JPH1174486A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH1174486A
JPH1174486A JP10176444A JP17644498A JPH1174486A JP H1174486 A JPH1174486 A JP H1174486A JP 10176444 A JP10176444 A JP 10176444A JP 17644498 A JP17644498 A JP 17644498A JP H1174486 A JPH1174486 A JP H1174486A
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insulating film
protective insulating
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Yoshihisa Nagano
能久 長野
Tomoe Kutouchi
知恵 久都内
Yuuji Soshiro
勇治 十代
Yasuhiro Uemoto
康裕 上本
Eiji Fujii
英治 藤井
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Matsushita Electronics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容量素子に作用するストレスに起因した特性
の劣化を抑制して、容量素子が優れた特性を発揮し得る
構造を有する半導体装置を提供する。 【解決手段】 半導体装置が、半導体集積回路が形成さ
れている支持基板の上に形成された、下部電極と容量絶
縁膜と上部電極とを有する容量素子と、該容量素子を覆
うように形成された第1の保護絶縁膜と、該第1の保護
絶縁膜に設けられた第1のコンタクトホールを介して該
半導体集積回路及び該容量素子に電気的に接続されてい
る、該第1の保護絶縁膜の上に選択的に形成された第1
の配線層と、該第1の配線層を覆うように形成された、
オゾンTEOS膜からなる第2の保護絶縁膜と、該第2
の保護絶縁膜に設けられた第2のコンタクトホールを介
して該第1の配線層に電気的に接続されている、該第2
の保護絶縁膜の上に選択的に形成された第2の配線層
と、該第2の配線層を覆うように形成された第3の保護
絶縁膜と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高誘電率を有する
誘電体膜或いは強誘電体膜を容量絶縁膜とする容量素子
を備える半導体装置、及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、マイクロコンピュータの高速化や
低消費電力化と共に民生用電子電気機器の機能が一段と
高度化するにつれて、その中で使用される半導体装置に
おける半導体素子の微細化が、急速に進展している。そ
れに伴って、電子電気機器から発生する電磁波雑音であ
る不要輻射が、大きな問題となっている。
【0003】この不要輻射を低減する目的で、高誘電率
を有する誘電体(以下、「高誘電体」と称する)の膜を
容量絶縁膜として使用して大容量の容量素子を半導体素
子などに内蔵する技術が、注目を浴びている。更に、ダ
イナミックRAM(DRAM)の高集積化に伴って、容
量絶縁膜として、従来から使用されてきた酸化シリコン
膜或いは窒化シリコン膜に代わって、高誘電体膜を使用
する技術が、広く研究されている。
【0004】また、低電圧で動作可能で且つ高速の書き
込み及び読み出しが可能な不揮発性RAMの実用化を実
現するために、自発分極特性を有する強誘電体膜に関す
る研究開発が、盛んに行われている。
【0005】上記のような特徴を備えた半導体装置を実
現する際の最重要課題は、容量素子の特性を劣化させる
ことなく多層配線を実現できる構造、及びその製造プロ
セスを開発することである。
【0006】以下では、図面を参照しながら、従来技術
における半導体装置の製造方法の一例を説明する。図1
0(a)〜(e)は、ある従来の半導体装置500の製
造方法の各工程を説明する断面図である。
【0007】まず、図10(a)に示すように、支持基
板1の上に、ゲート電極1及びソース/ドレイン領域3
を有するMOS電界効果トランジスタ(MOSFET)
を含む集積回路4と、素子分離用の絶縁層5とを、形成
する。それらの上には層間絶縁膜6を形成し、更にその
上には、容量素子10の下部電極7となる膜を、スパッ
タ法或いは電子ビーム蒸着法で形成する。続いて、その
上に、高誘電体或いは強誘電体で形成された容量絶縁膜
8を有機金属堆積法、有機金属化学気相成長法、或いは
スパッタ法で、更にその上に上部電極9となる膜をスパ
ッタ法或いは電子ビーム蒸着法で、順次形成する。その
後に、上記の積層された膜7、8、及び9を所望の形状
にパターニングして、容量素子10を形成する。
【0008】次に、図10(b)に示すように、容量素
子10を覆う第1の保護絶縁膜11を層間絶縁膜6の上
に形成する。そして、第1の保護絶縁膜11を貫通して
容量素子10の下部電極7或いは上部電極9に至るコン
タクトホール12、並びに第1の保護絶縁膜11と層間
絶縁膜6とを貫通してソース/ドレイン領域3などに達
するコンタクトホール13を、それぞれ形成する。そし
て、導電膜を第1の保護絶縁膜11の上とコンタクトホ
ール12及び13の中とにスパッタ法で形成し、更に所
定の形状にパターニングして、集積回路4と容量素子1
0とを電気的に接続する第1の配線層14を形成する。
その後に、熱処理を実施する。次に、図10(c)に示
すように、第1の配線層14を被覆する第2の保護絶縁
膜15を、これまでに形成された構造の上に形成する。
この第2の保護絶縁膜15は、プラズマ状態のオルト珪
酸テトラエチル(TEOS)を用いてプラズマCVD法
によって形成された酸化シリコン膜(以下では、「プラ
ズマTEOS膜」と称する)、或いは、上記のようなプ
ラズマTEOS膜とSOG(silicon-onglass)膜との
積層膜を、エッチバック法によってほぼ平坦化すること
によって、形成される。
【0009】その後に、図10(d)に示すように、第
2の保護絶縁膜15を貫通して第1の配線層14に至る
コンタクトホール16を形成する。そして、第1の配線
層14に電気的に接続される第2の配線層17を、第2
の保護絶縁膜15の上とコンタクトホール16の中とに
選択的に形成し、更に熱処理を行う。
【0010】最後に、図10(e)に示すように、第2
の配線層17を覆う第3の保護絶縁膜18を、これまで
に形成された構造の上に形成する。以上の工程によっ
て、従来の半導体装置500が形成される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来の半導体装
置500の製造方法において、第2の保護絶縁膜15
を、段差を有さずに且つその上面が十分に滑らかで、十
分なステップカバレッジ特性を有するように形成する必
要がある。これは、もし、第2の保護絶縁膜15に段差
が存在すると、その上に形成される第2の配線層17
が、その段差部で途切れる恐れがあるからである。この
ため、プラズマTEOS膜からなる上記の従来技術によ
る第2の保護絶縁膜15は、容量素子10の上部電極9
の上に形成された第1の配線層14の上部では、その厚
さh1(図10(c)参照)が約1μm以上、高誘電体
膜或いは強誘電体膜で構成された容量絶縁膜8のエッジ
部の上に形成された第1の保護絶縁膜11の上では、そ
の厚さh2(図10(c)参照)が約2μm以上に、そ
れぞれ設定される必要がある。
【0012】しかし、一般に、単位膜厚あたりの力が一
定であれば、膜が厚いほど、より強いテンサイルストレ
スやコンプレッシブストレスが作用する。従って、上記
の従来の構成のように厚い第2の保護絶縁膜15が形成
されると、その下に位置する容量素子10に、大きなス
トレスが作用することになる。
【0013】特に、プラズマTEOS膜を使用して第2
の保護絶縁膜15を形成すると、容量絶縁膜8に対して
コンプレッシブストレスを作用させるために、容量絶縁
膜8を構成する誘電体材料の分極を妨げる作用を及ぼ
す。この結果として、高誘電体膜或いは強誘電体膜で構
成された容量絶縁膜8の物理特性が劣化する。
【0014】なお、本願明細書中で述べる「ストレス」
とは、膜を縮ませる力(以下、「テンサイルストレス」
と称する)、及び/或いは、膜を膨張させる力(以下、
「コンプレッシブストレス」と称する)を意味する。
【0015】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたものであり、その目的は、(1)容量素子に作用
するストレスに起因した特性の劣化を抑制して、容量素
子が優れた特性を発揮し得る構造を有する半導体装置を
提供すること、及び(2)そのような半導体装置の製造
方法を提供すること、である。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置は、
半導体集積回路が形成されている支持基板の上に形成さ
れた、下部電極と容量絶縁膜と上部電極とを有する容量
素子と、該容量素子を覆うように形成された第1の保護
絶縁膜と、該第1の保護絶縁膜に設けられた第1のコン
タクトホールを介して該半導体集積回路及び該容量素子
に電気的に接続されている、該第1の保護絶縁膜の上に
選択的に形成された第1の配線層と、該第1の配線層を
覆うように形成された、オゾンTEOS膜からなる第2
の保護絶縁膜と、該第2の保護絶縁膜に設けられた第2
のコンタクトホールを介して該第1の配線層に電気的に
接続されている、該第2の保護絶縁膜の上に選択的に形
成された第2の配線層と、該第2の配線層を覆うように
形成された第3の保護絶縁膜と、を備えており、そのこ
とによって上記の目的が達成される。
【0017】ある実施形態では、前記容量絶縁膜は、高
誘電率を有する誘電体膜、或いは強誘電体膜から形成さ
れている。
【0018】ある実施形態では、前記第2の配線層は、
前記容量素子の少なくとも一部を覆うように前記第2の
保護絶縁膜の上に形成されている。
【0019】前記第3の保護絶縁膜は、酸化シリコン膜
と窒化シリコン膜との積層膜であり得る。
【0020】ある実施形態では、前記第1の配線層と前
記第2の保護絶縁膜との間であって、前記容量素子が形
成されている箇所を除く領域に形成された水素供給膜を
更に備えている。
【0021】前記第1の配線層が、チタンと窒化チタン
とアルミニウムと窒化チタンとの積層膜、チタンと窒化
チタンとアルミニウムとの積層膜、チタンとチタンタン
グステンとアルミニウムとチタンタングステンとの積層
膜、或いはチタンとチタンタングステンとアルミニウム
との積層膜であり得る。
【0022】好ましくは、3450cm-1に相当する波
長に対する前記第2の保護絶縁膜のSi−OH結合吸収
係数が800cm-1以下である。
【0023】好ましくは、前記第2の保護絶縁膜が、1
×107dyn/cm2以上且つ3×109dyn/cm2
以下のテンサイルストレスを有している。
【0024】好ましくは、前記第2の保護絶縁膜の厚さ
が0.3μm以上且つ1μm以下である。
【0025】前記第2の配線層が、チタンとアルミニウ
ムと窒化チタンとの積層膜、チタンとアルミニウムとの
積層膜、或いはチタンとアルミニウムとチタンタングス
テンとの積層膜であり得る。
【0026】本発明の半導体装置の製造方法は、半導体
集積回路が形成されている支持基板の上に、下部電極と
容量絶縁膜と上部電極とを順次形成して容量素子を形成
する工程と、該容量素子を覆うように第1の保護絶縁膜
を形成する工程と、該第1の保護絶縁膜に第1のコンタ
クトホールを形成する工程と、該半導体集積回路及び該
容量素子に電気的に接続する第1の配線層を、該第1の
コンタクトホールの中と該第1の保護絶縁膜の上の所定
の領域とに選択的に形成する工程と、該第1の配線層を
覆う第2の保護絶縁膜をオゾンTEOS膜から形成する
工程と、該第2の保護絶縁膜に第1の熱処理を施す工程
と、該第2の保護絶縁膜に第2のコンタクトホールを形
成する工程と、該第1の配線層に電気的に接続する第2
の配線層を、該第2のコンタクトホールの中と該第2の
保護絶縁膜の上の所定の領域とに選択的に形成する工程
と、該第2の配線層に第2の熱処理を施す工程と、該第
2の配線層を覆う第3の保護絶縁膜を形成する工程と、
を包含しており、そのことによって、前述の目的が達成
される。
【0027】ある実施形態では、前記容量絶縁膜を、高
誘電率を有する誘電体膜、或いは強誘電体膜から形成す
る。
【0028】ある実施形態では、前記第2の配線層をマ
スクとして使用して、前記第2の保護絶縁膜を、前記第
1の配線層が露出しない程度までエッチバックする工程
を更に含む。
【0029】ある実施形態では、前記第2の配線層を、
前記容量素子の少なくとも一部を覆うように前記第2の
保護絶縁膜の上に形成する。
【0030】ある実施形態では、前記第3の保護絶縁膜
を酸化シリコン膜と窒化シリコン膜との積層膜として形
成し、該酸化シリコン膜を、常圧CVD法、減圧CVD
法、或いはプラズマCVD法によって、シラン、ジシラ
ン、或いはオゾンTEOSを用いて、テンサイルストレ
スを有するように形成する。
【0031】ある実施形態では、前記第1の配線層の形
成後に、前記容量素子が形成されている領域を除く該第
1の配線層の上に水素供給膜を形成し、その後に第3の
熱処理を施す工程を更に含む。
【0032】前記水素供給膜を、プラズマCVD法によ
って窒化シリコン膜或いは窒化酸化シリコン膜から形成
し得る。
【0033】好ましくは、前記水素供給膜の形成後の前
記第3の熱処理が、300℃以上且つ450℃以下の温
度で実施される。
【0034】好ましくは、前記水素供給膜の形成後の前
記第3の熱処理が、酸素、窒素、アルゴン、或いはこれ
らの混合ガスの雰囲気中で実施される。
【0035】前記第1の保護絶縁膜を、常圧CVD法或
いは減圧CVD法によってシラン、ジシラン、或いはオ
ゾンTEOSを用いて形成された酸化シリコン膜によっ
て構成し得る。
【0036】前記第1の保護絶縁膜を、常圧CVD法或
いは減圧CVD法によって形成されたリンドープ酸化シ
リコン膜によって構成し得る。
【0037】好ましくは、前記オゾンTEOS膜を用い
て前記第2の保護絶縁膜を形成する際のオゾン濃度を
5.5%以上に設定する。
【0038】好ましくは、前記第1の熱処理後の前記第
2の保護絶縁膜が1×107dyn/cm2以上且つ2×
109dyn/cm2以下のテンサイルストレスを有して
いる。
【0039】好ましくは、前記第1の熱処理が、300
℃以上且つ450℃以下の温度で実施される。
【0040】好ましくは、前記第1の熱処理が、少なく
とも酸素を含む雰囲気中で実施される。
【0041】好ましくは、前記第2の熱処理が、300
℃以上且つ450℃以下の温度で実施される。
【0042】好ましくは、前記第2の熱処理が、窒素、
アルゴン、及びヘリウムのうちの少なくとも1つを含む
雰囲気中で実施される。
【0043】上述の本発明によれば、成膜時にセルフリ
フローするオゾンTEOS膜を用いて第2の保護絶縁膜
を形成することによって、容量素子の上方に相当する箇
所であっても第2の保護絶縁膜を厚くせずに(具体的に
は、約1μm以下の厚さで)、段差を生じさせずにその
上面を十分に滑らかにして、十分なステップカバレッジ
性を得ることができる。このように形成される第2の保
護絶縁膜が薄くて良いので、本発明によれば、形成され
る容量素子へ作用するストレスが低減される。
【0044】更に、オゾンTEOS膜を利用すれば、作
用するストレスの向きがテンサイルストレスであるの
で、ストレスに起因した容量素子の特性劣化が抑制され
る。
【0045】第2の配線層を、容量素子の少なくとも一
部を覆うように第2の保護絶縁膜の上に形成すれば、第
3の保護絶縁膜から容量素子に作用するストレスを、容
量素子の上に形成された第2の配線層によって相殺する
ことができるので、容量素子へ作用するストレスが低減
される。
【0046】第3の保護絶縁膜を酸化シリコン膜と窒化
シリコン膜との積層膜とすれば、成膜時に酸化シリコン
膜が有するストレスがテンサイルストレスであるので、
その上に、プラズマCVDで形成された大きなコンプレ
ッシブストレスを有する窒化シリコン膜を形成すること
によって、第3の保護絶縁膜に印加されるストレスが相
殺されて、結果的に、容量素子へ作用するストレスの影
響が低減される。
【0047】また、上記のような水素供給膜を設けれ
ば、その水素供給膜のアニール処理(熱処理)によっ
て、その中に含まれている水素を半導体集積回路が形成
されている支持基板に至るまで熱拡散させて、支持基板
(半導体集積回路)が製造プロセス中で受けたダメージ
を回復させることができる。上記の水素供給膜として
は、十分な水素を含有している窒化シリコン膜或いは窒
化酸化シリコン膜を利用することができる。また、水素
供給膜の形成後の上記アニール処理(熱処理)を、酸
素、窒素、アルゴン、或いはこれらの混合ガスの雰囲気
中で実施すれば、水素の熱拡散がスムーズに行われる。
【0048】第1の配線層及び/或いは第2の配線層を
上記のような積層膜で形成すれば、構成材料の突き抜け
などが生じない高信頼性の配線層を得ることができる。
【0049】第2の保護絶縁膜であるオゾンTEOS膜
において、3450cm-1に相当する波長に対するSi
−OH結合吸収係数が800cm-1以下であれば、オゾ
ンTEOS膜の中の含有水分量をできるだけ少なくする
ことができて、容量素子への水分(特にOH基やH基)
の侵入や成膜工程後の熱処理によるクラックの発生を抑
制することができる。
【0050】第2の保護絶縁膜であるオゾンTEOS膜
が有するストレスが1×107dyn/cm2以上且つ3
×109dyn/cm2以下のテンサイルストレスであれ
ば、このオゾンTEOS膜から容量素子に印加されるス
トレスに起因する容量素子への悪影響(例えば、分極の
発生の好ましくない抑制)が低減されて、容量素子の特
性が向上される。なお、この効果は、ストレスがテンサ
イルストレスであることに依ることが大きく、仮にスト
レスの絶対量が同じであるとしても、プラズマTEOS
膜で発生するようなコンプレッシブストレスの場合に比
べて、本発明のようなオゾンTEOS膜の場合に、容量
素子はより好ましい特性を発揮する。
【0051】また、第2の保護絶縁膜(オゾンTEOS
膜)の厚さを0.3μm〜1μmの範囲に設定して薄膜
化することによっても、オゾンTEOS膜の内部ストレ
スの低減、及びそこから容量素子に印加されるストレス
の低減が実現されて、容量素子の特性が向上される。ま
た、第2の配線層をマスクとする第2の保護絶縁膜のエ
ッチバックを行えば、容量素子の上方の領域(通常は第
2の配線層が形成されない領域である)に相当する第2
の保護絶縁膜を更に薄膜化(例えば0.5μm以下)す
ることができて、上記のストレス低減効果及びストレス
に起因する特性劣化の抑制効果が、更に向上する。
【0052】また、第2の保護絶縁膜としてのオゾンT
EOS膜の形成時のオゾン濃度を5.5%以上と高く設
定すれば、形成されるオゾンTEOS膜のストレスが低
減されると共に、その水分含有量が低減され、更には熱
処理時のクラックの発生も抑制されて、容量素子の特性
が向上される。
【0053】第1の保護絶縁膜を、常圧CVD法或いは
減圧CVD法によってシラン、ジシラン、或いはオゾン
TEOS膜を用いて形成された酸化シリコン膜によっ
て、或いは、常圧CVD法或いは減圧CVD法によって
形成されたリンドープ酸化シリコン膜によって構成すれ
ば、信頼性のある保護絶縁膜が形成される。
【0054】第2の保護絶縁膜(オゾンTEOS膜)に
対する熱処理(第1の熱処理)を300℃以上且つ45
0℃以下の温度で実施すれば、オゾンTEOS膜の緻密
化が図れる。また、上記の熱処理を酸素を含む雰囲気中
で行えば、容量絶縁膜への酸素の供給が実現されて、容
量素子の特性が向上される。
【0055】一方、第2の配線層に対する熱処理(第2
の熱処理)を、好ましくは上記の条件で行えば、第2の
配線層の緻密化及び低ストレス化が達成される。
【0056】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)図1(a)〜(e)は、本発明の第
1の実施形態における半導体装置100の製造方法の各
工程を説明する断面図である。
【0057】まず、図1(a)に示すように、シリコン
などの材料からなる支持基板1の上に、ゲート電極1及
びソース/ドレイン領域3を有するMOSFETなどを
含む集積回路4と、素子分離用の絶縁層5とを、形成す
る。それらの上には層間絶縁膜6を形成し、更にその上
には、容量素子10の下部電極7となる膜を、スパッタ
法或いは電子ビーム蒸着法で形成する。続いて、その上
に、高誘電体或いは強誘電体で形成された容量絶縁膜8
を、有機金属堆積法、有機金属化学気相成長法、或いは
スパッタ法で、更にその上に上部電極9となる膜をスパ
ッタ法或いは電子ビーム蒸着法で、順次形成する。その
後に、上記の積層された膜7、8、及び9を所望の形状
にパターニングして、容量素子10を形成する。
【0058】なお、層間絶縁膜6の形成を省略して、容
量素子10を素子分離用絶縁膜5の上に直接に形成して
も良い。これは、以下に説明する各実施形態でも、同様
である。
【0059】容量素子10の下部電極7及び上部電極9
は、白金、パラジウム、ルテニウム、酸化ルテニウム、
イリジウム、或いは酸化イリジウムなどを用いて形成す
ることができる。また、容量絶縁膜8を高誘電体材料を
用いて構成する場合には、その比誘電率が20〜500
であるような材料を使用し得る。或いは、容量絶縁膜8
を強誘電体材料を用いて構成する場合には、外部から電
圧を印加しなくても分極(残留分極:remnant polariza
tion)を有する材料を使用し得る。具体的には、容量絶
縁膜8を構成する高誘電体材料或いは強誘電体材料とし
て、Ba1-xSrxTiO3、SrTiO3、Ta25、P
bZr1-xTix3、SrBi2Ta2 9、SrBi2
xNb1-x9等が使用され得る。
【0060】次に、図1(b)に示すように、容量素子
10を覆う第1の保護絶縁膜111として、オゾンを含
む常圧雰囲気下でのガス状TEOSを原料ガスとして用
いた熱CVD法により、酸化シリコン膜111(以下で
は、「オゾンTEOS膜」と称する)を層間絶縁膜6の
上に形成する。そして、第1の保護絶縁膜111を貫通
して容量素子10の下部電極7或いは上部電極9に至る
コンタクトホール12、並びに第1の保護絶縁膜111
と層間絶縁膜6とを貫通してソース/ドレイン領域3な
どに達するコンタクトホール13を、それぞれ形成す
る。そして、チタンと窒化チタンとアルミニウムと窒化
チタンとの積層膜を、第1の保護絶縁膜111の上とコ
ンタクトホール12及び13の中とにスパッタ法などに
よって形成し、更に所定の形状にパターニングして、集
積回路4と容量素子10とに電気的に接続する第1の配
線層14を形成する。
【0061】次に、図1(c)に示すように、第1の配
線層14が形成された第1の保護絶縁膜111の上であ
って容量素子10の形成箇所を除く領域に、集積回路4
に水素を供給するための水素供給膜19をプラズマCV
D法によって形成する。その後に、水素供給膜19の中
の水素を熱拡散させるために、約450℃で約1時間に
渡って酸素雰囲気中でアニール処理する。この水素供給
膜19は、例えば窒化シリコン膜或いは窒化酸化シリコ
ン膜で形成され、その中に十分な水素量を有している。
【0062】上記アニール処理は、水素供給膜19から
集積回路4が作り込まれた支持基板1まで、熱拡散によ
って水素を到達させて、集積回路4が容量絶縁膜の形成
時に必要な600℃以上の温度での酸素アニール工程中
にコンタクト13を形成するためのドライエッチング工
程で受けたダメージを回復させるために実施されるもの
であって、その処理温度は、約300℃以上且つ約45
0℃以下であれば良い。また、酸素雰囲気に代えて、窒
素雰囲気或いはアルゴン雰囲気、または、酸素と窒素及
び/或いはアルゴンとの混合ガスなどの酸素を含む混合
ガス雰囲気の中で、アニール処理を行っても良い。
【0063】次に、第1の配線層14を被覆する第2の
保護絶縁膜151としてのオゾンTEOS膜を、これま
でに形成された構造の上に形成する。オゾンTEOS膜
は、成膜時にセルフリフローし、且つ薄膜でありなが
ら、段差を有さず且つその上面が十分に滑らかな、良好
なステップカバレッジ特性を有する第2の保護絶縁膜1
51を、形成することが可能である。
【0064】上記の点を、図11(a)及び(b)を参
照して更に説明する。
【0065】図11(a)は、従来のプラズマCVD法
によって、基板表面51に形成されている配線パターン
50を覆う酸化シリコン膜(プラズマTEOS膜)15
を形成した場合の断面形状を、模式的に示している。一
方、図11(b)は、本発明のようにオゾンを含む雰囲
気中での熱CVD法によって、基板表面51に形成され
ている配線パターン50を覆う酸化シリコン膜(オゾン
TEOS膜)151を形成した場合の断面形状を、模式
的に示している。
【0066】プラズマCVDでは、プラズマ中(気相
中)で固体状の酸化シリコン粒が形成されて、それが基
板表面51や配線パターン50の表面に付着する。従っ
て、その付着確率は何れの場所でも均等であって、結果
として、形成されるプラズマTEOS膜15は、配線パ
ターン50の上に相当する領域52でも、隣接する配線
パターン50の間に相当する領域53でも、ほぼ同じ厚
さとなる。従って、形成されるプラズマTEOS膜15
の上面を滑らかにしようとすれば、プラズマTEOS膜
15を厚く形成する必要が生じる。
【0067】それに対して、オゾンを含む雰囲気中での
熱CVD法では、原料ガスであるガス状TEOSが基板
表面51や配線パターン50の表面で酸素と反応して、
酸化シリコンが形成される。このとき、この反応は、配
線パターン50の上に相当する領域52に比べて、隣接
する配線パターン50の間に相当する領域53で、より
発生し易い。従って、形成されるオゾンTEOS膜15
1は、まず領域53を埋めるように形成され、その後に
次第に領域52に拡がる(セルフリフローする)。従っ
て、オゾンTEOS膜151は、比較的薄くても、その
上面が滑らかになる。
【0068】例えば、このオゾンTEOS膜からなる第
2の保護絶縁膜151の上に第2の配線層17を断線せ
ずに形成するために必要な第2の保護絶縁膜151の厚
さは、容量素子10の上部電極9の上に形成された第1
の配線層14の上部では、h 3(図1(c)参照)=約
0.8μmとなり、高誘電体膜或いは強誘電体膜で構成
された容量絶縁膜8のエッジ部の上に形成された第1の
保護絶縁膜111の上では、h4(図1(c)参照)=
約0.5μmとなる。従って、従来技術におけるプラズ
マTEOS膜によって第2の保護絶縁膜を形成する場合
に比べて、かなりの薄膜化を達成しながら十分なステッ
プカバレッジ特性を達成することが可能になる。
【0069】なお、上記のプロセスにおけるオゾンは、
活性な元素として、より低温での酸化シリコンの形成反
応を可能にする。
【0070】続いて、第1の熱処理として、約450℃
で約1時間に渡って酸素雰囲気中でアニール処理を行っ
て、第2の保護絶縁膜151であるオゾンTEOS膜を
緻密化させるとともに、容量素子10に酸素を供給す
る。
【0071】その後に、図1(d)に示すように、第2
の保護絶縁膜151を貫通して第1の配線層14に至る
コンタクトホール16を形成する。そして、チタンとア
ルミニウムと窒化チタンとの積層膜を、第2の保護絶縁
膜151の上とコンタクトホール16の中とにスパッタ
法などによって形成し、更に所定の形状にパターニング
して、第1の配線層14に電気的に接続する第2の配線
層17を形成する。その後に、第2の熱処理として約4
00℃で約30分間に渡って窒素雰囲気中でアニール処
理を行い、第2の配線層17を緻密化且つ低ストレス化
する。
【0072】最後に、図1(e)に示すように、第2の
配線層17を覆う第3の保護絶縁膜18として、プラズ
マCVD法による窒化シリコン膜をこれまでに形成され
た構造の上に形成する。以上の工程によって、本発明の
第1の実施形態における半導体装置100が形成され
る。
【0073】以上のように、第2の保護絶縁膜151と
してオゾンTEOS膜を使用する本実施形態の半導体装
置100の構成によれば、十分なステップカバレッジが
得られるので、第2の保護絶縁膜151のうちで容量素
子10の上に位置する箇所の厚さを薄くすることができ
る。これによって、容量素子10に作用するストレス
が、低減される。
【0074】なお、上記の説明で設けている水素供給膜
19は、製造プロセス中に集積回路4がダメージを受け
ない場合には、その形成を省略するができる。その場合
の半導体装置150の構成(断面図)を、図2に示す。
この図2に示される構成であっても、容量素子10の特
性は、図1(a)〜(e)を参照して説明したプロセス
で製造される構成を有する半導体装置100の特性と、
同等になる。なお、図2の構成において、図1(a)〜
(e)に示したものと同じ構成要素には同じ参照番号を
付しており、その説明はここでは省略する。
【0075】先にも述べたように、上述の製造プロセス
におけるオゾンTEOSの形成は、原料ガスとしてのガ
ス状TEOSとオゾンとを同時に供給することによって
基板上に酸化シリコン膜を形成する熱CVD法であり、
形成時のプラズマ励起は必要とされない。
【0076】図3は、上述のようにオゾンTEOS膜か
らなる第2の保護絶縁膜151を使用する場合、及び従
来技術のようにプラズマTEOS膜からなる第2の保護
絶縁膜を使用する場合の各々について、SrBi2Ta2
9膜を容量絶縁膜8として形成される容量素子10の
特性(具体的には、残留分極量及び絶縁耐圧)を比較す
る図である。なお、図3のデータの測定にあたって、従
来技術に係わるプラズマTEOS膜としては、まず3.
4μmの厚さまで成膜した後に、レジストエッチバック
法によって1.5μmまで薄くして形成した。一方、本
発明の第1の実施形態に係わるオゾンTEOS膜は、エ
ッチバック法を使用することなく厚さ1μmに形成し
た。
【0077】なお、図3のデータの測定において、残留
分極量は、電極面積が23μm2であって個々が上述し
た構造を有する容量素子を110個並列に接続したサン
プルを作成し、RT6000A Ferroelectric Testerによって
測定を行った。一方、絶縁耐圧は、上記のサンプルに対
して、HP4195Bによって測定を行った。
【0078】図3より、従来技術に係わるプラズマTE
OS膜を使用する場合、形成された容量素子の残留分極
量が3μC/cm2、絶縁耐圧が7Vであったのに対し
て、本発明に係わるオゾンTEOS膜を使用する場合、
形成された容量素子の残留分極量が10μC/cm2
及び絶縁耐圧が30Vであった。これより、本発明の第
1の実施形態によれば、残留分極量に関しては7μC/
cm2、絶縁耐圧に関しては23Vの向上が実現され
た。
【0079】(第2の実施形態)図4(a)〜(e)
は、本発明の第2の実施形態における半導体装置200
の製造方法の各工程を説明する断面図である。本実施形
態では、第1の実施形態とは異なり、オゾンTEOS膜
による第2の保護絶縁膜151を形成した後に、第2の
配線層17をマスクとして使用して、第2の保護絶縁膜
151の所定箇所を選択的にエッチバックしている。
【0080】まず、図4(a)〜(c)に示す各工程を
実施する。但し、これらの各工程は、第1の実施形態に
において図1(a)〜(c)を参照して説明した工程と
同様である。対応する構成要素には同じ参照番号を付し
ており、その説明はここでは省略する。
【0081】図4(a)〜(c)に示す各工程の実施後
に、図4(d)に示すように、第2の保護絶縁膜151
を貫通して第1の配線層14に至るコンタクトホール1
6を形成する。そして、チタンとアルミニウムと窒化チ
タンとの積層膜を、第2の保護絶縁膜151の上とコン
タクトホール16の中とにスパッタ法などによって形成
し、更に所定の形状にパターニングして、第1の配線層
14に電気的に接続する第2の配線層17を形成する。
【0082】その後に、第2の配線層17をマスクとし
て使用して、第2の保護絶縁膜151を、第1の配線層
14が露出しない程度までエッチバックする。その後
に、第2の熱処理として、約400℃で約30分間に渡
って窒素雰囲気中でアニール処理を行って、第2の配線
層17を緻密化且つ低ストレス化する。
【0083】最後に、図4(e)に示すように、第2の
配線層17を覆う第3の保護絶縁膜18として、プラズ
マCVD法による窒化シリコン膜をこれまでに形成され
た構造の上に形成する。以上の工程によって、本発明の
第2の実施形態における半導体装置200が形成され
る。
【0084】一般に、第2の配線層17は、第2の保護
絶縁膜151のうちで容量素子10の上に位置する箇所
には形成されない。従って、以上のように、第2の保護
絶縁膜151としてオゾンTEOS膜を使用し、且つ、
第2の配線層17をマスクとして上記のオゾンTEOS
膜からなる第2の保護絶縁膜151をエッチバックして
得られる本実施形態の半導体装置200の構成によれ
ば、第2の保護絶縁膜151のうちで容量素子10の上
に位置する箇所の厚さを、第1の実施形態の半導体装置
100の構成に比べて更に薄くすることができる。これ
によって、容量素子10に作用するストレスが、更に低
減される。
【0085】図5は、上述のようにオゾンTEOS膜か
らなる第2の保護絶縁膜151をエッチバックする場
合、及び第1の実施形態のようにオゾンTEOS膜から
なる第2の保護絶縁膜151をエッチバックしない場合
の各々について、SrBi2Ta29膜を容量絶縁膜8
として形成される容量素子10の特性(具体的には、残
留分極量及び絶縁耐圧)を比較する図である。図5のデ
ータの測定にあたって、オゾンTEOS膜からなる第2
の保護絶縁膜151は、まず1μmの厚さまで成膜し
た。エッチバックする場合には、その後に0.5μmま
で薄くし、エッチバックしない場合には、そのままの厚
さを保った。また、残留分極量及び絶縁耐圧の測定方法
・条件は、図3のデータの測定時と同様である。
【0086】図5より、本実施形態のように第2の保護
絶縁膜151のエッチバック処理を伴う場合には、第1
の実施形態におけるエッチバック処理を伴わない場合の
特性(残留分極量10μC/cm2、及び絶縁耐圧30
V)に対して、残留分極量が12μC/cm2、及び絶
縁耐圧が40Vであった。これより、本発明の第2の実
施形態によれば、第1の実施形態に比べて、更に残留分
極量に関しては2μC/cm2、絶縁耐圧に関しては1
0Vの向上が実現された。
【0087】(第3の実施形態)図6(a)〜(e)
は、本発明の第3の実施形態における半導体装置300
の製造方法の各工程を説明する断面図である。本実施形
態では、第1或いは第2の実施形態とは異なり、第1の
配線層14に電気的に接続される第2の配線層17を、
更に容量素子10の上方に相当する領域に容量素子10
を覆うように、第2の保護絶縁膜151の上に形成して
いる。
【0088】まず、図6(a)〜(c)に示す各工程を
実施する。但し、これらの各工程は、第1の実施形態に
おいて図1(a)〜(c)を参照して説明した工程と同
様である。対応する構成要素には同じ参照番号を付して
おり、その説明はここでは省略する。
【0089】図6(a)〜(c)に示す各工程の実施後
に、図6(d)に示すように、第2の保護絶縁膜151
を貫通して第1の配線層14に至るコンタクトホール1
6を形成する。そして、チタンとアルミニウムと窒化チ
タンとの積層膜を、第2の保護絶縁膜151の上とコン
タクトホール16の中とに、スパッタ法などによって形
成する。更に、この積層膜を所定の形状にパターニング
して、第1の配線層14に電気的に接続する第2の配線
層17を形成する。このとき、容量素子10の上方に相
当する領域を全面的に覆うように、第2の配線層17を
パターニングする。
【0090】その後に、第2の配線層17をマスクとし
て使用して、第2の保護絶縁膜151を、第1の配線層
14が露出しない程度までエッチバックする。但し、こ
のエッチバック処理は、図6(d)及び図(e)に示す
例のように、省略可能である。その後に、第2の熱処理
として、約400℃で約30分間に渡って窒素雰囲気中
でアニール処理を行って、第2の配線層17を緻密化且
つ低ストレス化する。
【0091】最後に、図6(e)に示すように、第2の
配線層17を覆う第3の保護絶縁膜18として、プラズ
マCVD法による窒化シリコン膜をこれまでに形成され
た構造の上に形成する。以上の工程によって、本発明の
第2の実施形態における半導体装置300が形成され
る。
【0092】以上のように、第2の配線層17を容量素
子10の上方の領域を全面的に覆うように第2の保護絶
縁膜151の上に形成すると、第3の保護絶縁膜18か
ら容量素子10に加えられるストレスが、第2の配線層
17のうちで容量素子10の上方に位置する部分によっ
て相殺される。この結果、容量素子10に作用するスト
レスが、更に十分に低減される。
【0093】図7は、上述のように、第2の保護絶縁膜
151の上の第2の配線層17を容量素子10の上方を
覆うように設けている場合、及び、第1の実施形態のよ
うに、容量素子10の上方には第2の配線層17を設け
ない場合の各々について、SrBi2Ta29膜を容量
絶縁膜8として形成される容量素子10の特性(具体的
には、残留分極量及び絶縁耐圧)を比較する図である。
なお、図7のデータの測定にあたって、オゾンTEOS
膜からなる第2の保護絶縁膜151としては、何れも厚
さ1μmに形成した。また、残留分極量及び絶縁耐圧の
測定方法・条件は、図3のデータの測定時と同様であ
る。
【0094】図7より、本実施形態のように第2の保護
絶縁膜151の上の第2の配線層17を容量素子10の
上方を覆うように設けている場合には、第1の実施形態
における容量素子10の上方に第2の配線層17が存在
しない場合の特性(残留分極量10μC/cm2、及び
絶縁耐圧30V)に対して、残留分極量が14μC/c
2、及び絶縁耐圧が40Vであった。これより、本発
明の第3の実施形態によれば、第1の実施形態に比べ
て、更に残留分極量に関しては4μC/cm2、絶縁耐
圧に関しては10Vの向上が実現された。
【0095】なお、上記の第3の実施形態の説明では、
容量素子10の上方を全面的に覆うように第2の配線層
17を形成しているが、その代わりに、容量素子10の
上方の少なくとも一部を覆うように第2の配線層17を
形成すれば、上記と同様の効果が得られる。例えば、図
8(a)の上面図(図6(e)で得られる構成の上面
図)に示すように、第2の保護絶縁膜151の上の第2
の配線層17を容量素子10の上方を全面的に覆うよう
に設ける代わりに、図8(b)の上面図に示すように、
第2の配線層17を容量素子10の上方の領域にジグザ
ク状に形成したり、或いは図8(c)の上面図に示すよ
うに、第2の配線層17を容量素子10の上方の領域に
メッシュ状に形成しても良い。
【0096】以上の説明した第1〜第3の実施形態の何
れか2つ、或いは全3つを組み合わせることも、可能で
ある。
【0097】また、以上の説明では、第3の保護絶縁膜
18として窒化シリコン膜を使用しているが、これに代
えて酸化シリコン膜と窒化シリコン膜との積層膜を使用
すれば、容量素子10の特性が更に向上される。具体的
には、酸化シリコン膜を、テンサイルストレスを有する
状態で形成し、その上に、一般に大きなコンプレッシブ
ストレスを有する窒化シリコン膜を形成することによっ
て、第3の保護絶縁膜18のストレスを、全体的に相殺
することが可能になる。これによって、ストレスの影響
が、容量素子10にまで及ぼされなくなる。
【0098】なお、上記の第3の保護絶縁膜18として
の酸化シリコン膜と窒化シリコン膜との積層膜は、シラ
ンガスを用いた常圧CVD法、減圧CVD法、或いはプ
ラズマCVD法によって形成され得る。また、オゾンT
EOSを用いた酸化シリコン膜を常圧CVD法或いは減
圧CVD法によって形成し、その上にプラズマCVD法
によって窒化シリコン膜を形成しても良い。
【0099】図9は、第3の保護絶縁膜18として単層
の窒化シリコン膜を形成している場合、及び、上述のよ
うに酸化シリコン膜と窒化シリコン膜との積層膜を形成
している場合の各々について、SrBi2Ta29膜を
容量絶縁膜8として形成される容量素子10の特性(具
体的には、残留分極量及び絶縁耐圧)を比較する図であ
る。なお、図9のデータの測定にあたって、第3の保護
絶縁膜18を単層の窒化シリコン膜で形成した場合に
は、プラズマCVD法で厚さ0.8μmに形成した。一
方、第3の保護絶縁膜18を酸化シリコン膜と窒化シリ
コン膜との積層膜として形成した場合には、まず常圧C
VD法で厚さ0.1μmの酸化シリコン膜を形成し、そ
の上にプラズマCVD法で厚さ0.8μmの窒化シリコ
ン膜を形成した。また、残留分極量及び絶縁耐圧の測定
方法・条件は、図3のデータの測定時と同様である。
【0100】図9より、第3の保護絶縁膜18が酸化シ
リコン膜と窒化シリコン膜との積層膜である場合には、
第3の保護絶縁膜18が単層の窒化シリコン膜である場
合の特性(残留分極量10μC/cm2、及び絶縁耐圧
30V)に対して、残留分極量は同じレベルであるもの
の絶縁耐圧が40Vに向上した。これより、第3の保護
絶縁膜18を酸化シリコン膜と窒化シリコン膜との積層
膜とすることによって、第1の実施形態に比べて、絶縁
耐圧に関しては10Vの向上が実現された。
【0101】このような積層膜としての第3の保護絶縁
膜18は、これまでに述べた第1〜第3の実施形態の各
構成に組み合わせることが可能である。
【0102】上記の各実施形態の説明では、第1の保護
絶縁膜111としてオゾンTEOS膜を用いているが、
常圧CVD法或いは減圧CVD法によってシラン或いは
ジシランを用いて形成した酸化シリコン膜、或いは、そ
れに更にリンドープ処理を施した酸化シリコン膜を用い
ることも、可能である。
【0103】また、上記の各実施形態の説明では、第1
の配線層14としてチタンと窒化チタンとアルミニウム
と窒化チタンとの積層膜を用いているが、その他に、チ
タンと窒化チタンとアルミニウムとの積層膜、チタンと
チタンタングステンとアルミニウムとチタンタングステ
ンとの積層膜、或いはチタンとチタンタングステンとア
ルミニウムとの積層膜を使用することも、可能である。
【0104】本発明における第2の保護絶縁膜151で
あるオゾンTEOS膜は、3450cm-1に相当する波
長に対するSi−OH結合吸収係数が、800cm-1
下であることが望ましい。このようにオゾンTEOS膜
の中の含有水分量をできるだけ少なくすると、容量素子
10の特性劣化の原因となる水分、特にOH基やH基の
容量素子10への侵入を抑制し、成膜工程後の熱処理に
よるクラックの発生を抑制することができる。これによ
って、容量素子10の特性が更に向上される。本発明に
おける第2の保護絶縁膜151であるオゾンTEOS膜
が有するストレスは、1×107dyn/cm2以上且つ
3×109dyn/cm2以下のテンサイルストレスであ
ることが望ましい。これにより、オゾンTEOS膜から
容量素子に印加されるストレスに起因する容量素子への
悪影響(例えば、分極の発生の好ましくない抑制)が低
減されて、容量素子の特性が向上される。この範囲以外
のストレスが印加されると、ストレスに起因する容量素
子10の特性劣化が生じやすい。
【0105】なお、この効果は、ストレスがテンサイル
ストレスであることに依ることが大きく、仮にストレス
の絶対量が同じであるとしても、プラズマTEOS膜で
発生するようなコンプレッシブストレスの場合に比べ
て、本発明のようなオゾンTEOS膜の場合に、容量素
子は、より好ましい特性を発揮する。
【0106】オゾンTEOS膜におけるストレスがテン
サイルストレスであるのは、以下のようなメカニズムに
よると考えられる。すなわち、成膜時に、基板表面でT
EOSガスとオゾンとが反応して酸化シリコンが形成さ
れるが、この過程で体積の縮小(すなわち、TEOSガ
スの体積とオゾンの体積との合計値よりも、形成される
酸化シリコン、すなわちオゾンTEOS膜の体積が小さ
くなる)が生じる。更に、その後の熱処理によって、形
成されたオゾンTEOS膜の緻密化が生じて、膜が更に
縮小する。これによって、オゾンTEOS膜がテンサイ
ルストレスを有するようになり、これに伴って、下部に
位置する容量素子10の容量絶縁膜8にも同様のテンサ
イルストレスが作用する。
【0107】これに対して、プラズマTEOS膜の場合
には、気相中で形成された固体粒子としての酸化シリコ
ンが堆積するので、基板上での体積縮小が生じない。ま
た、固体状の酸化シリコンは緻密に堆積し、その後に膨
張しようとする。この結果、プラズマTEOS膜はコン
プレッシブストレスを有すると考えられる。容量素子1
0の容量絶縁膜(誘電体膜)8にコンプレッシブストレ
スが作用すると、上部電極9と下部電極7とを結ぶ方向
の(すなわち、基板に垂直な方向における)分極の発生
が抑制され、これによって容量素子の特性の劣化が引き
起こされると考えられる。
【0108】更に、本発明における第2の保護絶縁膜1
51であるオゾンTEOS膜の厚さは、0.3μm以上
且つ1μm以下であることが望ましい。オゾンTEOS
膜(第2の保護絶縁膜151)の厚さが1μm以上にな
ると、オゾンTEOS膜が有するストレスが大きくなっ
て、ストレスに起因する容量素子10の特性劣化が生じ
る可能性が発生し、且つ後工程における第1の熱処理に
よってクラックが発生しやすくなる。一方、オゾンTE
OS膜(第2の保護絶縁膜151)の厚さが0.3μm
以下になると、十分なステップカバレッジが得られなく
なり、また、第2の配線層17を加工する際のエッチン
グ残さが発生する可能性がある。
【0109】更に、本発明における第2の保護絶縁膜1
51であるオゾンTEOS膜の成膜時のオゾン濃度は、
5.5%以上であることが望ましい。オゾン濃度を5.
5%以上に高く設定することによって、オゾンTEOS
膜自身のストレスを低減することができるとともに、そ
の水分含有量の低減及び熱処理によるクラック発生の抑
制などの効果を得ることが可能になって、容量素子10
の特性が更に向上される。
【0110】上記の説明では、第1の熱処理工程の熱処
理温度を450℃としているが、300℃以上且つ45
0℃以下であればよい。この温度範囲であれば、オゾン
TEOSを用いて形成された酸化シリコン膜の緻密化が
可能になって、容量素子10の特性が更に向上される。
また、第1の熱処理工程の処理雰囲気は、上述の酸素雰
囲気に代えて、酸素と他のガスとの混合雰囲気を使用す
ることも可能である。これによって、容量絶縁膜8への
酸素の供給が可能になって、容量素子10の特性が更に
向上される。
【0111】第1の熱処理工程の実施後には、第2の保
護絶縁膜151であるオゾンTEOS膜が、1×107
dyn/cm2以上且つ2×109dyn/cm2以下の
テンサイルストレスを有していることが望ましい。すな
わち、熱処理によってオゾンTEOS膜(第2の保護絶
縁膜)151の体積縮小が生じても、そのストレスが上
記の範囲内に収まっていれば、容量素子10に作用する
ストレスが低減され、且つストレスに起因する容量素子
の特性劣化の抑制される。
【0112】また、上記の各実施形態の説明では、第2
の配線層17としてチタンとアルミニウムと窒化チタン
との積層膜を用いているが、チタンとアルミニウムとの
積層膜、或いはチタンとアルミニウムとチタンタングス
テンとの積層膜を使用しても、同様の効果を得ることが
できる。
【0113】上述の説明では、第2の熱処理工程の熱処
理温度を400℃としているが、300℃以上且つ45
0℃以下であればよい。この温度範囲であれば、第2の
配線層17の緻密化及び低ストレス化が可能になる。ま
た、第2の熱処理工程の処理雰囲気を、上述の窒素雰囲
気に代えて、アルゴン雰囲気、ヘリウム雰囲気、或いは
窒素とこれらのガスとの混合雰囲気としても、同様に第
2の配線層17の緻密化及び低ストレス化という効果が
得られる。
【0114】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、容量素
子に作用するストレスが低減され、且つその方向がテン
サイルストレスとなるのでストレスに起因する容量素子
の特性劣化が抑制されて、優れた特性を有する容量素子
が形成される。この結果、多層配線を使用しても、優れ
た信頼性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(e)は、本発明の第1の実施形態に
おける半導体装置の製造方法の各工程を説明する断面図
である。
【図2】本発明の第1の実施形態における半導体装置の
改変された構成を示す断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態における半導体装置に
含まれる容量素子の特性を説明する比較図である。
【図4】(a)〜(e)は、本発明の第2の実施形態に
おける半導体装置の製造方法の各工程を説明する断面図
である。
【図5】本発明の第2の実施形態における半導体装置に
含まれる容量素子の特性を説明する比較図である。
【図6】(a)〜(e)は、本発明の第3の実施形態に
おける半導体装置の製造方法の各工程を説明する断面図
である。
【図7】本発明の第3の実施形態における半導体装置に
含まれる容量素子の特性を説明する比較図である。
【図8】(a)は、本発明の第3の実施形態における半
導体装置のある構成を示す上面図であり、(b)及び
(c)は、本発明の第3の実施形態における半導体装置
の改変された構成をそれぞれ示す上面図である。
【図9】本発明の半導体装置に含まれる容量素子の特性
を説明する比較図である。
【図10】(a)〜(e)は、従来の半導体装置の製造
方法の各工程を説明する断面図である。
【図11】(a)は、従来のプラズマCVD法によっ
て、基板表面に形成されている配線パターンを覆う酸化
シリコン膜(プラズマTEOS膜)を形成した場合の断
面形状を、模式的に示す図であり、(b)は、本発明の
ようにオゾンを含む雰囲気中での熱CVD法によって、
基板表面に形成されている配線パターンを覆う酸化シリ
コン膜(オゾンTEOS膜)を形成した場合の断面形状
を、模式的に示す図である。
【符号の説明】
1 支持基板 2 ゲート 3 ソース/ドレイン 4 集積回路 5 素子分離用絶縁膜 6 層間絶縁膜 7 容量素子の下部電極 8 容量絶縁膜 9 容量素子の上部電極 10 容量素子 12、13、16 コンタクトホール 14 第1の配線層 17 第2の配線層 18 第3の保護絶縁膜 19 水素供給膜 111 第1の保護絶縁膜 15 第2の保護絶縁膜(プラズマTEOS膜) 151 第2の保護絶縁膜(オゾンTEOS膜) 100、150、200、300、500 半導体装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上本 康裕 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工業 株式会社内 (72)発明者 藤井 英治 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工業 株式会社内

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体集積回路が形成されている支持基
    板の上に形成された、下部電極と容量絶縁膜と上部電極
    とを有する容量素子と、 該容量素子を覆うように形成された第1の保護絶縁膜
    と、 該第1の保護絶縁膜に設けられた第1のコンタクトホー
    ルを介して該半導体集積回路及び該容量素子に電気的に
    接続されている、該第1の保護絶縁膜の上に選択的に形
    成された第1の配線層と、 該第1の配線層を覆うように形成された、オゾンTEO
    S膜からなる第2の保護絶縁膜と、 該第2の保護絶縁膜に設けられた第2のコンタクトホー
    ルを介して該第1の配線層に電気的に接続されている、
    該第2の保護絶縁膜の上に選択的に形成された第2の配
    線層と、 該第2の配線層を覆うように形成された第3の保護絶縁
    膜と、を備える、半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記容量絶縁膜は、高誘電率を有する誘
    電体膜、或いは強誘電体膜から形成されている、請求項
    1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の配線層は、前記容量素子の少
    なくとも一部を覆うように前記第2の保護絶縁膜の上に
    形成されている、請求項1に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記第3の保護絶縁膜は、酸化シリコン
    膜と窒化シリコン膜との積層膜である、請求項1に記載
    の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の配線層と前記第2の保護絶縁
    膜との間であって、前記容量素子が形成されている箇所
    を除く領域に形成された水素供給膜を更に備えている、
    請求項1に記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の配線層が、チタンと窒化チタ
    ンとアルミニウムと窒化チタンとの積層膜、チタンと窒
    化チタンとアルミニウムとの積層膜、チタンとチタンタ
    ングステンとアルミニウムとチタンタングステンとの積
    層膜、或いはチタンとチタンタングステンとアルミニウ
    ムとの積層膜である、請求項1に記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 3450cm-1に相当する波長に対する
    前記第2の保護絶縁膜のSi−OH結合吸収係数が80
    0cm-1以下である、請求項1に記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記第2の保護絶縁膜が、1×107
    yn/cm2以上且つ3×109dyn/cm2以下のテ
    ンサイルストレスを有している、請求項1に記載の半導
    体装置。
  9. 【請求項9】 前記第2の保護絶縁膜の厚さが0.3μ
    m以上且つ1μm以下である、請求項1に記載の半導体
    装置。
  10. 【請求項10】 前記第2の配線層が、チタンとアルミ
    ニウムと窒化チタンとの積層膜、チタンとアルミニウム
    との積層膜、或いはチタンとアルミニウムとチタンタン
    グステンとの積層膜である、請求項1に記載の半導体装
    置。
  11. 【請求項11】 半導体集積回路が形成されている支持
    基板の上に、下部電極と容量絶縁膜と上部電極とを順次
    形成して容量素子を形成する工程と、 該容量素子を覆うように第1の保護絶縁膜を形成する工
    程と、 該第1の保護絶縁膜に第1のコンタクトホールを形成す
    る工程と、 該半導体集積回路及び該容量素子に電気的に接続する第
    1の配線層を、該第1のコンタクトホールの中と該第1
    の保護絶縁膜の上の所定の領域とに選択的に形成する工
    程と、 該第1の配線層を覆う第2の保護絶縁膜をオゾンTEO
    S膜から形成する工程と、 該第2の保護絶縁膜に第1の熱処理を施す工程と、 該第2の保護絶縁膜に第2のコンタクトホールを形成す
    る工程と、 該第1の配線層に電気的に接続する第2の配線層を、該
    第2のコンタクトホールの中と該第2の保護絶縁膜の上
    の所定の領域とに選択的に形成する工程と、 該第2の配線層に第2の熱処理を施す工程と、 該第2の配線層を覆う第3の保護絶縁膜を形成する工程
    と、を包含する、半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記容量絶縁膜を、高誘電率を有する
    誘電体膜、或いは強誘電体膜から形成する、請求項11
    に記載の半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記第2の配線層をマスクとして使用
    して、前記第2の保護絶縁膜を、前記第1の配線層が露
    出しない程度までエッチバックする工程を更に含む、請
    求項11に記載の半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記第2の配線層を、前記容量素子の
    少なくとも一部を覆うように前記第2の保護絶縁膜の上
    に形成する、請求項11に記載の半導体装置の製造方
    法。
  15. 【請求項15】 前記第3の保護絶縁膜を酸化シリコン
    膜と窒化シリコン膜との積層膜として形成し、 該酸化シリコン膜を、常圧CVD法、減圧CVD法、或
    いはプラズマCVD法によって、シラン、ジシラン、或
    いはオゾンTEOSを用いて、テンサイルストレスを有
    するように形成する、請求項11に記載の半導体装置の
    製造方法。
  16. 【請求項16】 前記第1の配線層の形成後に、前記容
    量素子が形成されている領域を除く該第1の配線層の上
    に水素供給膜を形成し、その後に第3の熱処理を施す工
    程を更に含む、請求項11に記載の半導体装置の製造方
    法。
  17. 【請求項17】 前記水素供給膜を、プラズマCVD法
    によって窒化シリコン膜或いは窒化酸化シリコン膜から
    形成する、請求項16に記載の半導体装置の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記水素供給膜の形成後の前記第3の
    熱処理が、300℃以上且つ450℃以下の温度で実施
    される、請求項16に記載の半導体装置の製造方法。
  19. 【請求項19】 前記水素供給膜の形成後の前記第3の
    熱処理が、酸素、窒素、アルゴン、或いはこれらの混合
    ガスの雰囲気中で実施される、請求項16に記載の半導
    体装置の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記第1の保護絶縁膜を、常圧CVD
    法或いは減圧CVD法によってシラン、ジシラン、或い
    はオゾンTEOSを用いて形成された酸化シリコン膜に
    よって構成する、請求項11に記載の半導体装置の製造
    方法。
  21. 【請求項21】 前記第1の保護絶縁膜を、常圧CVD
    法或いは減圧CVD法によって形成されたリンドープ酸
    化シリコン膜によって構成する、請求項11に記載の半
    導体装置の製造方法。
  22. 【請求項22】 前記オゾンTEOS膜を用いて前記第
    2の保護絶縁膜を形成する際のオゾン濃度を5.5%以
    上に設定する、請求項11に記載の半導体装置の製造方
    法。
  23. 【請求項23】 前記第1の熱処理後の前記第2の保護
    絶縁膜が1×107dyn/cm2以上且つ2×109
    yn/cm2以下のテンサイルストレスを有している、
    請求項11に記載の半導体装置の製造方法。
  24. 【請求項24】 前記第1の熱処理が、300℃以上且
    つ450℃以下の温度で実施される、請求項11に記載
    の半導体装置の製造方法。
  25. 【請求項25】 前記第1の熱処理が、少なくとも酸素
    を含む雰囲気中で実施される、請求項11に記載の半導
    体装置の製造方法。
  26. 【請求項26】 前記第2の熱処理が、300℃以上且
    つ450℃以下の温度で実施される、請求項11に記載
    の半導体装置の製造方法。
  27. 【請求項27】 前記第2の熱処理が、窒素、アルゴ
    ン、及びヘリウムのうちの少なくとも1つを含む雰囲気
    中で実施される、請求項11に記載の半導体装置の製造
    方法。
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