JP2001042161A - クロージャ - Google Patents
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- JP2001042161A JP2001042161A JP11214419A JP21441999A JP2001042161A JP 2001042161 A JP2001042161 A JP 2001042161A JP 11214419 A JP11214419 A JP 11214419A JP 21441999 A JP21441999 A JP 21441999A JP 2001042161 A JP2001042161 A JP 2001042161A
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Abstract
イバケーブルを多条に分岐する場合、クロージャを大型
化すること無く実現できる技術の開発が求められてい
た。 【解決手段】 クロージャスリーブ5等からなるクロー
ジャ本体4の側部に開口されたケーブル導入口9に、複
数本の光ファイバケーブル3がパイプ10に収納されて
一括して導入されているクロージャ1を提供する。ま
た、前記パイプ10には、シール部25によってシール
性を確保することが好ましい。
Description
り、特に、光ファイバケーブルが多条に引き込まれるク
ロージャに関するものである。
納するクロージャでは、外装体であるクロージャ本体の
側部のケーブル導入口から光ファイバケーブルを導入
し、前記光ファイバケーブルから口出した光ファイバ同
士の光接続部を前記クロージャ本体内に保護収納するよ
うになっている。前記クロージャ本体としては、例え
ば、対向する両側に配置した端面板を二つ割り構造のク
ロージャスリーブの間に挟み込んで一体化する構造や、
二つ割り構造のクロージャスリーブと一体の端面板がク
ロージャスリーブを組み立てると同時に一体化され全体
が組み立てられる構造等が採用されており、いずれの構
造にしても、両側の前記端面板のそれぞれに形成された
前記ケーブル導入口から光ファイバケーブルが導入され
るようになっている。クロージャ本体としては前記構成
に限定されず、例えば、クロージャスリーブの軸方向一
方にのみ設けられた開口部を端面板で閉塞することで組
み立てられる構成(いわゆるポット形クロージャ)等、
各種構成が採用可能である。ポット形クロージャでも、
端面板のケーブル導入口から光ファイバケーブルを導入
することは同じである。
は、クロージャ本体の一側部に設けられるケーブル導入
口は数個であり、クロージャ本体の同一側部(同一端面
板)から導入される光ファイバケーブルは、通常、2、
3条、最大でも4条程度であり、光ファイバケーブルの
導入本数が増加するとクロージャ本体も大型化する傾向
にある。ところで、光ファイバネットワークの端末部で
は、例えば100〜200心程度の多心の主ケーブル
(分岐される基の光ファイバケーブル)から、2〜4心
程度の分岐ケーブルが端局へ多条に分岐されるケースが
増加している。この場合、処理すべき総心数では小さい
クロージャで済むのに対して、分岐ケーブルが多条であ
ることに対応して大型のクロージャを選択せざるを得な
いといった問題があった。すなわち、分岐ケーブル毎に
ケーブル導入口を設けるとなると、5条以上では、多数
のケーブル導入口の形成が可能な特別に大型のクロージ
ャを用意することになり、処理すべき総心数が少ないに
もかかわらず、現状サイズのクロージャでは対応できな
くなってしまう。クロージャが大型化すると、マンホー
ルやハンドホールの大きさに適合しなくなる可能性もあ
り、事実上、分岐ケーブルの分岐数には限界があった。
ので、処理すべき心数に見合った大きさのクロージャ本
体を採用して、クロージャ本体を無用に大型化すること
無く多条布設を可能にできるクロージャを提供すること
を目的とする。
ケーブル同士の光接続部を収納するクロージャ本体の側
部に開口されたケーブル導入口に、複数本の光ファイバ
ケーブルがパイプに収納されて一括して導入されている
ことを特徴とするクロージャを前記課題の解決手段とし
た。このクロージャでは、同一のケーブル導入口に複数
本の光ファイバケーブルを導入した構成により、クロー
ジャ本体に形成するケーブル導入口の数は光ファイバケ
ーブルの本数よりも少なくて済む。これにより、クロー
ジャ本体としては、光ファイバケーブル条数では無く、
当該クロージャにて処理すべき光ファイバケーブルの合
計心数に対応するものを採用すれば足りることとなり、
無用な大型化を避けることができる。同一のケーブル導
入口に導入される光ファイバケーブルは、パイプに収納
されるため、ケーブル導入口近傍では1本の光ファイバ
ケーブルの如く取り扱うことができ、ケーブル導入口の
防水性の確保等も、光ファイバケーブルを導入した場合
と同様に行うことができる。
より好ましい。請求項2記載の発明は、請求項1記載の
クロージャにおいて、前記パイプには内部の防水性を確
保するシール部が設けられていることを特徴とする。請
求項3記載の発明は、請求項1または2記載のクロージ
ャにおいて、前記クロージャ本体内に設けられた把持部
品によって前記パイプを外側から把持固定することで、
前記パイプ内の光ファイバケーブルが把持固定されるよ
うになっていることを特徴とする。を前記課題の解決手
段とした。
ージャ1を、図1から図7(a)、(b)、(c)を参
照して説明する。図1はクロージャ1を示す全体正面
図、図2は前記クロージャ1の端面板2近傍を示す平面
図である。図1中、クロージャ1は、光ファイバケーブ
ル3同士の光接続部を、密閉可能な外装体であるクロー
ジャ本体4に収納した構造になっている。
のクロージャスリーブ5と、このクロージャスリーブ3
の軸方向両端(クロージャ本体側部)を塞ぐ端面板2と
を備える。複数のバンド6を締結具7で締め付けてクロ
ージャスリーブ5を一体化し、やはり二つ割りの円板状
になっている端面板2(図3参照)を、クロージャスリ
ーブ5を構成する各クロージャスリーブ半体5a、5b
の間に挟み込むようにして一体的するとクロージャ本体
4が組み立てられ、このクロージャ本体4の内部空間8
に防水性が確保される。なお、締結具7(図1参照)を
操作してバンド6の締め付け力を緩めると、クロージャ
スリーブ5を半体5a、5bに分解でき、クロージャ本
体4を解体できる。図1では、端面板2は、プラスチッ
ク等の樹脂製のクロージャスリーブ半体5a、5bと一
体に形成されているが、別体であっても良い。
本体4の一側部(クロージャスリーブ5の軸方向一端。
図1、図2中左側)の端面板2に形成されたケーブル導
入口9からは、例えば例えば2〜4心程度の細径ケーブ
ルである光ファイバケーブル3が内部空間8へ導入さ
れ、他側部の端面板のケーブル導入口からは数十〜10
0心程度の多心ケーブルである光ファイバケーブル3a
(図1右側参照)が導入される。光ファイバケーブル3
は、複数本をパイプ10に収納して、一括してケーブル
導入口9に導入される。1本のパイプ10には例えば数
本あるいは数十本の光ファイバケーブル3が収納され、
例えば、数十〜100心程度が一括して1つのケーブル
導入口9に導入される。
は、クロージャ本体4の内部空間8に設けられている把
持部品11によって把持固定される。パイプ10として
は、鋼管等の強度の高いものも使用可能であるが、例え
ば光ファイバケーブルの外皮に多用されているポリエチ
レン等からなるパイプを採用することも可能である。ポ
リエチレンパイプ等の可撓性を有するパイプ10を固定
する把持部品11としては、数十心〜数百心の光ファイ
バケーブルの把持固定に通常用いられているものをその
まま使用できる。光ファイバケーブル3は、固定手段
(この場合は、後述のシール部25が固定手段を兼ね
る)によりパイプ10に固定される。鋼管等からなる強
度の高いパイプでも、内部に収納した光ファイバケーブ
ル3を当該パイプ内に固定することを基本とし、パイプ
の固定により光ファイバケーブル3の長手方法の変位を
規制する。前記把持部品11は、クロージャスリーブ5
の軸方向に沿ってクロージャ本体4内に延在配置される
連結棒20の延在方向両端に設けられており、クロージ
ャ本体4の両側から導入された光ファイバケーブル3間
に作用する引張力等の外力が前記連結棒20によって支
持される。
から突設された端面板2と、この端面板2よりもクロー
ジャ本体4内側にやや離間して設けられた隔壁12との
間に形成されたパッキン収納溝13には、前記パイプ1
0外側に装着されたリング状のパッキン14(図4参
照)が収納される。パッキン14は未加硫ブチルゴム等
の塑性変形容易な素材からなり、クロージャスリーブ半
体5a、5b間の締結力等によってパッキン収納溝13
内面等に密接して水密に封止するため、結果、クロージ
ャ本体4を組み上げると、パッキン14によりケーブル
導入口9の防水性が確保される。
された二つのケーブル導入口9に対応する二つのパッキ
ン収納溝13にそれぞれ適合するリング状のパッキン部
14aを連結部14bで連結し、各ケーブル導入口9か
ら導入されるパイプ10を各パッキン部14aのパイプ
収納穴14cに収納する構成を例示したが、これに限定
されず、1本のパイプ10を収納するパッキンをパッキ
ン収納溝毎に個別に収納する構成も採用可能である。但
し、この場合、パッキン収納溝は、パッキン毎にパッキ
ンの外周全周にわたって密着できる内面を有する構成と
する。なお、二つのパッキン部14aを連結した構成の
パッキン14では、複数本のパイプ10を一括してケー
ブル導入穴9やパッキン収納溝13にセットできる点で
便利であるとともに、複数のケーブル導入穴9を一括し
て封止できるといった利点がある。また、3以上のケー
ブル導入口に対応して3以上のパッキン部を連結部で連
結した構成のパッキンも採用可能である。
りも内側である前記内部空間8内に挿入されたパイプ1
0端末から突出された各光ファイバケーブル3端末から
は、光ファイバ16(光ファイバ心線、光ファイバコー
ド等)、テンションメンバ17、抗張力体18(ケブ
ラ)、スロット19等が口出しされる。テンションメン
バ17や抗張力体18は、連結棒20に対して固定され
たテンションメンバ固定具21に固定して引き留められ
る。テンションメンバ固定具21はテンションメンバ固
定部21aと抗張力体固定部21bとを備える。図1、
図2では、ケーブル導入口9単位で複数本の光ファイバ
ケーブル3に対応するテンションメンバ固定具21を採
用したが、これに限定されず、ケーブル導入口9よりも
多い数を設置しても良い。
中央部に配置された余長収納トレー22に引き込まれ、
余長収納トレー22には、光ファイバケーブル3a、3
から引き出された光ファイバ16同士の光接続部(融着
接続部、コネクタ接続部等)が余長とともに収納され
る。前記余長収納トレー22は、プラスチック等の樹脂
から外観薄板ケース状に形成され、クロージャ本体4内
に収納された連結棒20に固定された支持台23上に複
数枚積層され、前記光ファイバ16同士の光接続部や余
長はいずれかの余長収納トレー22に振り分けるように
して整理して収納される。
(図5中上方)に開口される断面コ字状の支持台本体2
3aと、ヒンジ23bによって回転することで前記支持
台本体23aの開口部を開閉する回転板23cとを備え
ている。支持台本体23aの両側壁23e等によって、
支持台23周囲の光ファイバ16が空間23dに入り込
むことが防止されるから、クロージャ本体4の対向する
両側の光ファイバケーブル3間に引き通す光ファイバ1
6等を空間23dに収納することで、余長収納トレー2
2周囲に引き回される光ファイバ16と区別でき、絡み
合い等を生じること無く、整然と配線処理できる。
持台本体23a側に着脱可能に支持するための着脱手段
23fが設けられ、強制的に開放操作しない限り空間2
3dが開放されないようになっている。着脱手段として
は係合片や磁石等、各種構成が採用される。着脱手段2
3fは、支持台本体23a側の受け部23gに対して着
脱する。
てなるトレー積層体22Aは、前記回転板23c上に積
層されているので、回転板23cと一体的に回転するよ
うになっている。また、隣接して積層された余長収納ト
レー22間は分離可能とされ、この分離によって目的の
トレー22を開放できる構成が採用される。例えば、隣
接して積層された余長収納トレー22間をヒンジを介し
て連結し、このヒンジを中心とする相対回転により隣接
するトレー22間を開閉することで目的のトレー22を
開放できる構成等が採用可能である。なお、図5中、蓋
22aは、回転板23cから最も遠いところに積層され
ている余長収納トレー22を開閉するためのものであ
る。
スリーブ半体5a、5b間は、シール材24(図2、図
3参照)により防水性が確保され、ケーブル導入口9は
パッキン14により防水性が確保されるが、パイプ10
についても防水性を確保して内部空間8への浸水を防止
することが望ましい。図4に示したパイプ10では、ク
ロージャ本体4外側へ突出される端部に設けられたシー
ル部25により防水性が確保される。図6に示すよう
に、前記シール部25は、本体スリーブ26、ゴムグロ
メット27、押圧リング28、シールナット29を備え
て構成されている。なお、パイプ10の長さは適宜設定
可能であるが、例えば、光ファイバケーブル3への挿入
作業性や交換時の引き抜き作業性等の面では長すぎるこ
とは不利であるので、最大でも2〜3m程度であること
が好ましく、さらに、クロージャ本体4内での作業では
前記シール部25の操作も必要となる面で、ケーブル導
入口9から1m以内であることがより好ましい。場合に
よっては、シール部25を直接端面板2に取り付け、パ
イプ10は、シール部25から把持部品11までの間の
短い区間のみに適用することも可能である。但し、各光
ファイバケーブル3のパイプ10からの口出し位置がク
ロージャ1から遠く離れた所となる場合には、長大なパ
イプを適用することも可能であることは言うまでも無
い。
ロメット27には、光ファイバケーブル3の導入条数、
形状等に対応して、ケーブル穴27a、27bが形成さ
れている。図7(a)、(b)は、断面円形の光ファイ
バケーブルが挿通されるケーブル穴27aを有するゴム
グロメット27(区別のため、図8(b)のゴムグロメ
ットに符号271を付す)、図7(c)は、連結部3b
によって2本が連結された形状の光ファイバケーブル3
cが挿通されるケーブル穴27b(区別のため、便宜
上、符号272を付す)を示す。
方向一端のパイプ固定部26aにはパイプ10の端部が
固定され、他端のナット螺着部26bにはシールナット
29が螺着される。鋼管や樹脂管等の硬質の素材からな
るパイプ10は、例えばネジが形成されたパイプ固定部
26aに螺着により固定され、軟質のパイプ10はバン
ド固定等により固定される。また、本体スリーブ26の
軸方向中央部から外側に突設されたナット状のフランジ
部26cとパイプ10先端との間にOリングや板パッキ
ンを挟み込むこと等により、パイプ10端部のシール性
が確保される。このシール部25は、本体スリーブ26
のナット螺着部26bにシールナット29を捩じ込むこ
とで、ゴムグロメット27をその外側に配置した押圧リ
ング28とともに本体スリーブ26に押し込んで組み立
てられる。例えば、光ファイバケーブル3のクロージャ
本体4内に引き込まれる端末から、シールナット29、
押圧リング28、ゴムグロメット27、本体スリーブ2
6(パイプ10が固定されたもの)の順に挿入し、光フ
ァイバケーブル3に対する所望の取り付け位置にて、シ
ールナット29を本体スリーブ26に締め付ける。シー
ルナット29中央部の穴29a、本体スリーブ26、パ
イプ10には、ゴムグロメット27に挿通された光ファ
イバケーブル3が連通される。
や金属等の変形可能な素材からなり、本体スリーブ26
への挿入方向後方へ向けて次第に外径が増大する形状の
テーパ部28aが本体スリーブ26へ次第に押し込まれ
るにしたがって、このテーパ部28aよりもさらに前記
挿入方向後方に形成されている変形部28bが縮径方向
に変形し、その内側に収納されているゴムグロメット2
7を押圧して縮径方向の圧縮変形を与える。ゴムグロメ
ット27が圧縮変形されると、このゴムグロメット27
のケーブル穴内面が光ファイバケーブル3に隙間無く密
着する。また、押圧リング28の本体スリーブ26への
挿入方向先端のリング部28cが、ゴムグロメット27
のフランジ27cを本体スリーブ26内の図示しない支
圧壁との間に挟み込むようにして押圧すること等によ
り、押圧リング28と本体スリーブ26との間にも防水
性が確保される。これと同時に、ゴムグロメット27が
光ファイバケーブル3に対して固定され、光ファイバケ
ーブル3長手方向でのシール部25の位置が固定され
る。一方、ゴムグロメット27と押圧リング28との間
は、ゴムグロメット27自体の防水性により防水性が確
保される。これにより、本体スリーブ26と押圧リング
28との間、ゴムグロメット27と押圧リング28との
間、ゴムグロメット27と光ファイバケーブル3との間
のいずれにも防水性が確保されることになり、シール部
25全体の防水性により、パイプ10からクロージャ本
体4への浸水を確実に防止できる。
グロメット27の光ファイバケーブル3に対する固定力
が弱まり、光ファイバケーブル3長手方向の移動が可能
になるから、これにより、シール部25の取り付け位置
の変更等を自在に行える。また、ゴムグロメット27の
圧縮状態の解除後は、複数本の光ファイバケーブル3を
個別に移動することが可能になるから、光ファイバケー
ブル3を個別に交換することも可能である。光ファイバ
ケーブル3の交換は、クロージャ本体4を開放してテン
ションメンバ17や抗張力体18のテンションメンバ固
定具21による固定を一旦解除することに合わせてシー
ルナット29を緩めておくことで、交換作業を効率良く
行うことができる。このとき、パイプ10は移動する必
要は無く、把持部品11による固定解除や、パッキン収
納溝13からのパッキン14の取り出し等も極力避ける
ことができるから、作業数の減少により交換作業を短時
間で効率良く行うことができる。クロージャ1に新たに
導入する光ファイバケーブル3は、本体スリーブ26か
ら取り出したゴムグロメット27に挿入するか、本体ス
リーブ26に収納されたままのゴムグロメット27に挿
入するだけで良い。ゴムグロメット27のケーブル穴数
は、必ずしも、同一のケーブル導入口9から導入される
光ファイバケーブル3の条数と一致する必要は無く、ケ
ーブル導入口9に導入される光ファイバケーブル3の条
数と同じあるいはそれ以上であれば良い。光ファイバケ
ーブル3が挿通されない空きのケーブル穴は、閉塞栓等
で密閉すれば良い。
入口9に複数本の光ファイバケーブル3を導入した構成
により、クロージャ本体4に形成するケーブル導入口9
の数は光ファイバケーブル3と同じではなく、光ファイ
バケーブル3の本数(条数)よりも少なくて済む。これ
により、クロージャ本体4としては、導入する光ファイ
バケーブル3の条数では無く、当該クロージャ1にて処
理すべき光ファイバケーブル3の合計心数に対応するも
のを採用すれば足りることとなり、無用な大型化を避け
ることができ、小型化、低コスト化を実現できる。小型
化により、マンホールやハンドホールに適合する大きさ
のクロージャにより、光ファイバケーブル3aに対する
光ファイバケーブル3の多条分岐を実現できる。
条を超える多条の光ファイバケーブル3の導入が可能に
なるから、クロージャ1を介して多心の光ファイバケー
ブル3aから分岐した光ファイバケーブル3の多条布設
を容易に実現できる。4条を超えるような多条の光ファ
イバケーブル3をパイプ10に収納して導入する構成に
より、光ファイバケーブル3と同数のケーブル導入口9
を形成したり、各ケーブル導入口9を光ファイバケーブ
ル3径等に対応した形状に形成する等の変更無しに、多
心光ファイバケーブルに対応する通常のクロージャ本体
4をそのまま使用できるから、100心程度の多心光フ
ァイバケーブル用のケーブル導入口を有する既設のクロ
ージャを光ファイバケーブル3の多条布設に転用・変更
することも容易である。
入口9のそれぞれに適用したパイプ10にもシール部2
5により防水性が確保されることから、光ファイバケー
ブル3個別にパッキン等からなる防水手段を設けてケー
ブル導入口の防水性を確保することに比べて、大幅な部
品点数の削減、作業数の削減、低コストを実現できる。
パイプ10を含めてクロージャ本体4全体に防水性を確
保できることから、クロージャ本体4内の光ファイバ1
6等の光部品の浸水の心配が無く、光ファイバ16等の
光部品の光特性を維持できる。
ず、例えば、パイプに設けられるシール部の具体的構成
等は適宜変更可能であることは言うまでも無い。また、
パイプとしては、例えば端面板に固定のものも採用可能
である。クロージャスリーブと別体の端面板を備えるク
ロージャ本体では、端面板の設計が自由であるから、必
ずしも分割できる端面板を採用する必要が無い。また、
前記実施の形態記載のシール部25のように、ケーブル
導入口への光ファイバケーブルの導入、取り出し等を考
慮した構成のシール部がパイプに備えられていれば、ケ
ーブル導入口に対する光ファイバケーブルの収納、取り
出しのための端面板の分割は不要であり、端面板とパイ
プとが一体化された構成を採用しても、何等不都合は生
じない。複数本の光ファイバケーブルを収納したパイプ
が適用されるクロージャとしては、ケーブル導入口を備
えるものであれば良く、端面板を有していないものも採
用可能である。また、クロージャ本体は、対向する両側
にケーブル導入口を備えるものに限定されず、一側部に
のみケーブル導入口を備えるもの、例えば、いわゆるポ
ット形クロージャ等も採用可能である。ケーブル導入口
やパイプに導入される光ファイバケーブルとしては、心
数や外径が不揃いであっても良い。前記実施の形態で
は、クロージャ本体の同一の側部に設けられた複数のケ
ーブル導入口の全てに、複数本の光ファイバケーブルを
収納したパイプを導入する構成を例示したが、これに限
定されず、クロージャ本体の同一の側部に設けられた複
数のケーブル導入口の内の一部に前記パイプを導入し、
他のケーブル導入口にはパイプに収納していない光ファ
イバケーブルを導入するようにしても良い。
プとしては、分岐ケーブルである光ファイバケーブル以
外にクロージャ内を引き通した光ファイバケーブルを含
んでいたり、引き通した光ファイバケーブル自体を単独
導入した構成も採用可能である。例えば、クロージャ本
体に設けられた複数のケーブル導入口の内の一部に、ク
ロージャ内を引き通した光ファイバケーブルを導入し、
他のケーブル導入口に、この光ファイバケーブルから分
岐(いわゆる後分岐)した分岐ケーブルである光ファイ
バケーブルを導入する構成等が採用可能である。引き通
された光ファイバケーブルが導入されたケーブル導入口
には、分岐ケーブルである光ファイバケーブルをも導入
することが可能である。また、パイプを用いれば、異種
の光ファイバケーブルのケーブル導入口への導入や固定
も容易に行うことができる。引き通された光ファイバケ
ーブルは、例えば、図1等に示すクロージャ1では、支
持台23の空間23dを利用すること等により収納でき
る。
23cに回転自在に支持された余長収納トレーを示した
が、これに限定されず、支持台や回転板を介さずに連結
棒20上に積層した構成であっても良い。また、支持台
23を採用したクロージャでは、空間23d内に設置し
たテンションメンバ固定具にテンションメンバや抗張力
体を固定するようにしても良い。但し、この場合にも、
テンションメンバや抗張力体は、光ファイバケーブルの
中心軸線に沿った直線状に引き出されることを基本とす
る。
ャによれば、光ファイバケーブル同士の光接続部を収納
するクロージャ本体の側部に開口されたケーブル導入口
に、複数本の光ファイバケーブルがパイプに収納されて
一括して導入されている構成により、クロージャ本体に
形成するケーブル導入口の数は光ファイバケーブルの本
数よりも少なくて済む。これにより、クロージャ本体と
しては、光ファイバケーブル条数では無く、当該クロー
ジャにて処理すべき光ファイバケーブルの合計心数に対
応するものを採用すれば足りることとなり、無用な大型
化を避け、小型化、低コスト化を実現できる。また、既
設、新設に関わらず、光ファイバケーブルの多条布設を
容易に実現できる。また、同一のケーブル導入口に導入
される光ファイバケーブルをパイプに収納するため、ケ
ーブル導入口近傍ではこれら複数本の光ファイバケーブ
ルを1本の光ファイバケーブルの如く取り扱うことがで
き、ケーブル導入口の防水性の確保等も、光ファイバケ
ーブルを導入した場合と同様に行うことができ、防水性
の確保が容易であるといった優れた効果を奏する。
パイプには内部の防水性を確保するシール部が設けられ
ているから、パイプを介してのクロージャ本体内への浸
水を防止でき、クロージャ本体内に収納した光ファイバ
等の各種光部品の特性を安定に維持できる。また、パイ
プに防水性を確保する構成は、光ファイバケーブル毎に
設けられたケーブル導入口の防水性をパッキン等で個別
に確保することに比べて、部品点数削減、作業数削減、
低コスト化を実現できるといった優れた効果を奏する。
プと略同等の径の光ファイバケーブルの把持固定に適用
される把持部品をパイプの把持固定に転用できるので、
一層の低コスト化が可能になるといった優れた効果を奏
する。
面図である。
である。
である。
パッキンを示す斜視図である。
余長収納トレーを示す側面図である。
一例を示す分解斜視図である。
の例を示す図であって、(a)は断面円形の光ファイバ
ケーブルに適用されるケーブル穴が8個形成されている
例、(b)は断面円形の光ファイバケーブルに適用され
るケーブル穴が7個形成されている例、(c)は断面円
形の2本の光ファイバケーブルを連結部を介して並行に
連結した光ファイバケーブルが適用されるケーブル穴を
示す。
クロージャ本体、9…ケーブル導入口、10…パイプ、
11…把持部品、25…シール部。
Claims (3)
- 【請求項1】 光ファイバケーブル同士の光接続部を収
納するクロージャ本体(4)の側部に開口されたケーブ
ル導入口(9)に、複数本の光ファイバケーブル(3、
3c)がパイプ(10)に収納されて一括して導入され
ていることを特徴とするクロージャ(1)。 - 【請求項2】 前記パイプには内部の防水性を確保する
シール部(25)が設けられていることを特徴とする請
求項1記載のクロージャ。 - 【請求項3】 前記クロージャ本体内に設けられた把持
部品(11)によって前記パイプを外側から把持固定す
ることで、前記パイプ内の光ファイバケーブルが把持固
定されるようになっていることを特徴とする請求項1ま
たは2記載のクロージャ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP11214419A JP2001042161A (ja) | 1999-07-28 | 1999-07-28 | クロージャ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11214419A JP2001042161A (ja) | 1999-07-28 | 1999-07-28 | クロージャ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001042161A true JP2001042161A (ja) | 2001-02-16 |
Family
ID=16655486
Family Applications (1)
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-
1999
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Cited By (5)
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---|---|---|---|---|
WO2010014476A2 (en) | 2008-08-01 | 2010-02-04 | 3M Innovative Properties Company | Optical fiber cable inlet device with integral optical device |
EP2318868A4 (en) * | 2008-08-01 | 2018-03-28 | 3M Innovative Properties Company | Optical fiber cable inlet device with integral optical device |
JP2014186088A (ja) * | 2013-03-22 | 2014-10-02 | Shoden Corp | クロージャ |
CN114063233A (zh) * | 2021-11-30 | 2022-02-18 | 常州博瑞电力自动化设备有限公司 | 一种光纤密封套管 |
CN114063233B (zh) * | 2021-11-30 | 2023-09-22 | 常州博瑞电力自动化设备有限公司 | 一种光纤密封套管 |
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