JP3786727B2 - 変性ジケトピロロピロールとアミノアルキルアクリレート樹脂との顔料組成物 - Google Patents

変性ジケトピロロピロールとアミノアルキルアクリレート樹脂との顔料組成物 Download PDF

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Description

【0001】
本発明は、その粒子表面に有機金属化合物または変性ジケトピロロピロールが吸着されたジケトピロロピロールと、アミノアルキルアクリレートとを含有する顔料組成物、ならびにその顔料組成物を高分子有機材料の着色に使用する方法に関する。
【0002】
ジケトピロロピロールをも含めた顔料の特性が、類似のわずかに変性された生成物および/または樹脂を用いて処理することによって向上されることが各種の刊行物に教示されている。特に、米国特許第4791204号は、ジケトピロロピロールとスルホン化ジケトピロロピロールの金属塩またはアンモニウム塩とを含有する顔料組成物を開示している。この組成物は、卓越したレオロジー特性を有し、そしてこの組成物を使用して得られた着色物は高い光沢度を示す。同様の結果が、米国特許第5200528号においては、ジケトピロロピロール顔料と、少なくとも1種のアミノアルコキシ基を含有するジケトピロロピロールとを含有する顔料組成物を使用して得られている。また、米国特許第4880472号は、その粒子にヒドロキシル基を有する中間層によって固定された金属酸化物の粘り強いコーティングが施されているジケトピロロピロール顔料を含有する有機顔料を開示しており、この顔料も、非常に優れたレオロジー特性を示す。これらの顔料組成物は、ポリオレフィン類のいわゆるそり(ワープ)を伴わない着色のためにも極めて好適である。欧州特許第466646号は、たとえばジケトピロロピロールのごとき顔料粒子の表面を、直接または間接に、極性ポリマーたとえばアクリル酸、メタクリル酸および/またはそれらのアルキルエステルをベースとしたアクリル系ポリマーの層を用いてコーティングすることを含む、ポリオレフィン類をそりを伴わずに着色する方法を開示している。この方法においては、そのアクリルポリマー層は、好ましくはシラン層の上に施されており、そのシラン層は、顔料粒子をコーティングしている加水分解されたジルコニウムアセチルアセトナートの層の上に吸着されている。米国特許第4734137号は、良好なレオロジー特性と優れた光沢とを有するアゾ、チオインジゴおよび特にキナクリドン顔料の製造方法を開示している。その方法は、これら顔料の1つを、アルカリ金属水酸化物と水との存在下において非プロトン極性溶媒に溶解し、次にアミノアルキルアクリレート樹脂の酸性水溶液を添加して顔料製剤を沈殿させることを特徴とする。常用方法によって単離した後、この顔料製剤は所望の特性を示す。陰イオン界面活性剤を含有する同様な顔料製剤が、特開昭58−215461号明細書に開示されている。
【0003】
今回、その粒子表面に有機金属化合物または変性ジケトピロロピロールが吸着され、そして付加的にアミノアルキルアクリレート樹脂を用いて処理された特定のジケトピロロピロール顔料が、特に光沢とレオロジー特性との点において、予期されなかたような優れた特性を有することが見いだされた。
【0004】
本発明は、下記成分(A)と(B)とを含有する顔料組成物に関する。
(A)下記式の1、4−ジケトピロロ[3,4−c]ピロール顔料
【化11】
Figure 0003786727
[式中、AとBとは互いに独立的に式
【化12】
Figure 0003786727
(式中、RとRとは互いに独立的に水素、ハロゲン、C-C18アルキルまたはCNである)の基である],
上記顔料の粒子表面には、次の物質が吸着されている:
(i)式
【化13】
Figure 0003786727
(式中、
Rはメチルまたはエチルであり、
Rはメチル、エチル、メトキシまたはエトキシであり、
XはハロゲンまたはC-C アルコキシであり、
YはTi またはSn である)のキレート化合物、および式
Q(OR) (IV)
(式中、
QはSn ,Si ,Pb ,Ge ,Ti およびZr からなる群より選択された金属であり、
RはC-C アルキルである)のエステルからなる群より選択された部分加水分解された有機化合物を、式Iのジケトピロロピロールを基準にして、0.1乃至10重量%、または
(ii)式
【化14】
Figure 0003786727
[式中、
Rは水素、ハロゲン、C-C アルキルまたはフェニルであり、
Lは水素、式
【化15】
Figure 0003786727
(式中、
MはNa 、K、Mg 、Ca 、Sr 、Ba およびAl からなる群より選択された金属であり、
nは1、2または3である)の基、または
Lは基N H(R)(R)(R)(ここにおいて、R、RおよびRは互いに独立的に水素、C-C アルキル、C-C シクロアルキル、置換されていないかまたはC-C アルキル置換フェニルまたはベンジルである)である]のジケトピロロピロールを、式Iのジケトピロロピロールを基準にして、0.1乃至10重量%
、または
(iii)式
【化16】
Figure 0003786727
[式中、R10 、R11 、R12 およびR13 は互いに独立的に水素、Cl ,Br ,CH ,OCH ,CNまたはフェニルであり、そしてR10 、R11 、R12 およびR13 のうちの少なくとも1つは下記の基
【化17】
Figure 0003786727
{式中、
mは2乃至6の整数であり、
pは1または2であり、そして
Zはイミダゾリル、ピラゾリル、モルホリニル、ピペリジニル、ピロリジニルおよびトリアゾリルからなる群より選択された複素環式基、または -NR14R15の基である(ここにおいてR14 とR15 とは互いに独立的に水素、メチルまたはエチルである)}である]のジケトピロロピロールを、式Iのジケトピロロピロールを基準にして、0.1乃至10重量%、および
(B)式
【化18】
Figure 0003786727
(式中、
R16 は水素またはメチルであり、
R17 とR18 とは互いに独立的に水素、メチルまたはエチルであり、
qは1乃至6の整数である)のモノマーの単独重合によって、または該モノマーと共重合可能なモノマーと該モノマーとの共重合によって得られるアクリル樹脂を式Iのジケトピロロピロールを基準にして0.1乃至20重量%。
【0005】
1-C4 アルキルとして定義されている置換基の例は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチルまたはtert−ブチルである。C1-C18アルキルの例には、さらにはn−アミル、tert−アミル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、2−エチルヘキシル、ノニル、デシル、ドデシル、テトラデシル、ヘキサデシル、オクタデシルがあげられる。
1-C4 アルコキシの例は、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、tert−ブトキシである。
ハロゲンは、ヨウ素、フッ素、好ましくは臭素、そして最も好ましくは塩素である。
5-C6 シクロアルキルの例は、シクロペンチル、そして好ましくはシクロヘキシルである。
好ましくは、成分i),ii)およびiii)は、式Iのジケトピロロピロールを基準にして0.5乃至5重量%の量で使用される。
【0006】
式Iのジケトピロロピロール顔料において、AとBとは好ましくは同種であり、そして、好ましくは下記式の基である。
【化21】
Figure 0003786727
(式中、R1はメチルまたはtert−ブチルである)。
式Iの顔料の粒子表面に成分i)が、好ましくは、特に下記式の部分加水分解化合物が吸着されている顔料組成物が重要である。
【化22】
Figure 0003786727
(式中、
R3はメチルまたはエチルであり、
R4はメチル、エチル、メトキシまたはエトキシである)。
上記式(III) 中のR3とR4とは好ましくはメチルである。
【0007】
さらに興味ある顔料組成物は、式Iの顔料の粒子表面に成分(ii)が吸着されており、そして式Vのジケトピロロピロール中において、
Lが下記式の基
【化23】
Figure 0003786727
(式中、MはNa 、K、Mg 、Ca 、Sr またはBa であり、nは1または2である)、かつ
R6が水素である顔料組成物、
ならびに式Iの顔料の粒子表面に成分(iii)が吸着されており、そして式VIのジケトピロロピロール中において、
R10 、R11 、R12 およびR13 のうちの少なくとも1つが下記のいずれかの基
【化24】
Figure 0003786727
(式中、
mは2乃至4の整数であり、
R14 とR15 とは同じであって、水素、メチルまたはエチルであり、
Zはモルホリノ、ピペリジニルまたはピロリジニルである)である顔料組成物である。
本発明の特に好ましい顔料組成物は、式VII(式中、R16 、R17 およびR18 はメチルであり、そしてqは1または2である)のモノマーの単独重合によって得られたアクリル樹脂Bを、式Iのジケトピロロピロールを基準にして、4乃至10重量%の量で含有している顔料組成物である。
【0008】
本発明の顔料組成物は、簡単な方法で製造することができる。典型的には、水性懸濁物中において予備処理された顔料Ai)、Aii) またはAiii)を撹拌しながらアクリル樹脂を用いて処理することによって製造される。予備処理された乾燥顔料粉末から、濾過ケーキから、あるいは処理から得られた懸濁物から出発することができる。アクリル樹脂は、前もって水に溶解しておくこともできるし、また顔料懸濁物へ固体の形状で添加することもできる。
必要な場合には、懸濁物を常用方法によって、たとえば高圧ホモゲナイザーまたは高速インペラーを使用して分散させることができる。通常は、このような分散作業は必要ではない。なぜならば、アクリル系樹脂は非常に良好な湿潤性を有しているからである。懸濁物中の顔料[予備処理された顔料Ai)、Aii) またはAiii)]の濃度は広い範囲にわたって選択でき、40重量%まで可能である。顔料濃度が5乃至20重量%である懸濁物を使用するのが好都合である。アクリル樹脂(B)を用いる顔料の後処理は、室温において実施することができる。しかし、場合によっては、約80℃までの高められた温度において実施することもできる。撹拌時間は1乃至20時間でありうる。処理された顔料の濾過を容易にするために、濾過助剤、たとえば8乃至22個の炭素原子を有する脂肪族1、2−ジヒドロキシ化合物を0.5乃至15重量%、好ましくは1乃至5重量%使用することも可能である。ただし、それが本発明による顔料組成物の使用に悪影響を及ぼさないことを条件とする。同様に、生成物の分散性を向上させるために、類似の成分(たとえば常用の分散剤)を通常量で添加することもできる。
【0009】
顔料製剤Ai)、Aii) またはAiii)は公知であり、そして標準的方法で、都合よくは式Iの顔料の水性またはアルコール性懸濁物中へ粉末、溶液または懸濁物の形態で成分(i)、(ii) または(iii)を添加することによって製造することができる。成分A(i)は米国特許第4880472号明細書、成分A(ii) は米国特許第4791204号明細書に、そして成分A(iii)は米国特許第5200528号明細書に記載されている。
アクリル樹脂(B)も同じく公知であり、そして通常の方法、たとえば米国特許第4734137号明細書に記載されている方法によって製造することができる。
【0010】
本発明の顔料組成物は、高分子有機材料を着色するための顔料として使用することができる。
本新規顔料組成物によって着色されうる高分子有機材料の例には次のものがある。セルロースエーテルおよびエステル類、たとえばエチルセルロース、ニトロセルロース、セルロースアセテート、セルロースブチラート、天然樹脂または合成樹脂類、たとえばアミノプラストのごとき重合樹脂または縮合樹脂、好ましくは尿素/ホルムアルデヒドおよびメラミン/ホルムアルデヒド樹脂、アルキド樹脂、フェノールプラスチック、ポリカーボネート類、ポリオレフィン類、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリテトラフルオロエチレン、ポリアミド類、ポリウレタン類、ポリエステル類、ポリエーテルケトン類、ポリフェニレンオキシド類、ゴム、カゼイン、シリコーンおよびシリコーン樹脂。これらは単独または混合して使用しうる。
上記高分子有機化合物は、単体または混合物の可塑性物質、溶融物、紡糸原液、塗料、コーティング材料または印刷インクの形態でありうる。最終用途によっては本発明の顔料組成物をトナーとしてまたは調合物の形で使用するのが好都合である。本発明の顔料組成物は、被着色高分子有機材料を基準にして、0.01乃至30重量%の量、好ましくは0.1乃至10重量%の量で使用することができる。
【0011】
塗料、コーティング材料および印刷インクを着色するためには、高分子有機材料と本発明の顔料組成物とを、場合によってはフィラー、他の顔料、乾燥剤または可塑剤などと共に、共通の有機溶剤または溶剤混合物中に微分散するかまたは溶解する。この場合、個々の成分を別々に、あるいはいくつかの成分を一緒にして、溶剤中に分散または溶解し、そしてそのあと全部の成分を混合するようにしてもよい。
プラスチック、繊維、塗料系または印刷インクに本発明の顔料組成物を使用して得られる着色物は、良好な全般的堅牢性、たとえば優れた色濃度、優秀な分散性、良好な上塗り堅牢性、マイグレーション堅牢性、耐熱、耐光および耐候堅牢性を有し、そして粘度が低い。
さらに、未変性のベース顔料と比較して、また従来技術によって処理された顔料と比較して、本新規顔料組成物は向上された使用性能を有している。たとえば、向上されたレオロジー特性と貯蔵寿命、低減された分離傾向、たとえば白色顔料と同時に使用した時の色浮き、低減された凝集傾向、および予期されなかったような高い光沢を示す。本組成物はこのように良好なレオロジカル特性を有しているので、高濃度(high loading)のコーティング材料および塗料系を製造することも可能である。したがって、本発明による顔料組成物は塗料、特にメタリック仕上げ用塗料の着色に特に好適である。
以下、本発明を実施例によってさらに説明する。
【0012】
実施例1
(a)水30g中のジメチルアミノエチルメタクリレートの10gの溶液に、K228 (モノマーを基準にして開始剤1重量%)を添加する。この溶液を繰り返し脱ガスし、窒素で洗滌し、そして窒素雰囲気下において30℃で5時間撹拌する。この後、溶液を40mlの水で希釈する。最初、高粘度の物質が形成されるが、これは再び液状化する。
(b)1、4−ジケト−3、6−ビス(4−tert−ブチルフェニル)−ピロロ[3,4−c]ピロールの46.5%水性濾過ケーキの21.6gを、Zr (IV)アセチルアセトネートの1.2gと共に、78gの水の中において2時間分散する。この懸濁物を75℃に加熱し、そして0.2規定NaOH水溶液を用いてpHを8.5に調整する。さらに、この懸濁物を3時間撹拌する。pHは6.5に下がる。このあとポリマー溶液(a)3.8gを添加し、さらに3時間撹拌を続ける。この懸濁物を濾過し、その残留物を水で洗い、80℃において乾燥し、粉末化する。
【0013】
実施例2
1、4−ジケト−3、6−ビス(4−tert−ブチルフェニル)−ピロロ[3,4−c]ピロールの代わりに等量の1、4−ジケト−3、6−ビス(4−ジフェニル)−ピロロ[3,4−c]ピロールを使用して実施例1を繰り返した。
【0014】
実施例3
1、4−ジケト−3、6−ビス(4−tert−ブチルフェニル)−ピロロ[3,4−c]ピロールの46.5%水性濾過ケーキの21.6gを、78gの水の中に分散する。次に、この懸濁物に1、4−ジケト−3、6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール−4’,4”−ジスルホン酸のナトリウム塩(米国特許第4791204号明細書の実施例5に記載された方法によって製造)0.12gを添加し、これを70℃に加熱する。このあと、Ca Cl2・ 2H2O の0.13gをゆっくりと添加する。さらに、この懸濁物を30分間撹拌し、濾過し、残留物を水洗する。この濾過ケーキを100gの水に入れ、そして実施例1a)により製造されたポリマー溶液3.8gと共に分散する。この懸濁物を3時間撹拌し、濾過し、その残留物を水洗し、80℃で乾燥して、粉末化する。
【0015】
実施例4
1、4−ジケト−3、6−ビス(4−メチルフェニル)-ピロロ[3,4−c]ピロールの32%水性濾過ケーキ31.4gを、Ti(IV)-ジ−(アセチルアセトネート)−ジ(イソプロピレート)1.2gと共に69gの水の中において2時間分散する。この懸濁物を75℃に加熱し、そして0.2規定NaOH水溶液を用いてpHを8.5に調整する。さらに、この懸濁物を3時間撹拌する。pHは6.7に下がる。このあと実施例1a)によるポリマー溶液3.8gを添加し、さらに2時間撹拌を続ける。この懸濁物を濾過し、その残留物を水洗し、80℃において乾燥して粉末化する。
【0016】
実施例5
開始剤K228 の量を1%から4%に変更しただけで実施例1を繰り返した。
【0017】
実施例6
実施例1b)により得られた生成物2gと下記組成の焼付けラッカー塗料48gとを常用方法によって混合した。
Figure 0003786727
得られた着色レーキをガラス板に塗布してフィルムを形成した。このフィルムをガラス板を25°傾斜して約30分間放置することにより自然乾燥した後、空気循環炉中において焼付けた(120℃で30分間)。
その塗膜の光沢値を、ドイツ工業規格DIN67 530の規定にしたがって20°の傾斜角度で光沢計〔Zehntner ZGM 1020 (商標)〕 を使用して測定した。
得られた上塗り塗膜の光沢値は、コーティング処理してない顔料を使用して得られた上塗り塗膜の光沢値をはるかに予想以上に上回っていた。
実施例1b)の生成物の代わりに上記実施例2乃至5による各生成物を使用した場合にも同様な結果を得た。
【0018】
実施例7
流れ特性を評価するために、実施例1乃至5の生成物ならびに対応する未処理顔料を、それぞれ常法によりアルキド塗料系〔SETAL (商標) 84、オランダ国のKunstharz-fabrick Synthesis BV社製品; 固形分70重量%〕に配合した。
顔料12重量%を含有し、全固形分が42重量%であり、そして顔料/バインダー比が0.3である得られたミルベースの流れ特性を、HAAKE ROTOVISCO (商標) RV12 粘度計を使用して測定した(測定温度:25℃;測定システム:SV−SP;剪断範囲:D=0−100[l/s])。
未処理の顔料を用いて得られたミルベースと比較して、実施例1乃至5の生成物を使用して得られたミルベースは顕著に向上された流れ特性(粘度値)を示した。

Claims (4)

  1. 下記成分(A)と(B)とを含有する顔料組成物
    (A)下記式の1、4−ジケトピロロ[3,4−c]ピロール顔料
    Figure 0003786727
    [式中、AとBとは互いに独立的に、式
    Figure 0003786727
    (式中、RとRとは互いに独立的に水素、ハロゲン、C−C18アルキルまたはCNである)の基である],
    上記顔料の粒子表面には、

    Figure 0003786727
    (式中、
    はメチルまたはエチルであり、
    はメチル、エチル、メトキシまたはエトキシであり、
    XはハロゲンまたはC−Cアルコキシであり、
    YはTiまたはSnである)のキレート化合物、および式
    Q(OR (IV)
    (式中、
    QはSn,Si,Pb,Ge,TiおよびZrからなる群より選択された金属であり、RはC−Cアルキルである)のエステルからなる群より選択された部分加水分解された有機化合物の、式Iのジケトピロロピロールを基準にして、0.1乃至10重量%が吸着されている;
    および
    (B)式
    Figure 0003786727
    (式中、
    16は水素またはメチルであり、
    17とR18は互いに独立的に水素、メチル、またはエチルであり、
    qは1乃至6の整数である)のモノマーの単独重合によって、または該モノマーと共重合可能なモノマーと該モノマーとの共重合によって得られるアクリル樹脂を式Iのジケトピロロピロールを基準にして0.1乃至20重量%。
  2. 式(II)または(III)の成分が、式Iのジケトピロロピロールを基準にして0.5乃至5重量%の量で使用されている請求項1記載の顔料組成物。
  3. 式Iの顔料組成物の粒子表面に、下記式の部分加水分解化合物が吸着されている請求項1記載の顔料組成物
    Figure 0003786727
    (式中、
    はメチルまたはエチルであり、
    はメチル、エチル、メトキシまたはエトキシである)。
  4. 請求項1記載の顔料組成物によって着色された高分子有機材料。
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