JPH10268363A - 2端子型非線形素子およびその製造方法、ならびに液晶表示パネル - Google Patents

2端子型非線形素子およびその製造方法、ならびに液晶表示パネル

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JPH10268363A
JPH10268363A JP9090313A JP9031397A JPH10268363A JP H10268363 A JPH10268363 A JP H10268363A JP 9090313 A JP9090313 A JP 9090313A JP 9031397 A JP9031397 A JP 9031397A JP H10268363 A JPH10268363 A JP H10268363A
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insulating film
nonlinear element
conductive film
water
substrate
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Takashi Inoue
孝 井上
Yasushi Takano
靖 高野
Takeyoshi Ushiki
武義 宇敷
Takumi Seki
▲琢▼巳 関
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電圧−電流特性の急峻性を示す非線形係数が
大きいMIM型非線形素子およびこれを用いた高画質の
液晶表示パネルを提供し、さらに、前記MIM型非線形
素子の製造方法を提供する。 【解決手段】 MIM型非線形素子は、基板30上に積
層された、第1の導電膜22、絶縁膜24および第2の
導電膜26を含み、前記絶縁膜24に水が含まれ、か
つ、前記絶縁膜は、熱脱離スペクトルにおいて、該絶縁
膜中の水に由来するピークが225〜300℃の範囲に
ある。そして、前記熱脱離スペクトルにおいて、水に由
来するピークの面積から算出される分子数は、5×10
14個/cm2以上であることが望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチング素子
に用いられる2端子型非線形素子および2端子型非線形
素子の製造方法、前記2端子型非線形素子を用いた液晶
表示パネルに関する。
【0002】
【背景技術】アクティブマトリクス方式の液晶表示装置
は、画素領域毎にスイッチング素子を設けてマトリクス
アレイを形成したアクティブマトリクス基板と、たとえ
ばカラーフィルタを設けた対向基板との間に液晶を充填
しておき、各画素領域毎の液晶の配向状態を制御して、
所定の画像情報を表示するものである。スイッチング素
子としては、一般に、薄膜トランジスタ(TFT)など
の3端子素子または金属−絶縁体−金属(MIM)型非
線形素子などの2端子素子が用いられている。そして、
2端子素子を用いたスイッチング素子は、3端子素子に
比べ、クロスオーバ短絡の発生がなく、製造工程を簡略
化できるという点で優れている。
【0003】MIM型非線形素子の非線形特性を向上さ
せるための技術として、例えば特開昭63−50081
号が提案されている。この技術においては、タンタル薄
膜を陽極酸化した後、窒素雰囲気中で400〜600℃
で熱処理することにより、非線形特性、特に電圧−電流
特性の急峻性が改善される。しかしながら、この技術に
よっても十分な非線形特性が得られていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、特
に、電圧−電流特性の急峻性が充分に大きく、かつ電圧
−電流特性の経時変化が小さく信頼性の高い2端子型非
線形素子、およびこれを用いた、コントラストが高く、
表示ムラや焼付きのない高画質の液晶表示パネルを提供
することにある。
【0005】さらに、本発明の他の目的は、上述した優
れた特性を有する2端子型非線形素子の製造方法を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る2端子型非
線形素子(以下、「MIM型非線形素子」という)は、
基板上に積層された、第1の導電膜、絶縁膜および第2
の導電膜を含む2端子型非線形素子において、前記絶縁
膜に水が含まれ、かつ、前記絶縁膜は、熱脱離スペクト
ルにおいて、該絶縁膜中の水に由来するピークが225
〜300℃の範囲にあることを特徴とする。
【0007】なお、本発明に係るMIM型非線形素子
は、第2の導電膜が金属に限定されず、ITO(Ind
ium Tin Oxide)などの導電膜を含む。
【0008】本発明に係るMIM型非線形素子において
は、その絶縁膜中に水が含まれることにより、電圧−電
流特性の急峻性を表す非線形係数(β値)が著しく改善
される。
【0009】本発明においては、熱脱離スペクトルにお
いて、前記絶縁膜中の水に由来するピークの面積から算
出される分子数は、好ましくは5×1014個/cm2
上、より好ましくは1.0×1015〜5.0×1015
/cm2である。なお、ここでいう分子数は、前記絶縁
膜に含まれる水を、該絶縁膜の膜厚方向の平均値として
示したものである。さらに、本発明においては、セシウ
ム1次イオンの照射による2次イオン質量分析法(SI
MS)で得られる元素分析において、前記水に由来する
水素のスペクトルの強度は、前記絶縁膜において1桁以
上変化することが望ましい。また、本発明においては、
SIMSで得られる元素分析において、絶縁膜中の水に
由来する水素のスペクトルは、前記絶縁膜の前記第2の
導電膜側の表面近傍に、より好ましくは表面から30n
mの範囲に、少なくともひとつのピークが存在すること
が好ましい。
【0010】前記第1の導電膜は、タンタルあるいはタ
ンタル合金であることが好ましい。また、前記絶縁膜
は、前記第1の導電膜の陽極酸化膜であることが好まし
い。
【0011】本発明に係るMIM型非線形素子の製造方
法は、(a)基板上に第1の導電膜を形成する工程、
(b)水を1〜10重量%の割合で含むエチレングリコ
ールを溶媒とする化成液にて、前記第1の導電膜を陽極
酸化して、該第1の導電膜の表面に絶縁膜を形成する工
程、(c)前記第1の導電膜および前記絶縁膜が形成さ
れた前記基板を、水蒸気を含む雰囲気中で第1の熱処理
をすることによって、少なくとも前記絶縁膜中に水を含
ませる工程、および(d)前記絶縁膜上に第2の導電膜
を形成する工程を、含むことを特徴とする。
【0012】この製造方法によれば、前述した本発明に
係るMIM型非線形素子を、簡易な熱処理工程を施すこ
とにより得ることができる。そして、この製造方法にお
いては、前記工程(c)の第1の熱処理工程によって前
記絶縁膜中に水を取り込むことができる。さらに、絶縁
膜を形成する前記工程(b)において、化成液として特
定量の水を含むエチレングリコールを用いることによっ
て、前記絶縁膜中に水をより確実に取り込むことができ
る。
【0013】前記第1の熱処理においては、水蒸気の濃
度は処理ガス全体に対し、好ましくは0.001モル%
以上、より好ましくは0.014〜2モル%である。そ
して、この第1の熱処理は(アニール処理A)は、前記
第1の導電膜および前記絶縁膜が形成された前記基板を
不活性ガス中で熱処理する第2の熱処理(アニール処理
B)の後に、連続的にかつ降温工程として行われること
が望ましい。そして、前記第2の熱処理は、320〜3
80℃の範囲内で行われることが望ましい。
【0014】このように作製されたMIM型非線形素子
は、前記絶縁膜が、伝導体のエネルギー準位が異なる絶
縁体が接合された構成を有するものと考えられる。その
結果、MIM型非線形素子に低電圧を印加したときの抵
抗値が大きくなり、β値も大きくなる。以下に、この点
をさらに詳細に説明する。
【0015】前記アニール処理Aを含む工程で作製され
たMIM型非線形素子では、前記絶縁膜は、水が含まれ
る表面側(第2の導電膜側)の第1の層と、水がほとん
ど含まれない第1の導電膜側の第2の層とに分かれる構
造を有する。このことは、絶縁膜内で、伝導体のエネル
ギー準位が異なることを意味する。つまり、水が含まれ
る第1の層は、その伝導体のエネルギー準位が水を含ま
ない第2の層のそれより低い。したがって、MIM型非
線形素子に低電圧(たとえば5V以下)が印加されると
きには、絶縁膜内の伝導体のエネルギー差を解消するた
めに、素子の抵抗が大きくなる。一方、MIM型非線形
素子に高電圧(たとえば10V以上)が印加されるとき
には、絶縁膜内のエネルギー差は電気伝導にほとんど関
与しないため、素子の抵抗はあまり変化しない。そのた
め、MIM型非線形素子の電圧−電流特性の急峻性が大
きくなる。このとき、素子の抵抗値Rは、以下の式によ
って表すことができる。
【0016】R=1/αexp(βVi1/2−Eg/κ
T)+Vs/λexp(qVs/κT) ここで、α;室温においてMIM型非線形素子に電圧が
印加されないときの導電率 β;電圧−電流特性の急峻性 Vi;絶縁膜に印加される電圧 Eg;活性化エネルギー κ;ボルツマン定数 T;絶対温度 Vs;絶縁膜の第1の層と第2の層との界面に印加され
る電圧 λ;定数 q;電子の電荷 上記式で、第1項は絶縁膜の伝導に関するプールフレン
ケル伝導に関する項であり、第2項は絶縁膜における伝
導体のエネルギー準位の差に関する項である。つまり、
第2項は、絶縁膜を定性的にみると、第1の層をn型半
導体、第2の層をp型半導体としたときの、pn接合の
順方向伝導に起因する項である。
【0017】以上述べたように、本発明のMIM型非線
形素子は、非線形係数(β値)が大きく電圧−電流特性
の急峻性が優れるだけでなく、電圧−電流特性の経時変
化が小さく信頼性が高い。
【0018】さらに、本発明の液晶表示パネルは、上述
したMIM型非線形素子を備えたことを特徴とし、より
具体的には、透明な基板、この基板上に所定のパターン
で配設された一方の信号線、この信号線に接続された複
数の本発明のMIM型非線形素子、およびこのMIM型
非線形素子に接続された画素電極を備えた第1の基板
と、前記画素電極に対向する位置に他方の信号線を備え
た第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板との
間に封入された液晶層と、を含むことを特徴とする。
【0019】この液晶表示パネルによれば、コントラス
トが高く、焼付きなどが発生しにくく、したがって高品
質の画像表示が可能であり、幅広い用途に適用すること
ができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、図面を参照しながら説明する。
【0021】(MIM型非線形素子および液晶表示パネ
ル)図1は、本発明の第1の実施の形態にかかるMIM
型非線形素子を用いた液晶駆動電極の1単位を模式的に
示す平面図であり、図2は、図1におけるA−A線に沿
った部分を模式的に示す断面図である。
【0022】MIM型非線形素子20は、絶縁性ならび
に透明性を有する基板、たとえばガラス,プラスチック
などからなる基板(第1の基板)30と、この基板30
の表面に形成された絶縁膜31と、タンタルあるいはタ
ンタル合金からなる第1の導電膜22と、この第1の導
電膜22の表面に陽極酸化によって形成された絶縁膜2
4と、この絶縁膜24の表面に形成された第2の導電膜
26とから構成されている。そして、前記MIM型非線
形素子20の第1の導電膜22は信号線(走査線または
データ線)12に接続され、第2の導電膜26は画素電
極34に接続されている。
【0023】前記絶縁膜31は、たとえば酸化タンタル
から構成されている。前記絶縁膜31は、第2の導電膜
26の堆積後に行われる熱処理よって第1の導電膜22
の剥離が生じないこと、および基板30からの第1の導
電膜22への不純物の拡散を防止することを目的として
形成されているので、これらのことが問題にならない場
合は必ずしも必要でない。
【0024】前記第1の導電膜22は、タンタル単体、
あるいはタンタルを主成分とし、これに周期律表で6,
7および8族に属する元素を含ませた合金膜としてもよ
い。合金に添加される元素しては、たとえばタングステ
ン,クロム,モリブデン,レニウム,イットリウム,ラ
ンタン,ディスプロリウムなどを好ましく例示すること
ができる。特に、前記元素としてはタングステンが好ま
しく、その含有割合はたとえば0.1〜6原子%である
ことが好ましい。
【0025】前記絶縁膜24は、後に詳述するように、
化成液中で陽極酸化することによって形成されることが
望ましい。
【0026】そして、本発明において特徴的なことは、
前記絶縁膜24に水が含まれ、かつ、前記絶縁膜24
は、熱脱離スペクトルにおいて、この絶縁膜24中に含
まれる水に由来するピークが225〜300℃、より好
ましくは230〜260℃の範囲にある。そして、前記
水に由来するピークの面積から算出される分子数は、好
ましくは5×1014個/cm2以上、より好ましくは
1.0×1015〜5.0×1015個/cm2である。熱
脱離スペクトルの測定方法ついては、後に詳述する。
【0027】また、本発明においては、セシウム1次イ
オンの照射による2次イオン質量分析法(SIMS)で
得られる元素分析において、前記水に由来する水素のス
ペクトルの強度は、前記絶縁膜24において1桁以上変
化することが望ましい。また、SIMSで得られる元素
分析において、絶縁膜24中の水に由来する水素のスペ
クトルは、前記絶縁膜24の前記第2の導電膜26側の
表面近傍に、より好ましくは表面から30nmの範囲
に、少なくともひとつのピークが存在することが好まし
い。
【0028】このように、絶縁膜24の表面側に水が含
まれることにより、後に詳述するが、電圧−電流特性の
急峻性を表す非線形係数を格段に向上させることができ
る。
【0029】前記第2の導電膜26は特に限定されない
が、通常クロムによって構成される。また、前記画素電
極34は、ITO膜等の透明導電膜から構成される。
【0030】また、図3に示すように、第2の導電膜お
よび画素電極は、同一の透明導電膜36によって構成さ
れてもよい。このように第2の導電膜および画素電極を
単一の膜で形成することにより、膜形成に要する製造工
程を少なくすることができる。
【0031】次に、前記MIM型非線形素子20を用い
た液晶表示パネルの一例について説明する。
【0032】図4は、前記MIM型非線形素子20を用
いたアクティブマトリクス方式の液晶表示パネルの等価
回路の一例を示す。この液晶表示パネル10は、走査信
号駆動回路100およびデータ信号駆動回路110を含
む。液晶表示パネル10には、信号線、すなわち複数の
走査線12および複数のデータ線14が設けられ、前記
走査線12は前記走査信号駆動回路100により、前記
データ線14は前記データ信号駆動回路110により駆
動される。そして、各画素領域16において、走査線1
2とデータ線14との間にMIM型非線形素子20と液
晶表示要素(液晶層)41とが直列に接続されている。
なお、図4では、MIM型非線形素子20が走査線12
側に接続され、液晶表示要素41がデータ線14側に接
続されているが、これとは逆にMIM型非線形素子20
をデータ線14側に、液晶表示要素41を走査線12側
に設ける構成としてもよい。
【0033】図5は、本実施の形態に係る液晶表示パネ
ルの構造の一例を模式的に示す斜視図である。この液晶
表示パネル10は、2枚の基板、すなわち第1の基板3
0と第2の基板32とが対向して設けられ、これらの基
板30,32間に液晶が封入されている。前記第1の基
板30上には、前述したように、絶縁膜31が形成され
ている。この絶縁膜31の表面には、信号線(走査線)
12が複数設けられている。そして、第2の基板32に
は、前記走査線12に交差するようにデータ線14が短
冊状に複数形成されている。さらに、画素電極34はM
IM型非線形素子20を介して走査線12に接続されて
いる。
【0034】そして、走査線12とデータ線14とに印
加された信号に基づいて、液晶表示要素41を表示状
態,非表示状態またはその中間状態に切り替えて表示動
作を制御する。表示動作の制御方法については、一般的
に用いられる方法を適用できる。
【0035】図6および図7は、MIM型非線形素子の
第2の実施の形態を示す。図6は、本実施の形態のMI
M型非線形素子を用いた液晶駆動電極の1単位を模式的
に示す平面図であり、図7は、図6におけるB−B線に
沿った部分を模式的に示す断面図である。
【0036】このMIM型非線形素子40は、バック・
ツー・バック(back−to−back)構造を有す
る点で前述したMIM型非線形素子20と異なる。つま
り、MIM型非線形素子40は、第1のMIM型非線形
素子40aと第2のMIM型非線形素子40bとを、極
性を反対にして直列に接続した構造を有する。
【0037】具体的には、絶縁性ならびに透明性を有す
る基板、たとえばガラス,プラスチックなどからなる基
板(第1の基板)30と、この基板30の表面に形成さ
れた絶縁膜31と、タンタルあるいはタンタル合金から
なる第1の導電膜42と、この第1の導電膜42の表面
に陽極酸化によって形成された絶縁膜44と、この絶縁
膜44の表面に形成され、相互に離間した2つの第2の
導電膜46a,46bとから構成されている。そして、
前記第1のMIM型非線形素子40aの第2の導電膜4
6aは信号線(走査線またはデータ線)48に接続さ
れ、前記第2のMIM型非線形素子40bの第2の導電
膜46bは画素電極45に接続されている。なお、前記
絶縁膜44は、図1および図2に示したクロス型のMI
M型非線形素子20の絶縁膜24に比べて膜厚が小さく
設定され、たとえば約半分程度に形成されている。
【0038】また、第1の導電膜42、絶縁膜44およ
び第2の導電膜46a,46bなどの各構成要素のその
他の特性、構成などは、前記MIM型非線形素子20の
場合と同様であるので、記載を省略する。
【0039】このようなバック・ツー・バック構造のM
IM型非線形素子は、電圧−電流特性の対称性が、前述
した図1および図2に示すクロス型のMIM型非線形素
子に比べて優れている。電圧−電流特性の対称性がよい
とは、ある電圧において、データ線から画素電極に電流
を流すときと、画素電極からデータ線に電流を流すとき
との電流の絶対値の差が十分に小さいことである。
【0040】(MIM型非線形素子の製造プロセス)次
に、たとえば図1および図2に示すMIM型非線形素子
20の製造方法について説明する。
【0041】MIM型非線形素子20は、たとえば以下
のプロセスによって製造される。
【0042】(a)まず、基板30上に酸化タンタルか
らなる絶縁膜31が形成される。絶縁膜31は、例えば
スパッタリング法で堆積したタンタル膜を熱酸化する方
法、あるいは酸化タンタルからなるターゲットを用いた
スパッタリングやコスパッタリング法により形成するこ
とができる。この絶縁膜31は、第1の導電膜22の密
着性を向上させ、さらに基板30からの不純物の拡散を
防止するために設けられるものであるので、たとえば5
0〜200nm程度の膜厚で形成される。
【0043】次いで、絶縁膜31上に、タンタルあるい
はタンタル合金からなる第1の導電膜22が形成され
る。第1の導電膜の膜厚は、MIM型非線形素子の用途
によって好適な値が選択され、通常100〜500nm
程度とされる。第1の導電膜はスパッタリング法や電子
ビーム蒸着法で形成することができる。タンタル合金か
らなる第1の導電膜を形成する方法としては、混合ター
ゲットを用いたスパッタリング法、コスパッタリング法
あるいは電子ビーム蒸着法などを用いることができる。
タンタル合金に含まれる元素としては、周期律表で6,
7および8族の元素、好ましくはタングステン、クロ
ム、モリブデン、レニウムなどの前述した元素を選択す
ることができる。
【0044】前記第1の導電膜22は、一般に用いられ
ているフォトリソグラフィおよびエッチング技術によっ
てパターニングされる。そして、第1の導電膜22の形
成工程と同じ工程で信号線(走査線またはデータ線)1
2が形成される。
【0045】(b)次いで、たとえば陽極酸化法を用い
て前記第1の導電膜22の表面を酸化させて、絶縁膜2
4を形成する。このとき、信号線12の表面も同時に酸
化され絶縁膜が形成される。前記絶縁膜24は、その用
途によって好ましい膜厚が選択され、たとえば20〜7
0nm程度とされる。
【0046】陽極酸化に用いられる化成液は、溶媒とし
てエチレングリコールを含み、さらに水を1〜10重量
%、好ましくは3〜7重量%の割合で含む。溶質として
は、たとえばサリチル酸塩およびフタル酸塩などの芳香
族カルボン酸塩が好ましい。芳香族カルボン酸塩として
は、たとえば、サリチル酸アンモニウム、安息香酸アン
モニウム、γ−レゾルシン酸アンモニウム、フタル酸水
素アンモニウムおよびフタル酸ジアンモニウムなどを用
いることができる。
【0047】前記化成液は、pHメータで測定したpH
が好ましくは8〜13、より好ましくは9〜12であ
る。化成液のpHが13より大きいと酸化膜が剥がれ易
くなり、pHが8より小さいと電解液の電気伝導率が小
さくなりすぎて均一な酸化膜の作製が困難になりやす
い。また、溶質の濃度は、化成液の電気伝導率、陽極酸
化膜中への溶質の添加量、pHなどの点を考慮して決定
される。たとえば、溶質の濃度は好ましくは1〜30重
量%、より好ましくは1〜10重量%である。
【0048】陽極酸化は、化成液が安定に液体として存
在する温度範囲で行われ、この温度範囲は一般的に−2
0〜150℃であり、好ましくは室温〜100℃であ
る。また、陽極酸化時の電流および電圧の制御方法は特
に限定されないが、通常、予め定められた化成電圧(V
f)まで定電流で電気分解を行い、化成電圧Vfに達し
た後に、その電圧に一定時間保持される。この際の電流
密度は、好ましくは0.001〜10mA/cm2、よ
り好ましくは0.01〜1mA/cm2である。また、
化成電圧Vfは液晶表示パネルを作製する際の駆動回路
の設計にもよるが、通常、5〜100Vであり、好まし
くは10〜40Vである。
【0049】(c)次いで、絶縁膜24に水を導入する
ための熱処理を含むアニール工程について述べる。図8
に、アニール工程の処理時間と温度との関係の一例を示
す。この例のアニール工程は、主として一定の温度(T
2)を保って行われるアニール処理Bと、降温工程から
なるアニール処理Aとからなる。
【0050】アニール処理Bにおいては、時間t1〜t
2の昇温工程と、時間t2〜t3の定温工程とからな
る。アニール処理Bは、不活性ガス、たとえばアルゴン
などの希ガスあるいは窒素ガスの雰囲気中において、温
度T2が300℃以上、好ましくは320〜380℃の
条件下で行われる。定温工程に要する時間(t2〜t
3)は、第1の導電膜の膜厚、アニール炉の熱容量、ウ
エハーの処理枚数、ウエハーの基板ガラスの厚さ、設定
温度などによって左右されるが、たとえば10〜120
分程度である。
【0051】アニール処理Aにおいては、水蒸気を含む
雰囲気中において、温度がT2からT1まで低下するよ
うに行われる。温度T1は、水蒸気が絶縁膜24に十分
に取り込まれるために、好ましくは220℃以下、より
好ましくは200℃以下に設定される。アニール処理A
の処理時間(t3〜t4)は、好ましくは、10秒以
上、より好ましくは2分以上、さらに好ましくは5〜3
00分である。
【0052】また、アニール処理Aの降温工程における
降温速度は、0.1℃/分ないし60℃/分であること
が好ましく、より好ましくは0.5℃/分ないし40℃
/分であり、さらに好ましくは0.5℃/分ないし10
℃/分である。なお、降温時には、降温の途中で温度を
一定に保ってもよく、途中で若干温度を上げてもよく、
上記降温速度はこのような場合も含めた平均的な降温速
度である。
【0053】アニール処理Aにおいて用いられる、水蒸
気を含むガスとしては、空気、あるいはアルゴンなどの
希ガスや窒素ガスなどの不活性ガスの少なくとも一種を
用いることが好ましい。また、水蒸気の濃度は、水蒸気
を含むガス全体に対して、好ましくは0.001モル%
以上、より好ましくは0.014〜2モル%である。
【0054】このようなアニール処理Aを含む熱処理を
行うことにより、前記絶縁膜24に水を取り込むことが
できる。
【0055】(d)次いで、クロム,アルミニウム,チ
タン,モリブデンなどの金属膜を例えばスパッタリング
法によって堆積させることにより、第2の導電膜26が
形成される。第2の導電膜は、たとえば膜厚50〜30
0nmで形成され、その後通常使用されているフォトリ
ソグラフィおよびエッチング技術を用いてパターニング
される。次いで、ITO膜をスパッタリング法などによ
って膜厚30〜200nmで堆積させ、通常用いられる
フォトリソグラフィおよびエッチング技術を用いて所定
のパターンの画素電極34が形成される。
【0056】これらの工程、すなわち、第2の導電膜2
6および画素電極34を構成するITO膜のスパッタリ
ング工程では、前記工程(c)で絶縁膜24に導入され
た水の脱離を防ぐために、200℃より低い温度で成膜
が行われることが望ましい。あるいは、200℃以上で
このような成膜が行われる場合には、絶縁膜24中の水
が同一深さの領域でできるだけ等しい濃度となるよう
に、基板温度を均一にすることが望ましい。
【0057】なお、図3に示すMIM型非線形素子20
においては、第2の導電膜と画素電極とが同一のITO
膜等の透明導電膜36によって形成される。この場合、
第2の導電膜と画素電極とを同一工程において形成でき
るため、製造プロセスをより簡略化することができる。
図6および図7に示すMIM型非線形素子の製造プロセ
スも、パターニングなどの形状が異なるものの基本的に
は図1および図2に示すMIM型非線形素子の場合とほ
ぼ同じである。
【0058】
【実施例】以下に、本発明の具体的な実施例および比較
例を挙げて、さらに詳細に説明する。
【0059】(実施例1)この実施例では、図6および
図7に示したバック・ツー・バック構造のMIM型非線
形素子を用いた。具体的には、ガラス基板上にスパッタ
リング法で膜厚150nmのタンタル膜(0.2原子%
のタングステンを含む)を堆積し、さらにパターニング
を行って第1の導電膜を形成した。次いで、6.5重量
%の水および10重量%のサリチル酸アンモニウムを含
むエチレングリコール溶液を化成液として用い、電流密
度0.04mA/cm2で電圧15Vに至るまで定電流
電解を行い、その後、約2時間にわたって電圧15Vで
定電圧電解を行い、前記タンタル膜の陽極酸化を行っ
た。その結果、厚さ約25nmの酸化タンタル膜(絶縁
膜)が形成された。
【0060】次いで、絶縁膜上にスパッタリング法によ
りクロムを膜厚100nmで堆積させ、さらにパターニ
ングを行って第2の導電膜を形成し、実施例1にかかる
MIM型非線形素子を作成した。
【0061】(実施例2)この実施例では、実施例1と
同様に、ガラス基板上に第1の導電膜および絶縁膜を形
成した後、以下の熱処理を行った以外は、実施例1と同
様にしてMIM型非線形素子を形成した。
【0062】すなわち、まず、窒素雰囲気下において、
320℃で30分間にわたって熱処理(図8に示すアニ
ール処理B)を実施した。その後、雰囲気を窒素から空
気(水蒸気が1.2モル%含まれる)に代え、この雰囲
気中で、1℃/分の降温速度で200℃になるまで12
0分間にわたって冷却し、熱処理(図8に示すアニール
処理A)を行った。
【0063】その後、実施例1と同様に、絶縁膜上にス
パッタリング法によりクロムを膜厚100nmで堆積さ
せ、さらにパターニングを行って第2の導電膜を形成
し、MIM型非線形素子を作製した。なお、アニール処
理Aの条件を表1に示す。表1において、アニール条件
の温度は、アニール処理Aの初期温度(アニール処理B
の定温工程の温度(図8におけるT2))を示す。
【0064】(実施例3)実施例2における熱処理(ア
ニール条件)を表1に示す条件で行った他は、実施例2
と同様にしてMIM型非線形素子を作製した。すなわ
ち、実施例3においては、アニール温度T2を410℃
とし、水蒸気の量を1.2モル%とした。
【0065】(比較例1)比較例1においては、陽極酸
化に用いられる化成液として、0.05重量%のクエン
酸水溶液を用い、電流密度0.04mA/cm2で電圧
15Vに至るまで定電流電解を行って、前記タンタル膜
の陽極酸化を行ったこと以外は、前記実施例1と同様に
してMIM型非線形素子を作製した。なお、比較例1に
おいては、アニール処理を行っていない。
【0066】(実験例)次に、実施例1〜3および比較
例1のMIM型非線形素子に関して行った実験例につい
て述べる。実験結果を表1に示す。
【0067】(a)熱脱離スペクトル 実施例1;絶縁膜について行った、熱脱離スペクトル
(TDS)法による測定について述べる。この測定は、
図9に示す熱脱離スペクトル測定装置500を使用して
行った。
【0068】この熱脱離スペクトル測定装置500は、
真空チャンバー510内に四重極質量分析計502と赤
外線ヒータ504とを備えており、サンプル520の裏
側から赤外線ヒータ504でサンプル520を加熱して
いき、サンプル520から出てくるガスを四重極質量分
析計502で計測して熱脱離スペクトルを得るものであ
る。サンプル520の温度制御は、制御性の問題からサ
ンプル520の裏面側の熱電対TC1を使用して行っ
た。また、サンプル520の表面温度を測定するため
に、サンプル520の表面側にも熱電対TC2を設け
た。サンプル520に使用した石英基板522は熱伝導
が悪くしかもその厚さも1.1mmと厚いために、熱電
対TC1とTC2との温度には差が生じた。しかし、実
際のMIM型非線形素子作成プロセスでの温度は、熱電
対TC2での温度とほぼ同じになることを確認してい
る。TDSの測定には、基板として石英ガラスを用いて
いる。これは、1000℃の高温まで測定を行うため
に、基板の耐熱温度を高くしたことによる。なお、基板
を通常の無アルカリガラスに変えてもMIM型非線形素
子の電圧−電流特性は同じであることを確認している。
【0069】測定に使用したサンプル520は、図10
に示すように、まず、厚さ1.1mmの石英基板522
上にスパッタリング法により厚さ150nmのタンタル
膜(0.2原子%のタングステンを含む)524を形成
し、さらに、前述した条件で陽極酸化を行い、膜厚約8
5nmの絶縁膜526を形成した。このようにして得ら
れた積層体を熱処理炉から取り出して熱脱離スペクトル
測定用のサンプル520とした。なお、TDSの測定に
おいては、データの結果をわかりやすくするために、絶
縁膜の膜厚を実際の実施例および比較例より大きく設定
している。
【0070】このサンプル520を用いて熱脱離スペク
トルを測定した。その結果を図11に示す。図11にお
いて、横軸は温度であって制御用の熱電対TC1の温度
を示し、縦軸は水に相当する質量18(H2O)におけ
るガスの計測値の強度を示す。図11に示すスペクトル
においては、ピークP1およびP2が得られている。上
述のように熱電対TC1とTC2の温度には差があるの
で、サンプル520の表面温度を求めると、ピークP1
の熱電対TC2による温度は約100℃であり、および
ピークP2の熱電対TC2による温度は約230℃であ
った。さらに、図11のピークP2(斜線で表す部分)
の領域における積分強度で水の分子数をもとめたとこ
ろ、8.2×1014個/cm2であった。なお、ピーク
の積分強度で水の分子数を求める当たっては、具体的に
は、ピークP2がないと仮定したスペクトルと、図11
に示す測定データとの差スペクトルを計算して求めた。
【0071】比較例1;また、比較のために、化成液と
してクエン酸水溶液を用い、かつアニール処理を行わな
かった比較例1に相当するサンプルを作成し、その熱脱
離スペクトルを測定した。その結果を図14に示す。図
14のスペクトルにおいては、ピークP2が観察されな
かった。図11および図14から、ピークP1は、サン
プルの表面に物理吸着した水分に由来するものであると
考えられる。
【0072】実施例2,3;実施例1と同様にして、実
施例2および実施例3についてサンプルを作成し、それ
ぞれの熱脱離スペクトルを求めた。なお、実施例2およ
び3について用いたサンプルは、絶縁膜を形成した後、
前述した条件でアニール処理Bおよびアニール処理Aを
施し、絶縁膜に水を取り込む工程を付加している。実施
例2および3の熱脱離スペクトルを図12および図13
にそれぞれ示す。これらのスペクトルにおいては、実施
例1の場合と同様に、ピークP1およびP2が現れ、絶
縁膜中に水が取り込まれていることがわかる。さらに、
実施例1と同様に、ピークP2の領域(斜線で示す部
分)における積分強度で水の分子数を求めた。その結果
を表1に示す。なお、絶縁膜の膜厚をかえた他は実施例
2または3と同様の方法で作成されたMIM型非線形素
子についてTDSの測定を行ったところ、ピークP2の
積分強度は同じであることを確認している。
【0073】(b)SIMS 実施例2,3および比較例1;絶縁膜および第1の導電
膜に含まれる各種原子のプロファイルを求めるために、
実施例2,3および比較例1について行った、セシウム
イオンエッチングによるSIMSの結果を図15〜図1
7にそれぞれ示す。これらの図において、横軸は、第1
の導電膜および絶縁膜における絶縁膜表面からの深さを
示し、縦軸は、2次イオンのカウント数を対数で示す。
また、図15〜図17において、符号aで示すライン
は、水素のスペクトルのピークを通るラインであって、
便宜的に、第1の導電膜と絶縁膜との境界を示してい
る。なお、SIMSの測定では、TDSの測定と同様
に、絶縁膜中の水素のプロファイルを確認しやすくする
ために、絶縁膜の膜厚は約85nmとした。
【0074】アニール処理Aを行った実施例2および3
においては、水素のスペクトルにおいて、絶縁膜の表面
近傍にピークを有することがわかる。この水素のスペク
トルは、水素原子に由来するものと、水の水素に由来す
るものとが合わされた状態で現れるため、厳密に絶縁膜
中の水に由来する水素を表すものとは言えないが、図1
7に示す絶縁膜に水を含まない比較例1の水素のスペク
トルと比較することにより、絶縁膜の表面付近のピーク
が絶縁膜中の水に由来するものであることが間接的にわ
かる。
【0075】すなわち、図15および図16から、絶縁
膜(TaOX膜)に水に由来する水素が含まれ、かつ、
そのスペクトルは絶縁膜の表面近傍(第2の導電膜側)
に少なくともひとつのピークを有し、絶縁膜の深さ方向
に徐々に2次イオンカウント数が減少していることがわ
かる。
【0076】熱脱離(TDS)スペクトルおよびSIM
Sの結果より、以下のことがいえる。まず、TDSの結
果より、ピークP2の積分強度の膜厚依存性がなかった
ことから、アニール処理Aによって、絶縁膜の一部に水
が局在して取り込まれることがわかる。さらに、図15
および図16に示すSIMSのスペクトルからもわかる
ように、絶縁膜の最も表面側に位置する水素のピークP
(H)は、絶縁膜の膜厚やアニール条件によらず、第1
の導電膜側の表面から30nm以内にあることが確認さ
れている。たとえば、絶縁膜の膜厚が20〜70nm
で、アニール処理Bの温度が300〜410℃では、前
記ピークP(H)の位置は第2の導電膜側の表面から1
0〜20nmの深さにあった。
【0077】このように、TDSおよびSIMSのデー
タより、陽極酸化およびアニール処理Aで絶縁膜内に水
が取り込まれ、かつその水が絶縁膜の第2の導電膜側に
局在していることがわかる。したがって、絶縁膜の膜厚
が、水に由来する水素スペクトルのピークP(H)位置
より十分に厚い場合、たとえば絶縁膜の膜厚が20nm
より大きければ、絶縁膜内に、水を含んだ領域(第1の
層)と、水を含まない領域(第2の層)とができ、異な
った性質の絶縁層が接合した状態となる。ここで、水を
含まない領域とは、SIMSで、水に由来する水素スペ
クトルが、そのピークP(H)の値に対し2次イオンカ
ウント数で1桁以上小さい領域として、定義することが
できる。
【0078】(c)非線形係数(β値) 実施例1〜3,および比較例1のMIM型非線形素子の
電圧−電流特性を求め、急峻性を表す非線形係数(β
値)を算出した。その結果を、表1に示す。
【0079】表1から、絶縁膜中に含まれる水分子数が
多くなると、β値が大きくなることがわかる。これは、
絶縁膜中の水の量が多くなると、絶縁膜中の水が含まれ
る第1の層と、水が含まれない第2の層とで、伝導体で
のエネルギー差が大きくなり、MIM型非線形素子に低
電圧を印加したときの抵抗値が大きくなり、結果的にβ
値が大きくなったものと考えられる。
【0080】(d)抵抗値特性 次に、熱処理(アニール)温度とMIM型非線形素子の
抵抗値との関係を調べるために、以下の実験を行った。
すなわち、アニール処理Bの温度T2および陽極酸化時
の電圧を変化させた他は、実施例2と同様にして合計8
種のサンプルを作製した。これらのサンプルについて、
素子に4Vおよび10Vの電圧を印加したときの抵抗値
をそれぞれ求めた。その結果を図18に示す。図18に
おいて、横軸はアニール処理Bの温度を示し、縦軸は素
子の抵抗値を示している。なお、「R4V」および「R
10V」は、素子にそれぞれ4Vおよび10Vの電圧を
印加したことを示し、(13V)および(15V)は、
それぞれ陽極酸化時の電圧を示している。
【0081】図18から、アニール処理Bの温度T2と
素子の抵抗値との間には、印加する電圧によって抵抗値
は変化するものの、各印加電圧に対して同様の傾向を示
すことがわかる。そして、かなり広いアニール温度にお
いて、同一の印加電圧に対する抵抗値はあまり顕著に変
化しないことがわかる。
【0082】(e)ドリフト値 次に、アニール処理Bの温度T2とドリフト値の関係を
見るために、次の実験を行った。ここで、「ドリフト
値」とは、MIM型非線形素子に直流を印加した状態で
の電圧−電流特性の経時変化を示す指標となる値であ
る。具体的には、このドリフト値は、サンプルのMIM
型非線形素子について2回電流−電圧曲線を測定し、電
流値が1×10-10Aにおける電圧をそれぞれV1(1
回目の測定値)およびV2(2回目の測定値)としたと
き、両者の差△V=V2−V1で定義される。
【0083】実験では、上述した(d)抵抗値特性で用
いられたサンプルと同様のものを用い、素子に印加する
電圧を13V、15Vおよび17Vと変化させ、それぞ
れドリフト値を求めた。その結果を図19に示す。図1
9において、横軸はアニール処理Bの温度T2を示し、
縦軸はドリフト値を示す。
【0084】図19から、アニール温度とドリフト値と
の間にはほぼ直線的な相関関係が認められる。従って、
アニール温度の範囲を選択することにより、ドリフト値
をコントロールすることができる。実用的には、ドリフ
ト値は−0.2〜+0.2であることが望ましいことを
考慮すれば、アニール温度は320〜380℃程度が好
ましい範囲といえる。
【0085】(f)シフト値 次に、アニール処理Bの温度T2とシフト値との関係を
求めるために、次の実験を行った。ここにおいて、「シ
フト値」とは、MIM型非線形素子に交流を印加した状
態での、電圧−電流特性の経時変化を示す指標となる値
である。具体的には、このシフト値は、1秒毎に極性を
変えた矩形波の電圧をMIM型非線形素子に印加したと
き、下記式であらわされる値Isで定義されるものであ
る。このとき、前記印加電圧は、電流が液晶表示パネル
の1画素当たり1×10-7A流れるように設定される。
【0086】 Is={(I100−I0)/I0}100 (%) この式において、I0は初期(1秒)の電流値の絶対値
を示し、I100は100秒後の電流値の絶対値を示す。
【0087】実験では、上述した(d)抵抗値特性の実
験で用いられたと同様のサンプルを用い、そして、印加
電圧を13V、15Vおよび17Vと変化させたときの
シフト値をそれぞれ求めた。その結果を図20に示す。
【0088】図20から、実用上、シフト値が好ましく
は−15〜+15%、より好ましくは−10〜+10
%、さらに好ましくは−2〜+2%であることを考慮す
ると、アニール温度は320〜380℃の範囲から選択
されることが望ましい。
【0089】ドリフト値およびシフト値の測定結果よ
り、絶縁膜形成後のアニール処理Bの温度は、好ましく
は320〜380℃、より好ましくは350℃前後であ
ることがわかる。また、表1から、本発明の実施例によ
れば、絶縁膜に水を導入することにより、β値が著しく
改善されていることがわかる。また、絶縁膜の形成後に
熱処理(アニール処理B,A)を行うことにより、β値
はさらに向上することがわかる。そして、実施例1と実
施例2とを比較すると、熱処理を行うことにより、絶縁
膜に含まれる水の分子数が多くなることもわかる。ま
た、アニール処理Bの温度を上げるに従い、ピークP2
の温度が上昇することがわかる。
【0090】
【表1】 さらに、実施例2のMIM型非線形素子を用いて液晶表
示パネルを作製したところ、0〜80℃の温度範囲にお
いて100以上のコントラストを得ることができ、かつ
表示ムラも認められなかった。
【0091】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかるMIM型非
線形素子を適用した液晶表示パネルの要部を示す平面図
である。
【図2】図1におけるA−A線に沿った断面図である。
【図3】本発明のMIM型非線形素子の他の構成例を示
す断面図である。
【図4】本発明の液晶表示パネルの等価回路を示す図で
ある。
【図5】本発明の液晶表示パネルを示す斜視図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係るバック・ツー
・バック構造のMIM型非線形素子を適用した液晶表示
パネルの要部を示す平面図である。
【図7】図6におけるB−B線に沿った断面図である。
【図8】本発明の製造方法における熱処理工程を示すた
めの、時間と温度との関係を示す図である。
【図9】熱脱離スペクトルを求めるための装置を概略的
に示す図である。
【図10】熱脱離スペクトルを求めるためのサンプルを
概略的に示す図である。
【図11】本発明の実施例1に係るMIM型非線形素子
の絶縁膜について求めた、水の熱脱離スペクトルを示す
図である。
【図12】本発明の実施例2に係るMIM型非線形素子
の絶縁膜について求めた、水の熱脱離スペクトルを示す
図である。
【図13】本発明の実施例3に係るMIM型非線形素子
の絶縁膜について求めた、水の熱脱離スペクトルを示す
図である。
【図14】比較例1に係るMIM型非線形素子の絶縁膜
について求めた、水の脱離スペクトルを示す図である。
【図15】本発明の実施例2に係るMIM型非線形素子
について求めた、SIMSのスペクトルを示す図であ
る。
【図16】本発明の実施例3に係るMIM型非線形素子
について求めた、SIMSのスペクトルを示す図であ
る。
【図17】比較例1に係るMIM型非線形素子について
求めた、SIMSのスペクトルを示す図である。
【図18】本発明の実施例について求めた、アニール処
理Bの温度と素子の抵抗値との関係を示す図である。
【図19】本発明の実施例について求めた、アニール処
理Bの温度とドリフト値との関係を示す図である。
【図20】本発明の実施例について求めた、アニール処
理Bの温度とシフト値との関係を示す図である。
【符号の説明】
10 液晶表示パネル 12 走査線 14 データ線 16 画素領域 20,40 MIM型非線形素子 22,42 第1の導電膜 24,44 絶縁膜 26,46a,46b 第2の導電膜 30 第1の基板 32 第2の基板 34 画素電極 41 液晶表示要素 100 走査信号駆動回路 110 データ信号駆動回路
フロントページの続き (72)発明者 関 ▲琢▼巳 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に積層された、第1の導電膜、絶
    縁膜および第2の導電膜を含む2端子型非線形素子にお
    いて、 前記絶縁膜に水が含まれ、かつ、前記絶縁膜は、熱脱離
    スペクトルにおいて、該絶縁膜中の水に由来するピーク
    が225〜300℃の範囲にあることを特徴とする2端
    子型非線形素子。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記水に由来するピークの面積から算出される分子数
    は、5×1014個/cm2以上であることを特徴とする
    2端子型非線形素子。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 セシウム1次イオンの照射による2次イオン質量分析法
    (SIMS)で得られる元素分析において、前記水に由
    来する水素のスペクトルの強度は、前記絶縁膜において
    1桁以上変化することを特徴とするMIM型非線形素
    子。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、 前記第1の導電膜は、タンタルあるいはタンタル合金で
    あることを特徴とする2端子型非線形素子。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかにおいて、 前記絶縁膜は、前記第1の導電膜の陽極酸化膜であるこ
    とを特徴とする2端子型非線形素子。
  6. 【請求項6】 (a)基板上に第1の導電膜を形成する
    工程、 (b)水を1〜10重量%の割合で含むエチレングリコ
    ールを溶媒とする化成液にて、前記第1の導電膜を陽極
    酸化して、該第1の導電膜の表面に絶縁膜を形成する工
    程、 (c)前記第1の導電膜および前記絶縁膜が形成された
    前記基板を、水蒸気を含む雰囲気中で第1の熱処理をす
    ることによって、少なくとも前記絶縁膜中に水を含ませ
    る工程、および (d)前記絶縁膜上に第2の導電膜を形成する工程を、
    含むことを特徴とする2端子型非線形素子の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 前記第1の導電膜は、タンタルあるいはタンタル合金で
    あることを特徴とする2端子型非線形素子の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項6または7において、 前記第1の熱処理は、空気および不活性ガスの少なくと
    も1種からなる雰囲気中で行われることを特徴とする2
    端子型非線形素子の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項6ないし8のいずれかにおいて、 前記第1の熱処理は、水蒸気の濃度が処理ガス全体に対
    し、0.001モル%以上であることを特徴とする2端
    子型非線形素子の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項9において、 前記第1の熱処理は、水蒸気の濃度が処理ガス全体に対
    し、0.014〜2モル%であることを特徴とする2端
    子型非線形素子の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項6ないし10のいずれかにおい
    て、 前記第1の熱処理は、前記第1の導電膜および前記絶縁
    膜が形成された前記基板を不活性ガス中で熱処理する第
    2の熱処理の後に行われることを特徴とする2端子型非
    線形素子の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項11において、 前記第1の熱処理は、前記第2の熱処理後に連続して行
    われる降温工程であることを特徴とする2端子型非線形
    素子の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項11または12において、 前記第2の熱処理は、320〜380℃の範囲内で行わ
    れることを特徴とする2端子型非線形素子の製造方法。
  14. 【請求項14】 透明な基板、この基板上に所定のパタ
    ーンで配設された一方の信号線、この信号線に接続され
    た請求項1ないし5のいずれかに記載の2端子型非線形
    素子、およびこの2端子型非線形素子に接続された画素
    電極を備えた第1の基板と、 前記画素電極に対向する位置に他方の信号線を備えた第
    2の基板と、 前記第1の基板と前記第2の基板との間に封入された液
    晶層と、を含むことを特徴とする液晶表示パネル。
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