JPH118425A - 2端子型非線形素子の製造方法、2端子型非線形素子ならびに液晶表示パネル - Google Patents

2端子型非線形素子の製造方法、2端子型非線形素子ならびに液晶表示パネル

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JPH118425A
JPH118425A JP9177756A JP17775697A JPH118425A JP H118425 A JPH118425 A JP H118425A JP 9177756 A JP9177756 A JP 9177756A JP 17775697 A JP17775697 A JP 17775697A JP H118425 A JPH118425 A JP H118425A
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JP
Japan
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substrate
nonlinear element
conductive film
insulating film
film
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Application number
JP9177756A
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Inventor
Takashi Inoue
孝 井上
Takeyoshi Ushiki
武義 宇敷
Yasushi Takano
靖 高野
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電圧−電流特性の急峻性を示す非線形係数が
大きいMIM型非線形素子の製造方法、およびMIM型
非線形素子、さらにこれを用いた高画質の液晶表示パネ
ルを提供する。 【解決手段】 MIM型非線形素子の製造方法は、
(a)基板上に第1の導電膜を形成する工程、(b)水
を1〜10重量%の割合で含むエチレングリコールを溶
媒とする化成液にて、前記第1の導電膜を陽極酸化し
て、該第1の導電膜の表面に絶縁膜を形成する工程、
(c)前記絶縁膜上に第2の導電膜を形成する工程を、
含み、前記工程(c)は、前記基板の温度が200℃以
下、好ましくは150〜200℃となる条件下で行われ
る。前記工程(a)は、前記基板の温度が150〜30
0℃となる条件下で行われることが望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチング素子
に用いられる2端子型非線形素子の製造方法、2端子型
非線形素子、および前記2端子型非線形素子を用いた液
晶表示パネルに関する。
【0002】
【背景技術】アクティブマトリクス方式の液晶表示装置
は、画素領域毎にスイッチング素子を設けてマトリクス
アレイを形成したアクティブマトリクス基板と、たとえ
ばカラーフィルタを設けた対向基板との間に液晶を充填
しておき、各画素領域毎の液晶の配向状態を制御して、
所定の画像情報を表示するものである。スイッチング素
子としては、一般に、薄膜トランジスタ(TFT)など
の3端子素子または金属−絶縁体−金属(MIM)型非
線形素子などの2端子素子が用いられている。そして、
2端子素子を用いたスイッチング素子は、3端子素子に
比べ、クロスオーバ短絡の発生がなく、製造工程を簡略
化できるという点で優れている。
【0003】MIM型非線形素子の非線形特性を向上さ
せるための技術として、例えば特開昭63−50081
号が提案されている。この技術においては、タンタル薄
膜を陽極酸化した後、窒素雰囲気中で400〜600℃
で熱処理することにより、非線形特性、特に電圧−電流
特性の急峻性が改善される。しかしながら、この技術に
おいては、高温での熱処理を行うことから基板としては
耐熱性のよいガラス、たとえば無アルカリガラスを用い
る必要があり、基板材料の選択が制限され、またコスト
の点でも不利である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、特に
高温での熱処理を必要とせずに、電圧−電流特性の急峻
性が充分に大きい2端子型非線形素子を得ることができ
る製造方法を提供することにある。
【0005】さらに、本発明の他の目的は、前記製造方
法によって得られる2端子型非線形素子、およびこれを
用いた、コントラストが高く、表示ムラや焼付きのない
高画質の液晶表示パネルを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るMIM型非
線形素子の製造方法は、(a)基板上に第1の導電膜を
形成する工程、(b)水を1〜10重量%の割合で含む
エチレングリコールを溶媒とする化成液にて、前記第1
の導電膜を陽極酸化して、該第1の導電膜の表面に絶縁
膜を形成する工程、(c)前記絶縁膜上に第2の導電膜
を形成する工程を、含み、前記工程(c)は、前記基板
の温度が200℃以下、好ましくは150〜200℃と
なる条件下で行われることを特徴とする。
【0007】この製造方法によれば、陽極酸化による絶
縁膜の形成後に熱処理を行わなくとも、電圧−電流特性
の急峻性を表す非線形係数(β値)が改善されたMIM
型非線形素子を、簡易な工程により得ることができる。
【0008】また、この製造方法においては、絶縁膜を
形成する前記工程(b)において、化成液の溶媒として
特定量の水を含むエチレングリコールを用いることによ
って、前記絶縁膜中に水を取り込むことができる。そし
て、前記工程(c)において、特定の温度以下で第2の
導電膜を形成することにより、前記工程(b)で絶縁膜
に取り込まれた水の脱離を防止することができる。
【0009】このように作製されたMIM型非線形素子
は、水が前記絶縁膜の表面に含まれることにより、伝導
体のエネルギー準位が異なる絶縁体が接合された構成を
有するものと考えられる。その結果、MIM型非線形素
子に低電圧を印加したときの抵抗値が大きくなり、β値
も大きくなる。以下に、この点をさらに詳細に説明す
る。
【0010】本発明に係る方法で作製されたMIM型非
線形素子では、前記絶縁膜は、水が含まれる表面側(第
2の導電膜側)の第1の層と、水がほとんど含まれない
第1の導電膜側の第2の層とに分かれる構造を有する。
このことは、絶縁膜内で、伝導体のエネルギー準位が異
なることを意味する。つまり、水が含まれる第1の層
は、その伝導体のエネルギー準位が水を含まない第2の
層のそれより低い。したがって、MIM型非線形素子に
低電圧(たとえば5V以下)が印加されるときには、絶
縁膜内の伝導体のエネルギー差を解消するために、素子
の抵抗が大きくなる。一方、MIM型非線形素子に高電
圧(たとえば10V以上)が印加されるときには、絶縁
膜内のエネルギー差は電気伝導にほとんど関与しないた
め、素子の抵抗はあまり変化しない。そのため、MIM
型非線形素子の電圧−電流特性の急峻性が大きくなる。
このとき、素子の抵抗値Rは、以下の式によって表すこ
とができる。
【0011】R=1/αexp(βVi1/2−Eg/κ
T)+Vs/λexp(qVs/κT) ここで、α;室温においてMIM型非線形素子に電圧が
印加されないときの導電率 β;電圧−電流特性の急峻性を表す非線形係数 Vi;絶縁膜に印加される電圧 Eg;活性化エネルギー κ;ボルツマン定数 T;絶対温度 Vs;絶縁膜の第1の層と第2の層との界面に印加され
る電圧 λ;定数 q;電子の電荷 上記式で、第1項は絶縁膜の伝導に関するプールフレン
ケル伝導に関する項であり、第2項は絶縁膜における伝
導体のエネルギー準位の差に関する項である。つまり、
第2項は、絶縁膜を定性的にみると、第1の層をn型半
導体、第2の層をp型半導体としたときの、pn接合の
順方向伝導に起因する項である。
【0012】さらに、本発明の方法においては、前記工
程(a)は、前記基板の温度が150〜300℃となる
条件下で行われることが望ましい。たとえば、前記基板
の温度を300℃以下に設定すれば、前記基板として安
価なソーダガラスを用いることができ、また、前記基板
の温度を200℃以下に設定すれば、前記基板としてフ
レキシブルで割れにくく、軽い樹脂製基板を用いること
ができる。
【0013】さらに、本発明の液晶表示パネルは、上述
したMIM型非線形素子を備えたことを特徴とし、より
具体的には、透明な基板、この基板上に所定のパターン
で配設された一方の信号線、この信号線に接続された複
数の本発明のMIM型非線形素子、およびこのMIM型
非線形素子に接続された画素電極を備えた第1の基板
と、前記画素電極に対向する位置に他方の信号線を備え
た第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板との
間に封入された液晶層と、を含むことを特徴とする。
【0014】この液晶表示パネルによれば、コントラス
トが高く、焼付きなどが発生しにくく、したがって高品
質の画像表示が可能であり、幅広い用途に適用すること
ができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、図面を参照しながら説明する。
【0016】(MIM型非線形素子および液晶表示パネ
ル)図1は、本発明の第1の実施の形態にかかるMIM
型非線形素子を用いた液晶駆動電極の1単位を模式的に
示す平面図であり、図2は、図1におけるA−A線に沿
った部分を模式的に示す断面図である。
【0017】MIM型非線形素子20は、絶縁性ならび
に透明性を有する基板、たとえばガラス,プラスチック
などからなる基板(第1の基板)30と、この基板30
の表面に形成された絶縁膜31と、タンタルあるいはタ
ンタル合金からなる第1の導電膜22と、この第1の導
電膜22の表面に陽極酸化によって形成された絶縁膜2
4と、この絶縁膜24の表面に形成された第2の導電膜
26とから構成されている。そして、前記MIM型非線
形素子20の第1の導電膜22は信号線(走査線または
データ線)12に接続され、第2の導電膜26は画素電
極34に接続されている。
【0018】前記絶縁膜31は、たとえば酸化タンタル
から構成されている。前記絶縁膜31は、第2の導電膜
26の堆積後に行われる熱処理よって第1の導電膜22
の剥離が生じないこと、および基板30からの第1の導
電膜22への不純物の拡散を防止することを目的として
形成されているので、これらのことが問題にならない場
合は必ずしも必要でない。
【0019】前記第1の導電膜22は、タンタル単体、
あるいはタンタルを主成分とし、これに周期律表で6,
7および8族に属する元素を含ませた合金膜としてもよ
い。合金に添加される元素しては、たとえばタングステ
ン,クロム,モリブデン,レニウム,イットリウム,ラ
ンタン,ディスプロリウムなどを好ましく例示すること
ができる。特に、前記元素としてはタングステンが好ま
しく、その含有割合はたとえば0.1〜6原子%である
ことが好ましい。
【0020】前記絶縁膜24は、後に詳述するように、
化成液中で陽極酸化することによって形成されることが
望ましい。
【0021】そして、本発明のMIM型非線形素子20
においては、前記絶縁膜24に水が含まれ、かつ、前記
絶縁膜24は、熱脱離スペクトルにおいて、この絶縁膜
24中に含まれる水に由来するピークが225〜300
℃、より好ましくは225〜235℃の範囲にある。そ
して、前記水に由来するピークの面積から算出される分
子数は、好ましくは5×1014個/cm2以上、より好
ましくは5×1014個/cm2〜2×1015個/cm2
ある。熱脱離スペクトルの測定方法ついては、後に詳述
する。
【0022】このように、絶縁膜24に水が含まれるこ
とにより、後に詳述するが、電圧−電流特性の急峻性を
表す非線形係数を格段に向上させることができる。
【0023】前記第2の導電膜26は特に限定されない
が、通常クロムによって構成される。また、前記画素電
極34は、ITO膜等の透明導電膜から構成される。
【0024】また、図3に示すように、第2の導電膜お
よび画素電極は、同一の透明導電膜36によって構成さ
れてもよい。このように第2の導電膜および画素電極を
単一の膜で形成することにより、膜形成に要する製造工
程を少なくすることができる。
【0025】次に、前記MIM型非線形素子20を用い
た液晶表示パネルの一例について説明する。
【0026】図4は、前記MIM型非線形素子20を用
いたアクティブマトリクス方式の液晶表示パネルの等価
回路の一例を示す。この液晶表示パネル10は、走査信
号駆動回路100およびデータ信号駆動回路110を含
む。液晶表示パネル10には、信号線、すなわち複数の
走査線12および複数のデータ線14が設けられ、前記
走査線12は前記走査信号駆動回路100により、前記
データ線14は前記データ信号駆動回路110により駆
動される。そして、各画素領域16において、走査線1
2とデータ線14との間にMIM型非線形素子20と液
晶表示要素(液晶層)41とが直列に接続されている。
なお、図4では、MIM型非線形素子20が走査線12
側に接続され、液晶表示要素41がデータ線14側に接
続されているが、これとは逆にMIM型非線形素子20
をデータ線14側に、液晶表示要素41を走査線12側
に設ける構成としてもよい。
【0027】図5は、本実施の形態に係る液晶表示パネ
ルの構造の一例を模式的に示す斜視図である。この液晶
表示パネル10は、2枚の基板、すなわち第1の基板3
0と第2の基板32とが対向して設けられ、これらの基
板30,32間に液晶が封入されている。前記第1の基
板30上には、前述したように、絶縁膜31が形成され
ている。この絶縁膜31の表面には、一方の信号線(こ
の例では走査線)12が複数設けられている。そして、
第2の基板32には、前記走査線12に交差するように
データ線14が短冊状に複数形成されている。さらに、
画素電極34はMIM型非線形素子20を介して走査線
12に接続されている。
【0028】そして、走査線12とデータ線14とに印
加された信号に基づいて、液晶表示要素41を表示状
態,非表示状態またはその中間状態に切り替えて表示動
作を制御する。表示動作の制御方法については、一般的
に用いられる方法を適用できる。
【0029】図6および図7は、MIM型非線形素子の
第2の実施の形態を示す。図6は、本実施の形態のMI
M型非線形素子を用いた液晶駆動電極の1単位を模式的
に示す平面図であり、図7は、図6におけるB−B線に
沿った部分を模式的に示す断面図である。
【0030】このMIM型非線形素子40は、バック・
ツー・バック(back−to−back)構造を有す
る点で前述したMIM型非線形素子20と異なる。つま
り、MIM型非線形素子40は、第1のMIM型非線形
素子40aと第2のMIM型非線形素子40bとを、極
性を反対にして直列に接続した構造を有する。
【0031】具体的には、絶縁性ならびに透明性を有す
る基板、たとえばガラス,プラスチックなどからなる基
板(第1の基板)30と、この基板30の表面に形成さ
れた絶縁膜31と、タンタルあるいはタンタル合金から
なる第1の導電膜42と、この第1の導電膜42の表面
に陽極酸化によって形成された絶縁膜44と、この絶縁
膜44の表面に形成され、相互に離間した2つの第2の
導電膜46a,46bとから構成されている。そして、
前記第1のMIM型非線形素子40aの第2の導電膜4
6aは信号線(走査線またはデータ線)48に接続さ
れ、前記第2のMIM型非線形素子40bの第2の導電
膜46bは画素電極45に接続されている。なお、前記
絶縁膜44は、図1および図2に示したクロス型のMI
M型非線形素子20の絶縁膜24に比べて膜厚が小さく
設定され、たとえば約半分程度に形成されている。
【0032】また、第1の導電膜42、絶縁膜44およ
び第2の導電膜46a,46bなどの各構成要素のその
他の特性、構成などは、前記MIM型非線形素子20の
場合と同様であるので、記載を省略する。
【0033】このようなバック・ツー・バック構造のM
IM型非線形素子は、電圧−電流特性の対称性が、前述
した図1および図2に示すクロス型のMIM型非線形素
子に比べて優れている。電圧−電流特性の対称性がよい
とは、ある電圧において、データ線から画素電極に電流
を流すときと、画素電極からデータ線に電流を流すとき
との電流の絶対値の差が十分に小さいことである。
【0034】(MIM型非線形素子の製造プロセス)次
に、たとえば図1および図2に示すMIM型非線形素子
20の製造方法について説明する。
【0035】MIM型非線形素子20は、たとえば以下
のプロセスによって製造される。
【0036】(a)まず、基板30上に酸化タンタルか
らなる絶縁膜31が形成される。絶縁膜31は、例えば
スパッタリング法で堆積したタンタル膜を熱酸化する方
法、あるいは酸化タンタルからなるターゲットを用いた
スパッタリングやコスパッタリング法により形成するこ
とができる。この絶縁膜31は、第1の導電膜22の密
着性を向上させ、さらに基板30からの不純物の拡散を
防止するために設けられるものであるので、たとえば5
0〜200nm程度の膜厚で形成される。
【0037】この工程では、前記絶縁膜31の成膜は、
基板30の温度が300℃以下、好ましくは150〜3
00℃となる条件下で行われることが望ましい。
【0038】次いで、絶縁膜31上に、タンタルあるい
はタンタル合金からなる第1の導電膜22が形成され
る。第1の導電膜の膜厚は、MIM型非線形素子の用途
によって好適な値が選択され、通常100〜500nm
程度とされる。第1の導電膜はスパッタリング法や電子
ビーム蒸着法で形成することができる。タンタル合金か
らなる第1の導電膜を形成する方法としては、混合ター
ゲットを用いたスパッタリング法、コスパッタリング法
あるいは電子ビーム蒸着法などを用いることができる。
タンタル合金に含まれる元素としては、周期律表で6,
7および8族の元素、好ましくはタングステン、クロ
ム、モリブデン、レニウムなどの前述した元素を選択す
ることができる。
【0039】この工程では、前記第1の導電膜22の成
膜は、基板30の温度が300℃以下、好ましくは15
0〜300℃となる条件下で行われることが望ましい。
【0040】前記第1の導電膜22は、一般に用いられ
ているフォトリソグラフィおよびエッチング技術によっ
てパターニングされる。そして、第1の導電膜22の形
成工程と同じ工程で信号線(走査線またはデータ線)が
形成される。
【0041】(b)次いで、陽極酸化法を用いて前記第
1の導電膜22の表面を酸化させて、絶縁膜24を形成
する。このとき、信号線(図1では走査線12)の表面
も同時に酸化され絶縁膜が形成される。前記絶縁膜24
は、その用途によって好ましい膜厚が選択され、たとえ
ば20〜70nm程度とされる。
【0042】陽極酸化に用いられる化成液は、溶媒とし
てエチレングリコールを含み、さらに水を1〜10重量
%、好ましくは3〜7重量%の割合で含む。溶質として
は、たとえばサリチル酸塩およびフタル酸塩などの芳香
族カルボン酸塩が好ましい。芳香族カルボン酸塩として
は、たとえば、サリチル酸アンモニウム、安息香酸アン
モニウム、γ−レゾルシン酸アンモニウム、フタル酸水
素アンモニウムおよびフタル酸ジアンモニウムなどを用
いることができる。
【0043】前記化成液は、pHメータで測定したpH
が好ましくは8〜13、より好ましくは9〜12であ
る。化成液のpHが13より大きいと酸化膜が剥がれ易
くなり、pHが8より小さいと電解液の電気伝導率が小
さくなりすぎて均一な酸化膜の作製が困難になりやす
い。また、溶質の濃度は、化成液の電気伝導率、陽極酸
化膜中への溶質の添加量、pHなどの点を考慮して決定
される。たとえば、溶質の濃度は好ましくは1〜30重
量%、より好ましくは1〜10重量%である。
【0044】陽極酸化は、化成液が安定に液体として存
在する温度範囲で行われ、この温度範囲は一般的に−2
0〜150℃であり、好ましくは室温〜100℃であ
る。また、陽極酸化時の電流および電圧の制御方法は特
に限定されないが、通常、予め定められた化成電圧(V
f)まで定電流で陽極酸化を行い、化成電圧Vfに達し
た後に、その電圧に一定時間保持される。この際の電流
密度は、好ましくは0.001〜10mA/cm2、よ
り好ましくは0.01〜1mA/cm2である。また、
化成電圧Vfは液晶表示パネルを作製する際の駆動回路
の設計にもよるが、通常、5〜100Vであり、好まし
くは10〜40Vである。
【0045】このような特定の化成液を用いた陽極酸化
を行うことにより、前記絶縁膜24に水を取り込むこと
ができる。
【0046】なお、この工程の後に、必要に応じて、前
記絶縁膜24の膜質を改善するための熱処理を行うこと
ができる。この熱処理は、200℃以下、好ましくは1
50〜200℃の温度で行われることが望ましい。
【0047】(c)次いで、クロム,アルミニウム,チ
タン,モリブデンなどの金属膜を例えばスパッタリング
法によって堆積させることにより、第2の導電膜26が
形成される。第2の導電膜は、たとえば膜厚50〜30
0nmで形成され、その後通常使用されているフォトリ
ソグラフィおよびエッチング技術を用いてパターニング
される。次いで、ITO膜をスパッタリング法などによ
って膜厚30〜200nmで堆積させ、通常用いられる
フォトリソグラフィおよびエッチング技術を用いて所定
のパターンの画素電極34が形成される。
【0048】これらの工程、すなわち、第2の導電膜2
6および画素電極34を構成するITO膜の成膜工程で
は、前記工程(b)で絶縁膜24に導入された水の脱離
を防ぐために、基板温度が200℃以下、好ましくは1
50〜200℃となる条件で行われる。基板温度が20
0℃を越えると、後述する熱脱離スペクトルの測定から
わかるように、絶縁膜中の水が離脱しやすくなる。
【0049】本発明においては、絶縁膜の形成前のプロ
セス温度を300℃以下、好ましくは150〜300℃
とし、かつ絶縁膜の形成後のプロセス温度を200℃以
下、好ましくは150〜200℃とすることにより、プ
ロセス全体の温度を低くすることができる。その結果、
基板として、耐熱性があまり優れていないガラス、たと
えばソーダガラスや、樹脂、たとえばガラス転移温度が
150〜200℃の透明樹脂を用いることができ、基板
の選択性が広がるだけでなく、コストの低減を図ること
ができる。
【0050】なお、図3に示すMIM型非線形素子20
においては、第2の導電膜と画素電極とが同一のITO
膜等の透明導電膜36によって形成される。この場合、
第2の導電膜と画素電極とを同一工程において形成でき
るため、製造プロセスをより簡略化することができる。
図6および図7に示すMIM型非線形素子の製造プロセ
スも、パターニングなどの形状が異なるものの基本的に
は図1および図2に示すMIM型非線形素子の場合とほ
ぼ同じである。
【0051】
【実施例】以下に、本発明の具体的な実施例および比較
例を挙げて、さらに詳細に説明する。
【0052】(実施例1)この実施例では、図6および
図7に示したバック・ツー・バック構造のMIM型非線
形素子を用いた。具体的には、ガラス基板上にスパッタ
リング法で膜厚150nmのタンタル膜(0.2原子%
のタングステンを含む)を堆積し、さらにパターニング
を行って第1の導電膜を形成した。この第1の導電膜の
スパッタリングによる成膜においては、ガラス基板の温
度が200℃となるように設定された。次いで、6.5
重量%の水および10重量%のサリチル酸アンモニウム
を含むエチレングリコール溶液を化成液として用い、電
流密度0.04mA/cm2で電圧15Vに至るまで定
電流陽極酸化を行い、その後、約2時間にわたって電圧
15Vで定電圧陽極酸化を行い、前記タンタル膜の陽極
酸化を行った。その結果、厚さ約25nmの酸化タンタ
ル膜(絶縁膜)が形成された。
【0053】次いで、絶縁膜上にスパッタリング法によ
りクロムを膜厚100nmで堆積させ、さらにパターニ
ングを行って第2の導電膜を形成し、実施例1にかかる
MIM型非線形素子を作成した。この第2の導電膜のス
パッタリングによる成膜においては、ガラス基板の温度
が200℃となるように設定された。
【0054】(比較例1)比較例1においては、陽極酸
化に用いられる化成液として、0.05重量%のクエン
酸水溶液を用い、電流密度0.04mA/cm2で電圧
15Vに至るまで定電流電解を行って、前記タンタル膜
の陽極酸化を行ったこと以外は、前記実施例1と同様に
してMIM型非線形素子を作製した。
【0055】(実験例)次に、実施例1および比較例1
のMIM型非線形素子に関して行った実験例について述
べる。
【0056】(a)熱脱離スペクトル 実施例1;絶縁膜について行った、熱脱離スペクトル
(TDS)法による測定について述べる。この測定は、
図8に示す熱脱離スペクトル測定装置500を使用して
行った。
【0057】この熱脱離スペクトル測定装置500は、
真空チャンバー510内に四重極質量分析計502と赤
外線ヒータ504とを備えており、サンプル520の裏
側から赤外線ヒータ504でサンプル520を加熱して
いき、サンプル520から出てくるガスを四重極質量分
析計502で計測して熱脱離スペクトルを得るものであ
る。サンプル520の温度制御は、制御性の問題からサ
ンプル520の裏面側の熱電対TC1を使用して行っ
た。また、サンプル520の表面温度を測定するため
に、サンプル520の表面側にも熱電対TC2を設け
た。サンプル520に使用した石英基板522は熱伝導
が悪くしかもその厚さも1.1mmと厚いために、熱電
対TC1とTC2との温度には差が生じた。しかし、実
際のMIM型非線形素子作成プロセスでの温度は、熱電
対TC2での温度とほぼ同じになることを確認してい
る。TDSの測定には、基板として石英ガラスを用いて
いる。これは、1000℃の高温まで測定を行うため
に、基板の耐熱温度を高くしたことによる。なお、基板
を通常の無アルカリガラスに変えてもMIM型非線形素
子の電圧−電流特性は同じであることを確認している。
【0058】測定に使用したサンプル520は、図9に
示すように、まず、厚さ1.1mmの石英基板522上
にスパッタリング法により厚さ150nmのタンタル膜
(0.2原子%のタングステンを含む)524を形成
し、さらに、前述した条件で陽極酸化を行い、膜厚約8
5nmの絶縁膜526を形成した。このようにして得ら
れた積層体を熱処理炉から取り出して熱脱離スペクトル
測定用のサンプル520とした。なお、TDSの測定に
おいては、データの結果をわかりやすくするために、絶
縁膜の膜厚を実際の実施例および比較例より大きく設定
している。
【0059】このサンプル520を用いて熱脱離スペク
トルを測定した。その結果を図10に示す。図10にお
いて、横軸は温度であって制御用の熱電対TC1の温度
を示し、縦軸は水に相当する質量18(H2O)におけ
るガスの計測値の強度を示す。図10に示すスペクトル
においては、ピークP1およびP2が得られている。ピ
ークP2は、絶縁膜中に含まれる水に由来するものであ
る。
【0060】なお、セシウム1次イオンの照射による2
次イオン質量分析法(SIMS)の測定によっても、絶
縁膜中に水に由来する水素の存在を確認している。
【0061】上述のように熱電対TC1とTC2の温度
には差があるので、サンプル520の表面温度を求める
と、ピークP1の熱電対TC2による温度は約100℃
であり、およびピークP2の熱電対TC2による温度は
約230℃であった。さらに、図10のピークP2(斜
線で表す部分)の領域における積分強度で水の分子数を
もとめたところ、8.2×1014個/cm2であった。
なお、ピークの積分強度で水の分子数を求める当たって
は、具体的には、ピークP2がないと仮定したスペクト
ルと、図10に示す測定データとの差スペクトルを計算
して求めた。また、ピークP2の熱電対TC2の下限値
は、約200℃であった。
【0062】比較例1;また、比較のために、化成液と
してクエン酸水溶液を用いた比較例1に相当するサンプ
ルを作成し、その熱脱離スペクトルを測定した。その結
果を図11に示す。図11のスペクトルにおいては、ピ
ークP2が観察されなかった。図10および図11か
ら、ピークP1は、サンプルの表面に物理吸着した水分
に由来するものであると考えられる。
【0063】(b)非線形係数(β値) 実施例1および比較例1のMIM型非線形素子の電圧−
電流特性を求め、急峻性を表す非線形係数(β値)を算
出した。その結果、実施例1では、β値は5.0であ
り、比較例1では、β値は3.0であった。
【0064】以上の実験(a)および(b)より、絶縁
膜中に水分子が含まれると、β値が大きくなることがわ
かる。これは、前述したように、絶縁膜中の水が含まれ
る第1の層と、水が含まれない第2の層とで、伝導体で
のエネルギー差が大きくなり、MIM型非線形素子に低
電圧を印加したときの抵抗値が大きくなり、結果的にβ
値が大きくなったものと考えられる。
【0065】(c)原子間力顕微鏡(AFM;Atom
ic Force Microscope) 実施例1;絶縁膜の結晶状態を確認するために、AFM
による測定を行った。測定に用いたサンプルは、上記熱
脱離スペクトルの測定で用いたサンプルと同様である。
すなわち、ガラス基板上にスパッタリング法により厚さ
150nmのタンタル膜(0.2原子%のタングステン
を含む)を形成し、さらに、前述した条件で陽極酸化を
行い、膜厚約85nmの絶縁膜を形成したものである。
AFMの測定は、前記サンプルを用い、48重量%のフ
ッ酸で絶縁膜を約50nmエッチングした時点での表面
について行った。
【0066】その結果、エッチングされた膜表面(エッ
チング面)に凹凸がみられ、その高さにおける最大点と
最小点で約33nmの差が認められた。通常、酸化タン
タルは、結晶状態の場合には、アモルファス状態の場合
に比較してフッ酸に対するエッチングレートが小さくな
り、たとえば48重量%のフッ酸の場合には約半分とな
る。このように、本実施例の場合、AFMで絶縁膜のエ
ッチング面に顕著な凹凸がみられることから、熱処理を
行わなくとも絶縁膜を構成する酸化タンタルが結晶化し
ていることが確認された。
【0067】比較例1;実施例1と同様にしてAFMの
測定を行ったところ、エッチング面に顕著な凹凸が認め
られなかった。さらに、比較例1の陽極酸化後に、30
0℃で熱処理を行ったサンプルについてもAFMの測定
を行ったところ、エッチング面に凹凸が認められたもの
の、その高さにおける最大点と最小点で約4nmの差が
認められた。
【0068】さらに、実施例1のMIM型非線形素子を
用いて液晶表示パネルを作製したところ、0〜80℃の
温度範囲において100以上のコントラストを得ること
ができ、かつ表示ムラも認められなかった。
【0069】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかるMIM型非
線形素子を適用した液晶表示パネルの要部を示す平面図
である。
【図2】図1におけるA−A線に沿った断面図である。
【図3】本発明のMIM型非線形素子の他の構成例を示
す断面図である。
【図4】本発明の液晶表示パネルの等価回路を示す図で
ある。
【図5】本発明の液晶表示パネルを示す斜視図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係るバック・ツー
・バック構造のMIM型非線形素子を適用した液晶表示
パネルの要部を示す平面図である。
【図7】図6におけるB−B線に沿った断面図である。
【図8】熱脱離スペクトルを求めるための装置を概略的
に示す図である。
【図9】熱脱離スペクトルを求めるためのサンプルを概
略的に示す図である。
【図10】本発明の実施例1に係るMIM型非線形素子
の絶縁膜について求めた、水の熱脱離スペクトルを示す
図である。
【図11】比較例1に係るMIM型非線形素子の絶縁膜
について求めた、水の熱脱離スペクトルを示す図であ
る。
【符号の説明】
10 液晶表示パネル 12 信号線(走査線) 14 データ線 16 画素領域 20,40 MIM型非線形素子 22,42 第1の導電膜 24,44 絶縁膜 26,46a,46b 第2の導電膜 30 第1の基板 32 第2の基板 34 画素電極 41 液晶表示要素 100 走査信号駆動回路 110 データ信号駆動回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)基板上に第1の導電膜を形成する
    工程、 (b)水を1〜10重量%の割合で含むエチレングリコ
    ールを溶媒とする化成液にて、前記第1の導電膜を陽極
    酸化して、該第1の導電膜の表面に絶縁膜を形成する工
    程、 (c)前記絶縁膜上に第2の導電膜を形成する工程を、
    含み、 前記工程(c)は、前記基板の温度が200℃以下とな
    る条件下で行われることを特徴とする2端子型非線形素
    子の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記工程(c)は、前記基板の温度が150〜200℃
    となる条件下で行われることを特徴とする2端子型非線
    形素子の製造方法。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、 前記工程(a)は、前記基板の温度が150〜300℃
    となる条件下で行われることを特徴とする2端子型非線
    形素子の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、 前記第1の導電膜は、タンタルあるいはタンタル合金で
    あることを特徴とする2端子型非線形素子の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の製造方
    法によって製造されたことを特徴とする2端子型非線形
    素子。
  6. 【請求項6】 透明な基板、この基板上に所定のパター
    ンで配設された一方の信号線、この信号線に接続された
    請求項5に記載の2端子型非線形素子、およびこの2端
    子型非線形素子に接続された画素電極を備えた第1の基
    板と、 前記画素電極に対向する位置に他方の信号線を備えた第
    2の基板と、 前記第1の基板と前記第2の基板との間に封入された液
    晶層と、を含むことを特徴とする液晶表示パネル。
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