JPH1170213A - 遊戯盤の釘打ち機械 - Google Patents

遊戯盤の釘打ち機械

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JPH1170213A
JPH1170213A JP19649098A JP19649098A JPH1170213A JP H1170213 A JPH1170213 A JP H1170213A JP 19649098 A JP19649098 A JP 19649098A JP 19649098 A JP19649098 A JP 19649098A JP H1170213 A JPH1170213 A JP H1170213A
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JP
Japan
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nail
driving
game board
head
nails
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JP19649098A
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Inventor
Yukio Nakagawa
幸男 中川
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Heiwa Corp
Original Assignee
Heiwa Corp
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Publication date
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  • Pinball Game Machines (AREA)
  • Dovetailed Work, And Nailing Machines And Stapling Machines For Wood (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決課題】 パチンコ機の遊戯盤に対してハンマ装置
により釘を打ち込む際、釘の頭部に傷をつけることなく
円滑に且つ効率的に打ち込めるようにすること。 【解決手段】 XYテーブル(9)上に支持する遊戯盤
(13)を釘打ち込み位置まで移動させる一方、釘供給
装置から順に送り出される釘(N)を釘ホルダ(8)で
支持し、この釘の頭部をハンマ装置(6)で叩き遊戯盤
の所定の打ち込み位置に連続的に打ち付けるようにした
遊戯盤の釘打ち機械にあって、前記ハンマ装置(6)
を、サーボモータと、該サーボモータの出力軸(66)
に接続されるボールねじ(68)と、該ボールねじに嵌
合するナット(69)を保持し釘打ち込み方向に往復動
する打ち込みヘッド(71)と、打ち込みヘッドを打ち
込み方向へ往復動可能に支持するガイド(72)と、前
記釘供給装置から順に送り出される釘を前記釘ホルダ
(8)に案内する案内筒(5)内を上下動自在に支持さ
れる釘打ちロッド(79)とから構成すると共に、前記
釘打ちロッド(79)はその上端を前記打ち込みヘッド
(71)に対して回転自在に接続するようにすること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ台等の遊
戯盤の組み立て工程において、その表面の所定位置に連
続して釘を打ち込む遊戯盤の釘打ち機械に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の遊戯盤の釘打ち機械としては、特
開昭48ー69171号公報、特公平2ー35587号
公報、特公平2ー35588号公報、特公平2ー371
93号公報に記載のものが知られている。これらは、遊
戯盤の釘打ち位置をX,Y座標データとしてメモリに記
憶しておき、その位置データに基づき遊戯盤が取り付け
られたXYテーブルを移動するとともに、釘供給装置か
ら供給される釘を二本爪からなる釘ホルダの先端に保持
しながら打ち込み位置に合わせ、釘の頭部を上方からハ
ンマ装置により叩いて打ち込むものになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の釘打ち機械では釘を叩きこむハンマは、エアシリンダ
やモータ駆動のカムにより構成されているため、その打
撃音や排気音が騒音となり、作業環境を悪化させるとい
う問題がある一方で、釘を直接叩く打ち込みヘッドと釘
との摩擦抵抗が大きいことから磨耗しやすく精度が狂う
といった問題があった。
【0004】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたもので、その目的とするところは釘打ち込み時の発
生音を小さくして騒音を減らし作業環境を改善する一
方、打ち込みヘッドとこれによって叩かれる釘との摩擦
を小さくしてヘッド自体の変形を防止し打ち込み精度を
保てるようにした遊戯盤の釘打ち機械を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、発明はXYテーブル上に支持された遊戯盤を移動さ
せ、釘供給装置から順に送り出される釘を釘ホルダで支
えながら釘の頭部をハンマ装置により叩いて遊戯盤に打
ち込む遊戯盤の釘打ち機械にあって、前記ハンマ装置の
駆動力によって釘の打ち込み方向に往復動する打ち込み
ヘッドと、該打ち込みヘッドに連設し前記釘供給装置か
ら順に送り出される釘を前記釘ホルダに案内する案内筒
内を通して上下動する釘打ちロッドとを有し、前記釘打
ちロッドは上端が前記打ち込みヘッドに対して回転自在
に接続されることを特徴とした遊戯盤の釘打ち機械を提
供することにある。
【0006】本発明によれば、例えば駆動力としてサー
ボモータを使用したときこのサーボモータの出力軸によ
りボールねじが回転・駆動され、ボールねじと嵌合する
ナットを保持する打ち込みヘッドがガイドに支持されな
がら釘打ち込み方向に往復駆動されるもので、ハンマの
打ち込み時の衝撃音無くなり、またエアシリンダによる
排気音の発生も無く極めて静粛な環境の中で作業が行え
ることになる一方、上記打ち込みヘッドは釘打ちロッド
に対して回転自在に連結され、釘の頭を叩くときここに
発生する摩擦を未然に解消することから騒音を抑え、且
つ変形を抑えて精度を保つことができることになる。次
に、本発明を図示する実施例につき詳述し、その特徴と
するところを明らかにする。
【0007】
【実施の態様】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の実施例を説明す
る。図1、図2は本発明に係る遊戯盤の釘打ち機械の実
施例の主要部を示し、図1は左側面図の左上部を、図2
は同じく左側面図の右下部をそれぞれ一部を重複させて
示す。
【0008】両図に示されるように、本実施例の釘打ち
機械は、フレーム1により左上部に支持されているパー
ツフィーダ2、パーツフィーダ2から送り出された釘を
重力により自然搬送するシュータ3、シュータ3の先端
に配設された釘繰り出し機構4および案内筒5、案内筒
5の上方に配設されたハンマ装置6およびポンチング装
置7、シュータ3および案内筒5の下方に配設された釘
ホルダ8、案内筒5下方に配設されたXYテーブル9、
XYテーブル9上に支持されたパチンコ板等の遊戯盤1
3の取り付け台10等から構成されている。
【0009】このうち、パーツフィーダ2とシュータ3
とが釘供給装置を構成する。取り付け台10の上面には
位置決めピン11,12が突設されており、このピン1
1,12に、図3,図4に示す遊戯盤13の基準孔1
4,15が差し込まれて固定される。なお、図3,図4
中の16は釘が打ち込まれる範囲を示す。また、この実
施例では、釘を遊戯盤13に対して6度傾けて打ち込む
場合を示している。
【0010】図5は図1のシュータ3先端部の釘繰り出
し機構4、案内筒5および釘ホルダ8の部分の拡大図で
ある。図6は図5のシュータ3のB−B線断面図であ
り、図7は図5のシュータ3のDーD線断面図である。
両図に示されるように、シュータ3は3枚の板21〜2
3を組み合わせて、釘Nの通路24が形成されている。
図8は釘Nを示し、先端近くにスクリュー部が形成され
ている。通常は、スクリュー部までが遊戯盤13に打ち
込まれ、このスクリュー部が打ち込まれるときに釘Nに
回転が生じる。
【0011】図9から図11までは釘繰り出し機構4を
示す。図9は図5のA−A線断面図であり、図10は図
9のC−C線断面図であり、図11は図10のE−E線
断面図およびその補助投影図である。これらの図におい
て、シュータ3を形成する板21,22の先端に、釘の
通路24を開閉する仕切り板25が通路24の直角方向
に往復動自在に配設される。すなわち、板21を貫通し
て板22の側面に支持された1対のガイドロッド26,
27にブラケット28が摺動自在に嵌合され、このブラ
ケット28がエアシリンダ29により駆動されて、ブラ
ケット28に固定された仕切り板25が往復移動する。
【0012】また、ブラケット28のシュータ3側に取
り付けられたピン31,32の先端にコイルばね33,
34を介して押圧ブロック35が支持される。押圧ブロ
ック35は板21の釘の通路24に面する位置に形成さ
れた切欠きに嵌合し、エアシリンダ29が前進している
状態で通路24内に整列している釘Nを押圧・保持す
る。
【0013】押圧ブロック35と仕切り板25との間に
は、釘Nの1個分の外径の隙間が形成されており、仕切
り板25には、釘Nを通過させるための開口部30が形
成されている。仕切り板25が前進した状態で開口部3
0は通路24の前方に位置する。
【0014】ここで、図示されている状態から、エアシ
リンダ29が後退すると、ブラケット28とともに仕切
り板25が後退して開口部30の位置がずれて通路24
は塞がれる。このとき同時に、ブラケット28とともに
後退するピン31,32の先端の大径部が押圧ブロック
35内の摺動孔の端部に係止されるまで、押圧ブロック
35はコイルばね33,34により通路24側に押圧さ
れた状態が続き通路24の釘Nを保持したままとなる。
【0015】ピン31,32が距離aを移動した後は、
押圧ブロック35はピン31,32とともに後退して、
通路24内での釘Nの通過が自由となる。この状態で、
自然落下により釘Nの列が前進し、先頭の釘Nが仕切り
板25に当接して停止する。さらに、エアシリンダ29
が前進すると、ブラケット28とともにピン31,32
および仕切り板25が前進する。今度は、先にピン3
1,32がコイルばね33,34を介して押圧ブロック
35を通路24に押し当て、釘Nの列を押圧保持する。
【0016】このとき、先頭の釘Nだけは、押圧ブロッ
ク35に押圧されずに、押圧ブロック35と仕切り板2
5の間の隙間に残る。次に、仕切り板25の開口部30
が通路24に到達すると、押圧されずに残っていた1本
の釘Nが開口部30を重力により通過して、案内筒5に
送り込まれる。
【0017】このようにして、エアシリンダ29の前進
・後退を繰り返すことにより、シュータ3に整列されて
いる釘Nが1本ずつ案内筒5へ繰り出される。なお、仕
切り板25の開口部30の先端側の縁を断面鋭角にして
シュータ3側に尖らせてあるのは、通路24を塞ぐ際に
誤って釘Nを通路24側に戻さないためである。
【0018】図12から図15までは釘ホルダ8を示
す。図12は図5の釘ホルダ8の部分の底面図であり、
図13は図12のG−G線断面図であり、図14は図1
3の右側面図であり、図15は図12のI−I線断面図
である。これらの図において、シュータ3の下方に支柱
41によりプレート42がほぼ水平に支持され、プレー
ト42の下面にはスライダ43がガイドプレート44,
45により前後方向に摺動自在に保持される。なお、プ
レート42のスライダ43に接する部分には、無給油焼
結金属材からなるスライドプレート46が埋設されてい
る。
【0019】ガイドプレート44,45も無給油焼結金
属材が用いられて、長期の連続使用を可能にしている。
スライダ43の下面にはピン47を支点として爪48,
49が開閉自在に軸支される。爪48,49の先端に
は、閉じた状態でその内径が釘Nの外径よりやや大きい
釘保持部51が形成され、釘Nのガイド孔となる。爪4
8,49は、その他端側の内側にテーパープレート53
が当接され、このテーパープレート53はエアシリンダ
52により前後方向に駆動される。
【0020】即ち、テーパープレート53が前進して、
爪48,49の他端側を拡開することにより、爪48,
49の先端の釘保持部51が閉じられる。エアシリンダ
52によりテーパープレート53が後退すると、爪4
8,49の他端部に張設されている引っ張りコイルばね
54の復元力により、先端の釘保持部51が開かれる。
また、爪48,49を支持するスライダ43は、プレー
ト42に取り付けられているエアシリンダ55により前
後方向に往復駆動される。
【0021】次に、このように構成された釘ホルダ8の
動作を説明する。エアシリンダ52を前進させて爪4
8,49が閉じた状態で、エアシリンダ55によりスラ
イダ43を前進させ、案内筒5の軸心に釘保持部51を
一致させておく。ここで釘繰り出し機構4が作動して上
方の案内筒5の溝孔82へ釘Nが送り込まれると、釘N
は案内筒5内を落下して釘保持部51内に受け止められ
る。このとき、釘Nの先端が遊戯盤13に当接し、さら
に釘Nの上部が釘保持部51によりガイドされるので、
次の釘打ち込み工程で釘Nの頭部がハンマ装置6により
打ち込まれる際、釘Nの頭部がふらつくことが無くその
ままの姿勢が保たれる。
【0022】ハンマ装置6により釘Nが所定深さまで打
ち込まれると、エアシリンダ52を後退させて、爪4
8,49の先端の釘保持部51を開く。次いで、エアシ
リンダ55を駆動してスライダ43を後退させることに
より、釘保持部51が釘Nをかわしながら後退する。こ
の状態で、XYテーブル9が駆動されて、次の釘打ち込
み位置まで、遊戯盤13が移動することになる。
【0023】このように、実施例の釘ホルダ8は、釘N
が落下する時点で釘Nの打ち込み位置まで釘保持部51
が前進しその直下で待機しているため、釘Nが落下した
直後にハンマ装置6による打ち込みが可能となる。その
ため、釘の把持位置と打ち込み位置が異なる従来の釘ホ
ルダに比べ、釘打ち込み工程に要する時間が短縮される
ことになるのである。なお、図中のピン56はそのフラ
ンジにより爪48,49を支持するとともに、先端部が
挿入されたテーパープレート53をガイドする。また、
57,58は爪48,49に支持されたガイドローラで
ある。
【0024】図16は案内筒5の上方に配設されたハン
マ装置6およびポンチング装置7の要部を示す断面図で
ある。図17は図16のJ−J線断面図である。図にお
いて、コラム61は図示しないフレームにより支持固定
されており、このコラム61の上部にモータボックス6
2が、下部にブラケット63,64が固定されている。
モータボックス62には本発明の駆動源となるサーボモ
ータ65(図1に図示)が取り付けられており、サーボ
モータ65の出力軸66がカップリング67を介してボ
ールねじ軸68に接続されている。そして、ボールねじ
軸68にはボールねじナット69が嵌合され、このナッ
ト69が打ち込みヘッド71に嵌合・支持されている。
【0025】また、コラム61の前面に沿ってほぼ垂直
方向に左右1対のガイドレール72が固定され、このガ
イドレール72に循環するボールを介してブロック7
3,74が装着される。これらブロック73,74が打
ち込みヘッド71の側面に取り付けられて、打ち込みヘ
ッド71が釘の打ち込み方向に往復動自在に支持されて
いる。打ち込みヘッド71の下端にはプレート75が固
定され、その下面にボール78を介して打ち込みロッド
79が支持されている。
【0026】打ち込みロッド79の下部は前記ブラケッ
ト64に形成されるガイド孔81に挿入され、下端の釘
Nとの当接部は釘Nの頭部形状に合わせて凹面形状に形
成されている。また、ブラケット64の下端には案内筒
5がガイド孔81と同軸上に支持固定され、案内筒5の
シュータ3側の側面に釘Nを通過させるための溝孔82
が形成されており、これらによってハンマ装置6が形成
されている。更に、打ち込みヘッド71の下端のプレー
ト75の先端側上面にエアシリンダ76がロッド77を
下方にしてボールねじ軸68と並行するように取り付け
られている。
【0027】一方、エアシリンダ76が取り付けられた
プレート75の下面であってロッド77の両側には1対
のガイドロッド83,84が垂設されている。このガイ
ドロッド83,84にはロッド77に取り付けられた可
動ブロック85が摺動自在に嵌合され直線案内機構が形
成される。更に、可動ブロック85の下端にポンチ86
を保持したブラケット87が固定され、これら打ち込み
ヘッド71、プレート75、エアシリンダ76、ガイド
ロッド83,84、可動ブロック85、ポンチ86、ブ
ラケット87によってポンチング装置7が形成されるの
である。
【0028】次に、ハンマ装置6およびポンチング装置
7の動作を説明する。先ず、ハンマ装置6を作動させる
場合は、ポンチング装置7のエアシリンダ76を上昇さ
せてポンチ86を上方に待機させておき、この状態でサ
ーボモータ65を駆動してボールねじ軸68を回転さ
せ、打ち込みヘッド71を上昇させ、打ち込みロッド7
9の下端をガイド孔81内の上部に待機させる。ここで
釘繰り出し機構4を作動し、溝孔82を介して案内筒5
へ釘Nを送り込み、釘Nが案内筒5内を落下し釘保持部
51内に受け止められるのである。
【0029】次に、サーボモータ65を駆動し、打ち込
みヘッド71を図18のように昇降させ、打ち込みロッ
ド79により釘Nの頭部を押下しながら遊戯盤13へ打
ち込むのである。釘Nにはスクリュウが形成されている
ため打ち込まれながら回転し、打ち込みロッド79を回
転させるが、打ち込みロッド79は上端がボール78に
支持されているため、回転がプレート75に伝えられる
ことはない。
【0030】このサーボモータ65による打ち込みヘッ
ド71の昇降動作を説明すると、図18に示すように、
最初に上方の待機レベルから打ち込み開始レベルまで下
降する。次に、ここでは上下方向に微小距離の往復動作
(ステップ送り)を繰り返しながら、打ち込み終了レベ
ルまで下降させ、終了レベルに達して打ち込みが終了す
ると、待機レベルまで上昇して待機することになる。
【0031】このようにして、サーボモータ65により
打ち込みロッド79の送り量が制御されながら、釘Nの
頭部が押圧されて打ち込まれることになる。そのため、
釘Nが遊戯盤13に打ち込まれる際の抵抗に基づいて最
適な送り量を設定することから打撃音を殆ど発生するこ
となく、短時間に釘Nを打ち込むことができ、また釘の
打ち込みに伴って回転するのを打ち込みロッド自身が回
転してこれを吸収するため該ロッドによって釘の頭部が
傷付けられたり、或いはロッド先端が変形するのを未然
に防止できるのである。尚、このサーボモータ65の回
転制御は、図示しないコントローラにより行われる。
【0032】次に、ポンチング装置7を使用する場合に
ついて説明する。このポンチング装置は試作等のため少
数の遊戯盤13を作成する場合に、ポンチ用の専用治具
を作成することなく、釘打ち込みを可能にするものであ
る。具体的には、XYテーブル9を駆動するための釘打
ち込み位置データが入力された後に、打ち込みヘッド7
1を上方に待機させた状態でエアシリンダ76を下降さ
せて可動ブロック85に支持されているポンチ86を下
降させ、この状態でポンチ86の先端を打ち込みロッド
79の下端よりも下方に位置させる。
【0033】次に、打ち込みロッド79の軸心からポン
チ86の先端までの偏位量により、釘打ち込み位置デー
タをオフセットさせ、XYテーブル9を移動させる。釘
打ち込み位置の上方にポンチ86が一致したところで、
サーボモータ65を回転駆動し、打ち込みヘッド71を
下降させる。このときの下降量はポンチ86が遊戯盤1
3に当接した後、更に若干下降して遊戯盤13の表面に
ポンチマークが打刻される程度とする。ポンチマークが
打刻された後は、サーボモータ65を反転させてポンチ
86を上昇させる。
【0034】次いで、次の釘打ち込み位置まで遊戯盤1
3を移動し、同様に次のポンチマークを打刻する。この
ポンチング装置7の場合は、ハンマ装置の釘打ち込み用
に入力された位置データを共用して使用できるため、操
作が容易である。また、同一の遊戯盤13について、ポ
ンチマークを打刻した後、そのまま続けて釘打ち込みを
行うことも可能であることから小ロットの試作について
効率良く進めることが可能になる。
【0035】図19から図21までは遊戯盤の自動搬送
装置を示す。図19は全体の正面図であり、図20は図
19のK−K線断面図であり、図21は図19のL−L
線断面図である。図において、91は遊戯盤の釘打ち機
械であり、XYテーブル9の最も手前の位置で且つ左右
方向の中心を遊戯盤13のセット位置として遊戯盤13
の供給と排出が行われる。このセット位置を基準にし
て、左右に距離Lを隔てて供給台92と排出台93がX
Yテーブル9と同一レベルに配設される。
【0036】供給台92の右側の近接する位置にストッ
カ94が配設され、釘打ち込み前の遊戯盤13が積み重
ねられる。ストッカ94の更に右側にストッカ94の遊
戯盤13を供給台92上に送り出すためのプッシャ95
が配設され、また排出台93の上面に加工のすんだ遊戯
盤13を搬送するためのローラコンベア96が設置され
る。更に、供給台92、XYテーブル9、排出台93の
上方に互いに距離Lを隔てて1対のハンド97,98が
配設される。
【0037】ハンド97,98は共に昇降台99により
支持され、昇降台99はブレーキ装置付きのエアシリン
ダ101によって昇降駆動される。同時に、シャフトと
ブッシュからなる4個のスライドシフタ102により、
昇降台99は水平状態が保持される。エアシリンダ10
1は搬送台106上に取り付けられており、搬送台10
6は前後に配設されている断面コ字形をしたガイドレー
ル107,108に4個のローラ111およびガイドロ
ーラ112を介して支持される。
【0038】ガイドレール107,108は、ブラケッ
ト121,122により支持されており、またブラケッ
ト121,122に突設されているストッパ123,1
24により搬送台106の左右端部の停止位置が調整さ
れる。この搬送台106の右端はエアシリンダ112に
連結されて水平方向左右に往復駆動される。搬送台10
6の走行行程は距離Lに等しく、右端に位置していると
きは、図19のように、ハンド98がXYテーブル9の
中心の上方に、ハンド97が供給台92の上方に位置す
る。
【0039】左端に位置しているときは、ハンド98が
排出台93の上方に、そしてハンド97がXYテーブル
9の中心の上方に位置する。また、ハンド97,98が
下降した場合にそれぞれのグリッパ125〜130がX
Yテーブル9等に載置された遊戯盤13を把持するレベ
ルとなる。
【0040】ハンド97,98は、図20、図21のよ
うに昇降台99の下面に上部プレート141が取り付け
られ、さらにブラケット142を介して下部プレート1
43が支持される。この下部プレート143の上面前後
部にそれぞれ取り付けられた空気圧スライドユニット1
31,132によりグリッパ125,126が前後方向
に開閉駆動される。同様に、スライドシフタ133〜1
36に支持されたグリッパ127〜130が空気圧スラ
イドユニット137により左右方向に開閉駆動される。
【0041】次に、遊戯盤13が自動的に供給および排
出される動作するついて説明する。最初にエアシリンダ
101を上昇させるとともにエアシリンダ112を後退
させ、ハンド97,98を図19の状態にする。ここ
で、ストッカ94に積み重ねられた遊戯盤13の最上部
の1枚を空気圧スライドユニット143によりプッシャ
95を前進させて、供給台92へ送り出す。
【0042】遊戯盤13がストッパ144に当接して停
止したところでプッシャ95は空気圧スライドユニット
143により元の位置まで戻されると共に、ストッカ9
4を上昇させて遊戯盤13を1枚の厚み分押し上げる。
次に、昇降台99を支持しているエアシリンダ101を
下降させ、ハンド97を下降させ、グリッパ125〜1
30を閉じて供給台92上の遊戯盤13を把持する。こ
のとき、XYテーブル9上にも加工がすんだ遊戯盤13
が載置されているため、同様に、ハンド98も下降して
その遊戯盤13を把持する。次に、エアシリンダ101
を上昇させてからエアシリンダ125を前進させる。
【0043】ハンド97,98が左端まで移動したらエ
アシリンダ101を下降し、ハンド97が把持している
未加工の遊戯盤をXYテーブル9上に、そしてハンド9
8が把持している加工済の遊戯盤を排出台93上に移動
する。ここで、ハンド97,98のグリッパ125〜1
30を開いてそれぞれが把持していた遊戯盤13を台上
に置いてから再び上昇し右端に戻り、次の遊戯盤13の
搬送のため待機する。その間、XYテーブル9上に載置
された遊戯盤13は釘打ち機械91により釘打ち込みが
行われる。また、排出台93に載置された遊戯盤13
は、ローラコンベア96により搬出される。
【0044】これらの一連の動作により最初にストッカ
94に遊戯盤13をまとめて積み重ねておけば、遊戯盤
13が釘打ち機械91に自動的に供給されるとともに加
工がすんだ遊戯盤13が自動的にローラコンベア96か
ら排出されることから釘打ち機械91の稼働についての
無人化が可能となる。また、ハンド97,98は移動お
よび把持等の各動作が互いに同一タイミングであるた
め、ソフトウェアおよびエアバルブ等のハードウェアを
共通化することが可能である。
【0045】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、サー
ボモータの回転をボールねじにより往復運動に変換して
釘打ちロッドに伝えるとともに、釘打ちロッドをサーボ
モータの回転制御により上下方向のの往復動を繰り返し
ながら下降させて釘を遊戯盤に打ちこむことからハンマ
装置による衝撃音が無くなり従来の騒音が軽減され作業
環境が改善される利点がある一方、釘打ちロッドが前記
打ち込みヘッドに対して回転自由に接続されることから
該ロッドと釘との摩擦が小さく、このためロッドが磨耗
し精度が狂うようなことが未然に解消される利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遊戯盤の釘打ち機械の実施例の左
側面図の左上部である。
【図2】本発明に係る遊戯盤の釘打ち機械の実施例の左
側面図の右下部である。
【図3】実施例で使用される遊戯盤の平面図である。
【図4】図3の側面図である。
【図5】図1のシュータ先端の釘繰り出し機構、案内
筒、釘ホルダ部の拡大図である。
【図6】図5のB−B線断面図である。
【図7】図5のD線断面図である。
【図8】実施例で使用される釘の外形図である。
【図9】図5のA−A線断面図である。
【図10】図9のC−C線断面図である。
【図11】図10のE−E線断面図およびその補助投影
図である。
【図12】図5の底面図である。
【図13】図12のG−G線断面図である。
【図14】図13の右側面図である。
【図15】図12のI−I線断面図である。
【図16】実施例のハンマ装置およびポンチング装置の
要部を示す断面図である。
【図17】図16のJ−J線断面図である。
【図18】打ち込みヘッドの送り量と時間の関係を示す
タイミングチャートである。
【図19】本発明に係る遊戯盤の自動搬送装置の実施例
を示す正面図である。
【図20】図19のK−K線断面図である。
【図21】図19のL−L線断面図である。
【符号の説明】
1 フレーム 2 パーツフィーダ 3 シュータ 4 釘繰り出し機構 5 案内筒 6 ハンマ装置 13 遊戯盤 68 ボールねじ 69 ボールねじナット 71 打ち込みヘッド 79 釘打ちロッド

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 XYテーブル上に支持された遊戯盤を移
    動させ、釘供給装置から順に送り出される釘を釘ホルダ
    で支えながら釘の頭部をハンマ装置により叩いて遊戯盤
    に打ち込む遊戯盤の釘打ち機械にあって、前記ハンマ装
    置によって釘の打ち込み方向に往復動する打ち込みヘッ
    ドと、該打ち込みヘッドに連設し前記釘供給装置から順
    に送り出される釘を前記釘ホルダに案内する案内筒内を
    通して上下動する釘打ちロッドとを有し、前記釘打ちロ
    ッドは上端が前記打ち込みヘッドに対して回転自在に接
    続されることを特徴とした遊戯盤の釘打ち機械。
JP19649098A 1998-06-29 1998-06-29 遊戯盤の釘打ち機械 Pending JPH1170213A (ja)

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