JPH1180606A - 熱硬化性粉体塗料の製造方法 - Google Patents

熱硬化性粉体塗料の製造方法

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JPH1180606A
JPH1180606A JP23875797A JP23875797A JPH1180606A JP H1180606 A JPH1180606 A JP H1180606A JP 23875797 A JP23875797 A JP 23875797A JP 23875797 A JP23875797 A JP 23875797A JP H1180606 A JPH1180606 A JP H1180606A
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weight
powder coating
acid
meth
coating material
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JP23875797A
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Naohito Adachi
尚人 安達
Nagamoto Kawamoto
酉元 川本
Nobushige Numa
伸茂 奴間
Toshio Ogoshi
利雄 大越
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Kansai Paint Co Ltd
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Kansai Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】仕上がり外観及び性能に優れた塗膜が形成でき
る熱硬化性粉体塗料の製造方法。 【解決手段】下記成分 (A)下記ラジカル重合性不飽和モノマー成分(配合量は
(a)及び(b)単量体の総合計量換算による) (a)グリシジル基含有ビニル系単量体 20〜50重量% (b)上記した以外のその他のラジカル重合性ビニル系単量体 50〜80重量% のラジカル共重合体(B)酸価60〜250、数平均分子
量が400〜5000のポリエステル樹脂(C)グリシジ
ル基を反応する官能基を含有する架橋剤を必須成分とし
て含有する熱硬化性粉体塗料用樹脂組成物を(D)溶剤
(配合量は(a)〜(c)溶剤の総合計量換算による) (a)t−ブタノール 50〜100重量% (b)ジオキサン 0〜50 重量% (c)上記以外の溶剤 0〜20 重量% に溶解したものを真空凍結乾燥法を用いて粉体塗料化す
ることを特徴とする熱硬化性粉体塗料の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に耐擦傷性、耐
候性、仕上がり外観に優れた塗膜を形成できる新規な熱
硬化性粉体塗料の製造方法である。
【0002】
【従来の技術及びその課題】熱硬化性アクリル樹脂粉体
塗料の架橋としては、エポキシ基含有アクリル共重合体
を二塩基酸で架橋を行う方法、水酸基含有アクリル共重
合体をブロックイソシアネートあるいはメラミンで架橋
する方法、カルボキシル基含有アクリル共重合体をエポ
キシ樹脂、あるいはトリグリシジルイソシアヌレート、
あるいはβーヒドロキシアルキルアミドで架橋する方法
が知られている。これらの中でも、エポキシ基含有アク
リル共重合体をドデカン二酸で架橋させる方法は良好な
仕上がり外観と耐候性を与えることから最も一般的に実
施されている。
【0003】しかしながら、この架橋反応による硬化塗
膜は自動車外板のような過酷な自然環境下で使用される
とき、砂塵、洗車等による擦り傷がつきやすいという欠
点がある。この欠点を補うべく硬化性を向上させる手段
として、アクリル共重合体を構成するエポキシ基含有モ
ノマーの含有量を多くすること等を試みたが、仕上がり
外観、貯蔵安定性が著しく劣ると言った欠点が有った。
また、同様に硬化性を向上させるべく、エポキシ基含有
アクリル樹脂にその他の高反応性の官能基、例えば、イ
ソシアネート基、アルコキシシリル等の導入を従来の粉
体塗料製造法、つまり溶融混練法で行うと、溶融混練時
の熱でゲル化したり、また製造できた塗料の貯蔵安定性
が著しく悪化する等の問題点を有し、仕上がり性・貯蔵
安定性・耐擦傷性のすべてを有する粉体塗料の製造法は
見い出していない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の問
題点を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、ビニル系樹脂
に、特定の高酸価のポリエステルを用い、特定の製造法
により製造した粉体塗料組成物が塗料貯蔵安定性に優
れ、且つ仕上がり外観、耐候性、耐擦傷性に優れた塗膜
を提供することを見い出し、本発明を完成させるに至っ
た。
【0005】即ち、本発明は 1、下記成分 (A)下記ラジカル重合性不飽和モノマー成分(配合量は
(a)及び(b)単量体の総合計量換算による) (a)グリシジル基含有ビニル系単量体 20〜50重量% (b)上記した以外のその他のラジカル重合性ビニル系単量体 50〜80重量% のラジカル共重合体(B)酸価60〜250、数平均分子
量が400〜5000のポリエステル樹脂(C)グリシジ
ル基を反応する官能基を含有する架橋剤を必須成分とし
て含有する熱硬化性粉体塗料用樹脂組成物を(D)溶剤
(配合量は(a)〜(c)溶剤の総合計量換算による) (a)t−ブタノール 50〜100重量% (b)ジオキサン 0〜50 重量% (c)上記以外の溶剤 0〜20 重量% に溶解したものを真空凍結乾燥法を用いて粉体塗料化す
ることを特徴とする熱硬化性粉体塗料の製造方法に関す
る。
【0006】
【発明の実施の形態】ラジカル共重合体(A)で使用する
グリシジル基含有ビニル系単量体(a)としては、例えば
グリシジル(メタ)アクリレート、グリシジルアリルエ
ーテル、3、4ーエポキシシクロヘキシル(メタ)アク
リレート、βーメチルグリシジル(メタ)アクリレー
ト、アリルグリシジルエーテル等が挙げられる。これら
のモノマーは1種あるいは2種以上組み合わせて使用で
きる。特にグリシジル(メタ)アクリレート、βーメチ
ルグリシジル(メタ)アクリレートが好適である。βー
メチルグリシジル(メタ)アクリレートは反応性が遅
く、平滑性に優れた塗膜を形成できるので組み合わせて
使用すると良い。
【0007】その他のラジカル重合性ビニル系単量体
(b)としては、例えばスチレン、αーメチルスチレン、
ビニルトルエン、αークロロスチレン等のビニル芳香族
化合物;メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)
アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、 i
−ブチル(メタ)アクリレート、 t−ブチル(メタ)
アクリレート、2ーエチルヘキシル(メタ)アクリレー
ト、nーオクチル(メタ)アクリレート、デシル(メ
タ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ス
テアリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メ
タ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレー
ト、トリシクロデカニル(メタ)アクリレート等のアク
リル酸またはメタクリル酸の炭素数1〜24のアルキル
エステルまたは環状アルキルエステル;2ーヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレート、2ーヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート、3ーヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレ
ート、(ポリ)エチレングリコーリモノ(メタ)アクリ
レート、ヒドロキシエチルビニルエーテル等の水酸基含
有不飽和モノマー類等が挙げられる。
【0008】上記した(a)の配合割合は該モノマーの合
計量換算で下記の通りである。
【0009】モノマー(a):20〜50重量%、好まし
くは25〜40重量%の範囲、20重量%を下回ると耐
酸性、耐候性、耐擦傷性等が悪くなり、一方、50重量
%を上回ると塗料の貯蔵安定性、塗膜の仕上がり外観
(平滑性)が悪くなるので好ましくない。
【0010】本発明に用いられるラジカル共重合体
(A)は、ガラス転移温度が40〜100℃、好ましくは50℃
〜80℃の範囲で、数平均分子量が1000〜10000好ましく
は2000〜6000のものが好ましい。 ガラス転移温度が40
℃より低いと得られる粉体塗料は粒子同士が融着をおこ
し耐ブロッキング性が悪くなるので好ましくない。また
100℃より高いと熱フロー時の粘度が上がり仕上がり性
が低下するばかりでなく、溶解性が低下する。 また数
平均分子量が1000を下回ると粉体塗料の耐ブロッキング
性が劣り、かつ、耐酸性、耐擦傷性等の塗膜性能評価が
低下する。数平均分子量が10000を超えると塗膜の仕上
がり外観が劣るので好ましくはない。
【0011】該ガラス転移温度は、例えばDSC (示査走
査熱量計)によって求めることができる。
【0012】本発明に用いられるラジカル共重合体
(A)はスチレンが0〜35重量%、好ましくは0〜30重量
%、側鎖に炭素数4以上の分岐または環状の置換基を有
する(メタ)アクリレートモノマーを20〜65重量%、好
ましくは30〜65重量%である。スチレンが35重量%より
多くなると溶剤、特にt−ブタノール対する溶解性が低
下するので好ましくない。また炭素数4以上の分岐また
は環状の置換基を有する(メタ)アクリレートモノマー
が20重量%未満となると溶剤、特にt−ブタノール対す
る溶解性が低下するので好ましくない。炭素数4以上の
分岐または環状の置換基を有する(メタ)アクリレート
モノマーとしては、例えばiso−ブチル(メタ)アク
リレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート等の
分岐した4つ以上の炭素数を置換基として有する(メ
タ)アクリル酸エステル類; シクロヘキシル(メタ)
アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ト
リシクロヘキシル(メタ)アクリレート等の脂環族を置
換基に有する(メタ)アクリル酸エステル類等が挙げら
れる。
【0013】本発明で用いられるポリエステル樹脂
(B)は以下のようなものが挙げられる。多塩基酸(例
えば、(無水)フタル酸、イソフタル酸、テレフタル
酸、ヘキサヒドロ(無水)フタル酸、テトラヒドロ(無
水)フタル酸、アジピン酸、セバチン酸、アゼライン
酸、ドデカン2酸、シクロヘキサン2酸、イソフタル酸
ジメチル、テレフタル酸ジメチル等の1分子中に2〜4
個のカルボキシル基またはカルボン酸メチルエステル基
を有する化合物)と、多価アルコール(例えば、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグ
リコール、1,6−ヘキサンジオール、ジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、1,4−シクロヘキ
サンジメタノール、トリメチロールプロパン、トリメチ
ロールエタン、ペンタエリスリトール、グリセリン等の
1分子中に2〜6個の水酸基を有するアルコール)との
エステル化反応物またはエステル交換反応物からなる水
酸基含有ポリエステルに無水フタル酸、無水トリメリッ
ト酸、無水コハク酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキ
サヒドロ無水フタル酸等の酸無水物を水酸基と酸無水物
との反応を利用して付加してなる、酸価60〜250、
数平均分子量が400〜5000のものである。酸価が
60以下となると反応性が低くなり、耐擦傷性や耐酸性
等の塗膜物性が低下する。また、酸価が250を超える
と、反応性が高すぎて塗膜の仕上がり外観が低下し好ま
しくない。また数平均分子量は400を下回ると、耐ブ
ロッキング性が低下し、5000を超えると塗膜の仕上
がり外観が低下するので好ましくない。
【0014】本発明で用いられる架橋剤(C)としては
具体的には、例えばアジピン酸、セバシン酸、スベリン
酸、コハク酸、グルタル酸、マレイン酸、フマル酸、ド
デカン二酸、ピペリン酸、アゼライン酸、イタコン酸、
シトラコン酸等の脂肪族ポリカルボン酸類およびその
(ポリ)酸無水物;テレフタル酸、イソフタル酸、フタ
ル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸等の芳香族ポリ
カルボン酸類およびその(ポリ)酸無水物;ヘキサヒド
ロフタル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸、メチルヘキサ
ヒドロフタル酸等の脂環式ポリカルボン酸及びその無水
物等の如く(無水)ポリカルボン酸化合物が挙げられ
る。これらを1種または2種以上組み合わせて使用でき
る。また,これらのポリカルボン酸あるいはポリ酸無水
物に例えばイソホロンジイソシアネート、ヘキサメチレ
ンジイソシアネート、(水添加)キシリレンジイソシア
ネート、(水添加)トリレンジイソシアネートなどの脂
肪族、脂環族または芳香族ポリイソシアネートをフェノ
ール類、カプロラクトン類、アルコール類などのブロッ
ク剤でブロックしたもの等のブロックイソシアネート化
合物;トリスエポキシプロピルイソシアヌレート、
(水添加)ビスフェノールA、セロキシド2021(ダ
イセル化学社製)、EHPEー3150(ダイセル化学
社製)等のポリエポキシ化合物等を併用しても良い。ま
た上記した中でもドデカン二酸は塗料のブロッキング
性、塗料の仕上がり外観等が優れている。
【0015】本発明は上記成分以外に必要に応じて、例
えばワキ防止剤、表面調整剤、酸化防止剤、紫外線吸収
剤、紫外線安定剤、ブロッキング防止剤、流動調整剤、
帯電制御剤、着色顔料、充てん剤、硬化促進剤等のその
他の配合物が配合できる。
【0016】本発明は上記の組成物をt−ブタノール5
0重量%以上、ジオキサン50重量%以下、その他の溶
剤として20重量%以下の溶剤に溶解する。10℃〜−
40℃で凍結させ、真空凍結乾燥により粉体塗料とす
る。t−ブタノールは50重量%以上好ましくは70重
量%以上、更に好ましくは80重量%以上の範囲で用い
られる。t−ブタノールが50重量%を下回ると、架橋
剤の溶解性が劣り、また塗料溶液の凝固点も下がり、凍
結にエネルギーを要する様になったり、溶剤の蒸気圧が
下がり、真空凍結乾燥時に高減圧度が必要で、更に長時
間かかるので好ましくない。また、ジオキサンは50重
量部以下、好ましくは30重量%以下、更に好ましくは
20重量%以下の範囲で用いられる。ジオキサンが50
重量%越えると、製造時、衛生上好ましくないばかりで
なく、溶剤の蒸気圧が下がり、真空凍結乾燥時に高減圧
度が必要で、更に長時間かかるので好ましくない。 そ
の他の溶剤としては、例えばトルエン、キシレン、メチ
ルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、エチルアセ
テート、ブチルアセテート、メタノール、エタノール、
iso−プロパノール、iso−ブタノールの様な凍結
しない溶剤やシクロヘキサン、シクロヘキサノール等の
比較的高い温度で凍結する溶剤などが用いられる。その
他の溶剤が20重量%以下、好ましくは15重量%以下
の範囲、その他の溶剤を20重量%を越えると、凍結乾
燥が困難になったり、あるいは、樹脂または架橋剤の溶
解性が低下し、好ましくない。凍結させる温度は10℃
〜ー40℃であり、好ましくは、ー30℃〜0℃の範囲
で、凍結温度が10℃を越えると、塗料溶液が凝固し易
く、取り扱いが困難となる。またー40℃を下回ると、
凍結に多量のエネルギーが必要となり、また、真空凍結
乾燥に長時間かかるため好ましくない。
【0017】
【実施例】以下、実施例を揚げて本発明を詳細に説明す
る。尚、特に断らない限り「部」または「%」は重量基
準を表す。
【0018】アクリル樹脂溶液の製造例 温度計、サーモスタット、撹拌器、還流冷却器および滴
下装置を備えた反応容器に、tertーブタノール10
0部を仕込み、窒素ガスを吹き込みながら、82℃に加
熱して、シクロヘキシルメタクリレート50部、ter
tーブチルメタクリレート15部、グリシジルメタクリ
レート35部、アゾビスジメチルバレロニトリル7部の
混合液を約3時間かけて滴下した。滴下終了後82℃で
2時間放置し、反応を終了し、アクリル樹脂溶液を製造
した。
【0019】ポリエステル樹脂(A)の製造例 温度計、サーモスタット、撹拌器、水分離器、および還
流冷却器を備えた反応容器に、ヘキサヒドロ無水フタル
酸150部、1,4−シクロヘキサンジメタノール11
5部、トリメチロールエタン98部およびジブチル錫オ
キサイド0.04部を仕込み、窒素ガスを吹き込みなが
ら、180℃に加熱した後、230℃まで2時間で昇温
した。そこでキシレンを15部加え、環流により水分離
器で水を除去品しながら酸価1以下まで反応を進めた。
その後、90℃まで冷却した後、ヘキサヒドロ無水フタ
ル酸270部、キシレン50部を加え130℃で5時間
反応させた後、キシレンをすべて減圧留去し、ポリエス
テル樹脂溶液(A)を製造した。
【0020】ポリエステル樹脂(B〜D)の製造例 表1記載の配合でポリエステル樹脂(A)と同様に製造
した。
【0021】
【表1】
【0022】実施例1 アクリル樹脂溶液200部、ポリエステル樹脂(A)1
6部、ドデカン二酸20部、tertーブタノール16
0部を加え、溶解後、ー10℃で冷却し、凍結させた。
その後、1.0mmHg以下で減圧し、溶融が起こらな
い様、徐々に常温に戻していった。得られた固形物は、
軽く粉砕しながら150メッシュで濾過して、粉体塗料
を製造した。
【0023】実施例2〜4 ポリエステル樹脂(B)〜(D)を用いて表2記載の配
合で実施例1と同様に製造した。 比較例1 アクリル樹脂溶液200部、ドデカン二酸25部、te
rtーブタノール190部を加え、溶解後、ー10℃で
冷却し、凍結させた。その後、1.0mmHg以下で減
圧し、溶融が起こらない様、徐々に常温に戻していっ
た。得られた固形物は、軽く粉砕しながら150メッシ
ュで濾過して、粉体塗料を製造した。
【0024】比較例2〜5 アクリル樹脂溶液(A)から溶剤を減圧蒸留により除去
してアクリル固形樹脂を得た。このアクリル固形樹脂と
ポリエステル樹脂(A)〜(D)およびドデカン2酸を
表2記載の配合で室温でヘンシェルミキサーでドライブ
レンドした後、エクストルーダーで溶融混練した。次に
冷却した後、ピンディスクで微粉砕し、150メッシュ
で濾過して粉体塗料を得た。
【0025】比較例6 比較例2と同様にして得たアクリル固形樹脂100部お
よびドデカン2酸25部を室温でヘンシェルミキサーで
ドライブレンドした後、エクストルーダーで溶融混練し
た。次に冷却した後、ピンディスクで微粉砕し、150
メッシュで濾過して粉体塗料を得た。
【0026】
【表2】
【0027】結果を表3に示す。
【0028】
【表3】
【0029】表3における試験は次の様にして行った。
【0030】塗膜作成条件 燐酸亜鉛化成処理を施した厚さ0.8mmのダル鋼鈑上
にエポキシ系カチオン電着塗料を乾燥膜厚20ミクロン
となるように電着塗装し、焼き付けた電着塗膜上に自動
車中塗りサーフェサーを乾燥膜厚20ミクロンとなるよ
うに焼き付けした後#400のサンドペーパーで水研ぎ
し、水切り乾燥した。次いでマジクロンベースコートH
M−22(関西ペイント株式会社製、メタリック塗料、
商品名)を硬化膜厚で約15ミクロンとなるように塗装
し、乾燥器で140℃で30分間焼付け硬化させ試験用
の素材とした。 次いで該素材の表面に粉体塗料を膜厚
が約70ミクロンとなるように静電塗装し、乾燥器で1
60℃で30分加熱硬化させた。得られた塗板について
次の試験を行った。
【0031】塗膜外観:塗膜の仕上がり外観をツヤ感、
平滑感から次の基準で評価した。◎;非常に良好、○;
良好、×;劣る。
【0032】耐擦傷性:ルーフに試験用塗板を貼付た自
動車を洗車機で5回洗車した後の該塗装板の塗面状態を
観察した。洗車機はヤスイ産業製「PO 20FWR
C」を用いた。評価基準は次の通りである。◎:目視観
察でほとんど擦り傷が見つからず、合格○:少し擦り傷
は見つかるが、その程度は軽い△:目視観察で擦り傷が
目立ち、不合格×:目視観察ではっきりと著しい擦り傷
が判り、不合格のもの。
【0033】耐酸性:40%硫酸を試験塗板に0.4m
l滴下し、85℃に加熱したホットプレート上で、15
分間加熱した後、推薦し、塗面を観察し、次の基準で評
価した。○:全く変化のないもの△:塗面に異常はない
が、滴下部と非滴下部の境界にわずかな段差が認められ
るもの。
【0034】60゜グロス:60゜での鏡面反射率を測
定した。JISKー5400に従って測定した。
【0035】
【発明の効果】本発明は、従来粉体塗料として製造が不
可能であった特定の粉体塗料を真空凍結乾燥法の製造方
法と組み合わせることにより、製造が可能となり、しか
も塗膜性能に優れた粉体塗料が得られるといった顕著な
効果を発揮するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大越 利雄 神奈川県平塚市東八幡4丁目17番1号 関 西ペイント株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記成分 (A)下記ラジカル重合性不飽和モノマー成分(配合量は
    (a)及び(b)単量体の総合計量換算による) (a)グリシジル基含有ビニル系単量体 20〜50重量% (b)上記した以外のその他のラジカル重合性ビニル系単量体 50〜80重量% のラジカル共重合体(B)酸価60〜250、数平均分子
    量が400〜5000のポリエステル樹脂(C)グリシジ
    ル基を反応する官能基を含有する架橋剤を必須成分とし
    て含有する熱硬化性粉体塗料用樹脂組成物を(D)溶剤
    (配合量は(a)〜(c)溶剤の総合計量換算による) (a)t−ブタノール 50〜100重量% (b)ジオキサン 0〜50 重量% (c)上記以外の溶剤 0〜20 重量% に溶解したものを真空凍結乾燥法を用いて粉体塗料化す
    ることを特徴とする熱硬化性粉体塗料の製造方法。
  2. 【請求項2】溶剤がt−ブタノール80重量%以上である
    請求項1に記載された熱硬化性粉体塗料の製造方法。
  3. 【請求項3】ラジカル共重合体(A)がガラス転移温度40
    〜100℃、数平均分子量1000〜10000のビニル共重合体で
    ある請求項1又は2に記載された熱硬化性粉体塗料の製
    造方法。
  4. 【請求項4】ラジカル共重合体(A)がスチレン0〜35重量
    %、側鎖に炭素数4以上の分岐または環状の置換基を有
    する(メタ)アクリレートモノマーを20〜65重量%共重
    合してなる請求項1又は2に記載された熱硬化性粉体塗
    料の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001115085A (ja) * 1999-10-14 2001-04-24 Kansai Paint Co Ltd 熱硬化型粉体塗料組成物
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