JPH1168319A - 多層回路基板及びその製造方法 - Google Patents
多層回路基板及びその製造方法Info
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- JPH1168319A JPH1168319A JP9216176A JP21617697A JPH1168319A JP H1168319 A JPH1168319 A JP H1168319A JP 9216176 A JP9216176 A JP 9216176A JP 21617697 A JP21617697 A JP 21617697A JP H1168319 A JPH1168319 A JP H1168319A
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- circuit board
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- film
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ビルドアップ法によって得られた樹脂の多層
回路基板において、チップコンデンサ等を設けることな
く電源ライン等のデカップリングが可能な多層回路基板
を提供する。 【解決手段】 熱硬化性樹脂から成る樹脂フィルムの片
面に金属箔が接着された複数枚の片面金属箔フィルムが
コア基板12の両面に積層されて形成され、且つ前記金
属箔から形成された導体パターン18a〜e、20a〜
eの各々が、前記樹脂フィルムから成る樹脂層14a〜
d、16a〜dの間に挟まれいると共に、樹脂層14a
〜d、16a〜dを貫通するヴィア24、24・・によ
って電気的に接続されている多層回路基板10におい
て、該多層回路基板10を形成すると共に、電源ライン
用の導体パターンと接地ライン用の導電パターンとに挟
まれている樹脂層14c、16c、及びコア基板12
が、1MHzにおける比誘電率が100以上の誘電材粉
末が配合された樹脂によって形成されていることを特徴
とする。
回路基板において、チップコンデンサ等を設けることな
く電源ライン等のデカップリングが可能な多層回路基板
を提供する。 【解決手段】 熱硬化性樹脂から成る樹脂フィルムの片
面に金属箔が接着された複数枚の片面金属箔フィルムが
コア基板12の両面に積層されて形成され、且つ前記金
属箔から形成された導体パターン18a〜e、20a〜
eの各々が、前記樹脂フィルムから成る樹脂層14a〜
d、16a〜dの間に挟まれいると共に、樹脂層14a
〜d、16a〜dを貫通するヴィア24、24・・によ
って電気的に接続されている多層回路基板10におい
て、該多層回路基板10を形成すると共に、電源ライン
用の導体パターンと接地ライン用の導電パターンとに挟
まれている樹脂層14c、16c、及びコア基板12
が、1MHzにおける比誘電率が100以上の誘電材粉
末が配合された樹脂によって形成されていることを特徴
とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は多層回路基板及びそ
の製造方法に関し、更に詳細には熱硬化性樹脂又は熱可
塑性樹脂から成る樹脂フィルムの片面に金属箔が接着さ
れた複数枚の片面金属箔フィルムが樹脂基板の片面又は
両面に積層されて形成され、且つ前記金属箔から形成さ
れた導体パターンの各々が、前記樹脂フィルムから成る
樹脂層の間に挟まれていると共に、前記樹脂層を貫通す
るヴィアによって電気的に接続されて成る多層回路基板
及びその製造方法に関する。
の製造方法に関し、更に詳細には熱硬化性樹脂又は熱可
塑性樹脂から成る樹脂フィルムの片面に金属箔が接着さ
れた複数枚の片面金属箔フィルムが樹脂基板の片面又は
両面に積層されて形成され、且つ前記金属箔から形成さ
れた導体パターンの各々が、前記樹脂フィルムから成る
樹脂層の間に挟まれていると共に、前記樹脂層を貫通す
るヴィアによって電気的に接続されて成る多層回路基板
及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】樹脂製の回路基板にも、半導体素子の集
積度の向上等に対応すべく、多層回路基板が用いられつ
つある。かかる多層回路基板は、図6に示すビルドアッ
プ法によって形成される。このビルドアップ法では、先
ず、図6(a)に示すように、銅箔100が片面又は両
面に貼られた樹脂基板102を用い、銅箔100にサブ
トラクティブ法によって導体パターン104、104・
・を形成する〔図6(b)の工程〕。次いで、樹脂基板
102の導体パターン形成面に、熱硬化性樹脂であるポ
リイミド樹脂から成る樹脂フィルム106の片面に銅箔
108が接着された片面金属箔フィルムを接着した後
〔図6(c)の工程〕、ヴィア形成箇所に導体パターン
104のランド部に達するヴィア形成用穴110、11
0・・をレーザ光によって形成する〔図6(d)の工
程〕。形成されたヴィア形成用穴110の内壁面には、
銅箔108と電気的に接続されている銅層112を無電
解銅めっきによって形成する〔図6(e)の工程〕。こ
の無電解銅めっきを施す際に、ヴィア形成用穴110を
除いて銅箔108をレジスト114によって覆ってお
く。その後、レジスト114を除去し、銅箔108にサ
ブトラクティブ法によって導体パターン116を形成す
る。この様にして形成された下層の導体パターン104
と上層の導体パターン116とは、ヴィア118を介し
て互いに電気的に接続されている。かかる(c)〜
(f)の工程を繰り返すことによって所定層の多層回路
基板を得ることができる。
積度の向上等に対応すべく、多層回路基板が用いられつ
つある。かかる多層回路基板は、図6に示すビルドアッ
プ法によって形成される。このビルドアップ法では、先
ず、図6(a)に示すように、銅箔100が片面又は両
面に貼られた樹脂基板102を用い、銅箔100にサブ
トラクティブ法によって導体パターン104、104・
・を形成する〔図6(b)の工程〕。次いで、樹脂基板
102の導体パターン形成面に、熱硬化性樹脂であるポ
リイミド樹脂から成る樹脂フィルム106の片面に銅箔
108が接着された片面金属箔フィルムを接着した後
〔図6(c)の工程〕、ヴィア形成箇所に導体パターン
104のランド部に達するヴィア形成用穴110、11
0・・をレーザ光によって形成する〔図6(d)の工
程〕。形成されたヴィア形成用穴110の内壁面には、
銅箔108と電気的に接続されている銅層112を無電
解銅めっきによって形成する〔図6(e)の工程〕。こ
の無電解銅めっきを施す際に、ヴィア形成用穴110を
除いて銅箔108をレジスト114によって覆ってお
く。その後、レジスト114を除去し、銅箔108にサ
ブトラクティブ法によって導体パターン116を形成す
る。この様にして形成された下層の導体パターン104
と上層の導体パターン116とは、ヴィア118を介し
て互いに電気的に接続されている。かかる(c)〜
(f)の工程を繰り返すことによって所定層の多層回路
基板を得ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図6に示すビルドアッ
プ法によって得られた多層回路基板によれば、集積度等
が進展した半導体素子でも搭載可能である。しかし、導
体パターンが高密度に形成された多層回路基板において
は、信号ラインや電源ラインをデカップリングして信号
ライン間のクロストークや電源ラインの電位のふらつき
に因る影響等を防止すべく、チップコンデンサ等を設け
ることが必要となるが、チップコンデサ等を設けた多層
回路基板では、導体パターンの設計自由度が制限された
り、或いは導体パターンの引回し距離が長くなって、イ
ンピーダンスの増加を招くことがある。また、チップコ
ンデンサ等を基板に設けるため、多層回路基板が大型化
し且つ重くなるおそれもある。かかるチップコンデンサ
等を基板に設ける必要性は、スイッチング速度の速い高
周波用の半導体素子を搭載する多層回路基板では、更に
一層高くなる。そこで、本発明の課題は、ビルドアップ
法によって得られた樹脂の多層回路基板において、チッ
プコンデンサ等を設けることなく電源ライン等のデカッ
プリングが可能な多層回路基板及びその製造方法を提供
することにある。
プ法によって得られた多層回路基板によれば、集積度等
が進展した半導体素子でも搭載可能である。しかし、導
体パターンが高密度に形成された多層回路基板において
は、信号ラインや電源ラインをデカップリングして信号
ライン間のクロストークや電源ラインの電位のふらつき
に因る影響等を防止すべく、チップコンデンサ等を設け
ることが必要となるが、チップコンデサ等を設けた多層
回路基板では、導体パターンの設計自由度が制限された
り、或いは導体パターンの引回し距離が長くなって、イ
ンピーダンスの増加を招くことがある。また、チップコ
ンデンサ等を基板に設けるため、多層回路基板が大型化
し且つ重くなるおそれもある。かかるチップコンデンサ
等を基板に設ける必要性は、スイッチング速度の速い高
周波用の半導体素子を搭載する多層回路基板では、更に
一層高くなる。そこで、本発明の課題は、ビルドアップ
法によって得られた樹脂の多層回路基板において、チッ
プコンデンサ等を設けることなく電源ライン等のデカッ
プリングが可能な多層回路基板及びその製造方法を提供
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記課題
を解決すべく検討した結果、多層回路基板の樹脂層の所
定層を、チタン酸バリウム等の誘電材粉末が配合された
樹脂によって形成することによって、チップコンデンサ
等を設けることなく電源ライン等のデカップリングが可
能であること、及びかかる所定層は、誘電材粉末が配合
された樹脂によって形成された樹脂フィルムから成る片
面金属箔フィルムを用いることによって容易に形成され
ることを見出し、本発明に到達した。すなわち、本発明
は、熱硬化性樹脂又は熱可塑性樹脂から成る樹脂フィル
ムの片面に金属箔が接着された複数枚の片面金属箔フィ
ルムが樹脂基板の片面又は両面に積層されて形成され、
且つ前記金属箔から形成された導体パターンの各々が、
前記樹脂フィルムから成る樹脂層の間に挟まれていると
共に、前記樹脂層を貫通するヴィアによって電気的に接
続されて成る多層回路基板において、該多層回路基板を
形成する樹脂層の少なくとも一層及び/又は樹脂基板
が、1MHzにおける比誘電率が100以上の誘電材粉
末が配合された樹脂によって形成されていることを特徴
とする多層回路基板にある。
を解決すべく検討した結果、多層回路基板の樹脂層の所
定層を、チタン酸バリウム等の誘電材粉末が配合された
樹脂によって形成することによって、チップコンデンサ
等を設けることなく電源ライン等のデカップリングが可
能であること、及びかかる所定層は、誘電材粉末が配合
された樹脂によって形成された樹脂フィルムから成る片
面金属箔フィルムを用いることによって容易に形成され
ることを見出し、本発明に到達した。すなわち、本発明
は、熱硬化性樹脂又は熱可塑性樹脂から成る樹脂フィル
ムの片面に金属箔が接着された複数枚の片面金属箔フィ
ルムが樹脂基板の片面又は両面に積層されて形成され、
且つ前記金属箔から形成された導体パターンの各々が、
前記樹脂フィルムから成る樹脂層の間に挟まれていると
共に、前記樹脂層を貫通するヴィアによって電気的に接
続されて成る多層回路基板において、該多層回路基板を
形成する樹脂層の少なくとも一層及び/又は樹脂基板
が、1MHzにおける比誘電率が100以上の誘電材粉
末が配合された樹脂によって形成されていることを特徴
とする多層回路基板にある。
【0005】また、本発明は、熱硬化性樹脂又は熱可塑
性樹脂から成る樹脂フィルムの片面に金属箔を接着した
複数枚の片面金属箔フィルムを樹脂基板の片面又は両面
に積層して形成し、且つ前記金属箔から形成した導体パ
ターンの各々を、前記樹脂フィルムから成る樹脂層の間
に挟み込むと共に、前記樹脂層を貫通するヴィアによっ
て電気的に接続して成る多層回路基板を製造する際に、
少なくとも一枚の前記片面金属箔フィルム及び/又は樹
脂基板として、1MHzにおける比誘電率が100以上
の誘電材粉末を配合した樹脂から成る樹脂フィルム及び
/又は樹脂基板を用いることを特徴とする多層回路基板
の製造方法にある。
性樹脂から成る樹脂フィルムの片面に金属箔を接着した
複数枚の片面金属箔フィルムを樹脂基板の片面又は両面
に積層して形成し、且つ前記金属箔から形成した導体パ
ターンの各々を、前記樹脂フィルムから成る樹脂層の間
に挟み込むと共に、前記樹脂層を貫通するヴィアによっ
て電気的に接続して成る多層回路基板を製造する際に、
少なくとも一枚の前記片面金属箔フィルム及び/又は樹
脂基板として、1MHzにおける比誘電率が100以上
の誘電材粉末を配合した樹脂から成る樹脂フィルム及び
/又は樹脂基板を用いることを特徴とする多層回路基板
の製造方法にある。
【0006】かかる本発明において、片面金属箔フィル
ムとして、樹脂フィルムを形成する熱硬化性樹脂が接着
能を残存する程度に半硬化されてBステージ状態にある
片面金属箔フィルムを用いることによって、片面金属箔
フィルムの取扱性を向上できる。また、樹脂基板とし
て、複数本の金属線が互いに平行に貫通し且つ1MHz
における比誘電率が100以上の誘電材粉末が配合され
た樹脂から成る柱状体を、前記金属線に対して垂直に切
断して所定幅に形成した樹脂基板を用いることによっ
て、多層回路基板の製造工程において、樹脂基板にヴィ
アを形成するヴィア形成工程を省略できる。更に、誘電
材粉末として、セラミック粉末を用いることが好まし
く、特にTi含有の酸化物を用いることが好適である。
ムとして、樹脂フィルムを形成する熱硬化性樹脂が接着
能を残存する程度に半硬化されてBステージ状態にある
片面金属箔フィルムを用いることによって、片面金属箔
フィルムの取扱性を向上できる。また、樹脂基板とし
て、複数本の金属線が互いに平行に貫通し且つ1MHz
における比誘電率が100以上の誘電材粉末が配合され
た樹脂から成る柱状体を、前記金属線に対して垂直に切
断して所定幅に形成した樹脂基板を用いることによっ
て、多層回路基板の製造工程において、樹脂基板にヴィ
アを形成するヴィア形成工程を省略できる。更に、誘電
材粉末として、セラミック粉末を用いることが好まし
く、特にTi含有の酸化物を用いることが好適である。
【0007】本発明によれば、ビルドアップ法によって
得られた樹脂製の多層回路基板において、導体パターン
に挟まれた所定の樹脂層を誘電材粉末が配合された樹脂
によって形成できる。このため、多層回路基板内の任意
の樹脂層をデカップリングコンデンサに形成できる結
果、チップコンデンサを用いることなく信号ライン間の
クロストークや電源ラインの電位のふらつきに因る影響
等を防止できる。
得られた樹脂製の多層回路基板において、導体パターン
に挟まれた所定の樹脂層を誘電材粉末が配合された樹脂
によって形成できる。このため、多層回路基板内の任意
の樹脂層をデカップリングコンデンサに形成できる結
果、チップコンデンサを用いることなく信号ライン間の
クロストークや電源ラインの電位のふらつきに因る影響
等を防止できる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に係る多層回路基板の一例
を図1に示す。図1の多層回路基板10は、樹脂基板と
してのコア基板12の両面の各々に、樹脂層(14a〜
14d、16a〜16d)を介して導体パターン(18
a〜18e、20a〜20d)が形成されている。これ
らの導体パターンのうち、導体パターン18b、18
e、20bは信号ラインであり、導体パターン18a、
18d、20cは電源ラインである。更に、導体パター
ン18c、20a、20dは接地ラインである。尚、導
体パターン20eに設けられたパッドには、外部接続端
子としてのはんだボール22、22・・が装着されてお
り、はんだボール22、22・・が装着された導体パタ
ーン20eは、ソルダレジスト29によって覆われてい
る。
を図1に示す。図1の多層回路基板10は、樹脂基板と
してのコア基板12の両面の各々に、樹脂層(14a〜
14d、16a〜16d)を介して導体パターン(18
a〜18e、20a〜20d)が形成されている。これ
らの導体パターンのうち、導体パターン18b、18
e、20bは信号ラインであり、導体パターン18a、
18d、20cは電源ラインである。更に、導体パター
ン18c、20a、20dは接地ラインである。尚、導
体パターン20eに設けられたパッドには、外部接続端
子としてのはんだボール22、22・・が装着されてお
り、はんだボール22、22・・が装着された導体パタ
ーン20eは、ソルダレジスト29によって覆われてい
る。
【0009】信号ラインである導体パターン18b、1
8e、20b、20eの間において、導体パターン相互
は樹脂層を貫通するヴィア24、26、及びコア基板1
2を貫通するヴィア28によって電気的に接続がなされ
ている。かかるヴィア24、26、28は、電源ライン
である導体パターン18a、18d、20c、及び接地
ラインである導体パターン18c、20a、20dに接
触することなく形成されている。尚、ヴィア24、26
は、後述する様に、多層回路基板10を形成する際に、
順次形成されたものであり、ヴィア28はコア基板12
内に銅線等の金属線によって予め形成されていたもので
ある。
8e、20b、20eの間において、導体パターン相互
は樹脂層を貫通するヴィア24、26、及びコア基板1
2を貫通するヴィア28によって電気的に接続がなされ
ている。かかるヴィア24、26、28は、電源ライン
である導体パターン18a、18d、20c、及び接地
ラインである導体パターン18c、20a、20dに接
触することなく形成されている。尚、ヴィア24、26
は、後述する様に、多層回路基板10を形成する際に、
順次形成されたものであり、ヴィア28はコア基板12
内に銅線等の金属線によって予め形成されていたもので
ある。
【0010】この様な、多層回路基板10において、電
源ラインである導体パターン18dと、接地ラインであ
る導体パターン18cとの間の樹脂層14c、及び電源
ラインである導体パターン20cと、接地ラインである
導体パターン20dとの間の樹脂層16cの各々は、1
MHzにおける比誘電率が100以上の誘電材粉末が配
合された樹脂によって形成されている。更に、両面の各
々に電源ラインである導体パターン18aと接地ライン
である導体パターン20aとが形成されたコア基板12
も、1MHzにおける比誘電率が100以上の誘電材粉
末が配合された樹脂によって形成されている。かかる誘
電材粉末が配合された樹脂によって形成された樹脂層1
4c、16c及びコア基板12によって、多層回路基板
10内にコンデンサー機能を奏する層が形成され、電源
ラインの電位のふらつきに因る影響等を防止するための
チップコンデンサーを不要にできる。この1MHzにお
ける比誘電率が100以上の誘電材粉末としては、セラ
ミック粉末を使用でき、ペロブスカイト型構造のセラミ
ック粉末が好ましい。特に、Ti含有の酸化物を好適に
使用できる。かかる誘電材粉末の具体例としては、Ba
TiO3 、PbZrO3 、Pb(Ta0.5 Fe0.5 )O
3 、Ba4 Ti3 O12、PbTiO3 、SrTiO3 等
を挙げることができる。これら誘電材粉末は、市販品の
ものを用いることができるが、加熱処理を施してから使
用することが好ましい、この加熱処理としては、SrT
iO3 の場合、大気中において600℃以上の加熱温度
で1時間以上の処理を行うことが好ましい。更に、必要
に応じて再粉砕してもよい。尚、誘電材粉末の樹脂に対
する配合量は、60vol %以上とすることが好ましい。
源ラインである導体パターン18dと、接地ラインであ
る導体パターン18cとの間の樹脂層14c、及び電源
ラインである導体パターン20cと、接地ラインである
導体パターン20dとの間の樹脂層16cの各々は、1
MHzにおける比誘電率が100以上の誘電材粉末が配
合された樹脂によって形成されている。更に、両面の各
々に電源ラインである導体パターン18aと接地ライン
である導体パターン20aとが形成されたコア基板12
も、1MHzにおける比誘電率が100以上の誘電材粉
末が配合された樹脂によって形成されている。かかる誘
電材粉末が配合された樹脂によって形成された樹脂層1
4c、16c及びコア基板12によって、多層回路基板
10内にコンデンサー機能を奏する層が形成され、電源
ラインの電位のふらつきに因る影響等を防止するための
チップコンデンサーを不要にできる。この1MHzにお
ける比誘電率が100以上の誘電材粉末としては、セラ
ミック粉末を使用でき、ペロブスカイト型構造のセラミ
ック粉末が好ましい。特に、Ti含有の酸化物を好適に
使用できる。かかる誘電材粉末の具体例としては、Ba
TiO3 、PbZrO3 、Pb(Ta0.5 Fe0.5 )O
3 、Ba4 Ti3 O12、PbTiO3 、SrTiO3 等
を挙げることができる。これら誘電材粉末は、市販品の
ものを用いることができるが、加熱処理を施してから使
用することが好ましい、この加熱処理としては、SrT
iO3 の場合、大気中において600℃以上の加熱温度
で1時間以上の処理を行うことが好ましい。更に、必要
に応じて再粉砕してもよい。尚、誘電材粉末の樹脂に対
する配合量は、60vol %以上とすることが好ましい。
【0011】図1に示す多層回路基板10を製造する
際、図2(a)に示す樹脂板30を図1のコア基板12
を形成する樹脂板として用いる。この樹脂板30は、誘
電材粉末が配合された樹脂によって形成され、樹脂板3
0内には、互いに平行な銅線から成るヴィア28、28
・・が樹脂基板30を貫通している。かかる樹脂板30
は、図2(b)に示すように、複数本の銅線29、29
・・が互いに平行に貫通し且つ誘電材粉末が配合された
樹脂から成る柱状体32を、銅線29、29・・に対し
て垂直面で切断して所定幅に形成することによって得る
ことができる。得られた樹脂板30には、その両面に無
電解銅めっき及び電解銅めっきを施して所定厚さの銅層
を形成し、コア基板12(図1)とする。ところで、柱
状体32は、その横断面形状が円形であっても矩形であ
ってもよく、図2(c)に示す容器6を用いることによ
って容易に得ることができる。この容器6には、上下の
ワイヤガイド板2、4を介して銅線29を平行に張設し
てあり、容器6内に誘電材粉末が配合された樹脂を注入
し固化することによって得ることができる。かかる樹脂
として、変成エポキシ等の熱硬化性樹脂を用いる場合に
は、容器6に注入した熱硬化性樹脂を加温し接着能が残
存する程度に半硬化してBステージ状態としておくこと
が、柱状体32の取扱性等を向上でき好ましい。尚、銅
線29に代えて、金線、アルミニウム線等を使用でき、
誘電材粉末としては、Ti含有の酸化物(好ましくはS
rTiO3 やBaTiO3 )を使用できる。
際、図2(a)に示す樹脂板30を図1のコア基板12
を形成する樹脂板として用いる。この樹脂板30は、誘
電材粉末が配合された樹脂によって形成され、樹脂板3
0内には、互いに平行な銅線から成るヴィア28、28
・・が樹脂基板30を貫通している。かかる樹脂板30
は、図2(b)に示すように、複数本の銅線29、29
・・が互いに平行に貫通し且つ誘電材粉末が配合された
樹脂から成る柱状体32を、銅線29、29・・に対し
て垂直面で切断して所定幅に形成することによって得る
ことができる。得られた樹脂板30には、その両面に無
電解銅めっき及び電解銅めっきを施して所定厚さの銅層
を形成し、コア基板12(図1)とする。ところで、柱
状体32は、その横断面形状が円形であっても矩形であ
ってもよく、図2(c)に示す容器6を用いることによ
って容易に得ることができる。この容器6には、上下の
ワイヤガイド板2、4を介して銅線29を平行に張設し
てあり、容器6内に誘電材粉末が配合された樹脂を注入
し固化することによって得ることができる。かかる樹脂
として、変成エポキシ等の熱硬化性樹脂を用いる場合に
は、容器6に注入した熱硬化性樹脂を加温し接着能が残
存する程度に半硬化してBステージ状態としておくこと
が、柱状体32の取扱性等を向上でき好ましい。尚、銅
線29に代えて、金線、アルミニウム線等を使用でき、
誘電材粉末としては、Ti含有の酸化物(好ましくはS
rTiO3 やBaTiO3 )を使用できる。
【0012】また、コア基板12に積層する片面金属箔
フィルムとして、図3(a)(b)に示す片面金属箔フ
ィルム34、36を用いる。この片面金属箔フィルム3
4は、変成エポキシ等の熱硬化性樹脂から成る樹脂フィ
ルム34aの一面側に、銅箔34bが形成されているも
のであり、片面金属箔フィルム36は、変成エポキシ等
の熱硬化性樹脂中に、誘電材粉末としてのTi含有の酸
化物(好ましくはSrTiO3 やBaTiO3 )を配合
した樹脂から成る樹脂フィルム36aの一面側に、銅箔
36bが形成されているものである。かかる樹脂フィル
ム34a、36aを形成する熱硬化性樹脂は、接着能が
残存する程度に半硬化されてBステージ状態にあり、熱
硬化性樹脂の接着能は加熱によって発現する。このた
め、室温では、熱硬化性樹脂の接着能は発現せず、片面
金属箔フィルム34、36の取扱性を良好としている。
フィルムとして、図3(a)(b)に示す片面金属箔フ
ィルム34、36を用いる。この片面金属箔フィルム3
4は、変成エポキシ等の熱硬化性樹脂から成る樹脂フィ
ルム34aの一面側に、銅箔34bが形成されているも
のであり、片面金属箔フィルム36は、変成エポキシ等
の熱硬化性樹脂中に、誘電材粉末としてのTi含有の酸
化物(好ましくはSrTiO3 やBaTiO3 )を配合
した樹脂から成る樹脂フィルム36aの一面側に、銅箔
36bが形成されているものである。かかる樹脂フィル
ム34a、36aを形成する熱硬化性樹脂は、接着能が
残存する程度に半硬化されてBステージ状態にあり、熱
硬化性樹脂の接着能は加熱によって発現する。このた
め、室温では、熱硬化性樹脂の接着能は発現せず、片面
金属箔フィルム34、36の取扱性を良好としている。
【0013】図2及び図3に示す樹脂板30及び片面金
属箔フィルム34、36を用いて図1に示す多層回路基
板10を製造する工程を図4及び図5に示す。図1の多
層回路基板10は、コア基板12の両面で同時に片面金
属箔フィルム34、36を積層して得たものであるが、
図4及び図5においては、コア基板12の片面に片面金
属箔フィルム34、36を積層する状況を示し、コア基
板12の他方面の片面金属箔フィルム34、36を積層
する状況を省略した。かかる工程においては、図4
(a)に示す様に、誘電材粉末が配合された樹脂によっ
て形成され、互いに平行な銅線から成るヴィア28、2
8・・が貫通している樹脂板30の両面に、無電解銅め
っき及び電解銅めっきを施して所定厚さの銅層を形成し
たコア基板12を用い、コア基板12の一面側の銅層1
3にサブトラクティブ法によって、電源ラインとしての
導体パターン18aを形成する〔図4(b)〕。かかる
コア基板12の導体パターン18aの形成面に、図3
(a)に示す片面金属箔フィルム34を積層して加熱圧
着した後〔図4(c)〕、片面金属箔フィルム34の銅
箔34bの所定箇所にエキシマレーザによって、すり鉢
状のヴィア形成用穴38、38・・を形成する〔図4
(d)〕。このヴィア形成用穴38の底面には、ヴィア
28に接続するランド部が露出する。
属箔フィルム34、36を用いて図1に示す多層回路基
板10を製造する工程を図4及び図5に示す。図1の多
層回路基板10は、コア基板12の両面で同時に片面金
属箔フィルム34、36を積層して得たものであるが、
図4及び図5においては、コア基板12の片面に片面金
属箔フィルム34、36を積層する状況を示し、コア基
板12の他方面の片面金属箔フィルム34、36を積層
する状況を省略した。かかる工程においては、図4
(a)に示す様に、誘電材粉末が配合された樹脂によっ
て形成され、互いに平行な銅線から成るヴィア28、2
8・・が貫通している樹脂板30の両面に、無電解銅め
っき及び電解銅めっきを施して所定厚さの銅層を形成し
たコア基板12を用い、コア基板12の一面側の銅層1
3にサブトラクティブ法によって、電源ラインとしての
導体パターン18aを形成する〔図4(b)〕。かかる
コア基板12の導体パターン18aの形成面に、図3
(a)に示す片面金属箔フィルム34を積層して加熱圧
着した後〔図4(c)〕、片面金属箔フィルム34の銅
箔34bの所定箇所にエキシマレーザによって、すり鉢
状のヴィア形成用穴38、38・・を形成する〔図4
(d)〕。このヴィア形成用穴38の底面には、ヴィア
28に接続するランド部が露出する。
【0014】次いで、すり鉢状のヴィア用穴38、38
・・の内壁面に銅箔34bと電気的に接続される銅層3
5を無電解銅めっきによって形成する〔図4(e)〕。
この無電解銅めっきを施す際には、ヴィア形成用穴38
を除いて銅箔34bをレジスト40によって覆ってお
く。その後、レジスト40を除去し、銅箔43bにサブ
トラクティブ法によって信号ラインとしての導体パター
ン18bを形成する〔図4(f)〕。この導体パターン
18bは、下層の導体パターン18aに接触することな
く樹脂層14aを貫通するヴィア24を介し、コア基板
12を貫通するヴィア28に電気的に接続されている。
更に、図4(c)〜(f)の工程を繰り返すことによっ
て、図5(a)に示す様に、導体パターン18b上に、
樹脂層14bを介して接地ラインとしての導体パターン
18cを形成する。尚、樹脂層14bを貫通するヴィア
24は、導体パターン18cと接触することなく導体パ
ターン18bのランド部に接続されている。
・・の内壁面に銅箔34bと電気的に接続される銅層3
5を無電解銅めっきによって形成する〔図4(e)〕。
この無電解銅めっきを施す際には、ヴィア形成用穴38
を除いて銅箔34bをレジスト40によって覆ってお
く。その後、レジスト40を除去し、銅箔43bにサブ
トラクティブ法によって信号ラインとしての導体パター
ン18bを形成する〔図4(f)〕。この導体パターン
18bは、下層の導体パターン18aに接触することな
く樹脂層14aを貫通するヴィア24を介し、コア基板
12を貫通するヴィア28に電気的に接続されている。
更に、図4(c)〜(f)の工程を繰り返すことによっ
て、図5(a)に示す様に、導体パターン18b上に、
樹脂層14bを介して接地ラインとしての導体パターン
18cを形成する。尚、樹脂層14bを貫通するヴィア
24は、導体パターン18cと接触することなく導体パ
ターン18bのランド部に接続されている。
【0015】更に、導体パターン18c上には、図5
(b)に示す様に、変成エポキシ等の熱硬化性樹脂中
に、誘電材粉末としてのTi含有の酸化物(好ましくは
SrTiO3 やBaTiO3 )を配合した樹脂から成る
樹脂フィルム36aの一面側に、銅箔36bが形成され
ている図3(b)に示す片面金属箔フィルム36を積層
して加熱接着する。この片面金属箔フィルム36の銅箔
36bの所定箇所に炭酸ガスレーザによって、すり鉢状
のヴィア形成用穴42、42・・を形成する〔図5
(c)〕。このヴィア形成用穴42の底面には、導体パ
ターン18cに接触することなく形成されたヴィア24
のランド部が露出する。次いで、すり鉢状のヴィア用穴
42、42・・の内壁面に銅箔36bと電気的に接続さ
れる銅層44を無電解銅めっきによって形成する〔図5
(d)〕。この無電解銅めっきを施す際には、ヴィア形
成用穴42を除いて銅箔36bをレジスト46によって
覆っておく。その後、レジスト46を除去し、銅箔36
bにサブトラクティブ法によって電源ラインとしての導
体パターン18dを形成する〔図5(e)〕。この導体
パターン18dに接触することなく形成されたヴィア2
4は、下層の接地ラインとしての導体パターン18cと
接触することなく形成されたヴィア24のランド部に接
続されている。この様にして、電源ラインとしての導体
パターン18dと接地ラインとしての導体パターン18
cとの間に、デカップリングコンデンサが形成される。
尚、この導体パターン18d上には、図4(c)〜
(f)の工程を繰り返すことによって、信号ラインであ
る導体パターン18eを形成する。
(b)に示す様に、変成エポキシ等の熱硬化性樹脂中
に、誘電材粉末としてのTi含有の酸化物(好ましくは
SrTiO3 やBaTiO3 )を配合した樹脂から成る
樹脂フィルム36aの一面側に、銅箔36bが形成され
ている図3(b)に示す片面金属箔フィルム36を積層
して加熱接着する。この片面金属箔フィルム36の銅箔
36bの所定箇所に炭酸ガスレーザによって、すり鉢状
のヴィア形成用穴42、42・・を形成する〔図5
(c)〕。このヴィア形成用穴42の底面には、導体パ
ターン18cに接触することなく形成されたヴィア24
のランド部が露出する。次いで、すり鉢状のヴィア用穴
42、42・・の内壁面に銅箔36bと電気的に接続さ
れる銅層44を無電解銅めっきによって形成する〔図5
(d)〕。この無電解銅めっきを施す際には、ヴィア形
成用穴42を除いて銅箔36bをレジスト46によって
覆っておく。その後、レジスト46を除去し、銅箔36
bにサブトラクティブ法によって電源ラインとしての導
体パターン18dを形成する〔図5(e)〕。この導体
パターン18dに接触することなく形成されたヴィア2
4は、下層の接地ラインとしての導体パターン18cと
接触することなく形成されたヴィア24のランド部に接
続されている。この様にして、電源ラインとしての導体
パターン18dと接地ラインとしての導体パターン18
cとの間に、デカップリングコンデンサが形成される。
尚、この導体パターン18d上には、図4(c)〜
(f)の工程を繰り返すことによって、信号ラインであ
る導体パターン18eを形成する。
【0016】図4及び図5では、コア基板12の一面側
に導体パターンを積層する状況について説明してきた
が、コア基板12の他面側においても、コア基板12の
一面側と同時に導体パターン等が形成される。但し、導
体パターン20eのランド部には、外部接続端子として
のはんだボール22、22・・(図1)を装着し、更に
装着したはんだボール22、22・・を除き、導体パタ
ーン20eをソルダレジスト29によって被覆する。以
上、説明してきた片面金属箔フィルムには、熱硬化性樹
脂によって形成されてた樹脂フィルムが用いられていた
が、熱可塑性樹脂によって形成した樹脂フィルムを用い
た片面金属箔フィルムであっても使用できる。また、図
1〜図5においては、電源ラインと接地ラインとの間
に、デカップリングコンデンサを形成しているが、信号
ライン間、電源ラインと信号ラインとの間、或いは接地
ラインと信号ラインとの間にデカップリングコンデンサ
を形成してもよく、任意の樹脂層をデカップリングコン
デンサに形成できる。
に導体パターンを積層する状況について説明してきた
が、コア基板12の他面側においても、コア基板12の
一面側と同時に導体パターン等が形成される。但し、導
体パターン20eのランド部には、外部接続端子として
のはんだボール22、22・・(図1)を装着し、更に
装着したはんだボール22、22・・を除き、導体パタ
ーン20eをソルダレジスト29によって被覆する。以
上、説明してきた片面金属箔フィルムには、熱硬化性樹
脂によって形成されてた樹脂フィルムが用いられていた
が、熱可塑性樹脂によって形成した樹脂フィルムを用い
た片面金属箔フィルムであっても使用できる。また、図
1〜図5においては、電源ラインと接地ラインとの間
に、デカップリングコンデンサを形成しているが、信号
ライン間、電源ラインと信号ラインとの間、或いは接地
ラインと信号ラインとの間にデカップリングコンデンサ
を形成してもよく、任意の樹脂層をデカップリングコン
デンサに形成できる。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、樹脂製の多層回路基板
の任意の箇所にコンデンサ機能を発揮し得る部分を形成
できるため、チップコンデンサ等を新たに設けることを
要せず、軽量で且つ信号ライン間のクロストークや電源
ラインの電位のふらつきに因る影響等を効果的に防止し
得る多層回路基板を提供できる。このため、本発明に係
る多層回路基板は、高周波特性も良好であり、スイチッ
チング速度の速い高周波用の半導体素子を搭載可能であ
る。
の任意の箇所にコンデンサ機能を発揮し得る部分を形成
できるため、チップコンデンサ等を新たに設けることを
要せず、軽量で且つ信号ライン間のクロストークや電源
ラインの電位のふらつきに因る影響等を効果的に防止し
得る多層回路基板を提供できる。このため、本発明に係
る多層回路基板は、高周波特性も良好であり、スイチッ
チング速度の速い高周波用の半導体素子を搭載可能であ
る。
【図1】本発明に係る多層回路基板の一例を説明するた
めの部分断面図である。
めの部分断面図である。
【図2】図1に示す多層回路基板のコア基板用に用いる
樹脂板の断面図である。
樹脂板の断面図である。
【図3】図1に示す多層回路基板の導体パターンを形成
する片面金属箔フィルムの断面図である。
する片面金属箔フィルムの断面図である。
【図4】図1に示す多層回路基板の製造工程の一部を説
明するための工程図である。
明するための工程図である。
【図5】図1に示す多層回路基板の製造工程の一部を説
明するための工程図である。
明するための工程図である。
【図6】従来の多層回路基板の製造工程を説明するため
の工程図である。
の工程図である。
10 多層回路基板 12 コア基板 14a〜d 樹脂層 16a〜d 樹脂層 18a〜e 導体パターン 20a〜e 導体パターン 22 はんだボール 24、28 ヴィア 30 樹脂板 34、36 片面金属箔フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 23/12 H01L 23/12 N
Claims (10)
- 【請求項1】 熱硬化性樹脂又は熱可塑性樹脂から成る
樹脂フィルムの片面に金属箔が接着された複数枚の片面
金属箔フィルムが樹脂基板の片面又は両面に積層されて
形成され、 且つ前記金属箔から形成された導体パターンの各々が、
前記樹脂フィルムから成る樹脂層の間に挟まれていると
共に、前記樹脂層を貫通するヴィアによって電気的に接
続されて成る多層回路基板において、 該多層回路基板を形成する樹脂層の少なくとも一層及び
/又は樹脂基板が、1MHzにおける比誘電率が100
以上の誘電材粉末が配合された樹脂によって形成されて
いることを特徴とする多層回路基板。 - 【請求項2】 片面金属箔フィルムの樹脂フィルムを形
成する熱硬化性樹脂が、接着能が残存する程度に半硬化
されてBステージ状態にある請求項1記載の多層回路基
板。 - 【請求項3】 樹脂基板として、前記樹脂基板を貫通す
る金属線から成るヴィアが形成されている樹脂基板が用
いられている請求項1又は請求項2記載の多層配線基
板。 - 【請求項4】 誘電材粉末がセラミック粉末である請求
項1〜3のいずれか一項記載の多層配線基板。 - 【請求項5】 誘電材粉末がTi含有の酸化物である請
求項1〜4のいずれか一項記載の多層配線基板。 - 【請求項6】 熱硬化性樹脂又は熱可塑性樹脂から成る
樹脂フィルムの片面に金属箔を接着した複数枚の片面金
属箔フィルムを樹脂基板の片面又は両面に積層して形成
し、 且つ前記金属箔から形成した導体パターンの各々を、前
記樹脂フィルムから成る樹脂層の間に挟み込むと共に、
前記樹脂層を貫通するヴィアによって電気的に接続して
成る多層回路基板を製造する際に、 少なくとも一枚の前記片面金属箔フィルム及び/又は樹
脂基板として、1MHzにおける比誘電率が100以上
の誘電材粉末を配合した樹脂から成る樹脂フィルム及び
/又は樹脂基板を用いることを特徴とする多層回路基板
の製造方法。 - 【請求項7】 片面金属箔フィルムとして、樹脂フィル
ムを形成する熱硬化性樹脂が接着能を残存する程度に半
硬化されてBステージ状態にある片面金属箔フィルムを
用いる請求項7記載の多層回路基板の製造方法。 - 【請求項8】 樹脂基板として、複数本の金属線が互い
に平行に貫通し且つ1MHzにおける比誘電率が100
以上の誘電材粉末が配合された樹脂から成る柱状体を、
前記金属線に対して垂直に切断して所定幅に形成した樹
脂基板を用いる請求項6又は請求項7記載の多層配線基
板の製造方法。 - 【請求項9】 柱状体を形成する樹脂に熱硬化性樹脂を
用い、且つ接着能が残存する程度に前記熱硬化性樹脂を
半硬化してBステージ状態とする請求項8記載の多層配
線基板の製造方法。 - 【請求項10】 誘電材粉末として、Ti含有の酸化物
を用いる請求項6〜9のいずれか一項記載の多層配線基
板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9216176A JPH1168319A (ja) | 1997-08-11 | 1997-08-11 | 多層回路基板及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9216176A JPH1168319A (ja) | 1997-08-11 | 1997-08-11 | 多層回路基板及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1168319A true JPH1168319A (ja) | 1999-03-09 |
Family
ID=16684486
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9216176A Pending JPH1168319A (ja) | 1997-08-11 | 1997-08-11 | 多層回路基板及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1168319A (ja) |
Cited By (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000338667A (ja) * | 1999-03-24 | 2000-12-08 | Fujitsu Ltd | 感光性高誘電体組成物、その組成物からなる感光性高誘電体膜のパターン形成方法、及びその組成物を用いて製造したコンデンサ内蔵型多層回路基板 |
JP2001015928A (ja) * | 1999-07-02 | 2001-01-19 | Ibiden Co Ltd | 多層プリント配線板およびその製造方法 |
JP2003031719A (ja) * | 2001-07-16 | 2003-01-31 | Shinko Electric Ind Co Ltd | 半導体パッケージ及びその製造方法並びに半導体装置 |
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-
1997
- 1997-08-11 JP JP9216176A patent/JPH1168319A/ja active Pending
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