JPH0769306A - 箱体の封入処理装置 - Google Patents

箱体の封入処理装置

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Publication number
JPH0769306A
JPH0769306A JP23912393A JP23912393A JPH0769306A JP H0769306 A JPH0769306 A JP H0769306A JP 23912393 A JP23912393 A JP 23912393A JP 23912393 A JP23912393 A JP 23912393A JP H0769306 A JPH0769306 A JP H0769306A
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JP
Japan
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bag body
box
station
opening edge
bag
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP23912393A
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English (en)
Inventor
Masaaki Ishii
正章 石井
Seishin Kawabe
誠真 川辺
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Fuaburika Toyama Kk
Original Assignee
Fuaburika Toyama Kk
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 蓋片が設けられた段ボールなどの箱体の内部
に袋体が挿入され、且つ袋体の内部に内容物が充填され
たものを処理する装置であって、袋体の開口縁部を閉じ
て箱体内に納める作業を自動的に行えるようにする。 【構成】 箱体1の上方に突出している袋体5の縁部5
a内に挿入アーム61,61を挿入し、挿入アーム6
1,61を開いて開口縁部5aを偏平状態とする。この
とき押え板87,88により長蓋片3a,3bを押え、
閉じ状態となった長蓋片3a,3bにより袋体5を押圧
し、袋体5の内容物上方の空気を脱気する。またクラン
プ部材83により偏平状態の開口縁部をクランプして挿
入アーム61,61を抜き出す。その後に開口縁部5a
をシールし、次の工程でこの開口縁部5aを箱体内に押
し込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、段ボール箱などの箱体
の内部に袋が挿入されてこの袋内部に内容物が充填され
たものを処理する装置であって、前記袋体の開口縁部を
閉じ且つ袋体の閉じ部が箱体の蓋片の外に出ないように
押し込む動作を自動的にできるようにした箱体の封入処
理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図21において符号1で示しているの
は、周知の段ボールの箱体である。この箱体1は、箱本
体2の矩形状(長方形)の開口部2aの縁部に一体に設
けられた一対の長蓋片3a,3bと、一対の短蓋片4
a,4bとを有している。また箱本体2の底部では、上
記と同じ短蓋片4a,4bが内側に折曲げられ、また長
蓋片3a,3bが外側に折曲げられて閉鎖されている。
この種の段ボールの箱体1の内部にインクなどの液体を
内容物として充填する場合、箱本体2の内部に樹脂フィ
ルム製の袋体5が挿入される。そして袋体5の開口縁部
5aが長蓋片3a,3bと短蓋片4a,4bの外側へ折
り返された状態で、内容物充填装置に供給され、充填ノ
ズル7から袋体5の内部に内容物が充填される。上記の
箱体1に内容物が充填された後、袋体5の開口縁部5a
を長蓋片3a,3bと短蓋片4a,4bから外し、開口
縁部5aを閉じて箱本体2内に納めた後に、短蓋片4
a,4bを内側へ折曲げ、さらに長蓋片3a,3bを内
側へ折曲げる。そして手作業であるいは自動封止装置に
より長蓋片3aと3bどうしを互いに固定して箱本体2
の開口部2aを閉鎖する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の一連の作業にお
いて、袋体5内への内容物の充填は充填ノズル7を有す
る内容物充填装置により自動的に行われ、また長蓋片3
aと3bどうしを互いに固定する作業は自動封止装置に
より自動化することが可能である。しかしながら、内容
物を充填した後に、袋体5の開口縁部5aを長蓋片3
a,3bと短蓋片4a,4bとから外し、且つ開口縁部
5aを閉じて箱本体2の内部に納める作業は人手に頼ら
ざるを得なかった。
【0004】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、袋体の開口縁部を蓋片から外し、さらに開口縁部
を閉じて箱体内部に納める作業を自動化できるようにし
た箱体の封入処理装置を提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、矩形状の開口
部の4縁部にそれぞれ蓋片が設けられた箱体の内部に袋
体が挿入され、前記蓋片が立ち上がった状態で、且つ前
記袋体の内部に内容物が充填されたものが供給される箱
体の封入処理装置であって、前記袋体の開口部から袋体
内に挿入される一対の挿入アームと、この挿入アームを
相反する方向へ移動させて袋体の開口縁部を偏平状態と
するアーム駆動機構と、偏平状態となった袋体の縁部両
端を押さえて前記挿入アームを袋体から抜け出せるよう
に保持するクランプ部材と、偏平にされた袋体の縁部両
端を箱体の内面に沿って押し込む袋体押し込み機構とが
設けられていることを特徴とするものである。
【0006】さらに、クランプ部材によりクランプされ
た偏平状態の袋体をさらに挟んで袋体の開口縁部をシー
ルするシール部材が設けられているものである。
【0007】また、挿入アームにより袋体の開口縁部が
偏平状態とされる際に、偏平状態の袋体開口縁部と平行
に位置している蓋片を閉じ方向へ押圧してこの蓋片で袋
体内の残余空気を抜き出す蓋片押え部材を設けることが
できる。
【0008】さらに、クランプ部材が袋体から離れた後
で且つ袋体押し込み機構が動作する以前に、袋体の開口
縁部の側方からエアーを噴射し偏平状態の袋体の開口縁
部を倒すエアー供給機構を設けることが好ましい。
【0009】挿入アームおよびクランプ部材が設けられ
ているステーションと袋体押し込み機構が設けられてい
るステーションとが別である場合には、箱体が両ステー
ションを移動する間、上記エアー供給機構を箱体と共に
移動させることが可能である。
【0010】
【作用】上記第1の手段では、箱体の上方に突出してい
る袋体の開口縁部を偏平状態とし、偏平状態となった袋
体の縁部両端を押さえ、さらに開口縁部両端を箱体の内
面に沿って押し込む作業を自動化でき、箱体内に袋体を
きれいな状態で納めることができる。
【0011】第2の手段では、シール部材により偏平状
態の袋体をさらに挟んで袋体の開口縁部をシールするこ
とができる。
【0012】第3の手段では、蓋片を閉じ方向へ押圧す
ることにより、袋体内の残余空気を抜き出すことができ
る。
【0013】第4の手段では、袋体の開口縁部の側方か
らエアーを噴射し偏平状態の袋体の開口縁部を倒すた
め、その後の縁部押し込み作業を確実に行える。
【0014】第5の手段では、袋体を偏平にするステー
ションと袋体を押し込むステーションとが別である場合
に、箱体が両ステーションを移動する間、上記エアー噴
射を連続して行うことができる。
【0015】
【実施例】以下本発明の実施例を図面により説明する。
図1は本発明による箱体の封入処理装置の全体構造を示
す正面図、図2はその平面図である。この箱体の封入処
理装置は、図の右端部分が搬入部10であり、この搬入
部10の後段にI,II,III,IVおよびVで示す
各ステーションが所定の間隔を開けて配置されている。
上記搬入部10には、第1のローラコンベア11と第2
のローラコンベア12とが設けられている。第1のロー
ラコンベア11は軸13を支点として図1に示す傾斜姿
勢にできるようになっている。また第2のローラコンベ
ア12の先部にはストッパ14が設けられている。先行
する箱体1が第2のローラコンベア12上を所定位置例
えば箱体1のほとんどの部分が第2のローラコンベア1
2にかかる位置まで移動した時点で、第1のローラコン
ベア11が軸13を支点として図1に示す傾斜姿勢とな
り、後続の箱体1が第1のローラコンベア11上にて止
められる。そして先行する箱体1はストッパ14の位置
で停止する。このストッパ14にて停止させられた箱体
1の位置が搬入待機位置(イ)である。
【0016】図2に示すように、上記搬入待機(イ)の
後方から第5ステーションVにかけて自由転動する多数
のローラ19が設けられ、このローラ19の上面が箱体
1の搬送路となっている。ローラ19による搬送路の左
右(図2では図示上下)にはトランスファー機構15を
構成する一対のトランスファー軸16,16が設けられ
ている。このトランスファー軸16,16は搬入待機位
置(イ)から第5ステーションVまで延びる長さのもの
である。図2に示すように、左右のそれぞれのトランス
ファー軸16,16には複数の爪ブラケット17が設け
られ、各組の爪ブラケット17にトランスファー爪18
a,18b,…が固定されている。爪ブラケットとトラ
ンスファー爪は4個1組であり、これがLのピッチにて
6組設けられている。前記トランスファー軸16,16
はほぼ90度回動できるようになっており、図7に示す
ように、トランスファー軸16が回動して例えばトラン
スファー爪18cが平行姿勢になると、4個1組のトラ
ンスファー爪により箱体1が保持される。またトランス
ファー軸16,16の回動によりトランスファー爪が垂
直姿勢に回動させられると箱体1の保持が解除される。
【0017】一対のトランスファー軸16,16は図1
と図2にてLで示すピッチにて往復駆動され、この往復
移動により、搬入待機位置(イ)にある箱体1が第1ス
テーションIに、第1ステーションIにある箱体1が第
2ステーションIIに、さらに第2ステーションIIか
ら第3ステーションIIIに、第3ステーションIII
から第4ステーションIVに、第4ステーションIVか
ら第5ステーションVへとそれぞれの箱体1が同時にL
の距離だけ移送され、さらに第5ステーションVの箱体
1は排出される。以下においては、搬入待機位置(イ)
と第1ステーションIの間を移動する4個1組のトラン
スファー爪を符号18aで示し、第1ステーションIと
第2ステーションIIとの間を移動するトランスファー
爪を符号18bで、第2ステーションIIと第3ステー
ションIIIの間を移動するトランスファー爪を符号1
8cで、以下同様に符号18d,18e,18fで示し
ている。
【0018】図10ないし図20は、上記各ステーショ
ンでの処理動作を示している。搬入待機位置(イ)にあ
る箱体1は、図10に示すように箱本体2の内部に挿入
された袋体5の内部にインキなどの内容物6が充填され
ている。また袋体5の開口縁部5aは長蓋片3a,3b
と短蓋片4a,4bの外側へ折り返されている。この箱
体1がトランスファー爪18aにより第1ステーション
Iに移送されると、この第1ステーションIでは、図1
1に示すように、袋体の開口縁部5aを長蓋片3a,3
bと短蓋片4a,4bとから外す作業が行われる。
【0019】図3は第1ステーションIに位置する機構
を示している。この図において箱体1の移送方向は紙面
直交方向である。図4は、図3におけるIV矢視側面
図、図5は動作説明図である。第1ステーションIには
袋体縁部引き上げ機構20が設けられている。この袋体
縁部引き上げ機構20では、箱体1の搬送路の上方に昇
降ベース21がさらにその上方には固定ベース22が設
けられている。図1に示すように、この固定ベース22
は、第1ステーションIから第5ステーションVまで延
びている。
【0020】昇降ベース21の中央上面にはブラケット
23が固定され、このブラケット23に、ボールねじ軸
24の下端部が回動自在に支持されている。固定ベース
22にはボールねじ軸受25が設けられ、この軸受25
にボールねじ軸24が螺装されている。ボールねじ軸2
4は、固定ベース22の上方に位置する回転駆動機構2
4a(図1参照)により正逆両方向に回転駆動される。
また昇降ベース21には一対のガイド軸26が設けられ
(図3では1本のみ示す)、このガイド軸26が、固定
ベース22に固定された軸受27に摺動自在に支持され
ている。前記回転駆動力によりボールねじ軸24が回転
駆動されることにより、昇降ベース21が昇降駆動され
る。図3に示すように、昇降ベース21には支持板31
が設けられている。図4に示すように、支持板31は箱
体1の移送方向に間隔を開けて一対設けられている。ま
たこの一対の支持板31,31は、第1ステーションI
に位置する箱体1を挟むように図3の両側に2組設けら
れている。
【0021】支持板31,31のそれぞれの外側には吸
着機構ベース32,32が設けられ、この吸着ベース3
2,32にシリンダー機構34,34が搭載されてい
る。このシリンダー機構34の進退ロッド34aの先部
には吸着盤33が設けられている。この吸着盤33,3
3はエアー吸引するものであり、この吸着盤33により
袋体5の開口縁部5aが吸引される。前記支持板31,
31の下部にはそれぞれ軸受35,35が保持されてこ
の軸受35,35に爪軸36が回動自在に支持されてい
る。爪軸36の両端部には、爪ブラケット37,37が
固定され、それぞれの爪ブラケット37に第1保持爪3
8が固定されている。図4に示すように爪軸36の中間
部分にはスプロケット39が固定されている。爪軸36
の上方には中間軸41が設けられ、この中間軸41は支
持板31,31に保持された軸受40,40により回動
自在に支持されている。
【0022】中間軸41にはスプロケット42が固定さ
れ、このスプロケット42と前記スプロケット39とに
チェーン43が掛けられている。中間軸41にはリンク
44が固定されている。図3に示すように、支持板31
には、シリンダ機構47の上端が軸48により支持され
ている。シリンダ機構47の進退ロッド47aの先端に
は連結部材46が固定され、連結部材46と前記リンク
44とがピン45により連結されている。上記シリンダ
機構47の進退ロッド47aが上方へ引かれると、リン
ク44が図3にて反時計方向へ駆動され、この回動駆動
力がスプロケット42、チェーン43およびスプロケッ
ト39を介して爪軸36に伝達され、第1保持爪38が
図3と図5にて反時計方向へ駆動される。上記シリンダ
機構47は、2段動作するものであり、まず第1段動作
により、第1保持爪38が図3にて(i)で示す初期位
置から(ii)で示す角度まで回動する。次にシリンダ
機構47の第2段動作により、第1保持爪38は(i
i)の角度から図5にて(v)で示す下向きの角度まで
回動する。
【0023】図4に示すように、前記爪軸36の両端部
には、遊動ブラケット51が設けられている。この遊動
ブラケット51は、爪軸36にそれぞれ固定された抜け
止め部材53と前記爪ブラケット37との間に挟まれて
いる。そして遊動ブラケット51はその中心部に保持さ
れたスリーブ52により爪軸36に対して自由回動でき
るようになっている。そしてこの遊動ブラケット51に
第2保持爪54が固定されている。この第2保持爪54
の前記第1保持爪38と対向する面には弾性パッド55
が貼られている。前記支持板31にはロータリアクチュ
エータ56が保持され、このロータリアクチュエータ5
6の出力軸にスプロケット57が固定されている。前記
遊動ブラケット51の一部はスプロケット部51aとな
っており、スプロケット57とスプロケット部51aと
の間にチェーン58が掛けられている。上記ロータリア
クチュエータ56の動力により第2保持爪54が、第1
保持爪38とは独立して回動するようになっている。
【0024】上記袋体縁部引き上げ機構20の初期状態
では、第1保持爪38が(i)の位置にあり、また第2
保持爪54は図3にて実線で示すように第1保持爪38
から離れている。この状態で前記ボールねじ軸24が回
転駆動され、昇降ベース21が下降し、箱体1の両側に
一対ずつ計4個の第1保持爪38が対向する。この状態
で、前記シリンダ機構34により吸着盤33が前進し、
箱体1の長蓋片3a,3bの外側に位置する袋体5の開
口縁部5aが吸引され、さらに吸着盤33が後退する
と、開口縁部5aと長蓋片3a,3bとの間に隙間が形
成される。次に前記シリンダ機構47の第1動作により
第1保持爪38が(ii)で示す位置へ回動する。この
状態で昇降ベース21が連続的に上昇させられると、第
1保持爪38の先端が長蓋片3a,3bと袋体5の開口
縁部5aとの間に入る。このときロータリアクチュエー
タ56により第2保持爪54が爪軸36を中心として駆
動され、第2保持爪54のパッド55と第1保持爪38
とにより袋体5の開口縁部5aが掴まれる(図5におけ
る(iii)の状態)。この時点で吸着盤33による吸
着が解除される。
【0025】前記昇降ベース21が引き続き上昇する
と、両保持爪38と54とで掴まれた開口縁部5aが持
ち上げられるが、各保持爪38と54が例えば図5にて
(iv)で示す位置まで上昇すると、シリンダ機構47
の第2段動作およびロータリアクチュエータ56の働き
で、両保持爪38と54は一緒に反時計方向へ回動し、
図5にて(v)で示す位置まで上昇した時点で保持爪3
8と54での保持端が下向きとなる。この間に袋体5の
開口縁部5aは4組の保持爪38,54により、長蓋片
3a,3bと短蓋片4a,4bの外側から外され、第1
1図に示すように、開口縁部5aが上方に向けられた状
態となる。そしてロータリアクチュエータ56の動力に
より第2保持爪54が第1保持爪38から離され、袋体
5の開口縁部5aが開放される。
【0026】なお、上記の袋体5の開口縁部5aの引き
上げが完了するまでの間、それまで第2ステーションI
Iにあった4個1組のトランスファー爪18bが、第1
ステーションIに移動し、図11に示すように、第1ス
テーションIの箱体1がトランスファー爪18bにより
保持される。この第2ステーションIIと第1ステーシ
ョンIとの間を往復移動する4個1組のトランスファー
爪18cには、図11に示すように、箱体1を保持した
水平姿勢のときに上方へ向けてエアーEを噴射するエア
ー噴射機構が設けられている。このエアー噴射機構によ
り箱本体2の外面および短蓋片4a,4bの外面に沿っ
て上向きにエアーEが噴射される。このエアー噴射によ
り前記両保持爪38と54との保持から開放された袋体
5の外面に沿う上向きの空気流が形成される。この袋体
5の外面に沿う上向きの空気流により袋体5の開口縁部
5aは開かれた状態に維持される。
【0027】トランスファー爪18bにより箱体1が第
1ステーションIから第2ステーションIIへ移送され
る間、前記トランスファー爪18bからエアーEが噴射
され続け、自由状態の袋体5の開口縁部5aが開き状態
を維持しながら第2ステーションIIへ移動する。第2
ステーションIIでは、図12から図15までに示す処
理動作が行われる。この処理動作は、袋体5の開口縁部
5aの偏平状態への押付け、開口縁部5aのシール、袋
体5内の脱気である。
【0028】図6は第2ステーションIIに設けられた
機構を示すものであり、図6では箱体1の移動方向が図
示左向きである。また図7は、図6におけるVII矢視
側面図であり、図7では箱体1の移送方向が紙面直交方
向である。第2ステーションIIでは、図7に示すよう
に、搬送路を挟んで両側から箱体1の箱本体2を保持す
るコの字状の保持板95,95が設けられ、この押圧板
95,95がシリンダ機構96により進退駆動される。
保持板95,95が前進することにより第2ステーショ
ンIIにて箱体1が保持され、トランスファー爪18b
が箱体1から離れて第1ステーションIへ戻っても、箱
体1が動かないように保持される。また停止した箱体1
の上方には一対の挿入アーム61,61が設けられてい
る。図6に示すように、この挿入アーム61,61の上
端部は、上方に位置する支持台63,63に対し軸6
2,62により回動自在に支持されている。また両挿入
アーム61,61の外向き先端部には、それぞれ2ヶ所
ずつの凹部61aが形成されている。
【0029】上記軸62,62には挿入アーム61,6
1の上端が固定され、また軸62,62は支持台63,
63に設けられた軸受に回動自在に支持されている。そ
れぞれの軸62,62にはリンク64,64が固定さ
れ、両リンク64,64が連結ロッド65により連結さ
れている。図6の図示左側の軸62には駆動リンク66
が固定されている。また図示左側の支持台63にはシリ
ンダ機構67の上端が支持されており、このシリンダ機
構67の進退ロッド67aの先部の連結部材67bがピ
ン68により前記駆動リンク66に連結されている。前
記シリンダ機構67の進退ロッド67aが上方へ引かれ
ると、一対の挿入アーム61は図6にて鎖線で示す位置
となる。進退ロッド67aが下方へ進出すると、一対の
挿入アーム61,61はそれぞれ実線で示す位置へ回動
する。このとき図12に示すように、挿入アーム61,
61の外向き先端部により袋体5の開口縁部5aが偏平
状態に引かれる。
【0030】上記挿入アーム61,61の回動動作面を
挟む両側には、図7に示すシール・脱気機構70,70
が配置されている。それぞれのシール・脱気機構70と
70は対称形状であり、図7では右側の機構のみ詳しく
示している。それぞれのシール・脱気機構70,70に
は揺動ベース71が設けられている。この揺動ベース7
1の下面には一対の脚部72,72が固定されており、
この脚部72,72がピン74,74により駆動リンク
73,73の先端に連結されている。駆動リンク73,
73の基部には支持軸75,75が固定され、この支持
軸75,75が図示しない固定ベースに回動自在に支持
されているとともに、この支持軸75,75には従動歯
車76,76が固定されている。図示しない支持ベース
には駆動軸78が回動自在に支持され、この駆動軸78
に固定された駆動歯車77が前記両従動歯車76,76
と噛合っている。
【0031】上記駆動軸78はシリンダ機構などにより
小角度だけ駆動される。このときの回動力が駆動歯車7
7から両従動歯車76,76に減速されて伝達され、駆
動リンク73,73がほぼ90度だけ駆動される。これ
により前記揺動ベース71は図7にて鎖線で示す位置か
ら実線で示す位置まで回動する。両揺動ベース71,7
1の下面にはシリンダ機構81、81が搭載されてい
る。シリンダ機構81の進退ロッド81aの先端にはク
ランプ・シール板82が固定されている。対称に対向す
るクランプ・シール板82,82は、上記シリンダ機構
81,81により図7にて実線で示す位置から互いに接
近する方向へ駆動される。
【0032】それぞれのクランプ・シール板82,82
は、図7の紙面直交方向に長い板で、図6の実線状態の
挿入アーム61の外向き先端部まで延びている。それぞ
れのシール板82の長手方向両端部分には2個ずつのク
ランプ部材83,83が合計4個設けられており、それ
ぞれのクランプ部材83はスプリング84により突出方
向へ付勢されている。また各クランプ部材83は、挿入
アーム61の外向き先端部に形成された前記凹部61a
内に入り込み、この凹部61a内にて偏平状態の袋体5
の開口縁部5aを両側から挟持できるようになってい
る。上下に位置するクランプ部材83と83の中間に
は、シールバー85が設けられている。このシールバー
85は、図6において左右に長いものである。前記各シ
リンダ機構81と81とによりクランプ・シール板82
と82が接近すると、先にクランプ部材83により袋体
の開口縁部5aの両端部が挟持され、その直後に挿入ア
ーム61,61が袋体5の中から抜け出る。これに続い
てシールバー85が開口縁部5aに当たる位置まで前進
し、シールバー85,85により偏平状態の袋体5の開
口縁部5aが挟持され、開口縁部5aがインパルスシー
ルによりシール密封される。
【0033】図7の図示右側の揺動ベース71の脚部7
2には押え板87が設けられており、前記歯車77の回
転により、揺動ベース71が鎖線の位置から実線の位置
へ回動すると、押え板87により一方の長蓋片3bが閉
じ方向へ押さえられる。図示左側の揺動ベース71の脚
部72にも押え板88が設けられている。図示左側の揺
動ベース71が実線の位置へ回動すると、この押え板8
8により他方の長蓋片3aが閉じ方向へ押さえられる
(図13参照)。ただし図示左側の押え板88の基端に
は斜めに延びる支持材88aが設けられており、この支
持材88aと長蓋片3aとの間に三角形状の空間(ロ)
が形成される。前記トランスファー機構15のトランス
ファー軸16,16には、第2ステーションIIと第3
ステーションIIIとの間を往復移動する4個1組のト
ランスファー爪18cが設けられているが、図15に示
すように、一方のトランスファー軸16にはこの1組の
トランスファー爪18cの後方に位置するブラケット9
1が固定されている。このブラケット91は一対のガイ
ド軸92,92に摺動ガイドされて、トランスファー軸
16と共に前記Lのストロークにて往復移動する。
【0034】上記ブラケット91の上部には支持部材9
4によりエアーパイプ93が支持されている。各トラン
スファー軸16,16が図15にて矢印方向へ移動し、
4個のトランスファー爪18cにより第2ステーション
IIに位置する箱体1が保持された時点で、このトラン
スファー爪18cと共に矢印方向へ移動したエアーパイ
プ93が、前記三角形状の空間(ロ)に挿入される。し
たがって、図7に示す両側の揺動ベース71,71が鎖
線位置まで上昇して、それぞれの押え板87と88が長
蓋片3a,3bから離れても、一方の長蓋片3aは上記
エアーパイプ93により閉鎖状態に押さえられたままと
なる。そして、箱体1はエアーパイプ93と共にトラン
スファー爪18cにより第3ステーションIIIに移送
される。上記押え板87と88が離れることにより、エ
アーパイプ93にて押えられていない長蓋片3bは自ら
の弾性により図16に示すようにやや上方へ開かれる。
エアーパイプ93の側方にはエアーEの噴射孔が形成さ
れて、長蓋片3aに沿って側方へエアーEが噴射され
る。これにより偏平とされ且つシールが完了した袋体5
の開口縁部5aは長蓋片3bの下側方向へ倒される。
【0035】次に第3ステーションIIIでは、図2に
示すように、搬送路を挟んで対向する一対のコの字形状
の保持板101,101が設けられ、この保持板10
1,101がシリンダ機構102,102により進退駆
動されるようになっている。図15に示した4個1組の
トランスファー爪18cにより箱体1が第3ステーショ
ンIIIへ移送されると、図16に示すように、前記保
持板101により箱体1が保持される。箱体1が第3ス
テーションIIIに運ばれると、前記トランスファー爪
18cは箱体1から外れ第2ステーションIIに戻り、
このとき前記エアーパイプ93が長蓋片3a上を摺動し
て図16にて矢印で示す方向へ戻ることになるが、この
とき前記保持板101により箱体1が保持されているた
め、この箱体1が動くことはなく、上記エアーパイプ9
3が長蓋片3a上から除かれる。次に第3ステーション
IIIに位置する箱体1は、後段の4個1組のトランス
ファー爪18dにより第4ステーションIVへ運ばれ
る。第4ステーションIVでは、図17から図19に示
すように、長蓋片3a,3bが開かれた状態で、偏平状
態の袋体5の開口縁部5aの押し込みが行われる。
【0036】図8は第4ステーションIVと第5ステー
ションVを示す正面図であり、図8では、箱体1の移送
方向は図示左向きである。第4ステーションIVでは、
搬送路を挟む両側に、複数の支柱103により支持され
た台104が設けられており、この台104上に設置さ
れたシリンダー機構105によりコの字状の保持板10
6が前進・後退するようになっている。各シリンダ機構
105により保持板106が前進させられると、図17
に示すように、箱本体2の上部が一対の保持板106,
106により両側から保持される。ただし上記保持板1
06,106の中心部には押圧パッド106aが設けら
れており、この押圧パッド106aにより箱本体2の側
板上部が図17にて矢印方向へ押されることにより、両
長蓋片3a,3bが立ち上げられる。
【0037】図8に示すように、上記台104からは上
向きの支柱107が設けられ、この支柱107の上端に
固定された軸受107aにより軸108が回動自在に支
持されている。この軸108は第4ステーションIVと
第5ステーションVの両ステーションに渡って延びてい
る。図9は第5ステーションVを示しているものである
が、この図に示されるように、上記軸108は搬送路を
挟む両側上方位置に一対配置されている。上記それぞれ
の軸108,108にはリンク111,111が固定さ
れ、このリンク111,111には駆動ロッド112,
112が連結されている。上方に配置されたシリンダ機
構112a(図1参照)により2本の駆動ロッド11
2,112は同期して昇降駆動され、これによりそれぞ
れの軸108,108がほぼ90度の角度にて回動駆動
される。
【0038】第4ステーションIVでは、上記軸10
8,108に2個づつ拡開爪109a,109aが固定
されている。図18に示すように、上記軸108,10
8が駆動されることにより、2個ずつの拡開爪109
a,109aにより前記長蓋片3a,3bがわずかに外
側へ開かれる。第4ステーションIVの上方位置には、
一対の押し込み板113,113が設けられている。図
18に示すように、この押し込み板113,113の下
縁113a,113aは、箱体1内の内容物6の上面形
状に合うようにほぼV字形状となっている。一対の押し
込み板113,113は昇降板114の下面に固定され
ており、この昇降板114はシリンダ機構115により
昇降駆動される。この昇降板114が下降すると、図1
9に示すように、押し込み板113,113が箱体1の
短蓋片4a,4bの内側に沿って箱本体2内に入り、シ
ールが完了した偏平状態の袋体5の開口縁部5aが箱体
の内面と袋体5との間に押し込まれる。第4ステーショ
ンIVにて上記処理がなされた後の箱体1はトランスフ
ァー爪18eにより第5ステーションVへ移送される。
【0039】図8に示すように、第5ステーションVに
も搬送路を挟む両側に、支柱121により支持された台
122が設けられ、この台122上に設けられたシリン
ダ機構123によりコの字状の保持板124が進退でき
るようになっている。図20に示すように、箱体1が第
5ステーションVに移送されると、前記保持板124に
より箱体1が両側から保持される。台122の上には支
柱125が設けられ、この支柱125の上部の軸受12
5aにより前記軸108が回動自在に支持されている。
第5ステーションVでは、この軸108に2個ずつ計4
個の拡開爪109bが設けられており、第4ステーショ
ンIVと同期してこの拡開爪109bにより長蓋片3
a,3bがわずかに外側へ開かれる。
【0040】第5ステーションVでは、箱体1の移送方
向に間隔を開けて、2個ずつ計4個のアーム131,1
31が設けられている。このアーム131,131の下
端には癖つけパッド131a,131aが取付けられて
いる。アーム131,131の上端はそれぞれ軸13
2,132に固定され、この軸132,132は上方に
位置する支持ベース134に対し軸受により回動自在に
支持されている。軸132と132には互いに噛合う歯
車133と133がそれぞれ固定されている。
【0041】図示右側の軸132には駆動リンク135
が固定され、支持ベース134に支持されたシリンダ機
構136の進退ロッド137の先端が駆動リンク135
に連結されている。進退ロッド137が進出していると
きには、アーム131と131は実線状態であり癖つけ
パッド131a,131aが上方に位置している。進退
ロッド137が引かれると、アーム131と131が回
動し、癖つけパッド131a,131aが鎖線で示す方
向へ移動し、図20に示すように、短蓋片4a,4bが
内側へ折られる。これにより短蓋片4a,4bが長蓋片
3a,3bよりも内側となるように癖つけされる。上記
のように癖つけされた箱体1は最終段のトランスファー
爪18fに保持されて排出され、次段に位置する自動封
止装置により長蓋片3aと3bとが固定されて箱体1が
封止される。
【0042】次に上記装置による一連の動作について説
明する。搬入部10の搬入待機位置(イ)にあるときの
箱体1は、図10に示すように、袋体5の開口縁部5a
が、長蓋片3a,3bと短蓋片4a,4bの外側へ折り
返され、且つ袋体5の内部に内容物6が充填された状態
である。トランスファー機構15に設けられている第1
段のトランスファー爪18aにより箱体1が第1ステー
ションIに移送されると、箱体1の左右位置に下降した
第1保持爪38がシリンダ機構47の第1段動作により
図3にて(ii)で示す状態になる。昇降ベース21が
上昇していく過程で、吸着盤33により吸着されて引か
れた袋体5の開口縁部5aと長蓋片3a,3bとの間に
第1保持爪38が挿入され、第1保持爪38と第2保持
爪54とで開口縁部5aが掴まれる。さらに昇降ベース
21が上昇していく間、図5で(iv)で示す位置から
(v)で示す位置までの間で保持爪38と54が反時計
方向へ回動し、保持爪38と54で掴まれた開口縁部5
aが長蓋片3a,3bと短蓋片4a,4bとから外さ
れ、袋体5の開口部が上向きになる。そして保持爪38
と54とによる保持が解除される。
【0043】このとき図11に示すように、箱体1を保
持している第2段目のトランスファー爪18bから上昇
エアーEが噴射され、自由状態の袋体5の開口縁部5a
が開いたまま上向きの状態に維持される。上記トランス
ファー爪18bにより箱体1が第2ステーションIIへ
移送された後、図7に示すシリンダ機構96により保持
板95が進出し、一対の保持板95により箱体1の箱本
体2の上部が保持される。そして前記トランスファー爪
18bは箱体1から外れて第1ステーションIへ戻る。
第2ステーションIIでは、まず図6に示すシリンダ機
構67により、一対の挿入アーム61と61が鎖線で示
す状態から実線で示す状態に旋回し、挿入アーム61,
61の先部が袋体5の開口縁部5a内に入り、図12に
示すように、挿入アーム61と61の先部により開口縁
部5aが偏平状態となるように引っ張られる。
【0044】次に図7に示す駆動歯車77が時計方向へ
所定角度駆動され、それぞれの従動歯車76,76が反
時計方向へ駆動される。これにより駆動リンク73,7
3が反時計方向へほぼ90度回動し、揺動ベース71が
図7にて鎖線で示す位置から実線で示す位置へ移動す
る。この動作は図7の左右のシール・脱気機構70,7
0により同時に行われる。上記の揺動ベース71,71
の移動により、まず図13に示すように、一方の押え板
87により長蓋片3bが押えられ、他方の押え板88に
より長蓋片3aが押さえられる。両長蓋片3aと3bが
閉じ方向へ押さえられると、この長蓋片3a,3bによ
り袋体5の上部が押され、袋体5内の内容物6の上方の
空気が開口縁部5aから抜かれ、脱気が完了する。
【0045】また揺動ベース71,71が図7にて実線
で示す位置に移動した時点で、クランプ・シール板82
と82が開口縁部5aを挟む両側に対向している。この
状態でシリンダ機構81と81が作動すると、クランプ
・シール板82,82が互いに前進し、最初にクランプ
部材83が挿入アーム61,61の外向き先端部の凹部
61a内に入り、クランプ部材83により袋体5の開口
縁部5aの両端部が4ヶ所にて挟持される。この状態を
図14に示す。その直後に図6に示すシリンダ機構67
により挿入アーム61,61が駆動され、挿入アーム6
1,61の先部が開口縁部5a内から抜き出される。そ
の直後にさらにクランプ・シール板82が前進すると、
シールバー85,85がクランプ部材83の上下間隔の
間から袋体5の開口縁部5aを挟持する。そしてシール
バー85,85により開口縁部5aがシールされ、シー
ル線Sが形成されて袋体5が密閉される。なお袋体5を
シールする必要のない場合には、シールバー85,85
により開口縁部5aを偏平状態に押えるだけに留め、シ
ール動作は行わない。
【0046】この時点で、図15に示すように、第3段
目のトランスファー爪18cにより箱体1の保持が完了
しており、このトランスファー爪18cと共に移動した
エアーパイプ93が支持材88aと長蓋片3aとの間に
入る。トランスファー爪18cにより箱体1が保持され
た後に、図7に示す駆動歯車77が反時計方向へ回動
し、揺動ベース71が実線で示す位置から鎖線に示す位
置へ移動し、両押え板87と88が長蓋片3a,3bか
ら離れる。ただし一方の長蓋片3aはエアーパイプ93
により押えられており、また他方の長蓋片3bが自らの
弾性によりやや開き状態となる。このときエアーパイプ
93から長蓋片3aに沿って側方へエアーEが噴射さ
れ、シールが完了した開口縁部5aが長蓋片3bの下側
に倒される。箱体1はトランスファー爪18cに保持さ
れて第3ステーションIIIに移動するが、このときト
ランスファー軸16に支持されているエアーパイプ93
も一緒に第3ステーションIIIに移動する。
【0047】第3ステーションIIIでは、図16に示
すように一対の保持板101,101が前進し、箱体1
が保持される。この保持が完了した後に、トランスファ
ー爪18cは箱体から離れ、第2ステーションIIに戻
るが、このときエアーパイプ93は長蓋片3a上を摺動
して第2ステーションIIの方向へ移動して長蓋片3a
から外れる。次のトランスファー爪18dにより箱体1
は第3ステーションIIIから第4ステーションIVへ
移送されるが、このとき袋体5の開口縁部5aは図16
に示すように長蓋片3bの下側に倒れたままである。
【0048】第4ステーションIVでは、まずシリンダ
機構105により保持板106が前進し、保持板106
の中央の押圧パッド106aにより箱本体2の側面上部
が押され、長蓋片3a,3bが立ち上げられる。次に箱
体1の上方に位置する4つの拡開爪109aが拡開方向
へ回動し、図18に示すように、長蓋片3aと3bが外
側へやや開かれる。そしてシリンダ機構115により押
し込み板113,113が下降し、図19に示すよう
に、倒れている開口縁部5aの両端部が箱体1の内面と
袋体5との間に押し込まれる。押し込み板113,11
3が上昇し、また拡開爪109aと保持板106が箱体
1から離れると、トランスファー爪18eにより箱体1
が第4ステーションIVから第5ステーションVへ移送
される。
【0049】第5ステーションVでは、箱体1が保持板
124,124に保持される。そして上方に位置する拡
開爪109bにより長蓋片3aと3bがやや外側へ開か
れる。次に図8に示すシリンダ機構136によりアーム
131,131が駆動され、癖つけパッド131a,1
31aにより短蓋片4a,4bが閉じ方向へ折られ、折
れ癖が付けられる。このように袋体5の開口縁部5aが
箱体1内に納められ、さらに短蓋片4a,4bが長蓋片
3a,3bの内側となるように癖つけられた箱体1が、
最終段のトランスファー爪18fにより搬出される。
【0050】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明では、
箱体の上方に突出している袋体の開口縁部を偏平状態と
し、偏平状態となった袋体の縁部両端を押さえ、さらに
開口縁部両端を箱体の内面に沿って押し込む作業を自動
化でき、箱体内に袋体をきれいな状態で納めることがで
きる。
【0051】請求項2記載の発明では、シール部材によ
り偏平状態の袋体をさらに挟んで袋体の開口縁部をシー
ルすることができる。
【0052】請求項3記載の発明では、蓋片を閉じ方向
へ押圧することにより、袋体内の残余空気を抜き出すこ
とができる。
【0053】請求項4記載の発明では、袋体の開口縁部
の側方からエアーを噴射し偏平状態の袋体の開口縁部を
倒すため、その後の縁部押し込み作業を確実に行える。
【0054】請求項5記載の発明では、袋体を偏平にす
るステーションと袋体を押し込むステーションとが別で
ある場合に、箱体が両ステーションを移動する間、上記
エアー噴射を連続して行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】箱体の封入処理装置の全体構造を示す正面図、
【図2】箱体の封入処理装置の全体構造を示す平面図、
【図3】第1ステーションを箱体移送方向に沿う方向か
らみた側面図、
【図4】図3のIV矢視図、
【図5】第1ステーションの処理動作説明図、
【図6】第2ステーションを箱体移送方向と交叉する方
向から見た正面図、
【図7】図6のVII矢視側面図、
【図8】第4ステーションと第5ステーションを箱体移
送方向と交叉する方向から見た部分正面図、
【図9】図8のIX矢視側面図、
【図10】搬入待機位置の箱体を示す斜視図、
【図11】第1ステーションにて袋体の開口縁部が引き
上げられた状態を示す箱体の斜視図、
【図12】第2ステーションにて袋体の開口縁部が偏平
に引かれた状態を示す箱体の斜視図、
【図13】第2ステーションにて長蓋片が押された状態
を示す箱体の斜視図、
【図14】第2ステーションにて袋体の開口縁部がクラ
ンプされた状態を示す箱体の斜視図、
【図15】第2ステーションにて袋体の開口縁部がシー
ルされた状態を示す箱体の斜視図、
【図16】第3ステーションにて箱体が保持された状態
を示す斜視図、
【図17】第4ステーションにて箱体の長蓋片が立たさ
れた状態を示す斜視図、
【図18】第4ステーションにて長蓋片が開かれた状態
を示す箱体の斜視図、
【図19】第4ステーションにて袋体の開口縁部が箱体
に押し込まれた状態を示す斜視図、
【図20】第5ステーションにて短蓋片が癖つけされた
状態を示す箱体の斜視図、
【図21】箱体内に内容物が充填される状態を示す斜視
図、
【符号の説明】
1 箱体 2 箱本体 3a,3b 長蓋片 4a,4b 短蓋片 5 袋体 5a 開口縁部 10 搬入部 (イ) 搬入待機位置 I〜V ステーション 15 トランスファー機構 16 トランスファー軸 18a,18b,… トランスファー爪 20 袋体縁部引き上げ機構 21 昇降ベース 24 昇降用のボールねじ軸 31 支持板 33 吸着盤 38,54 保持爪 47 保持爪回動機構となるシリンダ機構 56 保持爪開閉機構となるロータリアクチュエータ 61 挿入アーム 67 挿入アーム駆動用のシリンダ機構 70 シール・脱気機構 71 揺動ベース 73 駆動リンク 76 従動歯車 77 駆動歯車 83 クランプ部材 85 シールバー 95 保持板 106 保持板 109a,109b 拡開爪 113 押し込み板 115 押し込み板昇降用のシリンダ機構 124 保持板 131 アーム 131a 癖つけパッド 136 アーム駆動用のシリンダ機構

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形状の開口部の4縁部にそれぞれ蓋片
    が設けられた箱体の内部に袋体が挿入され、前記蓋片が
    立ち上がった状態で、且つ前記袋体の内部に内容物が充
    填されたものが供給される箱体の封入処理装置であっ
    て、前記袋体の開口部から袋体内に挿入される一対の挿
    入アームと、この挿入アームを相反する方向へ移動させ
    て袋体の開口縁部を偏平状態とするアーム駆動機構と、
    偏平状態となった袋体の縁部両端を押さえて前記挿入ア
    ームを袋体から抜け出せるように保持するクランプ部材
    と、偏平にされた袋体の縁部両端を箱体の内面に沿って
    押し込む袋体押し込み機構とが設けられていることを特
    徴とする箱体の封入処理装置。
  2. 【請求項2】 クランプ部材によりクランプされた偏平
    状態の袋体をさらに挟んで袋体の開口縁部をシールする
    シール部材が設けられている請求項1記載の箱体の封入
    処理装置。
  3. 【請求項3】 挿入アームにより袋体の開口縁部が偏平
    状態とされる際に、偏平状態の袋体開口縁部と平行に位
    置している蓋片を閉じ方向へ押圧してこの蓋片で袋体内
    の残余空気を抜き出す蓋片押え部材が設けられている請
    求項1記載の箱体の封入処理装置。
  4. 【請求項4】 クランプ部材が袋体から離れた後で且つ
    袋体押し込み機構が動作する以前に、袋体の開口縁部の
    側方からエアーを噴射し偏平状態の袋体の開口縁部を倒
    すエアー供給機構が設けられている請求項1記載の箱体
    の封入処理装置。
  5. 【請求項5】 挿入アームおよびクランプ部材が設けら
    れているステーションと袋体押し込み機構が設けられて
    いるステーションとが別であり、箱体が両ステーション
    を移動する間、エアー供給機構が箱体と共に移動する請
    求項4記載の箱体の封入処理装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010280409A (ja) * 2009-06-04 2010-12-16 Toyo Kanetsu Solutions Kk シール装置
CN109484698A (zh) * 2018-12-27 2019-03-19 江苏台展智能装备有限公司 一种全自动提袋封口机以及提袋封口方法
JP2019182530A (ja) * 2018-04-16 2019-10-24 日清オイリオグループ株式会社 内袋収納装置及び内袋収納方法

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