JP2002098882A - 光学部材切換え装置 - Google Patents

光学部材切換え装置

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JP2002098882A
JP2002098882A JP2000289465A JP2000289465A JP2002098882A JP 2002098882 A JP2002098882 A JP 2002098882A JP 2000289465 A JP2000289465 A JP 2000289465A JP 2000289465 A JP2000289465 A JP 2000289465A JP 2002098882 A JP2002098882 A JP 2002098882A
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rack
pinion
linear
linear tooth
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Sanenari Kojima
実成 小嶋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学部材切り換え機構からの塵の発生を軽減
し、機構の寿命および耐性回数を延ばす。 【解決手段】 モータ1により回転駆動されるピニオン
2にラック3が噛合され、ピニオン2の回転に応じてラ
ック2を直線移動させ、プリズム4A、4Bを選択的に
光路上に切換え位置させるとともに、クリック溝3A、
3Bに係合するクリック5によりそれぞれを光路上に位
置決めするようにしたもので、ピニオン2の回転による
ラック3の直線移動により、これらピニオン2とラック
3との噛合が外れる位置で弾性部材6によりラック3の
移動方向に抗する方向の押圧力を作用させ、この状態で
弾性部材6の押圧力に抗してピニオン2を回転させラッ
ク3との噛合位置を変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、顕微鏡、測定機お
よびその周辺装置等の光学装置において、光学部材を切
り換えるための光学部材切換え装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、微細な試料を観察したり、観察像
の写真撮影やビデオ画像を記録することができる顕微鏡
は、生物分野の研究をはじめ工業分野の検査工程まで幅
広く利用されている。この種の顕微鏡で、特に半導体の
ウエハ検査を行う検査用の顕微鏡においては、検査者の
疲労軽減や検査時間の短縮化を図ることが重要であり、
これを改善することで歩留まりが向上し、生産性のアッ
プにも繋がる。例えば、特公平5―87804号公報で
は、観察標本のピント合せ操作を素早く行い、生産効率
の向上を目的としたオートフォーカス機構が知られてい
る。また特開平8―211295号公報では、観察光量
の自動調光、各種の光路切り換えの自動化を目的とした
顕微鏡が知られている。さらに、特開平7―16810
1号公報では、標本観察時の標本保護を目的として、生
産性向上を達成した顕微鏡が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の顕微鏡において
は、観察時の省力化やスピードアップ、また疲労軽減と
いった問題は解消され、生産性の向上に繋がっている。
しかしながら、生産性が向上した分だけ、より多くの標
本を短時間で検査することが可能となり、これに伴い、
顕微鏡の光学部材切り換え機構などの駆動部位の作動頻
度も増加し、顕微鏡自体の耐性や寿命が問題となってく
る。また、半導体ウエハなどの検査工程は、一般的には
クリーンルーム内にあり、埃、塵などを極端に嫌う。し
かし、光学部材切り換え機構などの駆動部位が存在すれ
ば、少なからず駆動機構部の摩耗が発生し、摩耗部位か
らの塵が発生することが考えられる。
【0004】さらに、従来のラック・ピニオン方式の光
学部材切り換え機構では、光学部材が取付けられたラッ
クは、ラックに設けられたクリック機構で位置決めされ
た所定距離を往復運動しているが、ラックとピニオンの
噛み合い位置が常に同じである。また、クリック機構の
クリック溝からの挿脱の際、ピニオンに過大な力が加わ
り、長時間使用を続けるとギヤの部分から、メッキ剥が
れを起こしたり、ギヤ自体が摩耗して装置の寿命が短く
なる。また、剥がれたメッキ粉やギヤが削られた粉など
は、半導体の検査工程で一番嫌がる塵となり、検査自体
に支障を来すことになる。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、光学部材の切換え部の寿命および耐性回数を延ばす
ことができるとともに、摩耗、発塵を最小限に抑制でき
る光学部材切換え装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
回転駆動源と、この回転駆動源により回転駆動される回
転歯車部材と、前記回転歯車部材に噛合されるととも
に、該回転歯車部材の回転に応じて直線移動される直線
歯部材と、前記直線歯部材に設けられ、該直線歯部材の
直線移動により選択的に光路上に位置される複数の光学
部材と、前記直線歯部材に設けられ、前記複数の光学部
材を各別に前記光路上に位置決めさせる位置決め手段
と、前記回転歯車部材の回転による前記直線歯部材の直
線移動により前記回転歯車部材と前記回転歯車部材との
噛合が外れる位置で該直線歯部材の移動方向に抗する方
向の押圧力を作用させる押圧手段と、を具備し、前記回
転歯車部材と前記直線歯部材との噛合が外れた状態で前
記押圧手段の押圧力に抗して前記回転歯車部材を回転さ
せ前記直線歯部材との噛合位置を変更可能にしたことを
特徴としている。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載にお
いて、前記位置決め手段は、前記直線歯部材に設けられ
た位置決め溝と該位置決め溝に落ち込み光路上の光学部
材の位置を決定する位置決め部材を有し、前記押圧手段
は、前記直線歯部材の移動により前記位置決め部材によ
り押圧される前記直線歯部材に一体に形成された傾斜部
を有することを特徴としている。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載において、前記直線歯部材の移動にともない光路上
に位置される前記光学部材の切換え回数を累積記憶する
記憶手段を有し、この記憶手段に記憶された前記光学部
材の切換え回数が所定回数に達する毎に、前記回転歯車
部材の前記直線歯部材との噛合位置を変更させることを
特徴としている。
【0009】この結果、本発明によれば、光学部材の切
換え動作毎に回転歯車部材と直線歯部材との噛合位置を
変更できるので、回転歯車部材および直線歯部材での摩
耗を全体に分散させることができる。
【0010】また、本発明によれば、押圧手段は直線歯
部材に一体に形成される傾斜部を有する構成としたの
で、構成が簡単で安価にできる。
【0011】さらに、本発明によれば、光学部材の切換
え回数が所定回数に達する毎に、回転歯車部材と直線歯
部材との噛合位置を変更しているので、噛合位置を変更
するタイミングを任意の期間に設定できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図1を参照して説明する。
【0013】電動駆動するためのモータ1の回転軸1a
に取り付けられたピニオン2と、このピニオン2にラッ
ク3が噛み合っている。このラック3は上記モータ1の
CW(時計回り)、CCW(反時計回り)回転により左
右方向に移動する。上記ラック3に取り付けられた光学
部材保持部4には、光学装置の観察光学系または写真撮
影光学系(図示しない)に光路を切り換えるためプリズ
ム4A、4Bが取付けられている。これらのプリズム4
A、4Bが、上記光学系の光軸Zに位置づけられるよう
に、ラック3のラック面の反対側の面にクリック溝3
A、3Bが設けられている。上記プリズム4A、4Bを
高精度に位置決めするために、上記クリック溝3A、3
Bに係合するクリック5が支持部材(図示しない)に固
定されている。上記クリック5は支持部材(図示しな
い)に固定された板状の弾性部材5aとこの弾性部材5
aの先端部に取り付けられたローラー5bから構成され
ており、クリック溝3A、3Bが形成されている面に向
かって付勢されている。細状の弾性部材6は、ラック3
の上方位置でかつクリック溝3A、3Bの間内に、支持
部材(図示しない)に一端が固定され、他端は自由端に
構成されている。7は棒状の係止部材であり、上記ラッ
ク3の側面で、上記クリック溝3A、3Bの間に紙面に
垂直方向に突出している。上記ラック3の右方向の移動
により上記弾性部材6は、上記係止部材7を左方向に押
圧する。
【0014】8はモータ1を回転させるための駆動回路
である。位置検出回路10は、ラック3の位置を検出す
るもので、この位置検出回路10には、ラック3に取り
付けられたセンサ板301を検出するための3個のセン
サ101,102,103が接続されている。センサ1
01は、クリック5がクリック溝3Aに入ったときにセ
ンサ板301を検出する位置に固定配置されている。同
様に、センサ102はクリック5がクリック溝3Bに入
ったとき、センサ103はラック3とピニオン2のかみ
合いが外れる位置になったときにそれぞれセンサ板30
1を検出する位置に固定配置されている。なお、図中で
ハッチングされたセンサは、そのセンサがセンサ板30
1を検出している状態であることを示している。制御回
路9は、上記駆動回路8と上記位置検出回路10に接続
されており、上記位置検出回路10の出力信号に基づい
て上記駆動回路8に信号を送り、上記モータ1を回転し
てプリズム4A、4Bの切り換えを制御する。さらに、
モータ1の回転方向の指示を与えるために、SW入力部
11が制御回路9に接続されている。上記制御回路9は
周知のCPU回路及び周辺装置であり、CPU、RO
M、RAM、発振器、その他必要な周辺回路を含む回路
構成となっている。
【0015】次に上記構成を有する機構の作用につい
て、図1、図2および図3(A)から(E)を参照して
説明する。
【0016】先ず、図1において、光学装置の光軸Zに
プリズム4Aが挿入されている状態で、プリズム4Bに
切り換える動作について説明する。検査者はSW入力部
11によりプリズム4Aからプリズム4Bへの光路切り
換えを指示する。制御回路9は上記光路切り換えの指示
を認識すると共に位置検出回路10により現状のプリズ
ム4A、4Bの位置を確認する。しかして、制御回路9
は、ラック部3の移動方向、すなわち、モータ1の回転
方向を決定する。今回はプリズム4Bに切り換える指示
なので、モータ1の回転方向はCW(時計回り)方向と
なる。制御回路9は駆動回路8に信号を与え、モータ1
をCW(時計回り)方向に回転させる。
【0017】モータ1がCW(時計回り)方向に回転す
ると、モータ1の回転軸1aに取付けられたピニオン2
もCW(時計回り)方向に回転する。それに伴い、ラッ
ク3が左方向に移動し、クリック5のローラ5bがクリ
ック溝3Aから脱出を開始する。この脱出の際、上記ク
リック5のローラ5bは、クリック溝3Aを押圧してい
るので、ラック部3は定常移動時(クリック溝の外を移
動している時)よりも移動力量が重く、モータ1は通常
以上のトルクを必要とする。従って、ピニオン2とラッ
ク3にも過大な力が加わる。さらに、モータ1の駆動時
の衝撃も加わる。そして、クリック5のローラ5bが、
クリック溝3Aを脱出した後は低トルクで移動を続け
る。位置検出回路10は、ラック3が移動して光学装置
顕微鏡の光軸Zにプリズム4Bが位置づけられたことを
検出(センサ102がON)すると、その検出信号を制
御回路9に入力する。次いで、図2に示すように、制御
回路9は、モータ1にブレーキをかけて、ラック3の移
動を停止し、停止後に、モータ1をフリー状態にするこ
とで、クリック5のローラ5bがクリッ溝3Bに確実に
係合する。さらに、停止の場合にもブレーキの衝撃や、
クリック溝3Bに係合する際のクリック5のローラ5b
のバウンドによりピニオンギヤ2とラック3に衝撃が加
わる。そして、クリック5がクリック溝3Bに確実に呼
び込まれ、完全に停止した状態になったら、光学部材4
Bへの移動動作が完了する。
【0018】次に、プリズム4Bからプリズム4Aに切
り換わる場合の動作について説明する。
【0019】制御回路9は、検査者からのSW入力部1
1への入力指示により、上述した回転方向とは逆方向
に、すなわち、モータ1をCCW(反時計回り)方向に
回転することにより、ラック3は右方向へ移動を開始す
る。ラック3が右方向へ移動して、位置検出回路10が
上記光学系の光軸Zに光学部材4Aが位置づけられたこ
とを検出する(図3(A))(図3(A)、センサ10
1がON)。すると、位置検出回路10からの出力信号
により制御回路9は、今度は、モータ1にブレーキを掛
けずに低速回転駆動に切り換えるので、クリック5のロ
ーラ5bはクリック溝3Aから脱出して、一旦通り過ぎ
る。(図3(B))そして、図3(C)に示すように、
位置検出回路10がラック3の左側の先端部とピニオン
2との噛み合いが外れたことを検知(センサ103がO
N)した時点で、制御回路9は、モータ1の回転を停止
する。この時、弾性部材6が係止部材7を押すことによ
り、ラック3に、ラック3の移動方向とは逆のP方向へ
の力が加わる。この状態から、図3(D)に示すよう
に、制御回路9はモータ1を超低速回転でCCW(反時
計回り)方向へ回転させて、ラック3の最先端部がピニ
オン2から離れた瞬間に、弾性部材6によりラック3が
ピニオン2のギヤ1枚分、左方向に戻されて噛み合うこ
とになる。ピニオン2のギヤを3枚分回転させるために
は、この動作を3回繰り返すことになる。
【0020】次いで、図3(E)に示すように、ラック
3と噛み合うピニオン2のギヤは、図3(A)の噛み合
い状態からギヤ3枚分ずれて、新たなピニオン2のギヤ
がラック3と噛み合うことになる。そして、制御回路9
が駆動回路8を介してモータ1をCW(時計回り)方向
に回転させることにより、ラック3を左方向に移動させ
て、上記光学系の光軸Zにプリズム4Aを位置づける。
このプリズム4Aを上記光学系の光軸に位置づける動作
は、上述したプリズム4Bの動作と同様である。
【0021】以上説明した本発明の第1の実施の形態に
よれば、プリズムの切り換え動作毎にラックとピニオン
の噛み合い位置が変化するので、ピニオンの摩耗を、ギ
ヤ全体に分散させることができるので、ギヤの片減りを
防ぐことができる。さらに、ギヤからの発塵も抑えるこ
とができる。その結果、光学部材の切り換え装置の寿命
期間、耐性回数を延ばすことができる。
【0022】次に、本発明の第2の実施の形態につい
て、図4を参照して説明する。
【0023】第1実施の形態と同一の部材については、
同一の符号を付けて、説明は省略する。図4において、
ラック3のクリック溝3A、3Bが形成されている面と
同一面で、クリック溝3A側の先端部下面に傾斜面3C
を形成したものである。この傾斜面3Cは、第1の実施
の形態における図1の弾性部材6と係止部材7の代りに
設けられたものである。
【0024】上記第2の実施の形態の作用について、図
5(A)から(E)を参照して説明する。
【0025】図5(A)と(B)は、第1実施例の図4
(A)と(B)の動作と同一であるので、説明は省略す
る。図5(C)に示すように、モータ1のCCW(反時
計回り)方向の回転により、ピニオン2がCCW(反時
計回り)方向に回転することによりラック3が右方向に
低速移動する。そして、位置検出回路10がラック3の
左側の先端部とピニオン2との噛み合いが外れたことを
検知した時点から、クリック5のローラ5bが、ラック
部3に形成された傾斜面3cを下りはじめる。次いで、
図5(D)に示すように、クリック5のローラ5bが傾
斜面3cを下ることによって、傾斜面3cからクリック
5のローラ5bが押し戻される力を受けるので、その結
果、ラック3に、P方向の力が加わる。この力によっ
て、ラック3が左方向に戻されることにより、ラック3
の先端部からピニオン2のギヤが1枚分ずれて噛み合う
ことになる。さらに、クリック5のローラ5bが傾斜面
3cを下る動作を継続することにより、ピニオン2のギ
ヤ3枚分がCCW(反時計回り)方向に回動した時点
で、モータ1の回転が停止する。その結果、図5(E)
に示すように、ラック3とピニオン2は、図5(A)の
噛み合い状態からピニオン2のギヤ3枚分ずれた状態
て、噛み合うことになる。次いで、制御回路9が駆動回
路8を介してモータ1をCW(時計回り)方向に回転さ
せることにより、ラック3を左方向に移動させて、上記
光学系の光軸Zにプリズム4Aを位置づける。このプリ
ズム4Aを光学系の光軸Zに位置づける動作は、上述し
たプリズム4Bの動作と同様である。
【0026】以上説明した第2の実施の形態によれば、
第1の実施の形態の弾性部材と突起部の代りに、ラック
に傾斜面を形成したので、構成が簡単で、安価にするこ
とができる。
【0027】さらに、本発明の第3の実施の形態につい
て、図6を参照して説明する。
【0028】第2の実施の形態と同一の部材には、同一
の符号を付して説明を省略する。
【0029】図6において、不揮発性メモリ12が制御
回路9に接続されている。この不揮発性メモリ12は、
電源遮断時も記憶内容を保持させることができるメモリ
であり、制御回路9は、この不揮発性メモリ12に光学
部材切り換え機構の切り換え動作回数を累積して記憶さ
せることができる。
【0030】上記第3の実施の形態の作用について説明
する。
【0031】図示しない電源SWが投入されると、第2
の実施の形態の図5(A)から(C)に示すように、制
御回路9はSW入力部11からの入力を待機する。そし
て、SW入力部11からの上記光学系の光軸Zへのプリ
ズム4Aの切り換え指示により、駆動回路8の出力によ
りモータ1を回転し、ピニオン2によりラック3を右方
向に移動させる。その後の動作は、第2の実施の形態の
図(D)、(E)と異なり、プリズム4Aが、上記光学
系の光軸Zに挿入される毎に,ピニオン2のギヤの噛み
合い変更は行わず、通常動作においては、プリズム4
A、4B間、すなわち、クリック溝3Aから3B間の往
復運動のみの制御を行い、この往復運動の回数を不揮発
性メモリ12に記憶されているカウント値に累積加算す
る。そして、この累積加算値がある一定値を超えた時の
み、ピニオンの噛み合いギヤの変更を行うようにする。
例えば、1000回プリズム4A、4Bの切り換え動作
を行ったら、第2の実施の形態と同様に、ラック3とピ
ニオン2の噛み合わせを、ピニオン2のギヤ3枚分ずら
すように制御を行う。
【0032】上記第1および第2の実施の形態によれ
ば、ラックとピニオンのギヤの噛み合い変更動作は、超
低速で回転制御を行っているものの、ラック3が押し戻
される時には、少なからずラックとピニオンのギヤに衝
撃が加わったり、摩耗が生じる。しかしながら、この実
施の形態によれば、プリズムの切り換え動作の所定回数
毎に、ラックとピニオンのギヤの噛み合いを変更させる
ので、ピニオンのギヤの摩耗を減少させることができ
る。
【0033】本発明は、上記の実施の形態に限定される
ものでなく、種々変形が可能である。例えば、観察光学
系と写真撮影光学系の光路切り換え部材として2個のプ
リズムの切り換えについて説明したが、3つ以上のプリ
ズムの切り換えも出来る。また、切り換える光学部材と
しては、プリズムに限らず、レンズ、ミラー、フィルタ
ー、波長板等がある。さらに、制御方法として、位置検
出回路10を使用したクローズド制御を行っているが、
モータおよび駆動回路を回転角度により制御できるステ
ッピングモータおよびドライバ(ステッピングモータ用
駆動回路)に代えることにより、オープン制御も可能と
なり、位置検出回路10を省くことができる。
【0034】さらに、ラックとピニオンのギヤの噛み合
いをギヤ3枚分ずらしたが、ギヤの枚数は、歯車の大き
さにより最適な枚数に設定することができる。さらに、
電源投入時にのみ噛み合いギヤの変更を行うような設定
も可能であり、この場合、不揮発性メモリは不要とな
る。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、顕微鏡、測定機および
その周辺装置において、光学部材切り換え機構からの塵
の発生を軽減し、機構の寿命および耐性回数を延ばすこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す概略構成図で
ある。
【図2】本発明の第1の実施の形態において、ラックが
移動した状態を示す概略構成図である。
【図3】(A)から(E)は、本発明の第1の実施の形
態の動作を説明するための説明図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示す概略構成図で
ある。
【図5】(A)から(E)は、本発明の第2の実施の形
態の動作を説明するための説明図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態を示す概略構成図で
ある。
【符号の説明】
1 モータ 2 ピニオン 3 ラック 3A クリック溝 3B クリック溝 3C 傾斜面 4A プリズム 4B プリズム 5 クリック 6 弾性部材 7 係止部材 12 不揮発性メモリ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動源と、 この回転駆動源により回転駆動される回転歯車部材と、 前記回転歯車部材に噛合されるとともに、該回転歯車部
    材の回転に応じて直線移動される直線歯部材と、 前記直線歯部材に設けられ、該直線歯部材の直線移動に
    より選択的に光路上に位置される複数の光学部材と、 前記直線歯部材に設けられ、前記複数の光学部材を各別
    に前記光路上に位置決めさせる位置決め手段と、 前記回転歯車部材の回転による前記直線歯部材の直線移
    動により前記回転歯車部材と前記回転歯車部材との噛合
    が外れる位置で該直線歯部材の移動方向に抗する方向の
    押圧力を作用させる押圧手段と、 を具備し、 前記回転歯車部材と前記直線歯部材との噛合が外れた状
    態で前記押圧手段の押圧力に抗して前記回転歯車部材を
    回転させ前記直線歯部材との噛合位置を変更可能にした
    ことを特徴とする光学部材切換え装置。
  2. 【請求項2】 前記位置決め手段は、前記直線歯部材に
    設けられた位置決め溝と該位置決め溝に落ち込み光路上
    の光学部材の位置を決定する位置決め部材を有し、 前記押圧手段は、前記直線歯部材の移動により前記位置
    決め部材により押圧される前記直線歯部材に一体に形成
    された傾斜部を有することを特徴とする請求項1記載の
    光学部材切換え装置。
  3. 【請求項3】 前記直線歯部材の移動にともない光路上
    に位置される前記光学部材の切換え回数を累積記憶する
    記憶手段を有し、 この記憶手段に記憶された前記光学部材の切換え回数が
    所定回数に達する毎に、前記回転歯車部材の前記直線歯
    部材との噛合位置を変更させることを特徴とする請求項
    1または2記載の光学部材切換え装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013002571A (ja) * 2011-06-17 2013-01-07 Ricoh Co Ltd 駆動装置及びこれを備えた画像形成装置
WO2013079079A1 (de) * 2011-11-29 2013-06-06 Carl Zeiss Microscopy Gmbh Schieber zum einführen in einen strahlengang eines lichtmikroskops
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