14ではq軸インダク
タンスを大きくするように孔13を決めることができ、
つまりマグネットトルクだけなく、リラクタンストルク
も大きくなり、効率の高いモータを得ることができる。
なお、図2ないし図4では、永久磁石12および孔13
のロータコア11の外径側の面はフラット状であるが、
その外径側の面に多少膨らませるようにしてもよく、あ
るいはその外径側の面を多少へこませるようにしてもよ
い。
【0018】ところで、前記ロータコア10は、電磁鋼
板をプレスで打ち抜いて積層し、永久磁石11を埋設す
るが、そのプレスの際に前記永久磁石11の形状孔およ
び中心孔(シャフト用の孔)15を打ち抜けばよく、ま
た前記フラックスバリア用の孔13および中心孔15を
打ち抜けばよいことから、製造能率を落とすことなく、
つまりコスト的には従来と変わらず、コストアップにな
らずに済む。また、前述により形成されるロータコアを
組み込んでDCブラシレスモータとし、空気調和機の圧
縮機モータ等として利用すれば、コストをアップするこ
となく、空気調和機の性能アップ(運転効率の上昇、振
動や騒音の低下)を図ることができる。
板をプレスで打ち抜いて積層し、永久磁石11を埋設す
るが、そのプレスの際に前記永久磁石11の形状孔およ
び中心孔(シャフト用の孔)15を打ち抜けばよく、ま
た前記フラックスバリア用の孔13および中心孔15を
打ち抜けばよいことから、製造能率を落とすことなく、
つまりコスト的には従来と変わらず、コストアップにな
らずに済む。また、前述により形成されるロータコアを
組み込んでDCブラシレスモータとし、空気調和機の圧
縮機モータ等として利用すれば、コストをアップするこ
となく、空気調和機の性能アップ(運転効率の上昇、振
動や騒音の低下)を図ることができる。
【0019】なお、前記実施例では、第1および第2の
コア12,14によりインナーコアを構成しているが、
永久磁石を埋設したコアを2つとし、この2つのコアに
よって永久磁石を有しないコアを挟んでインナーコアを
構成するようにしてもよい。この場合、4つの永久磁石
を2つのコアに分けて埋設する。
コア12,14によりインナーコアを構成しているが、
永久磁石を埋設したコアを2つとし、この2つのコアに
よって永久磁石を有しないコアを挟んでインナーコアを
構成するようにしてもよい。この場合、4つの永久磁石
を2つのコアに分けて埋設する。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、この永久磁石形モ
ータの請求項1記載の発明によると、ロータコアを内部
に有する永久磁石形モータにおいて、前記ロータコアを
前記永久磁石形モータの極数分だけ永久磁石を収納した
コアおよび同永久磁石を有しないコアで構成したので、
主としてマグネットトルクを第1のコアで発生し、リラ
クタンストルクのみを第2のコアで発生することがで
き、モータの1極当り1つの磁石でも、q軸インダクタ
ンスを大きくすることができ、ひいてはリラクタンスト
ルクを大きくすることができ、モータの効率向上を図る
ことができ、また永久磁石の数を増加せずともよいこと
から、コストアップせずに済むという効果がある。
ータの請求項1記載の発明によると、ロータコアを内部
に有する永久磁石形モータにおいて、前記ロータコアを
前記永久磁石形モータの極数分だけ永久磁石を収納した
コアおよび同永久磁石を有しないコアで構成したので、
主としてマグネットトルクを第1のコアで発生し、リラ
クタンストルクのみを第2のコアで発生することがで
き、モータの1極当り1つの磁石でも、q軸インダクタ
ンスを大きくすることができ、ひいてはリラクタンスト
ルクを大きくすることができ、モータの効率向上を図る
ことができ、また永久磁石の数を増加せずともよいこと
から、コストアップせずに済むという効果がある。
【0021】請求項2記載の発明によると、ステータコ
ア内に磁石埋込型界磁鉄心(ロータコア)を配置してな
る永久磁石形モータにおいて、前記ロータコアを前記永
久磁石形モータの極数分だけの永久磁石を埋設した第1
のコアおよび同永久磁石に対応する箇所に孔を形成した
第2のコアで構成し、前記第1のコアと第2のコアとを
d,q軸に合わせて重ねようにしたので、モータの1極
当り1つの磁石でも、q軸インダクタンスを大きくする
ことができ、ひいてはリラクタンストルクを大きくする
ことができる。また、永久磁石を大きくすることにより
マグネットトルクを大きくし、それにともなって第2の
コアに形成するフラックスバリア用の孔を大きくするこ
とができるため、よりモータの効率向上を図ることがで
き、また永久磁石の数を増加せずともよいことから、コ
ストアップせずに済むという効果がある。
ア内に磁石埋込型界磁鉄心(ロータコア)を配置してな
る永久磁石形モータにおいて、前記ロータコアを前記永
久磁石形モータの極数分だけの永久磁石を埋設した第1
のコアおよび同永久磁石に対応する箇所に孔を形成した
第2のコアで構成し、前記第1のコアと第2のコアとを
d,q軸に合わせて重ねようにしたので、モータの1極
当り1つの磁石でも、q軸インダクタンスを大きくする
ことができ、ひいてはリラクタンストルクを大きくする
ことができる。また、永久磁石を大きくすることにより
マグネットトルクを大きくし、それにともなって第2の
コアに形成するフラックスバリア用の孔を大きくするこ
とができるため、よりモータの効率向上を図ることがで
き、また永久磁石の数を増加せずともよいことから、コ
ストアップせずに済むという効果がある。
【0022】請求項3記載の発明によると、請求項2に
おける第1のコアは前記永久磁石を円周方向に沿って埋
設し、かつ2P個(P;正の整数)の永久磁石によって
2P極の磁極を形成し、前記第2のコアの孔は前記永久
磁石の孔に包含されるように形成したので、請求項2の
効果に加え、種々極数のモータに適用することができ、
また第2のコアに形成した孔によりフラックスバリア効
果が有効であるという効果がある。
おける第1のコアは前記永久磁石を円周方向に沿って埋
設し、かつ2P個(P;正の整数)の永久磁石によって
2P極の磁極を形成し、前記第2のコアの孔は前記永久
磁石の孔に包含されるように形成したので、請求項2の
効果に加え、種々極数のモータに適用することができ、
また第2のコアに形成した孔によりフラックスバリア効
果が有効であるという効果がある。
【0023】請求項4記載の発明によると、請求項2ま
たは3において第2のコアに形成する孔は、前記永久磁
石を埋設する孔と平行で、かつ前記第2のコアの外径側
に寄せるようにしたので、請求項2または3の効果に加
え、インダクタンスの差(Lq−Ld)を大きくするこ
とができ、よりインダクタンストルクを大きくすること
ができるという効果がある。
たは3において第2のコアに形成する孔は、前記永久磁
石を埋設する孔と平行で、かつ前記第2のコアの外径側
に寄せるようにしたので、請求項2または3の効果に加
え、インダクタンスの差(Lq−Ld)を大きくするこ
とができ、よりインダクタンストルクを大きくすること
ができるという効果がある。
【0024】請求項5記載の発明によると、請求項2ま
たは3の第1のコアにおいては前記永久磁石の形状孔お
よび中心孔、前記第2のコアにおいては前記孔および中
心孔を含めて電磁鋼板をプレスによって打ち抜き、該打
ち抜いた電磁鋼板を積層して前記第1および第2のコア
を一体とし、該第1のコアに前記永久磁石を埋設したの
で、請求項2または3の効果に加え、製造能率を落とす
ことなく、つまりコスト的には従来と変わらず、コスト
アップにならずに済むという効果がある。
たは3の第1のコアにおいては前記永久磁石の形状孔お
よび中心孔、前記第2のコアにおいては前記孔および中
心孔を含めて電磁鋼板をプレスによって打ち抜き、該打
ち抜いた電磁鋼板を積層して前記第1および第2のコア
を一体とし、該第1のコアに前記永久磁石を埋設したの
で、請求項2または3の効果に加え、製造能率を落とす
ことなく、つまりコスト的には従来と変わらず、コスト
アップにならずに済むという効果がある。
【0025】請求項6記載の発明によると、請求項1,
2,3,4または5において第1および第2コアをロー
タコアとして組み込んでDCブラシレスモータとしたの
で、請求項1,2,3,4または5の効果に加え、コス
トをアップすることなく、空気調和機等の機器の性能ア
ップ(運転効率の上昇、振動や騒音の低下)を図ること
ができるという効果がある。
2,3,4または5において第1および第2コアをロー
タコアとして組み込んでDCブラシレスモータとしたの
で、請求項1,2,3,4または5の効果に加え、コス
トをアップすることなく、空気調和機等の機器の性能ア
ップ(運転効率の上昇、振動や騒音の低下)を図ること
ができるという効果がある。
【図1】この発明の実施の一形態を示す永久磁石形モー
タのインナーロータの概略的縦断面図。
タのインナーロータの概略的縦断面図。
【図2】図1に示すインナーロータの概略的部分横断面
図。
図。
【図3】図1に示すインナーロータの概略的部分横断面
図。
図。
【図4】図1に示すインナーロータを有する永久磁石モ
ータの概略的平面図。
ータの概略的平面図。
【図5】従来の永久磁石形モータロータの概略的平面
図。
図。
【図6】従来の永久磁石形モータロータの概略的平面
図。
図。
10 ロータコア(磁石埋込型界磁鉄心) 11 永久磁石 12 第1のコア 13 孔(フラックスバリア用) 14 第2のコア 15 中心孔(シャフト用) 16 ステータコア
Claims (6)
- 【請求項1】 ロータコアを内部に有する永久磁石形モ
ータにおいて、前記ロータコアを前記永久磁石形モータ
の極数分だけ永久磁石を収納したコアおよび同永久磁石
を有しないコアで構成したことを特徴とする永久磁石形
モータ。 - 【請求項2】 ステータコア内に磁石埋込型界磁鉄心
(ロータコア)を配置してなる永久磁石形モータにおい
て、前記ロータコアを前記永久磁石形モータの極数分だ
けの永久磁石を埋設した第1のコアおよび同永久磁石に
対応する箇所に孔を形成した第2のコアで構成し、前記
第1のコアと第2のコアとをd,q軸に合わせて重ねて
なることを特徴とする永久磁石形モータ。 - 【請求項3】 前記第1のコアは前記永久磁石を円周方
向に沿って埋設し、かつ2P個(P;正の整数)の永久
磁石によって2P極の磁極を形成し、前記第2のコアの
孔は前記永久磁石の孔に包含されるように形成してなる
請求項2記載の磁石形モータ。 - 【請求項4】 前記第2のコアに形成する孔は、前記永
久磁石を埋設する孔と平行で、かつ前記第2のコアの外
径側に寄せるようにした請求項2または3記載の永久磁
石形モータ。 - 【請求項5】 前記第1のコアにおいては前記永久磁石
の形状孔および中心孔、前記第2のコアにおいては前記
孔および中心孔を含めて電磁鋼板をプレスによって打ち
抜き、該打ち抜いた電磁鋼板を積層して前記第1および
第2のコアを一体とし、該第1のコアに前記永久磁石を
埋設してなる請求項2または3記載の永久磁石形モー
タ。 - 【請求項6】 前記コアをロータコアとして組み込んで
DCブラシレスモータとした請求項1,2,3,4また
は5記載の永久磁石形モータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9257807A JPH1189136A (ja) | 1997-09-05 | 1997-09-05 | 永久磁石形モータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9257807A JPH1189136A (ja) | 1997-09-05 | 1997-09-05 | 永久磁石形モータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1189136A true JPH1189136A (ja) | 1999-03-30 |
Family
ID=17311396
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9257807A Pending JPH1189136A (ja) | 1997-09-05 | 1997-09-05 | 永久磁石形モータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1189136A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6563246B1 (en) | 1999-10-14 | 2003-05-13 | Denso Corporation | Rotary electric machine for electric vehicle |
KR20030050707A (ko) * | 2001-12-19 | 2003-06-25 | 삼성전자주식회사 | 매립형 영구자석 전동기 |
US6853106B2 (en) | 2000-06-02 | 2005-02-08 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Brushless motor |
US7482724B2 (en) | 2004-02-05 | 2009-01-27 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Ipm electric rotating machine |
US7635039B2 (en) | 2004-01-13 | 2009-12-22 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Series hybrid electric vehicle |
-
1997
- 1997-09-05 JP JP9257807A patent/JPH1189136A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6563246B1 (en) | 1999-10-14 | 2003-05-13 | Denso Corporation | Rotary electric machine for electric vehicle |
US6798104B2 (en) | 1999-10-14 | 2004-09-28 | Denso Corporation | Rotary electric machine for electric vehicle |
US6853106B2 (en) | 2000-06-02 | 2005-02-08 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Brushless motor |
KR20030050707A (ko) * | 2001-12-19 | 2003-06-25 | 삼성전자주식회사 | 매립형 영구자석 전동기 |
US7635039B2 (en) | 2004-01-13 | 2009-12-22 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Series hybrid electric vehicle |
US7482724B2 (en) | 2004-02-05 | 2009-01-27 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Ipm electric rotating machine |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20051024 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051102 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060301 |