JPH1179966A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JPH1179966A
JPH1179966A JP18199798A JP18199798A JPH1179966A JP H1179966 A JPH1179966 A JP H1179966A JP 18199798 A JP18199798 A JP 18199798A JP 18199798 A JP18199798 A JP 18199798A JP H1179966 A JPH1179966 A JP H1179966A
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JP
Japan
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powder
average particle
cosmetic
ultraviolet
component
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JP18199798A
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English (en)
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Takashi Mizutani
隆 水谷
Atsushi Abe
淳 阿部
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Kose Corp
Original Assignee
Kose Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】取れの軽さ、伸び広がりの良さ、べたつきのな
さ等の使用感、化粧膜の均一性、透明性等の仕上がりが
良好で、紫外線遮断効果に優れた化粧料に関する。 【解決手段】特定の大きさの薄片状酸化亜鉛と紫外線散
乱剤と有機粉体との複合複合粉体を含有することによ
り、顔料の分散性が向上して使用感に優れ、化粧膜の仕
上がりが良好で、しかも紫外線遮断効果に優れる化粧料
を提供するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定の大きさの薄
片状酸化亜鉛及び紫外線散乱剤と有機粉体との複合粉体
を含有することを特徴とする化粧料に関し、更に詳細に
は顔料の分散性が向上して使用感に優れ、しかも紫外線
遮断効果に優れる化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、化粧料に紫外線遮断効果を付与す
るには、紫外線吸収剤を配合したり、酸化チタン、酸化
亜鉛、酸化セリウム、酸化ジルコニウム等の無機化合物
を微粒子化して配合する技術等があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、紫外線
吸収剤は、紫外線遮断効果を上げるため化粧料に多量に
配合するとべたつき等を生じ使用感が好ましくなくなる
という欠点があった。この欠点を解決するために、紫外
線吸収剤を樹脂粉体に内包させ化粧料に配合することが
なされたが、内包させる紫外線吸収剤の量を増加させる
と樹脂粉末よりブリードアウトし、樹脂表面に出てくる
傾向にあり、経時的な紫外線遮断効果の低下や使用感の
悪化等につながり、好ましくない場合もあった。また、
微粒子粉体を化粧料に配合した場合、微粒子粉体は凝集
性が強いため分散性や延展性に劣ることより本来の紫外
線遮断効果が発揮されないという欠点があった。この欠
点を解決するために、樹脂粉末に微粒子粉末を内包させ
化粧料に配合することがなされたが、塗布時の伸び広が
りや、化粧膜の仕上がりにおいて満足できるものは得ら
れていなかった。そこで、紫外線遮断効果に優れ、べた
つきがなく、塗布具への取れ、塗布時の伸び広がりが良
く、化粧膜の仕上がりのきれいな化粧料の開発が望まれ
ていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる実情に鑑み、本発
明者らは鋭意研究を重ねた結果、特定の大きさの薄片状
酸化亜鉛及び紫外線散乱剤と有機粉体との複合粉体を併
用することにより、上記要件を具備する化粧料が得られ
る事を見出し本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち本発明は、平均粒子厚みが0.0
1〜0.5μm、平均粒子径が0.1〜30μmで且つ
アスペクト比が3以上の薄片状酸化亜鉛及び紫外線散乱
剤と有機粉体との複合粉体を含有する化粧料を提供する
ものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の構成について詳
述する。本発明に用いられる(A)成分の薄片状酸化亜
鉛は、平均粒子厚みが0.01〜0.5μm、平均粒子
径が0.1〜30μmで且つアスペクト比が3以上のも
のであり、より好ましくは平均粒子厚みが0.01〜
0.5μm、平均粒子径が0.1〜10μmで且つアス
ペクト比が5〜300のものである。薄片状酸化亜鉛の
平均粒子厚み、平均粒子径及びアスペクト比が前記範囲
より大きすぎると紫外線遮断効果が悪くなり、小さすぎ
ると、伸び、広がり等の使用感が損なわれる。(A)成
分の薄片状酸化亜鉛は、必要に応じて、その平均粒子厚
み、平均粒子径及びアスペクト比が異なるものを組み合
わせて用いることもでき、目的に応じて、例えば金属酸
化物、フッ素化合物、シリコーン系油剤、金属石鹸、ロ
ウ、油脂、炭化水素等の一種又は二種以上で処理して用
いることも可能である。本発明の(A)成分の配合量
は、特に限定されないが紫外線遮断効果及び使用感の点
で0.5〜80重量%(以下単に「%」と示す。)が好
ましい。
【0007】本発明に用いられる(B)成分の紫外線散
乱剤と有機粉体との複合粉体の複合化の形態としては、
紫外線散乱剤を、(1)有機粉体表面に被覆したもの、
(2)有機粉体の表面及び内部に混在させたもの、
(3)有機粉体の内部に内包させたものが挙げられ、こ
れらを組み合わせたものでも良い。特に、化粧料の取れ
の軽さ及び、伸び広がりの良さの点において(3)の内
包させる方法が好ましい。
【0008】本発明の(B)成分に用いられる有機粉体
としては、化粧料に一般に配合される有機粉体であれば
いずれのものも使用でき、例えば、ナイロン、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリスチレン、
スチレン・アクリル共重合体、ポリメチルメタクリレー
ト、塩化ビニリデンやアクリロニトリルとメタクリル酸
の各々のホモポリマー又はコポリマー、エポキシ樹脂、
フェノール樹脂、メラミン樹脂、セルロース、ポリオレ
フィン、シリコーン樹脂粉末、ポリウレタン樹脂粉末等
が挙げられる。本発明の(B)成分に用いられる紫外線
散乱剤としては、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化
ジルコニウム、酸化セリウム、酸化鉄等が挙げられ、こ
れらの粒子径は特に制限されないが、0.01〜0.1
μmの平均粒子径を有するものが紫外線散乱効果に優れ
る。これらの紫外線散乱剤は、その粒子形状が、粒状、
針状、棒状、薄片状、不定形等のいずれでも良く、二種
以上を混合して用いても良い。又、これらの紫外線散乱
剤は二種以上を複合したものでも良い。本発明の(B)
成分は、特に有機粉体中に紫外線散乱剤を内包する場合
に於いて、紫外線散乱剤の他に、紫外線散乱剤の分散媒
として通常化粧料に用いられる油剤等や、紫外線吸収
剤、酸化防止剤等を同時に含有しても良い。
【0009】本発明の(B)成分は、紫外線散乱剤を有
機粉体に対して0.1〜60%で複合化するのが好まし
く、より好ましくは0.5〜50%である。この範囲で
あれば、紫外線遮断能に優れた複合粉体が得られる。ま
た、本発明の(B)成分は、分散性や紫外線遮断能にお
いて、その平均粒子径が0.1〜10μmであることが
好ましい。
【0010】紫外線散乱剤を有機粉体に複合化させる方
法としては特に限定されないが、例えば、(1)紫外線
散乱剤をエタノールや2−プロパノール等の溶媒に分散
したものに有機粉体を添加して攪拌した後、溶媒を留去
して有機粉体表面に紫外線散乱剤を被覆させる方法や、
(2)有機粉体を有機溶剤に溶解したものに紫外線散乱
剤を混合し、その溶液を噴霧乾燥等により粉末化して有
機粉体表面及び内部に紫外線散乱剤を混在させる方法等
が挙げられる。又、紫外線散乱剤を内包する有機粉体の
製造方法としては、例えば、(3)アクリルやスチレン
等の重合性不飽和結合を有するモノマーと、内包する紫
外線散乱剤及び重合開始剤とを混合し、これを目的とす
る粒径をもつ油滴が形成されるように適宜の乳化分散剤
等を含む水性媒体中に分散させ、前記モノマー類を重合
させ内包する方法等が挙げられる。
【0011】本発明の(B)成分の化粧料への配合量は
特には限定されないが0.5〜80%が好ましい。この
範囲であれば、本発明の効果がより良く発現される。
又、必要に応じて、その一種又は二種以上を用いること
ができる。
【0012】本発明の化粧料は、上記した必須成分の他
に通常の化粧料に使用される成分、例えば、粉体成分
や、油性成分、水性成分、界面活性剤、紫外線吸収剤、
保湿剤、被膜形成剤、可塑剤、成膜助剤、褪色防止剤、
酸化防止剤、消泡剤、美容成分、防腐剤、香料などを本
発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができ
る。
【0013】粉体成分としては必須成分以外で、化粧料
に一般に配合される成分であれば、球状、板状、針状等
の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、
無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体
類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、複合粉体
類等が挙げられる。具体的には、コンジョウ、群青、ベ
ンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化チタン、酸化亜鉛、
酸化アルミニウム、酸化セリウム、二酸化珪素、酸化マ
グネシウム、酸化ジルコニウム、酸化アンチモン、炭酸
マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化クロム、水酸化ク
ロム、水酸化アルミニウム、カーボンブラック、ケイ酸
アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウ
ムマグネシウム、メタケイ酸アルミニウムマグネシウ
ム、マイカ、合成マイカ、合成セリサイト、セリサイ
ト、タルク、カオリン、炭化珪素、硫酸バリウム、ベン
トナイト、スメクタイト、燐酸カルシウム、窒化硼素等
の無機粉体類、オキシ塩化ビスマス、雲母チタン、酸化
鉄コーティング雲母、酸化鉄雲母チタン、有機顔料処理
雲母チタン、アルミニウムパウダー、魚鱗箔等の光輝性
粉体類、ナイロンパウダー、ポリメチルメタクリレー
ト、アクリロニトリル−メタクリル酸共重合体パウダ
ー、ポリ塩化ビニル、塩化ビニリデン−メタクリル酸共
重合体パウダー、カルバミン酸エチルパウダー、ポリエ
チレンパウダー、ポリスチレンパウダー、オルガノポリ
シロキサンエラストマーパウダー、ポリメチルシルセス
キオキサンパウダー、ポリテトラフルオロエチレンパウ
ダー、ウールパウダー、シルクパウダー、結晶セルロー
ス、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、N
−アシルリジン、蛋白質粉末、微結晶繊維粉末等の有機
粉体類、有機タール系顔料、有機色素のレーキ顔料等の
色素粉体類、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子
酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタ
ン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪
素等の複合粉体、タール色素、レーキ等の有機着色料と
雲母チタン等無機粉体との有機−無機複合粉体等の上記
粉体の一種または二種以上を複合化したものを用いても
良い。尚、これら粉体は、フッ素系化合物、シリコーン
系油剤、金属石鹸、レシチン、水素添加レシチン、コラ
ーゲン、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エス
テル、ワックス、ロウ、界面活性剤等の一種又は二種以
上を用いて表面処理を施してあっても良い。
【0014】油性成分としては、化粧品一般に使用され
る動物油、植物油、合成油等の起源及び、固形油、半固
形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素
類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸
類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油
類、ラノリン誘導体類、油性ゲル化剤類等が挙げられ
る。具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリ
ン、ポリイソブチレン、ポリブテン、パラフィンワック
ス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワック
ス、エチレンプロピレンコポリマー、モクロウ、モンタ
ンワックス、フィッシュトロプスワックス等の炭化水素
類、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、ミンク油、マカ
デミアンナッツ油等の油脂類、ミツロウ、カルナウバワ
ックス、キャンデリラワックス、ゲイロウ等のロウ類、
セチルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、
パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデ
シル、トリオクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸
ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、
トリベヘン酸グリセリル、ロジン酸ペンタエリトリット
エステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレ
スレロール脂肪酸エステル、N−ラウロイル−L−グル
タミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシ
ル)等のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリ
スチン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン
酸、ロジン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等の脂肪
酸類、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ラウ
リルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリル
アルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール
類、低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチ
ルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デ
カメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロ
テトラシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、
架橋型オルガノポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキ
サン等のシリコーン類、パーフルオロデカン、パーフル
オロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系
油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソ
プロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体、デ
キストリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、デン
プン脂肪酸エステル、12−ヒドロキシステアリン酸ア
ルミニウム、ステアリン酸カルシウム等の油性ゲル化剤
類等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いるこ
とができる。
【0015】水性成分としては、水及び水に可溶な成分
であれば何れでもよく、水の他に、例えば、エチルアル
コール、イソプロピルアルコール等のアルコール類、プ
ロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジ
プロピレングリコール、ポリエチレングリコール等のグ
リコール類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリ
ン等のグリセロール類、アロエベラ、ウイッチヘーゼ
ル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ロー
ズ等の植物抽出液が挙げられる。水溶性高分子として
は、グアーガム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒア
ルロン酸、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、カラ
ギーナン等の天然系のもの、メチルセルロース、ヒドロ
キシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等
の半合成系のもの、カルボキシビニルポリマー、アルキ
ル付加カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸ナトリウム
等の合成系のものを挙げることができる。
【0016】界面活性剤としては、化粧品一般に用いら
れている界面活性剤であればよく、非イオン界面活性
剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界
面活性剤等が挙げられる。非イオン界面活性剤として
は、例えば、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキ
レングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル
及びそのアルキレングリコール付加物、プロピレングリ
コール脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付
加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレング
リコール付加物、ソルビトールの脂肪酸エステル及びそ
のアルキレングリコール付加物、ポリアルキレングリコ
ール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキ
シアルキレンアルキルエーテル、グリセリンアルキルエ
ーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ラノリンのアル
キレングリコール付加物、ポリオキシアルキレン変性シ
リコーン、ポリエーテル変性シリコーン等が挙げられ
る。アニオン界面活性剤としては、例えば、ステアリン
酸、ラウリン酸等の脂肪酸の無機及び有機塩、アルキル
ベンゼン硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィ
ンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、α−ス
ルホン化脂肪酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−メチ
ル−N−アルキルタウリン塩、ポリオキシエチレンアル
キルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェ
ニルエーテル硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテル燐酸塩、N−アシルアミノ酸塩、
N−アシル−N−アルキルアミノ酸塩、ο−アルキル置
換リンゴ酸塩、アルキルスルホコハク酸塩等が挙げられ
る。カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキルア
ミン塩、ポリアミン及びアルカノールアミン脂肪酸誘導
体、アルキル四級アンモニウム塩、環式四級アンモニウ
ム塩等が挙げられる。両性界面活性剤としては、レシチ
ンやリゾレシチン及びこれらの水素添加物等のリン脂質
含有成分、アミノ酸タイプやベタインタイプのカルボン
酸型、硫酸エステル型、スルホン酸型、リン酸エステル
型のものがあり、人体に対して安全とされるものが使用
できる。例えば、N,N−ジメチル−N−アルキル−N
−カルボキシルメチルアンモニウムベタイン、N,N−
ジアルキルアミノアルキレンカルボン酸、N,N,N−
トリアルキル−N−スルフォアルキレンアンモニウムベ
タイン、N,N−ジアルキル−N,N−ビス(ポリオキ
シエチレン硫酸)アンモニウムベタイン、2−アルキル
−1−ヒドロキシエチル−1−カルボキシメチルイミダ
ゾリニウムベタイン等を挙げられる。
【0017】紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾフ
ェノン系としては、2−ヒドロキシ−4−メトキシベン
ゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェ
ノン−5−スルホン酸、2−ヒドロキシ−4−メトキシ
ベンゾフェノン−5−スルホン酸ナトリウム、2,2′
−ジヒドロキシ−4,4′−ジメトキシベンゾフェノ
ン、2,2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジメトキシベ
ンゾフェノン−5−スルホン酸ナトリウム、2,4−ジ
ヒドロキシベンゾフェノン、2,2′,4,4′−テト
ラヒドロキシベンゾフェノン等が挙げられ、PABA系
としては、パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸エ
チル、パラアミノ安息香酸グリセリル、パラジメチルア
ミノ安息香酸アミル、パラジメチルアミノ安息香酸−2
−エチルヘキシル、パラジヒドロキシプロピル安息香酸
エチル等が挙げられ、ケイ皮酸系としては、p−メトキ
シケイ皮酸−2−エチルヘキシル、4−メトキシケイ皮
酸−2−エトキシエチル等が挙げられ、サリチル酸系と
しては、サリチル酸−2−エチルヘキシル、サリチル酸
フェニル、サリチル酸ホモメンチル等が挙げられ、その
他、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベン
ゾトリアゾール、4−tert−ブチル−4′−メトキ
シジベンゾイルメタン、オキシベンゾン等が挙げられ
る。
【0018】保湿剤としては、例えばタンパク質、ムコ
多糖、コラーゲン、エラスチン、ケラチン等が挙げられ
る。酸化防止剤としては、例えばα−トコフェロール、
アスコルビン酸等が挙げられる。美容成分としては、例
えばビタミン類、消炎剤、生薬等が挙げられる。防腐剤
としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル、フェノ
キシエタノール等が挙げらる。
【0019】本発明の化粧料は、スキンケア化粧料、メ
ークアップ化粧料、頭髪化粧料等が挙げられる。また本
発明の剤型は、粉末状、粉末固型状、水中油型乳化状、
油中水型乳化状、ローション状、油性固型状、油性液
状、ペースト状、多層状等が挙げられる。なかでも、メ
ークアップ化粧料としては、ファンデーション、白粉、
化粧下地、頬紅、口紅、コンシーラー、美爪料、アイ製
品、日焼止め化粧料等が挙げられ、好ましくは、ファン
デーション、白粉が挙げられる。好ましい剤型として
は、粉末、粉末固型状、油性固型状が挙げられる。
【0020】
【実施例】次に実施例を挙げて更に説明する。なおこれ
らは、本発明を何等限定するものではない。 (複合粉体1)前記複合化方法の(3)の方法により、
微粒子酸化チタン(平均粒子径0.03μm)を全重量
の25%、酸化セリウム(平均粒子径0.04μm)を
全重量の25%内包したポリメチルメタクリレート粉体
(平均粒子径2μm)を得た。
【0021】(複合粉体2)前記複合化方法の(1)の
方法により、ナイロン粉体(商品名ORGASOL20
02 NATCOS;Elf Atochem S.
A.社製;平均粒子径6μm)に、微粒子酸化チタン
(平均粒子径0.03μm)を全重量の20%被覆した
ものを得た。
【0022】(複合粉体3)前記複合化方法の(2)の
方法により、微粒子酸化チタン(平均粒子径0.04μ
m)を全重量の20%含有(表面及び内部に混在)した
ポリメチルメタクリレート粉体(平均粒子径8μm)を
得た。
【0023】(複合粉体4)前記複合化方法の(3)の
方法により、微粒子酸化チタン(平均粒子径0.04μ
m)を内包したポリメチルメタクリレートを得、更に
(1)の方法により、微粒子酸化亜鉛(平均粒子径0.
025μm)を被覆した。得られた複合粉体は、微粒子
酸化チタンを全重量の50%内包し微粒子酸化亜鉛を全
重量の5%被覆したポリメチルメタクリレート粉体(平
均粒子径3μm)である。
【0024】(複合粉体5)前記複合化方法の(3)の
方法により、微粒子酸化セリウム(平均粒子径0.03
μm)を全重量の40%内包したポリメチルメタクリレ
ート粉体(平均粒子径4μm)を得た。
【0025】(紫外線吸収剤含有有機粉体1)複合粉体
1の微粒子酸化チタン及び酸化セリウムに代えて、紫外
線吸収剤であるp−メトキシケイ皮酸−2−エチルヘキ
シルを全重量の15%内包したポリメチルメタクリレー
ト粉体(平均粒子径2μm)を得た。
【0026】実施例1〜7及び比較例1〜5:固型粉末
化粧料(パウダーファンデーション) 表1に示す組成の固形粉末化粧料(パウダーファンデー
ション)を調製し、使用感(取れの軽さ、伸び広がりの
良さ、べたつきのなさ)、仕上がり(化粧膜の均一性、
透明性)については官能評価を行い、紫外線遮断効果に
ついてはSPFアナライザーを用い測定し判定した。そ
の結果も併せて表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】 注1:平均粒子厚み0.25μm、平均粒子径4.5μ
m、アスペクト比19 注2:平均粒子径0.25μmの粒状酸化チタン 注3:平均粒子径0.03μmの粒状微粒子酸化チタン 注4:平均粒子径0.04μmの粒状微粒子酸化亜鉛
【0029】(製法)成分1〜14をヘンシェルミキサ
ーで混合し、これに15〜19を加熱溶解したものを添
加混合、粉砕した後、金皿にプレス成型して固型粉末化
粧料を得た。
【0030】(評価方法) 評価項目: 1.取れの軽さ 2.伸び広がりの良さ 3.べたつきのなさ 4.化粧膜の均一性 5.化粧膜の透明性 6.紫外線遮断効果 評価及び評価基準:評価項目1〜4は、評価パネル20
名による使用テストを行い、5段階評価の平均点に基づ
いて下記基準で判定した。 評価基準: 5点:非常に良い 4点:良い 3点:普通 2点:悪い 1点:非常に悪い 判定基準 ◎:4点を超える ○:3点を超えて4点以下 △:2点を超えて3点以下 ×:2点以下
【0031】紫外線遮断効果については、SPF−29
0ANALYZER(OPTOMETRICS社製)を
用い、トランスポアテープ(スリーエム社製)上に試料
を一定量塗布し、試験用検体とした。この試験用検体の
測定値を、下記基準で判定した。
【0032】表1の結果から明らかなように、本発明の
実施例1〜7の固型粉末化粧料は、比較例1〜4に比
べ、使用感、化粧膜及び紫外線遮断効果の全てにおいて
優れたものであった。
【0033】 (製法)成分1〜7をヘンシェルミキサーで混合し、こ
れに8〜10を加熱溶解したもの及び11を混合したも
のを添加混合後、粉砕し、これを中皿にプレス成型して
白粉を得た。本発明の白粉は、使用感、化粧膜の仕上が
りに優れ、紫外線遮断効果の高いものであった。
【0034】 (製法)成分1〜8を混合し、これを9〜14を加熱溶
解したもの及び15に添加混合して三本ロールミルで混
練する。これを中皿に溶融充填し、冷却固化して油性コ
ンパクトファンデーションを得た。本発明の油性コンパ
クトファンデーションは、使用感、化粧膜及び紫外線遮
断効果に優れるものであった。
【0035】 (製法)成分1〜5を混合し、これに6〜11を予め混
合したものを添加混合後、12〜14を加え乳化する。
これに15〜16を混合したもの及び17を添加混合し
てW/O型乳化ファンデーションを得た。本発明のW/
O型乳化ファンデーションは、使用感、化粧膜及び紫外
線遮断効果に優れたものであった。
【0036】 (製法)成分1〜6を混合し、これに7〜10を混合し
たものを添加して乳化混合する。これに11〜16を混
合したもの及び17を添加混合して二層型ファンデーシ
ョンを得た。本発明の二層型ファンデーションは、使用
感、化粧膜及び紫外線遮断効果に優れたものであった。
【0037】 (製法)成分1〜8を加熱溶解し、これに9〜13を混
合したものを添加した後、三本ロールミルで混練する。
これを加熱して14を添加混合し容器に充填、冷却し口
紅を得た。本発明の口紅は、使用感、化粧膜及び紫外線
遮断効果に優れたものであった。
【0038】 (製法)成分1〜6を混合溶解し、これに、7〜8に9
を混合処理したものを添加混合後、10〜11を添加し
乳化する。これに12〜14を添加混合して日焼止め乳
液を得た。本発明の日焼止め乳液は、使用感、化粧膜及
び紫外線遮断効果に優れたものであった。
【0039】
【発明の効果】本発明に係る化粧料は、特定の大きさの
薄片状酸化亜鉛及び紫外線散乱剤と有機粉体との複合粉
体を含有することにより、使用感、化粧膜及び紫外線遮
断効果の点で、非常に優れたものである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(A)及び(B); (A)平均粒子厚みが0.01〜0.5μm、平均粒子
    径が0.1〜30μmで且つアスペクト比が3以上の薄
    片状酸化亜鉛 (B)紫外線散乱剤と有機粉体との複合粉体 を含有することを特徴とする化粧料。
  2. 【請求項2】 成分(A)を0.5〜80重量%、成分
    (B)を0.5〜80重量%含有することを特徴とする
    請求項1記載の化粧料。
  3. 【請求項3】 成分(B)が紫外線散乱剤を内包してい
    る有機粉体であることを特徴とする請求項1又は2記載
    の化粧料。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001199836A (ja) * 2000-01-24 2001-07-24 Technology Resources Incorporated:Kk 球状複合粉体を配合した化粧料
JP2011016734A (ja) * 2009-07-07 2011-01-27 Kao Corp 化粧料
JP2014504618A (ja) * 2011-02-04 2014-02-24 ロレアル 複合材料の球形および非球形の遮蔽粒子の混合物を含む水中油型エマルション
JP2015522046A (ja) * 2012-07-13 2015-08-03 ロレアル 遮蔽性複合粒子を含有する化粧品組成物

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