JPH1184676A - 版材焼付装置 - Google Patents

版材焼付装置

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JPH1184676A
JPH1184676A JP9237444A JP23744497A JPH1184676A JP H1184676 A JPH1184676 A JP H1184676A JP 9237444 A JP9237444 A JP 9237444A JP 23744497 A JP23744497 A JP 23744497A JP H1184676 A JPH1184676 A JP H1184676A
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JP
Japan
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plate
light source
printing
air
lamp
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Application number
JP9237444A
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English (en)
Inventor
Hirokazu Kato
廣和 加藤
Mikio Nishiyama
幹雄 西山
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1184676A publication Critical patent/JPH1184676A/ja
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光源ランプを冷却することによって、装置内
部に塵や埃が堆積するのを防止する。 【解決手段】 ランプケース140内は、フレキシブル
ダクト178、排気ファン176及びフレキシブルダク
ト186によってケーシング外に連通され、また、フレ
キシブルダクト196によってケーシング外に連通され
ている。フレキシブルダクト196には、通過する空気
中の浮遊物を除去するフィルタ群200が取付けられて
おり、光源ランプは、排気ファンによってフィルタ群及
びフレキシブルダクト196を介して導入される空気に
よって冷却され、光源ランプ冷却した空気がフレキシブ
ルダクト178、186によって排出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷版上に密着さ
せた原稿フィルムの上方から光源ランプの光を照射し
て、原稿フィルムの画像を印刷版へ焼付ける版材焼付装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】新聞印刷用の輪転機等に使用される刷版
は、版材焼付装置によってネガフィルム等の原稿フィル
ムに記録された画像を印刷版に焼付けて作成される。画
像が焼付られた印刷版は、現像処理された後に、版曲げ
等の処理が行われて、印刷用の輪転機に装着される。
【0003】このような版材焼付装置は、機枠を形成す
るケーシング内に焼付部が設けられており、焼付部の焼
付定盤上に印刷版を位置決めすると、この印刷版上にネ
ガフィルムを載置して位置決めする。この後、ネガフィ
ルムをオーバレイシートによって覆いながらスクイズし
て、印刷版へネガフィルムを密着させて、光源フード内
に設けられている光源ランプからの光を照射する。これ
によって、印刷版には、ネガフィルムに記録された画像
が焼付けられる。
【0004】このような印刷版の焼付に用いられる光源
ランプは、約4〜8kW(キロワット)程度の高輝度の
メタルハライドランプが用いられている。
【0005】ところで、光源ランプとして用いられる大
容量のハロゲンランプは、発熱量が大きく、冷却が必要
となっている。また、ハロゲンランプは、一旦消灯する
と、冷却されるまで再点灯ができなくなっている。この
ような光源ランプの冷却には、空冷式と水冷式が考えら
れるが、水漏れの発生を考慮した場合、空冷式が好まし
く、一般に空冷式によって冷却されている。
【0006】空冷方式によって光源ランプを冷却する版
材焼付装置では、光源フードの上部に設けられて光源ラ
ンプを収容しているランプケースに機枠の外部と連通さ
せた排気ダクトを連結し、また、ランプケースに多数の
小孔を穿設して吸気できるようにしている。これによ
り、排気ファン等によって光源フード内の空気を機外へ
排出することにより、機枠内の空気が吸気孔から吸引さ
れるようにしている。光源ランプは、吸気孔から吸引さ
れた空気によって冷却され、この空気が排気ダクトを介
して排出されるようにしている。
【0007】空冷方式によって高輝度の光源ランプを冷
却する場合には、4m3 /min 〜10m3 /min 程度の
多量の空気が必要であり、この空気を排気ダクトから排
出することにより、同量の空気が吸気孔から吸引されて
光源ランプが冷却されるようにしている。
【0008】一方、装置内部の空気を光源フード内に吸
引して排気ダクトから排出することにより、機枠内が負
圧となるので、排気に合わせて機外の空気が機枠内に入
り込むようになっている。
【0009】しかしながら、版材焼付装置の周囲には、
空気中に塵や埃が少なからず浮遊している。また、版材
焼付装置が設けられている印刷工場では、印刷版の現像
処理に用いる現像液等が霧状となって浮遊していたり、
印刷に用いるインクが霧状(インクミスト)となって少
なからず浮遊している。このため、光源ランプを冷却す
ることにより、機枠内に周囲の塵、埃は勿論、インクミ
スト等の空気中の浮遊物が機枠内に入り込む。これらの
浮遊物は、機枠内の空気が吸気口から光源フード内に吸
引されることにより、吸気口の近傍に堆積してしまう。
【0010】この吸気口に堆積した浮遊物は、自然落下
あるいは、メンテナンス時に、焼付定盤上や焼付定盤に
載置された印刷版上、オーバーレイシート上などに落下
して付着し、印刷版に焼付けた画像にこの跡を生じさせ
て、版の仕上がりを損ねてしまう。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮してなされたものであり、空冷方式によって光源ラン
プを冷却することにより、空気中に浮遊している塵や
埃、インクミスト等が焼付定盤の上方に堆積してしまう
のを防止し、この堆積物が印刷版に焼付ける画像やや印
刷版に焼付けた画像から得られる印刷物の仕上がり不良
を生じさせることがない版材焼付装置を提案することを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
機枠内の焼付定盤上に載置した印刷版に、焼付定盤の上
方の光源ランプから発した光によって原稿フィルムの画
像を印刷版へ焼付ける版材焼付装置であって、前記機枠
に対して遮蔽された内部に光源が配置される光源フード
と、前記光源フードの内部と前記機枠の外面を形成する
外板パネルの外方とを連通する排気ダクト及び導入ダク
トと、前記光源フード内の空気を前記排気ダクトから排
出すると共に前記導入ダクトを介して外気を光源フード
内に導入することにより光源ランプを冷却する排気手段
と、前記導入ダクトに設けられて導入ダクトから前記光
源フード内に導入する空気中の浮遊物を除去するフィル
タと、を含むことを特徴とする。
【0013】この発明によれば、光源フードに機枠外と
連通する排気ダクトと導入ダクトを設け、光源ランプを
冷却する空気を機枠外から導入する。この外気は、フィ
ルタを介して導入されるので、空気中の浮遊物が光源フ
ード内に多量に入り込んでしまうのを防止できる。
【0014】また、光源ランプを冷却する空気を機枠外
から導入することにより、機枠内の空気が光源フード内
に吸込まれるのを防止すると共に、機枠内が負圧となっ
て外気が入り込むのを防止する。
【0015】これにより、機枠内に空気が入り込むこと
により、空気中の塵や埃等の浮遊物が入り込むのを抑え
ることができると共に、機枠内の空気が光源フードに吸
込まれることによって、光源フードへの吸込み口に機枠
内に入り込んで空気中の浮遊物が堆積してしまうのを防
止することができる。
【0016】したがって、焼付定盤上や焼付定盤に載置
した印刷版上に堆積した浮遊物が落下することがなく、
堆積した浮遊物によって印刷版へ焼付けられる画像が損
ねられることがなく、仕上がり品質の良い画像が焼付け
られた印刷版が得られる。
【0017】請求項2に係る発明は、前記導入ダクトが
前記外板パネルに設けられた連結部によって前記機枠の
外面に連結されているときに、前記機枠の外面側に前記
フィルタを設けていることを特徴とする。
【0018】この発明によれば、フィルタ部を機枠の外
面側に設けている。これによって、光源フード内に導入
する空気中の浮遊物を除去するためのフィルタの交換が
容易となり、フィルタの交換や清掃等のメンテナンス性
が向上される。
【0019】したがって、光源フード内に塵や埃が除去
された空気を送り込むことができるので、光源フード内
に多量の空気を送り込んでも、光源フード内に塵や埃等
の浮遊物が堆積してしまうのを抑えることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。
【0021】図1には、本実施の形態に適用した版材焼
付装置10が示されている。版材焼付装置10は、枠組
みされた箱型フレームに外板パネルが貼付けられたケー
シング12を備えている。ケーシング12の前面には、
操作パネル14が設けられている。版材焼付装置10
は、オペレータが、この操作パネル14上でカラー用の
画像か白黒用の画像かの設定や複版枚数等の設定を行う
ことにより、画像が記録された原稿フィルムとしてのネ
ガフィルム16及びネガフィルム16に記録された画像
が焼付けられるPS版18を焼付部20の焼付定盤36
上へ位置決めし、ネガフィルム16に記録された画像に
応じたPS版18の露光処理(PS版18への画像焼付
処理)を行う。
【0022】図1及び図2に示されるように、版材焼付
装置10には、ケーシング12の前面中央部(操作パネ
ル14の下方)に、引出し式のトレイ24を備えたフィ
ルム装填部22が設けられている。ネガフィルム16
は、このトレイ24に積層されて収容され、トレイ24
を装置内部へ押し入れることにより、版材焼付装置10
へ装填される。
【0023】フィルム装填部22に装填されたネガフィ
ルム16は、最上層から取り出され、装置前面から見て
左方向に配設された位置決め用パンチ孔穿設部38へ搬
送される。
【0024】図2に示されるように、位置決め用パンチ
孔穿設部38には、位置決め用定盤40が設けられ、こ
の位置決め用定盤40上にネガフィルム16が載置され
る。位置決め用定盤40は、X−Y−θ方向に移動可能
な移動定盤42と、移動定盤42を取り囲むように配置
された固定定盤44によって構成されており、それぞれ
がネガフィルム16を吸着して保持可能となっている。
【0025】位置決め用パンチ孔穿設部38では、ネガ
フィルム16に記録されている画像位置表示マーク(ト
ンボ)の位置をスキャナ等の読取手段によって読み取る
と、移動定盤42のみによってネガフィルム16を吸着
保持し、ネガフィルム16に穿設するパンチ孔とトンボ
の位置関係が正規の位置関係になるようにX−Y−θ方
向へ移動定盤42を移動させ、位置決め用定盤40上で
のネガフィルム16の位置を補正する。この後、移動定
盤42と固定定盤44によってネガフィルム16を吸着
保持し、固定定盤44の所定の位置に設けている図示し
ないパンチャーによって、ネガフィルム16の焼付定盤
36での位置決め用のピンが挿入されるパンチ孔を穿設
する。パンチ孔が穿設されたネガフィルム16は、装置
前面から見て奥側に配設された待機部26へと搬送され
る。
【0026】図3に示される如く、ネガフィルム16に
は、中央部の画像領域に新聞紙1頁分に相当する画像が
記録されている。このネガフィルム16の天地方向の一
端(以下「天側」と言う)及び天地方向の他端(以下
「地側」と言う)には、複数のトンボ16Cが形成され
おり、トンボの16Cの位置から正確な画像領域の読取
りが可能となっている。なお、以下では、図中の矢印L
方向を天地方向として説明する。
【0027】また、ネガフィルム16には、例えば天側
に色玉が記録される色玉領域が設けられている。この色
玉は、ネガフィルム16に記録された画像がカラー印刷
用の画像であった場合、このネガフィルム16に記録さ
れている画像が、どの色に対応する画像であるかを明示
する。
【0028】本実施の形態では、このネガフィルム16
の前面から見て右方向にパンチ孔16A、16Bを穿設
しており、このパンチ孔16A、16Bに焼付部でピン
バーのピンを挿入し、ピンバーを移動させることにより
ネガフィルム16の画像がPS版18の所定の位置にな
るように位置決めすることができるようにしている。パ
ンチ孔16Aは、ネガフィルム16の天地方向の中心部
に丸孔として穿設され、パンチ孔16Bは天地方向の両
端部に長手方向が天地方向に沿った長孔として穿設され
る。また、トンボ16Cの位置、パンチ孔16A、16
Bの位置及び形状は、本実施の形態に限定するものでは
ない。
【0029】待機部26は、焼付部20に隣接して設け
られており、待機部26に待機されているネガフィルム
16は、図示しないフィルム搬送ユニットによって装置
前面から見て右方向の焼付定盤36上へと搬送される。
このネガフィルム16の搬送に先立って、焼付定盤36
上には、PS版18が所定位置に位置決めされており、
このフィルム搬送ユニットによって搬送されたネガフィ
ルム16は、パンチ孔16A、16Bへ位置決め用ピン
バーのピンが挿入されて、PS版18上に重ね合わされ
て載置される。
【0030】焼付定盤36の上方には、後述する光源ユ
ニット46を備えた光源部48が設けられている。ネガ
フィルム16が位置決めされて載置されたPS版18
は、光源ユニット46の光源ランプ144から照射され
る光によって露光され、ネガフィルム16に記録されて
いる画像が焼付けられる。
【0031】図1及び図2に示される如く、焼付処理が
終了したネガフィルム16は、図示しないフィルム搬送
ユニットによって、装置前面から見て右方向、すなわ
ち、待機部26とは反対側に隣接された排出部28へと
搬送される。フィルム搬送ユニットは、焼付部20を挟
んで、待機部26側と排出部28側に設けられており、
一方のフィルム搬送ユニットは、待機部26と焼付定盤
36上の間を移動し、他方のフィルム搬送ユニットは、
排出部28と焼付定盤36との間を移動する。
【0032】これにより、1枚のPS版18に異なる画
像を焼付ける、所謂スプリットランが可能となってい
る。なお、フィルム搬送ユニットは、互いに干渉しない
ように交互に焼付定盤36上に配置されるように制御さ
れる。
【0033】排出部28には、排出トレイ30が設けら
れており、焼付けの終了したネガフィルム16は、排出
トレイ30上に順に積層され、排出トレイ30を引き出
すことにより取り出される。
【0034】一方、PS版18は、図示しないスキッド
に複数枚(例えば、50枚〜500枚程度)が積層され
た状態で、装置下部(ネガフィルム16の装填用及び排
出用トレイ24、30よりも下方)に設けられたPS版
装填部34へ装填される。このPS版18は、装置前面
から見て左右方向が長手方向(天地方向)とされて装填
される。
【0035】PS版装填部34に積層された状態で装填
さたPS版18は、最上層から取り出されると、焼付部
20の焼付定盤36上へ送られる。
【0036】図1に示されるように、版材焼付装置10
には、焼付部20を挟んで第1のパンチ部50及び第2
のパンチ部52が設けられている。なお、第1のパンチ
部50及び第2のパンチ部52はそれぞれ、排出部2
8、待機部26の略下方に位置している(図1参照)。
【0037】図4に示されるように、第1のパンチ部5
0には、パンチ定盤54が焼付定盤36に隣接して設け
られ、第2のパンチ部52には、パンチ定盤56が焼付
定盤36に隣接して設けられている。PS版18は、先
ず、第1のパンチ部50のパンチ定盤54と焼付定盤3
6に掛け渡されて載置され、焼付定盤36上に配置され
たPS版18の天側(図3の紙面左側)にネガフィルム
16に記録された画像が焼付られる。次に、PS版18
は、第2のパンチ部52側へ送られ、地側が焼付定盤3
6上となるように焼付定盤36と第2のパンチ部52の
パンチ定盤56に跨って載置され、地側にネガフィルム
12に記録された画像が焼付けられる。
【0038】天側及び地側のそれぞれに画像が焼付けら
れたPS版18は、装置奥側のPS版排出部58へ送り
出されて排出される。
【0039】第1のパンチ部50のパンチ定盤54に
は、PS版の地側の端部に対向してパンチャー60及び
位置決めピン62が配設されている。また、パンチ定盤
54には、PS版の幅方向の一方の端部に対向する位置
決めピン64が出没可能に設けられている。
【0040】焼付定盤36には、PS版18の幅方向の
端部に対向する位置決めピン66、68及びPS版18
の地側の端部に対向する位置決めピン70がそれぞれ所
定の位置に出没可能に設けられている。また、焼付定盤
36には、パンチ定盤54との間に載置したPS版18
の天側の端部に対向するプッシャー72が出没可能に設
けられ、さらに、焼付定盤36とパンチ定盤54の間に
は、PS版18の幅方向の他方の端部に対向するプッシ
ャー74が設けられている。
【0041】焼付定盤32とパンチ定盤54に跨って載
置されたPS版18は、プッシャー74の押圧ピン74
Aによって位置決めピン64、68へ向けて押圧される
と共に、プッシャー72の押圧爪72Aによって位置決
めピン64へ向けて押圧され、天地方向及び幅方向の位
置決めがなされる。
【0042】また、パンチ定盤54の下方には、プッシ
ャー76が配置されており、このプッシャー76の押圧
ピン78が、パンチ定盤54に天地方向に沿って穿設さ
れた一対の長孔80内を移動するようになっている。P
S版18は、このプッシャー76によってパンチ定盤5
6(天側)へ向けて押圧される。
【0043】一方、第2のパンチ部52のパンチ定盤5
6には、PS版18の天側の端部に対応して、パンチャ
ー82及びプッシャー84が設けられ、PS版18の幅
方向の一方の端部に対向した位置決めピン86が出没可
能に設けられている。また、パンチ定盤56と焼付定盤
36には、印刷版Pの幅方向の他方の端部に対向するプ
ッシャー88が設けられている。
【0044】パンチ定盤54のプッシャー76によって
押圧されて移動するPS版18は、パンチ定盤56と焼
付定盤36との間に設けられている図示しない搬送手段
によって天地方向の天側へ向けて搬送され、パンチ定盤
56と焼付定盤36に跨って載置される。この後、PS
版18は、プッシャー88の押圧ピン88Aによって位
置決めピン66、86へ向けて押圧されると共に、プッ
シャー84の押圧ピン84Aによって位置決めピン70
へ向けて押圧される。これによって、PS版18の地側
が、焼付定盤36上へ位置決めされる。
【0045】なお、第2のパンチ部52には、パンチ定
盤56と焼付定盤36の間に移動定盤90が配置されて
おり、焼付処理の終了したPS版18は、この移動定盤
90のPS版排出部58側へ向けた移動に合わせて搬送
されて排出される。PS版排出部58は、例えば画像が
焼付処理されたPS版18を図示しない現像装置へ連続
して送り込む搬送路と、一旦ストックしておき、まとめ
て複数のPS版18を取り出す取出トレイ58A(図1
参照)上に送り込む搬送路と、が選択できるようになっ
ている。
【0046】版材焼付装置10では、PS版18への画
像焼付けと並行して第1及び第2のパンチ部50、52
に設けられているパンチャー60、82によってPS版
18の地側及び天側の先端の所定の位置にパンチ孔ない
し切欠きを穿設する。PS版18の天側及び地側に形成
されるパンチ孔及び切欠きは、PS版18を印刷用の輪
転機の版胴へ巻き掛けて装着するときの位置決め用とな
る。
【0047】焼付定盤36上に位置決めされたPS版1
8は、図示しない吸着溝に供給される負圧によって吸着
保持される。また、焼付定盤36上には、吸着保持した
PS版18の周囲に、PS版18上に載置されたときに
PS版18からはみだしたネガフィルム16の周縁部に
対向する吸着溝が形成され、さらに、焼付定盤36の周
縁部には、後述するオーバーレイシート118に対応し
た吸着溝が形成されている(何れも図示省略)。
【0048】これによって、焼付定盤36上のPS版1
8と共に、PS版18を覆うように展開されたネガフィ
ルム16及びオーバーレイシート118が吸着保持さ
れ、PS版18、ネガフィルム16及びオーバーレイシ
ート118が密着される。
【0049】図5に示されるように、焼付部20には、
焼付定盤36の装置手前側(図5の紙面左側)に隣接し
てピンバー100が配置されている。ピンバー100
は、長手方向がPS版18の天地方向に沿った長尺矩形
形状の本体ブロック102及び、本体ブロック102の
上面を覆う押圧板104によって構成されている。
【0050】本体ブロック102には、上面に固定ピン
106及び流しピン108が突設されている。固定ピン
106及び流しピン108は、本体ブロック102の上
方に上下移動可能に配置されている押上板110を貫通
して、先端部が押上板110から上方に突設されてい
る。
【0051】固定ピン106及び流しピン108の軸心
(中心軸)の間隔寸法は、ネガフィルム16に穿設され
たパンチ孔16A、16Bの間隔寸法と同一とされてい
る。焼付定盤36上に搬送されたネガフィルム16は、
天地方向に沿った中央部のパンチ孔16Aへ固定ピン1
06が挿入され、パンチ孔16Aを挟んで穿設されてい
るパンチ孔16Bのそれぞれに流しピン108が挿入さ
れることにより、焼付定盤36に対して位置決めされ
て、焼付定盤36上のPS版18上に載置される。
【0052】また、固定ピン106及び流しピン108
の挿入されたPS版18は、押上板100を上方移動さ
せて押上板110内に固定ピン106及び流しピン10
8を入り込ませることにより、ネガフィルム16のパン
チ孔16A、16Bから固定ピン106及び流しピン1
08が引き抜かれる。
【0053】押圧板104は、通常、本体ブロック10
2の上方で且つ焼付定盤36と反対側(装置前面側)に
位置している。これによって押上板110の上方が開放
され、ネガフィルム16のパンチ孔16A、16Bへの
固定ピン106及び流しピン108の挿入が可能となっ
ている。
【0054】また、この押圧板104は、図示しないエ
アーシリンダの駆動によって押上板110の上方まで移
動した後、さらに、押上板110へ向けて下方移動し、
図示しない付勢手段の付勢力等による所定の押圧力で押
上板110を押圧するようになっている。これによっ
て、ネガフィルム16は、パンチ孔16A、16Bに固
定ピン106及び流しピン108が挿入された端部が、
押圧板104と押上板110に挟持されて保持される。
【0055】なお、ピンバー100の下方には、ピンバ
ー100を一体でX−Y−θ方向へ移動させる図示しな
い移動機構(例えばX−Y−θテーブル)が配置されて
おり、焼付定盤36に対するピンバー100の位置調整
が可能となっている。このピンバー100の位置調整に
より、ピンバー100によって保持されるネガフィルム
16のPS版18に対する位置調整が可能となってい
る。
【0056】焼付部20には、ピンバー100を挟んで
焼付定盤36の反対側に小定盤112が配置されてい
る。この小定盤112上には、スクイズユニット114
が配設されている。スクイズユニット114は、軸方向
がピンバー100の長手方向(図5の紙面表裏方向)に
沿って配置されたスクイズローラ116を備えている。
このスクイズローラ116には、露光の際、PS版18
及びネガフィルム16を覆う透明のオーバーレイシート
118の長手方向の中間部が巻き掛けられている。
【0057】オーバーレイシート118は、長手方向の
一端が小定盤112のピンバー100と反対側の端部に
固定されており、他端側がスクイズローラ116に巻き
掛けられた後に、スクイズユニット114から上方に引
き出され、先端に連結バー120が取り付けられてい
る。この連結バー120には、ピンバー100の長手方
向に沿った両端にワイヤ122の一端が接続されてい
る。
【0058】ワイヤ122の他端は、上方の滑車124
に巻き掛けられて、略水平にPS版排出部58側(装置
奥側、図5の紙面右側)に引き出されている。また、焼
付定盤36のPS版排出部58側の上方には、滑車12
6が配設され、この滑車126の下方には、重り128
が取り付けられた滑車130が配設されている。
【0059】ワイヤ122の先端部は、滑車126と滑
車130との間に複数回(例えば3回)巻き掛けられて
滑車130に連結されており、重り128がワイヤ12
2を介して、オーバーレイシート118に所定の張力を
付与している。
【0060】スクイズローラ116は、軸方向の中間部
でオーバーレイシート118が接触する部分がゴム等の
弾性体で形成され、軸方向の両端部が金属製のローラと
されている。この金属部分は、ピンバー110の長手方
向の両端側に設けられたカム132に対向されている。
カム132は、上面がピンバー110を跨ぐように略山
形形状に形成されている。
【0061】スクイズユニット114は、焼付定盤36
上にPS版18とネガフィルム16が位置決めされて載
置されると、駆動モータ134の駆動によって移動する
無端のベルト134Aによって、小定盤112上の原位
置からカム132を乗り越えて、焼付定盤36上をPS
版18の幅方向に沿って装置奥側(図5の紙面右側)へ
移動する。オーバーレイシート118は、このスクイズ
ローラ116のスクイズ移動によってネガフィルム16
を覆うように展開される。
【0062】スクイズローラ116は、図示しない付勢
手段の付勢力によってオーバーレイシート118と共に
ネガフィルム16を押圧するようになっており、スクイ
ズローラ116がオーバーレイシート118、ネガフィ
ルム16及びPS版18上を転動することにより、ネガ
フィルム16の下方に入り込んでいる空気を絞り出し
て、ネガフィルム16をPS版18の表面へ密着させ
る。
【0063】なお、ピンバー100の上方には、ローラ
135が設けられており、スクイズユニット114が焼
付定盤36上を小定盤112と反対側の中間位置へ移動
したときに、オーバーレイシート118がこのローラ1
35に巻き掛けられることにより、後述する光源ユニッ
ト46との干渉が防止されている。
【0064】ところで、図2示されるように、焼付定盤
36の上方には、光源ユニット46が配置されている。
図6には、光源ユニット46の概略構成を示している。
【0065】光源ユニット46は、矩形箱体形状のラン
プケース140を備えている。このランプケース140
内には、光源ランプ144(図6では図示省略、図2参
照)が配置されている。この光源ランプ144は、図示
しない電源ボックスから供給される電力によって点灯す
るようになっている。なお、本実施の形態では、光源ラ
ンプ144として6kW定格のメタルハライドランプを
用いている。
【0066】このランプケース140には、上蓋146
(図6の紙面上方側)がヒンジ148によって開閉可能
となっている。また、図1に示されるように、光源部4
8の上方の外板パネル12Aは、図示しないヒンジによ
って開閉可能となっている。これにより、外板パネル1
2Aを開いて光源ユニット46の上方を開放した後、上
蓋146を開放することにより、ランプケース140内
のランプ交換等のメンテナンスが可能となっている。な
お、ランプケース140は、上蓋146を止め金具15
0によって閉じて閉止しており、このときに、上蓋14
6とランプケース140との間に設けられるスポンジ等
によって隙間が埋められている。
【0067】図6に示されるように、このランプケース
140の側面には、複数のブラケット152が取付られ
ており、ブラケット152によってランプケース140
と共に光源ユニット46が図示しないフレームに取付け
られている。
【0068】ランプケース140の下方には、遮光フー
ド154と反射フード156によって構成される光源フ
ード158が配置されている。ランプケース140は下
面が開放されており、反射フード156は、上面及び下
面が開口された断面形状が略台形形状の箱体となってい
る。反射フード156は、上面の開口とがランプケース
140の下面の開口と合わせられて連結されて取付けら
れている。また、反射フード156の下面には、耐熱性
で透明なガラス板160が配置されており、これによっ
て、ランプケース140と反射フード156内が密閉さ
れている。
【0069】遮光フード154は、上下両面が開口され
た矩形形状に形成されている。この遮光フード154の
上部周縁には、4本のガイドロッド162の一端がそれ
ぞれ連結されている。
【0070】一方、ランケケース140を支持するブラ
ケット152には、4本のガイドロッド162のそれぞ
れに対応してスライド軸受164が取付けられている。
遮光フード154のガイドロッド162は、上方へ向け
て延設されてスライド軸受164に軸線方向(上下方
向)に沿って移動可能に挿通されている。
【0071】また、ランプケース140の側壁のそれぞ
れに対で設けられているブラケット152の一方には、
エアシリンダ166がそれぞれ取付けられている。エア
シリンダ166はロッド166Aが下方へ向けてブラケ
ット152から突設されており、それぞれのエアシリン
ダ166のロッド166Aの先端は、遮光フード154
の上端部に連結されている。これにより、遮光フード1
54は、エアシリンダ166の駆動によってロッド16
6Aが伸長されると、ガイドロッド162に案内されな
がら反射フード156を収容した上方の待機位置から焼
付定盤36上へ向けて下降する。
【0072】下方へ移動した遮光フード154は、焼付
定盤36上に載置されたPS版18の1画像分の露光領
域を覆うようになっている。なお、遮光フード154の
上端には、開口を囲うようにブレード168A、168
Bが押え板170A、170Bによって取付けられてお
り、これらのブレード168A、168Bによって遮光
フード154を下降させたときに遮光フード154と反
射フード156の隙間を遮光するように埋められる。
【0073】また、遮光フード154の下端部には、ス
ポンジ状の遮光シール172が設けられている。この遮
光シール172がオーバーレイシート118に当接して
オーバーレイシート118を押えることにより、遮光フ
ード154の下端部と焼付定盤36の隙間が塞がれて光
の漏れが防止される。
【0074】光源ユニット46は、遮光フード154に
よってPS版18の1画像分の焼付領域を遮光すると、
光源ランプ144を点灯させて、ネガフィルム16に記
録された画像をPS版18へ焼付ける。
【0075】なお、反射フード156の内面は、エンボ
ス仕上げされており、光源ランプ144から発せられた
光が遮光フード154によって囲われたPS版18の露
光領域へ向けて均一に照射されるようになっている。ま
た、ランプケース140と反射フード156の間には、
図示しないローラリーシャッタが設けられており、ラン
プケース140には、このロータリーシャッタを回転駆
動するモータが収容されているモータボックス142が
連結されている(図6参照)。通常、このロータリーシ
ャッタは、光源ランプ144から焼付定盤36上へ照射
される光を遮っているが、PS版18の露光時(画像焼
付時)に、モータが駆動することによりロータリーシャ
ッタがランプケース140の内面に沿って回転して光源
ランプ144の上方へ移動し、焼付定盤36側を開放す
るようになっている。
【0076】ところで、ランプケース140の一方の側
壁には、ランプケース140の内部と連通するスリーブ
174が取付けられている。このスリーブ174には、
一端が排気ファン176の吸引側に連結されたフレキシ
ブルダクト178の他端が連結されている。
【0077】排気ファン176は、ファンモータ180
と一体でブラケット182に取付けられている。このブ
ラケット182は、ベース板182Aを介して架台18
4に取付けられており、この架台184が図示しないフ
レームに固定されている。これによって、排気ファン1
76とファンモータ180が固定されている。
【0078】また、排気ファン176の吹出し側には、
フレキシブルダクト186の一端が連結されている。こ
のフレキシブルダクト186の他端は、バンド186A
によってスリーブ188に連結されている。このスリー
ブ188には、フランジ188Aが設けられている。
【0079】図1に示されるように、このスリーブ18
8は、フランジ188A(図1では図示省略)を第1の
パンチ部50の上部の外板パネル12Bに取付けられる
ことにより、ケーシング12を貫通して外板パネル12
Bの外方へ突出されている。この外板パネル12Bの外
方に突出したスリーブ188には、延長ダクト190が
連結されている。
【0080】これにより、ファンモータ180が駆動さ
れると、排気ファン176によってランプケース140
内の空気が吸い出されて、延長ダクト190を介してケ
ーシング12の外方へ排出される。
【0081】なお、図6に示されるように、フレキシブ
ルダクト186の中間部には、風量調整用ダンパ192
が設けられている。この風量調整用ダンパ192は、両
端が例えばバンド186Aによってフレキシブルダクト
186に連結されて取付けられており、ハンドル192
Aの回動操作によって内部のダンパの開度が調整され
る。これにより、排気ファン176によって排出される
空気量の調整が可能となっている。
【0082】一方、ランプケース140の上蓋146に
は、2個のスリーブ194が取付けられている。それぞ
れのスリーブ194には、フレキシブルダクト196の
一端がバンド196Aによって連結されている(図6で
は一方のみ図示)。このフレキシブルダクト196の他
端には、バンド196Aによってフランジ198が連結
されている。
【0083】フランジ198には、フィルタ群200が
取付けられるようになっている。フィルタ群200は、
一対のメッシュフィルタ202の間に2枚のフェルトフ
ィルタ204によって構成されている。フランジ198
には、フランジ206が蝶ねじ208によって連結され
るようになっており、フィルタ群200は、このフラン
ジ198とフランジ206に挟まれて取付けられる。
【0084】図1に示されるように、フランジ198
は、フィルタ群200がケーシング12の外側に位置す
るように第2のパンチ部52の上部の外板パネル12C
に取付けられている。また、フランジ206には、延長
ダクト210の一端が連結されるようになっている。こ
の延長ダクト210の他端には、空気中の塵や埃を除去
する図示しないエアークリーナが接続されるようになっ
ている。
【0085】光源ユニット46では、排気ファン176
によってランプケース140内から空気が吸い出される
ことにより負圧となると、フレキシブルダクト198を
介して外気が吸引されるようになっている。
【0086】このとき、フレキシブルダクト196を介
してランプケース140内に吸引される空気は、フィル
タ群200を通過することにより、塵や埃、インクミス
ト等の浮遊物が濾し取られるようになっている(濾過さ
れる)。なお、メッシュフィルタ202は、比較的大き
な塵や埃等の通過を妨げるようになっており、フェルト
フィルタ204は、メッシュフィルタ202で濾し切れ
なかった微少な浮遊物を空気中から濾し取るようになっ
ている。これによって、ランプケース140内には、浮
遊物が除去された空気が吸引されるようになっている。
【0087】一方、フランジ206に延長ダクト210
を介して図示しないエアークリーナが接続されているこ
とにより、ランプケース140内には、エアークリーナ
によって浄化されて浮遊物が除去された空気が供給され
る。
【0088】ランプケース140内の光源ランプ144
は、ランプケース140内の空気が排気ファン176に
よって排出されながら、フレキシブルダクト196を介
して空気が導入されることにより冷却される。すなわ
ち、光源ランプ144は、点灯されることにより発熱す
るが、このランプの発熱によって加熱されたランプケー
ス140ないし反射フード156内の空気が排気ファン
176によって排出されると共に、フレキシブルダクト
196によって加熱されていない外気がランプケース1
40内に導入される。これにより、光源ランプ144が
冷却されると共に、ランプケース140内の温度上昇が
抑えられる。
【0089】図7(A)には、光源ランプ144の点灯
回路212の概略を示しいる。前述した如く、本実施の
形態では、光源ランプ144として点灯を開始してから
安定した点灯状態に達するまでに時間がかかるメタルハ
ライドランプを用いている。このために、光源ユニット
46は、PS版18の露光に先立って、光源ランプ14
4を半点灯状態に保ち、露光時に安定して全点灯状態と
なるようにしている。
【0090】このため、点灯回路212には、半点灯の
ための電力を供給するトランス214と、全点灯するた
めの電力を供給するトランス216が設けられている。
この点灯回路212では、リレー接点218が開放され
た状態でトランス214から光源ランプ144へ電力を
供給するようになっており、また、リレー接点218が
閉じられることにより、トランス216から光源ランプ
144へ電力を供給するようになっている。光源ランプ
144は、トランス214から供給される電力によって
半点灯状態となり、トランス216から電力が供給され
ることにより、全点灯状態となる。すなわち、トランス
214とトランス216は、同じ容量となっており、ト
ランス214、216によって光源ランプ144の全点
灯に必要な容量を光源ランプ144へ供給することがで
き、トランス214のみでは、その半分の電力しか供給
されないため、光源ランプ214が半点灯状態となる。
【0091】また、点灯回路212には、パルスジェネ
レータ(PG220)が設けられている。このPG22
0は、トランス214から光源ランプ144へ電力を供
給するときに、光源ランプ144として用いているメタ
ルハライドランプを安定して点灯させるための高いパル
ス(例えば2kHz )を出力する。
【0092】すなわち、点灯回路212は、光源ランプ
144の消灯時にはリレー接点218が開放されてお
り、この状態で、図示しない電源供給用のリレー接点が
閉じられて交流電力が供給されることにより、トランス
214から光源ランプ144への電力の供給を開始す
る。このとき、PG220によって発生されるパルスに
よって、光源ランプ144が安定して動作(点灯)を開
始する。この後、点灯回路212では、PS版18への
画像焼付時にリレー接点218が閉じられることによ
り、トランス216から光源ランプ144へ電力を供給
する。これによって、半点灯状態であった光源ランプ1
44が、瞬時(例えば図7(B)に示される時間tが1
秒以内)に全点灯状態となる。
【0093】一方、光源ユニット46では、光源ランプ
144が半点灯状態に点灯されてから予め設定した所定
の時間が経過すると、排気ファン176を作動させ、光
源ランプ144が消灯してから所定時間経過した後に、
排気ファン176の作動を停止させるようにしている。
すなわち、図7(B)に示されるように、光源ランプ1
44が点灯を開始したときには、まだ、発熱量が少ない
ので、発熱量が多くなるまで、排気ファン176の作動
を時間T1 (例えばT1 は約3分程度)だけ遅らせる。
また、メタルハライドランプ等の放電灯は、冷却される
までは再点灯できないため、光源ランプ176を消灯さ
せた後、光源ランプ144を冷却するように排気ファン
176の停止を時間T2 (例えばT2 は3分〜5分)だ
け遅らせ、次に光源ランプ144が速やかに点灯できる
ように冷却してから排気ファン176を停止させる。
【0094】以下に本実施の形態の作用を説明する。版
材焼付装置10では、多数枚のPS版18を搭載した図
示しないスキッドをPS版装填部34に装填すると共
に、トレイ24にネガフィルム16を装填した状態で、
操作パネル14のスイッチ操作によって露光処理を開始
する。版材焼付装置10では、PS版18の露光処理の
開始が指示されると、PS版装填部34からPS版18
を取出し、先ず焼付定盤36と第1のパンチ部50のパ
ンチ定盤54との間に掛け渡して載置する。この後、位
置決めピン64、68を突出させてプッシャー72、7
4によってPS版18を位置決めピン62、64、68
へ向けて押圧し、PS版18の天側の半面を焼付定盤3
6上に位置決めする。この状態で第1のパンチ部50で
は、パンチャー60によってPS版18の地側の端部に
例えば切欠きを形成する。
【0095】一方、版材焼付装置10では、PS版18
の搬送に合わせて、トレイ24からネガフィルム16を
取り出し、位置決め用パンチ孔穿設部38でネガフィル
ム16の所定の位置にパンチ孔16A、16Bを穿設す
る。この後、ネガフィルム16は、待機部26を経て焼
付部20へ搬送され、焼付定盤36上のPS版18上へ
載置される。PS版18は、ネガフィルム16が載置さ
れると、光源ユニット46の光源ランプ144から照射
される光によって天側が露光される。
【0096】次に、焼付部20では、PS版18を天地
方向の天側へ向けて移動させて、地側の半面を焼付定盤
36上に載置して位置決めし、この地側の半面を露光す
る。これと共に、第2のパンチ部52のパンチャー82
が、PS版18の天側の端部に例えば切欠きと丸孔を穿
設する。
【0097】このようにして、天側及び地側にネガフィ
ルム16の画像が焼付けられると、PS版18は、PS
版排出部58へ向けて排出される。
【0098】ところで、光源ユニット46は、光源ラン
プ144の点灯に合わせて排気ファン176を作動させ
て、光源ランプ144の冷却を行う。すなわち、図7
(B)のタイミングチャートに示されるように、版材焼
付装置10では、PS版18の焼付処理に合わせて点灯
回路212によって光源ランプ144を点灯させる。
【0099】点灯回路212は、先ず、光源ランプ14
4を半点灯状態となるようにトランス214から電力を
供給する。光源ランプ144は、点灯されると徐々にラ
ンプ電圧が上昇し、トランス214から供給される電力
に応じた電圧(例えば約330V)で安定した半点灯状
態に保たれる。
【0100】この後、PS版18とネガフィルム16の
位置決め及びスクイズが終了し、遮光フード154が下
降して、PS版18へのネガフィルム16の画像焼付が
可能となると、図示しないシャッタが開放されると共
に、リレー接点218が閉じられる。これによって、光
源ランプ144は、短時間に安定した全点灯状態となる
(ランプ電圧が定格の430V)。
【0101】このようにして、PS版18への画像焼付
が終了すると、点灯回路212のリレー接点218が開
放されて、光源ランプ144が半点灯状態に移行する。
このとき、図示しないシャッタが閉じられ、光源ランプ
114から照射される光が遮られる。
【0102】また、PS版18への画像焼付が終了する
と、点灯回路214への電力の供給が遮断されて光源ラ
ンプ144が消灯される。
【0103】一方、排気ファン176は、光源ランプ1
44が点灯を開始してからの経過時間が時間T1 に達す
ると作動される。このときの、光源ランプ144のラン
プ電圧が半点灯状態で安定した電圧よりも僅かに低く状
態であるようにしている(例えば約300V)。
【0104】また、排気ファン176は、光源ランプ1
44が消灯された後、時間T2 だけ経過するまで作動し
て、光源ランプ144を冷却した後に停止される。な
お、複版時等で、PS版18への画像焼付けを繰り返す
ときには、光源ランプ144は、消灯されずに、半点灯
状態と全点灯状態が繰り返され、この間、排気ファン1
76は、光源ランプ144を冷却するように作動を継続
されることになる。
【0105】版材焼付装置10では、排気ファン176
が作動するこにより、ランプケース140内の空気が延
長ダクト190から排出されると共に、延長ダクト11
0、フレキシブルダクト196を介して外気(空気)が
ランプケース140内に導入される。これにより、光源
ランプ144が冷却される。
【0106】このランプケース140内に導入される空
気は、フィルタ群200のメッシュフィルタ202及び
フェルトフィルタ204を通過するときに、空気中の塵
や埃、インクミスト等の浮遊物が濾過されるため、ラン
プケース140内は勿論、反射フード156内に多量の
空気が導入されることによって多量の浮遊物が入り込む
のが防止される。
【0107】ランプケース140内や反射フード156
内に入り込んだ空気中の浮遊物は、反射フード156の
ガラス板160上等に付着したり堆積することがあり、
これらを除去するためのメンテナンスは、頻度が少なく
て済む。
【0108】フィルタ群200は、ランプケース140
内に導入する空気が通過することにより、この空気中の
浮遊物によって徐々に汚れるため、清掃、交換等のメン
テナンスを行う必要がある。このとき、フィルタ群20
0は、ケーシング12の外側に設けられているため、ケ
ーシング12内を開けることなく簡単に取外すことがで
き、メンテナンスが極めて容易となっている。
【0109】なお、延長ダクト210にエアークリーナ
等の空気浄化手段を接続し、この空気浄化手段によって
浄化された空気を用いて光源ランプ144の冷却を行う
ことにより、フィルタ群や反射フード156内の清掃等
のメンテナンスの頻度を、さらに少なくすることができ
る。
【0110】一方、版材焼付装置10は、光源ランプ1
44を冷却する空気をフレキシブルダクト196によっ
て機外から導入するようにしているため、排気ファン1
76を作動させたときに、ケーシング12内が負圧とな
って、ケーシング12の周囲のインクミストや塵、埃等
の浮遊物を含んだ空気が内部に吸込まれることがないの
で、空気中の浮遊物がケーシング12内に入り込むのを
抑えることができる。また、ランプケース140には、
ケーシング12内の空気を吸込み吸込み口がないため、
ケーシング12内に入り込んだ塵や埃等の浮遊物が部分
的に堆積し、この堆積した塵や埃が、PS版18上は勿
論焼付定盤36やオーバーレイシート118上に落下し
て、PS版18に焼付ける画像に悪影響を及ぼしてしま
うのを確実に防止することができる。
【0111】PS版18の露光に用いられる光源ユニッ
ト46の光源ランプ144は、点灯時間が長くなると、
輝度が低下したり点灯しなくなるため、交換の必要があ
る。このとき、光源ユニット46の上方の外板パネル1
2Aに、延長ダクト190、210を接続していないた
め、開閉が容易となっている。また、ランプ交換等のメ
ンテナンス時には、ランプケース140の上蓋146を
開放する必要があるが、この上蓋146に取付けられて
いるスリーブ194には、フレキシブルダクト194を
接続しているため、フレキシブルダクト196を取外す
ことなく上蓋146を開けることができる。
【0112】したがって、光源ランプ144を冷却する
ためのフレキシブルダクト196等を取外すことなくラ
ンプ交換等のメンテナンスを行うことができ、メンテナ
ンスが煩雑となってしまうことがない。
【0113】なお、本実施の形態に適用した版材焼付装
置10は、本発明が適用される版材焼付装置の構成を限
定するものではない。本実施の形態の版材焼付装置10
では、ネガフィルム16をPS版18上に位置決めして
載置した後、オーバーレイシート118によって覆いな
がらスクイズすることによりPS版18とネガフィルム
16を密着させたが、ネガフィルムを予め透明なカバー
シートに貼り付け、このカバーシートによってネガフィ
ルムの搬送及び位置決めを行うと共に、ネガフィルムを
PS版へ密着させるときのオーバーレイシートの機能を
持たせるようにした版材焼付装置等、種々の構成の版材
焼付装置に適用することができる。
【0114】
【発明の効果】以上説明した如く本発明によれば、焼付
定盤の上方に配置される光源ランプを冷却することによ
り、焼付定盤の上方に空気中の浮遊物が堆積してしまう
ことを防止することができる。これによって、堆積物が
焼付定盤上や焼付定盤上に載置した印刷版上等に落下し
て、印刷版に焼付けた画像に悪影響を与えてしまうこと
を防ぎ、印刷版に品質の良い画像を焼付けることができ
ると言う優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用した版材焼付装置の外観を
示す概略斜視図である。
【図2】本実施の形態に適用した版材焼付装置でのネガ
フィルムの処理の流れを示す概略図である。
【図3】ネガフィルムの一例を示す概略斜視図である。
【図4】焼付定盤とパンチ定盤の配置を示す概略平面図
である。
【図5】スクイズユニットの配置を示す焼付定盤近傍の
概略構成図である。
【図6】光源ユニットの概略構成を示す斜視図である。
【図7】(A)は光源ランプの点灯回路を示す概略図、
(B)は排気ファン、点灯回路及びランプ電圧のタイミ
ングチャートである。
【符号の説明】
10 版材焼付装置 16 ネガフィルム(原稿フィルム) 18 PS版(印刷版) 20 焼付部 36 焼付定盤 46 光源ユニット 48 光源部 118 オーバーレイシート 140 ランプケース 144 光源ランプ 154 遮光フード 156 反射フード 158 光源フード 160 ガラス板 178、186 フレキシブルダクト(排気ダクト) 196 フレキシブルダクト(導入ダクト) 198、206 フランジ(連結部) 200 フィルタ群 202 メッシュフィルタ 204 フェルトフィルタ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機枠内の焼付定盤上に載置した印刷版
    に、焼付定盤の上方の光源ランプから発した光によって
    原稿フィルムの画像を印刷版へ焼付ける版材焼付装置で
    あって、前記機枠に対して遮蔽された内部に光源が配置
    される光源フードと、前記光源フードの内部と前記機枠
    の外面を形成する外板パネルの外方とを連通する排気ダ
    クト及び導入ダクトと、前記光源フード内の空気を前記
    排気ダクトから排出すると共に前記導入ダクトを介して
    外気を光源フード内に導入することにより光源ランプを
    冷却する排気手段と、前記導入ダクトに設けられて導入
    ダクトから前記光源フード内に導入する空気中の浮遊物
    を除去するフィルタと、を含むことを特徴とする版材焼
    付装置。
  2. 【請求項2】 前記導入ダクトが前記外板パネルに設け
    られた連結部によって前記機枠の外面に連結されている
    ときに、前記機枠の外面側に前記フィルタを設けている
    ことを特徴とする請求項1に記載の版材焼付装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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