JPH116415A - 内燃機関用マフラ - Google Patents

内燃機関用マフラ

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Publication number
JPH116415A
JPH116415A JP15895997A JP15895997A JPH116415A JP H116415 A JPH116415 A JP H116415A JP 15895997 A JP15895997 A JP 15895997A JP 15895997 A JP15895997 A JP 15895997A JP H116415 A JPH116415 A JP H116415A
Authority
JP
Japan
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bypass pipe
chamber
shaft
valve body
combustion engine
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Application number
JP15895997A
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English (en)
Inventor
Yukito Sakai
幸人 酒井
Hisao Inoue
寿生 井上
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Futaba Industrial Co Ltd
Original Assignee
Futaba Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弁体に設けられたシャフトとバイパスパイプ
との位置決めを容易且つ精度よく行う。 【解決手段】 シャフト36の付いた弁体35と弁座3
2とを位置合わせし、バイパスパイプ30とシャフト3
6の同軸性を確保しつつシャフト36をプレート33の
軸受38に挿通し、プレート33をバイパスパイプ30
に固着して、サブアッセンブリSAとする。そしてイン
レットパイプ25、アウトレットパイプ28、インナパ
イプ29及びサブアッセンブリSAを、第1及び第2隔
壁15、16を備えた周壁12内に組み付けた後、前端
壁13及び後端壁14を周壁12に一体化し、弁体調節
機構40をプレート33に固着して、内燃機関用マフラ
10を完成させる。シャフト36はプレート33に支持
されており、このプレート33は筐体11とは独立して
直接バイパスパイプ30に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筐体の内部が複数
の室に区分けされ、排ガス導入室から排ガス放出室に至
るガス流通経路が形成された内燃機関用マフラに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、筐体の内部が複数の室に区分けさ
れ、排ガス導入室から排ガス放出室に至るガス流通経路
が形成され、ガス流通経路のバイパス経路としてある室
と他の室とを連通するバイパスパイプを備えると共に、
このバイパスパイプの連通を許容又は禁止可能な弁体を
備えた内燃機関用マフラが知られている。
【0003】例えば、実開平2−3009号では、圧力
により弁体を作動させてバイパスパイプの連通を許容又
は禁止している。具体的には、図6(a)に示すよう
に、内部が3室に区画された筐体116に対して、相異
なる拡張室112、114にインレットパイプ118と
アウトレットパイプ120を挿入し、この拡張室11
2、114を連通するインナパイプ126、128を並
列に二つ設け、その一方のインナパイプ128(これを
バイパスパイプという)の排ガス流下流側の開口端にシ
ャフト140を備えた弁体132を設置したマフラが開
示されている。
【0004】これによれば、バイパスパイプ128の排
ガス流上流側の開口が位置する第1拡張室112の圧力
が所定圧力以下では、図7(b)に示す弁体調節機構1
30のバネ142の付勢力及び第2拡張室114の圧力
により弁体132が開口端128aを閉塞するように作
動される。一方、所定圧力以上になったとき、弁体調節
機構130のバネ142の付勢力等に抗して弁体132
を開口端128aから離間させ、開口端128aを開放
する。
【0005】この結果、エンジン回転数が低く圧力が低
いときには、バネ142の付勢力等により開口端128
aは閉塞されるため、消音性が向上する。一方、回転数
が高く圧力が高いときには圧力の作用により開口端12
8aは開口されるため、背圧の上昇を防止する。また、
バネ142は筐体116の外部に配置されているため、
耐熱性を考慮する必要がない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記図6の内燃機関用
マフラの弁体調節機構130は、弁体132に取り付け
られたシャフト140に対してバネ142が付勢力を付
与するものであるため、シャフト140が延びる方向は
バイパスパイプ128の軸方向と略一致させる必要があ
った。
【0007】しかしながら、弁体調節機構130は筐体
116の前端壁116aに取り付けられていることか
ら、シャフト140とバイパスパイプ128との関係は
バイパスパイプ128に対する前端壁116aの傾斜角
度や平面平滑度などにより変化してしまうため、シャフ
ト140が延びる方向とバイパスパイプ128の軸方向
とを一致させることは困難であるという問題があった。
【0008】また、前端壁116aを図7に示すように
カーリング(巻き締め)により周壁116bと一体化し
て筐体116を形成した場合には、カーリングの際に前
端壁116aが歪むことがあるため、一層上記問題が深
刻化した。本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
り、その目的は、弁体に設けられたシャフトとバイパス
パイプとの位置決めを容易且つ精度よく行うことのでき
る内燃機関用マフラを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記課題
を解決するため、本発明は、筐体の内部が複数の室に区
分けされ、排ガス導入室から排ガス放出室に至るガス流
通経路が形成された内燃機関用マフラにおいて、一端が
前記筐体の端壁を貫通し、他端が前記複数の室のいずれ
かの室(以下第1室という)に配置され、前記第1室と
は異なる第2室に開口する通孔を有し、前記第1室と前
記第2室とを連通するバイパスパイプと、前記バイパス
パイプの前記第1室と前記第2室との連通を許容又は禁
止可能なシャフト付きの弁体と、前記バイパスパイプの
一端を閉塞するように設けられ、前記シャフトが軸方向
にスライド可能に貫通されたプレートと、前記プレート
の外側に設けられ、前記シャフトを介して前記弁体が前
記バイパスパイプの連通を許容又は禁止するのを調節す
る弁体調節機構とを備えたことを特徴とする。
【0010】かかる内燃機関用マフラでは、弁体がバイ
パスパイプの連通を許容しているとき、バイパスパイプ
の第1室に配置された他端側の開口と第2室に配置され
た通孔とが連通状態になる。このため、排ガス導入室か
ら排ガス放出室に至るガス流通経路のバイパス経路が形
成され、内燃機関からの排ガスによる背圧上昇を防止す
る。一方、弁体がバイパスパイプの連通を禁止している
とき、バイパスパイプの第1室に配置された他端側の開
口と第2室に配置された通孔とが非連通状態になる。こ
のため、排ガス導入室から排ガス放出室に至るガス流通
経路のバイパス経路が形成されず、消音性が向上する。
【0011】ここで、弁体調節機構がシャフトを介して
弁体によりバイパスパイプの連通の許容・禁止を調節す
るためには、シャフトが延びる方向とバイパスパイプの
軸方向とが略一致する関係にあること(以下、この関係
を「シャフトとバイパスパイプの同軸性」と称する)が
必要である。この点に関し、本発明では、シャフトはバ
イパスパイプの一端を閉塞するように設けられたプレー
トにスライド可能に支持されており、このプレートは筐
体とは独立して直接バイパスパイプに設けられているた
め、シャフトとバイパスパイプの同軸性を容易且つ精度
よく得ることができる。例えば、バイパスパイプに対す
るプレートの取付角度は、プレートをバイパスパイプに
直接設ける構成のため、容易且つ精度よく設定すること
ができる。
【0012】このように、本発明の内燃機関用マフラに
よれば、弁体に設けられたシャフトとバイパスパイプと
の位置決めを容易に行うことができ、シャフトを介して
弁体の開閉を確実に行うことができるという効果が得ら
れる。なお、本発明において、弁体調節機構としては、
例えば、シャフトを軸方向にスライドさせることにより
弁体をバイパスパイプの連通許容位置と連通禁止位置と
の間で移動させるアクチュエータ、具体的にはソレノイ
ドやモータ等を用いてもよい。あるいは、常には弁体が
バイパスパイプの連通を禁止するようにシャフトを付勢
する付勢手段、具体的にはバネ等を用いてもよい。バネ
等の付勢手段を用いる場合、排ガスの圧力が上昇したと
きには、その圧力が弁体に及ぼす力によって、付勢手段
の付勢力に抗して弁体がバイパスパイプの連通を許容す
るようにする。尚、弁体調節機構は、筐体内に設置され
るのではなくプレートの外側に設置されるため、高温の
排ガスに晒されることはなく、耐熱性を考慮する必要が
ない。
【0013】また、本発明においては、前記バイパスパ
イプの他端と前記通孔との間には、前記弁体が密着した
ときに前記バイパスパイプの連通を禁止し、前記弁体が
離間したときに前記バイパスパイプの連通を許容する弁
座が設けられ、この弁座は前記通孔に連接して設けられ
ていることが好ましい。この場合、弁体が弁座から離間
した状態では、弁体はバイパスパイプの他端と通孔との
間に位置することはないので、バイパスパイプを流通す
る排ガスは弁体の存在によりその流れが妨げられること
がなく、排ガスの背圧を減少させる上で有利である。
【0014】更に、本発明において、前記筐体は、前記
端壁を略筒状の周壁にカーリングによって一体化したも
のであってもよい。この場合、筐体を構成する端壁は、
カーリングによって歪んで平面平滑度が悪くなる傾向に
ある。図6の従来例によれば、シャフトが端壁にてスラ
イド可能に支持されているので、端壁の平面平滑度が悪
化すればシャフトとバイパスパイプの同軸性を確保する
ことが困難となるが、本発明によれば、このようにカー
リングした場合であっても端壁と独立したプレートにて
シャフトをスライド可能に支持しているので、シャフト
とバイパスパイプとの同軸性を容易且つ精度よく確保で
きる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施例を
図面に基づいて説明する。尚、本発明の実施の形態は、
下記の実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の
技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはい
うまでもない。
【0016】[第1実施例]図1は第1実施例の内燃機
関用マフラの概略説明図、図2は要部説明図である。内
燃機関用マフラ10は、略筒状の周壁12の両端が前端
壁13と後端壁14とにより閉鎖された筐体11を備え
ている。筐体11の内部は、第1隔壁15と第2隔壁1
6とにより区画されており、周壁12と前端壁13と第
1隔壁15とによって囲まれた前方室21、周壁12と
第1隔壁15と第2隔壁16によって囲まれた中間室2
2、周壁12と後端壁14と第2隔壁16によって囲ま
れた後方室23が形成されている。また、周壁12と前
端壁13とは、図7と同様、カーリングにより一体化さ
れている。
【0017】インレットパイプ25は、前端壁13、第
1隔壁15を貫通するように設けられ、図示しない内燃
機関からの排ガスを後方室23に導く役割を果たす。こ
のインレットパイプ25のうち、中間室22及び前方室
21に位置する箇所にはそれぞれ複数の穴26、27が
設けられている。このため、図示しない内燃機関からの
排ガスは、これらの複数の穴26、27を介して中間室
22や前方室21にも導かれる。従って、前方室21、
中間室22、後方室23のいずれもが本発明のガス導入
室に相当する。
【0018】アウトレットパイプ28は、第1隔壁1
5、第2隔壁16、後端壁14を貫通するように設けら
れ、前方室21内の排ガスを外部に放出する役割を果た
す。従って、前方室21が本発明のガス放出室に相当す
る。インナパイプ29は、第1隔壁15を貫通するよう
に設けられ、前方室21と中間室22との間を連通する
役割を果たす。尚、インナパイプ29を設けると共に、
あるいはインナパイプ29を設ける代わりに、第1隔壁
15に排ガスが流通可能な穴を開け、この穴により前方
室21と中間室22とを連通させてもよい。
【0019】本実施例の内燃機関用マフラ10における
ガス流通経路は、(1)インレットパイプ25に導入さ
れたあと複数の穴26を介して中間室22に導かれ、そ
の後インナパイプ29を通って前方室21に入り、アウ
トレットパイプ28を通って外部に放出される経路、
(2)インレットパイプ25に導入されたあと複数の穴
27を介して前方室21に入り、アウトレットパイプ2
8を通って外部に放出される経路、(3)インレットパ
イプ25に導入され後方室23に導かれた後、再びイン
レットパイプ25に戻り上記(1)、(2)のいずれか
を辿る経路、等が存在する。
【0020】バイパスパイプ30は、上記(1)又は
(3)のガス流通経路のバイパス経路を成すものであ
り、図1及び図2に示すように、前端壁13、第1隔壁
15、第2隔壁16を貫通するように設けられている。
具体的には、一方の開口端30aが前端壁13を貫通
し、他方の開口端30bが後方室23に配置されてい
る。前端壁13を貫通する開口端30aは、バイパスパ
イプ30に固着したプレート33により閉塞されてい
る。また、バイパスパイプ30のうち前方室21に位置
する箇所には、バイパスパイプ30の上下に2つの通孔
31、31が設けられている。従って、この通孔31、
31と開口端30bとによって、前方室21と後方室2
3とが連通されている。このため、後方室23が本発明
の第1室に相当し、前方室21が本発明の第2室に相当
する。
【0021】バイパスパイプ30は、段差付きのパイプ
であり、詳しくは通孔31、31と開口端30bとの中
間位置であって通孔31、31寄りの場所にテーパ状の
段差(以下、弁座ともいう)32が設けられ、開口端3
0a側が大径となっている。本実施例では、弁座32は
通孔31、31と連接して設けられている。
【0022】弁体35は、テーパ状の弁座32に対向す
る位置に配置され、この弁座32と略一致する形状に形
成されている。この弁体35のうち弁座32と接触する
面には、緩衝材としてのワイヤメッシュ37が設けられ
ている。シャフト36は、弁体35の中心に固着され、
プレート33を貫通し、筐体11の外に延びている。こ
のシャフト36は、プレート33に設けた軸受38によ
り軸方向(図1、2において左右方向)にスライド可能
となるように支持されている。また、シャフト36に
は、図2に示すように、プレート33を挟んで2カ所に
第1及び第2規制体36a、36bが設けられ、弁体3
5がワイヤメッシュ37を介して弁座32と密着したと
き(つまり図2の実線で示すように閉弁したとき)、第
1規制体36aが軸受38に当接し、弁体35が弁座3
2から大きく離間して通孔31、31に面する位置にき
たとき(つまり図2の一点鎖線で示すように全開したと
き)、第2規制体36bがプレート33に当接する。こ
のように、シャフト36は第1及び第2規制体36a、
36bにより動作範囲が規制されている。
【0023】弁体調節機構40は、図2に示すように、
プレート33に固着された略筒状のブラケット41と、
そのブラケット41の内部にてシャフト36に挿通され
ブラケット端面41aと第1規制体36aとの間に配設
されたバネ42とを備えている。このバネ42はシャフ
ト36の第1規制体36aを常に軸受38に押しつける
ように付勢している。換言すれば、バネ42は弁体35
を常に閉弁するように付勢している。
【0024】次に、本実施例の内燃機関用マフラ10の
動作について、図1に基づいて説明する。図示しない内
燃機関からの排ガスは、インレットパイプ25に導入さ
れた後、上述のガス流通経路(1)〜(3)のいずれか
を経てアウトレットパイプ28から外部へ放出される。
【0025】ここで、後方室23の内部圧力がまだ低
い、例えば内燃機関の回転数が低いときには、後方室2
3の内部圧力と前方室21の内部圧力との差も小さい。
このとき、バイパスパイプ30を介して後方室23の内
部圧力が弁体35に及ぼす図1における左方向の作用力
は、弁体調節機構40のバネ42の付勢力と前方室21
の内部圧力が弁体35に及ぼす図1における右方向の作
用力との和よりも小さい。従って、弁体35はワイヤメ
ッシュ37を介して弁座32に密着した状態つまり閉弁
状態にあり、バイパスパイプ30の連通は禁止され、消
音性が向上する。
【0026】一方、内燃機関の運転状態が変化して、例
えば、内燃機関の回転数が増加して、排ガス量が増加し
圧力が所定圧力まで増加すると、バイパスパイプ30を
介して後方室23の内部圧力が弁体35に及ぼす図1に
おける左方向の作用力は、弁体調節機構40のバネ42
の付勢力と前方室21の内部圧力が弁体35に及ぼす図
1における右方向の作用力との和よりも大きくなる。す
ると、弁体35はワイヤメッシュ37と共に弁座32か
ら離間した状態つまり開弁状態となり、バイパスパイプ
30の連通は許容され、バイパス経路が形成される。な
お、排ガスの圧力が更に増加して弁体35が全開したと
きには、シャフト36の第2規制体36bがプレート3
3に当接する(図2にて1点鎖線で表示)。
【0027】このように、後方室23の内部圧力が所定
圧力以上となると、上記(1)〜(3)のガス流通経路
に加えてバイパス経路が形成されるので、後方室23に
導入される排ガス量が増加しても前方室21に速やかに
導かれる。従って、後方室23の内部圧力が高くなりす
ぎることはなく、内燃機関からの排ガスの圧力が増加し
ても、その背圧の上昇を抑えることができ、気流騒音も
低減できる。
【0028】なお、バイパスパイプ30において弁座3
2は通孔31、31と連接するように設けてあるため、
弁体35がワイヤメッシュ37と共に弁座32から離間
し始めると、弁体35はすぐに通孔31、31に面した
位置に至る。つまり、弁体35はバイパスパイプ30の
開口端30bと通孔31、31との間に位置しない。こ
のため、排ガスは、弁体35の存在により排ガスの流れ
が妨げられることがなく、排ガスの背圧を減少させる上
で有利である。
【0029】次に、本実施例の内燃機関用マフラ10の
組立例について説明する。まず、予めバイパスパイプ3
0、シャフト36の付いた弁体35、プレート33を一
体化したもの(以下「サブアッセンブリSA」という)
を組み立てておく。具体的には、シャフト36の付いた
弁体35とバイパスパイプ30の弁座32とを位置合わ
せし、バイパスパイプ30とシャフト36の同軸性を確
保しつつシャフト36をプレート33の軸受38に挿通
し、プレート33をバイパスパイプ30に固着して、こ
れをサブアッセンブリSAとする。そして、インレット
パイプ25、アウトレットパイプ28、インナパイプ2
9、及び上記サブアッセンブリSAを、第1及び第2隔
壁15、16を備えた周壁12内に組み付けた後、前端
壁13及び後端壁14を周壁12にカーリングによって
一体化し、弁体調節機構40をプレート33に溶接等に
より固着して、本実施例の内燃機関用マフラ10を完成
させる。
【0030】あるいは、インレットパイプ25、アウト
レットパイプ28、インナパイプ29、及びバイパスパ
イプ30を、第1及び第2隔壁15、16を備えた周壁
12内に組み付けた後、前端壁13及び後端壁14を周
壁12にカーリングによって一体化し、その後シャフト
36の付いた弁体35をバイパスパイプ30の弁座32
と位置合わせし、バイパスパイプ30とシャフト36の
同軸性を確保しつつシャフト36をプレートの軸受38
に挿通し、プレート33をバイパスパイプ30に固着
し、弁体調節機構40をプレート33に取り付けて、本
実施例の内燃機関用マフラ10を完成させてもよい。
【0031】いずれにしても、シャフト36はプレート
33に設けた軸受38により軸方向にスライド可能に支
持されており、このプレート33は筐体11とは独立し
て直接バイパスパイプ30に設けられているため、シャ
フト36とバイパスパイプ30の同軸性を容易且つ精度
よく得ることができる。このように、本実施例の内燃機
関用マフラ10によれば、弁体35に設けられたシャフ
ト36とバイパスパイプ30との位置決めを容易に行う
ことができ、シャフト36を介して弁体35の開閉を確
実に行うことができるという効果が得られる。
【0032】また、前端壁13を略筒状の周壁12にカ
ーリングによって一体化するときに前端壁13が歪んで
平面平滑度が悪くなったとしても、前端壁13と独立し
たプレート33にてシャフト36をスライド可能に支持
しているので、シャフト36とバイパスパイプ30との
同軸性を確保するうえで前端壁13の平面平滑度が影響
することはなく、容易且つ精度よく同軸性を確保できる
という効果が得られる。
【0033】[第2実施例]図3は第2実施例の内燃機
関用マフラの概略説明図、図4は要部説明図である。第
2実施例の内燃機関用マフラ60では、第1実施例のサ
ブアッセンブリSAが、第1隔壁15、第2隔壁16、
後端壁14を貫通するように設けられている。具体的に
は、バイパスパイプ30の一方の開口端30aが前方室
21に配置され、他方の開口端30bが後端壁14を貫
通している。また、開口端30bはプレート33により
閉塞され、通孔31、31は後方室23に開口してい
る。
【0034】弁体調節機構90は、図4に示すように、
プレート33に固着された略筒状のブラケット91と、
そのブラケット91の内部にてシャフト36に挿通され
ブラケット中間面91aと第1規制体36aとの間に配
設されたバネ92と、ブラケット端面91bの近傍に配
設されたソレノイド93とを備えている。バネ92はシ
ャフト36の第1規制体36aを常に軸受38に押しつ
けるように付勢している。また、図示しない制御装置に
よりソレノイド93が励磁されるとシャフト36は弁体
35が開弁する位置(図3、図4にて1点鎖線で表示)
に移動し、ソレノイド93が消磁されるとシャフト36
はバネ92によって弁体35が閉弁する位置(図3、図
4にて実線で表示)に移動する。
【0035】その他の構成は、第1実施例と略同じであ
るため、その説明を省略する。かかる第2実施例では、
例えば内燃機関の回転数が低いときには、図示しない制
御装置によりソレノイド93は消磁されており、従って
弁体35はバネ92の付勢によりワイヤメッシュ37を
介して弁座32に密着した状態つまり閉弁状態にあり、
バイパスパイプ30の連通は禁止され、消音性が向上す
る。
【0036】一方、例えば、内燃機関の回転数が増加し
て、排ガス量が増加したとき、図示しない制御装置によ
りソレノイド93は励磁され、従って弁体35はバネ9
2の付勢に抗して弁座32から離間した状態つまり開弁
状態となり、バイパスパイプ30の連通は許容され、バ
イパス経路が形成される。つまり、排ガスは後方室23
から通孔31、31を経てバイパスパイプ30に入り、
このバイパスパイプ30を通って開口端30aから前方
室21に至ることが可能となる。
【0037】この第2実施例の内燃機関用マフラ60
も、第1実施例と同様にして組み立てることができ、ま
た第1実施例と同様の効果が得られる。なお、第2実施
例において、弁体調節機構を第1実施例のようにバネの
みで構成し、排ガスの圧力に応じて弁体35を開閉させ
る場合には、図5のようなサブアッセンブリSA’を採
用する。
【0038】即ち、サブアッセンブリSA’は、バイパ
スパイプ80、弁体85、シャフト86、プレート83
から構成される。バイパスパイプ80は、段差付きのパ
イプであり、詳しくは通孔81、81の下流側(図5で
左側)にテーパ状の段差(以下、弁座ともいう)82が
設けられ、開口端80a側が大径となっている。また、
開口端80bは後端壁14を貫通している。
【0039】弁体85は、テーパ状の弁座82に対向す
る位置に配置され、この弁座82と略一致する形状に形
成されている。この弁体85のうち弁座82と接触する
面には、緩衝材としてのワイヤメッシュ87が設けられ
ている。シャフト86は、弁体85の中心に固着され、
プレート83を貫通し筐体11の外に延びており、プレ
ート83に設けられた軸受88により軸方向(図5で左
右方向)にスライド可能となるように支持されている。
【0040】このサブアッセンブリSA’によれば、第
1実施例と同様の弁体調節機構40を採用し、排ガスの
圧力により弁体85を開閉することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例の内燃機関用マフラの概略構成図
である。
【図2】 第1実施例の要部説明図である。
【図3】 第2実施例の内燃機関用マフラの概略構成図
である。
【図4】 第2実施例の要部説明図である。
【図5】 第2実施例の変形例の説明図である。
【図6】 従来例の説明図である。
【図7】 筐体の部分説明図である。
【符号の説明】
10・・・内燃機関用マフラ、11・・・筐体、12・
・・周壁、13・・・前端壁、14・・・後端壁、15
・・・第1隔壁、16・・・第2隔壁、21・・・前方
室、22・・・中間室、23・・・後方室、25・・・
インレットパイプ、26、27・・・穴、28・・・ア
ウトレットパイプ、29・・・インナパイプ、30・・
・バイパスパイプ、30a、30b・・・開口端、31
・・・通孔、32・・・弁座、33・・・プレート、3
5・・・弁体、36・・・シャフト、37・・・ワイヤ
メッシュ、38・・・軸受、40・・・弁体調節機構、
42・・・バネ、SA・・・サブアッセンブリ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体の内部が複数の室に区分けされ、排
    ガス導入室から排ガス放出室に至るガス流通経路が形成
    された内燃機関用マフラにおいて、 一端が前記筐体の端壁を貫通し、他端が前記複数の室の
    いずれかの室(以下第1室という)に配置され、前記第
    1室とは異なる第2室に開口する通孔を有し、前記第1
    室と前記第2室とを連通するバイパスパイプと、 前記バイパスパイプの前記第1室と前記第2室との連通
    を許容又は禁止可能なシャフト付きの弁体と、 前記バイパスパイプの一端を閉塞するように設けられ、
    前記シャフトをスライド可能に支持するプレートと、 前記プレートの外側に設けられ、前記シャフトを介して
    前記弁体が前記バイパスパイプの連通を許容又は禁止す
    るのを調節する弁体調節機構とを備えたことを特徴とす
    る内燃機関用マフラ。
  2. 【請求項2】 前記バイパスパイプの他端と記通孔との
    間には、前記弁体が密着したときに前記バイパスパイプ
    の連通を禁止し、前記弁体が離間したときに前記バイパ
    スパイプの連通を許容する弁座が設けられ、 該弁座は前記通孔に連接して設けられていることを特徴
    とする請求項1記載の内燃機関用マフラ。
  3. 【請求項3】 前記筐体は、前記端壁を略筒状の周壁に
    カーリングによって一体化したものであることを特徴と
    する請求項1又は2記載の内燃機関用マフラ。
JP15895997A 1997-06-16 1997-06-16 内燃機関用マフラ Pending JPH116415A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4902827A (en) * 1988-05-03 1990-02-20 Eastman Kodak Company Process for the preparation of adipic acid

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4902827A (en) * 1988-05-03 1990-02-20 Eastman Kodak Company Process for the preparation of adipic acid

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