JPH1175737A - いなり寿司製造機の油揚予備開口装置 - Google Patents

いなり寿司製造機の油揚予備開口装置

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JPH1175737A
JPH1175737A JP9256138A JP25613897A JPH1175737A JP H1175737 A JPH1175737 A JP H1175737A JP 9256138 A JP9256138 A JP 9256138A JP 25613897 A JP25613897 A JP 25613897A JP H1175737 A JPH1175737 A JP H1175737A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 いなり寿司製造機の油揚予備開口装置で、油
揚を所定形状に開口し、もって、形の良い高品質のいな
り寿司の製造効率の向上を図る。 【解決手段】 油揚2の切口部2aを開口する油揚開口
機構の前工程として、油揚間欠搬送機構3の上流一側に
上下動自在に配置し、油揚2の切口部2aをその間欠搬
送機構3上へ押圧し閉鎖する油揚押え板15を有する油
揚押え機構7と、油揚間欠搬送機構3の上流一側上部に
配置し、一端を支点として上下方向へ回動自在な揺動ア
ーム19及び揺動アーム19に固定し、油揚2内部へ抜
き差し自在なエアノズル21を有するエア注入機構8と
を備えて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いなり寿司を機械
的に連続して製造するための自動化されたいなり寿司製
造機の油揚予備開口装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のいなり寿司製造機は、図6に一部
を示した如く、油揚aを一定間隔をおいて一定方向へ間
欠搬送するターンテーブル等の油揚間欠搬送機構b上の
油揚aにおける切口部cの上下を、油揚開口機構dの一
対の掴持用爪e、eにて掴持し、対称に移動させること
で、上記切口部cを開口させ、この開口部fから図示し
ない寿司飯押出機構によって所定形状、大きさに成形し
た寿司飯を油揚a内部へ押込んでいなり寿司を製造する
ものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、予め甘煮
された油揚aは、その上下の表皮が接着されていて剥離
し難くなっているので、上記油揚開口機構dの一対の掴
持用爪e、eによって切口部cの上下を掴持し、開口動
作を行なうと、図7に示したように、切口部cから端末
部gの中央部hへ徐々に幅狭くなった平面略三角形状に
開口されるけであって、端末部gの左右の両隅部i、i
は開口されず、接着されたまゝの状態となる。ために、
図示しない寿司飯押出機構によって、定量、定形の寿司
飯を押込んでも、当該寿司飯が油揚a内の最奥部まで押
込まれることはなく、最奥部、特に左右の両隅部i、i
に寿司飯の詰め残しが生じてしまい、その結果、形状的
にバラツキが生じ、定形で、かつ形の良い商品価値の高
いいなり寿司が得難く、歩留りも悪かった。
【0004】また、油揚開口機構によって広く(大き
く)開口しようとしたり、寿司飯を無理に最奥部まで押
込もうとすると、油揚aが傷ついたり、破損する等して
不良品発生の原因となる。
【0005】
【目的】本発明は、上記従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みて検討の結果、油揚の開口及び寿司飯押込
みの前工程として、油揚を、エア注入による膨張によっ
て開口するよう構成した予備開口機構を設けることによ
って、油揚全体を袋状に開口することができ、もって、
寿司飯を所定位置へ正確、かつ確実に押込みでき、定形
で形の良い高品質のいなり寿司を歩留り良く製造できる
ようにしたいなり寿司製造機の油揚予備開口装置を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のいなり寿司製造機の油揚予備開口装置は、
油揚を載せ、該油揚を一定間隔をおいて一定方向へ間欠
搬送する油揚間欠搬送機構の下流一側に配置した上下一
対の掴持用爪等を有する油揚開口機構により油揚の切口
部を開口し、寿司飯押出機構によって所定形状に成形し
た寿司飯を開口部から油揚内部へ押込むよう設けてなる
いなり寿司製造機であって、前記油揚間欠搬送機構の上
流一側に上下動自在なるよう配置され、油揚の切口部を
前記油揚間欠搬送機構上面へ押圧し閉鎖する油揚押え板
を有する油揚押え機構と、前記油揚間欠搬送機構の上流
一側上部に配置され、一端を支点として上下方向へ回動
自在に設けた揺動アームに固定され、油揚内部へ抜き刺
し自在となっているエアノズルを有するエア注入機構と
を備えてなることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るいなり寿司製
造機の油揚予備開口装置の実施形態につき図面を参照し
て説明する。図1は本発明装置の一部断面した正面図、
図2は本発明装置を備えたいなり寿司製造機の一部切欠
した平面図、図3は本発明装置と、その駆動部の側面
図、図4はいなり寿司製造機における油揚開口機構及び
寿司飯導入案内機構並びに寿司飯押出し機構の一部断面
した各側面図である。
【0008】図1に示したように、フレーム1の上面に
は、半截された油揚2を一定間隔をおいて、かつ図2に
矢印イが示す一定方向へ間欠的に搬送するための油揚間
欠搬送機構3を水平に配置してある。
【0009】油揚間欠搬送機構3は、複数の油揚搬送コ
マ4・・・を互いに枢着により無端ベルト状に連結し、
図示しない駆動スプロケット及び従動スプロケットに巻
き掛けして形成され、モータ等の駆動源によって間欠回
転される。
【0010】上記各油揚搬送コマ4・・・の上面には、
油揚載置用凹部5を形成してあり、該各凹部5の底壁外
側部には、後述する油揚開口機構における下部の掴持用
爪の挿通用孔6を上下方向へ貫通して形成してある。
【0011】図2に示したように、上記油揚間欠搬送機
構3の上方外側部には、その上流側から下流側(矢印イ
で示した回転方向)へ、本発明の油揚予備開口装置A
と、不良油揚払い出し機構Bと、油揚開口機構Cと、寿
司飯導入案内機構Dと、寿司飯押出し機構E等を、周方
向へ一定間隔をおいて順次配設してある。
【0012】油揚予備開口装置Aは、図1ないし図3に
示したように、油揚押え機構7と、エア注入機構8と、
これらの駆動機構9とで構成されている。
【0013】上記油揚押え機構7は次のように構成され
ている。図1及び図3に明示したように、フレーム1
と、その上面に固定した軸受10を貫通して2本のガイ
ド杆11、11を昇降動自在に、かつ垂直に並設し、該
両ガイド杆11、11の上端と下端を、各水平な連結板
12、13にて一体に固定させてあり、上部の連結板1
2上面には、基端部をビス14・・・等にて固定して油
揚押え板15を水平に、かつその先端部15aで油揚2
の切口部2aを、前記油揚間欠搬送機構3における油揚
搬送コマ4の凹部5底壁上面に押圧固定するよう設けて
あり、これによって油揚2の切口部2aを閉鎖する。
【0014】上記エア注入機構8は次のように構成され
ている。図1及び図3に明示したように、フレーム1の
上面に垂直に固定した主柱16の上端からブラケット1
7を、前記油揚間欠搬送機構3の上方部へ水平に突設さ
せてあり、該ブラケット17の先端近くに水平に貫通支
承した枢軸18には、その内端に、平面略コ字形状とし
た揺動アーム19を固定し、外端に駆動アーム20の基
端部を固定してある。この揺動アーム19と駆動アーム
20は枢軸18を支点として、図1において上下方向へ
回動される。
【0015】上記揺動アーム19には図1ないし図3に
示したように、2本のエアノズル21、21を左右方向
へ一定の間隔をおいて固定してある。該両エアノズル2
1、21は、先端21aが尖っていて、油揚2に突き刺
し易く形成してあると共に、基端はフレキシブルホース
22を介在して図1に示した如くエアコンプレッサー2
3に接続され、油揚2内部へエアを注入できるよう形成
されている。
【0016】上記両エアノズル21、21は図1中に実
線と、二点鎖線で示したように、揺動アーム19により
枢軸18を支点として上下方向へ回動されるので、該エ
アノズル21、21と、前記油揚押え板15とが干渉し
ないよう、該油揚押え板15にはエアノズル挿通用の切
欠部15b、15bを形成してある。
【0017】図1及ぶ図3に示したように、フレーム1
と、該フレーム1に固定した軸受24に駆動ロッド25
を上下方向へ挿通して昇降動自在に配置してあり、該駆
動ロッド25の上端と、上記した駆動アーム20の先端
はリンク26を介在して連結させてある。
【0018】図3に示したように、フレーム1の下部に
は上記した油揚押え機構7とエア注入機構8の駆動機構
9を配置してある。上記駆動機構9は次のように構成さ
れている。フレーム1の図示しない側壁等に長尺の作動
アーム27と短尺の作動アーム28の各一端近くを共通
の支軸29にて軸支して両端部が交互に上下動自在なる
ようシーソー状に設けてあり、該両作動アーム27、2
8の一端に各軸支したローラ27a、28aを、モータ
等の駆動源30にて回転される溝付きカム31の図示し
ない偏心した溝に係合させてあると共に、該両作動アー
ム27、28の各他端を、上記したエア注入機構8の駆
動ロッド25と、油揚押え機構7におけるガイド杆1
1、11下端の連結板13を上下動するよう、これらと
連動連結させてある。
【0019】上記したエアノズル21は、図示例では2
本設けてあるが、これに限ることはなく、1本でも良
い。また、必要に応じて3本、4本その他任意の数とす
ることができる。
【0020】ところで、上記エアノズル21・・・は、
油揚2に突き刺すので汚れ易い。そこで、既述揺動アー
ム19を枢軸18に直接固定することなく、該枢軸18
内端にブラケット18aの基端を固定し、該ブラケット
18aに上記揺動アーム19の一端をノブ付きボルト3
2等にて着脱自在に固定させてある。これによって、揺
動アーム19、エアノズル21、21の着脱を容易に
し、洗浄や新しいものとの交換が簡単にできるようにし
てある。
【0021】図1及び図3において33は油揚検知板
で、油揚2がエア注入によって、図1に二点鎖線で示し
た如く所定大きさに膨張すると、該油揚2上に上記油揚
検知板33が当接して押し上げられ、当該検知板33を
固定してある昇降ロッド34の上端がリミットスイッチ
35と接触し、該リミットスイッチ35が作動して次工
程の不良油揚払い出し機構Bは作動することなく、停止
保持され、油揚2は、その間欠搬送機構3によって次工
程、即ち油揚開口機構C、寿司飯導入案内機構D、寿司
飯押出し機構Eへ搬送される。
【0022】前記油揚開口機構Cは図4に示したよう
に、油揚搬送コマ4上の油揚2の切口部2aの上下を掴
持して上下対称に移動し、切口部2aを開口するための
上下一対の掴持用爪36、37を備え、この一対の掴持
用爪36、37は、介在したバネ38にて閉成付勢され
ており、図示しない作動板によりローラ39を介し、バ
ネ力に抗して開成動作されるよう構成されている。
【0023】前記寿司飯導入案内機構Dは図4に略示し
た如く、ほぼアヒルの嘴形状とした上下一対のガイドピ
ース40、41を、図示しないブロックに基端部を枢着
して、先端を開口自在となるよう構成させてある。
【0024】前記寿司飯押出し機構Eは図4に略示した
如く、前後方向(図4において左右方向)へ摺動自在な
るよう設けた寿司飯押出しロッド42を有し、図示しな
い寿司飯供給機構から、所定形状、大きさに成形されて
供給される寿司飯aを、上記寿司飯押出しロッド42に
よって、上記した一対のガイドピース40、41内を通
して油揚2内部へ押込むよう構成されている。
【0025】図4において、43、44は、寿司飯aの
押込みに対して油揚2の上部及び後部を支える上部支え
機構と、後部支え機構を各示す。
【0026】而して、上記構成とした油揚予備開口装置
によれば、次のようにして油揚を予備開口する。図1に
示したように、油揚2が凹部5内に載せられ、油揚間欠
搬送機構3の間欠回転によって当該油揚2が所定位置
(本発明装置の位置)で停止すると、油揚押え機構7が
下降し、押え板15によって油揚2の切口部2a側を凹
部5の底面上へ押し付ける。これによって切口部2aは
閉鎖される。
【0027】次いで、エア注入機構8が枢軸18を支点
として回転下降し、エアノズル21、21が油揚2に突
き刺さると同時に、エアコンプレッサー23の始動によ
ってエアがエアノズル21、21を通して油揚2内部に
注入される。これによって、油揚2の上下両表皮は剥離
され、図1中に二点鎖線で示した如く膨張し、図5中に
実線で示したように、切口部2aを除いた他の全てが袋
状に予備開口される。
【0028】次いで、油揚押え機構7が上昇復帰し、油
揚2の切口部2aの押えを解除すると共に、エア注入機
構8が回転上昇し、油揚2からエアノズル21、21が
引き抜かれると、油揚間欠搬送機構3の間欠回転により
予備開口された油揚2は、図2に示した油揚開口機構C
の位置まで搬送されて停止すると、一対の掴持用爪3
6、37にて切口部2aの上下を掴持し、上下対称に移
動して切口部2aを図5中に二点鎖線で示したように開
口する。
【0029】尚、油揚2内部へエア注入後、エアノズル
を引き抜くと、この引き抜いた孔からエアが外部へ排出
され、当該油揚2は扁平になるが、上下両表皮は剥離さ
れているので、寿司飯押出機構Eによって、寿司飯aを
油揚2内部へ支障なく容易、かつ確実に押込むことがで
きる。
【0030】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、油揚は注入されるエアの圧力によって膨張
されることにより、切口部を除いた他の全てが剥離開口
され、次工程の油揚開口機構によって切口部を開口すれ
ば、当該油揚げを、その外形状に沿った完全な形状に開
口することができるから、所定形状及び大きさに成形さ
れた寿司飯を無理なく、かつ円滑に奥部まで押込むこと
ができて、形の良い高品質のいなり寿司を歩留りよく製
造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るいなり寿司製造機の油揚予備開口
装置の実施形態を示す一部断面した正面図である。
【図2】同上装置を備えたいなり寿司製造機を示す一部
切欠した平面図である。
【図3】同上装置と、その駆動機構を示す側面図であ
る。
【図4】油揚内部に寿司飯を押込んだ状態を一部断面し
て示す油揚開口機構及び寿司飯導入案内機構並びに寿司
飯押出し機構の各側面図である。
【図5】同上装置によって予備開口した油揚を示す斜視
図である。
【図6】従来のいなり寿司製造機の油揚開口機構を示す
一部断面した側面図である。
【図7】従来の油揚開口機構によって開口した油揚を示
す斜視図である。
【符号の説明】
2 油揚 2a 切口部 3 油揚間欠搬送機構 7 油揚押え機構 8 エア注入機構 15 油揚押え板 19 揺動アーム 21 エアノズル 36、37 一対の掴持用爪 a 寿司飯 C 油揚開口機構 E 寿司飯押出し機構

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油揚を載せ、該油揚を一定間隔をおいて
    一定方向へ間欠搬送する油揚間欠搬送機構の下流一側に
    配置した上下一対の掴持用爪等を有する油揚開口機構に
    より油揚の切口部を開口し、寿司飯押出機構によって所
    定形状に成形した寿司飯を開口部から油揚内部へ押込む
    よう設けてなるいなり寿司製造機であって、 前記油揚間欠搬送機構の上流一側に上下動自在なるよう
    配置され、油揚の切口部を前記油揚間欠搬送機構上面へ
    押圧し閉鎖する油揚押え板を有する油揚押え機構と、前
    記油揚間欠搬送機構の上流一側上部に配置され、一端を
    支点として上下方向へ回動自在に設けた揺動アームに固
    定され、油揚内部へ抜き刺し自在となっているエアノズ
    ルを有するエア注入機構とを備えてなることを特徴とす
    るいなり寿司製造機の油揚予備開口装置。
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