JPH1178656A - 乗員検知システム - Google Patents

乗員検知システム

Info

Publication number
JPH1178656A
JPH1178656A JP9238296A JP23829697A JPH1178656A JP H1178656 A JPH1178656 A JP H1178656A JP 9238296 A JP9238296 A JP 9238296A JP 23829697 A JP23829697 A JP 23829697A JP H1178656 A JPH1178656 A JP H1178656A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
occupant
power supply
antenna electrode
control circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9238296A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3328875B2 (ja
Inventor
Takashi Saito
孝志 斎藤
Shinko Ofuji
眞弘 大藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Home Electronics Ltd
NEC Corp
Original Assignee
NEC Home Electronics Ltd
Nippon Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Home Electronics Ltd, Nippon Electric Co Ltd filed Critical NEC Home Electronics Ltd
Priority to JP23829697A priority Critical patent/JP3328875B2/ja
Priority to US09/146,231 priority patent/US6208249B1/en
Publication of JPH1178656A publication Critical patent/JPH1178656A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3328875B2 publication Critical patent/JP3328875B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Passenger Equipment (AREA)
  • Air Bags (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】乗員のシ−トへの着席の有無を確実に検知でき
る上、コストをも低減できる乗員検知システムを提供す
ること。 【解決手段】シ−トに配置した1つのアンテナ電極と、
アンテナ電極の周辺に微弱電界を発生させるための発生
手段21と、発生手段からの送信信号の電圧振幅をほぼ
一定となるように制御する振幅制御回路22と、微弱電
界に基づいて発生手段から振幅制御回路を介してアンテ
ナ電極に流れる送信電流を検出する電流検出回路25
と、発生手段からの送信信号とアンテナ電極への出力信
号との位相差を検出する位相差検出回路29と、電流検
出回路及び位相差検出回路の出力信号に基づいてシ−ト
への乗員の着席の有無を検知する制御回路31と、バッ
テリ電源から単一の直流電圧を有する単電源を生成させ
る電源回路33とを具備し、前記電源回路による単電源
を、制御回路を含む各種回路のシステム電源として利用
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は乗員検知システム
に関し、特にエアバッグ装置を搭載した自動車の助手席
における乗員の着席状況を簡易的に検知し得る乗員検知
システムの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、エアバッグ装置は自動車の衝突
時に乗員が受ける衝撃を緩和するための装置であって、
自動車の安全性になくてならないものになっており、近
時、運転席のみならず、助手席にも設置されるようにな
っている。
【0003】このエアバッグ装置は、例えば図15に示
すように、セ−フィングセンサSS1,スクイブSQ
1,電界効果形トランジスタなどの半導体スイッチング
素子SW1の直列回路よりなる運転席側のスクイブ回路
と、セ−フィングセンサSS2,スクイブSQ2,電界
効果形トランジスタなどの半導体スイッチング素子SW
2よりなる助手席側のスクイブ回路と、電子式加速度セ
ンサ(衝突検出センサ)GSと、電子式加速度センサG
Sの出力信号に基づいて衝突の有無を判断し、半導体ス
イッチング素子SW1,SW2のゲ−トに信号を供給す
る機能を有する制御回路CCとから構成されている。
【0004】このエアバッグ装置によれば、何らかの原
因に基づき自動車が衝突した場合、セ−フィングセンサ
SS1,SS2はそのスイッチ接点が比較的に小さな加
速度に反応して閉成され、運転席側及び助手席側のスク
イブ回路が動作可能な状態になる。そして、電子式加速
度センサGSからの信号に基づいて制御回路CCが自動
車が確実に衝突したと判断すると、半導体スイッチング
素子SW1,SW2のゲ−トに信号が供給され、同スイ
ッチング素子SW1,SW2がON状態になる。これに
よって、それぞれのスクイブ回路に電流が流れる結果、
スクイブSQ1,SQ2の発熱に起因して運転席側及び
助手席側のエアバッグが展開され、乗員が衝突による衝
撃から保護される。
【0005】ところで、このエアバッグ装置によれば、
例えば図16(a)に示すように、シ−ト1に大人Pが
着席している場合には、衝突時に上述のような乗員の保
護効果が期待できるものである。しかしながら、同図
(b)に示すように、助手席のシ−ト1上に固定したチ
ャイルドシ−ト1Aに幼児SPが後向きに座っている場
合(ear acing nfant eat :以下、RFISと
呼称する)にはエアバッグの展開によって幼児SPへの
悪影響が懸念されることから、仮に自動車が衝突しても
エアバッグが展開しない方が望ましい。又、同図(c)
に示すように、助手席のシ−ト1上に固定したチャイル
ドシ−ト1Aに幼児SPが前向きに座っている場合(
orward acing hild eat :以下、FFCSと呼
称する)にはエアバッグの展開によってエアバッグが子
供SPの顔面を覆うことが懸念されることから、RFI
Sの場合と同様に仮に自動車が衝突してもエアバッグが
展開しない方が望ましいものである。
【0006】従って、従来においては、このような問題
に対応するために、例えば図17に示すようなエアバッ
グ装置が提案されている。このエアバッグ装置は、助手
席に乗員が着席しているか否かを検出するセンサSDを
設置し、このセンサSDの検出信号に基づいて制御回路
CCが助手席への乗員の着席状況を判断し、自動車が衝
突した場合に、エアバッグを展開可能な状態又は展開不
可能な状態のいずれか一方にセットするように構成され
ている。特に、センサSDとしては、重量を測定する重
量センサを用いるものと、シ−トに着席している乗員を
カメラで撮影して画像処理により大人Pか子供SPかの
判定を行うものとが提案されている。
【0007】前者の方法によれば、乗員が大人Pか子供
SPかの大まかな判定は可能であり、この結果に基づい
てエアバッグを展開可能な状態又は展開不可能な状態の
いずれか一方にセットし、自動車の衝突時における不測
の事態を回避することができるものの、体重は個人差が
大きく、仮に子供でも大人より重い場合もあり得ること
から、正確性に欠けるのみならず、RFIS,FFCS
のいずれの状態であるかを判断することができないとい
う問題がある。
【0008】又、後者の方法によれば、乗員の着席状
況,乗員が大人Pか子供SPかの判断,チャイルドシ−
トの子供がRFIS,FFCSの状態か否かの判断をか
なり正確に行なうことができるものの、カメラで撮影し
た撮像デ−タを画像処理し各種パタ−ンとの比較判断を
行なわなければならないために、処理装置が複雑かつ高
価になるという問題がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、本出願人は、
先に、図18〜図22に示すような乗員検知システムを
提案した。この乗員検知システムは、基本的にはシ−ト
に配置された2つの電極間に発生させた微弱電界(Ele
ctric Field)の乱れを利用するものである。まず、図
18(a)に示すように、電極E1に高周波低電圧を発
生する発振回路10を接続すると共に、電極E2をグラ
ンドに接続すると、電極E1,E2には電極間の電位差
に基づいて電界が発生し、電極E2の側には変位電流I
dが流れる。この状態において、同図(b)に示すよう
に、電界中に物体OBを存在させると、電界に乱れが生
じて電極E2の側には変位電流Idとは異なった変位電
流Id1が流れることになる。殆んどの物体OBは、電
気的にはコンダクタンスとキャパシタンスで表され、グ
ランドとはキャパシタンスを介して結合されることにな
る。
【0010】従って、自動車のシ−トに物体OBが乗っ
ている場合と乗っていない場合とでは、電極E2の側に
流れる電流(変位電流)に変化が生ずるものであり、こ
の現象を利用することにより、シ−トへの乗員の着席状
況を検知することができるものである。特に、電極を増
加させることによって、シ−ト上の乗員などを含む物体
についての多くの情報を得ることが可能となり、シ−ト
への乗員の着席状況をより的確に検知することができ
る。
【0011】この原理を利用した具体的な乗員検知シス
テムについて図19〜図22を参照して説明する。尚、
図15〜図17に示す従来例と同一部分には同一参照符
号を付し、その詳細な説明は省略する。図19は先行技
術にかかるシ−トを示しており、助手席のシ−ト1の表
面側には複数の電極が配置されている。具体的には、着
席部1aには例えば矩形状の電極E1,E2が、背もた
れ部1bにはほぼ同形状の電極E3,E4がそれぞれ離
隔して配置されている。これらの電極は乗員の座り心地
を考慮して導電性の布地にて形成されているが、糸状の
金属をシ−ト布面に織り込んだり、布面に導電性ペイン
トを被着したり、金属板を配置したりして構成すること
もできる。これらの電極E1〜E4は図20(図21)
に示す回路に接続され、組み込まれている。
【0012】図20において、乗員検知システムは、例
えば周波数が100KHz程度で、電圧が10〜12V
程度の高周波低電圧を発生させる発振回路10と、負荷
電流検出回路11と、送信・受信切換回路12と、増幅
機能を有する電流・電圧変換回路13と、バンドパス機
能(不要ノイズ除去機能)及びAC−DC変換機能を有
する検波回路(復調回路)14と、増幅回路15と、オ
フセット変換回路16と、MPUなどの制御回路17
と、エアバッグ装置18とから構成されている。図21
は図20の回路をさらに具体化したものであり、増幅回
路15を、例えばゲインGが1倍及び100倍の第1の
増幅回路15A及び第2の増幅回路15Bから構成する
と共に、第1,第2の増幅回路15A,15Bの出力信
号を選択するアナログ選択回路19が設けられており、
アナログ選択回路19は制御回路17によって制御され
る。
【0013】このシステムにおいて、負荷電流検出回路
11は、例えば回路に直列に接続されたインピ−ダンス
素子例えば抵抗11aと、抵抗11aの端子電圧を増幅
する増幅器11bとから構成されており、発振回路10
から選択された特定の電極に供給される電流(負荷電
流)が検出される。送信・受信切換回路12は、例えば
電極E1〜E4のうち、選択された1つの電極(送信電
極と呼称する)を発振回路10の出力側に接続するため
のスイッチング手段Aa〜Adと、送信電極以外の電極
(受信電極と呼称する)を電流・電圧変換回路13に接
続するためのスイッチング手段Ba〜Bdとから構成さ
れており、それぞれのスイッチング手段の切換は制御回
路17によって制御される。尚、この送信・受信切換回
路12はマルチプレクサ回路にて構成することが望まし
い。電流・電圧変換回路13は、例えば受信電極側に流
れる変位電流を電圧に変換するインピ−ダンス素子例え
ば抵抗13aと、変換された電圧を増幅する増幅器13
bとから構成されており、それぞれの電極E1〜E4に
対応して設けられている。アナログ選択回路19は、例
えば第2の増幅回路15Bの出力側に一斉に選択・接続
される4つのスイッチング手段19aと、第1の増幅回
路15Aの出力側に一斉に選択・接続される4つのスイ
ッチング手段19bとから構成されている。
【0014】このように構成されたシステムは、次のよ
うに動作する。まず、制御回路17からの信号に基づい
て送信・受信切換回路12のスイッチング手段Aaのみ
が発振回路10の出力側に接続され、スイッチング手段
Bb〜Bdが電流・電圧変換回路13に接続されると、
発振回路10から送信電極E1に高周波低電圧が印加さ
れ、受信電極E2〜E4には変位電流が流れる。この電
流は抵抗13aで電圧に変換され、増幅器13bで増幅
されると共に、検波回路14に出力される。一方、送信
電極E1に流れる負荷電流は負荷電流検出回路11によ
って検出され、後述するデ−タR(1,1)として検波
回路14に出力される。この検波回路14では、例えば
100KHz程度の信号がバンドパスされると共に、不
要なノイズ成分が除去され、第1,第2の増幅回路15
A,15Bに出力される。この第1,第2の増幅回路1
5A,15Bの出力信号は、オフセット変換回路16と
アナログ選択回路19との動作によって適宜に選択さ
れ、制御回路17に出力される。例えば検波回路14か
らの出力信号がフルレンジで測定可能な程度の場合には
アナログ選択回路19の4つのスイッチング手段19b
のみが一斉に第1の増幅回路15Aの出力側に選択・接
続される。又、出力信号が小さくてフルレンジでの微妙
な変化の測定が困難な場合にはアナログ選択回路19の
4つのスイッチング手段19aのみが一斉に第2の増幅
回路15Bの出力側に選択・接続される。そして、制御
回路17では第1,第2の増幅回路15A,15Bから
の出力信号がA/D変換した後、メモリに記憶される。
【0015】次に、制御回路17からの信号に基づいて
送信・受信切換回路12のスイッチング手段Aaを開放
し、スイッチング手段Abのみを発振回路10の出力側
に接続し、スイッチング手段Ba,Bc,Bdを電流・
電圧変換回路13に接続・変更すると、発振回路10か
ら送信電極E2に高周波低電圧が印加され、受信電極E
1,E3,E4には変位電流が流れる。この電流は抵抗
13aで電圧に変換され、増幅器13bで増幅されると
共に、検波回路14に出力される。尚、送信電極E2に
流れる負荷電流は負荷電流検出回路11によって検出さ
れ、後述するデ−タR(2,2)として検波回路14に
出力される。上述と同様に処理されて制御装置17にデ
−タとして記憶される。次いで、スイッチング手段Ac
のみを発振回路10の出力側に接続し、スイッチング手
段Ba,Bb,Bdを電流・電圧変換回路13に接続・
変更すると、発振回路10から送信電極E3に高周波低
電圧が印加され、受信電極E1,E2,E4には変位電
流が流れる。尚、送信電極E3に流れる負荷電流は負荷
電流検出回路11によって検出され、後述するデ−タR
(3,3)として検波回路14に出力される。さらに、
スイッチング手段Adのみを発振回路10の出力側に接
続し、スイッチング手段Ba,Bb,Bcを電流・電圧
変換回路13に接続・変更すると、発振回路10から送
信電極E4に高周波低電圧が印加され、受信電極E1,
E2,E3には変位電流が流れる。これらの変位電流は
抵抗13aで電圧に変換され、増幅器13bで増幅され
ると共に、検波回路14に出力される。尚、送信電極E
4に流れる負荷電流は負荷電流検出回路11によって検
出され、後述するデ−タR(4,4)として検波回路1
4に出力される。上述と同様に処理されて制御装置17
にデ−タとして記憶される。
【0016】そして、制御回路17ではこれらのデ−タ
を演算処理することにより、着席パタ−ンが算出され
る。この制御回路17には、予め各種の着席パタ−ンが
記憶されており、電極E1〜E4における送信電極と受
信電極との各種の組合せに基づくデ−タにより算出され
た着席パタ−ンを予め記憶された着席パタ−ンと比較
し、該当する着席パタ−ンを抽出し、判定する。この制
御回路17では、例えば以下に述べる各種の着席パタ−
ンが判定の対象となる。具体的には、シ−トに乗員が着
席していない空席パタ−ン、チャイルドシ−トに子供が
FFCSの状態で着席しているFFCSパタ−ン、チャ
イルドシ−トに子供がRFISの状態で着席しているR
FISパタ−ン、シ−トに大人が着席しているパタ−ン
であり、それぞれの電極E1〜E4を適宜に選択して送
信電極と受信電極との各種の組合せによって、一般式R
(i,j)で示すデ−タが得られる。尚、一般式R
(i,j)において、i=jは送信デ−タを、i≠jは
受信デ−タを示しており、しかも、iは送信電極を、j
は受信電極を表している。制御回路17ではそれぞれの
パタ−ン毎に例えば16個のデ−タを利用して演算処理
が行われ、着席パタ−ンの特徴が抽出される。
【0017】制御回路17において、着席パタ−ンが検
知・特定されると、それに基づく信号がエアバッグ装置
18に送信される。例えば着席パタ−ンが空席,FFC
S,RFISの場合にはエアバッグ装置18に、仮に自
動車が衝突しても、エアバッグが展開しないようにセッ
トするための信号が送信され、それ以外のパタ−ンでは
エアバッグが展開するようにセットするための信号が送
信される。これらの信号はエアバッグ装置18の制御回
路CCに入力され、前者のパタ−ンの場合には衝突時に
助手席側の半導体スイッチング素子SW2にゲ−ト信号
を供給しないようにセットされる。尚、運転席側の半導
体スイッチング素子SW1にはゲ−ト信号が供給され
る。後者のパタ−ンの場合には半導体スイッチング素子
SW1,SW2にゲ−ト信号が供給されるようにセット
される。
【0018】この先行技術によれば、シ−ト1の表面側
には複数の電極E1〜E4が配置されており、選択され
た1つの送信電極と送信電極以外の受信電極との間には
高周波低電圧の印加により微弱電界が発生されているた
めに、受信電極側にはシ−ト1への乗員の着席パタ−ン
に関連する変位電流が流れる。従って、この変位電流の
特徴的なパタ−ンを判断することによって乗員の着席パ
タ−ンを的確に検知することができる。このために、乗
員の着席パタ−ンに応じてエアバッグ装置18のエアバ
ッグを展開可能な状態ないし展開不可能な状態のいずれ
にも設定することができる。
【0019】しかも、シ−ト1には複数の電極が互いに
離隔して配置されているために、送信電極と受信電極と
の組み合せを増加できると共に、得られるデ−タ数も増
加でき、シ−トへの乗員の着席パタ−ンの判断をより正
確に行うことができる。
【0020】又、システムの制御回路には、例えばRF
IS,FFCS,Person,Emptyの着席パタ
−ンに基づいて各電極に流れる電流によって特徴付けら
れる電流パタ−ンが着席パタ−ンとして予め記憶されて
いるために、送信電極と受信電極とを適宜に組み合せる
ことによって得られる受信信号デ−タと予め記憶された
各種の着席パタ−ンとを比較し、該当する記憶着席パタ
−ンを抽出することによって精度よく現実の着席パタ−
ンを検知することができるなどの優れた効果が得られる
ものである。
【0021】しかしながら、近時、自動車の車種によっ
ては、単に乗員が助手席に着席しているか否かの判定機
能だけを有する乗員検知システムが要求されることがあ
る。このような自動車に上述の先行技術にかかる乗員検
知システムを適用した場合には、RFIS,FFCS,
Person,Emptyの各種着席パタ−ンが精度よ
く識別・検知できる機能を有するにも拘らず、乗員の着
席の有無の検知機能しか利用しないことになり、過剰品
質となり、コストが必要以上に高くなるという問題があ
る。
【0022】かといって、例えば図17に示すように、
助手席に乗員が着席しているか否かを検出するセンサS
Dとして重量センサを用いれば、システムのコストを有
効に低減できるものの、重量センサは助手席に位置して
いる物体の重量のみを検出するものであり、人と人以外
の物とを重量によって判別することはできず、別の手段
を採用しなければならないという問題がある。
【0023】従って、近時、車両の車種によっては、乗
員のシ−トへの着席の有無を確実に検知できるのみなら
ず、安価にシステム構成できる乗員検知システムが望ま
れている。
【0024】それ故に、本発明の目的は、乗員のシ−ト
への着席の有無を確実に検知できる上、コストをも低減
できる乗員検知システムを提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、上述
の目的を達成するために、シ−トと、少なくともシ−ト
の表面側に配置した実質的に1つのアンテナ電極と、ア
ンテナ電極の周辺に微弱電界を発生させるためにほぼ方
形波の高周波低電圧を発生させる発生手段と、高周波低
電圧の印加によりアンテナ電極の周辺に発生させた微弱
電界に基づいて発生手段からアンテナ電極に流れる電流
を検出する電流検出回路と、電流検出回路の出力信号に
基づいてシ−トへの乗員の着席の有無を検知する制御回
路と、バッテリ電源から単一の直流電圧を有する単電源
を生成させる電源回路とを具備し、前記電源回路による
単電源を、制御回路を含む各種回路のシステム電源とし
て利用することを特徴とする。
【0026】又、本発明の第2の発明は、シ−トと、少
なくともシ−トの表面側に配置した実質的に1つのアン
テナ電極と、アンテナ電極の周辺に微弱電界を発生させ
るためにほぼ方形波の高周波低電圧を発生させる発生手
段と、高周波低電圧の印加によりアンテナ電極の周辺に
発生させた微弱電界に基づいて発生手段からアンテナ電
極に流れる電流を検出する電流検出回路と、発生手段か
らの送信信号とアンテナ電極への出力信号との位相差を
検出する位相差検出回路と、電流検出回路及び位相差検
出回路の出力信号に基づいてシ−トへの乗員の着席の有
無を検知する制御回路と、バッテリ電源から単一の直流
電圧を有する単電源を生成させる電源回路とを具備し、
前記電源回路による単電源を、制御回路を含む各種回路
のシステム電源として利用することを特徴とする。
【0027】又、本発明の第3の発明は、シ−トと、少
なくともシ−トの表面側に配置した実質的に1つのアン
テナ電極と、アンテナ電極の周辺に微弱電界を発生させ
るためにほぼ方形波の高周波低電圧を発生させる発生手
段と、発生手段からアンテナ電極に送信される送信信号
の電圧振幅をほぼ一定となるように制御する振幅制御回
路と、微弱電界に基づいて発生手段から振幅制御回路を
介してアンテナ電極に流れる送信電流を検出する電流検
出回路と、発生手段からの送信信号とアンテナ電極への
出力信号との位相差を検出する位相差検出回路と、電流
検出回路及び位相差検出回路の出力信号に基づいてシ−
トへの乗員の着席の有無を検知する制御回路と、バッテ
リ電源から単一の直流電圧を有する単電源を生成させる
電源回路とを具備し、前記電源回路による単電源を、制
御回路を含む各種回路のシステム電源として利用するこ
とを特徴とする。
【0028】又、本発明の第4の発明は、前記発生手
段,電流検出回路,制御回路を含み、かつこれら回路を
同一ハウジングに収納して制御ユニットを構成し、この
制御ユニットをシ−ト部分に配置したことを特徴とし、
第5の発明は、前記発生手段を、正電源のみでほぼ方形
波の高周波低電圧を発生させる発振回路にて構成したこ
とを特徴とし、第6の発明は、前記発生手段を、制御回
路における高周波低電圧の発生機能を利用して正電源の
みでほぼ方形波の高周波低電圧を発生させるように構成
したことを特徴とする。
【0029】さらに、本発明の第7の発明は、前記振幅
制御回路は、少なくとも、送信信号の電圧振幅を可変で
きる振幅可変回路と、送信信号の電圧振幅を検出する振
幅検出回路とからなり、振幅検出回路の出力信号に基づ
いて送信信号の電圧振幅がほぼ一定となるように振幅可
変回路による振幅可変量を制御することを特徴とし、第
8の発明は、前記アンテナ電極を、シ−トの着席部及び
/又は背もたれ部に配置されるアンテナ部と、アンテナ
部の一部を延在して形成した導電部と、導電部に設けた
コネクタとから構成したことを特徴とし、第9の発明
は、前記制御ユニットのハウジングに、少なくとも電流
検出回路の出力側に接続されたコネクタを設け、このコ
ネクタにアンテナ電極のコネクタを電気的に接続したこ
とを特徴とし、さらに、第10の発明は、前記制御回路
は、予め記憶されている乗員の着席パタ−ンに対応する
しきい値デ−タと、少なくとも電流検出回路の出力信号
に基づく、乗員の着席パタ−ンに対応するデ−タとを比
較することにより、乗員の着席の有無を検知するように
制御することを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかる乗員検知シ
ステムの第1の実施例について図1〜図6を参照して説
明する。尚、本発明の基本原理は、基本的には上述の先
行技術と同様にアンテナ電極の周辺に発生させた微弱電
界の乱れを利用するものであって、具体的にはシ−トに
配置した1つのアンテナ電極の周辺に微弱電界を発生さ
せ、このアンテナ電極の周辺に位置する物体の電気的特
性によってアンテナ電極に流れる送信電流及び送信信号
と出力信号の位相差に基づいて乗員のシ−トへの着席の
有無を検知するものであり、この点で先行技術とは異な
る。
【0031】図1は本発明にかかる助手席のシ−トを示
しており、このシ−ト1Bは主として着席部1aと背も
たれ部1bとから構成されている。このシ−ト1Bは、
例えば前後にスライド可能なベ−ス2に固定されたシ−
トフレ−ム3と、シ−トフレ−ム3の上部に配置された
クッション材4と、クッション材4の後部側に表面に沿
うように配置されたアンテナ電極5と、アンテナ電極5
を覆うように配置された外装材6とから構成されてい
る。尚、シ−ト1Bの内部、例えばシ−トフレ−ム3に
は後述する制御ユニット20が配置されている。又、ア
ンテナ電極5は外装材6の内側に配置されているが、そ
れの外側に配置することもでき、請求項に記載されてい
る「少なくともシ−トの表面側に配置」なる意味は両方
を含むものである。
【0032】特に、アンテナ電極5は乗員の座り心地を
考慮して導電性の布地にて形成されているが、例えば糸
状の金属をシ−ト布面に織り込んだり、布面に導電性ペ
イントを被着したり、金属板を配置したりして構成する
こともできる。そして、このアンテナ電極5は、図2に
示すように、主として着席部1aの後部側に配置される
アンテナ部5aと、アンテナ部5aの一部からそれより
狭い幅で延在して形成された導電部5bと、導電部5b
の導出端に電気的な接続関係を有するようにかしめ固定
されたホック型のコネクタ5cとから構成されている。
特に、アンテナ電極5の導電部5bはクッション材4の
背面側からシ−トフレ−ム側に至るように配置されると
共に、導出端のコネクタ5cは後述する制御ユニット2
0のコネクタ28に接続されている。尚、コネクタ5c
はホック型の他、ピン型,ジャック−プラグ型など適宜
の形式のものも適用できる。
【0033】上述のシ−ト1Bには制御ユニット20が
固定されており、この制御ユニット20は、例えば図3
に示すように、正電源のみでほぼ方形波の高周波低電圧
(例えば周波数が100KHz,電圧が5〜12V程
度)を発生させる発生手段(発振回路)21と、発振回
路21からの送信信号の電圧振幅をほぼ一定に制御する
振幅制御回路22と、送信信号の送信電流を検出する電
流検出回路25と、電流検出回路25の出力信号を直流
に変換するAC−DC変換回路26と、AC−DC変換
回路26の出力信号を増幅する増幅器27と、電流検出
回路25に接続され、ハウジングに配置されたコネクタ
28と、電流検出回路25の振幅制御回路側(発振回路
側)及びコネクタ側(アンテナ電極側)に接続され、発
振回路からの送信信号とアンテナ電極への出力信号との
位相差を検出する位相差検出回路29と、位相差検出回
路29の出力信号を増幅する増幅器30と、MPUなど
を含む制御回路31と、ハウジングに配置され、図示し
ないバッテリ電源に接続されるコネクタ32と、コネク
タ32に接続され、バッテリ電源から例えば5V程度の
単一の直流電圧を有する単電源を生成させる電源回路3
3とから構成されている。この制御ユニット20の制御
回路31には、例えばエアバッグ装置18が接続されて
いる。尚、電源回路33による単電源は、制御回路31
を含む各種回路のシステム電源として利用される。
【0034】この制御ユニット20において、振幅制御
回路22は、例えば送信信号の電圧振幅を可変する振幅
可変回路23と、送信信号の電圧振幅を検出する振幅検
出回路24とから構成されている。そして、振幅可変回
路23は、例えばプログラマブルゲインアンプ(PG
A)よりなる振幅可変部23aから構成されており、振
幅検出回路24は、例えばオペアンプなどよりなる電圧
振幅の検出部24aと、検出部24aの出力信号を直流
に変換するAC−DC変換回路24bと、AC−DC変
換回路24bの出力信号を増幅する増幅器24cとから
構成されている。尚、増幅器24cの出力信号は制御回
路31に供給され、振幅可変部23aに対する振幅可変
信号は制御回路31から出力される。
【0035】又、この制御ユニット20において、電流
検出回路25は、例えば回路(送信信号系)に直列に接
続されたインピ−ダンス素子例えば抵抗25aと、抵抗
25aの端子電圧を増幅する差動増幅器などの増幅器2
5bとから構成されている。この電流検出回路25の出
力側はAC−DC変換回路26,増幅器27を介して制
御回路31に接続されている。そして、電流検出回路2
5における抵抗25aの出力側はハウジングの外面に露
呈するように配置されたコネクタ28に接続されてい
る。
【0036】さらに、位相差検出回路29は、例えば図
5に示すように、発振回路21からの送信信号及びアン
テナ電極5への出力信号を別々に入力される第1のフリ
ップフロップ回路29a1と、第2のフリップフロップ
回路29a2と、積分回路29bとから構成されてい
る。
【0037】このように構成された乗員検知システム
は、次のように動作する。まず、発振回路21からほぼ
方形波の高周波低電圧が送信されると、それの電圧振幅
が振幅検出回路24の検出部24aにて検出され、その
検出信号はAC−DC変換回路24bにて直流に変換さ
れ、増幅器24cにて増幅されて制御回路31に入力さ
れる。制御回路31では検出された電圧振幅が所定の振
幅値になっているか否かを判断し、所定の電圧振幅に修
正するための振幅可変信号が振幅可変部23aに出力さ
れる。これによって、送信信号の電圧振幅は所定の振幅
に修正され、以後、振幅可変回路23及び振幅検出回路
24の連携動作により、一定の振幅に制御される。
【0038】電圧振幅が一定化された送信信号は電流検
出回路25,コネクタ28を介してアンテナ電極5に供
給され、その結果、アンテナ電極5の周辺には微弱電界
が発生され、シ−ト1Bへの乗員の着席の有無によって
発振回路21からアンテナ電極5に異なったレベルの電
流が流れる。この電流は電流検出回路25によって検出
され、AC−DC変換回路26にて直流に変換され、増
幅器27にて増幅されて制御回路31に入力される。
【0039】一方、電流検出回路25の両端の信号(電
圧)、即ち振幅制御回路側における発振回路からの送信
信号及びコネクタ側(アンテナ電極側)におけるアンテ
ナ電極への出力信号が位相差検出回路29に入力され
る。第1のフリップフロップ回路29a1に送信信号が
入力されると、図6(a)に示すように、方形波入力の
立ち上がりエッジ(図示矢印)が第1のフリップフロッ
プ回路29a1の端子CKにて検出され、端子Qバ−は
ハイ(High)出力となる。一方、出力信号も、同図
(b)に示すように、方形波入力の立ち上がりエッジ
(図示矢印)が第2のフリップフロップ回路29a2の
端子Bにて検出され、端子Qバ−からは一瞬だけロウ
(Low)出力がワンショット出力される。この出力信
号が第1のフリップフロップ回路29a1の端子RES
に入力されることにより、第1のフリップフロップ回路
29a1の端子Qバ−の出力は、同図(c)に示すよう
に、ロウに反転される。この出力が位相量(位相差)と
なり、積分回路29bを通すことにより電圧に変換さ
れ、増幅器30を介して制御回路31に入力される。
【0040】この制御回路31には、予め、シ−ト1B
に乗員が着席している時に電流検出回路25で検出され
る電流に関するしきい値及び電流検出回路25への送信
信号とアンテナ電極5への出力信号との位相差に関する
しきい値がしきい値デ−タとして格納されている。具体
的には、検出電流に関しては電流検出回路25によって
シ−ト1Bに乗員が着席している時に検出される平均的
な電流と、人以外の存在によって検出される平均的な電
流との間の任意値が「ほぼ人が着席していると認識する
しきい値」として設定されている。又、位相差に関して
は位相差検出回路29によってシ−ト1Bに乗員が着席
している時に検出される平均的な位相差と、人以外の存
在によって検出される平均的な位相差との間の任意値が
「人が着席していると認識するしきい値」として設定さ
れている。従って、制御回路31では、このような予め
記憶された電流及び位相差に関するしきい値デ−タと、
入力された電流及び位相差デ−タとが比較されることに
より、シ−ト1Bに乗員が着席しているか否かが精度よ
く判断される。特に、シ−ト1Bの状態(例えば水濡れ
など)によっては、例えば上限,下限などのように複数
のしきい値を設定することもできる。後述の処理フロ−
ではそれぞれ1つのしきい値を用いた例で説明してい
る。尚、電流検出回路25による検出電流は、シ−ト1
Bに乗員が着席している場合には増加し、荷物の載置,
未着席の場合には減少し、両者の間には明らかなレベル
差が存在するものであり、又、位相差についても同様の
傾向にある。
【0041】制御回路31において、乗員の着席の有無
が検知されると、それに基づく信号デ−タが具体的には
図21に示すエアバッグ装置18に送信される。尚、同
図において、「17へ」は「31へ」と読み替えるもの
とする。例えば助手席の着席パタ−ンが空席パタ−ン,
荷物の載置パタ−ン,シ−トの水濡れパタ−ンの場合に
はエアバッグ装置18に、仮に自動車が衝突しても、エ
アバッグが展開しないようにセットするための信号が送
信され、乗員が着席している場合にはエアバッグが展開
するようにセットするための信号デ−タが送信される。
これらの信号デ−タはエアバッグ装置18の制御回路C
Cに入力され、前者のパタ−ンの場合には衝突時に助手
席側の半導体スイッチング素子SW2にゲ−ト信号を供
給しないようにセットされる。尚、運転席側の半導体ス
イッチング素子SW1にはゲ−ト信号が供給される。後
者のパタ−ンの場合には半導体スイッチング素子SW
1,SW2の両方にゲ−ト信号が供給されるようにセッ
トされる。
【0042】次に、この乗員検知システムの処理フロ−
について図7〜図10を参照して説明する。まず、図7
に示すように、イグニッションスイッチをONにし、ス
タ−トする。ステップS1でイニシャライズし、ステッ
プS2に進む。ステップS2では制御回路31とエアバ
ッグ装置18との通信系にかかる初期診断を行う。ステ
ップS3ではエンジンがスタ−トしたか否かの判断を行
い、エンジンがスタ−トしていると判断した場合にはス
テップS4に進む。スタ−トしていないと判断された場
合には戻る。ステップS4では電流検出回路25で検出
されたアンテナ電極5に流れる電流に関連する信号デ−
タ及び位相差検出回路29で検出された位相差に関連す
る信号デ−タの受信が行われる。そして、ステップS5
では取り込んだそれぞれのデ−タに基づいて乗員のシ−
ト1Bへの着席状況が判定される。さらに、ステップS
6ではステップS5の判定結果に基づき、エアバッグ装
置(SRS)18との間でSRS通信が行われる。ステ
ップS6が終了すると、再びステップS4に戻り、ステ
ップS4からステップS6の処理が繰り返し行われる。
尚、ステップS3は省略することもできる。
【0043】図7における初期診断は、例えば図8に示
すように行われる。まず、ステップSA1では固定デ−
タを制御回路31からエアバッグ装置18の制御回路C
Cに送信する。ステップSA2ではエアバッグ装置18
からの送信デ−タを受信する。そして、ステップSA3
では制御回路31からエアバッグ装置18に送信した固
定デ−タとエアバッグ装置18からの受信デ−タとが一
致するか否かを判断する。それぞれのデ−タが一致する
と判断されると、処理フロ−が継続される。それぞれの
デ−タが一致しないと判断されると、通信系に異状があ
ると判断され、フェ−ルセイフ処理が行われ、例えば警
告灯などが点灯される。尚、この初期診断はエアバッグ
装置18から制御回路31に固定デ−タを送信し、制御
回路31からの送信デ−タをエアバッグ装置18の制御
回路CCにて、その一致性について判断させるようにし
てもよい。
【0044】図7における乗員判定は、例えば図9に示
すように行われる。まず、ステップSB1では電流検出
回路25で検出された電流に関連する受信信号デ−タ
が、制御回路31に予め記憶されているしきい値デ−タ
より大きいか否かが判断される。受信信号デ−タ(送信
信号)がしきい値デ−タより大きい(ほぼ乗員がシ−ト
1Bに着席している)と判断されると、ステップSB2
に進む。又、ステップSB1で受信信号デ−タがしきい
値デ−タより小さいと判断されると、ステップSB3に
進み、エアバッグ装置18のエアバッグが展開しないよ
うにするためのOFFデ−タがセットされると共に、処
理フロ−が継続される。ステップSB2では位相差検出
回路29で検出された位相差に関連する受信信号デ−タ
が、制御回路31に予め記憶されているしきい値デ−タ
より大きいか否かが判断される。受信信号デ−タ(位相
差デ−タ)がしきい値デ−タより大きい(乗員がシ−ト
1Bに着席している)と判断されると、ステップSB4
に進む。又、ステップSB2で受信信号デ−タがしきい
値デ−タより小さいと判断されると、ステップSB3に
進む。ステップSB4ではエアバッグ装置18のエアバ
ッグを展開させるためのONデ−タがセットされると共
に、SRSデ−タ通信フロ−に継続される。
【0045】図7におけるSRSデ−タ通信は、例えば
図10に示すように行われる。まず、ステップSC1で
は乗員検知ユニット側(制御回路31)からエアバッグ
装置側(制御回路CC)に、エアバッグ装置18のエア
バッグを展開可能な状態ないし展開不可能な状態にする
ためのONデ−タないしOFFデ−タ及びチェックデ−
タが送信される。ステップSC2ではエアバッグ装置側
からの、ONデ−タないしOFFデ−タに対するOKデ
−タないしNGデ−タ及びチェックデ−タを受信し、ス
テップSC3に進む。ステップSC3では乗員検知ユニ
ット側からエアバッグ装置側に送信したON/OFFデ
−タ及びチェックデ−タが正常な状態で再びエアバッグ
装置側から乗員検知ユニット側に返信されたか否かが判
断される。正常(通信系に異状がない)と判断される
と、処理フロ−が継続される。通信系に異状があると判
断されると、ステップSC4に進み、フェ−ルセ−フタ
イマがゼロになったか否かが判断される。尚、この通信
系の異状検出は、例えば3回に設定されている。従っ
て、フェ−ルセ−フタイマがゼロになったと判断される
と、フェ−ルセイフ処理が行われ、例えば警告灯などが
点灯される。又、フェ−ルセ−フタイマがゼロになって
いないと判断されると、ステップSC5に進み、フェ−
ルセ−フタイマのカウントが行われ、処理フロ−が継続
される。
【0046】一方、ステップSD1ではエアバッグ装置
側(制御回路CC)が乗員検知ユニット側(制御回路3
1)から、エアバッグ装置18のエアバッグを展開可能
な状態ないし展開不可能な状態にするためのONデ−タ
ないしOFFデ−タ及びチェックデ−タを受信する。そ
して、ステップSD2では受信デ−タのチェックが行わ
れ、受信デ−タが正常に受信できているか否かが判断さ
れる。いずれに判断されてもステップSD3に進み、O
Kデ−タないしNGデ−タ及びチェックデ−タが乗員検
知ユニット側に送信される。ステップSD2で通信系に
異状がないと判断されると、ステップSD3のOKデ−
タ送信ステップを経てステップSD4に進む。このステ
ップSD4ではOKデ−タに基づいてエアバッグ装置側
のデ−タが更新される。これによって、エアバッグは展
開可能な状態ないし展開不可能な状態のいずれか一方に
更新セットされる。又、ステップSD2で通信系に異状
があると判断されると、ステップSD3のNGデ−タ送
信ステップを経てステップSD5に進む。このステップ
SD5ではフェ−ルセ−フタイマがゼロになったか否か
が判断される。尚、この通信系の異状検出は、例えば3
回に設定されている。従って、フェ−ルセ−フタイマが
ゼロになったと判断されると、フェ−ルセイフ処理が行
われ、例えば警告灯などが点灯される。又、フェ−ルセ
−フタイマがゼロになっていないと判断されると、ステ
ップSD6に進み、フェ−ルセ−フタイマのカウントが
行われ、処理フロ−が継続される。
【0047】この実施例によれば、アンテナ電極5の周
辺には発振回路21からアンテナ電極5に供給される高
周波低電圧に基づいて微弱電界が発生しており、この微
弱電界に基づいて流れる電流はシ−ト1Bに存在する物
体によって異なる。特に、その物体が人の場合にはそれ
以外の物体に比較して識別可能な程度のレベル差を有す
る電流が流れる。従って、電流検出回路25にて送信信
号系に流れる電流を検出することによって、簡易的に乗
員のシ−ト1Bへの着席の有無を検知することができ
る。
【0048】しかも、電流検出回路25の発振回路側及
びアンテナ電極側における発振回路からの送信信号とア
ンテナ電極5への出力信号との位相差はシ−ト1Bに存
在する物体によって異なる。特に、その物体が人の場合
にはそれ以外の物体に比較して識別可能な程度のレベル
差の位相差を有する。従って、位相差検出回路29にて
位相差を検出することによって、検出電流に関連する信
号デ−タとの判断と相俟って簡易的に乗員のシ−ト1B
への着席の有無を精度よく確実に検知することができ
る。
【0049】特に、制御ユニット20では電源回路33
による単電源がシステム電源として利用されている上
に、発振回路21では正電源のみでほぼ方形波の高周波
低電圧が生成されるために、電源回路33,発振回路2
1は勿論のこと、ユニットの回路構成がアンテナ電極5
の単一化と相俟って簡略化でき、システムのコストをも
大幅に低減できる。
【0050】又、アンテナ電極5に送信される送信信号
の電圧振幅は振幅制御回路22にてほぼ一定になるよう
に制御されるために、電流検出回路25にて検出された
電流に関連するデ−タと制御回路31に記憶されている
しきい値デ−タとの単純比較によって信頼性,精度の高
い検知が可能となる。
【0051】しかも、制御回路31はシ−ト1Bへの乗
員の着席の有無を判断し、助手席に乗員が着席している
場合にはエアバッグ装置18が作動するように制御され
るために、走行時における乗員の安全性を確保できる
し、シ−ト1Bが空席であったり,荷物などが載置され
ている場合にはエアバッグ装置18が作動しないように
制御されるために、仮に衝突事故が生じても不所望なエ
アバッグの展開を未然に防止できる。
【0052】さらに、アンテナ電極5にはアンテナ部5
aの一部から導電部5bが延在して形成されており、導
電部5bに設けたコネクタ5cが、シ−ト1Bに配置さ
れた制御ユニット20のコネクタ28に接続されている
ために、アンテナ部5aと制御ユニット20とを接続す
るハ−ネスを完全に省略できる。従って、上述のシステ
ム電源の単電源化,アンテナ電極5の単一化による回路
構成の簡略化などと相俟ってシステムのコストを有効に
低減できる。
【0053】図11は本発明にかかる乗員検知システム
の第2の実施例を示すものであって、基本的には図3に
示す実施例と同じである。異なる点は、制御ユニット2
0の制御回路31に、エアバッグ装置に代えてシ−トベ
ルト警告灯34及びシ−トベルト検出回路35を接続し
たことである。尚、エアバッグ装置18を併用すること
も可能である。
【0054】この実施例では、制御回路31において送
信電流及び位相差に関連するデ−タに基づいてシ−ト1
Bに乗員が着席していると判断されると、シ−トベルト
検出回路35にて乗員がシ−トベルトを装着しているか
否かが検出される。検出結果がシ−トベルトを装着して
いないと判断されると、制御回路31はシ−トベルト警
告灯34に警告信号を出力して警告灯を点滅させたりす
る。又、検出結果がシ−トベルトを装着していると判断
されると、シ−トベルト警告灯34には警告信号は出力
されず、警告灯が点滅することはない。さらに、シ−ト
1Bに乗員が着席していなければ、シ−トベルト検出回
路35からの出力信号に関係なくシ−トベルト警告灯3
4は作動しない。尚、人以外の物体例えば荷物が助手席
に置かれているいる場合には、人に比較して誘電率が小
さいために、電流検出回路25で検出される電流量及び
位相差検出回路29で検出される位相差も乗員が着席し
ている場合に比較して小さいものであり、乗員が着席し
ていると誤判定されることはない。
【0055】特に、この実施例によれば、制御回路31
は乗員の検知結果とシ−トベルトの装着状況とに基づ
き、乗員がシ−ト1Bに着席しているにも拘らず、シ−
トベルトが未装着の場合にはシ−トベルト警告灯34に
警告信号を出力し、警告灯が点滅するために、シ−トベ
ルトの装着を促すことができ、走行時の安全性が期待で
きる。
【0056】図12は本発明にかかる乗員検知システム
の第3の実施例を示すものであって、基本的な構成は上
述の実施例と同じである。異なる点は、高周波低電圧の
発生手段を制御回路31及びバッファ36にて構成した
ことと、振幅制御回路22及び位相差検出回路29を省
略したことである。尚、例えばノイズの影響が少ない場
合などにはバッファ36を省略することもできるし、制
御回路31の高周波低電圧の発生機能、例えば制御回路
31のタイマを利用して単電源から高周波低電圧を発生
させることもできる。又、振幅制御回路22は電源の変
動幅が小さくでき、発振回路の精度アップが期待できる
場合、或いは乗員判定の許容幅に裕度が認められる場合
に省略が可能となる。
【0057】この実施例によれば、上記実施例に比較し
て回路構成が一段と簡略化されているために、制御ユニ
ット20Aの小形化を図ることができる上、システムの
コストをさらに低減できる。
【0058】図13は本発明にかかる乗員検知システム
の第4の実施例を示すものであって、基本的な構成は上
述の実施例と同じである。異なる点は、シ−ト1Bの着
席部1aのほぼ全体にアンテナ電極5のアンテナ部5a
を配置すると共に、導電部5bはクッション材4の前面
側からシ−トフレ−ム側に至るように配置されると共
に、導出端のコネクタ5cは制御ユニット20のコネク
タ28に接続されていることである。
【0059】この実施例によれば、アンテナ電極5の配
置面積が拡大されているために、送信電流及び位相差に
関連する信号デ−タとの判断と相俟って、シ−ト1Bの
水濡れによる誤検出を防止できる。
【0060】図14は本発明にかかる乗員検知システム
の第5の実施例を示すものであって、基本的な構成は上
述の実施例と同じである。異なる点は、シ−ト1Cの着
席部1a及び背もたれ部1bに1つのアンテナ電極5A
を配置したことである。このアンテナ電極5Aは着席部
1aに配置されるアンテナ部5a1 と、背もたれ部1b
に配置されるアンテナ部5a2 と、アンテナ部5a1
側部から幅の狭い状態で延在して形成した導電部5b
と、導電部5bの端部に設けられたコネクタ5cとから
構成されており、導電部5bはシ−ト1Cの側面側から
制御ユニット20に向けて延在させた上でコネクタ5c
が制御ユニット20に接続されている。
【0061】この実施例によれば、アンテナ電極5Aの
面積が著しく拡大されるために、乗員の検知精度の一層
の向上が期待できる。尚、アンテナ部5a1 とアンテナ
部5a2 の面積はシ−ト部分の面積に応じて適宜に変更
・設定できる。
【0062】尚、本発明は、何ら上記実施例にのみ制約
されることなく、例えばシ−トに配置されるアンテナ電
極の形状は矩形状の他、円形,楕円状,四角を除く多角
形状に形成することもできる。又、アンテナ部と導電部
とを2ピ−スで構成し、アンテナ部と導電部とをそれぞ
れに設けたコネクタによって接続したり、或いはこの導
電部をワイヤハ−ネスによって置換することもできる。
又、発生手段の出力周波数は、検知対象などに応じて1
00KHz以外に設定することもできるし、その電圧も
5〜12Vの範囲外でも使用できる。さらにはエアバッ
グ装置,シ−トベルトの装着状態との連動を省略するこ
ともできる。
【0063】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、アンテ
ナ電極の周辺には発生手段からアンテナ電極に供給され
る高周波低電圧に基づいて微弱電界が発生しており、こ
の微弱電界に基づいて流れる電流はシ−トに存在する物
体によって異なる。特に、その物体が人の場合にはそれ
以外の物体に比較して識別可能な程度のレベル差を有す
る電流が流れる。従って、電流検出回路にて送信信号系
に流れる電流を検出することにより、簡易的に乗員のシ
−トへの着席の有無を検知することができる。
【0064】特に、制御ユニットでは電源回路による単
電源がシステム電源として利用されている上に、発生手
段では正電源のみでほぼ方形波の高周波低電圧が生成さ
れるために、電源回路,発生手段は勿論のこと、ユニッ
トの回路構成がアンテナ電極の単一化と相俟って簡略化
でき、システムのコストをも大幅に低減できる。
【0065】又、アンテナ電極に送信される送信信号の
電圧振幅を振幅制御回路にてほぼ一定になるように制御
すれば、電流検出回路にて検出された電流に関連するデ
−タと制御回路に記憶されているしきい値デ−タとの単
純比較によって信頼性,精度の高い検知が可能となる。
【0066】さらに、アンテナ電極に、その一部から導
電部を延在して形成すると共に、その導出端をシ−ト部
分に配置された制御ユニットに接続するように構成すれ
ば、アンテナ電極と制御ユニットとを接続するハ−ネス
を完全に省略できるために、アンテナ電極の単一化,回
路構成の簡略化などと相俟ってシステムのコストを有効
に低減できる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年11月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】追加
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる乗員検知システムのシ−トの要
部断面図。
【図2】同図(a)は本発明にかかる乗員検知システム
のアンテナ電極の平面図、同図(b)は導電部における
コネクタ部分の断面図。
【図3】本発明にかかる乗員検知システムの制御ユニッ
トの回路ブロック図。
【図4】図3に示す制御ユニットとアンテナ電極との接
続状態を示す要部断面図。
【図5】図3に示す位相差検出回路の具体的な回路図。
【図6】図5に示す位相差検出回路の動作を説明するた
めの図であって、同図(a)は送信信号及び第1のフリ
ップフロップ回路の出力信号の波形図、同図(b)は出
力信号及び第2のフリップフロップ回路の出力信号の波
形図、同図(c)は第1,第2のフリップフロップ回路
の出力信号から位相量の検出状態を示す図。
【図7】本発明にかかる乗員検知システムによる乗員検
知のフロ−チャ−ト。
【図8】図7に示す初期診断のフロ−チャ−ト。
【図9】図7に示す乗員判定のフロ−チャ−ト。
【図10】図7に示すSRS通信のフロ−チャ−ト。
【図11】本発明にかかる乗員検知システムの他の実施
例の回路ブロック図。
【図12】本発明にかかる乗員検知システムの異なった
他の実施例の回路ブロック図。
【図13】本発明にかかる乗員検知システムのシ−トの
他の実施例の要部断面図。
【図14】本発明にかかる乗員検知システムのシートの
さらに異なった実施例を示すものであって、同図(a)
は側面図、同図(b)はアンテナ電極の平面図。
【図15】従来例にかかるエアバッグ装置の回路ブロッ
ク図。
【図16】各種の着席パタ−ンを示す図であって、同図
(a)はシ−トに大人の乗員が着席している状態を示す
図、同図(b)はRFISの状態を示す図、同図(c)
はFFCSの状態を示す図。
【図17】従来例にかかる改良されたエアバッグ装置の
回路ブロック図。
【図18】本発明の前提となる先行技術にかかる乗員検
知システムの基本動作を説明するための図であって、同
図(a)は電極間の電界分布を示す図、同図(b)は電
極間に物体が存在した時の電界分布を示す図。
【図19】先行技術にかかる乗員検知システムのシ−ト
の斜視図。
【図20】先行技術にかかる乗員検知システムの回路ブ
ロック図。
【図21】図20の具体的な回路ブロック図。
【図22】図21に示すエアバッグ装置の詳細な回路ブ
ロック図。
【符号の説明】 1B,1C シ−ト 1a 着席部 1b 背もたれ部 3 シ−トフレ−ム 4 クッション材 5,5A アンテナ電極 5a,5a1 ,5a2 アンテナ部 5b 導電部 5c コネクタ 6 外装材 18 エアバッグ装置 20,20A 制御ユニット 21 発生手段(発振回路) 22 振幅制御回路 23 振幅可変回路 24 振幅検出回路 25 電流検出回路 26 AC−DC変換回路 27,30 増幅器 28,32 コネクタ 29 位相差検出回路 31 制御回路 33 電源回路 34 シ−トベルト警告灯 35 シ−トベルト検出回路 36 バッファ(発生手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大藤 眞弘 神奈川県横浜市神奈川区新浦島町1丁目1 番地25 日本電気ロボットエンジニアリン グ株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シ−トと、少なくともシ−トの表面側に
    配置した実質的に1つのアンテナ電極と、アンテナ電極
    の周辺に微弱電界を発生させるためにほぼ方形波の高周
    波低電圧を発生させる発生手段と、高周波低電圧の印加
    によりアンテナ電極の周辺に発生させた微弱電界に基づ
    いて発生手段からアンテナ電極に流れる電流を検出する
    電流検出回路と、電流検出回路の出力信号に基づいてシ
    −トへの乗員の着席の有無を検知する制御回路と、バッ
    テリ電源から単一の直流電圧を有する単電源を生成させ
    る電源回路とを具備し、前記電源回路による単電源を、
    制御回路を含む各種回路のシステム電源として利用する
    ことを特徴とする乗員検知システム。
  2. 【請求項2】 シ−トと、少なくともシ−トの表面側に
    配置した実質的に1つのアンテナ電極と、アンテナ電極
    の周辺に微弱電界を発生させるためにほぼ方形波の高周
    波低電圧を発生させる発生手段と、高周波低電圧の印加
    によりアンテナ電極の周辺に発生させた微弱電界に基づ
    いて発生手段からアンテナ電極に流れる電流を検出する
    電流検出回路と、発生手段からの送信信号とアンテナ電
    極への出力信号との位相差を検出する位相差検出回路
    と、電流検出回路及び位相差検出回路の出力信号に基づ
    いてシ−トへの乗員の着席の有無を検知する制御回路
    と、バッテリ電源から単一の直流電圧を有する単電源を
    生成させる電源回路とを具備し、前記電源回路による単
    電源を、制御回路を含む各種回路のシステム電源として
    利用することを特徴とする乗員検知システム。
  3. 【請求項3】 シ−トと、少なくともシ−トの表面側に
    配置した実質的に1つのアンテナ電極と、アンテナ電極
    の周辺に微弱電界を発生させるためにほぼ方形波の高周
    波低電圧を発生させる発生手段と、発生手段からアンテ
    ナ電極に送信される送信信号の電圧振幅をほぼ一定とな
    るように制御する振幅制御回路と、微弱電界に基づいて
    発生手段から振幅制御回路を介してアンテナ電極に流れ
    る送信電流を検出する電流検出回路と、発生手段からの
    送信信号とアンテナ電極への出力信号との位相差を検出
    する位相差検出回路と、電流検出回路及び位相差検出回
    路の出力信号に基づいてシ−トへの乗員の着席の有無を
    検知する制御回路と、バッテリ電源から単一の直流電圧
    を有する単電源を生成させる電源回路とを具備し、前記
    電源回路による単電源を、制御回路を含む各種回路のシ
    ステム電源として利用することを特徴とする乗員検知シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 前記発生手段,電流検出回路,制御回路
    を含み、かつこれら回路を同一ハウジングに収納して制
    御ユニットを構成し、この制御ユニットをシ−ト部分に
    配置したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
    載の乗員検知システム。
  5. 【請求項5】 前記発生手段を、正電源のみでほぼ方形
    波の高周波低電圧を発生させる発振回路にて構成したこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の乗員検
    知システム。
  6. 【請求項6】 前記発生手段を、制御回路における高周
    波低電圧の発生機能を利用して正電源のみでほぼ方形波
    の高周波低電圧を発生させるように構成したことを特徴
    とする請求項1〜3のいずれかに記載の乗員検知システ
    ム。
  7. 【請求項7】 前記振幅制御回路は、少なくとも、送信
    信号の電圧振幅を可変できる振幅可変回路と、送信信号
    の電圧振幅を検出する振幅検出回路とからなり、振幅検
    出回路の出力信号に基づいて送信信号の電圧振幅がほぼ
    一定となるように振幅可変回路による振幅可変量を制御
    することを特徴とする請求項3に記載の乗員検知システ
    ム。
  8. 【請求項8】 前記アンテナ電極を、シ−トの着席部及
    び/又は背もたれ部に配置されるアンテナ部と、アンテ
    ナ部の一部を延在して形成した導電部と、導電部に設け
    たコネクタとから構成したことを特徴とする請求項1〜
    3のいずれかに記載の乗員検知システム。
  9. 【請求項9】 前記制御ユニットのハウジングに、少な
    くとも電流検出回路の出力側に接続されたコネクタを設
    け、このコネクタにアンテナ電極のコネクタを電気的に
    接続したことを特徴とする請求項8記載の乗員検知シス
    テム。
  10. 【請求項10】 前記制御回路は、予め記憶されている
    乗員の着席パタ−ンに対応するしきい値デ−タと、少な
    くとも電流検出回路の出力信号に基づく、乗員の着席パ
    タ−ンに対応するデ−タとを比較することにより、乗員
    の着席の有無を検知するように制御することを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれかに記載の乗員検知システム。
JP23829697A 1997-09-03 1997-09-03 乗員検知システム Expired - Fee Related JP3328875B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23829697A JP3328875B2 (ja) 1997-09-03 1997-09-03 乗員検知システム
US09/146,231 US6208249B1 (en) 1997-09-03 1998-09-03 Passenger detection system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23829697A JP3328875B2 (ja) 1997-09-03 1997-09-03 乗員検知システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1178656A true JPH1178656A (ja) 1999-03-23
JP3328875B2 JP3328875B2 (ja) 2002-09-30

Family

ID=17028096

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23829697A Expired - Fee Related JP3328875B2 (ja) 1997-09-03 1997-09-03 乗員検知システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3328875B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018202921A (ja) * 2017-05-31 2018-12-27 パナソニックIpマネジメント株式会社 乗員状態検知システム

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07270541A (ja) * 1994-03-31 1995-10-20 Aisin Seiki Co Ltd 誘電体検出装置
JPH09501120A (ja) * 1993-03-31 1997-02-04 オートモーティブ・テクノロジーズ・インターナショナル・インク 車両内乗員の位置・速度センサ
JPH09207644A (ja) * 1996-02-01 1997-08-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 在席検知装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09501120A (ja) * 1993-03-31 1997-02-04 オートモーティブ・テクノロジーズ・インターナショナル・インク 車両内乗員の位置・速度センサ
JPH07270541A (ja) * 1994-03-31 1995-10-20 Aisin Seiki Co Ltd 誘電体検出装置
JPH09207644A (ja) * 1996-02-01 1997-08-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 在席検知装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018202921A (ja) * 2017-05-31 2018-12-27 パナソニックIpマネジメント株式会社 乗員状態検知システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3328875B2 (ja) 2002-09-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6161070A (en) Passenger detection system
JP3346464B2 (ja) 乗員検知システム及び乗員検知方法
US6208249B1 (en) Passenger detection system
JP3358517B2 (ja) 乗員検知システム及び乗員検知方法
JPH1111198A (ja) 乗員検知システム
JP3347071B2 (ja) 乗員検知システム
JP3458323B2 (ja) 乗員検知システム
JP3329370B2 (ja) 乗員検知システム
JP3328875B2 (ja) 乗員検知システム
JP3346456B2 (ja) 乗員検知システム
JP3322297B2 (ja) 乗員検知システム及び乗員検知方法
JPH10236269A (ja) 乗員検知システム
JP3282659B2 (ja) 乗員検知システム及び乗員検知方法
JP3739930B2 (ja) 乗員検知システム及び乗員検知方法
JP3322296B2 (ja) 乗員検知システム及び乗員検知方法
JP3443698B2 (ja) 乗員検知システム及び乗員検知方法
JP3365477B2 (ja) 乗員検知システム及び乗員検知方法
JP3482590B2 (ja) 乗員検知システムにおける乗員検知方法
JP3476681B2 (ja) 乗員検知システム及び乗員検知方法
JPH10236272A (ja) 乗員検知システム
JP3553379B2 (ja) 乗員検知システム及び乗員検知方法
JP3353816B2 (ja) 乗員検知システム
JP3413479B2 (ja) 乗員検知システム
JPH10236271A (ja) 乗員検知システム
JP2000075042A (ja) 乗員検知システム及び乗員検知方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020612

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080719

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080719

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090719

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090719

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100719

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110719

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120719

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130719

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees