JPH118308A - 遅延時間計算方法 - Google Patents

遅延時間計算方法

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JPH118308A
JPH118308A JP9158696A JP15869697A JPH118308A JP H118308 A JPH118308 A JP H118308A JP 9158696 A JP9158696 A JP 9158696A JP 15869697 A JP15869697 A JP 15869697A JP H118308 A JPH118308 A JP H118308A
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wiring
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Application number
JP9158696A
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English (en)
Inventor
Hideyoshi Ouchi
秀芳 大内
Kazunobu Morimoto
和伸 森本
Osamu Tada
修 多田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 変更後配置配線データの遅延時間の計算を精
度良く高速に行うことが可能な技術を提供する。 【解決手段】 半導体集積回路の配置配線データからR
Cモデルを抽出して配線上の各経路の遅延時間を計算す
る遅延時間計算方法において、変更後配置配線データの
パス情報である変更後抽出パス情報を作成し、変更前配
置配線データから変更後配置配線データへの変更内容を
示す配置配線データ変更情報に定義されている変更配線
により同層配線又は異層配線間の寄生容量に影響が及ぶ
配線を識別し、前記変更配線及び前記影響が及ぶ配線に
対するRCモデルを抽出して変更後RCモデル抽出結果
を作成し、前記変更後RCモデル抽出結果及び前記変更
後抽出パス情報を用いて変更後配置配線データに対する
変更後遅延時間計算結果を作成するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路の
論理検証を行う遅延時間計算方法に関し、特に、半導体
集積回路の配線のRCモデルを抽出して遅延時間を計算
する遅延時間計算方法に適用して有効な技術に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体集積回路の設計において、
設計した回路の遅延時間を計算する場合には、設計した
配置配線データから配線上の寄生抵抗及び寄生容量を抽
出したRCモデルを作成し、配線により形成される各経
路における遅延時間を前記作成したRCモデルを用いて
計算している。
【0003】また、一旦作成された配置配線データに、
セル追加、セル削除、セルタイプ変更、配線追加、配線
削除又は配線形状変更等の変更を加えた変更後の配置配
線データの遅延時間を計算する場合には、変更後の全配
置配線データのRCモデルを抽出し、変更後の全配置配
線データの前記抽出したRCモデルを用いて各経路にお
ける遅延時間を計算している。
【0004】配線上の寄生抵抗及び寄生容量を抽出した
RCモデルにより遅延時間を計算する方法としては、例
えば特開平7−182380号公報に開示されている様
な方法があり、一般的には図17に示す様に使用される
セルの種類とその接続関係、各セルの配置情報、セル間
を接続する配線の配線経路形状情報及び配置制約情報等
を示す変更後配置配線データより遅延時間の計算を行っ
ている。
【0005】図17は、従来の遅延時間計算方法の処理
概要を示す図である。図17に示す様に従来の遅延時間
計算方法は、変更後の全配置配線データのパス情報であ
る変更後抽出パス情報1704を実装情報抽出処理部1
701により作成し、変更後の全配置配線データのRC
モデルである変更後RCモデル抽出結果1706をRC
モデル抽出処理部1705により作成し、変更後の全配
置配線データの遅延時間である変更後遅延時間計算結果
1708を遅延時間計算処理部1707により算出して
いる。
【0006】従来の遅延時間計算方法では、まず、使用
されるセルの種類とその接続情報、セルの配置情報及び
配線の配線経路形状情報を変更後配置配線データ170
0から抽出した変更後RCモデル抽出用データベース1
703と、変更後配置配線データ1700の遅延時間の
計算対象となる経路(パス)を示す変更後抽出パス情報
1704とを実装情報抽出処理部1701により作成す
る。
【0007】次に、RCモデル抽出処理部1705に
て、変更後RCモデル抽出用データベース1703及び
遅延パラメータライブラリ1702より、各配線のRC
モデルを抽出した変更後RCモデル抽出結果1706を
作成する。
【0008】そして、遅延時間計算処理部1707に
て、変更後抽出パス情報1704及び変更後RCモデル
抽出結果1706より、各抽出パスの遅延時間を示す変
更後遅延時間計算結果1708を作成する。
【0009】ここで、遅延パラメータライブラリ170
2は、セル毎の遅延時間又は各ピンのピン抵抗と容量を
示すセル遅延パラメータや、配線層毎の単位長さあたり
の寄生抵抗及び寄生容量、配線間隔毎の同層配線及び異
層配線間の寄生容量を示す配線遅延パラメータを定義し
たライブラリである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の遅延時間計
算方法では、配置配線データに対し、セル追加、セル削
除、セルタイプ変更、配線追加、配線削除又は配線形状
変更が行われた場合に、変更対象配線のみについて再度
RCモデルを抽出して遅延時間計算するのではなく、常
に変更後の全配置配線データについてRCモデルを抽出
して遅延時間計算を行っている。
【0011】ここで、変更対象配線のみRCモデルを抽
出することも可能であるが、この場合正確な遅延時間を
得ることができない。なぜなら、配置配線データに対
し、セル追加、セル削除、セルタイプ変更、配線追加、
配線削除又は配線形状変更が行われた場合に、変更対象
配線のRCモデルが変化するのは当然であるが、この配
線に隣接する配線も、変更対象配線からの配線間の寄生
容量が変化するからである。
【0012】ところが、従来技術では、変更対象配線以
外にどの配線が配線間の寄生容量の影響を受けるかが明
らかではなく、従って、小規模な配置配線データの変更
においても全遅延時間計算対象配線に対するRCモデル
を再度抽出し、全遅延時間計算対象パスの遅延時間を計
算する必要がある。この為、配置配線データを変更した
とき、遅延時間計算結果を作成するまでに時間がかかる
という問題があった。
【0013】本発明の目的は、上記問題を解決し、変更
後配置配線データの遅延時間の計算を精度良く高速に行
うことが可能な技術を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、変更後配置配
線データからRCモデルを抽出して配線上の各経路の遅
延時間を計算する遅延時間計算方法において、変更配線
及びこの変更配線により影響が及ぶ配線のRCモデルを
抽出して、変更後配置配線データの変更後遅延時間計算
結果を作成するものである。
【0015】本発明の遅延時間計算方法では、まず変更
後配置配線データのセルの種類とその接続関係、各セル
の配置情報及びセル間を接続する配線の配線経路形状情
報を示す変更後RCモデル抽出用データベースを作成す
る。
【0016】次に、変更前配置配線データから変更後配
置配線データへの変更内容を示す配置配線データ変更情
報を作成し、配置配線データ変更情報に定義されている
パスの変更情報により変更後抽出パス情報を作成する。
【0017】また、配置配線データ変更情報に定義され
ている変更配線により同層配線又は異層配線間の寄生容
量に影響が及ぶ配線を識別し、変更配線及び前記影響が
及ぶ配線に対するRCモデルをセル及び配線毎の遅延パ
ラメータライブラリ及び変更後RCモデル抽出用データ
ベースにより抽出して変更後RCモデル抽出結果を作成
する。
【0018】前記RCモデルを抽出した配線の名称又は
セルの接続情報を示すRCモデル変更配線情報を作成
し、変更後抽出パス情報に示されているパスの中で、R
Cモデル変更配線情報に示されている配線を含むパスの
遅延時間を計算し、この遅延時間を変更前遅延時間計算
結果に反映させ更新して変更後配置配線データに対する
全遅延時間計算対象パスの変更後遅延時間計算結果を作
成する。
【0019】前記の様に、LSIの論理変更等によるセ
ル追加、セル削除、セルタイプ変更、配線追加、配線削
除及び配線形状変更がなされたとき、変更配線及び変更
配線により配線間の寄生容量に影響を受ける配線のRC
モデルを抽出してその遅延時間を計算するので、精度の
良い遅延時間計算結果を迅速に得ることが可能である。
【0020】また、セル追加、セル削除、セルタイプ変
更、配線追加、配線削除及び配線形状変更がなされたと
き、変更配線及び変更配線により配線間の寄生容量に影
響を受ける配線を容易に確認することが可能である。
【0021】以上の様に、本発明の遅延時間計算方法に
よれば、変更配線により同層配線又は異層配線間の寄生
容量に影響が及ぶ配線を識別して変更後配置配線データ
の遅延時間を求めるので、変更後配置配線データの遅延
時間の計算を精度良く高速に行うことが可能である。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、半導体集積回路の変更後
配置配線データからRCモデルを抽出して配線上の各経
路の遅延時間を計算する一実施形態の遅延時間計算方法
を実施する実施装置について説明する。
【0023】図1は、本実施形態の遅延時間計算方法を
実施する実施装置の概略構成を示す図である。図1に示
す様に本実施形態の遅延時間計算方法を実施する実施装
置は、装置全体を制御するCPU102と、実装情報抽
出処理部110、RCモデル抽出処理部111及び遅延
時間計算処理部112をロードするメモリ103と、配
置配線データの変更や遅延時間の計算を指示するコマン
ド等を入力する入力装置101と、配置配線データや計
算された遅延時間を表示する表示装置100と、記録媒
体104を読み込む記録媒体読み込み装置105と、入
力装置101から入力された配置配線データや記録媒体
読み込み装置105から読み込まれたプログラムを格納
するハードディスク装置106とを備えている。
【0024】また、メモリ103やハードディスク装置
106は、実装情報抽出処理部110、RCモデル抽出
処理部111及び遅延時間計算処理部112での処理で
使用される配置配線データ、RCモデル抽出用データベ
ース、抽出パス情報、パラメータライブラリ、RCモデ
ル変更配線情報、RCモデル抽出結果及び遅延時間計算
結果の格納も行う。
【0025】記録媒体読み込み装置105は、コンピュ
ータを実装情報抽出処理部110、RCモデル抽出処理
部111及び遅延時間計算処理部112として機能させ
る為のプログラムを記録した記録媒体104を読み込む
装置である。
【0026】記録媒体読み込み装置105から読み込ま
れた実装情報抽出処理部110、RCモデル抽出処理部
111及び遅延時間計算処理部112を有するプログラ
ムは、ハードディスク装置106に格納された後、メモ
リ103にロードされ、CPU102により実行され
る。実装情報抽出処理部110、RCモデル抽出処理部
111及び遅延時間計算処理部112により計算された
遅延時間は、表示装置100に表示されたり、出力結果
107として印刷される。
【0027】図2は、本実施形態の遅延時間計算方法を
実施する実施装置の処理概要を示す図である。図2に示
す様に本実施形態の遅延時間計算方法を実施する実施装
置は、実装情報抽出処理部110により変更された配線
のパス情報を抽出して配置配線データ変更情報203か
ら変更後抽出パス情報208を作成し、RCモデル抽出
処理部111により変更された配線のRCモデルを抽出
して変更後RCモデル抽出結果211を作成し、遅延時
間計算処理部112により変更された配線の遅延時間を
算出して変更後遅延時間計算結果212を作成してい
る。
【0028】変更前配置配線データ200は、使用する
セルの名称及び種類とその接続関係、各セルの配置情
報、セル間を接続する配線の配線経路形状情報及び配置
制約情報等を示す配置配線データであり、変更後配置配
線データ201は、変更前配置配線データ200に対
し、セル追加、セル削除、セルタイプ変更、配線追加、
配線削除又は配線形状変更が行われた配置配線データで
ある。
【0029】変更前抽出パス情報202は、変更前配置
配線データ200に対する遅延時間の計算対象となる経
路(パス)を示すデータであり、配置配線データ変更情
報203は、変更前配置配線データ200から変更後配
置配線データ201への変更内容を示すデータである。
【0030】変更前RCモデル抽出用データベース20
4は、変更前配置配線データ200に対応するRCモデ
ル抽出用データベースであり、変更前RCモデル抽出結
果205は、変更前配置配線データ200のRCモデル
抽出結果である。
【0031】変更後RCモデル抽出用データベース20
6は、使用されるセルの種類とその接続関係、各セルの
配置情報及びセル間を接続する配線の配線経路形状情報
を変更後配置配線データ201から抽出したデータベー
スである。
【0032】遅延パラメータライブラリ207は、各セ
ルのピン抵抗及び容量を示すセル遅延パラメータ、配線
層毎の単位長さあたりの寄生抵抗及び容量と配線間隔毎
の同層配線及び異層配線間の寄生容量を示す配線遅延パ
ラメータ、及び、配置配線データ変更情報203に示さ
れている配線により同層配線又は異層配線間の寄生容量
に影響が及ぶ範囲を定義したライブラリである。
【0033】変更後抽出パス情報208は、変更後配置
配線データ201に対する遅延時間の計算対象となるパ
スを示すデータであり、変更前遅延時間計算結果209
は、変更前配置配線データ200に対する全遅延時間計
算対象パスの遅延時間計算結果である。
【0034】RCモデル変更配線情報210は、配置配
線データ変更情報203に示されている変更配線の名称
及びセルの接続情報と、この変更配線により同層配線又
は異層配線間の寄生容量に影響が及ぶ配線の名称及びセ
ルの接続情報とを示すデータである。
【0035】変更後RCモデル抽出結果211は、変更
後配置配線データ201のRCモデル抽出結果であり、
変更後遅延時間計算結果212は、変更後配置配線デー
タ201に対する全遅延時間計算対象パスの遅延時間計
算結果である。
【0036】実装情報抽出処理部110は、変更後配置
配線データ201より、変更後RCモデル抽出用データ
ベース206を作成する処理部である。
【0037】また、実装情報抽出処理部110は、変更
前配置配線データ200又は変更前RCモデル抽出用デ
ータベース204を入力し、変更後配置配線データ20
1と比較して配置配線データ変更情報203を作成する
処理を行う。
【0038】更に、実装情報抽出処理部110は、変更
前抽出パス情報202及び配置配線データ変更情報20
3を入力し、変更後抽出パス情報208を作成する処理
を行う。尚、実装情報抽出処理部110の処理手順につ
いては、後で詳述する。
【0039】RCモデル抽出処理部111は、変更後R
Cモデル抽出用データベース206、遅延パラメータラ
イブラリ207及び配置配線データ変更情報203よ
り、配置配線データ変更情報203に示されている変更
配線及び変更配線により同層配線又は異層配線間の寄生
容量に影響が及ぶ配線のRCモデルを抽出し、この配線
の変更後RCモデル抽出結果211を作成する処理部で
ある。
【0040】このとき、RCモデル抽出処理部111
は、前記抽出した配線の名称又はセルの接続情報を示す
RCモデル変更配線情報210を作成することもでき
る。
【0041】また、RCモデル抽出処理部111は、変
更前配置配線データ200に対する全遅延時間計算対象
配線の変更前RCモデル抽出結果205を入力し、変更
後配置配線データ201に対する全遅延時間計算対象配
線の変更後RCモデル抽出結果211を作成する処理を
行う。尚、RCモデル抽出処理部111の処理手順につ
いては、後で詳述する。
【0042】遅延時間計算処理部112は、変更後配置
配線データ201に対する変更後RCモデル抽出結果2
11及び変更後配置配線データ201に対する変更後抽
出パス情報208より、各抽出パスの遅延時間を示す変
更後遅延時間計算結果212を作成する処理部である。
【0043】また、遅延時間計算処理部112は、RC
モデル変更配線情報210を入力し、変更後抽出パス情
報208に示されているパスの中で、RCモデル変更配
線情報210に示されている配線を含むパスの遅延時間
を計算し、このパスの変更後遅延時間計算結果212を
作成する処理を行う。
【0044】更に、遅延時間計算処理部112は、変更
前配置配線データ200に対する全遅延時間計算対象パ
スの変更前遅延時間計算結果209を入力し、変更後配
置配線データ201に対する全遅延時間計算対象パスの
変更後遅延時間計算結果212を作成する処理を行う。
尚、遅延時間計算処理部112の処理手順については、
後で詳述する。
【0045】以下に、実装情報抽出処理部110、RC
モデル抽出処理部111及び遅延時間計算処理部112
の処理手順をフローチャートを用いて説明する。
【0046】図3は、本実施形態の実装情報抽出処理部
110の処理手順を示すフローチャートである。図3に
示す様に本実施形態の実装情報抽出処理部110は、ま
ず、ステップ300で変更後配置配線データ201を読
み込み、ステップ301及びステップ302にて、変更
後配置配線データ201から使用されるセルの種類とそ
の接続情報、セルの配置情報及び配線経路形状情報を抽
出し、これらの情報を記録した変更後RCモデル抽出用
データベース206を作成して出力する。
【0047】尚、ここで変更前RCモデル抽出用データ
ベース204及び配置配線データ変更情報203を入力
し、配置配線データ変更情報203に対応するRCモデ
ル抽出用データベースを作成し、変更前RCモデル抽出
用データベース204と前記作成した配置配線データ変
更情報203に対応するRCモデル抽出用データベース
とから変更後RCモデル抽出用データベース206を作
成して出力する処理を行っても良い。
【0048】ステップ303及びステップ304では配
置配線データ変更情報203が入力指定されているかを
判別し、入力指定されている場合はステップ306にて
配置配線データ変更情報203を読み込み、ステップ3
11以下の処理を行う。
【0049】配置配線データ変更情報203が入力指定
されていない場合は、ステップ305及びステップ30
7にて変更前配置配線データ200又は変更前RCモデ
ル抽出用データベース204が入力指定されているかを
判別し、入力指定されている場合はステップ308にて
変更前配置配線データ200又は変更前RCモデル抽出
用データベース204を読み込み、ステップ309及び
ステップ310にて配置配線データ変更情報203を作
成及び出力する。
【0050】変更前配置配線データ200又は変更前R
Cモデル抽出用データベース204が入力指定されてい
ない場合はステップ311以下の処理を行う。
【0051】ステップ311及びステップ312では変
更前配置配線データ200に対する変更前抽出パス情報
202が入力指定されているかを判別し、入力指定され
ている場合はステップ313にて変更前配置配線データ
200に対する変更前抽出パス情報202を読み込む。
【0052】ステップ315では、この変更前抽出パス
情報202を配置配線データ変更情報203を元に更新
し、変更後配置配線データ201に対する変更後抽出パ
ス情報208を作成して、ステップ316にてこの変更
後抽出パス情報208を出力し処理を終了する。
【0053】変更前抽出パス情報202が入力指定され
ていない場合は、ステップ314にて変更後配置配線デ
ータ201に対する変更後RCモデル抽出用データベー
ス206を元に変更後抽出パス情報208を新規に作成
し、ステップ316にてこの変更後抽出パス情報208
を出力する。
【0054】図4は、本実施形態のRCモデル抽出処理
部111の処理手順を示すフローチャートである。図4
に示す様に本実施形態のRCモデル抽出処理部111
は、まず、ステップ400でセル及び配線毎の遅延パラ
メータライブラリ207を読み込み、ステップ401に
て変更後配置配線データ201に対する変更後RCモデ
ル抽出用データベース206を読み込む。
【0055】ステップ402及びステップ403では配
置配線データ変更情報203が入力指定されているかを
判別し、入力指定されていない場合はステップ405に
て変更後配置配線データ201に対する全遅延時間計算
対象配線のRCモデルを抽出し、抽出したRCモデルを
ステップ416にて変更後RCモデル抽出結果211と
して出力する。
【0056】配置配線データ変更情報203が入力指定
されている場合はステップ404にて配置配線データ変
更情報203を読み込み、ステップ406にて配置配線
データ変更情報203に示されている変更配線及び変更
配線により同層配線又は異層配線間の寄生容量に影響が
及ぶ配線を識別し、ステップ407にて、この配線に対
するRCモデルを抽出して変更後RCモデル抽出結果2
11を作成する。
【0057】ステップ408及びステップ409では、
RCモデル変更配線情報210が出力指定されているか
を判別し、出力指定されていない場合はステップ412
以下の処理を行う。
【0058】RCモデル変更配線情報210が出力指定
されている場合は、ステップ406にて抽出した配線の
名称又はセルの接続情報を示すRCモデル変更配線情報
210をステップ410で作成し、作成したRCモデル
変更配線情報210をステップ411で出力する。
【0059】ステップ412及びステップ413では、
変更前配置配線データ200に対する全遅延時間計算対
象配線の変更前RCモデル抽出結果205が入力指定さ
れているかを判別し、入力指定されていない場合は、ス
テップ407にて作成した変更後RCモデル抽出結果2
11をステップ416で出力する。
【0060】変更前配置配線データ200に対する全遅
延時間計算対象配線の変更前RCモデル抽出結果205
が入力指定されている場合は、この変更前RCモデル抽
出結果205をステップ414で読み込む。
【0061】ステップ415では、ステップ407にて
作成した変更後RCモデル抽出結果211を、変更前配
置配線データ200に対する全遅延時間計算対象配線の
変更前RCモデル抽出結果205に反映させ更新し、変
更後配置配線データ201に対する全遅延時間計算対象
配線の変更後RCモデル抽出結果211を作成し、作成
した変更後RCモデル抽出結果211をステップ416
で出力する。
【0062】図5は、本実施形態の変更配線により寄生
容量に影響が及ぶ配線の抽出処理の処理手順を示すフロ
ーチャートである。図5に示す様に本実施形態の変更配
線により寄生容量に影響が及ぶ配線の抽出処理は、図4
に示したRCモデル抽出処理部111内のステップ40
6の処理内容を表しており、まずステップ500では、
寄生容量に影響を与える同層配線又は異層配線間隔の最
大距離を遅延パラメータライブラリ207から読み込
む。
【0063】ステップ501では配置配線データ変更情
報203に示されている変更配線を読み込み、ステップ
502ではステップ501にて読み込んだ変更配線から
ステップ500にて読み込んだ最大距離内に存在する配
線を、変更後配置配線データ201に対する変更後RC
モデル抽出用データベース206より抽出し、この配線
を変更配線により寄生容量に影響が及ぶ配線とする。
【0064】図6は、本実施形態の遅延時間計算処理部
112の処理手順を示すフローチャートである。図6に
示す様に本実施形態の遅延時間計算処理部112は、ま
ず、ステップ600にて変更後配置配線データ201に
対する変更後RCモデル抽出結果211を読み込み、ス
テップ601にて、変更後配置配線データ201に対す
る変更後抽出パス情報208を読み込む。
【0065】ステップ602及びステップ603では、
変更後配置配線データ201に対する変更後RCモデル
抽出結果211が全遅延時間計算対象配線に対するもの
か変更配線及び変更配線により寄生容量に影響が及ぶ配
線のみに対するものかを判別する。
【0066】ここで前記判別は、変更後抽出パス情報2
08に示されている配線情報が、変更後RCモデル抽出
結果211に全て存在するかどうかにより行い、全て存
在する場合は全遅延時間計算対象配線、それ以外の場合
は変更配線及び変更配線により寄生容量に影響が及ぶ配
線のみと判別する。
【0067】変更後RCモデル抽出結果211が、変更
配線及び変更配線により寄生容量に影響が及ぶ配線に対
するものである場合は、ステップ605にて、変更後R
Cモデル抽出結果211に示されている配線の遅延時間
を計算し、ステップ614にて、この配線に対する変更
後遅延時間計算結果212を作成及び出力する。
【0068】変更後RCモデル抽出結果211が、全遅
延時間計算対象配線に対するものである場合は、ステッ
プ604以下の処理を行う。
【0069】ステップ604及びステップ606ではR
Cモデル変更配線情報210が入力指定されているかを
判別し、入力指定されていない場合は、ステップ608
にて変更後配置配線データ201に対する変更後抽出パ
ス情報208に示されている全遅延時間計算対象パスの
遅延時間を計算し、ステップ614にて全遅延時間計算
対象パスの変更後遅延時間計算結果212を作成及び出
力する。
【0070】RCモデル変更配線情報210が入力指定
されている場合は、ステップ607にてRCモデル変更
配線情報210を読み込み、ステップ609にて、ステ
ップ601で読み込んだ変更後配置配線データ201に
対する変更後抽出パス情報208に示されているパスの
中で、ステップ607で読み込んだRCモデル変更配線
情報210に示されている配線を含むパスの遅延時間を
計算する。
【0071】ステップ610及びステップ611では変
更前配置配線データ200に対する全遅延時間計算対象
パスの変更前遅延時間計算結果209が入力指定されて
いるかを判別し、入力指定されていない場合は、ステッ
プ609で遅延時間を計算したパスの変更後遅延時間計
算結果212をステップ614にて作成及び出力する。
【0072】変更前配置配線データ200に対する全遅
延時間計算対象パスの変更前遅延時間計算結果209が
入力指定されている場合は、ステップ612にて変更前
配置配線データ200に対する変更前抽出パス情報20
2に示されている全遅延時間計算対象パスの変更前遅延
時間計算結果209を読み込む。
【0073】ステップ613では、ステップ609にて
遅延時間を計算したパスの変更後遅延時間計算結果21
2を、変更前抽出パス情報202に示されている全遅延
時間計算対象パスの変更前遅延時間計算結果209に反
映させ更新し、変更後配置配線データ201に対する全
遅延時間計算対象パスの変更後遅延時間計算結果212
を作成し、作成した変更後遅延時間計算結果212をス
テップ614にて出力する。
【0074】以下に、本実施形態の遅延時間計算方法を
実施する実施装置における処理の詳細を具体例を使って
説明する。
【0075】図7は、本実施形態の配置配線データの変
更例を示す論理図である。図7に示す様に本実施形態の
配置配線データは、C3セルの削除及びC4セルの追加
が行われ、N1配線のセル接続情報が、C1セルのP2
ピン、C2セルのP1ピン及びC3セルのP1ピンか
ら、C1セルのP2ピン、C2セルのP1ピン及びC4
セルのP1ピンに変更されたことを表している。
【0076】図8は、本実施形態の変更後の配線の配置
の一例を示す配置配線図である。図8に示す様に本実施
形態の変更後の配線の配置は、図7の論理図で示した配
置配線データの変更を配置配線図で表しており、x0
0、y00等は配置配線座標、N1−0及びN1−1は
N1配線の一部の配線形状を示し、その他のものは図7
と同様である。
【0077】図9は、本実施形態の配置配線データ変更
情報203の一例を示す図である。図9に示す様に本実
施形態の配置配線データ変更情報203は、図8に示し
た配置配線図の変更前配置配線データ200及び変更後
配置配線データ201より、実装情報抽出処理部110
にて作成される変更情報を表している。
【0078】変更前配置配線データ200及び変更後配
置配線データ201には、配置データとしてセル名、セ
ルの種類及び配置座標情報、配線データとして配線名、
セルの接続情報、配線経路及び配線形状情報等が定義さ
れている。
【0079】また、配置配線データ変更情報203に
は、削除又は追加されたセルのセル名、セルの種類及び
配置座標情報、若しくは、削除、追加又は変更となった
配線の配線名、セルの接続情報、配線経路及び配線形状
情報が定義されている。
【0080】変更前配置配線データ200から変更後配
置配線データ201への変更により、C3セルの削除
(900)、C4セルの追加(904)、N1配線のセ
ル接続情報の変更(901及び905)、N1配線内一
部の配線削除(903)、N1配線内一部の配線追加
(907)及び配線形状変更(902から906への変
更)が生じた。
【0081】この場合、実装情報抽出処理部110は、
変更前配置配線データ200及び変更後配置配線データ
201の内容を比較し、C3セルの削除情報(90
8)、C4セルの追加情報(909)、N1配線内一部
の配線削除情報(910)、N1配線内一部の配線追加
情報(911)及び配線形状変更情報(912)を示す
配置配線データ変更情報203を作成する。
【0082】図10は、本実施形態の変更後抽出パス情
報208の一例を示す図である。図10に示す様に本実
施形態の変更後抽出パス情報208は、実装情報抽出処
理部110にて作成される変更後の配置配線データの抽
出パス情報を表しており、変更前抽出パス情報202及
び変更後抽出パス情報208には、遅延時間を計算する
パス名及び経路情報が示されている。
【0083】実装情報抽出処理部110は、変更前配置
配線データ200に対する変更前抽出パス情報202及
び配置配線データ変更情報203より、変更後配置配線
データ201に対する変更後抽出パス情報208を作成
する。
【0084】図10の例において、配置配線データ変更
情報203に示されている情報の中で変更前配置配線デ
ータ200に対する変更前抽出パス情報202に影響を
与えるものは、配線削除情報(1002)及び配線追加
情報(1003)であり、これらの情報により、変更前
抽出パス情報202から変更後抽出パス情報208へ変
更(1000から1004へ変更)する。
【0085】また、前記抽出パス以外(1001)は、
配置配線データの変更により経路情報に影響を受けない
ものとみなし、変更前配置配線データ200に対する変
更前抽出パス情報202の経路情報をそのまま、変更後
配置配線データ201に対する変更後抽出パス情報20
8に出力する。
【0086】次にRCモデル抽出処理部111は、変更
後RCモデル抽出用データベース206、遅延パラメー
タライブラリ207及び配置配線データ変更情報203
より、配置配線データ変更情報203に示される変更配
線及び変更配線により同層配線又は異層配線間の寄生容
量に影響が及ぶ配線のRCモデルを抽出し、この配線の
変更後RCモデル抽出結果211を作成する。
【0087】ここでRCモデルの抽出とは、以下に示す
図11の様な配線を図12の様なRC回路と考え、配線
を分岐点及び配線層の切り替え点毎にセグメントに分割
し、このセグメントの寄生抵抗及び寄生容量を抽出する
ことである。
【0088】図11は、本実施形態の変更後配置配線デ
ータ201の寄生抵抗及び寄生容量の一例を示す配置配
線図である。図11に示す様に本実施形態の変更後配置
配線データ201の寄生抵抗及び寄生容量は、図8に示
した配置配線図の各配線に生じているセグメント毎の寄
生抵抗及び寄生容量名を表している。
【0089】図12は、本実施形態の変更後配置配線デ
ータ201のRCモデルの一例を示すRC回路図であ
る。図12に示す様に本実施形態の変更後配置配線デー
タ201のRCモデルは、図11の配置配線図に示した
変更後配置配線データ201をRC回路図で表したもの
である。
【0090】尚、図11及び図12内のRes0等は寄
生抵抗名、Cap0等は寄生容量名、Seg0等は各配
線のセグメントの交点に付けた名称を示しており、その
他は図8と同様である。
【0091】図13は、本実施形態の変更配線により寄
生容量に影響が及ぶ配線の一例を示す配置配線図であ
る。図13に示す様に本実施形態の変更配線により寄生
容量に影響が及ぶ配線は、RCモデル抽出処理部111
が認識する、変更配線及び変更配線により寄生容量に影
響が及ぶ配線の例を表している。
【0092】図14は、本実施形態の変更後RCモデル
抽出結果211及びRCモデル変更配線情報210の一
例を示す図である。図14に示す様に本実施形態の変更
後RCモデル抽出結果211及びRCモデル変更配線情
報210は、RCモデル抽出処理部111にて作成され
るRCモデルの抽出結果及びRCモデルの変更配線情報
を表しており、変更前RCモデル抽出結果205及び変
更後RCモデル抽出結果211には、配線名、各セルの
接続情報、セグメント単位の寄生抵抗及び寄生容量値が
定義され、RCモデル変更配線情報210には、配線名
及び各セルの接続情報が定義されている。
【0093】図15は、本実施形態の遅延パラメータラ
イブラリ207の一例を示す図である。図15に示す様
に本実施形態の遅延パラメータライブラリ207は、R
Cモデル抽出処理部111にて入力するセル及び配線の
遅延パラメータの例を表しており、遅延パラメータライ
ブラリ207には、セル毎のピン抵抗及び容量(150
0)、配線層毎の単位長さあたりの寄生抵抗及び容量
(1501)、配線間隔毎の同層配線又は異層配線間に
働く寄生容量(1502)及び変更配線により寄生容量
に影響が及ぶ範囲を示す配線間隔の最大距離(150
3)が定義されている。
【0094】尚、本実施形態の遅延時間計算方法を実施
する実施装置では、変更配線により寄生容量に影響が及
ぶ配線は、最大距離で示される範囲内にあるものとする
が、配線の形状、材質、及び当該配線が互いに見通せる
位置にあるかどうか等の条件によって、変更配線により
寄生容量に影響が及ぶ範囲を異なる値に設定しても良
い。
【0095】図14に示す様に、RCモデル抽出処理部
111は、変更後RCモデル抽出用データベース20
6、セル及び配線毎の遅延パラメータライブラリ207
及び配置配線データ変更情報203より、変更配線及び
変更配線により寄生容量に影響が及ぶ配線のRCモデル
を抽出し、抽出した配線の変更後RCモデル抽出結果2
11を作成する。また、抽出した配線の接続情報を示す
RCモデル変更配線情報210を作成する。
【0096】更に、RCモデル抽出処理部111は、変
更前配置配線データ200に対する全遅延時間計算対象
配線の変更前RCモデル抽出結果205を入力すること
により、抽出した配線の変更後RCモデル抽出結果21
1を変更前RCモデル抽出結果205に反映させ更新
し、変更後配置配線データ201に対する全遅延時間計
算対象配線の変更後RCモデル抽出結果211を作成す
る。
【0097】変更配線により寄生容量に影響が及ぶ配線
は、変更配線から入力指定された寄生容量に影響を与え
る配線間隔の最大距離以内の範囲に存在する配線であ
る。
【0098】図13の例において、変更配線はN1配線
のN1−0及びN1−1であり、この変更配線により寄
生容量に影響が及ぶ配線は、入力指定された寄生容量に
影響を与える配線間隔の最大距離以内の範囲(A0)内
に存在するN20、N21、N22、N23及びN24
である。
【0099】図14の例において、RCモデル抽出処理
部111は、変更配線(N1)及び変更配線により寄生
容量に影響が及ぶ配線(N20、N21、N22、N2
3及びN24)のRCモデルを抽出(1402)し、変
更前RCモデル抽出結果205及び変更後RCモデル抽
出結果211を変更(1401から1402)する。
【0100】前記配線以外のRCモデル抽出結果(14
00)は、配置配線データが変更されても、その配線の
寄生抵抗及び寄生容量に影響を受けないものとみなし、
変更前配置配線データ200に対する全遅延時間計算対
象配線の変更前RCモデル抽出結果205をそのまま、
変更後配置配線データ201に対する全遅延時間計算対
象配線に対する変更後RCモデル抽出結果211として
出力する。
【0101】また、RCモデル抽出処理部111は、R
Cモデルを抽出した変更配線(N1)及び変更配線によ
り寄生容量に影響が及ぶ配線(N20、N21、N2
2、N23及びN24)の名称及びセル接続情報を示す
RCモデル変更配線情報210を出力する。
【0102】次に遅延時間計算処理部112は、変更後
RCモデル抽出結果211を所定の抵抗及び容量依存型
遅延計算式に適用することにより、遅延時間を計算す
る。
【0103】図16は、本実施形態の変更後遅延時間計
算結果212の一例を示す図である。図16に示す様に
本実施形態の変更後遅延時間計算結果212は、遅延時
間計算処理部112にて作成される変更後の遅延時間計
算結果の例を表しており、変更後遅延時間計算結果21
2には、各抽出パスの経路情報及び、各抽出パスの遅延
時間が示されている。
【0104】遅延時間計算処理部112は、変更後配置
配線データ201に対する全遅延時間計算対象パスの変
更後抽出パス情報208及びRCモデル変更配線情報2
10より、変更配線及び変更配線により寄生容量に影響
が及ぶ配線を含むパスを抽出し、抽出したパスの遅延時
間を計算し変更後遅延時間計算結果212を作成する。
【0105】また、変更前配置配線データ200に対す
る全遅延時間計算対象パスの変更前遅延時間計算結果2
09を入力することにより、抽出したパスの変更後遅延
時間計算結果212を変更前の配置配線データに対する
全遅延時間計算対象パスの変更前遅延時間計算結果20
9に反映させ更新し、変更後配置配線データ201に対
する全遅延時間計算対象パスの変更後遅延時間計算結果
212を作成する。
【0106】図16の例において、変更前配置配線デー
タ200に対する全遅延時間計算対象パスの変更後抽出
パス情報208の中の、RCモデル変更配線情報210
に示されている配線情報を含む抽出パス情報(160
0)について遅延時間を計算(1604)し、全遅延時
間計算対象パスの変更前遅延時間計算結果209及び変
更後遅延時間計算結果212を変更(1602から16
04)する。
【0107】また、前記抽出パス以外(1603)は、
配置配線データが変更されても、遅延時間計算結果に影
響を受けないものとみなし、変更前配置配線データ20
0に対する全遅延時間計算対象パスの変更前遅延時間計
算結果209をそのまま、変更後配置配線データ201
に対する全遅延時間計算対象パスの変更後遅延時間計算
結果212に出力する。
【0108】従来のRCモデルを抽出した遅延時間計算
で、配置配線データの変更後に再度遅延時間を計算する
ときには、全遅延時間計算対象配線に対してRCモデル
を抽出し、抽出パス情報に示されている全遅延時間計算
対象パスの遅延時間を再度計算していたが、本実施形態
の遅延時間計算方法を実施する実施装置によれば、変更
配線及び変更配線により寄生容量に影響が及ぶ配線に対
してのみRCモデルを抽出し、抽出パス情報に示されて
いるパスの中で、抽出した配線を含むパスのみ遅延時間
を計算する為、精度の良い遅延時間計算結果を迅速に得
ることが可能である。
【0109】以上説明した様に、本実施形態の遅延時間
計算方法を実施する実施装置によれば、変更配線により
同層配線又は異層配線間の寄生容量に影響が及ぶ配線を
識別して変更後配置配線データの遅延時間を求めるの
で、変更後配置配線データの遅延時間の計算を精度良く
高速に行うことが可能である。
【0110】以上、本発明を前記実施形態に基づき具体
的に説明したが、本発明は、前記実施形態に限定される
ものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々
変更可能であることは勿論である。
【0111】
【発明の効果】本発明によれば、変更配線により同層配
線又は異層配線間の寄生容量に影響が及ぶ配線を識別し
て変更後配置配線データの遅延時間を求めるので、変更
後配置配線データの遅延時間の計算を精度良く高速に行
うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の遅延時間計算方法を実施する実施
装置の概略構成を示す図である。
【図2】本実施形態の遅延時間計算方法を実施する実施
装置の処理概要を示す図である。
【図3】本実施形態の実装情報抽出処理部110の処理
手順を示すフローチャートである。
【図4】本実施形態のRCモデル抽出処理部111の処
理手順を示すフローチャートである。
【図5】本実施形態の変更配線により寄生容量に影響が
及ぶ配線の抽出処理の処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図6】本実施形態の遅延時間計算処理部112の処理
手順を示すフローチャートである。
【図7】本実施形態の配置配線データの変更例を示す論
理図である。
【図8】本実施形態の変更後の配線の配置の一例を示す
配置配線図である。
【図9】本実施形態の配置配線データ変更情報203の
一例を示す図である。
【図10】本実施形態の変更後抽出パス情報208の一
例を示す図である。
【図11】本実施形態の変更後配置配線データ201の
寄生抵抗及び寄生容量の一例を示す配置配線図である。
【図12】本実施形態の変更後配置配線データ201の
RCモデルの一例を示すRC回路図である。
【図13】本実施形態の変更配線により寄生容量に影響
が及ぶ配線の一例を示す配置配線図である。
【図14】本実施形態の変更後RCモデル抽出結果21
1及びRCモデル変更配線情報210の一例を示す図で
ある。
【図15】本実施形態の遅延パラメータライブラリ20
7の一例を示す図である。
【図16】本実施形態の変更後遅延時間計算結果212
の一例を示す図である。
【図17】従来の遅延時間計算方法を実施する実施装置
の処理概要を示す図である。
【符号の説明】
100…表示装置、101…入力装置、102…CP
U、103…メモリ、104…記録媒体、105…記録
媒体読み込み装置、106…ハードディスク装置、10
7…出力結果、110…実装情報抽出処理部、111…
RCモデル抽出処理部、112…遅延時間計算処理部、
200…変更前配置配線データ、201…変更後配置配
線データ、202…変更前抽出パス情報、203…配置
配線データ変更情報、204…変更前RCモデル抽出用
データベース、205…変更前RCモデル抽出結果、2
06…変更後RCモデル抽出用データベース、207…
遅延パラメータライブラリ、208…変更後抽出パス情
報、209…変更前遅延時間計算結果、210…RCモ
デル変更配線情報、211…変更後RCモデル抽出結
果、212…変更後遅延時間計算結果、1700…変更
後配置配線データ、1701…実装情報抽出処理部、1
702…遅延パラメータライブラリ、1703…変更後
RCモデル抽出用データベース、1704…変更後抽出
パス情報、1705…RCモデル抽出処理部、1706
…変更後RCモデル抽出結果、1707…遅延時間計算
処理部、1708…変更後遅延時間計算結果。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体集積回路の配置配線データからR
    Cモデルを抽出して配線上の各経路の遅延時間を計算す
    る遅延時間計算方法において、 変更後配置配線データのパス情報である変更後抽出パス
    情報を作成し、 変更前配置配線データから変更後配置配線データへの変
    更内容を示す配置配線データ変更情報に定義されている
    変更配線により同層配線又は異層配線間の寄生容量に影
    響が及ぶ配線を識別し、前記変更配線及び前記影響が及
    ぶ配線に対するRCモデルを抽出して変更後RCモデル
    抽出結果を作成し、 前記変更後RCモデル抽出結果及び前記変更後抽出パス
    情報を用いて変更後配置配線データに対する変更後遅延
    時間計算結果を作成することを特徴とする遅延時間計算
    方法。
  2. 【請求項2】 前記変更配線から特定の距離範囲内に存
    在する配線を前記変更配線により影響が及ぶ配線として
    識別し、変更後RCモデル抽出結果を作成することを特
    徴とする請求項1に記載された遅延時間計算方法。
  3. 【請求項3】 前記変更配線及び前記影響が及ぶ配線に
    対するRCモデル抽出結果を変更前配置配線データに対
    する変更前RCモデル抽出結果に反映させて変更後配置
    配線データに対する変更後RCモデル抽出結果を作成す
    ることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか
    に記載された遅延時間計算方法。
  4. 【請求項4】 前記配置配線データ変更情報を変更前配
    置配線データのパス情報である変更前抽出パス情報に反
    映させて前記変更後抽出パス情報を作成することを特徴
    とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載され
    た遅延時間計算方法。
  5. 【請求項5】 前記RCモデルを抽出した変更配線及び
    前記影響が及ぶ配線の名称又はセルの接続情報を示すR
    Cモデル変更配線情報を作成し、 変更後抽出パス情報に示されているパスの中でRCモデ
    ル変更配線情報に示されている配線を含むパスの遅延時
    間を計算し、前記計算した遅延時間を変更前配置配線デ
    ータに対する変更前遅延時間計算結果に反映させて変更
    後配置配線データに対する全遅延時間計算対象パスの変
    更後遅延時間計算結果を作成することを特徴とする請求
    項1乃至請求項4のいずれか1項に記載された遅延時間
    計算方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009271607A (ja) * 2008-04-30 2009-11-19 Nec Electronics Corp 回路解析方法、半導体集積回路の製造方法、回路解析プログラム、及び回路解析装置
US9436795B2 (en) 2014-03-04 2016-09-06 Socionext Inc. Layout verification method and verification apparatus

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