JPH1179116A - 自動排出型上包機 - Google Patents

自動排出型上包機

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JPH1179116A
JPH1179116A JP24289197A JP24289197A JPH1179116A JP H1179116 A JPH1179116 A JP H1179116A JP 24289197 A JP24289197 A JP 24289197A JP 24289197 A JP24289197 A JP 24289197A JP H1179116 A JPH1179116 A JP H1179116A
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JP
Japan
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folding
conveyor
transfer
packaged
belt conveyor
Prior art date
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Application number
JP24289197A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Ueno
浩 上野
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Tokyo Automatic Machinery Works Ltd
Original Assignee
Tokyo Automatic Machinery Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転停止時、機内の被包装品を自動的に排出
可能とした自動排出型上包機を提供する。 【解決手段】 自動排出型上包機は、被包装品の包装工
程を実施するための移送経路と、移送経路内にて、耳折
りタッカ37により被包装品が送り込まれる停止位置か
ら移送経路の終端部に亘って延びるベルトコンベアとを
備え、このベルトコンベアは、停止位置側の折曲コンベ
ア部分46aと、移送コンベア部分46bからなり、折
曲コンベア部分46aは移送コンベア部分46bから下
方に向けて折曲可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、被包装品をフィ
ルムシートなどの包装材により包装する上包機に係わ
り、特に、包装終了時などの運転停止時、機内の被包装
品を自動的に排出し、その残留を防止する自動排出型上
包機に関する。
【0002】
【関連する背景技術】この種の上包機は、1個又は複数
個の製品からなる被包装品をフィルムシートにより包み
込むものであり、その包装工程は水平面内を延びる移送
経路上にて順次実施される。より詳しくは、被包装品が
フィルムシートとともに移送経路上に押し込まれる際、
フィルムシートは被包装品に対してU字形に胴折りさ
れ、この胴折り完了位置にて、胴折りにて形成された胴
フラップの折り込み及び胴シールが行われる。この後、
被包装品は移送経路の下流側に送り込まれ、この移送経
路上を移送される過程にて、胴シール以降の包装工程が
順次実施される。
【0003】移送経路上での被包装品は、後続の被包装
品が先行する被包装品を順次押出す押せ押せ方式(例え
ば特開昭60-99825号公報参照)、または、チェーンプッ
シャを利用して間欠移送される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、押せ押せ方
式による被包装品の移送のにあっては、上包機の運転停
止時、その移送経路上に幾つかの被包装品が残留し、こ
れら残留品を手作業などにより移送経路上から排除しな
ければならない。一方、チェーンプッシャを利用した被
包装品の移送にあっては、移送経路上の被包装品を全て
包装した後、上包機の運転を停止させることができ、移
送経路上に被包装品が残留することはない。しかしなが
ら、チェーンプッシャ方式の場合には、その機構が複雑
化して部品点数の増大を招き、しかも、被包装品のサイ
ズ変更に対しても容易に対処できず、その汎用性に乏し
いものとなる。
【0005】この発明は上述した事情に基づいてなされ
たもので、その目的とするところは、被包装品のサイズ
変更に対して容易に対処でき、しかも、運転停止時、移
送経路上に被包装品を残留させることのない自動排出型
上包機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的はこの発明に
よって達成され、請求項1の自動排出型上包機は、移送
経路上の胴折り完了位置から、包装材の胴シール完了後
に被包装品を移送経路の下流側に規定された停止位置ま
で送り込み、この際、胴シール後の包装材に対して後側
の耳折りを実施する耳折り手段と、停止位置にある被包
装品を包装材とともに移送経路の下流側に向けて送り込
み可能な送り込み手段と、停止位置よりも下流の被包装
品に対して以降の包装工程を実施させるべく、被包装品
を移送経路に沿って移送させる移送手段とを備えてい
る。
【0007】上述した請求項1の自動排出型上包機によ
れば、包装材の胴折り完了位置にて胴シールの完了した
被包装品は耳折り手段により胴折り完了位置から停止位
置まで更に送り込まれ、その後側の耳折りが実施され
る。この後、送り込み手段は停止位置にある被包装品を
包装材とともに移送経路の下流側に更に送り込み、そし
て、移送手段はその送り込まれてきた被包装品を包装材
ともに移送経路に沿って移送し、この移送過程にて以降
の包装工程が行われる。
【0008】請求項2における自動排出型上包機の送り
込み手段は、停止位置上の被包装品を移送経路の下流側
に更に送り込み可能とする第1ベルトコンベアから構成
され、そして、その移送手段もまた移送経路に沿って延
びる第2ベルトコンベアから構成されている。この場
合、停止位置にある被包装品はその包装材とともに、第
1ベルトコンベアから第2ベルトコンベアに受け渡さ
れ、移送経路上を移送される。
【0009】請求項3の自動排出型上包機は、第1及び
第2ベルトコンベアが共通ベルトコンベアから構成され
ており、そして、送り込み手段は、共通ベルトコンベア
の第1ベルトコンベアに相当する部分を折曲コンベア部
分とし、この折曲コンベア部分を共通ベルトコンベアの
第2ベルトコンベアに相当する部分から前記移送経路に
対し接離する方向に折曲可能に支持する支持手段と、折
曲コンベア部分の折曲を制御する駆動手段とを更に備え
ている。
【0010】この場合、折曲コンベア部分が折曲状態に
あるとき、耳折り手段にて送り込まれる被包装品はその
停止位置にて確実に停止され、この後、折曲コンベア部
分の折曲状態が戻されたとき、被包装品は包装材ととも
に停止位置から共通ベルトコンベアの第2ベルトコンベ
ア部分に送り込まれる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1を参照すると、上包機として
の集積包装機は、1点鎖線で示すように被包装品である
製品A1の搬送ライン2と、包装ライン4とを備えてお
り、この包装ライン4は搬送ライン2の上方にて、搬送
ライン2の終端近傍から同一方向に延びている。搬送ラ
イン2上にて、製品A1はベルトコンベアにより搬送さ
れるか、または押せ押せ方式により搬送される。
【0012】包装ライン4の上方には包装材の供給ライ
ン6が配置されている。供給ライン6は一対のフィルム
ロール8,10を備え、その一方のフィルムロール8か
ら包装材としての包装材として合成樹脂製の包装フィル
ムFが引き出されている。なお、他方のフィルムロール
10は待機ロールである。フィルムロール8から引き出
された包装フィルムFは、多数のガイドローラを経てフ
ィードローラ12とピンチローラ14との間に導かれ、
フィードローラ12の回転により下方に向け、且つ、垂
直な繰出し面に沿って繰り出される。フィードローラ1
2はサーボモータ(図示しない)より回転される。
【0013】ここで、包装フィルムFの繰出し面は、前
述した搬送ライン2の終端と包装ライン4の始端との間
に規定されている。より詳しくは、繰出し面は搬送ライ
ン2の左右に離間した一対のサイドサクションベルトに
より構成されており、フィードローラ12から繰り出さ
れた包装フィルムFは、一対のサイドサクションベルト
に吸着され、その繰出し面に沿って繰り出されることに
なる。なお、図1中、サイドサクションベルトは示され
ていない。また、必要に応じて、一対のサイドサクショ
ンベルト間にセンタサクションベルトを配置でき、この
センタサクションベルトはサイドサクションベルトの上
部領域のみをこれらサイドサクションベルトと平行に延
びている。
【0014】フィードローラ12とサクションベルトの
上端との間にはカッタユニット16が配置されている。
このカッタユニット16は包装フィルムFを切断し、所
定長さのフィルムシートSに形成する。このフィルムシ
ートSはサクションベルトに吸着された状態で、繰出し
面の所定の位置まで送られる。更に、フィードローラ1
2の上流側にて、包装フィルムFには開封テープTが連
続して張り付けられるようになっており、この開封テー
プTはテープロール18から多数のガイドローラを介し
て繰り出される。従って、包装フィルムFを切断して得
たフィルムシートSは開封テープ片tを有する。
【0015】搬送ライン2の終端にはエレベータが配置
されており、このエレベータは搬送ライン2から所定個
数の製品A1を受け取って製品列A2し、そして、製品列
A2を包装ライン4まで上昇させることができる。ま
た、エレベータの昇降経路の途中に製品列A2の一時ホ
ルダを昇降可能にして配置することもできる。この一時
ホルダは、搬送ライン2と包装ライン4との間の中間レ
ベル位置にて、エレベータとともに上昇される製品列A
2を一時的に保持し、この後、その製品列A2を包装ライ
ン4と同一のレベルまで上昇させることができる。それ
故、エレベータ及び一時ホルダは互いに協働して、一時
ホルダ上にて2段以上の製品列A2を積み上げて集積製
品Bとし、この集積製品Bを包装ライン4まで上昇させ
ることができる。なお、図1には1段又は2段積みの例
のみが示されている。
【0016】図2を参照すると、包装ライン4がより具
体的に示されており、また、図2は前述したサイドサク
ションベルト、エレベータ及び一時ホルダのそれぞれが
参照符号20,22,24で示されている。包装ライン
4は、サイドサクションベルト20の近傍に配置された
フロントベースプレート21と、このフロントベースプ
レート21の上方に配置された第1及び第2アッパガイ
ド23,25を備え、これら第1及び第2アッパガイド
23,25間には包装ライン4の方向に所定の間隔が確
保されている。フロントベースプレート21と第1及び
第2アッパガイド23,25との間には集積製品Bの高
さに相当する間隔が確保されており、これにより、これ
らプレート21及びガイド23,25はフィルムシート
S及び集積製品Bのための胴折り通路を形成している。
【0017】更に、包装ライン4は、フロントベースプ
レート21から延びる左右一対のリアベースプレート2
6と、これらリアベースプレート26の上方に配置され
た左右一対のローラ型アッパガイド28とを備えてお
り、これらリアベースプレート26とローラ型アッパガ
イド28との間にて、前述した胴折り通路から延びる移
送通路が形成されている。これら胴折り通路及び移送通
路は集積製品Bのための移送経路となっている。
【0018】ローラ型アッパガイド28は多数のガイド
ローラ29を有しており、これらガイドローラ29は包
装ライン4の方向に所定の間隔を存して配置され、移送
経路内に向けて付勢されている。即ち、図3に示されて
いるように各ガイドローラ29はアーム31の先端に回
転自在に取り付けられ、このアーム31の基端はアッパ
ガイド28のホルダプレート33に支持軸100を介し
て回転自在に支持されている。そして、アーム31の支
持軸100には図3及び図4から明らかなように捻りコ
イルばね35が装着されており、この捻りコイルばね3
5はアーム31とホルダプレート33との間に掛け渡さ
れ、アーム31、即ち、ガイドローラ29を下向きに回
動付勢している。そして、アーム31にはストッパボル
ト102が取り付けられており、このストッパボルト1
02はその下端がホルダプレート33に当接し、ホルダ
プレート33の下面からのガイドローラ29の突出量を
調整している。
【0019】一方、図2に示されているように搬送ライ
ン2の上方には、包装ライン4即ち移送経路と同一のレ
ベル位置にプッシャ32が配置されており、このプッシ
ャ32は包装ライン4に向けて往復動可能である。な
お、プッシャ32の往復動にもサーボモータ(図示しな
い)が利用されている。エレベータ22(又は一時ホル
ダ24)にて集積製品Bが包装ライン4と同一のレベル
まで上昇されているとき、プッシャ32はその前進によ
り、集積製品Bをエレベータ22(又は一時ホルダ2
4)上から胴折り通路内の所定位置、即ち、胴折り完了
位 置まで押し込むことができ、この際、集積製品Bは
一対のサイドサクションベルト20に吸着されているフ
ィルムシートSとともに押し込まれ、フィルムシートS
はフロントベースプレート21及び第1及び第2アッパ
ガイド23,25の助けをかりて集積製品BによりU字
形に胴折りされる。
【0020】胴折り済みの集積製品Bが胴折り完了位置
にあるとき、フィルムシートS、即ち、その胴折り済み
シートの上下の胴フラップは集積製品Bの後端面に沿っ
て折り込まれ、そして互いに接着される。つまり、胴折
り完了位置にて、胴フラップの折り込みと胴シールが実
施される。胴フラップの折り込み及び胴シールは、図2
に示されている胴シーラ内蔵の胴上折り爪34及び胴下
折り爪36によって実施され、これらは胴折り通路を上
下に挟んで配置されている。より詳しくは、胴上折り爪
34は第1及び第2アッパガイド23,25間の上方に
配置され、胴下折り爪36はフロントベースプレート2
1の下方に配置されている。フロントベースプレート2
1には胴下折り爪36を胴折り通路内に突入させるため
の開口が形成されており、この開口を通じて胴下折り爪
36の上下動が可能となっている。
【0021】この後、胴シール済みの集積製品Bは左右
一対の耳折りタッカ37により、胴折り完了位置から停
止位置まで更に送り込まれ、この際、そのフィルムシー
トSはその後側における左右の耳ERが折り込まれる。
図2中、耳折りタッカ37は2点鎖線で示す休止位置に
あり、この休止位置から胴折り完了位置にある集積製品
Bに向けて前進し、この集積製品Bを停止位置に向けて
押し出すことができる。つまり、耳折りタッカ37は2
点鎖線の休止位置と停止位置との間にて進退可能となっ
ている。
【0022】図5に具体的に示されているように耳折り
タッカ37は、集積製品Bの対応する側面に沿って進退
する耳折りガイド39と、この耳折りガイド39にピン
41を介して回動可能にして取り付けられたプッシャラ
ッチ43とを備えている。このプッシャラッチ43は耳
折りガイド39から胴折り通路内に突出することで集積
製品Bの後端面に当接し、これにより、集積製品Bの送
り込みが可能となっている。また、プッシャラッチ43
と耳折りタッカ37のホルダ(図示しない)との間には
引張りコイルばね45が掛け渡されており、この引張り
コイルばね45はプッシャラッチ43を図示の突出姿勢
に回動付勢している。それ故、耳折りタッカ37が休止
位置に戻る途中において、集積製品Bが耳折りタッカ3
7を通過するとき、耳折りタッカ37のプッシャラッチ
43は集積製品Bの前端面との当接により、図5でみて
時計方向に回動され、これにより、耳折りタッカ37の
プッシャラッチ43が集積製品Bの押し込みを阻害する
ことはない。なお、耳折りタッカ37の進退は図示しな
いカム機構により所定のタイミングで実行される。
【0023】この後、停止位置にある集積製品B(図2
中、1点鎖線で示されている)はフィルムシートSとと
もに、移送通路内に更に押し込まれ、この移送通路内を
移送される過程にて、以降の包装工程、つまり、前側に
おける左右の耳EFの耳折り、左右の上フラップFUの折
り込み、左右の下フラップFLの折り込みが順次実施さ
れる。これらの折り込みは耳折りガイド、下フラップ折
りガイド及び上フラップ折りガイドを利用してなされる
が、図2中、これらのガイドは省略されている。なお、
図5には、耳EFのための耳折りガイド47が2点鎖線
で示されている。
【0024】更に、図2に示されているように移送通路
の終端部には、サイドヒータを内蔵した左右一対の排出
ベルト38が配置されている。これら排出ベルト38は
そのサイドヒータにより上下のフラップFL,FUを接
着、つまり、サイドシールして、集積製品Bの包装を完
了させ、その包装品Cは排出シュート40を介して排出
される。
【0025】図6を参照すると、前述した左右一対のリ
アベースプレート26が平面視にて示されている。これ
らリアベースプレート26は所定の間隔を存して離間
し、集積製品Bはその両側部のみが対応するリアベース
プレート26に支持可能となっている。各リアベースプ
レート26の内側縁からはベルト支持部42が一体にし
て突出されており、これらベルト支持部42は前述した
集積製品Bの停止位置よりも下流の位置から移送通路の
終端に亘って延びている。各ベルト支持部42にはガイ
ド溝44が形成されており、これらガイド溝44は互い
に平行に延び、対応する側のベルトコンベア、即ち、そ
のコンベアベルト46の走行を案内する。
【0026】より詳しくは、図2から明らかなように各
コンベアベルト46は無端状をなし、駆動プーリ48と
従動プーリ50との間に掛け渡されている。各コンベア
ベルト46の上側ベルト部分はその一部がガイド溝44
内を延び、そして、その下側ベルト部分は複数のガイド
プーリ52及びテンションプーリ54を介して案内され
ている。ここで、図7に示されているようにコンベアベ
ルト46はガイド溝44から僅かに突出し、集積製品B
の支持及びその移送が可能となっている。
【0027】図6に示されているように各コンベアベル
ト46の駆動プーリ48は共通の駆動軸56にそれぞれ
取り付けられており、この駆動軸56は駆動プーリ48
の外側にて軸受60に回転自在に支持されている。ま
た、駆動軸56には駆動プーリ48間にカップリング6
2が設けられ、駆動軸56はカップリング62から分割
可能となっている。このように駆動軸56が分割可能で
あると、コンベアベルト46の交換を容易に行うことが
できる。
【0028】駆動軸56は動力源に連結されており、こ
の動力源からの駆動力を受けて一方向に連続して回転さ
れる。より詳しくは、図8に示されているように駆動軸
56の一端部にはスプロケット64が取り付けられてお
り、このスプロケット64は駆動チェーン66を介して
インダクションモータ68の出力スプロケット70に接
続されている。なお、インダクションモータ68及び駆
動軸56の一端は集積包装機のフレーム71に支持され
ている。
【0029】次に、図9を参照すると、一方のコンベア
ベルト46、即ち、その従動プーリ50側の部分が拡大
して示されている。従動プーリ50は回動アーム72の
先端に回転自在に支持され、この回動アーム72の基端
は枢支軸74に回転自在に取り付けられている。従っ
て、回動アーム72は枢支軸74を中心として上下方向
に回動可能である。ここで、枢支軸74は前述した停止
位置にある集積製品Bから駆動プーリ48側に所定の距
離だけ離れた位置に配置されている。
【0030】図10に示されているように枢支軸74は
ブラケット76に支持されており、このブラケット76
は前述したリアベースプレート26の下面から垂下され
ている。ブラケット76と回動アーム72との間には回
動ガイド78が配置されており、この回動ガイド78は
ブラケット76と回動アーム72との間に所定の間隔を
確保する一方、回動アーム72の回動を案内する機能を
有している。
【0031】回動アーム72の上方にはベルトガイド8
0(支持手段)が配置されており、このベルトガイド8
0は図9から明らかなように従動プーリ50から枢支軸
74まで延び、その両端は下方に向けて湾曲されてい
る。更に、ベルトガイド80は下方に突出したプレート
状の取り付け部82を一体に有し、この取り付け部82
を介して回動アーム72に取り付けられている。
【0032】図9に示す状態にあるとき、ベルトガイド
80は水平面内に位置付けられ、前述したガイド溝44
(図6,図7参照)と協働して、コンベアベルト46の
上側部分を水平に保持している。回動アーム72の一端
とブラケット76との間にはエアシリンダからなるバー
チカルシリンダ84(駆動手段)が配置されており、こ
のバーチカルシリンダ84はそのピストンロッドの収縮
により、回動アーム72、即ち、ベルトガイド80を下
方に向けて回動させることができる。
【0033】ここで、コンベアベルト46からなるベル
トコンベアは、従動プーリ50と枢支軸74との間の折
曲コンベア部分46aと、枢支軸74から駆動プーリ4
8との間の移送コンベア部分46bとに分けてみること
ができ、前述したように回動アーム72が下方に回動さ
れると、図9中2点鎖線で示す如く折曲コンベア部分4
6aは移送コンベア部分46bから下方に折曲されるこ
とになる。なお、折曲コンベア部分46aが折曲されて
も、ベルトガイド80の両端は湾曲されているので、コ
ンベアベルト46がベルトガイド80に引っかかり、そ
の走行を阻害することはない。
【0034】更に、図9から明らかなように枢支軸74
の近傍のガイドプーリ52は、回動アーム86の中央に
回転自在に取り付けられている。より詳しくは、これら
回動アーム86及びガイドプーリ52は共通の軸88に
回転自在に取り付けられており、この軸88はブラケッ
ト76に支持されている。回動アーム86の一端には、
テンションプーリ54がに回転自在に取り付けられてい
る。そして、回動アーム86の他端とブラケット76と
の間には引張りコイルばね90が掛け渡されており、こ
の引張りコイルばね90は回動アーム86を上下方向に
回動可能にして吊持している。それ故、前述したように
折曲コンベア部分46aが下方に折曲され、コンベアベ
ルト46の走行経路長に変動が生じても、この変動を回
動アーム86の回動、即ち、テンションプーリ54の変
位により吸収することができる。
【0035】前述した耳折りタッカ37により集積製品
Bが停止位置まで送り込まれたとき、各折曲コンベア部
分46aは図2中実線で示すように下方に折曲され、そ
の集積製品Bから離間した状態にある。それ故、この状
態にあるとき、折曲コンベア部分46aは集積製品Bの
移送に寄与せず、この場合、集積製品Bは左右のリアベ
ースプレート26上に支持され、停止位置にて停止して
いる。この結果、前述した耳折りタッカ37による耳折
りを確実に実施することができる。
【0036】この後、折曲コンベア部分46aが水平位
置に戻されると、折曲コンベア部分46aは停止位置に
ある集積製品BにそのフィルムシートSを介して接触
し、この集積製品BをフィルムシートSとともに移送コ
ンベア部分46bに送り込む。移送コンベア部分46b
は、停止位置から送り込まれた集積製品Bをそのフィル
ムシートSとともに排出シュート40に向けて連続して
移送し、この移送過程にて、停止位置以降での前述した
包装工程が順次実施されることになる。ここで、移送コ
ンベア部分46bにより移送される集積製品Bはその上
面が前述したローラ型アッパガイド28により案内され
ているので、その移送、即ち、包装工程を安定して実施
可能なる。
【0037】図11を参照すると、プッシャ32及び耳
折りタッカ37に対する折曲コンベア部分46aの作動
タイミングが示されている。図11から明らかなように
折曲コンベア部分46aは通常折曲状態にあって、次の
集積製品Bが耳折りタッカ37により胴折り完了位置か
ら停止位置まで送り込まれる直前にて水平位置に戻さ
れ、今まで停止位置にあった集積製品Bをフィルムシー
トSとともに移送コンベア部分46bに送り込む。従っ
て、次の集積製品Bが停止位置に向けて送り込まれるま
で、折曲コンベア部分46aは折曲状態にある。なお、
図11には、胴プラップの折り込みをなす胴上折り爪3
4、胴下折り爪36及び胴シーラの作動タイミングをも
併せて示されている。
【0038】上述の説明から既に明らかなように、プッ
シャ32及び耳折りタッカ37により停止位置まで送り
込まれた集積製品Bが最後のものであっても、この最後
の集積製品Bを折曲及び移送コンベア部分46a,46
bにより移送通路の終端まで移送し、その包装を完了し
た上で排出シュート40を介して排出できる。この結
果、集積包装機の運転停止後、移送通路内に集積製品B
が残留することはなく、移動通路内からの集積製品Bの
排出を自動的に行うことができる。
【0039】停止位置での集積製品Bの停止は、折曲コ
ンベア部分46aを折曲可能とし、そして、その折曲を
バーチカルシリンダ84により制御するだけで得られる
から、移送通路内からの集積製品Bの自動排出を簡単な
構成で実現できる。また、折曲コンベア部分46aの長
さの範囲内であれば、集積製品Bの大きさに無関係であ
り、集積製品Bのサイズ変更にも容易に対処することが
できる。
【0040】この発明は上述した実施例に制約されるも
のではなく、例えば折曲及び移送コンベア部分46a,
46bは独立したベルトコンベアからそれぞれ構成する
こともできる。また、前述した折曲コンベア部分46a
の折曲がコンベアベルト46の経路長に悪影響を及ぼす
ことがなく、回動レバー86及び引張りコイルばね90
が不用である場合、図12に示されているように前述し
たテンションプーリ54に関し、そのプーリ軸はスロッ
ト55内を上下に移動可能にしてナット57により固定
することもできる。この場合、テンションプーリ54の
上下に変位させることで、コンベアベルト46のテンシ
ョンを簡単にして調整することができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の請求項
1の自動排出型上包機によれば、被包装品の包装工程を
実施するための移送経路内に、その停止位置から移送経
路の下流側に向けて被包装品を送り込む送り込み手段及
びその後の被包装品の移送をなす移送手段を付加するだ
けの簡単な構成で、その運転停止時、移送経路内の被包
装品を自動的に排出することができ、また、被包装品の
サイズ変更にも容易対処することができる。
【0042】請求項2の自動排出型上包機によれば、送
り込み手段及び移送手段は何れも第1及び第2ベルトコ
ンベアから簡単にして実現され、そして、請求項3の自
動排出型上包機によれば、第1及び第2ベルトコンベア
が共通のベルトコンベアからなっているので、その構成
は更に簡単なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】集積包装機の概要を示した斜視図である。
【図2】集積包装機の包装ラインを示す側面図である。
【図3】ローラ型アッパガイドの一部を拡大して示した
図である。
【図4】図3中、IV-IV線に沿う断面図である。
【図5】耳折りタッカの詳細に示した図である。
【図6】包装ライン内の一対のコンベアベルトを示した
平面図である。
【図7】コンベアベルトとそのガイド溝との関係を示し
た横断面図である。
【図8】一対のコンベアベルトの動力源を示す図てあ
る。
【図9】折曲コンベア部分の拡大側面図である。
【図10】折曲コンベア部分の正面図である。
【図11】折曲コンベア部分の作動タイミングを示した
チャートである。
【図12】変形例のテンションプーリの支持機構を示し
た図である。
【符号の説明】
21.26 ベースプレート(移送経路) 46 コンベアベルト 46a 折曲コンベア部分 46b 移送コンベア部分 48 駆動プーリ 50 従動プーリ 72 回動アーム(支持手段) 74 枢軸(支持手段) 80 ベルトガイド(支持手段) 84 バーチカルシリンダ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 包装材とともに被包装品を移送経路上に
    押し込み、前記包装材を胴折りした後、前記移送経路上
    での移送過程にて前記被包装品を包装材により包み込む
    上包機において、 前記移送経路上における前記包装材の胴折り完了位置か
    ら、前記包装材の胴シールの完了後に、前記被包装品を
    前記移送経路の下流側に規定された停止位置まで送り込
    み、この際、胴シール後の包装材に対して後側の耳折り
    を実施する耳折り手段と、 前記停止位置上の被包装品を前記包装材とともに前記移
    送経路の下流側に向けて更に送り込み可能な送り込み手
    段と、 前記停止位置よりも下流にある被包装品に対して以降の
    包装工程を実施させるべく、前記被包装品を前記移送経
    路に沿って移送させる移送手段とを具備したことを特徴
    とする自動排出型上包機。
  2. 【請求項2】 前記送り込み手段は、前記停止位置にあ
    る被包装品の送り込みを制御可能な第1ベルトコンベア
    を含み、 前記移送手段は前記移送経路に沿って延びる第2ベルト
    コンベアを含むことを特徴とする請求項1に記載の自動
    排出型上包機。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2ベルトコンベアは、1
    つの共通ベルトコンベアから構成されており、 前記送り込み手段は、 前記共通ベルトコンベアの第1ベルトコンベアに相当す
    る部分を折曲コンベア部分とし、この折曲コンベア部分
    を前記共通ベルトコンベアの第2ベルトコンベアに相当
    する部分から前記移送経路に対し接離する方向に折曲可
    能に支持する支持手段と、 前記折曲コンベア部分の折曲を制御する駆動手段とを更
    に含むことを特徴とする請求項2に記載の自動排出型上
    包機。
JP24289197A 1997-09-08 1997-09-08 自動排出型上包機 Pending JPH1179116A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006219141A (ja) * 2005-02-08 2006-08-24 Kyowa Denki Kk 包装機

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006219141A (ja) * 2005-02-08 2006-08-24 Kyowa Denki Kk 包装機

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