JP2002016327A - 配線基板およびその製造方法 - Google Patents

配線基板およびその製造方法

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JP2002016327A
JP2002016327A JP2001124970A JP2001124970A JP2002016327A JP 2002016327 A JP2002016327 A JP 2002016327A JP 2001124970 A JP2001124970 A JP 2001124970A JP 2001124970 A JP2001124970 A JP 2001124970A JP 2002016327 A JP2002016327 A JP 2002016327A
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wiring board
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resin
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JP2001124970A
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English (en)
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Eiji Kodera
英司 小寺
Koju Ogawa
幸樹 小川
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】絶縁基板に内臓した電子部品が外部からの電磁
波に影響されにくく、且つ上記電子部品が構成する回路
が発生するノイズによる影響を低減でき、配線基板内部
の電気的特性や配線層および第1主面上に搭載されるI
Cチップなどとの導通を安定させ得る配線基板とその製
造方法を提供する。 【解決手段】絶縁基板(コア基板)2に設けられ且つ電子
部品12が内蔵される貫通孔8の内面に、電磁波をシー
ルドする銅メッキ膜からなるシールド層10が形成さ
れ、且つ上記貫通孔8内に挿入したチップコンデンサ
(電子部品)12を樹脂16を介して固着することにより
上記絶縁基板2に内蔵すると共に、絶縁基板2の上・下
方に上記コンデンサ12の電極13,14と導通する配
線層26,27などを形成した、配線基板1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁基板内に電子
部品を固着して内蔵する配線基板、およびその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年における配線基板の小型化および配
線基板内における配線の高密度化に対応するため、配線
基板の第1主面上にICチップなどの電子部品を搭載す
るだけでなく、絶縁基板の内部に電子部品を内蔵する配
線基板が提案されている。例えば、図8(A)に示す配線
基板100は、絶縁基板101を貫通する貫通孔102
にチップコンデンサ(電子部品)103を挿入し、その両
端の電極104をハンダ108を介して、上記基板10
1と隣接する絶縁層106との間に形成したランド10
7と接続している。上記貫通孔102内に樹脂109を
充填することで、コンデンサ103を固着して内臓す
る。かかるコンデンサ103内には内部電極105が内
設されている。
【0003】また、図8(B)に示す配線基板110は、
その絶縁基板111を貫通する貫通孔112の一方の開
口部を、予め図示しない粘着性の仮固定膜により塞ぎ、
この仮固定膜に内部電極115を有するチップコンデン
サ(電子部品)113を貼り付けた状態で、貫通孔112
内に樹脂119を充填し固化させた後、上記仮固定膜を
除去したものである。この配線基板110は、上記コン
デンサ113の両端に位置する電極114を、予め上記
絶縁基板111とこれに隣接する絶縁層116との間に
設けたランド117,117にハンダ118を介して接
続している。
【0004】しかしながら、図8(A)の配線基板100
では、コンデンサ103を内臓した貫通孔102は、樹
脂109を介して絶縁基板101や絶縁層106に囲ま
れているため、外部からの電波や磁界(以下、電磁波と
する)により誤動作を招き易くなり、配線基板100の
内部における電気的特性が不安定になる場合があった。
また、図8(B)の配線基板110でも、チップコンデン
サ113を内臓した貫通孔112は、樹脂119を介し
て絶縁基板111や絶縁層116に囲まれているため、
上記と同様に誤動作を招来し易く、配線基板110の内
部における電気的特性が不安定になるおそれがあった。
更に、前記貫通孔102,112内に高周波でスイッチ
ングが行われる電子部品が内臓される場合、電源系のノ
イズが外部に漏洩する。これにより、配線基板100,
110の表面に実装されるICチップ、或いは配線基板
100,110自体が実装されるマザーボード上の他の
配線基板に実装されるICチップに影響を与え、誤動作
を招くおそれもあった。
【0005】
【発明が解決すべき課題】本発明は、以上に説明した従
来の技術における問題点を解決し、絶縁基板に内臓した
電子部品が外部からの電磁波に影響されにくく、且つか
かる電子部品が構成する回路が発生するノイズによる影
響を低減できる。しかも、配線基板内部の電気的特性や
配線層および第1主面上に搭載するICチップなどと上
記電子部品との導通を安定させ得る配線基板とその製造
方法を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、電子部品を内臓する貫通孔や凹部の内面に
電磁波遮蔽用のシールド機能を与えることに着想して成
されたものである。即ち、本発明の配線基板(請求項1)
は、絶縁基板に設けられ且つ電子部品が内蔵される貫通
孔または凹部の内面にシールド層を形成した、ことを特
徴とする。付言すれば、上記配線基板は、絶縁基板に設
けた電子部品が内蔵される貫通孔または凹部の内面にシ
ールド層を形成した、配線基板と表すこともできる。こ
れによれば、上記貫通孔または凹部は、シールド層によ
りその周囲を囲まれるため、かかる貫通孔または凹部に
内蔵される電子部品を外部の電磁波からシールドでき、
且つ上記電子部品が構成する回路から発生するノイズの
外部への漏れを低減できる。このため、上記電子部品や
第1主面に搭載されるICチップなどを正常に動作させ
ると共に、配線基板内におけるクロストークノイズを低
減できるなどのように、内部の電気的特性を安定させる
こともできる。尚、上記電子部品には、コンデンサ、イ
ンダクタ、フィルタ、抵抗などの受動部品や、ローノイ
ズアンプ(LNA)、トランジスタ、半導体素子、FET
などの能動部品、あるいは、SAWフィルタ、LCフィ
ルタ、アンテナスイッチモジュール、カプラ、ダイプレ
クサなどが含まれ、且つこれらをチップ状にしたものも
含まれるが、これらに限るものではない。更に、これら
のうちで異種の電子部品同士を同じ貫通孔または凹部に
内臓しても良い。
【0007】また、前記電子部品は、樹脂を介して前記
貫通孔または凹部に内蔵されている、配線基板(請求項
2)も本発明に含まれる。これによれば、電子部品は、
樹脂に包囲されて絶縁されつつ強固に貫通孔や凹部内に
内蔵されると共に、シールド層にも囲まれて外部の電磁
波からもシールドされる。このため、配線基板の絶縁基
板に内蔵される電子部品を、正確且つ確実に動作させる
ことができる。同時に、内蔵した電子部品が構成する回
路が発生するノイズを遮蔽できるので、当該配線基板に
実装されるICチップなどの部品への悪影響を阻止する
か、低減することができる。更に、前記貫通孔または凹
部の開口部にもシールド層が形成されている、配線基板
(請求項3)も本発明に含まれる。これによれば、絶縁基
板に内蔵される電子部品は、その全周囲をシールド層
(グランド層または電源層)に包囲されるため、かかる電
子部品を一層正確且つ確実に動作させたり、発生するノ
イズを確実にシールドすることができる。
【0008】また、前記絶縁基板の上方および下方の少
なくとも何れか一方に、前記電子部品の電極と導通する
配線層が形成されている、配線基板(請求項4)も本発明
に含まれる。これによれば、電子部品と配線層との間に
おける導通は基より、かかる配線層を介して、配線基板
の第1主面上に搭載されるICチップや第2主面側のマ
ザーボードなどとの導通も安定して取ることができる。
更に、前記配線層のうち、前記絶縁基板の貫通孔または
凹部の開口部を覆う位置にある配線が前記シールド層を
兼ねている、配線基板(請求項5)も含まれる。これによ
れば、専用のシールド層を設けることなく、上記配線層
自体が電子部品をシールドすると共に、電子部品と上記
ICチップなどとの導通も取ることができ、配線基板に
対する小型化および高密度化の要請にも応えることがで
きる。
【0009】一方、本発明の配線基板の製造方法(請求
項6)は、絶縁基板に電子部品を内蔵するための貫通孔
または凹部を形成する工程と、この貫通孔または凹部の
内面にメッキによりシールド層を形成する工程と、を含
む、ことを特徴とする。これによれば、少ない工程によ
り、上記貫通孔または凹部に内蔵される電子部品を外部
の電磁波からシールドできると共に、かかる電子部品が
構成する回路が発生するノイズの基板内外への漏洩を阻
止できる配線基板を、容易且つ確実に提供することがで
きる。
【0010】また、前記シールド層を形成する工程の後
に、前記貫通孔または凹部内に電子部品を挿入する工程
と、上記電子部品が挿入された貫通孔または凹部内に樹
脂を充填し且つ固化する工程と、を有する、配線基板の
製造方法(請求項7)も本発明に含まれる。これによれ
ば、上記貫通孔または凹部に内蔵した電子部品を、絶縁
しつつ外部の電磁波からシールドでき、且つかかる電子
部品が構成する回路が発生するノイズの漏洩を阻止でき
る配線基板を、確実に提供することができる。更に、前
記樹脂を充填し且つ固化する工程の後に、前記絶縁基板
の上方および下方の少なくとも一方に、前記内蔵された
電子部品の電極と導通する配線層を形成する工程を更に
有する、配線基板の製造方法(請求項8)も本発明に含ま
れる。これによれば、電子部品と配線層との間における
導通や、配線層を介して配線基板の第1主面上に搭載さ
れるICチップや第2主面側のマザーボードなどとの導
通も安定して取り得る配線基板を、確実に製造すること
ができる。しかも、電子部品と導通する配線層を形成す
ると同時にシールド層も形成可能であるため、製造工程
を少なくでき、そのコストを削減することも可能とな
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下において本発明の実施に好適
な形態を図面と共に説明する。図1は、平面視で縦横4
0mmずつのサイズを有する本発明(請求項3〜5)の配
線基板1における主要部の断面を示す。配線基板1は、
図1に示すように、絶縁基板(コア基板)2と、この絶縁
基板2の表・裏面3,4を貫通する貫通孔8の内面に形
成したシールド層10とを含む。また、貫通孔8内に樹
脂16を介して内蔵された複数のチップコンデンサ(電
子部品)12と、貫通孔8の上下の開口部に形成したシ
ールド層を兼ねる配線26a,27aを含む配線層2
6,27とを備えている。配線層26,27は、グラン
ド層または電源層として用いられる。
【0012】絶縁基板2は、平面視で略正方形を呈する
厚さ約0.8mmの板材で、例えばガラス−エポキシ樹
脂の複合材からなり、その中央部をパンチングすること
により、平面視が略正方形で一辺が12mmの貫通孔8
が穿孔されている。また、図1に示すように、絶縁基板
2の貫通孔8の両側には、スルーホール7,7が貫通
し、その内部にスルーホール導体9と充填樹脂9aとが
形成されている。更に、貫通孔8の四周の内面には、後
述する銅メッキにより形成された厚さ約25μmのシー
ルド層10が形成されている。貫通孔8内に樹脂16を
介して内蔵されるチップコンデンサ12は、その上下端
にCu製で複数の電極13,14を有し、例えばチタン
酸バリウムを主成分とする誘電体層とNi層とを交互に
積層したセラミックスコンデンサである。このチップコ
ンデンサ12は、3.2mm×1.6mm×0.7mm
のサイズを有している。
【0013】図1に示すように、貫通孔8の上下の開口
部には、各チップコンデンサ12の電極13,14と導
通し且つシールド層を兼ねる配線26a,27aを含む
配線層26,27が、絶縁基板2の表・裏面3,4上に
沿って形成されている。尚、裏面4側の配線26aに
は、上記コンデンサ12の各電極14と接続するビア導
体(フィルドビア)23が形成されている。また、絶縁基
板2の表面3の上方には、図1に示すように、エポキシ
樹脂からなる絶縁層32,38,44とCu製の配線層
36,42とが交互に積層され、絶縁層32,38には
配線層27,36間および配線層36,42間を接続す
るビア導体(フィルドビア)34,40が形成されてい
る。最上層の配線層42における所定の位置には、絶縁
層(ソルダーレジスト層)44を貫通し且つその表面の第
1主面48よりも高く突出する複数のハンダバンプ46
が形成される。各バンプ46は、第1主面48上に搭載
される図示しないICチップと接続される。
【0014】更に、絶縁基板2の裏面4の下方には、図
1に示すように、上記と同じ樹脂からなる絶縁層33,
39,45と配線層37,43とが交互に積層され、絶
縁層33,39には配線層26,37間および配線層3
7,43間を接続するビア導体(フィルドビア)35,4
1が形成されている。最下層の絶縁層(ソルダーレジス
ト層)45下の第2主面47に設けた開口孔45a,4
5a内には、上記配線層43の一部がそれぞれ露出し、
表面にNiおよびAuメッキ膜を被覆された接続端子4
9が形成されている。これらの接続端子49は、配線基
板1自体が搭載される図示しないマザーボードなどのプ
リント基板との接続に用いられる。尚、絶縁基板2を挟
んだ配線層26,27は、各チップコンデンサ12を介
して導通されると共に、各スルーホール導体9を介して
も導通されている。
【0015】以上のような配線基板1によれば、各チッ
プコンデンサ(電子部品)12は、図1に示すように、樹
脂16に固着されて内面にシールド層10を形成した貫
通孔8内に内蔵されると共に、貫通孔8の上下の開口部
も配線層26,27内の配線26a,27aに覆われつ
つ各コンデンサ12の電極14,13と導通している。
このため、各チップコンデンサ12は、外部からの電磁
波から確実にシールドされているので、誤動作を生じる
ことなく本来の機能を発揮できると共に、配線層26,
27などと導通し、且つこれらを介して第1主面48上
に搭載されるICチップや第2主面47側のマザーボー
ドなどとも安定して導通できる。
【0016】従って、配線基板1によれば、チップコン
デンサ(電子部品)12が正常に動作し、且つ配線基板1
の内部におけるクロストークノイズを低減できるなどの
ように、電気的特性も向上・安定する。しかも、上記コ
ンデンサ12が高周波でスイッチングを行う場合に発生
するノイズが、第1主面48上に搭載されるICチップ
や配線基板1自体が搭載されるマザーボード上の他の配
線基板に搭載されるICチップに影響を与えなくするこ
とができる。尚、上記実施の形態において、絶縁基板2
は、単層の絶縁層(コア基板2)を用いたがこれに限るも
のではなく、複数の絶縁層(コア基板を含む)を積層した
形態や、複数の絶縁層を積層し且つこれらの間に配線層
を形成した形態も含まれる。更に、上述した複数の絶縁
層は、1種類または複数種類の材料を用いても良い。
【0017】図2,図3は、前記図1に示した配線基板
1の製造方法に関する。図2(A)に示すように、厚さ約
0.8mmの絶縁基板2の表・裏面3,4には、厚さ数
10μmの銅箔5,6が予め被覆されている。図2(B)
に示すように、絶縁基板2の略中央をパンチングするこ
とにより、縦・横12mmずつの貫通孔8が形成され、
且つその両側にドリルによりスルーホール7,7が穿孔
される。次に、上記貫通孔8およびスルーホール7の内
面に、予めPdなどのメッキ用触媒核を付着してから無
電解銅メッキおよび電解銅メッキを施す。この結果、図
2(C)に示すように、貫通孔8の四周の内面には、厚さ
25μmの銅メッキ層からなるシールド層10が形成さ
れ、且つスルーホール7の内面には、スルーホール導体
9が形成された配線基板11が得られる。この配線基板
11は、本発明の請求項1に相当する。尚、図2(D)に
示すように、円筒状のスルーホール導体9の内側に充填
樹脂9aを形成する。
【0018】次いで、図2(E)に示すように、絶縁基板
2の裏面4に、粘着面を貫通孔8側に向けたテープ15
を貼り付け、貫通孔8の裏面4側の開口部を閉鎖する。
尚、テープ15は、絶縁基板2,2,…を含む絶縁基板
の集合体(パネル)における多数の貫通孔8,8,…を全
て閉鎖するため、図示のように裏面4の全体に渉って貼
り付けられる。この状態で、図2(E)に示すように、複
数のチップコンデンサ12を貫通孔8内に挿入し、テー
プ15の粘着面上における所定の位置にそれぞれ接着す
る。かかる挿入作業は、チップマウンタなどにより行わ
れる。上記コンデンサ12は、上下端に複数の電極1
4,13を突設しており、下端側の電極13の端面は、
テープ15の粘着面に接着される。
【0019】更に、図3(A)に示すように、表面3側か
ら貫通孔8内に、エポキシ樹脂を主成分とする溶けた樹
脂16を充填した後、約100℃に60分程度保持する
キュア処理を行う。この結果、図示のように、樹脂16
が固化することにより、各コンデンサ12は、その電極
13の端面を除いて、樹脂16を介して貫通孔8内の所
定の位置に内臓される。また、図3(A)に示すように、
固化した樹脂16の表面17はカーブして盛り上がり、
各コンデンサ12の電極14を埋設する。一方、樹脂1
6の裏面18はテープ15に倣った平坦面となり、各コ
ンデンサ12の電極14の端面が露出する。この段階
で、樹脂16中に埋設された各コンデンサ12の設置位
置およびショートの有無が検査される。尚、上記キュア
処理は、樹脂16内部の気泡を除去して樹脂16を緻密
な組織にする。また、上記テープ15は、かかるキュア
処理に耐える耐熱性を有する。
【0020】次に、図3(B)に示すように、テープ15
を剥離した後、絶縁基板2を固定した状態で、樹脂16
の表面17を例えばバフ研磨により整面する。この結
果、図示のように、新たに形成される樹脂16の表面1
9が、絶縁基板2の表面3上の銅箔5と同一平面となっ
た配線基板20が得られる。この配線基板20は、本発
明の請求項2に相当する。次いで、図3(C)に示すよう
に、樹脂16の表面19側から垂直にレーザLを照射す
る。レーザLの照射位置は、各コンデンサ12上端の電
極14の真上に設定される。この結果、図示のように、
各電極14の真上には、内径が約100μmで断面台形
状のビアホール22が形成され、その底部に電極14の
端面が露出する。尚、レーザLには、CO、YAG、
エキシマレーザなどが使用される。
【0021】更に、各ビアホール22内および樹脂16
の表・裏面19,18に前記触媒核を付着させて、表・
裏面19,18および銅箔5,6上に無電解銅メッキお
よび電解銅メッキを施す。この結果、図3(D)に示すよ
うに、絶縁基板2の表面3側には、ビア導体23を含む
銅メッキ層24が形成され、裏面4側には平坦な銅メッ
キ層25が形成される。各ビア導体23は、コンデンサ
12の電極14と接続され、銅メッキ層25は、コンデ
ンサ12の各電極13と接続されている。
【0022】かかる状態で、銅メッキ層24の上および
銅メッキ層25の下に、図示しない感光性樹脂の層を形
成し、且つ所定パターンによる露光および現像を行っ
て、パターンレジストを形成する。更に、このレジスト
中の間隙を介して、銅メッキ層24,25をエッチング
した後、上記レジストを剥離する。この結果、図3(E)
に示すように、絶縁基板2の表面3側には、貫通孔8お
よび樹脂16を覆うと共に、ビア導体23を有する配線
26aを含む配線層26が形成され、裏面4側には、上
記と同様で平坦な配線27aを含む配線層27が形成さ
れる。これにより、本発明の請求項3に相当する配線基
板28が得られる。
【0023】上記配線26a,27aは、前記シールド
層10と共に、各コンデンサ12を外部の電磁波からシ
ールドするシールド層をも兼ねる。また、図3(E)に示
すように、左右のスルーホール導体9の両端面にも、配
線層26,27が形成される。従って、配線層26,2
7は、各コンデンサ12を介して互いに導通すると共
に、スルーホール導体9を介しても導通する。上記配線
基板28の表・裏面を逆にした状態で、配線層27,2
6の上下に絶縁層32,33など、配線層36,37な
ど、ビア導体34,35など、およびハンダバンプ(フ
リップチップバンプ)46などを、公知のビルドアップ
技術で形成する。これにより、前記図1に示した多層構
造を有する配線基板1を得ることができる。尚、上記ビ
ルドアップ技術には、フィルム状または液状の樹脂絶縁
層をラミネートする技術、フォトリソグラフィやレーザ
加工によりビアホールを穿設する技術、更には、セミア
ディティブ法、フルアディティブ法、またはサブトラク
ティブ法によりビア導体や配線層を形成する技術が含ま
れるが、これらに限るものではない。
【0024】図4は、前記配線基板1と同様のサイズを
有し且つ異なる形態を有する本発明(請求項3〜5)の配
線基板50における主要部の断面を示す。配線基板50
は、図4に示すように、絶縁基板(コア基板)52と、こ
の絶縁基板52の表面53側に開口する凹部58と、該
凹部58の内面に形成したシールド層60a,60bと
を含む。また、上記凹部58内に樹脂64を介して内蔵
された複数のチップコンデンサ(電子部品)62と、凹部
58の開口部に形成したシールド層を兼ねる配線72a
を含む配線層72とを備えている。配線層72は、グラ
ンド層または電源層として用いられる。上記絶縁基板5
2も、前記絶縁基板2と同様のサイズと材質からなり、
その中央部をルータ加工することにより、平面視が略正
方形で一辺が12mmの凹部58が形成されている。ま
た、図4に示すように、絶縁基板52の凹部58の両側
には、スルーホール57,57が貫通し、その内部にス
ルーホール導体59と充填樹脂59aとが形成されてい
る。
【0025】更に、凹部58の四周面と底面との内面に
は、銅メッキにて形成された厚さ約25μmのシールド
層60a,60bが形成されている。かかる凹部58内
に樹脂64を介して内蔵されるチップコンデンサ62
は、その上端にのみ突出したCu製の電極63を有する
が、その他は前記コンデンサ12と同様のものである。
図4に示すように、凹部58上方の開口部には、各チッ
プコンデンサ62の電極63と導通し且つシールド層を
兼ねる配線72aを含む配線層72が、絶縁基板52の
表面53上に沿って形成されている。配線72aには、
チップコンデンサ62の各電極63と接続するビア導体
(フィルドビア)69が形成されている。
【0026】また、絶縁基板52の表面53の上方に
は、図4に示すように、エポキシ樹脂からなる絶縁層7
6,82,88と、Cu製の配線層80,86とが交互
に積層されると共に、絶縁層76,82には配線層7
2,80,86間を接続するビア導体(フィルドビア)7
8,84が形成されている。最上層の配線層86におけ
る所定の位置には、絶縁層(ソルダーレジスト層)88を
貫通し且つ第1主面90よりも高く突出する複数のハン
ダバンプ92が形成される。各バンプ92は、第1主面
90上に搭載される図示しないICチップと接続され
る。
【0027】更に、絶縁基板52の裏面54の下方に
は、図4に示すように、上記と同じ樹脂からなる絶縁層
77,83,89と、配線層73,81,87とが交互
に積層される。絶縁層77,83には、配線層73,8
1,87間を接続するビア導体(フィルドビア)79,8
5が形成されている。最下層の絶縁層(ソルダーレジス
ト層)89下の第2主面91に設けた開口孔93,93
内には、配線層87の一部がそれぞれ露出し、表面にN
iおよびAuメッキ膜を被覆された接続端子94が形成
されている。これらの接続端子94も、配線基板50自
体が搭載される図示しないマザーボードなどのプリント
基板との接続に用いられる。尚、絶縁基板52を挟んだ
配線層72,73は、スルーホール導体59を介して接
続されている。
【0028】以上のような配線基板50によれば、各チ
ップコンデンサ(電子部品)62は、図4に示すように、
樹脂64に固着されて内面にシールド層60a,60b
を形成した凹部58内に内蔵されると共に、凹部58上
の開口部は配線層72内の配線72aに覆われ、且つか
かる配線72aと電極63とが導通している。このた
め、各チップコンデンサ62は、外部からの電磁波から
確実にシールドされるので、誤動作を生じることなく本
来の機能を発揮すると共に、配線層72などと導通し、
且つこれらを介して第1主面90上に搭載されるICチ
ップや第2主面91側のマザーボードなどとの間でも安
定して導通できる。
【0029】従って、配線基板50においては、内臓し
たチップコンデンサ62が正常に動作し、且つ内部にお
けるクロストークノイズを低減できるなどの電気的特性
も向上・安定する。しかも、コンデンサ62が構成する
回路が発生するノイズが凹部58から外部に漏れる事態
も防げるので、上記ICチップなどに悪影響を与えるこ
とも予防できる。尚、上記実施の形態において、絶縁基
板52は、単層の絶縁層(コア基板52)を用いたがこれ
に限るものではない。即ち、複数の絶縁層(コア基板を
含む)を積層した形態や、複数の絶縁層を積層し且つこ
れらの間に配線層を形成した形態も含まれる。また、上
記複数の絶縁層の一部に貫通孔を予め穿孔しておき、他
の絶縁層と積層した際に、前記凹部58を形成するよう
にしても良い。更に、上記複数の絶縁層は、1種類また
は複数種類の材料を用いても良い。尚更に、上記実施の
形態において、凹部58の開口部は、ICチップなどを
実装するハンダバンプ92側に開口していたが、これに
限ることはなく、凹部58の開口部がマザーボードなど
との接続に用いられる接続端子94側に開口する形態と
しても良い。
【0030】図5,6は、前記図4に示した配線基板5
0の製造方法に関する。図5(A)に示すように、前記同
様の絶縁基板52の表・裏面53,54にも、厚さ数1
0μmの銅箔55,56が予め被覆されている。図5
(B)に示すように、絶縁基板52の略中央をルータ加工
して、表面53側に開口した凹部58を形成し、且つそ
の両側にドリルによりスルーホール57,57を穿孔す
る。次に、上記凹部58およびスルーホール57の内面
に、前記と同様にして銅メッキを施す。この結果、図5
(C)に示すように、凹部8の四周の壁面(内面)と底面
(内面)には、厚さ25μmの銅メッキ層からなるシール
ド層60a,60bが形成され、スルーホール57の内
面には、スルーホール導体59が形成された配線基板6
1が得られる。この配線基板61も、本発明の請求項1
に相当する。
【0031】更に、図5(D)に示すように、スルーホー
ル導体59の内側に充填樹脂59aを形成する。尚、ス
ルーホール導体59およびシールド層60a,60b
は、銅箔55,56と連続している。次いで、図5(E)
に示すように、複数のチップコンデンサ62を凹部58
内に挿入し、シールド層60b上における所定の位置に
それぞれ配置する。上記コンデンサ62は、上端のみに
複数の電極63を突設している。各電極63の上端面
は、銅箔55の表面よりも低い位置にある。更に、図6
(A)に示すように、表面53側から凹部58内に、前記
同様の溶けた樹脂64を充填した後、且つ前記同様のキ
ュア処理を行う。この結果、図示のように、樹脂64が
固化することにより、各コンデンサ62は、樹脂64を
介して凹部58内の所定の位置に内臓される。尚、図6
(A)に示すように、固化した樹脂64の表面65は盛り
上がり、各コンデンサ62の電極63を埋設する。
【0032】次に、絶縁基板52を固定した状態で、樹
脂64の表面65を例えばバフ研磨により整面する。こ
の結果、図6(B)に示すように、新たに形成される樹脂
64の表面66が、絶縁基板52の表面53上の銅箔5
5と同一平面となった配線基板67を得ることができ
る。この配線基板20も本発明の請求項2に相当する。
更に、図6(C)に示すように、樹脂64の表面66側か
ら垂直に前記同様のレーザLを、各コンデンサ62上端
の電極63の真上に照射する。この結果、図示のよう
に、各電極63の真上には、内径が約100μmで断面
台形状のビアホール68が形成され、その底部に電極6
3の上端面が露出する。
【0033】次いで、各ビアホール68内および樹脂6
4の表面66に前記触媒核を付着させて、表面66およ
び銅箔55,56上に前記同様の銅メッキを施す。この
結果、図6(D)に示すように、絶縁基板52の表面53
側には、ビア導体69を含む銅メッキ層70が形成さ
れ、裏面54側には平坦な銅メッキ層71が形成され
る。各ビア導体69は、コンデンサ62の電極63と接
続されている。かかる状態で、銅メッキ層70の上およ
び銅メッキ層71の下に、図示しない感光性樹脂の層を
形成し、且つ所定パターンによる露光および現像を行っ
て、パターンレジストを形成する。更に、このレジスト
中の間隙を介して、銅メッキ層70,71をエッチング
した後、上記レジストを剥離する。
【0034】この結果、図6(E)に示すように、絶縁基
板52の表面53上には、凹部58および樹脂64を覆
い且つビア導体69を有する配線72aを含む配線層7
2が形成され、裏面4上には、配線層73が形成され
る。これにより、本発明の請求項3に相当する配線基板
75が得られる。上記配線72aは、前記シールド層6
0a,60bと共に、各コンデンサ62を外部の電磁波
からシールドするシールド層をも兼ねる。また、図6
(E)に示すように、左右のスルーホール導体59の両端
面にも、配線層72,73が形成されるため、配線層7
2,73は、スルーホール導体59を介して導通する。
そして、配線基板75における配線層72,73の上ま
たは下に、絶縁層76,77など、配線層80,81な
ど、ビア導体78,79など、およびハンダバンプ(フ
リップチップバンプ)92などを、前述した公知のビル
ドアップ技術にて形成することにより、前記図4に示し
た多層構造を有する配線基板50を得ることができる。
【0035】図7(A)は、前記図3(B)に対応した断面
図で、絶縁基板2の貫通孔8内に内臓された各チップコ
ンデンサ12は、上下端の電極14,13の端面を樹脂
16の表・裏面19,18に露出させている。かかる表
・裏面19,18および絶縁基板2の銅箔5,6上に前
記同様の銅メッキ層を形成し、且つエッチングレジスト
を形成した後、前記同様にエッチングする。これによ
り、図7(B)に示すように、各コンデンサ12の電極1
4,13と接続する配線95a,96aを含む配線層9
5,96を表・裏面3,4に有する配線基板97を得る
ことができる。配線95a,96aは、貫通孔8内面の
シールド層10と共に、各コンデンサ12をシールドす
るシールド層をも兼ねる。また、配線基板97では、各
コンデンサ12の電極14,13は、配線95a,96
aと直に接続できるため、製造工程が少なくなり、且つ
コンデンサ12と配線層95などとの導通も、前記ビア
導体23を介在させる配線基板28に比べて安定したも
のとなる。
【0036】図7(C)は、前記図6(B)に対応した断面
図で、絶縁基板52の凹部58内に内臓された各チップ
コンデンサ62は、上端の電極63の端面を樹脂64の
表面66に露出させている。かかる表面66および絶縁
基板52の銅箔55,56上に前記同様の銅メッキ層を
形成し、且つエッチングレジストを形成した後、前記同
様にエッチングする。これにより、図7(D)に示すよう
に、各コンデンサ62の電極63と接続する配線98a
を含む配線層98を表面53側に有し、且つ裏面54側
に配線層73を有する配線基板99を得ることができ
る。上記配線98aは、凹部58内面のシールド層60
a,60bと共に、各コンデンサ62をシールドするシ
ールド層をも兼ねる。また、配線基板99では、各コン
デンサ62の電極63は、配線98aと直に接続される
ため、製造工程が少なくなり、且つ各チップコンデンサ
62と配線層98などとの導通も、前記ビア導体69を
介在させる配線基板75に比べて安定したものにでき
る。
【0037】本発明は、以上において説明した各形態に
限定されるものではない。例えば、前記貫通孔8や凹部
58内に内蔵する電子部品は、1つのみでも良い。逆
に、複数の絶縁基板2,52を含む多数個取り用のパネ
ル内における製品単位(絶縁基板2,52)1個内に複数
の貫通孔8や凹部58を形成しても良い。また、前記絶
縁基板2の貫通孔8内に、上端のみに電極63を有する
前記コンデンサ62のような電子部品を内蔵することも
可能である。更に、複数のチップ状電子部品を互いの側
面間で予め接着したユニットとし、これを前記貫通孔8
または凹部58内に挿入し内蔵することもできる。ま
た、チップ状電子部品には、前記チップコンデンサ12
などの他、チップ状にしたインダクタ、抵抗、フィルタ
などの受動部品や、トランジスタ、メモリ、ローノイズ
アンプ(LNA)などの能動部品も含まれると共に、互い
に異種の電子部品同士を、同じ貫通孔や凹部内に併設し
て内蔵することも可能である。
【0038】更に、絶縁基板2などの材質は、前記ガラ
ス−エポキシ樹脂の複合材料の他、同様の耐熱性、機械
強度、可撓性、加工容易性などを有するガラス織布や、
ガラス織布などのガラス繊維とエポキシ樹脂、ポリイミ
ド樹脂、またはBT樹脂などの樹脂との複合材料である
ガラス繊維−樹脂材料を用いても良い。あるいは、ポリ
イミド繊維などの有機繊維と樹脂との複合材料や、連続
気孔を有するPTFE等3次元網目構造のフッ素系樹脂
にエポキシ樹脂などの樹脂を含浸させた樹脂−樹脂の複
合材料などを用いることも可能である。また、シールド
層10,60a,60bおよび配線層26,72などの
材質は、前記銅メッキの他、Niや、Ni−Auなどに
しても良く、或いは、金属メッキを用いず、導電性樹脂
を塗布するなどの方法にて形成することも可能である。
更に、前記ビア導体34などは、ビアホール内を埋め尽
くす前記フィルドビアの形態に限らず、ビアホールに倣
った円錐形状の形態としても良い。
【0039】また、絶縁層32,76などの材質は、前
記エポキシ樹脂を主成分とするものの他、同様の耐熱
性、パターン成形性などを有するポリイミド樹脂、BT
樹脂、PPE樹脂、或いは、連続気孔を有するPTFE
等3次元網目構造のフッ素系樹脂にエポキシ樹脂などの
樹脂を含浸させた樹脂−樹脂の複合材料などを用いるこ
ともできる。且つ絶縁層の形成には、液状樹脂をロール
コータにより塗布する方法の他、絶縁性のフィルムを熱
圧着する方法を用いることもできる。更に、配線基板
1,50の第1主面48,90上に搭載されるICチッ
プとの接続端子には、前記フリップチップバンプ(ハン
ダバンプ)46,92の他に、フリップチップパッド、
ワイヤボンディングパッド、或いはTAB接続用パッド
を形成したものなどを用いても良い。また、コンデンサ
12,62ではBaTiOを主成分とする高誘電体セ
ラミックを用いたが、PbTiO,PbZrO,T
iO,SrTiO,CaTiO,MgTiO
KNbO,NaTiO,KTaO,PbTa
,(Na1/2Bi1/2)TiO,Pb(Mg
1/21/2)O,(K /2Bi1/2)TiO
などを主成分とするものを用いても良い。
【0040】更に、前記コンデンサ12などの電極13
などの材質は、Cuを主成分としたが、電子部品との適
合性を有するPt,Ag,Ag−Pt,Ag−Pd,P
d,Au,Niなどを用いることができる。加えて、前
記電子部品のコンデンサ12などは、高誘電体セラミッ
クを主成分とする誘電体層やAg−Pdなどからなる電
極層と、樹脂やCuメッキ、Niメッキなどからなるビ
ア導体や配線層とを複合させたコンデンサとしても良
い。尚、前記配線基板1,50の第1主面48,90上
において複数の搭載エリアを形成し、複数のICチップ
を各エリアに個別に搭載することも可能である。
【0041】
【発明の効果】以上において説明した本発明の配線基板
(請求項1)によれば、貫通孔または凹部は、シールド層
により周囲を囲まれるため、かかる貫通孔などに内蔵さ
れる電子部品を外部の電磁波からシールドしたり、逆に
電子部品が構成する回路のノイズが配線基板の内外に漏
れる事態を低減できる。このため、上記電子部品やIC
チップなどを正常に作動させると共に、配線基板内にお
けるクロストークノイズを低減できるなどの電気的特性
も安定させることができる。また、請求項3の配線基板
によれば、絶縁基板に内蔵される電子部品は、その全周
囲をシールド層に包囲されるため、かかる電子部品自
体、当該配線基板に実装するICチップ、或いは、マザ
ーボードを介して導通する他の配線基板に実装されるI
Cチップを一層正確且つ確実に作動させることができ
る。更に、請求項4,5の配線基板によれば、上記に加
え、内蔵される電子部品と配線層との導通は基より、こ
の配線層を介して配線基板の表面に実装されるICチッ
プや第2主面側のマザーボードなどとの導通も安定して
取ることができる。
【0042】一方、本発明の配線基板の製造方法(請求
項6)によれば、少ない工程により、上記貫通孔または
凹部に内蔵される電子部品を外部の電磁波からシールド
したり、電子部品が構成する回路のノイズが配線基板の
内外に漏れるのを予防できる配線基板を、容易且つ確実
に提供することができる。また、請求項7の配線基板の
製造方法によれば、貫通孔または凹部に内蔵した電子部
品を絶縁しつつ外部の電磁波からシールドし、且つ電子
部品が構成する回路が発生するノイズが漏洩しない配線
基板を、確実に提供することができる。更に、請求項8
の配線基板の製造方法によれば、上記に加えて、内蔵す
る電子部品と配線層との間における導通や、配線層を介
して配線基板の第1主面上に搭載されるICチップや第
2主面側のマザーボードなどとの導通も安定して取れる
配線基板を、確実に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の配線基板の主要部を示す断面図。
【図2】(A)〜(E)は図1に示した配線基板を製造する
ための各工程を示す概略図。
【図3】(A)〜(E)は図2(E)に続く各製造工程を示す
概略図。
【図4】異なる形態の配線基板の主要部を示す断面図。
【図5】(A)〜(E)は図4に示した配線基板を製造する
ための各工程を示す概略図。
【図6】(A)〜(E)は図5(E)に続く各製造工程を示す
概略図。
【図7】(A)〜(D)は変形形態の配線基板を製造するた
めの各工程を示す概略図。
【図8】(A),(B)は従来の配線基板を示す断面図。
【符号の説明】
1,11,20,28,50,61,67,75,97,99…
配線基板 2,52………………………………………………………
絶縁基板 8………………………………………………………………
貫通孔 10,60a,60b………………………………………
シールド層 12,62……………………………………………チップ
コンデンサ(電子部品) 13,14,63……………………………………………
電極 16,64……………………………………………………
樹脂 26,27,36,37,42,43,72,73,80,81,86,87,95,96,98…
配線層 26a,27a,72a,95a,96a,98a…………
配線(兼シールド層)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 3/46 H05K 3/46 Z Fターム(参考) 5E336 AA07 AA08 AA11 AA16 BB02 BB03 BC02 BC15 BC26 BC34 CC32 CC43 CC53 GG11 5E338 AA02 AA03 BB03 BB13 BB19 BB25 BB75 CC01 CC04 CC05 CC06 CD01 CD23 EE13 5E346 AA05 AA06 AA12 AA15 AA43 AA60 BB02 BB03 BB04 BB07 CC08 CC31 DD01 DD22 EE31 FF04 FF45 GG15 GG17 GG40 HH01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁基板に設けられ且つ電子部品が内蔵さ
    れる貫通孔または凹部の内面にシールド層を形成した、
    ことを特徴とする配線基板。
  2. 【請求項2】前記電子部品は、樹脂を介して前記貫通孔
    または凹部に内蔵されている、ことを特徴とする請求項
    1に記載の配線基板。
  3. 【請求項3】前記貫通孔または凹部の開口部にもシール
    ド層が形成されている、ことを特徴とする請求項1また
    は2に記載の配線基板。
  4. 【請求項4】前記絶縁基板の上方および下方の少なくと
    も一方に、前記内臓された電子部品の電極と導通する配
    線層が形成されている、 ことを特徴とする請求項2または3に記載の配線基板。
  5. 【請求項5】前記配線層のうち、前記絶縁基板の貫通孔
    または凹部の開口部を覆う位置にある配線が前記シール
    ド層を兼ねている、 ことを特徴とする請求項4に記載の配線基板。
  6. 【請求項6】絶縁基板に電子部品を内蔵するための貫通
    孔または凹部を形成する工程と、上記貫通孔または凹部
    の内面にメッキによりシールド層を形成する工程と、を
    含む、ことを特徴とする配線基板の製造方法。
  7. 【請求項7】前記シールド層を形成する工程の後に、 前記貫通孔または凹部内に電子部品を挿入する工程と、 上記電子部品が挿入された貫通孔または凹部内に樹脂を
    充填し且つ固化する工程と、を有する、ことを特徴とす
    る請求項6に記載の配線基板の製造方法。
  8. 【請求項8】前記樹脂を充填し且つ固化する工程の後
    に、前記絶縁基板の上方および下方の少なくとも一方
    に、前記内臓された電子部品の電極と導通する配線層を
    形成する工程を更に有する、 ことを特徴とする請求項7に記載の配線基板の製造方
    法。
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