JP4326514B2 - 光ケーブル用クロージャ - Google Patents

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Description

本発明は、光ケーブル用クロージャに関し、特に、ケーブル導入口からの浸水を防止するのに好適な光ケーブル用クロージャに関する。
近年、インターネットの普及に伴い、光ケーブル(光ファイバ)を用いて高速かつ大容量の信号を各家庭やオフィスなどへ伝送することができるFTTH(Fiber To The Home)が注目されている。光ケーブルを家庭やオフィスなどの建物まで敷設する方法としては、従来のメタル電話線と同様に架空線路を利用して多芯光ケーブルを敷設する方法が主流である。架空線路から建物までは、光ケーブル用クロージャを介して1芯または2芯の光ドロップケーブルを接続することによって、多芯光ケーブルを分配している。
従来、このような光ケーブル用クロージャとして種々のものが提案されている(たとえば、下記特許文献1,2参照)。
図6に示す光ケーブル用クロージャ100(以下、「クロージャ100」と称する。)は、光ケーブルの収容本数が片側2本ずつのものであり、スリーブ101と、余長収納トレイ102と、第1および第2のケーブル把持金具1031,1032と、第1乃至第4のテンションメンバ把持金具1041〜1044と、第1乃至第4のグロメット1051〜1054と、下部アーム106と、第1および第2のカバー1071,1072とを具備する。
ここで、スリーブ101は、2つ割りの円筒形状を有し、クロージャ100の外皮をなすものである。スリーブ101は、スリーブ本体1011と、スリーブ本体1011の両側端(スリーブ本体1011の長手方向の両端)にそれぞれ形成された第1および第2の導入壁部10121,10122とで構成されている。
スリーブ本体1011には、余長収納トレイ102、第1および第2のケーブル把持金具1031,1032や第1乃至第4のテンションメンバ把持金具1041〜1044などを固定するための下部アーム106がスリーブ本体1011の長手方向に沿って設けられている。
第1の導入壁部10121は、2つ割りの円筒形状を有するスリーブ101を一体化したときに2本の光ケーブル(以下、「第1および第2の光ケーブル」と称する。)をそれぞれ導入するための2個のケーブル導入口を形成するためのものである。同様に、第2の導入壁部10122は、スリーブ101を一体化したときに2本の光ケーブル(以下、「第3および第4の光ケーブル」と称する。)をそれぞれ導入するための2個のケーブル導入口を形成するためのものである。なお、4個のケーブル導入口は、第1乃至第4のケーブル挿通孔がそれぞれ形成された第1乃至第4のグロメット1051〜1054によって水密にそれぞれ封止される。したがって、第1乃至第4の光ケーブルは、第1乃至第4のグロメット1051〜1054の第1乃至第4のケーブル挿通孔をそれぞれ挿通されてスリーブ本体1011に導入される。
なお、スリーブ本体1011に導入された第1乃至第4の光ケーブルの先端部分からはそれぞれ、複数本の心線をそれぞれ被覆するため複数本のシリコンチューブと、光ケーブルの張力を担うための1本のテンションメンバとが露出されている。
余長収納トレイ102は、光ケーブルの心線同士の接続部分を含む心線の余長部分を収納するためのものである。余長収納トレイ102は、複数段分の心線巻回用の溝部を有し、ボルトおよびナットによって下部アーム106に着脱可能に固定されている。
スリーブ本体1011の右端に設けられた第1のケーブル把持金具1031は、スリーブ本体1011に導入された第1および第2の光ケーブルを把持するためのものであり、図7に示すように、第1の上面部1211,第1の下面部1221および第1の連結部1231を有する「工」の字状の第1の本体部1201と、第1の下面部1221の中央部に固着された第1の取付部1241と、第1および第2のケーブル把持部12511,12512とを備える。
第1のケーブル把持金具1031は、第1の取付部1241がボルトおよびナットによって下部アーム106に取り付けられることにより、下部アーム106に着脱可能に固定されている。
第1のケーブル把持部12511は、第1のねじと、第1のねじの先端に取り付けられた第1の台座と、第1の下面部1221に固着された第1の支持棒の先端に第1の台座と互いに対向するように取り付けられた第2の台座とから構成されている。同様に、第2のケーブル把持部12512は、第2のねじと、第2のねじの先端に取り付けられた第3の台座と、第1の下面部1221に固着された第2の支持棒の先端に第3の台座と互いに対向するように取り付けられた第4の台座とから構成されている。なお、第1の上面1211には、第1および第2のねじとそれぞれ螺合する第1および第2のねじ孔が形成されている。
スリーブ本体1011に導入された第1の光ケーブルは、第1および第2の台座の間に挿入されたのちに、第1のねじが回されて第1の台座が第2の台座に向かって移動されることにより、第1および第2の台座によって把持される。同様に、スリーブ本体1011に導入された第2の光ケーブルは、第3および第4の台座の間に挿入されたのちに、第2のねじが回されて第3の台座が第4の台座に向かって移動されることにより、第3および第4の台座によって把持される。
スリーブ本体1011の左端に設けられた第2のケーブル把持金具1032は、スリーブ本体1011に導入された第3および第4の光ケーブルを把持するためのものであり、上述した第1のケーブル把持金具1031と同様に構成されている。
第1乃至第4のテンションメンバ把持金具1041〜1044は、スリーブ本体1011に導入された第1乃至第4の光ケーブルの先端部分から露出されたテンションメンバをそれぞれ把持するためのものである。
図8に示すように、第1のテンションメンバ把持金具1041は、第1の把持部1311と、第1の連結部1321と、第1の固定部1331と、第1の押さえ板1341と、第1および第2のねじ1351,1352とを備え、同様に、第2のテンションメンバ把持金具1042は、第2の把持部1312と、第2の連結部1322と、第2の固定部1332と、第2押さえ板1342と、第3および第4のねじ1353,1354とを備える。
第1および第2のテンションメンバ把持金具1041,1042は、余長収納トレイ102と第1のケーブル把持金具1031との間に設けられており、第1および第2の連結部1321,1322が背中合わせとなるように第1および第2の固定部1331,1332がボルトおよびナットによって下部アーム106に取り付けられることにより、下部アーム106に着脱可能に固定されている。なお、第1および第2の固定部1331,1332には、このボルトがそれぞれ挿通される孔がそれぞれ形成されている。
第1の把持部1311には、第1および第2のねじ1351,1352とそれぞれ螺合する2つのねじ孔が形成されており、また、第1の押さえ板1341には、第1および第2のねじ1351,1352をそれぞれ挿通するための2つの挿通孔が形成されている。スリーブ本体1011に導入された第1の光ケーブルの先端部から露出されたテンションメンバは、第1の把持部1311の第1および第2のねじ1351,1352の間に挿入されたのち、第1の把持部1311に形成された2つのねじ孔に第1および第2のねじ1351,1352がそれぞれねじ込まれることより、第1の押さえ板1341と第1の把持部1311とで挟まれて把持される。
同様に、第2の把持部1312には、第3および第4のねじ1353,1354とそれぞれ螺合する2つのねじ孔が形成されており、第2の押さえ板1342には、第3および第4のねじ1353,1354をそれぞれ挿通するための2つの挿通孔が形成されている。スリーブ本体1011に導入された第2の光ケーブルの先端部から露出されたテンションメンバは、第2の把持部1312の第3および第4のねじ1353,1354の間に挿入されたのち、第2の把持部1312に形成された2つのねじ孔に第3および第4のねじ1353,1354がそれぞれねじ込まれることより、第2の押さえ板1342と第2の把持部1312とで挟まれて把持される。
第3および第4のテンションメンバ把持金具1043,1044は、上述した第1および第2のテンションメンバ把持金具1041,1042と同様に構成されている。
第1および第2のカバー1071,1072は、スリーブ本体1011に導入された第1乃至第4の光ケーブルの先端部分から露出された複数本のシリコンチューブを覆うことにより、スリーブ101を一体化する際に複数本のシリコンチューブがスリーブ本体1011によって挟み込まれることを防止するためのものである。
たとえば、図9に示すように、第3の光ケーブルの先端部分から露出された複数本のシリコンチューブは、第3のテンションメンバ把持金具1043の上や横を通されて余長収納トレイ102に導かれるため、2つ割りの円筒形状を有するスリーブ101を一体化する際にスリーブ本体1011によって挟み込まれることがある。そこで、図10に示すように、第2のカバー1072で複数本のシリコンチューブを覆うことにより、複数本のシリコンチューブがスリーブ本体1011によって挟み込まれることを防止している。
このように構成されたクロージャ100を2本の電柱間に通された吊線150に取り付けて使用する際には、図11(a)に示すように、第1乃至第4の光ケーブルは吊線150と平行にクロージャ100に導入される(すなわち、第1乃至第4の光ケーブルはケーブル導入口に対して垂直にクロージャ100に導入される)。そのため、たとえば雨水が第1乃至第4の光ケーブルを伝わってクロージャ100内に侵入することを防止するために、第1乃至第4のグロメット1051〜1054によって第1乃至第4のケーブル挿通孔を水密に封止するとともに、同図(b)に示すようにクロージャ100付近において水切り処理(第1乃至第4の光ケーブルをUの字に曲げたのちにクロージャ100に導入する処理)を行っている。
なお、下記の特許文献3には、筒状体を中心軸に沿って2分割し両端の開放端を端面板で密閉してなる2つのスリーブと、端面板側からスリーブ内に導入される通信ケーブルが貫通する円柱形のパッキング部材と、スリーブの端面板に設けられた半円筒形のシール部材と、シール部材の分割面に端面板と一体的に形成された接合板とからなる端面一体型接続函において、シール部材の間の接合板と対向するスリーブ内面との間に一体的に形成された押圧板を設けることにより、スリーブを締め付けるバンドの締め付け力が押圧板を介してシール部材に及び、スリーブにバンドを締め付けただけで、通信ケーブルとパッキング部材およびパッキング部材とシール部材とが密着し、通信ケーブルと接続函との水密及び気密性が保てる端面一体型接続函が開示されている。
特開2005−148486号公報 特開平9−325249号公報 特開平8−182149号公報
しかしながら、上述した従来のクロージャ100では、以下に示すような問題がある。
(1)クロージャ100から光ケーブルを引き出すたびに水切り処理を行う必要があるほか、作業者の技術レベルによって水切り処理の状況が異なるため防水効果にバラツキが生じる。
(2)光ケーブルはケーブル導入口に対して垂直にクロージャ100に導入されるため、荒雨天時などではクロージャ100のケーブル導入口に直接雨水が当り、第1乃至第4のグロメット1051〜1054だけではクロージャ100内への浸水を完全に防止することが難しい。
本発明の目的は、防水効果の向上が図れる光ケーブル用クロージャを提供することにある。
本発明の光ケーブル用クロージャは、スリーブ本体および該スリーブ本体の両側端にそれぞれ形成された2つの導入壁部を備える、かつ、2つ割りの円筒形状を有するスリーブと、前記2つの導入壁部から所定の角度(θ)ほど斜め上向きに前記スリーブ本体にそれぞれ導入された2本の光ケーブルをそれぞれ把持する少なくとも2つのケーブル把持金具と、前記スリーブ本体に導入された前記2本の光ケーブルの先端部分からそれぞれ露出された2本のテンションメンバをそれぞれ把持する少なくとも2つのテンションメンバ把持金具とを具備し、前記テンションメンバ把持金具が、2本のねじと、該2本のねじとそれぞれ螺合する2つのねじ孔が形成された把持部と、該テンションメンバ把持金具を下部アームに固定する固定部と、前記把持部と前記固定部とを連結する連結部と、前記2本のねじをそれぞれ挿通するための2つの挿通孔が形成された押さえ板とを備え、前記テンションメンバ把持金具の前記把持部が、前記光ケーブルが外部から前記導入壁部に入る位置よりも上に配置されており、前記スリーブ本体に導入された前記光ケーブルの先端部から露出された前記テンションメンバが、前記テンションメンバ把持金具の前記把持部の前記2本のねじの間に挿入されたのち、該把持部に形成された前記2つのねじ孔に前記2本のねじがそれぞれねじ込まれることより、前記押さえ板と該把持部とで挟まれて把持され、前記スリーブ本体に導入された前記光ケーブルの先端部分から露出された複数本のシリコンチューブが、前記テンションメンバ把持金具の前記把持部および前記固定部の間に形成される空間を通されて、該テンションメンバ把持金具よりも上や横にはみ出さないようにされることを特徴とする。
ここで、前記導入壁部(1121,1122)に形成されるケーブル導入口を水密に封止するためのグロメット(151〜154)をさらに具備し、該グロメットに、前記スリーブ本体の長手方向に対して前記所定の角度をもってケーブル導通孔が形成されていてもよい。
前記導入壁部(2121,2122)に形成されるケーブル導入口を水密に封止するためのグロメット(251〜254)をさらに具備し、前記スリーブ本体の両側端および前記導入壁部の両側端が、前記所定の角度ほど斜め下向きにされており、前記グロメットの両側端が、前記所定の角度ほど斜め下向きにされており、前記グロメットに、該グロメットの両側端に対して垂直にケーブル導通孔が形成されていてもよい。
前記テンションメンバ把持金具の前記把持部が、前記グロメットに形成された前記ケーブル導通孔の延長線上に配置されていてもよい。
前記所定の角度が最大で23°であってもよい。
前記所定の角度が15°〜20°であってもよい。
前記光ケーブル用クロージャから前記所定の角度ほど斜め下向きに引き出された光ケーブルが、所定の距離をおいて吊線に固定されてもよい。
本発明の光ケーブル用クロージャは、以下に示す効果を奏する。
(1)光ケーブルを斜め上向きに光ケーブル用クロージャに導入するため、荒雨天時などでケーブル導入口に直接雨水が当っても光ケーブルを伝わせて雨水を下に落とすことができるので、防水効果を向上させることができる。
(2)光ケーブルを斜め上向きに光ケーブル用クロージャに導入するため、光ケーブル用クロージャから斜め下向きに引き出された光ケーブルを所定の距離をおいて吊線に固定するだけで水切り処理を行うことができるので、作業員による水切り処理のバラツキをなくすことができる。
防水効果の向上を図るという目的を、光ケーブルを所定の角度ほど斜め上向きにクロージャのスリーブ本体に導入するように光ケーブル用クロージャを構成することにより実現した。
以下、本発明の光ケーブル用クロージャの実施例について、図面を参照して説明する。
本発明の第1の実施例による光ケーブル用クロージャ10(以下、「クロージャ10」と称する。)は、光ケーブルを角度θほど斜め上向きにクロージャ10のスリーブ本体111に導入するように構成されている点と、シリコンチューブの挟込み防止用の第1および第2のカバー1071,1072を具備しない点とで、図6に示した従来のクロージャ100と異なる。なお、角度θは、光ケーブルの水切り処理との関係上、好ましくは15〜20°であり、最大でも23°である。
すなわち、本実施例によるクロージャ10は、光ケーブルの収容本数が片側2本ずつのものであり、図1および図2に示すように、スリーブ11と、余長収納トレイ12と、第1および第2のケーブル把持金具131,132と、第1乃至第4のテンションメンバ把持金具141〜144と、第1乃至第4のグロメット151〜154と、下部アーム16とを具備する。
ここで、スリーブ11と余長収納トレイ12と下部アーム16とは、図6に示したスリーブ101と余長収納トレイ102と下部アーム106と同様に構成されている。
第1のケーブル把持金具131は、図7に示した第1のケーブル把持金具1031と同様の構成を有するが、第1のケーブル把持部(図7に示した第1のケーブル把持部12511を参照)が第1および第2の台座によって角度θほど斜め上向きに第1の光ケーブルを把持し、第2のケーブル把持部(図7に示した第2のケーブル把持部12512を参照)が第3および第4の台座によって角度θほど斜め上向きに第2の光ケーブルを把持するように構成されている点で、図7に示した第1のケーブル把持金具1031と異なる。すなわち、第1および第2のケーブル把持部は、2つの台座がスリーブ本体111の長手方向に対して少なくとも23°まで可動するように構成されている。
第2のケーブル把持金具132は、第1のケーブル把持金具131と同様に構成されている。
第1乃至第4のテンションメンバ把持金具141〜144は、図6に示した第1乃至第4のテンションメンバ把持金具1041〜1044と同様の構成を有するが、第1乃至第4の光ファイバの先端部分から露出されたテンションメンバを把持するテンションメンバ把持部が、第1乃至第4の光ケーブルが外部から第1および第2の導入壁部1121,1122に入る位置よりも上に配置されている(換言すれば、第1乃至第4のグロメット251〜254に形成された第1乃至第4のケーブル導通孔の延長線上に配置されている)点で、図6に示した第1乃至第4のテンションメンバ把持金具1041〜1044と異なる。
第1乃至第4のグロメット151〜154にそれぞれ形成された第1乃至第4のケーブル挿通孔は、第1乃至第4の光ケーブルが角度θほど斜め上向きにスリーブ本体111に導入されるように、スリーブ本体111の長手方向に対して角度θをもって形成されている点で、図6に示した第1乃至第4のグロメット1051〜1054と異なる。
このように構成されたクロージャ10においては、荒雨天時などで第1乃至第4のグロメット151〜154にそれぞれ形成された第1乃至第4のケーブル挿通孔(すなわち、ケーブル導入口)に直接雨水が当っても、雨水は第1および第4の光ケーブルを伝わってクロージャ10と反対方向に流れ落ちるので、クロージャ10への雨水の浸入を抑えることができる。
また、クロージャ10のケーブル導入口から角度θで斜め下向きに引き出された第1乃至第4の光ケーブルをクロージャ10から所定の距離のところで吊線に固定することにより水切り処理を行うことができるので、作業員による水切り処理のバラツキをなくすことができる。
さらに、第1乃至第4のテンションメンバ把持金具141〜144のテンションメンバ把持部の下部アーム16からの高さを図6に示した第1および第2のテンションメンバ把持金具1041,1042よりも高くすることができるので、スリーブ本体111に導入された第1乃至第4の光ケーブルの先端部からそれぞれ露出された複数本のシリコンチューブを第1乃至第4のテンションメンバ把持金具141〜144の第1乃至第4の把持部(図8に示した第1および第2の把持部1311,1312を参照)と第1乃至第4の固定部(図8に示した第1および第2の固定部1331,1332を参照)との間の空間をそれぞれ通して余長収納トレイ12に導くことができる。
たとえば、図3に示すように、スリーブ本体111に導入されて第2のケーブル把持金具132によって把持された第3の光ケーブルの先端部から露出された複数本のシリコンチューブを第3のテンションメンバ把持金具143の第3の把持部と第3の固定部との間の空間を通して余長収納トレイ12に導くことができる。
これにより、スリーブ本体111に導入された第1乃至第4の光ケーブルの先端部からそれぞれ露出された複数本のシリコンチューブが第1乃至第4のテンションメンバ把持金具141〜144よりも上や横にはみ出さないようにすることができるので、2つ割りの円筒形状を有するスリーブ11を一体化する際にスリーブ本体111によってこれらのシリコンチューブが挟み込まれることを防止することができる。
次に、本発明の第2の実施例による光ケーブル用クロージャについて、図4を参照して説明する。
本実施例による光ケーブル用クロージャ20(以下、「クロージャ20」と称する。)は、以下に示す点で、図1に示した第1の実施例によるクロージャ10と異なる。
(1)スリーブ本体211の両側端と第1および第2の導入壁部2121,2122の両側端とが、図4に示すように、角度θほど斜め下向きにされている。
(2)4個のケーブル導入口を水密にそれぞれ封止するための第1乃至第4のグロメット251〜254(第1,第3および第4のグロメット251,253,254は不図示)が、角度θほど斜め下向きにされている。
(3)第1乃至第4のケーブル挿通孔が第1乃至第4のグロメット251〜254の両側端に対して垂直に第1乃至第4のグロメット251〜254に形成されている。
このように構成された本実施例によるクロージャ20においても、第1乃至第4の光ケーブルは角度θほど斜め上向きにスリーブ本体211に導入されるので、上述した第1の実施例によるクロージャ10と同様の理由により、防水効果を向上させることができる。
また、クロージャ20から斜め下向きに引き出された第1乃至第4の光ケーブルを所定の距離をおいて吊線に固定するだけで水切り処理を行うことができるので、作業員による水切り処理のバラツキをなくすことができる。
さらに、第1乃至第4のテンションメンバ把持金具241〜244(第1,第3および第4のケーブル把持金具241,243,244は不図示)のテンションメンバ把持部の下部アーム26からの高さを図6に示した第1および第2のテンションメンバ把持金具1041,1042よりも高くすることができるので、スリーブ本体211に導入されて第1乃至第4のケーブル把持金具231〜234によって把持される第1乃至第4の光ケーブルの先端部分から露出された複数本のシリコンチューブを第1乃至第4のテンションメンバ把持金具241〜234の第1乃至第4の把持部(図8に示した第1および第2の把持部1311,1312を参照)と第1乃至第4の固定部(図8に示した第1および第2の固定部1331,1332を参照)との間の空間をそれぞれ通して余長収納トレイ22に導くことができる。これにより、本実施例によるクロージャ20においても、これらのシリコンチューブが第1乃至第4のテンションメンバ把持金具241〜234よりも上や横にはみ出さないようにすることができるので、2つ割りの円筒形状を有するスリーブ21を一体化する際にスリーブ本体211によってこれらのシリコンチューブが挟み込まれることを防止することができる。
次に、本発明の参考例による光ケーブル用クロージャについて、図5を参照して説明する。
参考例による光ケーブル用クロージャ30(以下、「クロージャ30」と称する。)は、以下に示す点で、図6に示したクロージャ100と異なる。
(1)第1乃至第4のテンションメンバ把持金具341〜344(第1、第3および第4のテンションメンバ把持金具341,343,344は不図示)が、図5に示すように、スリーブ本体311に固定された部分よりも中央側からスリーブ本体311の長手方向に対して角度θほど斜め下向きにスリーブ本体311が曲げられている。
すなわち、スリーブ本体311は、スリーブ本体311および下部アーム36が余長収納トレイ32と第1および第2のテンションメンバ把持金具341,342との間から角度θほど斜め下向きに曲げられており、スリーブ本体311および下部アーム36が余長収納トレイ32と第3および第4のテンションメンバ把持金具343,343との間から角度θほど斜め下向きに曲げられている。
(2)第1および第2の導入壁部3121,3122(第1の導入壁部3121は不図示)が、スリーブ本体311の角度θほど斜め下向きに曲げられた部分の長手方向に沿って形成されている。
(3)スリーブ本体311の両側端と第1および第2の導入壁部3121,3122の両側端とが、角度θほど斜め下向きにされている。
(4)第1乃至第4のグロメット351〜354(第1、第3および第4のグロメット351,353,354は不図示)の両側端が、角度θほど斜め下向きにされている。
参考例によるクロージャ30においても、第1乃至第4の光ケーブルは斜め上向きにスリーブ本体311に導入されるので、上述した第1の実施例によるクロージャ10と同様の理由により、防水効果を向上させることができる。
また、クロージャ30から斜め下向きに引き出された第1乃至第4の光ケーブルを所定の距離をおいて吊線に固定するだけで水切り処理を行うことができるので、作業員による水切り処理のバラツキをなくすことができる。
以上の説明では、クロージャ10,20,30は光ケーブルの収容本数が片側2本ずつのものとしたが、光ケーブルの収容本数はそれ以外であってもよい。
また、スリーブ11,21,31は円筒形状を有したが、それ以外の形状を有してもよい。
以上説明したように、本発明の光ケーブル用クロージャは、たとえば光ファイバを家庭やオフィスなどの建物まで敷設する際に使用するクロージャとして利用することができる。
本発明の第1の実施例による光ケーブル用クロージャの構成を示す平面図である。 本発明の第1の実施例による光ケーブル用クロージャの構成を示す側面図である。 図1および図2に示したクロージャ10におけるシリコンチューブの配置を説明するための図である。 本発明の第2の実施例による光ケーブル用クロージャの構成を示す側面図である。 本発明の参考例による光ケーブル用クロージャの構成を示す側面図である。 従来の光ケーブル用クロージャの構成を示す平面図である。 図6に示した第1のケーブル把持金具1031の構成を示す図である。 図6に示した第1および第2のテンションメンバ把持金具1041,1042の構成を示す図である。 図6に示したクロージャ100におけるシリコンチューブの配置を説明するための図である。 図6に示した第1および第2のカバー1071,1072によるシリコンチューブの挟込み防止を説明するための図である。 図6に示したクロージャ100を使用したときの水切り処理を説明するための図である。
10,20,30 クロージャ
11,21,31 スリーブ
111,211,311 スリーブ本体
1121,1122,2121,2122,3121,3122 導入壁部
12,22,32 余長収納トレイ
131,132,232,332 ケーブル把持金具
141〜144,242,342 テンションメンバ把持金具
151〜154,252,352 グロメット
16,26,36 下部アーム

Claims (7)

  1. スリーブ本体および該スリーブ本体の両側端にそれぞれ形成された2つの導入壁部を備える、かつ、2つ割りの円筒形状を有するスリーブと、
    前記2つの導入壁部から所定の角度(θ)ほど斜め上向きに前記スリーブ本体にそれぞれ導入された2本の光ケーブルをそれぞれ把持する少なくとも2つのケーブル把持金具と、
    前記スリーブ本体に導入された前記2本の光ケーブルの先端部分からそれぞれ露出された2本のテンションメンバをそれぞれ把持する少なくとも2つのテンションメンバ把持金具とを具備し、
    前記テンションメンバ把持金具が、2本のねじと、該2本のねじとそれぞれ螺合する2つのねじ孔が形成された把持部と、該テンションメンバ把持金具を下部アームに固定する固定部と、前記把持部と前記固定部とを連結する連結部と、前記2本のねじをそれぞれ挿通するための2つの挿通孔が形成された押さえ板とを備え、
    前記テンションメンバ把持金具の前記把持部が、前記光ケーブルが外部から前記導入壁部に入る位置よりも上に配置されており、
    前記スリーブ本体に導入された前記光ケーブルの先端部から露出された前記テンションメンバが、前記テンションメンバ把持金具の前記把持部の前記2本のねじの間に挿入されたのち、該把持部に形成された前記2つのねじ孔に前記2本のねじがそれぞれねじ込まれることより、前記押さえ板と該把持部とで挟まれて把持され、
    前記スリーブ本体に導入された前記光ケーブルの先端部分から露出された複数本のシリコンチューブが、前記テンションメンバ把持金具の前記把持部および前記固定部の間に形成される空間を通されて、該テンションメンバ把持金具よりも上や横にはみ出さないようにされる、
    ことを特徴とする、光ケーブル用クロージャ。
  2. 前記導入壁部(1121,1122)に形成されるケーブル導入口を水密に封止するためのグロメット(151〜154)をさらに具備し、
    該グロメットに、前記スリーブ本体の長手方向に対して前記所定の角度をもってケーブル導通孔が形成されている、
    ことを特徴とする、請求項1記載の光ケーブル用クロージャ。
  3. 前記導入壁部(2121,2122)に形成されるケーブル導入口を水密に封止するためのグロメット(251〜254)をさらに具備し、
    前記スリーブ本体の両側端および前記導入壁部の両側端が、前記所定の角度ほど斜め下向きにされており、
    前記グロメットの両側端が、前記所定の角度ほど斜め下向きにされており、
    前記グロメットに、該グロメットの両側端に対して垂直にケーブル導通孔が形成されている、
    ことを特徴とする、請求項1記載の光ケーブル用クロージャ。
  4. 前記テンションメンバ把持金具前記把持部が、前記グロメットに形成された前記ケーブル導通孔の延長線上に配置されていることを特徴とする、請求項2または3記載の光ケーブル用クロージャ。
  5. 前記所定の角度が最大で23°であることを特徴とする、請求項1乃至4いずれかに記載の光ケーブル用クロージャ。
  6. 前記所定の角度が15°〜20°であることを特徴とする、請求項1乃至5いずれかに記載の光ケーブル用クロージャ。
  7. 前記光ケーブル用クロージャから前記所定の角度ほど斜め下向きに引き出された光ケーブルが、所定の距離をおいて吊線に固定されることを特徴とする、請求項1乃至6いずれかに記載の光ケーブル用クロージャ。
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