JPH1163765A - レーザー加工装置およびその装置に用いる冷却水定温化装置 - Google Patents

レーザー加工装置およびその装置に用いる冷却水定温化装置

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JPH1163765A
JPH1163765A JP9226604A JP22660497A JPH1163765A JP H1163765 A JPH1163765 A JP H1163765A JP 9226604 A JP9226604 A JP 9226604A JP 22660497 A JP22660497 A JP 22660497A JP H1163765 A JPH1163765 A JP H1163765A
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JP
Japan
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cooling water
laser processing
water
processing apparatus
laser
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JP9226604A
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Inventor
Takashi Iwasaki
敬 岩崎
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Amada Co Ltd
Amada Engineering Center Co Ltd
Original Assignee
Amada Co Ltd
Amada Engineering Center Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 別個の循環用ポンプ、熱交換器、定温化装置
などを用いることなく、小型で安価かつ、長期間冷却水
のメンテナンスが不要にしたレーザー加工装置およびそ
の装置に用いる冷却水定温化装置を提供することにあ
る。 【解決手段】 レーザー発振器3、レーザー加工機本体
5、制御装置7および冷却水定温化装置9から構成さ
れ、これらの装置の一部を冷却水によりほぼ一定温度に
制御し、安定動作させるレーザー加工装置1において、
前記冷却水の回路中に水質安定化装置19を備えてなる
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、レーザー加工装
置およびその装置に用いる冷却水定温化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レーザー加工装置101としては
例えば図7に示されているように、レーザー発振器10
3を備えたレーザー加工機本体105と、制御装置10
7と、チラーなどの冷却水定温化装置109と、で構成
されている。この冷却水定温化装置109内には冷却水
タンク111が備えられており、この冷却水タンク11
1とレーザー加工機本体105とには供給用配管11
3、戻り用配管115がそれぞれ接続されている。しか
も、冷却水定温化装置109内にある供給用配管113
の途中には、圧送ポンプ117が設けられている。
【0003】上記構成により、圧送ポンプ117を作動
せしめると、冷却水タンク111内の冷却水が供給用配
管113を経てレーザー加工機本体105に送られてレ
ーザー加工機本体105が冷却される。冷却に使用され
た冷却水は戻り用配管115を経て冷却水タンク111
に戻され、冷却水は循環されている。
【0004】前記冷却水タンク111に冷却水を張り込
む際に、イオン交換樹脂からなる純水器を通し、一般の
水道水(導電率200〜350μs/cm)又は工業用
水(導電率300〜420μs/cm)に含まれる鉄
分、カルシウム、マグネシウム等を除去した水(純水)
を留め、これを循環させレーザー加工機本体105を、
略一定温度(25℃±1℃)に冷却していた。なお、イ
オン交換樹脂を通すと、導電率は1μs/cm以下とな
る。
【0005】上述した水道水又は工業用水をイオン交換
樹脂に通す理由としては、イオン交換樹脂を通さない
で、例えば水道水をそのまま循環させた場合には、水道
水に含まれる各種のイオン例えば塩素イオンCl- や水
酸イオンOH- 、Na+ などが溶出金属イオン等により
電気的高圧分部分から水を通しての電流漏れが生じた
り、水中に含まれるCa、Mg等が白色のスケールとし
て被冷却部に析出し、冷却水配管のつまりを生じたり金
属部品等にアルミ部品の腐食を促進させさる等の問題を
ひき起すためである。
【0006】また、一部のレーザー加工装置101で
は、レーザー加工機本体105の一部回路のみ、別のタ
ンク、別のポンプを用いた独自の回路とし、この回路の
み純水器を通して循環するものが知られている。
【0007】さらに、他のレーザー加工装置101で
は、図8に示されているように、冷却水定温化装置10
9内に備えられた冷却水タンク111の外に純水器11
9を設け、この純水器119と前記冷却水タンク111
とには別の供給用配管121、戻り用配管123がそれ
ぞれ接続されている。しかも供給用配管121の途中に
は圧送ポンプ125が設けられている。なお、図8にお
いて、図7における部品と同じ部品には同一符号を符し
て重複する説明を省略する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図7に示し
たようなレーザー加工装置101において、純水器を通
して1μs/cm以下の純水を循環しても、配管や被冷
却部品の金属イオンが溶出したり、高分子材料からの可
塑剤が溶出したりするため、導電率は徐々に悪くなり、
例えば冷却水タンク111(SUS製)の容量が例えば
150リットルの場合には1〜2ケ月で、その導電率が
10μs/cm程度まで上昇してしまう。
【0009】このときは、すでに述べたように、電流の
漏れが生じたり、金属部品の腐食を促進させる等の問題
を引き起す。そのため、レーザー加工装置101では常
時冷却水の導電率を計測し、例えば20μs/cm程度
の一定値を越えた場合にはアラームとし、冷却水の交換
を行っている。この時、イオン交換樹脂の採水可能量は
図6に示す様に、原水の水質(導電率)によって決ま
り、例えば樹脂量5l(リットル)の純水器の場合原水
水質が200μs/cmのとき約950l、400μs
/cmのとき475lである。
【0010】従って、例えば3ヶ月ごとに水を交換する
場合、原水水質が200μs/cmのとき950l/1
50l=6.3回であるから、6回×3ヶ月=18ヶ月
となる。400μs/cmのときにはその半分、即ち9
ヶ月で樹脂は交換(再生)が必要となる。
【0011】したがって、この場合には比較的短かい周
期で定期的な水を全量交換する必要があった。また、稼
動条件の制限、メンテナンス工数が増大する問題があっ
た。
【0012】また、レーザー加工装置101で別の回路
を設ける手段では、別のポンプ、タンク、配管が必要で
あると共に、一部の冷却回路のみしか冷却水が純水にな
らない。また、独立回路の定温化には定温化のための熱
交換器や温度調整器などの装置が必要で、装置が複雑化
されると共に部分純水しかできず、しかも高コストにな
るという問題があった。
【0013】さらに、図8に示したレーザー加工装置1
01では、ポンプ、配管などの別の配管系が必要とな
り、大型化してしまうという問題があった。すなわち、
イオン交換樹脂との接水時間の要請から例えば150l
のタンクを満たすためには2〜3時間を要している(通
水量1〜2l/min程度)。タンクが満水になる迄は
通常チラーのカラ運転防止のためのレベルスイッチによ
りチラーが起動できない様になっている。またタンク水
量が規定量に満たない場合、タンクの水量によるバッフ
ァー効果が小さくなるため冷却能力上の温度調整精度
(例えば25±1℃)が悪化する等の弊害もある。
【0014】以上から水交換を行なう場合にはレーザ加
工システムは完全に停止させなければならず、しかも水
交換時には人が交換作業を行なう必要があった。
【0015】この発明の目的は、別個の循環用ポンプ、
熱交換器、定温化装置などを用いることなく、小型で安
価かつ、長期間冷却水のメンテナンスを不要にしたレー
ザー加工装置およびその装置に用いる冷却水定温化装置
を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1によるこの発明のレーザー加工装置は、レー
ザー発振器、レーザー加工機本体、制御装置および冷却
水定温化装置から構成され、これらの装置の一部を冷却
水によりほぼ一定温度に制御し、安定動作させるレーザ
ー加工装置において、前記冷却水の回路中に水質安定化
装置を備えてなることを特徴とするものである。
【0017】したがって、レーザー発振器、レーザー加
工機本体、制御装置および冷却水定温化装置の一部を冷
却水で冷却する際に冷却水の回路中に水質安定化装置を
備えたことにより、従来のような別個の循環ポンプ、熱
交換機、定温化装置などを用いることなく、小型で安価
でかつ、例えば2ケ月以内の比較的短期での水交換が不
要であると共に、例えば1年以上の長期間冷却水のメン
テナンスが不要となる。
【0018】請求項2によるこの発明のレーザー加工装
置は、レーザー発振器を備えたレーザー加工機本体、制
御装置および冷却水定温化装置から構成されるレーザー
加工装置において、前記冷却水定温化装置とレーザー加
工機本体とを接続する冷却水の回路中に水質安定化装置
を備えてなることを特徴とするものである。
【0019】したがって、冷却水定温化装置とレーザー
加工機本体とを接続する冷却水の回路中に水質安定化装
置を備えたことにより、請求項1と同様の作用がなされ
る。
【0020】請求項3によるこの発明のレーザー加工装
置は、レーザー発振器を備えたレーザー加工機本体、制
御装置および冷却水安定化装置から構成されるレーザー
加工装置において、前記レーザー加工機本体又はレーザ
ー発振器のマニホールドからの冷却水の回路中に水質安
定化装置を備えてなることを特徴とするものである。
【0021】したがって、レーザー加工機本体又はレー
ザー発振器のマニホールドからの冷却水の回路中に水質
安定化装置を備えたことにより、請求項1と同様の作用
がなされる。
【0022】請求項4によるこの発明のレーザー加工装
置は、レーザー発振器を備えたレーザー加工機本体、制
御装置および冷却水安定化装置から構成されるレーザー
加工装置において、前記冷却水定温化装置おける冷却水
の回路中に水質安定化装置を備えてなることを特徴とす
るものである。
【0023】したがって、冷却水定温化装置における冷
却水の回路中に水質安定化装置を備えることにより、請
求項1と同様の作用がなされる。しかも、水質安定化装
置が特にコンパクト化される。
【0024】請求項5によるこの発明のレーザー加工装
置は、レーザー発振器を備えたレーザー加工機本体、制
御装置および冷却水定温化装置から構成されるレーザー
加工装置において、前記冷却水定温化装置と前記レーザ
ー発振器とを接続する冷却水の回路中に水質安定化装置
を備えてなることを特徴とするものである。
【0025】したがって、冷却水定温化装置とレーザー
発振器とを接続する冷却水の回路中に水質安定化装置を
備えたことにより、請求項1と同様の作用がなされる。
【0026】請求項6によるこの発明のレーザー加工装
置において、請求項1〜5のいづれかにおけるレーザー
加工装置において、前記水質安定化装置は、イオン交換
樹脂を用いた純水器を有していることを特徴とするもの
である。
【0027】したがって、水質安定化装置にイオン交換
樹脂を用いた純水器を有していることにより、常に導電
率の低い冷却水が流通し、漏れ電流が低く、電触(食)
の恐れがなくなる。
【0028】請求項7によるこの発明のレーザー加工装
置は、請求項6のレーザー加工装置において、前記純水
器に充填されるイオン交換樹脂量は、2〜10リットル
であることを特徴とするものである。
【0029】したがって、純水器に充填されるイオン交
換樹脂量が2〜10リットルであるため、原水が200
μm/cmの水を150リットル投入しても樹脂寿命に
は充分余裕がある。また、2〜10リットルであれば、
純水器が小型で済み、装置に組込みが可能、かつカート
リッジ毎交換が可能となる。
【0030】請求項8によるこの発明の冷却水定温化装
置は、イオン交換樹脂を用いた純水器を有した水質安定
化装置を内部に備えていることを特徴とするものであ
る。
【0031】したがって、冷却水定温化装置にイオン交
換樹脂を用いた純水器を有した水質安定化装置を備える
ことにより、常に導電率の低い冷却水が流通し、漏れ電
流が低く、電触(食)の恐れがなくなる。
【0032】請求項9によるこの発明の冷却水定温化措
置は、請求項8の冷却水定温化装置において、前記純水
器に充填されるイオン交換樹脂量は、2〜10リットル
であることを特徴とするものである。
【0033】したがって、請求項7と同様の作用が行わ
れる。
【0034】請求項10によるこの発明の冷却水安定化
装置は、請求項8,9の冷却水安定化装置において、冷
却水の導電率を測定する計測手段と、この計測手段で測
定された実際の測定値と予め設定された設定値とを比較
する比較演算手段と、前記測定値が測定値を越えたとき
に警報を出力する警報出力手段と、を備えてなることを
特徴とするものである。
【0035】したがって、計測手段によって冷却水の導
電率が測定された実際の測定値と予め設定値とが比較演
算手段に取り込まれて比較演算が行われる。そして、測
定値が設定値を越えたときに警報出力手段に取り込まれ
て警報が出力される。
【0036】而して、冷却水についての監視、管理を定
温化装置側に一元化することが可能となり、レーザー加
工システム内での分散処理が一元化処理となりシステム
管理上スリム化される。また、高電圧のスイッチングノ
イズや減漏電流等のノイズの影響を受けることがなくな
り、高精度の測定が可能になると共に測定回路の簡素
化、低コスト化が可能となって、レーザ加工システム全
体で高い合理化効果を有する。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。
【0038】図1を参照するに、レーザー加工装置1
は、例えば気体レーザー発振器3を備えたレーザー加工
機本体5と、制御装置7と、チラーなどの冷却水定温化
装置9と、で構成されている。この冷却水定温化装置9
内には冷却水タンク11が備えられており、この冷却水
タンク11とレーザー加工機本体5とには冷却水の回路
としての供給用配管13、戻り用配管15がそれぞれ接
続されている。しかも冷却水定温化装置9内にある供給
用配管13の途中には圧送ポンプ17が設けられてい
る。
【0039】前記供給用配管13、戻り用配管15に
は、水質安定化装置19が設けられてい。すなわち、供
給用配管13の途中には配管21の一端が接続されてい
ると共に配管21の他端は内部にイオン交換樹脂を有し
た純水器23に接続されている。また、戻り用配管15
の途中には配管25の一端が接続されていると共に、配
管25の他端は前記純水器23に接続されている。前記
配管21の途中には流量調整バルブ27が設けられてい
る。
【0040】上記構成により、圧送ポンプ17を作動せ
しめると、冷却水タンク11内の冷却水が供給用配管1
3を経てレーザー加工機本体5に送られてレーザー加工
機本体5(例えばベンドミラーなど)が冷却される。冷
却に使用された冷却水は戻り用配管15を経て冷却水タ
ンク11に戻され、冷却水は循環される。
【0041】前記供給用配管13に流れた冷却水は配管
21に流れ、流量調整バルブ27により冷却水の流量が
調整されて純水器23に送られた後、配管25および戻
り用配管15を経て冷却水タンク11に戻され循環され
る。
【0042】冷却水が純水器23を通過すことにより、
常に冷却水の導電率を低い状態で維持させることができ
ると共に、漏れ電流を低く、電触(食)の恐れをなくす
ることができる。しかも導電率は例えば0.3μs/c
m程度となる。
【0043】而して、従来のような別個の循環ポンプ、
熱交換機、定温化装置などを用いることなく、小型で安
価かつ、例えば2ケ月以内の比較的短期での水交換を不
要とすることができると共に、例えば1年以上の長期間
冷却水のメンテナンスを不要にすることができる。な
お、例えば70l/minの全体流量の一部(例えば1
l/min)を純水器23に通する例である。なお、以
降各図とも説明容易化のため冷媒回路の記載を省略して
いる。
【0044】図2には図1に代わる他のレーザー加工装
置1が示されている。図2において図1における部品と
同じ部品には同一の符号を符して重複する説明を省略す
る。
【0045】図2において、レーザー加工機本体5の入
口にマニホールド29を設け、供給用配管13、戻り用
配管15の他端を接続すると共に、マニホールド29に
は配管31、33の一端がレーザー加工機本体5内を通
って接続されている。この配管31、33には水質安定
化装置19が接続されている。すなわち、配管31、3
3の他端には純水器23が接続されている。しかも、前
記配管31の途中には流量調整バルブ27が設けられて
いる。
【0046】上記構成により圧送ポンプ17を作動せし
めると、冷却水タンク11内の冷却水が供給用配管13
およびマニホールド29を経てレーザー加工機本体5に
送られてレーザー加工機本体5が冷却される。冷却に使
用された冷却水は、配管31へ流れ、流量調整バルブ2
7を調整することにより、冷却水の流量が調整されて純
水器23に送られた後、配管33、マニホールド29、
戻り用配管15を経て冷却水ポンプ11に戻されること
になる。
【0047】冷却水は純水器23を通過すすることによ
り、常に冷却水の導電率を低い状態で維持させることが
できると共に、漏れ電流を低く、電触(食)の恐れをな
くすることができる。それ以外は、図1の発明の実施の
形態と同様の効果を奏するものである。
【0048】図3には図1、図2に代わる他の発明の実
施の形態が示されている。図3において図1における部
品と同じ部品には同一の符号を符して重複する説明を省
略する。
【0049】図3において冷却水定温化装置9内におけ
る供給用配管13、戻り用配管15の途中に水質安定化
装置19を設けたものである。すなわち、冷却水安定化
装置9内におけ供給用配管13の圧送ポンプ17よりレ
ーザー加工機本体5側の途中に配管35、37の一端が
接続されていると共に配管35、37の他端は前記冷却
水定温化装置9内の戻り配管15の途中に接続されてい
る。
【0050】前記配管35の途中には図3において上方
から下方へ向けて純水器23、流量調整バルブ27が順
に直列で設けられている。また、前記配管37の途中に
は全流量調整用バルブ39が設けられている。
【0051】上記構成により、全流量調整バルブ39を
オフにして圧送ポンプ17を作動せしめると、冷却タン
ク11内の冷却水は供給用配管13を経てレーザー加工
機本体5に送られてレーザー加工機本体5が冷却され
る。冷却に使用された冷却水は戻り配管15を経て冷却
水タンク11に戻される。
【0052】前記供給用配管13に送られた冷却水は流
量調整バルブ27を調整することにより、流量が調整さ
れて純水器23を通過して冷却水タンク11に戻される
ことになる。なお、全流量調整バルブ39をオンにして
流量を調整することにより、レーザー加工機本体5に送
られる全体の流量が調整されるものである。例えば全流
量調整バルブ39を全開にすれば、冷却水はほとんどレ
ーザー加工機本体5に流れずに、冷却水タンク11に流
れるものである。その際には圧送ポンプ17の負荷を低
減させる役目を果している。
【0053】したがって、図1における発明の実施の形
態と同様の効果を奏するものである。しかも、冷却水定
温化装置9内に水質安定化装置19を設けたことによ
り、装置自体をコンパクト化せしめることができる。
【0054】図4には図1、図2および図3に代る他の
発明の実施の形態が示されている。図4において図1に
おける部品と同じ部品には同一の符号を符して重複する
説明を省略する。
【0055】図4において、供給用配管13、捩り用配
管15の他端はレーザー発振器3に接続されている。ま
た、配管41の一端が冷却水タンク11に連通されてい
ると共に配管41の他端はレーザー発振器3に接続され
ている。この配管41の途中には冷却水タンク11側よ
りレーザー発振器3側へ純水器23、流量調整バルブ2
7が直列に設けられている。
【0056】上記構成により、圧送ポンプ17を作動せ
しめると、冷却水タンク11内の冷却水は配管13を経
てレーザー発振器3を送られてレーザー発振器3が冷却
される。冷却された冷却水は戻り配管15を経て冷却水
タンク11に戻されると共に循環される。また、レーザ
ー発振器3で使用さた冷却水は流量調整用バルブ27を
調整することにより、流量を調整して配管41に流れて
純水器23を通過して冷却水タンク11に戻されること
になる。
【0057】而して、配管41の途中に水質安定化装置
19の純水器23を設けたことにより、請求項1と同様
の効果を奏するものである。
【0058】前記冷却水定温化装置9にはイオン交換樹
脂を用いた純水器23が備えられている。この純水器2
3に充填されるイオン交換樹脂量を2〜10リットルと
するものである。例えば長期休暇前に水を抜き、休暇明
けに水を張る場合、水道水をタンク11が満水になるま
で急速に水を張り、しかる後循環ポンプのみ運転させて
おけば8〜12時間程度で所要の導電率に到達する。こ
の間、人間は立会う必要がない。従って例えば夜間循環
ポンプのみ運転状態としていれば良くメンテ工数が削減
できる。
【0059】樹脂量が2l〜10lであるため原水が2
00μs/cmの水を150l投入しても樹脂寿命には
充分余裕がある(2lで380lの採水可 380−1
50=230l→46ヶ月)。また2l〜10lであれ
ば純水器23が小型であり装置に組込みが可能、かつカ
ートリッジごと交換が可能である。
【0060】初回にタンク11に純水を張った後は基本
的に原水とのイオン交換を行なわない。図6には樹脂量
5lの場合の原水導電率に対する純水採水量のグラフを
示す。この場合従来例での水質劣化特性が3ヶ月で1μ
s/cmから20μs/cmとすれば、3ヶ月ごとに2
0μs/cmの水をイオン交換する場合と等価である。
この時の採水量は図6に示したグラフから200μs/
cmの10倍であり従って交換寿命も10倍(180ヶ
月=15年)となる。
【0061】以上のことから単に短時間での水交換によ
る稼働条件の制限+メンテナンスの工数を不要化するば
かりでなく、イオン交換樹脂寿命を大幅に延長し従って
運転コストをも大幅に低減することを可能にする。
【0062】例えば、図5に示されているように、冷却
水定温化装置9には、冷却水の導電率を測定する計測手
段43と、予め設定された設定値を記憶せしめておく設
定値・メモリ45と、前記計測手段43で計測された実
際の測定値と前記設定値・メモリ45に記憶されている
設定値とを取り込んで比較演算手段47と、この比較演
算手段47において実際の測定値が設定値を越えたとき
に警報を出力する警報出力手段49と、を備えている。
【0063】上記構成により、計測手段43によって冷
却水の導電率が測定された実際の測定値と予め設定値・
メモリ45に記憶されている設定値とが比較演算手段4
7に取り込まれて比較演算が行われる。そして、測定値
が設定値を越えたときに警報出力手段49に取り込まれ
て警報が出力される。
【0064】而して、冷却水についての監視・管理を定
温化装置側に一元化することが可能となり、レーザー加
工システム内での分散処理が一元化処理となりシステム
管理上スリム化される。また、高電圧のスイッチングノ
イズや減漏電流等のノイズの影響を受けることがなくな
り、高精度の測定が可能になると共に測定回路の簡素
化、低コスト化が可能となって、レーザ加工システム全
体で高い合理化効果を有する。
【0065】なお、この発明は、前述した発明の実施の
形態に限定されることなく、適宜な変更を行うことによ
りその他の態様で実施し得るものである。本発明の実施
の形態では、レーザー加工機本体5(ベンドミラーの冷
却)やレーザー発振器3を冷却せしめる例で説明した
が、制御装置7を冷却せしめるようにしても構わない。
【0066】
【発明の効果】以上のごとき発明の実施の形態より理解
されるように請求項1〜5の発明によれば、レーザー発
振器、レーザー加工機本体、制御装置および冷却水定温
化装置の一部を冷却水で冷却する際に冷却水の回路中に
水質安定化装置を備えたことにより、従来のような別個
の循環ポンプ、熱交換器、定温化装置などを用いること
なく、小型で安価かつ、例えば2ケ月以内の比較的短期
での水交換を不要にすることができると共に、例えば1
年以上の長期間冷却水のメンテナンスを不要にすること
ができる。
【0067】請求項5ではさらに水質安定化装置を特に
コンパクト化せしめることができる。
【0068】請求項6,8の発明によれば、水質安定化
装置にイオン交換樹脂を用いた純水器を有していること
により、常に導電率の低い冷却水が流通し、漏れ電流を
低くすることができ、電触(食)の恐れをなくすること
ができる。
【0069】請求項7,9の発明によれば、純水器に充
填されるイオン交換樹脂量が2〜10リットルであるた
め、原水が200μm/cmの水を150リットル投入
しても樹脂寿命には充分余裕がある。また、2〜10リ
ットルであれば、純水器を小型にすることができ、装置
に組込みを可能、かつカートリッジ毎交換を可能にする
ことができる。
【0070】請求項10の発明によれば、計測手段によ
って冷却水の導電率が測定された実際の測定値と予め設
定値とが比較演算手段に取り込まれて比較演算が行われ
る。そして、測定値が設定値を越えたときに警報出力手
段に取り込まれて警報が出力される。
【0071】而して、冷却水についての監視、管理を定
温化装置側に一元化することが可能となり、レーザー加
工システム内での分散処理が一元化処理となりシステム
管理上スリム化せしめることができる。また、高電圧の
スイッチングノイズや減漏電流等のノイズの影響を受け
ることがなくなり、高精度の測定を可能にすることがで
きると共に測定回路の簡素化、低コスト化が可能となっ
て、レーザー加工システム全体で高い合理化効果を有す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のレーザー加工装置の構成図である。
【図2】この発明の他のレーザー加工装置の構成図であ
る。
【図3】この発明の他のレーザー加工装置の構成図であ
る。
【図4】この発明の他のレーザー加工装置の構成図であ
る。
【図5】冷却水定温化装置での冷却水の導電率を測定す
る説明図である。
【図6】冷却水定温化装置に有する純水器における原水
と純水採水量との関係を示した説明図である。
【図7】従来のレーザー加工装置の構成図である。
【図8】従来の他のレーザー加工装置の構成図である。
【符号の説明】
1 レーザー加工装置 3 レーザー発振器 5 レーザー加工機本体 7 制御装置 9 冷却水定温化装置 11 冷却水タンク 13 供給用配管 15 戻り用配管 17 圧送ポンプ 19 水質安定化装置 21 配管 23 純水器 25 配管 27 流量調整バルブ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザー発振器、レーザー加工機本体、
    制御装置および冷却水定温化装置から構成され、これら
    の装置の一部を冷却水によりほぼ一定温度に制御し、安
    定動作させるレーザー加工装置において、前記冷却水の
    回路中に水質安定化装置を備えてなることを特徴とする
    レーザー加工装置。
  2. 【請求項2】 レーザー発振器を備えたレーザー加工機
    本体、制御装置および冷却水定温化装置から構成される
    レーザー加工装置において、前記冷却水定温化装置とレ
    ーザー加工機本体とを接続する冷却水の回路中に水質安
    定装置を備えてなることを特徴とするレーザー加工装
    置。
  3. 【請求項3】 レーザー発振器を備えたレーザー加工機
    本体、制御装置および冷却水安定化装置から構成される
    レーザー加工装置において、前記レーザー加工機本体又
    はレーザー発振器のマニホールドからの冷却水の回路中
    に水質安定化装置を備えてなることを特徴とするレーザ
    ー加工装置。
  4. 【請求項4】 レーザー発振器を備えたレーザー加工機
    本体、制御装置および冷却水安定化装置から構成される
    レーザー加工装置において、前記冷却水定温化装置にお
    ける冷却水の回路中に水質安定化装置を備えてなること
    を特徴とするレーザー加工装置。
  5. 【請求項5】 レーザー発振器を備えたレーザー加工機
    本体、制御装置および冷却水定温化装置から構成される
    レーザー加工装置において、前記冷却水定温化装置とレ
    ーザー発振器とを接続する冷却水の回路中に水質安定化
    装置を備えてなることを特徴とするレーザー加工装置。
  6. 【請求項6】 前記水質安定化装置は、イオン交換樹脂
    を用いた純水器を有していることを特徴とする請求項1
    〜5記載のいづれかのレーザー加工装置。
  7. 【請求項7】 前記純水器に充填されるイオン交換樹脂
    量は、2〜10リットルであることを特徴とする請求項
    6記載のレーザー加工装置。
  8. 【請求項8】 イオン交換樹脂を用いた純水器を有した
    水質安定化装置を内部に備えていることを特徴とする冷
    却水定温化装置。
  9. 【請求項9】 前記純水器に充填されるイオン交換樹脂
    量は、2〜10リットルであることを特徴とする請求項
    8記載の冷却水定温化装置。
  10. 【請求項10】 冷却水の導電率を測定する計測手段
    と、この計測手段で測定された実際の測定値と予め設定
    された設定値とを比較する比較演算手段と、前記測定値
    が設定値を越えたときに警報を出力する警報出力手段
    と、を備えてなることを特徴とする請求項8又は9記載
    の冷却水定温化装置。
JP9226604A 1997-08-22 1997-08-22 レーザー加工装置およびその装置に用いる冷却水定温化装置 Pending JPH1163765A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100349333C (zh) * 2004-07-14 2007-11-14 发那科株式会社 激光装置
JP2017205773A (ja) * 2016-05-17 2017-11-24 オリオン機械株式会社 液体温調装置
JP2020051716A (ja) * 2018-09-28 2020-04-02 株式会社ディスコ 定温水供給装置

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