JPH1171309A - 1,4−ブタンジオールをゲスト化合物とする包接化合物、その製造方法及び1,4−ブタンジオールの分離精製方法 - Google Patents

1,4−ブタンジオールをゲスト化合物とする包接化合物、その製造方法及び1,4−ブタンジオールの分離精製方法

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JPH1171309A
JPH1171309A JP23130297A JP23130297A JPH1171309A JP H1171309 A JPH1171309 A JP H1171309A JP 23130297 A JP23130297 A JP 23130297A JP 23130297 A JP23130297 A JP 23130297A JP H1171309 A JPH1171309 A JP H1171309A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】1,4−ブタンジオールをゲスト化合物とする
包接化合物と、その製造方法及び該包接化合物を用いる
1,4−ブタンジオールの分離精製方法を提供する。 【解決手段】1,4−ブタンジオールを含有する溶液
に、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェ
ニル)エタン(TEP)等の、ゲスト化合物と水素結合
を形成する芳香族化合物を添加して、包接化合物の結晶
錯体を生成させ、該結晶錯体を単離し、得られた結晶錯
体を加熱、または1,4−ブタンジオールとゲスト置換
する化合物を添加することにより、1,4−ブタンジオ
ールを分離精製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1,4−ブタンジ
オールをゲスト化合物とし、ヒドロキシ基を有し、ゲス
ト化合物と水素結合を形成する芳香族化合物をホスト化
合物とする、包接化合物、その製造方法及び1,4−ブ
タンジオールの分離精製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】1,4−ブタンジオールは、ポリエステ
ル、ポリアミド、ウレタン、エポキシ樹脂等の原料とし
て重要である。1,4−ブタンジオールが高純度で得ら
れる合成法としては、レッペ法をはじめとする種々の合
成方法が提案されている。
【0003】例えば、アリルアルコールをヒドロホルミ
ル化し、次いで接触水素添加して得られる粗ブタンジオ
ール混合物をルテニウム触媒、水及び水素の存在下で加
熱した後、蒸留分離する方法(特開昭58−16753
2)がある。この方法では、粗ブタンジオール混合物を
ルテニウム触媒、水及び水素の存在下に、好適には80
〜150℃、圧力30〜50kg/cm2 で加熱処理す
ることにより、不純物が還元分解される。
【0004】また、無水マレイン酸、マレイン酸、無水
コハク酸、コハク酸、γ−ブチロラクトン又はこれらの
混合物を原料として、ルテニウム、白金及びロジウムか
ら選ばれた少なくとも1種と、スズを担体に担持してな
る触媒を用いて、接触水素化反応により1,4−ブタン
ジオールを製造する方法(特開平7−165644)も
ある。
【0005】その他、銅、クロム、マンガン及び/又は
バリウム、ならびにナトリウム及び/又はカリウムを含
む触媒の存在下に、気相で、マレイン酸ジエチル及び/
又はコハク酸ジエチルを接触水素化することにより1,
4−ブタンジオールを製造する方法(特開平7−285
898)もある。
【0006】さらに、ブタジエンジエポキシドを特定の
水素化触媒上で選択的水素化分解することにより、1,
4−ブタンジオールを製造する方法(特開平8−176
035)もある。
【0007】この方法では、触媒活性成分が元素状Pd
やPt以外である水素化触媒(好適にはラネーニッケ
ル、レニウムスポンジ等)を用いる。テトラヒドロフラ
ン(以下、THFと略す。)等の不活性溶剤の存在下
で、100〜200℃、20〜200バールで、水素化
反応を行う。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の1,4−ブタンジオールの製造方法では、最終合
成品の中に、1,4−ブタンジオール以外の他のブタン
ジオール類、n−ブタノール、THF等の副生成物が混
在する。
【0009】1,4−ブタンジオールは工業原料として
重要であり、高純度の1,4−ブタンジオールを得るこ
とは、1,4−ブタンジオールを原料とする合成樹脂等
を高収率で合成する上で重要である。したがって、本発
明は、1,4−ブタンジオールをゲスト化合物とする包
接化合物、その製造方法及び前記包接化合物を利用した
1,4−ブタンジオールの分離精製方法を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、1,4−ブタンジオールをゲスト化合物
とし、ヒドロキシ基を有し、ゲスト化合物と水素結合を
形成する芳香族化合物をホスト化合物とする包接化合物
及びその製造方法である。
【0011】また、本発明は、ホスト化合物のゲスト化
合物に対する親和性の差を利用して、1,4−ブタンジ
オールを含む混合物の中から、1,4−ブタンジオール
を選択的に包接化合物に取り込むことにより、高純度の
1,4−ブタンジオールを得る、1,4−ブタンジオー
ルの分離精製方法である。
【0012】また、ホスト化合物のゲスト化合物に対す
る親和性が、1,4−ブタンジオールに比べて高い不純
物の場合には、不純物とゲスト化合物との包接化合物を
形成させることにより不純物を包接化合物の形で除去
し、結果として1,4−ブタンジオールを分離精製する
ことができる。
【0013】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
包接化合物は、好適には、1,4−ブタンジオールをゲ
スト化合物とし、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒ
ドロキシフェニル)エタン(以下、TEPと略す。)、
1,1,2,2−テトラキス(3−メチル−4−ヒドロ
キシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス
(3−ブロモ−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,
1,2,2−テトラキス(3,5−ジメチル−4−ヒド
ロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス
(3−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)エタン、
1,1,2,2−テトラキス(3−フルオロ−4−ヒド
ロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス
(3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキシフェニル)エタ
ン、1,1,2,2−テトラキス〔(4−ヒドロキシ−
3−フェニル)フェニル〕エタン、1,1,2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)−2,2−ビス(3−メ
チル−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,3,
3−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
1,1,3,3−テトラキス(3−メチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン、1,1,3,3−テトラキス
(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
1,1,4,4−テトラキス(4−ヒドロキシフェニ
ル)ブタン、1,1,4,4−テトラキス(3−クロロ
−4−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2’−メチレ
ンビス(4−クロロフェノール)、1,1’−ビス−2
−ナフトール、1,1,4,4−テトラフェニル−2−
ブチン−1,4−ジオール、1,1−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)シクロヘキサンからなる群から選ばれる
一種以上をホスト化合物とすることを特徴とする。
【0014】また、本発明は、1,4−ブタンジオール
を含有する溶液に、前記ホスト化合物の一種以上を添加
することを特徴とする、1,4−ブタンジオールをゲス
ト化合物とした包接化合物の製造方法である。本発明の
製造方法は、種々の変更が可能である。例えば、前記ホ
スト化合物を含有する溶液に、1,4−ブタンジオール
を含む混合物を加えて包接化合物を製造することもでき
る。
【0015】また、1,4−ブタンジオールを含有する
溶液と、前記ホスト化合物を含有する溶液とを混合する
ことによっても、本発明の包接化合物を製造することが
できる。
【0016】例えば、1,4−ブタンジオールを含む溶
液に前記ホスト化合物を添加する等して、ゲスト化合物
である1,4−ブタンジオールと前記ホスト化合物とを
混合させた後、溶媒やホスト化合物の種類に応じて、加
熱または冷却し、包接化合物を製造する。
【0017】ゲスト化合物とホスト化合物とを含有する
混合液を加熱して包接化合物を生成させる場合、溶媒の
沸点より低い温度まで、ゆっくりと加熱する。溶媒とし
ては、メタノール、エタノール等の低級アルコール類や
酢酸エチル等を用いることができる。
【0018】通常、ゲスト化合物とホスト化合物とを溶
解させ、加熱、攪拌することにより包接化合物を生成さ
せるが、加熱により、包接化合物中に取り込まれたゲス
ト化合物が放出される場合もあるので、溶媒やホスト化
合物の種類に応じて、適切な温度条件を選択する必要が
ある。
【0019】1,4−ブタンジオール以外の他のブタン
ジオール類、すなわち1,2−ブタンジオール、1,3
−ブタンジオールまたは2,3−ブタンジオールは、上
記の方法で前記ホスト化合物と混合させた場合には、包
接化合物は生成しない。これにより、1,4−ブタンジ
オールの包接化合物を選択的に生成させ、該包接化合物
を単離し、1,4−ブタンジオールを再放出させる簡易
な方法で、1,4−ブタンジオールを含む混合溶液中か
ら、1,4−ブタンジオールを高純度で単離することが
できる。
【0020】また、不純物とゲスト化合物との包接化合
物を選択的に生成させることもできる。例えば、ゲスト
化合物としてTEPを用いる場合、1,4−ブタンジオ
ールに比べて不純物のγ−ブチロラクトンの方が、TE
Pに対する親和性が高い。従って、1,4−ブタンジオ
ールとγ−ブチロラクトンとが混在する場合、γ−ブチ
ロラクトンとTEPとの包接化合物が選択的に生成す
る。
【0021】本発明の1,4−ブタンジオールの分離精
製方法は、1,4−ブタンジオールを含有する混合物中
に、前記ホスト化合物の一種以上を作用させて、1,4
−ブタンジオールをゲスト化合物とする包接化合物の結
晶錯体を生成させ、生成した結晶錯体を含有する溶液を
濾過、または蒸留して該結晶錯体を分離し、分離した結
晶錯体を加熱することにより、あるいは1,4−ブタン
ジオールとゲスト置換する化合物を添加することによ
り、1,4−ブタンジオールを単離することを特徴とす
る。
【0022】前記ホスト化合物は、より好適にはTEP
である。これにより、簡易な方法で1,4−ブタンジオ
ールを含む溶液中から、1,4−ブタンジオールを高純
度で精製することができる。
【0023】上記の分離精製方法において、生成した包
接化合物の結晶錯体を加熱して1,4−ブタンジオール
を単離する場合、例えば、1,4−ブタンジオールとT
EPとの包接化合物の場合には、約175℃で包接化合
物から1,4−ブタンジオールが分離する。1,4−ブ
タンジオールの沸点は235℃であり、蒸留して1,4
−ブタンジオールを分離精製する場合に比べ、低い温度
で1,4−ブタンジオールを単離することができる。
【0024】また、生成した結晶錯体に、1,4−ブタ
ンジオールとゲスト置換する化合物を添加することによ
り、1,4−ブタンジオールを単離する場合には、1,
4−ブタンジオールに比べてホスト化合物に対する親和
性の高い化合物を添加する。例えば、ホスト化合物とし
てTEPを用いる場合には、1,4−ブタンジオールに
比べてTEPに対する親和性の高いγ−ブチロラクトン
を添加することにより、1,4−ブタンジオールを単離
することができる。この場合、γ−ブチロラクトンに対
して過剰のTEPが系内に残存していても、1,4−ブ
タンジオールと過剰のTEPは包接化合物を形成しな
い。
【0025】上記のゲスト置換を行う場合、ゲスト化合
物と包接化合物を形成しているホスト化合物に対し、よ
り親和性の高いゲスト化合物を添加した後、上記の包接
化合物の製造方法と同様に、加熱または冷却することに
より包接化合物を形成させてもよい。
【0026】
【発明の実施の形態】
【実施例】次に、実施例、参考例を挙げて、本発明化合
物を更に具体的に説明する。本発明は、以下の実施例、
参考例に限定されない。
【0027】実施例1 1,4−ブタンジオールとTEPとの結晶錯体の製造 酢酸エチル4.5gに1,3−ブタンジオール、1,4
−ブタンジオールおよび2,3−ブタンジオールを各
0.5g溶解し、これにTEP0.4gを加え、60℃
までゆっくり加熱し、完全に溶解させた。放置して室温
まで冷却した後、析出物を濾過し、白色粉末0.5gを
得た。
【0028】このものの熱重量分析(TG)により、
1,4−ブタンジオールとTEPが、ほぼ1:1(モル
比)である結晶錯体と確認された。図1にTGチャート
を示した。図中、横軸は温度(℃)、左縦軸は示差熱分
析(DTA,μV)、右縦軸はTG(%)を表す。(以
下同じ)
【0029】参考例1 1,4−ブタンジオールとTEPとの結晶錯体の製造 酢酸エチル4.5gに1,4−ブタンジオールを0.5
g溶解し、これにTEP0.4gを加え、60℃までゆ
っくり加熱し、完全に溶解させた。放置して室温まで冷
却した後、析出物を濾過し、白色粉末0.5gを得た。
【0030】このものの熱重量分析(TG)により、
1,4−ブタンジオールとTEPが、ほぼ1:1(モル
比)である結晶錯体と確認された。図2にTGチャート
を示した。
【0031】参考例2 参考例1の1,4−ブタンジオールを1,3−ブタンジ
オールまたは2,3−ブタンジオールに換え、他の条件
は1,4−ブタンジオールの場合と同様にして、それぞ
れTEPと反応させたところ、包接化合物は生成しなか
った。
【0032】参考例3 酢酸エチルとTEPとの結晶錯体の製造 酢酸エチル4.5gにTEP0.4gを加え、60℃ま
でゆっくり加熱し、完全に溶解させた。放置して室温ま
で冷却した後、析出物を濾過し、白色粉末0.5gを得
た。
【0033】このものの熱重量分析(TG)により、酢
酸エチルとTEPが、ほぼ2:1(モル比)である結晶
錯体と確認された。図3にTGチャートを示した。
【0034】実施例2 γ−ブチロラクトンとTEPとの結晶錯体の製造 メタノール40gに1,4−ブタンジオール2.7g、
γ−ブチロラクトン2.3gを溶解させ、さらにTEP
2gを溶解させた。溶液を−15℃に冷却した後、析出
結晶を濾過し、針状結晶0.5gを得た。
【0035】このものの熱重量分析(TG)により、γ
−ブチロラクトンとTEPが、ほぼ2:1(モル比)で
ある結晶錯体と確認された。図4にTGチャートを示し
た。
【0036】参考例4 γ−ブチロラクトンとTEPとの結晶錯体の製造 メタノール40gにγ−ブチロラクトン2.3gを溶解
させ、さらにTEP2gを溶解させた。溶液を−15℃
に冷却した後、析出結晶を濾過し、針状結晶0.5gを
得た。
【0037】このものの熱重量分析(TG)により、γ
−ブチロラクトンとTEPが、ほぼ2:1(モル比)で
ある結晶錯体と確認された。図5にTGチャートを示し
た。
【0038】実施例3 1,4−ブタンジオールとTEPとの結晶錯体の製造 メタノール40gに1,4−ブタンジオール2.7g、
テトラヒドロフラン2.2g、及びn−ブタノール2.
2gを溶解させ、さらにTEP2gを溶解させた。溶液
を−15℃に冷却した後、析出結晶を濾過し、針状結晶
0.3gを得た。
【0039】このものの熱重量分析(TG)により、
1,4−ブタンジオールとTEPが、ほぼ1:1(モル
比)である結晶錯体と確認された。図6にTGチャート
を示した。
【0040】実施例4 1,4−ブタンジオールとTEPとの結晶錯体の製造 メタノール40gに、1,2−ブタンジオール、2,3
−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール及び1,4
−ブタンジオールを各2.7g溶解させ、さらに、TE
P2gを溶解させた。溶液を−15℃に冷却した後、析
出結晶を濾過し、針状結晶0.5gを得た。
【0041】このものの熱重量分析(TG)により、
1,4−ブタンジオールとTEPが、ほぼ1:1(モル
比)である結晶錯体と確認された。図7にTGチャート
を示した。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、1,4−ブタンジオー
ルの含む溶液に前記ホスト化合物を添加して包接化合物
の結晶錯体を生成させ、該結晶錯体を分離し、該結晶錯
体を加熱することにより、あるいは1,4−ブタンジオ
ールとゲスト置換する化合物を添加することにより、
1,4−ブタンジオールを簡易に、かつ高純度で得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】1,4−ブタンジオールとTEPとの1:1包
接化合物のTG及びDTAチャートである。
【図2】1,4−ブタンジオールとTEPとの1:1包
接化合物のTG及びDTAチャートである。
【図3】酢酸エチルとTEPとの2:1包接化合物のT
G及びDTAチャートである。
【図4】γ−ブチロラクトンとTEPとの2:1包接化
合物のTG及びDTAチャートである。
【図5】γ−ブチロラクトンとTEPとの2:1包接化
合物のTG及びDTAチャートである。
【図6】1,4−ブタンジオールとTEPとの1:1包
接化合物のTG及びDTAチャートである。
【図7】1,4−ブタンジオールとTEPとの1:1包
接化合物のTG及びDTAチャートである。
【符号の説明】 …示差熱分析曲線、…熱重量分析曲線。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1,4−ブタンジオールをゲスト化合物と
    し、ヒドロキシ基を有し、ゲスト化合物と水素結合を形
    成する芳香族化合物をホスト化合物とすることを特徴と
    する包接化合物。
  2. 【請求項2】1,4−ブタンジオールをゲスト化合物と
    し、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェ
    ニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−メチ
    ル−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2
    −テトラキス(3−ブロモ−4−ヒドロキシフェニル)
    エタン、1,1,2,2−テトラキス(3,5−ジメチ
    ル−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2
    −テトラキス(3−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
    ル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−フルオ
    ロ−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2
    −テトラキス(3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキシフ
    ェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス〔(4−
    ヒドロキシ−3−フェニル)フェニル〕エタン、1,
    1,2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−2,2
    −ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)エタ
    ン、1,1,3,3−テトラキス(4−ヒドロキシフェ
    ニル)プロパン、1,1,3,3−テトラキス(3−メ
    チル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1,
    3,3−テトラキス(3−クロロ−4−ヒドロキシフェ
    ニル)プロパン、1,1,4,4−テトラキス(4−ヒ
    ドロキシフェニル)ブタン、1,1,4,4−テトラキ
    ス(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)ブタン、
    2,2’−メチレンビス(4−クロロフェノール)、
    1,1’−ビス−2−ナフトール、1,1,4,4−テ
    トラフェニル−2−ブチン−1,4−ジオールおよび
    1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサ
    ンからなる群から選ばれる一種以上をホスト化合物とす
    ることを特徴とする包接化合物。
  3. 【請求項3】1,4−ブタンジオールを含有する溶液
    に、前記ホスト化合物の一種を添加することを特徴とす
    る、 請求項1記載の包接化合物の製造方法。
  4. 【請求項4】1,4−ブタンジオールを含有する混合物
    中に、1,4−ブタンジオールをゲスト化合物とし、ヒ
    ドロキシ基を有し、ゲスト化合物と水素結合を形成する
    芳香族化合物の一種以上をホスト化合物として作用さ
    せ、包接化合物の結晶錯体を生成させ、 生成した結晶錯体を分離し、 分離した結晶錯体から1,4−ブタンジオールを単離す
    ることを特徴とする1,4−ブタンジオールの分離精製
    方法。
  5. 【請求項5】前記包接化合物が、1,4−ブタンジオー
    ルをゲスト化合物とし、1,1,2,2−テトラキス
    (4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−
    テトラキス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)エ
    タン、1,1,2,2−テトラキス(3−ブロモ−4−
    ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラ
    キス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)エ
    タン、1,1,2,2−テトラキス(3−t−ブチル−
    4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テ
    トラキス(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)エ
    タン、1,1,2,2−テトラキス(3,5−ジメトキ
    シ−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2
    −テトラキス〔(4−ヒドロキシ−3−フェニル)フェ
    ニル〕エタン、1,1,2,2−ビス(4−ヒドロキシ
    フェニル)−2,2−ビス(3−メチル−4−ヒドロキ
    シフェニル)エタン、1,1,3,3−テトラキス(4
    −ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1,3,3−テ
    トラキス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロ
    パン、1,1,3,3−テトラキス(3−クロロ−4−
    ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1,4,4−テト
    ラキス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1,
    4,4−テトラキス(3−クロロ−4−ヒドロキシフェ
    ニル)ブタン、2,2’−メチレンビス(4−クロロフ
    ェノール)、1,1’−ビス−2−ナフトール、1,
    1,4,4−テトラフェニル−2−ブチン−1,4−ジ
    オールおよび1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
    シクロヘキサンからなる群から選ばれる一種以上をホス
    ト化合物とすることを特徴とする請求項4記載の1,4
    −ブタンジオールの分離精製方法。
JP23130297A 1997-08-27 1997-08-27 1,4−ブタンジオールをゲスト化合物とする包接化合物、その製造方法及び1,4−ブタンジオールの分離精製方法 Expired - Fee Related JP4095698B2 (ja)

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CN105083836A (zh) * 2015-07-31 2015-11-25 沈阳海尔电冰箱有限公司 冰箱生产线中门体配送系统的控制方法和控制装置
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