JP2020137449A - いなり寿司製造装置および油揚げ予備開口方法 - Google Patents

いなり寿司製造装置および油揚げ予備開口方法 Download PDF

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Abstract

【課題】いなり寿司製造時の油揚げの予備開口において、油揚げをより伸ばすことができるようにする。【解決手段】寿司飯を寿司飯受台上に供給する寿司飯供給機構部と、寿司飯受台の前の寿司飯挿入位置に油揚げを搬送するターンテーブルと、寿司飯挿入位置に搬送された油揚げの切口部を開口状態で保持するチャックと、切口部が開口した状態の油揚げの内部に寿司飯受台上の寿司飯を挿入する挿入棒と、寿司飯挿入位置よりも油揚げの搬送方向の上流に配置され、挿入棒による寿司飯の挿入に先立って、油揚げの内部に間欠的に空気を注入して当該油揚げの内部の上下皮を剥離する予備開口部とを有する。【選択図】図7

Description

本発明は、いなり寿司製造装置および油揚げ予備開口方法に関するものである。
いなり寿司製造装置は、予め甘辛く煮付けられた油揚げの内部に計量分割された寿司飯を機械的に押し込むことにより、いなり寿司を自動的に製造する装置である。
いなり寿司製造装置において、寿司飯の挿入作業に際しては、油揚げの切口部側の上下皮をそれぞれ上下一対のチャックで掴み互いに離れる方向に引っ張って切口部を開口した後、その開口を通じて油揚げの内部に寿司飯を供給している。
ここで、特開平11−075737号公報には、寿司飯の挿入に先立って、油揚げの内部にエアを注入して膨らませる予備開口を行い、寿司飯が奥まで確実に入るようにした技術が開示されている。
特開平11−075737号公報
しかしながら、前述した技術では、油揚げをしっかりと伸ばすことができない。そして、そのような油揚げに寿司飯を挿入すると、寿司飯が油揚げの奥まで入らないために形状の綺麗ないなり寿司にならず、また、寿司飯が油揚げの伸びていない部分に引っ掛かって破れてしまうおそれが発生していた。
本発明は、上述の技術的背景からなされたものであって、いなり寿司製造時の油揚げの予備開口において、当該油揚げをより伸ばすことのできるいなり寿司製造装置および油揚げ予備開口方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明のいなり寿司製造装置は、寿司飯を寿司飯受台上に供給する寿司飯供給手段と、前記寿司飯受台の前の寿司飯挿入位置に油揚げを搬送する搬送手段と、前記寿司飯挿入位置に搬送された油揚げの切口部を開口状態で保持する保持手段と、前記保持手段により前記切口部が開口した状態の前記油揚げの内部に前記寿司飯受台上の寿司飯を挿入する挿入手段と、前記寿司飯挿入位置よりも前記油揚げの搬送方向の上流に配置され、前記挿入手段による寿司飯の挿入に先立って、前記油揚げの内部に間欠的に空気を注入して当該油揚げの内部の上下皮を剥離する予備開口手段と、を有することを特徴とする。
請求項2に記載の本発明のいなり寿司製造装置は、請求項1記載のいなり寿司製造装置において、前記予備開口手段は、前記油揚げの前記切口部を前記搬送手段に押圧して閉鎖する閉鎖部と、前記油揚げの内部に差し込み可能に設けられ、当該油揚げの内部に間欠的に空気を注入するノズルと、を備えることを特徴とする。
上記課題を解決するため、請求項3に記載の本発明の油揚げの予備開口方法は、油揚げの内部への寿司飯の挿入に先立って、当該油揚げの切口部を閉鎖した状態で当該油揚げの内部に間欠的に空気を注入して油揚げの内部の上下皮を剥離する、ことを特徴とする。
本発明によれば、いなり寿司製造時の油揚げの予備開口において、油揚げに空気を間欠的に注入する方が、連続的に注入するよりも、油揚げをより伸ばすことが可能になる。
よって、予備開口で空気が間欠注入された油揚げに寿司飯を挿入するようにすれば、挿入時に寿司飯が油揚げに引っ掛かって破れてしまうおそれが低減される。
本発明の一実施の形態に係るいなり寿司製造装置の要部斜視図である。 図1のいなり寿司製造装置の一部破断側面図である。 図1のいなり寿司製造装置を上から見た要部平面図である。 図3のいなり寿司製造装置の一部の構成を取り外して示したいなり寿司製造装置の要部平面図である。 図1のいなり寿司製造装置に設けられた予備開口部を示す側面図である。 図5の予備開口部に設けられたノズルが油揚げに刺さった状態を示す説明図である。 (a)は空気を油揚げの内部に間欠的に注入したときの送風波形を示す図、(b)は空気の間欠注入により油揚げの内部が受ける圧力波形を示す図である。 (a)は空気を油揚げの内部に連続的に注入したときの送風波形を示す図、(b)は空気の連続注入により油揚げの内部が受ける圧力波形を示す図である。 空気を間欠注入および連続注入したときの油揚げの開口量を測定した図表である。 送風機構部からの送風による油揚げの開口時のいなり寿司製造装置の一部破断側面図である。 寿司飯挿入時のいなり寿司製造装置一部破断側面図である。
以下、本発明の一例としての実施の形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
図1は本発明の一実施の形態に係るいなり寿司製造装置の要部斜視図、図2は図1のいなり寿司製造装置の一部破断側面図、図3は図1のいなり寿司製造装置を上から見た要部平面図、図4は図3のいなり寿司製造装置の一部の構成を取り外して示したいなり寿司製造装置の要部平面図、図5は図1のいなり寿司製造装置に設けられた予備開口部を示す側面図、図6は図5の予備開口部に設けられたノズルが油揚げに刺さった状態を示す説明図である。
本実施の形態のいなり寿司製造装置1は、予め甘くまたは甘辛く煮付けられた複数枚の油揚げQの各々の内部に計量分割された寿司飯R(図10、図11)を機械的に挿入することにより複数個のいなり寿司QRを自動的に製造する装置であり、ターンテーブル(搬送手段)2と、装置本体3と、予備開口部(予備開口手段)4と、油揚げ検出用の検出器5と、いなり寿司検出用の検出器6とを備えている。
ターンテーブル2は、間欠的に回転可能な状態で設けられており、一定の間隔を空けて載置された油揚げQ(寿司飯Rが挿入される前の平坦状の油揚げQ)を装置本体3の前の寿司飯挿入位置に搬送する。したがって、油揚げQはターンテーブル2によって間欠搬送される。
なお、ターンテーブル2を用いたことによりいなり寿司製造装置1を小型化することができるが、搬送手段としては、油揚げQを間欠搬送するようになったベルトコンベアなどを用いることもできる。
このターンテーブル2の上面において外周近傍には、その外周に沿って予め設定された間隔毎に複数の載置領域2sが形成されている。この載置領域2sの各々には、油揚げQが、その一辺の切口部Qcを外側に向けた状態で載置されている。
また、載置領域2sの各々には、ターンテーブル2の上下面を貫通する孔2hが形成されている。この孔2hは、図2に示すように、油揚げQの保持の際に後述する下側のチャック7を通すためと、図1に示すように、油揚げ検出用の検出器5により油揚げQの有無を監視するために使用される。
装置本体3は、寿司飯Rを計量分割して油揚げQの内部に供給し、出来上がったいなり寿司QRをターンテーブル2の外周側から中央側に移載する動作を実行するようになっており、寿司飯供給機構部(寿司飯供給手段)8と、寿司飯受台9と、一対のチャック(保持手段)7,7と、挿入棒(挿入手段)11と、後押さえ部材12と、送風機構部13とを備えている。
寿司飯供給機構部8は、寿司飯Rを解してから予め設定された大きさ、形状および重さになるように計量分割して寿司飯受台9上に供給する動作を実行するもので、寿司飯解し部(図示せず)と、その下方に設けられた計量分割部8aとを備えている。
寿司飯解し部には、解し羽が回転可能な状態で設けられており、この解し羽の回転により寿司飯Rは解された後、計量分割部8aに送られるようになっている。
計量分割部8aには、上段に位置する左右一対のローラ8ra,8raと、中段に位置する左右一対のローラ8rb,8rbと、下段に位置する左右一対のローラ8rc,8rcと、さらにその下方に配置された分割用のカッタ8cとが設けられている。中段の一対のローラ8rb,8rbは、上段の一対のローラ8ra,8raよりも小径で、かつ、その隣接間隔が狭くなっている。また、下段の一対のローラ8rc,8rcは、中段の一対のローラ8rb,8rbよりも小径で、且つ、その隣接間隔が狭くなっている。これにより、計量分割部8aに送られた寿司飯Rは、米粒の密度が一定に保たれたままローラ8ra,8rb,8rcにより圧縮されて下方に送られ、予め設定された大きさ、形状および重さとなるタイミングでカッタ8cにより分割されて寿司飯受台9上に載置されるようになっている。
寿司飯受台9は、寿司飯供給機構部8により計量分割された寿司飯Rを載置してこれを油揚げQ内へと案内する受台であり、計量分割部8aの下方に設けられている。この寿司飯受台9は、ターンテーブル2に向かって前進する方向およびターンテーブル2から離間する方向に移動可能な状態で設けられており、寿司飯Rを油揚げQの内部に挿入する際に、先端部が油揚げQの内部に入り込む位置まで移動して、挿入棒11により寿司飯Rを油揚げQの内部へと案内する。
一対のチャック7,7は、図2に示すように、油揚げQの内部に寿司飯Rを挿入する前に油揚げQの上下皮において切口部Qcを掴んで油揚げQを開口させた状態で保持する。この一対のチャック7,7は、寿司飯挿入位置においてターンテーブル2を挟むように上下対になって配置されており、それぞれ上下方向に移動可能な状態で設けられている。下側のチャック7は、ターンテーブル2の孔2hを通じて油揚げQの下皮を掴むことが可能になっている。
上側のチャック7の前面側には、図1および図2に示すように、油揚げ押さえ機構15が設けられている。この油揚げ押さえ機構15は、バネ15aと押さえ部15bとを備えており、上下のチャック7,7で油揚げQを掴む際に、バネ15aの付勢力により押さえ部15bで油揚げQを押さえて安定化させる。
挿入棒11は、油揚げQの内部に進退可能に設けられており、図2に示すように、寿司飯受台9上の寿司飯Rを油揚げQの内部に挿入するために水平方向に押すとともに、出来上がったいなり寿司QRをターンテーブル2の中央側に移載する。この挿入棒11は、寿司飯受台9の上面に沿ってターンテーブル2に向かって前進して油揚げQの内部に進入する方向、および油揚げQの内部から退避してターンテーブル2から離間する方向に移動可能な状態で設けられている。
後押さえ部材12は、挿入棒11により油揚げQの内部に寿司飯Rを挿入する際に油揚げQの後端を押さえるとともに、出来上がったいなり寿司QRをターンテーブル2の中央側に移載する動作を実行するもので、ターンテーブル2の上面に沿ってターンテーブル2の中心方向およびターンテーブル2の中心から離間する方向に移動可能な状態で設けられている。
この後押さえ部材12は、押さえ部12aと、これを支持する支持部12bとを備えている。押さえ部12aは、支持部12bの一端に着脱自在に設けられている。
送風機構部13は、油揚げQの内部に寿司飯Rを挿入する前に油揚げQの内部に空気を吹き込んで油揚げQの内部奥を広げる動作を実行するようになっており、風を寿司飯挿入位置に導く送風管13aと、送風管13aにおいて寿司飯挿入位置側の先端に設けられた送風口13bとを備えている。
予備開口部4は、ターンテーブル2の外周近傍において寿司飯挿入位置よりも1つ手前、つまり油揚げQの搬送方向上流側に配置されている。この予備開口部4は、挿入棒11により寿司飯Rを油揚げQの内部に挿入するのに先立って、油揚げQの内部に空気を注入することにより油揚げQの内側の上下皮を剥離する動作を実行するようになっており、ターンテーブル2の載置領域2sの上方において昇降可能に設けられている。
図5おおび図6に示すように、予備開口部4は、油揚げQの切口部Qcをターンテーブル2に押圧して閉鎖する閉鎖部4aaが形成された昇降可能なブロック4aと、油揚げQの内部に差し込み可能に設けられるとともに圧縮された空気を生成するコンプレッサ(図示せず)に接続され、油揚げQの内部に間欠的に空気を注入する2本のノズル4bとを備えている。ノズル4bはブロック4aに固定されており、ブロック4aとともに昇降するようになっている。
そして、上昇した待機位置から下降した空気注入位置になると、閉鎖部4aaが油揚げQの切口部Qcを押圧して閉鎖するとともに、ノズル4bが油揚げQの内部に差し込まれ、次に、当該ノズル4bの先端から油揚げQの内部に間欠的に空気が注入される。これにより、油揚げQの内部に空気が充填されて上下皮が剥離される。但し、ノズル4bの本数や油揚げQに刺すノズル4bの位置は特に限定されるものではない。なお、油揚げQの予備開口における空気の注入の詳細については後述する。
このように、予備開口部4により油揚げQの内部の上下皮を予め剥離しておくことにより、寿司飯Rの挿入に際して送風機構部13により油揚げQを広げる処理を短時間で容易かつ確実に行うことができるようになっている。
油揚げ検出用の検出器5は、ターンテーブル2において予備開口部4の1つ手前の載置領域2sに油揚げQが有るか否かを光学的に監視する機器であり、ターンテーブル2の外周近傍において予備開口部4よりも1つ手前に位置する載置領域2sの位置に設けられている。
いなり寿司検出用の検出器6は、ターンテーブル2の上面において載置領域2sよりも中央側の予め設定された位置にいなり寿司QRが有るか否かを光学的に監視する機器であり、ターンテーブル2の外周近傍において油揚げ検出用の検出器5と同位置に設けられている。
次に、本実施の形態のいなり寿司製造装置の動作について、図7〜図11を用いて説明する。なお、いなり寿司製造装置の動作は、図示しない制御部の制御により実行される。
ここで、図7(a)は空気を油揚げQの内部に間欠的に注入したときの送風波形を示す図、図7(b)は空気の間欠注入により油揚げQの内部が受ける圧力波形を示す図、図8(a)は空気を油揚げQの内部に連続的に注入したときの送風波形を示す図、図8(b)は空気の連続注入により油揚げQの内部が受ける圧力波形を示す図、図9は空気を間欠注入および連続注入したときの油揚げQの開口量を測定した図表、図10は送風機構部からの送風による油揚げQの開口時のいなり寿司製造装置の一部破断側面図、図11は寿司飯挿入時のいなり寿司製造装置一部破断側面図である。
予備開口部4、一対のチャック7,7、寿司飯受台9、挿入棒11および後押さえ部材12は、予め設定された待機位置に停止している。装置の動作が開始すると、寿司飯Rの計量が行われ、その途中から予備開口部4が下降して油揚げQの内部に間欠的に空気を注入する予備開口が実行される。その後、予備開口された油揚げQに空気が吹き込まれて広げられ、挿入棒11によって寿司飯Rが油揚げQの内部に挿入される。
ここで、予備開口部4による油揚げQの予備開口(油揚げQの内部の上下皮を予め剥離しておく処理)について説明する。
前述のように、予備開口では、予備開口部4の下降により、ブロック4aに設けられた閉鎖部4aaが油揚げQの切口部Qcをターンテーブル2に押圧して閉鎖するとともに、ノズル4bが油揚げQの内部に差し込まれる。そして、このような状態において、ノズル4bの先端から油揚げQの内部に間欠的に空気が注入される。
空気を油揚げQの内部に間欠的に注入したときの送風波形を図7(a)に、これにより油揚げQの内部が受ける圧力波形を図7(b)に示す。これらの図面に示すように、間欠注入では、ノズル4bからの間欠的な空気の注入のたびに、油揚げQの内部は過渡応答による瞬間的な強い圧力を受けることになる。
比較例として、空気を油揚げQの内部に連続的に注入したときの送風波形を図8(a)に、これにより油揚げQの内部が受ける圧力波形を図8(b)に示す。これらの図面に示すように、連続注入では、ノズル4bから空気が注入開始されたときの過渡応答で、油揚げQの内部は過渡応答による瞬間的な強い圧力を受けることになる。
さて、本発明者は、空気を間欠注入したときと連続注入したときの油揚げQの開口量(空気注入により膨らんだ油揚げQの最大高さ)について、それぞれ20枚ずつの四角いなり寿司用の油揚げQ(四角油揚げ)と三角いなり寿司用の油揚げQ(三角油揚げ)について測定した。間欠注入では、0.4MPaの空気を0.8秒の間に3回に分けて注入した。また、連続注入では、同じく0.4MPaの空気を0.8秒にわたって注入し続けた。測定結果を図9に示す。
図9に示すように、四角油揚げの開口量の平均値は、間欠注入では27.2mmであったのに対して連続注入では25.7mmとなり、間欠注入の開口量の方が1.5mm大きくなった。開口量の最大値および最小値は、間欠注入ではそれぞれ30mm、25mmであったのに対して連続注入ではそれぞれ28mm、23mmであった。このように、何れの数値についても間欠注入の方が良好な値(つまり、より大きな開口量)が得られた。
また、三角油揚げの開口量の平均値は、間欠注入では26.4mmであったのに対して連続注入では24.4mmとなり、間欠注入の開口量の方が2.0mm大きくなった。開口量の最大値および最小値は、間欠注入ではそれぞれ28mm、24mmであったのに対して連続注入ではそれぞれ26mm、20mmであった。このように、三角油揚げに関しても、何れの数値についても間欠注入の方が良好な値(つまり、より大きな開口量)が得られた。
このように、空気を間欠注入する方が優れた値となったのは、油揚げQには無数の微小な孔が空いているが、これら無数の微少な孔から空気が抜けようとしたときに、間欠的な注入による瞬間的な強い圧力が油揚げQの内部に作用するためであると考えられる。また、注入された空気が無数の微小な孔から抜けて縮んでしまう前に間欠注入された次の空気が注入されるので、徐々に膨らんでいったものと考えられる。
そして、このように空気を連続注入するよりも間欠注入する方が油揚げQの開口量が大きくなる、つまり油揚げQが大きく膨らむということは、前者よりも後者の方が油揚げQをより伸ばすことができたことを意味する。
また、空気の連続注入で間欠注入と同様の油揚げQの開口量を得ようとすると、より強い送風によるより高い圧力を連続的に油揚げQにかけなければならない。すると、空気の注入時に油揚げQの限界を超えて破れてしまったり、油揚げQの強度が低下してしまうことにより寿司飯の挿入時に破れてしまうリスクが高まる。
したがって、いなり寿司製造時の油揚げQの予備開口において、空気を間欠注入することにより油揚げをより一層伸ばすことが可能になり、このような油揚げQに寿司飯Rを挿入するようにすれば、挿入時に寿司飯Rが油揚げQに引っ掛かって破れてしまうおそれが低減されることになる。
なお、空気の間欠注入に関し、空気の圧力、注入時間、注入回数は本実施の形態に示す数値に限定されるものではなく、自由に設定することができる。
このようにして油揚げQの予備開口が実行されたならば、ターンテーブル2が回転して当該油揚げQが寿司飯挿入位置に搬送される。そして、図10に示すように、油揚げQの切口部Qcが上下に広げられ、送風機構部13により空気が吹き込まれる。
ここでは、図示するように、上下一対のチャック7,7によりターンテーブル2上の油揚げQの上下皮の切口部Qcを掴む。そして、下側のチャック7により油揚げQの下皮の切口部Qcを掴んだまま、上側のチャック7を油揚げQの上皮の切口部Qcを掴んで上昇させて油揚げQの切口部Qcを開口状態にする。この状態において、送風機構部13によって油揚げQの内部奥にまで空気が吹き込まれ、油揚げQの内部奥までが広げられる。なお、挿入棒11、後押さえ部材12および寿司飯受台9は、動作が停止したままの状態である。
続いて、図11に示すように、挿入棒11によって寿司飯受台9の寿司飯Rが油揚げQの内部に挿入される。
寿司飯Rの投入に際しては、先ず、油揚げQの上下皮の切口部Qcを一対のチャック7,7で掴んだまま、風圧で広げた油揚げQの後端を後押さえ部材12で押さえるとともに、挿入棒11により寿司飯Rを寿司飯受台9の先端まで移動させる。その後、図示するように、寿司飯受台9の先端を油揚げQの内部まで移動させ、続いて、寿司飯Rを挿入棒11により押して油揚げQの内部に挿入することにより、いなり寿司QRを製造する。油揚げQの内部に寿司飯Rを挿入する際、送風機構部13により油揚げQの内部に送られる送風量(単位時間当たりの風量)を徐々に下げる。
なお、寿司飯Rが油揚げQに挿入された後、一対のチャック7,7を開いて油揚げQを離した後、後押さえ部材12がターンテーブル2の中央側に戻るのと同期させて挿入棒11をターンテーブル2の中央側にさらに前進させ、いなり寿司QRをターンテーブル2の中央側に移して載置する。その後、挿入棒11を装置本体3に戻すとともに、後押さえ部材12をさらにターンテーブル2の中心方向に戻して初期設定に戻る。なお、いなり寿司QRの載置領域は、寿司飯挿入位置の手前近くにおいて、いなり寿司QRを検出器6により検出可能な位置となっている。
このような一連の処理を、ターンテーブル2の間欠的な回転動作により装置本体3の寿司飯挿入位置に搬送された油揚げQの各々に対して順に施すことにより、いなり寿司QRが量産される。
そして、以上説明したように、いなり寿司製造時の油揚げQの予備開口において、油揚げQに空気を間欠的に注入する方が、連続的に注入するよりも、油揚げQをより伸ばすことが可能になる。したがって、予備開口で空気が間欠注入された油揚げQに寿司飯Rを挿入するようにすれば、挿入時に寿司飯Rが油揚げQに引っ掛かって破れてしまうおそれが低減される。
以上本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示された実施の形態はすべての点で例示であって、開示された技術に限定されるものではない。すなわち、本発明の技術的な範囲は、前記の実施の形態における説明に基づいて制限的に解釈されるものでなく、あくまでも特許請求の範囲の記載に従って解釈されるべきであり、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許請求の範囲の要旨を逸脱しない限りにおけるすべての変更が含まれる。
例えば、前述した実施の形態においては、搬送手段としてターンテーブルを用いた場合について説明したが、これに限定されるものではなく種々変更可能であり、例えば直線状や枠状の無端ベルトコンベアを用いてもよい。
本発明のいなり寿司製造装置において詰め込まれる寿司飯としては、例えば、ちらし寿司等、様々なものが適用される。
1 いなり寿司製造装置
2 ターンテーブル(搬送手段)
2s 載置領域
2h 孔
3 装置本体
4 予備開口部(予備開口手段)
5 油揚げ検出用の検出器
6 いなり寿司検出用の検出器
7 チャック(保持手段)
8 寿司飯供給機構部(寿司飯供給手段)
9 寿司飯受台
11 挿入棒(挿入手段)
12 後押さえ部材
12a 押さえ部
12b 支持部
13 送風機構部
13a 送風管
13b 送風口
15 油揚げ押さえ機構
15a バネ
15b 押さえ部
Q 油揚げ
Qc 切口部
R 寿司飯
QR いなり寿司

Claims (3)

  1. 寿司飯を寿司飯受台上に供給する寿司飯供給手段と、
    前記寿司飯受台の前の寿司飯挿入位置に油揚げを搬送する搬送手段と、
    前記寿司飯挿入位置に搬送された油揚げの切口部を開口状態で保持する保持手段と、
    前記保持手段により前記切口部が開口した状態の前記油揚げの内部に前記寿司飯受台上の寿司飯を挿入する挿入手段と、
    前記寿司飯挿入位置よりも前記油揚げの搬送方向の上流に配置され、前記挿入手段による寿司飯の挿入に先立って、前記油揚げの内部に間欠的に空気を注入して当該油揚げの内部の上下皮を剥離する予備開口手段と、
    を有することを特徴とするいなり寿司製造装置。
  2. 前記予備開口手段は、
    前記油揚げの前記切口部を前記搬送手段に押圧して閉鎖する閉鎖部と、
    前記油揚げの内部に差し込み可能に設けられ、当該油揚げの内部に間欠的に空気を注入するノズルと、
    を備えることを特徴とする請求項1記載のいなり寿司製造装置。
  3. 油揚げの内部への寿司飯の挿入に先立って、
    当該油揚げの切口部を閉鎖した状態で当該油揚げの内部に間欠的に空気を注入して油揚げの内部の上下皮を剥離する、
    ことを特徴とする油揚げの予備開口方法。
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