JP2003296392A - 階層レイアウト時の早期遅延解析方式及び遅延解析プログラム - Google Patents

階層レイアウト時の早期遅延解析方式及び遅延解析プログラム

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JP2003296392A
JP2003296392A JP2002103678A JP2002103678A JP2003296392A JP 2003296392 A JP2003296392 A JP 2003296392A JP 2002103678 A JP2002103678 A JP 2002103678A JP 2002103678 A JP2002103678 A JP 2002103678A JP 2003296392 A JP2003296392 A JP 2003296392A
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Koki Ono
公揮 小野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の遅延解析においてはLSIのトップ、
マクロ階層全ての詳細配線まで完了している必要があ
り、設計規模が年々増大していることを考えると、設計
開始してから遅延解析結果を得るまでに膨大の時間を要
していた。 【解決手段】 マクロの回路情報、概略配線情報とその
RC情報とを含む下位階層ネットリスト12とトップネ
ットリスト12から、マクロ境界を跨ぐネットのRC情
報がマージされ、又マクロ展開されマクロ階層が取り除
かれたチップ全体ネットリスト13を出力するRCマー
ジ・階層展開手段21と、プリミティブブロック遅延ラ
イブラリ14を参照し、ネット毎の配線遅延やゲート遅
延情報15を出力する遅延情報生成手段22と、遅延情
報15、チップ全体ネットリスト13遅延制約情報16
とを入力し、遅延制約違反経路や違反値毎の度数分布統
計情報を遅延解析情報17として出力する遅延解析手段
23とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はLSIの配置、配線
設計をマクロとその上位のトップ等の様に階層的に行う
際の遅延解析方式及びプログラムに関し、特にマクロ階
層の配線設計の中間結果である概略配線結果に基づいた
配線情報や配線抵抗、容量をトップ階層の配置、配線情
報にマージ、展開し配置、配線設計の早期に適用できる
遅延解析方式及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】微細化の進んだ超大規模高速LSIの設
計における遅延解析においては、配線による抵抗や容量
が遅延値に与える影響は大きいので、配線遅延を考慮し
た遅延解析が重要となる。
【0003】SDF(Standard Delay
Format)などの遅延情報を生成する方法やシステ
ムとして、特開2000−259686号公報に、ゲー
トの出力段と負荷(次段ゲートまでの配線抵抗及び容量
と次段ゲートの入力側端子容量)を一体化して回路シミ
ュレーションすることで出力負荷依存の遅延と配線遅延
を求めるゲート遅延計算方法や装置が示されている。
【0004】又、特開2000−305966号公報
に、取得した実負荷容量及び波形なまりで遅延テーブル
を引きセル遅延を取得し、過渡解析を1パスについて行
ないセル遅延をえて前記との差分を取得し、前記テーブ
ルより取得したセル遅延を差分で補正し多入力セルの全
てのパスのセル遅延を効率的に算出する遅延情報生成シ
ステム、遅延情報生成方法及び記録媒体が示されてい
る。
【0005】遅延解析手段については、「論理回路の遅
延計算方法、論理回路の遅延計算装置および論理回路の
遅延計算プログラムを記録した媒体」(特開2000−
250950号公報)や「論理回路の遅延経路探索方法
及びその装置並びにプログラムを記録した機械読み取り
可能な記録媒体」(特開平11−250119号公報)
等がある。
【0006】前者は論理回路をゲート1個とそれに接続
された配線からなる複数の単位回路に分割し、各単位回
路に固定入力波形なまりを与え仮出力波形なまりを求
め、これを次段の仮入力なまりとして与え、より精度の
よい出力波形なまり求める。この出力波形鈍りを次段単
位回路の入力波形鈍りとして与えることにより単位回路
の伝搬遅延を高精度、高速に求めるというものである。
【0007】後者は論理回路の各部品について始点から
その部品までの最悪の到達時間と、その部品から終点ま
での最悪の到達時間同士を加算し設計基準遅延時間と比
較することにより其の部品以降の遅延経路探索処理を省
略することができる遅延解析不要部品を求めこれ以降の
経路探索を省略するというものである。
【0008】また一方で、レイアウトについては、超大
規模LSIの場合、問題の分割統治化やツールの規模制
限などから、階層レイアウトの設計スタイルをとること
が一般的である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の遅延計算や
遅延情報生成、遅延解析においてはLSIの全体のレイ
アウト(詳細配線)が完了していることが前提となって
いる。即ち、配線を考慮した精度の高い遅延解析をする
ためには、トップ、及び、下位階層全てのレイアウト
(詳細配線)まで完了している必要がある。
【0010】従って、設計規模が年々増大しており、L
SIを分割した下位階層マクロのレイアウトと言えども
多大の時間を要する為、遅延解析結果を得るまでに膨大
の時間を要するという問題点がある。
【0011】ここで、処理時間を短縮させるために、ト
ップ・レイアウトのみ完了させ、下位階層レイアウト前
に遅延解析することも可能であるが、実遅延との誤差が
大きくなってしまう。
【0012】その理由は、下位階層の配線遅延計算モデ
ルが仮想配線によるものとなり、微細化の進んだLSI
では、実配線による遅延との誤差が大きい傾向にあるか
らである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の階層レイ
アウト時の早期遅延解析方式は、階層的に配置配線設計
するLSIの配線遅延を考慮した遅延解析方式であっ
て、マクロ内のプリミティブ・ブロックやマクロ入出力
端子を要素とするマクロの回路情報と前記要素間の概略
配線情報とその概略配線経路に基づいたRC情報とを含
む下位階層ネットリストファイルと、トップ階層として
LSIを構成するマクロ名、各マクロの入出力端子情
報、これを用いたマクロ間接続情報、その配線情報、そ
のRC情報とを含むトップネットリストファイルと、前
記下位階層ネットリストファイル及びトップネットリス
トファイルを入力し、トップネットリストのマクロ間ネ
ットからマクロ入出力端子へと辿り、マクロ間ネット配
線やRC情報とマクロ内のマクロ入出力端子接続ネット
配線やRC情報をマージしてマクロ境界を跨ぐネット配
線やそのRC情報とすると共に、各マクロのマクロ入出
力端子を含まないネット配線と、プリミティブ・ブロッ
ク情報を抽出しこれらをマクロ階層を取り去ったチップ
全体ネットリストファイルとして出力するRCマージ・
階層展開手段を含むことを特徴とする。
【0014】本発明の第2の階層レイアウト時の早期遅
延解析方式は、前記第1の階層レイアウト時の早期遅延
解析方式であって、前記下位階層ネットリストファイル
と、前記トップネットリストファイルと、前記RCマー
ジ・階層展開手段と、前記チップ全体ネットリストファ
イルを入力し、各種プリミティブ・ブロックの各入力端
子から出力端子への遅延時間情報を保持するプリミティ
ブ・ブロック遅延ライブラリを参照し、前記チップ全体
ネットリスト上のネット毎の配線遅延やゲート遅延情報
ファイルを出力する遅延情報生成手段と、前記遅延情報
ファイル、チップ全体ネットリストファイル、要求され
る動作クロック周期、LSI入力信号のクロック周期始
点からの遅延時間、LSI出力信号の要求遅延時間、及
び制約の例外とするパス情報とを含む遅延制約とを入力
し、遅延制約違反経路や違反値毎の度数分布統計情報を
遅延解析情報として出力する遅延解析手段とを含むこと
を特徴とする。
【0015】本発明の第3の階層レイアウト時の早期遅
延解析方式は、前記第1、又は第2の階層レイアウト時
の早期遅延解析方式であって、前記RCマージ・階層展
開手段は、入力したトップネットリストより、マクロ入
出力端子をキーとし、これにその入出力端子を含むマク
ロ間ネット名及び配線セグメント毎のRC情報リスト、
及びその入出力端子側近の配線セグメントを指す前記R
C情報リスト上のポインタとを対応させた第1のテーブ
ルをマクロ毎に作成する手段と、入力した各下位階層ネ
ットリストより、マクロ入出力端子をキーとし、これに
その入出力端子を含むマクロ内ネット名及び配線セグメ
ント毎のRC情報リスト、及びその入出力端子側近の配
線セグメントを指す前記RC情報リスト上のポインタと
を対応させた第2のテーブルと、入出力端子を含まない
マクロ内ネット情報、プリミティブブロックインスタン
ス情報を抽出した第3のテーブルとを各マクロについて
作成する手段と、 前記第2のテーブルの個々の入出力
端子について関連するマクロ内の配線セグメント毎のR
C情報リスト及び側近ポインタを取得し、入出力端子名
をキーとし前記第1のテーブルより関連するマクロ間ネ
ット、配線セグメント毎のRC情報リスト及びトップ階
層側近ポインタを取得しておき、マクロ内ネットのRC
情報要素を順次ポイントしていき、ポインタ値が側近ポ
インタに一致していれば該RC情報を入出力端子側近の
要素と見なし、前記マクロ間の配線セグメント毎RC情
報リストのトップ階層側近ポインタで指定されるRC情
報要素に足し込み、前記ポインタ値が側近ポインタに一
致しなければ該RC情報を、前記マクロ間の配線セグメ
ント毎RC情報リストに要素追加し前記第1のテーブル
上の関連する配線セグメント、RC情報を更新する処理
と、前記第3のテーブルのマクロ内ネット情報、プリミ
ティブブロックインスタンス情報に、トップ上のマクロ
・インスタンス名を先頭に付加し第4のテーブルへ追加
する処理とを各マクロについて順次行うマクロ階層展開
手段と更新された前記第1のテーブルと第4のテーブル
情報とをチップ全体ネットリストとして出力する手段と
を有することを特徴とする。
【0016】本発明の第1の階層レイアウト時の早期遅
延解析プログラムは、階層的に配置配線設計するLSI
の配線遅延を考慮した遅延解析プログラムであって、マ
クロのプリミティブ・ブロックやマクロ入出力端子を要
素とするマクロの回路情報と前記要素間の概略配線情報
とその概略配線経路に基づいたRC情報とを含む下位階
層ネットリストと、トップ階層としてLSIを構成する
マクロ名、各マクロの入出力端子情報、これを用いたマ
クロ間接続情報、その配線情報、そのRC情報とを含む
トップネットリストとを読み込む手順と、トップネット
リストのマクロ間ネットからマクロ入出力端子へと辿
り、マクロ間ネット配線やRC情報とマクロ内のマクロ
入出力端子接続ネット配線やRC情報をマージしてマク
ロ境界を跨ぐネット配線やそのRC情報とする手順と、
各マクロのマクロ入出力端子を含まないネット配線と、
プリミティブ・ブロック情報を抽出する手順と前記マク
ロ境界を跨ぐネット配線やそのRC情報と前記抽出した
情報をマクロ階層を取り去ったチップ全体ネットリスト
情報として出力する手順とを有したRCマージ・階層展
開手順を含むことを特徴とする。
【0017】本発明の第2の階層レイアウト時の早期遅
延解析プログラムは、前記第1の階層レイアウト時の早
期遅延解析プログラムであって、前記下位階層ネットリ
スト及び前記トップネットリストとを読み込む手順と、
前記RCマージ・階層展開手順と、前記チップ全体ネッ
トリストを読み込み、各種プリミティブ・ブロックの各
入力端子から出力端子への遅延時間情報を保持するプリ
ミティブ・ブロック遅延ライブラリを参照し、前記チッ
プ全体ネットリスト上のネット毎の配線遅延やゲート遅
延情報ファイルを出力する遅延情報生成手順と、前記遅
延情報ファイル、チップ全体ネットリストファイル、要
求される動作クロック周期、LSI入力信号のクロック
周期始点からの遅延時間、LSI出力信号の要求遅延時
間、及び制約の例外とするパス情報とを含む遅延制約と
を入力し、遅延制約違反経路や違反値毎の度数分布統計
情報を遅延解析情報として出力する遅延解析手順とを含
むことを特徴とする。
【0018】本発明の第3の階層レイアウト時の早期遅
延解析プログラムは、前記第1、又は第2の階層レイア
ウト時の早期遅延解析プログラムであって、前記RCマ
ージ・階層展開手順は、入力したトップネットリストよ
り、マクロ入出力端子をキーとし、これにその入出力端
子を含むマクロ間ネット名及び配線セグメント毎のRC
情報リスト、及びその入出力端子側近の配線セグメント
を指す前記RC情報リスト上のポインタとを対応させた
第1のテーブルをマクロ毎に作成する手順と、入力した
各下位階層ネットリストより、マクロ入出力端子をキー
とし、これにその入出力端子を含むマクロ内ネット名及
び配線セグメント毎のRC情報リスト、及びその入出力
端子側近の配線セグメントを指す前記RC情報リスト上
のポインタとを対応させた第2のテーブルと、入出力端
子を含まないマクロ内ネット情報、プリミティブブロッ
クインスタンス情報を抽出した第3テーブルとを各マク
ロについて作成する手順と、 前記第2のテーブルの個
々の入出力端子について関連するマクロ内の配線セグメ
ント毎のRC情報リスト及び側近ポインタを取得し、入
出力端子名をキーとし前記第1のテーブルより関連する
マクロ間ネット、配線セグメント毎のRC情報リスト及
びトップ階層側近ポインタを取得しておき、マクロ内ネ
ットのRC情報要素を順次ポイントしていき、ポインタ
値が側近ポインタに一致していれば該RC情報を入出力
端子側近の要素と見なし、前記マクロ間の配線セグメン
ト毎RC情報リストのトップ階層側近ポインタで指定さ
れるRC情報要素に足し込み、前記ポインタ値が側近ポ
インタに一致しなければ該RC情報を、前記マクロ間の
配線セグメント毎RC情報リストに要素追加し前記第1
のテーブル上の関連する配線セグメント、RC情報を更
新する処理と、前記第3のテーブルのマクロ内ネット情
報、プリミティブブロックインスタンス情報に、トップ
上のマクロ・インスタンス名を先頭に付加し第4のテー
ブルへ追加する処理とを各マクロについて順次行うマク
ロ階層展開手順と更新された前記第1のテーブルと第4
のテーブル情報とをチップ全体ネットリストとして出力
する手順とを有することを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1を参照すると、
本発明の階層レイアウト時の配線遅延を考慮した早期遅
延解析方式の一実施例は、プログラム制御により動作す
るデータ処理装置2と、情報を記憶するハードディスク
等の記憶装置1とから構成されている。
【0020】記憶装置1は、トップネットリスト11
と、下位階層ネットリスト12と、プリミティブブロッ
ク遅延ライブラリ14と、遅延制約情報16とを含み、
出力情報として、チップ全体ネットリスト13と、SD
F15と、遅延解析情報17用のエリアとを含む。
【0021】トップ・ネットリスト11は、下位階層を
マクロとして、マクロ配置(フロアプラン)、及び、マ
クロ間の詳細配線の完了後、レイアウトツールから出力
された配線毎にRC情報の付いたネットリストであり、
予め記憶している。
【0022】下位階層ネットリスト12は、マクロ内部
のプリミティブブロックの配置、及び、プリミティブ・
ブロック間の概略配線まで完了したレイアウト中間結果
から、その概略配線経路に基づいたRC情報の付いたネ
ットリストであり、予め記憶している。
【0023】プリミティブブロック遅延ライブラリ14
は、各種プリミティブブロックの各入力ピンから出力ピ
ンへのピンtoピンのタイミングアーク毎のtpd値
(遅延時間値)等を予め記憶している。
【0024】遅延制約情報16は、設計対象LSIをタ
ーゲット装置で動作させるための制約情報となる基本ク
ロック周期(或いは基本クロック周波数)、入力ピン遅
延時間、出力ピン要求遅延時間、遅延制約例外パス(フ
ォールス・パス,マルチサイクル・パス)などの情報で
あり、予め記憶している。
【0025】チップ全体ネットリスト13には、下位階
層であるマクロが展開され、マクロ境界の配線RC情報
がマージされたLSI全体を含むネットリストが出力さ
れる。
【0026】SDF15には、ネットワーク毎の配線遅
延やゲート遅延が出力される。遅延解析情報17には、
遅延制約を満たしているかのチェックを行い、遅延制約
違反経路や違反値毎の度数分布統計情報が出力される。
【0027】コンピュータ(データ処理装置)は、RC
マージ・階層展開手段21と、SDF生成手段22と、
遅延解析手段23とを備える。
【0028】RCマージ・階層展開手段21は、トップ
・ネットリスト11のマクロ間ネットをからマクロ入出
力端子へと辿り、マクロ階層を取り去り、マクロ内のプ
リミティブ・ブロックやネット(概略配線)をトップ上
へ露出させる。それと同時に、マクロ間ネット(配線)
のRC情報とマクロ内入出力端子接続ネット(概略配
線)のRC情報をマージして、チップ全体ネットリスト
13を出力する。
【0029】SDF生成手段22は、チップ全体ネット
リスト13を入力し、プリミティブブロック遅延ライブ
ラリ14を参照して、SDFを出力する。
【0030】遅延解析手段23は、SDF15とチップ
全体ネットリスト13と遅延制約16を入力し、遅延制
約違反経路や違反値毎の度数分布統計情報などを遅延解
析情報17として出力する。
【0031】次に、本発明の実施の形態の動作について
図面を参照して説明する。先ず図1及び図2のフローチ
ャートを参照して本実施例の特徴であるRCマージ・階
層展開手段21の動作について詳細に説明する。
【0032】尚、その他のSDF生成手段22と遅延解
析手段23の詳細については、特開2000−2596
86号公報、特開2000−305966号公報、特開
2000−250950号公報、特開平11−2501
19号公報などを参照することで実現できる。
【0033】記憶装置から与えられるトップ・ネットリ
スト11、下位階層ネットリスト12は、RCマージ・
階層展開手段21に供給される。トップ・ネットリスト
11からは、マクロ毎に、その入出力端子名をキーとし
て接続しているマクロ間ネット名、配線セグメント毎の
RC情報リストを連想テーブル(テーブル1)にセット
する(図2のステップA1)。この際、マクロ入出力端
子に側近の配線セグメントRC情報要素へのポインタも
テーブル1にセットしておく。
【0034】ここで連想テーブルとは、キーとなる値と
関係するデータ、あるいは、データの集合を関連付けて
格納する方式のデータ構造である。従って、格納後にキ
ーから関連付けられたデータを効率良く取得することが
できる。
【0035】下位階層ネットリスト12からは、下位階
層マクロ毎に、マクロ間入出力端子名をキーとして接続
しているネット名、配線セグメント毎のRC情報リスト
を連想テーブル(テーブル2)にセットする(ステップ
A2)。この際も、入出力端子に側近の配線セグメント
RC情報要素へのポインタもテーブル2にセットする。
【0036】また、マクロ間入出力端子を含まないその
他マクロ内のネット、インスタンス(展開されたプリミ
ティブ・ブロック)は、別途テーブル3へセットする
(ステップA3)。
【0037】次に、マクロ毎のテーブル1、テーブル
2、テーブル3に対し次の処理を繰り返す(ステップA
4〜A6)。
【0038】マクロの一つを指定し(ステップA4)、
そのマクロのテーブル1とそのマクロの中身(下位階
層)のテーブル2、テーブル3を受け渡し情報としてマ
クロ階層展開処理を呼び出す(ステップA5)。
【0039】図3に移り、マクロ階層展開処理を説明す
る。テーブル2の各ネットについて次の処理を繰り返す
(ステップB1〜B4)。
【0040】先ずテーブル2のネットの一つを指定し
(ステップB1)、このネットが含む入出力端子名から
テーブル1をサーチして、トップ上のマクロ間ネット名
と配線セグメント情報を得る(ステップB2)。テーブ
ル2のマクロ内ネット情報とトップ上のネット情報を受
け渡し情報としてRCマージ処理を呼び出す(ステップ
B3)。
【0041】図4に移り、RCマージを説明する。マク
ロ内の配線セグメントRC情報リストの各要素に対し次
の処理を繰り返す(ステップC1〜C5)。
【0042】配線セグメントRC情報リストの要素の一
つをポインタで指定し(ステップC1)、このポインタ
と前記ステップA2でセットしてある端子側近ポインタ
と比較する(ステップC2)。ポインタが一致すれば
(入出力端子の側近配線セグメントのRC情報であれ
ば)、対応するトップ・ネットの端子側近ポインタを辿
りその配線セグメントRCに、指定しているマクロ内R
Cを足し込む(ステップC3)。
【0043】また、一致しなければ、トップ・ネットの
配線セグメント・リストに当該配線セグメントを追加す
る(ステップC4)。
【0044】着目しているマクロ内ネットの配線セグメ
ントRC情報リストの最後の要素について処理すると
(ステップC5)、マクロ階層展開処理にリターンす
る。
【0045】図3に戻り、次に、テーブル3のマクロ内
ネット、インスタンスについて、トップ上のマクロ・イ
ンスタンス名を先頭に付加し階層名として、トップ・ネ
ットリスト情報としてテーブル4へ追加する(ステップ
B5)。
【0046】図2のメイン処理にリターンし、全てのマ
クロの階層展開を終えると(ステップA6)、階層展開
・RCマージ処理の完了したテーブル1、テーブル4を
チップ全体ネットリスト13に出力する(ステップA
7)。
【0047】図1において、SDF生成手段22は、チ
ップ全体ネットリスト13を入力し、ネットワーク部に
ついてはRC情報から配線遅延を計算し、ゲート部分に
ついては入力波形鈍りなども考慮した上でプリミティブ
・ブロック遅延ライブラリからtpdなどを参照してゲ
ート遅延を計算し、SDFを出力する。
【0048】遅延解析手段23は、SDF15とチップ
全体ネットリスト13と遅延制約16を入力し、遅延制
約違反経路や違反値毎の度数分布統計情報などを遅延解
析情報17として出力する。
【0049】次に、具体例を用いてRCマージ・階層展
開手段21の動作を説明する。階層レイアウト設計手法
において、図5に示すように、例えばLSIのトップ階
層レベルのレイアウトを考えると下位階層をマクロとし
て、マクロ配置(フロアプラン)、及び、マクロ間の詳
細配線の完了後、レイアウトツールから出力された配線
毎にRC情報の付いたトップ・ネットリスト11が予め
準備されている。
【0050】また、図6に示すように、下位階層である
マクロ・レベルのレイアウトを考えると、それぞれのマ
クロ内部のプリミティブ・ブロックの配置、及び、プリ
ミティブ・ブロック間の概略配線まで完了したレイアウ
ト中間結果から、その概略配線経路に基づいたRC情報
の付いた下位階層ネットリスト12が予め準備されてい
る。
【0051】概略配線処理は詳細配線処理の前処理であ
り、詳細配線完了までの処理時間と比較すると短時間で
終わる。
【0052】一般に、レイアウト処理フローは、配置処
理、概略配線処理、詳細配線処理という手順で行われ、
概略配線処理はブロック間配線の概略の経路を決める処
理である。
【0053】例えば、プリミティブ・ブロックを回路要
素とするマクロの回路情報、機能上のブロック単位の大
まかな配置位置(フロアプラン)、マクロ間端子位置、
等の入力情報に対し、幅を持った概略配線チャネル情報
の条件入力を与え、マクロ内の配線セグメントを各概略
配線チャネルに収容してみて概略配線を決める。
【0054】多くの場合、この概略配線結果から、配線
混雑度を算出し、配置位置の妥当性(フロアプランを含
む)や配線遅延のクリティカルな箇所を検出して、不具
合があれば、以降の詳細配線処理を中断し、配置位置を
修正するとか、フロアプランを変更すると云った作業へ
フィードバックする。
【0055】そして詳細配線処理では個々の配線セグメ
ントを概略配線チャネル内の何番目の個別チャネルに配
線するか等を決めていく。
【0056】本発明が着目しているのは、この概略配線
結果から算出される配線長からRC成分を抽出して遅延
解析を実施させる点である。概略配線結果を利用するこ
とで、詳細配線が完了してから遅延解析を実施する従来
技術と比べて処理時間が大幅に短縮させることができ
る。
【0057】今、これらが記憶装置からRCマージ・階
層展開手段21に与えられたとする。図5を参照し、ト
ップ・ネットリスト11のマクロAに注目すると、出力
端子T1をキーとして、マクロ間ネットN1とその配線
セグメント・リスト(RC1,RC2,RC3,RC
4)と端子側近の配線セグメントとしてRC1へのポイ
ンタをテーブル1にセットする。
【0058】同様にマクロBに注目すると、入力端子I
1をキーとして、マクロ間ネットN1とその配線セグメ
ント・リスト(RC1,RC2,RC3,RC4)と端
子側近の配線セグメントとしてRC2へのポインタをテ
ーブル1にセットする。
【0059】同様にマクロCに注目すると、入力端子I
1をキーとして、マクロ間ネットN1とその配線セグメ
ント・リスト(RC1,RC2,RC3,RC4)と端
子側近の配線セグメントとしてRC4へのポインタをテ
ーブル1にセットする(ステップA1)。
【0060】図6を参照し、下位階層ネットリスト12
のマクロAの内部に注目すると、出力端子T1をキーと
して、ネットNA1とその配線セグメント・リスト(R
C6)と端子側近の配線セグメントとしてRC6へのポ
インタをテーブル2にセットする。その他マクロ内のネ
ット、インスタンスは、別途テーブル3へセットする。
以下テーブル3へのセット動作説明は割愛する。
【0061】同様にマクロBの内部に注目すると、入力
端子I1をキーとして、ネットNB1とその配線セグメ
ント・リスト(RC7,RC8,RC9,RC10)と
端子側近の配線セグメントとしてRC7へのポインタを
テーブル2にセットする。
【0062】同様にマクロCの内部に注目すると、入力
端子I1をキーとして、ネットNC1とその配線セグメ
ント・リスト(RC11)と端子側近の配線セグメント
としてRC11へのポインタをテーブル2にセットする
(ステップA2、A3)。
【0063】次に、マクロA、B、Cのテーブル1、テ
ーブル2、テーブル3に対しステップA4〜A6を繰り
返す。
【0064】マクロAのテーブル2の要素である出力端
子T1をキーとしたネットNA1のデータについて、端
子名T1をキーとしてテーブル1をサーチするとマクロ
間ネットN1と配線セグメント・リスト(RC1,RC
2,RC3,RC4)と端子側近の配線セグメント情報
RC1を得ることができる(ステップB2)。
【0065】ここで、マクロ内端子側近の配線セグメン
ト情報RC6をRC1に足し込みRC1’に更新する
(ステップC3)。
【0066】同様にマクロBのテーブル2の要素である
入力端子I1をキーとしたネットNB1のデータについ
て、端子名I1をキーとしてテーブル1をサーチすると
マクロ間ネットN1と配線セグメント・リスト(RC
1’,RC2,RC3,RC4)と端子側近の配線セグ
メント情報RC2を得ることができる(ステップB
2)。
【0067】ここで、マクロ内ネットNB1について
は、セグメントが複数あるので、それぞれのセグメント
に対しステップC1〜C5を繰り返す。先ずRC7につ
いては、側近ポインタによりマクロ内端子側近の配線セ
グメント情報であることが分かる(ステップC2)。よ
ってステップC3へ進み、RC7をRC2に足し込みR
C2’に更新する。
【0068】その他、RC8,RC9,RC10につい
ては、マクロ内端子側近の配線ではないため、ステップ
C4へ制御を移し、マクロ間ネットN1の配線セグメン
ト・リストに追加される。追加後のリストは、(RC
1’,RC2’,RC3,RC4,RC8,RC9,R
C10)となる。
【0069】同様にマクロCのテーブル2についても処
理すると、マクロ間ネットN1の配線セグメント・リス
トは、(RC1’,RC2’,RC3,RC4’,RC
8,RC9,RC10)となる。
【0070】最後に、テーブル1、及び、テーブル4の
内容を記憶装置に出力したものが、図7のチップ全体ネ
ットリストである。
【0071】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の早期遅延解
析方式及びプログラムは、トップ・レイアウト完了、下
位階層概略配線完了後に、それらの配線結果をマージし
て配線による容量や抵抗を考慮した遅延解析をするの
で、LSI全面レイアウトが完了する前に遅延解析がで
きるという第1の効果を有する。
【0072】そして、概略配線処理は詳細配線処理の前
処理であり、短時間で終わるので、遅延改善のための設
計の繰り返しTATを短縮させる第2の効果も有する。
【0073】又、下位階層の配線による遅延が概略配線
結果に基づいており、概略配線と詳細配線との間には相
関があることを考えると、仮想配線モデル方式より実遅
延値に近い遅延値を得て用いるため、仮想配線モデルよ
りも精度良く求まるという第3の効果も有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1を参照すると、本発明の階層レイアウト時
の早期遅延解析方式の全体構成を示す図。
【図2】図1のRCマージ・階層展開手段21の動作を
示すフロチャート。
【図3】図2のマクロ階層展開の詳細処理動作を示すフ
ローチャート。
【図4】図3のRCマージ処理の詳細動作を示すフロー
チャート。
【図5】本発明で処理する配置、配線データ例のトップ
階層のデータを示す図。
【図6】本発明で処理する配置、配線データ例のマクロ
階層のデータを示す図。
【図7】本発明で処理したチップ全体ネットリストに対
応した図。
【符号の説明】
1 記憶装置 11 トップネットリスト 12 下位階層ネットリスト 13 チップ全体ネットリスト 14 プリミティブブロック遅延ライブラリ 15 SDF 16 遅延制約情報 17 遅延解析情報 2 データ処理装置 21 RCマージ・階層展開手段 22 SDF生成手段 23 遅延解析手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 階層的に配置配線設計するLSIの配線
    遅延を考慮した遅延解析方式であって、マクロ内のプリ
    ミティブ・ブロックやマクロ入出力端子を要素とするマ
    クロの回路情報と前記要素間の概略配線情報とその概略
    配線経路に基づいたRC情報とを含む下位階層ネットリ
    ストファイルと、トップ階層としてLSIを構成するマ
    クロ名、各マクロの入出力端子情報、これを用いたマク
    ロ間接続情報、その配線情報、そのRC情報とを含むト
    ップネットリストファイルと、前記下位階層ネットリス
    トファイル及びトップネットリストファイルを入力し、
    トップネットリストのマクロ間ネットからマクロ入出力
    端子へと辿り、マクロ間ネット配線やRC情報とマクロ
    内のマクロ入出力端子接続ネット配線やRC情報をマー
    ジしてマクロ境界を跨ぐネット配線やそのRC情報とす
    ると共に、各マクロのマクロ入出力端子を含まないネッ
    ト配線と、プリミティブ・ブロック情報を抽出しこれら
    をマクロ階層を取り去ったチップ全体ネットリストファ
    イルとして出力するRCマージ・階層展開手段を含むこ
    とを特徴とする階層レイアウト時の早期遅延解析方式。
  2. 【請求項2】 前記下位階層ネットリストファイルと、
    前記トップネットリストファイルと、前記RCマージ・
    階層展開手段と、前記チップ全体ネットリストファイル
    を入力し、各種プリミティブ・ブロックの各入力端子か
    ら出力端子への遅延時間情報を保持するプリミティブ・
    ブロック遅延ライブラリを参照し、前記チップ全体ネッ
    トリスト上のネット毎の配線遅延やゲート遅延情報ファ
    イルを出力する遅延情報生成手段と、前記遅延情報ファ
    イル、チップ全体ネットリストファイル、要求される動
    作クロック周期、LSI入力信号のクロック周期始点か
    らの遅延時間、LSI出力信号の要求遅延時間、及び制
    約の例外とするパス情報とを含む遅延制約とを入力し、
    遅延制約違反経路や違反値毎の度数分布統計情報を遅延
    解析情報として出力する遅延解析手段とを含むことを特
    徴とする請求項1記載の階層レイアウト時の早期遅延解
    析方式。
  3. 【請求項3】 前記RCマージ・階層展開手段は、入力
    したトップネットリストより、マクロ入出力端子をキー
    とし、これにその入出力端子を含むマクロ間ネット名及
    び配線セグメント毎のRC情報リスト、及びその入出力
    端子側近の配線セグメントを指す前記RC情報リスト上
    のポインタとを対応させた第1のテーブルをマクロ毎に
    作成する手段と、入力した各下位階層ネットリストよ
    り、マクロ入出力端子をキーとし、これにその入出力端
    子を含むマクロ内ネット名及び配線セグメント毎のRC
    情報リスト、及びその入出力端子側近の配線セグメント
    を指す前記RC情報リスト上のポインタとを対応させた
    第2のテーブルと、入出力端子を含まないマクロ内ネッ
    ト情報、プリミティブブロックインスタンス情報を抽出
    した第3のテーブルとを各マクロについて作成する手段
    と、 前記第2のテーブルの個々の入出力端子について関連す
    るマクロ内の配線セグメント毎のRC情報リスト及び側
    近ポインタを取得し、入出力端子名をキーとし前記第1
    のテーブルより関連するマクロ間ネット、配線セグメン
    ト毎のRC情報リスト及びトップ階層側近ポインタを取
    得しておき、マクロ内ネットのRC情報要素を順次ポイ
    ントしていき、ポインタ値が側近ポインタに一致してい
    れば該RC情報を入出力端子側近の要素と見なし、前記
    マクロ間の配線セグメント毎RC情報リストのトップ階
    層側近ポインタで指定されるRC情報要素に足し込み、
    前記ポインタ値が側近ポインタに一致しなければ該RC
    情報を、前記マクロ間の配線セグメント毎RC情報リス
    トに要素追加し前記第1のテーブル上の関連する配線セ
    グメント、RC情報を更新する処理と、前記第3のテー
    ブルのマクロ内ネット情報、プリミティブブロックイン
    スタンス情報に、トップ上のマクロ・インスタンス名を
    先頭に付加し第4のテーブルへ追加する処理とを各マク
    ロについて順次行うマクロ階層展開手段と更新された前
    記第1のテーブルと第4のテーブル情報とをチップ全体
    ネットリストとして出力する手段とを有することを特徴
    とする請求項1、又は2記載の階層レイアウト時の早期
    遅延解析方式。
  4. 【請求項4】 階層的に配置配線設計するLSIの配線
    遅延を考慮した遅延解析プログラムであって、マクロの
    プリミティブ・ブロックやマクロ入出力端子を要素とす
    るマクロの回路情報と前記要素間の概略配線情報とその
    概略配線経路に基づいたRC情報とを含む下位階層ネッ
    トリストと、トップ階層としてLSIを構成するマクロ
    名、各マクロの入出力端子情報、これを用いたマクロ間
    接続情報、その配線情報、そのRC情報とを含むトップ
    ネットリストとを読み込む手順と、トップネットリスト
    のマクロ間ネットからマクロ入出力端子へと辿り、マク
    ロ間ネット配線やRC情報とマクロ内のマクロ入出力端
    子接続ネット配線やRC情報をマージしてマクロ境界を
    跨ぐネット配線やそのRC情報とする手順と、各マクロ
    のマクロ入出力端子を含まないネット配線と、プリミテ
    ィブ・ブロック情報を抽出する手順と前記マクロ境界を
    跨ぐネット配線やそのRC情報と前記抽出した情報をマ
    クロ階層を取り去ったチップ全体ネットリスト情報とし
    て出力する手順とを有したRCマージ・階層展開手順を
    含むことを特徴とする階層レイアウト時の早期遅延解析
    プログラム。
  5. 【請求項5】 前記下位階層ネットリスト及びトップネ
    ットリストを読み込む手順と前記RCマージ・階層展開
    手順と、前記チップ全体ネットリストを読み込み、各種
    プリミティブ・ブロックの各入力端子から出力端子への
    遅延時間情報を保持するプリミティブ・ブロック遅延ラ
    イブラリを参照し、前記チップ全体ネットリスト上のネ
    ット毎の配線遅延やゲート遅延情報ファイルを出力する
    遅延情報生成手順と、前記遅延情報ファイル、チップ全
    体ネットリストファイル、要求される動作クロック周
    期、LSI入力信号のクロック周期始点からの遅延時
    間、LSI出力信号の要求遅延時間、及び制約の例外と
    するパス情報とを含む遅延制約とを入力し、遅延制約違
    反経路や違反値毎の度数分布統計情報を遅延解析情報と
    して出力する遅延解析手順とを含むことを特徴とする請
    求項4記載の階層レイアウト時の早期遅延解析プログラ
    ム。
  6. 【請求項6】 前記RCマージ・階層展開手順は、入力
    したトップネットリストより、マクロ入出力端子をキー
    とし、これにその入出力端子を含むマクロ間ネット名及
    び配線セグメント毎のRC情報リスト、及びその入出力
    端子側近の配線セグメントを指す前記RC情報リスト上
    のポインタとを対応させた第1のテーブルをマクロ毎に
    作成する手順と、入力した各下位階層ネットリストよ
    り、マクロ入出力端子をキーとし、これにその入出力端
    子を含むマクロ内ネット名及び配線セグメント毎のRC
    情報リスト、及びその入出力端子側近の配線セグメント
    を指す前記RC情報リスト上のポインタとを対応させた
    第2のテーブルと、入出力端子を含まないマクロ内ネッ
    ト情報、プリミティブブロックインスタンス情報を抽出
    した第3テーブルとを各マクロについて作成する手順
    と、 前記第2のテーブルの個々の入出力端子について関連す
    るマクロ内の配線セグメント毎のRC情報リスト及び側
    近ポインタを取得し、入出力端子名をキーとし前記第1
    のテーブルより関連するマクロ間ネット、配線セグメン
    ト毎のRC情報リスト及びトップ階層側近ポインタを取
    得しておき、マクロ内ネットのRC情報要素を順次ポイ
    ントしていき、ポインタ値が側近ポインタに一致してい
    れば該RC情報を入出力端子側近の要素と見なし、前記
    マクロ間の配線セグメント毎RC情報リストのトップ階
    層側近ポインタで指定されるRC情報要素に足し込み、
    前記ポインタ値が側近ポインタに一致しなければ該RC
    情報を、前記マクロ間の配線セグメント毎RC情報リス
    トに要素追加し前記第1のテーブル上の関連する配線セ
    グメント、RC情報を更新する処理と、前記第3のテー
    ブルのマクロ内ネット情報、プリミティブブロックイン
    スタンス情報に、トップ上のマクロ・インスタンス名を
    先頭に付加し第4のテーブルへ追加する処理とを各マク
    ロについて順次行うマクロ階層展開手順と更新された前
    記第1のテーブルと第4のテーブル情報とをチップ全体
    ネットリストとして出力する手順とを有することを特徴
    とする請求項4、又は5記載の階層レイアウト時の早期
    遅延解析プログラム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006301837A (ja) * 2005-04-19 2006-11-02 Nec Electronics Corp マクロ内配線を考慮したネットリストを用いて遅延計算を行う設計方法及びそのネットリストの作成プログラム
JP2009205449A (ja) * 2008-02-28 2009-09-10 Nec Electronics Corp マクロ内端子配線を考慮したネットリストによって信号の遅延時間を予測する設計方法、及び、プログラム
JP2013161178A (ja) * 2012-02-02 2013-08-19 Nec Corp マクロ遅延解析装置、マクロ境界パスの遅延解析方法、マクロ境界パスの遅延解析プログラム

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