JPH1178634A - 自動車用補助シート - Google Patents

自動車用補助シート

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JPH1178634A
JPH1178634A JP24427997A JP24427997A JPH1178634A JP H1178634 A JPH1178634 A JP H1178634A JP 24427997 A JP24427997 A JP 24427997A JP 24427997 A JP24427997 A JP 24427997A JP H1178634 A JPH1178634 A JP H1178634A
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JP
Japan
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seat
plate
back plate
rails
rail
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JP24427997A
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English (en)
Inventor
Noriyoshi Kurihara
典善 栗原
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Original Assignee
DESIGN CLUB INTERNATL KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組み立てと収納とを車内で容易に行うことの
できる補助シートを提供する。また、収納したときに荷
室スペースを最大限まで利用できる補助シートを提供す
る。 【解決手段】 荷室42の左右両側面に、ほぼ水平方向
直線状に伸びる、左右一対のレール1,1´及び、この
レール1,1´の途中の分岐点1c,1´cから分岐し
て下方に伸び、更に先の部分が水平方向直線状に伸びる
左右一対のレール2,2´を配設し、このレール1,1
´,2,2´に対して背板30と座面板20とを係合さ
せる。背板30と座面板20とをレール1,1´,2,
2´に沿って移動させるだけでトノカバーの状態から補
助シートの状態に組み替えられ、その逆の組み替えもで
きる。組み替え操作は簡単にでき、背板30と座面板2
0とをレールから外すと荷室42は最大限荷物用のスペ
ースとして利用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばRV(レク
レーショナル・ビークル)型のワゴン車や商業用ワンボ
ックス車などの多人数が乗車できる車両の補助シートに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ワゴン車など7〜8人乗車可
能な車両は、日常的な使用状態では最後部のシートの使
用頻度はそれほど高くはなく、日常的な買い物などの交
通手段として用いられる場合には、荷物を積載するスペ
ースとして利用される場合が多い。
【0003】しかし、最後部のシートは本来人を乗せる
ことを想定して設計されているため、自転車などの大型
の荷物や大量の荷物を積載するには容積が不十分であ
る。また、運動具や園芸品など、荷物の種類によっては
シートが汚れるおそれがあるため、荷物室として使う場
合の使い勝手だけを考えると、むしろ最後部のシートは
ない方がよい。
【0004】そのため、最後部のシートを取り外し自在
にして、大容量の荷物スペースが必要な場合にはシート
を取り外し、広がったスペースを荷物専用のスペースと
して利用できるようにした車も市販されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シート
自体が大きく、重量も重いため取り外しが面倒であり、
取り外したシートの保管場所も必要となるため、現実に
は最後部のシートを取り外す機能はあまり利用されない
という問題がある。
【0006】また、最後部シートを使う必要がない時に
はシートの背もたれ部分を前に倒して平らにし、荷室ス
ペースを広くできるようにした車も市販されているが、
座面部分はそのまま荷室スペースに残るため、荷物を積
めるスペースはシート自体を取り外せる車ほどには広く
ならないという問題がある。
【0007】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、組み立てと収納とを車内で容易に行う
ことのできる補助シートを提供することを目的とする。
【0008】また、本発明は収納したときには荷室スペ
ースを最大限まで利用できる補助シートを提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、請求項1記載の本発明の自動車用補助シートは、荷
室の左右両側面に配設され、ほぼ水平方向直線状に伸び
る、左右一対の第一の案内レールと、前記第1の案内レ
ールの途中から分岐して下方に伸び、更に先の部分が前
記第1の案内レールとほぼ平行に伸びる、左右一対の第
二の案内レールと、前記第1及び第2の案内レールと移
動可能に係合する係合部を有する背板と、前記第1及び
第2の案内レールと移動可能に係合する係合部を有する
座面板と、を備え、前記第1の案内レール上で座面板と
背板とを隣接配置することにより構成される蓋の状態
と、この状態から座面板と背板とを順次分岐点までスラ
イドさせ、第2の案内レールに係合させて第2の案内レ
ールの奥まで移動させ、座面板と背板とを隣接配置する
ことにより構成される補助シートの状態との間で組み替
えられることを特徴とする。
【0010】請求項2記載の本発明の自動車用補助シー
トは、請求項1に記載の自動車用補助シートであって、
前記第1の案内レールの前方には、この第1の案内レー
ルの先端と連結し、前列側シートの背もたれと平行に伸
びた第三の案内レールが更に配設されており、この第三
の案内レールに背板と座面板とが収納できることを特徴
とする。
【0011】請求項3記載の本発明の自動車用補助シー
トは、請求項1又は2に記載の自動車用補助シートであ
って、前記背板及び座面板が、前記第1のレールに着脱
可能に係合しており、前記蓋の状態の背板及び座面板を
開閉できることを特徴とする。 請求項1の自動車用補
助シートでは、荷室の左右両側面に配設した左右一対の
第一の案内レールに沿って座面板と背板とを順次分岐点
までスライドさせ、第2の案内レールに係合させて第2
の案内レールの奥まで移動させ、座面板と背板とを隣接
配置させるだけで蓋の状態から補助シートに組み替えた
り、逆に補助シートの状態から蓋の状態に組み替えたり
できるので、組み立てと収納とを容易に行うことができ
る。
【0012】また、座面板と背板とは薄い板状のコンパ
クトな部品であり、蓋の状態で収納する場合には勿論、
案内レールから取り外して荷室の床にそのまま置いても
嵩張らないので、不要なときは補助シートを車内に収納
できる。
【0013】更に、案内レールから座面板と背板とを取
り外してしまうと補助シート全体を取り外したのと同じ
状態になるので、座面板と背板とを取り外すことによ
り、荷室スペースを最大限まで利用できる。
【0014】請求項2の自動車用補助シートでは、前記
第1の案内レールの前方にこの第1の案内レールの先端
と連結し、前列側シートの背もたれと平行に伸びた第三
の案内レールが更に配設されており、前列側シートの背
もたれのすぐ後ろに背板と座面板を収納できるようにな
っているので、補助シートも蓋も取り外して最大の荷室
スペースを確保したい場合に、背板と座面板とを簡単か
つコンパクトに車内に収納することができる。
【0015】請求項3の自動車用補助シートでは、請求
項1又は2に記載の自動車用補助シートにおいて、前記
背板及び座面板が、前記第1のレールに着脱可能に係合
しているので、前記蓋の状態の背板及び座面板を車内に
いながら開閉できる。また、車体後部から荷物を出し入
れする際にも、蓋の後部が開閉できるので荷物を容易に
出し入れすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態の詳細を
図面に基づいて説明する。
【0017】図1は本発明の実施形態に係る自動車用補
助シート(以下「補助シート」という)3を備えた車両
の後部座席部分を切断したところを示した斜視図であ
る。
【0018】この補助シート3は、RV型ワゴン車の三
列目のシートとして取り付けられており、二列目シート
より後ろの車内スペース(以下、この二列目シートより
後ろの車内スペースを「荷室」という。)42に取り付
けられている。
【0019】この補助シート3では、第一の案内レール
としてのレール1が荷室42の窓40の下側に配設され
ている窓枠41の上端に沿ってほぼ水平方向直線状に形
成されている。このレール1の前後両端には上向きに曲
がった切欠部1a,1bがそれぞれ形成されており、後
部の端には開口部1dが設けられている。また、図1の
手前側の荷室側面にもレール1´が配設されているが図
1では現れないため、図中点線で示してある。レール1
´にも、レール1と同様に切欠部1´a,1´b及び開
口部1´dが設けられている。
【0020】なお、このように荷室42の左右両側面に
一対のレール1とレール1´及び一対のレール2とレー
ル2´とが配設されているが、これら対になっているレ
ール1と1´、レール2と2´とはそれぞれ形状が対称
で、動作も同じであるため、以下、図解の便宜上、片方
の側面に配設されたレール1、レール2についてのみ説
明し、レール1´,2´については省略する場合があ
る。
【0021】図2は本発明の実施形態に係る補助シート
3を備えた車両の荷室部分の垂直断面図である。
【0022】図2に示すように、レール1の途中の分岐
点1cから第2の案内レールとしてのレール2が分岐し
ている。このレール2では、図中左斜め下方向に伸びた
背もたれ保持部2aと、この背もたれ保持部2aの下端
から更に水平方向に直線状に伸びた座面保持部2bとが
結合している。
【0023】これらレール1とレール1´、レール2と
レール2´はそれぞれ荷室42の左右両側の内側に左右
対称にとり付けられており、後述する背板と座面板とを
それぞれ左右両側から案内しながら支持するようになっ
ている。
【0024】図3(a)はレール1,2を構成するフレ
ーム11の正面図であり、図3(b)はフレーム11の
平面図である。
【0025】上記レール1,2は金属や樹脂など硬質材
料でできたフレーム11上に細長い溝として形成された
ものであり、このフレーム11を荷室42内側に側面に
埋め込むことにより取り付けられる。
【0026】図3(a)に示すように、レール1の深さ
1 はレール2の2bの部分の深さd2 より深くなって
いる。また、レール2の2aの部分では点Aを境にこれ
より下の部分では深さd2 であり、これより上の部分で
は深さd1 となっている。
【0027】このようにレールの深さに差を設けたの
は、後述する背板30の係合ピンが上記点Aで係止する
ことにより背板30が保持されるようにするためであ
る。
【0028】図4は本発明の実施形態に係る補助シート
1の座面板20の正面図である。
【0029】座面板20は長方形の薄い平板状の部材で
ある。この座面板20の左右両端の端面21,22には
金属製の係合ピン23,23’,24,24’が2本ず
つ左右両側に互いに反対方向に取り付けられている。
【0030】これらの係合ピン23,24は上記レール
1,2と、係合ピン23’,24’は上記レール1´,
2´とそれぞれ係合させるためのものであり、通常は座
面板20の側面21,22から突出した状態で固定され
ているが、座面板20の内部に押し込めるようにしても
よい。その場合にはスプリング等により外側方向に付勢
された構造にする。
【0031】係合ピン23,23´,24,24´の長
さは等しく、全て上記レール2の2bの部分の深さd2
より僅かに小さい。そのため、座面板30はレール2に
係合させたとき、2bの奥まで押し入れることができ
る。
【0032】係合ピン23と24、及び23´と24´
との間隔l1 は上記レール2の座面保持部2bの長さと
ほぼ等しくなっており、この座面板20をレール2に沿
ってスライドさせたときに丁度座面板20が座面保持部
2bの位置で固定され保持されるようになっている。
【0033】また座面板20の長手方向の寸法Wは上記
レール1,1´,2,2´の左右一組を荷室42に取り
付けた状態の左右の幅とほぼ等しく、座面板20の係合
ピン23,24,23’,24’が丁度上記レール1,
2に係合してスライドできるようになっている。
【0034】座面板20では、内側に木製の枠(図示せ
ず)が組み込まれており、この木製の枠の間に、スポン
ジ等の弾性体が組み込まれて座面に弾性を与える構造に
なっている。そしてこれら木製の枠とその間を埋めるス
ポンジの上から樹脂製のシート材が適用されて座面板2
0全体を保護している。
【0035】図5は本発明の実施形態に係る補助シート
1の背板30の正面図である。
【0036】背板30は長方形の薄い平板状の部材であ
る。この背板30の左右両端の端面31,32には金属
製の係合ピン33,33’,34,34’が2本ずつ左
右両側に互いに反対方向に取り付けられている。
【0037】これらの係合ピン33,34は上記レール
1,2と、係合ピン33’,34’は上記レール1´,
2´とそれぞれ係合させるためのものであり、通常は図
示したように側面31,32から突出した状態で固定さ
れているが、背板30の内部へ押し込めるようにしても
よい。その場合にはスプリング等により外側方向に付勢
された構造にする。
【0038】係合ピン33,34,33’,34’の長
さは上記レール1、及びレール2の点Aより上の部分の
深さd1 より僅かに短く、レール2の2bの深さd2
り長い。そのため、背板30をレール2に係合させなが
ら移動させると、係合ピンは上記点Aの位置で停止して
それ以上移動できなくなるので、背板30は下側の係合
ピンが点Aに当接した位置で固定される。
【0039】背板30の幅、即ち係合ピン33,34が
取り付けられた面の長さl2 は上記レール2の背もたれ
保持部2aの寸法より若干短く、上記座面保持部2bに
セットした座面板20の図中右端とレール1との間にち
ょうど収まるようになっている。
【0040】また背板30の長手方向の寸法Wは上記レ
ール1,2の左右一組を荷室42に取り付けた状態の左
右の幅とほぼ等しく、背板30の係合ピン33,34,
33’,34’が丁度上記レール1,2,1´,2´に
係合してスライド移動できるようになっている。
【0041】背板30では、内側に木製の枠(図示せ
ず)が組み込まれており、この木製の枠の間に、スポン
ジ等の弾性体が組み込まれて背もたれに弾性を与える構
造になっている。そしてこれら木製の枠とその間を埋め
るスポンジの上から樹脂製のシート材が適用されて背板
30全体を保護している。
【0042】次に、このように構成された補助シート1
の使用方法について説明する。
【0043】図2は補助シート1の背板30と座面板2
0とをレール1,2に取り付ける前の状態を示した垂直
断面図である。
【0044】この状態から、背板30と座面板20とを
荷室42のトノカバー、即ち蓋として装着する場合に
は、まず背板30の係合ピン33,33´をレール1,
1´の後部の開口部1d,1´dから押し入れてレール
1,1´に係合させ、後ろの係合ピン34,34´も同
様にレール1,1´に係合させる。この状態で背板30
をレール1,1´に沿って前方に移動させ、背板30の
前部が突き当たるところまでスライドさせれば、トノカ
バーの前半部分の装着が完了する。
【0045】次に、上記背板30と同様にして、座面板
20も係合ピン23,23´,24,24´をレール
1,1´の後部切欠部1d,1´dから押し入れて係合
させ、レール1,1´に沿って前方にスライドさせれば
トノカバーの後半部が装着され、荷室42の上部全体が
隣接配置された背板30と座面板20とで構成されるト
ノカバーにより覆われる。
【0046】図6は本実施形態に係る補助シート3をト
ノカバーとして装着した状態の荷室42を示した垂直断
面図であり、図7〜図9はこの状態を荷室42の左斜め
上側から見下ろした斜視図である。
【0047】なお、このトノカバーとして装着した状態
でレール1,1´の前端には上方に向かって開口してい
る切欠部1a,1´aが形成されており、この切欠部1
a,1´aから背板30の前側の係合ピン33,33´
をレール1から着脱できるようになっているので、図6
の点線と、図8に示すように、背板30を二列目のシー
ト側から開閉することができる。
【0048】この場合、背板30の後ろ側の係合ピン3
4,34´が開閉の際の支点として機能する。
【0049】このように、トノカバーとして装着した状
態でも背板30が開閉できると、車を停止させたり、一
々車から降りることなく荷室42内に収容した荷物を車
内で出し入れすることができるので非常に使い勝手がよ
い。
【0050】また、レール1,1´の後端にも上方に向
かって開口した切欠部1b,1´bが形成されており、
この切欠部1b,1´bから座面板20の後ろ側の係合
ピン24,24´をレール1,1´から着脱できるよう
になっているので、図6の点線と図9に示すように、座
面板20を車両後部から開閉することができる。この場
合、座面20の前側の係合ピン23,23´が開閉の際
の支点として機能する。 このように、トノカバーとし
て装着した状態でも座面板20が開閉できると、車両後
部から荷室42に収容した荷物を出し入れする際に一々
トノカバー全体をはずすことなく荷物を出し入れできる
ので非常に使い勝手がよい。
【0051】次に、上記のようにして背板30と座面板
20とをレール1,1´に係合させてトノカバーとして
装着した状態から補助シートの状態に組み替える場合に
ついて説明する。
【0052】図6,7に示した、背板30と座面板20
とをトノカバーとして装着した状態から、まず、座面板
20を車両の後方(図中右方向)に押圧してスライドさ
せ、座面板20の前側の係合ピン23,23´をレール
1,1´とレール2,2´との分岐点1c,1´cの位
置まで移動する。次いで、座面板20の前側を下方に押
圧しながら座面板20を車両の前方(図中左方向)に移
動させ、座面板20の前側の係合ピン23,23´をレ
ール2,2´側に係合させる。
【0053】図10は、係合ピン23,24をレール2
に係合させた状態で座面板20を移動させてゆく動作を
垂直断面図で示した分解図である。
【0054】この図10に示すように、座面板20の前
側の係合ピン23をレール2に係合させた状態で座面板
20を移動させてゆくと、前側の係合ピン23はレール
2の背もたれ保持部2aを経て座面保持部2bの先端に
突き当たる位置まで移動する。 後ろ側の係合ピン24
も同様にしてレール2に沿って移動するが、座面保持部
2bの長さは、前側の係合ピン23から後ろ側の係合ピ
ン24までの長さl1と同じであるため、前側の係合ピ
ン23が座面保持部2bの先端に突き当たるときに後ろ
側の係合ピン24が丁度座面保持部2bの右端の位置に
嵌まり、座面板20が座面保持部2bと同じほぼ水平に
保持された状態で固定される。
【0055】図11は、係合ピン33,34をレール2
に係合させた状態で背板30を移動させてゆく動作を垂
直断面図で示した分解図である。
【0056】まず、背板30を車両の後方(図中右方
向)に押圧してスライドさせ、背板30の前側の係合ピ
ン33がレール1とレール2との分岐点1cの位置にく
るまで移動させる。次いで、背板30の前側を下方に押
圧しながら背板30を車両の前方(図中左方向)に移動
させ、背板30の前側の係合ピン33をレール2に係合
させ、レール2に沿って移動させる。同様にして背板3
0の後ろ側の係合ピン34をレール2に係合させ、レー
ル2に沿って移動させる。すると図11に示すように、
背もたれ保持部2aの形状に従って背板30は下方に倒
れ込んでゆき、背板30の下側の係合ピン33が上述し
たレール2の深さが浅くなる点Aに至ったところで係合
ピン33を移動できなくなるので、この位置で背板30
が固定される。
【0057】図11に示すように、背板30はかなり起
き上がった状態でレール2に保持され、自重による下向
きの力が作用することと、人が座った場合に係合ピン3
3,34側からレール2の背もたれ保持部2aに対して
垂直に近い方向から体重が掛り、係合ピン33,34と
レール2との間に強い摩擦力が作用するので、この背も
たれ保持部2aからレール1の方へ移動することはな
く、この位置に保持されて固定される。
【0058】以上説明したように、本実施形態の補助シ
ートは、補助シートの状態とトノカバーの状態との間で
容易に組み替えることができるので、乗車人数が多いと
きには補助シートとして用いることができる。
【0059】その一方で、補助シートが不要なときには
トノカバーとしてレール1,1´に係合させておけば、
荷室42スペースを有効に使うことができる。補助シー
トからトノカバーへ組み替えたり、反対にトノカバーか
ら補助シートへ組み替えたりする操作は背板30と座面
板20とをレール1,1´,2,2´に沿ってスライド
させるだけで簡単に行うことができるので、適宜使い分
けることができる。
【0060】また、トノカバーとして使用する場合、荷
室42内に収容した荷物を車外から見られることがない
ので、外観上好ましいだけでなく、盗難防止にも効果が
ある。 一方、トノカバーの後部は開閉することができ
るので、車両の後部側から荷物を出し入れする際に便利
である。
【0061】更に、トノカバーの前部も開閉することが
できるので、走行中など、車内にいながらにして荷室4
2内の荷物を出し入れでき、便利である。
【0062】大きな荷物を積む場合には、背板30と座
面板20とをレール1,1´2,2´から外してしまえ
ば、二列目シートより後ろの空間には出っ張りなど何も
残らず天井から床までの全スペースを荷物用に充てるこ
とができるので、荷室スペースを最大限まで活用するこ
とができる。その際、背板30と座面板20は薄い板状
の部材であり、嵩張らないので、取り外した背板30と
座面板20の収納に困ることもない。
【0063】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではない。
【0064】例えば、上記実施形態ではレール2の途中
の点Aでレールの溝の深さを変え、背板30と座面板2
0との間で係合ピンの長さを変えることにより、背板3
0がセットされる位置を固定するようにしたが、レール
1,2の溝を同じ深さにし、背板30と座面板20の各
係合ピンの長さを同じにして、背板30の固定は、レー
ル2に沿って移動させたときに背板30の前端を、2b
に固定された座面板20の後端に当接させることにより
行なうようにしてもよい。
【0065】また、上記実施形態では、レール1,2の
深さを二段とし、背板30と座面板20の係合ピンの形
状さも二段として座面板20と背板30とがそれぞれセ
ットされる位置が区別されるようにしたが、二組ある背
板20の係合ピンのうち、レール2にセットしたとき上
側に来る方の組を三段の形状とし、一方、レール2の2
aの部分のうち、背板30をセットしたときに上側の係
合ピンが来る位置より上の部分の深さを三段とすること
により、背板20をセットする向きを間違えないように
することもできる。
【0066】図12は上記実施形態のレール1,2の変
形例を示した図である。
【0067】上記実施形態では補助シート3は二列目シ
ートと同じ車の進行方向を向いてセットされるようにな
っているが、図12に示したように、車の進行方向と反
対の向きを向いたレール13を配設し、車の進行方向と
反対向きにセットされるようにしてもよい。更に、車の
進行方向を向くようにセットするレール2の他に、車の
進行方向とは反対向きにセットするレール13を別に配
設し、ユーザーがいずれかの向きを選択してセットでき
るようにすることも可能である。
【0068】また、レール1,1´の前側に、レール
1,1´の先端と結合する別の案内レール14,15を
配設し、これを二列目シートの背もたれの背面に沿って
斜め下方に伸ばし、この部分に背板30と座面板20と
をスライドさせることにより収納できるようにすること
も可能である。
【0069】図13,14は上記実施形態の座面板の変
形例を示した図である。
【0070】この座面板20では、折り畳み式の脚部2
5,26を内蔵しており、車内で補助シートやトノカバ
ーとして使う場合には脚部25,26を内蔵した状態で
使用し、車外でベンチとして使う場合は図13に示すよ
うに係合ピンを内部に押し込んで収納し、脚部25,2
6を引き出して使用する。
【0071】また、図14の座面板20では、座面板2
0と脚部27,28が別部材として構成されており、こ
れら脚部27,28に設けられた孔27a,27b,2
8a,28bと座面板20の係合ピンとを嵌合させるこ
とにより脚部27,28が固定される。
【0072】更に、背板30と座面板20とを椅子の形
に固定できるジグ(図示せず)を用意し、このジグを用
いることにより、背板30と座面板20とでベンチを組
み立てられるようにし、レール1,1´,2,2´から
取り外した背板30と座面板20とを車外でベンチとし
て利用できるようにしても良い。
【0073】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明によれば、荷室の左右両側面に配設した左右一対の
第一の案内レールに沿って座面板と背板とを順次分岐点
までスライドさせ、第2の案内レールに係合させて第2
の案内レールの奥まで移動させ、座面板と背板とを隣接
配置させるだけで蓋の状態から補助シートに組み替えた
り、逆に補助シートの状態から蓋の状態に組み替えたり
できるので、組み立てと収納とを容易に行うことができ
る。
【0074】また、座面板と背板とは薄い板状のコンパ
クトな部品であり、蓋の状態で収納する場合には勿論、
案内レールから取り外して荷室の床にそのまま置いても
嵩張らないので、不要なときは補助シートを車内に収納
できる。
【0075】更に、案内レールから座面板と背板とを取
り外してしまうと補助シート全体を取り外したのと同じ
状態になるので、座面板と背板とを取り外すことによ
り、荷室スペースを最大限まで利用できる。
【0076】請求項2記載の本発明によれば、前記第1
の案内レールの前方にこの第1の案内レールの先端と連
結し、前列側シートの背もたれと平行に伸びた第三の案
内レールが更に配設されており、前列側シートの背もた
れのすぐ後ろに背板と座面板を収納できるようになって
いるので、補助シートも蓋も取り外して最大の荷室スペ
ースを確保したい場合に、背板と座面板とを簡単かつコ
ンパクトに車内に収納することができる。
【0077】請求項3記載の本発明によれば、請求項1
又は2に記載の自動車用補助シートにおいて、前記背板
及び座面板が、前記第1のレールに着脱可能に係合して
いるので、前記蓋の状態の背板及び座面板を車内にいな
がら開閉できる。また、車体後部から荷物を出し入れす
る際にも、蓋の後部が開閉できるので荷物を容易に出し
入れすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る補助シートを備えた車両の後
部を切断した状態を示した斜視図である。
【図2】本実施形態に係る補助シートの背板と座面板と
をレールに取り付ける前の状態を示した垂直断面図であ
る。
【図3】本実施形態に係る補助シートのレールを構成す
るフレームの正面図と平面図である。
【図4】本実施形態に係る補助シートの座面板の正面図
である。
【図5】本実施形態に係る補助シートの背板の正面図で
ある。
【図6】本実施形態に係る補助シートをトノカバーとし
て装着した状態を示した垂直断面図である。
【図7】本実施形態に係る補助シートをトノカバーとし
て装着した状態を示した斜視図である。
【図8】本実施形態に係る補助シートをトノカバーとし
て装着し、これを開けた状態を示した斜視図である。
【図9】本実施形態に係る補助シートをトノカバーとし
て装着し、これを開けた状態を示した斜視図である。
【図10】係合ピンをレールに係合させた状態で座面板
を移動させてゆく動作を示した分解図である。
【図11】係合ピンをレールに係合させた状態で背板を
移動させてゆく動作を示した分解図である。
【図12】本発明の第一の実施形態のレールの変形例を
示した図である。
【図13】本発明の第一の実施形態の座面板の変形例を
示した図である。
【図14】本発明の第一の実施形態の座面板の変形例を
示した図である。
【符号の説明】
42 荷室 1,1´ レール 2,2´ レール 23,23´24,24´ 係合ピン 33,33´34,34´ 係合ピン 30 背板 20 座面板 1c,1´c 分岐点 3 補助シート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷室の左右両側面に配設され、ほぼ水平
    方向直線状に伸びる、左右一対の第一の案内レールと、 前記第1の案内レールの途中から分岐して下方に伸び、
    更に先の部分が前記第1の案内レールとほぼ平行に伸び
    る、左右一対の第二の案内レールと、 前記第1及び第2の案内レールと移動可能に係合する係
    合部を有する背板と、 前記第1及び第2の案内レールと移動可能に係合する係
    合部を有する座面板と、 を備え、 前記第1の案内レール上で座面板と背板とを隣接配置す
    ることにより構成される蓋の状態と、この状態から座面
    板と背板とを順次分岐点までスライドさせ、第2の案内
    レールに係合させて第2の案内レールの奥まで移動さ
    せ、座面板と背板とを隣接配置することにより構成され
    る補助シートの状態との間で組み替えられることを特徴
    とする自動車用補助シート。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の自動車用補助シートで
    あって、 前記第1の案内レールの前方には、この第1の案内レー
    ルの先端と連結し、前列側シートの背もたれと平行に伸
    びた第三の案内レールが更に配設されており、この第三
    の案内レールに背板と座面板とが収納できることを特徴
    とする自動車用補助シート。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の自動車用補助シ
    ートであって、 前記背板及び座面板が、前記第1のレールに着脱可能に
    係合しており、前記蓋の状態の背板及び座面板を開閉で
    きることを特徴とする自動車用補助シート。
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