JPH1181105A - 横編機における編地引下げ装置 - Google Patents

横編機における編地引下げ装置

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JPH1181105A
JPH1181105A JP24060197A JP24060197A JPH1181105A JP H1181105 A JPH1181105 A JP H1181105A JP 24060197 A JP24060197 A JP 24060197A JP 24060197 A JP24060197 A JP 24060197A JP H1181105 A JPH1181105 A JP H1181105A
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生駒憲司
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、引下げ部材と編地との係合を必要
に応じて絶ち、編地引下げ装置の引下げ部材に起因する
編地編成上の問題の発生を防ぐことを目的とする。 【解決手段】 編地用引下げ手段の引下げ部材は、引下
げ部材本体の編地に対面する部分に編地捕捉面を設けて
なり、該編地捕捉面は下降ときには編地を捕捉し、上昇
ときには編地を解放する形状に形成するとともに編地捕
捉面を引下げ部材本体に対して突出方向に押圧付勢し、
不作用時に引下げ部材本体の側面から突出しない位置に
格納可能若しくは突出量が少なくなるように退入可能に
構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、横編機の前後針床
の歯口間の下方に備えられる編地引下げ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】横編機は前後に対向配設した少なくとも
一対の針床を有し、針床の歯口部の下方には針床上の編
針で編成された編地を引下げるための引下げ装置が配設
されている。このような編地の引下げ装置として、例え
ば特公昭57−55815号公報がある。
【0003】上記公報に開示の装置は、歯口部の下方の
編地通過経路を挟んで一方に複数の駆動フラップ(以
下、引下げ部材)を並列して設け、他方に前記駆動フラ
ップと対峙して編地接触面を設けて、引下げ部材と編地
接触面との間で編地を把持するタイプのものである。各
引下げ部材は、針床の縦方向に延びる夫々の揺動軸のま
わりに限られた範囲で揺動可能なバネ予荷重を受けた把
持部としての引下げ部材が昇降装置により選択的に操作
されて、引下げ部材の下降の際に編成された編物を引下
げ部材の自由縁端と編物接触面との間に把持しながらこ
の編物接触面に沿って編物を下方へ引出す。
【0004】そのためこの装置では、各引下げ部材を駆
動制御することでフレキシブルな引下げが可能となり、
その結果、立体形状の編物でも編物の全幅にわたって所
望の均一な、確実な引出しを保証することが可能とな
る。
【0005】ところが上記公報の引下げ装置では、常に
引下げ部材がバネによる予荷重を受けるため引下げ部材
と編地接触面との間に編地が有ろうと無かろうと引下げ
部材が編地接触面に押圧するようになっている。このよ
うに引下げ部材が常に上記した位置をとることは、例え
ば編地を針床のラッキング操作や目移し操作により横方
向に移動させる場合や編地の所定部分に孔の開いたホー
ル部を形成する場合に問題となる。また、特開平2−2
10046号公報に開示されるような編地通過経路に沿
って昇降可能で編地編み始め部を捕捉して下方に設けた
引下げ装置へと受け渡す編出し装置を編機に設ける場合
においても編出し装置の通過経路が確保できないといっ
た問題を引き起こす。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、引下
げ部材と編地との係合を必要に応じて絶ち、引下げ部材
による上記したような編地編成上の問題の発生を防ぐこ
とが可能な横編機の編地引下げ装置を提供することであ
る。
【0007】本発明の他の目的は、引下げ部材による編
地の捕捉と解放が容易に行うことができる横編機の編地
引下げ装置を提供することである。
【0008】また、本発明の他の目的は、編地や編成条
件に合わせて編地捕捉面の編地引下げ力の設定を任意に
行える横編機の編地引下げ装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明では、針床の歯口部同士を対向させた状態で少
なくとも前後一対配設された横編機の歯口部の下方の編
地通過経路内にある編地を捕捉して引下げる編地用引下
げ手段を設けた横編機であって、編地用引下げ手段は針
床の長手方向に引下げ部材を複数個並べて形成され、編
地の引下げ作用時は該引下げ部材を夫々順次若しくは個
別に編地の引下げ作動可能に構成した編地引下げ装置に
おいて、前記編地用引下げ手段の引下げ部材は、引下げ
部材本体の編地に対面する部分に編地捕捉面を設けてな
り、該編地捕捉面は下降時には編地を捕捉し、上昇時に
は編地を解放する形状に形成するとともに編地捕捉面を
引下げ部材本体に対して突出方向に押圧付勢し、不作用
時に引下げ部材本体の側面から突出しない位置に格納可
能若しくは突出量が少なくなるように退入可能に構成し
た。
【0010】これによれば横編機の針床で編成された編
地は、編地引下げ手段の各引下げ部材の編地捕捉面が下
降する時に編地を捕捉して編地を引き下げ、編地捕捉面
が上昇するときに編地を解放する。そして編成の際に編
地の引下げが不要な部分については必要ならば引下げ部
材の編地捕捉面が編地から離反する位置へ退避して編地
との干渉を絶つように作用する。
【0011】また編地捕捉面が基材の表面に垂直若しく
は所定の角度を以て植設された複数の針で形成され、該
複数の針の中間位置若しくは先端寄り部を斜め下向きに
曲成した。
【0012】こうしたものでは編地捕捉面を同一面上を
上下に昇降するだけで編地の捕捉と解除が自動的に行わ
れる。また編地捕捉面が弾性材を介して引下げ部材本体
に取付けることで編地が横方向に移動するときにその移
動に伴い引き起こる編地張力により編地捕捉部が編地を
解放する向きに変位して編地を解放する。
【0013】また、前記引下げ部材は、引下げ手段の引
下げ力を調整する引下げ力調節手段と弾性部材により連
結され、引下げ力調節手段の弾性部材連結部の位置変化
により弾性部材の弾性力を変化させて編地捕捉面の編地
引下げ力を変更可能に構成した。
【0014】こうしたものでは、編地や編成条件に合わ
せて編地捕捉面の編地引下げ力の設定を任意に行える。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を部面に基づき説明する。図1は横編機の一部を切り欠
いた正面図、図2は図1のA−A線断面図であって、図
中符号1は横編機を全体的に示す。この横編機1は、編
針2を針床3に進退摺動可能に収納し、この針床3をそ
の歯口部4が対向する状態で前後に配設し、歯口部4間
の下方を昇降駆動する編出し装置5と、この編出し装置
5によって所定の長さまで引下げられた編地をニップし
て引下げるローラ装置6及びこのローラ装置6と協動し
てもしくは単独で編地を引下げる編地引下げ装置7を備
える。
【0016】これら編出し装置5、引下げローラ装置6
及び編地引下げ装置7は、前後に対向配設された前針床
(FD,FU)と後針床(BU,BD)との歯口部4間
に成形される図2中一点鎖線で示した編地通過経路8を
挟んで各針床の下方に設けてある。本実施例の編地引下
げ装置7では、歯口部4下方の編地通過経路8を挟んで
前後に一対の編地引下げ手段16,17を設けて筒状に
編成される編地に対しても有利に引下げを行うことがで
きるタイプのものとした。ここでいう筒状編地とは、例
えば前身頃の編地を前針床、後身頃の編地を後針床に付
属させ、両編地がその両端部において連結された状態で
編成される編地を意味し、一方の引下げ装置7が前身頃
の編地のみを、他方7が後身頃の編地のみを夫々引下げ
る。上記編出し装置5は、前後の編針に対面するように
背中合わせに配設された一対のフック部材9と、このフ
ック部材9を引下げローラ装置6の下方から歯口部間隙
の上方までの間を昇降させる昇降機構(図示せず)とを
備えて構成されている。
【0017】また、引下げローラ装置6は、横編機の左
右のフレーム10・10間に亙って枢支させた前後一対
のシャフト11に“L”字型のブラケット12を向かい
合わせにして揺動可能に枢支させ、このブラケット12
の上端部に引下げローラ13を回動可能に枢支し、前後
の引下げローラ13・13を回動手段(図示せず)で回
転駆動可能にする。そして、ブラケット12の編地通過
経路8側で向かい合う端部同士をリンクプレート14で
連接するとともに、一方のブラケット12を回動レバー
15で回動させることにより前後の引下げローラ13・
13が互いに接離する方向に揺動可能になっている。
【0018】上記編地引下げ装置7は、編地通過経路8
内にある編地の前側編地のみを捕捉して引下げ可能な前
編地用引下げ手段16と後側編地のみを捕捉して引下げ
可能な後編地用引下げ手段17と、両編地用引下げ手段
16・17を編地通過経路8の編地に接離する方向に移
動させる編地引下げ装置開閉機構(以下単に開閉機構と
いう)18と、両編地用引下げ手段16・17の後述す
る編地捕捉面19の昇降並びにその引下げ力を調節する
引下げ力調節機構20とを備えて構成されている。前編
地用引下げ手段16及び後編地用引下げ手段17のそれ
ぞれは後述の平行リンク21により接離方向に移動可能
な前後のケーシング22・22に組み込まれている。即
ち前後のケーシング22・22の移動は対面する編地捕
捉面19・19間を狭くした編地引下げ作用を行う
「閉」状態と、広く開けた編地引下げ作用を行わない
「開」状態とに移動させることになる。
【0019】開閉機構18は、図1及び図3に示すよう
に横編機の編成を制御する制御装置(図示せず)によっ
て回転制御されるモータ84と、このモータ84の回転
が歯車伝導機構85を介して伝えられて回転駆動される
カム軸86と、カム軸86に取り付けられた開閉カム2
5と、この開閉カム25にローラ26が摺接して揺動さ
れる開閉揺動ブラケット27と、開閉揺動ブラケット2
7に連結された開閉ロッド28により前側枢支軸30に
枢支された逆“L”字形の前側開閉アーム29と、編地
通過経路8に対して前側開閉アーム29の対称位置に設
けられた逆“L”字形の後側開閉アーム33と、両開閉
アーム29・33の編地通過経路8側の端部同士を連結
する連動プレート34とを備えてなる。この開閉カム2
5は開閉揺動ブラケット27を図中反時計回り方向に揺
動させて前後のケーシング22・22を図3の状態のよ
うに離間させる開き用カム面と時計回り方向に揺動させ
て前後のケーシング22・22間を狭くした閉じ用カム
面とからなる。
【0020】前側開閉アーム29及び後側開閉アーム3
3の各逆“L”字形のコーナ部分は、図4及び図5に示
すように後述する引下げ力調節機構20の駆動シャフト
70を回転駆動させる駆動モータ87・87の出力伝導
軸30・30に回転可能に枢支してある。前側開閉アー
ム29はそのコーナ部分と開閉ロッド28の連結との中
間部分に前側のケーシング22に枢支された引下げ力調
節機構20の前側の駆動シャフト70の端部70aを枢
支し、後側開閉アーム33の下端部に後側のケーシング
22に枢支された引下げ力調節機構20の後側の駆動シ
ャフト70の端部70aを夫々枢支させてある。
【0021】そして、両ケーシング22・22の接離方
向への移動させる平行リンク21は、前側開閉アーム2
9の端部70a側部分とこれに平行に設けられたリンク
プレート38とで前側ケーシング22の平行リンク21
が形成され、後側開閉アーム33の端部70a側部分と
これに平行に設けられたリンクプレート39とで前側ケ
ーシング22の平行リンク21が形成されている(図3
参照)。
【0022】上記引下げ力調節機構20は、図6に示す
ように横編機1の編成を制御する制御装置(図示せず)
からの制御信号で回転制御されるモータ84と、このモ
ータ84の回転が歯車伝導機構85を介して伝えられて
回転駆動されるカム軸86と、カム軸86に固定され上
記開閉カム25と同行回動する引下げ力調節カム40
と、この引下げ力調節カム40に摺動ローラ41が摺接
して揺動される引下げ力調節用ブラケット42と、中間
部が前記出力伝導軸30に回動可能に枢支され前後の各
ケーシング22・22に編地通過経路8を挟んで対称位
置に配設される“ヘ”の字型の前側アーム43及び後側
アーム44と、後側アーム44の下端と前記引下げ力調
節用ブラケット42の上端とを連結する長さ調整可能な
連結ロッド45と、編地通過経路8側の両アーム43・
44の端部同士を連結する連動プレート46とを備えて
構成されている。
【0023】また、両アーム43・44の下端部分には
前後のケーシング22・22に組み込まれた引下げ部材
47・47を昇降させる昇降駆動手段48と、引下げ部
材47・47の引下げ力を設定する引下げ力調節手段4
9とを設けてある(図7・図8参照)。上記引下げ部材
47は前後の各針床3・3の長手方向に沿って複数並べ
て形成してあり、各引下げ部材47は、射出成型により
略矩形状に成形されたプラスチック製の引下げ部材本体
50と、この引下げ部材本体50内に装着された編地捕
捉面形成部材53とを備えてなる(図9参照)。
【0024】引下げ部材本体50はその上半部に編地捕
捉面形成部材53の収納空間52を形成するとともに、
収納空間52部分の一側面には引下げ張力調整用バネ5
4の上端を係合させるバネ受け用突起55が突出形成さ
れている(図7・図8参照)。尚、この引下げ張力調整
用バネ54の下端は後述する押し上げレバー76の押し
上げ作用部76bに設けられたバネ受け用突起(弾性部
材連結部)83に受け止められる。引下げ本体50の下
寄りの一側部内面に後述するソレノイド59の係合片6
0が係合する係合部61が上下二段に形成されるととも
に、引下げ部材本体50の下端部には押し上げローラ5
6が配設されており、この押し上げローラ56に昇降駆
動手段48及び引下げ力調節手段49が作用して引下げ
部材本体50が上下昇降操作されるようになっている。
【0025】また、編地捕捉面形成部材53は、比較的
重量のある合成樹脂で形成されており、その表面部分に
編地捕捉面が形成された状態で引下げ部材本体50の収
納空間52に収納され、この編地捕捉面形成部材53は
引下げ部材本体50の下半部に装着されたプロテクター
50aにより抜止めされている。上記ソレノイド59
は、図7・図8に示すようにケーシング22の編地通過
経路8側に固定された上記摺動用ベアリング58の裏面
に設けられており、次にソレノイド59の作用を説明す
る。
【0026】ソレノイド59は、制御装置からの制御信
号によりONおよびOFFを制御され、通常は通電が断
たれてOFFになっており、ソレノイド59の係合片6
0が引下げ部材本体50の裏側に設けられた係合部61
に係合せず、引下げ部材本体50は上下方向にスライド
可能となる。ソレノイド59が通電されてONになる
と、ソレノイド59の係合片60が係合方向に傾き引下
げ部材本体50に設けられた上下何れかの係合部61に
係合する状態になる。
【0027】ソレノイド59の係合片60が下方の係合
部61に係合した編地捕捉面形成部材53が上限近傍に
上昇したときは編地捕捉面19がそのケーシング22側
に没した「没」の状態で固定され、ソレノイド59の係
合片60が上方の係合部61に係合したときには編地捕
捉面19が突出した状態で上下に昇降しない「休止」の
状態になる。この「没」及び「休止」の状態については
後に詳述するが、このようにして、ソレノイド59のO
NおよびOFFにより、引下げ部材47の上下スライド
運動の停止およびその停止の解除が制御される。
【0028】上記編地捕捉面形成部材53は図7及び図
8に示すようにその裏面の四隅に夫々バネ収納用凹部6
2が穿設され、このバネ収納用凹部62に装着されたコ
イルバネ63が引下げ部材本体50の収納空間52の底
部から出されたバネ受け用突起64に取り付けられて編
地捕捉面19はその表面が編地通過経路8側に突出する
ように付勢されている。このように編地捕捉面形成部材
53の裏面の四隅に設けられたコイルバネ63は編地捕
捉面19を押出し付勢すると同時に針床3のラッキング
や編地の目減らし等により編地に横方向の力が作用した
ときに編地捕捉面19がコイルバネ63に抗して編地が
外れ易くなる方向に傾斜し、後述の針51の形状とも相
俟って編地を編地捕捉面19から解放する作用も行う。
また、編地捕捉面19は、編成中に編み組織を変更して
柄を形成するときのように編地の厚みが増減したり、編
糸の番手が変更されたりした場合にもこのコイルバネ6
3の張力により編地捕捉面19を編成中に編地に適正に
係合させたり解放したりする作用を行う。
【0029】編地捕捉面形成部材53の裏面中央部には
ローラ65がその裏面との間に間隔を開けた状態で水平
に支持された状態で設けられている。一方、前後のケー
シング22・22側からは前記ローラ65と編地捕捉面
形成部材53の裏面中央部との空間部分に入り込む下向
きの鉤形の引込み片66が設けられている。この鉤形の
引込み片66は、図10に示すように表面部分に下向き
のフック部分66aが突出形成され、このフック部分6
6aの上端から裏面に掛けてケーシング22の上端空間
部に嵌合する固定片66bが形成されるとともに、フッ
ク部分66aと固定片66bとの間にケーシング22の
前側上縁部分22aに当接して引込み片66を安定させ
る固定部66cを一体に形成して構成されている。
【0030】従って、引込み片66の固定片66bがケ
ーシング22の上端部に嵌合し、固定部66cがケーシ
ング22の前側上縁に当接することにより鉤形の引込み
片66がケーシング22の上端寄り部に確りと固定され
るので、引下げ部材47が最上位置近傍に上昇されたと
き、ケーシング22から突出された下向きの鉤形の引込
み片66によりこのローラ65がケーシング22側に引
き込まれ、図7に示すように編地捕捉面19がコイルバ
ネ63の弾性力に抗してケーシング22側に沈むように
なっている。
【0031】上記編地捕捉面19は、図11に示すよう
にカンバス地67にゴム68等をコーティングした可撓
性を有する基材69と、この基材69に密に植えられる
針51からなり、基材69から突出する針51部分は、
基材69の表面に対して一旦上向きに植えられ、その中
間部を先端部分が下方になるように折り曲げるととも
に、針51の先端の上縁を面取りし、先端側面部分を切
削して先細り状に形成してある。このように編地捕捉面
19の針51を形成すると、図11−Bで示すように編
地の張力が針51に対して上向き(図中C方向)に対し
ては確りと食いつき、下向き(図中D方向)の張力に対
しては編地を抵抗なく解放する。
【0032】また、図11−Bで示すように編地の張力
が針51に対して横方向(図中E方向)に作用するとき
は、基材69の弾性変形と針51の撓みにより編地を針
51から解放する。ここで、針51は、基材69の表面
に対して垂直に植設した後、中間部を折り曲げて先端が
斜め下向きに形成するようにしてもよいことは勿論であ
り、図12に示すように板状部材から針51を延出する
ようにしたり、図13に示すように板状部材から鋸歯状
にして編地捕捉面19を形成する針51を形成すること
もできるのは勿論である。こうした図12及び図13の
ように板状部材から針51部分を形成する場合、合成樹
脂で一体に形成することができる。
【0033】各ケーシング22・22に組み込まれた引
下げ部材47の昇降並びにその昇降量を調節する引下げ
力調節機構20を次に説明すると、引下げ力調節機構2
0は、図7及び図8に示すように昇降駆動手段48と、
引下げ力調節手段49とからなる。昇降駆動手段48
は、図4及び図5に示すようにフレーム10の左側に前
後一対設けた駆動モータ87と、前後の各ケーシング2
2・22に夫々設けられ、端部70aが前後の各開閉ア
ーム29に支持された六角形の駆動シャフト70と、駆
動モータ87の回転を出力伝導軸30を介して駆動シャ
フト70に伝達する歯車伝導手段88と、図7及び図8
に示すように各引下げ部材47の押し上げローラ56に
対応して駆動シャフト70に設けられた突き上げカム7
1と、押し上げローラ56に作用する突き上げレバー7
3と、この突き上げレバー73の中間部分に設けられた
突き上げローラ74とを備えてなる。
【0034】上記突き上げカム71は、図14に示すよ
うに駆動シャフト70に嵌合する六角孔71aが形成さ
れた基端部から一つのカム山71bを形成されており、
この突き上げカム71は引下げ部材47の五個を1ユニ
ットとし、各引下げ部材47・47・・・に対応して配
設され、隣り合うカム山71b同士の位相を順次60度
づつずらした状態で六角の駆動シャフト70に嵌合させ
て取付けてある。突き上げレバー73は図15−A乃至
図15−Cに示すように中間に突き上げカム71のカム
山71bが回動するスリット89を設けてあり、このス
リット89内に上記突き上げローラ74が回転可能に配
設されている。
【0035】また、突き上げレバー73は基端部73a
が駆動シャフト70と平行に設けられた枢支軸72(図
7、図8参照)に枢支され、基端部73aには蔓巻きバ
ネ75が設けられるとともに、この基端部73aからア
ーチ状に延出された先端部73bが上記押し上げローラ
56に作用するようになっている。上記蔓巻きバネ75
は、引下げ張力調整用バネ54とともに編地捕捉面19
の引下げ力の調節にも作用する。そして、上述のように
突き上げカム71及び突き上げレバー73は、針床3の
長手方向に並べられた引下げ部材47の5個を1ユニッ
トとし、各引下げ部材47・47・・・に位相を60度
づつずらした状態で六角の駆動シャフト70に嵌合させ
て取付けてあることから、六角の駆動シャフト70の六
面の内五面には夫々のカム山71bが形成された状態と
なり、駆動シャフト70の残りの1面は何れの突き上げ
レバー73も揺動操作されない、即ち駆動モータ72が
停止する休止面となる。この休止面で駆動モータ72が
停止されると、全ての引下げ部材47は編地捕捉面19
が編地を係止した状態に保たれ、編地捕捉面19で編地
が引下げられる状態となる。上記駆動モータ72は、編
地の編成速度と、図18で示す編地捕捉面形成部材53
の基本ストロークSとの関係に合わせるためにその回転
速度は変更並びに停止可能となっている。例えば編地の
編成速度が遅い場合には駆動モータ72は常時回転させ
ず休止位置で停止させておくか、低速で回転させ、逆に
編地の編成速度が速い場合には駆動モータ72を常時回
転させる。
【0036】引下げ力調節手段49は、引下げ力調節機
構20の前側アーム43及び後側アーム44で夫々回動
操作される押し上げレバー76で形成されている。この
押し上げレバー76は、図16に示すように上記突き上
げレバー73の枢支軸72に枢支される枢支部76aか
らアーチ状に延出された先端部に引下部材47の押し上
げローラ56を押し上げる押し上げ作用部76bが形成
され、この押し上げ作用部76bの側面部分にはバネ受
け用突起83が突出形成されている。また、枢支部76
aの下方には引下げ力調節機構20の操作用揺動シャフ
ト82で操作される二股部76cが形成されている。前
記操作用揺動シャフト82は図6及び図7に示すように
操作軸79に取り付けられた操作レバー78の上端部分
に配設されており、操作レバー78は、引下げ力調節機
構20の両アーム43・44の下端部に形成された長孔
81に操作軸79に取り付けられた連動レバー77の端
部の摺動子80を摺動可能に嵌合させてあり、モータ8
4を駆動制御することにより歯車伝導機構85、カム軸
86、引下げ力調節カム40、引下げ力調節用ブラケッ
ト42、連結ロッド45を介して前側アーム43と後側
アーム44とが揺動操作されたときに連動レバー77が
操作軸79を回動操作するようになっている(図6参
照)。
【0037】上記のように構成された開閉機構18によ
るケーシング22・22の開閉と、引下げ力調節機構2
0による引下げ部材47の引下げ量の制御及び引下げ力
の調節を行うのであるが、開閉機構18の開閉カム25
と引下げ力調節カム40とが同一のカム軸84に取り付
けられ同行回動するようになっている。従って、これら
のカム25・40の組み合わせにより、ケーシング22
・22が開の状態と閉の状態の二態様に操作され、ケー
シング22・22が閉の状態のときに引下げ力調節機構
20で引下げ部材47の引下げ力が「強」・「中」・
「弱」及び「休止」の4段階に調節される。
【0038】上記ケーシング22・22の開閉と、ケー
シング22・22が閉の状態時の引下げ部材47の四段
階の引下げ力について次に説明するが、編地捕捉面形成
部材53の引下げ量は突き上げレバー73を介して突き
上げカム71のカム山で押し上げられる量(図18に示
すS)を基本ストロークとして説明する。ケーシング2
2の開状態とは、編地捕捉面19が組み込まれた前後の
ケーシング22・22間の編地が通過する編地通過経路
8を離間した状態をいい、開閉機構18を以下のように
操作する。
【0039】まず、横編機1の編成を制御する制御装置
(図示せず)によって回転制御されるモータ84により
歯車伝導機構85、カム軸86を介して開閉カム25を
回動させて開閉揺動ブラケット27を図3中反時計回り
方向に揺動させると、前側のケーシング22の前側開閉
アーム29が時計回り方向に、後側のケーシング22の
後側開閉アーム33が反時計回り方向に回動する。これ
により前後のケーシング22・22は夫々平行リンク2
1により離間する方向に移動され、図2及び図3の
「開」の状態になる。その結果、平行リンク21の働き
により前後のケーシング22はその間の編地通過経路8
が広く開き、編出し装置5のフック部材9が歯口部4ま
で上昇可能な状態になる。
【0040】このとき、開閉カム25と同行して引下げ
力調節カム40が回動する。これにより引下げ力調節用
ブラケット42は図6の状態に時計回り方向に揺動し、
連動レバー77を介して後側の操作軸79を反時計回り
方向に回動させる。この操作軸79の回動により図7に
示すように操作用揺動シャフト82が押し上げレバー7
6の二股部76cの前側部分を押し、押し上げレバー7
6を72を回動中心として時計回り方向に回動させるの
で、押し上げレバー76の先端の作用部76cが押し上
げローラ56を押し上げて編地捕捉面形成部材53を上
限位置近傍まで上昇させる。
【0041】この押し上げ作用部76bによる編地捕捉
面形成部材53の押し上げ量は突き上げレバー73を介
して突き上げカム71で突き上げられる基本ストローク
Sよりも大きい。これにより、編地捕捉面形成部材53
の裏面中央部のローラ65が鉤形の引込み片66でホル
ダー57側に引き込まれるので編地捕捉面19がコイル
バネ63に抗してケーシング22側に沈み込む(図16
−A参照)。この状態でソレノイド59に通電して係合
片60を図16−Bにおける(イ)の状態から図16−
Bにおける(ロ)の状態に係合部61側に傾けると、係
合片60が下段の係合部61に係合し、編地捕捉面19
がケーシング22側に沈み込んだ状態で編地捕捉面形成
部材53を上限位置近傍に保持した状態が維持されるの
である。此処で、編地捕捉面19がケーシング22側に
沈み込んだ「没」の状態は編み幅外の引下げ部材47部
分に設定され、編地捕捉面19をケーシング22側に沈
み込ませることにより、編地編成に支障を来さないよう
に退避させるものである。また、針床のラッキング時に
編地を横方向に移動させる場合にも編地の移動経路を確
保するために移動経路にある引下げ部材47部分を
「没」の状態にすることもある。
【0042】次に、前後のケーシング22・22を
「閉」の状態にするには、モータ84を回動させてカム
軸86に取り付けられた開閉カム25を開閉揺動ブラケ
ット27が図3の状態からその先端が右方に揺動するよ
うに回動させる。すると、前側のケーシング22の前側
開閉アーム29が反時計回り方向に、後側のケーシング
22の後側開閉アーム33が時計回り方向に回動し、前
後のケーシング22・22は夫々平行リンク21により
引き寄せられて「閉」の状態になる。ソレノイド59へ
の通電が断たれて係合片60と係合部61との係合が解
除された編地捕捉面形成部材53は上下昇降でき編地捕
捉面19による編地引下げ可能な状態と、上下昇降しな
い「休止」状態となる。
【0043】この前後のケーシング22・22が引き寄
せられて「閉」の状態における引下げ部材47の編地捕
捉面19による編地引下げ作用を行わない上記「休止」
は、ソレノイド59に通電して係合片60を図16−B
における(イ)の状態から図16−Bにおける(ロ)の
状態に係合部61側に傾け、係合片60が上段の係合部
61に係合した状態であって、この引下げ部材47の位
置は基本ストロークSの僅か上方、即ち引下げ部材47
の押し上げローラ56が突き上げカム71のカム山の回
転軌跡より僅か下方の位置になっている。従って、突き
上げカム71が回動してもそのカム山で引下げ部材47
が押し上げられることはなく編地捕捉面形成部材53は
「休止」の状態になる。この休止状態は柄編み等で編み
幅内にあって編まれない部分に設定される。
【0044】前後のケーシング22・22が引き寄せら
れた「閉」の状態における編地捕捉面19による編地引
下げ力が「強」の状態を次に説明する。編地引下げ力を
「強」にするには、引下げ力調節カム40を回動させて
引下げ力調節用揺動ブラケット42をその先端が図中最
も左方に位置するように揺動させ、連結ロッド45、後
側アーム44および連動レバー77を介して操作軸79
を回動させる。この操作軸79の回動で操作レバー78
の操作用揺動シャフト82で前側の押し上げレバー76
は時計回り方向に、後側の押し上げレバー76は反時計
回り方向に夫々回動され、図18−Aに示すように押し
上げレバー76の押し上げ作用部76bを下降させて引
下げ張力調整用バネ54を引き延ばし、バネ受け用突起
55に作用する引下げ張力調整用バネ54の張力を作用
させる。この強められた張力調整用バネ54の張力と引
下げ部材47の自重とにより編地捕捉面19による編地
引下げ力は「強」の状態となる。この「強」の状態は、
例えば編み幅の一部のみを繰り返して編みたいときなど
特に大きな引下げ力が必要とされるときなどに使用さ
れ、その際、編まれない他の部分は「休止」の状態にセ
ットされる。上記「強」の状態、即ち、張力調整用バネ
54の張力が作用する状態では張力調整用バネ54の張
力の範囲内でその張力を無段階に調整して編地捕捉面1
9による編地引下げ力を調整することができる。
【0045】そして、前後のケーシング22・22が引
き寄せられた「閉」の状態における編地捕捉面19によ
る編地引下げ力を「中」にするには、引下げ力調節カム
40を回動させて引下げ力調節用揺動ブラケット42を
その先端が図18の「強」の状態よりも右方で、図6よ
りも左方の位置へと揺動させる。すると、連結ロッド4
5、後側アーム44および連動レバー77を介して図1
8−Aの「強」状態から前側の操作軸79を時計回り方
向に、後側の操作軸79を反時計回り方向に夫々回動さ
せる。この各操作軸79の回動により、前側の操作用揺
動シャフト82を時計回り方向に、後側の操作用揺動シ
ャフト82を反時計回り方向に夫々回動させる。これに
より伸張状態にある引下げ張力調整用バネ54は収縮
し、押し上げレバー76の押し上げ作用部76bを上昇
させることになり、引下げ部材47には引下げ張力調整
バネ54の張力が作用しない状態となる。従って、編地
捕捉面19による編地引下げ力は引下げ部材47の自重
で編地を引き下げ、この編地引下げ力が「中」となる。
一般的な編成は、この「中」の状態で編成される。
【0046】更に、前後のケーシング22・22が引き
寄せられた「閉」の状態における編地捕捉面19による
編地引下げ力を「弱」にするには、上記「中」の状態か
ら更に前側の操作軸79を時計回り方向に、後側の操作
軸79を反時計回り方向に夫々回動させ、操作用揺動シ
ャフト82で蔓巻きバネ75を介して前側の突き上げレ
バー73を反時計回り方向に、後側の突き上げレバー7
3を反時計回り方向に夫々回動させる。すると、図19
−Aで示すように突き上げレバー73の先端部73bが
引下げ部材47の押し上げローラ56に当接した後も基
端部73aに設けられた蔓巻きバネ75が操作用揺動シ
ャフト82で押圧された状態になる。従って、編地捕捉
面19による編地引下げ力は、引下げ部材47の自重か
ら先端部73bが蔓巻きバネ75の押し圧分を引いた重
量となり、編地引下げ力が「弱」となる。この「弱」の
状態は、例えば編地端部処理等の伏せ目処理を行う場合
に設定される。上記編地捕捉面19の編地引下げ力の
「強」・「中」「弱」及び「休止」若しくは上記編地捕
捉面19が沈んだ「没」の各状態の設定は、編地の編成
中に設定することが可能となっており、例えば一部の引
下げ部材47を編地引下げ力が「中」の状態から編地捕
捉面19の「没」の状態にする場合、前後のケーシング
22を「閉」から「開」にして編地捕捉面19を「没」
にし、ソレノイド59の係合片60で所望する部分の引
下げ部材47を上昇させた「没」の状態に保持させて前
後のケーシング22を「開」から「閉」に戻す。する
と、その一部の引下げ部材47は編地引下げ力が「中」
の状態から編地捕捉面が沈んだ「没」の状態にすること
ができる。本例のように引下げローラ装置6を備えたも
のでは上記編地引下げ力が「中」の状態から編地捕捉面
19が沈んだ「没」の状態に切り換えるときに引下げロ
ーラ装置6で編地を挟持して保持させておくことが望ま
しい。本実施例の引下げ装置7では、編地通過経路8を
挟んで前後に一対の引下げ手段を配設したので筒状編地
を構成する前後の各編地の引下げ用に設けた引下げ手段
を個々に制御して夫々の編地を引下げることができるの
で、例えばセーター等の編成の際に前身と後身の形状や
コース数が異なるような場合でも編地の引下げを行うこ
とができる。
【0047】尚、上記実施例では開閉機構18により各
引下げ手段16,17の編地捕捉面19間を広く開けた
「開」の位置へ移動できる構成とした。これにより編出
し装置5を2基設けた場合でも、編出し装置が昇降する
ための通過経路を確保できるようにしてはいるが、編出
し装置5が1基のみ配設される場合や編出し装置が配設
されない場合では、上記開閉機構18を省略することも
可能である。また、上記実施例の編地引下げ装置は、断
面二層状の筒状編地編成用としてだけでなく例えば前
身、後身などを別々の編地(単層)として1枚づつ編み
立てるような場合にでも使用できることは言うまでもな
い。しかし、編地を筒状体とせず1枚づつ編成するのを
主とする横編機の場合には、編地通過経路を挟んで何れ
か一方側のみに引下げ手段を設け、他方側に引下げ部材
の各編地押圧面に対面し、編地押圧面の昇降ストローク
の範囲をカバーするガイド部材を設けるようにしてもよ
い。この場合、ガイド部材は、編地捕捉面で編地を捕捉
する際に編地が捕捉面から逃げるのを規制して編地捕捉
面で編地を確実に捕捉させる。また、五個の引下げ部材
で1つのユニットを構成し、各引下げ部材を端より順次
に突き上がるようにカム山の位相をずらして配設させた
が、ユニットを構成する引下げ部材の数を変更すること
やカム山の駆動シャフトへの取付位置を変更して各引下
げ部材が異なるタイミングで作動させるようにするなど
本発明の趣旨を逸脱しない範囲において実施できる。
【0048】
【発明の効果】上記したように本発明の編地引下げ装置
によれば針床長手方向に渡って多数配設された選択的に
駆動制御可能な編地捕捉部の中の任意の編地捕捉部を必
要に応じて編地との係合を絶つことができるようにした
ので例えば編地にホール部を形成する場合や編地をラッ
キングにより横方向に大きく移動する場合にも該部分に
位置する引下げ部材を編地から離反させ退避させるよう
にすれば編地編成を円滑に行うことができる。また編地
捕捉面を同一面上を昇降するだけで編地の捕捉と解除を
自動的に行うことができる。また編地捕捉面が弾性材を
介して引下げ部材本体に取付けることで編地が横方向に
移動するときでも編地捕捉部から編地を容易に解放でき
る。また編地や編成条件に合わせて編地捕捉面の編地引
下げ力の設定を任意に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる編地引下げ装置を
横編機に取付けた横編機の一部切欠正面図である。
【図2】図1のA−A線断面である。
【図3】ケーシングの開閉機構を示す概略側面図であ
る。
【図4】開閉機構及び引下げ力調節機構部分の概略側面
図である。
【図5】開閉機構及び引下げ力調節機構部分の概略正面
図である。
【図6】引下げ力調節機構を示す概略側面図である。
【図7】引下げ力調節機構を含んだ編地引下げ装置の機
構の作動を示す概略側面図である。
【図8】図7の正面図である。
【図9】引下げ部材の分解側面図である。
【図10】引込み片部分の概略側面図である。
【図11】図11−Aは編地捕捉面の側面図、図11−
Bはその拡大図、図11−Cは拡大平面図である。
【図12】編地捕捉面の変形例を示す側面図である。
【図13】編地捕捉面の更に別の変形例を示す側面図で
ある。
【図14】図14−Aは突き上げカムの側面図、図14
−Bはその正面図である。
【図15】図15−Aは突き上げレバーの側面図、図1
5−Bは突き上げカムレバーの平面図、図15−Cは突
き上げレバーの正面図である。
【図16】図16−Aは押し上げレバーの側面図、図1
6−Bは押し上げレバーの平面図、図16−Cは押し上
げレバーの正面図である。
【図17】図17−Aは編地捕捉面を上限近傍位置で退
入させた状態の側面図、図17−Bは編地捕捉面を上限
近傍位置で退入させた状態の側面図正面図である。
【図18】図18−Aは編地捕捉面の基本ストロークを
示す側面図、図18−Bは編地捕捉面の基本ストローク
を示す正面図である。
【図19】図19−Aは編地捕捉面の引下げ量を調整す
るときの作動を示す側面図、図19−Bは編地捕捉面の
引下げ量を調整するときの作動を示す正面図である。
【符号の説明】
1…横編機、3…針床、8…編地通過経路、16…前編
地用引下げ手段、17…後編地用引下げ手段、18…開
閉機構、19編地捕捉面、20…引下げ力調節機構、2
4…編成キャリッジ、47…引下げ部材、48…昇降駆
動手段、49…引下げ力調節手段、50…引下げ部材本
体、51…針、69…基材、83…弾性部材連結部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 針床の歯口部同士を対向させた状態で少
    なくとも前後一対配設された横編機の歯口部の下方の編
    地通過経路内にある編地を捕捉して引下げる編地用引下
    げ手段を設けた横編機であって、編地用引下げ手段は針
    床の長手方向に引下げ部材を複数個並べて形成され、編
    地の引下げ作用時は該引下げ部材を夫々順次若しくは個
    別に編地の引下げ作動可能に構成した編地引下げ装置に
    おいて、 前記編地用引下げ手段の引下げ部材は、引下げ部材本体
    の編地に対面する部分に編地捕捉面を設けてなり、該編
    地捕捉面は下降時には編地を捕捉し、上昇時には編地を
    解放する形状に形成するとともに編地捕捉面を引下げ部
    材本体に対して突出方向に押圧付勢し、不作用時に引下
    げ部材本体の側面から突出しない位置に格納可能若しく
    は突出量が少なくなるように退入可能に構成したことを
    特徴とする横編機における編地引下げ装置。
  2. 【請求項2】 編地捕捉面が基材の表面に垂直若しくは
    所定の角度を以て植設された複数の針で形成され、該複
    数の針の中間位置若しくは先端寄り部を斜め下向きに曲
    成したことを特徴とする請求項1に記載の横編機におけ
    る編地引下げ装置。
  3. 【請求項3】 編地捕捉面が弾性材を介して引下げ部材
    本体に取付けられていることを特徴とする請求項1また
    は請求項2に記載の横編機における編地引下げ装置。
  4. 【請求項4】 前記引下げ部材は、引下げ手段の引下げ
    力を調整する引下げ力調節手段と弾性部材により連結さ
    れ、引下げ力調節手段の弾性部材連結部の位置変化によ
    り弾性部材の弾性力を変化させて編地捕捉面の編地引下
    げ力を変更可能に構成したことを特徴とする請求項1に
    記載の横編機における編地引下げ装置。
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