JPH1171514A - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物

Info

Publication number
JPH1171514A
JPH1171514A JP10177592A JP17759298A JPH1171514A JP H1171514 A JPH1171514 A JP H1171514A JP 10177592 A JP10177592 A JP 10177592A JP 17759298 A JP17759298 A JP 17759298A JP H1171514 A JPH1171514 A JP H1171514A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermoplastic resin
resin composition
parts
composition according
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10177592A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Yamauchi
幸二 山内
Hideki Matsumoto
英樹 松本
Shunei Inoue
俊英 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP10177592A priority Critical patent/JPH1171514A/ja
Publication of JPH1171514A publication Critical patent/JPH1171514A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の熱可塑性樹脂組成物は、熱可塑性樹脂
本来の機械特性を損なうことなく、優れた耐衝撃特性お
よび耐吸水性を有する熱可塑性樹脂組成物を得ることを
課題とする。 【解決手段】(A)熱可塑性樹脂100重量部に対し
て、(B)一般式(1)および(2)で表される繰り返
し単位からなるポリケトン共重合体0.1〜300重量
部を配合してなる熱可塑性樹脂樹脂組成物であって、y
/xが0.01〜0.10であることを特徴とする熱可
塑性樹脂樹脂組成物。 【化1】 [x、yは、ポリマー中の一般式(1)および(2)そ
れぞれのモル%を表す。]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性樹脂本来
の機械的特性、耐熱性を損なうことなく、優れた耐吸水
特性、耐衝撃特性を有する熱可塑性樹脂樹脂組成物に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】エンジニアリングプラスチックは、優れ
た耐熱性、機械特性、耐衝撃特性を有することから、自
動車、電気・電子など各種の工業分野において広く使用
されている。
【0003】近年、自動車、電気・電子部品、OA機器
部品においては、さらなる高性能化が要求されている。
例えば、自動車部品に関してはエンジン性能の高性能
化、高出力化に伴い、過酷な高温・高湿下でも高い強
度、耐吸水特性(吸水による強度低下や寸法変化)など
の機能を維持することができる素材に対する要求がます
ます高まっている。
【0004】また、電気・電子部品、OA機器に関して
は、電気機器の小型化、集積化に伴い、薄肉成形材料の
耐衝撃性のさらなる向上が要求されている。
【0005】このような高性能化の要求に対して、特開
昭61−283653号公報には、熱可塑性樹脂に変性
ポリオレフィンを配合する方法が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の技
術では、耐衝撃性の向上は認められるものの、近年の高
性能化要求を満足する効果は認められず、さらに熱可塑
性樹脂本来の機械特性や耐熱性が低下するといった問題
点を有していた。
【0007】そこで本発明では、熱可塑性樹脂本来の性
能を損なうことなく、耐吸水特性、耐衝撃特性に優れる
熱可塑性樹脂樹脂組成物を得ることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、 1.(A)熱可塑性樹脂100重量部に対して、(B)
一般式(1)および(2)で表される繰り返し単位から
なるポリケトン共重合体0.1〜300重量部を配合し
てなる熱可塑性樹脂樹脂組成物であって、y/xが0.
01〜0.10であることを特徴とする熱可塑性樹脂樹
脂組成物、
【化3】 [x、yは、ポリマー中の一般式(1)および(2)そ
れぞれのモル%を表す。] 2.y/xが、0.05〜0.10であることを特徴と
する上記熱可塑性樹脂組成物、 3.一般式(1)および(2)で表される繰り返し単位
からなるポリケトンの配合量が、5〜100重量部であ
ることを特徴とする上記熱可塑性樹脂組成物、 4.熱可塑性樹脂が、ポリアミド樹脂である上記熱可塑
性樹脂組成物、 5.熱可塑性樹脂が、ポリエステル樹脂である上記熱可
塑性樹脂組成物、 6.ポリエステル樹脂が、ポリブチレンテレフタレート
樹脂である上記熱可塑性樹脂組成物、 7.熱可塑性樹脂が、スチレン系樹脂である上記熱可塑
性樹脂組成物、 8.熱可塑性樹脂が、ポリフェニレンフルフィド樹脂で
ある上記熱可塑性樹脂組成物、 9.熱可塑性樹脂が、ポリオキシメチレン樹脂である上
記熱可塑性樹脂組成物、 10.一般式(1)および(2)で表される繰り返し単
位からなるポリケトン共重合体が、変性ポリケトンであ
ることを特徴とする上記熱可塑性樹脂組成物、 11.熱可塑性樹脂100重量部に対して、充填材5〜
140重量部をさらに配合してなる上記熱可塑性樹脂組
成物、 12.(A)熱可塑性樹脂100重量部と(B)一般式
(1)および(2)で表される繰り返し単位からなるポ
リケトン共重合体0.1〜300重量部を、二軸押出機
を用い150℃以上350℃以下の温度で溶融混練する
ことを特徴とする熱可塑性樹脂組成物の製造方法、
【化4】 [x、yは、ポリマー中の一般式(1)および(2)そ
れぞれのモル%を表し、y/xは0.01〜0.10で
ある。] 13.上記樹脂組成物からなる成形品、 14.成形品が機械機構部品、電気・電子部品、自動車
部品、OA機器部品、家電機器部品、OA機器のハウジ
ング、または家電機器のハウジングである上記成形品で
ある。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明の樹脂組成物につい
て具体的に説明する。
【0010】本発明の熱可塑性樹脂(A)とは、加熱す
ると流動性を示し、これを利用して成形加工できる合成
樹脂のことである。この具体例としては、例えば、ポリ
エステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド樹
脂、ポリフェニレンオキシド樹脂、ポリオキシメチレン
樹脂、フェノキシ樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹
脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレンなどのポリオレ
フィン系樹脂、エチレン/プロピレン樹脂、エチレン/
1−ブテン樹脂、エチレン/プロピレン/非共役ジエン
樹脂、エチレン/アクリル酸エチル樹脂、エチレン/メ
タクリル酸グリシジル樹脂、エチレン/酢酸ビニル/メ
タクリル酸グリシジル樹脂、エチレン/酢酸ビニル/メ
タクリル酸グリシジル樹脂、エチレン/プロピレン−g
−無水マレイン酸樹脂、ポリスチレン、スチレン/アク
リロニトリル共重合体、ABS樹脂などのスチレン系樹
脂、ポリエステルポリエーテルエラストマー、ポリエス
テルポリエステルエラストマー等のエラストマー、ある
いはこれら熱可塑性樹脂の2種以上の混合物が挙げられ
るが、特に、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、スチ
レン系樹脂、ポリフェニレンフルフィド樹脂が好まし
い。
【0011】上記熱可塑性樹脂(A)の内、ポリアミド
樹脂としては、例えば、環状ラクタムの開環重合物、ア
ミノカルボン酸の重縮合物、二塩基酸とジアミンとの重
縮合物などが挙げられ、具体的にはナイロン6、ナイロ
ン66、ナイロン46、ナイロン610、ナイロン61
2、ナイロン11、ナイロン12などの脂肪族ポリアミ
ド、ポリ(メタキシレンアジパミド)(以下MXD・6
と略す)、ポリ(ヘキサメチレンテレフタルアミド)
(以下6Tと略す)、ポリ(ヘキサメチレンイソフタル
アミド)(以下6Iと略す)、ポリ(ノナメチレンテレ
フタルアミド)(以下9Tと略す)、ポリ(テトラメチ
レンイソフタルアミド)(以下4Iと略す)などの脂肪
族−芳香族ポリアミド、およびこれらの共重合体や混合
物を挙げることができる。特に本発明に好適なポリアミ
ドとしてはナイロン6、ナイロン66、ナイロン6/6
6共重合体、ナイロン66/6T、ナイロン6T/12
共重合体、ナイロン6T/6I、ナイロン6T/6I/
12、ナイロン6T/610、ナイロン6T/6I/6
を挙げることができる。
【0012】このようなポリアミド樹脂の分子量は特に
制限はないが、98%硫酸中、濃度1%、25度で測定
する相対粘度が1.70〜4.50を使用することがで
きるが、好ましくは、2.00〜4.00、特に好まし
くは2.00〜3.50である。上記熱可塑性樹脂
(A)の内、ポリエステル樹脂としては、実質的に、ジ
カルボン酸とグリコールの重縮合物、環状ラクトンの開
環重合物、ヒドロキシカルボン酸の重縮合物、二塩基酸
とグリコールの重縮合物などが挙げられ、具体的には、
ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリプロピレンテレ
フタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポ
リエチレンナフタレート樹脂、ポリブチレンナフタレー
ト樹脂、ポリシクロヘキサンジメチレンテレフタレート
樹脂およびポリエチレン−1,2−ビス(フェノキシ)
エタン−4、4’−ジカルボキシレート樹脂などのほ
か、ポリエチレン−1,2−ビス(フェノキシ)エタン
−4、4’−ジカルボキシレート樹脂などのほか、ポリ
エチレンイソフタレート/テレフタレート樹脂、ポリブ
チレンテレフタレート/イソフタレート樹脂、ポリブチ
レンテレフタレート/デカンジカルボキシレート樹脂お
よびポリシクロヘキサンジメチレンテレフタレート/イ
ソフタレート樹脂などの共重合体や混合物を挙げること
ができる。特に本発明に好適なポリエステル樹脂として
はポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリプロピレンテ
レフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、
ポリエチレンナフタレート樹脂を挙げることができ、よ
り好ましくはポリブチレンテレフタレート樹脂である。
【0013】このようなポリエステル樹脂の分子量は特
に制限はないが、通常フェノール/テトラクロロエタン
1:1の混合溶媒を用いて25度で測定した固有粘度が
0.10〜3.00を使用することができるが、好まし
くは、0.25〜2.50、特に好ましくは0.40〜
2.25である。
【0014】上記熱可塑性樹脂(A)の内、ポリスチレ
ン系樹脂としては、ポリスチレン、スチレン/アクリロ
ニトリル共重合体、ゴム変性スチレン系樹脂、ゴム変性
スチレン系樹脂とポリフェニレンエーテルとのポリマー
ブレンド体などが挙げられる。
【0015】ここでゴム変性スチレン系樹脂とは、ビニ
ル芳香族系重合体よりなるマトリックス中にゴム状重合
体が微粒子状に分散してなるグラフト重合体をいい、ゴ
ム状重合体の存在下に芳香族ビニル単量体および必要に
応じ、これと共重合可能なビニル単量体を加えて単量体
混合物を公知の塊状重合、塊状懸濁重合、溶液重合、ま
たは乳化重合することにより得られる。
【0016】このようなゴム変性スチレン系樹脂として
は、例えば、耐衝撃性ポリスチレン、ABS樹脂(アク
リロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体)、AA
S(アクリロニトリル−アクリルゴム−スチレン共重合
体)、AES樹脂(アクリロニトリル−エチレンプロピ
レンゴム−スチレン共重合体)等が挙げられる。
【0017】また、熱可塑性樹脂(A)の内、ポリフェ
ニレンスルフィド樹脂としては、実質的に下記構造式で
表される繰り返し単位を含有するポリマーが挙げられ、
【化5】 該構造式で表される繰り返し単位が、好ましくは70モ
ル%以上、より好ましくは90モル%以上を含む重合体
が耐熱性の点から好ましい。
【0018】また、ポリフェニレンスルフィド樹脂は、
その繰り返し単位の30モル%未満を、下記構造式を有
する繰り返し単位で構成することが可能である。
【0019】
【化6】 このようなポリフェニレンスルフィド樹脂の溶融粘度
は、溶融混練が可能であれば、特に制限はないが、通常
50〜20000ポアズ(320℃、剪断速度10se
-1)のものが使用される。
【0020】上記熱可塑性樹脂(A)の内、ポリオキシ
メチレン樹脂とは、オキシメチレン単独重合体および主
としてオキシメチレン単位からなり、ポリマー分子中に
少なくとも1種の炭素数2〜8のオキシアルキレン単位
を含有するオキシメチレン共重合体を意味する。
【0021】このようなポリオキシメチレン樹脂の分子
量は特に制限はないが、GPC(ゲルパーミエーション
クロマトグラフィー)により測定し、標準ポリメタクリ
ル酸メチルで換算した数平均分子量は、1万〜50万、
好ましくは1万5千〜10万、特に好ましくは2万〜5
万のものが使用される。
【0022】本発明のポリケトン共重合体とは、下記一
般式(1)および(2)で表される繰り返し単位からな
るポリマーである。
【0023】
【化7】 [x、yは、ポリマー中の一般式(1)および(2)そ
れぞれのモル%を表す。] y/xは、得られる熱可塑性樹脂組成物の耐熱性および
衝撃強度の面から、0.01〜0.10であり、好まし
くは0.03〜0.10、特に好ましくは0.05〜
0.10である。
【0024】本発明のポリケトン重合体のシーケンス分
布には特に制限はないが、通常(1)と(2)の繰り返
し単位のシーケンス分布はランダムとなる。
【0025】また、本発明のポリケトン共重合体の分子
量は特に制限はないが、通常、標準細管粘度測定装置
で、m−クレゾール中、60℃で測定したポリマーの極
限粘度数(LVN)は0.5〜10.0dl/gのもの
を使用することができ、好ましくは0.8〜4.0、特
に好ましくは1.5〜2.0である。
【0026】このようなポリケトン共重合体の融点は1
75℃〜300℃であり、好ましくは210℃〜270
℃である。
【0027】このようなポリケトン共重合体の製造方法
は、特に制限はないが、通常一酸化炭素とエチレンおよ
びプロピレンとを、パラジウム化合物、pKaが約6以
下(18℃の水溶液中で測定)のハロゲン化水素酸でな
い酸のアニオンおよび燐二座配位子から生成する触媒組
成物の存在下で接触させるものである。
【0028】ここでパラジウム化合物としては、パラジ
ウムを含有する化合物であれば特に制限はないが、例え
ば、酢酸パラジウム、パラジウムアセチルアセトネート
を使用することができる。またこれらの化合物は、炭素
上に担持させてもあるいはイオン交換体、例えばスルホ
ン酸基を含むイオン交換体に結合させたものも使用する
ことができる。
【0029】パラジウム化合物の使用量は特に制限はな
いが、通常、重合すべきモノマー総モル数に対して、1
-8 〜10-1倍モルであることが好ましい。
【0030】pKaが約6以下(18℃の水溶液中で測
定)のハロゲン化水素酸でない酸のアニオンの具体例と
して、スルホン酸のアニオン、例えば、メタンスルホン
酸、トリフルオロメタンスルホン酸、p−トルエンスル
ホン酸、ならびにカルボン酸、例えば、トリクロロ酢
酸、ジフロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、モノクロロ酢
酸、ジフルオロプロピオン酸、酢酸、酒石酸および2,
5−ジヒドロキシ安息香酸、その他塩酸、フッ化水素
酸、臭化水素酸等からなるアニオンが挙げられる。これ
らの中で、特にp−トルエンスルホン酸、トリフルオロ
酢酸からなるアニオンが好ましく使用することができ
る。
【0031】pKaが6以下の酸のアニオンの量は、パ
ラジウム化合物中、パラジウム金属1g原子当たり、
0.5〜200当量、特に1.0〜100当量が好まし
い。
【0032】また2座配位子の構造は特に制限はない
が、通常1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパ
ン、1,3−ビス[ジ(2−メトキシフェニル)ホスフ
ィノ]プロパン、1,4−ビス(ジフェニルホスフィ
ノ)ブタン、2,3−ジメチル−1,4−ビス(ジフェ
ニルホスフィノ)ブタン、1,5−ビス(メチル−フェ
ニル−ホスフィノ)ペンタン、1,4−ビス(ジシクロ
ヘキシルホスフィノ)ブタン、1,5−ビス(ジナフチ
ルホスフィノ)ペンタン、1,3−ビス(ジ−p−トリ
ルホスフィノ)プロパン、1,4−ビス(ジ−p−メト
キシフェニルホスフィノ)プロパン、1,2−ビス(フ
ェニルホスフィノ)エテン、2,3−ビス(フェニルホ
スフィノ)−2−オキサプロパン、2−メチル,2−
(メチルジフェニルホスフィノ)−1,3−ビス(ジフ
ェニルホスフィノ)プロパン、O,O’−ビス(ジフェ
ニルホスフィノ)ビフェニル、1,2−ビス(ジフェニ
ルホスフィノ)ベンゼン、2,3−ビス(ジフェニルホ
スフィノ)ナフタレン、1,2−ビス(ジフェニルホス
フィノ)シクロヘキサン、2,2−ジメチル−4,5−
ビス(ジフェニルホスフィノ)ジオキソラン、および下
記化合物、
【化8】 等が挙げられるが、好ましくは1,3−ビス(ジフェニ
ルホスフィノ)プロパン、1,3−ビス[ジ(2−メト
キシフェニル)ホスフィノ]プロパンである。
【0033】このような二座配位子の使用量は特に制限
はないが、通常、パラジウム化合物1モル当たり、0.
1〜10モル使用することができ、好ましくは0.2〜
5モル、特に好ましくは0.33〜3モルである。
【0034】重合は、実質的に反応希釈剤を含まない気
相中、またはアルカノール(例えばメタノールまたはエ
タノール)などの反応希釈剤を含む液相中で行うことが
できる。反応剤は重合条件において、触媒組成物の存在
下、反応容器中で振盪または撹拌するなどの常法により
接触させることができる。好適な反応温度は20〜15
0℃、好ましくは50〜135℃である。典型的な反応
圧力は1〜100バールであり、10〜100バールが
好ましい。反応後ポリマーをデカンテーションまたは濾
過により回収することができる。ポリマー生成物は触媒
組成物残さを含んでいてもよいが、所望ならば、溶媒ま
たは残さに対して選択的な錯化剤によって処理すること
により除去する。
【0035】また、本発明で使用されるポリケトン共重
合体は、熱可塑性樹脂(A)との相溶性および接着性の
面から、ポリマー分子中あるいはポリマー末端に水酸
基、カルボン酸基、カルボン酸エステル基、カルボン酸
金属塩基、カルボン酸無水物基、イミド基などの内、少
なくとも一種の官能基が化学的に結合した変性ポリケト
ン共重合を好ましく使用することができる。この様な変
性ポリケトン共重合体の製造方法は特に制限はないが、
例えば、重合時、重合終了時あるいは溶融混練時に、ア
クリル酸、メタアクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イ
タコン酸、クロトン酸、メチルマレイン酸、メチルフマ
ル酸、メサコン酸、シトラコン酸、グルタル酸およびこ
れらカルボン酸の金属塩、マレイン酸水素メチル、イタ
コン酸水素メチル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシ
ル、アクリル酸ヒドロキシエチル、メタアクリル酸メチ
ル、メタアクリル酸メチル、メタアクリル酸2−エチル
ヘキシル、メタアクリル酸ヒドロキシエチル、メタアク
リル酸アミノエチル、マレイン酸ジメチル、イタコン酸
ジメチル、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シト
ラコン酸、エンドビシクロ−(2,2,1)−5−ヘプ
テン−2,3−ジカルボン酸、エンドビシクロ−(2,
2,1)−5−ヘプテン−2,3−ジカルボン酸無水
物、マレイミド、N−エチルマレイミド、N−ブチルマ
レイミド、N−フェニルマレイミド、アクリル酸グリシ
ジル、メタクリル酸グリシジル、エタクリル酸グリシジ
ル、イタコン酸グリシジル、シトラコン酸グリシジルな
どを添加することにより製造することができる。
【0036】あるいはまた、重合時あるいは重合終了時
に水あるいは、メタノール、エタノール、ブタノールな
どのアルコール類、酢酸、酢酸メチル、酢酸エチルなど
のカルボン酸あるいはカルボン酸エステル、エチレング
リコール、ブタンジオールなどのグリコールを添加する
ことにより製造することができる。
【0037】また、本発明の熱可塑性樹脂組成物はさら
に、充填材を添加することにより強度、剛性、耐熱性な
どを大幅に向上させることができる。特に、本発明のポ
リケトン共重合体と充填材を併用することにより充填材
との接着性が大幅に向上するため、ポリケトン共重合体
が配合されていない熱可塑性樹脂に充填材を配合した樹
脂組成物に比べ、強度、剛性、耐熱性の向上効果は極め
て大きいことがわかった。
【0038】このような充填材の具体例としては、ガラ
ス繊維、炭素繊維、金属繊維、アラミド繊維、アスベス
ト、チタン酸カリウムウィスカ、ワラステナイト、ガラ
スフレーク、ガラスビーズ、タルク、マイカ、クレー、
炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化チタンおよび酸化
アルミニウムなどが挙げられ、なかでもチョップドスト
ランドタイプのガラス繊維が好ましく用いられる。
【0039】これらの添加量は、熱可塑性樹脂(A)1
00重量部に対して5〜140重量部が好ましく、特に
好ましくは5〜100重量部である。
【0040】また、本発明の熱可塑性樹脂樹脂組成物に
対して本発明の目的を損なわない範囲でヒンダードフェ
ノール系、リン系、イオウ系酸化防止剤などの酸化防止
剤や熱安定剤、紫外線吸収剤(例えばレゾルシノール、
サリシレート、ベンゾトリアゾール、ベンゾフェノンな
ど)、滑剤および離型剤(モンタン酸およびその塩、そ
のエステル、そのハーフエステル、ステアリルアルコー
ル、ステラアマイドおよびエチレンワックスなど)、着
色防止剤(亜リン酸塩、次亜リン酸塩など)、核剤、可
塑剤、難燃剤、帯電防止剤、および染料・顔料を含む着
色剤(硫化カドミウム、フタロシアニンなど)などの通
常の添加剤を1種以上添加することができる。特に本発
明の熱可塑性樹脂組成物の耐光性や耐候性を向上させる
ために紫外線吸収剤を配合することが好ましい。
【0041】また、本発明の熱可塑性樹脂組成物は次の
様な方法で製造される。例えば、熱可塑性樹脂(A)、
ポリケトン共重合体(B)およびその他の必要な添加剤
を予備混合してまたはせずに押出機などに供給して、1
50℃〜350℃の温度範囲において十分溶融混練する
ことにより調製される。溶融混練は、ラジカル開始剤の
存在下または非存在下のいずれでも行われる。この場
合、例えば“ユニメルト”タイプのスクリューを備えた
単軸押出機、二軸、三軸押出機およびニーダタイプの混
練機などを用いることができ、充填材を用いる場合、そ
のアスペクト比をコントロールすることから、スクリュ
ーにニーディングエレメントを数個挿入あるいは未挿入
にすることにより使用することが好ましい。
【0042】また、本発明の熱可塑性樹脂(A)とポリ
ケトン共重合体(B)を溶融混練時に、化学的に反応さ
せる目的で、あるいはポリケトン共重合体を溶融混練時
に化学的に変性する目的で、ベンゾイルパーオキシド、
ジーt−ブチルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイ
ド、t−ブチルパーオキベンゾエート、アゾビスイソブ
チロニトリル、アゾビスイソバレロニトリル、2,3−
ジフェニル−2,3−ジメチルブタンなどのラジカル発
生剤の存在下に溶融混練してもよい。
【0043】かくして得られる熱可塑性樹脂組成物は通
常公知の方法で成形することができ、射出成形、押出成
形、圧縮成形などの成形品、シート、フィルムなどの成
形物品とすることができる。なかでも射出成形品用途に
特に好適であり、例えば、各種ギヤー、各種ケース、セ
ンサー、LEDランプ、コネクター、ソケット、抵抗
器、リレーケース、スイッチ、コイルボビン、コンデン
サー、バリコンケース、光ピックアップ、発振子、各種
端子板、変成器、プラグ、プリント配線板、チューナ
ー、スピーカー、マイクロフォン、ヘッドフォン、小型
モーター、磁気ヘッドベース、パワーモジュール、ハウ
ジング、半導体、液晶ディスプレー部品、FDDキャリ
ッジ、FDDシャーシ、HDD部品、モーターブラッシ
ュホルダー、パラボラアンテナ、コンピューター関連部
品などに代表される電気・電子部品;VTR部品、テレ
ビ部品、アイロン、ヘアードライヤー、炊飯器部品、電
子レンジ部品、音響部品、オーディオ・レーザーディス
ク・コンパクトディスクなどの音声機器部品、照明部
品、冷蔵庫部品、エアコン部品、タイプライター部品、
ワードプロセッサー部品などに代表される家庭、事務電
気製品部品、オフィスコンピューター関連部品、電話機
関連部品、ファクシミリ関連部品、複写機関連部品、洗
浄用治具、オイルレス軸受、船尾軸受、水中軸受、など
の各種軸受、モーター部品、ライター、タイプライター
などに代表される機械関連部品、顕微鏡、双眼鏡、カメ
ラ、時計などに代表される光学機器、精密機械関連部
品、オルタネーターターミナル、オルタネーターコネク
ター、ICレギュレーター、ライトディヤー用ポテンシ
ョメーターベース、排気ガスバルブなどの各種バルブ、
燃料関係・排気系・吸気系各種パイプ、エアーインテー
クノズルスノーケル、インテークマニホールド、燃料ポ
ンプ、エンジン冷却水ジョイント、キャブレターメイン
ボディー、キャブレタースペーサー、排気ガスセンサ
ー、冷却水センサー、油温センサー、ブレーキパットウ
ェアーセンサー、スロットルポジションセンサー、クラ
ンクシャフトポジションセンサー、エアーフローメータ
ー、ブレーキバット磨耗センサー、エアコン用サーモス
タットベース、暖房温風フローコントロールバルブ、ラ
ジエーターモーター用ブラッシュホルダー、ウォーター
ポンプインペラー、タービンべイン、ワイパーモーター
関係部品、デュストリビュター、スタータースィッチ、
スターターリレー、トランスミッション用ワイヤーハー
ネス、ウィンドウオッシャーノズル、エアコンパネルス
ィッチ基板、燃料関係電磁気弁用コイル、ヒューズ用コ
ネクター、ホーンターミナル、電装部品絶縁板、ステッ
プモーターローター、ランプソケット、ランプリフレク
ター、ランプハウジング、ブレーキピストン、ソレノイ
ドボビン、エンジンオイルフィルター、点火装置ケー
ス、遊戯用器具、トイレタリー用品、娯楽用品、玩具用
品、化学プラント、航空部品などの各種用途に有用であ
るが、上記の中で特に本発明の特徴を活かして機械機構
部品、電気・電子部品、自動車部品、OA機器、家電機
器などのハウジングおよびそれらの部品として有用に用
いることができる。
【0044】
【実施例】以下実施例により本発明の効果を更に詳細に
説明する。
【0045】実施例および比較例で述べられている各測
定項目は以下の方法に従った。
【0046】[熱可塑性樹脂組成物の製造および諸特性
評価]熱可塑性樹脂(A)および参考例で製造したポリ
ケトン共重合体(B)およびその他の必要な添加剤を混
合し、30mmΦ二軸押出機を用いて熱可塑性樹脂の融
点+30℃で溶融混練した。得られたペレットを乾燥
後、住友ネスタール射出成形機・プロマット40/25
(住友重機械工業(株)製)に供給し、シリンダー温
度:ポリマー融点+30℃、金型温度80℃の条件で成
形した。
【0047】曲げ弾性率は、ASTM D790に準じ
た。
【0048】アイゾッド衝撃試験は、ASTM D25
6に準じた。
【0049】比重は、ASTM D792に準じた。
【0050】荷重たわみ温度は、ASTM D648に
準じ、荷重0.46MPaあるいは1.82MPaにお
ける荷重たわみ温度を測定した。
【0051】また耐吸水性を評価するために、曲げ試験
片を23℃水中下、24時間放置、吸水せしめ、吸水
率、曲げ弾性率を評価し、強度保持率=処理前の弾性率
/処理後の弾性率×100(%)を耐吸水性の目安とし
た。
【0052】「ポリケトン(A)の製造」 参考例1 触媒組成物として、酢酸パラジウム0.1mmol、
1,3−ビス[(ジ(2−メトキシフェニル)ホスフィ
ノ]プロパン0.15mmolおよびトリフロロ酢酸2
mmolを秤量し、250mlの耐圧オートクレーブ
に、投入した。その後、一酸化炭素でオートクレーブ内
を置換し、20バールの圧力のエチレン、1.4バール
のプロピレンおよび30バールの圧力の一酸化炭素をオ
ートクレーブ内に投入し、90℃、1時間反応させた。
反応終了後、オートクレーブを冷却した後、オートクレ
ーブ内のポリマーを取り出した。収率[ポリマー重量/
Pd(g)/時間]は3500g/g/hであった。得
られたポリマーをm−クレゾールと少量の重水素化ジメ
チルスルホキシドに90℃に加熱し溶解させ、90MH
z 1H−NMRより、x、yのモル比を測定したとこ
ろ、仕込量とほぼ同じy/x=0.072のポリマー、
融点221℃、m−クレゾール中、60℃で測定したL
VNは1.8dl/gであった。
【0053】なお、上記融点は、PERKIN−ELM
ER DSC−7を用い、窒素雰囲気下、サンプル量1
0mg、−100℃から20℃/minの昇温条件で測
定した際に観察されるピークのトップをポリマーの融点
とした。
【0054】参考例2 ポリケトン共重合体をグリコール末端を生成させること
を目的とし、重合溶媒として、エチレングリコール50
mlを使用した以外は、参考例1と同様に行った。
【0055】y/x=0.071、融点220℃、LV
N=1.0dl/gであった。
【0056】参考例3 プロピレンの圧力を3バールにした以外は、参考例1と
同様に行った。収率3000g/g/h、y/x=0.
15、融点205℃、LVN=1.3dl/gであっ
た。
【0057】参考例4 プロピレンを用いない以外は参考例1と同様に行った。
収率35g/g/h、y/x=0、融点260℃、LV
N=1.50/gであった。
【0058】実施例1、2、3および比較例1、2、3 実施例1、2では熱可塑性樹脂(A)としてナイロン6
であるアミランCM1010(東レ(株)製)を使用
し、参考例1および2で製造したポリケトン共重合およ
び各種添加剤し、30mmΦ二軸押出機を用いて溶融混
練した。また実施例3では押出時にラジカル発生剤とし
て2,3−ジメチル−2,3−ジフェニルブタン(日本
油脂(株)製、ノフマーBC)を熱可塑性樹脂100重
量部に対し、0.5部添加した。 また、比較例1では
ポリケトン共重合体を配合せずまた比較例2、3では参
考例3、4で製造したポリケトン共重合体を使用した配
合処方および結果を表1に示した。
【0059】
【表1】 実施例1、2、3と比較例1の比較より、参考例1で製
造したx/y=0.072のポリケトン共重合体を配合
した実施例1では、比較例1に比べ、曲げ弾性率や荷重
たわみ温度を低下させることなく、衝撃強度、耐吸水性
が著しく向上していることがわかる。また参考例2で製
造した変性ポリケトンを配合した実施例2では、さらに
向上効果が認められ、さらに押出時にラジカル発生剤を
配合した実施例3では最も向上効果が大きいことがわか
る。
【0060】一方、参考例3(y/x=0.15)ある
いは参考例4(y/x=0)で製造されたポリケトン共
重合体を配合した比較例2、3では、耐吸水性は向上す
る傾向が認められるものの、荷重たわみ温度の低下や衝
撃強度が低下することがわかる。
【0061】実施例4〜8および比較例4〜8 実施例4〜8では熱可塑性樹脂(A)として、ABS樹
脂であるトヨラック(タイプ100)(東レ(株)
製)、PBT樹脂である東レPBT1100S(東レ
(株)製)、ポリフェニレンスルフィド樹脂(PPS)
であるトレリナL2120(東レPPS社製)、ポリオ
キシメチレン樹脂(POM)であるジュラコンM90−
44(ポリプラスチック(株)製)を使用し、実施例1
〜3と同様に熱可塑性樹脂組成物を製造した。尚、ガラ
ス繊維はCS3PE941S(日東紡績社製)を使用し
た。
【0062】一連の結果を表2に示した。
【0063】
【表2】 以上の結果から、本発明の熱可塑性樹脂組成物は、熱可
塑性樹脂本来の強度、耐熱性を低下させることなく、耐
衝撃性および耐吸水性に優れることがわかる。
【0064】
【発明の効果】本発明の熱可塑性樹脂組成物は、熱可塑
性樹脂本来の機械特性を損なうことなく、優れた耐衝撃
特性および耐吸水性を示し、機械機構部品、電気・電子
部品、自動車部品、OA機器、家電機器などのハウジン
グおよびそれらの部品として、極めて好適である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 81/02 C08L 81/02 101/00 101/00 // C08J 5/00 CFA C08J 5/00 CFA

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)熱可塑性樹脂100重量部に対し
    て、(B)一般式(1)および(2)で表される繰り返
    し単位からなるポリケトン共重合体0.1〜300重量
    部を配合してなる熱可塑性樹脂樹脂組成物であって、y
    /xが0.01〜0.10であることを特徴とする熱可
    塑性樹脂樹脂組成物。 【化1】 [x、yは、ポリマー中の一般式(1)および(2)そ
    れぞれのモル%を表す。]
  2. 【請求項2】y/xが、0.05〜0.10であること
    を特徴とする請求項1に記載の熱可塑性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】一般式(1)および(2)で表される繰り
    返し単位からなるポリケトンの配合量が、5〜100重
    量部であることを特徴とする請求項1に記載の熱可塑性
    樹脂組成物。
  4. 【請求項4】熱可塑性樹脂が、ポリアミド樹脂である請
    求項1〜3いずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】熱可塑性樹脂が、ポリエステル樹脂である
    請求項1〜3いずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
  6. 【請求項6】熱可塑性樹脂が、ポリブチレンテレフタレ
    ート樹脂である請求項1〜3および5いずれかに記載の
    熱可塑性樹脂組成物。
  7. 【請求項7】熱可塑性樹脂が、スチレン系樹脂である請
    求項1〜3いずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
  8. 【請求項8】熱可塑性樹脂が、ポリフェニレンフルフィ
    ド樹脂である請求項1〜3いずれかに記載の熱可塑性樹
    脂組成物。
  9. 【請求項9】熱可塑性樹脂が、ポリオキシメチレン樹脂
    である請求項1〜3いずれかに記載の熱可塑性樹脂組成
    物。
  10. 【請求項10】一般式(1)および(2)で表される繰
    り返し単位からなるポリケトン共重合体が、変性ポリケ
    トン共重合体であることを特徴とする請求項1〜9いず
    れかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
  11. 【請求項11】熱可塑性樹脂100重量部に対して、充
    填材5〜140重量部を配合してなる請求項1〜10い
    ずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
  12. 【請求項12】(A)熱可塑性樹脂100重量部と
    (B)一般式(1)および(2)で表される繰り返し単
    位からなるポリケトン共重合体0.1〜300重量部
    を、二軸押出機を用い150℃以上350℃以下の温度
    で溶融混練することを特徴とする熱可塑性樹脂組成物の
    製造方法。 【化2】 [x、yは、ポリマー中の一般式(1)および(2)そ
    れぞれのモル%を表し、y/xは0.01〜0.10で
    ある。]
  13. 【請求項13】請求項1〜11いずれかに記載の樹脂組
    成物からなる成形品。
  14. 【請求項14】成形品が、機械機構部品、電気・電子部
    品、自動車部品、OA機器部品、家電機器部品、OA機
    器のハウジング、または家電機器のハウジングである請
    求項13記載の成形品。
JP10177592A 1997-06-25 1998-06-24 熱可塑性樹脂組成物 Pending JPH1171514A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10177592A JPH1171514A (ja) 1997-06-25 1998-06-24 熱可塑性樹脂組成物

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16914997 1997-06-25
JP9-169149 1997-06-25
JP10177592A JPH1171514A (ja) 1997-06-25 1998-06-24 熱可塑性樹脂組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1171514A true JPH1171514A (ja) 1999-03-16

Family

ID=26492586

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10177592A Pending JPH1171514A (ja) 1997-06-25 1998-06-24 熱可塑性樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1171514A (ja)

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160139360A (ko) * 2015-05-27 2016-12-07 주식회사 효성 폴리케톤 폴리머를 포함하는 자동차용 헤드레스트 가이드
KR20160139365A (ko) * 2015-05-27 2016-12-07 주식회사 효성 폴리케톤 폴리머를 포함하는 자동차용 사이드 몰딩
KR20160139356A (ko) * 2015-05-27 2016-12-07 주식회사 효성 폴리케톤 폴리머를 포함하는 자동차용 액츄에이터 기어
KR20160139364A (ko) * 2015-05-27 2016-12-07 주식회사 효성 폴리케톤 블렌드를 포함하는 자동차용 공기흡입구 가니쉬
KR20160139362A (ko) * 2015-05-27 2016-12-07 주식회사 효성 폴리케톤 블렌드를 포함하는 자동차용 루프랙
KR20160139359A (ko) * 2015-05-27 2016-12-07 주식회사 효성 폴리케톤 폴리머를 포함하는 자동차용 컵 홀더
KR20160139355A (ko) * 2015-05-27 2016-12-07 주식회사 효성 폴리케톤 폴리머를 포함하는 자동차용 냉난방 공조기(havc) 스위치 및 캠의 샤프트
KR20160139333A (ko) * 2015-05-27 2016-12-07 주식회사 효성 폴리케톤 자동차 인터 쿨러 에어덕트 및 이의 제조방법
KR20160139325A (ko) * 2015-05-27 2016-12-07 주식회사 효성 폴리케톤 자동차 에어 인테이크 매니폴드 및 이의 제조방법
KR20160139357A (ko) * 2015-05-27 2016-12-07 주식회사 효성 폴리케톤 폴리머를 포함하는 자동차용 스피커 그릴
KR20160139361A (ko) * 2015-05-27 2016-12-07 주식회사 효성 폴리케톤 폴리머를 포함하는 자동차용 내비게이션 받침대
KR20160139353A (ko) * 2015-05-27 2016-12-07 주식회사 효성 폴리케톤 폴리머를 포함하는 자동차용 슬라이드 가이드
KR20160139328A (ko) * 2015-05-27 2016-12-07 주식회사 효성 폴리케톤 블렌드 자동차 헤드 램프 베젤
CN106661322A (zh) * 2014-07-18 2017-05-10 株式会社晓星 具有优异耐油性的聚酮树脂组合物
JP2017524044A (ja) * 2014-07-18 2017-08-24 ヒョスン コーポレーション 耐水性に優れたポリケトン樹脂組成物
WO2019124718A1 (ko) * 2017-12-21 2019-06-27 이도훈 폴리케톤 재질의 부품을 갖는 펌프가 장착된 화장품 용기
JP2019143154A (ja) * 2013-09-17 2019-08-29 ロディア オペレーションズRhodia Operations ポリケトンおよびゴムを含有するポリアミドベースの組成物
WO2019231156A1 (ko) * 2018-05-28 2019-12-05 Kim Dae Won 고분자 블렌드 조성물
CN114058152A (zh) * 2021-12-13 2022-02-18 重庆云天化天聚新材料有限公司 一种共聚甲醛树脂组合物及制备方法

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019143154A (ja) * 2013-09-17 2019-08-29 ロディア オペレーションズRhodia Operations ポリケトンおよびゴムを含有するポリアミドベースの組成物
CN106661322A (zh) * 2014-07-18 2017-05-10 株式会社晓星 具有优异耐油性的聚酮树脂组合物
CN106661322B (zh) * 2014-07-18 2020-07-07 晓星化学(株) 具有优异耐油性的聚酮树脂组合物
JP2017524044A (ja) * 2014-07-18 2017-08-24 ヒョスン コーポレーション 耐水性に優れたポリケトン樹脂組成物
JP2017521533A (ja) * 2014-07-18 2017-08-03 ヒョスン コーポレーション 耐油性に優れたポリケトン樹脂組成物
KR20160139359A (ko) * 2015-05-27 2016-12-07 주식회사 효성 폴리케톤 폴리머를 포함하는 자동차용 컵 홀더
KR20160139328A (ko) * 2015-05-27 2016-12-07 주식회사 효성 폴리케톤 블렌드 자동차 헤드 램프 베젤
KR20160139333A (ko) * 2015-05-27 2016-12-07 주식회사 효성 폴리케톤 자동차 인터 쿨러 에어덕트 및 이의 제조방법
KR20160139325A (ko) * 2015-05-27 2016-12-07 주식회사 효성 폴리케톤 자동차 에어 인테이크 매니폴드 및 이의 제조방법
KR20160139357A (ko) * 2015-05-27 2016-12-07 주식회사 효성 폴리케톤 폴리머를 포함하는 자동차용 스피커 그릴
KR20160139361A (ko) * 2015-05-27 2016-12-07 주식회사 효성 폴리케톤 폴리머를 포함하는 자동차용 내비게이션 받침대
KR20160139353A (ko) * 2015-05-27 2016-12-07 주식회사 효성 폴리케톤 폴리머를 포함하는 자동차용 슬라이드 가이드
KR20160139355A (ko) * 2015-05-27 2016-12-07 주식회사 효성 폴리케톤 폴리머를 포함하는 자동차용 냉난방 공조기(havc) 스위치 및 캠의 샤프트
KR20160139360A (ko) * 2015-05-27 2016-12-07 주식회사 효성 폴리케톤 폴리머를 포함하는 자동차용 헤드레스트 가이드
KR20160139362A (ko) * 2015-05-27 2016-12-07 주식회사 효성 폴리케톤 블렌드를 포함하는 자동차용 루프랙
KR20160139364A (ko) * 2015-05-27 2016-12-07 주식회사 효성 폴리케톤 블렌드를 포함하는 자동차용 공기흡입구 가니쉬
KR20160139365A (ko) * 2015-05-27 2016-12-07 주식회사 효성 폴리케톤 폴리머를 포함하는 자동차용 사이드 몰딩
KR20160139356A (ko) * 2015-05-27 2016-12-07 주식회사 효성 폴리케톤 폴리머를 포함하는 자동차용 액츄에이터 기어
WO2019124718A1 (ko) * 2017-12-21 2019-06-27 이도훈 폴리케톤 재질의 부품을 갖는 펌프가 장착된 화장품 용기
WO2019231156A1 (ko) * 2018-05-28 2019-12-05 Kim Dae Won 고분자 블렌드 조성물
CN114058152A (zh) * 2021-12-13 2022-02-18 重庆云天化天聚新材料有限公司 一种共聚甲醛树脂组合物及制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH1171514A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
US6121388A (en) Polyamide resin composition
KR100255119B1 (ko) 액정성 수지 성형품
KR102644138B1 (ko) 액정 폴리에스테르 수지, 그의 제조 방법 및 그것을 포함하는 성형품
JP2000080289A (ja) 液晶性樹脂組成物
JPH11100516A (ja) 熱可塑性樹脂組成物およびコネクター
JPH1171513A (ja) ポリケトン樹脂組成物
JP4529218B2 (ja) ポリアミド樹脂組成物
JP4010045B2 (ja) ウエルド部を有するポリプロピレンテレフタレート樹脂成形品
JPH08183910A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP3564824B2 (ja) 樹脂組成物の製造方法
JP3690060B2 (ja) 液晶性樹脂組成物
JP3269212B2 (ja) ガラス繊維強化液晶性樹脂組成物
JP3635861B2 (ja) 液晶性樹脂組成物
JP2000034404A (ja) ポリアミド樹脂組成物および成形品
JPH10316828A (ja) 環状オレフィン系樹脂組成物
JPH05230371A (ja) ポリフェニレンスルフィド樹脂組成物
JPH06299051A (ja) 樹脂組成物
JPH10101946A (ja) 熱可塑性樹脂組成物および成形品
JPH11315206A (ja) ポリアミド樹脂組成物
JP3601214B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物およびその成形品
JP3376735B2 (ja) 液晶性樹脂成形品
JPH1171505A (ja) 液晶性樹脂組成物
JP2002356598A (ja) 熱可塑性樹脂組成物およびそれからなる成形品
JP2000109686A (ja) 難燃性樹脂組成物およびその成形品

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070727

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100727

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100727

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110727

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees