JPH1169027A - 複写機およびファクシミリ - Google Patents

複写機およびファクシミリ

Info

Publication number
JPH1169027A
JPH1169027A JP9226534A JP22653497A JPH1169027A JP H1169027 A JPH1169027 A JP H1169027A JP 9226534 A JP9226534 A JP 9226534A JP 22653497 A JP22653497 A JP 22653497A JP H1169027 A JPH1169027 A JP H1169027A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
reading
unit
image forming
read
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9226534A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3257463B2 (ja
Inventor
Michio Kikuchi
理夫 菊地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP22653497A priority Critical patent/JP3257463B2/ja
Publication of JPH1169027A publication Critical patent/JPH1169027A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3257463B2 publication Critical patent/JP3257463B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Facsimiles In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】複写機等で、画像読取装置以外の構成要素の動
作の準備が整う前でも画像読取装置での原稿の読取を可
能にする。 【解決手段】画像形成装置140のウォームアップの終
了前でも、画像読取装置120では原稿の画像の読取を
行う。画像読取装置120のラインイメージセンサ18
で読み取った画像に対応する画像読取信号は、RAM1
23に一時記憶しておき、ウォームアップの終了後、画
像読取信号をRAM123から読み出して、画像処理ユ
ニット19で画像書込信号を生成させ、画像書込信号に
基づいた画像の形成を画像形成装置140で行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機およびファ
クシミリに関する。
【0002】
【従来の技術】複写機の電源投入直後では、複写機の画
像出力部が稼働可能になるまでのウォームアップに、数
十秒から数分間の時間が必要とされている。近年では、
省エネルギの要請のため、複写作業の終了後、一定時
間、再度の複写作業を行わなければ、節電モードになる
複写機も製造されており、このような複写機には、節電
モードから複写を開始しようとしても、やはりウォーム
アップに時間がかかるものがある。静電複写機の場合、
ウォームアップに時間がかかる主な原因は、シートに転
写トナー画像を定着するのに十分な温度またはその付近
まで、加熱定着装置を加熱しなければならないためであ
る。
【0003】これらの複写機には、ウォームアップ中に
利用者の複写指令を入力可能なタイプがある。これらの
タイプで、利用者が複写開始を指示したときは、その指
示から数分経過した後、原稿の読み取りが開始されて実
際の複写作業が開始される。複写開始の指示から原稿の
読み取り開始までの間、複写機のユーザーインターフェ
イスの表示パネルには、「お待ち下さい」、「自動的に
スタートします」などの表示がされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の複写機
では、原稿の読み取り開始までは、原稿は複写機のオー
トシートフィーダーまたはプラテンガラス上に載置され
たままであり、その間、利用者は原稿を取り戻すことが
できない。仮に原稿を取り戻したときには、あらためて
複写開始の指示をしなければ複写は行われない。
【0005】また、複写の指示を続行した後、原稿の読
み取り開始までに時間がかかるときには、利用者は複写
の終了まで待ちきれず、原稿を放置し、別の作業を行う
ことがある。この場合、複写終了後、利用者がその原稿
を取り戻す前に、別の利用者が複写を行おうとしたとき
には、後の利用者に迷惑がかかることがある。例えば、
後の利用者が自分の原稿と前の利用者の原稿を一緒に持
ち帰ったり、後の利用者が自分の複写物と前の利用者の
複写物を一緒に持ち帰ったりすることが考えられる。こ
のような問題は、現在普及しつつある節電モードになる
複写機では、一日に何度も頻発しかねない。
【0006】また、従来のファクシミリには、節電モー
ドやウォームアップ時に、外部装置からの受信が可能な
タイプがある。しかし、利用者が外部に送信しようとす
るときには、ウォームアップ時では原稿画像の読取も読
取の指示も不可能であった。ファクシミリでの原稿の読
取時に、利用者が機械に原稿を放置するのは珍しくない
が、読取開始を利用者が指示できるまで時間がかかるの
は効率的でない。
【0007】本発明は上記の事情を考慮してなされたも
のであり、他の構成要素の動作の準備が整う前でも画像
読取手段での原稿の読取が可能な複写機およびファクシ
ミリを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る複写機は、利用者が複写処理の開始を
指示する入力手段と、原稿上の画像を読み取る画像読取
手段と、上記画像読取手段で読み取った画像に対応する
データを一時的に記憶する記憶手段と、上記記憶手段に
記憶されたデータに基づいて、シート上に画像を形成す
る画像形成手段と、上記画像形成手段で画像を形成する
準備が整う前でも、上記入力手段に複写処理の開始が指
示されたときに、上記画像読取手段で上記原稿上の画像
を読み取らせる読取制御手段とを備えることにより、上
記画像形成手段で画像を形成する準備が整う前でも上記
画像読取手段で画像の読取を可能とし、画像を形成する
準備が整った後に上記画像形成手段が、上記画像読取手
段で読み取った画像に対応する画像をシート上に形成す
るようにしたことを特徴とする。
【0009】本発明に係る複写機では、画像形成手段で
画像を形成する準備が整う前でも、利用者は入力手段を
操作して画像読取手段で画像を読み取らせることが可能
である。読み取った画像に対応するデータは記憶手段に
一時的に記憶され、画像を形成する準備が整った後に画
像形成手段が、画像読取手段で読み取った画像に対応す
る画像をシート上に形成する。これにより、利用者は原
稿を画像読取手段で読み取らせるために、画像形成手段
の準備が整うのを待つ必要がなくなり、また指示した複
写が終了しても原稿を複写機に放置したままにするよう
な事態も少なくなる。
【0010】通常の複写処理、つまり画像形成手段の準
備が整った後の複写処理では、原稿を画像読取手段が読
み取った後、直ちに画像形成処理が行われて複写物が出
力される。これに対して、本発明では、画像形成手段の
準備が整う前に原稿を画像読取手段が読み取った後、直
ちには複写物の出力が行われない。従って、利用者に違
和感を与えるかもしれない。そこで、本発明に係る複写
機の態様として、上記画像の形成は直ちには行わない意
味の旨を、上記画像形成手段で画像を形成する準備が整
う前に利用者に報知する報知手段を設けてもよい。これ
により、利用者の混乱を避けることが可能である。
【0011】本発明に係る複写機の態様として、上記画
像形成手段で画像を形成する準備がされる前に、上記入
力手段に複写処理の開始が指示されたときに、複写処理
の開始が指示されないときよりも上記画像形成手段で消
費するエネルギを低減する第1のエネルギ調節手段を設
けることも可能である。例えば、静電複写機のように加
熱定着装置を利用した画像形成手段のウォームアップで
は、定着装置の加熱のためエネルギ消費が著しく高いた
め、ウォームアップ中(画像形成手段で画像を形成する
準備が整う前)に、画像を読み取る余裕がないこともあ
りうる。上記のように第1のエネルギ調節手段を設ける
ことにより、複写機全体が消費するエネルギを調節しな
がら、なおかつ画像を読み取らせることが可能である。
【0012】あるいは、上記画像形成手段で画像を形成
する準備がされる前に上記入力手段に複写処理の開始が
指示されたときに上記画像読取手段で消費するエネルギ
を、上記画像形成手段で画像を形成する準備がされた後
に上記入力手段に複写処理の開始が指示されたときに上
記画像読取手段で消費するエネルギよりも低減する第2
のエネルギ調節手段を設けてもよい。これにより、画像
形成手段で画像を形成する準備を整わせる時間が著しく
延びるのを防止することが可能である。第1のエネルギ
調節手段と第2のエネルギ調節手段の併用も可能であ
る。
【0013】また、本発明に係る複写機の態様として、
上記画像形成手段および上記画像読取手段の少なくとも
一方のエネルギ消費を計測する計測手段と、上記計測手
段の計測結果に基づいて上記画像形成手段および上記画
像読取手段の少なくとも他方のエネルギ消費を制御する
エネルギ消費制御手段とを設けてもよい。これにより複
写機全体が消費するエネルギを調節したり、あるいは画
像形成手段で画像を形成する準備を整わせる時間が著し
く延びるのを防止したりすることが可能である。
【0014】また、本発明に係る複写機の態様として、
画像が形成されたシートがこのうちのいずれかに排出さ
れる複数のシート排出部と、上記複数のシート排出部の
区分を登録する排出部登録手段と、上記排出部登録手段
に登録された上記シート排出部の区分のいずれかが入力
される排出部区分入力手段と、上記排出部区分入力手段
に入力された区分に対応するシート排出部に、画像が形
成されたシートを排出させる排出部選択手段とを設けて
もよい。本発明に係る複写機では、画像を形成する準備
が整う前に画像を読み取った場合、通常よりも読取と複
写出力の時間的間隔が長くなる。このため、複写の終了
したシートが複写機に放置される可能性が高い。しか
し、利用者が排出部区分入力手段により、シートが排出
されるべきシート排出部をあらかじめ指定しておくこと
により、後から来た別の利用者の混乱を回避することが
可能になる。
【0015】本発明に係る複写機の態様として、複数の
端末機に対して信号を送信可能な端末機送信手段と、上
記複数の端末機の区分を登録する端末機登録手段と、上
記端末機登録手段に登録された上記端末機の区分のいず
れかが入力される端末機区分入力手段と、画像を形成す
る準備が整った後に上記画像形成手段が、上記画像読取
手段で読み取った画像に対応する画像をシート上に形成
した後、複写終了信号を生成する手段とを設け、上記端
末機送信手段が、上記端末機区分入力手段に入力された
区分に対応する端末機に上記複写終了信号を送信するよ
うにしてもよい。本発明に係る複写機では、画像を形成
する準備が整う前に画像を読み取った場合、通常よりも
読取と複写出力の時間的間隔が長くなる。このため、複
写の終了したシートが複写機に放置される可能性が高
い。しかし、この態様では、利用者が端末機区分入力手
段によりあらかじめ端末機の区分を入力しておけば、複
写の終了後、端末機送信手段が当該端末機に複写終了信
号を送信する。端末機が、上記複写機から供給された複
写終了信号に応じて、画像形成の終了を利用者に報知す
る終了報知手段を備えることにより、利用者は的確な時
期に複写物を取りに行くことができる。
【0016】さらに、上記端末機区分入力手段と上記排
出部区分入力手段が同一であってもよい。この場合、利
用者が一度に区分を入力するだけで、端末機には複写終
了信号が供給され、複写機では適当なシート排出部にシ
ートを排出する。
【0017】本発明に係るファクシミリは、利用者が読
取処理の開始を指示する入力手段と、原稿上の画像を読
み取る画像読取手段と、上記画像読取手段で読み取った
画像に対応するデータを一時的に記憶する記憶手段と、
上記記憶手段に記憶されたデータを外部に送信する送信
手段と、外部装置から送信されたデータを受信する受信
手段と、上記受信手段で受信したデータに基づいて、シ
ート上に画像を形成する画像形成手段と、上記画像形成
手段で画像を形成する準備が整う前でも、上記入力手段
に読取処理の開始が指示されたときに、上記画像読取手
段で上記原稿上の画像を読み取らせる読取制御手段とを
備えることにより、上記画像形成手段で画像を形成する
準備が整う前でも上記画像読取手段で画像の読取を可能
としたものである。
【0018】本発明に係るファクシミリでは、画像形成
手段で画像を形成する準備が整う前でも、利用者は入力
手段を操作して画像読取手段で画像を読み取らせること
が可能である。読み取った画像に対応するデータは記憶
手段に一時的に記憶され、送信手段が、画像読取手段で
読み取った画像に対応するデータを外部に送信する。こ
れにより、利用者は原稿を画像読取手段で読み取らせる
ために、画像形成手段の準備が整うのを待つ必要がなく
なる。
【0019】本発明に係るファクシミリとして、上記画
像形成手段で画像を形成する準備が整う前に、上記入力
手段に読取処理の開始が指示されたときに、読取処理の
開始が指示されないときよりも上記画像形成手段で消費
するエネルギを低減する第3のエネルギ調節手段を設け
てもよい。
【0020】本発明に係るファクシミリとして、上記画
像形成手段で画像を形成する準備が整う前に上記入力手
段に読取処理の開始が指示されたときに上記画像読取手
段で消費するエネルギを、上記画像形成手段で画像を形
成する準備が整った後に上記入力手段に読取処理の開始
が指示されたときに上記画像読取手段で消費するエネル
ギよりも低減する第4のエネルギ調節手段を設けてもよ
い。
【0021】本発明に係るファクシミリとして、上記画
像形成手段および上記画像読取手段の少なくとも一方の
エネルギ消費を計測する計測手段と、上記計測手段の計
測結果に基づいて上記画像形成手段および上記画像読取
手段の少なくとも他方のエネルギ消費を制御するエネル
ギ消費制御手段とを設けてもよい。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。 1.第1の実施形態 A.画像読取装置と画像処理装置 図1は本発明の第1の実施形態に係る複写機の主要部を
示す。図1において、紙面奥側がリア側、手前側がフロ
ント側となっており、使用者は、フロント側で複写機の
操作をするようになっている。符号10は、プラテンガ
ラスを示す。プラテンガラス10には、原稿Dがその複
写対象となる画像の面を下にして載置される。プラテン
ガラス10の上方には、プラテンガラス10に接近およ
び離間可能なプラテンカバー7が配置されている。プラ
テンガラス10への接近時に、プラテンカバー7は原稿
Dをプラテンガラス10に押し付ける。このプラテンカ
バー7には、自動原稿送り装置8が取り付けられてい
る。なお、図1では、原稿Dを手動でプラテンガラス1
0の上に載置し、プラテンカバー7で原稿Dをプラテン
ガラス10に挟んだ状態が示されている。
【0023】プラテンガラス10の下方には、フルレー
トキャリッジ11と、ハーフレートキャリッジ12とが
移動可能に配置されている。フルレートキャリッジ11
には、リニアランプ14およびミラー15が搭載され、
ハーフレートキャリッジ12には、ミラー16,17が
配置されている。
【0024】リニアランプ14は、例えばハロゲンラン
プまたは希ガスランプであり、図の紙面垂直方向に延び
る長尺の直管状のランプである。リニアランプ14の下
には、反射凹面鏡14aが設けられており、これにより
リニアランプ14から発した光は、プラテンガラス10
を透過して、原稿Dをその幅方向(図の紙面垂直方向)
全体にわたって帯状に一時に照射する。原稿Dから反射
した光は、ミラー15,16,17で反射され、レンズ
13によりラインイメージセンサ18に結像する。
【0025】フルレートキャリッジ11は原稿Dの横方
向(副走査方向)全体にわたって移動させられ、これに
よりリニアランプ14は原稿Dの全面を照射する。ハー
フレートキャリッジ12はフルレートキャリッジ11の
半分の速度で、フルレートキャリッジ11と同方向に移
動させられ、原稿Dからミラー15,16,17を経て
レンズ13に至る光路の長さを一定に維持する。
【0026】ラインイメージセンサ18は、固体撮像素
子、具体的にはCCDイメージセンサであり、図1の紙
面垂直方向に延びており、この長手方向に沿って多数の
CCD感光画素が直列させられている。ラインイメージ
センサ18の各CCD感光画素は、受光すると光電変換
を行い、このようにして得られた画像読取信号が画像処
理ユニット(画像処理装置である画像処理手段))19
に供給される。画像処理ユニット19は、画像読取信号
を補正して、画像書込信号を生成する。この画像書込信
号は、後述するように複写機に付属した画像形成手段の
潜像書込装置(ROS)20に供給される。
【0027】図2を参照して、上記の画像読取装置(画
像読取手段)についてさらに詳述する。図2において、
符号50は画像読取装置の筐体つまりキャビネットを示
す。キャビネット50の上部は開口しており、その開口
に、プラテンガラス10が嵌め込まれている。また、キ
ャビネット50の上面の開口には、プラテンガラス10
の図中の左端に隣接する位置において、レジストレーシ
ョンガイド51が取り付けられており、手動で原稿Dを
複写機にセットする際には、このレジストレーションガ
イド51に原稿Dの端部を合致させるようになってい
る。また、キャビネット50の内部には、手動でプラテ
ンガラス10の上にセットされた原稿Dの存在を検出す
る原稿検出センサ66が設けられている。原稿検出セン
サ66は、原稿Dのサイズを検出するサイズセンサであ
ってもよい。
【0028】キャビネット50内には、フルレートキャ
リッジ11およびハーフレートキャリッジ12が、図示
しないガイドレールに沿って左右方向に往復動自在に支
持されている。キャビネット50内の図中右端部には、
駆動軸52が、各キャリッジ11,12と平行に、かつ
回転自在に支持されている。この駆動軸52の一端部は
キャビネット50の外に突出し、その突出端部には、タ
イミングプーリ53が固定されている。符号54はステ
ッピングモータを示す。このステッピングモータ54の
シャフトには、タイミングプーリ55が固定されてお
り、タイミングプーリ55の回転はタイミングベルト5
6を介してタイミングプーリ53に伝達されるようにな
されている。キャビネット50内における駆動軸52の
両端部には、駆動プーリ57が固定されている。
【0029】また、図中右側において、キャビネット5
0には、両端に固定プーリ58が回転自在に取り付けら
れた軸が固定されている。一方、図中左側においては、
可動プーリ59が横方向に移動可能に配置されている。
さらに、ハーフレートキャリッジ12には、二対のアイ
ドラプーリ60,61が配置されている。これらのプー
リ60,61は、同軸上に、それぞれ独立に回転可能に
取り付けられている。
【0030】キャビネット50の左側の内面には、左右
方向に伸縮するコイル状のスプリング62の一端部が固
定され、その他端部には、スキャンケーブル63の一端
部が連結されている。各スキャンケーブル63は、アイ
ドラプーリ60に半周、可動プーリ59に半周、駆動プ
ーリ57に数周、固定プーリ58に約半周、アイドラプ
ーリ61に半周、巻回され、スキャンケーブル63の他
端部は、キャビネット50内にあるフレームに固定され
ている。そして、アイドラプーリ61と固定プーリ58
との間において、スキャンケーブル63には、フルレー
トキャリッジ11が固定されている。
【0031】ステッピングモータ54が回転され、タイ
ミングベルト56が図2の矢印方向に走行させられる
と、スキャンケーブル63が右方に走行させられる。こ
の場合において、固定プーリ58の軸および駆動プーリ
57の駆動軸52の位置が静止しており、アイドラプー
リ61および可動プーリ59が横方向に移動可能である
ことから、動滑車の原理により、ハーフレートキャリッ
ジ12の変位は、フルレートキャリッジ11の変位の半
分となり、上記の光路の長さが一定に維持される。
【0032】さらに、キャビネット50の上面の開口に
は、レジストレーションガイド51の左端に隣接する位
置において、第2のプラテンガラス65が嵌め込まれて
いる。第2のプラテンガラス65は、自動原稿送りの際
の原稿Dの画像の読取に用いられる。プラテンカバー7
に設けられた自動原稿送り装置8は次のように構成され
ている。プラテンカバー7の上面は、自動原稿送り装置
8の原稿排出部70とされている。プラテンカバー7の
紙面手前側と奥側には、それぞれ側板71が固定されて
おり、これらの側板71の間には、原稿トレイ72およ
びバックプラテン73が固定されている。さらに、側板
71の間には、対になったロール74,75,76が回
転自在に取り付けられている。また、自動原稿送り装置
8には、原稿トレイ72上の原稿Dの存在を検出する原
稿検出センサ77が設けられている。
【0033】これらのロール74,75,76は、図示
しないモータで回転させられて、原稿トレイ72上の原
稿D(仮想線で示す)を搬送し、バックプラテン73と
第2のプラテンガラス65との間に、この原稿Dを通過
させ、原稿排出部70上に排出する。この自動原稿送り
においては、上記のキャリッジ11,12は動作させら
れず、リニアランプ14は、第2のプラテンガラス65
を通じて、自動搬送される原稿Dを照射する。そして、
反射光がミラー15,16,17で反射させられて、レ
ンズ13で、ラインイメージセンサ18に結像する。
【0034】B.画像形成装置 図1に戻り、符号1は、像担持体である感光体ドラムを
示す。感光体ドラム1の周囲には、帯電コロトロン2、
潜像書込装置20、現像器3、転写ロール4、クリーナ
5、除電ロール6が配置されている。感光体ドラム1
は、図中矢印で示す方向に回転させられ、これに伴っ
て、帯電コロトロン2により感光体ドラム1の表面が一
様に帯電される。
【0035】潜像書込装置20は、画像書込信号に対応
してレーザ光を感光体ドラム1上に照射する。これによ
り、原稿D上の画像に対応する潜像が感光体ドラム1の
表面に書き込まれる。そして、この潜像に現像器3から
供給されるトナーが静電的に付着させられることによ
り、顕像であるトナー像が形成される。感光体ドラム1
と転写ロール4との間には、後述する搬送機構により、
紙やOHPシート等のシートSが搬送されてくる。そし
て、転写ロール4の発生する電界により、感光体ドラム
1上のトナー像が、シートSに静電的に転写される。な
お、図1中の二点鎖線は、シートSが搬送される経路を
示す。
【0036】以後、シートSは、加熱定着装置22に搬
送される。加熱定着装置22は、互いにほぼ平行に配置
された加熱ロール23と加圧ロール24とを備えてお
り、両者の間のニップをシートSが通過させられること
により、トナー像が加熱・加圧され、シートS上に定着
する。一方、シートSに転写せずに感光体ドラム1上に
残留したトナーは、ブレード等のクリーナ5により除去
され、この後、再度の画像形成工程のため、感光体ドラ
ム1の表面が除電ロール6により除電される。
【0037】さて、符号30,31,32は、最初にシ
ートSを収容しておくシート収容トレイを示す。各シー
ト収容トレイ30〜32のいずれかからは、主搬送路3
4に向けてシートSが引き出される。主搬送路34に
は、複数対の搬送ロール35、対になされたプリレジス
トレーションロール36およびレジストレーションロー
ル37が配設されており、これらによりシートSは、感
光体ドラム1および転写ロール2の間の転写用ニップに
向けて搬送される。また、符号38は複写機のキャビネ
ット外部に延出する手差しトレイを示す。手差しトレイ
38からも、ロール38aなどにより、シートSが主搬
送路34に導入され、レジストレーションロール37に
向けて搬送される。
【0038】加熱定着装置22の下流には、シートSを
画像形成装置のキャビネット外部にあるいずれかの排出
トレイ45へ排出する排出ロール46が配設されてい
る。排出ロール46の下流には、複数の排出トレイ(ス
タッカー)45を備えたソータ47が設けられている。
排出トレイ45は多段に重ねられて設けられており、図
示しない位置決め機構により、排出ロール46からシー
トSが排出されてくる位置に、いずれかの排出トレイ4
5が位置決めされるようになっている。
【0039】C.制御系統 図3は、上記の複写機の制御システムを示す。図3にお
いて、符号100は複写機制御部を示す。この複写機制
御部100は、中央処理装置(CPU)101、PRO
M(プログラマブル・リード・オンリー・メモリ)10
2、CPU101のワーキングエリアとなるRAM(ラ
ンダム・アクセス・メモリ)103を備える。PROM
102は、複写機の駆動用のプログラムおよび基準デー
タを記憶しており、プログラムや基準データは、若干カ
スタマイズ可能である(部分的に複写機の利用者が設定
可能になっている)。RAM103は、CPU101の
ワーキングエリアとなるアドレスを有するだけでなく、
後述するように画像書込信号の一時記憶のためのアドレ
スも有している。複写機制御部100は、インターフェ
イス104を介して、ユーザインターフェイス110、
画像読取装置(画像読取手段)120、画像処理装置1
30および画像形成装置(画像形成手段)140と信号
の授受が可能になっており、これらの装置の動作を制御
する。
【0040】ユーザインターフェイス110は、図4に
示すように、液晶ディスプレイパネル111、ニューメ
リックキー区域112、クリアキー113、スタートキ
ー114、ストップキー115,オールクリアキー11
6、節電中/解除キー117を有する。液晶ディスプレ
イパネル111は、タッチ操作が可能であり、利用者
は、ここでシート収容トレイ30,31,32および手
差しトレイ38のいずれのトレイからシートSを供給す
べきか選択したり、拡大縮小倍率を設定したり、濃度を
指定したりすることが可能である。また、液晶ディスプ
レイパネル111は、複写機の動作状態を表示する。例
えば、図4に示すように、「コピーできます。」と表示
したり、図5に示すような表示を行ったりする。
【0041】ニューメリックキー区域112に設けられ
ている数字キーやアスタリスク(*)キー、シャープ
(#)キーは、コピー部数の設定や後述する利用者指定
に用いられる。スタートキー114は、複写動作の開始
を利用者が指示するためにある。節電中/解除キー11
7は複写機が節電モードになったなら点灯する。この点
灯後、節電中/解除キー117を利用者が押すと節電モ
ードが解除される。これ以外に、節電モードの解除はプ
ラテンカバー7を利用者が操作することによっても行わ
れる。
【0042】画像読取装置120は、複写機制御部10
0の要素とは別個にCPU121、PROM122、R
AM123、および複写機制御部100との送受信用の
インターフェイス125を備える。PROM122は、
画像読取装置120の駆動用のプログラムおよび基準デ
ータを記憶しており、プログラムや基準データは、若干
カスタマイズ可能になっている。RAM123は、CP
U121のワーキングエリアとなるアドレスを有するだ
けでなく、自動原稿送り装置8の使用時およびウォーム
アップ終了前の画像の読取時に、ラインイメージセンサ
18の画像読取信号を一時記憶するためのアドレスも有
している。
【0043】画像読取装置120のキャビネット50に
設けられた原稿検出センサ66(図2参照)は、原稿D
を検出すると、検出信号を生成し、インターフェイス1
25,104を介して、複写機制御部100にこれを供
給する。これを受けて複写機制御部100は、ステッピ
ングモータ54を回転させ、ラインイメージセンサ18
を読取可能にするとともに、リニアランプ14を発光さ
せる。この際、ラインイメージセンサ18で生成された
画像読取信号は、直ちに画像処理ユニット19に供給さ
れる。
【0044】画像読取装置120に設けられている自動
原稿送り装置8は、図1および図2に示した構成要素に
加えて、図3に示すように、原稿Dを搬送する上記のロ
ール74,75,76を駆動する送りロールモータ10
6とを備える。自動原稿送り装置8に設けられた原稿検
出センサ77は、原稿Dを検出すると、検出信号を生成
し、インターフェイス124,104を介して、複写機
制御部100にこれを供給する。これを受けて複写機制
御部100は、送りロールモータ106を回転させ、画
像読取装置120のラインイメージセンサ18を読取可
能にするとともに、リニアランプ14を発光させる。こ
の際、ラインイメージセンサ18で生成された画像読取
信号は、一旦RAM123に記憶され、画像処理ユニッ
ト19の処理速度に合わせてRAM123からインター
フェイス124,104,131を経て画像処理ユニッ
ト19に転送される。
【0045】画像処理装置130は、上記の画像処理ユ
ニット19に加えて、複写機制御部100との送受信用
のインターフェイス131を備える。原稿の読取におい
ては、画像処理ユニット19には、ラインイメージセン
サ18から画像読取信号が供給され、これに基づいて画
像処理ユニット19は画像書込信号を生成する。通常の
読取においては、画像処理ユニット19は画像書込信号
をその生成後、直ちに画像形成装置140の潜像書込装
置20に供給する。しかし、加熱定着装置22のウォー
ムアップの終了前に画像の読取を行ったときには、画像
処理ユニット19は、インターフェイス131、104
を介して、複写機制御部100に画像書込信号を送信す
る。
【0046】画像形成装置140は、上記の種々の構成
要素に加えて、複写機制御部100との送受信用のイン
ターフェイス141、感光体ドラム1の回転駆動用のモ
ータ142、現像器3の駆動用のモータ143、シート
Sを搬送する搬送ロール35,36,37,46,38
aの駆動用のモータ144を備える。さらに、画像形成
装置140には、加熱定着装置22の加熱ロール23を
加熱する加熱器145、加熱器145の温度を検出する
温度計146および加熱ロール23を回転駆動するモー
タ147が設けられている。温度計146の計測結果に
基づいて、複写機制御部100は、加熱定着装置22の
温度がフィードバック制御するだけでなく、ウォームア
ップが終了したか否か判断する。さらに、画像形成装置
140には、ソータ47の排出トレイ45を上下させ、
いずれの排出トレイ45にシートSが排出されるか決定
するソータ位置決め器148が設けられている。
【0047】D.複写機の動作 D−1.メインプログラム 次に、上記の複写機の動作を説明する。図6は、複写機
の動作のメインプログラムの処理を示すフローチャート
である。このプログラムは、複写機のメインスイッチを
オンにして、電力が供給されたなら開始される。まず、
ステップSm1において、電力供給開始後、複写機のウ
ォームアップを開始する。このウォームアップでは、複
写機の各構成要素がその本来の動作を開始できるように
準備が整えられる。このうち、上記の通り、加熱定着装
置22を高温にするために時間がかかる。
【0048】ウォームアップ開始後、ステップSm2に
おいて、ユーザインターフェイス110の液晶ディスプ
レイパネル111に図5に示す表示が行われる。すなわ
ち、「ただいまウォームアップ中です。原稿の読み込み
は行いますが、出力はウォームアップ終了後に行いま
す。読み込みを行う場合は確認ボタンを押してくださ
い」という表示である。この時点の後、利用者は原稿の
読み込みを複写機に指示することが可能である。
【0049】メインプログラムの処理は、その後ステッ
プSm3に進み、加熱定着装置22の温度計146を参
照し、これがPROM102に記憶された基準値に到達
したか否か判断する。判断結果が「No」であれば、こ
の判断処理が繰り返され、「Yes」であれば、処理は
ステップSm4に進む。ステップSm4では、ウォーム
アップ時の原稿Dの読取(「ウォームアップ割込読取」
とする)が実施済みか否か、専用のフラグのセットの有
無に基づいて判断する。ここでの判断結果が「Yes」
であれば、処理はステップSm5に進み、ウォームアッ
プ割込読取で読み取った画像に対応する画像をシートS
に出力した後、ステップSm6に進む。
【0050】一方、ステップSm4での判断結果が「N
o」であれば、処理はそのままステップSm6に進む。
ステップSm6では、液晶ディスプレイパネル111に
複写可能である旨を表示する。すなわち図4に示すよう
な表示がされる。その後、処理はステップSm7の判断
に進む。ステップSm7では、複写の指示があったか否
か、すなわちユーザインターフェイス110のスタート
キー114が押されたか否か判断する。この判断結果が
「Yes」であれば、処理はステップSm8に進み、ユ
ーザインターフェイス110での設定等に基づいて、画
像形成を行う。
【0051】この画像形成においては、手動で原稿Dを
プラテンガラス10に載置したときは、キャリッジ1
1,12を操作しながら、原稿Dの画像を読み取った
後、画像読取信号が直ちに画像処理ユニット19に供給
され、画像処理ユニット19が画像書込信号を生成す
る。そして、画像書込信号に基づいて画像形成装置14
0では直ちにシートSに画像を形成する。
【0052】自動原稿送り装置8を利用するときは、ロ
ール74,75,76を回転させて、原稿Dを自動搬送
し、静止した光学系で原稿Dの画像を読み取る。画像読
取信号は、一旦RAM123に一時記憶され、その後、
画像処理ユニット19の処理速度に合わせてRAM12
3からインターフェイス124,104,131を経て
画像処理ユニット19に転送される。画像読取信号に基
づいて、画像処理ユニット19は画像書込信号を生成
し、画像書込信号に基づいて画像形成装置140では直
ちにシートSに画像を形成する。複写機のウォームアッ
プ後の画像形成は、公知技術と同様であり、上記の説明
からも明らかであろうから、詳細には説明しない。
【0053】ステップSm8の画像形成処理の終了後、
処理はステップSm9に進む。また、ステップSm7の
判断結果が「No」のときも処理は直ちにステップSm
9に進む。ステップSm9では、ウォームアップまたは
最後の画像形成(複写)から所定時間(例えば、数分)
経過したか否か、CPU101内蔵のタイマで判断す
る。この判断結果が「No」であれば、処理はステップ
Sm7に戻り、再度、複写の指示が利用者からなされた
か否か判断する。一方、ステップSm9の判断結果が
「Yes」であれば、複写機はステップSm10で節電
モードを開始する。節電モードでは、複写機制御部10
0への電力供給はそのまま続行されるが、加熱定着装置
22の加熱器145への供給電力、ユーザインターフェ
イス110の液晶ディスプレイパネル111への供給電
力などが低減させられる。
【0054】その後、処理はステップSm11に進み、
節電モードの解除が指定されたか否か判断する。この判
断結果が「No」であれば、ステップSm11の処理が
繰り返される。ステップSm11の判断結果が「Ye
s」になったときには、処理はステップSm1に戻り、
再度ウォームアップが開始される。
【0055】なお、いずれのステップにおいても、複写
機のメインスイッチがオフにされ、電力供給が断たれた
ときには、メインプログラムの処理は中止される。
【0056】D−2.ウォームアップ割込読取 さて、この複写機では、ウォームアップ中には、加熱定
着装置22の温度が定着可能になっていないため、画像
の形成はできないが、この間でも原稿Dの読取は可能に
なっている。図7は、このウォームアップ割込読取のた
めの割込プログラムの処理を示すフローチャートであ
る。この処理は、図6に示すメインプログラムのステッ
プSm2の後、ステップSm3で加熱定着装置22が一
定温度に到達したと判断される間での間において、ユー
ザインターフェイス110の液晶ディスプレイパネル1
11で示される確認のキー111a(図5参照)に利用
者が触れると開始される。
【0057】この割込プログラムでは、まずステップS
i1において、プラテンガラス10上に原稿Dが存在す
ることを原稿検出センサ66が検出したか否か、あるい
は自動原稿送り装置8の原稿トレイ72上に原稿Dが存
在することを原稿検出センサ77が検出したか否か判断
する。この判断結果が「Yes」であれば、処理はステ
ップSi4に進み、「No」であれば処理はステップS
i2に進む。
【0058】ステップSi2では、ユーザインターフェ
イス110で利用者がいずれかのキー操作を行ったか否
か判断する。この判断結果が「Yes」であれば、処理
はステップSi4に進み、「No」であれば、処理はス
テップSi3に移行する。ステップSi3では、加熱定
着装置22が一定温度に到達したか否か、すなわちウォ
ームアップが終了したか否か判断する。ステップSi3
での判断結果が「No」であれば、処理は原稿Dの検出
の有無を判断するステップSi1に戻る。一方、ステッ
プSi3での判断結果が「Yes」であれば、処理はメ
インプログラムに戻る。つまり、ウォームアップの終了
までに原稿が検出されず、利用者が何の操作もしなけれ
ば、このウォームアップ割込読取のプログラムは終了す
る。
【0059】ウォームアップ終了までに、原稿Dが検出
されるか、ユーザ操作がされたとき、処理はステップS
i4に進む。ステップSi4では、複写機制御部100
のRAM103の空き容量、特に画像書込信号の一時記
憶のためのアドレスの空き容量が一定以上あるか否か判
断する。またこれに合わせて、RAM123の空き容
量、特に画像読取信号の一時記憶のためのアドレスの空
き容量が一定以上あるか否か判断する。ステップSi4
の判断結果が「No」であれば、処理はステップSi5
に進み、ここでユーザインターフェイス110の液晶デ
ィスプレイパネル111に「お待ち下さい。」というメ
ッセージが表示された後、処理はメインプログラムに戻
る。この場合の原稿Dの読み取り処理は、メインプログ
ラムのステップSm7まで待たされる。このようにメモ
リの空き容量を調べるのは、すでにウォームアップ中に
原稿Dの読み取りがされていたときに有効である。
【0060】一方、ステップSi4での判断結果が「Y
es」であれば、処理はステップSi6に進む。ステッ
プSi6では、ユーザインターフェイス110で利用者
が指示したキー操作を読み込む。次に、ステップSi7
に進み、ユーザインターフェイス110のスタートキー
114が押されたか否か判断する。この判断結果が「N
o」であれば、処理はステップSi8に進む。ステップ
Si8では、加熱定着装置22が一定温度に到達したか
否か、すなわちウォームアップが終了したか否か判断す
る。ステップSi8での判断結果が「No」であれば、
処理は利用者が指示したキー操作を読み込むステップS
i6に戻る。一方、ステップSi8での判断結果が「Y
es」であれば、処理はメインプログラムに戻る。つま
り、ウォームアップの終了までに、利用者がスタートキ
ー114を押さなければ、このウォームアップ割込読取
のプログラムの処理は終了する。
【0061】ステップSi7の判断結果が判断結果が
「Yes」であれば、処理は原稿Dの画像を読み取るス
テップSi9に進む。この場合、手動で原稿Dをプラテ
ンガラス10に載置したときは、キャリッジ11,12
を操作しながら、原稿Dの画像を読み取った後、画像読
取信号がRAM123に一旦記憶される。ここで記憶さ
れた画像読取信号は、メインプログラムのステップSm
5での画像形成時に、画像処理ユニット19の処理速度
に合わせて、インターフェイス124,104,131
を介して、RAM123から画像読取信号が画像処理ユ
ニット19に転送される。これを受けた画像処理ユニッ
ト19は、画像読取信号に基づいて画像書込信号を生成
し、画像書込信号に基づいて画像形成装置140がシー
トSに画像を形成する。
【0062】なお、ラインイメージセンサ18で生成し
た画像読取信号を直ちに画像処理ユニット19に供給
し、画像処理ユニット19で生成された画像書込信号を
一旦RAM103に記憶させてもよい。この場合、メイ
ンプログラムのステップSm5での画像形成時に、潜像
書込装置20の処理速度に合わせて、インターフェイス
104,131を介して、RAM103から画像書込信
号を画像形成装置140の潜像書込装置20に転送さ
れ、画像形成装置140がシートSに画像を形成する。
【0063】ステップSi9の画像読取で、自動原稿送
り装置8を利用するときは、ロール74,75,76を
回転させて、原稿Dを自動搬送し、静止した光学系で原
稿Dの画像を読み取る。画像読取信号は、一旦RAM1
23に一時記憶される。ここで記憶された画像読取信号
も、メインプログラムのステップSm5での画像形成時
に、画像処理ユニット19の処理速度に合わせてRAM
123からインターフェイス124,104,131を
経て画像処理ユニット19に転送される。画像読取信号
に基づいて、画像処理ユニット19は画像書込信号を生
成し、画像書込信号に基づいて画像形成装置140がシ
ートSに画像を形成する。
【0064】ステップSi9の後、処理はステップSi
10の判断処理に進む。ステップSi10では、読取が
終了したか否か判断する。この判断結果が「No」であ
れば、処理はステップSi9に戻り、再度原稿Dの読取
を行う一方、判断結果が「Yes」であれば、処理はス
テップSi11に進む。ステップSi11では、ウォー
ムアップ中に一度でも原稿Dの読取が実施されたことを
表す、割込読取済みフラグをセットする。このフラグに
基づいて、メインプログラムでは、ステップSm4で、
ウォームアップ割込読取の有無を判断できる。
【0065】ステップSi11の後、処理はステップS
i1に戻り、次の原稿Dがプラテンガラス10または原
稿トレイ72にセットされたか否か判断する。ウォーム
アップの終了までに再度の原稿Dが検出されず、利用者
が何の操作もしなければ、このウォームアップ割込読取
のプログラムの処理は終了する(ステップSi3参
照)。また、ウォームアップの終了までに、利用者が再
度、スタートキー114を押さないとき、メモリの空き
容量が一定未満になったときは、いずれも、このウォー
ムアップ割込読取のプログラムの処理は終了する(ステ
ップSi8、Si4参照)。
【0066】この実施形態における複写機では、画像形
成装置144で画像を形成する準備が整う前でも、ウォ
ームアップ割込読取の割込プログラムに従って、利用者
はユーザインターフェイス110を操作して画像読取装
置120で画像を読み取らせることが可能である。読み
取った画像に対応するデータはRAM123に一時的に
記憶され、画像を形成する準備が整った後に、メインプ
ログラムに従って、画像形成装置140が、画像読取装
置120で読み取った画像に対応する画像をシートS上
に形成する。これにより、利用者は原稿Dを画像読取装
置120で読み取らせるために、画像形成装置140の
準備が整うのを待つ必要がなくなり、また指示した複写
が終了しても原稿Dを複写機に放置したままにするよう
な事態も少なくなる。
【0067】通常の複写処理、つまり画像形成装置14
0の準備が整った後の複写処理では、原稿Dを画像読取
装置120が読み取った後、直ちに画像形成処理が行わ
れて複写物が出力される。これに対して、ウォームアッ
プ割込読取では、画像形成装置140の準備が整う前に
原稿Dを画像読取装置120が読み取った後、直ちには
複写物の出力が行われない。しかし、この複写機では、
ユーザインターフェイス110の液晶ディスプレイパネ
ル111で、原稿の読取が可能であるが、画像の形成は
直ちには行わない意味の旨を、画像形成装置140で画
像を形成する準備が整う前に利用者に報知する。従っ
て、利用者に違和感を与えたり、機械の故障だと誤認さ
せたりするなどの混乱を避けることが可能である。
【0068】なお、このような報知は、液晶ディスプレ
イパネル111で視覚を通じて行うものに限定されず、
例えば複写機のいずれかの部分に利用者が触れたとき
に、音声を発するようにしてもよい。
【0069】2.第2実施形態 次に、本発明の第2実施形態に係る複写機を説明する。
この実施形態の複写機は、基本的構成は、上記の第1実
施形態と共通するが、ウォームアップ割込読取での複写
機の電力消費の低減化に特徴がある。これは、ウォーム
アップ時には、例えば加熱定着装置22を加熱器145
で加熱するなどの理由により、複写機全体での消費電力
が著しく高く、しかも一般に電力アウトレットからの使
用電力には上限があるからである。通常の静電複写機で
は、迅速にウォームアップを終了させるため、その終了
までの消費電力は使用可能な電力限界の付近まで高い。
【0070】そこで、本実施形態では、図8に示す消費
電流調節部が採用される。この消費電流調節部におい
て、符号150は一定電圧の交流のメイン電源を示し、
このメイン電源150から複写機の全ての構成要素の動
作に必要な電力が供給される。151はメイン電源15
0から供給される電流検出のための抵抗を示す。符号1
54は整流回路を示しており、この整流回路154はス
イッチング素子155がオンの時、画像形成装置140
の加熱定着装置22の加熱器145に直流電流を供給す
る。
【0071】抵抗151の両端には、変圧器152の一
次巻き線の両端が接続されている。抵抗151を流れる
電流は、変圧器152の二次巻き線の両端にかかる電圧
の振幅に比例する。この電圧は電流制御回路153に入
力され、入力された電圧に基づいて電流制御回路153
は、スイッチング素子155のオン/オフに係るデュー
ティを調節する。そして、このデューティに基づいてス
イッチング素子155を切り替え、加熱器145へ入力
される直流電流を調節する。なお、変圧器152を設け
ずに、抵抗151の両端にかかる電圧に基づいて電流制
御回路153が上記デューティを調節するようにしても
よい。
【0072】整流回路154の両端A,Bには、それぞ
れ直流電圧電源回路156の両端子が接続されており、
直流電圧電源回路156は両端A,Bにかかる交流を直
流に変換し、複写機の各電気部品に供給する。直流電圧
電源回路156の個数は、これらの電気部品の数に応じ
てあるが、図8では二つのみを示した。これらの直流電
圧電源回路156のうちいくつかは、例えば自動原稿送
り装置8の送りロールモータ106、画像読取装置12
0のリニアランプ14、ステッピングモータ54等の電
力供給源である。
【0073】従って、この消費電流調節部では、画像読
取装置120および画像形成装置140を含めた複写機
の全てのエネルギ消費に応じて、画像形成装置140、
特に加熱器145で消費するエネルギを制御することが
可能である。そして、上記のようにウォームアップ終了
前に原稿を読み取るときの画像形成装置140で消費す
るエネルギを、ウォームアップ終了前に原稿Dを読み取
らないときの画像形成装置140で消費するエネルギよ
りも低減することが可能である。これにより、例えば使
用電力の上限が定まっている場合でも、複写機全体が消
費するエネルギを調節しながら、なおかつ原稿Dの画像
を読み取ることが可能である。
【0074】なお、ウォームアップ時には、画像形成装
置140の様々な電気部品、例えばモータ142,14
3,144などは動作させないから、全ての直流電圧電
源回路156への入力電流まで検出する必要はない。メ
イン電源150から複写機の全ての構成要素の動作に必
要な電力が供給されるといっても、これらの電気部品に
は、端子A,Bから電力供給しなくてもよい。この場合
も、実質的に図8に示す消費電流調節部は、ウォームア
ップ終了前に原稿を読み取るときの複写機の全てのエネ
ルギ消費を検出することが可能である。
【0075】また、同一の消費電流調節部で画像読取装
置120と画像形成装置140の消費エネルギを検出す
ることに限定されず、別個の検出手段で画像読取装置1
20と画像形成装置140のそれぞれの消費エネルギを
検出し、これに基づいて画像形成装置140の消費エネ
ルギを制御してもよい。消費エネルギの制御手段として
は、上記の消費電流調節部のほかに、加熱器145に交
流電流を供給するとき、所定周期ごとに交流の1つまた
は複数のサイクルの供給を遮断するサイクルスチールを
行う回路も可能である。
【0076】図9は、第2実施形態に係る複写機のウォ
ームアップ割込読取のための割込プログラムの処理を示
すフローチャートである。ここで図7に示すものと同一
のステップには共通する符号を付し、その説明を省略す
る。
【0077】この割込プログラムでは、ステップSi7
での判断結果が「Yes」だった後、処理はステップS
i20の判断に進む。そして、入力電流が基準値以上で
あるか否か、すなわち電流制御回路153への入力電圧
が基準値以上であるか否か判断する。この判断結果が
「Yes」であれば、処理はステップSi21に進み、
上記の電流制御回路153が電流制御を開始した後、処
理はステップSi9に進む。一方、ステップSi20の
判断結果が「No」であれば、処理はステップSi9に
そのまま進み、原稿の読取が行われる。なお、ステップ
Si10の判断結果が「No」であれば、すなわち原稿
読取の終了前は、処理はステップSi20に戻り、再度
電流のチェックが行われる。
【0078】ウォームアップ割込読取の割込プログラム
が終了して、メインプログラムに戻る前には、ステップ
Si22で上記の電流制御が継続しているか否かCPU
101で判断する。そして、判断結果が「No」であれ
ば、割込プログラムはそのまま終了するが、判断結果が
「Yes」であれば、処理はステップSi23に進み、
電流制御回路153での電流制御を解除した後、割込プ
ログラムは終了する。なお、電流制御は必ず行うことに
して、ステップSi20,22の判断を設けないように
してもよい。
【0079】3.第3実施形態 第2実施形態では、加熱定着装置22の加熱器145の
消費エネルギを調節していたが、画像読取装置120の
エネルギ消費を調節して、ウォームアップ終了前に複写
処理の開始が指示されたときに原稿を読み取るときの画
像読取装置120で消費するエネルギを、ウォームアッ
プ終了後に複写処理の開始が指示されたときに原稿を読
み取るときの(通常の)画像読取装置120で消費する
エネルギよりも低減することも可能である。
【0080】画像読取装置120の消費エネルギの低減
の具体的手法としては、例えば、以下のものが考えられ
る。 (1) 読取スキャン用のステッピングモータ54の回転
速度を通常の読取よりも低下させ、キャリッジ11,1
2の速度を低下させることが可能である。 (2) 通常ならばキャリッジ11,12を走行させる場
合、すなわち原稿Dがプラテンガラス10に載置された
場合であっても、ユーザインターフェイス110の液晶
ディスプレイパネル111で「自動原稿送り装置を使用
ください」などの表示を行い、キャリッジ11,12を
走行させない。そして、利用者が自動原稿送り装置8を
用いた場合にのみ、原稿Dを読み取らせる。これはキャ
リッジ11,12の駆動に要するエネルギが、これらを
静止させたまま自動原稿送り装置8のロール74,7
5,76を駆動させるのに要するエネルギよりも少なく
て済むからである。 (3) 送りロールモータ106の回転速度を通常の読取
よりも低下させ、ロール74,75,76の速度を低下
させてもよい。 (4) カラー複写機の場合には、通常、4回のスキャン
によりプラテンガラス10上の原稿を読み取るが、ウォ
ームアップ終了前に複写処理の開始が指示されたとき
は、通常より低い速度でキャリッジ11,12を走行さ
せながら、1回のスキャンにより複数色の画像要素を読
み取るようにしてもよい。
【0081】このように、画像読取装置120での消費
エネルギを低減させることにより、画像形成装置140
で画像を形成する準備を整わせるためのウォームアップ
の時間が著しく延びるのを防止することが可能である。
なお、このような電流制御は、第2実施形態と同様に、
図9に示す割込プログラムの処理において実現可能であ
る。ただし、電流制御は必ず行うことにして、ステップ
Si20,22の判断を設けないようにしてもよい。こ
のような電流制御は、第2実施形態の電流制御と併用し
てもよい。
【0082】4.第4実施形態 図10は、本発明に係る複写機を利用した通信ネットワ
ークシステムの構成を示す。この通信ネットワークシス
テムは、複数のパーソナルコンピュータまたはワークス
テーションなどの端末機160と、複写機170とを備
える。全ての端末機160は、LANを介して接続され
ている。また、複写機170は、プリンタサーバ180
を介してLANに接続されている。これにより、端末機
160と複写機170相互に信号の送受信が可能となっ
ている。そして、複写機170は、複写機能に加えて、
端末機160の指示に応じて印刷するプリンタの機能も
有している。
【0083】図11は、端末機160の構成を示す。各
端末機160は、利用者がデータの入力や処理の指示を
行うキーボード161、指示内容を視認するディスプレ
イ162、CPU163、プログラムやデータを記録す
るハードディスク164、CPU163のワーキングエ
リアとなるRAM165、音声を発生するスピーカ16
6、およびLANとの通信用インターフェイス167を
備える。
【0084】複写機170の構成は、基本的に第1実施
形態と同様である。ただし、図12に示すように、制御
系統において、複写機制御部100にプリンタサーバー
180に接続される、LANとの通信用インターフェイ
ス105が設けられている点で第1実施形態と異なる。
また、ここで用いる複写機170のソータ47における
排出トレイ45は、端末機160の利用者それぞれ専用
のスタッカーにされている。すなわち、複写機170を
プリンタとして使用する場合のために、端末機160そ
れぞれに専用の排出トレイ45(図1参照)が割り当て
られる。ただし、端末機160の個数が、排出トレイ4
5の個数より多いときには、一つの排出トレイ45を複
数の端末機160で共用してもよい。
【0085】このような利用者の割り当て(端末機16
0のネットアドレスの割り当て)、すなわち排出トレイ
45の区分は、複写機170のPROM102に登録さ
れる。この登録のための入力は、図10に示すプリンタ
サーバー180を用いて利用者が行う。なお、プリンタ
サーバー180を設けずに、その機能を端末機160ま
たは複写機170に割り当てて、複写機170をLAN
に直接接続することも可能であり、そのような場合に
は、利用者の割り当ての登録の入力は、端末機160の
キーボード161の操作、または複写機170のユーザ
インターフェイス110の操作で行う。
【0086】この通信ネットワークシステムで使用され
る複写機170は、上記の第1実施形態と同様に使用さ
れる。また、第2実施形態や第3実施形態の特徴を備え
るようにしてもよい。これに加えて、本実施形態に係る
複写機170には、次の機能が付加されている。
【0087】利用者がユーザインターフェイス110の
液晶ディスプレイパネル111でウォームアップ割込読
取の条件となる確認キー111aを押すと、液晶ディス
プレイパネル111は図13に示す選択画面に切り替わ
る。この選択画面では、複数のキー111bが表示され
る。各キー111bには利用者が指示可能な作業を表す
文字または記号が付されている。利用者は、いずれかの
キー111bに触れて、例えば、シートSを供給するト
レイの選択、拡大/縮小の倍率、複写濃度、シートの性
質、原稿Dの性質などを指定することが可能である。
【0088】図9のステップには示されていないが、こ
の選択画面への切替は、第1実施形態でも行われる。た
だし、この複写機170の場合、選択画面では、「ユー
ザー認識」と付されたキー111bが表示される。この
「ユーザ認識」のキー111bに利用者が触れると、図
14に示す利用者指定画面が表示される。
【0089】図13の利用者指定画面では、利用者のネ
ットアドレスおよびメールアドレスの一覧111cが表
示される。この一覧111cは、PROM102に登録
した利用者の割り当てに対応する。これと同時に、利用
者指定画面には、この一覧111c上のカーソル111
dを上下にスクロールするために利用者が触れる矢印キ
ー111eと、前画面キー111f、後画面キー111
g、および利用者が触れると表示画面の一覧111c上
のカーソル111dに対応するネットアドレスを利用者
が選択したことになる選択キー111hが表示される。
前画面キー111fおよび後画面キー111gは、端末
機160の利用者の全てを表示するには、一覧111c
のスペースが足りないときのために設けられており、利
用者が触れると、それぞれ直前の画面および直後の画面
を液晶ディスプレイパネル111は表示する。直前の画
面および直後の画面には、現在の画面とは異なる利用者
を表示した一覧111c(一覧の別頁と考えてもよい)
が表示される。
【0090】以上の利用者指定画面を見ながら、利用者
は、自己のネットアドレスにカーソル111dをおき、
選択キー111hに触れる。このようにして指定された
ネットアドレスは、一旦RAM103に記憶される。こ
の後、処理は図7または図9に示す割込プログラムに移
行する。
【0091】そして、ウォームアップ終了後のウォーム
アップ割込読取に対応した画像形成では、RAM103
に記憶されたネットアドレスに基づいて、CPU101
は画像形成装置140のソータ位置決め器148を駆動
し、画像が形成されたシートSが、当該ネットアドレス
に対応する、複写を指定した利用者のための排出トレイ
45に排出されるようにする。
【0092】複写機170では、画像を形成する準備が
整う前に画像を読み取った場合、通常よりも読取と複写
出力の時間的間隔が長くなる。このため、複写の終了し
たシートSが複写機170に放置される可能性が高い。
しかし、利用者が液晶ディスプレイパネル111の操作
により、シートSが排出されるべき排出トレイ45をあ
らかじめ指定しておくことにより、後から来た別の利用
者の混乱を回避することが可能になる。例えば、他人の
複写物が混ざるような不具合は防止される。
【0093】また、画像形成の終了後、複写機170の
CPU101は、RAM103に記憶されたネットアド
レスに対応する、複写を指定した利用者の端末機160
に複写終了信号を供給する。これを受信した端末機16
0では、複写終了信号に応じて、当該利用者に複写の終
了を報知する。報知の具体的手法としては、次のものが
考えられる。
【0094】(1) 利用者が端末機160で行っている
作業に割り込んで、ディスプレイ162上で「複写が終
了しました」など、複写の終了した旨の意味を表示させ
る。 (2) 複写終了信号をこの通信ネットワークシステムが
利用する電子メールプログラムのメールと同様の形式に
し、利用者が端末機160で行っている作業に割り込ん
で、ディスプレイ162上で電子メールの着信を知らせ
る。利用者がメールの開封を指示すると、その電子メー
ルの形式で複写の終了した旨を表示させる。 (3) スピーカ166にビープ音を発生させる。 (4) スピーカ166に「複写が終了しました」など、
複写の終了した旨の意味の音声を発生させる。
【0095】複写機170では、画像を形成する準備が
整う前に画像を読み取った場合、通常よりも読取と複写
出力の時間的間隔が長くなる。このため、複写の終了し
たシートSが複写機170に放置される可能性が高い。
しかし、利用者が液晶ディスプレイパネル111の操作
により、端末機160の区分を入力しておくことによ
り、複写機170では当該利用者が入力した端末機16
0に複写終了信号を供給する。当該端末機160は画像
形成の終了を利用者に報知し、利用者は的確な時期に複
写物を取りに行くことができる。複写の終了を確認する
ために、複写機170まで行く必要はない。
【0096】かかる複写終了に備えた液晶ディスプレイ
パネル111でのネットアドレスすなわち利用者の指定
は、利用者の任意であり、指定するのが煩わしい利用者
はこれをしなくても画像の読取の開始を指定できる。ま
た、液晶ディスプレイパネル111では、利用者が自分
の端末機160への報知は行うが、自分用の排出トレイ
45への複写物の排出は行わない旨を指定できるように
すると、さらに好ましい。もし、複写物の枚数が多すぎ
て、自分用の排出トレイ45の収容可能量を超えるとき
には、このような指定をするだろう。この指定のときに
は、画像形成時には、ソータ位置決め器148の駆動は
行わず、最も収容量の大きい最上段の排出トレイ45
(図1参照)に複写物が排出されるようにするとよい。
【0097】ネットアドレスすなわち利用者の指定は、
ユーザインターフェイス110での操作に限定されるも
のではない。例えば、複写機170にIDカードの認識
装置を設け、利用者が自己のIDカードを認識装置に読
み込ませると、RAM103にネットアドレスが記憶さ
れるようにしてもよい。また、複写機170の画像読取
装置120で読み取ると、読み取らせた利用者を複写機
170で認識可能なUI(user identification)シー
トを原稿Dの読取に先だって、複写機170に読み取ら
せ、これによりRAM103にネットアドレスが記憶さ
れるようにしてもよい。
【0098】また、ネットワークシステムの機器間の信
号の送受信はケーブルを介して行うものとは限られず、
例えば電波を介して行ってもよい。
【0099】5.第5実施形態 図15は、本発明に係るファクシミリの制御系統を示す
ブロック図である。このファクシミリは、第1実施形態
の複写機との複合機である。そして、このファクシミリ
の機械的な構成は、ソータ47が設けられず、単独の排
出トレイ45にのみ画像が形成された出力シートSが排
出されることを除き、図1に示す複写機と基本的に同様
である。図15に示す各構成要素およびそれらの機能も
本質的には、図3に示す各構成要素と共通するが、次の
点で異なる。
【0100】この複合機では、制御部100に、電話回
線との送受信用のインターフェイス107が設けられて
いる。インターフェイス107を介した外部から受信し
た信号は、RAM103に一旦記憶され、その後、画像
処理ユニット19の処理速度に合わせて、画像処理ユニ
ット19に転送され、ここで生成される画像書込信号に
基づいて、画像形成装置140で画像の形成が行われ
る。また、ファクシミリとして用いるとき、画像読取装
置120での画像読取信号は、ラインイメージセンサ1
8からRAM123に一旦記憶された後、インターフェ
イス107の処理速度に合わせて読み出されて、インタ
ーフェイス107を介して外部に送信される。
【0101】図16に示すように、この複合機のユーザ
インターフェイス110も図4に示すのものと基本的に
同様であるが、液晶ディスプレイパネル111には、図
16(A)に示すように、複写機能とファクシミリ機能
の選択が可能な選択画面が表示される。利用者がこの選
択画面に表示されたコピー、ファックスのいずれかのキ
ーに触れると、対応する機能が使用可能になる。
【0102】ファクシミリ機能を利用者が選択したとき
には、図16(B)に示すように、液晶ディスプレイパ
ネル111には、送信先番号の確認表示が行われ、送信
画質、送信濃度などのファクシミリ特有の選択機能が可
能なキーが表示される。ニューメリックキー区域112
の数字キーを用いて送信先番号の入力が可能である。ス
タートキー114に触れると、送信のための呼び出しが
開始される。
【0103】このファクシミリでは、画像形成装置14
0の加熱定着装置22のウォームアップが終了する前
に、外部からの信号の受信が可能である。受信した信号
は、RAM103に一旦記憶され、ウォームアップの終
了後にこれに基づく画像形成が行われる。これだけでな
く、画像形成装置140の加熱定着装置22のウォーム
アップが終了する前に、原稿Dの画像を画像読取装置1
20で読み取ることが可能である。読み取った画像に対
応する画像読取信号は、ウォームアップ中に送信され
る。
【0104】図18は、上記の複合機の動作のメインプ
ログラムの処理を示すフローチャートである。このプロ
グラムは、複合機のメインスイッチをオンにして、電力
が供給されたなら開始される。まず、ステップSf1に
おいて、電力供給開始後、ウォームアップを開始する。
このウォームアップでは、複合機の各構成要素がその本
来の動作を開始できるように準備が整えられる。このう
ち、上記の通り、加熱定着装置22を高温にするために
時間がかかる。
【0105】ウォームアップ開始後、ステップSf2に
おいて、ユーザインターフェイス110の液晶ディスプ
レイパネル111に図17に示す表示が行われる。すな
わち、「ただいまウォームアップ中です。原稿の読み込
みは行いますが、コピー出力はウォームアップ終了後に
行います。FAXは使用可能です。読み込みを行う場合
は確認ボタンを押してください」という表示である。こ
こで確認キー111aを押すと、図16(A)の機能選
択画面が表示され、画面中のファックスのキーに触れる
と、利用者は原稿の読み込みをファクシミリに指示する
ことが可能である。
【0106】メインプログラムの処理は、その後ステッ
プSf3に進み、ウォームアップ時のファクシミリ送信
用の原稿Dの読取(「ファックス用ウォームアップ割込
読取」とする)が実施済みか否か、専用のフラグのセッ
トの有無に基づいて判断する。ここでの判断結果が「Y
es」であれば、処理はステップSf5に進む。ステッ
プSf3の判断結果が「No」のときは、ステップSf
4に進み、ウォームアップ割込読取で読み取った画像に
対応する画像読取信号をRAM103から読み出して外
部に送信した後、ステップSf5に進む。なお、送信先
を呼び出しても話中のときは、一定時間おきに呼出しを
繰り返し、この繰り返し数が一定回数に達したときは、
送信を指示した利用者に報知し、その後ステップSf5
に進んでもよい。
【0107】報知の具体的手法には、次のものがある。 (1) 送信されなかった旨を表した文字画像を、送信し
ようとした原稿Dに対応する画像とともに、画像形成装
置140でシートS上に形成する。 (2) 第4実施形態の通信ネットワークシステムのよう
に、ファクシミリと端末機160の送受信が可能となっ
ていれば、第4実施形態と同様に、利用者が自己のネッ
トアドレスをあらかじめ指定しておき、未送信時にファ
クシミリから未送信信号を端末機160に送信する。端
末機160では、利用者が端末機160で行っている作
業に割り込んで、ディスプレイ162上で「送信されま
せんでした」など、未送信の旨の意味を表示させる。 (3) 同様の未送信信号をその通信ネットワークシステ
ムが利用する電子メールプログラムのメールと同様の形
式にし、利用者が端末機160で行っている作業に割り
込んで、ディスプレイ162上で電子メールの着信を知
らせる。利用者がメールの開封を指示すると、その電子
メールの形式で複写の終了した旨を表示させる。 (4) 同様の未送信信号に基づき端末機160のスピー
カ166にビープ音を発生させる。 (5) 同様の未送信信号に基づき端末機160のスピー
カ166に「送信できませんでした」など、未送信の旨
の意味の音声を発生させる。
【0108】ステップSf5では、加熱定着装置22の
温度計146を参照し、これがPROM102に記憶さ
れた基準値に到達したか否か判断する。この判断結果が
「No」であれば、この判断処理が繰り返され、「Ye
s」であれば、処理はステップSf6に進む。
【0109】ステップSf6では、ウォームアップ時の
複写用の原稿Dの読取(「複写用ウォームアップ割込読
取」とする)が実施済みか否か、専用のフラグのセット
の有無に基づいて判断する。ここでの判断結果が「Ye
s」であれば、処理はステップSf7に進み、ウォーム
アップ割込読取で読み取った画像に対応する画像をシー
トSに出力した後、ステップSf8に進む。
【0110】一方、ステップSf6での判断結果が「N
o」であれば、処理はそのままステップSf8に進む。
ステップSf8では、液晶ディスプレイパネル111
に、図16(A)に示す機能選択画面を表示する。
【0111】その後、処理はステップSf9の判断に進
む。ステップSf9では、複写の指示があったか否か判
断する。この判断結果が「Yes」であれば、処理はス
テップSf10に進み、ユーザインターフェイス110
での設定等に基づいて、画像形成を行い、ステップSf
11に進む。ステップSf9での判断結果が「No」で
あれば、処理はそのままステップSf11に進む。ステ
ップSf9,Sf10の処理は、第1実施形態のステッ
プSm7,Sm8の処理と同様である。
【0112】その後、処理はステップSf11の判断に
進む。ステップSf11では、送信の指示があったか否
か、すなわちユーザインターフェイス110のスタート
キー114が押されたか否か判断する。この判断結果が
「Yes」であれば、処理はステップSf12に進み、
ユーザインターフェイス110での設定等に基づいて、
送信を行い、ステップSf13に進む。なお、送信先を
呼び出しても話中のときは、一定時間おきに呼出しを繰
り返し、この繰り返し数が一定回数に達したときは、送
信を指示した利用者に報知し、その後ステップSf13
に進んでもよい。報知の具体的手法は上記の通りであ
る。
【0113】ステップSf12の送信の終了後、処理は
ステップSf13に進む。また、ステップSf11の判
断結果が「No」のときも処理は直ちにステップSf1
3に進む。ステップSf13では、ウォームアップまた
は最後の複写または送受信の動作から所定時間(例え
ば、数分)経過したか否か、CPU101内蔵のタイマ
で判断する。この判断結果が「No」であれば、処理は
ステップSf9に戻り、再度、複写の指示が利用者から
なされたか否か判断する。一方、ステップSf13の判
断結果が「Yes」であれば、ファクシミリはステップ
Sf14で節電モードを開始する。節電モードでは、制
御部100への電力供給はそのまま続行されるが、加熱
定着装置22の加熱器145への供給電力、ユーザイン
ターフェイス110の液晶ディスプレイパネル111へ
の供給電力などが低減させられる。
【0114】その後、処理はステップSf15に進み、
節電モードの解除が指定されたか否か判断する。この判
断結果が「No」であれば、ステップSf15の処理が
繰り返される。ステップSf15の判断結果が「Ye
s」になったときには、処理はステップSf1に戻り、
再度ウォームアップが開始される。
【0115】なお、外部からの受信は、別の割込プログ
ラムに従って行われる。また、いずれのステップにおい
ても、複合機のメインスイッチがオフにされ、電力供給
が断たれたときには、メインプログラムの処理は中止さ
れる。
【0116】この複合機におけるウォームアップ割込読
取のための割込プログラムの処理は、図7に示すフロー
チャートと同様である。ただし、割込読取済みフラグ
は、複写用とファクシミリ送信用で区別できるように、
それぞれ別のアドレスでセットされる。この処理は、図
17に示すメインプログラムのステップSf2の後、ス
テップSf3で加熱定着装置22が一定温度に到達した
と判断される間での間において、ユーザインターフェイ
ス110の液晶ディスプレイパネル111で示される確
認のキー111a(図17参照)に利用者が触れると開
始される。なお、この開始と同時に、液晶ディスプレイ
パネル111の表示は、図16(A)に示すような選択
画面に切り替わるのは上述の通りである。
【0117】このファクシミリによれば、利用者は原稿
Dを画像読取装置120で読み取らせるために、画像形
成装置140の準備が整うのを待つ必要がなくなる。従
って、利用者は効率よく自己の仕事を行うことが可能で
ある。
【0118】このファクシミリ(複合機)においても、
第2実施形態または第3実施形態のようなエネルギ消費
の調節手段を設けることが可能である。すなわち、第2
実施形態のように、加熱定着装置22の加熱器145と
画像読取装置120への供給電流を監視し、加熱定着装
置22の加熱器145の消費エネルギを調節することが
可能である。また、第3実施形態のように、画像読取装
置120のエネルギ消費を調節して、ウォームアップ終
了前に送信が指示されたときに原稿を読み取るときの画
像読取装置120で消費するエネルギを、ウォームアッ
プ終了後に送信が指示されたときに原稿を読み取るとき
の(通常の)画像読取装置120で消費するエネルギよ
りも低減することも可能である。
【0119】また、もし、第4実施形態と同様の通信ネ
ットワークシステムにこのファクシミリを使用すれば、
読み取らせた原稿Dに係る送信がされたか否か確認する
ことも可能である。端末機160を用いた利用者への報
知は未送信の場合に限られず、ファクシミリから送信終
了信号を端末機160に供給し、送信終了の旨を利用者
に報知することも可能である。
【0120】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複写機およびファクシミリで、画像読取装置以外の構成
要素の動作の準備が整う前でも画像読取装置での原稿の
読取が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る複写機の主要部
の機械的構成を示す側面図である。
【図2】 図1に示す複写機の画像読取装置を示す側面
図である。
【図3】 図1に示す複写機の制御系統を示すブロック
図である。
【図4】 図1に示す複写機において利用者が種々の指
示を行うユーザインターフェイスを示す平面図である。
【図5】 図1に示す複写機で画像形成する準簿が整う
前に行われる図4に示すユーザインターフェイスの液晶
ディスプレイパネルの表示を示す図である。
【図6】 図1に示す複写機の動作のメインプログラム
の処理を示すフローチャートである。
【図7】 図1に示す複写機で行うウォームアップ割込
読取のための割込プログラムの処理を示すフローチャー
トである。
【図8】 本発明の第2実施形態に係る複写機の有する
消費電流調節部を示すブロック図である。
【図9】 第2実施形態に係る複写機の動作のメインプ
ログラムの処理を示すフローチャートである。
【図10】 本発明の第4実施形態に係る複写機を有す
る通信ネットワークシステムを示す図である。
【図11】 図10に示す通信ネットワークシステムで
用いられる端末機の構成を示すブロック図である。
【図12】 図10に示す通信ネットワークシステムで
用いられる複写機の制御系統を示すブロック図である。
【図13】 図12に示す複写機のユーザインターフェ
イスの液晶ディスプレイパネルの表示を示す図である。
【図14】 図12に示す複写機のユーザインターフェ
イスの液晶ディスプレイパネルの他の表示を示す図であ
る。
【図15】 本発明の第5実施形態に係るファクシミリ
の制御系統を示すブロック図である。
【図16】 (A)は図15に示すファクシミリにおい
て利用者が種々の指示を行うユーザインターフェイスを
示す平面図であり、(B)は(A)とは別の時点でのこ
のユーザーインターフェースの平面図である。
【図17】 図15に示すファクシミリで画像形成する
準簿が整う前に行われる図16に示すユーザインターフ
ェイスの液晶ディスプレイパネルの表示を示す図であ
る。
【図18】 図15に示すファクシミリの動作のメイン
プログラムの処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
D…原稿、S…シート、22…加熱定着装置、45…排
出トレイ(シート排出部)、47…ソータ、50…キャ
ビネット、100…制御部(読取制御手段、排出部選択
手段、送信手段、受信手段、複写終了信号を供給する手
段)、102…PROM(排出部登録手段)、103…
RAM(記憶手段)、105…インターフェイス(端末
機送信手段)、110…ユーザインターフェイス(入力
手段、排出部区分入力手段、端末機区分入力手段)、1
11…液晶ディスプレイパネル(報知手段)、120…
画像読取装置(画像読取手段)、123…RAM(記憶
手段)、130…画像処理装置、140…画像形成装置
(画像形成手段)、148…ソータ位置決め器、150
…メイン電源、151…抵抗、152…変圧器、153
…電流制御回路(第1のエネルギ調節手段、第3のエネ
ルギ調節手段、計測手段、エネルギ消費制御手段)、1
54…整流回路、155…スイッチング素子(第1のエ
ネルギ調節手段、第3のエネルギ調節手段)、160…
端末機、162…ディスプレイ(終了報知手段)、16
6…スピーカ(終了報知手段)、170…複写機、

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 利用者が複写処理の開始を指示する入力
    手段と、 原稿上の画像を読み取る画像読取手段と、 上記画像読取手段で読み取った画像に対応するデータを
    一時的に記憶する記憶手段と、 上記記憶手段に記憶されたデータに基づいて、シート上
    に画像を形成する画像形成手段と、 上記画像形成手段で画像を形成する準備が整う前でも、
    上記入力手段に複写処理の開始が指示されたときに、上
    記画像読取手段で上記原稿上の画像を読み取らせる読取
    制御手段とを備えることにより、 上記画像形成手段で画像を形成する準備が整う前でも上
    記画像読取手段で画像の読取を可能とし、画像を形成す
    る準備が整った後に上記画像形成手段が、上記画像読取
    手段で読み取った画像に対応する画像をシート上に形成
    するようにしたことを特徴とする複写機。
  2. 【請求項2】 上記画像の形成は直ちには行わない意味
    の旨を、上記画像形成手段で画像を形成する準備が整う
    前に利用者に報知する報知手段を備えることを特徴とす
    る請求項1に記載の複写機。
  3. 【請求項3】 上記画像形成手段で画像を形成する準備
    がされる前に、上記入力手段に複写処理の開始が指示さ
    れたときに、複写処理の開始が指示されないときよりも
    上記画像形成手段で消費するエネルギを低減する第1の
    エネルギ調節手段を備えることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の複写機。
  4. 【請求項4】 上記画像形成手段で画像を形成する準備
    がされる前に上記入力手段に複写処理の開始が指示され
    たときに上記画像読取手段で消費するエネルギを、上記
    画像形成手段で画像を形成する準備がされた後に上記入
    力手段に複写処理の開始が指示されたときに上記画像読
    取手段で消費するエネルギよりも低減する第2のエネル
    ギ調節手段を備えることを特徴とする請求項1ないし3
    のいずれかに記載の複写機。
  5. 【請求項5】 上記画像形成手段および上記画像読取手
    段の少なくとも一方のエネルギ消費を計測する計測手段
    と、 上記計測手段の計測結果に基づいて上記画像形成手段お
    よび上記画像読取手段の少なくとも他方のエネルギ消費
    を制御するエネルギ消費制御手段とを備えることを特徴
    とする請求項1ないし4のいずれかに記載の複写機。
  6. 【請求項6】 画像が形成されたシートがこのうちのい
    ずれかに排出される複数のシート排出部と、 上記複数のシート排出部の区分を登録する排出部登録手
    段と、 上記排出部登録手段に登録された上記シート排出部の区
    分のいずれかが入力される排出部区分入力手段と、 上記排出部区分入力手段に入力された区分に対応するシ
    ート排出部に、画像が形成されたシートを排出させる排
    出部選択手段とを備えることを特徴とする請求項1ない
    し5のいずれかに記載の複写機。
  7. 【請求項7】 複数の端末機に対して信号を送信可能な
    端末機送信手段と、 上記複数の端末機の区分を登録する端末機登録手段と、 上記端末機登録手段に登録された上記端末機の区分のい
    ずれかが入力される端末機区分入力手段と、 画像を形成する準備が整った後に上記画像形成手段が、
    上記画像読取手段で読み取った画像に対応する画像をシ
    ート上に形成した後、複写終了信号を生成する手段とを
    備え、 上記端末機送信手段が、上記端末機区分入力手段に入力
    された区分に対応する端末機に上記複写終了信号を送信
    することを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記
    載の複写機。
  8. 【請求項8】 上記端末機区分入力手段と上記排出部区
    分入力手段が同一であることを特徴とする請求項7に記
    載の複写機。
  9. 【請求項9】 利用者が読取処理の開始を指示する入力
    手段と、 原稿上の画像を読み取る画像読取手段と、 上記画像読取手段で読み取った画像に対応するデータを
    一時的に記憶する記憶手段と、 上記記憶手段に記憶されたデータを外部に送信する送信
    手段と、 外部装置から送信されたデータを受信する受信手段と、 上記受信手段で受信したデータに基づいて、シート上に
    画像を形成する画像形成手段と、 上記画像形成手段で画像を形成する準備が整う前でも、
    上記入力手段に読取処理の開始が指示されたときに、上
    記画像読取手段で上記原稿上の画像を読み取らせる読取
    制御手段と、 上記画像形成手段で画像を形成する準備が整う前に、上
    記入力手段に読取処理の開始が指示されたときに、読取
    処理の開始が指示されないときよりも上記画像形成手段
    で消費するエネルギを低減する第3のエネルギ調節手段
    を備えることを特徴とするファクシミリ。
  10. 【請求項10】 利用者が読取処理の開始を指示する入
    力手段と、 原稿上の画像を読み取る画像読取手段と、 上記画像読取手段で読み取った画像に対応するデータを
    一時的に記憶する記憶手段と、 上記記憶手段に記憶されたデータを外部に送信する送信
    手段と、 外部装置から送信されたデータを受信する受信手段と、 上記受信手段で受信したデータに基づいて、シート上に
    画像を形成する画像形成手段と、 上記画像形成手段で画像を形成する準備が整う前でも、
    上記入力手段に読取処理の開始が指示されたときに、上
    記画像読取手段で上記原稿上の画像を読み取らせる読取
    制御手段と、 上記画像形成手段で画像を形成する準備が整う前に上記
    入力手段に読取処理の開始が指示されたときに上記画像
    読取手段で消費するエネルギを、上記画像形成手段で画
    像を形成する準備が整った後に上記入力手段に読取処理
    の開始が指示されたときに上記画像読取手段で消費する
    エネルギよりも低減する第4のエネルギ調節手段を備え
    ることを特徴とするファクシミリ。
  11. 【請求項11】 利用者が読取処理の開始を指示する入
    力手段と、 原稿上の画像を読み取る画像読取手段と、 上記画像読取手段で読み取った画像に対応するデータを
    一時的に記憶する記憶手段と、 上記記憶手段に記憶されたデータを外部に送信する送信
    手段と、 外部装置から送信されたデータを受信する受信手段と、 上記受信手段で受信したデータに基づいて、シート上に
    画像を形成する画像形成手段と、 上記画像形成手段で画像を形成する準備が整う前でも、
    上記入力手段に読取処理の開始が指示されたときに、上
    記画像読取手段で上記原稿上の画像を読み取らせる読取
    制御手段と、 上記画像形成手段および上記画像読取手段の少なくとも
    一方のエネルギ消費を計測する計測手段と、 上記計測手段の計測結果に基づいて上記画像形成手段お
    よび上記画像読取手段の少なくとも他方のエネルギ消費
    を制御するエネルギ消費制御手段とを備えることを特徴
    とするファクシミリ。
JP22653497A 1997-08-22 1997-08-22 複写機、ファクシミリ、複写機の制御方法およびファクシミリの制御方法 Expired - Lifetime JP3257463B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22653497A JP3257463B2 (ja) 1997-08-22 1997-08-22 複写機、ファクシミリ、複写機の制御方法およびファクシミリの制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22653497A JP3257463B2 (ja) 1997-08-22 1997-08-22 複写機、ファクシミリ、複写機の制御方法およびファクシミリの制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1169027A true JPH1169027A (ja) 1999-03-09
JP3257463B2 JP3257463B2 (ja) 2002-02-18

Family

ID=16846656

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22653497A Expired - Lifetime JP3257463B2 (ja) 1997-08-22 1997-08-22 複写機、ファクシミリ、複写機の制御方法およびファクシミリの制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3257463B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010038998A (ja) * 2008-07-31 2010-02-18 Ricoh Co Ltd 画像形成装置,立ち上げ制御方法,プログラム,および記録媒体
WO2014087498A1 (ja) * 2012-12-05 2014-06-12 キヤノン株式会社 画像形成装置および画像形成装置の制御方法
JP2017083870A (ja) * 2016-12-26 2017-05-18 キヤノン株式会社 画像形成装置および画像形成装置の制御方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010038998A (ja) * 2008-07-31 2010-02-18 Ricoh Co Ltd 画像形成装置,立ち上げ制御方法,プログラム,および記録媒体
WO2014087498A1 (ja) * 2012-12-05 2014-06-12 キヤノン株式会社 画像形成装置および画像形成装置の制御方法
JPWO2014087498A1 (ja) * 2012-12-05 2017-01-05 キヤノン株式会社 画像形成装置および画像形成装置の制御方法
CN104854516B (zh) * 2012-12-05 2017-12-29 佳能株式会社 图像形成装置及图像形成装置的控制方法
CN107861607A (zh) * 2012-12-05 2018-03-30 佳能株式会社 图像形成装置及图像形成装置的控制方法
US10551895B2 (en) 2012-12-05 2020-02-04 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus and method for controlling image forming apparatus
CN107861607B (zh) * 2012-12-05 2020-10-20 佳能株式会社 图像形成装置及图像形成装置的控制方法
JP2017083870A (ja) * 2016-12-26 2017-05-18 キヤノン株式会社 画像形成装置および画像形成装置の制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3257463B2 (ja) 2002-02-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3599694B2 (ja) 画像情報入/出力機器及び携帯機器を用いて画像情報入/出力機器を管理する管理システム並びにそれらの制御方法
JP2002176523A (ja) 画像形成装置
JPH10257281A (ja) 画像形成装置
US9057999B2 (en) Image forming apparatus capable of printing at a plurality of speeds
JP3257463B2 (ja) 複写機、ファクシミリ、複写機の制御方法およびファクシミリの制御方法
EP0940733A1 (en) Imaging apparatus
JP3745513B2 (ja) 画像形成装置
JP5826154B2 (ja) 画像形成装置
JP3703931B2 (ja) 画像形成装置
JP2013059969A (ja) データ処理装置およびデータファイル
JP3643195B2 (ja) 画像形成装置と画像形成装置の調整方法
JP3538415B2 (ja) 倍率設定装置を備えた画像形成装置
JPH05323739A (ja) 画像形成装置
JPH09110236A (ja) 画像形成装置
JP2004145121A (ja) 画像形成装置
JPH1071749A (ja) 画像形成装置と画像形成装置の表示方法
JPH10200726A (ja) 画像形成装置
JPH11143300A (ja) 画像形成装置
JP2003255789A (ja) 画像形成装置
JP2003198782A (ja) 画像形成システム
JP2002278185A (ja) 画像形成装置
JP2002174790A (ja) 画像形成装置
JP2004109445A (ja) 画像形成装置、そのジャム解除処理のサポート方法及び装置
JP2002111925A (ja) 画像読取システム及び画像読取装置
JPH04318861A (ja) 画像形成装置および通信装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071207

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081207

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091207

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101207

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111207

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111207

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121207

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121207

Year of fee payment: 11

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S802 Written request for registration of partial abandonment of right

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R311802

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121207

Year of fee payment: 11

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131207

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term