JPH1182242A - 内燃機関の噴射ノズル固定構造 - Google Patents

内燃機関の噴射ノズル固定構造

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JPH1182242A
JPH1182242A JP24717397A JP24717397A JPH1182242A JP H1182242 A JPH1182242 A JP H1182242A JP 24717397 A JP24717397 A JP 24717397A JP 24717397 A JP24717397 A JP 24717397A JP H1182242 A JPH1182242 A JP H1182242A
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JP
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cylinder head
injection nozzle
clamp
internal combustion
combustion engine
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JP24717397A
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Masahisa Nagata
雅久 永田
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/24Cylinder heads
    • F02F1/42Shape or arrangement of intake or exhaust channels in cylinder heads
    • F02F1/4214Shape or arrangement of intake or exhaust channels in cylinder heads specially adapted for four or more valves per cylinder
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M61/00Fuel-injectors not provided for in groups F02M39/00 - F02M57/00 or F02M67/00
    • F02M61/14Arrangements of injectors with respect to engines; Mounting of injectors
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
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  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】シリンダヘッドの重量を増加させることなく、
同シリンダヘッドに対する好適な噴射ノズルの固定を図
る。 【解決手段】シリンダヘッド17の孔50に挿入された
噴射ノズル18aは、ノズル18aの側方に設けられた
クランプ55によってシリンダヘッド17に固定され
る。クランプ55は、シリンダヘッド17の上方に位置
する押圧片56を備えている。押圧片56は、一端がシ
リンダヘッド17に設けられたカムキャップ46上にて
支持されるとともに、他端が噴射ノズル18aの突部5
2aの上に載せられる。その押圧片56の一端及び他端
はほぼ同じ高さに位置する。そして、押圧片56を貫通
する固定ボルト57をシリンダヘッド17に螺入するこ
とで、噴射ノズル18aを自身の軸線方向に沿って付勢
しつつシリンダヘッド17に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の噴射ノ
ズル固定構造に係り、詳しくは内燃機関に燃料を噴射供
給する噴射ノズルを同機関のシリンダヘッドに固定する
構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車等に搭載されるディーゼル
エンジンでは、シリンダヘッドに噴射ノズルを固定し、
この噴射ノズルから燃焼室へ燃料を噴射供給するように
している。このような噴射ノズルの一般的な固定構造を
図7に示す。
【0003】図中上下方向に延びる噴射ノズル71は、
互いに平行となる吸気及び排気カムシャフト(図示せ
ず)間に配設され、シリンダヘッド72を貫通するよう
に設けられた孔73に挿入されている。そして、噴射ノ
ズル71は、その先端(図中下端)が燃焼室74内に露
出するとともに、同先端から燃焼室74内に向けて高圧
の燃料が噴射される。また、噴射ノズル71と孔73と
の間には、燃焼室74の気密を保つためのガスケット7
5が設けられている。こうした噴射ノズル71は、同ノ
ズル71の側方に設けられたクランプ76によってシリ
ンダヘッド72に固定されている。
【0004】クランプ76は、噴射ノズル71とシリン
ダヘッド72との間に架け渡される押圧片77と、その
押圧片77の中ほどを貫通してシリンダヘッド72に螺
入されるボルト78とから構成されている。押圧片77
は、吸気及び排気カムシャフトの軸線方向(図中左右方
向)へ沿うように配設されている。また押圧片77は、
図中右下方へ突出してシリンダヘッド72の上面に支持
される支持部77aと、図中左方へ突出して噴射ノズル
71に形成された突部71aの上に当接される押圧部7
7bを備えている。一方、押圧片77を貫通するボルト
78は、同押圧片77の貫通部分の内径よりも若干小径
に形成され、当該貫通部分の内周面との間に隙間を有し
ている。
【0005】そして、ボルト78を締め付けることによ
り、押圧片77が支持部77aとシリンダヘッド72と
の当接部分(支点P1)を中心に回動する方向(図中矢
印方向)に押される。その結果、押圧片77の押圧部7
7bが噴射ノズル71の突部71aを図中の矢印方向に
押し、噴射ノズル71がシリンダヘッド72に向けて付
勢された状態で固定される。このように噴射ノズル71
の側方に位置するクランプ76を用いることで、同噴射
ノズル71が吸気及び排気カムシャフト間に設けられた
場合でも、それらカムシャフトや吸排気バルブ等に干渉
することなくシリンダヘッド72に対する噴射ノズル7
1の固定を行うことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、噴射ノズル
71が吸気及び排気カムシャフトバルブ間に設けられる
場合には、押圧片77をそれらカムシャフト及びバルブ
に干渉させないために、押圧片77の押圧部77b及び
噴射ノズル71の突部71aを、シリンダヘッド72の
上方に位置させなければならない。そして、このように
位置させた押圧部77b及び突部71aは、その当接部
分(作用点P2)の高さ位置が同押圧片77の支持部7
7aとシリンダヘッド72との当接部分(支点P1)の
高さ位置よりも高くなる。そのため、クランプ76で噴
射ノズル71をシリンダヘッド72に固定したとき、支
点P1と作用点P2との高さ位置の差に起因して、噴射
ノズル71が自身の軸線方向とは異なる方向(図中矢印
方向)に付勢されることとなる。そして、噴射ノズル7
1が矢印方向に付勢された場合、シリンダヘッド72の
孔73と噴射ノズル71との間に設けられたガスケット
75がいびつに変形した状態となり、燃焼室74の気密
を保持することが困難になる。
【0007】そこで従来は、シリンダヘッド72の上面
に肉盛り部を突出形成し、その肉盛り部の上端に上記押
圧部77の支持部77aを当接する構造が提案されてい
る。こうした肉盛り部が形成されたシリンダヘッドの一
例として、例えば特開平8−200179号公報に記載
されたものがあげられる。このような肉盛り部を上記シ
リンダヘッド72に設ければ、上記支点P1と作用点P
2との高さ位置の差を極力小さくして、クランプ76に
よる付勢力を噴射ノズル71の軸線方向へ働かせること
ができるようになる。しかしながら、この場合には肉盛
り部を設けることによるシリンダヘッド72の重量増加
も無視できないものとなる。
【0008】本発明はこのような実情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、シリンダヘッドの重量を増
加させることなく、同シリンダヘッドに対する好適な噴
射ノズルの固定を図ることのできる内燃機関の噴射ノズ
ル固定構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成させるた
め、請求項1記載の発明では、内燃機関の燃焼室に燃料
を噴射供給する噴射ノズルを同機関のシリンダヘッドと
同噴射ノズルとの間に架け渡したクランプにて支持、固
定する内燃機関の噴射ノズル固定構造において、前記ク
ランプのシリンダヘッド側当接部を同シリンダヘッドに
設けられてカムシャフトを支持するカムキャップ上に支
持させた。
【0010】同構造によれば、クランプのリンダヘッド
側当接部をカムキャップ上に支持させたため、クランプ
をシリンダヘッド側にて支持する際の支点と、同クラン
プによってシリンダヘッド側へ噴射ノズルを付勢する際
の作用点とを、噴射ノズルの軸線方向について接近させ
ることができるようになる。従って、シリンダヘッドに
肉盛り部等を設けずとも、クランプによる付勢力を噴射
ノズルの軸線方向に働かせて、同シリンダヘッドに対す
る好適な噴射ノズルの固定を図ることができるようにな
る。
【0011】請求項2記載の発明では、前記内燃機関は
ダブルオーバーヘッドカムシャフト構造を有し、前記ク
ランプのシリンダヘッド側当接部は、吸排気用の二つの
カムシャフトを同時に軸支するカムキャップのカムシャ
フト間固定部上に支持されるものとした。
【0012】同構造によれば、バルブの開閉駆動に伴う
振動等の影響を最小限にとどめたクランプの安定支持が
可能となる。請求項3記載の発明では、前記カムキャッ
プのカムシャフト間固定部はボルトによって前記シリン
ダヘッド上面に固定されるものであり、前記クランプの
シリンダヘッド側当接部は、前記固定用のボルト頭部に
支持されるものとした。
【0013】一般に、ボルトの頭部はカムキャップより
も硬い材質となっているため、そのボルトの頭部にてク
ランプのシリンダヘッド側当接部を支持する同構造によ
れば、その支持部変形防止のための硬質部材等を別途設
ける必要がなくなる。
【0014】請求項4記載の発明では、前記カムキャッ
プのカムシャフト間固定部は、前記クランプのシリンダ
ヘッド側当接部によって前記シリンダヘッド上面に固定
されるものとした。
【0015】同構造によれば、カムキャップのカムシャ
フト固定部間をシリンダヘッドに固定するためのボルト
を省略して、噴射ノズル固定構造の簡略化を図ることが
できるようになる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を自動車用のディー
ゼルエンジンに適用した一実施形態を図1〜図4に従っ
て説明する。
【0017】図1に示すように、DOHC(ダブルオー
バーヘッドカムシャフト)構造を有するディーゼルエン
ジン11のシリンダブロック11aには、ピストン12
が往復移動可能に設けられている。このピストン12
は、コンロッド13を介してディーゼルエンジン11の
下部に設けられたクランクシャフト(出力軸)14に連
結されている。そして、ピストン12の往復移動は、そ
のコンロッド13によりクランクシャフト14の回転へ
と変換されるようになっている。
【0018】上記シリンダブロック11aの上端にはシ
リンダヘッド17が設けられ、シリンダヘッド17とピ
ストン12との間には燃焼室18が設けられている。シ
リンダヘッド17には、燃焼室18内に燃料を噴射する
ための燃料噴射ノズル18aが設けられている。また、
シリンダヘッド17には、吸気通路32及び排気通路3
3と接続された吸気ポート19及び排気ポート20が燃
焼室18と連通するように設けられている。そして、そ
れら吸気ポート19及び排気ポート20には、それぞれ
吸気バルブ21及び排気バルブ22が設けられている。
【0019】シリンダヘッド17には、吸気バルブ21
及び排気バルブ22を開閉駆動するための吸気カムシャ
フト23及び排気カムシャフト24が回転可能に支持さ
れている。これら吸気及び排気カムシャフト23,24
はタイミングベルト(図示せず)を介してクランクシャ
フト14に連結され、同ベルトによりクランクシャフト
14の回転が吸気及び排気カムシャフト23,24へ伝
達されるようになっている。そして、吸気カムシャフト
23が回転すると、吸気バルブ21が開閉駆動されて、
吸気ポート19と燃焼室18とが連通・遮断されるよう
になる。また、排気カムシャフト24が回転すると、排
気バルブ22が開閉駆動されて、排気ポート20と燃焼
室18とが連通・遮断されるようになる。
【0020】一方、ディーゼルエンジン11のクランク
シャフト14は、燃料噴射ポンプ41のドライブシャフ
ト41aと連結されている。この燃料噴射ポンプ41
は、燃料ライン42を介してシリンダヘッド17の噴射
ノズル18aに接続されている。そして、燃料噴射ポン
プ41は、クランクシャフト14の回転がドライブシャ
フト41aに伝達されることによって駆動され、自動車
の燃料タンク(図示せず)から燃料を吸引するとともに
同燃料を噴射ノズル18aへ向けて吐出する。噴射ノズ
ル18aは、燃料噴射ポンプ41から送り込まれた燃料
の圧力によって作動し、燃料を燃焼室18内へ噴射す
る。
【0021】こうしたディーゼルエンジン11にあって
は、その吸気行程において、ピストン12の下降に伴い
燃焼室18へ吸気通路32を介して空気が吸入される。
その後、圧縮行程において、ピストン12の上昇により
燃焼室18内で圧縮された空気が高温高圧になったとこ
ろへ噴射ノズル18aから燃料が噴射され、同燃料が自
己着火する。そして、着火した燃料の爆発力によりピス
トン12が下降してエンジン11は爆発行程に移り、こ
の爆発行程によってエンジン11は駆動力を得ることと
なる。燃焼室18内で燃料が燃焼することにより発生し
た排気ガスは、エンジン11の排気行程においてピスト
ン12の上昇により排気通路33へ排出される。
【0022】次に、シリンダヘッド17の詳細な構造に
ついて図2を参照して説明する。この図2は、噴射ノズ
ル18aの正面側からシリンダヘッド17を見た拡大断
面図である。
【0023】同図に示されるように、シリンダヘッド1
7の上面には、一対の溝45aを備えた軸受部45が設
けられている。この軸受部45の上側には、上記溝45
aに対応して位置する溝46aを備えたカムキャップ4
6が設けられている。一対の溝45a,46aの対向す
る内周面によって、それぞれ吸気及び排気カムシャフト
23,24が回転可能に軸支されている。そして、カム
キャップ46は、上記同時に軸支する吸気及び排気カム
シャフト23,24の両側並びに中間部の三個所におい
て同部位を貫通して軸受部45に螺入される三つのボル
ト47によって軸受部45に固定されている。即ち、カ
ムキャップ46は、軸受部45に接触する部位が三つの
ボルト47によって固定されている。
【0024】一方、シリンダヘッド17において、吸気
及び排気カムシャフト23,24の下方にはそれぞれ吸
気及び排気バルブ21,22が設けられている。吸気及
び排気バルブ21,22の上端には、リフタ室48に収
容されたリフタ49が設けられている。そして、吸気及
び排気カムシャフト23,24が回転すると、リフタ4
9と吸気及び排気バルブ21,22とが開閉動作するよ
うになる。
【0025】シリンダヘッド17における二つのリフタ
室48の間には、図中上下方向に延びる孔50と、その
孔50に挿入された噴射ノズル18aとが設けられてい
る。この噴射ノズル18aの先端(図中下端)は燃焼室
18内に露出し、その先端から同燃焼室18へ向けて燃
料が噴射される。また、噴射ノズル18aと孔50との
間には、燃焼室18の気密を保つために銅等の金属から
なるガスケット51が設けられている。
【0026】噴射ノズルの18aにおいて、吸気及び排
気カムシャフト23,24よりも上側に位置する部分に
は、図中右側及び左側へ突出する突部52a,52bが
設けられている。そして、突部52aには燃料ライン4
2(図1)と接続される供給口53が設けられ、その燃
料ライン42及び供給口53を介して噴射ノズル18a
に燃料が供給される。一方、突部52bには戻し口54
が設けられ、燃焼室18へ噴射されなかった燃料が当該
戻し口54から戻しライン(図示せず)を介して燃料タ
ンクに戻される。
【0027】次に、シリンダヘッド17に対する噴射ノ
ズル18aの固定構造について、図3及び図4を参照し
て説明する。この図3は噴射ノズル18aの側面側から
シリンダヘッド17を見た拡大断面図であって、図4は
シリンダヘッド17の拡大平面図である。
【0028】図3に示すように、噴射ノズル18aは、
同ノズル18aの側方に設けられたクランプ55によっ
てシリンダヘッド17に固定されている。クランプ55
は、シリンダヘッド17の上方に位置する押圧片56
と、その押圧片56を貫通してシリンダヘッド17に螺
入される固定ボルト57とから構成されている。
【0029】押圧片56は、一端側(図中右端部)が下
方へ膨らむ球面58を備えた支持部56aとなってお
り、他端側(図中左端部)が下方へ膨らむ円弧面59を
備えた押圧部56bとなっている。図4に示すように、
押圧片56における支持部56aの先端(図中右端)
は、カムキャップ46を固定する三つのボルト47の
内、中央に位置するボルト47の頭部47aの上側に位
置している。また、押圧片56の押圧部56bは二股に
分岐し、それら二股の押圧部56bの先端(図中左端)
下面にそれぞれ上記円弧面59(図4には図示せず)が
形成されている。
【0030】図3に示すように、上記中央に位置するボ
ルト47の頭部47aには下方へ向かうほど縮径するテ
ーパ面47bが設けられ、そのテーパ面47bに上記球
面58が当接することで支持部56aが支持されてい
る。そして、押圧片56は、上記球面58の中心点に位
置する支点P1を中心に揺動可能となっている。また、
押圧片56の押圧部56bに設けられた一対の円弧面5
9は、噴射ノズル18aにおける突部52a,52b
(図3には突部52aのみ図示)の上面に接触してい
る。そして、上記円弧面59と突部52a,52bとの
接触部分は作用点P2となっており、作用点P2と上記
支点P1とはほぼ同じ高さに位置している。
【0031】押圧片56の長手方向中央部には、固定ボ
ルト57よりも大径に形成された貫通孔60が、噴射ノ
ズル18aの軸線と同方向へ延びるように設けられてい
る。貫通孔60の上端開口部内周には、下方へ向かうほ
ど縮径するテーパ面60aが設けられている。そして、
貫通孔60にはシリンダヘッド17に向けて上記固定ボ
ルト57が挿入されている。この固定ボルト57の頭部
57aの下側には、下方へ向けて膨らむ球面61が設け
られている。球面61は上記貫通孔60のテーパ面60
aと当接している。
【0032】この状態で、シリンダヘッド17に螺入さ
れた固定ボルト57を締め付けると、押圧片56の球面
58及び円弧面59がそれぞれボルト47及び噴射ノズ
ル18aの突部52a,52bを同ノズル18aの軸線
方向に沿ってシリンダヘッド17側に押す。その結果、
噴射ノズル18aは、クランプ55によってシリンダヘ
ッド17側に付勢された状態で固定されることとなる。
【0033】上記クランプ55による付勢力は噴射ノズ
ル18aの軸線方向に対して働くため、同ノズル18a
と孔50との間に設けられたガスケット51がいびつに
変形し、燃焼室18の気密が低下するのを防止すること
ができるようになる。このようにクランプ55による付
勢力を噴射ノズル18aの軸線方向に働かせることがで
きるのは、押圧片56の支持部56aをカムキャップ4
6上に支持して、上記支点P1と作用点P2とを同じ高
さに位置させたためである。
【0034】また、押圧片56の支持部56aは、カム
キャップ46においてカムシャフト23,24を軸支す
る中間部(カムシャフト間固定部)に配されるボルト4
7の頭部47aに支持される。従って、吸気及び排気バ
ルブ21,22の開閉駆動に伴う振動等の影響を最小限
にとどめた同押圧変56の安定支持が可能な構造となっ
ている。
【0035】以上詳述したように、本実施形態によれ
ば、以下に示す効果が得られるようになる。 ・クランプ55を構成する押圧片56の支持部56aを
カムキャップ46上に支持することで、支点P1と作用
点P2とを噴射ノズル18aの軸線方向について接近さ
せ、ほぼ同じ高さに位置させるようにした。従って、従
来のような肉盛り部をシリンダヘッド17に設けずと
も、クランプ55による付勢力を噴射ノズル18aの軸
線方向に働かせて、同シリンダヘッド17に対する好適
な噴射ノズル18aの固定を図ることができる。そし
て、上記肉盛り部によるシリンダヘッド17の重量増加
も防止することができる。
【0036】・本実施形態では、カムキャップ46のカ
ムシャフト間固定部(中間固定部)に上記支持部56a
が支持される。そのため、吸気及び排気バルブ21,2
2の開閉駆動に伴う振動等の影響の少ない押圧片56の
安定した支持が可能となる。
【0037】・押圧片56の支持部56aは、通常カム
キャップ46よりも硬い材料からなるボルト47の頭部
47aに支持される。そのため、上記支持部56aを支
持する部位の変形防止が図られ、押圧片56の支持を一
層好適なものとすることができる。また、該変形防止の
ための硬質部材を別途設ける必要がない。
【0038】なお、本実施形態は、例えば以下のように
変更することもできる。 ・押圧片56の支持部56aが当接するボルト47を省
略し、図5に示すように、その支持部56aを直接カム
キャップ46のカムシャフト間固定部(中間固定部)に
当接させるようにしてもよい。この場合、上記ボルト4
7を省略して構成の簡略化を図り、しかも噴射ノズル1
8aの固定時におけるクランプ55の付勢力によりカム
キャップ46を軸受部45側へ押し付けて固定すること
ができる。また、この場合においては、カムキャップ4
6に下方へ向かうほど縮径するテーパ面62を設け、そ
のテーパ面62に支持部56aの球面58を接触させる
ことが好ましい。
【0039】・上記のようにボルト47を省略した場
合、図6に示すように、支持部56aとカムキャップ4
6との間に同カムキャップ46よりも硬い材質の受け部
材63を設け、支持部56aが当該受け部材63を介し
てカムキャップ46に支持されるようにしてもよい。こ
の場合でも、上記実施形態に準じた効果を得ることはで
きる。なお、この場合においては、受け部材63に支持
部56aの球面58が接触する上記と同様のテーパ面6
2を設けることが好ましい。また、受け部材63及びカ
ムキャップ46とにそれぞれ突部64及び凹部65を設
け、それら突部64及び凹部65を互いに嵌め合って、
カムキャップ46と受け部材63との図中左右方向への
位置ずれ防止を図ることが好ましい。
【0040】・本実施形態では、DOHC構造を有する
ディーゼルエンジン1に本発明を適用したが、これに代
えてシングルオーバーヘッドカムシャフト(SOHC)
構造を有するエンジンに本発明を適用してもよい。この
場合においても、カムキャップを固定するためのボルト
の頭部に押圧片56の支持部56aを支持することが好
ましい。
【0041】・本実施形態では、ディーゼルエンジン1
1の噴射ノズル18aを固定する場合について説明した
が、本発明はこれに限定されない。即ち、燃料噴射式の
ガソリンエンジンに本発明を適用した場合には、噴射ノ
ズルが設けられた燃料噴射弁を本実施形態のクランプ5
5でシリンダヘッドに固定するようにしてもよい。この
場合でも、本実施形態と同様の効果を得ることができ
る。
【0042】次に、以上の実施形態から把握することの
できる請求項以外の技術的思想をその効果とともに以下
に記載する。 (イ)請求項1記載の内燃機関の噴射ノズル固定構造に
おいて、前記クランプのシリンダヘッド側当接部は、前
記カムキャップの前記シリンダヘッドと当接する部位に
て支持されることを特徴とする内燃機関の噴射ノズル固
定構造。同構造によれば、バルブの開閉駆動に伴う振動
等の影響を最小限にとどめてクランプを安定支持するこ
とができる。
【0043】(ロ)請求項1又は上記(イ)に記載の内
燃機関の噴射ノズル固定構造において、前記クランプの
シリンダヘッド側当接部は、前記カムキャップをシリン
ダヘッドに固定するためのボルトの頭部に支持されるも
のであることを特徴とする内燃機関の噴射ノズル固定構
造。同構造によれば、カムキャップよりも硬い材質とな
る同キャップ取付用のボルトの頭部にてクランプのシリ
ンダヘッド側当接部を支持するため、クランプの一層好
適な安定支持を行うことができる。
【0044】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、クランプ
のシリンダヘッド側当接部をカムキャップ上に支持させ
たため、クランプをシリンダヘッド側にて支持する際の
支点と、同クランプによってシリンダヘッド側へ噴射ノ
ズルを付勢する際の作用点とを、噴射ノズルの軸線方向
について接近させることができる。従って、シリンダヘ
ッドに肉盛り部等を設けずとも、クランプによる付勢力
を噴射ノズルの軸線方向に働かせて、同シリンダヘッド
に対する好適な噴射ノズルの固定を図ることができる。
【0045】請求項2記載の発明によれば、クランプの
シリンダヘッド側当接部がカムキャップのカムシャフト
間固定部上に支持されるため、バルブの開閉駆動に伴う
振動等の影響を最小限にとどめてクランプを安定支持す
ることができる。
【0046】請求項3記載の発明によれば、カムキャッ
プよりも硬い材質となる同キャップ取付用のボルトの頭
部にてクランプのシリンダヘッド側当接部を支持するた
め、、その支持部変形防止のための硬質部材等を別途設
ける必要がなくなる。
【0047】請求項4記載の発明によれば、カムキャッ
プのカムシャフト固定部間をシリンダヘッドに固定する
ためのボルトを省略し、噴射ノズル固定構造の簡略化を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の噴射ノズル固定構造の一実施形態が適
用されたディーゼルエンジン全体を示す概略図。
【図2】シリンダヘッドの詳細構造を示す断面図。
【図3】同実施形態に係る噴射ノズルの固定構造を示す
断面図。
【図4】同実施形態に係る噴射ノズルの固定構造を示す
平面図。
【図5】本発明の噴射ノズル固定構造の他の実施形態を
示す拡大断面図。
【図6】本発明の噴射ノズル固定構造の他の実施形態を
示す拡大断面図。
【図7】従来の噴射ノズル固定構造の一例を示す断面
図。
【符号の説明】
11…ディーゼルエンジン、17…シリンダヘッド、1
8…燃焼室、18a…噴射ノズル、23…吸気カムシャ
フト、24…排気カムシャフト、46…カムキャップ、
46a…溝、47…ボルト、47a…頭部、55…クラ
ンプ、56…押圧片、56a…支持部、57…固定ボル
ト、63…受け部材。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関の燃焼室に燃料を噴射供給する噴
    射ノズルを同機関のシリンダヘッドと同噴射ノズルとの
    間に架け渡したクランプにて支持、固定する内燃機関の
    噴射ノズル固定構造において、 前記クランプのシリンダヘッド側当接部を同シリンダヘ
    ッドに設けられてカムシャフトを支持するカムキャップ
    上に支持させたことを特徴とする内燃機関の噴射ノズル
    固定構造。
  2. 【請求項2】前記内燃機関はダブルオーバーヘッドカム
    シャフト構造を有し、 前記クランプのシリンダヘッド側当接部は、吸排気用の
    二つのカムシャフトを同時に軸支するカムキャップのカ
    ムシャフト間固定部上に支持される請求項1記載の内燃
    機関の噴射ノズル固定構造。
  3. 【請求項3】前記カムキャップのカムシャフト間固定部
    はボルトによって前記シリンダヘッド上面に固定される
    ものであり、 前記クランプのシリンダヘッド側当接部は、前記固定用
    のボルト頭部に支持される請求項2記載の内燃機関の噴
    射ノズル固定構造。
  4. 【請求項4】前記カムキャップのカムシャフト間固定部
    は、前記クランプのシリンダヘッド側当接部によって前
    記シリンダヘッド上面に固定される請求項2記載の内燃
    機関の噴射ノズル固定構造。
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