JPH1184253A - 電動顕微鏡 - Google Patents

電動顕微鏡

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JPH1184253A
JPH1184253A JP9244967A JP24496797A JPH1184253A JP H1184253 A JPH1184253 A JP H1184253A JP 9244967 A JP9244967 A JP 9244967A JP 24496797 A JP24496797 A JP 24496797A JP H1184253 A JPH1184253 A JP H1184253A
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objective lens
revolver
optical path
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microscope
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/02Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses
    • G02B7/14Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses adapted to interchange lenses
    • G02B7/16Rotatable turrets

Abstract

(57)【要約】 【課題】 液浸系対物レンズの顕微鏡光路への挿脱時、
液体の注入、除去作業がしやすい電動顕微鏡を提供する
こと。 【解決手段】 複数の対物レンズが取り付けられ、いず
れか1つの対物レンズを光路中に配置する電動レボルバ
(40)と、電動レボルバの回転位置を検出して、光路
に配置された対物レンズに関する情報を得るレボルバ位
置検出手段(8)と、光路に配置される対物レンズを電
動で切換えるための指示を発する指示手段(4)とを有
する電動顕微鏡において、複数の対物レンズが、それぞ
れ液浸系であるか否かの情報を記憶する記憶手段(3)
と、指示手段からの切換え指示を受けたとき、現在光路
上にある対物レンズ、又は次に光路に配置される対物レ
ンズが液浸系の対物レンズであると判断した場合は、電
動レボルバを切換え途中の回転位置で停止させるように
電動レボルバの駆動を制御する制御手段(10)とを有
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は顕微鏡に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、顕微鏡の分野においては電動化、
自動化が進み、操作者に対して標本の観察以外には不要
な労力をかけないようにしている。特に、高級機種の顕
微鏡のほとんどは、焦準ステージやレボルバ等が電動化
されている。電動レボルバにおいては、顕微鏡操作パネ
ルに正転ボタンと逆転ボタンの2つのボタンにより、対
物レンズを隣の対物レンズに1つづつ切換えるようなも
のや、操作パネルに、レボルバに装着された全対物レン
ズに対応するボタンがあり、そのボタン操作により任意
の対物レンズをダイレクトに顕微鏡光路に挿入させるこ
とができるもの等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】顕微鏡に取り付ける対
物レンズとしては、対物レンズの先端と標本との間の空
間に水や油等の液体を満たして用いる液浸系の対物レン
ズと、何も満たさない(対物レンズの先端と標本との間
の空間が空気で満たされる)で用いられる乾燥系の対物
レンズとがある。
【0004】液浸系の対物レンズを用いて標本を観察す
る場合、対物レンズと標本との間に水又は油をスポイト
等によって注入する作業が必要である。このとき、従来
の顕微鏡によって電動で対物レンズを切換えると、瞬時
に液浸系対物レンズが光路上に配置されてしまう。この
状態では、標本と液浸系対物レンズとの間隔が非常に狭
く、液体を注入する作業をすることが困難である。この
ような場合は、液浸系の対物レンズに切換えた後、ステ
ージを若干下げて対物レンズと標本との間隔を広げ、標
本上に液体を垂らした後、対物レンズ先端にに液体が着
くまでステージを上げて、焦準を合わせる必要がある。
又は、液浸系の対物レンズに切換える場合のみ、スイッ
チ操作による電動切換えをしないで、手動でレボルバを
回転させながら、対物レンズと標本との間に液体を注入
する作業をすることも考えられる。
【0005】また、液浸系対物レンズから乾燥系対物レ
ンズに切換えるような場合も、対物レンズと標本との間
の液体を取り除く必要がある。しかしながら、従来の顕
微鏡では上述の如き液体を注入、除去する際の顕微鏡の
操作が面倒であり、また、液浸系対物レンズを用いる場
合は手動操作、その他の場合は電動操作と、その時々で
手動、電動操作をしなければならず、電動による利点が
半減されてしまう。
【0006】本発明は上述の如き問題に鑑みてなされた
もので、液浸系対物レンズの顕微鏡光路への挿脱時、液
体の注入、除去作業がしやすい電動顕微鏡を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、複数の対物レンズ(41、42)と、複数の対物レ
ンズが取り付けられ、いずれか1つの対物レンズを光路
中に配置する電動レボルバ(40)と、電動レボルバの
回転位置を検出して、光路に配置された対物レンズに関
する情報を得るレボルバ位置検出手段(8)と、光路に
配置される対物レンズを電動で切換えるための指示を発
する指示手段(4)と、を有する電動顕微鏡において、
複数の対物レンズが、それぞれ液浸系であるか否かの情
報を記憶する記憶手段(3)と、指示手段からの切換え
指示を受けたとき、レボルバ位置検出手段からの信号と
記憶手段に記憶された情報とに基づいて、現在光路上に
ある対物レンズ、又は次に光路に配置される対物レンズ
が液浸系の対物レンズであると判断した場合は、電動レ
ボルバを切換え途中の回転位置で停止させるように電動
レボルバの駆動を制御する制御手段(10)とを有する
ことを特徴とするものである。
【0008】この発明によれば、対物レンズが液浸系に
切換わるとき、および液浸系の対物レンズから他の対物
レンズに切換わるときに、レボルバを切換え途中の回転
位置で停止させるため、液浸系対物レンズで用いる液体
の注入、つけ直し、および除去等の作業が格段にしやす
くなる。請求項2記載の本発明は、請求項1に記載した
顕微鏡がさらに、制御手段に接続され、電動レボルバが
切換え途中の回転位置で停止した時に、対物レンズが光
路に配置されていないことを操作者に知らせるための警
告手段(60)を有することを特徴とするものである。
【0009】この発明によれば、警告手段により、操作
者は対物レンズが光路に正確に配置されていないことを
簡単に知ることができる。請求項3記載の本発明は、請
求項1又は2に記載した顕微鏡の制御手段が、電動レボ
ルバが切換え途中の回転位置で停止後、再度指示手段か
らの切換え指示を受けた場合、指示された対物レンズを
光路に配置するように電動レボルバの駆動を制御するこ
とを特徴とするものである。
【0010】この発明によれば、切換え途中で停止して
いる対物レンズを簡単に光路に配置させることができ
る。請求項4記載の本発明は、請求項1乃至3に記載の
顕微鏡の制御手段が、液浸系の対物レンズが光路から外
れる時、および光路に挿入されるときに、通常の切換え
速度よりも遅い速度で電動レボルバを回転制御すること
を特徴とするものである。
【0011】この発明によれば、液浸系の対物レンズを
光路に配置するとき、および光路から外すときに、レボ
ルバが低速で動くため、対物レンズと標本との間の液体
中に気泡が入りにくく、液体が飛び散ったりすることも
無い。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1はこの発明の一実施形態に
係る顕微鏡のブロック構成図、図2は対物レンズデータ
の入力方法の一例を示す図である。顕微鏡1は、対物レ
ンズのデータを入力するためのデータ入力部20と、対
物レンズデータ記憶部3と、制御回路10と、レボルバ
40と、レボルバ切換スイッチ4と、レボルバ駆動モー
タ6と、レボルバ駆動回路7と、レボルバの回転位置
(顕微鏡光路に配置された対物レンズが取り付けられて
いるレボルバ穴の番地)を検出する回転位置センサ8
と、レボルバ駆動モータ6の回転位置を検出してレボル
バ40の現在の回転位置を検出するエンコーダ9と、ス
テージ14と、ステージ駆動モータ16と、ステージ駆
動回路17と、ステージのZ方向における位置を検出す
るセンサ18と、対物レンズが光路に配置されていない
ことを知らせるランプ60(警告手段)とを備える。
【0013】ここで、本実施形態では、レボルバ駆動モ
ータ6の回転位置を検出する部材としてエンコーダ9を
用いているが、ポテンショメータ等を用いてもよい。ま
た、警告手段としてはランプ60のように視覚に訴える
ものに限るものではなく、ブザーのように聴覚に訴える
ものであってもよい。また、本実施形態におけるレボル
バ切換えスイッチ4は、正転スイッチと逆転スイッチと
の2つのスイッチを有するもので、制御回路10は各ス
イッチからの1回の切換え指示によってレボルバを正転
又は逆転させ、隣の対物レンズに切換えるものである。
【0014】データ入力部20はレボルバ40に取り付
ける対物レンズの種類(液浸系か乾燥系か等)、倍率、
WD、NA(開口数)、同焦点距離(対物レンズの焦点
位置から胴付面までの距離)等の対物レンズデータを入
力するものであり、入力されたデータは各対物レンズに
対応したデータベースとして、制御回路10を介して対
物レンズデータ記憶部3に記憶される。具体的には、各
対物レンズが装着されるレボルバ穴の番地(レボルバ回
転位置センサ8からの検出信号に対応)に対応して、上
述の対物レンズに関するデータが記憶される。
【0015】このデータ入力部20によるデータの入力
は、例えば図2に示すように、所定の用紙にバーコード
22で表した対物レンズの倍率等の対物レンズのデータ
をバーコードリーダ21で読み取ったり、テンキー(図
示せず)で入力したりすることによって行われる。ま
た、対物レンズデータ記憶部3には、各対物レンズに応
じたステージの焦準位置に関するデータも記憶されてい
る。
【0016】制御回路10はレボルバ切換スイッチ4の
切換え指示に基づいて駆動回路7を制御し、モータ6を
所定方向へ回転させて、切換スイッチの指示に応じた対
物レンズを光路上に位置させる。このとき、制御回路1
0は、現在光路に配置されている対物レンズの種類と、
切換え後に光路に配置される対物レンズの種類とを認識
することができる。また、切換え後に光路に配置される
対物レンズに応じて記憶された焦準位置データを対物レ
ンズレンズデータ記憶部3から読み出し、駆動回路17
を制御してモータ16を所定方向へ回転させ、ステージ
14を光路に配置された対物レンズの焦準位置へ移動さ
せる。
【0017】次に、対物レンズを切換えて液浸系の対物
レンズを光路に配置させる場合と、液浸系の対物レンズ
から他の対物レンズへ切換える場合について以下に説明
する。図3は、倍率20×の乾燥系対物レンズ41から
倍率40×の液浸系対物レンズに切換えられる状態を示
したものであり、図3(a)は20×の乾燥系対物レン
ズで標本を観察している状態、図3(b)は切換え途中
の回転位置で各対物レンズが停止している状態、図3
(c)は40×の液浸系の対物レンズが光路に配置され
た状態を示す。
【0018】図3(a)に示すように、20×の乾燥系
対物レンズ41で標本を観察した後操作者は、レボルバ
切換えスイッチ4を操作して、隣の40×液浸系対物レ
ンズ42に切換え指示をする。このとき、制御回路10
は、回転位置センサ8からの検出信号、レボルバ切換え
スイッチ4からの切換え指示信号、および記録部3に記
憶されているデータに基づいて、現在光路に配置されて
いる対物レンズの種類と、次に光路に配置される対物レ
ンズの種類とを認識する。
【0019】通常、対物レンズを切換える場合は、制御
回路10は所定のパルス数(例えば100パルス)だけ
レボルバ駆動モータ6を回転させるように、レボルバ駆
動回路7に制御信号を出力する。そして、機械的な位置
決め機構(例えばクリックストップ機構)によって対物
レンズが光路に位置決めされる。しかし、図3に示すよ
うに、次の対物レンズが液浸系の場合、制御回路10は
上記所定パルス数を半分(50パルス)にして、レボル
バ駆動回路7に制御信号を出力する。このことにより、
図3(b)に示すように、対物レンズは切換えの途中
の、ほぼ中間の回転位置で停止する。ここで、「ほぼ中
間」といった理由は、レボルバ駆動回路7が位置決め制
御をせず、オープンループによる駆動制御を行なうた
め、慣性や摩擦等によって切換えの中間より手前、又は
行き過ぎることがある。しかし、ここで重要なのは切換
えの途中の回転位置でレボルバが停止することである。
【0020】このように、切換え途中の回転位置でレボ
ルバが停止することにより、液浸系対物レンズでの観察
に必要な液体(水や油等)Wを、簡単に標本につけるこ
とができる。ここで、レボルバ駆動制御回路7は、レボ
ルバを切換え途中の回転位置で停止させる場合、オープ
ンループではなくクローズドループによる位置決め制御
を行なっても良い。
【0021】標本に液体を付けた後、操作者が再度レボ
ルバ切換えスイッチ4を操作することにより、制御回路
10は切換え先の対物レンズである40×の液浸系対物
レンズ42を光路に配置させる。このとき、本実施形態
においては、前回指示したスイッチ(正転、又は逆転)
と同じスイッチを押したとき、40×の液浸系対物レン
ズを配置し、異なるスイッチを押すと、再び図3(a)
に示すように再び20×の乾燥系対物レンズ41が光路
に配置される。
【0022】また、制御回路10は、レボルバを切換え
途中の回転位置から、切換え先の位置に配置するとき、
回転速度を通常の切換え速度より低速にする。このこと
により、標本上につけた液体と対物レンズ先端との間に
気泡が入りにくくなり、標本の観察に適した状態とな
る。逆に、液浸系対物レンズで観察後に次の対物レンズ
に切換える場合も、上述と同様にレボルバは途中の回転
位置で停止する。これは、次の対物レンズが液浸系の場
合でも乾燥系の場合でも同様である。なぜなら、次の対
物レンズが乾燥系の場合は、標本上の液体を除去する作
業が必要があり、次の対物レンズが液浸系の場合であっ
ても、液体のつけ直しや補充等の作業が必要だからであ
る。
【0023】ここで、制御回路10は、液浸系対物レン
ズを光路から外す場合も、通常の回転速度よりも低速で
回転させる。このような構成により、仮に液浸系対物レ
ンズ42を光路に配置するときに気泡が入っても、レボ
ルバ切換えスイッチ4を操作することにより、液浸系対
物レンズ42を光路から出し入れする(例えば、図3
(c)と図3(b)との状態を繰り返す)ことにより、
気泡を取り除く作業を手動ではなく、電動で行なうこと
ができる。
【0024】次に、本実施形態の顕微鏡の動作につい
て、図4に示すフローチャートを用いいて説明する。図
4は、制御回路10による顕微鏡の制御手順を示すフロ
ーチャートである。先ず、制御回路10は、レボルバ回
転位置センサ8からの信号に基づいて、レボルバ位置
(光路に配置されているレボルバ穴の番地)を確認する
(S1)。その後、そのレボルバ位置に取り付けられて
いる対物レンズのデータを記憶部3から読み出す(S
2)。そして、記憶された焦準位置データに基づいて駆
動回路17を介してモータ16を駆動し、ステージ14
を焦準位置へ移動させる(S3)。
【0025】次に、レボルバ切換えスイッチ4からのレ
ボルバ切換え指示があるか否かを判断し、指示があるま
で待機する(S4)。この間、操作者は、標本の画像を
見ながら手動によりステージ14を上下動させて正確に
ピント合わせを行ったり、標本の観察を行なうことがで
きる。レボルバ切換スイッチ4が押されたとき、制御回
路10は次の対物レンズデータを読み取る(S5)。そ
して、現在光路に入っている対物レンズが液浸系対物レ
ンズであるか否かを判断する(S6)。現在光路に入っ
ている対物レンズが液浸系対物レンズでない場合、次に
光路に入れる対物レンズが液浸系であるか否かを判断す
る(S8)。
【0026】S6において、現在の対物レンズが液浸系
であると判断した場合は、レボルバの駆動速度を通常の
速度Vnよりも遅い速度Vsに設定する(S7)。この
速度Vn、Vsは予め定められ、記憶部3に記憶されて
いる。また、記憶部3に記憶されているVsは、図2に
示すバーコードリーダー21により、Vsとは異なる速
度に設定するための設定バーコードを読み取ることによ
って変更することができる。この変更はバーコードの読
み取り以外にも、例えば制御回路10に接続された操作
パネルのテンキーを押すことによって変更できるように
してもよい。
【0027】その後、レボルバを駆動させる際の駆動パ
ルス数を半分に変更した後(S9)、次の対物レンズに
対応して記憶された焦準位置へステージ14を駆動する
(S10)。この駆動パルス数(50パルス)は予め定
められ、記憶部3に記憶されている。また、レボルバを
切換え途中の回転位置で停止させる際の駆動パルス数
(本実施形態においては50パルス)は、図2に示すバ
ーコードリーダー21により、異なる位置に設定するた
めの設定バーコードを読み取ることによって、パルス数
を変更(例えば80パルス)することができる。この変
更はバーコードの読み取り以外にも、例えば制御回路1
0に接続された操作パネルのテンキーを押すことによっ
て変更できるようにしてもよい。
【0028】S8において、次の対物レンズが液浸系で
ある場合、上述のS9へすすむ。液浸系でない場合は、
上述のS10へすすむ。S10にてステージ位置を次の
対物レンズの焦準位置に配置した後、レボルバを回転さ
せる(S11)。このとき、切換え前の対物レンズが液
浸系(S6でYES)の場合、レボルバ40は、切換え
途中の回転位置まで遅い速度Vsで回転する。切換え前
の対物レンズが液浸系でなく切換え後の対物レンズが液
浸系(S8でYES)の場合は、切換え途中の回転位置
まで通常の速度Vnで回転する。また、いずれにも当て
はまらない場合には、次の対物レンズに切換る回転位置
まで通常の速度Vnで回転する。
【0029】次に、制御回路10は、レボルバ回転位置
センサ8からの信号に基づいて、レボルバの位置を読み
取る(S12)。ここで、位置の読み取りができない場
合、対物レンズが光路に入っていないと判断し、ランプ
60を点灯させる(S13)。その後、レボルバの回転
速度を低速(Vs)に設定し(S14)、レボルバの回
転駆動の制御を位置補正駆動モードに設定する。S14
ですでに低速(Vs)に設定されている場合はそのまま
の状態を保つ。
【0030】ここで、位置補正モードについて説明す
る。通常、レボルバを回転させる場合は所定のパルス数
分だけ動くように制御する。しかし、位置補正モードと
は、レボルバが正規の回転位置に入ったことを確認する
まで(レボルバ回転位置センサ8からの信号が得られる
まで)レボルバを低速(Vs)で動かし続けるように制
御することである。
【0031】S15にて位置補正モードにした後、S4
に戻り、再度レボルバの切換え指示があるまで待機す
る。S4でレボルバ切換え指示があると、S4からS1
0までを再度繰り返し、S11にてステージを位置補正
モードで回転させる。これはS12にてレボルバ位置が
確認されるまで繰り返される。S12にてレボルバ位置
が確認されると、レボルバ駆動パルス数、駆動速度を元
に戻し、位置補正モードを解除し、ランプを消灯させる
(S16)。そして、再びS4に戻り、レボルバの切換
え指示があるまで待機する。
【0032】上述のように、本実施形態の顕微鏡は、対
物レンズが液浸系に切換わるとき、および液浸系の対物
レンズから他の対物レンズに切換わるときに、レボルバ
を切換え途中の回転位置で停止させるため、液浸系対物
レンズで用いる液体の注入、つけ直し、および除去等の
作業が格段にしやすくなる。また、液浸系の対物レンズ
を光路に配置するとき、および光路から外すときに、レ
ボルバが低速で動くため、対物レンズと標本との間の液
体中に気泡が入りにくく、液体が飛び散ったりすること
も無い。さらに、対物レンズが光路に配置されていない
ときは、位置補正モードにより、正しく光路に入るまで
レボルバを回転させているので、簡単な操作により正確
に対物レンズを光路中に配置させることができる。これ
は、液浸系の対物レンズを用いるときに限らず、手でレ
ボルバを回転させ対物レンズを光路から外してしまった
場合や、レボルバの摩耗等により対物レンズ切換え時の
位置決め制御が正しく行なわれなくなった場合等にも対
応できる。
【0033】また、本実施形態においては、対物レンズ
の切換えを正転スイッチと逆転スイッチとによって隣の
対物レンズに1つずつ切換えるものとしたが、操作パネ
ルに、レボルバに装着された全対物レンズに対応するボ
タンがあり、そのボタン操作により任意の対物レンズを
ダイレクトに顕微鏡光路に挿入させることができるもの
であってもよい。この場合、液浸系対物レンズに切換え
る指示がなされたとき、切換えるまでの総パルス数を先
ず求め、その駆動パルス数から任意のパルス数(例えば
50パルス)引いた分だけ、レボルバを駆動させるよう
な制御をすればよい。この事により、液浸系対物レンズ
が光路に配置される手前の回転位置でレボルバが停止す
ることになり、上述の実施形態と同様の効果を得ること
ができる。
【0034】
【発明の効果】請求項1に記載した本発明の電動顕微鏡
によれば、対物レンズが液浸系に切換わるとき、および
液浸系の対物レンズから他の対物レンズに切換わるとき
に、レボルバを切換え途中の回転位置で停止させるた
め、液浸系対物レンズで用いる液体の注入、つけ直し、
および除去等の作業が格段にしやすくなる。
【0035】請求項2に記載の発明によれば、警告手段
により、操作者は対物レンズが光路に正確に配置されて
いないことを簡単に知ることができる。請求項3に記載
の発明によれば、切換え途中ので停止している対物レン
ズを簡単に光路に配置させることができる。請求項4に
記載の発明によれば、液浸系の対物レンズを光路に配置
するとき、および光路から外すときに、レボルバが低速
で動くため、対物レンズと標本との間の液体中に気泡が
入りにくく、液体が飛び散ったりすることも無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の一実施形態に係る顕微鏡のブ
ロック構成図である。
【図2】図2は対物レンズデータの入力方法の一例を示
す図である。
【図3】図3(a)は20×の乾燥系対物レンズで標本
を観察している状態、図3(b)は切換え途中の回転位
置で各対物レンズが停止している状態、図3(c)は4
0×の液浸系の対物レンズが光路に配置された状態を示
す図である。
【図4】図4は顕微鏡の制御手順を説明するフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1・・・ 顕微鏡 5・・・ 標本 3・・・ 対物レンズデータ記憶部 6・・・ レボルバ駆動モータ 7・・・ レボルバ駆動回路 8・・・ 回転位置センサ 9・・・ エンコーダ 10・・・ 制御回路 14・・・ ステージ 21・・・ バーコードリーダー 40・・・ 電動レボルバ 41,42・・・ 対物レンズ 50・・・ 電動焦準機構 60・・・ ランプ(警告手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の対物レンズと、前記複数の対物レ
    ンズが取り付けられ、いずれか1つの対物レンズを光路
    中に配置する電動レボルバと、前記電動レボルバの回転
    位置を検出して、前記光路に配置された対物レンズに関
    する情報を得るレボルバ位置検出手段と、前記光路に配
    置される対物レンズを電動で切換えるための指示を発す
    る指示手段と、を有する電動顕微鏡において、 前記複数の対物レンズが、それぞれ液浸系であるか否か
    の情報を記憶する記憶手段と、 前記指示手段からの切換え指示を受けたとき、前記レボ
    ルバ位置検出手段からの信号と前記記憶手段に記憶され
    た情報とに基づいて、現在光路上にある対物レンズ、又
    は次に光路に配置される対物レンズが液浸系の対物レン
    ズであると判断した場合は、前記電動レボルバを切換え
    途中の回転位置で停止させるように前記電動レボルバの
    駆動を制御する制御手段と、を有することを特徴とする
    電動顕微鏡。
  2. 【請求項2】 前記制御手段に接続され、前記電動レボ
    ルバが切換え途中の回転位置で停止した時に、対物レン
    ズが光路に配置されていないことを操作者に知らせるた
    めの警告手段をさらに有することを特徴とする請求項1
    に記載の電動顕微鏡。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記電動レボルバが切
    換え途中の回転位置で停止後、再度前記指示手段からの
    切換え指示を受けた場合、前記指示された対物レンズを
    光路に配置するように前記電動レボルバの駆動を制御す
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載の電動顕微
    鏡。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記液浸系の対物レン
    ズが前記光路から外れる時、および前記光路に挿入され
    るときに、通常の切換え速度よりも遅い速度で前記電動
    レボルバを回転制御することを特徴とする請求項1乃至
    3のいずれかに記載の電動顕微鏡。
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