JPH1175318A - ケーブル用複合管路 - Google Patents
ケーブル用複合管路Info
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- JPH1175318A JPH1175318A JP9208149A JP20814997A JPH1175318A JP H1175318 A JPH1175318 A JP H1175318A JP 9208149 A JP9208149 A JP 9208149A JP 20814997 A JP20814997 A JP 20814997A JP H1175318 A JPH1175318 A JP H1175318A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 布設された外管1の中に内管2を引き込み、
その内管2の中にケーブルを引き込むようになっている
ケーブル用複合管路で、既に引き込まれている内管が、
後から内管を引き込む時に障害を受けないようにする。 【解決手段】 外管1の端部に内管固定ユニット10を
取り付け、この内管固定ユニット10で外管1の中に引
き込まれた内管2の端部を固定する。内管固定ユニット
10は、外管1の端部の内周に装着される筒状部材3
と、その筒状部材の外端に取り付けられる端面板6と、
その端面板に形成した穴8に取り付けられる内管固定具
9とで構成する。
その内管2の中にケーブルを引き込むようになっている
ケーブル用複合管路で、既に引き込まれている内管が、
後から内管を引き込む時に障害を受けないようにする。 【解決手段】 外管1の端部に内管固定ユニット10を
取り付け、この内管固定ユニット10で外管1の中に引
き込まれた内管2の端部を固定する。内管固定ユニット
10は、外管1の端部の内周に装着される筒状部材3
と、その筒状部材の外端に取り付けられる端面板6と、
その端面板に形成した穴8に取り付けられる内管固定具
9とで構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外管又はトラフ
と、その中に引き込まれた内管とで構成されるケーブル
用複合管路に関し、特にその端末構造に関するものであ
る。
と、その中に引き込まれた内管とで構成されるケーブル
用複合管路に関し、特にその端末構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、大径の外管の中に複数本の小
径の内管を引き込んだケーブル用複合管路は公知である
(特開昭63−66506号公報、特開平1−1100
13号公報、実公平2−24082号公報等)。この種
のケーブル用複合管路を使用すると、将来、ケーブルの
増設が見込まれる線路で、次のような工法を採用でき
る。すなわち、まず最初に大径の外管を布設して、その
中に例えば1本のケーブルを引き込んで当面の需要に対
処する。その後、需要増によりケーブルを増設する必要
が生じたときは前記外管の中に1本の内管を引き込ん
で、その中に増設ケーブルを引き込む。その後、さらに
ケーブルを増設するときも、外管の中に内管を引き込
み、その中に増設ケーブルを引き込むという作業を繰り
返して順次ケーブルを増設していくのである。このよう
にすれば複数回にわたるケーブルの増設に対応すること
ができる。
径の内管を引き込んだケーブル用複合管路は公知である
(特開昭63−66506号公報、特開平1−1100
13号公報、実公平2−24082号公報等)。この種
のケーブル用複合管路を使用すると、将来、ケーブルの
増設が見込まれる線路で、次のような工法を採用でき
る。すなわち、まず最初に大径の外管を布設して、その
中に例えば1本のケーブルを引き込んで当面の需要に対
処する。その後、需要増によりケーブルを増設する必要
が生じたときは前記外管の中に1本の内管を引き込ん
で、その中に増設ケーブルを引き込む。その後、さらに
ケーブルを増設するときも、外管の中に内管を引き込
み、その中に増設ケーブルを引き込むという作業を繰り
返して順次ケーブルを増設していくのである。このよう
にすれば複数回にわたるケーブルの増設に対応すること
ができる。
【0003】従来のこの種の複合管路は、NTTなどの
会社が1社で管理していた。すなわち、外管を布設した
会社が自社でその中に内管を布設し、その内管の中にケ
ーブルを引き込んで利用していた。
会社が1社で管理していた。すなわち、外管を布設した
会社が自社でその中に内管を布設し、その内管の中にケ
ーブルを引き込んで利用していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし最近、情報網の
整備が進められる中で、次のような複合管路の利用形態
が検討されている。すなわち、公共機関等が外管を布設
しておいて、その経路に沿ってケーブルを布設したい会
社がある場合には、その社が既設の外管の中に内管を布
設し、その中にケーブルを引き込んで利用するという方
式である。この方式では通常の場合、外管を管理する機
関等と、その中に布設された内管を管理する会社が異な
ることになる。また外管の中に、先に内管を布設した会
社と、後から内管を布設する会社が異なる場合もある。
整備が進められる中で、次のような複合管路の利用形態
が検討されている。すなわち、公共機関等が外管を布設
しておいて、その経路に沿ってケーブルを布設したい会
社がある場合には、その社が既設の外管の中に内管を布
設し、その中にケーブルを引き込んで利用するという方
式である。この方式では通常の場合、外管を管理する機
関等と、その中に布設された内管を管理する会社が異な
ることになる。また外管の中に、先に内管を布設した会
社と、後から内管を布設する会社が異なる場合もある。
【0005】したがってこのようなケーブル用複合管路
では、外管の中に既に布設されている内管又はその中に
引き込まれているケーブルが、後から布設される内管に
よって障害を受けることのないようにする必要がある。
では、外管の中に既に布設されている内管又はその中に
引き込まれているケーブルが、後から布設される内管に
よって障害を受けることのないようにする必要がある。
【0006】従来の複合管路の構造では、すでに内管が
布設されている外管の中に、さらに内管を布設する場
合、内管同士の摩擦により、すでに布設されている内管
が外管から抜け出したり外管に引きずり込まれたりする
という問題がある。上記のような問題は外管の代わりに
トラフを布設して、その中に内管を布設する場合にも同
様に発生する。
布設されている外管の中に、さらに内管を布設する場
合、内管同士の摩擦により、すでに布設されている内管
が外管から抜け出したり外管に引きずり込まれたりする
という問題がある。上記のような問題は外管の代わりに
トラフを布設して、その中に内管を布設する場合にも同
様に発生する。
【0007】本発明の目的は、外管又はトラフの中に先
に布設されている内管又はその中に引き込まれているケ
ーブルが、後から布設される内管によって障害を受ける
ことのない、ケーブル用複合管路を提供することにあ
る。
に布設されている内管又はその中に引き込まれているケ
ーブルが、後から布設される内管によって障害を受ける
ことのない、ケーブル用複合管路を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、既設の外管又はトラフの中に内管を引き込
み、その内管の中にケーブルを引き込むようになってい
るケーブル用複合管路において、前記外管又はトラフの
端部に内管固定ユニットが取り付けられ、この内管固定
ユニットに前記外管又はトラフの中に引き込まれた内管
の端部が固定されるようになっていることを特徴とする
ことを特徴とするものである(請求項1)。
本発明は、既設の外管又はトラフの中に内管を引き込
み、その内管の中にケーブルを引き込むようになってい
るケーブル用複合管路において、前記外管又はトラフの
端部に内管固定ユニットが取り付けられ、この内管固定
ユニットに前記外管又はトラフの中に引き込まれた内管
の端部が固定されるようになっていることを特徴とする
ことを特徴とするものである(請求項1)。
【0009】前記内管固定ユニットは、外管の端部の内
周または外周に装着される筒状部材と、その筒状部材の
前端(外管の端面側)に取り付けられる端面板と、その
端面板に形成した穴に取り付けられる内管固定具とで構
成することができる(請求項2)。また前記端面板には
穴を形成する部分にノックアウト用の溝を形成しておく
ことが好ましい(請求項3)。
周または外周に装着される筒状部材と、その筒状部材の
前端(外管の端面側)に取り付けられる端面板と、その
端面板に形成した穴に取り付けられる内管固定具とで構
成することができる(請求項2)。また前記端面板には
穴を形成する部分にノックアウト用の溝を形成しておく
ことが好ましい(請求項3)。
【0010】また前記内管固定ユニットは、外管の端部
の内周または外周に装着される筒状部材と、その筒状部
材の前端に、互いに隣接して個別に取り外しできるよう
に取り付けられる複数の扇形板と、その扇形板に形成し
た穴に取り付けられる内管固定具とで構成することもで
きる(請求項4)。
の内周または外周に装着される筒状部材と、その筒状部
材の前端に、互いに隣接して個別に取り外しできるよう
に取り付けられる複数の扇形板と、その扇形板に形成し
た穴に取り付けられる内管固定具とで構成することもで
きる(請求項4)。
【0011】また前記内管固定ユニットは、外管の端部
の内周または外周に装着される筒状部材と、その筒状部
材の前端に取り付けられる環状部材と、前記環状部材に
取り付けられる内管ホルダーと、前記環状部材の開口を
前面から塞ぐように取り付けられる蓋板とを備え、前記
環状部材が中心部に向けて突出する複数の内管受け部を
有し、前記内管ホルダーが前記内管受け部に対向する側
から内管を抱持して前記環状部材に着脱可能に取り付け
られるようになっており、前記蓋板が前記内管受け部に
対応する位置に放射状に内管が入るU字形切欠き部を有
するもので構成することもできる(請求項5)
の内周または外周に装着される筒状部材と、その筒状部
材の前端に取り付けられる環状部材と、前記環状部材に
取り付けられる内管ホルダーと、前記環状部材の開口を
前面から塞ぐように取り付けられる蓋板とを備え、前記
環状部材が中心部に向けて突出する複数の内管受け部を
有し、前記内管ホルダーが前記内管受け部に対向する側
から内管を抱持して前記環状部材に着脱可能に取り付け
られるようになっており、前記蓋板が前記内管受け部に
対応する位置に放射状に内管が入るU字形切欠き部を有
するもので構成することもできる(請求項5)
【0012】この場合、内管ホルダーの環状部材への取
り付け構造は、内管ホルダーの両側片の先端に後方(外
管が連続する方)に向けて係止突起が形成され、この係
止突起が、環状部材の前面の内管受け部の基部に形成さ
れた係止穴に挿入される形態とすることが好ましい(請
求項6)。
り付け構造は、内管ホルダーの両側片の先端に後方(外
管が連続する方)に向けて係止突起が形成され、この係
止突起が、環状部材の前面の内管受け部の基部に形成さ
れた係止穴に挿入される形態とすることが好ましい(請
求項6)。
【0013】さらにこの場合、環状部材の前面の内管受
け部以外の部分に内管ホルダーの係止突起が入る係止溝
又は係止穴が形成され、内管ホルダーが環状部材の内管
受け部以外の位置に仮止めできるようになっていること
が好ましい(請求項7)。
け部以外の部分に内管ホルダーの係止突起が入る係止溝
又は係止穴が形成され、内管ホルダーが環状部材の内管
受け部以外の位置に仮止めできるようになっていること
が好ましい(請求項7)。
【0014】また前記内管固定ユニットは、トラフの端
部外周に装着される枠体と、その枠体の前端に取り付け
られ、前記トラフの端部開口に対応する開口を有する開
口板と、この開口板に取り付けられ、その開口を複数の
穴に仕切る仕切り板と、この仕切り板の穴に取り付けら
れる内管固定部材とで構成することもできる(請求項
8)。
部外周に装着される枠体と、その枠体の前端に取り付け
られ、前記トラフの端部開口に対応する開口を有する開
口板と、この開口板に取り付けられ、その開口を複数の
穴に仕切る仕切り板と、この仕切り板の穴に取り付けら
れる内管固定部材とで構成することもできる(請求項
8)。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して詳細に説明する。 〔実施形態1〕図1ないし図3は本発明の一実施形態を
示す。図において、1は大径の外管、2は外管1の中に
引き込まれた小径の内管である。この実施形態では外管
1および内管2はプラスチック製の波付き管である。外
管1は例えば地中に布設され、その端部がマンホール又
はハンドホール内などに位置している。図示の状態は、
外管1の中に2本の内管2が引き込まれており、さらに
2本の内管を引き込めるだけのスペースが存在する場合
を示している。外管1の中に何本の内管を引き込めるよ
うにするかは、ケーブルの増設見通しなどから定められ
る。
参照して詳細に説明する。 〔実施形態1〕図1ないし図3は本発明の一実施形態を
示す。図において、1は大径の外管、2は外管1の中に
引き込まれた小径の内管である。この実施形態では外管
1および内管2はプラスチック製の波付き管である。外
管1は例えば地中に布設され、その端部がマンホール又
はハンドホール内などに位置している。図示の状態は、
外管1の中に2本の内管2が引き込まれており、さらに
2本の内管を引き込めるだけのスペースが存在する場合
を示している。外管1の中に何本の内管を引き込めるよ
うにするかは、ケーブルの増設見通しなどから定められ
る。
【0016】外管1の端部内周には筒状部材3が装着さ
れている。筒状部材3は外周面にねじ山4を有し、かつ
前端にフランジ部5を有する構造である。ねじ山4は外
管1の内周面のらせん溝に合うように形成されている。
これにより筒状部材3は外管1の端部にねじ込むだけで
簡単に装着できるようになっている。
れている。筒状部材3は外周面にねじ山4を有し、かつ
前端にフランジ部5を有する構造である。ねじ山4は外
管1の内周面のらせん溝に合うように形成されている。
これにより筒状部材3は外管1の端部にねじ込むだけで
簡単に装着できるようになっている。
【0017】筒状部材3のフランジ部5には、円板状の
端面板6がボルトナット7により取り付けられている。
端面板6には内管2に対応させて穴8が形成されてお
り、この穴8には内管固定具として波付き電線管用の端
末コネクタ9(市販品)が取り付けられている。この端
末コネクタ9は、前記穴8に一端側のねじ筒部11を挿
通してナット12を締め付けることにより端面板6に固
定することができる。この状態で端末コネクタ9の他端
側に内管2を挿入すると、弾性舌片13の先端の爪部1
4が内管2の外周の溝に落ち込んで、内管2が引き抜け
なくなる。なお、この実施形態の場合は、端面板6への
端末コネクタ9の取り付け作業及び端末コネクタ9への
内管2の挿入作業は、端面板6をフランジ部5から取り
外した状態で行う。
端面板6がボルトナット7により取り付けられている。
端面板6には内管2に対応させて穴8が形成されてお
り、この穴8には内管固定具として波付き電線管用の端
末コネクタ9(市販品)が取り付けられている。この端
末コネクタ9は、前記穴8に一端側のねじ筒部11を挿
通してナット12を締め付けることにより端面板6に固
定することができる。この状態で端末コネクタ9の他端
側に内管2を挿入すると、弾性舌片13の先端の爪部1
4が内管2の外周の溝に落ち込んで、内管2が引き抜け
なくなる。なお、この実施形態の場合は、端面板6への
端末コネクタ9の取り付け作業及び端末コネクタ9への
内管2の挿入作業は、端面板6をフランジ部5から取り
外した状態で行う。
【0018】また端面板6には、後に穴を形成する部分
にノックアウト用の溝15が形成されている。後から増
設した内管を固定するための端末コネクタ9を端面板6
に取り付けるときは、この溝15に囲まれた部分を打ち
抜くことにより簡単に穴を形成することができる。
にノックアウト用の溝15が形成されている。後から増
設した内管を固定するための端末コネクタ9を端面板6
に取り付けるときは、この溝15に囲まれた部分を打ち
抜くことにより簡単に穴を形成することができる。
【0019】上述の筒状部材3、端面板6および端末コ
ネクタ9は内管固定ユニット10を構成しており、内管
2の端部はこの内管固定ユニット10によって外管1の
端部に固定されることになる。なお図では外管1の一端
側だけを示したが、外管1の他端側も同様な構造になっ
ている。
ネクタ9は内管固定ユニット10を構成しており、内管
2の端部はこの内管固定ユニット10によって外管1の
端部に固定されることになる。なお図では外管1の一端
側だけを示したが、外管1の他端側も同様な構造になっ
ている。
【0020】この実施形態の複合管路は以上のような構
造であるので、内管2の中にケーブルを引き込む場合
や、外管1の中に増設用の内管を引き込む場合でも、摩
擦によって内管2が長手方向に引きずられて移動するこ
とがなくなり、ケーブルや内管の引き込みを容易に安定
して行うことができる。また新たに内管を引き込むとき
に既設の内管又はその中に引き込まれているケーブルに
障害を与えるおそれが少ない。
造であるので、内管2の中にケーブルを引き込む場合
や、外管1の中に増設用の内管を引き込む場合でも、摩
擦によって内管2が長手方向に引きずられて移動するこ
とがなくなり、ケーブルや内管の引き込みを容易に安定
して行うことができる。また新たに内管を引き込むとき
に既設の内管又はその中に引き込まれているケーブルに
障害を与えるおそれが少ない。
【0021】〔実施形態2〕図4は本発明の他の実施形
態を示す。この実施形態が前記実施形態1と異なる点
は、内管2の端部が、端面板6に取り付けられた内管固
定具16を貫通していることである。内管固定具16の
構造は、前記端末コネクタ9とほぼ同様で、ねじ筒部1
1、ナット12、弾性舌片13、爪部13などからなる
ものである。上記以外の構成は前記実施形態1と同じで
あるので同一部分には同一符号を付してある。このよう
な構成でも実施形態1と同じ効果を得ることができる。
加えてこの実施形態2の構成では、内管固定具16を内
管2の端部が貫通できるようになっているので、内管2
の長さと内管固定具16の位置を合わせる必要がない利
点がある。また内管2の増設工事も容易である。
態を示す。この実施形態が前記実施形態1と異なる点
は、内管2の端部が、端面板6に取り付けられた内管固
定具16を貫通していることである。内管固定具16の
構造は、前記端末コネクタ9とほぼ同様で、ねじ筒部1
1、ナット12、弾性舌片13、爪部13などからなる
ものである。上記以外の構成は前記実施形態1と同じで
あるので同一部分には同一符号を付してある。このよう
な構成でも実施形態1と同じ効果を得ることができる。
加えてこの実施形態2の構成では、内管固定具16を内
管2の端部が貫通できるようになっているので、内管2
の長さと内管固定具16の位置を合わせる必要がない利
点がある。また内管2の増設工事も容易である。
【0022】〔実施形態3〕図5ないし図8は本発明の
さらに他の実施形態を示す。図において、3は外管(図
示省略)の端部内周に装着される筒状部材である。この
筒状部材3は図6に示すように、外周面にねじ山4を有
し、かつ前端にフランジ部5を有する構造であるが、ね
じ山4が2条1組で形成されている点と、フランジ部5
がベルマウス状に形成されている点が実施形態1と異な
っている。
さらに他の実施形態を示す。図において、3は外管(図
示省略)の端部内周に装着される筒状部材である。この
筒状部材3は図6に示すように、外周面にねじ山4を有
し、かつ前端にフランジ部5を有する構造であるが、ね
じ山4が2条1組で形成されている点と、フランジ部5
がベルマウス状に形成されている点が実施形態1と異な
っている。
【0023】筒状部材3のフランジ部5には、4枚の扇
形板21が互いに隣接して円板を構成するように取り付
けられている(扇形板21の枚数は限定されないが、こ
の例では4枚とする)。4枚の扇形板21は図7のよう
に分解可能である。各扇形板21の隣接辺には、隣の扇
形板の表側の面に乗る係止爪22が、隣の扇形板の係止
爪22と互い違いになるように形成されている。また各
扇形板21の要の部分には中心結合片23が形成されて
いる。これらの中心結合片23は、扇形板21を円板状
に組み合わせたときに円板の中心部で重なり合うように
管軸方向に位置をずらして形成されている。また各中心
結合片23にはボルト穴24が形成されている。
形板21が互いに隣接して円板を構成するように取り付
けられている(扇形板21の枚数は限定されないが、こ
の例では4枚とする)。4枚の扇形板21は図7のよう
に分解可能である。各扇形板21の隣接辺には、隣の扇
形板の表側の面に乗る係止爪22が、隣の扇形板の係止
爪22と互い違いになるように形成されている。また各
扇形板21の要の部分には中心結合片23が形成されて
いる。これらの中心結合片23は、扇形板21を円板状
に組み合わせたときに円板の中心部で重なり合うように
管軸方向に位置をずらして形成されている。また各中心
結合片23にはボルト穴24が形成されている。
【0024】4枚の扇形板21は図5(A)のように組
み合わされる。すなわち、係止爪22が隣の扇形板21
の表側の面に乗り、中心結合板23が重なり合うように
組み合わされる。この状態で中心のボルト穴24にボル
ト(図示せず)を挿通し、ナットで締め付ければ、円板
の形態を保持できる。円板状に組み合わされた4枚の扇
形板21は、その外周部を筒状部材3のフランジ部5に
ボルトナット(図示せず)により取り付けられる。この
点は実施形態1と同様である。
み合わされる。すなわち、係止爪22が隣の扇形板21
の表側の面に乗り、中心結合板23が重なり合うように
組み合わされる。この状態で中心のボルト穴24にボル
ト(図示せず)を挿通し、ナットで締め付ければ、円板
の形態を保持できる。円板状に組み合わされた4枚の扇
形板21は、その外周部を筒状部材3のフランジ部5に
ボルトナット(図示せず)により取り付けられる。この
点は実施形態1と同様である。
【0025】各扇形板21には穴8が形成されている。
この穴8には、図5(B)に2点鎖線で示すように内管
固定具9が取り付けられ、この内管固定具9に外管の中
に引き込まれた内管2の端部が接続される。内管固定具
9は図1の端末コネクタ9と同じものであるが、図4の
内管固定具16を使用することもできる。各扇形板21
の穴8のうち未使用の穴8は図8のようなキャップ25
を嵌合して塞いでおくことが好ましい。また実施形態1
と同様にノックアウト用の溝15を設けておき、必要に
応じて溝15に囲まれた部分を打ち抜き、穴8を形成す
るようにしてもよい。
この穴8には、図5(B)に2点鎖線で示すように内管
固定具9が取り付けられ、この内管固定具9に外管の中
に引き込まれた内管2の端部が接続される。内管固定具
9は図1の端末コネクタ9と同じものであるが、図4の
内管固定具16を使用することもできる。各扇形板21
の穴8のうち未使用の穴8は図8のようなキャップ25
を嵌合して塞いでおくことが好ましい。また実施形態1
と同様にノックアウト用の溝15を設けておき、必要に
応じて溝15に囲まれた部分を打ち抜き、穴8を形成す
るようにしてもよい。
【0026】以上のような内管固定ユニット10を外管
の端部に取り付けたケーブル用複合管路において、外管
の中に新たに内管を引き込む場合には、次のように作業
を行う。まず、新たに引き込む内管を取り付けるべき1
つの扇形板21を取り外す。この扇形板21の取り外し
は、中心結合片23を締め付けているボルトナットを取
り外し、当該扇形板21をフランジ部5に固定している
ボルトナットを取り外すことにより、簡単に行うことが
できる。次に、1つの扇形板を取り外すことによって出
来た開口を利用して内管の引き込み作業を行う。その
後、取り外した扇形板の穴に内管固定具を取り付け、そ
の内管固定具に内管の端部を接続した後、取り外した扇
形板を元の状態に戻し、ボルトナットによる締め付けを
行う。
の端部に取り付けたケーブル用複合管路において、外管
の中に新たに内管を引き込む場合には、次のように作業
を行う。まず、新たに引き込む内管を取り付けるべき1
つの扇形板21を取り外す。この扇形板21の取り外し
は、中心結合片23を締め付けているボルトナットを取
り外し、当該扇形板21をフランジ部5に固定している
ボルトナットを取り外すことにより、簡単に行うことが
できる。次に、1つの扇形板を取り外すことによって出
来た開口を利用して内管の引き込み作業を行う。その
後、取り外した扇形板の穴に内管固定具を取り付け、そ
の内管固定具に内管の端部を接続した後、取り外した扇
形板を元の状態に戻し、ボルトナットによる締め付けを
行う。
【0027】このように本実施形態の内管固定ユニット
10を用いると、新たに内管を引き込むときに、実施形
態1のように端面板全体を取り外す必要がなく、1つの
扇形板だけを取り外して(既に内管が接続されている扇
形板はそのままにして)内管の引き込み作業を行うこと
ができるので、内管の引き込み作業を容易に行えると共
に、既に引き込まれている内管又はその中に引き込まれ
ているケーブルに障害を与えるおそれが少ない。
10を用いると、新たに内管を引き込むときに、実施形
態1のように端面板全体を取り外す必要がなく、1つの
扇形板だけを取り外して(既に内管が接続されている扇
形板はそのままにして)内管の引き込み作業を行うこと
ができるので、内管の引き込み作業を容易に行えると共
に、既に引き込まれている内管又はその中に引き込まれ
ているケーブルに障害を与えるおそれが少ない。
【0028】〔実施形態4〕図9は本発明のさらに他の
実施形態を示す。実施形態3では扇形板として全て穴8
のあいた扇形板21を用いたが、この実施形態では、内
管が接続されない扇形板には穴のない扇形板21Nを用
いることとしたものである。この場合は、新たに内管を
引き込むときは、穴のない扇形板21Nを取り外して、
穴のあいた扇形板と置換すればよい。また穴のない扇形
板21Nに、実施形態1のようにノックアウト用の溝を
形成しておいて、溝に囲まれた部分を打ち抜くことによ
り穴を形成してもよい。上記以外の構成は実施形態3と
同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明を
省略する。
実施形態を示す。実施形態3では扇形板として全て穴8
のあいた扇形板21を用いたが、この実施形態では、内
管が接続されない扇形板には穴のない扇形板21Nを用
いることとしたものである。この場合は、新たに内管を
引き込むときは、穴のない扇形板21Nを取り外して、
穴のあいた扇形板と置換すればよい。また穴のない扇形
板21Nに、実施形態1のようにノックアウト用の溝を
形成しておいて、溝に囲まれた部分を打ち抜くことによ
り穴を形成してもよい。上記以外の構成は実施形態3と
同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明を
省略する。
【0029】〔実施形態5〕図10は本発明のさらに他
の実施形態を示す。実施形態3では扇形板21の外周部
を直接、筒状部材3のフランジ部5に取り付けたが、こ
の実施形態は、フランジ部5の背後に環状板26を配置
し、この環状板26と扇形板21でフランジ部5を挟み
付けることにより、扇形板21をフランジ部5に取り付
けるようにしたものである。このようにするとフランジ
部5の外径を小さくできるので、筒状部材3の成形が容
易になる。上記以外の構成は実施形態3と同じであるの
で、同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
の実施形態を示す。実施形態3では扇形板21の外周部
を直接、筒状部材3のフランジ部5に取り付けたが、こ
の実施形態は、フランジ部5の背後に環状板26を配置
し、この環状板26と扇形板21でフランジ部5を挟み
付けることにより、扇形板21をフランジ部5に取り付
けるようにしたものである。このようにするとフランジ
部5の外径を小さくできるので、筒状部材3の成形が容
易になる。上記以外の構成は実施形態3と同じであるの
で、同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0030】〔実施形態6〕図11ないし図17は本発
明のさらに他の実施形態を示す。図において、3は外管
(図示省略)の端部内周に装着される筒状部材である。
この筒状部材3は実施形態3で使用したもの(図6参
照)と同じである。筒状部材3のフランジ部5には、図
11に示すように環状部材31と蓋板32が取り付けら
れ、環状部材31には内管ホルダー33が取り付けられ
るようになっている。図12は図11の状態から蓋板3
2を取り外した状態を示している。
明のさらに他の実施形態を示す。図において、3は外管
(図示省略)の端部内周に装着される筒状部材である。
この筒状部材3は実施形態3で使用したもの(図6参
照)と同じである。筒状部材3のフランジ部5には、図
11に示すように環状部材31と蓋板32が取り付けら
れ、環状部材31には内管ホルダー33が取り付けられ
るようになっている。図12は図11の状態から蓋板3
2を取り外した状態を示している。
【0031】環状部材31には、図13に示すように、
中心部に向けて突出する3つの内管受け部34と1つの
ケーブル受け部35が周方向に等間隔で形成されてい
る。内管受け部34の先端には内管の外径と実質的に同
じ内径の円弧溝34aが形成されている。またケーブル
受け部35の内端にもケーブルの外径と実質的に同じ内
径の円弧溝35aが形成されている。この実施形態の環
状部材31は1つのケーブル受け部35を有するものと
したが、ケーブル受け部をなくして、4つの内管受け部
を有するものとすることもできる。また内管受け部34
の個数は3つ又は4つに限定されるものではなく、外管
の中に引き込まれる内管の本数に相当する個数あればよ
い。内管受け部34およびケーブル受け部35は前面
(蓋板32側の面)が他の部分より蓋板32の厚さ分だ
け前方に突出するように形成されている。
中心部に向けて突出する3つの内管受け部34と1つの
ケーブル受け部35が周方向に等間隔で形成されてい
る。内管受け部34の先端には内管の外径と実質的に同
じ内径の円弧溝34aが形成されている。またケーブル
受け部35の内端にもケーブルの外径と実質的に同じ内
径の円弧溝35aが形成されている。この実施形態の環
状部材31は1つのケーブル受け部35を有するものと
したが、ケーブル受け部をなくして、4つの内管受け部
を有するものとすることもできる。また内管受け部34
の個数は3つ又は4つに限定されるものではなく、外管
の中に引き込まれる内管の本数に相当する個数あればよ
い。内管受け部34およびケーブル受け部35は前面
(蓋板32側の面)が他の部分より蓋板32の厚さ分だ
け前方に突出するように形成されている。
【0032】環状部材31の前面(蓋板32側の面)に
は周方向に係止溝36が形成されている。内管受け部3
4はこの溝より内側に形成されている。また係止溝36
の中の内管受け部34の両側に相当する部分には、係止
穴37が形成されている。さらに環状部材31の前面の
内管受け部34の両側には、前記係止穴37から環状部
材31の内周面に達するサイド溝38が形成されてい
る。また環状部材31の外周部には、環状部材31をフ
ランジ部5へ取り付けるためのボルト穴39が形成され
ている。
は周方向に係止溝36が形成されている。内管受け部3
4はこの溝より内側に形成されている。また係止溝36
の中の内管受け部34の両側に相当する部分には、係止
穴37が形成されている。さらに環状部材31の前面の
内管受け部34の両側には、前記係止穴37から環状部
材31の内周面に達するサイド溝38が形成されてい
る。また環状部材31の外周部には、環状部材31をフ
ランジ部5へ取り付けるためのボルト穴39が形成され
ている。
【0033】次に、内管ホルダー33は図14のような
構造になっている。すなわち、内管の外周面のほぼ半周
を抱持する半円筒部41と、この半円筒部41の両側か
ら平行に延び、先端が細くなって半円筒部41の前端側
に位置している両側片42と、この両側片42の先端か
ら後方に(環状部材31の前面に向かって)延びる係止
突起43とを有している。半円筒部41の内周面には周
方向の突条44が形成され、この突条が内管(波付き
管)の外周面の波形の谷部に落ち込むようになってい
る。なお半円筒部41は内周面の周長を図14(A)に
示すように半周より若干長く形成しておけば、半円筒部
41を内管の外周に装着するだけで、内管から内管ホル
ダー33が脱落しなくなるので、作業性がよくなる。
構造になっている。すなわち、内管の外周面のほぼ半周
を抱持する半円筒部41と、この半円筒部41の両側か
ら平行に延び、先端が細くなって半円筒部41の前端側
に位置している両側片42と、この両側片42の先端か
ら後方に(環状部材31の前面に向かって)延びる係止
突起43とを有している。半円筒部41の内周面には周
方向の突条44が形成され、この突条が内管(波付き
管)の外周面の波形の谷部に落ち込むようになってい
る。なお半円筒部41は内周面の周長を図14(A)に
示すように半周より若干長く形成しておけば、半円筒部
41を内管の外周に装着するだけで、内管から内管ホル
ダー33が脱落しなくなるので、作業性がよくなる。
【0034】この内管ホルダー33は図12のように環
状部材31に取り付けられる。すなわち、半円筒部41
が内管受け部34の円弧溝34aと対向してそれらの間
にほぼ円形の穴をつくり、両側片42が内管受け部34
の両側に位置し、両側片42の先端部がサイド溝38に
落ち込み、係止突起43が係止穴37に入るように取り
付けられる。これによって内管ホルダー33は環状部材
31の所定の位置に位置決めされ、内管受け部34と共
に内管を保持することになる。内管を保持した状態で
は、内管ホルダー33の半円筒部41の内周面の突条4
4が内管の外周面の波形の谷部に落ち込むため、内管は
長手方向に移動できなくなる。
状部材31に取り付けられる。すなわち、半円筒部41
が内管受け部34の円弧溝34aと対向してそれらの間
にほぼ円形の穴をつくり、両側片42が内管受け部34
の両側に位置し、両側片42の先端部がサイド溝38に
落ち込み、係止突起43が係止穴37に入るように取り
付けられる。これによって内管ホルダー33は環状部材
31の所定の位置に位置決めされ、内管受け部34と共
に内管を保持することになる。内管を保持した状態で
は、内管ホルダー33の半円筒部41の内周面の突条4
4が内管の外周面の波形の谷部に落ち込むため、内管は
長手方向に移動できなくなる。
【0035】次に、蓋板32は図15のような構造にな
っている。すなわち蓋板32は、フランジ部5と同じ外
径の円板で、環状部材31の内管受け部34およびケー
ブル受け部35に相当する位置に放射状にU字形切欠き
部45が形成されているものである。また蓋板32の外
周部には環状部材31と共にフランジ部5へ取り付ける
ためのボルト穴46が形成されている。
っている。すなわち蓋板32は、フランジ部5と同じ外
径の円板で、環状部材31の内管受け部34およびケー
ブル受け部35に相当する位置に放射状にU字形切欠き
部45が形成されているものである。また蓋板32の外
周部には環状部材31と共にフランジ部5へ取り付ける
ためのボルト穴46が形成されている。
【0036】この蓋板32を環状部材31の前面に組み
付けると、内管受け部34およびケーブル受け部35の
前面突出部がU字形切欠き部45に入り、周方向の相対
位置が固定されると共に、内管ホルダー33の前後方向
(軸線方向)の移動が阻止される。また内管受け部34
およびケーブル受け部35の円弧溝34a、35aとU
字形切欠き部45の奥の半円部とでほぼ円形の穴が形成
され、この穴を内管またはケーブルが通過するようにな
る。
付けると、内管受け部34およびケーブル受け部35の
前面突出部がU字形切欠き部45に入り、周方向の相対
位置が固定されると共に、内管ホルダー33の前後方向
(軸線方向)の移動が阻止される。また内管受け部34
およびケーブル受け部35の円弧溝34a、35aとU
字形切欠き部45の奥の半円部とでほぼ円形の穴が形成
され、この穴を内管またはケーブルが通過するようにな
る。
【0037】以上のような内管固定ユニット10を外管
の端部に取り付けたケーブル用複合管路において、外管
の中に新たに内管を引き込む場合には、次のように作業
を行う。まず、蓋板32を取り外して図12の状態にす
る。なお図12では、1つの内管受け部34にのみ内管
ホルダー33が取り付けられいるが、実際には3つの内
管受け部34にそれぞれ内管ホルダー33が取り付けら
れている。新たに内管を引き込む場合には、まだ内管が
保持されていない内管ホルダー33を取り外して、環状
部材31の中にできるだけ広いスペースを確保して作業
を行う。
の端部に取り付けたケーブル用複合管路において、外管
の中に新たに内管を引き込む場合には、次のように作業
を行う。まず、蓋板32を取り外して図12の状態にす
る。なお図12では、1つの内管受け部34にのみ内管
ホルダー33が取り付けられいるが、実際には3つの内
管受け部34にそれぞれ内管ホルダー33が取り付けら
れている。新たに内管を引き込む場合には、まだ内管が
保持されていない内管ホルダー33を取り外して、環状
部材31の中にできるだけ広いスペースを確保して作業
を行う。
【0038】しかし例えば図16のように既に左右に2
本の内管(図示せず)が引き込まれていて、最後の1本
の内管を引き込む場合には斜線のようなスペースしか確
保することができず、引き込み作業が困難になる。この
ような場合は、内管を保持している内管ホルダー33を
いったん手前側に引っ張って係止突起43(図14B参
照)を係止穴37から引き抜き、その後、それらの内管
ホルダー33を図17に示すように周方向の隣接位置に
移動させ、係止突起43を係止溝36に落ち込ませて、
内管ホルダー33をその位置に仮止めする。この状態に
すれば図17の斜線のように引き込みスペースを広く確
保できるので、内管の引き込みを容易に行うことができ
る。
本の内管(図示せず)が引き込まれていて、最後の1本
の内管を引き込む場合には斜線のようなスペースしか確
保することができず、引き込み作業が困難になる。この
ような場合は、内管を保持している内管ホルダー33を
いったん手前側に引っ張って係止突起43(図14B参
照)を係止穴37から引き抜き、その後、それらの内管
ホルダー33を図17に示すように周方向の隣接位置に
移動させ、係止突起43を係止溝36に落ち込ませて、
内管ホルダー33をその位置に仮止めする。この状態に
すれば図17の斜線のように引き込みスペースを広く確
保できるので、内管の引き込みを容易に行うことができ
る。
【0039】内管の引き込みが終わったら、その内管に
内管ホルダー33を装着し、その内管ホルダー33を対
応する内管受け部34の位置に組み付ける。その後、仮
止めしておいた内管ホルダー33を元の位置に戻し、蓋
板32を取り付ける。このようにすれば新たな内管の引
き込みを容易に行うことができる。
内管ホルダー33を装着し、その内管ホルダー33を対
応する内管受け部34の位置に組み付ける。その後、仮
止めしておいた内管ホルダー33を元の位置に戻し、蓋
板32を取り付ける。このようにすれば新たな内管の引
き込みを容易に行うことができる。
【0040】〔実施形態7〕図18ないし図21は本発
明のさらに他の実施形態を示す。この実施形態は、外管
の代わりに図18に示すようなコンクリート製のトラフ
51が布設されていて、その中に内管を引き込んで複合
管路を構成する場合である。トラフ51は断面凹型のト
ラフ本体52と蓋53とで構成されている。
明のさらに他の実施形態を示す。この実施形態は、外管
の代わりに図18に示すようなコンクリート製のトラフ
51が布設されていて、その中に内管を引き込んで複合
管路を構成する場合である。トラフ51は断面凹型のト
ラフ本体52と蓋53とで構成されている。
【0041】トラフ51の端部(ハンドホールに入る部
分)には、図19および図20に示すような内管固定ユ
ニット10が取り付けられる。この内管固定ユニット1
0はトラフ51の端部外周に装着される枠体54を備え
ている。枠体54はトラフ51の端部が嵌合できるよう
にトラフ51の外形に合った穴55を有している。枠体
54はハンドホールの壁などを貫通するように設置され
る。枠体54の前端には開口板56がボルト(2点鎖
線)により固定される。開口板56はトラフ51の端部
開口57(図18参照)に対応する開口58を有してい
る。
分)には、図19および図20に示すような内管固定ユ
ニット10が取り付けられる。この内管固定ユニット1
0はトラフ51の端部外周に装着される枠体54を備え
ている。枠体54はトラフ51の端部が嵌合できるよう
にトラフ51の外形に合った穴55を有している。枠体
54はハンドホールの壁などを貫通するように設置され
る。枠体54の前端には開口板56がボルト(2点鎖
線)により固定される。開口板56はトラフ51の端部
開口57(図18参照)に対応する開口58を有してい
る。
【0042】また開口板56の前面には前記開口58を
複数の穴59に区分する仕切り板60がボルト(2点鎖
線)により取り付けられる。さらに仕切り板60の穴5
9には図20(A)に示すような嵌合凸部62付きの内
管固定用アダプタ61が嵌め込まれる。このアダプタ6
1は丸穴63を有していて、この丸穴63に実施形態1
で使用した内管固定具(図1の9又は図4の16)を取
り付けることにより、トラフ51内に引き込まれた内管
の端部を固定できるようになっている。
複数の穴59に区分する仕切り板60がボルト(2点鎖
線)により取り付けられる。さらに仕切り板60の穴5
9には図20(A)に示すような嵌合凸部62付きの内
管固定用アダプタ61が嵌め込まれる。このアダプタ6
1は丸穴63を有していて、この丸穴63に実施形態1
で使用した内管固定具(図1の9又は図4の16)を取
り付けることにより、トラフ51内に引き込まれた内管
の端部を固定できるようになっている。
【0043】また仕切り板60の穴59のうち未使用の
穴(後に内管の端部が固定される穴)は、図20(B)
に示すような嵌合凸部62付きの蓋部材64を嵌め込ん
で、塞いでおくことが好ましい。また仕切り板60の穴
59が例えば複数個横並び(又は縦並び)で未使用の場
合は、図21に示すような嵌合凸部62が連設された多
連蓋部材65を使用することもできる。
穴(後に内管の端部が固定される穴)は、図20(B)
に示すような嵌合凸部62付きの蓋部材64を嵌め込ん
で、塞いでおくことが好ましい。また仕切り板60の穴
59が例えば複数個横並び(又は縦並び)で未使用の場
合は、図21に示すような嵌合凸部62が連設された多
連蓋部材65を使用することもできる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、外
管又はトラフの中に引き込まれた内管の端部が内管固定
ユニットにより固定されるようになっているので、外管
又はトラフの中に増設用の内管を引き込むときに、既に
引き込まれている内管が長手方向に引きずられて移動す
ることがなく、内管の引き込み作業を簡単に安定して行
うことができると共に、新たに内管を引き込むときに既
に引き込まれている内管又はその中に引き込まれている
ケーブルが障害を受けるおそれが少ない。
管又はトラフの中に引き込まれた内管の端部が内管固定
ユニットにより固定されるようになっているので、外管
又はトラフの中に増設用の内管を引き込むときに、既に
引き込まれている内管が長手方向に引きずられて移動す
ることがなく、内管の引き込み作業を簡単に安定して行
うことができると共に、新たに内管を引き込むときに既
に引き込まれている内管又はその中に引き込まれている
ケーブルが障害を受けるおそれが少ない。
【図1】 本発明の複合管路の一実施形態を示す縦断面
図。
図。
【図2】 図1の複合管路の端面図。
【図3】 図1の複合管路のA−A線における横断面
図。
図。
【図4】 本発明の複合管路の他の実施形態を示す縦断
面図。
面図。
【図5】 本発明の複合管路に用いる内管固定ユニット
の他の実施形態を示す(A)は正面図、(B)は一部切
開側面図。
の他の実施形態を示す(A)は正面図、(B)は一部切
開側面図。
【図6】 図5の内管固定ユニットを構成する筒状部材
の(A)は正面図、(B)は一部切開側面図。
の(A)は正面図、(B)は一部切開側面図。
【図7】 図5の内管固定ユニットを構成する4つの扇
形板を分解した状態で示す正面図。
形板を分解した状態で示す正面図。
【図8】 図7の扇形板に使用されるキャップの(A)
は正面図、(B)は(A)のB−B線断面図。
は正面図、(B)は(A)のB−B線断面図。
【図9】 本発明の複合管路の内管固定ユニットに用い
る扇形板の他の実施形態を示す正面図。
る扇形板の他の実施形態を示す正面図。
【図10】 本発明の複合管路に用いる内管固定ユニッ
トのさらに他の実施形態を示す一部切開側面図。
トのさらに他の実施形態を示す一部切開側面図。
【図11】 本発明の複合管路に用いる内管固定ユニッ
トのさらに他の実施形態を示す(A)は正面図、(B)
は一部切開側面図。
トのさらに他の実施形態を示す(A)は正面図、(B)
は一部切開側面図。
【図12】 図11の内管固定ユニットから蓋板を取り
外した状態を示す(A)は正面図、(B)は一部切開側
面図。
外した状態を示す(A)は正面図、(B)は一部切開側
面図。
【図13】 図11の内管固定ユニットを構成する環状
部材の(A)は正面図、(B)は(A)のB−B線断面
図、(C)は(A)のC−C線断面図、(D)は(A)
のD−D線断面図。
部材の(A)は正面図、(B)は(A)のB−B線断面
図、(C)は(A)のC−C線断面図、(D)は(A)
のD−D線断面図。
【図14】 図11の内管固定ユニットを構成する内管
ホルダーの(A)は正面図、(B)は(A)のB−B線
断面図。
ホルダーの(A)は正面図、(B)は(A)のB−B線
断面図。
【図15】 図11の内管固定ユニットを構成する蓋板
の(A)は正面図、(B)は側面図。
の(A)は正面図、(B)は側面図。
【図16】 図11の内管固定ユニットの使用時の問題
点を示す説明図。
点を示す説明図。
【図17】 図11の内管固定ユニットの好ましい使用
状態を示す説明図。
状態を示す説明図。
【図18】 本発明の複合管路を構成するトラフの正面
図。
図。
【図19】 図18のトラフの端部に装着される内管固
定ユニットを示す斜視図。
定ユニットを示す斜視図。
【図20】 図19の内管固定ユニットに用いられる
(A)は内管固定用アダプタを、(B)は蓋部材を示す
斜視図。
(A)は内管固定用アダプタを、(B)は蓋部材を示す
斜視図。
【図21】 図19の内管固定ユニットに用いられる多
連蓋部材を示す斜視図。
連蓋部材を示す斜視図。
1:外管 2:内管 3:筒状部材 4:ねじ山 5:フランジ部 6:端面板 8:穴 9:端末コネクタ(内管固定具) 10:内管固定ユニット 13:弾性舌片 14:爪部 15:ノックアウト用の溝 16:内管固定具 21:扇形板 22:係止爪 23:中心結合片 31:環状部材 32:蓋板 33:内管ホルダー 34:内管受け部 35:ケーブル受け部 36:係止溝 37:係止穴 38:サイド溝 41:半円筒部 43:係止突起 45:U字形切欠き部 51:トラフ 54:枠体 56:開口板 60:仕切り板 61:内管固定用アダプタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福永 隆男 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内
Claims (8)
- 【請求項1】既設の外管(1)又はトラフ(51)の中
に内管(2)を引き込み、その内管の中にケーブルを引
き込むようになっているケーブル用複合管路において、
前記外管(1)又はトラフ(51)の端部に内管固定ユ
ニット(10)が取り付けられ、この内管固定ユニット
(10)に前記外管(1)又はトラフ(51)の中に引
き込まれた内管(2)の端部が固定されるようになって
いることを特徴とするケーブル用複合管路。 - 【請求項2】内管固定ユニット(10)が、外管(1)
の端部の内周または外周に装着される筒状部材(3)
と、その筒状部材の前端に取り付けられる端面板(6)
と、その端面板に形成した穴(8)に取り付けられる内
管固定具(9)とで構成されていることを特徴とする請
求項1記載のケーブル用複合管路。 - 【請求項3】端面板(6)の穴を形成する部分にノック
アウト用の溝(15)が形成されていることを特徴とす
る請求項2記載のケーブル用複合管路。 - 【請求項4】内管固定ユニット(10)が、外管(1)
の端部の内周または外周に装着される筒状部材(3)
と、その筒状部材の前端に、互いに隣接して個別に取り
外しできるように取り付けられる複数の扇形板(21)
と、その扇形板に形成した穴(8)に取り付けられる内
管固定具(9)とで構成されていることを特徴とする請
求項1記載のケーブル用複合管路。 - 【請求項5】内管固定ユニット(10)が、外管(1)
の端部の内周または外周に装着される筒状部材(3)
と、その筒状部材の前端に取り付けられる環状部材(3
1)と、前記環状部材に取り付けられる内管ホルダー
(33)と、前記環状部材の開口を前面から塞ぐように
取り付けられる蓋板(32)とを備え、前記環状部材
(31)は中心部に向けて突出する複数の内管受け部
(34)を有し、前記内管ホルダー(33)は前記内管
受け部(34)に対向する側から内管を抱持して前記環
状部材(31)に着脱可能に取り付けられるようになっ
ており、前記蓋板(32)は前記内管受け部(34)に
対応する位置にU字形切欠き部(45)を有しているこ
とを特徴とする請求項1記載のケーブル用複合管路。 - 【請求項6】内管ホルダー(33)の両側片(42)の
先端には後方に向けて係止突起(43)が形成され、環
状部材(31)の前面の内管受け部(34)の基部には
前記係止突起(43)が挿入される係止穴(37)が形
成されていることを特徴とする請求項5記載のケーブル
用複合管路。 - 【請求項7】環状部材(31)の前面の内管受け部(3
4)以外の部分に、内管ホルダー(33)の係止突起
(43)が入る係止溝(36)又は係止穴が形成され、
内管ホルダー(33)が環状部材(31)の内管受け部
(34)以外の位置に仮止めできるようになっているこ
とを特徴とする請求項6記載のケーブル用複合管路。 - 【請求項8】内管固定ユニット(10)が、トラフ(5
1)の端部外周に装着される枠体(54)と、その枠体
(54)の前端に取り付けられ、前記トラフ(51)の
端部開口に対応する開口(58)を有する開口板(5
6)と、この開口板(56)に取り付けられ、その開口
(56)を複数の穴(59)に仕切る仕切り板(60)
と、この仕切り板の穴(59)に取り付けられる内管固
定部材(61)とで構成されていることを特徴とする請
求項1記載のケーブル用複合管路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9208149A JPH1175318A (ja) | 1997-06-18 | 1997-08-01 | ケーブル用複合管路 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16133297 | 1997-06-18 | ||
JP9-161332 | 1997-06-18 | ||
JP9208149A JPH1175318A (ja) | 1997-06-18 | 1997-08-01 | ケーブル用複合管路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1175318A true JPH1175318A (ja) | 1999-03-16 |
Family
ID=26487503
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9208149A Pending JPH1175318A (ja) | 1997-06-18 | 1997-08-01 | ケーブル用複合管路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1175318A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101336281B1 (ko) * | 2013-08-07 | 2013-12-03 | 광일케미스틸(주) | 내관의 위치조절이 가능한 이중관 |
JP2020180647A (ja) * | 2019-04-25 | 2020-11-05 | 日野自動車株式会社 | ホース固定構造及びその製作方法 |
-
1997
- 1997-08-01 JP JP9208149A patent/JPH1175318A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101336281B1 (ko) * | 2013-08-07 | 2013-12-03 | 광일케미스틸(주) | 내관의 위치조절이 가능한 이중관 |
JP2020180647A (ja) * | 2019-04-25 | 2020-11-05 | 日野自動車株式会社 | ホース固定構造及びその製作方法 |
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