JPH11112059A - アクティブマトリクス基板およびその製造方法ならびに液晶表示パネル - Google Patents

アクティブマトリクス基板およびその製造方法ならびに液晶表示パネル

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JPH11112059A
JPH11112059A JP9287856A JP28785697A JPH11112059A JP H11112059 A JPH11112059 A JP H11112059A JP 9287856 A JP9287856 A JP 9287856A JP 28785697 A JP28785697 A JP 28785697A JP H11112059 A JPH11112059 A JP H11112059A
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active matrix
matrix substrate
films
film
substrate
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JP9287856A
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Inventor
Takashi Inoue
孝 井上
Yasushi Takano
靖 高野
Hideaki Naono
秀昭 直野
Yasuto Obikawa
靖人 帯川
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電圧−電流特性の急峻性を示す非線形係数が
大きいMIM型非線形素子を含むアクティブマトリクス
基板およびこれを用いた高画質の液晶表示パネルを提供
し、さらに、前記MIM型非線形素子の製造方法を提供
する。 【解決手段】 アクティブマトリクス基板は、基板30
上に積層された、第1および第3の導電膜42、第1お
よび第2の絶縁膜44および第2および第4の導電膜4
6a,46bを含み、前記絶縁膜44に水が含まれる。
さらに、前記絶縁膜44は、熱脱離スペクトルにおい
て、該絶縁膜中の水に由来するピークが220℃±5℃
の範囲にある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチング素子
に用いられる2端子型非線形素子を含むアクティブマト
リクス基板およびその製造方法ならびに液晶表示パネル
に関する。
【0002】
【背景技術】アクティブマトリクス方式の液晶表示装置
は、画素領域毎にスイッチング素子を設けてマトリクス
アレイを形成したアクティブマトリクス基板と、たとえ
ばカラーフィルタを設けた対向基板との間に液晶を充填
しておき、各画素領域毎の液晶の配向状態を制御して、
所定の画像情報を表示するものである。スイッチング素
子としては、一般に、薄膜トランジスタ(TFT)など
の3端子素子または金属−絶縁体−金属(MIM)型非
線形素子などの2端子素子が用いられている。そして、
2端子素子を用いたスイッチング素子は、3端子素子に
比べ、クロスオーバ短絡の発生がなく、製造工程を簡略
化できるという点で優れている。
【0003】MIM型非線形素子の非線形特性を向上さ
せるための技術として、たとえば特開昭63−5008
1号が提案されている。この技術においては、タンタル
薄膜を陽極酸化した後、窒素雰囲気中で400〜600
℃で熱処理することにより、非線形特性、特に電圧−電
流特性の急峻性が改善される。しかしながら、この技術
によっても十分な非線形特性が得られていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、特
に、電圧−電流特性の急峻性が充分に大きい2端子型非
線形素子を含むアクティブマトリクス基板、およびこれ
を用いた、コントラストが高く、表示ムラや焼付きのな
い高画質の液晶表示パネルを提供することにある。
【0005】さらに、本発明の他の目的は、上述した優
れた特性を有するアクティブマトリクス基板の製造方法
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るアクティブ
マトリクス基板は、基板、この基板上に所定のパターン
で配設された信号線、この信号線に接続された2端子型
非線形素子、およびこの2端子型非線形素子に接続され
た画素電極を備え、前記2端子型非線形素子は、前記基
板上に積層された、第1の導電膜、第1の絶縁膜および
第2の導電膜を含む第1の2端子型非線形素子と、第3
の導電膜、第2の絶縁膜および第4の導電膜を含む第2
の2端子型非線形素子と、を含み、前記第1の導電膜と
前記第3の導電膜とは一体の導電膜からなり、前記第2
の導電膜と前記第4の導電膜とは分離され、前記第2の
導電膜は前記信号線に接続され、かつ前記信号線は段差
のない平坦な導電膜からなり、前記第4の導電膜は画素
電極に接続され、前記第1の絶縁膜と前記第2の絶縁膜
とは一体の絶縁膜からなり、該絶縁膜に水が含まれるこ
とを特徴とする。
【0007】なお、本発明に係るアクティブマトリクス
基板を構成する2端子型非線形素子(以下、「MIM型
非線形素子」という)は、第1のMIM型非線形素子と
第2のMIM型非線形素子とを極性を反対にして直列に
接続する、いわゆるバック・ツー・バック構造を有す
る。
【0008】本発明に係るアクティブマトリクス基板の
MIM型非線形素子においては、その第1および第2の
絶縁膜中に水が含まれることにより、電圧−電流特性の
急峻性を表す非線形係数(β値)が著しく改善される。
【0009】また、本発明に係るアクティブマトリクス
基板においては、信号線は、第1のMIM型非線形素子
を構成する第2の導電膜と一体に形成され、基板の上に
段差のない状態で平坦な構造を有することから、精度の
高いパターニングが可能であると共に、対向基板とのギ
ップムラを大幅に少なくすることができ、その結果、ア
クティブマトリクス基板の信号線と対向基板の信号線と
のショートを確実に防止することができる。
【0010】本発明において、前記第1および第2の絶
縁膜は、熱脱離スペクトルにおいて、該絶縁膜中の水に
由来するピークが220℃±5℃の範囲にあることが好
ましい。
【0011】また、前記絶縁膜は、物理蒸着法、化学気
相成長法または熱酸化法によって形成されることが望ま
しい。
【0012】前記第1および第3の導電膜は、タンタル
あるいはタンタル合金であることが好ましい。
【0013】本発明に係るMIM型非線形素子の製造方
法は、(a)基板上に、第1および第3の導電膜を一体
的に形成する工程、(b)前記第1および第3の導電膜
上に、物理蒸着法、化学気相成長法または熱酸化法で第
1および第2の絶縁膜を一体的に形成する工程、(c)
前記第1および第3の導電膜および前記第1および第2
の絶縁膜が形成された前記基板を、水蒸気を含む雰囲気
中で第1の熱処理をすることによって、少なくとも前記
絶縁膜中に水を含ませる工程、および(d)前記第1お
よび第2の絶縁膜上に、第2および第4の導電膜を分離
した状態で形成するとともに、前記信号線を形成する工
程、を含むことを特徴とする。
【0014】この製造方法によれば、前述した本発明に
係るアクティブマトリクス基板を、簡易な工程により得
ることができる。そして、この製造方法においては、主
として以下の特徴点がある。
【0015】(1)第1の特徴点としては、工程(b)
において、第1および第2のMIM型非線形素子を構成
する第1および第2の絶縁膜は、一般的に用いられてい
る陽極酸化法によらず、スパッタ蒸着、真空蒸着および
イオン蒸着などの物理蒸着法(PVD)、化学気相成長
法(CVD)または熱酸化法によって形成されているこ
とである。これらの方法によれば、陽極酸化法で必要と
される電極としての配線部分が不要となるだけでなく、
この配線部分と素子部分との分離工程が不要となる。そ
して、前記配線部分が不要となることから、第1のMI
M型非線形素子を構成する第2の導電膜と同時に形成さ
れる信号線は、段差のない平坦な導電膜から構成するこ
とができる。その結果、前述したようなギャップムラの
少ない液晶表示パネルを構成することができる。
【0016】(2)第2の特徴点としては、工程(c)
において、絶縁膜が形成された後に、水蒸気を含む雰囲
気中で第1の熱処理を行うことによって前記絶縁膜中に
水を含ませることができる。絶縁膜中に水が含まれるこ
とによる作用効果については後述する。
【0017】前記第1の熱処理においては、水蒸気の濃
度は処理ガス全体に対し、好ましくは0.001モル%
以上、より好ましくは0.014〜2モル%である。そ
して、この第1の熱処理は(アニール処理A)は、前記
第1および第3の導電膜(第1層目の導電膜)および前
記第1および第2の絶縁膜(第2層目の絶縁膜)が形成
された基板を不活性ガス中で熱処理する第2の熱処理
(アニール処理B)の後に、連続的にかつ降温工程とし
て行われることが望ましい。
【0018】このように作製されたMIM型非線形素子
を含むアクティブマトリクス基板は、前記絶縁膜が、伝
導帯のエネルギー準位が異なる絶縁体が接合された構成
を有する。その結果、MIM型非線形素子に低電圧を印
加したときの抵抗値が大きくなり、β値も大きくなる。
以下に、この点をさらに詳細に説明する。
【0019】前記アニール処理Aを含む工程で作製され
たMIM型非線形素子では、前記絶縁膜は、水が含まれ
る表面側(第2および第4の導電膜側)の第1の層と、
水がほとんど含まれない第1および第3の導電膜側の第
2の層とに分かれる構造を有する。このことは、絶縁膜
内で、伝導帯のエネルギー準位が異なることを意味す
る。つまり、水が含まれる第1の層は、その伝導帯のエ
ネルギー準位が水を含まない第2の層のそれより低い。
したがって、MIM型非線形素子に低電圧(たとえば5
V以下)が印加されるときには、絶縁膜内の伝導帯のエ
ネルギー差を解消するために、素子の抵抗が大きくな
る。一方、MIM型非線形素子に高電圧(たとえば10
V以上)が印加されるときには、絶縁膜内のエネルギー
差は電気伝導にほとんど関与しないため、素子の抵抗は
あまり変化しない。そのため、MIM型非線形素子の電
圧−電流特性の急峻性が大きくなる。このとき、素子の
抵抗値Rは、以下の式によって表すことができる。
【0020】R=1/αexp(βVi1/2−Eg/κ
T)+Vs/λexp(qVs/κT) ここで、α;室温においてMIM型非線形素子に電圧が
印加されないときの導電率 β;電圧−電流特性の急峻性 Vi;絶縁膜に印加される電圧 Eg;活性化エネルギー κ;ボルツマン定数 T;絶対温度 Vs;絶縁膜の第1の層と第2の層との界面に印加され
る電圧 λ;定数 q;電子の電荷 上記式で、第1項は絶縁膜の伝導に関するプールフレン
ケル伝導に関する項であり、第2項は絶縁膜における伝
導帯のエネルギー準位の差に関する項である。つまり、
第2項は、絶縁膜を定性的にみると、第1の層をn型半
導体、第2の層をp型半導体としたときの、pn接合の
順方向伝導に起因する項である。
【0021】そして、本発明においては、MIM型非線
形素子はバック・ツー・バック構造を有するため、電圧
−電流特性の対象性が優れている。
【0022】さらに、本発明の液晶表示パネルは、上述
したMIM型非線形素子を備えたことを特徴とし、より
具体的には、請求項1〜5のいずれかに記載のアクティ
ブマトリクス基板、前記アクティブマトリクス基板の画
素電極に対抗する位置に他方の信号線を備えた対向基
板、および前記アクティブマトリクス基板と前記対向基
板との間に封入された液晶層、を含むことを特徴とす
る。
【0023】この液晶表示パネルによれば、コントラス
トが高く、焼付きなどが発生しにくく、したがって高品
質の画像表示が可能であり、幅広い用途に適用すること
ができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、図面を参照しながら説明する。
【0025】(アクティブマトリクス基板および液晶表
示パネル)図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる
アクティブマトリクス基板の液晶駆動電極の1単位を模
式的に示す平面図であり、図2は、図1におけるA−A
線に沿った部分を模式的に示す断面図である。
【0026】アクティブマトリクス基板100を構成す
るMIM型非線形素子40は、バック・ツー・バック
(back−to−back)構造を有する。つまり、
MIM型非線形素子40は、第1のMIM型非線形素子
40aと第2のMIM型非線形素子40bとを、極性を
反対にして直列に接続した構造を有する。
【0027】具体的には、絶縁性ならびに透明性を有す
る基板、たとえばガラス,プラスチックなどからなる基
板30と、この基板30の表面に形成された絶縁膜31
と、タンタルあるいはタンタル合金からなる第1および
第3の導電膜(第1層目の導電膜)42(42a,42
b)と、この第1および第3の導電膜42の表面にたと
えばスパッタリング法によって形成された第1および第
2の絶縁膜(第2層目の絶縁膜)44(44a,44
b)と、この絶縁膜44の表面に形成され、相互に離間
した第2および第4の導電膜46a,46bとから構成
されている。
【0028】すなわち、第1の導電膜42a、第1の絶
縁膜44aおよび第2の導電膜46aから第1のMIM
型非線形素子40aが構成され、第3の導電膜42b、
第2の絶縁膜44bおよび第4の導電膜46bから第2
のMIM型非線形素子40bが構成されている。そし
て、前記第1のMIM型非線形素子40aの第2の導電
膜46aは平坦な信号線(走査線またはデータ線)48
に接続され、前記第2のMIM型非線形素子40bの第
4の導電膜46bは画素電極45に接続されている。
【0029】このようなバック・ツー・バック構造のM
IM型非線形素子は、図3に示すように、機能的には、
容量42と、双方向非線形素子44とを並列に接続した
回路と見なすことができる。バック・ツー・バック構造
のMIM型非線形素子40は、電圧−電流特性の対称性
が、クロス型のMIM型非線形素子に比べて優れてい
る。電圧−電流特性の対称性がよいとは、ある電圧にお
いて、信号線たとえばデータ線から画素電極に電流を流
すときと、画素電極からデータ線に電流を流すときとの
電流の絶対値の差が十分に小さいことである。
【0030】前記絶縁膜31は、たとえば酸化タンタル
から構成されている。前記絶縁膜31は、第2および第
4の導電膜46a,46bの堆積後に行われる熱処理よ
って第1および第3の導電膜42の剥離が生じないこ
と、および基板30からの第1および第3の導電膜42
への不純物の拡散を防止することを目的として形成され
ているので、これらのことが問題にならない場合は必ず
しも必要でない。
【0031】前記第1および第3の導電膜42は、タン
タル単体、あるいはタンタルを主成分とし、これに周期
律表で6,7および8族に属する元素を含ませた合金膜
としてもよい。合金に添加される元素としては、たとえ
ばタングステン,クロム,モリブデン,レニウム,イッ
トリウム,ランタン,ディスプロリウムなどを好ましく
例示することができる。特に、前記元素としてはタング
ステンが好ましく、その含有割合はたとえば0.1〜6
原子%であることが好ましい。
【0032】前記第1および第2の絶縁膜44は、スパ
ッタ蒸着、真空蒸着およびイオン蒸着などの物理蒸着
法、化学気相成長法、あるいは熱酸化法などによって形
成されることが望ましく、特にスパッタ蒸着が望まし
い。
【0033】そして、本発明において特徴的なことは、
前記第1および第2の絶縁膜44に水が含まれ、かつ、
前記水は前記第2および第4の導電膜46a,46b側
の表面から膜の深さ方向に減少する状態で含まれ、つま
り第1および第2の絶縁膜44の表面側に高い濃度で含
まれていることが望ましい。
【0034】より具体的には、本願発明者らによれば、
セシウム1次イオンの照射による2次イオン質量分析法
(SIMS)で得られる元素分析において、前記第1お
よび第2の絶縁膜44に含まれる水に由来する水素のス
ペクトルは、前記絶縁膜の前記第2および第4の導電膜
46a,46b側の表面近傍にピークを有し、かつこの
ピークは、たとえば、前記絶縁膜44の前記第2および
第4の導電膜46a,46b側の表面から30nmの範
囲に存在することが望ましいことが確認されている。こ
のように、絶縁膜44の表面側に水が含まれることによ
り、電圧−電流特性の急峻性を表す非線形係数を格段に
向上させることができる。
【0035】また、前記絶縁膜44は、熱脱離スペクト
ルにおいて、この絶縁膜44中に含まれる水に由来する
ピークが220℃±5℃の範囲にあることが望ましい。
熱脱離スペクトルの測定方法ついては、後に詳述する。
【0036】前記第2および第4の導電膜46a,46
bは特に限定されないが、通常クロムによって構成され
る。また、前記画素電極34は、ITO膜等の透明導電
膜から構成される。
【0037】また、第2および第4の導電膜および画素
電極は、同一の透明導電膜によって構成されてもよい。
このように第2および第4の導電膜および画素電極を単
一の膜で形成することにより、膜形成に要する製造工程
を少なくすることができる。
【0038】次に、前記MIM型非線形素子40を用い
た液晶表示パネルの一例について説明する。
【0039】図3は、前記MIM型非線形素子40を用
いたアクティブマトリクス方式の液晶表示パネルの等価
回路の一例を示す。この液晶表示パネル10は、走査信
号駆動回路200およびデータ信号駆動回路210を含
む。液晶表示パネル10には、信号線、すなわち複数の
走査線12および複数のデータ線14が設けられ、前記
走査線12は前記走査信号駆動回路200により、前記
データ線14は前記データ信号駆動回路210により駆
動される。そして、各画素領域16において、走査線1
2とデータ線14との間にMIM型非線形素子40と液
晶表示要素(液晶層)41とが直列に接続されている。
なお、図3では、MIM型非線形素子40が走査線12
側に接続され、液晶表示要素41がデータ線14側に接
続されているが、これとは逆にMIM型非線形素子40
をデータ線14側に、液晶表示要素41を走査線12側
に設ける構成としてもよい。
【0040】図4は、本実施の形態に係る液晶表示パネ
ルの構造の一例を模式的に示す斜視図である。この液晶
表示パネル10は、2枚の基板、すなわちアクティブマ
トリクス基板100と対向基板300とが対向して設け
られ、これらの基板100,300間に液晶が封入され
ている。前記アクティブマトリクス基板100は、前述
したように、基板30上に、絶縁膜31が形成されてい
る。この絶縁膜31の表面には、一方の信号線(走査
線)12が複数設けられている。そして、対向基板30
0は、基板32上に、前記走査線12に交差するように
データ線14が短冊状に複数形成されている。さらに、
画素電極45はMIM型非線形素子40を介して走査線
12に接続されている。
【0041】そして、走査線12とデータ線14とに印
加された信号に基づいて、液晶表示要素41を表示状
態,非表示状態またはその中間状態に切り替えて表示動
作を制御する。表示動作の制御方法については、一般的
に用いられる方法を適用できる。
【0042】(アクティブマトリクス基板の製造プロセ
ス)次に、たとえば図1および図2に示すアクティブマ
トリクス基板100の製造方法について説明する。
【0043】アクティブマトリクス基板100は、たと
えば以下のプロセスによって製造される。
【0044】(a)まず、基板30上に酸化タンタルか
らなる絶縁膜31が形成される。絶縁膜31は、たとえ
ばスパッタリング法で堆積したタンタル膜を熱酸化する
方法、あるいは酸化タンタルからなるターゲットを用い
たスパッタリングやコスパッタリング法により形成する
ことができる。この絶縁膜31は、第1および第3の導
電膜42の密着性を向上させ、さらに基板30からの不
純物の拡散を防止するために設けられるものであるの
で、たとえば50〜200nm程度の膜厚で形成され
る。
【0045】次いで、絶縁膜31上に、タンタルあるい
はタンタル合金からなる第1および第3の導電膜42が
形成される。第1および第3の導電膜42の膜厚は、M
IM型非線形素子の用途によって好適な値が選択され、
通常100〜500nm程度とされる。第1および第3
の導電膜は、スパッタリング法や電子ビーム蒸着法で形
成することができる。タンタル合金からなる第1および
第3の導電膜を形成する方法としては、混合ターゲット
を用いたスパッタリング法、コスパッタリング法あるい
は電子ビーム蒸着法などを用いることができる。タンタ
ル合金に含まれる元素としては、周期律表で6,7およ
び8族の元素、好ましくはタングステン、クロム、モリ
ブデン、レニウムなどの前述した元素を選択することが
できる。
【0046】前記第1および第3の導電膜42は、一般
に用いられているフォトリソグラフィおよびエッチング
技術によってパターニングされる。そして、第1および
第3の導電膜42の形成工程では、絶縁膜を陽極酸化に
よって形成する方法と異なり、陽極酸化時に電極として
機能する導電膜を形成する必要がない。
【0047】(b)ついで、第1および第3の導電膜4
2上に、酸化タンタルからなる第1および第2の絶縁膜
44が形成される。この絶縁膜44は、たとえばスパッ
タリング法で堆積したタンタル膜を熱酸化する方法、あ
るいは酸化タンタルからなるターゲットを用いたスパッ
タリングやコスパッタリング法、電子ビーム蒸着などの
物理蒸着法、あるいは化学気相成長法などによって形成
することができる。前記絶縁膜44は、その用途によっ
て好ましい膜厚が選択され、たとえば20〜70nm程
度とされる。
【0048】(c)次いで、第1および第2の絶縁膜4
4に水を導入するための熱処理を含むアニール工程につ
いて述べる。図5に、アニール工程の処理時間と温度と
の関係の一例を示す。この例のアニール工程は、主とし
て一定の温度(T2)を保って行われるアニール処理B
と、降温工程からなるアニール処理Aとからなる。
【0049】アニール処理Bにおいては、時間t1〜t
2の昇温工程と、時間t2〜t3の定温工程とからな
る。アニール処理Bは、不活性ガス、たとえばアルゴン
などの希ガスあるいは窒素ガスの雰囲気中において、温
度T2が300℃以上、好ましくは300〜400℃の
条件下で行われる。定温熱処理に要する時間(t2〜t
3)は、第1および第3の導電膜の膜厚、アニール炉の
熱容量、ウエハーの処理枚数、ウエハーの基板ガラスの
厚さ、設定温度などによって左右されるが、たとえば1
0〜120分程度である。
【0050】アニール処理Aにおいては、水蒸気を含む
雰囲気中において、温度T2から温度T1まで低下する
ように行われる。温度T1は、水蒸気が絶縁膜44に十
分に取り込まれるために、好ましくは220℃以下、よ
り好ましくは200℃以下に設定される。アニール処理
Aの処理時間(t3〜t4)は、好ましくは、10秒以
上、より好ましくは2分以上、さらに好ましくは5〜3
00分である。
【0051】また、アニール処理Aの降温工程における
降温速度は、0.1℃/分ないし60℃/分であること
が好ましく、より好ましくは0.5℃/分ないし40℃
/分であり、さらに好ましくは0.5℃/分ないし10
℃/分である。なお、降温時には、降温の途中で温度を
一定に保ってもよく、途中で若干温度を上げてもよく、
上記降温速度はこのような場合も含めた平均的な降温速
度である。
【0052】アニール処理Aにおいて用いられる、水蒸
気を含むガスとしては、空気、あるいはアルゴンなどの
希ガスや窒素ガスなどの不活性ガスの少なくとも一種を
用いることが好ましい。また、水蒸気の濃度は、水蒸気
を含むガス全体に対して、好ましくは0.001モル%
以上、より好ましくは0.014〜2モル%である。
【0053】このようなアニール処理Aを含む熱処理を
行うことにより、前記絶縁膜44の少なくとも表面近傍
に水を取り込むことができる。
【0054】また、アニール処理Aにおいて、酸化膜
(絶縁膜)中に取り込まれる水分量を基板内で均一にす
るために、水蒸気を含むガスをある一定の方向に流すよ
うにして、アニール炉内の温度分布を小さくすることが
効果的である。
【0055】(d)次いで、クロム,アルミニウム,チ
タン,モリブデンなどの金属膜をたとえばスパッタリン
グ法によって堆積させることにより、第2および第4の
導電膜46a,46bおよび配線膜48が形成される。
第2および第4の導電膜46a,46bは、たとえば膜
厚50〜300nmで形成され、その後通常使用されて
いるフォトリソグラフィおよびエッチング技術を用いて
パターニングされる。次いで、ITO膜をスパッタリン
グ法などによって膜厚30〜200nmで堆積させ、通
常用いられるフォトリソグラフィおよびエッチング技術
を用いて所定のパターンの画素電極45が形成される。
【0056】これらの工程、すなわち、第2および第4
の導電膜46a,46b、配線膜48および画素電極4
5を構成するITO膜のスパッタリング工程では、前記
工程(c)で絶縁膜44に導入された水の脱離を防ぐた
めに、200℃より低い温度で成膜が行われることが望
ましい。あるいは、200℃以上でこのような成膜が行
われる場合には、絶縁膜44中の水が同一深さの領域で
できるだけ等しい濃度となるように、基板温度を均一に
することが望ましい。基板温度を均一にするためには、
たとえば、基板に均一に輻射熱がかかるように、基板よ
り大きなヒータを用いる。ここで、「基板温度均一にす
る」とは、たとえば基板内の各点の温度を、好ましくは
±10℃以内、より好ましくは±5℃以内に設定するこ
とである。
【0057】なお、図示はしないが、第2および第4の
導電膜と画素電極とが同一のITO膜等の透明導電膜に
よって形成されるMIM型非線形素子においては、第2
および第4の導電膜と画素電極とを同一工程において形
成できるため、製造プロセスをより簡略化することがで
きる。
【0058】
【実施例】以下に、本発明の具体的な実施例および比較
例を挙げて、さらに詳細に説明する。
【0059】(実施例1)この実施例では、バック・ツ
ー・バック構造のMIM型非線形素子を含むアクティブ
マトリクス基板を作成した。具体的には、ガラス基板上
にスパッタリング法で膜厚150nmのタンタル膜
(0.2原子%のタングステンを含む)を堆積し、さら
にパターニングを行って第1および第3の導電膜を形成
した。次いで、酸化タンタルをターゲットとして用いた
スパッタリング法によって厚さ約30nmの酸化タンタ
ル膜(絶縁膜)を形成した。
【0060】さらに、窒素雰囲気下において、320℃
で30分間にわたって第2の熱処理(図5に示すアニー
ル処理B)を実施した。その後、第1の熱処理(図5に
示すアニール処理A)を行った。具体的には、空気中
(水蒸気量;1.2モル%)において降温速度1℃/分
で120分間にわたって冷却を行い、基板温度を200
℃程度まで低下させた。次いで、絶縁膜上にスパッタリ
ング法によりクロムを膜厚100nmで堆積させ、さら
にパターニングを行って第2および第4の導電膜ならび
に信号線(データ線)を形成し、実施例にかかるアクテ
ィブマトリクス基板を作成した。
【0061】(比較例1)実施例1におけるアニール処
理を行わなかった他は、実施例1と同様にしてMIM型
非線形素子を含むアクティブマトリクス基板を作製し
た。
【0062】次に、実施例1および比較例1のMIM型
非線形素子に関して行った実験例について述べる。
【0063】(a)熱脱離スペクトル 実施例1;絶縁膜について行った熱脱離スペクトル(T
DS)法による測定について述べる。この測定は、図6
に示す熱脱離スペクトル測定装置500を使用して行っ
た。
【0064】この熱脱離スペクトル測定装置500は、
真空チャンバー510内に四重極質量分析計502と赤
外線ヒータ504とを備えており、サンプル520の裏
側から赤外線ヒータ504でサンプル520を加熱して
いき、サンプル520から出てくるガスを四重極質量分
析計502で計測して熱脱離スペクトルを得るものであ
る。サンプル520の温度制御は、制御性の問題からサ
ンプル520の裏面側の熱電対TC1を使用して行っ
た。また、サンプル520の表面温度を測定するため
に、サンプル520の表面側にも熱電対TC2を設け
た。サンプル520に使用した石英基板522は熱伝導
が悪くしかもその厚さも1.1mmと厚いために、熱電
対TC1とTC2との温度には差が生じた。しかし、実
際のMIM型非線形素子作成プロセスでの温度は、熱電
対TC2での温度とほぼ同じになる。TDSの測定に
は、基板として石英ガラスを用いている。これは、10
00℃の高温まで測定を行うために、基板の耐熱温度を
高くしたことによる。なお、基板を通常の無アルカリガ
ラスに変えてもMIM型非線形素子の電圧−電流特性は
同じであることを確認している。
【0065】測定に使用したサンプル520は、図7に
示すように、まず、厚さ1.1mmの石英基板522上
にスパッタリング法により厚さ300nmのタンタル膜
(0.2原子%のタングステンを含む)524を形成
し、さらに、前述した条件でスパッタリングを行い、膜
厚約250nmの絶縁膜526を形成した。さらに、前
述した条件でアニール処理Bおよびアニール処理Aを行
い、絶縁膜526に水を取り込む工程を行った。このよ
うにして得られた積層体を熱処理炉から取り出して熱脱
離スペクトル測定用のサンプル520とした。
【0066】このサンプル520を用いて熱脱離スペク
トルを測定した。その結果を図8に示す。図8におい
て、横軸は温度であって制御用の熱電対TC1の温度を
示し、縦軸は水に相当する質量18(H2O)における
ガスの計測値の強度を示す。図8に示すスペクトルにお
いては、ピークP1およびP2が得られている。上述の
ように熱電対TC1とTC2の温度には差があるので、
サンプル520の表面温度を求めると、ピークP1の熱
電対TC2による温度は約100℃であり、およびピー
クP2の熱電対TC2による温度は約220℃であっ
た。
【0067】また、比較のために、アニール処理を行わ
なかった比較例1に相当するサンプルを作成し、その熱
脱離スペクトルを測定した、その結果を図9に示す。図
9のスペクトルにおいては、ピークP2が観察されなか
った。図8および図9から、ピークP1は、サンプルの
表面に物理吸着した水分に由来するものであると考えら
れる。
【0068】次に、ピークP2の由来を特定するため
に、次のような実験を行った。すなわち、実施例1にお
いて行われるアニール処理Aの処理ガスにおいて、水の
代わりに重水(D2O)を用いた雰囲気中でアニール処
理Aを行った他は実施例1の場合と同様にしてサンプル
を作成した。このサンプルをTDS法で重水のピークに
相当する質量数20のスペクトルを測定すると、図8に
示すピークP2と同じ温度領域にピークが観察された。
以上のことから、図8のピークP2(TC2:220
℃)は、水蒸気を含む雰囲気中におけるアニール処理A
によって絶縁膜に導入された水に由来することがわか
る。
【0069】さらに、図8のピークP2(斜線で表す部
分)の領域における積分強度で水の分子数をもとめたと
ころ、2.4×1014個/cm2であった。
【0070】なお、絶縁膜の膜厚をかえた他は同様の方
法で作成されたMIM型非線形素子について熱脱離スペ
クトルを測定しても、ピークP2の積分強度は同じであ
ることを確認している。また、重水を含む雰囲気でアニ
ール処理Aを行ったMIM型非線形素子と、水蒸気を含
む雰囲気でアニール処理Aを行ったMIM型非線形素子
とでは、それらの電圧−電流特性が同じになることを確
認している。
【0071】(b)非線形係数(β値) 実施例1および比較例1のMIM型非線形素子の電圧−
電流特性を求め、急峻性を表す非線形係数(β値)を算
出した。その結果、実施例1のサンプルについては、β
値は3.5であり、比較例1については、β値は、2.
7であった。このように、本発明のアニール処理Aを行
い、絶縁膜に水を導入することにより、β値が著しく改
善されていることが確認された。
【0072】さらに、実施例1のアクティブマトリクス
基板を用いて液晶表示パネルを作製したところ、0〜8
0℃の温度範囲で100以上のコントラストを得ること
ができ、かつ表示ムラも認められなかった。
【0073】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかるアクティブ
マトリクス基板を適用した液晶表示パネルの要部を示す
平面図である。
【図2】図1におけるA−A線に沿った断面図である。
【図3】本発明の液晶表示パネルの等価回路を示す図で
ある。
【図4】本発明の液晶表示パネルを模式的に示す斜視図
である。
【図5】本発明の製造方法における熱処理工程を示すた
めの、時間と温度との関係を示す図である。
【図6】熱脱離スペクトルを求めるための装置を概略的
に示す図である。
【図7】熱脱離スペクトルを求めるためのサンプルを概
略的に示す図である。
【図8】本発明の実施例1に係るアクティブマトリクス
基板のMIM型非線形素子の絶縁膜について求めた、水
の熱脱離スペクトルを示す図である。
【図9】比較例1に係るアクティブマトリクス基板のM
IM型非線形素子の絶縁膜について求めた、水の熱脱離
スペクトルを示す図である。
【符号の説明】
10 液晶表示パネル 12 走査線 14 データ線 16 画素領域 40 MIM型非線形素子 42 第1および第3の導電膜 44 第1および第2の絶縁膜 46a 第2の導電膜 46b 第4の導電膜 48 信号線 30,32 基板 45 画素電極 41 液晶表示要素 100 アクティブマトリクス基板 200 走査信号駆動回路 210 データ信号駆動回路 300 対向基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 帯川 靖人 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板、この基板上に所定のパターンで配
    設された信号線、この信号線に接続された2端子型非線
    形素子、およびこの2端子型非線形素子に接続された画
    素電極を備え、 前記2端子型非線形素子は、前記基板上に積層された、
    第1の導電膜、第1の絶縁膜および第2の導電膜を含む
    第1の2端子型非線形素子と、第3の導電膜、第2の絶
    縁膜および第4の導電膜を含む第2の2端子型非線形素
    子と、を含み、 前記第1の導電膜と前記第3の導電膜とは一体の導電膜
    からなり、 前記第2の導電膜と前記第4の導電膜とは分離され、 前記第2の導電膜は前記信号線に接続され、かつ前記信
    号線は段差のない平坦な導電膜からなり、 前記第4の導電膜は画素電極に接続され、 前記第1の絶縁膜と前記第2の絶縁膜とは一体の絶縁膜
    からなり、該絶縁膜に水が含まれることを特徴とするア
    クティブマトリクス基板。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記第1および第2の絶縁膜は、熱脱離スペクトルにお
    いて、該絶縁膜中の水に由来するピークが220℃±5
    ℃の範囲にあることを特徴とするアクティブマトリクス
    基板。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記第1および第3の導電膜は、タンタルあるいはタン
    タル合金であることを特徴とするアクティブマトリクス
    基板。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、 前記第1および第2の絶縁膜は、物理蒸着法、化学気相
    成長法または熱酸化法によって形成されることを特徴と
    するアクティブマトリクス基板。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4のいずれかにおいて、 前記第1および第2の絶縁膜は、タンタルあるいはタン
    タル合金の酸化膜であることを特徴とするアクティブマ
    トリクス基板。
  6. 【請求項6】 (a)基板上に、第1および第3の導電
    膜を一体的に形成する工程、 (b)前記第1および第3の導電膜上に、物理蒸着法、
    化学気相成長法または熱酸化法で第1および第2の絶縁
    膜を一体的に形成する工程、 (c)前記第1および第3の導電膜および前記第1およ
    び第2の絶縁膜が形成された前記基板を、水蒸気を含む
    雰囲気中で第1の熱処理をすることによって、少なくと
    も前記絶縁膜中に水を含ませる工程、および (d)前記第1および第2の絶縁膜上に、第2および第
    4の導電膜を分離した状態で形成するとともに、前記信
    号線を形成する工程、を含むことを特徴とするアクティ
    ブマトリクス基板の製造方法。
  7. 【請求項7】前記第1の熱処理は、水蒸気を含むガスが
    一定方向に流れるように処理することを特徴とするアク
    ティブマトリクス基板の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項6または7において、 前記第1および第3の導電膜は、タンタルあるいはタン
    タル合金であることを特徴とするアクティブマトリクス
    基板の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項6ないし8のいずれかにおいて、 前記第1および第2の絶縁膜は、タンタルあるいはタン
    タル合金の酸化物からなることを特徴とするアクティブ
    マトリクス基板の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項6ないし9のいずれかにおい
    て、 前記第1の熱処理は、空気および不活性ガスの少なくと
    も1種からなる雰囲気中で行われることを特徴とするア
    クティブマトリクス基板の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項6ないし10のいずれかにおい
    て、 前記第1の熱処理は、水蒸気の濃度が処理ガス全体に対
    し、0.001モル%以上であることを特徴とするアク
    ティブマトリクス基板の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項11において、 前記第1の熱処理は、水蒸気の濃度が処理ガス全体に対
    し、0.014〜2モル%であることを特徴とするアク
    ティブマトリクス基板の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項6ないし12のいずれかにおい
    て、 前記第1の熱処理は、前記第1および第3の導電膜およ
    び前記第1および第2の絶縁膜が形成された前記基板を
    不活性ガス中で熱処理する第2の熱処理の後に行われる
    ことを特徴とするアクティブマトリクス基板の製造方
    法。
  14. 【請求項14】 請求項1〜5のいずれかに記載のアク
    ティブマトリクス基板、 前記アクティブマトリクス基板の画素電極に対向する位
    置に信号線を備えた対向基板、および前記アクティブマ
    トリクス基板と前記対向基板との間に封入された液晶
    層、を含むことを特徴とする液晶表示パネル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104835850A (zh) * 2009-07-10 2015-08-12 株式会社半导体能源研究所 半导体器件
US11152493B2 (en) 2009-07-10 2021-10-19 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Method for manufacturing semiconductor device
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