JPH1176800A - 貴金属又は銅の固体ゾル及び製造方法並びに塗料組成物及び樹脂成型物 - Google Patents

貴金属又は銅の固体ゾル及び製造方法並びに塗料組成物及び樹脂成型物

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JPH1176800A
JPH1176800A JP13891898A JP13891898A JPH1176800A JP H1176800 A JPH1176800 A JP H1176800A JP 13891898 A JP13891898 A JP 13891898A JP 13891898 A JP13891898 A JP 13891898A JP H1176800 A JPH1176800 A JP H1176800A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 彩度が高く、貴金属又は銅のコロイド粒子を
高い濃度で含有しており、塗料や樹脂に添加しても凝集
せず、充分な着色性を有する貴金属又は銅の固体ゾル、
及び、該貴金属又は銅の固体ゾルの製造方法、並びに、
該貴金属又は銅の固体ゾルを用いて着色した塗料組成物
及び樹脂成型物を提供する。 【解決手段】 貴金属又は銅のコロイド粒子及び高分子
量顔料分散剤を含む貴金属又は銅の固体ゾル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貴金属又は銅の固
体ゾル及びその製造方法並びにそれを用いた塗料組成物
及び樹脂成型物に関する。
【0002】
【従来の技術】貴金属や銅のコロイドは、化学的に非常
に安定であり、各コロイド特有の色を発色する。この特
性を活かして、従来より、ベネチアガラスやステンドグ
ラス等の着色に利用されている。
【0003】貴金属コロイドのなかでも、金コロイド
は、粒径に応じて、青、青紫、赤紫等の色を示すが、こ
の金コロイドによる発色は、「カシウスの紫」として古
くより知られており、陶磁器の絵つけ等の発色に利用さ
れている。
【0004】金コロイド等の貴金属コロイドによる発色
は、電子のプラズマ振動に起因し、プラズモン吸収と呼
ばる発色機構によるものである。このプラズモン吸収に
よる発色は、金属中の自由電子が光電場により揺さぶら
れ、粒子表面に電荷が現れ、非線形分極が生じるためで
あるとされている。この貴金属コロイドによる発色は、
彩度や光線透過率が高く、耐久性等に優れている。この
ような貴金属コロイドによる発色は、粒径が数nm〜数
十nm程度の、いわゆるナノ粒子において見られるもの
であり、着色材としては、粒径分布が狭いコロイドであ
ることが有利である。
【0005】ところで、塗料や樹脂組成物の着色におい
ても、ガラス等の発色と同様の彩度や濃度を再現できる
ものが望まれており、上述した貴金属コロイドや銅コロ
イドを着色材として利用することが期待されている。
【0006】このような貴金属コロイドや銅コロイド
は、通常、コロイド粒子が溶媒中に分散した状態で製造
され、その溶媒の種類により、ヒドロゾルやオルガノゾ
ルとして得られる。この場合、長期間保存することによ
って色の安定性が損なわれたり、また、溶媒の種類に応
じて、使用される樹脂が限定されてしまう可能性がある
ので、溶媒を除去した形の固体ゾルとし、そのまま使用
するか又はバインダー樹脂の種類に応じて溶媒を選択
し、該溶媒に再分散させて使用することが望ましい。ま
た、着色材としては、濃度の高いものが望まれている。
【0007】固体ゾルは、従来より、貴金属や銅の化合
物を溶媒に溶解した後、水素化ホウ素ナトリウム、ポリ
ビニルブチラール等を用いて還元し、必要に応じて、加
熱、光照射等の工程を経た後、溶媒を除去することによ
り製造されている。
【0008】ジャパン・ジャーナル・オブ・アプライド
・フィジックス(Jpn.J.Appl.Phy
s.,)33巻、331頁(1994年)には、ポリビ
ニルブチラール樹脂中での加熱還元により、貴金属の固
体ゾルを得る方法が開示されている。この技術では、得
られる固体ゾルは、保護コロイド1kgあたり、約56
0mmolの金コロイド又は130mmolの銀コロイ
ドを含有しているものである。しかしながら、樹脂成型
物としてから加熱還元するため、塗料や樹脂組成物の着
色方法としては取り扱いが煩雑であった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に鑑
み、彩度が高く、貴金属又は銅のコロイド粒子を高い濃
度で含有しており、塗料や樹脂に添加しても凝集せず、
充分な着色性を有する貴金属又は銅の固体ゾル、及び、
該貴金属又は銅の固体ゾルの製造方法、並びに、該貴金
属又は銅の固体ゾルを用いて着色した塗料組成物及び樹
脂成型物を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、貴金属又は銅
のコロイド粒子及び高分子量顔料分散剤を含む貴金属又
は銅の固体ゾルである。また、本発明は、貴金属又は銅
の化合物を、溶媒に溶解し、高分子量顔料分散剤を加え
た後、貴金属又は銅に還元して上記高分子量顔料分散剤
で保護された貴金属又は銅のコロイド粒子を形成し、そ
の後、上記溶媒を除去することにより固体ゾルとする貴
金属又は銅の固体ゾルの製造方法である。更に、本発明
は、上記貴金属又は銅の固体ゾルを用いる塗料組成物及
び樹脂成型物である。以下に本発明を詳述する。
【0011】本発明の貴金属又は銅の固体ゾルは、貴金
属又は銅のコロイド粒子及び高分子量顔料分散剤からな
る。上記貴金属又は銅のコロイド粒子は、貴金属又は銅
の化合物から形成される。
【0012】上記貴金属としては特に限定されず、例え
ば、金、銀、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オス
ミウム、イリジウム、白金等を挙げることができる。な
かでも、金、銀、白金が好ましい。
【0013】上記貴金属又は銅の化合物としては上記貴
金属又は銅を含むものであれば特に限定されず、例え
ば、塩化金酸、硝酸銀、酢酸銀、過塩素酸銀、塩化白金
酸、塩化白金酸カリウム、塩化銅(II)、酢酸銅(I
I)、硫酸銅(II)等を挙げることができる。
【0014】上記高分子量顔料分散剤は、分散対象物で
ある顔料粒子との相互作用に基づいて、その機能を発揮
する。上記分散対象物である顔料粒子は、一般に、粒径
が100μm〜数100μmの金属酸化物や有機化合物
である。すなわち、上記高分子量顔料分散剤は、このよ
うな顔料粒子の特性に適合した分散機能性高分子であ
る。一方、貴金属や銅のコロイド粒子の粒径は、数nm
〜数10nmであり、その粒径は、顔料粒子のそれの約
1000分の1であって、その体積は、顔料粒子の10
-9倍程度である。また、言うまでもなく、貴金属や銅の
コロイド粒子は、化合物ではなく単体金属である。この
ように一般的な顔料粒子と貴金属及び銅のコロイド粒子
とは、物理的実体が全く別のものである。一般に、物理
的実体の大きさの次元が極端に異なるものは、その物理
・化学的ふるまいが異なることが多いことが知られてお
り、かかる物理・化学的常識に従えば、上記高分子量顔
料分散剤がコロイド粒子の保護コロイドとして使用可能
な高分子の選択肢の一つとして挙げられることはあり得
なかった。
【0015】しかしながら、本発明者らは、予想外に
も、上記高分子量顔料分散剤が貴金属又は銅のコロイド
粒子の保護コロイドとして機能し、上記高分子量顔料分
散剤の使用により、非常に高濃度の貴金属又は銅の固体
ゾルが得られることを見いだした。従って、本発明者ら
は、貴金属又は銅のコロイド粒子を高い濃度で含有した
貴金属又は銅の固体ゾルを得るうえで、この高分子量顔
料分散剤が極めて優れた効果を発揮することの知見を獲
得した。
【0016】上記高分子量顔料分散剤としては特に限定
されないが、以下に説明するものを好適に使用すること
ができる。すなわち; (1)顔料親和性基を主鎖及び/又は複数の側鎖に有
し、かつ、溶媒和部分を構成する複数の側鎖を有する櫛
形構造の高分子 (2)主鎖中に顔料親和性基からなる複数の顔料親和部
分を有する高分子 (3)主鎖の片末端に顔料親和性基からなる顔料親和部
分を有する直鎖状の高分子
【0017】ここで、上記顔料親和性基とは、顔料の表
面に対して強い吸着力を有する官能基をいい、例えば、
オルガノゾルにおいては、第3級アミノ基、第4級アン
モニウム、塩基性窒素原子を有する複素環基、ヒドロキ
シル基、カルボキシル基;ヒドロゾルにおいては、フェ
ニル基、ラウリル基、ステアリル基、ドデシル基、オレ
イル基等を挙げることができる。本発明において、上記
顔料親和性基は、貴金属又は銅に対して強い親和力を示
す。上記高分子量顔料分散剤は、上記顔料親和性基を有
することにより、貴金属又は銅の保護コロイドとして充
分な性能を発揮することができる。
【0018】上記櫛形構造の高分子(1)は、上記顔料
親和性基を有する複数の側鎖とともに、溶媒和部分を構
成する複数の側鎖を主鎖に結合した構造のものであり、
これらの側鎖があたかも櫛の歯のように主鎖に結合され
ているものである。本明細書中、上述の構造を櫛形構造
と称する。上記櫛形構造の高分子(1)において、上記
顔料親和性基は、側鎖末端に限らず、側鎖の途中や主鎖
中に複数存在していてもよい。なお、上記溶媒和部分
は、溶媒に親和性を有する部分であって、親水性又は疎
水性の構造をいう。上記溶媒和部分は、例えば、水溶性
の重合鎖、親油性の重合鎖等から構成されている。
【0019】上記櫛形構造の高分子(1)としては特に
限定されず、例えば、特開平5−177123号公報に
開示されている1個以上のポリ(カルボニル−C3 〜C
6 −アルキレンオキシ)鎖を有し、これらの各鎖が3〜
80個のカルボニル−C3 〜C 6 −アルキレンオキシ基
を有しかつアミド又は塩架橋基によってポリ(エチレン
イミン)に結合されている構造のポリ(エチレンイミ
ン)又はその酸塩からなるもの;特開昭54−3708
2号公報に開示されているポリ(低級アルキレン)イミ
ンと、遊離のカルボン酸基を有するポリエステルとの反
応生成物よりなり、各ポリ(低級アルキレン)イミン連
鎖に少なくとも2つのポリエステル連鎖が結合されたも
の;特公平7−24746号公報に開示されている末端
にエポキシ基を有する高分子量のエポキシ化合物に、ア
ミン化合物と数平均分子量300〜7000のカルボキ
シル基含有プレポリマーとを同時に又は任意順に反応さ
せて得られる顔料分散剤等を挙げることができる。
【0020】上記櫛形構造の高分子(1)は、顔料親和
性基が1分子中に2〜3000個存在するものが好まし
い。2個未満であると、分散安定性が充分ではなく、3
000個を超えると、粘度が高すぎて取り扱いが困難と
なり、また、コロイド粒子の粒度分布が広くなり、彩度
が低下する。より好ましくは、25〜1500個であ
る。
【0021】上記櫛形構造の高分子(1)は、溶媒和部
分を構成する側鎖が1分子中に2〜1000存在するも
のが好ましい。2未満であると、分散安定性が充分では
なく、1000を超えると、粘度が高すぎて取り扱いが
困難となり、また、コロイド粒子の粒度分布が広くな
り、彩度が低下する。より好ましくは、5〜500であ
る。
【0022】上記櫛形構造の高分子(1)は、数平均分
子量が2000〜1000000であることが好まし
い。2000未満であると、分散安定性が充分ではな
く、1000000を超えると、粘度が高すぎて取り扱
いが困難となり、また、コロイド粒子の粒度分布が広く
なり、彩度が低下する。より好ましくは、4000〜5
00000である。
【0023】上記主鎖中に顔料親和性基からなる複数の
顔料親和部分を有する共重合体(2)は、複数の顔料親
和性基が主鎖にそって配置されているものであり、上記
顔料親和性基は、例えば、主鎖にペンダントしているも
のである。本明細書中、上記顔料親和部分は、上記顔料
親和性基が1つ又は複数存在して、顔料表面に吸着する
アンカーとして機能する部分をいう。
【0024】上記共重合体(2)としては、例えば、特
開平4−210220号公報に開示されているポリイソ
シアネートと、モノヒドロキシ化合物及びモノヒドロキ
シモノカルボン酸又はモノアミノモノカルボン酸化合物
の混合物、並びに、少なくとも1つの塩基性環窒素とイ
ソシアネート反応性基とを有する化合物との反応物;特
開昭60−16631号公報、特開平2−612号公
報、特開昭63−241018号公報に開示されている
ポリウレタン/ポリウレアよりなる主鎖に複数の第3級
アミノ基又は塩基性環式窒素原子を有する基がペンダン
トした高分子;特開平1−279919号公報に開示さ
れている水溶性ポリ(オキシアルキレン)鎖を有する立
体安定化単位、構造単位及びアミノ基含有単位からなる
共重合体であって、アミン基含有単量単位が第3級アミ
ノ基若しくはその酸付加塩の基又は第4級アンモニウム
の基を含有しており、該共重合体1g当たり0.025
〜0.5ミリ当量のアミノ基を含有する共重合体;特開
平6−100642号公報に開示されている付加重合体
からなる主鎖と、少なくとも1個のC1 〜C4 アルコキ
シポリエチレン又はポリエチレン−コプロピレングリコ
ール(メタ)アクリレートからなる安定化剤単位とから
なり,かつ、2500〜20000の重量平均分子量を
有する両親媒性共重合体であって、主鎖は、30重量%
までの非官能性構造単位と、合計で70重量%までの安
定化剤単位及び官能性単位を含有しており、上記官能性
単位は、置換されているか又は置換されていないスチレ
ン含有単位、ヒドロキシル基含有単位及びカルボキシル
基含有単位であり、ヒドロキシル基とカルボキシル基、
ヒドロキシル基とスチレン基及びヒドロキシル基とプロ
ピレンオキシ基又はエチレンオキシ基との比率が、それ
ぞれ、1:0.10〜26.1;1:0.28〜25.
0;1:0.80〜66.1である両親媒性高分子等を
挙げることができる。
【0025】上記共重合体(2)は、顔料親和性基が1
分子中に2〜3000個存在するものが好ましい。2個
未満であると、分散安定性が充分ではなく、3000個
を超えると、粘度が高すぎて取り扱いが困難となり、ま
た、コロイド粒子の粒度分布が広くなり、彩度が低下す
る。より好ましくは、25〜1500個である。
【0026】上記共重合体(2)は、数平均分子量が2
000〜1000000であることが好ましい。200
0未満であると、分散安定性が充分ではなく、1000
000を超えると、粘度が高すぎて取り扱いが困難とな
り、また、コロイド粒子の粒度分布が広くなり、彩度が
低下する。より好ましくは、4000〜500000で
ある。
【0027】上記主鎖の片末端に顔料親和性基からなる
顔料親和部分を有する直鎖状の高分子(3)は、主鎖の
片末端のみに1つ又は複数の顔料親和性基からなる顔料
親和部分を有しているが、顔料表面に対して充分な親和
性を有するものである。
【0028】上記直鎖状の高分子(3)としては特に限
定されず、例えば、特開昭46−7294号公報に開示
されている一方が塩基性であるA−Bブロック型高分
子;米国特許第4656226号明細書に開示されてい
るAブロックに芳香族カルボン酸を導入したA−Bブロ
ック型高分子;米国特許第4032698号明細書に開
示されている片末端が塩基性官能基であるA−Bブロッ
ク型高分子;米国特許第4070388号明細書に開示
されている片末端が酸性官能基であるA−Bブロック型
高分子;特開平1−204914号公報に開示されてい
る米国特許第4656226号明細書に記載のAブロッ
クに芳香族カルボン酸を導入したA−Bブロック型高分
子の耐候黄変性を改良したもの等を挙げることができ
る。
【0029】上記直鎖状の高分子(3)は、顔料親和性
基が1分子中に2〜3000個存在するものが好まし
い。2個未満であると、分散安定性が充分ではなく、3
000個を超えると、粘度が高すぎて取り扱いが困難と
なり、また、コロイド粒子の粒度分布が広くなり、彩度
が低下する。より好ましくは、5〜1500個である。
【0030】上記直鎖状の高分子(3)は、数平均分子
量が1000〜1000000であることが好ましい。
1000未満であると、分散安定性が充分ではなく、1
000000を超えると、粘度が高すぎて取り扱いが困
難となり、また、コロイド粒子の粒度分布が広くなり、
彩度が低下する。より好ましくは、2000〜5000
00である。
【0031】上記高分子量顔料分散剤としては、市販さ
れているものを使用することもできる。上記市販品とし
ては、例えば、ソルスパース20000、ソルスパース
24000、ソルスパース26000、ソルスパース2
7000、ソルスパース28000(ゼネカ社製);デ
ィスパービック160、ディスパービック161、ディ
スパービック162、ディスパービック163、ディス
パービック166、ディスパービック170、ディスパ
ービック180、ディスパービック182、ディスパー
ビック184、ディスパービック190(ビックケミー
社製);EFKA−46、EFKA−47、EFKA−
48、EFKA−49(EFKAケミカル社製);ポリ
マー100、ポリマー120、ポリマー150、ポリマ
ー400、ポリマー401、ポリマー402、ポリマー
403、ポリマー450、ポリマー451、ポリマー4
52、ポリマー453(EFKAケミカル社製);アジ
スパーPB711、アジスパーPA111、アジスパー
PB811、アジスパーPW911(味の素社製);フ
ローレンDOPA−158、フローレンDOPA−2
2、フローレンDOPA−17、フローレンTG−73
0W、フローレンG−700、フローレンTG−720
W(共栄社化学社製)等を挙げることができる。
【0032】上記高分子量顔料分散剤は、顔料親和性基
が側鎖に存在し、溶媒和部分を構成する側鎖を有するグ
ラフト構造のもの〔上記櫛形構造の高分子(1)〕;主
鎖に、顔料親和性基を有するもの〔上記共重合体(2)
及び上記直鎖状の高分子(3)〕であるので、コロイド
粒子の分散性が良好であり、貴金属又は銅のコロイド粒
子に対する保護コロイドとして好適である。上記高分子
量顔料分散剤を使用することにより、貴金属又は銅のコ
ロイド粒子を高い濃度で含有する貴金属又は銅のコロイ
ド粒子分散体を得ることができる。
【0033】本発明において、上記高分子量顔料分散剤
は、軟化温度が、30℃以上であることが好ましい。3
0℃未満であると、得られる貴金属又は銅の固体ゾルが
貯蔵中にブロッキングしてしまう。より好ましくは、4
0℃以上である。
【0034】上記高分子量顔料分散剤の含有量は、上記
貴金属又は銅100重量部に対して20〜1000重量
部が好ましい。20重量部未満であると、上記貴金属又
は銅のコロイド粒子の分散性が不充分であり、1000
重量部を超えると、塗料や樹脂成型物に配合した際に、
バインダー樹脂に対する高分子量顔料分散剤の混入量が
多くなり、物性等に不具合が生じやすくなる。より好ま
しくは、50〜650重量部である。
【0035】本発明の貴金属又は銅の固体ゾルにおい
て、着色性の観点から、上記貴金属又は銅のコロイド粒
子は、上記高分子量顔料分散剤1kgあたり、50mm
ol以上含有されることが好ましい。上記貴金属又は銅
のコロイド粒子が50mmol未満であると、着色性が
不充分となる。より好ましくは、100mmol以上で
ある。
【0036】本発明の貴金属又は銅の固体ゾルにおい
て、貴金属又は銅のコロイド粒子は、、体積平均粒径が
5〜150nmであることが好ましい。5nm未満であ
ると、着色力が低く、150nmを超えると、彩度が低
くなる。また、本発明の貴金属又は銅の固体ゾルは、狭
い粒度分布を示すものであることが好ましい。粒度分布
が広いものであると、彩度が低くなるので好ましくな
い。
【0037】本発明の貴金属又は銅の固体ゾルは、彩度
が高く、貴金属又は銅のコロイド粒子を高い濃度で含有
しているので、着色性が良好であり、着色材として好適
である。また、本発明の貴金属又は銅の固体ゾルは、塗
料や樹脂等の高分子バインダーとの相溶性が良好であ
り、このような高分子バインダーに添加しても安定で凝
集せず、充分な着色性を有しているので、塗料や樹脂成
型物の着色材としても好適である。更に、適当な溶媒に
溶解して、ヒドロゾルやオルガノゾルとすることができ
る。
【0038】本発明の貴金属又は銅の固体ゾルは、以下
に述べる製造方法によって得ることができる。すなわ
ち、貴金属又は銅の化合物を溶媒に溶解し、高分子量顔
料分散剤を加えた後、貴金属又は銅に還元して上記高分
子量顔料分散剤で保護された貴金属又は銅のコロイド粒
子を形成し、その後、上記溶媒を除去することにより固
体ゾルとするものである。
【0039】本発明の製造方法において、上記貴金属又
は銅の化合物は、溶媒に溶解して使用される。上記溶媒
としては上記金属又は銅を含む化合物を溶解することが
できるものであれば特に限定されず、例えば、水;アセ
トン、メタノール、エチレングリコール等の水可溶性有
機溶媒等を挙げることができる。これらは単独で使用し
てもよく、2種以上を併用してもよい。本発明において
は、水及び水可溶性有機溶媒を併用することが好まし
い。
【0040】上記溶媒が水及び水可溶性有機溶媒からな
る混合溶媒である場合、まず、上記貴金属又は銅の化合
物を水に溶解した後、水可溶性有機溶媒を添加して溶液
とすることが好ましい。このとき、上記貴金属又は銅の
化合物は、50mM以上となるように水に溶解されるこ
とが好ましい。50mM未満であると、貴金属又は銅の
コロイド粒子を高い割合で含有した固体ゾルを得ること
ができない。より好ましくは、100mM以上である。
【0041】貴金属として銀を使用する場合、上記水溶
液は、pH7以下であることが好ましい。pHが7を超
えると、例えば、上記銀の化合物として硝酸銀を用いる
場合、銀イオンを還元する際に酸化銀等の副生成物が生
成し、溶液が白濁するので好ましくない。上記水溶液の
pHが7を超える場合には、例えば、0.1N程度の硝
酸等を添加して、pHを7以下に調整することが好まし
い。
【0042】上記水可溶性有機溶媒は、上記貴金属又は
銅の化合物を溶解する水に対して、体積比が1.0以上
となるように添加することが好ましい。1.0未満であ
ると、溶剤型塗料用の高分子量顔料分散剤が溶解しな
い。より好ましくは、5.0以上である。
【0043】本発明においては、上記貴金属又は銅の化
合物の溶液に高分子量顔料分散剤を添加する。上記高分
子量顔料分散剤は、上記溶媒が水及び水可溶性有機溶媒
からなる混合溶媒である場合には、水不溶性のものであ
ることが好ましい。水溶解性であると、水可溶性有機溶
媒を除去して固体ゾルを得る際に、コロイド粒子を析出
させるのが困難となる。上記水不溶性の高分子量顔料分
散剤としては、例えば、ディスパービック161、ディ
スパービック166(ビックケミー社製)、ソルスパー
ス24000、ソルスパース28000(ゼネカ社製)
等を挙げることができる。
【0044】上記高分子量顔料分散剤の添加量は、上記
貴金属又は銅100重量部に対して20〜1000重量
部が好ましい。20重量部未満であると、上記貴金属又
は銅のコロイド粒子の分散性が不充分であり、1000
重量部を超えると、塗料や樹脂成型物に配合した際に、
バインダー樹脂に対する高分子量顔料分散剤の混入量が
多くなり、物性等に不具合を生じやすくなる。より好ま
しくは、50〜650重量部である。
【0045】本発明においては、上記貴金属又は銅の化
合物の溶液に上記高分子量顔料分散剤を添加した後、貴
金属又は銅のイオンを還元する。上記還元の方法として
は特に限定されず、例えば、化合物を添加して化学的に
還元する方法、高圧水銀灯を用いた光照射により還元す
る方法等を挙げることができる。
【0046】上記化合物としては特に限定されず、例え
ば、従来より還元剤として使用されている水素化ホウ素
ナトリウム等のアルカリ金属水素化ホウ素塩;ヒドラジ
ン化合物;クエン酸又はその塩、コハク酸又はその塩等
を使用することができる。また、本発明においては、上
記還元剤のほかに、アミンを使用することができる。
【0047】上記アミンは、通常は還元剤として使用さ
れないものであるが、本発明者らは、意外にも、上記貴
金属又は銅の化合物の溶液にアミンを添加して攪拌、混
合することによって、貴金属イオンや銅イオン等が常温
付近で貴金属、銅に還元されることを見いだした。上記
アミンを使用することにより、危険性や有害性の高い還
元剤を使用する必要がなく、加熱や特別な光照射装置を
使用することなしに、5〜100℃程度、好ましくは2
0〜80℃程度の反応温度で、貴金属又は銅の化合物を
還元することができる。従って、上記高分子量顔料分散
剤の使用と相まって、本発明の目的を極めて有利に達成
することができる。
【0048】上記アミンとしては特に限定されず、例え
ば、プロピルアミン、ブチルアミン、ヘキシルアミン、
ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジメチルエチルア
ミン、ジエチルメチルアミン、トリエチルアミン、エチ
レンジアミン、N,N,N′,N′−テトラメチルエチ
レンジアミン、1,3−ジアミノプロパン、N,N,
N′,N′−テトラメチル−1,3−ジアミノプロパ
ン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミ
ン等の脂肪族アミン;ピペリジン、N−メチルピペリジ
ン、ピペラジン、N,N′−ジメチルピペラジン、ピロ
リジン、N−メチルピロリジン、モルホリン等の脂環式
アミン;アニリン、N−メチルアニリン、N,N−ジメ
チルアニリン、トルイジン、アニシジン、フェネチジン
等の芳香族アミン; ベンジルアミン、N−メチルベンジ
ルアミン、N,N−ジメチルベンジルアミン、フェネチ
ルアミン、キシリレンジアミン、N,N,N′,N′−
テトラメチルキシリレンジアミン等のアラルキルアミン
等を挙げることができる。また、上記アミンとして、例
えば、メチルアミノエタノール、ジメチルアミノエタノ
ール、トリエタノールアミン、エタノールアミン、ジエ
タノールアミン、メチルジエタノールアミン、プロパノ
ールアミン、2−(3−アミノプロピルアミノ)エタノ
ール、ブタノールアミン、ヘキサノールアミン、ジメチ
ルアミノプロパノール等のアルカノールアミンも挙げる
ことができる。これらのうち、アルカノールアミンが好
ましい。
【0049】上記アミンの添加量は、上記貴金属又は銅
の化合物1molに対して1〜50molが好ましい。
1mol未満であると、還元が充分に行われず、50m
olを超えると、生成したコロイド粒子の対凝集安定性
が低下する。より好ましくは、2〜8molである。
【0050】また、上記還元剤として上記水素化ホウ素
ナトリウムを使用する場合、上記水素化ホウ素ナトリウ
ムは、高価であり、取り扱いにも留意しなければならな
いが、常温で還元することができるので、加熱や特別な
光照射装置を使用する必要がない。
【0051】上記水素化ホウ素ナトリウムの添加量は、
上記貴金属又は銅の化合物1molに対して1〜50m
olが好ましい。1mol未満であると、還元が充分に
行われず、50molを超えると、生成したコロイド粒
子の対凝集安定性が低下する。より好ましくは、1.5
〜10molである。
【0052】上記還元剤としてクエン酸又はその塩を使
用する場合、アルコールの存在下で加熱還流することに
よって貴金属イオンや銅イオン等を還元することができ
る。上記クエン酸又はその塩は、非常に安価であり、入
手が容易である利点がある。上記クエン酸又はその塩と
しては、クエン酸ナトリウムを使用することが好まし
い。
【0053】上記クエン酸又はその塩の添加量は、上記
貴金属又は銅の化合物1molに対して1〜50mol
が好ましい。1mol未満であると、還元が充分に行わ
れず、50molを超えると、生成したコロイド粒子の
対凝集安定性が低下する。より好ましくは、1.5〜1
0molである。
【0054】本発明においては、上記貴金属又は銅のイ
オンを還元した後、上記高分子量顔料分散剤で保護され
た貴金属又は銅のコロイド粒子を沈殿させてから上記溶
媒を除去する。上記溶媒として水及び水可溶性有機溶媒
を使用する場合には、使用する高分子量顔料分散剤の性
質に応じて以下の方法に従って上記溶媒を除去すること
ができる。
【0055】上記高分子量顔料分散剤が水不溶性のもの
である場合、まず、上記水可溶性有機溶媒を蒸発等によ
り除去して、上記高分子量顔料分散剤で保護された貴金
属又は銅のコロイド粒子を沈殿させた後、水を除去する
ことが好ましい。上記高分子量顔料分散剤が水不溶性の
ものであるので、上記水可溶性有機溶媒を除去すること
により、上記高分子量顔料分散剤により保護された貴金
属又は銅のコロイド粒子が沈殿する。
【0056】この場合において、上記水可溶性有機溶媒
は、蒸発速度が水より大きいものであることが好まし
い。蒸発速度が水より小さいものであると、上記高分子
量顔料分散剤として水不溶性のものを使用した場合、溶
媒を除去して固体ゾルとする際に、上記水可溶性有機溶
媒を先に取り除くことができず、貴金属又は銅のコロイ
ド粒子を沈殿させることができない。
【0057】上記高分子量顔料分散剤が溶剤型のもので
ある場合、該高分子量顔料分散剤を溶解しない非極性有
機溶媒を過剰量添加して上記高分子量顔料分散剤で保護
された貴金属又は銅のコロイド粒子を沈殿させた後、デ
カンテーション等により溶媒を除去することもできる。
【0058】上記高分子量顔料分散剤で保護された貴金
属又は銅のコロイド粒子は、残留イオンが存在すると、
本発明の貴金属又は銅の固体ゾルを塗料や樹脂組成物の
着色材として使用する場合に凝集を引き起こすことがあ
るので、残留イオンが存在しないことが好ましい。上記
残留イオンは、上記溶媒の除去の際に同時に除去される
が、本発明において、上記溶媒を除去した後、上記高分
子量顔料分散剤で保護された貴金属又は銅のコロイド粒
子をイオン交換水で洗浄することが好ましい。上記高分
子量顔料分散剤で保護された貴金属又は銅のコロイド粒
子が過剰量の上記非極性溶媒により沈殿された場合は、
上記非極性有機溶媒で洗浄することができる。
【0059】本発明の製造方法において、貴金属又は銅
の固体ゾルは、上記溶媒を除去した後、乾燥させること
により得ることができる。得られる貴金属又は銅の固体
ゾルは、従来の製造方法により得られる固体ゾルと比較
して、高い濃度で貴金属又は銅のコロイド粒子を含有し
ているため、少量であっても充分な着色を行うことがで
きるので、着色材として好適である。また、得られる貴
金属又は銅の固体ゾルは、コロイド平均粒径が5〜15
0μmであり、粒度分布が狭いので、濃色かつ彩度の高
いものとなる。
【0060】本発明の貴金属又は銅の固体ゾルの製造方
法は、上記貴金属又は銅の化合物を溶媒に溶解して溶液
とし、上記高分子量顔料分散剤を加えた後、貴金属又は
銅に還元し、その後、溶媒を除去するといった少ない工
程で簡便に行うことができ、しかも、彩度が高く、従来
の貴金属の固体ゾルと比較して、貴金属又は銅のコロイ
ド粒子を高い濃度で含有する貴金属又は銅の固体ゾルを
製造することができる。特に、アルカノールアミンを使
用することにより、20〜80℃程度の温和な条件で簡
便に製造することができる。
【0061】本発明の貴金属又は銅の固体ゾルは、従来
より着色材として使用されている顔料や染料と比較し
て、彩度が高いものである。例えば、本発明の貴金属又
は銅の固体ゾルのうち銀の固体ゾルの彩度を、従来より
使用されている顔料のなかでも、比較的堅牢で彩度が高
いとされているイソインドリノンと比較すると、同じ光
線透過率を有するものであれば、銀の固体ゾルのほうが
彩度の高い塗膜が得られることを確認することができ
る。
【0062】本発明の塗料組成物は、上述した本発明の
貴金属又は銅の固体ゾルを用いて着色されたものであ
る。本発明において使用される塗料としては特に限定さ
れず、水系のものであっても、溶剤系のものであっても
よい。上記水系の塗料としては特に限定されず、例え
ば、水溶性アクリル/メラミン樹脂塗料、水溶性アルキ
ド/メラミン樹脂塗料、アクリルエマルション塗料、ウ
レタンエマルション塗料等を挙げることができる。上記
溶剤系の塗料としては特に限定されず、例えば、アクリ
ルメラミン樹脂塗料、アルキドメラミン樹脂塗料、ウレ
タン樹脂塗料、エポキシ樹脂塗料等を挙げることができ
る。
【0063】上記貴金属又は銅の固体ゾルは、上記塗料
にそのまま添加するか、又は、溶媒に再分散して添加さ
れる。上記固体ゾルを再分散させる溶媒としては特に限
定されず、例えば、トルエン、キシレン、メチルイソブ
チルケトン(MIBK)、ブチルセロソルブ、酢酸ブチ
ル、酢酸エチル、水、エチルアルコール等を挙げること
ができる。上記溶媒が有機溶媒である場合には、本発明
の貴金属又は銅の固体ゾルをオルガノゾルとすることが
できる。
【0064】上記溶媒は、濃度が50〜1000mMと
なるように上記貴金属又は銅の固体ゾルを溶解すること
が好ましい。50mM未満であると、着色性が不充分で
あり、1000mMを超えると、着色力が高すぎて、色
調を調節するのが困難となる。
【0065】本発明の塗料組成物は、上記貴金属又は銅
の固体ゾルを着色材として用いているので、得られる塗
膜に鮮やかな色を付与することができ、また、付与され
た色は化学的に安定であるので退色せず、自動車用塗
料、建築外装用塗料、液晶カラーフィルター用着色材等
の耐候性、耐久性、耐熱性、意匠が要求される分野に好
適に使用することができる。
【0066】本発明の樹脂成型物は、上記貴金属又は銅
の固体ゾルを用いて着色されたものである。本発明にお
いて、上記貴金属又は銅の固体ゾルは、そのまま又は溶
媒に再分散して着色材として使用される。上記溶媒とし
ては特に限定されず、例えば、上述した塗料組成物の説
明中で例示したもの等を挙げることができる。
【0067】本発明の樹脂成型物は、まず、上記貴金属
又は銅の固体ゾルを樹脂組成物と混合した後、又は、上
記貴金属又は銅の固体ゾルを樹脂組成物を構成する単量
体と混合して重合した後、射出成型、押出成型、バルク
重合法等の方法により得ることができる。
【0068】本発明の樹脂成型物において使用される樹
脂組成物としては特に限定されず、例えば、アクリル系
樹脂、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリカーボネ
ート系樹脂、ポリエステル系樹脂、メラミン系樹脂、フ
ェノール系樹脂等を挙げることができる。
【0069】本発明の樹脂成型物は、例えば、光学フィ
ルター等の光学材料等として好適に使用することができ
る。本発明の樹脂成型物は、上記貴金属又は銅の固体ゾ
ルを着色材として使用しているので、充分に着色されて
おり、変色することなく、色の安定性、耐久性に優れて
いる。
【0070】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0071】実施例1 金の固体ゾルの調製 1000mMの塩化金酸水溶液10mlをビーカーにと
り、アセトン90mlで希釈した後、高分子量顔料分散
剤(ソルスパース24000(商品名)、軟化温度60
℃、ゼネカ社製)を1g溶解させた。高分子量顔料分散
剤が完全に溶解してから、ジメチルアミノエタノールを
5ml加えて、鮮やかで濃厚な赤色の金コロイド溶液を
得た。得られた金コロイド溶液を減圧下に加熱し、アセ
トンを除去した。高分子量顔料分散剤(ソルスパース2
4000、軟化温度60℃、ゼネカ社製)は、水に不溶
性なので、アセトン量の減少に伴い、高分子量顔料分散
剤に保護された金コロイドが析出・沈殿した。上澄みの
水層をデカンテーションで除去し、更にイオン交換水で
沈殿物を洗浄した後、完全に乾燥させて金の固体ゾルを
得た。得られた固体ゾルは、金属光沢を示した。濃度
は、高分子量顔料分散剤1kgあたり、10molであ
った。
【0072】 実施例2 金の固体ゾルからのオルガノゾルの調製 実施例1で得られた金の固体ゾルをトルエン10mlに
加えて攪拌し、固体ゾルを完全に溶解させて、濃厚で鮮
やかな赤色の金コロイドのトルエン溶液(オルガノゾ
ル)を得た。この金コロイド溶液は、3カ月以上貯蔵し
ても、色の変化や沈殿の生成がなく、極めて安定であっ
た。
【0073】 実施例3 金の固体ゾルからのオルガノゾルの調製 トルエンの代わりにメチルイソブチルケトン(MIB
K)を用いたこと以外は、実施例2と同様にして、濃厚
で鮮やかな赤色の金コロイドのMIBK溶液(オルガノ
ゾル)を得た。この金コロイド溶液は、3カ月以上貯蔵
しても、色の変化や沈殿の生成がなく、極めて安定であ
った。
【0074】実施例4 金の固体ゾルの塗料への応用 実施例2で得られた金の固体ゾルのトルエン溶液を、短
油アルキド樹脂(水酸基価80、酸価6、固形分56
%)25g、メラミン樹脂(ユーバン128(商品
名)、固形分60%、三井東圧社製)10gと混合し、
溶剤型塗料を作製した。この塗料をガラス板上に125
μmのアプリケーターで塗布し、室温で15分乾燥させ
た後、140℃で20分焼き付けて、鮮やかな赤色の硬
化塗膜を得た。
【0075】 実施例5 金の固体ゾルの樹脂成型物への応用 実施例1で得られた金の固体ゾルを、メチルメタクリレ
ート(MMA)100mlに溶解させた。固体ゾルを完
全に溶解させ、鮮やかな赤色の金コロイドのMMA溶液
を得た。得られた金コロイドのMMA溶液に、t−ブチ
ルパーオクトエートを0.2g加え、80℃で4時間加
熱して、金コロイドの鮮やかな赤色を失っていないポリ
メチルメタクリレートの塊状物を得た。
【0076】実施例6 銀の固体ゾルの調製 塩化金酸の代わりに、硝酸銀を用いたこと以外は、実施
例1と同様にして、鮮やかで濃厚な黄色の銀コロイド溶
液を得た。得られた銀コロイド溶液を用いたこと以外
は、実施例1と同様にして、銀の固体ゾルを得た。得ら
れた固体ゾルは、金属光沢を示した。濃度は、高分子量
顔料分散剤1kgあたり、10molであった。
【0077】 実施例7 銀の固体ゾルからのオルガノゾルの調製 実施例6で得られた銀の固体ゾルを、キシレン10ml
に加えて攪拌し、固体ゾルを完全に溶解させて、濃厚で
鮮やかな黄色の銀コロイドのキシレン溶液(オルガノゾ
ル)を得た。この銀コロイド溶液は、3カ月以上貯蔵し
ても、色の変化や沈殿の生成がなく、極めて安定であっ
た。
【0078】 実施例8 銀の固体ゾルの樹脂成型物への応用 実施例6で得られた銀の固体ゾルを用いたこと以外は、
実施例5と同様にして、鮮やかな黄色のポリメチルメタ
クリレートの塊状物を得た。
【0079】実施例9 銀の固体ゾルの調製 1000mMの硝酸銀水溶液10mlをビーカーにと
り、アセトン90mlで希釈した後、高分子量顔料分散
剤(ディスパービック161(商品名)、軟化温度10
0℃、ビックケミー社製)を3g溶解させた。高分子量
顔料分散剤が完全に溶解してから、ジメチルアミノエタ
ノールを5ml加えて、鮮やかで濃厚な黄色の銀コロイ
ド溶液を得た。得られた銀コロイド溶液を多量のヘキサ
ン中に投入した。高分子量顔料分散剤(ディスパービッ
ク161)は、ヘキサンに不溶なので、高分子量顔料分
散剤に保護された銀コロイドが析出・沈降した。沈降物
を濾別し、更にヘキサンで洗浄した後、完全に乾燥させ
て銀の固体ゾルを得た。濃度は、高分子量顔料分散剤1
kgあたり、11molであった。
【0080】 実施例10 銀の固体ゾルからのオルガノゾルの調製 実施例9で得られた銀の固体ゾルを、エチレングリコー
ルモノブチルエーテル(ブチルセロソルブ)10mlに
溶解して、鮮やかで濃厚な黄色の銀コロイド溶液を得
た。この銀コロイド溶液は、3カ月以上貯蔵しても、色
の変化や沈殿の生成がなく、極めて安定であった。
【0081】実施例11 銅の固体ゾルの調製 100mMの塩化銅(II)水溶液10mlをビーカー
にとり、アセトン90mlで希釈した後、高分子量顔料
分散材(ソルスパース28000(商品名)、軟化温度
0℃以下、ゼネカ社製)を1g溶解させた。高分子量顔
料分散剤が完全に溶解してから、2Mの水素化ホウ素ナ
トリウム水溶液を10ml加えて、鮮やかで濃厚な赤色
の銅コロイドを得た。得られた銅コロイド溶液を減圧下
に加熱し、アセトンを除去した。高分子量顔料分散剤
(ソルスパース28000、軟化温度0℃以下、ゼネカ
社製)は、水に不溶性なので、アセトン量の現象に伴
い、高分子量顔料分散剤に保護された銅コロイドが析出
・沈殿した。上澄みの水層をデカンテーションで除去
し、更にイオン交換水で沈殿物を洗浄した後、完全に乾
燥させて銅の固体ゾルを得た。得られた固体ゾルの濃度
は、高分子量顔料分散剤1kgあたり、1000mmo
lであった。
【0082】実施例12 金の固体ゾルの調製 高分子顔料分散剤としてソルスパース24000の代わ
りにソルスパース28000(軟化温度0℃、ゼネカ社
製)を1g用いたこと以外は、実施例1と同様にして金
の固体ゾルを得た。得られた固体ゾルは、室温では濃赤
色の高粘度油状物となった。濃度は、高分子量顔料分散
剤1kgあたり10molであった。
【0083】 実施例13 金の固体ゾルからのオルガノゾルの調製 実施例12で得られた金の固体ゾルを、実施例2と同様
にして鮮やかな赤色の金コロイドのトルエン溶液を得
た。この金コロイド溶液は3ヵ月以上貯蔵しても色の変
化や沈殿の生成がなく、極めて安定であった。
【0084】実施例14 金の固体ゾルの調製 高分子顔料分散剤としてソルスパース24000の代わ
りにディスパービック161(軟化温度100℃、ビッ
クケミー社製)を3g用いたこと以外は、実施例1と同
様にして金の固体ゾルを得た。得られた固体ゾルは、金
属光沢を示した。濃度は、高分子量顔料分散剤1kgあ
たり11molであった。
【0085】 実施例15 金の固体ゾルからのオルガノゾルの調製 実施例14で得られた金の固体ゾルを、実施例2と同様
にして鮮やかな赤色の金コロイドのトルエン溶液を得
た。この金コロイド溶液は3ヵ月以上貯蔵しても色の変
化や沈殿の生成がなく、極めて安定であった。
【0086】実施例16 金の固体ゾルの調製 高分子顔料分散剤としてソルスパース24000の代わ
りにポリマー401(商品名)(EFKAケミカル社
製)を2g用いたこと以外は、実施例1と同様にして金
の固体ゾルを得た。得られた固体ゾルは、金属光沢を示
した。濃度は、高分子量顔料分散剤1kgあたり10m
olであった。
【0087】 実施例17 金の固体ゾルからのオルガノゾルの調製 実施例16で得られた金の固体ゾルを、実施例2と同様
にして鮮やかな赤色の金コロイドのトルエン溶液を得
た。この金コロイド溶液は3ヵ月以上貯蔵しても色の変
化や沈殿の生成がなく、極めて安定であった。
【0088】実施例18 金の固体ゾルの調製 高分子顔料分散剤としてソルスパース24000の代わ
りにフローレンDOPA−22(商品名)(共栄社化学
社製)を2.5g用いたこと以外は、実施例1と同様に
して金の固体ゾルを得た。得られた固体ゾルは、金属光
沢を示した。濃度は、高分子量顔料分散剤1kgあたり
10molであった。
【0089】 実施例19 金の固体ゾルからのオルガノゾルの調製 実施例18で得られた金の固体ゾルを、実施例2と同様
にして鮮やかな赤色の金コロイドのトルエン溶液を得
た。この金コロイド溶液は3ヵ月以上貯蔵しても色の変
化や沈殿の生成がなく、極めて安定であった。
【0090】実施例20 金の固体ゾルの調製 ジメチルアミノエタノールの代わりにメチルジエタノー
ルアミンを5.5ml用いる以外は、実施例1と同様に
して金の固体ゾルを得た。得られた固体ゾルは、金属光
沢を示した。濃度は、高分子量顔料分散剤1kgあたり
10molであった。
【0091】 実施例21 金の固体ゾルからのオルガノゾルの調製 実施例20で得られた金の固体ゾルを、実施例2と同様
にして鮮やかな赤色の金コロイドのトルエン溶液を得
た。この金コロイド溶液は3ヵ月以上貯蔵しても色の変
化や沈殿の生成がなく、極めて安定であった。
【0092】実施例22 金の固体ゾルの調製 ジメチルアミノエタノールの代わりにジメチルエチルア
ミンを5ml用いる以外は、実施例1と同様にして金の
固体ゾルを得た。得られた固体ゾルは、金属光沢を示し
た。濃度は、高分子量顔料分散剤1kgあたり10mo
lであった。
【0093】 実施例23 金の固体ゾルからのオルガノゾルの調製 実施例22で得られた金の固体ゾルを、実施例2と同様
にして鮮やかな赤色の金コロイドのトルエン溶液を得
た。この金コロイド溶液は3ヵ月以上貯蔵しても色の変
化や沈殿の生成がなく、極めて安定であった。
【0094】実施例24 金の固体ゾルの調製 ジメチルアミノエタノールの代わりにN,N,N′,
N′−テトラメチル−1,3ジアミノプロパンを8ml
用いる以外は、実施例1と同様にして金の固体ゾルを得
た。得られた固体ゾルは、金属光沢を示した。濃度は、
高分子量顔料分散剤1kgあたり1000mmolであ
った。
【0095】 実施例25 金の固体ゾルからのオルガノゾルの調製 実施例24で得られた金の固体ゾルを、実施例2と同様
にして鮮やかな赤色の金コロイドのトルエン溶液を得
た。この金コロイド溶液は3ヵ月以上貯蔵しても色の変
化や沈殿の生成がなく、極めて安定であった。
【0096】実施例26 銀の固体ゾルの調製 高分子量顔料分散剤としてソルスパース24000の代
わりにソルスパース28000(軟化温度0℃、ゼネカ
社製)を1g用いる以外は、実施例6と同様にして銀の
固体ゾルを得た。得られた固体ゾルは室温で濃褐色の高
粘度油状物となった。濃度は、高分子量顔料分散剤1k
gあたり10molであった。
【0097】 実施例27 銀の固体ゾルからのオルガノゾルの調製 実施例26で得られた銀の固体ゾルを、実施例7と同様
にして鮮やかな黄色の銀コロイドのキシレン溶液を得
た。この銀コロイド溶液は3ヵ月以上貯蔵しても色の変
化や沈殿の生成がなく、極めて安定であった。
【0098】実施例28 銀の固体ゾルの調製 高分子量顔料分散剤としてソルスパース24000の代
わりにポリマー401(EFKAケミカル社製)を2g
用いる以外は、実施例6と同様にして銀の固体ゾルを得
た。得られた固体ゾルは金属光沢を示した。濃度は、高
分子量顔料分散剤1kgあたり10molであった。
【0099】 実施例29 銀の固体ゾルからのオルガノゾルの調製 実施例28で得られた銀の固体ゾルを、実施例7と同様
にして鮮やかな黄色の銀コロイドのキシレン溶液を得
た。この銀コロイド溶液は3ヵ月以上貯蔵しても色の変
化や沈殿の生成がなく、極めて安定であった。
【0100】実施例30 銀の固体ゾルの調製 ジメチルアミノエタノールの代わりにメチルジエタノー
ルアミンを5.5ml用いたこと以外は、実施例6と同
様にして銀の固体ゾルを得た。得られた固体ゾルは金属
光沢を示した。濃度は、高分子量顔料分散剤1kgあた
り10molであった。
【0101】 実施例31 銀の固体ゾルからのオルガノゾルの調製 実施例30で得られた銀の固体ゾルを、実施例7と同様
にして鮮やかな黄色の銀コロイドのキシレン溶液を得
た。この銀コロイド溶液は3ヵ月以上貯蔵しても色の変
化や沈殿の生成がなく、極めて安定であった。
【0102】実施例32 銀の固体ゾルの調製 ジメチルアミノエタノールの代わりにジメチルエチルア
ミンを5ml用いたこと以外は、実施例6と同様にして
銀の固体ゾルを得た。得られた固体ゾルは金属光沢を示
した。濃度は、高分子量顔料分散剤1kgあたり10m
olであった。
【0103】 実施例33 銀の固体ゾルからのオルガノゾルの調製 実施例32で得られた銀の固体ゾルを、実施例7と同様
にして鮮やかな黄色の銀コロイドのキシレン溶液を得
た。この銀コロイド溶液は3ヵ月以上貯蔵しても色の変
化や沈殿の生成がなく、極めて安定であった。
【0104】比較例1 高分子量顔料分散剤を用いなかったこと以外は、実施例
1と同様にして、金コロイド溶液を調製したところ、ジ
メチルアミノエタノールを加えた際に、黒色の沈殿が生
成した。このものから得られた固体ゾルは、着色材とし
ては不適であった。
【0105】比較例2 高分子量顔料分散剤を用いなかったこと以外は、実施例
6と同様にして、銀コロイド溶液を調製したところ、ジ
メチルアミノエタノールを加えた際に、黒色の沈殿が生
成した。このものから得られた固体ゾルは、着色材とし
ては不適であった。
【0106】比較例3 高分子量顔料分散剤を用いなかったこと以外は、実施例
9と同様にして、銀コロイド溶液を調製したところ、ジ
メチルアミノエタノールを加えた際に、黒色の沈殿が生
成した。このものから得られた固体ゾルは、着色材とし
ては不適であった。
【0107】
【発明の効果】本発明の貴金属又は銅の固体ゾルは、充
分な着色性を有しており、高分子バインダーとの相溶性
も良好であり、凝集を起こさないので、塗料や樹脂組成
物の着色材としても好適である。また、本発明の貴金属
又は銅の固体ゾルは、高濃度で、かつ、コロイド粒子の
粒度分布が小さく、均一であるので、光学材料、触媒、
抗体の担体等の用途にも好適に使用することができる。
【0108】また、本発明の貴金属又は銅の固体ゾルの
製造方法は、上述のとおりであるので、高濃度で、プラ
スチック材料の着色材として好適な貴金属又は銅の固体
ゾルを製造することができる。

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貴金属又は銅のコロイド粒子及び高分子
    量顔料分散剤を含むことを特徴とする貴金属又は銅の固
    体ゾル。
  2. 【請求項2】 貴金属は、金、銀及び白金のうち少なく
    とも1種である請求項1記載の貴金属又は銅の固体ゾ
    ル。
  3. 【請求項3】 高分子量顔料分散剤は、顔料親和性基を
    主鎖及び/若しくは複数の側鎖に有し、かつ、溶媒和部
    分を構成する複数の側鎖を有する櫛形構造の高分子、主
    鎖中に顔料親和性基からなる複数の顔料親和部分を有す
    る高分子、又は、主鎖の片末端に顔料親和性基からなる
    顔料親和部分を有する直鎖状の高分子である請求項1又
    は2記載の貴金属又は銅の固体ゾル。
  4. 【請求項4】 顔料親和性基を主鎖及び/又は複数の側
    鎖に有し、かつ、溶媒和部分を構成する複数の側鎖を有
    する櫛形構造の高分子は、顔料親和性基が1分子中に2
    〜3000個存在しており、溶媒和部分を構成する側鎖
    が1分子中に2〜1000存在しており、数平均分子量
    が2000〜1000000のものである請求項3記載
    の貴金属又は銅の固体ゾル。
  5. 【請求項5】 主鎖中に顔料親和性基からなる複数の顔
    料親和部分を有する高分子は、顔料親和性基が1分子中
    に2〜3000個存在しており、数平均分子量が200
    0〜1000000のものである請求項3記載の貴金属
    又は銅の固体ゾル。
  6. 【請求項6】 主鎖の片末端に顔料親和性基からなる顔
    料親和部分を有する直鎖状の高分子は、顔料親和性基が
    1分子中に2〜3000個存在しており、数平均分子量
    が1000〜1000000のものである請求項3記載
    の貴金属又は銅の固体ゾル。
  7. 【請求項7】 高分子量顔料分散剤は、軟化温度が30
    ℃以上のものである請求項1〜6のいずれかに記載の貴
    金属又は銅の固体ゾル。
  8. 【請求項8】 貴金属又は銅のコロイド粒子は、高分子
    量顔料分散剤1kgあたり、50mmol以上含有され
    る請求項1〜7のいずれかに記載の貴金属又は銅の固体
    ゾル。
  9. 【請求項9】 貴金属又は銅の化合物を、溶媒に溶解
    し、高分子量顔料分散剤を添加した後、貴金属又は銅に
    還元して前記高分子量顔料分散剤で保護された貴金属又
    は銅のコロイド粒子を形成し、その後、前記溶媒を除去
    することにより固体ゾルとすることを特徴とする貴金属
    又は銅の固体ゾルの製造方法。
  10. 【請求項10】 溶媒は、水及び水可溶性有機溶媒から
    なるものである請求項9記載の貴金属又は銅の固体ゾル
    の製造方法。
  11. 【請求項11】 貴金属又は銅の化合物を水に溶解した
    後、水可溶性有機溶媒を添加する請求項10記載の貴金
    属又は銅の固体ゾルの製造方法。
  12. 【請求項12】 貴金属又は銅の化合物は、50mM以
    上となるように水に溶解される請求項10又は11記載
    の貴金属又は銅の固体ゾルの製造方法。
  13. 【請求項13】 水可溶性有機溶媒を、水に対する体積
    比が1.0以上となる割合で添加する請求項10、11
    又は12記載の貴金属又は銅の固体ゾルの製造方法。
  14. 【請求項14】 高分子量顔料分散剤で保護された貴金
    属又は銅のコロイド粒子を形成した後、水可溶性有機溶
    媒を蒸発させて前記高分子量顔料分散剤で保護された貴
    金属又は銅のコロイド粒子を沈殿させ、その後、水を除
    去して固体ゾルとする請求項10、11、12又は13
    記載の貴金属又は銅の固体ゾルの製造方法。
  15. 【請求項15】 高分子量顔料分散剤は、水不溶性のも
    のである請求項14記載の貴金属又は銅の固体ゾルの製
    造方法。
  16. 【請求項16】 水可溶性有機溶媒は、蒸発速度が水よ
    り大きいものである請求項14又は15記載の貴金属又
    は銅の固体ゾルの製造方法。
  17. 【請求項17】 高分子量顔料分散剤で保護された貴金
    属又は銅のコロイド粒子を形成した後、過剰量の非極性
    有機溶媒を添加して前記高分子量顔料分散剤で保護され
    た貴金属又は銅のコロイド粒子を沈殿させ、その後、溶
    媒を除去する請求項10、11、12又は13記載の貴
    金属又は銅の固体ゾルの製造方法。
  18. 【請求項18】 高分子量顔料分散剤は、非極性有機溶
    媒に不溶性のものである請求項17記載の貴金属又は銅
    の固体ゾルの製造方法。
  19. 【請求項19】 貴金属又は銅に還元する方法は、アミ
    ンを添加することによるものである請求項9〜18のい
    ずれかに記載の貴金属又は銅の固体ゾルの製造方法。
  20. 【請求項20】 アミンは、アルカノールアミンである
    請求項19記載の貴金属又は銅の固体ゾルの製造方法。
  21. 【請求項21】 貴金属又は銅に還元する方法は、還元
    剤を使用することによるものである請求項9〜18のい
    ずれかに記載の貴金属又は銅の固体ゾルの製造方法。
  22. 【請求項22】 還元剤は、水素化ホウ素ナトリウムで
    ある請求項21記載の貴金属又は銅の固体ゾルの製造方
    法。
  23. 【請求項23】 還元剤は、クエン酸ナトリウムであ
    り、前記クエン酸ナトリウムを加えた後に、アルコール
    存在下で加熱還流することにより、貴金属又は銅に還元
    するものである請求項21記載の貴金属又は銅の固体ゾ
    ルの製造方法。
  24. 【請求項24】 貴金属又は銅に還元する方法は、高圧
    水銀灯を用いて光照射を行うことによるものである請求
    項9〜18のいずれかに記載の貴金属又は銅の固体ゾル
    の製造方法。
  25. 【請求項25】 高分子量顔料分散剤は、顔料親和性基
    を主鎖及び/若しくは複数の側鎖に有し、かつ、溶媒和
    部分を構成する複数の側鎖を有する櫛形構造の高分子、
    主鎖中に顔料親和性基からなる複数の顔料親和部分を有
    する高分子、又は、主鎖の片末端に顔料親和性基からな
    る顔料親和部分を有する直鎖状の高分子である請求項9
    〜24のいずれかに記載の貴金属又は銅の固体ゾルの製
    造方法。
  26. 【請求項26】 請求項1記載の貴金属又は銅の固体ゾ
    ルを用いてなることを特徴とする塗料組成物。
  27. 【請求項27】 請求項1記載の貴金属又は銅の固体ゾ
    ルを用いてなることを特徴とする樹脂成型物。
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