JPH1174282A - バイポーラトランジスタ及びその製造方法 - Google Patents
バイポーラトランジスタ及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH1174282A JPH1174282A JP24971697A JP24971697A JPH1174282A JP H1174282 A JPH1174282 A JP H1174282A JP 24971697 A JP24971697 A JP 24971697A JP 24971697 A JP24971697 A JP 24971697A JP H1174282 A JPH1174282 A JP H1174282A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- emitter
- bipolar transistor
- semiconductor
- polycrystalline
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Bipolar Transistors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 表面の平坦度が高くて半導体集積回路装置の
製造が容易であり、特性も優れているバイポーラトラン
ジスタ及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 多結晶Si膜71をエミッタ形成領域と
グラフトベース形成領域との境界部で分離し、これらの
領域の多結晶Si膜71a、71bに夫々As及びBF
2 を導入して、エミッタ電極及びゲート電極を形成す
る。このため、互いに重なっていないエミッタ電極及び
ゲート電極を形成することができて表面の平坦度が高
い。しかも、エミッタ形成領域上の多結晶Si膜71を
除去しないので、結晶状態の良好なエミッタ78を形成
することができる。
製造が容易であり、特性も優れているバイポーラトラン
ジスタ及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 多結晶Si膜71をエミッタ形成領域と
グラフトベース形成領域との境界部で分離し、これらの
領域の多結晶Si膜71a、71bに夫々As及びBF
2 を導入して、エミッタ電極及びゲート電極を形成す
る。このため、互いに重なっていないエミッタ電極及び
ゲート電極を形成することができて表面の平坦度が高
い。しかも、エミッタ形成領域上の多結晶Si膜71を
除去しないので、結晶状態の良好なエミッタ78を形成
することができる。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願の発明は、エミッタ電極
及びベース電極の少なくとも一部である半導体含有膜と
エミッタ及びグラフトベースとが夫々同一導電型である
バイポーラトランジスタ及びその製造方法に関するもの
である。
及びベース電極の少なくとも一部である半導体含有膜と
エミッタ及びグラフトベースとが夫々同一導電型である
バイポーラトランジスタ及びその製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図8は、本願の発明の第1従来例として
のnpnバイポーラトランジスタを示している。このバ
イポーラトランジスタでは、P型のSi基板11の表面
部にコレクタの一部であるN+ 型の埋め込み層12が設
けられており、Si基板11とこのSi基板11上のN
型のエピタキシャルSi層13とでSi基体14が構成
されている。
のnpnバイポーラトランジスタを示している。このバ
イポーラトランジスタでは、P型のSi基板11の表面
部にコレクタの一部であるN+ 型の埋め込み層12が設
けられており、Si基板11とこのSi基板11上のN
型のエピタキシャルSi層13とでSi基体14が構成
されている。
【0003】エピタキシャルSi層13の表面にはSi
O2 膜15が選択的に設けられて素子分離領域が規定さ
れており、エピタキシャルSi層13の表面から埋め込
み層12までN+ 型のコレクタ引き出し層16が広がっ
ている。エピタキシャルSi層13の表面であってコレ
クタ引き出し層16とは異なる領域には、P型の真性ベ
ース17及びP+ 型のグラフトベース18が設けられて
いる。
O2 膜15が選択的に設けられて素子分離領域が規定さ
れており、エピタキシャルSi層13の表面から埋め込
み層12までN+ 型のコレクタ引き出し層16が広がっ
ている。エピタキシャルSi層13の表面であってコレ
クタ引き出し層16とは異なる領域には、P型の真性ベ
ース17及びP+ 型のグラフトベース18が設けられて
いる。
【0004】エピタキシャルSi層13上にはSiO2
膜21等の絶縁膜が設けられており、SiO2 膜21の
うちで真性ベース17上の部分にはコンタクト孔22が
設けられている。コンタクト孔22を介して多結晶Si
膜23がエピタキシャルSi層13の表面に接触してお
り、この接触部にN+ 型のエミッタ24が設けられてい
る。
膜21等の絶縁膜が設けられており、SiO2 膜21の
うちで真性ベース17上の部分にはコンタクト孔22が
設けられている。コンタクト孔22を介して多結晶Si
膜23がエピタキシャルSi層13の表面に接触してお
り、この接触部にN+ 型のエミッタ24が設けられてい
る。
【0005】SiO2 膜21のうちでグラフトベース1
8上の部分及びコレクタ引き出し層16上の部分にも夫
々コンタクト孔25、26が設けられており、多結晶S
i膜23上にAl配線27aが設けられると共にコンタ
クト孔25、26を介してAl配線27b、27cが夫
々グラフトベース18及びコレクタ引き出し層16に接
触している。
8上の部分及びコレクタ引き出し層16上の部分にも夫
々コンタクト孔25、26が設けられており、多結晶S
i膜23上にAl配線27aが設けられると共にコンタ
クト孔25、26を介してAl配線27b、27cが夫
々グラフトベース18及びコレクタ引き出し層16に接
触している。
【0006】図9、10は、本願の発明の第2従来例と
してのnpnバイポーラトランジスタ及びその製造方法
を示している。このバイポーラトランジスタを製造する
ためには、図10(a)に示す様に、P型のSi基板3
1の表面部にコレクタの一部であるN+ 型の埋め込み層
32を形成し、Si基板31とこのSi基板31上のN
型のエピタキシャルSi層33とでSi基体34を構成
する。
してのnpnバイポーラトランジスタ及びその製造方法
を示している。このバイポーラトランジスタを製造する
ためには、図10(a)に示す様に、P型のSi基板3
1の表面部にコレクタの一部であるN+ 型の埋め込み層
32を形成し、Si基板31とこのSi基板31上のN
型のエピタキシャルSi層33とでSi基体34を構成
する。
【0007】その後、エピタキシャルSi層33の表面
にSiO2 膜35を選択的に形成して素子分離領域を規
定し、エピタキシャルSi層33の表面から埋め込み層
32まで広がるN+ 型のコレクタ引き出し層36を形成
する。そして、エピタキシャルSi層33上にSiO2
膜37等の絶縁膜を形成し、エミッタ形成領域及びベー
ス形成領域のSiO2 膜37を除去する。
にSiO2 膜35を選択的に形成して素子分離領域を規
定し、エピタキシャルSi層33の表面から埋め込み層
32まで広がるN+ 型のコレクタ引き出し層36を形成
する。そして、エピタキシャルSi層33上にSiO2
膜37等の絶縁膜を形成し、エミッタ形成領域及びベー
ス形成領域のSiO2 膜37を除去する。
【0008】その後、多結晶Si膜38を堆積させ、こ
の多結晶Si膜38にP型の不純物を導入する。そし
て、多結晶Si膜38上にSiO2 膜41等の絶縁膜を
堆積させ、これらのSiO2 膜41及び多結晶Si膜3
8をベース電極のパターンに加工する。更に、SiO2
膜41等をマスクにしたエピタキシャルSi層33への
不純物の導入でP型の真性ベース42及びP型のリンク
ベース43を形成する。
の多結晶Si膜38にP型の不純物を導入する。そし
て、多結晶Si膜38上にSiO2 膜41等の絶縁膜を
堆積させ、これらのSiO2 膜41及び多結晶Si膜3
8をベース電極のパターンに加工する。更に、SiO2
膜41等をマスクにしたエピタキシャルSi層33への
不純物の導入でP型の真性ベース42及びP型のリンク
ベース43を形成する。
【0009】次に、図10(b)に示す様に、熱処理で
多結晶Si膜38からエピタキシャルSi層33へ不純
物を拡散させて、P+ 型のグラフトベース44を形成す
る。そして、SiO2 膜45等の絶縁膜を全面に堆積さ
せ、SiO2 膜45の全面をエッチバックして、このS
iO2 膜45から成る側壁スペーサを多結晶Si膜38
及びSiO2 膜41の側面に形成すると共にエミッタ形
成領域に対するコンタクト孔46を形成する。
多結晶Si膜38からエピタキシャルSi層33へ不純
物を拡散させて、P+ 型のグラフトベース44を形成す
る。そして、SiO2 膜45等の絶縁膜を全面に堆積さ
せ、SiO2 膜45の全面をエッチバックして、このS
iO2 膜45から成る側壁スペーサを多結晶Si膜38
及びSiO2 膜41の側面に形成すると共にエミッタ形
成領域に対するコンタクト孔46を形成する。
【0010】次に、図9に示す様に、コンタクト孔46
を介してエピタキシャルSi層33に接触する多結晶S
i膜47を堆積させ且つエミッタ電極のパターンに加工
してから、この多結晶Si膜47にN型の不純物をイオ
ン注入する。
を介してエピタキシャルSi層33に接触する多結晶S
i膜47を堆積させ且つエミッタ電極のパターンに加工
してから、この多結晶Si膜47にN型の不純物をイオ
ン注入する。
【0011】その後、熱処理で多結晶Si膜47からエ
ピタキシャルSi層33へ不純物を拡散させて、N+ 型
のエミッタ48を形成する。そして、多結晶Si膜38
及びコレクタ引き出し層36に夫々達するコンタクト孔
51、52を形成し、多結晶Si膜47上にAl配線5
3aを形成すると共にコンタクト孔51、52を介して
夫々多結晶Si膜38及びコレクタ引き出し層36に接
触するAl配線53b、53cを形成して、このバイポ
ーラトランジスタを完成させる。
ピタキシャルSi層33へ不純物を拡散させて、N+ 型
のエミッタ48を形成する。そして、多結晶Si膜38
及びコレクタ引き出し層36に夫々達するコンタクト孔
51、52を形成し、多結晶Si膜47上にAl配線5
3aを形成すると共にコンタクト孔51、52を介して
夫々多結晶Si膜38及びコレクタ引き出し層36に接
触するAl配線53b、53cを形成して、このバイポ
ーラトランジスタを完成させる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図8に示した
第1従来例のバイポーラトランジスタでは、グラフトベ
ース18とエミッタ24とを互いに自己整合的に形成す
ることができないので、真性ベース17の寄生抵抗及び
寄生容量を小さくすることが困難で、高周波特性を向上
させることが困難である。
第1従来例のバイポーラトランジスタでは、グラフトベ
ース18とエミッタ24とを互いに自己整合的に形成す
ることができないので、真性ベース17の寄生抵抗及び
寄生容量を小さくすることが困難で、高周波特性を向上
させることが困難である。
【0013】これに対して、図9、10に示した第2従
来例のバイポーラトランジスタでは、SiO2 膜45か
ら成る側壁スペーサで分離された多結晶Si膜38、4
7からの不純物の拡散でグラフトベース44及びエミッ
タ48を形成しているので、これらのグラフトベース4
4及びエミッタ48を互いに自己整合的に形成すること
ができて、優れた高周波特性を有することができる。
来例のバイポーラトランジスタでは、SiO2 膜45か
ら成る側壁スペーサで分離された多結晶Si膜38、4
7からの不純物の拡散でグラフトベース44及びエミッ
タ48を形成しているので、これらのグラフトベース4
4及びエミッタ48を互いに自己整合的に形成すること
ができて、優れた高周波特性を有することができる。
【0014】しかし、図9、10に示した第2従来例の
バイポーラトランジスタでは、ベース電極としての多結
晶Si膜38とエミッタ電極としての多結晶Si膜47
とが互いに異なる層であるので、製造工程が複雑であ
る。しかも、図9からも明らかな様に、多結晶Si膜3
8、47が互いに重なっており、バイポーラトランジス
タの表面の平坦度が低くて、このバイポーラトランジス
タを含む半導体集積回路装置の製造が容易ではない。
バイポーラトランジスタでは、ベース電極としての多結
晶Si膜38とエミッタ電極としての多結晶Si膜47
とが互いに異なる層であるので、製造工程が複雑であ
る。しかも、図9からも明らかな様に、多結晶Si膜3
8、47が互いに重なっており、バイポーラトランジス
タの表面の平坦度が低くて、このバイポーラトランジス
タを含む半導体集積回路装置の製造が容易ではない。
【0015】また、図10(a)に示した様に、多結晶
Si膜38をベース電極のパターンに加工する際にエピ
タキシャルSi層33もエッチングされて段差54が形
成され、図10(b)に示した様に、SiO2 膜45か
ら成る側壁スペーサを形成する際にエピタキシャルSi
層33が更にエッチングされて更に大きな段差55が形
成される。この段差55は真性ベース42とグラフトベ
ース44との間に位置するので、ベース寄生抵抗が高く
て、優れた特性を有することができない。
Si膜38をベース電極のパターンに加工する際にエピ
タキシャルSi層33もエッチングされて段差54が形
成され、図10(b)に示した様に、SiO2 膜45か
ら成る側壁スペーサを形成する際にエピタキシャルSi
層33が更にエッチングされて更に大きな段差55が形
成される。この段差55は真性ベース42とグラフトベ
ース44との間に位置するので、ベース寄生抵抗が高く
て、優れた特性を有することができない。
【0016】また、図10(a)に示した様に、多結晶
Si膜38をベース電極のパターンに加工する際にエピ
タキシャルSi層33もエッチングされてこのエピタキ
シャルSi層33に損傷56が生じ、図10(b)に示
した様に、SiO2 膜45から成る側壁スペーサを形成
する際にエピタキシャルSi層33が更にエッチングさ
れて更に大きな損傷57が生じる。このため、損傷57
によっても、優れた特性を有することができない。
Si膜38をベース電極のパターンに加工する際にエピ
タキシャルSi層33もエッチングされてこのエピタキ
シャルSi層33に損傷56が生じ、図10(b)に示
した様に、SiO2 膜45から成る側壁スペーサを形成
する際にエピタキシャルSi層33が更にエッチングさ
れて更に大きな損傷57が生じる。このため、損傷57
によっても、優れた特性を有することができない。
【0017】従って、本願の発明は、表面の平坦度が高
くて半導体集積回路装置の製造が容易であり、特性も優
れているバイポーラトランジスタ及びその製造方法を提
供することを目的としている。
くて半導体集積回路装置の製造が容易であり、特性も優
れているバイポーラトランジスタ及びその製造方法を提
供することを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るバイポー
ラトランジスタでは、エミッタ電極及びベース電極の少
なくとも一部である半導体含有膜とエミッタ及びグラフ
トベースとが夫々同一導電型であるにも拘らず、エミッ
タ電極とベース電極とが同じ層から成っているので、エ
ミッタ電極とベース電極とが互いに重なっていなくて、
バイポーラトランジスタの表面の平坦度が高い。
ラトランジスタでは、エミッタ電極及びベース電極の少
なくとも一部である半導体含有膜とエミッタ及びグラフ
トベースとが夫々同一導電型であるにも拘らず、エミッ
タ電極とベース電極とが同じ層から成っているので、エ
ミッタ電極とベース電極とが互いに重なっていなくて、
バイポーラトランジスタの表面の平坦度が高い。
【0019】請求項2に係るバイポーラトランジスタの
製造方法では、半導体基体上に形成した導電膜をエミッ
タ形成領域とグラフトベース形成領域との境界部で分離
し、これらの領域の導電膜における半導体含有膜に夫々
第1及び第2逆導電型の不純物を導入するので、これら
の半導体含有膜からの不純物の拡散でエミッタ及びグラ
フトベースを形成するにも拘らず、同じ層から成るエミ
ッタ電極及びベース電極を形成することができる。
製造方法では、半導体基体上に形成した導電膜をエミッ
タ形成領域とグラフトベース形成領域との境界部で分離
し、これらの領域の導電膜における半導体含有膜に夫々
第1及び第2逆導電型の不純物を導入するので、これら
の半導体含有膜からの不純物の拡散でエミッタ及びグラ
フトベースを形成するにも拘らず、同じ層から成るエミ
ッタ電極及びベース電極を形成することができる。
【0020】このため、互いに重なっていないエミッタ
電極及びベース電極を形成することができて、表面の平
坦度が高いバイポーラトランジスタを製造することがで
きる。しかも、エミッタ形成領域上の導電膜を除去しな
いので、エミッタ形成領域の半導体基体が導電膜の除去
に伴う損傷を受けなくて、結晶状態の良好なエミッタを
形成することができる。
電極及びベース電極を形成することができて、表面の平
坦度が高いバイポーラトランジスタを製造することがで
きる。しかも、エミッタ形成領域上の導電膜を除去しな
いので、エミッタ形成領域の半導体基体が導電膜の除去
に伴う損傷を受けなくて、結晶状態の良好なエミッタを
形成することができる。
【0021】請求項3に係るバイポーラトランジスタの
製造方法では、エミッタ形成領域とグラフトベース形成
領域との境界部における導電膜の除去のみによって、導
電膜をエミッタ電極になる部分とベース電極になる部分
とに分離するので、工程が非常に簡単である。
製造方法では、エミッタ形成領域とグラフトベース形成
領域との境界部における導電膜の除去のみによって、導
電膜をエミッタ電極になる部分とベース電極になる部分
とに分離するので、工程が非常に簡単である。
【0022】しかも、半導体基体が掘られることによる
段差がエミッタ形成領域とグラフトベース形成領域との
境界部に形成されにくくて、ベース寄生抵抗を低減させ
ることができる。また、除去部分の幅の加工ばらつきの
みによってベース寄生抵抗のばらつきが決められて、ベ
ース寄生抵抗のばらつきを低減させることができる。
段差がエミッタ形成領域とグラフトベース形成領域との
境界部に形成されにくくて、ベース寄生抵抗を低減させ
ることができる。また、除去部分の幅の加工ばらつきの
みによってベース寄生抵抗のばらつきが決められて、ベ
ース寄生抵抗のばらつきを低減させることができる。
【0023】請求項4に係るバイポーラトランジスタの
製造方法では、絶縁膜から成る側壁スペーサが露出する
まで導電膜の表面を平坦化することによって、導電膜を
エミッタ電極になる部分とベース電極になる部分とに分
離する。
製造方法では、絶縁膜から成る側壁スペーサが露出する
まで導電膜の表面を平坦化することによって、導電膜を
エミッタ電極になる部分とベース電極になる部分とに分
離する。
【0024】このため、この分離に際して、半導体基体
に達するまでは導電膜が除去されず、半導体基体が掘ら
れることによる段差がエミッタ形成領域とグラフトベー
ス形成領域との境界部に形成されなくて、ベース寄生抵
抗を低減させることができる。しかも、絶縁膜の厚さの
ばらつきのみによってベース寄生抵抗のばらつきが決め
られて、ベース寄生抵抗のばらつきを低減させることが
できる。
に達するまでは導電膜が除去されず、半導体基体が掘ら
れることによる段差がエミッタ形成領域とグラフトベー
ス形成領域との境界部に形成されなくて、ベース寄生抵
抗を低減させることができる。しかも、絶縁膜の厚さの
ばらつきのみによってベース寄生抵抗のばらつきが決め
られて、ベース寄生抵抗のばらつきを低減させることが
できる。
【0025】請求項5に係るバイポーラトランジスタの
製造方法では、研磨によって導電膜の表面を平坦化する
ので、表面の平坦度が更に高いバイポーラトランジスタ
を製造することができる。
製造方法では、研磨によって導電膜の表面を平坦化する
ので、表面の平坦度が更に高いバイポーラトランジスタ
を製造することができる。
【0026】請求項6に係るバイポーラトランジスタの
製造方法では、塗布膜と導電膜とのエッチバックによっ
て導電膜の表面を平坦化するので、表面の平坦度が更に
高いバイポーラトランジスタを簡単な工程で製造するこ
とができる。
製造方法では、塗布膜と導電膜とのエッチバックによっ
て導電膜の表面を平坦化するので、表面の平坦度が更に
高いバイポーラトランジスタを簡単な工程で製造するこ
とができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本願の発明の第1及び第2
実施形態を、図1〜7を参照しながら説明する。図1〜
3が、第1実施形態としてのnpnバイポーラトランジ
スタ及びその製造方法を示している。このバイポーラト
ランジスタを製造するためには、図2(a)に示す様
に、P型のSi基板61の表面に熱酸化でSiO2 膜
(図示せず)を形成し、フォトリソグラフィ及びエッチ
ングで埋め込み層の形成領域におけるSiO2 膜を除去
する。
実施形態を、図1〜7を参照しながら説明する。図1〜
3が、第1実施形態としてのnpnバイポーラトランジ
スタ及びその製造方法を示している。このバイポーラト
ランジスタを製造するためには、図2(a)に示す様
に、P型のSi基板61の表面に熱酸化でSiO2 膜
(図示せず)を形成し、フォトリソグラフィ及びエッチ
ングで埋め込み層の形成領域におけるSiO2 膜を除去
する。
【0028】その後、アンチモンガラス膜を全面に堆積
させ、SiO2 膜の除去部を介してアンチモンガラス膜
からSbを拡散させて、コレクタの一部であるN+ 型の
埋め込み層62をSi基板61の表面部に形成する。そ
して、アンチモンガラス膜及びSiO2 膜をエッチング
で除去してから、厚さ1μmで比抵抗1Ω・cmのN型
のエピタキシャルSi層63を形成して、Si基板61
とエピタキシャルSi層63とでSi基体64を構成す
る。
させ、SiO2 膜の除去部を介してアンチモンガラス膜
からSbを拡散させて、コレクタの一部であるN+ 型の
埋め込み層62をSi基板61の表面部に形成する。そ
して、アンチモンガラス膜及びSiO2 膜をエッチング
で除去してから、厚さ1μmで比抵抗1Ω・cmのN型
のエピタキシャルSi層63を形成して、Si基板61
とエピタキシャルSi層63とでSi基体64を構成す
る。
【0029】次に、図2(b)に示す様に、エピタキシ
ャルSi層63の表面に熱酸化でSiO2 膜65を形成
し、厚さ100nmのSi3 N4 膜(図示せず)をCV
D法でSiO2 膜65上に堆積させる。そして、フォト
レジスト(図示せず)をマスクにして、Si3 N4 膜及
びSiO2 膜65を素子分離領域のパターンに加工し、
更に、エピタキシャルSi層63を深さ400nmまで
エッチングする。
ャルSi層63の表面に熱酸化でSiO2 膜65を形成
し、厚さ100nmのSi3 N4 膜(図示せず)をCV
D法でSiO2 膜65上に堆積させる。そして、フォト
レジスト(図示せず)をマスクにして、Si3 N4 膜及
びSiO2 膜65を素子分離領域のパターンに加工し、
更に、エピタキシャルSi層63を深さ400nmまで
エッチングする。
【0030】その後、Si3 N4 膜をマスクにした選択
酸化でエピタキシャルSi層63の表面にSiO2 膜6
6を形成して素子分離領域を規定してから、Si3 N4
膜を除去する。そして、フォトレジスト(図示せず)を
マスクにして50keVの加速エネルギー及び5×10
15cm-2のドーズ量でPをイオン注入して、エピタキシ
ャルSi層63の表面から埋め込み層62まで広がるN
+ 型のコレクタ引き出し層67を形成する。
酸化でエピタキシャルSi層63の表面にSiO2 膜6
6を形成して素子分離領域を規定してから、Si3 N4
膜を除去する。そして、フォトレジスト(図示せず)を
マスクにして50keVの加速エネルギー及び5×10
15cm-2のドーズ量でPをイオン注入して、エピタキシ
ャルSi層63の表面から埋め込み層62まで広がるN
+ 型のコレクタ引き出し層67を形成する。
【0031】次に、図2(c)に示す様に、フォトレジ
スト(図示せず)をマスクにして20keVの加速エネ
ルギー及び3×1013cm-2のドーズ量でエミッタ形成
領域及びベース形成領域にBをイオン注入して、P型の
真性ベース68を形成する。そして、エミッタ形成領域
及びベース形成領域のSiO2 膜65を緩衝弗酸で選択
的に除去してから、厚さ200nmの多結晶Si膜71
を堆積させる。
スト(図示せず)をマスクにして20keVの加速エネ
ルギー及び3×1013cm-2のドーズ量でエミッタ形成
領域及びベース形成領域にBをイオン注入して、P型の
真性ベース68を形成する。そして、エミッタ形成領域
及びベース形成領域のSiO2 膜65を緩衝弗酸で選択
的に除去してから、厚さ200nmの多結晶Si膜71
を堆積させる。
【0032】その後、フォトレジスト(図示せず)をマ
スクにしたエッチングで、エミッタ電極になる多結晶S
i膜71a及びベース電極になる多結晶Si膜71b以
外の多結晶Si膜71を除去する。このとき、多結晶S
i膜71aと多結晶Si膜71bとの間隔72は、フォ
トリソグラフィ及びエッチング技術の最小スペース、つ
まり、0.25μm世代であれば0.20〜0.28μ
m程度まで縮小することができ、多結晶Si膜71aの
幅もこの値まで縮小することができる。
スクにしたエッチングで、エミッタ電極になる多結晶S
i膜71a及びベース電極になる多結晶Si膜71b以
外の多結晶Si膜71を除去する。このとき、多結晶S
i膜71aと多結晶Si膜71bとの間隔72は、フォ
トリソグラフィ及びエッチング技術の最小スペース、つ
まり、0.25μm世代であれば0.20〜0.28μ
m程度まで縮小することができ、多結晶Si膜71aの
幅もこの値まで縮小することができる。
【0033】なお、多結晶Si膜71のパターニングに
際してエピタキシャルSi層63に溝が形成されるが、
この溝によってベース寄生抵抗が高くなることを防止す
るために、多結晶Si膜71をマスクにして20keV
の加速エネルギー及び1〜5×1013cm-2のドーズ量
でエミッタ形成領域及びベース形成領域にBをイオン注
入して、P型のリンクベース73を形成する。
際してエピタキシャルSi層63に溝が形成されるが、
この溝によってベース寄生抵抗が高くなることを防止す
るために、多結晶Si膜71をマスクにして20keV
の加速エネルギー及び1〜5×1013cm-2のドーズ量
でエミッタ形成領域及びベース形成領域にBをイオン注
入して、P型のリンクベース73を形成する。
【0034】次に、図3(a)に示す様に、フォトレジ
スト74をマスクにして50keVの加速エネルギー及
び5×1015cm-2のドーズ量で多結晶Si膜71bに
BF2 75をイオン注入する。このときのフォトレジス
ト74の外縁は、少なくとも多結晶Si膜71bとの合
わせずれとフォトリソグラフィ工程のばらつきとを考慮
した寸法d1 だけ、多結晶Si膜71bの外縁から内側
へ位置させる。
スト74をマスクにして50keVの加速エネルギー及
び5×1015cm-2のドーズ量で多結晶Si膜71bに
BF2 75をイオン注入する。このときのフォトレジス
ト74の外縁は、少なくとも多結晶Si膜71bとの合
わせずれとフォトリソグラフィ工程のばらつきとを考慮
した寸法d1 だけ、多結晶Si膜71bの外縁から内側
へ位置させる。
【0035】次に、図3(b)に示す様に、フォトレジ
スト76をマスクにして45keVの加速エネルギー及
び1.5×1016cm-2のドーズ量で多結晶Si膜71
aにAs77をイオン注入する。このときのフォトレジ
スト76の外縁も、少なくとも多結晶Si膜71aとの
合わせずれやフォトリソグラフィ工程のばらつきを考慮
した寸法d1 だけ、多結晶Si膜71aの外縁から内側
へ位置させる。
スト76をマスクにして45keVの加速エネルギー及
び1.5×1016cm-2のドーズ量で多結晶Si膜71
aにAs77をイオン注入する。このときのフォトレジ
スト76の外縁も、少なくとも多結晶Si膜71aとの
合わせずれやフォトリソグラフィ工程のばらつきを考慮
した寸法d1 だけ、多結晶Si膜71aの外縁から内側
へ位置させる。
【0036】次に、図3(c)に示す様に、フォトレジ
スト76を除去した後に熱処理を施す。As及びBの両
方ともにエピタキシャルSi層63中での拡散よりも多
結晶Si膜71a、71b中での拡散の方が特に速いの
で、多結晶Si膜71a、71bのうちでフォトレジス
ト74、76に覆われていた寸法d1 の部分にも熱処理
の初期でAs及びBが拡散し、その後、多結晶Si膜7
1a、71bからエピタキシャルSi層63へ夫々As
及びBが拡散する。
スト76を除去した後に熱処理を施す。As及びBの両
方ともにエピタキシャルSi層63中での拡散よりも多
結晶Si膜71a、71b中での拡散の方が特に速いの
で、多結晶Si膜71a、71bのうちでフォトレジス
ト74、76に覆われていた寸法d1 の部分にも熱処理
の初期でAs及びBが拡散し、その後、多結晶Si膜7
1a、71bからエピタキシャルSi層63へ夫々As
及びBが拡散する。
【0037】この結果、多結晶Si膜71a、71bに
対してほぼ自己整合的にN+ 型のエミッタ78及びP+
型のグラフトベース81が形成される。その後、図1に
示す様に、従来公知の工程で層間絶縁膜82、コンタク
ト孔83、84、85、Wプラグ86及びAl配線87
a、87b、87cを形成して、この第1実施形態のバ
イポーラトランジスタを完成させる。
対してほぼ自己整合的にN+ 型のエミッタ78及びP+
型のグラフトベース81が形成される。その後、図1に
示す様に、従来公知の工程で層間絶縁膜82、コンタク
ト孔83、84、85、Wプラグ86及びAl配線87
a、87b、87cを形成して、この第1実施形態のバ
イポーラトランジスタを完成させる。
【0038】図4〜7が、第2実施形態としてのnpn
バイポーラトランジスタ及びその製造方法を示してい
る。このバイポーラトランジスタの製造に際しても、図
5(a)〜(c)に示す様に、Si基板91に埋め込み
層92を形成し、Si基板91とエピタキシャルSi層
93とでSi基体94を構成し、SiO2 膜95、9
6、コレクタ引き出し層97及び真性ベース98を形成
するまでは、上述の第1実施形態と実質的に同様の工程
を実行する。
バイポーラトランジスタ及びその製造方法を示してい
る。このバイポーラトランジスタの製造に際しても、図
5(a)〜(c)に示す様に、Si基板91に埋め込み
層92を形成し、Si基板91とエピタキシャルSi層
93とでSi基体94を構成し、SiO2 膜95、9
6、コレクタ引き出し層97及び真性ベース98を形成
するまでは、上述の第1実施形態と実質的に同様の工程
を実行する。
【0039】しかし、この第2実施形態では、図5
(c)に示す様に、その後、厚さ500nmのSi3 N
4 膜101を堆積させ、フォトレジスト(図示せず)を
マスクにしたエッチングで、エミッタ形成領域以外のS
i3 N4 膜101を除去する。そして、厚さ350nm
のBSG膜102を堆積させ、BSG膜102の全面を
エッチバックして、このBSG膜102から成る側壁ス
ペーサをSi3 N4 膜101の側面に形成する。
(c)に示す様に、その後、厚さ500nmのSi3 N
4 膜101を堆積させ、フォトレジスト(図示せず)を
マスクにしたエッチングで、エミッタ形成領域以外のS
i3 N4 膜101を除去する。そして、厚さ350nm
のBSG膜102を堆積させ、BSG膜102の全面を
エッチバックして、このBSG膜102から成る側壁ス
ペーサをSi3 N4 膜101の側面に形成する。
【0040】次に、図5(d)に示す様に、熱燐酸でS
i3 N4 膜101を除去し、更に、緩衝弗酸でエミッタ
形成領域上のSiO2 膜95を除去してエミッタ形成領
域のエピタキシャルSi層93を露出させる。そして、
図6(a)に示す様に、厚さ350nmの多結晶Si膜
103と厚さ500nmのSiO2 膜104とを順次に
堆積させる。
i3 N4 膜101を除去し、更に、緩衝弗酸でエミッタ
形成領域上のSiO2 膜95を除去してエミッタ形成領
域のエピタキシャルSi層93を露出させる。そして、
図6(a)に示す様に、厚さ350nmの多結晶Si膜
103と厚さ500nmのSiO2 膜104とを順次に
堆積させる。
【0041】次に、図6(b)に示す様に、BSG膜1
02が露出し、更に、平坦部の多結晶Si膜103の表
面が露出するまで、SiO2 膜104、多結晶Si膜1
03及びBSG膜102に化学的機械的研磨を施す。な
お、化学的機械的研磨を施す代わりに、多結晶Si膜1
03上にフォトレジストを塗布し、このフォトレジスト
と多結晶Si膜103とのエッチング速度が互い等しい
条件でこれらをエッチバックしてもよい。
02が露出し、更に、平坦部の多結晶Si膜103の表
面が露出するまで、SiO2 膜104、多結晶Si膜1
03及びBSG膜102に化学的機械的研磨を施す。な
お、化学的機械的研磨を施す代わりに、多結晶Si膜1
03上にフォトレジストを塗布し、このフォトレジスト
と多結晶Si膜103とのエッチング速度が互い等しい
条件でこれらをエッチバックしてもよい。
【0042】次に、図6(c)に示す様に、フォトレジ
スト(図示せず)をマスクにしたエッチングで、エミッ
タ電極になる多結晶Si膜103a及びベース電極にな
る多結晶Si膜103b以外の多結晶Si膜103を除
去する。そして、熱処理でBSG膜102からエピタキ
シャルSi層93へBを拡散させて、P型のリンクベー
ス105を形成する。
スト(図示せず)をマスクにしたエッチングで、エミッ
タ電極になる多結晶Si膜103a及びベース電極にな
る多結晶Si膜103b以外の多結晶Si膜103を除
去する。そして、熱処理でBSG膜102からエピタキ
シャルSi層93へBを拡散させて、P型のリンクベー
ス105を形成する。
【0043】次に、図7(a)に示す様に、フォトレジ
スト106をマスクにして50keVの加速エネルギー
及び5×1015cm-2のドーズ量で多結晶Si膜103
bにBF2 107をイオン注入する。このときのフォト
レジスト106の外縁は、少なくとも多結晶Si膜10
3bとの合わせずれとフォトリソグラフィ工程のばらつ
きとを考慮した寸法から、BSG膜102から成る側壁
スペーサの幅を引いた寸法d2 だけ、多結晶Si膜10
3bの外縁から内側へ位置させる。
スト106をマスクにして50keVの加速エネルギー
及び5×1015cm-2のドーズ量で多結晶Si膜103
bにBF2 107をイオン注入する。このときのフォト
レジスト106の外縁は、少なくとも多結晶Si膜10
3bとの合わせずれとフォトリソグラフィ工程のばらつ
きとを考慮した寸法から、BSG膜102から成る側壁
スペーサの幅を引いた寸法d2 だけ、多結晶Si膜10
3bの外縁から内側へ位置させる。
【0044】次に、図7(b)に示す様に、フォトレジ
スト111をマスクにして45keVの加速エネルギー
及び1.5×1016cm-2のドーズ量で多結晶Si膜1
03aにAs112をイオン注入する。このときのフォ
トレジスト111の外縁も、少なくとも多結晶Si膜1
03aとの合わせずれとフォトリソグラフィ工程のばら
つきとを考慮した寸法から、BSG膜102から成る側
壁スペーサの幅を引いた寸法d2 だけ、多結晶Si膜1
03aの外縁から内側へ位置させる。
スト111をマスクにして45keVの加速エネルギー
及び1.5×1016cm-2のドーズ量で多結晶Si膜1
03aにAs112をイオン注入する。このときのフォ
トレジスト111の外縁も、少なくとも多結晶Si膜1
03aとの合わせずれとフォトリソグラフィ工程のばら
つきとを考慮した寸法から、BSG膜102から成る側
壁スペーサの幅を引いた寸法d2 だけ、多結晶Si膜1
03aの外縁から内側へ位置させる。
【0045】次に、図7(c)に示す様に、フォトレジ
スト111を除去した後に熱処理を施す。As及びBの
両方ともにエピタキシャルSi層93中での拡散よりも
多結晶Si膜103a、103b中での拡散の方が特に
速いので、多結晶Si膜103a、103bのうちでフ
ォトレジスト106、111に覆われていた寸法d2の
部分にも熱処理の初期でAs及びBが拡散し、その後、
多結晶Si膜103a、103bからエピタキシャルS
i層93へ夫々As及びBが拡散する。
スト111を除去した後に熱処理を施す。As及びBの
両方ともにエピタキシャルSi層93中での拡散よりも
多結晶Si膜103a、103b中での拡散の方が特に
速いので、多結晶Si膜103a、103bのうちでフ
ォトレジスト106、111に覆われていた寸法d2の
部分にも熱処理の初期でAs及びBが拡散し、その後、
多結晶Si膜103a、103bからエピタキシャルS
i層93へ夫々As及びBが拡散する。
【0046】この結果、多結晶Si膜103a、103
bに対してほぼ自己整合的にN+ 型のエミッタ113及
びP+ 型のグラフトベース114が形成される。その
後、図4に示す様に、従来公知の工程で層間絶縁膜11
5、コンタクト孔116、117、118、Wプラグ1
21及びAl配線122a、122b、122cを形成
して、この第2実施形態のバイポーラトランジスタを完
成させる。
bに対してほぼ自己整合的にN+ 型のエミッタ113及
びP+ 型のグラフトベース114が形成される。その
後、図4に示す様に、従来公知の工程で層間絶縁膜11
5、コンタクト孔116、117、118、Wプラグ1
21及びAl配線122a、122b、122cを形成
して、この第2実施形態のバイポーラトランジスタを完
成させる。
【0047】なお、以上の第1及び第2実施形態では多
結晶Si膜71、103でエミッタ電極及びベース電極
を形成しているが、シリサイド膜やポリサイド膜等でエ
ミッタ電極及びベース電極を形成してもよい。また、以
上の第1及び第2実施形態はnpnバイポーラトランジ
スタ及びその製造方法に本願の発明を適用したものであ
るが、pnpバイポーラトランジスタ及びその製造方法
にも当然に本願の発明を適用することができる。
結晶Si膜71、103でエミッタ電極及びベース電極
を形成しているが、シリサイド膜やポリサイド膜等でエ
ミッタ電極及びベース電極を形成してもよい。また、以
上の第1及び第2実施形態はnpnバイポーラトランジ
スタ及びその製造方法に本願の発明を適用したものであ
るが、pnpバイポーラトランジスタ及びその製造方法
にも当然に本願の発明を適用することができる。
【0048】
【発明の効果】請求項1に係るバイポーラトランジスタ
では、エミッタ電極及びベース電極の少なくとも一部で
ある半導体含有膜とエミッタ及びグラフトベースとが夫
々同一導電型であるにも拘らず、エミッタ電極とベース
電極とが互いに重なっていなくて、バイポーラトランジ
スタの表面の平坦度が高いので、このバイポーラトラン
ジスタを含む半導体集積回路装置の製造が容易である。
では、エミッタ電極及びベース電極の少なくとも一部で
ある半導体含有膜とエミッタ及びグラフトベースとが夫
々同一導電型であるにも拘らず、エミッタ電極とベース
電極とが互いに重なっていなくて、バイポーラトランジ
スタの表面の平坦度が高いので、このバイポーラトラン
ジスタを含む半導体集積回路装置の製造が容易である。
【0049】請求項2に係るバイポーラトランジスタの
製造方法では、互いに重なっていないエミッタ電極及び
ベース電極を形成することができて、表面の平坦度が高
いバイポーラトランジスタを製造することができるの
で、このバイポーラトランジスタを含む半導体集積回路
装置を容易に製造することができる。しかも、結晶状態
の良好なエミッタを形成することができるので、特性の
優れたバイポーラトランジスタを製造することができ
る。
製造方法では、互いに重なっていないエミッタ電極及び
ベース電極を形成することができて、表面の平坦度が高
いバイポーラトランジスタを製造することができるの
で、このバイポーラトランジスタを含む半導体集積回路
装置を容易に製造することができる。しかも、結晶状態
の良好なエミッタを形成することができるので、特性の
優れたバイポーラトランジスタを製造することができ
る。
【0050】請求項3に係るバイポーラトランジスタの
製造方法では、工程が非常に簡単であり、しかも、ベー
ス寄生抵抗及びそのばらつきを低減させることができる
ので、特性の優れたバイポーラトランジスタを低コスト
で製造することができる。
製造方法では、工程が非常に簡単であり、しかも、ベー
ス寄生抵抗及びそのばらつきを低減させることができる
ので、特性の優れたバイポーラトランジスタを低コスト
で製造することができる。
【0051】請求項4に係るバイポーラトランジスタの
製造方法では、ベース寄生抵抗及びそのばらつきを低減
させることができるので、特性の優れたバイポーラトラ
ンジスタを製造することができる。
製造方法では、ベース寄生抵抗及びそのばらつきを低減
させることができるので、特性の優れたバイポーラトラ
ンジスタを製造することができる。
【0052】請求項5に係るバイポーラトランジスタの
製造方法では、表面の平坦度が更に高いバイポーラトラ
ンジスタを製造することができるので、このバイポーラ
トランジスタを含む半導体集積回路装置を更に容易に製
造することができる。
製造方法では、表面の平坦度が更に高いバイポーラトラ
ンジスタを製造することができるので、このバイポーラ
トランジスタを含む半導体集積回路装置を更に容易に製
造することができる。
【0053】請求項6に係るバイポーラトランジスタの
製造方法では、表面の平坦度が更に高いバイポーラトラ
ンジスタを簡単な工程で製造することができるので、こ
のバイポーラトランジスタを含む半導体集積回路装置を
更に容易に且つ更に低コストで製造することができる。
製造方法では、表面の平坦度が更に高いバイポーラトラ
ンジスタを簡単な工程で製造することができるので、こ
のバイポーラトランジスタを含む半導体集積回路装置を
更に容易に且つ更に低コストで製造することができる。
【図1】本願の発明の第1実施形態としてのバイポーラ
トランジスタの側断面図である。
トランジスタの側断面図である。
【図2】図1に示したバイポーラトランジスタの製造方
法の前半の工程を順次に示す側断面図である。
法の前半の工程を順次に示す側断面図である。
【図3】図1に示したバイポーラトランジスタの製造方
法の後半の工程を順次に示す側断面図である。
法の後半の工程を順次に示す側断面図である。
【図4】本願の発明の第2実施形態としてのバイポーラ
トランジスタの側断面図である。
トランジスタの側断面図である。
【図5】図4に示したバイポーラトランジスタの製造方
法の初期の工程を順次に示す側断面図である。
法の初期の工程を順次に示す側断面図である。
【図6】図4に示したバイポーラトランジスタの製造方
法の中期の工程を順次に示す側断面図である。
法の中期の工程を順次に示す側断面図である。
【図7】図4に示したバイポーラトランジスタの製造方
法の終期の工程を順次に示す側断面図である。
法の終期の工程を順次に示す側断面図である。
【図8】本願の発明の第1従来例としてのバイポーラト
ランジスタの側断面図である。
ランジスタの側断面図である。
【図9】本願の発明の第2従来例としてのバイポーラト
ランジスタの側断面図である。
ランジスタの側断面図である。
【図10】図9に示したバイポーラトランジスタの製造
方法を工程順に示す側断面図である。
方法を工程順に示す側断面図である。
64…Si基体(半導体基体)、71、71a、71b
…多結晶Si膜(半導体含有膜、導電膜)、75…BF
2 (不純物)、77…As(不純物)、78…エミッ
タ、81…グラフトベース、94…Si基体(半導体基
体)、101…Si3 N4 膜(被覆膜)、102…BS
G膜(絶縁膜)、103、103a、103b…多結晶
Si膜(半導体含有膜、導電膜)、107…BF2 (不
純物)、112…As(不純物)、113…エミッタ、
114…グラフトベース
…多結晶Si膜(半導体含有膜、導電膜)、75…BF
2 (不純物)、77…As(不純物)、78…エミッ
タ、81…グラフトベース、94…Si基体(半導体基
体)、101…Si3 N4 膜(被覆膜)、102…BS
G膜(絶縁膜)、103、103a、103b…多結晶
Si膜(半導体含有膜、導電膜)、107…BF2 (不
純物)、112…As(不純物)、113…エミッタ、
114…グラフトベース
Claims (6)
- 【請求項1】 エミッタ電極のうちで少なくともエミッ
タに接する部分が半導体含有膜でありこの半導体含有膜
と前記エミッタとが同一導電型であり、ベース電極のう
ちで少なくともグラフトベースに接する部分が半導体含
有膜でありこの半導体含有膜と前記グラフトベースとが
同一導電型であるバイポーラトランジスタにおいて、 前記エミッタ電極と前記ベース電極とが同じ層から成っ
ていることを特徴とするバイポーラトランジスタ。 - 【請求項2】 エミッタ電極の少なくとも一部である半
導体含有膜からの第1導電型の不純物の拡散でエミッタ
を形成し、ベース電極の少なくとも一部である半導体含
有膜からの第2導電型の不純物の拡散でグラフトベース
を形成するバイポーラトランジスタの製造方法におい
て、 少なくとも半導体基体に接する部分が半導体含有膜であ
る導電膜を前記半導体基体上に形成する工程と、 エミッタ形成領域とグラフトベース形成領域との境界部
で前記導電膜を分離する工程と、 前記分離後に前記エミッタ形成領域上の前記半導体含有
膜に前記第1導電型の不純物を導入する工程と、 前記分離後に前記グラフトベース形成領域上の前記半導
体含有膜に前記第2導電型の不純物を導入する工程とを
具備することを特徴とするバイポーラトランジスタの製
造方法。 - 【請求項3】 前記境界部の前記導電膜を除去すること
によって前記分離を行うことを特徴とする請求項2記載
のバイポーラトランジスタの製造方法。 - 【請求項4】 前記エミッタ形成領域上に被覆膜を形成
する工程と、 絶縁膜から成る側壁スペーサを前記被覆膜の側面に形成
する工程と、 前記側壁スペーサを形成した後に前記被覆膜を除去する
工程と、 前記被覆膜を除去した後に前記導電膜を堆積させる工程
と、 前記側壁スペーサが露出するまで前記導電膜の表面を平
坦化する工程とによって前記分離を行うことを特徴とす
る請求項2記載のバイポーラトランジスタの製造方法。 - 【請求項5】 研磨によって前記平坦化を行うことを特
徴とする請求項4記載のバイポーラトランジスタの製造
方法。 - 【請求項6】 前記被覆膜上に塗布膜を平坦に塗布する
工程と、 前記塗布膜のエッチング速度と前記導電膜のエッチング
速度とが互いに等しい条件でこれらの塗布膜と導電膜と
をエッチバックする工程とによって前記平坦化を行うこ
とを特徴とする請求項4記載のバイポーラトランジスタ
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24971697A JPH1174282A (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | バイポーラトランジスタ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24971697A JPH1174282A (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | バイポーラトランジスタ及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1174282A true JPH1174282A (ja) | 1999-03-16 |
Family
ID=17197145
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24971697A Pending JPH1174282A (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | バイポーラトランジスタ及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1174282A (ja) |
-
1997
- 1997-08-29 JP JP24971697A patent/JPH1174282A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0355984B2 (ja) | ||
JPH1070281A (ja) | 半導体装置およびその製造方法 | |
JPH07161855A (ja) | 半導体装置およびその製造方法 | |
JP3528350B2 (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
JPH0697185A (ja) | 半導体装置 | |
JP3923620B2 (ja) | 半導体基板の製造方法 | |
KR0161415B1 (ko) | BiCMOS 반도체장치 및 그 제조방법 | |
JPS6252950B2 (ja) | ||
JPH10335344A (ja) | 自己整合型ダブルポリシリコンバイポーラトランジスタ及びその製造方法 | |
JPH10284504A (ja) | バイポーラトランジスター及びその製造方法 | |
JPH1174282A (ja) | バイポーラトランジスタ及びその製造方法 | |
JP3248305B2 (ja) | BiCMOS半導体装置の製造方法 | |
JP2907323B2 (ja) | 半導体装置およびその製造方法 | |
JP3326990B2 (ja) | バイポーラトランジスタ及びその製造方法 | |
JPH0766283A (ja) | 半導体装置及びその製造方法 | |
JP3235091B2 (ja) | Mis型半導体装置の製造方法 | |
JP2002198437A (ja) | 半導体装置およびその製造方法 | |
JP2918205B2 (ja) | 半導体装置およびその製造方法 | |
JP3186697B2 (ja) | バイポーラトランジスタの製造方法 | |
JPS63237471A (ja) | 半導体装置及びその製造方法 | |
KR100501295B1 (ko) | 반도체소자와그제조방법 | |
JPH104142A (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
JPH04361533A (ja) | 半導体集積回路装置の製造方法 | |
JPH03157972A (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
JPH03175676A (ja) | 半導体装置 |